JP2015185377A - 点灯回路及び照明装置及び照明システム - Google Patents

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Masato Ishikawa
真人 石川
北村 紀之
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
将人 渡邉
Masahito Watanabe
将人 渡邉
大武 寛和
Hirokazu Otake
寛和 大武
岩本 隆志
Takashi Iwamoto
隆志 岩本
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Abstract

【課題】安定した動作の点灯回路及び照明装置及び照明システムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、電力変換部と電流調整部と制御部とを備えた点灯回路が提供される。電力変換部は、電源供給経路を介して調光器に接続されるとともに、照明負荷に接続され、調光器から供給された位相制御された交流電圧を直流電圧に変換して照明負荷に供給する。電流調整部は、電源供給経路を流れる電流の一部を分岐経路に流す導通状態と、流さない非導通状態と、を切り替える。制御部は、交流電圧の検出電圧が第1閾値電圧未満になった時に、電流調整部を導通状態にし、検出電圧が第1閾値電圧以上になった時に、電流調整部を非導通状態にするとともに、検出電圧が最小値から最大値に変化する範囲においては、電流調整部を非導通状態にするタイミングを、検出電圧が第2閾値電圧以上になるまで遅らせる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、点灯回路及び照明装置及び照明システムに関する。
位相制御方式の調光器に接続され、調光器から供給された交流電力を直流電力に変換して照明負荷に供給することにより、照明負荷を点灯させる点灯回路がある。点灯回路と照明負荷とを含む照明装置がある。照明装置と調光器とを含む照明システムがある。こうした点灯回路及び照明装置及び照明システムにおいて、安定した動作が望まれる。
特開2009−232625号公報 特開2012−034569号公報
安定した動作の点灯回路及び照明装置及び照明システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態によれば、電力変換部と、電流調整部と、制御部と、を備えた点灯回路が提供される。前記電力変換部は、電源供給経路を介して調光器に接続されるとともに、照明負荷に接続され、前記調光器から供給された位相制御された交流電圧を直流電圧に変換して前記照明負荷に供給する。前記電流調整部は、前記電源供給経路に接続された分岐経路を有し、前記電源供給経路を流れる電流の一部を前記分岐経路に流す導通状態と、流さない非導通状態と、を切り替え、前記電源供給経路に流れる電流を調整する。前記制御部は、前記交流電圧の検出電圧が第1閾値電圧未満になった時に、前記電流調整部を前記導通状態にし、前記検出電圧が前記第1閾値電圧以上になった時に、前記電流調整部を前記非導通状態にするとともに、前記検出電圧が最小値から最大値に変化する範囲においては、前記電流調整部を前記非導通状態にするタイミングを、前記検出電圧が前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧以上になるまで遅らせる。
本発明の実施形態によれば、安定した動作の点灯回路及び照明装置及び照明システムを提供することができる。
実施形態に係る照明装置を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る点灯回路を模式的に表す回路図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る制御部の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 図4(a)及び図4(b)は、交流電圧及び制御信号の一例を模式的に表すグラフ図である。 図5(a)及び図5(b)は、交流電圧及び制御信号の別の一例を模式的に表すグラフ図である。 実施形態に係る別の点灯回路を模式的に表す回路図である。 図7(a)及び図7(b)は、交流電圧及び制御信号の別の一例を模式的に表すグラフ図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る照明装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、照明システムLSは、照明装置10と、調光器3と、を含む。照明装置10は、照明負荷12と、点灯回路14と、を含む。照明負荷12は、例えば、発光ダイオード(Light-emitting diode:LED)などの照明光源16を有する。照明光源16は、例えば、有機発光ダイオード(Organic light-emitting diode:OLED)などでもよい。照明光源16には、例えば、順方向降下電圧を有する発光素子が用いられる。照明負荷12は、点灯回路14からの出力電圧の印加及び出力電流の供給により、照明光源16を点灯させる。出力電圧及び出力電流の値は、照明光源16に応じて規定される。
点灯回路14は、交流電源2及び調光器3と接続されている。なお、本願明細書において、「接続」とは、電気的な接続を意味し、物理的に接続されていない場合や他の要素を介して接続されている場合も含むものとする。また、トランスなどを介して磁気的に結合している場合も、「接続」に含むものとする。
交流電源2は、例えば、商用電源である。調光器3は、交流電源2に接続されている。調光器3は、交流電源2の交流の電源電圧VINから導通角制御した交流電圧VCTを生成する。調光器3は、電源電圧VINを供給する一対の電源ラインの一方の端子4、6間に直列に接続されている。すなわち、調光器3は、いわゆる2線式の調光器である。調光器3は、これに限ることなく、例えば、3線式や4線式などでもよい。
点灯回路14は、一対の入力端子4、5と、一対の出力端子7、8と、を有する。点灯回路14は、各入力端子4、5を介して交流電源2及び調光器3に接続され、各出力端子7、8を介して照明負荷12に接続される。
点灯回路14は、調光器3から供給される交流電圧VCTを直流電圧に変換して照明負荷12に出力することにより、照明光源16を点灯させる。また、点灯回路14は、導通角制御された交流電圧VCTに同期して、照明光源16の調光を行う。なお、調光器3は、必要に応じて設けられ、省略可能である。調光器3が設けられていない場合には、交流電源2の電源電圧VINが、点灯回路14に供給される。
調光器3には、位相制御(leading edge)方式の調光器が用いられる。調光器3は、交流電圧のゼロクロスから交流電圧の絶対値が最大値となる期間において導通する位相を制御する。すなわち、この例において、交流電圧VCTは、位相制御された交流電圧である。調光器3は、位相制御された交流電圧VCTを点灯回路14に供給する。
調光器3は、白熱電球などに対応した調光器である。調光器3は、スイッチング素子3sを含む。調光器3は、スイッチング素子3sのオン・オフにより、位相制御の導通区間と遮断区間とを切り替える。例えば、スイッチング素子3sをオン状態にした時に、交流電圧VCTが導通区間になり、スイッチング素子3sをオフ状態にした時に、交流電圧VCTが遮断区間になる。スイッチング素子3sには、例えば、トライアックなどが用いられる。
調光器3は、例えば、調光度設定部と、可変抵抗と、をさらに含む。調光度設定部は、例えばスライドスイッチやダイヤルスイッチなどである。調光度設定部は、可変抵抗に接続されている。調光度設定部は、使用者などの操作に応じて、可変抵抗の抵抗値を変化させる。
調光器3は、スイッチング素子3sの制御端子に一時的に電流を流す。すなわち、調光器3は、スイッチング素子3sの制御端子にパルス電流を流す。スイッチング素子3sは、パルス電流の供給に応じてオン状態となり、交流電圧VCTのゼロクロス時にオフ状態になる。スイッチング素子3sは、オン状態になった後は、制御端子の電位によらず、主端子間の電位差が所定値以下になった時にオフ状態になる。パルス電流の生成には、例えば、トリガ・ダイオードが用いられる。調光器3は、可変抵抗の抵抗値に応じて、パルス電流の流れるタイミングを変化させる。これにより、調光器3は、電源電圧VINを交流電圧VCTに変換する。
点灯回路14は、電力変換部20と、第1電源供給経路21aと、制御部22と、制御用電源部23と、電流調整部24と、フィードバック回路25と、を含む。第1電源供給経路21aは、一対の入力端子4、5に接続されている。
電力変換部20は、AC−DCコンバータ20aと、DC−DCコンバータ20bと、第2電源供給経路21bと、を含む。AC−DCコンバータ20aは、第1電源供給経路21aに接続されている。AC−DCコンバータ20aは、第1電源供給経路21a及び各入力端子4、5を介して調光器3に接続される。AC−DCコンバータ20aは、第1電源供給経路21aを介して供給される交流電圧VCTを第1直流電圧VDC1に変換する。
DC−DCコンバータ20bは、第2電源供給経路21bを介してAC−DCコンバータ20aと接続される。DC−DCコンバータ20bは、第2電源供給経路21bから供給される第1直流電圧VDC1を照明負荷12に応じた所定の電圧値の第2直流電圧VDC2に変換して照明負荷12に供給する。第2直流電圧VDC2の絶対値は、第1直流電圧VDC1の絶対値と異なる。第2直流電圧VDC2の絶対値は、例えば、第1直流電圧VDC1の絶対値よりも低い。この例において、DC−DCコンバータ20bは、降圧型のコンバータである。第2直流電圧VDC2の供給により、照明負荷12の照明光源16が点灯する。このように、電力変換部20は、調光器3及び照明負荷12に接続され、調光器3から供給された位相制御された交流電力を直流電力に変換して照明負荷12に供給する。
制御用電源部23は、第1電源供給経路21aに接続された配線部27を有する。配線部27は、入力端子4に接続された配線27aと、入力端子5に接続された配線27bと、を含む。制御用電源部23は、配線部27を介して入力される交流電圧VCTを制御部22に応じた直流の駆動電圧VDDに変換して、その駆動電圧VDDを制御部22に供給する。配線部27は、例えば、第2電源供給経路21bに接続してもよい。
電流調整部24は、第1電源供給経路21aに接続された分岐経路28を有し、第1電源供給経路21aを流れる電流の一部を分岐経路28に流す導通状態と、流さない非導通状態と、を切り替え可能である。これにより、電流調整部24は、例えば、第1電源供給経路21aに流れる電流を調整する。この例では、電流調整部24の分岐経路28が、制御用電源部23を介して第1電源供給経路21aに接続されている。分岐経路28は、制御用電源部23を介することなく、第1電源供給経路21aに直接接続してもよい。なお、非導通状態には、動作に影響のない微小な電流が分岐経路28に流れる場合も含む。非導通状態は、例えば、分岐経路28に流れる電流が、導通状態よりも小さい状態である。分岐経路28は、例えば、第2電源供給経路21bに接続してもよい。
制御部22は、交流電圧VCTの導通角を検出する。制御部22は、検出した導通角に対応する調光信号DMSを生成し、その調光信号DMSをフィードバック回路25に入力する。これにより、制御部22は、検出した導通角に応じて、電力変換部20による電力の変換を制御する。すなわち、制御部22は、検出した導通角に応じて、照明負荷12を調光する。
また、制御部22は、検出した導通角に応じて制御信号CGSを生成し、その制御信号CGSを電流調整部24に入力することにより、電流調整部24の導通状態と非導通状態との間の切り替えを制御する。このように、制御部22は、検出した導通角に応じて電流調整部24とフィードバック回路25とを制御することにより、調光器3の導通角制御に同期して、照明光源16を調光する。制御部22には、例えば、マイクロプロセッサが用いられる。
フィードバック回路25は、点灯回路14の低電位側の出力端子8に接続される。すなわち、フィードバック回路25は、照明負荷12の低電位側の端部に接続される。フィードバック回路25は、照明負荷12(照明光源16)に流れる電流を検出する。フィードバック回路25は、制御部22から入力された調光信号DMSと検出した電流とを基に、DC−DCコンバータ20bをフィードバック制御する。
フィードバック回路25は、調光信号DMSと検出した電流とを基に、照明負荷12に流れる電流を制御する。フィードバック回路25は、例えば、照明負荷12に流れる電流を実質的に一定に制御する。これにより、例えば、照明負荷12の輝度を実施的に一定に保つことができる。例えば、照明負荷12に過電流が流れることを抑制することができる。
図2は、実施形態に係る点灯回路を模式的に表す回路図である。
図2に表したように、AC−DCコンバータ20aは、整流回路30と、平滑コンデンサ32と、インダクタ34と、フィルタコンデンサ36と、を有する。
整流回路30は、例えば、ダイオードブリッジである。整流回路30の入力端子30a、30bは、一対の入力端子4、5に接続されている。整流回路30の入力端子30a、30bには、調光器3を介して位相制御または逆位相制御された交流電圧VCTが入力される。整流回路30は、例えば、交流電圧VCTを全波整流し、全波整流後の整流電圧を高電位端子30cと低電位端子30dとの間に生じさせる。整流回路30は、交流電圧VCTを整流電圧に変換する。整流電圧は、例えば、脈流電圧である。
平滑コンデンサ32は、整流回路30の高電位端子30cと低電位端子30dとの間に接続されている。平滑コンデンサ32は、整流回路30によって整流された整流電圧を平滑化する。これにより、平滑コンデンサ32の両端には、第1直流電圧VDC1が現れる。
インダクタ34は、入力端子4に直列に接続されている。インダクタ34は、例えば、第1電源供給経路21aに対して直列に接続される。フィルタコンデンサ36は、入力端子4、5の間に接続されている。フィルタコンデンサ36は、例えば、第1電源供給経路21aに対して並列に接続される。インダクタ34及びフィルタコンデンサ36は、例えば、交流電圧VCTに含まれるノイズを除去する。
DC−DCコンバータ20bは、平滑コンデンサ32の両端に接続される。これにより、第1直流電圧VDC1が、DC−DCコンバータ20bに入力される。DC−DCコンバータ20bは、第1直流電圧VDC1を絶対値の異なる第2直流電圧VDC2に変換し、その第2直流電圧VDC2を点灯回路14の出力端子7、8に出力する。照明負荷12は、出力端子7、8に接続されている。照明負荷12は、点灯回路14から供給された第2直流電圧VDC2により、照明光源16を点灯させる。
DC−DCコンバータ20bは、例えば、出力素子40、電流制御素子41、整流素子42、インダクタ43、出力素子40を駆動する帰還巻き線(駆動素子)44、結合コンデンサ45、分圧抵抗46、47、出力コンデンサ48、バイアス抵抗49を有している。
出力素子40及び電流制御素子41は、例えば電界効果トランジスタ(FET)であり、例えば高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)であり、ノーマリオン形の素子である。
電流制御素子41のドレインは、出力素子40を介して第2電源供給経路21bに電気的に接続される。電流制御素子41のソースは、照明負荷12に電気的に接続される。電流制御素子41のゲートは、電流制御素子41のドレイン−ソース間に流れる電流を制御するための電極である。
電流制御素子41は、ドレインとソースとの間に電流が流れる第1状態と、ドレインとソースとの間に流れる電流が第1状態よりも小さい第2状態と、を有する。第1状態は、例えば、オン状態であり、第2状態は、例えば、オフ状態である。第1状態は、オン状態に限らない。第2状態は、オフ状態に限らない。第1状態は、第2状態よりも相対的に流れる電流が大きいような任意の状態でよい。第2状態は、第1状態よりも相対的に流れる電流が小さいような任意の状態でよい。
ノーマリオン形の素子である電流制御素子41では、ゲートの電位をソースの電位よりも低下させることで、第1状態から第2状態に変化する。例えば、電流制御素子41は、ゲートの電位をソースの電位に対して相対的に負電位にすることにより、オン状態からオフ状態に変化する。
出力素子40のドレインは、整流回路30の高電位端子30cに接続される。出力素子40のソースは、電流制御素子41のドレインに接続される。出力素子40のゲートは、結合コンデンサ45を介して、帰還巻き線44の一端に接続される。
電流制御素子41のソースは、インダクタ43の一端と帰還巻き線44の他端とに接続される。電流制御素子41のゲートには、電流制御素子41のソース電位を分圧抵抗46、47で分圧した電圧が入力される。出力素子40のゲートと電流制御素子41のゲートには、それぞれ保護ダイオードが接続される。
バイアス抵抗49は、出力素子40のドレインと電流制御素子41のソースとの間に接続され、分圧抵抗46、47に直流電圧を供給する。その結果、電流制御素子41のゲートには、ソースよりも低い電位が供給される。
インダクタ43と帰還巻き線44とは、インダクタ43の一端から他端に増加する電流が流れるとき、出力素子40のゲートに正極性の電圧が供給される極性で磁気結合している。
整流素子42は、電流制御素子41のソースと整流回路30の低電位端子30dとの間に、低電位端子30dから電流制御素子41の方向を順方向として接続されている。
この例では、整流素子42と電流制御素子41のソースとの間に、半導体素子50が設けられている。半導体素子50には、例えば、FETやGaN−HEMTなどが用いられる。半導体素子50は、例えば、ノーマリオン形である。半導体素子50のゲートは、整流回路30の低電位端子30dに接続される。これにより、半導体素子50は、オン状態で保持される。
インダクタ43の他端は、出力端子7に接続される。整流回路30の低電位端子30dは、出力端子8に接続される。出力コンデンサ48は、出力端子7と出力端子8との間に接続される。照明負荷12は、出力端子7と出力端子8との間に、出力コンデンサ48と並列に接続される。
制御用電源部23は、整流素子61〜63と、抵抗64と、電荷蓄積素子65と、コンデンサ66と、レギュレータ67と、ツェナーダイオード68と、半導体素子70と、を有している。
整流素子61、62は、例えば、ダイオードである。整流素子61のアノードは、配線27aを介して整流回路30の高電位端子30cに接続されている。整流素子42のアノードは、配線27bを介して整流回路30の低電位端子30dに接続されている。
半導体素子70には、例えば、FETやGaN−HEMTなどが用いられる。以下では、半導体素子70をFETとして説明を行う。この例において、半導体素子70は、エンハンスメント型のnチャネルFETである。半導体素子70は、ソースと、ドレインと、ゲートと、を有する。ドレインの電位は、ソースの電位よりも高く設定される。ゲートは、ソースとドレインとの間に電流の流れる第1状態と、ソースとドレインとの間に流れる電流が第1状態よりも小さい第2状態と、を切り替えるために用いられる。第2状態では、ソースとドレインとの間に実質的に電流が流れない。半導体素子70は、pチャネル形でもよいし、デプレッション型でもよい。例えば、半導体素子70をpチャネル形とする場合には、ソースの電位が、ドレインの電位よりも高く設定される。
半導体素子70のドレインは、整流素子61のカソード及び整流素子62のカソードに接続されている。すなわち、半導体素子70のドレインは、整流素子61、62を介して第1電源供給経路21aに接続されている。半導体素子70のソースは、整流素子63のアノードに接続されている。半導体素子70のゲートは、ツェナーダイオード68のカソードに接続されている。また、半導体素子70のゲートは、抵抗64を介して整流回路30の高電位端子30cに接続されている。
整流素子63のカソードは、電荷蓄積素子65の一端及びレギュレータ67の入力端子に接続されている。レギュレータ67の出力端子は、制御部22及びコンデンサ66の一端に接続されている。
交流電圧VCTの印加にともなう各極性の電流は、整流素子61を介して半導体素子70のドレインに流れる。これにより、半導体素子70のドレインには、交流電圧VCTを全波整流した脈流の電圧が印加される。
ツェナーダイオード68のカソードには、抵抗64及び整流素子61を介して、脈流の電圧が印加される。これにより、半導体素子70のゲートには、ツェナーダイオード68の降伏電圧に応じた実質的に一定の電圧が印加される。これにともない、半導体素子70のドレイン−ソース間に、実質的に一定の電流が流れる。半導体素子70は、例えば、定電流素子として機能する。半導体素子70は、配線部27に流れる電流を調整する。
電荷蓄積素子65は、整流素子63のカソードと整流回路30の低電位端子30dとの間に接続されている。この例において、電荷蓄積素子65は、コンデンサである。電荷蓄積素子65は、半導体素子70のソースから整流素子63を介して供給される脈流の電圧を平滑化し、脈流の電圧を直流電圧に変換する。
レギュレータ67は、入力端子と、出力端子と、共通端子と、を含む、いわゆる三端子レギュレータである。レギュレータ67の入力端子は、電荷蓄積素子65に接続されている。これにより、レギュレータ67の入力端子には、電荷蓄積素子65で平滑化された直流電圧が入力される。レギュレータ67の出力端子は、制御部22に接続されている。レギュレータ67の共通端子は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。レギュレータ67は、入力された直流電圧から実質的に一定の直流の駆動電圧VDDを生成し、制御部22に出力する。これにより、駆動電圧VDDが、制御部22に供給され、制御部22が動作する。
コンデンサ66は、レギュレータ67の出力端子に接続されている。コンデンサ66は、例えば、駆動電圧VDDのノイズの除去などに用いられる。これにより、駆動電圧VDDが制御部22に供給される。
制御用電源部23は、抵抗71、72をさらに含む。抵抗71の一端は、整流素子61、62のカソードに接続されている。抵抗71の他端は、抵抗72の一端に接続されている。抵抗72の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。抵抗71、72の接続点は、制御部22に接続されている。これにより、抵抗71、72の分圧比に応じた電圧が、交流電圧VCTの絶対値を検出するための検出電圧として制御部22に入力される。
制御部22は、例えば、検出電圧を基に、交流電圧VCTの導通角の検出を行う。制御部22は、この検出結果に基づいて、調光信号DMSを生成し、その調光信号DMSをフィードバック回路25に入力する。制御部22は、例えば、検出した導通角に対応するPWM信号を調光信号DMSとしてフィードバック回路25に入力する。
電流調整部24は、抵抗75、76と、スイッチング素子78と、を有している。スイッチング素子78には、例えば、FETやGaN−HEMTなどが用いられる。以下では、スイッチング素子78をFETとして説明を行う。
抵抗75の一端は、半導体素子70のソースに接続されている。抵抗75の他端は、スイッチング素子78のドレインに接続されている。スイッチング素子78のゲートは、抵抗76を介して制御部22に接続されている。制御部22は、スイッチング素子78のゲートに制御信号CGSを入力する。スイッチング素子78には、例えば、ノーマリオフ形が用いられる。例えば、制御部22から入力される制御信号CGSをLoからHiに切り替えることで、スイッチング素子78が、オフ状態からオン状態に変化する。
スイッチング素子78をオン状態にすると、例えば、整流素子61、62、及び半導体素子70を介して、第1電源供給経路21aを流れる電流の一部が、分岐経路28に流れる。すなわち、スイッチング素子78をオン状態にすることによって、電流調整部24が導通状態となり、スイッチング素子78をオフ状態にすることによって、電流調整部24が非導通状態となる。
フィードバック回路25は、差動増幅回路80と、半導体素子100と、を有する。この例において、半導体素子100は、npnトランジスタである。半導体素子100は、ノーマリオフ形の素子である。半導体素子100は、pnpトランジスタやFETなどでもよい。半導体素子100は、ノーマリオン形でもよい。
差動増幅回路80は、例えば、オペアンプ81と、抵抗82と、コンデンサ83と、を有する。抵抗82は、オペアンプ81の出力端子と、オペアンプ81の反転入力端子と、の間に接続されている。コンデンサ83は、抵抗82に対して並列に接続されている。すなわち、差動増幅回路80は、負帰還を有する。
オペアンプ81の非反転入力端子は、抵抗84の一端に接続されている。抵抗84の他端は、抵抗85の一端、抵抗86の一端、及び、コンデンサ87の一端に接続されている。コンデンサ87の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。抵抗85の他端は、出力端子7に接続されている。抵抗86の他端は、出力端子8及び抵抗88の一端に接続されている。抵抗88の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。
これにより、オペアンプ81の非反転入力端子には、出力端子7、8の間に印加される第2直流電圧VDC2を抵抗85、86で分圧した直流の電圧が、検出電圧として入力される。すなわち、オペアンプ81の非反転入力端子は、照明負荷12の低電位側の端部に接続される。これにより、照明光源16に流れる電流を検出することができる。照明光源16にLEDなどの発光素子が用いられている場合、照明光源16の電圧は、順方向降下電圧に応じて実質的に一定である。従って、照明光源16にLEDなどの発光素子が用いられている場合には、照明負荷12の低電位側の端部に接続することで、照明光源16に流れる電流を適切に検出することができる。
オペアンプ81の反転入力端子は、抵抗90の一端に接続されている。抵抗90の他端は、抵抗91の一端、及び、コンデンサ92の一端に接続されている。コンデンサ92の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。抵抗91の他端は、制御部22に接続されている。このように、オペアンプ81の反転入力端子は、抵抗90、91を介して制御部22に接続されている。これにより、オペアンプ81の反転入力端子には、制御部22からの調光信号DMSが入力される。
例えば、PWM信号をコンデンサ92で平滑化した直流の電圧が、調光信号DMSとしてオペアンプ81の反転入力端子に入力される。オペアンプ81の反転入力端子には、例えば、調光器3の調光度に応じた直流の電圧が、調光信号DMSとして入力される。調光信号DMSの電圧レベルは、非反転入力端子に入力される検出電圧の電圧レベルに対応して設定される。より詳しくは、例えば、所望の調光度に対応する調光信号DMSの電圧レベルが、その調光度に対応する輝度で照明光源16が発光した場合の検出電圧の電圧レベルと実質的に同じとなるように設定される。
このように、オペアンプ81の非反転入力端子には、照明光源16に流れる電流に対応する検出電圧が入力され、オペアンプ81の反転入力端子には、調光信号DMSが入力される。これにより、オペアンプ81の出力端子からは、検出電圧と調光信号DMSとの差分に対応した信号が出力される。検出電圧が調光信号DMSよりも大きくなるに従って、オペアンプ81の出力も大きくなる。すなわち、照明光源16に過電流が流れている場合に、オペアンプ81の出力が大きくなる。このように、この例においては、調光信号DMSが基準値として用いられる。なお、調光を行わない場合には、基準値となる実質的に一定の直流電圧を、オペアンプ81の反転入力端子に入力してもよい。
半導体素子100のコレクタは、分圧抵抗47の一端に接続されている。半導体素子100のコレクタは、分圧抵抗47を介して電流制御素子41のゲートに電気的に接続される。半導体素子100のエミッタは、抵抗101の一端に接続されている。抵抗101の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。これにより、半導体素子100のエミッタは、電流制御素子41のソースの電位よりも低い電位に設定される。半導体素子100のベースは、オペアンプ81の出力端子に接続されている。これにより、半導体素子100のエミッタ−コレクタ間に流れる電流は、オペアンプ81からの出力によって制御される。
半導体素子100は、コレクタとエミッタとの間に電流が流れる第3状態と、コレクタとエミッタとの間に流れる電流が第3状態よりも小さい第4状態と、を有する。第3状態は、例えば、オン状態であり、第4状態は、例えば、オフ状態である。第3状態は、オン状態に限らない。第4状態は、オフ状態に限らない。第3状態は、第4状態よりも相対的に流れる電流が大きいような任意の状態でよい。第4状態は、第3状態よりも相対的に流れる電流が小さいような任意の状態でよい。
この例では、半導体素子100が、ノーマリオフ形であり、ベースの電位をエミッタの電位よりも高くすることによって、第4状態から第3状態に変化する。例えば、ベースの電位をエミッタの電位よりも高くすることによって、半導体素子100が、オフ状態からオン状態に変化する。
前述のように、検出電圧が調光信号DMSよりも大きい場合に、オペアンプ81の出力が大きくなる。従って、半導体素子100は、例えば、検出電圧が調光信号DMSよりも大きい場合に、オン状態となり、検出電圧が調光信号DMS以下の場合に、オフ状態となる。例えば、検出電圧が調光信号DMSよりも大きくなるに従って、半導体素子100のエミッタ−コレクタ間の電流が大きくなる。
また、半導体素子100のコレクタは、抵抗102の一端、及び、コンデンサ103の一端に、さらに接続されている。抵抗102の他端は、半導体素子100のベースに接続されている。コンデンサ103の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。半導体素子100のベースは、抵抗104の一端に、さらに接続されている。抵抗104の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。このように、フィードバック回路25の基準電位は、整流回路30の低電位端子30dの電位に設定される。すなわち、フィードバック回路25の基準電位は、DC−DCコンバータ20bの基準電位と共通である。フィードバック回路25の基準電位は、DC−DCコンバータ20bの基準電位と実質的に同じである。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る制御部の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。
図3(a)及び図3(b)の横軸は、時間tである。
図3(a)の縦軸は、検出電圧Vdetである。
図3(b)の縦軸は、制御信号CGSの電圧値である。
この例では、交流電圧VCTを全波整流して検出電圧Vdetを生成している。全波整流していない場合、図3(a)の縦軸は、検出電圧Vdetの絶対値である。
図3(a)及び図3(b)に表したように、制御部22は、例えば、検出電圧Vdetに対して、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2の2つの閾値を設定する。第1閾値電圧Vth1は、例えば、0Vよりも僅かに大きい程度に設定される。第1閾値電圧Vth1は、例えば、検出電圧Vdet(交流電圧VCT)の零クロスを検出するための閾値である。
制御部22は、図3(a)及び図3(b)の信号S11〜S13に表したように、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1未満になった時に、制御信号CGSをHiに設定する。すなわち、スイッチング素子78をオン状態にし、電流調整部24を導通状態にする。
第2閾値電圧Vth2は、電流調整部24を非導通状態に切り替えるタイミングを決定するための閾値である。第2閾値電圧Vth2は、第1閾値電圧Vth1よりも高く設定される。
制御部22は、信号S11で表したように、検出電圧Vdet(絶対値)が最小値(例えば0V)から最大値に変化する範囲において、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミングで第1閾値電圧Vth1以上になった場合、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2になるタイミングで、制御信号CGSをHiからLoに切り替える。スイッチング素子78をオン状態からオフ状態に切り替え、電流調整部24を非導通状態にする。
一方、制御部22は、信号S12で表したように、検出電圧Vdetが最小値から最大値に変化する範囲において、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2以上となるタイミングで第1閾値電圧Vth1以上になった場合、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上になったタイミングで、制御信号CGSをHiからLoに切り替える。
また、制御部22は、信号S13で表したように、検出電圧Vdetが最大値から最小値に変化する範囲において、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上になった場合、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上になったタイミングで、制御信号CGSをHiからLoに切り替える。制御部22は、例えば、検出電圧Vdetが最大値から最小値に変化する範囲では、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミングにおいて、照明負荷12を消灯させる。
このように、制御部22は、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1未満になった時に、電流調整部24を導通状態にし、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上になった時に、電流調整部24を非導通状態にするとともに、検出電圧Vdetが最小値から最大値に変化する範囲においては、電流調整部24を非導通状態にするタイミングを、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2以上になるまで遅らせる。
なお、検出電圧Vdetが最小値から最大値に変化する範囲とは、換言すれば、検出電圧Vdet(交流電圧VCT)の位相が、0°から90°の範囲である。検出電圧Vdetが最大値から最小値に変化する範囲とは、換言すれば、検出電圧Vdetの位相が、90°から180°の範囲である。
「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミング」は、例えば、検出電圧Vdetを基に判定してもよいし、制御信号CGSをHiに設定したタイミングからの時間を基に判定してもよい。すなわち、「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミング」は、換言すれば、「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となった時」である。また、「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミング」は、換言すれば、「制御信号CGSをHiに設定したタイミングからの経過時間が所定時間未満の時」である。「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2になるタイミング」及び「検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2以上となるタイミング」などについても同様である。
このように、制御部22は、第1閾値電圧Vth1未満の時にスイッチング素子78をオン状態にする。これにより、例えば、調光器3に含まれるトライアックをオンするために必要な保持電流を電流調整部24(分岐経路28)に流すようにする。これにより、例えば、調光器3の動作を安定させることができる。
また、制御部22は、位相制御された交流電圧VCTの立ち上がりのタイミングに応じて、電流調整部24を非導通状態にするタイミングを変化させる。これにより、例えば、調光器3の動作をより安定させることができる。
第2閾値電圧Vth2は、例えば、発光素子を用いた照明光源16の順電圧に応じて設定される。第2閾値電圧Vth2は、例えば、交流電圧VCTの換算値において、照明光源16の順電圧以上交流電圧VCTの最大値以下となる範囲に設定される。交流電圧VCTの換算値とは、検出電圧Vdetに対応する電圧値を抵抗71、72の分圧比などに応じて交流電圧VCTに対応する電圧値に変換した値である。例えば、電源電圧VINの実効値が100V(最大値が141V)である場合、照明光源16の順電圧は、例えば、60V程度である。第2閾値電圧Vth2は、例えば、60Vを分圧した値に設定される。
また、制御部22は、例えば、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1未満の区間を、調光器3の導通角制御の遮断区間Toffと判断する。そして、制御部22は、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上の区間を、調光器3の導通角制御の導通区間Tonと判断する。制御信号CGSがLoに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の導通区間Tonと判断する。そして、制御部22は、制御信号CGSがHiに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の遮断区間Toffと判断する。
これにより、制御部22は、導通区間Tonと遮断区間Toffとの比率から、交流電圧VCTの導通角を検出する。制御部22は、例えば、検出した導通区間TonをHi、遮断区間ToffをLoとするPWM信号を調光信号DMSとして生成する。導通角の検出は、例えば、第1閾値電圧Vth1とは異なる閾値に基づいて行ってもよい。
次に、点灯回路14の動作について説明する。
まず、調光器3の調光度がほぼ100%に設定され、入力される電源電圧VINがほぼそのまま伝達される場合、すなわちDC−DCコンバータ20bに最も高い第1直流電圧VDC1が入力される場合について説明する。
電源電圧VINが、点灯回路14に供給されるとき、出力素子40及び電流制御素子41は、ノーマリオン形の素子であるため、いずれもオンしている。そして、出力素子40、電流制御素子41、インダクタ43、出力コンデンサ48の経路で電流が流れ、出力コンデンサ48が充電される。出力コンデンサ48の両端の電圧、すなわち出力端子7、8の間の電圧は、第2直流電圧VDC2として、照明負荷12の照明光源16に供給される。なお、出力素子40及び電流制御素子41がオンしているため、整流素子42には、逆電圧が印加される。整流素子42には、電流は流れない。
第2直流電圧VDC2が所定電圧に達すると、照明光源16に電流が流れ、照明光源16が点灯する。このとき、出力素子40、電流制御素子41、インダクタ43、出力コンデンサ48及び照明光源16の経路で電流が流れる。例えば、照明光源16がLEDの場合、この所定電圧は、LEDの順方向降下電圧であり、照明光源16に応じて定まる。また、照明光源16が消灯した場合、電流が流れないため、出力コンデンサ48は、出力電圧の値を保持する。
DC−DCコンバータ20bに入力される第1直流電圧VDC1は、第2直流電圧VDC2と比較して十分に高い。すなわち、入出力間の電位差ΔVは、十分に大きい。このため、インダクタ43を流れる電流は増加していく。帰還巻き線44は、インダクタ43と磁気結合しているため、帰還巻き線44には、結合コンデンサ45側を高電位とする極性の起電力が誘起される。そのため、出力素子40のゲートには、結合コンデンサ45を介してソースに対して正の電位が供給され、出力素子40はオンの状態を維持する。
電流制御素子41を流れる電流が上限値を超えると、電流制御素子41のドレイン−ソース間電圧は、急激に上昇する。そのため、出力素子40のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧よりも低くなり、出力素子40はオフする。上限値は、電流制御素子41の飽和電流値であり、電流制御素子41のゲートに入力される電位により規定される。電流制御素子41のゲート電位は、バイアス抵抗49を介して分圧抵抗46、47に供給される直流電圧、照明光源16の電圧、分圧抵抗46、47の分圧比、及び、半導体素子100のエミッタ−コレクタ間の電流によって設定される。なお、上記のとおり、電流制御素子41のゲート電位は、ソースに対して負電位のため、飽和電流値を適正値に制限することができる。
インダクタ43は、整流素子42、出力コンデンサ48及び照明負荷12の経路で電流を流し続ける。このとき、インダクタ43は、エネルギーを放出するため、インダクタ43の電流は、減少していく。このため、帰還巻き線44には、結合コンデンサ45側を低電位とする極性の起電力が誘起される。出力素子40のゲートには、結合コンデンサ45を介してソースに対して負の電位が供給され、出力素子40はオフの状態を維持する。
インダクタ43に蓄積されていたエネルギーがゼロになると、インダクタ43を流れる電流はゼロになる。帰還巻き線44に誘起される起電力の方向が再び反転し、結合コンデンサ45側を高電位とする起電力が誘起される。これにより、出力素子40のゲートにソースよりも高い電位が供給され、出力素子40が再びオンする。これにより、上記の所定電圧に達した状態に戻る。
以後、上記の動作を繰り返す。これにより、出力素子40のオン及びオフへの切替が自動的に繰り返されて、照明光源16には電源電圧VINを降下した第2直流電圧VDC2が供給される。すなわち、点灯回路14においては、出力素子40のスイッチング周波数が、分圧抵抗46、47及びフィードバック回路25によって設定される。また、照明光源16に供給される電流は、電流制御素子41により上限値の制限された実質的に一定の電流となる。そのため、照明光源16を安定に点灯させることができる。
フィードバック回路25の差動増幅回路80は、照明光源16に流れる電流に対応する検出電圧と、調光信号DMSとの差に応じて、半導体素子100のベース電位を変化させる。差動増幅回路80は、例えば、照明光源16に過電流が流れ、調光信号DMSの電圧レベルに対して、検出電圧の電圧レベルが所定値以上高い場合に、半導体素子100のベースに高い電位を設定し、半導体素子100を実質的にオン状態とする。
半導体素子100がオン状態になると、電流制御素子41のゲート電位が、例えば、整流回路30の低電位端子30dに設定される。すなわち、電流制御素子41のゲート電位に負電位が設定され、電流制御素子41がオフ状態になる。これにより、照明光源16に流れる電流が小さくなり、照明光源16に過電流が流れることが抑制される。このように、この例では、フィードバック回路25が、検出電圧と調光信号DMSとを基に、DC−DCコンバータ20bをフィードバック制御する。
調光器3の調光度が100%よりも小さい値に設定され、入力される交流電圧VCTが導通角制御されて伝達される場合、すなわちDC−DCコンバータ20bに高い第1直流電圧VDC1が入力される場合についても、出力素子40が発振を継続できる場合は、上記と同様である。調光器3の調光度に応じて、DC−DCコンバータ20bに入力される第1直流電圧VDC1の値が変化して、出力電流の平均値を制御することができる。従って、調光度に応じて、照明負荷12の照明光源16を調光することができる。
また、調光器3の調光度がさらに小さい値に設定される場合、すなわちDC−DCコンバータ20bに入力される第1直流電圧VDC1がさらに低い場合には、出力素子40がオンしてもインダクタ43の両端の電位差が小さいため、インダクタ43を流れる電流が増加することができない。したがって、出力素子40は、オフの状態にならず、一定の直流電流を出力する。すなわち、点灯回路14は、調光器3の調光度が小さい場合、すなわち、入出力間の電位差ΔVが小さい場合、シリーズレギュレータのような動作をする。
このように、点灯回路14は、電位差ΔVが所定値よりも大きいとスイッチング動作し、電位差ΔVが小さいと、シリーズレギュレータのような動作をする。電位差ΔVが大きい場合は、電位差ΔVと電流との積が大きく、シリーズレギュレータの動作を行うと損失が大きくなる。したがって、電位差ΔVが大きい場合に、スイッチング動作をすることは、低消費電力化に適する。また、電位差ΔVが小さい場合は、損失は小さいため、シリーズレギュレータとして動作をすることは問題ない。
また、点灯回路14では、電位差ΔVが所定値よりも小さいときは、出力素子40はオフの状態にならずにオンの状態を継続したまま電流が振動して、電流の平均値で照明負荷12の照明光源16を点灯させる。また、電位差ΔVがさらに小さいときは、出力素子40は、オンの状態を継続したまま、直流電流を照明負荷12に出力して照明光源16を点灯させる。その結果、点灯回路14では、出力電流をゼロまで連続的に変化させることができる。例えば、照明装置10において、照明負荷12の照明光源16をスムーズに消灯させることができる。
点灯回路14では、電位差ΔVに応じて、出力素子40のスイッチング動作時における最大値から、出力素子40のオンの状態を継続したまま直流電流を出力する際の最小値まで出力電流を連続的に変化させることができる。例えば、照明装置10において、照明光源16を連続的に0〜100%の範囲で調光することができる。
点灯回路14では、フィードバック回路25を照明負荷12の低電位側の端部に接続し、照明光源16に流れる電流を検出し、その検出結果に応じてDC−DCコンバータ20bの動作をフィードバック制御している。照明光源16の電圧は、電源電圧VINや交流電圧VCTなどの入力電圧が歪んでも、ある程度安定する。従って、上記のように、フィードバック回路25を照明負荷12の低電位側の端部に接続して照明光源16に流れる電流を検出することにより、例えば、電流の検出精度を高めることができる。例えば、過電流が発生した場合に、照明光源16に流れる電流を即座に停止させることができる。さらには、ノーマリオン形の電流制御素子41のゲートに対して、負電位を容易に設定することもできる。これにより、点灯回路14では、より確実な電流制御及び過電流保護を行うことができる。
また、点灯回路14では、フィードバック回路25の基準電位が、DC−DCコンバータ20bの基準電位と共通である。これにより、例えば、出力電圧である第2直流電圧VDC2の変動を抑制することができる。
図4(a)及び図4(b)は、交流電圧及び制御信号の一例を模式的に表すグラフ図である。
図4(a)は、参考例の点灯回路における交流電圧VCT及び制御信号CGSの一例を模式的に表す。
図4(b)は、本実施形態に係る点灯回路14における交流電圧VCT及び制御信号CGSの一例を模式的に表す。
図4(a)に表したように、参考例の点灯回路では、検出電圧Vdetが最小値から最大値に変化する範囲においても、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミングで第1閾値電圧Vth1以上になった場合に、検出電圧Vdetが第1閾値電圧Vth1以上になったタイミングで、制御信号CGSをHiからLoに切り替える。
例えば、交流電圧VCTの立ち上がりのタイミングが、発光素子である照明光源16の順電圧以下である場合に、電流調整部24を非導通状態にしてしまうと、調光器3から照明負荷12側に十分な電流(保持電流)を流すことができず、調光器3のスイッチング素子3s(例えばトライアック)がオン・オフを繰り返してしまう場合がある。こうした調光器3の誤動作は、例えば、照明負荷12においてフリッカ(輝度の連続的な変化)となって表れる。
これに対し、本実施形態に係る点灯回路14では、検出電圧Vdetが最小値から最大値に変化する範囲において、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2未満となるタイミングで第1閾値電圧Vth1以上になった場合、検出電圧Vdetが第2閾値電圧Vth2になるタイミングで、制御信号CGSをHiからLoに切り替える。
すなわち、点灯回路14では、交流電圧VCTの立ち上がりのタイミングが、照明光源16の順電圧以上となるタイミングまで、電流調整部24を導通状態にする。これにより、順電圧以下の範囲においても、調光器3のスイッチング素子3sに適切に電流を流すことができ、調光器3の誤動作を抑制することができる。例えば、照明負荷12のフリッカを抑制することができる。従って、本実施形態に係る点灯回路14では、安定した動作を得ることができる。
図5(a)及び図5(b)は、交流電圧及び制御信号の別の一例を模式的に表すグラフ図である。
図5(a)及び図5(b)は、LEDなどの発光素子に対応した調光器3に点灯回路を接続した場合の動作の一例を模式的に表す。図5(a)は、上記参考例の点灯回路を発光素子に対応した調光器3に接続した場合の交流電圧VCT、検出電圧Vdet、制御信号CGSの一例を模式的表す。図5(b)は、実施形態に係る点灯回路14を発光素子に対応した調光器3に接続した場合の交流電圧VCT、検出電圧Vdet、制御信号CGSの一例を模式的表す。
発光素子に対応した調光器3において、スイッチング素子3sには、例えば、トライアックやパワーMOSFETなどが用いられる。また、発光素子に対応した調光器3は、例えば、ゼロクロス検出部と、調光度設定部と、調光制御部と、をさらに含む。
ゼロクロス検出部は、電源電圧VINのゼロクロスを検出する。ゼロクロス検出部は、調光制御部に接続されており、ゼロクロスの検出結果を調光制御部に入力する。調光度設定部は、例えばスライドスイッチやダイヤルスイッチなどである。調光度設定部は、調光制御部に接続されており。使用者などの操作に応じた調光度の設定を調光制御部に入力する。
調光制御部は、例えば、ゼロクロスの検出から所定時間経過した後に、スイッチング素子3sをオン状態にする。そして、調光制御部は、設定された調光度に応じてスイッチング素子3sをオンに切り替えるタイミングを変化させる。調光制御部は、例えば、調光度が低い程(0%に近い程)スイッチング素子3sをオンに切り替えるタイミングを遅らせる。調光制御部は、再びゼロクロスが検出された際に、スイッチング素子3sをオフ状態にする。これにより、調光器3は、電源電圧VINを位相制御された交流電圧VCTに変換する。
また、調光制御部は、スイッチング素子3sをオン状態にする導通区間において、スイッチング素子3sの制御端子に、スイッチング素子3sをオン状態にする制御信号を入力し続ける。これにより、例えば、負荷側の電圧が高い場合などに、スイッチング素子3sがオン・オフを繰り返してしまうことを抑制することができる。
図5(a)に表したように、発光素子に対応した位相制御方式の調光器3を参考例の点灯回路に接続した場合には、電源電圧VINの急変などで電源電圧VINのゼロクロスが正しく検知されない場合に、調光制御部が誤動作し、導通角が不安定な状態を維持することがある。例えば、遮断区間において、交流電圧VCTの絶対値が高くなった状態が維持されてしまうことがある。
上記のように、遮断区間の交流電圧VCTの絶対値が高くなると、例えば、点灯回路において、導通角を適切に検知することができなくなってしまう。導通角を検知して調光を行う点灯回路では、導通角の変動に応じて出力を変動させる。このため、例えば、フリッカの発生の要因となる。例えば、調光が適切に行われなくなる。
また、2線式の位相制御方式の調光器3は、遮断区間において調光器3自身の電力を確保する。このため、遮断区間の交流電圧VCTの絶対値が高くなった状態が維持されると、調光器3が電力を確保できなくなってしまう。このため、調光器3は、上記のような異常状態に陥った場合、交流電圧VCTの出力を半周期から1周期程度欠損させて、自身の電力を確保しようとする。
そこで、発光素子に対応した調光器3に点灯回路14を接続する場合には、交流電圧VCTの換算値において、調光器3の動作に必要な電圧以上交流電圧VCTの最大値以下の範囲に、第2閾値電圧Vth2を設定する。これにより、例えば、遮断区間の絶対値が高くなった部分の電圧を電流調整部24に引き抜くことができる。例えば、図5(b)に表したように、調光器3が誤動作を起こした後に、自動的に正常な状態に復帰させることができる。
例えば、上記参考例の場合には、発光素子に対応した調光器3が誤動作を起こした場合、壁スイッチなどを操作して調光器3及び照明装置10の電源を一度オフにする必要がある。これに対して、点灯回路14では、自動的に正常な状態に復帰させることができる。これにより、点灯回路14では、例えば、使用者などに電源をオン・オフさせる手間を省くことができる。また、例えば、調光器3が誤動作を起こした状態で、長時間使用されてしまうことを抑制することができる。
このように、第2閾値電圧Vth2は、調光器3の動作に必要な電圧に応じて設定してもよい。この場合にも、点灯回路14において、安定した動作を得ることができる。なお、調光器3の動作に必要な電圧は、照明光源16の順電圧よりも低い場合が多い。従って、第2閾値電圧Vth2を照明光源16の順電圧以上に設定した場合には、発光素子に対応した調光器3の誤動作も適切に抑制することができる。
図6は、実施形態に係る別の点灯回路を模式的に表す回路図である。
図6に表したように、点灯回路114では、制御部22が、平滑コンデンサ32の電圧を検出する。そして、点灯回路114では、制御部22が、交流電圧VCTの換算値において、平滑コンデンサ32の電圧以上交流電圧VCTの最大値以下の範囲に、第2閾値電圧Vth2を設定する。制御部22は、例えば、平滑コンデンサ32の電圧の検出値に応じて、第2閾値電圧Vth2の値を変化させる。
図7(a)及び図7(b)は、交流電圧及び制御信号の別の一例を模式的に表すグラフ図である。
図7(a)及び図7(b)は、白熱電球などに対応した調光器3に点灯回路を接続した場合の別の動作の一例を模式的に表す。図7(a)は、参考例の点灯回路における交流電圧VCT、制御信号CGS、平滑コンデンサ32の電圧Vcの一例を模式的に表す。図7(b)は、実施形態に係る点灯回路114における交流電圧VCT、制御信号CGS、平滑コンデンサ32の電圧Vcの一例を模式的に表す。
図7(a)に表したように、参考例の点灯回路では、立ち上がり時の交流電圧VCTの電圧が、平滑コンデンサ32の電圧Vcよりも低い場合に、調光器3のスイッチング素子3sに十分な電流が流れず、スイッチング素子3sがオフ状態になってしまう場合がある。この場合、平滑コンデンサ32の充電が正常に行われず、例えば、照明負荷12においてフリッカとなって表れる。
これに対して、実施形態に係る点灯回路114では、平滑コンデンサ32の電圧Vcに応じて第2閾値電圧Vth2を設定する。これにより、図7(b)に表したように、導通区間内においてスイッチング素子3sがオフ状態になってしまうことを抑制することができる。従って、安定して平滑コンデンサ32への充電を行うことができる。照明負荷12のフリッカを抑制することができる。また、例えば、LEDなどの照明光源16の順方向電圧を高く設定でき、電力変換部20において、高効率の高圧チョッパ回路を構成することができる。
このように、第2閾値電圧Vth2は、平滑コンデンサ32の電圧に応じて設定してもよい。この場合にも、点灯回路114において、安定した動作を得ることができる。なお、照明負荷12を点灯させている状態において、充電に失敗した場合の平滑コンデンサ32の電圧は、照明光源16の順電圧と実質的に同じである。従って、第2閾値電圧Vth2を照明光源16の順電圧以上に設定した場合には、平滑コンデンサ32の充電することができる。
第2閾値電圧Vth2は、例えば、交流電圧VCTの最大値に応じて設定してもよい。換言すれば、交流電圧VCTの90°位相の範囲において、電流調整部24を導通状態にしてもよい。但し、上記のように、第2閾値電圧Vth2を照明光源16の順電圧、調光器3の動作に必要な電圧、または、平滑コンデンサ32の電圧に応じて設定する。これにより、例えば、点灯回路を安定して動作させつつ、電流調整部24での消費電力を抑制することができる。例えば、点灯回路を安定して動作させつつ、電流調整部24での発熱を抑制することができる。
以上、具体例を参照しつつ実施形態について説明したが、それらに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、出力素子40及び電流制御素子41はGaN系HEMTには限定されない。例えば、半導体基板に炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)やダイヤモンドのようなワイドバンドギャップを有する半導体(ワイドバンドギャップ半導体)を用いて形成した半導体素子でもよい。ここで、ワイドバンドギャップ半導体とは、バンドギャップが約1.4eVのヒ化ガリウム(GaAs)よりもバンドギャップの広い半導体をいう。例えば、バンドギャップが1.5eV以上の半導体、リン化ガリウム(GaP、バンドギャップ約2.3eV)、窒化ガリウム(GaN、バンドギャップ約3.4eV)、ダイアモンド(C、バンドギャップ約5.27eV)、窒化アルミニウム(AlN、バンドギャップ約5.9eV)、炭化ケイ素(SiC)などが含まれる。このようなワイドバンドギャップ半導体素子は、耐圧を等しくする場合、シリコン半導体素子よりも小さくできるために寄生容量が小さく、高速動作が可能なため、スイッチング周期を短くすることができ、巻線部品やコンデンサなどの小形化が可能となる。
上記実施形態では、出力素子40と電流制御素子41とをカスコード接続し、出力素子40でスイッチングを行い、電流制御素子41で電流の制御を行っている。これに限ることなく、例えば、電流制御素子41のみで、スイッチングと電流の制御とを行ってもよい。
電力変換部20の構成は、上記に限ることなく、位相制御された交流電力を直流電力に変更可能な任意の構成でよい。上記実施形態では、制御部22が、調光信号DMSをフィードバック回路25に入力することにより、電力変換部20による電力の変換を制御している。制御部22による電力変換部20の制御方法は、上記に限ることなく、電力変換部20の構成に応じた任意の方法でよい。例えば、電力変換部20がスイッチング素子を含むチョッパ回路である場合には、スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、電力変換部20での電力の変換を制御すればよい。
なお、照明光源16はLEDに限らず、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)やOLED(Organic light-emitting diode)などでもよい。照明負荷12には、複数の照明光源16が直列又は並列に接続されていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態および実施例を説明したが、これらの実施形態または実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態または実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態または実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…交流電源、 3…調光器、 3s…スイッチング素子、 10…照明装置、 12…照明負荷、 14、114…点灯回路、 16…照明光源、 20…電力変換部、 20a…AC−DCコンバータ、 20b…DC−DCコンバータ、 21a…第1電源供給経路、 21b…第2電源供給経路、 22…制御部、 23…制御用電源部、 24…電流調整部、 25…フィードバック回路、 27…配線部、 28…分岐経路、 30…整流回路、 32…平滑コンデンサ、 34…インダクタ、 36…フィルタコンデンサ、 40…出力素子、 41…電流制御素子、 42…整流素子、 43…インダクタ、 44…帰還巻き線、 45…結合コンデンサ、 46、47…分圧抵抗、 48…出力コンデンサ、 49…バイアス抵抗、50…半導体素子、 61〜63…整流素子、 64…抵抗、 65…電荷蓄積素子、66…コンデンサ、 67…レギュレータ、 68…ツェナーダイオード、 70…半導体素子、 71、72…抵抗、 80…差動増幅回路、 81…オペアンプ、 82、84〜86、88、90、91…抵抗、 83、87、92…コンデンサ、 100…半導体素子、 101、102、104…抵抗、 103…コンデンサ、 LS…照明システム

Claims (6)

  1. 電源供給経路を介して調光器に接続されるとともに、照明負荷に接続され、前記調光器から供給された位相制御された交流電圧を直流電圧に変換して前記照明負荷に供給する電力変換部と、
    前記電源供給経路に接続された分岐経路を有し、前記電源供給経路を流れる電流の一部を前記分岐経路に流す導通状態と、流さない非導通状態と、を切り替え、前記電源供給経路に流れる電流を調整する電流調整部と、
    前記交流電圧の検出電圧が第1閾値電圧未満になった時に、前記電流調整部を前記導通状態にし、前記検出電圧が前記第1閾値電圧以上になった時に、前記電流調整部を前記非導通状態にするとともに、前記検出電圧が最小値から最大値に変化する範囲においては、前記電流調整部を前記非導通状態にするタイミングを、前記検出電圧が前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧以上になるまで遅らせる制御部と、
    を備えた点灯回路。
  2. 前記照明負荷は、順電圧を有する発光素子を照明光源として含み、
    前記第2閾値電圧は、前記交流電圧の換算値において、前記照明光源の前記順電圧以上前記交流電圧の最大値以下である請求項1記載の点灯回路。
  3. 前記調光器は、前記交流電圧の導通区間と遮断区間とを切り替えるスイッチング素子を含み、前記スイッチング素子をオン状態にする前記導通区間において、前記スイッチング素子をオン状態にする制御信号を前記スイッチング素子に入力し続け、
    前記第2閾値電圧は、前記交流電圧の換算値において、前記調光器の動作に必要な電圧以上前記交流電圧の最大値以下である請求項1記載の点灯回路。
  4. 前記電力変換部は、前記交流電圧を整流して整流電圧に変換する整流回路と、前記整流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、を含み、
    前記第2閾値電圧は、前記交流電圧の換算値において、前記平滑コンデンサの電圧以上前記交流電圧の最大値以下である請求項1記載の点灯回路。
  5. 照明負荷と、
    前記照明負荷に電力を供給する請求項1〜4のいずれか1つに記載の点灯回路と、
    を備えた照明装置。
  6. 請求項5記載の照明装置と、
    位相制御された交流電圧を前記照明装置に供給する調光器と、
    を備えた照明システム。
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