JP2015190170A - 通信制御システムおよび宅配ロッカーシステム - Google Patents

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博司 島本
一真 大原
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一真 大原
高橋 真吾
Shingo Takahashi
真吾 高橋
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Abstract

【課題】非接触通信を利用する際のセキュリティ性を向上させることが可能な宅配ロッカーシステム等を提供する。【解決手段】宅配ロッカーシステムは、携帯型通信機と、集合玄関機としての情報通信器と、宅配ロッカーとを備えている。宅配ロッカーは、検知可能範囲のうちの自身近傍の一部分である所定範囲内での人間の在否を検知する検知部(人感センサ44)を含んで構成され、宅配ロッカーの動作を制御する通信制御機構を有している。通信制御機構は、所定範囲内に人間が存在することが検知されると共に、携帯型通信機から非接触通信により識別データが取得されたS112ときには、識別データと着荷情報を含むデータベースとの照合処理S113を行う。その照合処理において、識別データに対応する居住者についての着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する収納ボックスに対して解錠制御S114を行う。【選択図】図10

Description

本発明は、非接触通信(無線通信)を利用した通信制御システムおよび宅配ロッカーシステムに関する。
従来、マンション等の集合住宅(集合建築物)では、いわゆる宅配ロッカーシステム(宅配物収納ロッカーシステム)が利用されている。宅配ロッカーシステムは、配送業者が荷受人(マンションの居住者)に荷物(宅配物)を配送しに来た際に、その荷受人が不在であった場合に利用される。この宅配ロッカーシステムは、特にマンション設備の中でも、非接触IC(Integrated Circuit)カード入館システムとともに標準装備になりつつある。このように近年では、非接触通信を利用した宅配ロッカーシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−49044号公報
ところで、このような非接触通信を利用した宅配ロッカーシステムでは一般に、セキュリティ性を向上させることが求められている。したがって、セキュリティ性を向上させる手法の提案が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、非接触通信を利用する際のセキュリティ性を向上させることが可能な通信制御システムおよび宅配ロッカーシステムを提供することにある。
本発明の通信制御システムは、複数の部屋を有する集合建築物内に設置され、この集合建築物における集合玄関機としての情報通信器と、各部屋の使用者への宅配物を施錠状態にて収納する1または複数の収納ボックスを有する宅配ロッカーとを含んで構成された宅配ロッカーシステムに適用されるシステムであって、上記使用者としての所持者の識別データを記憶し、外部と非接触通信を行う機能を有する携帯型通信機と、上記情報通信器の動作と、上記集合建築物における共用出入口としての電気扉の動作とをそれぞれ制御する第1の通信制御機構と、検知可能範囲のうちの自身近傍の一部分である所定範囲内での人間の在否を検知する検知部を含んで構成され、上記宅配ロッカーの動作を制御する第2の通信制御機構とを備えたものである。上記第1の通信制御機構は、上記携帯型通信機から非接触通信により識別データが取得されたときには、取得された識別データについての認証処理を行うと共に、その認証処理において正常認証された場合には上記電気扉に対して解錠制御を行う。上記第2の通信制御機構は、上記検知部によって上記所定範囲内に人間が存在することが検知されると共に、上記携帯型通信機から非接触通信により識別データが取得されたときには、取得された識別データと、上記使用者宛の宅配物が収納ボックスへ収納されていることを示す着荷情報を含むデータベースとの照合処理を行うと共に、その照合処理において、取得された識別データに対応する使用者についての着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する収納ボックスに対して解錠制御を行う。
本発明の宅配ロッカーシステムは、複数の部屋を有する集合建築物内に設置されるシステムであって、各部屋の使用者としての所持者の識別データを記憶し、外部と非接触通信を行う機能を有する携帯型通信機と、上記集合建築物における集合玄関機としての情報通信器と、上記使用者への宅配物を施錠状態にて収納する1または複数の収納ボックスを有する宅配ロッカーとを備えたものである。上記情報通信器は、この情報通信器の動作と、上記集合建築物における共用出入口としての電気扉の動作とをそれぞれ制御する第1の通信制御機構を有している。上記宅配ロッカーは、検知可能範囲のうちの自身近傍の一部分である所定範囲内での人間の在否を検知する検知部を含んで構成され、この記宅配ロッカーの動作を制御する第2の通信制御機構を有している。上記第1の通信制御機構は、上記携帯型通信機から非接触通信により識別データが取得されたときには、取得された識別データについての認証処理を行うと共に、その認証処理において正常認証された場合には上記電気扉に対して解錠制御を行う。上記第2の通信制御機構は、上記検知部によって上記所定範囲内に人間が存在することが検知されると共に、上記携帯型通信機から非接触通信により識別データが取得されたときには、取得された識別データと、上記使用者宛の宅配物が収納ボックスへ収納されていることを示す着荷情報を含むデータベースとの照合処理を行うと共に、その照合処理において、取得された識別データに対応する使用者についての着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する収納ボックスに対して解錠制御を行う。
本発明の通信制御システムおよび宅配ロッカーシステムによれば、非接触通信を利用する際のセキュリティ性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る宅配ロッカーシステムの概要構成例を表す外観模式図である。 図1に示した宅配ロッカーシステムの詳細構成例を表すブロック図である。 図1に示した携帯型通信機の詳細構成例を表す外観模式図である。 図1に示した情報通信器におけるインターフェースユニット部の詳細構成例を表す外観模式図である。 図1に示した宅配ロッカーにおけるインターフェースユニット部の詳細構成例を表す外観模式図である。 図2および図5に示した人感センサの機能例を表す模式図である。 比較例1に係る宅配ロッカーシステムについて説明するための外観模式図である。 比較例2に係る宅配ロッカーシステムについて説明するための外観模式図である。 図1に示した宅配ロッカーシステムの作用について説明するための外観模式図である。 図2に示した宅配ロッカーシステムの動作例を表す流れ図である。 図2に示した宅配ロッカー内の通信制御機構の動作例を表す流れ図である。 変形例に係る宅配ロッカーシステムについて説明するための外観模式図である。 図12に示した宅配ロッカーシステムの動作例を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(人間が検知された後に非接触通信を開始して識別データを取得する例)
2.変形例(識別データ取得後において人間が検知された場合に照合処理を開始する例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る宅配ロッカーシステム(後出する宅配ロッカーシステム1)の概要構成例を、外観模式図で表したものである。この宅配ロッカーシステムは、例えば、複数の部屋(住戸)を有するマンションなどの集合住宅9のメインエントランス等に設置(配設)されるシステムである。
この宅配ロッカーシステムでは、例えば図1に示したように、帰宅した居住者(住人:図1中の矢印P9参照)90が所持(携帯)する携帯型通信機2による非接触通信C23を用いて、オートロック機能を有する電気扉(共用出入口)5の解錠(図1中の矢印P51,P52参照)を行う。また、それとともに、図1に示したように、集合玄関機としての情報通信器3におけるインターフェース部3bを用いて、宅配ロッカー4内におけるその居住者90宛の宅配物の有無を通知する。そして、携帯型通信機2による非接触通信(後出)を用いて、その宅配物が収納されている収納ボックス4aの解錠を行うようになっている。なお、宅配ロッカー4にもまた、図1に示したように、インターフェースユニット部4bが設けられている。
ここで、集合住宅9が本発明における「集合建築物」の一具体例に対応し、居住者90が本発明における集合建築物の各部屋の「使用者」の一具体例に対応する。
図2は、このような宅配ロッカーシステムの詳細構成例をブロック図で表したものである。図2に示したように、宅配ロッカーシステム1は、携帯型通信機2、情報通信器3、宅配ロッカー4および電気扉5を備えている。なお、この携帯型通信機2と、図2中に示した後述する通信制御機構30および通信制御機構40とを備えたシステムが、本発明における「通信制御システム」の一具体例に対応する。
(携帯型通信機2)
携帯型通信機2は、集合住宅9における各住戸の居住者90が所持する通信機器(例えば、非接触キーや非接触タグ等)であり、外部(外部機器)と非接触通信(無線通信)を行う機能を有している。換言すると、携帯型通信機2は、詳細は後述するが、いわゆるハンズフリー方式の電子キーとして機能する機器である。この携帯型通信機2は、図2に示したように、非接触通信部21、操作部22、記憶部23および制御部29を有している。
また、図3は、このような携帯型通信機2の詳細構成例を外観模式図で表したものである。この例では、携帯型通信機2は、丸みを帯びた形状からなり、操作部22として機能する1または複数個の各種の操作ボタン(この例では操作ボタン22a,22b,22c)を有している。
非接触通信部21は、図2および図3に示したように、情報通信器3(具体的には後述する通信部31)との間で非接触通信C23を行うと共に、宅配ロッカー4(具体的には後述する通信部41)との間で非接触通信C24を行うものである。これにより、携帯型通信機2と情報通信器3および宅配ロッカー4との間で、各種情報の通信(送受信)を行うことが可能となっている。また、これらの非接触通信C23,C24はそれぞれ、例えば電波式の通信で行われ、その際の通信範囲(送受信が可能な範囲)は例えば2m〜3m程度となっている。このような非接触通信部21は、例えば、非接触通信にて各種情報のリード(読み取り)およびライト(書き込み)が可能な記憶領域を有するICチップを用いた、RFID(Radio Frequency Identification Tag)タグにより構成されている。
操作部22は、使用目的に応じて所定操作がなされる部分であり、この所定操作に応じた操作信号が制御部29へ出力されるようになっている。この操作部22は、例えば図3に示したように、操作ボタンやテンキー等により構成されている。
記憶部23は、携帯型通信機2の所持者である居住者90の識別データ(例えば、居住者90の部屋番号や、携帯型通信機2の機器番号等)を含め、各種のデータを記憶する部分である。このような記憶部23は、例えば、磁気的記録媒体、光学的記憶媒体、または、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリなどの、各種の記録媒体により構成されている。
制御部29は、上記した操作信号に応じた制御や、駆動制御、通信制御等、携帯型通信機2における各種の制御を行うものである。具体的には、制御部29は、例えば記憶部23に記憶されている居住者90の識別データを、非接触通信C23,C24により情報通信器3または宅配ロッカー4へ送信する制御を行うようになっている。このような制御部29は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やROM、RAM等を用いたマイクロコンピューターなどにより構成されている。なお、この制御部29における制御動作の詳細については、後述する。
(情報通信器3)
情報通信器3は、前述したように、集合住宅9の集合玄関機として機能する通信器であり、携帯型通信機2および宅配ロッカー4との間で各種情報のリードおよびライトが可能な通信器となっている。また、例えば図1に示したように、情報通信器3は、集合住宅9のメインエントランスとしての電気扉5よりも外部側に配置されている。この情報通信器3は、図2に示したように、通信部31、操作部32、記憶部33、音声入出力部34、表示部35および制御部39を有している。なお、これらに加え、情報通信器3には、例えば以下説明するシリンダー部36が設けられている。
また、図4は、このような情報通信器3における前述したインターフェースユニット部3b(図1参照)の詳細構成例を、外観模式図で表したものである。この例では、インターフェースユニット3b上には、操作部32、音声入出力部34、表示部35およびシリンダー部36(図2中には図示せず)が並んで配置されている。
通信部31は、図2に示したように、携帯型通信機2(具体的には非接触通信部21)との間で非接触通信C23を行うと共に、宅配ロッカー4(具体的には後述する通信部41)との間で通信(この例では有線通信)C34を行うものである。これにより、情報通信器3と携帯型通信機2および宅配ロッカー4との間で、各種情報の通信(送受信)を行うことが可能となっている。このような通信部31は、例えば、非接触通信部21と同様の、非接触通信C23を行うためのRFIDタグと、通信ケーブル等を介して通信C34を行うためのコネクタとを含んで構成されている。
操作部32は、使用目的に応じて居住者90による所定操作がなされる部分であり、この所定操作に応じた操作信号が制御部39へ出力されるようになっている。この操作部32は、例えば図4に示したように、テンキーや操作ボタン等により構成されている。
記憶部33は、携帯型通信機2から取得(受信)した識別データと、宅配ロッカー4から取得(受信)した着荷情報(後述)とを含め、各種のデータを記憶する部分である。このような記憶部33は、例えば前述した記憶部23と同様に、各種の記録媒体により構成されている。
音声入出力部34は、外部(居住者90等)から入力される音声を取得したり、所定の音声(通知音や説明用の音声等)を出力する部分である。この音声入出力部34は、例えば、マイクフォンやスピーカー等を含んで構成されている。
表示部35は、例えば図4に示したように、所定の文字情報や映像情報(例えば、後述する着荷情報が存在する旨の通知情報等)を表示する部分である。このような表示部35は、例えば、液晶(LCD:Liquid Crystal Display)パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等の各種の表示パネルを用いて構成されている。
シリンダー部36は、携帯型通信機2以外の他の鍵を用いて電気扉5を解錠する際に用いられるものであり、例えば図4に示したように、その他の鍵が挿入される部分となっている。
制御部39は、上記した操作信号に応じた制御や、駆動制御、通信制御、表示制御、音声入出力制御等、情報通信器3における各種の制御を行うと共に、後述する電気扉5に対する施解錠(施錠および解錠)の制御を行うものである。このような制御部39は、例えば、前述した制御部29と同様に、例えばCPUやROM、RAM等を用いたマイクロコンピューターなどにより構成されている。なお、この制御部39における制御動作の詳細については、以下説明する通信制御機構30における制御動作として、後ほど詳述する。
ここで、図2に示したように、通信部31、記憶部33および制御部39により、情報通信器3における通信制御機構30が構成されるようになっている。この通信制御機構30は、情報通信器3の動作と後述する電気扉5の動作とをそれぞれ制御する部分であり、本発明における「第1の通信制御機構」の一具体例に対応する。なお、この通信制御機構30の動作の詳細については、後述する。
(宅配ロッカー4)
宅配ロッカー4は、例えば図1に示したように、荷受人である居住者90宛の宅配物をその居住者90の不在時に収納するための1または複数(この例では複数)の収納ボックス4aを有している。この宅配ロッカー4は、携帯型通信機2および情報通信器3との間で各種情報のリードおよびライトが可能な機器となっている。また、例えば図1に示したように、宅配ロッカー4は、集合住宅9のメインエントランスとしての電気扉5よりも外部側に配置されている。この宅配ロッカー4は、図2に示したように、複数の収納ボックス4a、通信部41、操作部42、記憶部43、人感センサ44、表示部45および制御部49を有している。
また、図5は、このような宅配ロッカー4における前述したインターフェースユニット部4b(図1参照)の詳細構成例を、外観模式図で表したものである。この例では、インターフェースユニット4b上には、操作部42、通信部41、人感センサ44および表示部45が並んで配置されている。
各収納ボックス4aは、上記したように、集合住宅9における居住者90宛の宅配物をその居住者90の不在時に収納するためのものである。また、各収納ボックス4aには、宅配物を施錠状態にて収納するため(盗難防止用)の施解錠装置(図示せず)が設けられており、制御部49によって施解錠制御(施錠制御および解錠制御)がなされるようになっている。
通信部41は、図2に示したように、携帯型通信機2(具体的には非接触通信部21)との間で非接触通信C24を行うと共に、情報通信器3(具体的には通信部31)との間で通信(この例では有線通信)C34を行うものである。これにより、宅配ロッカー4と携帯型通信機2および情報通信器3との間で、各種情報の通信(送受信)を行うことが可能となっている。このような通信部41は、例えば、前述した通信部31と同様に、非接触通信C24を行うためのRFIDタグと、通信ケーブル等を介して通信C34を行うためのコネクタとを含んで構成されている。なお、図5には、この通信部41のうちの非接触通信を行う部分(RFIDタグ等)を図示している。
操作部42は、使用目的に応じて宅配物の宅配人や居住者90による所定操作がなされる部分であり、この所定操作に応じた操作信号が制御部49へ出力されるようになっている。この操作部42は、例えば図5に示したように、テンキーや操作ボタン等により構成されている。なお、このようなテンキーや操作ボタン等の他に、例えば、各種スイッチ(省電力モードや修理モード等に設定するためのスイッチ)を操作部42の一部として設けるようにしてもよい。
記憶部43は、携帯型通信機2から取得(受信)した識別データと、宅配人により操作部42を用いて入力された着荷情報とを含め、各種のデータを記憶する部分である。ここで、この着荷情報とは、居住者90宛の宅配物が収納ボックス4aへ収納されていることを示す情報(どの居住者90宛であるのか、どの収納ボックス4aに収納されているのか、等を対応付けて示した情報)であり、記憶部43内にデータベースとして記憶されるようになっている。このような記憶部43は、例えば前述した記憶部23,33と同様に、各種の記録媒体により構成されている。
人感センサ44は、例えば赤外線や温度情報等を用いて、自身(人感センサ44)近傍の所定範囲(以下説明する所定範囲A1:例えば2m〜3m程度以内の範囲)内での人間の在否(存在するのか否か)を検知するセンサである。ここで、この所定範囲A1とは、以下の図6において詳述するように、人感センサ44自身の検知可能範囲(人感センサ44に固有の検知限界範囲)のうち、自身近傍の一部分の範囲である。これにより、宅配ロッカー4の近傍に人間(主に居住者90)が近接したのか否かが検知されるようになっている。この人感センサ44は、本発明における「検知部」の一具体例に対応する。
図6は、このような人感センサ44の機能例を模式図で表したものである。この人感センサ44では、2次元配置(マトリクス配置)された複数の分割検知エリアAdを利用して、上記した所定範囲A1内での人間の在否を検知するようになっている。なお、この例では、(縦方向4個×横方向4個)=合計16個の分割検知エリアA4からなる人感センサ44の検知可能範囲のうち、人感センサ44近傍の一部分である、(縦方向2個×横方向2個)=合計4個の領域が、所定範囲A1に設定されている。
具体的には、例えば図6(A)に示したように、宅配ロッカー4の周囲に人間(居住者90)が存在しない場合には、人感センサ44からの検知結果(出力結果)は、以下のようになる。すなわち、4つの分割検知エリアAdからなる所定範囲A1内に、人間が存在する旨を示す情報(この例ではハッチングで示した領域)が存在しない結果となっている。
一方、例えば図6(B),図6(C)に示したように、宅配ロッカー4の周囲に人間(居住者90)が存在する場合には、人感センサ44からの検知結果は、以下のようになる。すなわち、人間が存在する旨を示す情報(この例ではハッチングで示した領域)が存在する結果となっている。ただし、図6(C)の例では、居住者90が宅配ロッカー4から遠い位置にいる(近接していない)ため、4つの分割検知エリアAdからなる所定範囲A1内には、人間が存在する旨を示す情報を含んでいない結果となっている。これに対して図6(B)に示した例では、居住者90が宅配ロッカー4から近い位置にいる(近接している)ため、4つの分割検知エリアAdからなる所定範囲A1内に、人間が存在する旨を示す情報を含んでいる結果となっている。
表示部45は、例えば図5に示したように、所定の文字情報や映像情報(例えば、着荷情報が入力される際の操作案内情報や、着荷情報についての通知情報等)を表示する部分である。このような表示部45は、例えば前述した表示部35と同様に、各種の表示パネルを用いて構成されている。
制御部49は、上記した操作信号に応じた制御や、駆動制御、通信制御、表示制御、各収納ボックス4aに対する施解錠(施錠および解錠)の制御、人感センサ44の動作制御等、宅配ロッカー4における各種の制御を行うものである。このような制御部49は、例えば、前述した制御部29,39と同様に、例えばCPUやROM、RAM等を用いたマイクロコンピューターなどにより構成されている。なお、この制御部49における制御動作の詳細については、以下説明する通信制御機構40における制御動作として、後ほど詳述する。
ここで、図2に示したように、通信部41、記憶部43、人感センサ44および制御部49により、宅配ロッカー4における通信制御機構40が構成されるようになっている。この通信制御機構40は、宅配ロッカー4の動作を制御する部分であり、本発明における「第2の通信制御機構」の一具体例に対応する。また、本実施の形態では特に、この通信制御機構40における携帯型通信機2との非接触通信C24の際の通信範囲が、前述した人感センサ44において検知可能な所定範囲A1と略一致(望ましくは一致)するように、非接触通信C24の際の通信感度設定がなされている。なお、この通信制御機構40の動作の詳細については、後述する。
(電気扉5)
電気扉5は、前述したように、集合住宅9における共用出入口(メインエントランス)として機能するもの(図1参照)であり、例えば、モータやアクチュエータ等の駆動機構を含む電気錠装置(図示せず)を用いて構成されている。このような電気扉5は、前述したように、情報通信器3内の通信制御機構30(制御部39)によって、その施解錠(施錠および解錠)の制御がなされるようになっている。
[作用・効果]
(A.基本動作)
この宅配ロッカーシステム1では、まず、例えば図1に示したように、集合住宅9に帰宅した居住者90(図1中の矢印P9参照)が所持する携帯型通信機2と情報通信器3との間の非接触通信C23を用いて、電気扉5の解錠(図1中の矢印P51,P52参照)が行われる。
このとき、具体的には図2に示したように、情報通信器3内の通信制御機構30は、携帯型通信機2から非接触通信C23により、その居住者90(携帯型通信機2の所持者)の識別データを取得する。そして通信制御機構30は、取得された識別データについての認証処理を行うと共に、その認証処理において正常認証された場合には、電気扉5に対して解錠制御を行う。
また、このとき図1に示したように、情報通信器3におけるインターフェース部3b(図4に示した表示部35や音声入出力部34)を用いて、宅配ロッカー4内におけるその居住者90宛の宅配物の有無が通知される。そして、図2に示したように、携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の非接触通信C24を用いて、その宅配物が収納されている収納ボックス4aの解錠が行われる。
このとき、具体的には図2に示したように、宅配ロッカー4内の通信制御機構40は、携帯型通信機2から非接触通信C24により、居住者90(携帯型通信機2の所持者)の識別データを取得する。次いで、通信制御機構40は、取得された識別データと、前述した着荷情報を含むデータベースとの照合処理を行う。そして通信制御機構40は、その照合処理において、取得された識別データに対応する居住者90についての着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する収納ボックス4aに対して解錠制御を行う。
このようにして宅配ロッカーシステム1では、非接触通信C23,C24を利用して、電気扉5および宅配ロッカー4(該当する収納ボックス4a)に対する解錠制御がそれぞれ行われる。
(B.詳細動作)
次に、このような宅配ロッカーシステム1における詳細動作例について、比較例(比較例1,2)と比較しつつ説明する。
(比較例1)
図7は、比較例1に係る宅配ロッカーシステムの概要構成および動作について、外観模式図で表したものである。この比較例1の宅配ロッカーシステムでは、比較的近距離(例えば、至近距離〜数cm程度の距離)の通信範囲を有する電波による非接触通信C23,C24を利用して、電気扉5および宅配ロッカー104に対する解錠制御がそれぞれ行われるようになっている。つまり、この比較例1では、いわゆる非接触キーとして機能する携帯型通信機102を用いた宅配ロッカーシステムとなっている。
この比較例1の宅配ロッカーシステムでは、まず、例えば図7に示したように、集合住宅109に帰宅した居住者90(図7中の矢印P101参照)が所持する携帯型通信機102と情報通信器3との間の非接触通信C23を用いて、電気扉5の解錠(図7中の矢印P51,P52参照)が行われる。具体的には、例えば図7に示したように、居住者90が非接触キーとしての携帯型通信機102を情報通信器3(インターフェース部3b)へ近接させる(かざす)ことで、携帯型通信機102と情報通信器3との間の近距離での非接触通信C23が行われる。そして、情報通信器3内の通信制御機構30は、前述した手法にて、携帯型通信機102からの識別データの取得およびその認証処理、ならびにその後の電気扉5に対する解錠制御を行う。
また、このとき図7に示したように、情報通信器3におけるインターフェース部3b(表示部35や音声入出力部34)を用いて、宅配ロッカー104内におけるその居住者90宛の宅配物の有無が通知される。ここで、宅配物が有るとの通知がなされた場合、居住者90は、宅配ロッカー104の近傍(インターフェース部104bの前方)へと移動する(図7中の矢印P102a参照)。そして、図7に示したように、携帯型通信機102と宅配ロッカー104との間の非接触通信C24を用いて、その宅配物が収納されている収納ボックス4aの解錠が行われる。具体的には、例えば図7に示したように、居住者90が携帯型通信機102を宅配ロッカー104(インターフェース部104b)へ近接させる(かざす)ことで、携帯型通信機102と宅配ロッカー104との間の近距離での非接触通信C24が行われる。そして、宅配ロッカー104内の通信制御機構(図示せず)は、前述した手法にて、携帯型通信機102からの識別データの取得およびその照合処理、ならびにその後の該当する収納ボックス4aに対する解錠制御を行う。
このようにして比較例1の宅配ロッカーシステムでは、居住者90が携帯型通信機102を情報通信器3および宅配ロッカー104に対して個別に近接させることで、電気扉5および宅配ロッカー104に対する解錠制御が独立して行われる。ところが、この比較例1の宅配ロッカーシステムでは、居住者90がその都度、携帯型通信機102を手に持ってかざす必要があるため、操作が煩雑となって利便性が低下してしまうことになる。
(比較例2)
一方、図8は、比較例2に係る宅配ロッカーシステムの概要構成および動作について、外観模式図で表したものである。この比較例2の宅配ロッカーシステムでは、比較的遠距離(例えば2m〜3m程度の距離)の通信範囲を有する電波による非接触通信C23,C24を利用して、電気扉5および宅配ロッカー204に対する解錠制御がそれぞれ行われるようになっている。つまり、この比較例2では、本実施の形態と同様に、いわゆるハンズフリー方式の電子キーとして機能する携帯型通信機2を用いた宅配ロッカーシステムとなっている。
この比較例2の宅配ロッカーシステムでは、まず、例えば図8に示したように、集合住宅209に帰宅した居住者90(図8中の矢印P201参照)が所持する携帯型通信機2と情報通信器3との間の非接触通信C23を用いて、電気扉5の解錠(図8中の矢印P51,P52参照)が行われる。具体的には、例えば図8に示したように、居住者90が、ハンズフリー方式の電子キーとしての携帯型通信機2を所持している(例えば鞄の中に入れておく)だけで、この携帯型通信機2と情報通信器3との間の遠距離での非接触通信C23が行われる。そして、情報通信器3内の通信制御機構30は、前述した手法にて、携帯型通信機2からの識別データの取得およびその認証処理、ならびにその後の電気扉5に対する解錠制御を行う。
また、このとき図8に示したように、情報通信器3におけるインターフェース部3b(表示部35や音声入出力部34)を用いて、宅配ロッカー204内におけるその居住者90宛の宅配物の有無が通知される。ここで、宅配物が有るとの通知がなされた場合、図8に示したように、携帯型通信機2と宅配ロッカー204との間の非接触通信C24を用いて、その宅配物が収納されている収納ボックス4aの解錠が行われる。具体的には、この場合も、例えば図8に示したように、居住者90が携帯型通信機2を所持しているだけで、この携帯型通信機2と情報通信器3との間の遠距離での非接触通信C24が行われる。そして、宅配ロッカー204内の通信制御機構(図示せず)は、前述した手法にて、携帯型通信機2からの識別データの取得およびその照合処理、ならびにその後の該当する収納ボックス4aに対する解錠制御を行う。なお、この比較例2の場合、居住者90は、その後に宅配ロッカー204の近傍(インターフェース部204bの前方)へと移動し(図8中の矢印P202a参照)、該当する(解錠された)収納ボックス4aの番号等を表示部45にて確認した後、その収納ボックス4a内の宅配物を受け取ることになる。
このようにして比較例2の宅配ロッカーシステムでは、上記比較例1の宅配ロッカーシステムとは異なり、居住者90がその都度携帯型通信機2を手に持ってかざす必要がない。具体的には、比較的遠距離の非接触通信C23,C24を利用しているため、居住者90が携帯型通信機2を所持して通行するだけで、電気扉5および宅配ロッカー204に対する解錠制御がそれぞれ行われる。つまり、宅配ロッカーシステムにおけるハンズフリー化が実現される。したがって、例えば居住者90の両手が塞がっている場合等には非常に便利であり、上記比較例1と比べて利便性が向上することになる。
ところが、この比較例2の宅配ロッカーシステムでは、上記比較例1の宅配ロッカーシステムとは異なり、比較的遠距離の非接触通信C23,C24を利用していることに起因して、以下説明するように、収納ボックス4aへの意図しない解除制御によって置き引きが発生し得るという問題がある。
すなわち、まず、上記比較例1の宅配ロッカーシステムでは、図7を用いて前述したように、居住者90が携帯型通信機102を情報通信器3および宅配ロッカー104に対して個別に近接させることで、電気扉5および宅配ロッカー104に対する解錠制御が独立して行われる。したがって、宅配ロッカー104に対する解除制御が行われる際には、居住者90がこの宅配ロッカー104の近傍に位置することになるため、収納ボックス4aへの意図しない解除制御による置き引きは発生しない。つまり、仮に、情報通信器3による宅配物が有るとの通知がなされた場合において、居住者90がその通知に気が付かなかったり、まずは一旦自宅に戻ってから宅配物を取りに来ようとして、宅配ロッカー104へは向かわずにそのまま電気扉5から集合住宅109内へ入って行った場合(図7中の矢印P102b参照)であっても、そのような置き引きは発生しないと言える。
一方、比較例2の宅配ロッカーシステムでは、図8を用いて前述したように、居住者90が携帯型通信機2を所持して情報通信器3の近傍を通行するだけで、比較的遠距離の非接触通信C23,C24によって、電気扉5だけでなく宅配ロッカー204に対する解錠制御も同時に(一度に)行われることになる。したがって、宅配ロッカー204に対する解除制御が行われる際に、居住者90がこの宅配ロッカー204の近傍に位置するとは限らないため、収納ボックス4aへの意図しない解除制御による置き引きが発生し得る。つまり、仮に、情報通信器3による宅配物が有るとの通知がなされた場合において、居住者90がその通知に気が付かなかったり、まずは一旦自宅に戻ってから宅配物を取りに来ようとして、宅配ロッカー204へは向かわずにそのまま電気扉5から集合住宅209内へ入って行った場合(図8中の矢印P202b参照)、そのような置き引きが発生し得ることになる。また、非接触通信C24の際に、反射現象やマルチパスによる電波の到達も生じ得ることから、特に宅配ロッカー204が情報通信器3の近傍からは見えない(見えにくい)位置に設置されている場合等には、そのような置き引きのリスクが高まることになる。
このようにして比較例1,2の宅配ロッカーシステムでは、ハンズフリー化による利便性の向上と、置き引きのリスク回避によるセキュリティ性の向上とを両立させるのが困難であると言える。
(本実施の形態の作用)
これに対して本実施の形態の宅配ロッカーシステム1では、以下のようにして、上記比較例1,2における問題点をいずれも解決している。
この宅配ロッカーシステム1では、まず、例えば図9に示したように、集合住宅9に帰宅した居住者90(図9中の矢印P9参照)が所持する携帯型通信機2と情報通信器3との間の非接触通信C23を用いて、電気扉5の解錠(図9中の矢印P51,P52参照)が行われる。具体的には、上記比較例2と同様に、例えば図9に示したように、居住者90が、ハンズフリー方式の電子キーとしての携帯型通信機2を所持している(例えば鞄の中に入れておく)だけで、この携帯型通信機2と情報通信器3との間の遠距離での非接触通信C23が行われる。そして、情報通信器3内の通信制御機構30は、前述した手法にて、携帯型通信機2からの識別データの取得およびその認証処理、ならびにその後の電気扉5に対する解錠制御を行う。
また、このとき図9に示したように、情報通信器3におけるインターフェース部3b(表示部35や音声入出力部34)を用いて、宅配ロッカー4内におけるその居住者90宛の宅配物の有無が通知される。ここで、宅配物が有るとの通知がなされた場合、本実施の形態では上記比較例2とは異なり、この時点(居住者90が情報通信器3の近傍にいる時点)では、図9中に「×(バツ)」印で示したように、携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の非接触通信C24は行われない(開始されない)。本実施の形態では、その後に居住者90が宅配ロッカー4の近傍(インターフェース部4bの前方)へと移動し(図9中の矢印P9a参照)、図9に示したように、宅配ロッカー4における人感センサ44によって前述した所定範囲A1内に人間(居住者90)が存在することが検知された後に、携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の非接触通信C24が開始される。
つまり、この場合も、例えば図9に示したように、居住者90は携帯型通信機2を所持しているだけで、その居住者90が上記した所定範囲A1内へ移動することにより、この携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の遠距離での非接触通信C24が行われる。そして、宅配ロッカー4内の通信制御機構40は、この時点から前述した手法にて、携帯型通信機2からの識別データの取得およびその照合処理、ならびにその後の該当する収納ボックス4aに対する解錠制御を行うことになる。
このようにして本実施の形態の宅配ロッカーシステム1では、宅配ロッカー4において、検知可能範囲のうちの人感センサ44自身近傍の一部分である所定範囲A1内に人間(居住者90)が存在することが検知されると共に、携帯型通信器2から非接触通信C24により識別データが取得されたときに、識別データの照合処理およびその後の収納ボックス4aに対する解錠制御が行われる。これにより本実施の形態では、上記比較例2とは異なり、意図せずに宅配ロッカー4側にも非接触通信C24で識別データが送信されることに起因した、収納ボックス4aへの意図しない解除制御による置き引きの発生等が回避される。つまり、仮に、情報通信器3による宅配物が有るとの通知がなされた場合において、居住者90がその通知に気が付かなかったり、まずは一旦自宅に戻ってから宅配物を取りに来ようとして、宅配ロッカー4へは向かわずにそのまま電気扉5から集合住宅9内へ入って行った場合(図9中の矢印P9b参照)であっても、そのような置き引きは発生しないと言える。また、本実施の形態では上記比較例2と同様に、比較的遠距離の非接触通信C23,C24を利用したハンズフリー化が実現され、利便性の向上が図られている。以上のことから、本実施の形態の宅配ロッカーシステム1では、上記比較例1,2とは異なり、ハンズフリー化による利便性の向上と、置き引きのリスク回避によるセキュリティ性の向上とが両立されていると言える。
(宅配ロッカーシステム1の動作例)
ここで図10を参照して、宅配ロッカーシステム1の動作例について、より具体的に説明する。図10は、図2に示した宅配ロッカーシステム1の動作例を流れ図で表したものであり、携帯型通信機2、情報通信器3および宅配ロッカー4の各動作例について、時系列に沿って示している。
この動作例では、まず、宅配物の配達人は、配達先の居住者90が不在であることを確認すると、宅配ロッカー4における操作部42を所定操作して、不在である居住者90の部屋番号等を入力する。また、配達人は、空いている収納ボックス4a内に宅配物を収納し、再度操作部42を操作して、その収納ボックス4aを施錠する。このようにして宅配物ロッカー4では、不在である居住者90の宅配物が、施錠状態にて収納ボックス4aへ収納される(ステップS101)。
宅配ロッカー4では、そのようにして収納ボックス4aに宅配物が収納されると、情報通信機構40(通信部31)が通信C34を利用して、着荷があったことを知らせるための前述した着荷情報を、情報通信器3内の通信制御機構30(通信部31)へ出力(送信)する(ステップS102)。なお、通信制御機構30では、このようにして送信された着荷情報は、記憶部33内に記録される。また、宅配ロッカー4では、その着荷情報が、通信制御機構40(記憶部43)内にデータベースとして記憶される(ステップS103)。
その後、不在であった居住者90が集合住宅9へ帰宅し、携帯型通信機2を所持した状態で情報通信器3に近接すると(ステップS104)、この携帯型通信機2と情報通信器3との間の遠距離での非接触通信C23が行われる。そして、情報通信器3内の通信制御機構30は、この非接触通信C23によって、携帯型通信機2から識別データを取得する(ステップS105)。また、通信制御機構30(制御部39)は、取得した識別データの認証処理を行う(ステップS106)と共に、その識別データと記憶部33に記憶されている着荷情報とが一致するのか否かの照合処理を行う(ステップS107)。換言すると、取得された識別データに対応する居住者90についての着荷情報が存在するのか否かの照合処理がなされる。なお、前述したように、この時点(居住者90が情報通信器3の近傍にいる時点)では、図10中に「×」印で示したように、携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の非接触通信C24は行われない(開始されない)。
ここで、ステップS106の認証処理において正常認証された場合には、通信制御機構30(制御部39)は、電気扉5に対する解錠制御を行う(ステップS108)。また、ステップS107の照合処理において、識別データと着荷情報とが一致する(識別データに対応する居住者90についての着荷情報が存在する)と判定された場合には、以下のようにして着荷情報の表示による通知がなされる(ステップS109)。すなわち、その場合、情報通信器3ではインターフェース部3b(表示部35)を用いて、宅配ロッカー4内にその居住者90宛の宅配物が存在することを通知する。なお、表示部35の代わりに、音声入出力部34を用いてそのような通知を行うようにしてもよい。
ここで、宅配物が有るとの通知がなされた場合において、その後に居住者90が宅配ロッカー4の近傍へと移動して近接すると(ステップS110)、以下のようになる。すなわち、この宅配ロッカー4(通信制御機構40)における人感センサ44が、前述した所定範囲A1内に人間(居住者90)が存在することを検知する(ステップS111)。すると、携帯型通信機2と宅配ロッカー4との間の非接触通信C24が開始され、宅配ロッカー4内の通信制御機構40は、この時点から非接触通信C24によって、携帯型通信機2から識別データを取得する(ステップS112)。
また、通信制御機構40(制御部49)は、そのようにして取得した識別データと、記憶部43に記憶されているデータベースにおける着荷情報とが一致するのか否かの照合処理を行う(ステップS113)。換言すると、取得された識別データに対応する居住者90についての着荷情報が存在するのか否かの照合処理がなされる。ここで、その照合処理において、識別データと着荷情報とが一致する(識別データに対応する居住者90についての着荷情報が存在する)と判定された場合、通信制御機構40(制御部49)は、その着荷情報に該当する収納ボックス4aに対して解錠制御を行う(ステップS114)。これにより、居住者90は自身宛の宅配物を該当する収納ボックス4aから受け取ることができ、図10に示した一連の動作例が終了となる。
(通信制御機構40の動作例)
続いて図11を参照して、このような動作例の際における、宅配ロッカー4内の通信制御機構40の動作例について、より具体的に説明する。図11は、図2に示した宅配ロッカー4内の通信制御機構40の動作例を流れ図で表したものである。
この動作例では、まず前段階として、宅配ロッカー4内の通信制御機構40(例えば、通信部41におけるRFIDタグ)において、通信感度(送信感度および受信感度)を下げる設定がなされる(ステップS201)。具体的には、例えば、この通信制御機構40における携帯型通信機2との非接触通信C24の際の通信範囲が、人感センサ44において検知可能な所定範囲A1と略一致(望ましくは一致)するように、非接触通信C24の際の通信感度設定がなされる。これにより、所定範囲A1内に居住者90がいる場合でないと、実質的に非接触通信C24が行われない(開始されない)ことになる。
そして、このような通信感度設定の下、通信制御機構40(人感センサ44および制御部49)は、上記した所定範囲A1内に人間(居住者90)が存在するのか否かを判定する(ステップS202)。存在しないと判定された場合(ステップS202:N)、存在すると判定されるまで、ステップS202の判定を繰り返す。一方、存在すると判定された場合(ステップS202:Y)、次に通信制御機構40(通信部41)は、携帯型通信機2との非接触通信C24を開始する(ステップS203)。
ここで、通信制御機構40は、携帯型通信機2との非接触通信C24の際には、その時点の時刻情報またはその時点までの時系列情報を含むデータ(例えば、デジタル・タイムスタンプやローリングコードなど)を、問い合わせ信号として用いるのが望ましい。そのようなデータを問い合わせ信号として用いることで、問い合わせ対象者(携帯型通信機2の所持者としての居住者90)や問い合わせ時間を特定することが可能となるからである。
続いて、通信制御機構40(通信部41および制御部49)は、非接触通信C24によって携帯型通信機2から識別データを受信(取得)したのか否かを判定する(ステップS204)。受信していないと判定された場合(ステップS204:N)、受信したと判定されるまで、ステップS204の判定を繰り返す。なお、このとき、非接触通信C24による識別データの受信(無線入力)であるのか、あるいは操作部42からの直接入力(手入力)であるのかを区別して判定したうえで、それらの入力による識別データを取得するようにしてもよい。
一方、識別データを受信したと判定された場合(ステップS204:Y)、次に通信制御機構40(制御部49)は、前述した手法にて、取得した識別データとデータベース(着荷情報)との照合処理を行う(ステップS205)。そして、通信制御機構40(制御部49)は、その照合処理において、識別データに対応する居住者90についての着荷情報(該当する着荷情報)が存在するのか否かを判定する(ステップS206)。該当する着荷情報が存在しないと判定された場合(ステップS206:N)、通信制御機構40(制御部49)は、例えば表示部45にその旨(該当する着荷情報は存在しない旨)を表示させる(エラー表示を行う)制御を実行する(ステップS207)。なお、その後は、ステップS202へと戻る。
一方、該当する着荷情報が存在すると判定された場合(ステップS206:Y)、次に通信制御機構40(制御部49)は、その着荷情報に該当する収納ボックス4aに対して解錠制御を行う(ステップS208)。これにより、居住者90は自身宛の宅配物を該当する収納ボックス4aから受け取ることができるようになる。
次いで、通信制御機構40(制御部49)は、例えば図示しない所定のセンサ(赤外線センサや重量センサ等)を利用して、その収納ボックス4a内に宅配物が存在(残存)しているのか否かを判定する(ステップS209)。宅配物が残存している(受け取り未了)と判定された場合(ステップS209:Y)、通信制御機構40(制御部49)は、例えば図示しないカウンタを利用して、収納ボックス4aの解錠制御がなされてから所定時間(例えば数十秒程度)が経過したのか否かを判定する(ステップS210)。所定時間が経過していないと判定された場合(ステップS210:N)、再びステップS209へと戻る。一方、所定時間が経過したと判定された場合(ステップS210:Y)、通信制御機構40(制御部49)は、例えば表示部45にその旨(宅配物の受け取り時間がタイムアップした旨)を表示させる(エラー表示を行う)制御を実行する(ステップS211)。なお、その後は、ステップS202へと戻る。
また、ステップS209において、宅配物が残存していない(受け取り完了)と判定された場合(ステップS209:Y)、通信制御機構40(制御部49および通信部41)は、通信C34や非接触通信C24を利用して、情報通信器3や携帯型通信機2に対して受取完了の通知を行う(ステップS212)。なお、その後は、ステップS202へと戻る。以上により、図11に示した一連の動作例が終了となる。
以上のように本実施の形態では、宅配ロッカー4(通信制御機構40)において、検知可能範囲のうちの人感センサ44自身近傍の一部分である所定範囲A1内に人間が存在することが検知されると共に、携帯型通信器2から非接触通信C24により識別データが取得されたときに、識別データと着荷情報を含むデータベースとの照合処理、および、その後の収納ボックス4aに対する解錠制御を行う。これにより、意図せずに宅配ロッカー4側にも非接触通信C24で識別データが送信されたことに起因した、収納ボックス4aへの意図しない解除制御による置き引きの発生等が回避される。よって、非接触通信C23,C24を利用する際のセキュリティ性を向上させることが可能となる。
具体的には、本実施の形態の宅配ロッカーシステム1では、前述した比較例1,2とは異なり、非接触通信C23,C24を利用した宅配ロッカーシステムによる高利便性を維持しつつ、セキュリティ性を向上させる(利便性の向上とセキュリティ性の向上とを両立させる)ことが可能となる。
また、特に本実施の形態では、情報通信機構40において、所定範囲A1内に人間が存在することが検知された後に、携帯型通信機2との非接触通信C24を開始して識別データを取得するようにしたので、以下説明する変形例(非接触通信C24を常時行う場合の例)と比べ、以下の効果を得ることも可能となる。すなわち、非接触通信C24を常時行う際のリスク(電波混信のおそれや電波が傍受されるおそれ等)を、極力排除することが可能となる。
ちなみに、この場合において、宅配ロッカー4(通信制御機構40)は、所定範囲A1内において、人感センサ44によって複数回連続して人間の存在が検知された後に、携帯型通信機2との非接触通信C24を開始するのが望ましい。つまり、1回検知されただけでは非接触通信C24をまだ開始せずに、複数回連続して検知されてから、初めて非接触通信C24を開始するようにするのが望ましい。なお、この場合における検知頻度(検知間隔)としては、例えば、1秒間に1回程度とする手法が挙げられる。また、この場合における通信開始条件である「複数回」としては、例えば、3〜4回程度とする手法が挙げられる。このような手法を適用した場合、所定範囲A1内に、ある時点でたまたま同時に複数人の居住者90がいた場合(あるタイミングで複数人の人間が検知された場合)であっても、以下のような問題を回避することができ、更なるセキュリティ性の向上を図ることが可能となる。すなわち、複数回の連続検知を通信開始の条件とすることで、たまたま所定範囲A1内を通行したりする他の居住者90との間の意図しない非接触通信C24の開始や、その他の居住者90に起因した、非接触通信C24の途中での意図しない通信妨害等を回避することが可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。上記実施の形態では、宅配ロッカー4(通信制御機構40)において、所定範囲A1内に人間が検知された後に携帯型通信機2との非接触通信C24を開始し、識別データを取得する例について説明した。これに対して本変形例では、宅配ロッカー4A(通信制御機構40)において、携帯型通信機2との非接触通信C24を常時行っていると共に、識別データの取得後に人間が検知された場合に、その後の照合処理や収納ボックス4aの解錠制御を開始する例について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図12は、本変形例に係る宅配ロッカーシステムの概要構成例および動作例について、外観模式図で表したものである。また、図13は、本変形例の宅配ロッカーシステムの動作例を流れ図で表したものであり、前述した図10と同様に、携帯型通信機2、情報通信器3および宅配ロッカー4Aの各動作例について、時系列に沿って示している。
本変形例の宅配ロッカーシステムでは、図12に示したように、まず、上記実施の形態と同様に、集合住宅9Aに帰宅した居住者90(図12中の矢印P9参照)が所持する携帯型通信機2と情報通信器3との間の非接触通信C23を用いて、電気扉5の解錠(図12中の矢印P51,P52参照)が行われる。
ここで、宅配ロッカー4A内におけるその居住者90宛の宅配物が有るとの通知がなされた場合、本変形例では上記実施の形態とは異なり、以下のようにして、携帯型通信機2と宅配ロッカー4Aとの間の非接触通信C24が行われる(開始される)。すなわち、本変形例では、図12中に「○(マル)」印で示したように、この時点(居住者90が情報通信器3の近傍にいる時点)から、そのような非接触通信C24が行われる(開始される)。言い換えると、宅配ロッカー4Aと携帯型通信機2との非接触通信C24(通信の問い合わせ)を、常時行っていることになる。
そして、本変形例の宅配ロッカー4A(通信制御機構40)では、このようにして開始された非接触通信C24によって携帯型通信機2から識別データを取得した後に、以下のようにして、取得した識別データの照合処理、およびその後の該当する収納ボックス4aに対する解錠制御が行われる。すなわち、その後に居住者90が宅配ロッカー4Aの近傍(インターフェース部4bの前方)へと移動し(図12中の矢印P9a参照)、図12に示したように、宅配ロッカー4Aにおける人感センサ44によって所定範囲A1内に人間(居住者90)が存在することが検知された場合に、そのような照合処理およびその後の解錠制御が開始されることになる。
ここで、図13に示した動作例で説明すると、本変形例の動作例では、上記実施の形態で説明した図10の動作例において、以下の変更を加えたものに対応する。すなわち、図10中のステップS112(宅配ロッカー4による非接触通信C24を利用した携帯型通信機2からの識別データの取得)の代わりに、以下説明するステップS121を加えたものに対応している。具体的には、ステップS105(情報通信器3による非接触通信C23を利用した携帯型通信機2からの識別データの取得)と共に、ステップS121(宅配ロッカー4Aによる非接触通信C24を利用した携帯型通信機2からの識別データの取得)が行われることになる。
このようにして本変形例においても、基本的には上記実施の形態と同様に、宅配ロッカー4Aにおいて、人感センサ44近傍の所定範囲A1内に人間が存在することが検知されると共に、携帯型通信器2から非接触通信C24により識別データが取得されたときに、識別データと着荷情報を含むデータベースとの照合処理、および、その後の収納ボックス4aに対する解錠制御を行う。したがって、基本的には上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本変形例では、厳密には、非接触通信C24により取得された識別データに対応する居住者90(携帯型通信機2の所持者)と、人感センサ44により検知された人間との同一性が担保されていないことになる。これは、識別データの取得時点と人感センサ44による検知時点との間に、居住者90が移動することによる多少のタイムラグ(時間差)が存在するためである。
したがって本変形例では、宅配ロッカー4A(通信制御機構40)において、非接触通信C24により取得された識別データに対応する居住者90と、人感センサ44により検知された人間との同一性についての判定処理を行うようにするのが望ましい。そして、通信制御機構40は、その判定処理において同一であると判定された場合にのみ、取得した識別データの照合処理およびその後の収納ボックス4aに対する解錠制御を行うようにするのが望ましいと言える。これにより、セキュリティ性をより向上させることが可能となるからである。
なお、このときの同一性の判定処理としては、例えば以下の手法を用いることが可能である。
・顔認証(予め各居住者90の顔を登録しておく)
・人間の移動情報を検知(情報通信器3の近傍から宅配ロッカー4Aまでの居住者90の動きを、人感センサ44等を用いて検知する)
・時系列情報を利用する(非接触通信C24の際に、例えばデジタル・タイムスタンプやローリングコードなどを、問い合わせ信号として用いる)
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、本発明における「検知部」の一例として人感センサ44を挙げて説明したが、これには限られない。すなわち、例えば、奥行き情報の検知を利用して所定範囲A1内での人間の存在を検知するステレオカメラや、居住者90側自身で人間の存在を検知させる(通知する)フットスイッチ等、他の機器を用いて「検知部」を構成してもよい。
また、宅配ロッカー4,4A(通信制御機構40)において、例えば以下のような機能も有するようにしてもよい。すなわち、例えば、宅配ロッカー4,4A付近に設置されている防犯カメラの動作制御機能や、異常時の警報出力機能、集合住宅9,9Aにおける管理室との通信機能等を有するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、通信C34が有線通信である場合の例について説明したが、これには限られず、通信C34も有線通信ではなく無線通信であってもよい。
加えて、上記実施の形態等では、主に、携帯型通信機2がハンズフリー方式の電子キー(電子タグ)である場合の例について説明したが、これには限られず、本発明は、非接触方式の電子キー(電子タグ)にも適用することが可能である。
また、上記実施の形態等では、宅配ロッカーシステムに電気扉5が含まれている場合の例について説明したが、これには限られず、例えば、電気扉5が宅配ロッカーシステムの構成に含まれないようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、本発明における「集合建築物」、「各部屋の使用者」がそれぞれ、集合住宅9または集合住宅9A、居住者90である場合の例について説明したが、これには限られない。すなわち、本発明は、集合住宅以外の他の集合建築物(例えばオフィスビル等)にも適用することが可能である。
1…宅配ロッカーシステム、2…携帯型通信機、21…非接触通信部、22…操作部、22a,22b,22c…操作ボタン、23…記憶部、29…制御部、3…情報通信器(集合玄関機)、3b…インターフェースユニット部、30…通信制御機構、31…通信部、32…操作部(テンキー)、33…記憶部、34…音声入出力部、35…表示部、36…シリンダー部、39…制御部、4,4A…宅配ロッカー、4a…収納ボックス、4b…インターフェースユニット部、40…通信制御機構、41…通信部、42…操作部(テンキー)、43…記憶部、44…人感センサ、45…表示部、49…制御部、5…電気扉、9,9A…集合住宅、90…居住者、C23,C24…非接触通信、C34…通信、A1…所定範囲、Ad…分割検知エリア。

Claims (10)

  1. 複数の部屋を有する集合建築物内に設置され、前記集合建築物における集合玄関機としての情報通信器と、各部屋の使用者への宅配物を施錠状態にて収納する1または複数の収納ボックスを有する宅配ロッカーと、を含んで構成された宅配ロッカーシステムに適用される通信制御システムであって、
    前記使用者としての所持者の識別データを記憶し、外部と非接触通信を行う機能を有する携帯型通信機と、
    前記情報通信器の動作と、前記集合建築物における共用出入口としての電気扉の動作とをそれぞれ制御する第1の通信制御機構と、
    検知可能範囲のうちの自身近傍の一部分である所定範囲内での人間の在否を検知する検知部を含んで構成され、前記宅配ロッカーの動作を制御する第2の通信制御機構と
    を備え、
    前記第1の通信制御機構は、
    前記携帯型通信機から前記非接触通信により前記識別データが取得されたときには、
    取得された識別データについての認証処理を行うと共に、
    その認証処理において正常認証された場合には前記電気扉に対して解錠制御を行い、
    前記第2の通信制御機構は、
    前記検知部によって前記所定範囲内に人間が存在することが検知されると共に、前記携帯型通信機から前記非接触通信により前記識別データが取得されたときには、
    取得された識別データと、前記使用者宛の前記宅配物が前記収納ボックスへ収納されていることを示す着荷情報を含むデータベースと、の照合処理を行うと共に、
    その照合処理において、取得された識別データに対応する使用者についての前記着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する前記収納ボックスに対して解錠制御を行う
    通信制御システム。
  2. 前記第2の通信制御機構は、
    前記所定範囲内に人間が存在することが検知された後に、
    前記携帯型通信機との前記非接触通信を開始して前記識別データを取得する
    請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記第2の通信制御機構における前記携帯型通信機との前記非接触通信の際の通信範囲が、前記所定範囲と略一致するように、通信感度設定がなされている
    請求項2に記載の通信制御システム。
  4. 前記第2の通信制御機構は、
    前記所定範囲内において、複数回連続して人間の存在が検知された後に、
    前記携帯型通信機との前記非接触通信を開始する
    請求項2または請求項3に記載の通信制御システム。
  5. 前記第2の通信制御機構は、
    前記携帯型通信機との前記非接触通信により前記識別データを取得した後において、
    前記所定範囲内に人間が存在することが検知された場合に、前記照合処理を開始する
    請求項1に記載の通信制御システム。
  6. 前記検知部が、人感センサ、ステレオカメラまたはフットスイッチを用いて構成されている
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の通信制御システム。
  7. 前記検知部が前記人感センサを用いて構成され、
    前記人感センサは、複数の分割検知エリアを利用して、前記所定範囲内での人間の在否を検知する
    請求項6に記載の通信制御システム。
  8. 前記第2の通信制御機構は、前記携帯型通信機との前記非接触通信の際に、その時点の時刻情報またはその時点までの時系列情報を含むデータを用いる
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の通信制御システム。
  9. 前記集合建築物が集合住宅であり、前記使用者が居住者であり、前記識別データが部屋番号データである
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の通信制御システム。
  10. 複数の部屋を有する集合建築物内に設置される宅配ロッカーシステムであって、
    各部屋の使用者としての所持者の識別データを記憶し、外部と非接触通信を行う機能を有する携帯型通信機と、
    前記集合建築物における集合玄関機としての情報通信器と、
    前記使用者への宅配物を施錠状態にて収納する1または複数の収納ボックスを有する宅配ロッカーと
    を備え、
    前記情報通信器は、前記情報通信器の動作と、前記集合建築物における共用出入口としての電気扉の動作とをそれぞれ制御する第1の通信制御機構を有し、
    前記宅配ロッカーは、検知可能範囲のうちの自身近傍の一部分である所定範囲内での人間の在否を検知する検知部を含んで構成され、前記宅配ロッカーの動作を制御する第2の通信制御機構を有し、
    前記第1の通信制御機構は、
    前記携帯型通信機から前記非接触通信により前記識別データが取得されたときには、
    取得された識別データについての認証処理を行うと共に、
    その認証処理において正常認証された場合には前記電気扉に対して解錠制御を行い、
    前記第2の通信制御機構は、
    前記検知部によって前記所定範囲内に人間が存在することが検知されると共に、前記携帯型通信機から前記非接触通信により前記識別データが取得されたときには、
    取得された識別データと、前記使用者宛の前記宅配物が前記収納ボックスへ収納されていることを示す着荷情報を含むデータベースと、の照合処理を行うと共に、
    その照合処理において、取得された識別データに対応する使用者についての前記着荷情報が存在すると判定された場合には、その着荷情報に該当する前記収納ボックスに対して解錠制御を行う
    宅配ロッカーシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018013996A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 株式会社Msd 無人商品引渡システム及び無人商品引渡方法
JP2018025896A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 東日本旅客鉄道株式会社 物品配達管理システム
JP2019192036A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 日本電気株式会社 格納物管理装置、格納物管理方法、プログラム
JP2020154945A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 西日本電信電話株式会社 連携システム、連携サーバ、およびアダプタ

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