JP2015177845A - 眼内レンズ挿入器および眼内レンズ挿入装置 - Google Patents

眼内レンズ挿入器および眼内レンズ挿入装置 Download PDF

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Abstract

【課題】眼内レンズ挿入器の使用に際して、従来よりも操作中に振動等が発生しにくい眼内レンズ挿入器を提供する。
【解決手段】本発明の眼内レンズ挿入器1は、眼内レンズが設置されるレンズ設置部11が設けられた挿入器本体5と、第1のネジ部8bが形成されるとともに、挿入器本体5の後端部に連結され、挿入器本体5の軸方向に移動することなく挿入器本体5の軸回りに回転可能なスクリュー体8と、を有する中空体と、使用前の初期状態から第1のネジ部8bと噛み合う第2のネジ部9cを有し、スクリュー体8を回転操作したときに、第1のネジ部8bと第2のネジ部9cとの噛み合いによってスクリュー体8とは独立に挿入器本体5の軸方向に移動することにより、眼内レンズを挿入筒7の先端から放出させる移動体(9,10)と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、眼内レンズを眼内に挿入するときに用いられる眼内レンズ挿入器とこれを備える眼内レンズ挿入装置に関する。
白内障手術においては、超音波乳化術による混濁した水晶体の除去、および水晶体除去後の眼内への埋植が広く行われている。そして、現在では、シリコーンエストラマーや軟性アクリル等の軟質な材料からなる軟性の眼内レンズを、眼内レンズ挿入器を用いて眼内に挿入することが行われている。この種の眼内レンズ挿入器としては、たとえば、特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の眼内レンズ挿入器では、スクリュー体の内周面にネジ部(雌ネジ)を形成し、これに対応して挿入器本体の外周面にネジ部(雄ネジ)を形成している。挿入器本体の先端部には挿入筒が設けられている。また、スクリュー体の内部にプランジャを挿入し、このプランジャにロッドを連結している。そして、眼内レンズ挿入器を使用する前の初期状態においては、スクリュー体のネジ部と挿入器本体のネジ部を噛み合わせずに分離した状態に配置している。実際に眼内レンズ挿入器を使用するときは、スクリュー体のネジ部と挿入器本体のネジ部とを噛み合わせるため、スクリュー体を挿入器本体側に押し込む。次に、スクリュー体を回転させることにより、ネジ部同士の噛み合いによりスクリュー体と一緒にプランジャを挿入器本体の軸方向に移動させる。このとき、プランジャと一緒に移動するロッドの先端を眼内レンズに接触させてそのまま眼内レンズを押し込むことにより、挿入筒の先端から眼内レンズを放出させる。
特開2011−255029号公報 特表2007−533379号公報
しかしながら、特許文献1に記載の眼内レンズ挿入器では、スクリュー体を挿入器本体側に押し込んだときに、ネジ部同士がスムーズに噛み合わないことがあった。このため、スクリュー体の回転を始めたときに、ネジ部同士の引っ掛かりが瞬間的に外れて振動や衝撃が生じ、これが原因で眼内レンズの位置が正規の位置からずれてしまう可能性もあった。また、スクリュー体を押し込んだときに、部材同士の衝突によって振動等が発生し、同様の問題が生じる可能性もあった。
眼内レンズ挿入器では、挿入器本体のレンズ設置部に設置された眼内レンズを、上述したロッドの先端で押し出すようにしている。このため、眼内レンズの位置が正規の位置からずれてしまうと、ロッドの先端で眼内レンズを押し出すときに、眼内レンズが適正に折り畳まれなくなり詰まり等が発生しやすくなる。特に、挿入器本体のレンズ設置部に軟性材料からなる眼内レンズを設置し、この眼内レンズを小さく折り畳むために所定の形状に変形させてから、プランジャの移動によりロッドの先端で眼内レンズを押し出すタイプの眼内レンズ挿入器では、眼内レンズの位置ずれが詰まり等の原因になりやすい。
また、特許文献2に記載の眼内レンズ挿入器でも、第1の動作部材に形成されたネジ部と、第2の動作部材に形成されたネジ部とを、第1の動作部材の押し込みによって噛み合わせる構成になっている。このため、上記同様の問題が生じるおそれがあった。
本発明の主な目的は、眼内レンズ挿入器の使用に際して、従来よりも操作中に振動等が発生しにくい眼内レンズ挿入器とこれを備える眼内レンズ挿入装置を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
眼内レンズが設置されるレンズ設置部が設けられた挿入器本体と、第1のネジ部が形成されるとともに、前記挿入器本体の後端部に連結され、前記挿入器本体の軸方向に移動することなく前記挿入器本体の軸回りに回転可能な回転部材と、を有する中空体と、
使用前の初期状態から前記第1のネジ部と噛み合う第2のネジ部を有し、前記回転部材を回転操作したときに、前記第1のネジ部と前記第2のネジ部との噛み合いによって前記回転部材とは独立に前記挿入器本体の軸方向に移動することにより、前記眼内レンズを前記中空体の先端から放出させる移動体と、
を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器である。
本発明の第2の態様は、
前記移動体は、前記使用前の初期状態で前記回転部材の後端部から突出することなく前記中空体の内部に収容され、前記回転部材を回転操作したときに前記中空体の内部を移動するものである
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の眼内レンズ挿入器である。
本発明の第3の態様は、
前記使用前の初期状態で前記回転部材の逆回転を阻止する逆回転阻止機構を有する
ことを特徴とする上記第1または第2の態様に記載の眼内レンズ挿入器である。
本発明の第4の態様は、
前記レンズ設置部に眼内レンズが設置されている
ことを特徴とする上記第1〜第3の態様のいずれかに記載の眼内レンズ挿入器である。
本発明の第5の態様は、
前記挿入器本体の軸方向に移動可能に設けられ、前記挿入器本体の軸方向の一方に移動させたときに前記眼内レンズに当接することにより、前記眼内レンズを所定の形状に変形させるスライダと、
前記挿入器本体の軸方向の一方に前記スライダを移動させたときに、前記スライダの逆戻りを阻止する逆戻り阻止機構と、
を備えることを特徴とする上記第1〜第4の態様のいずれかに記載の眼内レンズ挿入器である。
本発明の第6の態様は、
上記第5の態様に記載の眼内レンズ挿入器と、前記眼内レンズ挿入器を収容するケースと、を備える眼内レンズ挿入装置であって、
前記眼内レンズ挿入器を前記ケースに収容した状態で、前記ケースからの前記眼内レンズ挿入器の取り出しを阻止する取り出し阻止機構を備え、
前記眼内レンズ挿入器を前記ケースに収容した状態で、前記挿入器本体の軸方向の一方に前記スライダを移動させたときに、前記取り出し阻止機構による前記眼内レンズ挿入器の取り出しの阻止状態が解除される構成になっている
ことを特徴とする眼内レンズ挿入装置である。
本発明によれば、眼内レンズ挿入器の使用に際して、従来よりも操作中に振動等が発生しにくくなる。このため、操作中の振動等に起因した眼内レンズの形状不良や詰まり等の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る眼内レンズ挿入装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る眼内レンズ挿入装置の構成を示す分解斜視図である。 眼内レンズ挿入器の構成を示す斜視図である。 眼内レンズ挿入器の構成を示す断面図である。 挿入器本体の構成を示す斜視図である。 挿入器本体の先端部分を拡大した斜視図である。 眼内レンズ挿入器のレンズ設置部付近の断面図である。 スライダの構成を示す斜視図である。 スライダの構成を示す平面図である。 挿入筒の構成を示す斜視図である。 スクリュー体の構成を示す斜視図である。 スクリュー体の構成を示す正面図である。 プランジャの構成を示す斜視図である。 ロッドの構成を示す斜視図である。 フロントケース部の構成を示す斜視図である。 フロントケース部の構成を示す平面図である。 バックケース部の構成を示す斜視図である。 バックケース部の構成を示す平面図である。 ケースカバーの構成を示す斜視図である。 組立用治具に挿入器本体をセットした状態を示す斜視図である。 スクリュー体、プランジャおよびロッドからなる組立品を示す斜視図である。 スライダを前方に移動させたときの眼内レンズの状態を示す図である。 スライダを前方に移動させる前の各部の位置関係を示す断面図である。 スライダを前方に移動させた後の各部の位置関係を示す断面図である。 スクリュー体を初期状態から1回転させたときの各部の位置関係を示す断面図である。 スクリュー体を初期状態から2回転させたときの各部の位置関係を示す断面図である。 スクリュー体を初期状態から3回転させたときの各部の位置関係を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.眼内レンズ挿入装置の構成
2.眼内レンズ挿入器の構成
3.眼内レンズ挿入装置の組立方法
4.眼内レンズ挿入装置の使用方法
5.実施の形態の効果
6.変形例等
<1.眼内レンズ挿入装置の構成>
図1は本発明の実施の形態に係る眼内レンズ挿入装置の構成を示す斜視図であり、図2は本発明の実施の形態に係る眼内レンズ挿入装置の構成を示す分解斜視図である。
眼内レンズ挿入装置100は、大きくは、眼内レンズ挿入器1と、眼内レンズ挿入器1を収容するケース2と、ケースカバー3とを備えた構成となっている。これらの構成部材は、それぞれ合成樹脂で構成されるとともに、樹脂の一体成形により得られるものである。ただし、各構成部材は、ケースカバー3を除いて適宜、複数の部品(樹脂の一体成形品)を組み合わせて構成されている。このように眼内レンズ挿入装置100全体を合成樹脂で構成することにより、容易に大量生産が可能となる。このため、眼内レンズ挿入装置100をディスポーザブル(使い捨て)の製品として提供することができる。
本実施の形態においては、各部の相対的な位置関係や動作の方向などを説明する場合に、図1に示すように、X1方向を先端側(前方)、X2方向を後端側(後方)、Y1方向を左側(左方)、Y2方向を右側(右方)、Z1方向を上側(上方)、Z2方向を下側(下方)とする。このうち、X1方向およびX2方向は、眼内レンズ挿入装置100の軸方向に相当し、Y1方向およびY2方向は、眼内レンズ挿入装置100の幅方向に相当し、Z1方向およびZ2方向は、眼内レンズ挿入装置100の高さ方向に相当する。
また、本実施の形態においては、眼内レンズ挿入装置100が滅菌バッグに収容(密封)されて供給されるものとする。そして、眼内レンズ挿入装置100が滅菌バッグに収容されている状態、あるいは、滅菌バッグから取り出しただけで何らの操作も行っていない状態を、使用前の初期状態とする。図1は使用前の初期状態を示している。
<2.眼内レンズ挿入器の構成>
図3は眼内レンズ挿入器の構成を示す斜視図であり、図4は眼内レンズ挿入器の構成を示す断面図である。
眼内レンズ挿入器1は、眼内レンズを眼内に挿入する手術で用いられるものである。本実施の形態においては、眼内レンズの一例として、シリコーンエラストマーなどの軟性の材料からなる眼内レンズ4(図6を参照)であって、光学的な機能を果たす円形の光学部4aと、この光学部4aの外周部の2箇所から湾曲して外向きに延びる2つの支持部4bとを有する眼内レンズ4を取り扱うものとする。
眼内レンズ挿入器1は、上記図2にも示すように、挿入器本体5と、スライダ6と、挿入筒7と、回転部材としてのスクリュー体8と、プランジャ9と、ロッド10とを備えた構成となっている。スライダ6は、挿入器本体5に装着される。挿入器本体5、挿入筒7およびスクリュー体8は、互いに連結されることによって中空体を構成する。また、プランジャ9およびロッド10は、互いに連結されることによって移動体を構成する。中空体を構成するにあたって、挿入筒7は挿入器本体5の先端部に連結され、スクリュー体8は挿入器本体5の後端部に連結される。また、移動体を構成するにあたって、ロッド10はプランジャ9の先端部に連結される。プランジャ9およびロッド10からなる移動体は、挿入器本体5、挿入筒7およびスクリュー体8からなる中空体の内部に収容される。以下、さらに詳しく説明する。
(挿入器本体)
図5は挿入器本体の構成を示す斜視図である。
挿入器本体5は、全体に円筒状に形成されている。挿入器本体5の先端部にはレンズ設置部11が設けられている。眼内レンズ4はこのレンズ設置部11に設置される。レンズ設置部11は、挿入器本体5の下側の外周壁から前方に突き出すように形成されている。また、挿入器本体5の先端側の外周部には、挿入筒連結部5aが形成されている。
挿入器本体5の両側部には、それぞれスリット12と前段係止孔13aと後段係止孔13bが形成されている。スリット12は挿入器本体5の先端側に形成されている。スリット12は、挿入器本体5にスライダ6を装着する場合に、スライダ6を挿入器本体5の中心軸方向に移動可能(スライド可能)に支持するものである。挿入器本体5の内周面には、凹溝5b(図4参照)が形成されている。凹溝5bは、挿入器本体5の軸方向と平行に形成されている。凹溝5bは、レンズ設置部11や挿入筒連結部5aを除いて、挿入器本体5の軸方向の全長にわたって細長く形成されている。また、上側の挿入筒連結部5aの内周面には、スライダ係合部5cが形成されている。スライダ係合部5cは、スライダ6の移動を案内するもので、U字形に凹んで形成されている。
前段係止孔13aと後段係止孔13bは、挿入器本体5の後端側に形成されている。前段係止孔13aは、眼内レンズ挿入器1を使用するにあたって、スライダ6を前方に移動させた場合に、スライダ6の逆戻りを阻止する逆戻り阻止機構の一構成要素となる。逆戻り阻止機構の他の構成要素については後述する。スライダ6の逆戻りとは、スライダ6を前方に移動させた後に、スライダ6をそれまでと逆方向(後方)に移動させることをいう。後段係止孔13bは、前段係止孔13aよりも挿入器本体5の後端側に形成されている。後段係止孔13bは、挿入器本体5の軸方向でスライダ6を位置決めするものである。挿入器本体5の後端部には、フランジ部14と回転支持部15が形成されている。回転支持部15は、フランジ部14よりも後方に突出する状態で形成されている。回転支持部15は、リング状に突出した段付き構造の円筒形に形成されている。回転支持部15の後端は円形に開口している。
レンズ設置部11は、図6および図7に示すように、底面部11aと、レンズ受け部11bと、レンズガイド部11cとを備えている。レンズ受け部11bは、眼内レンズ4を下方から受けて支持するものである。眼内レンズ挿入器1は、予め眼内レンズ4が挿入器本体5に設置されるプリロードタイプになっている。その際、眼内レンズ4は、一方の支持部4bを前方、他方の支持部4bを後方に配置した状態でレンズ設置部11に設置される。
底面部11aの幅方向の中央部は、少し凹んで形成されている。レンズ受け部11bは、レンズ設置部11の左右両側に形成されている。レンズ受け部11bは、底面部11aよりも一段高く形成されている。これは眼内レンズ4をレンズ受け部11bに載せて支持したときに、眼内レンズ4の光学部4aを底面部11aに接触させずに、底面部11aから浮いた状態に支持するためである。レンズガイド部11cは、レンズ受け部11bと同様にレンズ設置部11の左右両側に形成されている。レンズガイド部11cは、レンズ受け部11bに支持された眼内レンズ4の光学部4aを左右両側から挟むようにガイドするものである。レンズガイド部11cは、レンズ受け部11bから垂直に起立した状態で形成されている。左右のレンズガイド部11cの上端部には、挿入器本体5の軸方向に隣接して傾斜面11dと規制部11eが形成されている。傾斜面11dは、レンズ設置部11に眼内レンズ4を受け入れやすいように外開き状に傾斜して形成されている。傾斜面11dは、挿入器本体5の軸方向において規制部11eよりもレンズ設置部11の先端側に形成されている。規制部11eは、レンズ設置部11の幅方向の中心側に突出する状態で形成されている。規制部11eは、レンズ受け部11bに支持された眼内レンズ4の上下方向の可動範囲を制限するものである。
(スライダ)
図8はスライダの構成を示す斜視図であり、図9はスライダの構成を示す平面図である。
スライダ6は、先端部6aと、左右一対の翼部6bと、左右一対の脚部6cとを備えた構成となっている。先端部6aは、スライダ6の先端部に配置されている。先端部6aはレンズ当接部6hを有している。レンズ当接部6hは、スライダ6の移動によって眼内レンズ4を所定の形状に変形させる際に、眼内レンズ4に当接する部分となる。先端部6aの上面には、ガイドリブ6dが形成されている。ガイドリブ6dは、先端部6aの幅方向の中央部に、スライダ6の長手方向と平行に形成されている。ガイドリブ6dは、挿入器本体5のスライダ係合部5cに係合する部分となる。先端部6aの先端にはレンズ押え部6eが形成されている。レンズ押え部6eは先端部6aから前方に延在している。レンズ押え部6eは、使用前の初期状態からスライダ6を前方に移動(以下、「前進」ともいう。)させたときに眼内レンズ4の光学部4aの上方に配置される。先端部6aの下面には、ロッド10の移動を案内する溝部(不図示)が形成されている。
一対の翼部6bは、挿入器本体5の外壁部分よりも外側に配置される。一対の翼部6bは、眼内レンズ挿入器1を使用するにあたって、スライダ6を挿入器本体5の軸方向に移動させる際に、使用者の指(通常は人差し指と親指)が当てられる部分となる。使用者とは、手術を行なう眼科医などの術者や、術者を補助する看護師などをいう。各々の翼部6bの外側の面には、滑り止めのための凹凸や、スライダ6の移動方向を示すマーク(本形態例では三角形の矢印)が形成されている。また、各々の翼部6bの外側の面は、使用者の指が引っかかりやすくなるように後端側から先端側に向かって湾曲し、この湾曲部分に滑り止め用の凹凸が形成されている。翼部6bと脚部6cとは、肩部6fで連結されている。肩部6fは、挿入器本体5のスリット12に挿入(係合)される部分となる。肩部6fは、スリット12の幅に対応した厚みで板状に形成されている。翼部6bの内面と脚部6cの外面との間には適度な隙間が形成されている。
一対の脚部6cは、挿入器本体5の外壁の内面に沿うようにして、挿入器本体5の内部に配置される。各々の脚部6cにはストッパー部6gが形成されている。ストッパー部6gは、脚部6cの外面に突状に形成されている。ストッパー部6gは、上述した挿入器本体5の前段係止孔13aおよび後段係止孔13bに対応して形成されたものである。ストッパー部6gは、上述した逆戻り阻止機構の他の構成要素となる。
(挿入筒)
図10は挿入筒の構成を示す斜視図である。
挿入筒7は、レンズ設置部11に設置された眼内レンズ4を眼内に挿入する際に、眼内レンズ4を小さく折り畳んで眼内に導くためのものである。挿入筒7は、中空の挿入筒本体7aと、細い管状のノズル7bとを有している。挿入筒7は挿入器本体5の先端部に装着される。その際、挿入器本体5のレンズ設置部11は、挿入筒7の挿入筒本体7a内に収容して配置される。挿入筒本体7aの上面には受け入れ孔7cが形成されている。挿入筒本体7aの下面には、後述するタッキングピンを挿入可能な孔(不図示)が形成されている。挿入筒本体7aの後端部は開口しており、この開口部の周囲に引っ掛け部7dとくさび部7eが形成されている。引っ掛け部7dは、挿入器本体5の先端部に挿入筒7を装着するときに、挿入器本体5の挿入筒連結部5aに引っ掛けられる部分となる。くさび部7eは、挿入器本体5に挿入筒7を装着する場合に、挿入器本体5のスリット12の入口部分に差し込まれる部分となる。挿入筒本体7aの先端側は徐々に径が小さくなっている。ノズル7bは、挿入筒7の先端部に形成されている。ノズル7bの先端部は斜めの切り口で開口している。ノズル7bの先端部は、挿入器本体5を用いて眼内レンズ4を眼内に挿入する際に、眼球の切開創に差し込まれる部分となる。
(スクリュー体)
図11はスクリュー体の構成を示す斜視図であり、図12はスクリュー体の構成を示す正面図である。
スクリュー体8は、挿入器本体5の後端部に同軸上に連結されるものである。この連結状態において、スクリュー体8は、挿入器本体5の軸回りに回転可能に支持される。スクリュー体8は円筒状に形成されている。スクリュー体8の先端部と後端部は、それぞれ円形に開口している。スクリュー体8の外周面には、複数の突条部8aが形成されている。各々の突条部8aは、スクリュー体8の長手方向と平行に形成されている。また、突条部8aは、スクリュー体8の円周方向に均等な角度ピッチで合計8つ形成されている。スクリュー体8は、使用者によって回転操作される部分となる。その際、スクリュー体8の外周面に複数の突条部8aが形成されていると、使用者の指が突条部8aに引っ掛かるためスクリュー体8を回転操作しやすくなる。スクリュー体8の内周面には、上記図4にも示すように第1のネジ部8bが形成されている。第1のネジ部8bは、雌ネジを構成している。第1のネジ部8bは、スクリュー体8の軸方向のほぼ全般にわたって形成されている。スクリュー体8の先端部には2つの窓部8cが形成されている。2つの窓部8cは、円周方向に180度の間隔を隔てて形成されている。これらの窓部8cは、挿入器本体5とスクリュー体8とが正しく連結されているかどうかを目視で確認するためのものである。スクリュー体8の先端内周部には、一対の引っ掛け爪8dが形成されている。引っ掛け爪8dは、窓部8cに隣接してスクリュー体8の先端側の開口縁に形成されている。スクリュー体8の後端部には、突き当て部8eが形成されている。突き当て部8eは、スクリュー体8の後端部の開口径を小さく絞るように内側に曲げて形成されている。突き当て部8eには、プランジャ9がスクリュー体8の後端部から突出しないように、プランジャ9の後端部が突き当てられる部分となる。
(プランジャ)
図13はプランジャの構成を示す斜視図である。
プランジャ9は、挿入器本体5とスクリュー体8とが中空部内を、挿入器本体5の軸方向に移動するものである。プランジャ9は、略角柱状に形成されている。プランジャ9は、使用前の初期状態では、スクリュー体8の後端部から突出しないようにスクリュー体8の内部に挿入した状態で配置される。プランジャ9の先端面には連結用孔9aが形成されている。連結用孔9aは、プランジャ9の先端部にロッド10を連結するためのものである。プランジャ9の先端の上面には凸部9bが形成され、これに対応して挿入器本体5の内周面に凹溝5bが形成されている。凹溝5bは、凸部9bと係合することにより、プランジャ9を挿入器本体5の軸方向に移動自在に案内するものである。プランジャ9の後端部には第2のネジ部9cが形成されている。第2のネジ部9cは、雄ネジを構成するもので、スクリュー体8の第1のネジ部8bと常に噛み合う状態に維持される。第2のネジ部9cは、プランジャ9の上下に対をなして形成されている。眼内レンズ挿入器1を使用する場合は、スクリュー体8を挿入器本体5の軸回りに回転させるように操作し、これによってプランジャ9を前方に移動させることになる。そのときのプランジャ9の移動開始位置は、プランジャ9の後端部をスクリュー体8の突き当て部8eに突き当てることで一義的に決まる。
(ロッド)
図14はロッドの構成を示す斜視図である。
ロッド10は、レンズ設置部11に設置された眼内レンズ4を挿入筒7のノズル7bの開口部から放出させるものである。ロッド10は、細長い棒状に形成されている。ロッド10の先端部には、第1接触部10aと第2接触部10bとが形成されている。眼内レンズ4をロッド10の先端で押し出す場合、第1接触部10aは光学部4aに接触し、第2接触部10bは支持部4bに接触する部分となる。ロッド10の後端部には、差し込み部10cが形成されている。差し込み部10cは、ロッド10をプランジャ9に連結する場合に、プランジャ9の連結用孔9aに差し込まれる部分となる。
(ケース)
ケース2は、フロントケース部21と、バックケース部22とを備えた構成となっている。
(フロントケース部)
図15はフロントケース部の構成を示す斜視図であり、図16はフロントケース部の構成を示す平面図である。
フロントケース部21は、左右一対の側板部21aと、前板部21bと、底板部21cとを有している。左右の側板部21aの間には、2つの受け板21d,21eが掛け渡されている。各々の受け板21d,21eの上辺中央部は、それぞれ略U字形に切り欠かれ、この切り欠き部分に挿入筒7が嵌り込んで支持されるようになっている。受け板21eの後方には棚部21fが形成され、この棚部21fの上面にタッキングピン21gが設けられている。タッキングピン21gは上方に突出する状態で設けられている。フロントケース部21の後端部には、上下2段の段付き構造になっている。そして、上段に連結ピン21hが設けられ、下段に連結ピン21iが設けられている。連結ピン21h,21iは、左右に一つずつ設けられている。フロントケース部21の底板部21cには、前後方向に位置をずらして3つの孔21j,21k,21mとフック部21nが設けられている。
(バックケース部)
図17はバックケース部の構成を示す斜視図であり、図18はバックケース部の構成を示す平面図である。
バックケース部22は、左右一対の側板部22aと、後板部22bと、底板部22cとを有している。左右の側板部22aには、取り出し凹部22dと、段差部22eと、係合凹部22fとが形成されている。取り出し凹部22dは、側板部22aの上辺部から下方に切り欠いて形成されている。取り出し凹部22dは、スライダ6の翼部6bを上下方向に出し入れ可能な大きさに形成されている。段差部22eは、ケース2にケースカバー3を装着するためのものである。段差部22eは、取り出し凹部22dの先端側の下方に形成されている。段差部22eは、側板部22aよりも内側に少し凹んで形成されている。段差部22eの下端部には突起22gが形成されている。係合凹部22fは、取り出し凹部22dから連通して形成されている。係合凹部22fは、側板部22aの一部を前方に延在させることによって形成されている。係合凹部22fの近傍には、眼内レンズ挿入器1を使用する際の操作手順を示す数字の「3」を内包する矢印22hが形成されている。矢印22hは、挿入器本体5の軸方向にスライダ6を移動させる際の操作方向を示している。矢印22hは、各々の側板部22aの外側の面に、側板部22aと一体に樹脂成型により形成されている。
バックケース部22の先端部には、左右一対の接続部22iが形成されている。左右の接続部22iは、ケース2に眼内レンズ挿入器1を収容する場合に、挿入器本体5と挿入筒7の連結部分を両側から挟むことにより、眼内レンズ挿入器1を所定の収容位置に案内する。各々の接続部22iは、フロントケース部21の連結ピン21h,21iの配置に対応した段付き構造になっている。接続部21iの上段側には、連結ピン21iと係合可能な連結孔(不図示)が形成され、接続部21iの下段側には、連結ピン21iと係合可能な連結孔(不図示)が形成されている。また、バックケース部22の先端部には爪22jが形成されている。爪22jは、フロントケース部21とバックケース部22を連結する場合に、フロントケース部21のフック部21nが引っ掛けられる部分となる。
左右の側板部22aの間には、合計6つの受け板22k,22m,22n,22p,22q,22rが掛け渡されている。
このうち、受け板22k,22m,22nは、ケース2に眼内レンズ挿入器1を収容する場合に、挿入器本体5を下から受けて支えるものであり、受け板22p,22qは、スクリュー体8を下から支えるものである。受け板22rは、ケース2から眼内レンズ挿入器1を取り出す場合に、スクリュー体8の後端部を下から受けて支えるものである。
後板部22bには取手22sが形成されている。取手22sは、使用者が滅菌バッグから眼内レンズ挿入装置100を取り出す際に、使用者によって把持される部分となる。
底板部22cには前後方向に位置をずらして2つの孔22t,22uが形成されている。バックケース部22の長さ方向において、孔22tは、受け板22kと受け板22mの間に形成され、孔22uは、受け板22qと受け板22rの間に形成されている。孔22tは、バックケース部22の幅方向を長軸方向とした長孔になっている。左右の側板部22aの内面には、孔22tの位置に合わせてそれぞれガイド片22vが形成されている。左右のガイド片22vは、ケース2に眼内レンズ挿入器1を収容する場合に、挿入器本体5を両側から挟むことにより、眼内レンズ挿入器1を所定の収容位置に案内するものである。孔22uの形成部位では、左右の側板部22aが側面視円弧状に切り欠かれている。
上記構成からなるフロントケース部21とバックケース部22は、次のように連結される。すなわち、フロントケース部21の後端部の段付き構造部に形成された2つの連結ピン21h,21iを、これに対応してバックケース部22の接続部22iの段付き構造部に形成された2つの孔(不図示)に嵌合させる。また、フロントケース部21の後端部に形成されたフック部21nを、これに対応してバックケース部22の先端部に形成された爪22jに係止させる。これにより、ケース2が構成される。
(ケースカバー)
図19はケースカバーの構成を示す斜視図である。
ケースカバー3は、板状のカバー本体3aと、左右一対の挟持片3bと、左右一対の可動片3cとを有している。
カバー本体3aの先端部には注入口3dが形成されている。注入口3dは、粘弾性物質(たとえば、ヒアルロン酸ナトリウムなど)を注入するためのものである。注入口3dの上部はすり鉢状に開口している。注入口3dの真下にはパイプ部3eが形成されている。パイプ部3eは、注入口3dと同軸で下方に突出している。パイプ部3eは、注入口3dからパイプ部3eへと連続する孔を有している。パイプ部3eは、挿入筒7の受け入れ孔7cに挿入されることにより、注入口3dから注入された粘弾性物質を、挿入器本体5のレンズ設置部11に設置された眼内レンズ4の近傍に放出させるものである。注入口3dの近傍には、眼内レンズ挿入器1を使用する際の操作手順を示す数字の「1」の刻印3fが形成されている。刻印3fは、カバー本体3aの上面に樹脂成型により一体に形成されている。また、カバー本体3aの上面には、眼内レンズ挿入器1を使用する際の操作手順を示す数字の「2」を内包する矢印3gが、左右に対をなして形成されている。矢印3gは、左右の可動片3cを指で挟むように操作する際の操作方向を示している。
一対の挟持片3bは、カバー本体3aの左右両側から垂下して形成されている。各々の挟持片3bの側面視形状は、フロントケース部21の取り出し凹部22dおよび段差部22eの側面視形状にあわせて形成されている。
一対の可動片3cは、カバー本体3aの左右両側に設けられている。可動片3cは、挟持片3bの下端部の近傍で、挟持片3bに連結されている。可動片3cは、挟持片3bと可動片3cとの間にV字形の隙間を形成するように、挟持片3bに対して少し傾いて配置されている。可動片3cは、挟持片3bよりも肉厚に形成されている。可動片3cには抜き孔3hと係止部3iが形成されている。抜き孔3hは上下方向に長い長方形に形成されている。係止部3iは、可動片3cの下端部に形成されている。係止部3iは、ケース2にケースカバー3を装着する場合に、バックケース部22の突起22gが係止される部分となる。
<3.眼内レンズ挿入装置の組立方法>
次に、眼内レンズ挿入装置100の組立方法について説明する。
まず、挿入器本体5にスライダ6を取り付ける。その際、スライダ6の脚部6cを挿入器本体5の先端側の開口部から差し込む。また、スライダ6の肩部6fを挿入器本体5のスリット12に差し込んで係合させ、そのままスライダ6を後方に押し込む。このようにスライダ6を後方に押し込むと、その途中でスライダ6のストッパー部6gが挿入器本体5の前段係止孔13aに引っ掛かり、それ以上スライダ6を押し込めなくなる。そこで、挿入器本体5にスライダ6を取り付けるときは図20に示す組立用治具31を用いる。組立用治具31は、一対の解除レバー32を有している。一対の解除レバー32は、ストッパー部6gが前段係止孔13aに引っ掛からないようにするものである。組立用治具31に挿入器本体5をセットしたら、ストッパー部6gが前段係止孔13aを通り越して後段係止孔13bに引っ掛かるまで、スライダ6を後方に押し込む。その際、スライダ6のガイドリブ6dは、挿入器本体5のスライダ係合部5cに係合する。
その一方で、スクリュー体8にプランジャ9を取り付ける。具体的には、プランジャ9の後端部にスクリュー体8の先端の開口部をかぶせるように嵌め込んで、スクリュー体8を回転させる。これにより、第1のネジ部8bと第2のネジ部9cとが互いに噛み合う。このため、プランジャ9を固定してスクリュー体8を回転させると、スクリュー体8の回転にしたがってプランジャ9がスクリュー体8の内部に挿入されていく。このとき、プランジャ9の後端部がスクリュー体8の突き当て部8eに突き当たるまで、スクリュー体8を回転させる。これにより、プランジャ9の後端部は、スクリュー体8の後端部よりも少し内側に引っ込んだ位置に配置される。また、プランジャ9の先端部はスクリュー体8の先端部よりも少し前方に突出した状態に配置される。次に、プランジャ9にロッド10を取り付ける。具体的には、プランジャ9の連結用孔9aにロッド10の差し込み部10cを差し込む。これにより、連結用孔9aと差し込み部10cが引っ掛かって、プランジャ9からロッド10が抜けなくなる。
これにより、図21に示すように、スクリュー体8、プランジャ9およびロッド10からなる組立品が得られる。
次に、挿入器本体5の後端部にスクリュー体8の先端部を連結する。このとき、挿入器本体5の内部に、後方からロッド10を挿入する。ロッド10の先端側は、スライダ6の先端部6aの下に通すようにする。また、挿入器本体5の凹溝5bにプランジャ9の凸部9bを係合させ、その状態で挿入器本体5にスクリュー体8を連結させる。このとき、回転支持部15の出っ張り部分をスクリュー体8の引っ掛け爪8dが乗り越えるように、挿入器本体5に対してスクリュー体8を少し強く押し込む。これにより、挿入器本体5の後端部にスクリュー体8が回転自在に連結される。
次に、上述のように連結した挿入器本体5とスクリュー体8を、バックケース部22に収容する。このとき、挿入器本体5とスクリュー体8をバックケース部22に収容する前に、スライダ6を前方に移動させておく。その理由は、スライダ6を後方に移動させたままでは、スライダ6の翼部6bがバックケース部22の側板部22aに引っ掛かってしまうからである。また、スライダ6を前方に移動させると、ストッパー部6gが挿入器本体5の前段係止孔13aに引っ掛かって、後方に押し戻せなくなる。このため、上述した組立用治具31をバックケース部22にセットしておく。その際、組立用治具31の解除レバー32は、バックケース部22の孔22tを通してバックケース部22内に配置される。この状態で挿入器本体5とスクリュー体8をバックケース部22に収容した後、ストッパー部6gが後段係止孔13bに引っ掛かるまで、スライダ6を後方に押し込む。このとき、スライダ6のストッパー部6gは、挿入器本体5の前段係止孔13aを通り越して後段係止孔13bに嵌り込む。これにより、挿入器本体5の軸方向でスライダ6が所定の位置に位置決めされる。その後、バックケース部22から組立用治具31を取り外す。
次に、上記図6に示すように、挿入器本体5のレンズ設置部11に眼内レンズ4を設置する。その際、眼内レンズ4の光学部4aはレンズ受け部11bに載せられる。また、眼内レンズ4の一方の支持部4bは前方に配置され、他方の支持部4bは後方に配置される。
次に、挿入器本体5の先端部に挿入筒7を取り付ける。その際、挿入筒7の引っ掛け部7dを挿入器本体5の挿入筒連結部5aに引っ掛けて係着させる。また、挿入筒7のくさび部7eを挿入器本体5のスリット12に差し込む。
次に、バックケース部22にケースカバー3を取り付ける。このとき、ケースカバー3の挟持片3bをバックケース部22の段差部22eに位置合わせしつつ、ケースカバー3を上方からバックケース部22にかぶせるようにする。そうすると、可動片3cの係止部3iにバックケース部22の突起22gに引っ掛かって係止される。また、ケースカバー3のパイプ部3eが挿入筒7の受け入れ孔7cに差し込まれる。
次に、バックケース部22にフロントケース部21を取り付ける。このとき、フロントケース部21のタッキングピン21gが挿入筒7の下面に設けられた孔(不図示)に差し込まれる。このタッキングピン21gは、レンズ設置部11に設置された眼内レンズ4よりも少し前方に配置される。
以上で、眼内レンズ4を内蔵する眼内レンズ挿入器1の組み立てと、この眼内レンズ挿入器1をケース2に収容してケースカバー3を装着した状態の眼内レンズ挿入装置100の組み立てが完了する。組み立てが完了した眼内レンズ挿入装置100は、図示しない滅菌バッグに収容される。
<4.眼内レンズ挿入装置の使用方法>
次に、眼内レンズ挿入装置100の使用方法について説明する。
眼内レンズ挿入装置100は、図示しない滅菌バッグに収容された状態で使用者の手元に供給される。このため、使用者は、滅菌バッグを開封し、取手22sを持ちながら眼内レンズ挿入装置100を滅菌バッグから取り出す。
その後、使用者は、ケースカバー3の刻印3fや矢印3g、ケース2の矢印22hが示す操作手順にしたがって操作する。この場合、刻印3fは操作手順として「1」を示し、矢印3gは操作手順として「2」を示し、矢印22hは操作手順として「3」を示している。このため、使用者は、操作手順「1」→「2」→「3」の順に以下の作業を行う。
(操作手順「1」)
まず、使用者は、ケースカバー3の刻印3fが示す操作手順にしたがってケースカバー3の注入口3dに粘弾性物質を注入する。注入された粘弾性物質は、注入口3dからパイプ部3eを通して眼内レンズ4に供給される。
(操作手順「2」)
次に、使用者は、ケース2からケースカバー3を取り外す。その際、使用者は、ケースカバー3の矢印3gが示す操作手順および操作方向にしたがって一対の可動片3cの上部を左右両側から挟み込むようにする。そうすると、各々の可動片3cの下部が外側に変位し、これにしたがって挟持片3bの下部も外側に変位する。これにより、挿入器本体5の突起22gとケースカバー3の係止部3iとの係止状態が解除される。このため、使用者は、一対の可動片3cを挟み込んだままケースカバー3を引き上げることにより、ケース2からケースカバー3を取り外すことができる。この段階では、スライダ6の翼部6bが挿入器本体5の係合凹部22fに係合している。このため、ケース2からの眼内レンズ挿入器1の取り出しが阻止される。
(操作手順「3」)
次に、使用者は、スライダ6を前方に移動させる。その際、使用者は、挿入器本体5の矢印22hが示す操作手順および操作方向にしたがってスライダ6を前方に移動させる。これにより、スライダ6の翼部6bが係合凹部22fから取り出し凹部22dへと移動する。このため、眼内レンズ挿入器1の取り出しの阻止状態が解除される。また、脚部6cのストッパー部6gは、スライダ6の前進により挿入器本体5の後段係止孔13bを離脱して前段係止孔13aに嵌り込む。このため、スライダ6の逆戻りが阻止される。一方、スライダ6のレンズ当接部6hは、スライダ6の移動により眼内レンズ4に当接し、そのまま眼内レンズ4を押し出す。これにより、眼内レンズ4は所定の形状に変形する。具体的には、図22に示すように、前方に配置された支持部4bはフロントケース部21のタッキングピン21gに押し付けられて光学部4a側に折り返され、後方に配置された支持部4bはレンズ当接部6hに押されて光学部4a側に折り返される。
このように操作手順「1」→「2」→「3」の順にしたがって作業を行ったら、これに続いて使用者は、眼内レンズ挿入器1をケース2から取り出す。この段階では、上述したスライダ6の移動によって翼部6bが取り出し凹部22dに進出し、これによって取り出しの阻止状態が解除されているため、ケース2から眼内レンズ挿入器1を取り出すことができる。
次に、使用者は、眼内レンズ挿入器1を操作することにより、挿入筒7の先端から眼内レンズ4を放出させる。このとき、眼球の切開創に挿入筒7の先端部を差し込んだ状態で眼内レンズ4を放出させることにより、眼内に眼内レンズ4を挿入することができる。また、眼内挿入後に眼内レンズ4の形状を元の形状に復元させることができる。
眼内レンズ挿入器1の操作は、スクリュー体8を一方向に回転(以下、「正回転」ともいう。)させることで行う。このとき、使用前の初期状態を含めて、スクリュー体8の第1のネジ部8bとプランジャ9の第2のネジ部9cとは常に噛み合っている。このため、スクリュー体8を正回転させると、これと同時にプランジャ9が挿入器本体5側(前方)に移動し始める。また、使用前の初期状態のもとで使用者が誤ってスクリュー体8を逆方向に回転させようとした場合は、プランジャ9の後端部がスクリュー体8の突き当て部8eに突き当たる。このため、スクリュー体8の逆回転(誤操作)が阻止される。つまり、スクリュー体8の突き当て部8eとこれに突き当たるプランジャ9の後端部は、使用前の初期状態においてスクリュー体8の逆回転を阻止する逆回転阻止機構を構成している。
ちなみに、スクリュー体8の正回転とは、スクリュー体8を回転させたときにネジ部同士の噛み合いによりプランジャ9が前方に移動するときのスクリュー体8の回転をいう。また、スクリュー体8の逆回転とは、スクリュー体8を回転させたときにネジ部同士の噛み合いによりプランジャ9が後方に移動するときのスクリュー体8の回転をいう。
上述のようにスクリュー体8を正回転させると、その回転数に応じてプランジャ9とロッド10が前方に移動していく。挿入器本体5や挿入筒7、スクリュー体8の外壁部分は、それぞれ半透明になっている。このため、使用者は、プランジャ9やロッド10の動きを、挿入器本体5や挿入筒7、スクリュー体8の外壁部分を透かして目視で確認することができる。
図23はスライダを前方に移動させる前(使用前の初期状態)の各部の位置関係を示す断面図であり、図24はスライダを前方に移動させた後の各部の位置関係を示す断面図である。また、図25はスクリュー体を初期状態から1回転させたときの各部の位置関係を示す断面図であり、図26はスクリュー体を初期状態から2回転させたときの各部の位置関係を示す断面図であり、図27はスクリュー体を初期状態から3回転させたときの各部の位置関係を示す断面図である。なお、図23〜図27においては、各構成部材の細部の符号表記と眼内レンズの表記を省略している。
上記図23に示す段階では、プランジャ9の後端部がスクリュー体8の後端部よりも少し内側(前方)に配置されている。また、スライダ6、プランジャ9およびロッド10の各構成部材は、スライダ6の翼部6bや肩部6fを除いて、挿入器本体5、挿入筒7およびスクリュー体8からなる中空体の外にはみ出すことなく、当該中空体の内部に収容されている。この点は、図24〜図26に示す段階でも同様である。
図24に示す段階では、スライダ6の前進によって上記図22に示すように眼内レンズ4が変形させられる。図25に示す段階では、プランジャ9の移動によりロッド10の先端が眼内レンズ4に接触した状態となる。図26に示す段階では、プランジャ9の移動により眼内レンズ4がロッド10の先端で挿入筒7の先端近傍まで押し出される。このとき、眼内レンズ4は、2つの支持部4bを光学部4a側に折り返すかたちで小さく折り畳まれた状態になる。
一方、図27に示す段階では、プランジャ9の移動によりロッド10の先端が挿入筒7の先端から前方に突出している。眼内レンズ4は、ロッド10の先端が挿入筒7の先端から突出するときに、上述のように小さく折り畳まれた状態で放出される。実際に眼内レンズ挿入器1を使用する場合は、図27に示す段階に至る少し前、具体的にはロッド10の先端が挿入筒7の先端から僅かに突出した段階で眼内レンズ4が放出される。このため、眼内レンズ挿入器1の操作開始から操作終了までの間、眼内レンズ挿入器1の全長はほとんど変化しない。また、スライダ6を前方に移動させた後は、スクリュー体8の回転操作にしたがってプランジャ9とロッド10が中空体(5,7,8)の内部を移動する。このため、挿入器本体5とスクリュー体8の相対的な位置関係を含めて眼内レンズ挿入器1の外見もほとんど変化しない。
<5.実施の形態の効果>
本発明の実施の形態に係る眼内レンズ挿入装置100によれば、次のような効果が得られる。
(1)眼内レンズ挿入器1においては、使用前の初期状態を含めて、スクリュー体8の第1のネジ部8bとプランジャ9の第2のネジ部9cとが常に噛み合っているため、スクリュー体8を回転操作するときにネジ部同士の引っ掛かりが瞬間的に外れて振動等が発生するおそれがない。したがって、操作中の振動等に起因した眼内レンズ4の形状不良や詰まり等の発生を抑制し、眼内レンズ4を正常に放出させることができる。
(2)従来の眼内レンズ挿入器のように押し込み操作と回転操作の組み合わせではなく、スクリュー体8の回転操作だけで眼内レンズ4を押し出すことができる。このため、眼内レンズ挿入器の操作を簡素化することができる。また、押し込み操作にともなう振動等の発生を回避することができる。
(3)眼内レンズ挿入器1の操作開始から操作終了までの間、眼内レンズ挿入器1の全長や外見がほとんど変化しない。このため、従来の眼内レンズ挿入器のように使用者の押し込み操作や回転操作によって全長や外見が変化する場合に比べて、使用者はそのような変化に注意を払う必要がなくなる。したがって、使用者は、眼内レンズ挿入器1の操作中に挿入筒7の先端部分に意識を集中させることができる。
(4)回転操作されるスクリュー体8は挿入器本体5の軸方向に移動せず、プランジャ9やロッド10がスクリュー体8とは独立に挿入器本体5の軸方向に移動する。このため、スクリュー体8を回転操作しても、上記軸方向で挿入器本体5とスクリュー体8の相対的な位置関係が変化しない。したがって、使用者が片方の手で挿入器本体5を把持し、もう片方の手でスクリュー体8を回転操作する場合に、挿入器本体5を把持する部分が回転操作中に狭くならない。このため、スクリュー体8の回転操作の途中で挿入器本体5を持ち替える必要がない。
(5)スライダ6を前方に移動させたときに、スライダ6のストッパー部6gが挿入器本体5の前段係止孔13aに係合し、この状態でスライダ6の逆戻りが阻止される。このため、スライダ6の逆戻りにともなう眼内レンズ4への悪影響(たとえば、眼内レンズ4の形状不良など)を避けることができる。また、スライダ6の誤操作を防止することができる。
(6)眼内レンズ挿入器1を使用する場合に、スライダ6を前進させるだけで、スライダ6の逆戻りを阻止し、同時に、眼内レンズ挿入器1の取り出しの阻止状態を解除することができる。
<6.変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、上記実施の形態においては、プランジャ9とロッド10を別部品とし、これらを連結することにより移動体を構成するものとしたが、プランジャ9とロッド10を樹脂成型により一体に形成することも可能である。
1…眼内レンズ挿入器
2…ケース
3…ケースカバー
4…眼内レンズ
5…挿入器本体
6…スライダ
7…挿入筒
8…スクリュー体
8b…第1のネジ部
9…プランジャ
9c…第2のネジ部
10…ロッド
11…レンズ設置部
100…眼内レンズ挿入装置

Claims (6)

  1. 眼内レンズが設置されるレンズ設置部が設けられた挿入器本体と、第1のネジ部が形成されるとともに、前記挿入器本体の後端部に連結され、前記挿入器本体の軸方向に移動することなく前記挿入器本体の軸回りに回転可能な回転部材と、を有する中空体と、
    使用前の初期状態から前記第1のネジ部と噛み合う第2のネジ部を有し、前記回転部材を回転操作したときに、前記第1のネジ部と前記第2のネジ部との噛み合いによって前記回転部材とは独立に前記挿入器本体の軸方向に移動することにより、前記眼内レンズを前記中空体の先端から放出させる移動体と、
    を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器。
  2. 前記移動体は、前記使用前の初期状態で前記回転部材の後端部から突出することなく前記中空体の内部に収容され、前記回転部材を回転操作したときに前記中空体の内部を移動するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ挿入器。
  3. 前記使用前の初期状態で前記回転部材の逆回転を阻止する逆回転阻止機構を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の眼内レンズ挿入器。
  4. 前記レンズ設置部に眼内レンズが設置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の眼内レンズ挿入器。
  5. 前記挿入器本体の軸方向に移動可能に設けられ、前記挿入器本体の軸方向の一方に移動させたときに前記眼内レンズに当接することにより、前記眼内レンズを所定の形状に変形させるスライダと、
    前記挿入器本体の軸方向の一方に前記スライダを移動させたときに、前記スライダの逆戻りを阻止する逆戻り阻止機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の眼内レンズ挿入器。
  6. 請求項5に記載の眼内レンズ挿入器と、前記眼内レンズ挿入器を収容するケースと、を備える眼内レンズ挿入装置であって、
    前記眼内レンズ挿入器を前記ケースに収容した状態で、前記ケースからの前記眼内レンズ挿入器の取り出しを阻止する取り出し阻止機構を備え、
    前記眼内レンズ挿入器を前記ケースに収容した状態で、前記挿入器本体の軸方向の一方に前記スライダを移動させたときに、前記取り出し阻止機構による前記眼内レンズ挿入器の取り出しの阻止状態が解除される構成になっている
    ことを特徴とする眼内レンズ挿入装置。
JP2014055761A 2014-03-19 2014-03-19 眼内レンズ挿入器および眼内レンズ挿入装置 Active JP6276619B2 (ja)

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