JP2015189136A - 成型用ハードコートフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明は以下のとおりである。
図1に示すように、本発明の一実施の形態の成型用ハードコートフィルム5は、基材フィルム1の一方の面にプライマー層2を介して加飾層3が形成され、基材フィルム1の他方の面にはハードコート層4が形成されたものである。
なお、以下に説明するように、本発明の成型用ハードコートフィルムを構成する基材フィルム、プライマー層、及びハードコート層にはハロゲン化物は含有されない。
まず、上記基材フィルム1について説明する。
本発明において、成型用ハードコートフィルム5の基材フィルム1としては、熱成型可能なフィルムであって、伸長時応力が低く、弱い力で伸ばすことが可能な材料であることが好ましい。基材フィルム1としては、具体的にはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリカーボネートフィルムを好ましく例示することができる。
また、上記ポリカーボネートフィルム、上記ポリメチルメタクリレートフィルムは、いずれも無延伸フィルムで、いずれの成型法にも好適に利用することが可能である。
次に、上記プライマー層2について説明する。
本発明において、上記プライマー層2は、ウレタン変性アクリル樹脂及びウレタン変性ポリエステル樹脂を主成分として含有し、その配合比率(重量部)が、ウレタン変性アクリル樹脂/ウレタン変性ポリエステル樹脂=98/2〜80/20の範囲であることが重要である。より好ましくは97/3〜85/15の範囲であり、更に好ましくは95/5〜90/10の範囲である。
ウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂の配合比率を上記範囲に調整することで、プライマー層と基材フィルム、加飾層との優れた密着性、良好な巻取り適性が発現する。また、配合比率を上記範囲に調整することで、ウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂との相溶性が良好であり、成型用ハードコートフィルムの透明性を低下させないため、高い加飾性を発現する。
一方、上記ウレタン変性ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂をウレタン樹脂で変性したものであり。ポリエステル樹脂に対するウレタン樹脂の変性量は、90/10〜70/30程度である。
なお、上記プライマー層2を構成するウレタン変性アクリル樹脂はガラス転移温度55℃以上の樹脂であることが好ましく、ポリエステル変性ウレタン樹脂はガラス転移温度50℃以下の樹脂であることが好ましい。この点を考慮して、上述のガラス転移温度(Tg)の荷重平均が50℃〜80℃の範囲になるように調整することが好ましい。
次に、上記加飾層3について説明する。
上記プライマー層上に形成する加飾層3は、例えば絵柄層及び/又は隠蔽層、金属蒸着層等により構成される。ここで、絵柄層は、模様や文字等とパターン状の絵柄を表現するために設けられる層であり、隠蔽層は全面ベタ層であり樹脂等の着色等を隠蔽するために設けられる層である。また、金属蒸着層は、一部或いは全面を金属調に蒸着した層であり、樹脂等の着色等を隠蔽するために設けられる層、或いは樹脂層を金属調に表現することを目的に設けられる層である。
次に、上記ハードコート層4について説明する。
本発明において、ハードコート層4に含まれる樹脂としては、被膜を形成する樹脂であれば特に制限なく用いることができるが、特にハードコート層表面に硬度(鉛筆硬度、耐擦傷性)を付与し、また、紫外線の露光量によって架橋度合を調節することが可能であり、ハードコート層の伸長性と表面硬度(鉛筆硬度、耐擦傷性)の調節が可能になるという点で、電離放射線硬化型樹脂を用いることが好ましい。
上記ハードコート層4は、上述の電離放射線硬化型樹脂の他に、無機酸化物微粒子、重合開始剤、その他の添加剤等を適当な溶媒に溶解、分散した塗料を上記基材フィルム1上に塗工、乾燥して形成される。溶媒としては、含有される前記樹脂の溶解性に応じて適宜選択でき、少なくとも固形分(樹脂、重合開始剤、その他添加剤)を均一に溶解あるいは分散できる溶媒であればよい。そのような溶媒としては、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂肪族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、アルコール系溶剤、或いは前記の溶剤の混合物を使用できる。
上記ハードコート層4の塗工方法については、特に限定はないが、グラビア塗工、マイクログラビア塗工、ファウンテンバー塗工、スライドダイ塗工、スロットダイ塗工など、塗膜厚さの調整が容易な方式で塗工が可能である。なお、ハードコート層4の塗膜厚さは、マイクロメーターで実測することにより測定可能である。
なお、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
<ハードコート層塗料の調製>
アクリルポリマー系紫外線硬化型樹脂「8KX−012C(商品名)」(固形分39%、大成ファインケミカル社製)40部と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂「8BR-500(商品名)」(固形分37%、大成ファインケミカル社製)50部と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂「UN904(商品名)」(固形分100%、根上工業社製)10部を主剤とし、イルガキュア184(光重合開始剤、BASF社製)5部と、ヒンダードアミン系化合物「TINUVIN 770DF(商品名)」(BASF社製)0.5部と、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物「TINUVIN479(商品名)」(BASF社製)0.5部と、レベリング剤RS75(フッ素系レベリング剤、DIC社製)0.3部とアルミニウムを主成分とした微粒子「ALMIBKH06(商品名)」(平均粒径0.013μm、CIKナノテック社製)3部を酢酸ブチル/n−プロピルアルコール=50/50(重量部)で紫外線硬化性樹脂の塗料中の固形分濃度が20%となるまで希釈し十分攪拌してハードコート層塗料を調製した。
なお、上記アクリルポリマー系紫外線硬化型樹脂8KX−012Cは、重量平均分子量Mw2,5000、伸び率40%、鉛筆硬度Hである。また、上記ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂8BR−500は、重量平均分子量Mw180,000、伸び率はベース基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)が破断するまでクラック入らず、鉛筆硬度HBである。また、上記ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂UN904は、重量平均分子量Mw4,900、伸び率4.0%、鉛筆硬度2Hである。
ウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A(商品名)」(アクリル樹脂とポリカーボネート系ウレタン樹脂とのグラフトポリマー、大成ファインケミカル製、ガラス転移温度75℃)95部とウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200(商品名)」(東洋紡製、ガラス転移温度−3℃)5部を主剤とし、レベリング剤「BYK−354(商品名)」(アクリル系レベリング剤、ビッグケミージャパン社製)0.2部、紫外線吸収剤「TINUVIN928(商品名)」(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、BASF社製)1.0部をトルエン/メチルエチルケトン=50/50(重量%)で塗料中の固形分が12%となるように調整し、プライマー層塗料を調製した。
二液反応硬化型スクリーンインキ「SS16−000(商品名)」(ウレタン系、東洋インキ製造社製)を用いた。
1.耐熱性試験、及び密着性試験用として、厚さ75μmのポリメチルメタクリレートフィルム(住友社製)の片面に上記のプライマー層塗料をバーコーターで塗工し、90℃で1分間熱風乾燥し、塗膜厚み0.3μmのプライマー層を形成して耐熱性試験、及びプライマー層と基材フィルムとの密着性試験用のサンプルNo.1を作製した。更に、サンプルNo.1のプライマー層上に、200μmスクリーンメッシュを用い、上記の加飾層塗料(スクリーン印刷インキ)でベタ印刷し、60℃で30分間熱風乾燥し、塗膜厚み20μmの加飾層(ベタ印刷層)を形成して、プライマー層と加飾層との密着性試験用のサンプルNo.2を作製した。
2.透明性、鉛筆硬度、巻取り適性試験用として、上記ポリメチルメタクリレートフィルムの片面に上記のプライマー層塗料をバーコーターで塗工し、90℃で1分間熱風乾燥し、塗膜厚み0.3μmのプライマー層を形成し、次に、裏面に上記のハードコート層塗料をバーコーターで塗工し、80℃で1分間熱風乾燥した後、紫外線光量450mJ/m2で硬化させ、塗膜厚み3.0μmのハードコート層を形成した。
3.伸度試験用として、厚さ125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムフィルム「ルミラーU463(商品名)」(東レ社製)の片面に上記のプライマー層塗料をバーコーターで塗工し、90℃で1分間熱風乾燥し、塗膜厚み0.3μmのプライマー層を形成し、次に、裏面に上記のハードコート層塗料をバーコーターで塗工し、80℃で1分間熱風乾燥した後、紫外線光量450mJ/m2で硬化させ、塗膜厚み3.0μmのハードコート層を形成した。
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」とウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」との配合比率を98/2に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例3]
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」とウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」との配合比率を80/20に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層の塗膜厚みを0.1μmに変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例5]
プライマー層の塗膜厚みを7.0μmに変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」の代わりに、ウレタンの種類がポリエステル系ウレタン樹脂である「アクリット8UA−301(商品名)」(大成ファインケミカル製、ガラス転移温度60℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例7]
プライマー層塗料に用いたウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」の代わりに、「バイロンUR−8300(商品名)」(東洋紡製、ガラス転移温度23℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層塗料に、無機系微粒子である球状シリカ「MEK−ST−ZL(商品名)」(固形分30%、粒子径0.10μm、日産化学社製)を全固形分中の0.2部添加した以外は実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例9]
プライマー層塗料に、無機系微粒子である球状シリカ「MEK−ST−ZL(商品名)」(固形分30%、粒子径0.10μm、日産化学社製)を全固形分中の10部添加した以外は実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層塗料に、無機系微粒子である球状シリカ「MEK−ST−ZL(商品名)」(固形分30%、粒子径0.10μm、日産化学社製)を全固形分中の20部添加した以外は実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例11]
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」とウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」との配合比率を90/10に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
上記ポリメチルメタクリレートフィルムの代わりに厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム「ダイヤホイルO300E(商品名)」(三菱化学ポリエステルフィルム社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[実施例13]
上記ポリメチルメタクリレートフィルムの代わりに厚さ125μmのポリカーボネートフィルム「パンライトPC−2151(商品名)」(帝人・デュポンフィルム社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層塗料用樹脂として、ウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」を単独で用いた以外は実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[比較例2]
プライマー層塗料用樹脂として、ウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」を単独で用いた以外は実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」とウレタン変性ポリエステル樹脂「バイロンUR−3200」との配合比率を75/25に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
[比較例4]
プライマー層塗料に用いたウレタン変性アクリル樹脂「アクリット8UA−347A」の代わりにウレタンの種類がポリエーテル系ウレタン樹脂である「アクリット8UA−239H(商品名)」(大成ファインケミカル製、ガラス転移温度75℃)」に変更した以外は、実施例1と同様にして成型用ハードコートフィルムを作製した。
(1)相溶性
プライマー層塗料の調整に際し、希釈溶剤中にウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂とを混合攪拌した後、塗料の透明度合いを目視評価した。評価基準は、下記の通りである。なお、◎及び○評価品を相溶性は合格と判定した。
評価基準
◎:塗料に濁りなく透明性に優れる ○:塗料に極僅かな濁りあるが透明性が高い
△:塗料の濁りがやや強く透明性が劣る ×:塗料の白濁が強く透明性が全くない
(2)耐熱性
プライマー層を形成したフィルムを用い、プライマー層が向き合うように折り重ね、熱傾斜試験機HG−100−2「東洋精機社製」にて、圧力3kg/cm2、時間10秒間圧着させた後、圧着面を剥離し、面荒れの無き温度を耐熱温度として表記した。なお、耐熱温度70℃以上は合格と判定した。
密着性試験用サンプルNo.1のプライマー層およびNo.2の加飾層について、恒温恒湿条件下(23℃、53%RH)で、碁盤目剥離試験治具を用い1mm2のクロスカットを100個作製し、積水化学工業社製粘着テープNo.252をその上に貼り付け、ヘラを用いて均一に押し付け後、90度方向に剥離し、各層の残存個数を4段階評価した。評価基準は下記の通りであり、◎と○評価品を密着性は合格と判定した。なお、表1中の項目「PR層」はプライマー層と基材フィルムとの密着性、「加飾層」はプライマー層と加飾層との密着性の評価結果である。
評価基準
◎:100個 ○:99〜95個 △:94〜50個 ×:49〜0個
各実施例、比較例で作製した各成型用ハードコートフィルムについて、JIS K7136に示される試験法により全光線透過率を測定した。評価基準は、下記の通りであり、◎と○評価品を透明性は合格と判定した。
評価基準
◎:92%以上 ○:91%以上92%未満 ×:91%未満
(5)伸度
前述の伸び試験用フィルムを使用し、サイズ15mm×長さ150mmの試験片を作製する。引張速度50mm/分、チャック間距離100mmで引張り、表面のハードコート層にクラックが入る迄の引張伸度を測定した。
各実施例、比較例で作製した各成型用ハードコートフィルムについて、JIS K5600に示される試験法により鉛筆硬度を測定した。表面にキズの発生なき硬度を表記した。
(7)巻取り適性
各実施例、比較例で作製した各成型用ハードコートフィルムについて、各試料とも各10cm角に裁断し、プライマー層面とハードコート層面とを重ねた試料を2組作製し、温度40℃の環境下に48時間保存後、試料を取出し、表裏面の圧着状態、及び試料を剥離した際、各面の表面状態により4段階評価した。評価基準は下記の通りであり、◎と○評価品を巻取り適性は合格と判定した。
評価基準 ◎:圧着、面荒れ無し ○:圧着ややあるが、面荒れ無し
△:圧着強く、面荒れ無し ×:圧着強く、面あれ大
また、プライマー層の樹脂成分としてウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂を併用するが、その配合比率が本発明の範囲外である比較例3では、ウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂との相溶性が悪く、塗料に白濁があったため(評価×)、他の性能評価は行わなかった。
また、ウレタン変性アクリル樹脂のウレタン樹脂がポリエステル系ウレタン樹脂またはポリカーボネート系ウレタン樹脂以外のポリエーテル系ウレタン樹脂である比較例4では、特に加飾層との密着性が悪い。
2 プライマー層
3 加飾層
4 ハードコート層
5 成型用ハードコートフィルム
Claims (6)
- 基材フィルムの一方の面にプライマー層を介して加飾層を形成し、他方の面にハードコート層を形成してなる成型用ハードコートフィルムにおいて、前記プライマー層は、ウレタン変性アクリル樹脂及びウレタン変性ポリエステル樹脂を含有し、該ウレタン変性アクリル樹脂と該ウレタン変性ポリエステル樹脂との配合比率(重量部)が、98/2〜80/20の範囲であることを特徴とする成型用ハードコートフィルム。
- 前記プライマー層は、無機微粒子あるいは有機微粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の成型用ハードコートフィルム。
- 前記ウレタン変性アクリル樹脂は、アクリル樹脂とウレタン樹脂をグラフト重合させた樹脂であり、前記ウレタン樹脂は、ポリエステル系ウレタン樹脂またはポリカーボネート系ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成型用ハードコートフィルム。
- 前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の成型用ハードコートフィルム。
- 前記基材フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、またはポリメチルメタクリレートフィルムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成型用ハードコートフィルム。
- 基材フィルムの一方の面に、ウレタン変性アクリル樹脂とウレタン変性ポリエステル樹脂を、配合比率(重量部)が98/2〜80/20の範囲で含有するプライマー層用塗料を塗設して乾燥後、他方の面に、電離放射線硬化型樹脂を含有するハードコート層用塗料を塗設して乾燥し、電離放射線にて前記電離放射線硬化型樹脂の硬化処理を行った後、前記プライマー層上に加飾層を形成することを特徴とする成型用ハードコートフィルムの製造方法。
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