JP2015196232A - 加工装置及び加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】テーブルが移動あるいはオシレーションする際のガタツキを低減して、被加工物の加工精度を向上させることができる加工装置及び加工システムを提供する。【解決手段】送りネジ22に沿って移動するナット24と、ナット24によって移動されるとともに上面11aにエンドミル13及び砥石14が設けられたテーブル11と、テーブル11とナット24との間に介在されてテーブル11の移動に伴って移動される嵌合部30と、ナット嵌合部30とナット24との間に供給される静圧油とを備える【選択図】図3

Description

本発明は、加工装置及び加工システム、特に、軸体に沿って移動する移動体によってテーブルを移動させる加工装置及び加工システムに関する。
被加工物を加工する際に使用される加工装置は、例えば、加工器具が設けられたテーブルを、被加工物を加工する加工位置と被加工物から離れる退避位置との間で移動させたり、加工器具が設けられたテーブルをオシレーションさせたりしながら、被加工物を加工する装置である(例えば、特許文献1を参照)。この種の加工装置の一例の概略を、図6を用いて説明する。
図示のように、加工装置100は、例えば、雄ネジとして形成された送りネジ102、この送りネジ102に螺合する雌ネジとして形成されたナット104を備え、ナット104に、ブラケット106を介してテーブル110が取り付けられている。
具体的には、ナット104の外側面104aにブラケット106が装着され、この状態でナット104とブラケット106とがボルト108によって取り付けられている。ナット104に取り付けられたブラケット106には、ボルト112によってテーブル110が取り付けられている。
これにより、図示しないサーボモータによる送りネジ102の回転に基づいて、ナット104が送りネジ102の軸に沿って移動し、ナット104の移動とともに、テーブル110が加工位置と退避位置との間で移動、あるいはテーブル110がオシレーションする。
特開2011−158018公報
ところで、このような加工装置100にあっては、テーブル110の高度な追従性を確保する観点から、一般的に、送りネジ102の雄ネジ及びナット104の雌ネジの加工精度が高度に要求される。
しかし、送りネジ102の雄ネジ及びナット104の雌ネジの加工は厄介であることから、例えば、送りネジ102の雄ネジの軸中心とナット104の雌ネジの軸中心とが軸に対して直交する方向に軸ズレする等、加工精度が低い場合がある。
このように、送りネジ102とナット104とが軸ズレする等、加工精度が低い場合は、上記の加工装置100によりテーブル110を加工位置と退避位置との間で移動させたり、テーブル110をオシレーションさせたりする際に、ナット104が送りネジ102の軸に対して直交する方向に揺動することから、テーブル110の移動あるいはオシレーションの運動精度が低下して、テーブル110にガタツキが発生する場合がある。
さらに、送りネジ102及びナット104の加工精度の低さに起因して、ナット104が送りネジ102の軸方向に対して揺動する場合は、テーブル110の移動あるいはオシレーションの運動精度が低下して、テーブル110にガタツキが発生する場合がある。
このように、テーブル110の移動あるいはオシレーションの際にガタツキが発生すると、被加工物の加工精度が低下することが想定される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、テーブルが移動あるいはオシレーションする際のガタツキを低減して、被加工物の加工精度を向上させることができる加工装置及び加工システムを提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明による加工装置は、軸体に沿って移動する移動体と、該移動体によって移動され、上面に加工器具が設けられたテーブルと、該テーブルと前記移動体の間に介在されて前記移動体によって前記テーブルとともに移動される中間体と、該中間体と前記移動体との間に供給される静圧油と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、テーブルと移動体との間に介在された中間体が移動体の移動によってテーブルとともに移動し、かつ中間体と移動体との間に供給された静圧油によって移動体が支持されることから、軸体と移動体との軸ズレ等に起因する移動体の軸の直交方向に対する揺動及び軸方向の揺動が抑制される。
従って、加工器具が上面に設けられたテーブルを移動体によって移動させる際に、テーブルにガタツキが発生することが解消される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加工装置において、前記移動体と前記中間体との間に静圧油供給間隙が設けられ、該静圧油供給間隙に前記静圧油が常時供給されていることを特徴とする。
この構成によれば、移動体と中間体との間に設けられた静圧油供給間隙に、静圧油が常時供給されていることから、静圧油供給間隙に供給される静圧油による油圧が一定に保持される。
従って、軸体と移動体との軸ズレ等に起因する移動体の軸の直交方向及び軸方向の揺動を、安定して抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の加工装置において、前記加工器具は、切削加工器具及び該切削加工器具と加工特性の異なる研磨加工器具であって、該研磨加工器具及び前記切削加工器具が前記テーブルの上面に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、異なる加工特性を有する切削加工器具及び研磨加工器具がテーブルの上面に設けられた加工装置において、軸体と移動体との軸ズレ等に基づく移動体の軸の直交方向及び軸方向の揺動が抑制されることから、この加工装置のテーブルにガタツキが発生することが解消される。
従って、切削加工器具及び研磨加工器具のそれぞれが有する加工特性に応じて、被加工物の加工精度を向上させることができる。
上記課題を解決するための請求項4に記載の発明による加工システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工装置と、該加工装置の近傍に設けられ、軸体に沿って移動する移動体と、該移動体によって移動されるとともに上面に前記加工器具によって加工される被加工物を保持する被加工物保持器具が設けられたテーブルと、該テーブルと前記移動体の間に介在されて前記テーブルとともに移動される中間体と、該中間体と前記移動体との間に供給された静圧油とを有する被加工物保持装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、加工装置及び被加工物保持装置のいずれもが、移動体の移動によってテーブルとともに移動する中間体を備え、この中間体と移動体との間に供給された静圧油によって移動体が支持されることから、軸体と移動体との軸ズレ等に起因する移動体の軸の直交方向に対する揺動及び軸方向の揺動が抑制される。
従って、被加工物保持装置において、被加工物保持器具が上面に設けられたテーブルを移動させる際に、テーブルにガタツキが発生することが解消されることから、被加工物が被加工物保持装置によって加工位置に適切に位置決めされる。
一方、加工装置において、加工器具が上面に設けられたテーブルを移動体によって移動させる際にも、テーブルにガタツキが発生することが抑制されることから、加工位置に適切に位置決めされた被加工物に対する加工精度を向上させることができる。
この発明によれば、移動体の移動によってテーブルとともに移動する中間体を備え、この中間体と移動体との間に供給された静圧油によって移動体が支持されることから、軸体と移動体との軸ズレ等に起因する移動体の軸の直交方向に対する揺動及び軸方向の揺動が抑制される。
従って、加工器具が上面に設けられたテーブルを移動体によって移動させる際に、テーブルにガタツキが発生することが解消されることから、被加工物の加工精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る加工装置及び加工システムの概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る加工装置の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る加工装置の概略を説明する、図2のA部の拡大図である。 図3のB部の拡大図である。 本実施の形態に係る加工装置で加工される被加工物の概略を説明する図である。 従来の加工装置の概略を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態に係る加工装置及び加工システムの概略を説明する図である。図示のように、加工システム1は、加工装置10及び被加工物保持装置60を備える。
加工装置10は、案内面S1に沿ってX方向に往復移動するテーブル11、テーブル11をX方向に往復移動させる駆動力を発生するサーボモータ12を備える。
テーブル11には、本実施の形態では、被加工物であるワークWを加工する切削加工器具であるエンドミル13、このエンドミル13と選択的に切り替えられるとともにワークWを加工する加工特性が異なる研磨加工器具である砥石14が設けられている。
被加工物保持装置60は、案内面S2に沿ってY方向に往復移動するテーブル61、テーブル61をY方向に往復移動させる駆動力を発生するサーボモータ62を備える。
テーブル61には、ワークWを保持する被加工物保持器具であるチャック63、ワークWの加工により摩耗したエンドミル13あるいは砥石14をドレッシングするロータリドレッサ64が設けられている。
これら加工装置10及び被加工物保持装置60はそれぞれ、軸送り機構20を具備する。この軸送り機構20に伝達される、サーボモータ12、62の駆動力によって、テーブル11が案内面S1に沿ってX方向に往復移動され、テーブル61が案内面S2に沿ってY方向に往復移動される。
図2は、本実施の形態に係る加工装置10の概略を説明する図であり、図3は、図2のA部の拡大図である。
なお、被加工物保持装置60は、加工装置10が有するエンドミル13及び砥石14に代えてチャック63及びロータリドレッサ64を有する点において加工装置10と異なり、その他の構成は加工装置10と同様の構成を有することから、加工装置10のみについて説明し、被加工物保持装置60の説明を省略する。
加工装置10は、ベース部15、このベース部15に軸受ベアリング16a、16bを介して支持される軸送り機構20を備える。
軸送り機構20はテーブル11に連結され、サーボモータ12の駆動力が軸送り機構20を介してテーブル11に伝達され、テーブル11を案内面S1に沿ってベース部15に対して相対的にX方向に往復移動させる。
さらに、加工装置11は、静圧油第1供給部51及び静圧油第2供給部52を介して軸送り機構20に静圧油を供給する静圧油供給部50を備える。
テーブル11は、図1で示したエンドミル13及び砥石14(図2において図示を省略する)が設けられる上面11a、上面11aと反対側に突出する中央突部11b、及び中央突部11bの下面11cを主要構成として備える。
テーブル11の中央突部11bの下面11cに対応する上面11aには、静圧油第1供給部51の第1導入部51aが穿孔され、この第1導入部51aから縮径して穿孔された静圧油第1供給路51bが中央突部11bの下面11cに連続する。
一方、第1導入部51aに隣接して静圧油第2供給部52の第2導入部52aが穿孔され、この第2導入部52aから縮径して穿孔された静圧油第2供給路52bが中央突部11bの下面11cに連続する。
さらに、テーブル11の中央突部11bの下面11cに対応する上面11aには、上面11aから下面11cに向かって貫通する複数のボルト挿通孔11dが穿孔されている。
テーブル11にはケーシング17が設けられ、ベース部15に支持された軸送り機構20及び軸送り機構20に連結されたサーボモータ12が、外部から遮蔽される。
次に、本実施の形態の軸送り機構20の具体的構成について、図3及び図3のB部の拡大図である図4を用いて説明する。なお、本実施の形態では、加工装置10に設けられた軸送り機構20について説明する。
図3で示すように、軸送り機構20は、雄ネジとして形成された軸体である送りネジ22、送りネジ22に螺合する雌ネジとして形成されて送りネジ22の回転に基づいて送りネジ22の軸に沿って移動する移動体であるナット24、及びナット24が嵌合されてナット24を覆う中間体であるナット嵌合部30を備える。
送りネジ22は、本実施の形態では、既存のボールネジによって構成され、サーボモータ12の駆動力によって回転する。なお、図面の視認性の向上を図るべく、ボールネジの具体的な構造についての図示を省略する。
送りネジ22に螺合するナット24は、本実施の形態では、移動体本体であるナット本体25、及びナット本体25の外周面25bに嵌合する移動体本体受部であるナット本体受部27によって形成されている。
ナット本体25は、送りネジ22に螺合する雌ネジが形成された内周面25a及びこの内周面25aと対向する外周面25bを有して略円筒状に形成され、外周面25bの一端側に、外周面25bから拡径する方向に突出するフランジ26が形成されている。
このフランジ26は、ナット本体25の内周面25aと対向する外周面26a、及び外周面26aから連続して送りネジ22の軸方向において互いに対向する第1外側面26b及び第2外側面26cを備え、その周方向に亘って、第1外側面26bと第2外側面26cとの間で貫通する複数のボルト挿通孔26dが穿孔されている。
ナット本体受部27は、このナット本体受部27がナット本体25の外周面25bに嵌合した状態における送りネジ22の軸方向において、互いに対向する第1外側面27a及び第2外側面27bを備えるとともに、ナット本体25の外周面25bに嵌合する内周面27c及び内周面27cと対向して第1外側面27a及び第2外側面27bと連続する外周面27dを備える。
このナット本体受部27には、その周方向に亘って、第1外側面27aと第2外側面27bとの間で貫通する複数のボルト挿通孔27eが穿孔されている。
ナット本体25の外周面25bにナット本体受部27が装着された状態で、かつナット本体25のフランジ26に穿孔されたボルト挿通孔26dとナット本体受部27に穿孔されたボルト挿通孔27eが同軸上で重ね合わせられた状態において、ボルト28がボルト挿通孔26d及びボルト挿通孔27eに挿通されて締結され、ナット本体25とナット本体受部27とが強固に結合される。
ナット嵌合部30は、テーブル11に連結されるブラケット31、及びブラケット31に連結されてナット24を保持する固定部40を主要構成として備える。
ブラケット31は、テーブル11の中央突部11bの下面11cと接合する接合面32aが形成された上部32、上部32と対向する下部33、及び上部32と下部33とを連続するとともに送りネジ22及びナット24をその周方向において遊嵌する側部34を有して一体的に形成される。
ブラケット31の上部32は、接合面32aと連続するとともに送りネジ22の軸方向において互いに対向する上部第1側部32b及び上部第2側部32cを有する。
ブラケット31の下部33は、接合面32aと対向する底面33a、底面33aと連続するとともに送りネジ22の軸方向において互いに対向する下部第1側部33b及び下部第2側部33cを有する。
ブラケット31の上部32の接合面32aには、テーブル11の中央突部11bの下面11cと接合した状態で静圧油第1供給路51bと連通する静圧油第1供給路51cが穿孔され、この静圧油第1供給路51cが断面視略L字状で上部第2側部32cに連続する。
一方、テーブル11の中央突部11bの下面11cと接合した状態で、静圧油第1供給路51cに隣接して静圧油第2供給路52bと連通する静圧油第2供給路52cが穿孔され、この静圧油第2供給路52cが上部32から側部34を介して下部33の下部第2側部33cに断面視クランク状で連続する。
さらに、ブラケット31の上部32の接合面32aには、テーブル11に穿孔された複数のボルト挿通孔11dと同軸上で連続する複数のボルト挿通孔32dが穿孔されている。
一方、固定部40は、第1固定部41、第2固定部42及び第3固定部43によって構成されている。
第1固定部41は、ブラケット31の上部第2側部32c及び下部第2側部33cと当接する第1外側面41a、この第1外側面41aと送りネジ22の軸方向において対向する第2外側面41bを有する。
さらに、第1固定部41は、第1外側面41a及び第2外側面41bと連続するとともにナット本体25の外周面25bと対向する内周面41c、及び内周面41cと対向するとともに第1外側面41a及び第2外側面41bと連続する外周面41dを有し、円盤状に形成される。
第2外側面41bには、凹状に切り欠かれた静圧ポケット46が形成される一方、第1外側面41aには、ブラケット31に穿孔された静圧油第1供給路51cと連通する静圧油第1供給路51dが穿孔され、この静圧油第1供給路51dが断面視クランク状で第2外側面41bの静圧ポケット46に連続する。
第2外側面41bとナット本体受部27の第1外側面27aとは、本実施の形態では、極めて微小な静圧油供給間隙である間隙αを介して対向し、間隙αと第2外側面41bに形成された静圧ポケット46とが連続する。
さらに、第1外側面41aには、ブラケット31に穿孔された静圧油第2供給路52cと連通する静圧油第2供給路52dが穿孔され、この静圧油第2供給路52dが断面視直線状で第2外側面41bに連続する。
第2固定部42は、第1固定部41の第2外側面41bと当接する第1外側面42a、この第1外側面42aと送りネジ22の軸方向において対向する第2外側面42bを有する。
さらに、第2固定部42は、第1外側面42a及び第2外側面42bと連続するとともにナット受部27の外周面27dと間隙βを介して対向する内周面42c、及びこの内周面42cと対向して第1外側面42a及び第2外側面42bと連続する外周面42dを有し、円盤状に形成される。
第1外側面42aには、第1固定部41に穿孔された静圧油第2供給路52dと連通する静圧油第2供給路52eが穿孔され、この静圧油第2供給路52eが断面視直線状で第2外側面42bに連続する。
さらに、第2固定部42には、その内周面42cと外周面42dとの間で貫通する油排出孔45が穿孔され、第2固定部42の内周面42cとナット本体受部27の外周面27dとの間の静圧油供給間隙である間隙βが、油排出孔45と連続する。
第3固定部43は、第2固定部42の第2外側面42bと当接する第1外側面43a、この第1外側面43aと送りネジ22の軸方向において対向する第2外側面43bを有する。
さらに、第3固定部43は、第1外側面43a及び第2外側面43bと連続するとともにナット本体25のフランジ26の外周面26aと微小な間隙を介して対向する内周面43c、この内周面43cと対向する外周面43d有し、円盤状に形成される。
第1外側面43aには、凹状に切り欠かれた静圧ポケット46が形成されるとともに、第2固定部42に穿孔された静圧油第2供給路52eと連通する静圧油第2供給路52fが穿孔され、この静圧油第2供給路52fが断面視略コ字状で静圧ポケット46に連続する。
第1外側面43aとナット本体受部27の第2外側面27bとは、本実施の形態では、極めて微小な間隙αを介して対向し、間隙αと第1外側面43aに形成された静圧ポケット46とが連続する。
これら第1固定部41、第2固定部42及び第3固定部43には、同軸上で第1固定部41から第3固定部43まで連続する図示しないボルト挿通孔が、その周方向に亘って複数、穿孔されている。
ナット本体25とナット本体受部27とが結合されてナット24が構成された状態で、ナット24を介装して第1固定部41、第2固定部42及び第3固定部43が組み合わせられた状態において、第1固定部41から第3固定部43まで連続するボルト挿通孔に、ボルト47が挿入されて締結される。これによって、固定部40が形成される。
このとき、第1固定部41の第2外側面41bとナット本体受部27の第1外側面27aとの間の極めて微小な間隙α、及び第3固定部43の第1外側面43aとナット受部27の第2外側面27bとの間の極めて微小な間隙αは、本実施の形態では、10〜15μmに設定される。
一方、第2固定部42の内周面42cとナット本体受部27の外周面27dとの間の間隙βは、本実施の形態では、1〜2mmに設定される。
ナット24が介装された状態で、固定部40の第1固定部41における第1外側面41aと、ブラケット31の上部32における上部第2側部32c及び下部第2側部33cとを当接させて組み合わせて結合させることで、ナット嵌合部30が構成される。
このナット嵌合部30は、ブラケット31の上部32に形成された接合面32aがテーブル11の中央突部11bの下面11cに重ね合わせられ、テーブル11に穿孔されたボルト挿通孔11dとブラケット31に穿孔されたボルト挿通孔32dとが同軸上で連続する。
このボルト挿通孔11d、32dにボルト11eが挿通されて締結され、テーブル11にナット嵌合部30が強固に取り付けられる。一方、ボルト挿通孔11d、32dにボルト11eが挿通されて締結された後、ボルト挿通孔11dにシール部材11fが嵌装されて閉止される。
このように、テーブル11にナット嵌合部30が取り付けられることによって、第1導入部51aから静圧油第1供給路51b〜静圧油第1供給路51dを介して静圧ポケット46までが連通して、静圧油第1供給部51が形成される。
一方、第2導入部52aから静圧油第2供給路52b〜静圧油第2供給路52fを介して静圧ポケット46までが連通して、静圧油第2供給部52が形成される。
これら静圧油第1供給部51及び静圧油第2供給部52を有する静圧油供給部50に、図示しないオイルポンプによって静圧油が常時供給されることによって、ナット嵌合部30とナット本体受部27との間の間隙α及びβに、一定の油圧で静圧油が供給される。
これにより、ナット本体受部27を介したナット24が、静圧油が供給された間隙α及びβを介してナット嵌合部30に嵌合される。
このような軸送り機構20を有する加工装置10及び被加工物保持装置60を具備する加工システム1は、本実施の形態では、図5で示すワークWを加工する。
このワークWは、図5で示すように、平面視で環状の外周部W1及び平面視で略楕円状の内周部W2を備えたドーナツ状であって、内周部W2が加工システム1によって切削加工される。
ワークWは、図1で示した被加工物保持装置60のチャック63に保持され、このチャック63にワークWが保持された状態で被加工物保持装置60のテーブル61が案内面S2に沿ってY方向に移動して、ワークWが加工位置に位置決めされる。
すなわち、サーボモータ62の駆動によって送りネジ22が回転し、この送りネジ22に螺合するナット24が送りネジ22の軸に沿って移動する。このナット24の移動とともに、ナット24を保持してテーブル61に連結されたナット嵌合部30を介して、テーブル61がY方向に移動する。
このとき、ナット24のナット本体受部27は、静圧油が供給された間隙α及びβを介してナット嵌合部30に保持されることから、ナット本体受部27を介してナット24が静圧油に支持される。
従って、間隙αに供給された静圧油によってナット24が静圧油に支持されて、ナット24の軸方向の揺動が抑制されるとともに、間隙βに供給された静圧油によってナット24が静圧油に支持されて、ナット24の送りネジ22の軸に対する水平方向の揺動が抑制される。
ワークWが加工位置に位置決めされた後、加工装置10のテーブル11を案内面S1に沿ってX方向に往復移動すなわちオシレーションさせることによって、テーブル11に設けられたエンドミル13によりワークWの内周部W2が荒削り加工、あるいはエンドミル13と選択的に切り替えられた砥石14によりワークWの内周部W2が研磨加工される。
すなわち、サーボモータ12の駆動によって送りネジ22が回転し、この送りネジ22に螺合するナット24が送りネジ22の軸に沿って移動する。このナット24の移動とともに、ナット24が嵌合されてテーブル11に連結されたナット嵌合部30を介して、テーブル11がX方向に往復移動する。
このとき、ナット24のナット本体受部27は、静圧油が供給された間隙α及びβを介してナット嵌合部30に嵌合されることから、ナット本体受部27を介してナット24が静圧油に支持される。
これにより、間隙αに供給された静圧油によってナット24が静圧油に支持されて、送りネジ22とナット24との軸ズレ等に起因したナット24の送りネジ24に対する軸方向の揺動が抑制される。
一方、間隙βに供給された静圧油によってナット24が静圧油に支持されて、送りネジ22とナット24との軸ズレ等に基づいたナット24の送りネジ22の軸に対する直交方向の揺動が抑制される。
このとき、間隙α、βには、静圧油が常時供給されていることから、静圧油による油圧が一定に保持される。従って、送りネジ22とナット24との軸ズレ等に起因するナット24の送りネジ22の軸に対する直交方向及び軸方向の揺動が、安定的に抑制される。
従って、テーブル11をオシレーションする際に、テーブル11にガタツキが発生することが低減されることから、エンドミル13及び砥石14によるワークWの内周部W2の加工精度が向上する。
特に、荒削りするという加工特性を有するエンドミル13をテーブル11でオシレーションする際の送りネジ22及びナット24の揺動が抑制されて、エンドミル13によるワークWの内周部W2の加工精度が向上する。
一方、研磨加工するという加工特性を有する砥石14をテーブル11でオシレーションする際の送りネジ22及びナット24の揺動が抑制されて、砥石14によるワークWの内周部W2の加工精度が向上する。
しかも、ワークWを保持したチャック63をテーブル11で加工位置に位置決めする際の送りネジ22及びナット24の揺動が抑制されて、ワークWが加工位置に適切に位置決めされる。
従って、加工位置に適切に位置決めされたワークWに対する加工精度を向上させることができる。
ナット本体受部27とナット嵌合部30との間の間隙α及びβに静圧油を供給する静圧油供給部50の吐出部分に静圧ポケット46が形成されていることから、間隙α及びβへの静圧油の供給によって付与される油圧が良好に保持される。
ナット24は、ナット本体25及びナット本体受部27によって構成されることから、既存のナット本体25であっても、ナット本体受部27をナット本体25に設けることによって、ナット24が、ナット本体受部27を介してナット嵌合部30に簡易に嵌合される。従って、軸送り機構20の汎用性が向上する。
しかも、ナット嵌合部30は、ナット本体受部27の第1外側面27a、第2外側面27b及び外周面27dとそれぞれ対向する第1固定部41の第2外側面41b、第3固定部43の第1外側面43a及び第2固定部42の内周面42cを有することから、第1外側面27aと第2外側面41bとの間の間隙α、第2外側面27bと第1外側面43aとの間の間隙α、及び外周面27dと内周面42cとの間の間隙βを簡易な構成で形成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上記実施の形態では、加工器具がエンドミル13及び砥石14で構成された場合を説明したが、エンドミル13及び砥石14に限定されることなく、種々の加工器具を用いることができる。
1 加工システム
10 加工装置
11 テーブル
13 エンドミル(切削加工器具)
14 砥石(研磨加工器具)
20 軸送り機構
22 送りネジ(軸体)
24 ナット(移動体)
25 ナット本体
27 ナット本体受部
30 ナット嵌合部(中間体)
31 ブラケット
40 固定部
46 静圧ポケット
50 静圧油供給部
51 静圧油第1供給部
52 静圧油第2供給部
60 被加工物保持装置
61 テーブル
63 チャック
S1、S2 案内面
W ワーク(被加工物)
α、β 間隙(静圧油供給間隙)

Claims (4)

  1. 軸体に沿って移動する移動体と、
    該移動体によって移動され、上面に加工器具が設けられたテーブルと、
    該テーブルと前記移動体の間に介在されて前記移動体によって前記テーブルとともに移動される中間体と、
    該中間体と前記移動体との間に供給される静圧油と、
    を備えることを特徴とする加工装置。
  2. 前記移動体と前記中間体との間に静圧油供給間隙が設けられ、該静圧油供給間隙に前記静圧油が常時供給されていることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記加工器具は、
    切削加工器具及び該切削加工器具と加工特性の異なる研磨加工器具であって、
    該研磨加工器具及び前記切削加工器具が前記テーブルの上面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工装置と、
    該加工装置の近傍に設けられ、軸体に沿って移動する移動体と、該移動体によって移動されるとともに上面に前記加工器具によって加工される被加工物を保持する被加工物保持器具が設けられたテーブルと、該テーブルと前記移動体の間に介在されて前記テーブルとともに移動される中間体と、該中間体と前記移動体との間に供給された静圧油とを有する被加工物保持装置と、
    を備えることを特徴とする加工システム。
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