JP2015188421A - 遠隔監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信回線異常や測定異常が発生した場合であっても、空調状態の管理についての有用な情報を、農業ハウスの管理者に通知可能な遠隔監視システムを提供することにある。【解決手段】本発明の遠隔監視システム1では、複数の農業ハウス2A,2B,・・・にそれぞれ設けられる室温センサ(室温測定器)12aと、遠隔管理サーバ(遠隔監視装置)30とを備える。遠隔管理サーバ30では、検出部32aによって、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうちの第1の農業ハウス2Aにおいて、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、通知部32dが、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうちの他の農業ハウスである第2の農業ハウス2Bの室温を、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して、関連情報として通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔監視システムに関する。
従来、農業ハウスの室温を監視し、監視した室温が予め設定した閾値を超えると、管理者に通知する遠隔監視システムが提案されている。農業ハウスの室温は、野菜や果物等の農作物が育ちやすい環境になるように、育てられる農作物に適した温度範囲で維持されることが求められる。例えば、特許文献1(特開2003−83814号公報)では、監視対象の農業ハウスの室温が予め設定した閾値を超えると、温度監視者に対して、電話回線を通じて温度監視情報を無線送信する技術が提案されている。
農業ハウスの室温を所定の範囲に保つためには、空調機が用いられる。空調機の遠隔に配置した遠隔監視装置と空調機とをネットワークを介して接続することにより、農業ハウスにおける空調機の空調状態を遠隔から監視することも可能である。これにより、農業ハウスの管理者に対して、農業ハウスの空調状態を適宜連絡するサービスの提供が可能になる。しかし、このような場合に、例えば、通信回線異常が発生すると、農業ハウス内の空調状態を監視することはできない。その結果、農業ハウスの管理者に対して十分なサービスを提供することが困難になる。
そこで、本発明の課題は、通信回線異常が発生した場合であっても、空調状態の管理についての有用な情報を、農業ハウスの管理者に通知可能な遠隔監視システムを提供することにある。
第1観点に係る遠隔監視システムは、室温測定器と、遠隔監視装置とを備える。室温測定器は、複数の農業ハウスにそれぞれ設けられる。遠隔監視装置は、室温測定器によって測定された室温に関する温度情報を送受信可能なように、ネットワークを介して室温測定器と接続され、複数の農業ハウスの室温を遠隔で監視する。また、遠隔監視装置は、検出部と、管理者情報記憶部と、通知部とを有する。検出部は、温度情報の受信状況に基づいて、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかを検出する。管理者情報記憶部は、複数の農業ハウスの管理者の情報を記憶する。通知部は、複数の農業ハウスのうちの第1の農業ハウスにおいて、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、第1の農業ハウスの管理者に対して、複数の農業ハウスのうちの他の農業ハウスである第2の農業ハウスの室温を、関連情報として通知する。
第1観点に係る遠隔監視システムでは、第1の農業ハウスに、通信回線異常あるいは測定異常が検出されると、第1の農業ハウスの管理者(第1の農業ハウスの所有者あるいは遠隔監視に関する第1の農業ハウスの担当者)に対して、第2の農業ハウスの室温が送られる。これにより、第1の農業ハウスにおいて何らかの異常が発生した場合に、早期にその旨を知らせることができる。
第2観点に係る遠隔監視システムは、第1観点に係る遠隔監視システムであって、第2の農業ハウスは、複数の農業ハウスのうち、所定の条件を満たす農業ハウスが選択され、所定の条件は、過去の温度変化が類似すること、地理的に近い場所にあること、および、気象条件が類似すること、の少なくともいずれか一つを含む。
第2観点に係る遠隔監視システムでは、第2の農業ハウスが、所定の条件に基づいて複数の農業ハウスの中から選択される。これにより、信頼性の高い情報を第1の農業ハウスの管理者に通知することができる。
第3観点に係る遠隔監視システムは、第1観点または第2観点に係る遠隔監視システムであって、関連情報は、第2の農業ハウスに設置された空調機のON/OFF状況をさらに含む。
第3観点に係る遠隔監視システムでは、第1の農業ハウスに関して、通信回線異常あるいは測定異常が生じた場合に、別の農業ハウス(第2の農業ハウス)の空調機から得られる温度情報および空調機の運転状況(ON/OFF状況)が、第1の農業ハウスに通知される。これにより、第1の農業ハウスの管理者は、措置を早急に取るべきか否かを判断することができる。
第4観点に係る遠隔監視システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る遠隔監視システムであって、検出部によって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通知部は、通信回線異常または測定異常と共に、関連情報を通知する。
第4観点に係る遠隔監視システムでは、検出部によって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通信回線異常または測定異常と共に関連情報が通知される。これにより、管理者は、自己の管理する農業ハウスにおける通信回線異常または測定異常の発生を知ることができる。
第5観点に係る遠隔監視システムは、第1観点から第4観点のいずれかに係る遠隔監視システムであって、検出部によって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通知部は、第2の農業ハウスを利用した代替監視を開始する旨を、管理者に通知する。
第5観点に係る遠隔監視システムでは、検出部によって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、代替監視が開始された旨が通知される。これにより、管理者は、第1の農業ハウスの監視について、何らかの問題が生じたことを認識すると共に、当該問題に対して早急に措置を取るべきか否かを検討することができる。
第1観点に係る遠隔監視システムでは、第1の農業ハウスにおいて何らかの異常が発生した場合に、早期にその旨を知らせることができる。
第2観点に係る遠隔監視システムでは、信頼性の高い情報を第1の農業ハウスの管理者に通知することができる。
第3観点に係る遠隔監視システムでは、第1の農業ハウスの管理者は、措置を早急に取るべきか否かを判断することができる。
第4観点に係る遠隔監視システムでは、管理者は、通信回線異常または測定異常の発生を知ることができる。
第5観点に係る遠隔監視システムでは、管理者は、第1の農業ハウスの監視について、何らかの問題が生じたことを認識すると共に、当該問題に対して早急に措置を取るべきか否かを検討することができる。
本発明の一の実施形態に係る遠隔監視システムの全体構成を示す図である。 空調機の概略構成図である。 利用者端末の概略構成図である。 遠隔管理サーバの概略構成図である。 利用者データベースに記憶されている情報の例を示す。 基本データベースに記憶されている情報の例を示す。 空調機を駆動させる温度範囲を説明するための図である。 監視データベースに記憶されている情報の例を示す。 代替データベースに記憶されている情報の例を示す。 代替監視で参照するデータの例を示す。 空調機の制御の流れの例を示す。 遠隔管理サーバによる代替監視の流れの例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一の実施形態の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)全体構成
図1に、本発明の一の実施形態に係る遠隔監視システム1の全体構成を示す。遠隔監視システム1は、遠隔管理センタ3に設置されている遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)30から、管理対象となる農業ハウス(物件)2A,2B,・・・に設置されている複数の空調機50a,50b,・・・を監視するシステムである。農業ハウス2A,2Bは、野菜や果物等の農作物が育てるための建物である。
農業ハウス2A,2B,・・・では、農作物の種類に応じた所定の温度幅で室温が維持されるように、空調機50a,50b,・・・によって室温調整がなされる。例えば、図6に示すように、農作物には、各農作物に応じて、最高限界温度、適温、および最低限界温度が設けられている。
図7に、トマトを育てている農業ハウス内の室温調整の例を示す。トマトの最高限界温度は、35℃であり、適温は、25℃〜8℃の範囲であり、最低限界温度は、5℃である。農業ハウスでは、室温が最高限界温度を上回ると、空調機50a,50b,・・・による冷房運転が開始され、最低限界温度を下回ると、空調機50a,50b,・・・による暖房運転が開始される。また、空調機50a,50b,・・・は、動作開始後、室温が、最高限界温度および最低限界温度から所定の温度幅にあるとき動作を継続する。農業ハウス内の室温が適温である場合(すなわち、所定の適温範囲にある場合)、空調機50a,50b,・・・は、駆動されない。
空調機50a,50b,・・・と遠隔管理サーバ30とは、インターネット6を介して接続されている。農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれには、ルータ40が設置されている。ルータ40は、インターネット6と、農業ハウス2A,2B,・・・内に施設されているローカルエリアネットワーク(以下、LAN)5aとを接続する。
また、図1に示すように、インターネット6には、利用者端末60が接続される。利用者端末60は、農業ハウス2A,2B,・・・の利用者(管理者)が有する端末である。利用者端末60は、遠隔管理サーバ30による監視結果を、遠隔管理サーバ30から受け取る。
なお、説明を簡単にするため、図1には、一つの利用者端末60が示されているが、利用者端末60は、農業ハウス2A,2B,・・・の利用者毎に設けられているものとする。なお、本実施形態において、図1に示す利用者端末60は、農業ハウス2Aの利用者が有する端末であるものとする。また、図1には、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに、空調機50a,50b,・・・を一つしか示していない。しかし、遠隔監視システム1では、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに設置されている空調機50a,50b,・・・の数は、一つに限られるものではない。以下、遠隔監視システム1に含まれる各部の構成を詳細に説明する。
(2)各部の構成
(2−1)空調機
図1に示すように、空調機50a,50b,・・・のそれぞれは、空調機本体10a,10b,・・・と、アダプタ20a,20b,・・・とを有する。アダプタ20a,20b,・・・は、空調機本体10a,10b,・・・をLAN5aに接続する。空調機本体10a,10b,・・・とアダプタ20a,20b,・・・とは、1対1で接続されている。
以下、図2を参照して、空調機50aの構成を説明するが、その他の空調機50b,・・・も、空調機50aと同様の構成を有しているものとする。
(2−1−1)空調機本体
空調機本体10aは、図示されない室外機と、当該室外機に冷媒配管を介して接続される1または複数の室内機とを有する。空調機本体10aは、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有する。後述するアダプタ20aは、親機となる室内機のケーシング内の所定の位置に取り付けられる。
図2に示すように、空調機本体10aには、各種センサが取り付けられている。各種センサには、室温センサ(室温測定器)12a、外気温センサ12b、吐出温度センサ12c、吐出圧センサ12d、および吸入圧センサ12eが含まれる。室温センサ12aは、室内機の設置されている空間内部の温度を検出する。外気温センサ12bは、農業ハウス2A,2B,・・・付近の外気の温度を検出する。吐出温度センサ12cは、圧縮機の吐出管における冷媒の温度を検出する。吐出圧センサ12dは、圧縮機の吐出管における冷媒の圧力を検出する。吸入圧センサ12eは、圧縮機の吸入管における冷媒の圧力を検出する。
また、空調機本体10aは、制御部11を有する。制御部11は、空調機本体10aに含まれる室内機および室外機の制御ユニットの集合体である。
制御部11は、空調機本体10aに関する機器データをアダプタ20aに送信する。例えば、制御部11は、各種センサの検出値(機器データ)を、所定の時間間隔(本実施形態では、1分間隔)でアダプタ20aに送信する。また、制御部11は、空調機本体10aの運転状況を示すデータを、所定の時間間隔(本実施形態では、1分間隔)で、アダプタ20aに送信する。運転状況を示すデータには、例えば、運転(ON)/停止(OFF)の状態や、設定されている運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モードなど)の状態に関するデータが含まれる。
また、制御部11は、アダプタ20aから送信されてくる制御命令を実行する。アダプタ20aから送信されてくる制御命令とは、例えば、室内機に対する運転指令であったり、特定の機器データをアダプタ20aに送信するよう命じるものであったりする。
(2−1−2)アダプタ
アダプタ20aは、空調機本体10aをLAN5aに接続するためのネットワークアダプタである。なお、空調機本体10aに含まれる被制御部品は、専用のネットワーク5bを介して内部通信を行うものとする。アダプタ20aは、ネットワーク5a,5b間での通信プロトコルの相違を吸収する通信機能の他、空調機本体10aを制御する制御機能を有する。
アダプタ20aには、MACアドレスが記憶されている。MACアドレスは、LAN5aおよびインターネット6上でアダプタ20aを一意に識別する情報となる。
また、アダプタ20aには、制御プログラムおよび制御データが記憶されている。制御プログラムおよび制御データは、インターネット6を介して、遠隔管理サーバ30によって更新される。アダプタ20aは、制御データを参照しながら制御プログラムを実行することにより、空調機本体10aに対して運転/停止指令を送信する。
アダプタ20aには、空調機本体10aから送信されてくる機器データが一時的に保存される。アダプタ20aは、所定の間隔で(例えば、1時間に1回)、機器データを所定の形式に整形し、定期発報データとして遠隔管理サーバ30に送信する。
また、アダプタ20aは、空調機本体10aから受信した運転状況を示すデータを、所定の時間間隔(例えば、5分間隔)で、遠隔管理サーバ30に送信する。
さらに、アダプタ20aは、所定の時間間隔(本実施形態では5分)で、空調機本体10aにおける異常の検出を行う。アダプタ20aは、異常を検出すると、その旨を示す異常発報データを作成し、遠隔管理サーバ30に直ちに送信する。
(2−2)ルータ
ルータ40は、ルータ40に接続されているネットワーク機器(アダプタ20a,20b,・・・を含む)にIPアドレスを割り当てる。ルータ40は、アダプタ20a,20b,・・・がLAN5aに接続されると、アダプタ20a,20b,・・・の存在を自動的に検出し、アダプタ20a,20b,・・・のネットワーク設定情報(MACアドレス、IPアドレス、サブネットマスクなど)の登録を行う。これにより、アダプタ20a,20b,・・・は、LAN5a内の他のネットワーク機器、および、インターネット6上のネットワーク機器との通信が可能になる。
また、ルータ40は、ファイアウォール機能を有しており、原則としてWAN(インターネット6)側からのLAN5a内の機器へのアクセスをブロックする。
(2−3)利用者端末
利用者端末60は、上述したように、農業ハウス2A,2B,・・・の利用者が有する端末であり、遠隔管理サーバ30による監視結果が遠隔管理サーバ30から通報される端末である。
図3に示すように、利用者端末60は、通信部61と、制御部62と、出力部63と、入力部64と、記憶部65とを有する。通信部61は、利用者端末60がLAN5aに接続されることを可能にする。制御部62は、CPU、RAMおよびROM等からなり、記憶部65は、HDD等からなる。出力部63は、ディスプレイおよびスピーカ等からなり、入力部64は、マウスおよびキーボード等からなる。
(2−4)遠隔管理サーバ
図4に示すように、遠隔管理サーバ30は、通信部31と、出力部33と、入力部34と、記憶部35と、制御部32とを有する。
(2−4−1)通信部
通信部31は、遠隔管理サーバ30の通信機能を担っている。通信部31は、遠隔管理サーバ30のインターネット6への接続、すなわち、遠隔管理サーバ30と空調機50a,50b,・・・および利用者端末60との通信を可能にしている。言い換えると、通信部31は、空調機50a,50b,・・・および利用者端末60との間で信号の授受を行う。
(2−4−2)出力部
出力部33は、ディスプレイやスピーカ等から構成されている。出力部33は、制御部32によって空調機50a,50b,・・・における異常が検出されると、遠隔管理サーバ30の側にいる遠隔管理センタ3の職員に向けてその旨を報知する。また、出力部33は、制御部32によって生成された、空調機50a,50b,・・・の管理画面を表示する。
(2−4−3)入力部
入力部34は、マウスおよびキーボード等から構成されている。入力部34は、遠隔管理サーバ30の操作者が遠隔管理サーバ30に対して操作命令を入力するのに用いられる。
(2−4−4)記憶部
記憶部35には、遠隔監視システム1における遠隔監視に必要な各種情報が記憶される。また、記憶部35には、空調機50a,50b,・・・に関する各種データを蓄積するための様々なデータベースが定義されている。様々なデータベースには、利用者データベース(管理者情報記憶部)35a、定期発報データベース35b、異常発報データベース35c、基本データベース35d、監視データベース35e、および環境種別データベース35fが含まれる。
(a)利用者データベース
利用者データベース35aには、空調機50a,50b,・・・の利用者に関する情報が表形式で格納されている(図5参照)。具体的に、利用者データベース35aには、空調機50a,50b,・・・の利用者に割り当てられている利用者ID、当該利用者の物件名、利用者の住所、連絡先、農作物の種類、および設置環境などが1のレコードとして格納される。連絡先としては、例えば、メールアドレスが記憶されている。農作物の種類としては、例えば、農業ハウス2A,2B,・・・で育てられている農作物の種類が記憶されている。また、設置環境としては、例えば、農業ハウス2A,2B,・・・が設置されている緯度・経度、または、農業ハウス2A,2B,・・・が設置されている地域に関する情報等が記憶されている。利用者データベース35a内のレコードは、利用者に1対1で対応する。
(b)定期発報データベース
定期発報データベース35bには、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに設置された空調機50a,50b,・・・から取得した定期発報データが記憶されている。定期発報データは、上述したように、アダプタ20aにおいて、所定の形式に整形された機器データ(各種センサの検出値)である。
(c)異常発報データベース
異常発報データベース35cには、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに設置された空調機50a,50b,・・・から取得した異常発報データが記憶されている。異常発報データは、アダプタ20aによって、検出された空調機本体10aにおける異常に関するデータである。
(d)基本データベース
基本データベース35dには、遠隔監視システム1における空調機50a,50b,・・・の監視に関する基本データが表形式で格納されている(図6参照)。具体的に、基本データベース35dには、基本データとして、農作物の育成温度に関するデータが記憶されている。
基本データベース35dには、例えば、図6に示すように、農作物、最高限界温度、適温範囲、最低限界温度、および駆動温度範囲が1のレコードとして格納される。ここで、駆動温度範囲とは、空調機50a,50b,・・・の駆動を開始させた後、駆動させ続ける温度範囲を意味する。
例えば、トマトを用いて説明すると、図7に示すように、空調機50a,50b,・・・は、室温が最高限界温度を上回ると、冷房運転を開始し、室温が最高限界温度−2℃の値(すなわち、35℃―2℃=33℃)を下回るまで冷房運転を継続する。すなわち、空調機50a,50b,・・・は、室温が33℃を下回ると、冷房運転を停止する。一方、空調機50a,50b,・・・は、室温が最低限界温度を下回ると、暖房運転を開始し、室温が最低限界温度+2℃の値(すなわち、5℃+2℃=7℃)を上回るまで暖房運転を継続する。すなわち、空調機50a,50b,・・・は、室温が7℃を上回ると、暖房運転を停止する。
(e)監視データベース
監視データベース35eには、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに設置された空調機50a,50b,・・・についての監視データが表形式で格納されている(図8参照)。ここで、監視データとは、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに設置された空調機50a,50b,・・・の運転状況を監視するためのデータである。
運転状況には、上述したように、空調機50a,50b,・・・の運転(ON)/停止(OFF)の状態と、空調機50a,50b,・・・の運転モードとが含まれる。具体的に、監視データベース35eには、物件名(農業ハウスの名前)、農業ハウスの室温、情報取得時間、および空調機50a,50b,・・・の運転状況などが1のレコードとして格納される。
なお、遠隔管理サーバ30は、空調機50a,50b,・・・(アダプタ20a)から運転状況を示すデータが送られる度に、当該運転状況を示すデータを監視データとして、監視データベース35eに記憶する。
(f)環境種別データベース
環境種別データベース35fには、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれに対して設定された環境種別が表形式で格納されている(図9参照)。すなわち、環境種別データベース35fには、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれ(物件名)と、環境種別とが関連付けて記憶されている。ここで、環境種別には、気象環境、地理的環境、および過去の室温変化の少なくともいずれかが含まれる。環境種別データベース35fにおいて、同一の環境種別が設定された農業ハウス(物件)2A,2B,・・・は、気象環境、地理的環境、および過去の室温の変化の少なくともいずれかが類似する。
環境種別データベース35fに記憶されている環境種別は、監視対象物件(監視対象となる農業ハウス)に通信回線異常または測定異常が発生して監視ができない場合に、代替監視元となりうる物件(農業ハウス)を特定されるために用いられる。
なお、環境種別データベース35fで同一の環境種別が設定される場合、農業ハウス2A,2B,・・・のそれぞれでは、同一種類の農作物が育てられているものとする。
(2−4−5)制御部
制御部32は、CPU、RAMおよびROM等から構成されており、記憶部35に記憶されている制御プログラムを実行する。制御部32は、入力部34を介して入力された情報、或いは、記憶部35に記憶された情報に基づいて、インターネット6を介して空調機50a,50b,・・・に制御命令を送る。
また、制御部32は、記憶部35に格納されている各種データに基づいて、空調機50a,50b,・・・における異常を検出する。また、制御部32は、制御プログラムを実行することにより、少なくとも、検出部32a、決定部32b、判断部32c、および通知部32dとして機能する。
(a)検出部
検出部32aは、通信部31を介した温度情報の受信状況に基づいて、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかを検出する。具体的に、検出部32aは、農業ハウス(物件)2A,2B,・・・に配置されている空調機50a,50b,・・・から、室温に関する情報(例えば、定期発報に係るデータ)が受け取られたか否かに基づき、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかを検出する。より具体的に、検出部32aは、空調機50a,50b,・・・から室温に関する情報が受け取られなかった場合に、当該空調機50a,50b,・・・との間の通信回線に異常があるか、あるいは、室温の測定異常があったものと判断する。
(b)決定部
決定部32bは、検出部32aによって通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出された空調機50a,50b,・・・について代替監視を行うための参照物件を決定する。言い換えると、決定部32bは、一の農業ハウス(物件)2Aに測定異常が発生したか、あるいは、一の農業ハウス(物件)2Aに設置された空調機50a,50b,・・・との間の通信回線異常が発生した場合に、代替監視の情報元となりうる他の農業ハウス(物件)を決定する。ここで、代替監視とは、対象となる一の農業ハウス(通信回線異常または測定異常が発生した農業ハウス)の監視情報として、他の農業ハウスの監視情報を利用することを意味する。言い換えると、代替監視とは、他の農業ハウスの監視によって得られる情報(監視情報)を、対象となる農業ハウスの監視に用いることを意味する。
決定部32bは、環境種別データベース35fに記憶される情報に基づいて、代替監視元を決定する。言い換えると、決定部32bは、農業ハウス2A,2B,・・・に対して設定されている環境種別に基づいて、代替監視元を決定する。具体的に、決定部32bは、通信回線異常および測定異常のいずれかが発生した農業ハウスに対して設定された環境種別と同じ環境種別が付された農業ハウスを、代替監視元として決定する。代替監視元の農業ハウスは、気象環境、地理的環境、および過去の室温の変化の少なくともいずれかが、異常が発生している農業ハウスと類似しているものが選択される。
例えば、図9に示すように、物件(農業ハウス)Aおよび物件(農業ハウス)Bの環境種別が同じ(環境種別:1)であり、物件Aについての情報が得られなかった場合には、決定部32bは、物件Aに係る空調機50aの代替監視元を物件Bに決定する(図10参照)。
(c)判断部
判断部32cは、代替監視元の農業ハウス2A,2B,・・・における空調機50a,50b,・・・の運転状況に変化があったかどうかが判断される。ここで、運転状況とは、上述したように、運転(ON)/停止(OFF)の状態を含む。具体的に、判断部32cは、監視データベース35eに記憶されている監視データに基づき、代替監視元の農業ハウス2A,2B,・・・に配置された空調機50a,50b,・・・が、停止(OFF)状態から運転(ON)状態に変化したか否かを判断する。判断部32cは、代替監視元の農業ハウス2Bに設置された空調機50bの運転状況が変化した場合、空調機50bの運転状況が変化した旨の情報を、通知部32dに受け渡す。
(d)通知部
通知部32dは、検出部32aによって通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出された物件2Aの管理者に対して、通信回線異常および測定異常のいずれかが発生した旨を通知する。言い換えると、通知部32dは、複数の農業ハウスのうちの第1の農業ハウス2Aにおいて、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して、通信回線異常および測定異常のいずれかが発生した旨を通知する。
また、通知部32dは、検出部32aによって通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出された物件2Aの管理者に対して、代替監視を開始する旨を通知する。言い換えると、通知部32dは、複数の農業ハウスのうちの第1の農業ハウス2A(例えば、物件2A)において、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して、代替監視を開始する旨の通知を行う。
さらに、通知部32dは、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して、複数の農業ハウスのうちの他の農業ハウスである第2の農業ハウス(物件B)2Bの室温を、関連情報として通知する。ここで、第2の農業ハウス2Bは、上述の決定部32bによって決定された代替監視元の物件である。すなわち、上述の例に当てはめると、通知部32dは、農業ハウス2Bに設置された空調機50bから得られた室温や運転状況に係るデータ(監視データ)を、参照データとして用いることを決定する(図10参照)。通知部32dは、第1の農業ハウス2A(物件A)の管理者に対して、類似環境を有する第2の農業ハウス2B(物件B)の室温(あるいは、室温変化)が関連情報として通知される。
さらに、通知部32dは、判断部32cによって、代替監視元の農業ハウス2Bに設置された空調機50bの運転状況が変化した場合に(停止状態から運転状態に変化した場合に)、その旨を、対象物件(農業ハウス2A)の管理者に通知してもよい。
なお、通知部32dは、農業ハウス2Aの管理者に対して、管理者がアクセス可能なURLを送信するか、メールを送信することによって、各種通知を行う。
(3)遠隔監視システムにおける処理の流れ
以下、遠隔監視システム1における処理の流れを説明する。具体的に、空調機50a,50b,・・・による制御の流れと、遠隔管理サーバ30による代替監視の流れとについて、詳細に説明する。
(3−1)空調機による制御の流れ
図11を参照して、本実施形態に係る遠隔監視システム1における空調機50a,50b,・・・の制御について説明する。空調機50a,50b,・・・は、農業ハウス(物件)2A,2B,・・・の内部の温度が、所定の温度範囲に留まるように、駆動される。具体的に、以下の通りである。
まず、ステップS11では、室温が最高限界温度より高いか否かが判断される(室温>最高限界温度)。言い換えると、ステップS11では、室温が最高限界温度を上回っているか否かが判断される。ステップS11において、室温が最高限界温度より高い場合には、ステップS12に進む。一方、ステップS11において、室温が、最高限界温度以下である場合には、ステップS21に進む。
ステップS12では、空調機50a,50b,・・・が停止しているかどうかが判断される。ステップS12において、空調機50a,50b,・・・が停止していない場合(すなわち、空調機50a,50b,・・・が運転している場合)には、ステップS11に戻る。一方、ステップS12において、空調機50a,50b,・・・が停止している場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、冷房運転が開始される。その後、ステップS14に進む。
ステップS14では、室温が、最高限界温度−所定値よりも低いか否かが判断される(室温<最高限界温度−所定値)。言い換えると、ステップS14では、室温が、最高限界温度−所定値を下回っているか否かが判断される。ステップS14において、室温が、最高限界温度−所定値を下回っていない場合(すなわち、室温が、最高限界温度−所定値で得られる値以上である場合)には、室温が最高限界温度−所定値で得られる値を下回るまで待機する。一方、ステップS14において、室温が、最高限界温度−所定値を下回っている場合には、ステップS15に進み、空調機50a,50b,・・・の冷房運転を停止する。
また、ステップS21では、室温が最低限界温度より低いか否かが判断される(室温<最低限界温度)。言い換えると、ステップS21では、室温が最低限界温度を下回っているか否かが判断される。ステップS21において、室温が最低限界温度を下回っている場合には、ステップS22に進む。一方、ステップS21において、室温が、最低限界温度以上である場合には、ステップS26に進む。ステップS26では、空調機50a,50b,・・・が停止しているか否かが判断され、停止している場合には、ステップS11に戻る。一方、ステップS26において、空調機50a,50b,・・・が停止していない場合には、ステップS27に進み、空調機50a,50b,・・・の運転を停止する。
ステップS22では、空調機50a,50b,・・・が停止しているかどうかが判断される。ステップS22において、空調機50a,50b,・・・が停止していない場合(すなわち、空調機50a,50b,・・・が運転している場合)には、ステップS11に戻る。一方、ステップS22において、空調機50a,50b,・・・が停止している場合には、ステップS23に進む。
ステップS23では、暖房運転が開始される。その後、ステップS24に進む。
ステップS24では、室温が、最低限界温度+所定値よりも高いか否かが判断される(室温>最低限界温度+所定値)。言い換えると、ステップS24では、室温が、最低限界温度+所定値を上回っているか否かが判断される。ステップS24において、室温が、最低限界温度+所定値を上回っていない場合(すなわち、室温が、最低限界温度+所定値で得られる値以下である場合)には、室温が最低限界温度+所定値で得られる値を上回るまで待機する。一方、ステップS24において、室温が、最低限界温度+所定値を上回っている場合には、ステップS25に進み、空調機50a,50b,・・・の暖房運転を停止する。
(3−2)遠隔管理サーバによる代替監視の流れ
次に、図12を参照して、遠隔管理サーバ30による空調機50a,50b,・・・の代替監視の流れについて説明する。
まず、ステップS31において、定期発報があったか否かが判断される。ステップS31において、定期発報があった場合には、ステップS35に進み、定期発報の報告を行う。すなわち、ステップS35において、定期発報があった空調機50a,50b,・・・が設置されている農業ハウス2A,2B,・・・に対して、定期発報を行う。
一方、ステップS31において、定期発報がなかった場合には、ステップS32に進む。
ステップS32では、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出された空調機50aの管理者に対して、異常発生の報告および代替監視開始の報告を行う。ここで、異常発生の報告とは、通信回線異常および測定異常のいずれかが発生している旨の報告である。その後、ステップS33に進む。
ステップS33では、判断部32cによって、代替監視に係る空調機50bの運転状況に変化があったかどうかが判断される。具体的に、判断部32cによって、代替監視に係る空調機50bの運転状況が、停止状態から運転状態に変化していないかが判断される。ステップS33では、代替監視に係る空調機50bの運転状況に変化が無ければ待機し、変化があれば、ステップS34に進む。
ステップS34では、代替監視に係る空調機の運転状況の変化を、管理者に通知する。具体的に、ステップS34では、対象物件(農業ハウス2A)の管理者に対して、代替監視元の物件(農業ハウス2B)に設置された空調機50bが、運転を開始した旨を通知する。
なお、代替監視が開始されると、対象物件(農業ハウス2A)の管理者に対して、代替監視元の物件(農業ハウス2B)の室温が、定期的あるいは運転状況の変化時に通知される。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、室温センサ(室温測定器)12aと、遠隔管理サーバ(遠隔監視装置)30とを備える。室温センサ12aは、複数の農業ハウス2A,2B,・・・にそれぞれ設けられる。遠隔管理サーバ30は、室温センサ12aにより測定された室温に関する温度情報を送受信可能なように、ネットワークを介して室温センサ12aと接続され、複数の農業ハウス2A,2Bの室温を遠隔で監視する。遠隔管理サーバ30は、検出部32aと、利用者データベース(管理者情報記憶部)35aと、通知部32dとを有する。検出部32aは、温度情報の受信状況に基づいて、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかを検出する。利用者データベース35aは、複数の農業ハウス2A,2B,・・・の管理者の情報を記憶する。通知部32dは、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうちの第1の農業ハウス2Aにおいて、通信回線異常および測定異常のいずれかが検出されると、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうちの他の農業ハウスである第2の農業ハウス2Bの室温を、関連情報として通知する。
一般的に、農業ハウスの室温を所定の範囲に保つために、空調機が用いられる。空調機の遠隔に配置した遠隔管理サーバと空調機とをネットワークを介して接続することにより、農業ハウスにおける空調機の空調状態を監視することも可能である。その結果、農業ハウスの管理者に対して、農業ハウスの空調状態を適宜連絡するサービスの提供が可能になる。しかし、このような場合に、例えば、通信回線異常や室温の測定異常(測定異常)等が発生すると、農業ハウス内の空調状態を監視することはできない。その結果、農業ハウスの管理者に対して十分なサービスを提供することが困難になる。
そこで、上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、複数の農業ハウス2A,2B,・・・の中のいずれかの農業ハウス(例えば、第1の農業ハウス2A)に、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、第1の農業ハウス2Aの管理者(所有者あるいは遠隔監視の担当者)に対して、第2の農業ハウス2Bの室温が送られる。これにより、第1の農業ハウス2Aにおいて何らかの異常が発生した場合に、第1の農業ハウス2Aの管理者に対して早期にその旨を知らせることができるとともに、第1の農業ハウス2Aの監視について有用な参照情報を提供することができる。
(4−2)
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、第2の農業ハウス2Bは、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうち、所定の条件を満たす農業ハウスである。また、所定の条件は、過去の温度変化が類似すること、地理的に近い場所にあること、および、気象条件が類似すること、の少なくともいずれか一つを含む。すなわち、遠隔監視システム1では、複数の農業ハウス2A,2B,・・・のうち、異常が発生した農業ハウスと類似する環境を有する農業ハウスが、代替監視に参照する農業ハウスとして選択される。これにより、信頼性の高い情報を第1の農業ハウスの管理者に通知することができる。
(4−3)
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、関連情報が、第2の農業ハウス2Bに設置された空調機50bの運転状況(ON/OFF状況)をさらに含む。
第1の農業ハウス2A内で測定異常あるいは通信回線異常が生じた場合、別の農業ハウス(第2の農業ハウス2B)の空調機50bから得られる温度情報および空調機の運転状況(ON/OFF)の両方が、関連情報として、第1の農業ハウス2Aに通知される。その結果、何らかの異常が発生した第1の農業ハウス2Aの管理者は、自己の管理する農業ハウス2Aと類似の環境を有する別の農業ハウス2Bにおける室温変化や空調機50bの運転状況を知ることができる。その後、第1の農業ハウス2Aの管理者は、早急に措置を取る必要があるか否かを判断することができる。例えば、第2の農業ハウス2Bにおいて、室温変化により空調機50bが動作していることを知った場合、第1の農業ハウス2Aの管理者は、第1の農業ハウス2Aの室温も変化し、空調機50aを駆動させる必要があると想定することができる。その結果、第1の農業ハウス2Aに発生している異常の対応策を早期にとるべきことを認識することができる。また、第1の農業ハウス2Aに発生している異常が、通信回線異常および測定異常のいずれであるのかの特定した後、農業ハウスに赴いて強制的に空調機50aを駆動させたり、あるいは、空調機50aの修理を早急に行ったりすることができる。
(4−4)
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、検出部32aによって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通知部32dは、通信回線異常または測定異常と共に、関連情報を、異常が検出された農業ハウスの管理者に通知する。検出部32aによって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通信回線異常または測定異常と共に関連情報が通知される。これにより、管理者は、自己の管理する農業ハウスにおいて通信回線異常または測定異常が発生していることを知ることができる。
(4−5)
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、検出部32aによって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通知部32dは、第2の農業ハウス2Bを利用した代替監視を開始する旨を、管理者に通知する。
検出部32aによって通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかが検出されると、通信回線異常あるいは測定異常が検出された農業ハウスの管理者に対して、代替監視が開始された旨が通知される。これにより、管理者は、第1の農業ハウスの監視について、何らかの問題が生じたことを認識すると共に、当該問題に対して早急に措置を取るべきか否かを検討することができる。また、代替監視による情報であることを自覚させることができるため、代替情報に対する依存を抑制することができる。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態において、アダプタ20a,20b,・・・の機能がそれぞれ空調機本体10a,10b,・・・の制御部11に搭載されていてもよい。この場合、アダプタ20a,20b,・・・は不要になる。
また、上記実施形態では、空調機本体10a,10b,・・・が有する室温センサ12aで測定された室温が、農業ハウス2A,2B,・・・の室温として取り扱われる。ここで、室温は、空調機本体10aとは別体で、農業ハウス2A,2B,・・・の中央天井に取り付けられた室温測定器によって測定されるものであってもよい。この場合でも、関連情報として有効な情報を提供することができる。
(5−2)変形例B
上記実施形態において、空調機50a,50b,・・・は、室温が最高限界温度を上回った場合に、冷房運転指令がされ、室温が最低限界温度を下回った場合に、暖房運転指令がされる。
ここで、空調機50a,50b,・・・は、室温が最高限界温度に近づくと冷房運転指令がされ、室温が最低限界温度に近づくと、暖房運転指令がされるように構成されてもよい。例えば、空調機50a,50b,・・・は、室温が、最高限界温度−所定値に到達したとき、冷房運転を開始してもよい。また、空調機50a,50b,・・・は、室温が、最低限界温度+所定値に到達したとき、暖房運転を開始してもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、通知部32dは、対象となる物件(農業ハウス2A)の管理者に対して、管理者がアクセス可能なURLを送信するか、メールを送信することによって、各種情報の通知を行う。
ここで、通知部32dは、出力部33を介して、遠隔管理センタ3に待機するサービスマンに各種情報を通知し、その後、サービスマンが、農業ハウス2Aにおける空調機50aの利用者に情報を電話で連絡するようにしてもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態に係る遠隔監視システム1では、ステップS33において、代替監視元の農業ハウス2Bに係る空調機50bの運転状況に変化があるか否かを判断し、空調機50bの運転状況に変化があった場合に、その旨が通知される構成を有する。
ここで、遠隔監視システム1では、所定の時間間隔で運転状況の変化の有無を通知するように構成されていてもよい。すなわち、代替監視元の農業ハウス2Bに係る空調機50bの運転状況の変化の有無に関わらず、所定の時間間隔で代替監視に係る空調機50bの空調状況に関する情報が通知されるように構成されていてもよい。
(5−5)変形例E
上記実施形態では、定期発報があるか否かに基づいて、管理対象物件における異常の発生の有無を判定する。
ここで、管理対象物件における異常の発生の有無は、定期発報があるか否かに代えて、所定の時間間隔で行われる他の通信によって判定されてもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態では、室温センサ12aの情報が、空調機50a,50b,・・・を介して、遠隔管理センタ3に送られた。しかし、室温センサ12aの情報は、空調機50a,50b,・・・を介さず、直接、遠隔管理センタ3に送られるように構成されていてもよい。
1 遠隔監視システム
2A,2B,・・・ 農業ハウス
3 遠隔管理センタ
5a LAN
6 インターネット
10a,10b,・・・ 空調機本体
12a 室温センサ(室温測定器)
20a,20b,・・・ アダプタ
21 通信部(送信部)
30 遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)
31 通信部
32 制御部
32a 検出部
32b 決定部
32c 判断部
32d 通知部
33 出力部
34 入力部
35 記憶部
35a 利用者データベース(管理者情報記憶部)
35b 定期発報データベース
35c 異常発報データベース
35d 基本データベース
35e 監視データベース
35f 環境種別データベース
50a,50b,・・・ 空調機
60 利用者端末
特開2003−83814号公報

Claims (5)

  1. 複数の農業ハウスにそれぞれ設けられる室温測定器と、
    前記室温測定器によって測定された室温に関する温度情報を送受信可能なように、ネットワークを介して前記室温測定器と接続され、前記複数の農業ハウスの室温を遠隔で監視する遠隔監視装置と、
    を備え、
    前記遠隔監視装置は、
    前記温度情報の受信状況に基づいて、通信回線異常および測定異常の少なくともいずれかを検出する検出部と、
    前記複数の農業ハウスの管理者の情報を記憶する管理者情報記憶部と、
    前記複数の農業ハウスのうちの第1の農業ハウスにおいて、前記通信回線異常および前記測定異常のいずれかが検出されると、前記第1の農業ハウスの管理者に対して、前記複数の農業ハウスのうちの他の農業ハウスである第2の農業ハウスの室温を、関連情報として通知する通知部と、
    を有する、
    遠隔監視システム。
  2. 前記第2の農業ハウスは、前記複数の農業ハウスのうち、所定の条件を満たす農業ハウスが選択され、
    前記所定の条件は、過去の温度変化が類似すること、地理的に近い場所にあること、および、気象条件が類似すること、の少なくともいずれか一つを含む、
    請求項1に記載の遠隔監視システム。
  3. 前記関連情報は、前記第2の農業ハウスに設置された空調機のON/OFF状況をさらに含む、
    請求項1または2に記載の遠隔監視システム。
  4. 前記検出部によって前記通信回線異常および前記測定異常の少なくともいずれかが検出されると、前記通知部は、前記通信回線異常または前記測定異常と共に、前記関連情報を通知する、
    請求項1から3のいずれかに記載の遠隔監視システム。
  5. 前記検出部によって前記通信回線異常および前記測定異常の少なくともいずれかが検出されると、前記通知部は、前記第2の農業ハウスを利用した代替監視を開始する旨を、前記管理者に通知する、
    請求項1から4のいずれかに記載の遠隔監視システム。
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