JPWO2019058523A1 - スピーカ装置 - Google Patents

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賢太 田中
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Abstract

【課題】 スピーカ装置において、使用者の耳への装着性を良好にする。【解決手段】スピーカ部49は、振動膜41、ヨーク29、ボイスコイル43およびこのボイスコイル43の駆動部47とを内部に有する。ケース本体57はスピーカ部49を収納支持する。ケース本体57は、スピーカ部49の外縁近傍に、音を外部に伝搬させるための音通孔55bを有し、振動膜41に面する外面を使用者に対する耳珠当接面55cとしている。ケース本体57は、ヨーク29の背面側にあって外部へ扇状に立設されるとともに半円筒状に屈曲して突設された突設部53bを有する。突設部53bは、使用者に対する対珠当接面53cとなっている。【選択図】 図1

Description

本発明はスピーカ装置に係り、特に使用者の耳に装着するイヤホンに利用されるイントラコンカ型のスピーカ装置の改良に関する。
従来、イントラコンカ型のスピーカ装置としては、例えば図7に示すように、ケース本体1内に配置したカップ状ヨーク3内に円柱状駆動マグネット5の一方の端面を固定し、駆動マグネット5の他方の端面との間で間隔を置いて対面する振動膜7をヨーク3の開放先端に固定し、振動膜7に固定した円筒状のボイスコイル9を駆動マグネット5の外周に僅かな間隔を置いて挿入した構成が良く知られている。
図7において、ケース本体1はロート状のケース基部11aとこの先端(図中右側)を覆う前面カバー11bからなり、ヨーク3の開口部先端が前面カバー11b内に固定されている。
図7中の符号13は振動膜7の前面にあって前面カバー11bに貫通形成された複数の音通孔、符号15は外部へ導出されたケーブルである。
このイヤホン装置では、振動膜7を振動させる駆動部17をマグネット5およびボイスコイル9によって形成し、外部からケーブル15を介してボイスコイル9に音声信号を印加することによって振動膜7を振動させて発音させ、発音された音が振動膜7前面の音通孔13から外部へ伝搬される。
実際の製品としてのスピーカ装置は、使用者の耳の耳珠19、対珠21、耳甲介23で囲まれた耳甲介腔25内に、振動膜7を耳甲介23に接近させるようにしてケース本体1を挿入、位置させて使用される。すなわち、上述したスピーカ装置は、耳珠19および対珠21間でケース本体1を弾性的に支持させて使用される。
なお、図7ではイヤホン装置を左耳に装着した状態が示されている。
ところで、イントラコンカ型イヤホンの公知例としては特開平8−172691号公報(特許文献1)および特開平10−66181号公報(特許文献2)がある。
特開平8−172691号公報 特開平10−66181号公報
しかしながら、上述したスピーカ装置は、ケース本体(スピーカ部)1が耳甲介腔25に入り込む形状のため、スピーカの口径が制限され易い難点がある。
すなわち、耳甲介腔25を含めた耳のサイズの小さな使用者にあっては、ケース本体1によって耳珠19、対珠21が強く圧接され、耳が痛くなり易い問題がある。
逆に、耳の大きな使用者にあっては、外耳道27とケース本体1間の隙間が大きくなり、低音の再生が不十分になるとか、ケース本体1の左側面部(図7中では上部)が外耳道27に入り込むことにより、スピーカ本体1の振動膜7が耳甲介23側に対向し、振動膜7が外耳道27から離れることにより、再生音が外耳道27へ十分に伝わらない等の欠点がある。
以上のように、上述したスピーカ装置は、装着性が振動膜7やケース本体1の形状寸法に依存し易い難点がある。
しかも、図7において図示はしないが、従来のスピーカ装置では、音質を調整して所望の周波数特性を得る観点から、ケース本体1の内外を連通する所定長の音響管や、振動膜7の振動変位に制動を加える制動孔をケース本体1に形成する構成も知られている。
そのような音響管や制動孔をケース本体1に形成する場合、使用者の耳への装着態様に起因してスピーカ装置の寸法に制約があるので、それら音響管や制動孔の形状や形成位置に特別の工夫が必要となり、装着性の向上を図るとともに高品質の再生音を得るには改善の余地がある。
近年、スピーカ装置、特にイヤホン装置においては、ハイレゾリューション等音質向上に対する市場要求の高まりにより、より高性能化が求められるようになっている。
そこで、本発明者は、従来あまり着目されていなかった装着性について鋭意研究を重ねた結果、新規の構成を見い出して本発明を完成させた。
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、装着性の向上を図るとともに高品質の再生音を得ることも容易なスピーカ装置の提供を目的とする。
そのような課題を解決するために本発明のスピーカ装置に係る構成は、円板状の振動膜と、これを支持する磁性体性ヨークと、その振動膜のヨーク側に固定されたボイスコイルと、そのヨークに配置され印加された音声信号によってそのボイスコイルを変位させて振動膜を振動駆動させる駆動部とを有するスピーカ部と、このスピーカ部を収納支持するケース本体とを具備している。
しかも、上記ケース本体は、そのスピーカ部の外縁近傍に貫通形成された音通孔であって、そのスピーカ部によって発音された音を使用者の外耳道に伝搬させるための音通孔と、その振動膜近傍でこれに面する外面にあって使用者の耳甲介腔に面する耳珠に当接するための耳珠当接面と、そのヨークの背面側にあってそのケース本体から外部へ扇状に立設されるとともに半円筒状に屈曲して突設された突設部であって、その耳甲介腔に面する対珠に当接するための対珠当接面を形成する突設部とを有することを特徴としている。
本発明のスピーカ装置は、上記ケース本体にあって、その突設部のうちその音通孔から最も遠い位置と当該音通孔との間を14mm〜24mmに選定する構成も可能である。
本発明のスピーカ装置は、上記突設部の突出先端内部には、扇状の一方の端側でそのケース本体内に連通するとともに扇状の他方の端部で外部へ通じる音響管を形成する構成も可能である。
本発明のスピーカ装置は、上記ケース本体においてその突設部に囲まれた位置には、そのケース本体内と外部を連通する音響制動用の制動孔を形成する構成も可能である。
このような本発明のスピーカ装置に係る構成においては、上記ケース本体が、そのスピーカ部の外縁近傍に貫通形成され発音された音を外耳道に伝搬させるための音通孔と、その振動膜近傍でこれに面する外面にあって耳珠に当接するための耳珠当接面と、そのヨークの背面側にてそのケース本体から外部へ扇状に立設されるとともに半円筒状に屈曲して突設された突設部であって、面する対珠に当接するための対珠当接面を形成する突設部とを有するから、スピーカ部を収納するケース本体の寸法形状に関わりなく、装着性の向上を図ることが容易である。
従来のイントラコンカ型のイヤホン装置では、スピーカ部を収納するケース本体全体を耳甲介腔に収める構造であるため、スピーカ部の口径に制約があり、スピーカ部口径を大きくすることが困難で、性能の向上が難しかったが、本発明ではケース本体の音通孔が外耳道に接する形態であるから、ケース本体の略半分が外側に突出されるので、スピーカ部口径の制約は少なくなる。
本発明のスピーカ装置において、上記ケース本体にあって、その突設部のうちその音通孔から最も遠い位置と当該音通孔との間を14mm〜24mmに選定する構成では、イヤホン装置の構成にあっても上述した効果の確保が可能である。
しかも、上記寸法については、スピーカ本体口径と無関係に、装着性を重視して設定することが可能である。
また、音通孔は、長く形成して外耳道により挿入するような構成にすることが可能であり、隙間からの音漏れを抑えて低音再生を有利にすることも可能である。
本発明のスピーカ装置において、上記突設部の突出先端内部には、扇状の一方の端側でそのケース本体内に連通するとともに扇状の他方の端部で外部へ通じる音響管を形成する構成では、音響管の形成が容易であり、音響管の調整を介して高品質の再生音の調整が可能である。
しかも、この構成では、耳甲介腔の対珠側に当接する部分に音響管が形成されるから、構造的な無駄が少ない。
本発明のスピーカ装置において、上記ケース本体においてその突設部に囲まれた位置には、そのケース本体内と外部を連通する音響制動用の制動孔を形成する構成では、制動孔の形成が容易であり、制動孔の調整を介して高品質の再生音の調整が可能である。
また、この構成では、制動孔が耳甲介腔側に対向するから、従来のスピーカ装置に比べてより制動孔からの音漏れ少なくすることが可能である。
本発明のスピーカ装置に係る横断面図(図2中のI−I間断面)である。 図1に示すスピーカ装置の正面図である。 図1に示すスピーカ装置の概略斜視図である。 図1に示すスピーカ装置の使用例を示す概略図である。 図2に示すスピーカ装置の概略縦断面図(図2中のV−V間断面)である。 図1に示すスピーカ装置に係る周波数特性図である。 従来のスピーカ装置をその使用例とともに示す概略断面図である。
以下、本発明に係るスピーカ装置の実施の形態を例えばイヤホン装置を例にし、図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明のスピーカ装置に係る構成を示す横断面図(図2中のI−I間断面)、正面図および概略斜視図である。
図1〜図3において、ヨーク29は、磁性体板材料からカップ状に成形加工されてなり、その筒形部29aの開放端側(図1中上側)には、磁性体からなるリング板状のフランジ31が固定されており、ヨーク29の底部29b中央部には貫通孔が形成されている。
ヨーク29内には、円筒状の駆動マグネット33が、この中空部を底部29bの貫通孔に揃えるようにして一方の端面(図1中下側)を底部29bに重ね、ヨーク29内に固定、収納されている。
駆動マグネット33の他方の端面(図1中上側)には、駆動マグネット33の外径と同径又はこれより若干大径の外径を有するリング状のポールピース35が重ねられている。ポールピース35は、駆動マグネット33の中空部に揃う中空部を有している。
ヨーク29の底部29b外面には、中央部に貫通孔を有する回路基板37が、それら回路基板37の貫通孔と底部29bの貫通孔を揃えるようにして重ねられている。
それらヨーク29、駆動マグネット33、ポールピース35および回路基板37は、ポールピース35又は回路基板37側からそれらの中空部および貫通孔を介して貫通させた管状のはとめ39の両端をかしめることによって共軸的に一体化され、それらがヨーク29の底部29bに固定されている。
ヨーク29、駆動マグネット33、ポールピース35および回路基板37は、図示しない接着剤等によって共軸的に固定されていてもよい。
ポールピース35は、高音質を得るための磁束集中用の磁性体材料で形成されており、その外周がヨーク29の筒形部29a先端部やフランジ31内周部とほぼ同じレベル位置で周対面している。
ポールピース35の外周とこれと僅かの間隔を置いて対向するヨーク29の筒形部29a先端部やフランジ31内周部との間には、ヨーク29からの磁束によって磁気回路が形成されている。
振動膜41は、従来公知の薄く半透明の絶縁性フィルム材料から円板状に形成されており、比較的広い中央部を若干ドーム状に膨らませてなる中央領域41aと、この中央領域41aを同心円状かつ環状に囲んだ外周領域41bとを有している。
振動膜41は、フランジ31およびポールピース35に対して空間を持ってそれらを覆うとともに、外周領域41bの外縁全周をフランジ31の外周部に接着剤等で固定され、これに支持されている。
振動膜41の一方の面側(図1中下面側)において、中央領域41aと外周領域41bとの環状の境目には、絶縁被覆された細い絶縁導線を円筒状に巻いてなるボイスコイル43の一方の端面側が中央領域41aを囲むように固定されている。
ボイスコイル43は、ヨーク29の筒形部29a内壁やフランジ31内周部と、駆動マグネット33やポールピース35の外周との間の環状空隙に対し、ヨーク29と、駆動マグネット33やポールピース35との間に僅かな間隔を置いて挿入され、フランジ31、ヨーク29および駆動マグネット33に対してそれぞれ環状に対面している。
ボイスコイル43からの2本の両端リード線(図示省略)は、当該ボイスコイル43の付け根から内側に導出され、はとめ39の中空部39aを介して外部へ導出され、回路基板37に接続されている。
ヨーク29の底部29bに重ねられた回路基板37には、後述するケーブル45によって電子機器(図示せず。)から音声信号が供給される。回路基板37から両端リード線を介した音声信号のボイスコイル43への印加によってボイスコイル43が変位し、振動膜41が駆動されて振動変位する。
すなわち、ヨーク29、駆動マグネット33およびボイスコイル43により、振動膜41を駆動させる駆動部47が形成され、いわゆる内磁型のスピーカ部49が形成されている。
なお、図1中の符号51は、はとめ39の中空部39aを図中下端面で塞ぐ音響インピーダンス調整用の音響制動部材であり、通気性に富んでいる。
このスピーカ部49は、図2、図3に示すように、第1のケース部材としての合成樹脂製のケース基部53と、第2のケース部材としての合成樹脂製の前面カバー55とを互いに重ね合わせ、内部収納空間を形成したケース本体57内に収納、支持されている。
すなわち、ケース基部53は、外縁が円形にして全体扁平な半球状に形成され、前面カバー55は外縁がケース基部53とほぼ同じ円形に形成されるとともにして全体扁平に形成されている。
ケース基部53は、図1に示すように、開放先端がスピーカ部49のフランジ31を前面カバー55とともに挟持するようにして、前面カバー55の開放先端内側に嵌って一体化されている。
前面カバー55におけるスピーカ部49の外縁近傍には、外側かつ図1中で若干斜め上方へ突出する音通筒体55aが形成され、これによってケース本体57の内外を連通する音通孔55bが形成されている。この音通孔55bから振動膜41による音が、図4に示すように、使用者の耳における外耳道59へ伝搬される。
前面カバー55において、振動膜41近傍でこれに面する外面は、使用者の耳甲介腔61に面する耳珠63に当接するための耳珠当接面55cを形成している。
図1に戻って、ケース基部53において、音通筒体55aとは反対側すなわち音通筒体55aから遠い位置には円筒状の支持柱53aが突設されている(図2、図3参照)。支持柱53aは、この仮想中心線が図1紙面を突き抜けて直交するような位置関係で形成され、ケース基部53に支持されている。
この支持柱53a中へ外部から挿通された上述ケーブル45は、支持柱53a途中からケース基部53内に導入され、回路基板37に接続されている。
ケース基部53には、図3に示すように、ヨーク29の背面側にあって外部へ扇状に立設されるとともに半円筒状に屈曲して突設された突設部53bが形成されている。
突設部53bは、この先端の外面が、使用者の耳甲介腔61に面する対珠65に当接するための対珠当接面53cとなっている。
ケース本体57において、図4に示すように、突設部53bのうち上記音通孔55b(音通筒体55a)先端から最も遠い位置と当該音通孔55bとの間の間隔Aが、例えば14mm〜24mmに選定され、イヤホン装置が使用者の耳に適した寸法になっている。
図7に示した従来のイントラコンカ型スピーカ装置では、ケース本体1の外径を最大でもφ17mm程度にすることが一般的である。
これに対して、本発明のスピーカ装置は、図4に示すように、耳珠63と対珠65の間で対珠当接部53cおよび耳珠当接面55cを固定するので、例えば間隔Aの寸法を19mmと設定しても装着性・音質ともに問題はない。
しかも、音通筒体55aを象の鼻のような形状にして外耳道59に向けて延伸するか、逆に短く構成するかにより、装着性と音質を良好に保つことが可能である。そのため、上述した構成では間隔Aの値を±5mmに設定することが好ましい。
この突設部53bの先端内部には、扇状の一方の端側でケース本体57内と連通し、扇状の他方の端部で外部へ通じる細長い音響管67が形成されている。図3および図4中の符号67aは音響管67から外部へ通じる開口である。
その音響管67を形成するには、図1に示すように、ケース基部53において、狭い凸状の内部空間53dを形成するように扇状の突設部53bを形成する一方、図2および図5に示すように、ケース基部53とは別個に形成されるとともに突設部53bの円弧に沿った円弧条片69を、ケース基部53内部にて、凸状の内部空間53dに当てて塞いで形成することが可能である。
図5は、図2中のV−V間断面を示すものであり、分かり易くするために、円弧条片69を直線状にして図示しているが、図2からも理解可能なように、実際には円弧状に湾曲しており、ケース基部53内に収納、固定されている。なお、図5ではスピーカ部49を概略的に示した。
その音響管67自体は、突設部53bの先端内部に先端に沿って湾曲して形成されている。
また、ケース基部53において、突設部53bに囲まれた位置には、ケース本体57と外部を連通する音響制動用の制動孔71が貫通、形成されている。制動孔71には、必要とされる性能に応じて通気性を調整する音響制動部材73で塞がれている。
このようなスピーカ装置では、ケーブル45から回路基板37を介して音声信号を供給するとともにボイスコイル43へ音声信号を印加することにより、駆動部31が振動膜41を振動発音させ、音通孔55bから振動音が外部へ伝搬される。
そして、本発明に係るスピーカ装置は、図4に示すように、耳珠当接面55cを使用者の耳珠63に当接させ、突設部53b(対珠当接部53c)を対珠65に当接させるとともに、音通孔55bを外耳道59に若干差し込むようにして、ケース本体57の音通孔55b側半分を耳珠63、対珠65および耳甲介75で囲まれた耳甲介腔61に差込み装着して使用される。
ケース本体57にあって、音通孔55bから遠い方の片半分は耳甲介腔61から外部へはみ出ることになる。
なお、ケース本体57の着脱は、支持柱53a等を摘んで行うと、作業が容易になると考えられる。
図6は上述した本発明のスピーカ装置および例えば図7の従来のスピーカ装置が示す周波数特性図である。
本発明のスピーカ装置に係る構成では、図6の実線aで示す周波数特性のように、特に低い音域まで良好な音圧特性を示し、広い周波数帯域で高品質の音再生が可能であり、従来のスピーカ装置以上の音圧特性を示すことが分かる。また、図6中の破線bは図1の構成において音響管67を塞いだ場合の同特性である。この図では音響管67の低域再生能力について表している。
このような本発明のスピーカ装置に係る構成では、ケース本体57の音通孔55b(音通筒体55a)を使用者の外耳道59の入り口に嵌め、ケース本体57の耳珠当接面55cを使用者の耳珠63に当接させ、ケース本体57の突設部53bを対珠当接面53cとして使用者の対珠65に当接させ、ケース本体57の耳珠当接面55cと対珠当接面53cが耳珠63と対珠65で挟持される構成であるから、ケース本体57の形状寸法が装着性に依存難い利点があり、スピーカ部を収納するケース本体57の寸法形状に関わりなく、装着性の向上を図ることが容易である。
すなわち、振動膜41の外径寸法が小さくても大きくても、ケース本体57の耳珠当接面55cと対珠当接面53c間の寸法をある一定の狭い範囲に抑えることが可能であり、ケース本体57の安定した保持を確保し易い。
また、本発明のスピーカ装置において、上記ケース本体57にあって、その突設部53bのうち音通孔55bから最も遠い位置と当該音通孔55bとの間を14mm〜24mmに選定する構成では、イヤホン装置の構成にあっても上述した効果の確保が可能である。
しかも、そのような寸法については、ケース本体57口径と無関係に、装着性を重視して設定することが可能である。
そして、ケース本体57の音通孔55bは、長く形成して外耳道59へより挿入するような構成にすることが可能であり、隙間からの音漏れを抑えて低音再生を良好に保つことが可能である。
また、制動孔71が耳甲介腔61側に対向するから、従来のスピーカ装置に比べてより制動孔71からの音漏れ少なくすることが可能であり、構造的に無駄が少ない。
しかも、本発明のスピーカ装置では、突設部53bを利用して所定長の音質調整用音響管67を当該突設部53b内部に形成することが容易で、振動膜41の振動変位に制動を加える制動孔71もケース本体57に形成することも容易である。
このように、本発明のスピーカ装置では、寸法が装着性に影響し難いうえ、音響管67や制動孔71の配置スペースの確保が容易であり、それら音響管67の内径や長さを適当に選定し、制動孔71の内径も適当に選定すれば、装着性の向上を図るとともに高品質の再生音を得ることが容易である。
また、本発明のスピーカ装置では、上述したスピーカ部49の構成に限らず、円板状の振動膜と、これを支持する磁性体性ヨークと、その振動膜のヨーク側に固定されたボイスコイルと、そのヨークに配置され印加された音声信号によってボイスコイルを変位させて振動膜を振動駆動させる駆動部とを有する構成で実施可能である。
1、57 ケース本体
3、29 ヨーク
5、33 駆動マグネット
7、41 振動膜
9、43 ボイスコイル
11a ケース基部
11b 前面カバー
13、55b 音通孔
15、45 ケーブル
17、47 駆動部
19、63 耳珠
21、65 対珠
23、75 耳甲介
25、61 耳甲介腔
27、59 外耳道
29a 筒形部
29b 底部
31 フランジ
35 ポールピース
37 回路基板
39 はとめ
39a 中空部
41a 中央領域
41b 外周領域
49 スピーカ部
51、71、73 音響制動部材
53 ケース基部(第1のケース部材:ケース本体)
53a 支持柱
53b 突設部
53c 対珠当接面
53d 内部空間
55 前面カバー(第2のケース部材:ケース本体)
55a 音通筒体
55c 耳珠当接面
67 音響管
67a 開口
69 円弧条片
71 制動孔

Claims (4)

  1. 円板状の振動膜と、これを支持する磁性体性ヨークと、前記振動膜の前記ヨーク側に固定されたボイスコイルと、前記ヨークに配置され印加された音声信号によって前記ボイスコイルを変位させて前記振動膜を振動駆動させる駆動部とを有するスピーカ部と、
    このスピーカ部を収納支持するケース本体と、
    を具備し、
    前記ケース本体は、前記スピーカ部の外縁近傍に貫通形成された音通孔であって、前記スピーカ部によって発音された音を使用者の耳における外耳道に伝搬させるための音通孔と、前記振動膜近傍でこれに面する外面にあって前記使用者の耳甲介腔に面する耳珠に当接するための耳珠当接面と、前記ヨークの背面側にあって前記ケース本体から外部へ扇状に立設されるとともに半円筒状に屈曲して突設された突設部であって、前記耳甲介腔に面する対珠に当接するための対珠当接面を形成する突設部と、を有することを特徴とする電気音響変換装置。
  2. 前記ケース本体にあって、前記突設部のうち前記音通孔から最も遠い位置と当該音通孔との間が14mm〜24mmに選定された請求項2記載の電気音響変換装置。
  3. 前記突設部の突出先端内部には、扇状の一方の端側で前記ケース本体内に連通するとともに扇状の他方の端部で外部へ通じる音響管が形成された請求項1又は2記載の電気音響変換装置。
  4. 前記ケース本体において前記突設部に囲まれた位置には、前記ケース本体内と外部を連通する音響制動用の制動孔が形成された請求項1〜3いずれか1記載の電気音響変換装置。
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