JP2015182978A - 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品 - Google Patents

有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2015182978A
JP2015182978A JP2014061202A JP2014061202A JP2015182978A JP 2015182978 A JP2015182978 A JP 2015182978A JP 2014061202 A JP2014061202 A JP 2014061202A JP 2014061202 A JP2014061202 A JP 2014061202A JP 2015182978 A JP2015182978 A JP 2015182978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
bond
formula
organosilicon compound
integer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014061202A
Other languages
English (en)
Inventor
宗直 廣神
Munenao Hirokami
宗直 廣神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2014061202A priority Critical patent/JP2015182978A/ja
Publication of JP2015182978A publication Critical patent/JP2015182978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】接着剤組成物に用いられるカテコール構造を有する有機ケイ素化合物の提供。【解決手段】式(1)で表される分子内に加水分解性シリル基とシリル基で保護されたカテコール構造とを有する有機ケイ素化合物。(R1〜R4の少なくとも一つは末端にSi置換基を有する有機基であり、他はH、アルキル基等;R8は一価炭化水素基)【選択図】なし

Description

本発明は、分子内に加水分解性シリル基及びシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物、及び該化合物を含む接着性組成物並びに該組成物にて処理された基材を含む物品に関する。
近年、水中接着剤として卓越したムラサキイガイの接着タンパク質の特殊な化学構造と、それを巧みに利用した接着機構について研究が行われている。接着のメカニズムについてはまだ多くの謎が残されているが、接着剤に含まれるカテコール構造を有する化合物が重要な役割を果たしていることが知られている。
特許文献1(特開2010−144148号公報)では、ポリドーパミン薄膜を形成させることにより、メッキ処理されたリードフレームとエポキシ樹脂もしくはシリコーン樹脂との密着性を向上させている。非特許文献1(J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 20139-20145)では、シリル基で保護したビニル基含有カテコール化合物とメルカプト基含有シリコーンとをエンチオール反応させることでシリル基保護カテコール基含有シリコーンを合成し、接着性組成物用の成分として使用している。
上記のようにカテコール構造を有する化合物を接着性組成物の成分として使用している例はあるが、これまで分子内に加水分解性シリル基とシリル基で保護されたカテコール構造とを有する有機ケイ素化合物、及びこれを配合した接着性組成物の報告はない。
特開2010−144148号公報
J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 20139-20145
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、分子内に加水分解性シリル基及びシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物、及び該化合物を含む接着性組成物並びに該組成物にて処理された基材を含む物品を提供することを目的とする。
前記課題は、下記式(1)で示される有機ケイ素化合物により達成することができる。
〔1〕
下記式(1)
Figure 2015182978
(式中、R1〜R4は各々独立に水素原子;置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合及びチオカルボニル結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい一価の炭化水素基;及び下記式(2)〜(5)で表される有機基から選ばれるが、R1〜R4の少なくとも一つは下記式(2)〜(5)で表される有機基のいづれかであり、R8は各々独立に置換基を有してもよい一価の炭化水素基である。)
Figure 2015182978
(式中、R5は置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、チオカルボニル結合、アミノ結合、ウレタン結合及びウレア結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい二価の炭化水素基であり、R6は炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基であり、R7は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、又は炭素数1〜20のアシル基であり、nは1〜3の整数を表す。波線はベンゼン環に対する結合位置を示す。)
で表される有機ケイ素化合物。
〔2〕
上記式(2)が、下記式(6)〜(10)
Figure 2015182978
(式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。Meはメチル基を示す。)
のいずれかで表される〔1〕記載の有機ケイ素化合物。
〔3〕
上記式(3)が、下記式(11)、(12)
Figure 2015182978
(式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
のいずれかで表される〔1〕記載の有機ケイ素化合物。
〔4〕
上記式(4)が、下記式(13)、(14)
Figure 2015182978
(式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
のいずれかで表される〔1〕記載の有機ケイ素化合物。
〔5〕
上記式(5)が、下記式(15)
Figure 2015182978
(式中、mは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
で表される〔1〕記載の有機ケイ素化合物。
〔6〕
〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の有機ケイ素化合物を含有する接着性組成物。
〔7〕
〔6〕記載の接着性組成物にて表面処理された基材を含む物品。
〔8〕
表面処理される基材が、ガラスクロス、ガラステープ、ガラスマット、ガラスペーパーから選ばれるガラス繊維製品である〔7〕記載の物品。
〔9〕
表面処理される基材が、無機フィラーである〔7〕記載の物品。
〔10〕
表面処理される基材が、セラミック又は金属である〔7〕記載の物品。
本発明の有機ケイ素化合物は、1分子中に加水分解性シリル基とシリル基で保護されたカテコール構造を有しており、本発明の有機ケイ素化合物を含有する接着剤組成物を表面処理剤として使用した改質樹脂は、ガラスや金属をはじめ、種々無機材料との密着性に優れる。また、カテコール基をシリル基で保護しているため、高分子材料と混合した際の保存安定性に優れる。
以下、本発明について具体的に説明する。なお、本発明において「シランカップリング剤」は「有機ケイ素化合物」に含まれる。
[有機ケイ素化合物(シランカップリング剤)]
本発明の有機ケイ素化合物(シランカップリング剤)の特徴として、下記構造(i)、(ii)を共に有することが挙げられる。
(i)加水分解性シリル基
(ii)シリル基で保護されたカテコール構造
上記(i)、(ii)を共に有する一連の構造として下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を示すことができる。
Figure 2015182978

(式中、R1〜R4は各々独立に水素原子、置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合及びチオカルボニル結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい一価の炭化水素基、下記式(2)〜(5)で表される有機基から選ばれるが、R1〜R4の少なくとも一つは下記式(2)〜(5)で表される有機基のいづれかであり、R8は各々独立に置換基を有してもよい一価の炭化水素基である。)
Figure 2015182978
(式中、R5は置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、チオカルボニル結合、アミノ結合、ウレタン結合及びウレア結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい二価の炭化水素基であり、R6は炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基であり、R7は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、又は炭素数1〜20のアシル基であり、nは1〜3の整数を表す。波線はベンゼン環に対する結合位置を示す。)
ここで、R1〜R4の置換又は非置換の、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合及びチオカルボニル結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい一価炭化水素基としては、炭素数1〜10、好ましくは1〜6のものが挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられる。なお、R1〜R4は置換基を有してもよいものであるが、置換基の例としては、エポキシ基、アクリル基、メタクリル基、アルコール基(OH基)、メルカプト基、アミノ基などが挙げられる。また、上述したように、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合又はチオカルボニル結合が介在してもよい。
8の一価の炭化水素基としては、炭素数1〜10のものが挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられ、これらの中でもメチル基、エチル基、tert−ブチル基、フェニル基が好ましい。
5の二価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、tert−ブチレン基、ペンチレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基等のアルキレン基、シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基、ビニレン基、アリレン基、プロペニレン基等のアルケニレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、ベンジレン基、フェニルエチレン基、フェニルプロピレン基等のアラルキレン基といった炭素数1〜10、特に1〜8の非置換又はヒドロキシル基等で置換された二価炭化水素基が挙げられ、更にエーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、チオカルボニル結合、アミノ結合(−NR−:RはH、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基)、ウレタン結合及びウレア結合から選ばれる1以上の結合が介在していてもよい。
6は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられ、これらの中でもメチル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
7は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられ、これらの中でもメチル基、エチル基が好ましい。
更に詳しくは、上記式(2)として下記式(6)〜(10)を示すことができる。
Figure 2015182978
(式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。Meはメチル基を示す。)
また、上記式(3)として下記式(11)、(12)を示すことができる。
Figure 2015182978
(式中、R6、R7、m、n、s、波線は上記と同じ。)
上記式(4)として下記式(13)、(14)を示すことができる。
Figure 2015182978
(式中、R6、R7、m、n、s、波線は上記と同じ。)
上記式(5)として下記式(15)を示すことができる。
Figure 2015182978
(式中、R6、R7、m、n、波線は上記と同じ。)
本発明の有機ケイ素化合物の製造方法としては、複数の方法がある。即ち、上記式(2)が上記式(6)を示す有機ケイ素化合物、上記式(3)が上記式(11)を示す有機ケイ素化合物、上記式(3)が上記式(13)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と末端アルケニル基を有する化合物とハイドロジェンオルガノシラン化合物を触媒の存在下でヒドロシリル化することにより得られる。
上記式(2)が上記式(7)を示す有機ケイ素化合物、上記式(3)が上記式(12)を示す有機ケイ素化合物、上記式(3)が上記式(14)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と末端アルケニル基を有する化合物とメルカプト基を有する有機ケイ素化合物をエンチオール反応させることにより得られる。
上記式(2)が上記式(8)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と脂肪族アルコールを有する有機ケイ素化合物とイソシアネート基を有する有機ケイ素化合物を反応させることにより得られる。
上記式(2)が上記式(9)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と2級アミノ基を有する有機ケイ素化合物とイソシアネート基を有する有機ケイ素化合物を反応させることにより得られる。
上記式(2)が上記式(10)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と2級アミノ基を有する有機ケイ素化合物とエポキシ基を有する有機ケイ素化合物を反応させることにより得られる。
上記式(5)が上記式(15)を示す有機ケイ素化合物では、シリル基で保護されたカテコール構造と芳香族アルコール基を有する有機ケイ素化合物とイソシアネート基を有する有機ケイ素化合物を反応させることにより得られる。
一般式(1)を含有する接着性組成物としては、例えば、一般式(1)で示されるシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物と無機材料、一般式(1)で示されるシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物と低分子材料、一般式(1)で示されるシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物と高分子材料、一般式(1)で示されるシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物と溶剤等に組み合せが挙げられ、それぞれ単独又は混合組成物としても使用できる。また、一般式(1)で示されるシリル基で保護されたカテコール構造を有する有機ケイ素化合物と上記材料や溶剤が反応を伴って結合してもよい。
接着性組成物中に含有する一般式(1)の量に特に制限はないが、含有量が少なすぎると効果が低くなり、含有量が多すぎると経済的に不利になる場合があるため、好ましくは0.001〜50質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%である。
更に詳しくは、上記一般式(1)の有機ケイ素化合物は、溶剤に溶解して使用することが好ましい。この場合、上記溶剤としては、特に制限はないが、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶剤、メタノール、エタノール、アルコール、水等のプロトン性極性溶剤、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶剤等が例示され、中でもカテコール基の安定性を向上させることより、プロトン性極性溶媒が好ましい。これらの溶剤は1種を単独で使用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
また、pH調整剤として、酸又は塩基を使用してもよく、この場合、組成物のpHは 2〜13、特に3〜12であることが好ましい。
なお、上記一般式(1)の有機ケイ素化合物は、上記溶剤中に0.001〜50質量%、特に0.1〜10質量%の濃度で溶解していることが接着性向上とコストの両立という点で好ましい。
また、本発明の接着性組成物は、無機材料を含むことができるが、無機材料としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等が挙げられ、組成物中、0〜80質量%の含有量とすることができる。
また、上記有機ケイ素化合物を溶解する及び/又は上記溶剤に溶解する重合性モノマー(低分子材料)を含有することができる。低分子材料としては、分子量が1,000以下の化合物が挙げられ、特に制限はないが、官能基を有する場合は、例えば、ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基、シアノ基、スルホニル基、ニトロ基、イソシアネート基、イソチオシアネート基、シリル基、スルフィド結合、アミド結合、ウレア結合、エステル結合、シロキサン結合、ビニル基、アクリル基といったラジカル重合性基、環状エーテル基、ビニルエーテル基といったカチオン重合性基、ノルボルネニル基、ジシクロペンタジエニル基といった開環メタセシス重合性基等を有するものを挙げることができ、これら官能基の数に制限はない。これらの低分子材料は1種を単独で使用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
低分子材料として具体的には、炭素数1〜50の炭化水素であって、鎖状、分岐状、環状構造や芳香族基を含んでもよく、また、炭化水素の水素原子の一部又は全部が置換されていてもよい。該置換基としては、具体的には、ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基、シアノ基、スルホニル基、ニトロ基、イソシアネート基、イソチオシアネート基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、ビニル基、アクリル基といったラジカル重合性基、環状エーテル基、ビニルエーテル基といったカチオン重合性基、ノルボルネニル基、ジシクロペンタジエニル基といった開環メタセシス重合性基等が挙げられ、スルフィド結合、アミド結合、ウレア結合、エステル結合、シロキサン結合を含んでもよく、これらの官能基を複数含有してもよい。
低分子材料の配合量は、組成物中好ましくは99質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、特に好ましくは1〜30質量%である。
更に、本発明の接着性組成物は、上記溶剤と共にこの溶剤に溶解するポリマー(高分子材料)を含有することができる。この高分子材料としては、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000超、好ましくは1,000超〜10万、特に2,000〜5万の高分子化合物が好ましい。この場合、上記高分子材料としては、特に制限はないが、官能基を有する場合は、例えば、ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基、シアノ基、スルホニル基、ニトロ基、イソシアネート基、イソチオシアネート基、シリル基、スルフィド結合、アミド結合、ウレア結合、エステル結合、シロキサン結合、ビニル基やアクリル基といったラジカル重合性基、環状エーテル基やビニルエーテル基といったカチオン重合性基、ノルボルネニル基やジシクロペンタジエニル基といった開環メタセシス重合性基等を挙げることができ、これら官能基の数に制限はなく、これら官能基を反応させることで得た高分子材料も含まれる。これらの高分子材料は1種を単独で使用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
具体的には、たんぱく質、核酸、脂質、多糖類、天然ゴム等の天然高分子材料やフェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ニトリル樹脂、イソプレン樹脂、ウレタン樹脂、エチレンプロピレン樹脂、エピクロルヒドリン樹脂、クロロプレン樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン・ブタジエン樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン等の合成高分子材料が挙げられ、これらの共重合体、ポリマーアロイ等を用いることができる。
高分子材料の配合量は、組成物中好ましくは99質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、特に好ましくは1〜30質量%である。
なお、本発明の接着性組成物としては、上記組成物の他に、界面活性剤、防腐剤、変色防止剤、酸化防止剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
本発明の接着性組成物で処理される基材としては、一般に加水分解性シリル基と反応し、結合を形成する無機材料及びカテコール基と相互作用する有機樹脂等の有機材料であれば適用可能であり、基材の形状については特に指定されない。その中でも代表的な無機材料としては、ケイ素、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、インジウム、スズ及びそれらの単独又は複合酸化物からなる無機フィラーや、ガラス繊維をはじめとしたガラスクロス、ガラステープ、ガラスマット、ガラスペーパー等のガラス繊維製品、セラミック、鉄、アルミニウム、銅、銀、金、マグネシウム等の金属基材等が挙げられる。また、代表的な有機材料としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、厚紙、木材、無垢木、チップボード等が挙げられる。なお、ここに例示したものに限定されるものではない。
本発明の接着性組成物の処理方法、硬化条件等としては特に限定されるものではないが、具体的には、フローコート(浸漬法)、スピンコート等が直接基材へ処理する場合の方法として挙げられ、また、予め未処理の無機フィラーと分散媒体の樹脂からなるコンパウンドに添加、混合することによる混練処理にも適応される。
また代表的な硬化条件としては、加熱・乾燥が挙げられ、表面処理後に60〜180℃、好ましくは80〜150℃で5分〜2時間加熱・乾燥し、溶媒の除去と同時に表面処理剤中の主成分であるシランカップリング剤と基材表面とを化学反応させることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。なお、Etはエチル基、Meはメチル基を示す。
有機ケイ素化合物(16)〜(19)の合成
[合成例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコにオイゲノール164.2g(1モル)、トルエン400g、ペンタフルオロフェニルホウ素0.4gを納め、トリエチルシラン244g(1.1モル)を内温90℃で2時間かけて滴下した。その後、室温まで冷却した後、キョーワード500(協和化学工業製)2gを投入し、2時間撹拌した。その後、濾過、ストリップを行うことで有機ケイ素化合物(16)を374g得ることができた。1H−NMRスペクトルにより反応生成物は下記化学構造式(16)に示す構造を有する生成物であることを確認した。
Figure 2015182978
[合成例2]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、有機ケイ素化合物(16)を189g(0.5モル)、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.5×10−4モル)を納め、トリメトキシシラン61g(0.5モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した。その後、80℃で1時間撹拌し、ストリップを行うことで有機ケイ素化合物(17)を含有する溶液を得ることができた。1H−NMRスペクトルにより反応生成物は下記化学構造式(17)に示す構造を有する生成物であることを確認した。得られた有機ケイ素化合物をシランAとする。
Figure 2015182978
[合成例3]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、有機ケイ素化合物(16)を189g(0.5モル)、パーブチルO(日油製)を納め、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製)98g(0.5モル)を内温80〜90℃で1時間かけて滴下した。その後、90℃で1時間撹拌し、ストリップを行うことで有機ケイ素化合物(18)を含有する溶液を得ることができた。1H−NMRスペクトルにより反応生成物は下記化学構造式(18)に示す構造を有する生成物であることを確認した。得られた有機ケイ素化合物をシランBとする。
Figure 2015182978
[合成例4]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、4−アリルカテコール150g(1モル)、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として1×10-4モル)を納め、トリメトキシシラン122g(1モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した。その後、90℃で1時間撹拌し、ストリップを行うことで有機ケイ素化合物(19)を含有する溶液を得ることができた。得られた有機ケイ素化合物をシランCとする。
Figure 2015182978
有機ケイ素化合物を混合したエポキシ樹脂
[実施例1]
100mLのビーカーにエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製:JER828)20g入れ、撹拌しながらシランA1gを添加し、均一に溶解させてエポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂は室温で1ヶ月以上均一透明なまま保存可能であった。
[実施例2]
100mLのビーカーにエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製:JER828)20g入れ、撹拌しながらシランB1gを添加し、均一に溶解させてエポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂は室温で1ヶ月以上均一透明なまま保存可能であった。
[比較例1]
100mLのビーカーにエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製:JER828)20g入れ、撹拌しながらシランC1gを添加し、均一に溶解させてエポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂は室温で1ヶ月には増粘、ゲル化していた。
[比較例2]
100mLのビーカーにエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製:JER828)20g入れ、撹拌しながら3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−903)1gを添加し、均一に溶解させてエポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂は室温で1ヶ月には増粘、ゲル化していた。
ガラス繊維とエポキシ樹脂との密着性評価
[実施例3,4、比較例3,4]
上記で得られたシランA、B又は3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−903)が1質量%となるように酢酸水溶液、メタノールで希釈したものを表面処理剤とし、ガラス繊維(直径20μm)に処理した後、100℃で30分間乾燥することで表面処理ガラス繊維を得た。該表面処理ガラス繊維上に、エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製:JER828)と硬化剤(トリエチレンテトラミン)より構成される熱硬化組成物の直径数十μm〜数百μmの液滴を、液滴同士が接触しないように付着させた後、熱硬化(80℃で1.5時間処理した後、100℃で2時間処理)して球状樹脂成型物を成形し、複合界面特性評価装置(東栄産業社製:HM410)を用いたマイクロドロップレット法により表面処理ガラス繊維−エポキシ樹脂間のせん断強度を測定した。ここで、繊維の直径をD[μm]、球状樹脂成型物に埋め込まれた部分の繊維の長さをL[μm]、該球状樹脂成型物を繊維軸方向に引き抜く際の荷重をF[mN]とすると、単位面積あたりのせん断強度τ[MPa]はτ=F/πDLによって求められる。使用した表面処理剤の主成分とせん断強度の結果を表1に示す。
Figure 2015182978
上記の実施例及び比較例の結果は、本発明の接着性組成物を用いて形成される改質表面がエポキシ樹脂への密着効果を実証するものである。

Claims (10)

  1. 下記式(1)
    Figure 2015182978
    (式中、R1〜R4は各々独立に水素原子;置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合及びチオカルボニル結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい一価の炭化水素基;及び下記式(2)〜(5)で表される有機基から選ばれるが、R1〜R4の少なくとも一つは下記式(2)〜(5)で表される有機基のいづれかであり、R8は各々独立に置換基を有してもよい一価の炭化水素基である。)
    Figure 2015182978
    (式中、R5は置換基を有してもよく、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、チオカルボニル結合、アミノ結合、ウレタン結合及びウレア結合から選ばれる1以上の結合が介在してもよい二価の炭化水素基であり、R6は炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基であり、R7は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、又は炭素数1〜20のアシル基であり、nは1〜3の整数を表す。波線はベンゼン環に対する結合位置を示す。)
    で表される有機ケイ素化合物。
  2. 上記式(2)が、下記式(6)〜(10)
    Figure 2015182978
    (式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。Meはメチル基を示す。)
    のいずれかで表される請求項1記載の有機ケイ素化合物。
  3. 上記式(3)が、下記式(11)、(12)
    Figure 2015182978
    (式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
    のいずれかで表される請求項1記載の有機ケイ素化合物。
  4. 上記式(4)が、下記式(13)、(14)
    Figure 2015182978
    (式中、mは1〜8の整数であり、sは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
    のいずれかで表される請求項1記載の有機ケイ素化合物。
  5. 上記式(5)が、下記式(15)
    Figure 2015182978
    (式中、mは1〜8の整数であり、R6、R7、n、波線は上記と同じ。)
    で表される請求項1記載の有機ケイ素化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物を含有する接着性組成物。
  7. 請求項6記載の接着性組成物にて表面処理された基材を含む物品。
  8. 表面処理される基材が、ガラスクロス、ガラステープ、ガラスマット、ガラスペーパーから選ばれるガラス繊維製品である請求項7記載の物品。
  9. 表面処理される基材が、無機フィラーである請求項7記載の物品。
  10. 表面処理される基材が、セラミック又は金属である請求項7記載の物品。
JP2014061202A 2014-03-25 2014-03-25 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品 Pending JP2015182978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061202A JP2015182978A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061202A JP2015182978A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015182978A true JP2015182978A (ja) 2015-10-22

Family

ID=54349925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014061202A Pending JP2015182978A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015182978A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022215746A1 (ja) * 2021-04-09 2022-10-13 国立大学法人 鹿児島大学 ポリシロキサン組成物、接着剤、ポリシロキサン組成物の製造方法、及び接着剤の製造方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344394A (ja) * 1989-07-12 1991-02-26 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 有機珪素化合物およびその製造方法
JPH03109417A (ja) * 1989-09-21 1991-05-09 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd エポキシ樹脂組成物
JPH04130129A (ja) * 1990-09-19 1992-05-01 Matsushita Electric Works Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPH04231356A (ja) * 1990-12-28 1992-08-20 Nitto Boseki Co Ltd ガラス繊維基材およびそれを用いたガラス繊維強化樹脂積層板
JPH06345847A (ja) * 1993-06-07 1994-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2001100417A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ポジ型フォトレジスト組成物
JP2001100418A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ポジ型フォトレジスト組成物
JP2009084318A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Fujifilm Corp 親水性樹脂組成物及びそれを用いた親水性部材
JP2010001255A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Shin-Etsu Chemical Co Ltd トリアルキルシリル基で保護されたアセト酢酸エステル基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法
US20110288252A1 (en) * 2008-11-17 2011-11-24 Thomas Ballweg Dialkoxy- or dihydroxyphenyl radicals containing silanes, adhesives produced therefrom and method for producing silanes and adhesives
JP2012237975A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法
JP2013033187A (ja) * 2011-06-28 2013-02-14 Shin Etsu Chem Co Ltd レジスト下層膜形成用組成物、及びパターン形成方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344394A (ja) * 1989-07-12 1991-02-26 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 有機珪素化合物およびその製造方法
JPH03109417A (ja) * 1989-09-21 1991-05-09 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd エポキシ樹脂組成物
JPH04130129A (ja) * 1990-09-19 1992-05-01 Matsushita Electric Works Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPH04231356A (ja) * 1990-12-28 1992-08-20 Nitto Boseki Co Ltd ガラス繊維基材およびそれを用いたガラス繊維強化樹脂積層板
JPH06345847A (ja) * 1993-06-07 1994-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2001100417A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ポジ型フォトレジスト組成物
JP2001100418A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ポジ型フォトレジスト組成物
JP2009084318A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Fujifilm Corp 親水性樹脂組成物及びそれを用いた親水性部材
JP2010001255A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Shin-Etsu Chemical Co Ltd トリアルキルシリル基で保護されたアセト酢酸エステル基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法
US20110288252A1 (en) * 2008-11-17 2011-11-24 Thomas Ballweg Dialkoxy- or dihydroxyphenyl radicals containing silanes, adhesives produced therefrom and method for producing silanes and adhesives
JP2012237975A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法
JP2013033187A (ja) * 2011-06-28 2013-02-14 Shin Etsu Chem Co Ltd レジスト下層膜形成用組成物、及びパターン形成方法

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FUNCTIONAL MATERIALS LETTERS, vol. 6(3), JPN6016047510, 2013, pages 1 - 1350031, ISSN: 0003457607 *
HEO, JINHWA; KANG, TAEGON; JANG, SE GYU; HWANG, DONG SOO; SPRUELL, JASON M.; KILLOPS, KATO L.; WAITE: "Improved Performance of Protected Catecholic Polysiloxanes for Bioinspired Wet Adhesion to Surface O", JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY, vol. 134(49), JPN6016047513, 2012, pages 20139 - 20145, ISSN: 0003457609 *
JOURNAL OF MOLECULAR ELECTRONICS, vol. 4(Suppl.), JPN6016047511, 1988, pages 99 - 104, ISSN: 0003457608 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022215746A1 (ja) * 2021-04-09 2022-10-13 国立大学法人 鹿児島大学 ポリシロキサン組成物、接着剤、ポリシロキサン組成物の製造方法、及び接着剤の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6176163B2 (ja) 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品
JP6930917B2 (ja) 硬化性シロキサン組成物
US9644124B2 (en) Silicon-containing compound having alkoxysilyl-ethylene group at its terminal, room temperature-curable organopolysiloxane composition, and molded product obtained by curing the composition
US9850349B2 (en) Multicomponent room temperature-curable organopolysiloxane composition, cured product of said composition, and molded product comprising said cured product
KR102326223B1 (ko) 실온 경화성 오르가노폴리실록산 조성물 및 해당 실온 경화성 오르가노폴리실록산 조성물의 경화물인 성형물
EP3119847B1 (en) Alkoxy group-containing silicones with reactive functional groups of defined reactivity
US11859050B2 (en) Silanol-group-terminated polyoxyalkylene compound and production process therefor, room-temperature-curable composition, sealing material, and article
DE69403708T2 (de) Organopolysiloxan-Zusammensetzungen
KR20190006509A (ko) 실온 경화성 오르가노폴리실록산 조성물 및 해당 조성물의 경화물로 코팅된 기재
KR20160024783A (ko) 수성 실란 커플링제 조성물, 그의 제조 방법 및 표면 처리제
JPH04106156A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物
JPS6131461A (ja) 室温硬化性オルガノシロキサン組成物
JP6191571B2 (ja) プライマー組成物
KR102341041B1 (ko) 실란 변성 공중합체, 그의 제조 방법 및 밀착 향상제
JP2015182978A (ja) 有機ケイ素化合物及び接着性組成物並びに物品
WO2014185276A1 (ja) アルミニウムキレート化合物及びこれを含有する室温硬化性樹脂組成物
JP5699462B2 (ja) ピペラジニル基を有する有機ケイ素化合物を含有する接着性組成物
JP2015091777A (ja) 有機ケイ素化合物及びその製造方法、接着性組成物並びに物品
EP3447060A1 (en) Novel organosilicon compound and method for producing same
JP2022162389A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその硬化物並びに物品
CN115850322A (zh) 一种耐热型硅改性环氧树脂固化剂及其制备方法
WO2023199747A1 (ja) シラン変性共重合体、その製造方法およびそれを含む組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170613