JP2015195444A - 当接部材及びイヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】出力音量が大きくても音漏れが良好に抑制されるイヤホンを提供する。
【解決手段】内外を繋ぐ貫通孔(1f)を有するハウジング(1)と、貫通孔(1f)を覆う基部(3b),基部(3b)からハウジング(1)の径方向外方に突出する突出部(3c),及び基部(3b)において貫通孔(1f)に連通する第1の開口部(3d1)と突出部(3c)において開口する第2の開口部(3d2)とを繋ぐ通気路(3f)を有する当接部材(3)と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、当接部材及びイヤホンに係り、耳介の内側に装着される本体部を有するイヤホンとそれに備えられて装着状態で耳介の内壁に当接する当接部材とに関する。
本体部を耳介の内側に収めるように装着し、本体部の放音面から外耳道に向け音を放出して使用するインナーイヤー型や、本体部を耳介の内側に収めるように装着し、さらに本体部から突出する音筒部をそれに装着されたイヤーピースと共に外耳道内に挿入して使用するカナル型と称されるタイプのイヤホンがある。
これらのイヤホンは、本体部の耳介への装着姿勢が安定する程、使用者が聴取する音声の品質が良好になる。
具体的には、本体部の装着姿勢が安定することで、インナーイヤー型では外耳道と放音面との位置関係が最適状態で維持され、カナル型ではイヤーピースによる外耳道内空間の密閉性が向上して、聴取音声品質が顕著に向上する。
そこで、インナーイヤー型やカナル型のイヤホンでは、本体部の耳介への装着姿勢をより安定化させるため、本体部よりも側方へ突出して耳介の内壁面に柔軟に当接する当接部材を設けたものが提供されている。その一例が特許文献1に記載されており、特許文献1において当接部材は耳介挿入体16が該当する。
特開2014−045514号公報
ところで、イヤホンは、スピーカユニットの動作効率を向上させると共に出力音を歪のより少ない音とするため、本体部内に形成されるスピーカユニットの後方側の空間(バックキャビティ)と外部空間とを連通してスピーカユニットの背圧を低減する通気路を設ける場合が多い。
通気路を有するイヤホンでは、出力音量を大きくすると、通気路から外部に漏出する音量も大きくなって公共の場所で抑制されるべき不快な音漏れが生じる可能性が高くなる。
特に、高品質の出力音が得られるよう当接部材を設けたイヤホンでは、本体部の耳介への装着姿勢がより安定するので、本体部内に収容するスピーカユニットを大型化できる。大型のスピーカユニットの搭載は、豊かな低音を伴う大音量出力が可能になる点で好ましいが、反面、その分、音漏れが生じる可能性が一段と高くなる。
そこで、当接部材を設けたイヤホンにおいて、出力音量を大きくしても音漏れが生じにくい工夫が望まれている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、出力音量が大きくても音漏れが良好に抑制される当接部材及びイヤホンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。1) 内外を繋ぐ貫通孔(1f)を有するハウジング(1)を耳介(E)内に収めて使用するイヤホン(51)に設けられ、使用時に前記耳介(E)の内壁(Ef)に当接して前記イヤホン(51)の装着姿勢を安定化させる当接部材(3)であって、
前記貫通孔(1f)を覆う基部(3b)と、
前記基部(3b)から前記ハウジング(1)の径方向外方に突出する突出部(3c)と、
前記基部(3b)において前記貫通孔(1f)に連通する第1の開口部(3d1)と前記突出部(3c)において開口する第2の開口部(3d2)とを繋ぐ通気路(3f)と、
を有することを特徴とする当接部材(3)である。
2) 内外を繋ぐ貫通孔(1f)を有するハウジング(1)と、
前記ハウジング(1)よりも軟らかい材料で形成され、前記貫通孔(1f)を覆う基部(3b),前記基部(3b)から前記ハウジング(1)の径方向外方に突出する突出部(3c),及び前記基部(3b)において前記貫通孔(1f)に連通する第1の開口部(3d1)と前記突出部(3c)において開口する第2の開口部(3d2)とを繋ぐ通気路(3f)を有する当接部材(3)と、
を備えたイヤホン(51)である。
本発明によれば、出力音量が大きくても音漏れが良好に抑制される、という効果を奏する。
本発明のイヤホンの実施例であるイヤホン51を説明するための斜視図である。 イヤホン51を説明するための縦断面図である。 イヤホン51の後ハウジング1Rの後面図である。 本発明の当接部材の実施例であるサポータ3を説明するための斜視図である。 イヤホン51の耳介Eへの装着状態を説明するための図である。 サポータ3と耳介Eの内壁Efとの関係を説明するための模式的断面図である。 サポータ3の後ハウジング1Rに対する摺回動を説明するための模式的後面図である。 イヤホン51の耳介Eへの他の装着状態を説明するための図である。 サポータ3の変形例1であるサポータ31を説明するための斜視図である。 サポータ3の変形例2であるサポータ32を説明するための斜視図である。 サポータ32の組み立て図である。 サポータ3の変形例3であるサポータ34を説明するための斜視図である。 サポータ34の変形例を説明するための斜視図である。 図12におけるS3−S3位置での部分断面図である。
本発明の実施の形態に係る当接部材及びそれを備えたイヤホンを、好ましい実施例及び変形例により図1〜図14を参照して説明する。
以下の説明において、上下左右前後の各方向を図1に示される矢印の方向に規定している。この方向は、使用状態の姿勢における方向等とは関係がなく、理解容易のため便宜的に規定したものである。
(実施例)
図1及び図2を参照して、実施例のイヤホン51の構成を説明する。イヤホン51は、左耳用のカナル型イヤホンである。
図1は、イヤホン51の後方斜め左上方向から見た外観斜視図であり、図2は、イヤホン51を、S1−S1位置で前後上下面にて切断して右方向から見た縦断面図である。
イヤホン51は、前ハウジング1Fと後ハウジング1Rとが前後方向に組み合わされてなるハウジング1と、ハウジング1の内部に収容されたスピーカユニットSPと、ハウジング1から外方に引き出されたコード2と、ハウジング1に取り付けられたサポータ3と、を有している。サポータ3は、イヤホン51のハウジング1を耳介Eに装着したときに、耳介Eの内壁Efに当接してハウジング1の装着姿勢を安定化させる当接部材である。
前ハウジング1Fには、前方(又は斜め左前方)に突出する筒状の音筒部1aが形成されている。音筒部1aは軸線に沿う貫通孔(図示せず)を有し外周面に着脱自在に柔軟なイヤーピース4が装着される。
後ハウジング1Rは、前ハウジング1Fと組み合わされる大径部1bと、大径部1bの後方側に連接された大径部1bより小径の小径部1cとを有している。
小径部1cにおける下方側には、コード2が挿通されるコード孔1dが形成されている。コード孔1dは、コード2が挿通されることで実質的に塞がれている。
大径部1bと小径部1cとを繋ぐ接続面1eは、この例ではスピーカユニットSPの駆動軸線CLに直交する面として形成されている。
接続面1eには、一つ又は周方向に離隔する複数の貫通孔1fが形成されている。図2には、上下二つの貫通孔1fが示されている。
ハウジング1の内部には、小径部1cの内面1c1と、スピーカユニットSPの後面SPaと、に囲まれて、スピーカユニットSPの後方空間であるバックキャビティVaが形成されている。
バックキャビティVaと外部空間とを繋ぐ孔は、コード孔1d及び貫通孔1fのみである。ここで、コード孔1dは実質封止されているので、貫通孔1fが、バックキャビティVaと外部空間とを連通する通気路として機能する。
バックキャビティVaには、コード2の一端側に形成された結び玉2aが収められている。コード2の先端はスピーカユニットSPの後面SPaに設けられた端子に接続されている(図2において端子及び接続態様は省略)。
前ハウジング1F及び後ハウジング1Rは、樹脂で形成されている。樹脂は例えば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)やPC(ポリカーボネート)である。
図3は、後ハウジング1Rの後面図であり、貫通孔1fの形成態様の一例を示した図である。
この例では、接続面1eの上半分側において、貫通孔1fは、真上方向の貫通孔1faと、それに対して時計回り及び反時計回りにそれぞれ22.5°ピッチでそれぞれ三個、の合計七個が形成されている。
接続面1eの下半分側にも、上半分側と対称に貫通孔1fが七個形成されており、接続面1eには合計十四個の貫通孔1fが形成されている。
上述の構成において、スピーカユニットSPの振動板SPbの振動により前方に放出された出力音は、スピーカユニットSPと前ハウジング1Fとに囲まれた空間であるフロントキャビティVcから音筒部1aの貫通孔を通り、その先端の音孔(図示せず)から外部に放出される。
スピーカユニットSPから後方に放出された音SDは、バックキャビティVaを経て、貫通孔1fから外部空間へと向かう。
イヤホン51では、この貫通孔1fから外部空間への音SDの放出を、サポータ3を介して行うようになっている。
次に、サポータ3について詳述する。
図4は、サポータ3の斜視図であり、図1における前方斜め左上から見たものに相当する。
サポータ3は、後ハウジング1Rの小径部1cに若干の強嵌合で嵌め込むことができる嵌合孔3aを有するリング状の基部3bと、基部3bから径方向外方に突出した突出部3cと、を有する。
サポータ3は、弾性を有しハウジング1よりも軟らかい材料で形成されている。材料例は、シリコーンゴムやエラストマである。
突出部3cは薄板状であり、最も突出した頂部3c1と嵌合孔3aの中心Caとを繋ぐ線分LNaを内部に含むように概ね三角形状に形成されている。
突出部3cにおける線分LNaに対する一方側(図4の左方側)の側縁部3c2は、外方に凸となる弓型状を呈し、他方側(図4の右方側)の側縁部3c3は、内側に凹となる逆弓型状を呈している。
突出部3cの内部には、その一面側(図4では手前側)おける嵌合孔3aに近い位置に形成された開口部3d1と、頂部3c1に形成された開口部3d2と、を繋ぐ通気路3fが形成されている。
詳しくは、通気路3fは、開口部3d1から嵌合孔3aの軸線方向に沿って突出部3cの厚みの中央部位まで形成された通気路3e1(図2も参照)と、通気路3e1の最奥部と開口部3d2とを繋ぎ線分LNaに沿って形成された通気路3e2と、により形成されている。
図2に示されるように、サポータ3は、基部3bが、接続面1eと密着する小径部1cの奥まで嵌め込まれて貫通孔1fを覆うように取り付けられる。
そして、サポータ3を、頂部3c1が真上となる周方向位置(線分LNaが上下方向となる位置)にしたときに、開口部3d1と複数の貫通孔1fの内の最も上方に位置する貫通孔1faとの位置が合致し、両者が連通するようになっている。
このようなサポータ3を備えたイヤホン51は、使用時において、図5に示されるような装着姿勢で耳介Eに装着される。
すなわち、装着姿勢において、イヤーピース4が外耳道内に挿入される(図示せず)。コード2は、耳介Eの耳珠Eaと対耳珠Ebとの間の珠間切痕Ecから下方に引き出される。サポータ3は、側縁部3c2が、耳甲介Edの後方側の壁面Eeに柔軟に当接する。
サポータ3と壁面Eeとの当接は、点当接ではなく側縁部3c2との面当接であり、さらに、当接位置がハウジング1から径方向に離れた位置にあるため、イヤホン51の装着姿勢は、高度に安定する。
上述のイヤホン51の構成及び耳介Eにおける装着姿勢によれば、図2にも示されるように、スピーカユニットSPから後方に放出された音SDは、バックキャビティVaから後ハウジング1Rの貫通孔1fを経て、サポータ3の開口部3d1から通気路3fに進入する。
通気路3fに進入した音は、通気路3e1から通気路3e2を経て、頂部3c1の開口部3d2から外部に放出する。
サポータ3の通気路3fを通過する音は、その通過過程でエネルギがサポータ3に吸収され減衰する。特に、サポータ3が弾性を有する軟らかい材料で形成されていることで、エネルギ減衰はより効果的となる。
また、通気路3fは、嵌合孔3aの近傍から頂部3c1の先端までの、サポータ3の内部で直進路として取り得る最長又は最長に匹敵する経路で形成されている。従って、音SDのエネルギの内の多くが、通気路3fの内壁を介してサポータ3に吸収される。
図6に示されるように、イヤホン51の装着姿勢において、頂部3c1の開口部3d2は耳介Eの内壁Efと対向し、かつ離隔した位置にある。図6は、図5におけるS2−S2位置での模式的断面図である。
通気路3fを進行した音SDは、開口部3d2が内壁Efと離隔していることから開口部3d2から外部空間に放出され、その後、内壁Efに衝突する。この衝突において、音SDは、内壁Efが皮膚で軟らかく表面に微細な凹凸があるため、乱反射すると共にエネルギが内壁Ef側に吸収される。
音SDの、通気路3fの通過及び内壁Efでの反射に伴うエネルギ減衰は、特に中高音域において顕著である。
このように、スピーカユニットSPから後方に出力された音SDは、そのエネルギがサポータ3で吸収されて小さい音として外部空間に放出される。そして、外部空間に放出された後も、残存エネルギはさらに耳介Eの内壁Efでも吸収され、内壁Efで反射した音は、極めて小さい音になっている。特に低域において効果的である。
これにより、音SDが他の人に聞こえる際には、十分小さい音になっており、音漏れは極めて良好に抑制される。
上述の構成において、サポータ3は、後ハウジング1Rの小径部1cに対して強嵌合であるものの、周方向に摺動して回動させることができる。
すなわち、耳介Eの形状には個人差があるため、サポータ3の位置を、装着姿勢がより安定するように周方向に回動させて好ましい位置に設定することができる。
上述の例では、図3及び図7から明らかなように、サポータ3を後面視で時計回りに22.5°ピッチで回動させて貫通孔1fと通気路3fとを繋げることで、音漏れの抑制効果を発揮させることができる。
図7では、45°回動させた位置P1及び反時計回りに45°回動させた位置P2が示されている。さらに、位置P2から反時計回りに90°回動させて貫通孔1fと通気路3fとを繋げた位置P3も示されている。
イヤホン51は、図5に示された装着姿勢とは別の、図8に示される装着姿勢で耳介Eに装着することができる。
図8に示される装着姿勢は、イヤホン51の姿勢を、コード2が斜め上方に引き出されて耳介Eの外側に、頭部前方から後方に渡って掛けるようにしたものである。
この装着姿勢において、サポータ3は、例えば、貫通孔1fb(図3参照)と通気路3fとを繋げた位置(位置P2に対して反時計回りに67.5°回動させた位置)にある。
接続面1eに設けられた貫通孔1fの周方向の角度間隔を狭くすることで、貫通孔1fと通気路3fとを繋げることができるサポータ3の周方向位置を、細かくより多段階に設定することができる。
これにより、サポータ3の周方向位置を細かく調整して、装着する耳介Eの形状により適合した装着姿勢が得られる。従って、イヤホン51の装着性がより向上する。
この小径部1cに対するサポータ3の摺回動において、凹凸係合によりクリック感を持たせてもよい。貫通孔1fと通気路3fとが繋がる位置で、クリック感が得られるようにすれば、サポータ3の周方向位置を精度よく確実に決めることができる。凹凸係合は、小径部1cを有する後ハウジング1R側とサポータ3側とのどちらを凸にしてもよいが、硬質の後ハウジング1R側を凸とし軟質のサポータ3側を凹とすると、係合位置がより高精度に得られ耐久性が優れるのでよりよい。
サポータ3を、貫通孔1fと開口部3d1とが対応しない位置(非連通の位置)にすると、スピーカユニットSPから後方に出力された音SDが、外部空間に全く放出されないようにできる。この位置において、例えば凹凸係合などによるクリック感が得られるようにすれば、サポータ3をより確実に位置決めすることができる。この位置では、音SDは外部空間に全く放出されず、音漏れがほぼ完全に遮断されるので、音質よりも音漏れ防止が優先される使用環境において特に効果的である。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
(変形例1)
サポータ3に、周方向に延在する溝を形成し、その底面にサポータ3の開口部3d1を開口させるようにした変形例1のサポータ31としてもよい。
図8は、サポータ31を説明するための斜視図であり、図3に対応する図である。
サポータ31は、サポータ3に対し、貫通孔1fに対応する径方向位置に、所定の角度θaの範囲で周方向に延在する溝部31d1を有するものである。
溝部31d1には、サポータ3における通気路3e2に相当する通気路31e1が連通する。
通気路31e1と頂部31c1に形成された開口部31d2とが、通気路31e2により連通される。
通気路31e1,通気路31e2,及び溝部31d1により、通気路3fが構成される。
サポータ31によれば、貫通孔1fが所定の角度θaの範囲内に対応する位置にあれば、小径部1cに対する周方向位置を任意に設定することができる。
これにより、使用者の耳介形状により適合した装着姿勢をとりつつ、音SDを、貫通孔1fから溝部31d1を通気路31fの一部として介して開口部31d2に誘導し、内壁Efに向け放出することができる。
(変形例2)
サポータ3において、通気路3fは、その経路長が長いほど音SDのエネルギがより多く減衰するので好ましい。
この観点から、通気路3fを直線状ではなく曲線状部を含んだ形状で形成して変形例2としてもよい。
図9及び図10は、曲線状の通気路32fを有する変形例2のサポータ32を説明するための図である。図9は斜視図であり、図10は組み立て図である。
サポータ32は、サポータ3及びサポータ31で直線状とされた通気路3f,31fを曲線状部を含む通気路32fとしたものである。詳しくは、嵌合孔32aの近傍に設けられ貫通孔1fに対応した径方向位置に設けられた開口部32d1と、突出部32cの頂部32c1に設けられた開口部32d2とを、曲線状に形成された通気路32e2で繋ぎ、通気路32fとしたものである。この例では、通気路32e2を蛇行する通気路として形成している。
これにより、通気路32fは、直線状の通気路3f,31fよりも経路長が長くなるので、通気路32fを通過する音SDの減衰がより顕著になり、音漏れがより良好に抑制される。
サポータ32は、例えば図10に示されるように形成される。
具体的には、サポータ32を厚さ方向に二分割したサポータ片33aとサポータ片33bとを作成し、両部材を接着剤などで固着する。
サポータ片33aには、開口部32d1を貫通孔として設け、サポータ片33bには、開口部32d1に対応した位置を含んで抉られた溝部32e3を形成しておく。溝部32e3の断面形状は限定されない。
サポータ片33aとサポータ片33bとを合わせて一体化することで、溝部32e3は開口部32d1,32d2以外が閉じられて蛇行する通気路32e2(通気路32f)となる。
(変形例3)
実施例のサポータ3は、その側面に開口する開口部3d2を頂部3c1にのみ設けたものである。
個人差の大きい耳介Eの形状によっては、サポータ3を小径部1cに対し摺回動させて良好な装着感が得られる位置にした状態で、頂部3c1が耳介Eの内壁Efに覆われて開口部3d2が塞がれてしまう場合もあり得る。
そこで、図11に示されるように、開口部3d2を、突出部3cの側面の異なる位置に複数形成したサポータ34にするとよい。
この変形例3のサポータ34は、頂部34c1に設けられた開口部34d2に加えて、側面が凸曲面となる側縁部34c2に複数(この例において二つ)の開口部34d3,34d4が形成され、側面が凹曲面となる側縁部34c3に一つの開口部34d5が形成されている。
そして、開口部34d1と、開口部34d2〜34d5と、を繋ぐ通気路34fが形成されている。
図11に示された例では、通気路34fは、開口部34d1と開口部34d2とを繋ぐ通気路34e2と、通気路34e2と開口部3d3〜3d5のそれぞれとを繋ぐ通気路34e3〜34e5と、により構成されている。
通気路34fは、この構成に限定されるものではない。ハウジング1の貫通孔1fに接続する開口部34d1に繋がる通路であれば、通気路の態様は自由に設定できる。
このサポータ34は、頂部34c1と、頂部34c1を挟んで一方側の側縁部34c2と、他方側の側縁部34c3と、のそれぞれに開口部を有している。
これにより、装着姿勢や耳介Eの形状がいかなる場合にもすべての開口部が耳介Eの内壁Efに塞がれることは実質的になく、音漏れが良好に抑制される。
サポータ34のように開口部を複数備えている場合、パスカルの原理から、スピーカユニットSPの後方に出力された音SDによる開口部34d1における圧力と開口部34d2〜34d5それぞれにおける分圧の合計圧力とが等しくなる。
これにより、開口部34d2〜34d5のそれぞれから外部に放出する音の圧力が減少し、開口部が一つの場合よりも音漏れを減少させることができる。
つまり、開口部の数が多いほど、それぞれの開口部からの音漏れをより減少させることができる。
(変形例3の変形例)
サポータ3などにおいて、音SDを通気路3fに導入する開口部3d1は、丸孔状に限定されない。角孔状であってもよい。
サポータ34において、側縁部34c2から頂部34c1を経て側縁部34c3に至る突出部34cの側面に、各開口部34d2〜34d5に連通する溝部34gを形成してもよい。
図12は、サポータ34の頂部34c1及び側縁部34c2の一部を斜視的にみた部分斜視図であり、図13は図12におけるS3−S3位置での部分断面図である。
溝部34gは、例えば断面形状が底部34g1を有する角形とされ、底部34g1に開口部34d2〜34d5が開口している。
溝部34gを設けることで、図13に示されるように、装着姿勢において、側縁部34c2が耳介Eの内壁Efに密着する場合でも、開口部34d2などが塞がれることがない。
また、開口部34d2などから放出された音SDは、溝部34gと内壁Efとに囲まれた狭い空間Vbに放出される。
これにより、音SDは空間Vbを伝播する間に、エネルギが内壁Efと突出部34cとの両方により良好に吸収され、空間Vbを経て外部空間へ放出した際の音は極めて小さくなっている。
そのため、装着姿勢や耳介Eの形状によらず音漏れがより確実に、またより良好に抑制される。
(他の変形例)
例えば、小径部1cに対するサポータ3の摺回動において、凹凸係合によりクリック感を持たせてもよい。貫通孔1fと通気路3fとが繋がる位置で、クリック感が得られるようにすれば、サポータ3の周方向位置を精度よく確実に決めることができる。凹凸係合は、硬質の後ハウジング1R側を凸とし、軟質のサポータ3側を凹とするとよい。
この構成は、変形例1〜3に適用してよい。
ハウジング1は、前ハウジング1F及び後ハウジング1Rの二つの部材を組み合わせで形成されるものに限定されない。一つの部材あるいは三つ以上の部材で構成されていてもよい。
サポータ3は、ハウジング1に強嵌合で取り付けられるものに限定されない。取り付け形態は自由である。
貫通孔1fは、バックキャビティVaと外部空間とを連通するものでなくてもよい。
イヤホン51の音響特性上、フロントキャビティVcと外部空間とを連通するものであってもよい。
本発明の当接部材は、弾性を有し、その当接部材が備えられたイヤホンの装着状態で耳介の内壁Efに当接し、ハウジング1の内部空間と外部空間とを連通する通気路を有し、その通気路の出口が装着状態で耳介に離隔して対向する位置に設けられている。
突出部に設けられる開口部は、耳介Eの内壁Efと対向し、かつ離隔した位置にあればよい。
上述したイヤホン51は、左耳用として説明したが、左右対称形状なる右耳用であってもよい。
突出部3cの形状は、略三角形状に限定されない。また、一部がくり抜かれて枠状とされていてもよい。枠状の場合、通気路は枠の中を通り、枠の外側面に開口するように形成するとよい。
イヤホン51は、カナル型に限定されない。インナーイヤー型であってもよくそれ以外の型であってもよい。
上述の実施例及び各変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせてよい。
1 ハウジング、 1F 前ハウジング、 1R 後ハウジング
1a 音筒部、 1b 大径部、 1c 小径部、 1c1 内面
1d コード孔、 1e 接続面、 1f 貫通孔
2 コード、 2a 結び玉
3,31,32,34 サポータ
3a,32a 嵌合孔、 3b 基部、 3c,32c,34c 突出部
3c1,31c1,32c1,34c1 頂部
3c2,3c3,34c2,34c3 側縁部
3d1,3d2,32d1,32d2,34d2〜34d5 開口部
3e1,3e2,3f,31e1,31e2,31f,32f,32e2,34f 通気路、 31d1,32e3,34g 溝部
33a,33b サポータ片、 34g1 底部
4 イヤーピース
51 イヤホン
Ca 中心、 CL 駆動軸線
E 耳介
Ea 耳珠、 Eb 対耳珠、 Ec 珠間切痕、 Ed 耳甲介
Ee 壁面、 Ef 内壁
LNa 線分
SD (スピーカユニットSPから出力された)音
SP スピーカユニット、 SPa 後面、 SPb 振動板
Va バックキャビティ、 Vb 空間、 Vc フロントキャビティ
θa 角度

Claims (6)

  1. 内外を繋ぐ貫通孔を有するハウジングを耳介内に収めて使用するイヤホンに設けられ、使用時に前記耳介の内壁に当接して前記イヤホンの装着姿勢を安定化させる当接部材であって、
    前記貫通孔を覆う基部と、
    前記基部から前記ハウジングの径方向外方に突出する突出部と、
    前記基部において前記貫通孔に連通する第1の開口部と前記突出部において開口する第2の開口部とを繋ぐ通気路と、
    を有することを特徴とする当接部材。
  2. 内外を繋ぐ貫通孔を有するハウジングと、
    前記貫通孔を覆う基部,前記基部から前記ハウジングの径方向外方に突出する突出部,及び前記基部において前記貫通孔に連通する第1の開口部と前記突出部において開口する第2の開口部とを繋ぐ通気路を有する当接部材と、
    を備えたイヤホン。
  3. 前記当接部材は、前記第2の開口部を複数有することを特徴とする請求項2記載のイヤホン。
  4. 前記通気路は、曲線状の部分を含んで形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のイヤホン。
  5. 前記貫通孔は、バックキャビティと外部空間とを繋いでいることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のイヤホン。
  6. 前記当接部材は、前記ハウジングに対する前記突出部の周方向位置を移動可能に備えられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のイヤホン。
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