JP2015177348A - 電子透かし埋め込み装置、表示装置、放送システム、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】放送通信連携サービスにおいて、費用を抑えて放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御する。
【解決手段】電子透かし埋め込み装置は、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み部と、を備える。また、前記表示制御情報は、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する領域を示す領域情報と、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示の可否を示す表示可否情報とを対応付けた情報であり、前記電子透かし埋め込み部は、前記取得部が取得した前記表示制御情報に基づいて、前記放送番組の前記領域情報が示す領域に、当該領域情報に対応する前記表示可否情報を電子透かしとして埋め込む。
【選択図】図2
【解決手段】電子透かし埋め込み装置は、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み部と、を備える。また、前記表示制御情報は、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する領域を示す領域情報と、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示の可否を示す表示可否情報とを対応付けた情報であり、前記電子透かし埋め込み部は、前記取得部が取得した前記表示制御情報に基づいて、前記放送番組の前記領域情報が示す領域に、当該領域情報に対応する前記表示可否情報を電子透かしとして埋め込む。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子透かし埋め込み装置、表示装置、放送システム、およびプログラムに関する。
近年、放送のデジタル化と通信のブロードバンド化により、日本において提供されるHybridcast(ハイブリッドキャスト)(登録商標)や、欧州において提供されるHbbTV(Hybrid Broadcast Broadband TV;ハイブリッドブロードキャストブロードバンドテレビ)(登録商標)を初めとする放送通信連携サービスが普及している。このような放送通信連携サービスでは、放送番組と情報とが、それぞれ、放送と通信という異なる伝送路を介してデジタルテレビなどの受信機に配信される。
受信機は、例えば、ブラウザを実装し、ウィジェットおよびガジェットなどのアプリケーションプログラムを動作させる。以下では、これらのアプリケーションプログラムをアプリケーションと称する。アプリケーションは、例えば、ネットワーク上のサーバとの通信により取得された情報を表示するための画像を生成する。受信機は、例えば、放送番組とアプリケーションの生成画像とを、それぞれ、表示画面上の異なる位置に並べて表示したり、アプリケーションの生成画像を放送番組の表示領域上に重ねて表示したりする。このような放送番組およびアプリケーションの同時表示において、アプリケーションの生成画像は、放送番組の演出意図を損ねず、重要な情報の表示を妨害しない配置で表示されることが望ましい。そこで、アプリケーションの生成画像と放送番組との配置を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、放送通信連携サービスにおいて、放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御するには費用が掛かる場合があった。従来の技術において、例えば、受信機は、放送番組の送信機側から受信する放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御するための表示制御情報を送信機側から受信し、受信した表示制御情報に基づいて放送番組とアプリケーションの生成画像との表示位置を制御する。そのため、放送番組の送信機側では、放送信号を多重化する多重化装置の変更や通信設備の追加などが必要となる場合があり、費用が掛かる場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、放送通信連携サービスにおいて、費用を抑えて放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御する電子透かし埋め込み装置、表示装置、放送システム、およびプログラムを提供する。
[1]本発明の一態様は、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み部と、を備えることを特徴とする電子透かし埋め込み装置である。
[2]本発明の一態様は、上述した電子透かし埋め込み装置であって、前記表示制御情報は、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する領域を示す領域情報と、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示の可否を示す表示可否情報とを対応付けた情報であり、前記電子透かし埋め込み部は、前記取得部が取得した前記表示制御情報に基づいて、前記放送番組の前記領域情報が示す領域に、当該領域情報に対応する前記表示可否情報を電子透かしとして埋め込む、ことを特徴とする。
[3]本発明の一態様は、放送番組を受信する放送受信処理部と、前記放送受信処理部が受信した前記放送番組の映像データから電子透かしを検出する電子透かし検出部と、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報であって、前記電子透かし検出部が検出した電子透かしが示す表示制御情報に基づいて、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する表示制御部と、を備えることを特徴とする表示装置である。
[4]本発明の一態様は、上述した[1]または[2]に記載の電子透かし埋め込み装置と、上述した[3]に記載の表示装置と、を備え、前記表示装置は、前記電子透かし埋め込み装置によって電子透かしが埋め込まれた放送番組を受信する、ことを特徴とする放送システムである。
[5]本発明の一態様は、コンピュータに、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得手順、前記取得手順において取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み手順、を実行させるためのプログラムである。
[6]本発明の一態様は、コンピュータに、放送番組を受信する放送受信処理手順と、前記放送受信処理手順において受信した前記放送番組の映像データから電子透かしを検出する電子透かし検出手順、アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報であって、前記電子透かし検出手順において検出した電子透かしが示す表示制御情報に基づいて、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する表示制御手順、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、放送通信連携サービスにおいて、費用を抑えて放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送システムS1の構成の一例を示す概略図である。
本実施形態に係る放送システムS1は、放送通信連携サービスを提供するシステムである。本実施形態における放送システムS1は、一例として、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting;統合デジタル放送サービス)方式による放送サービスと、インターネットによる通信サービスとを連携する。放送システムS1は、コンテンツ送信装置1と、放送中継装置2と、アプリケーション配信サーバ3と、コンテンツ受信装置4と、を備える。図1に示される例において、放送システムS1は、コンテンツ送信装置1、放送中継装置2、アプリケーション配信サーバ3およびコンテンツ受信装置4を、それぞれ複数備えてよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送システムS1の構成の一例を示す概略図である。
本実施形態に係る放送システムS1は、放送通信連携サービスを提供するシステムである。本実施形態における放送システムS1は、一例として、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting;統合デジタル放送サービス)方式による放送サービスと、インターネットによる通信サービスとを連携する。放送システムS1は、コンテンツ送信装置1と、放送中継装置2と、アプリケーション配信サーバ3と、コンテンツ受信装置4と、を備える。図1に示される例において、放送システムS1は、コンテンツ送信装置1、放送中継装置2、アプリケーション配信サーバ3およびコンテンツ受信装置4を、それぞれ複数備えてよい。
コンテンツ受信装置4とアプリケーション配信サーバ3とは、ネットワークNに接続され、互いに通信可能である。ネットワークNは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy−phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)などによって構成される情報通信ネットワークであり、また、これらの組み合わせであってもよい。
コンテンツ送信装置1は、放送番組を送信する装置である。ここで、放送番組とは、放送の伝送路を介して送受信される動画像コンテンツであり、例えば、映像と音声とを含むテレビ番組である。また、コンテンツ送信装置1は、自装置が送信する放送番組の映像データに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置である。本実施形態において、コンテンツ送信装置1は、一例として、国際公開第05/079072号公報に開示されている手法により電子透かしを放送番組の映像データに埋め込む。コンテンツ送信装置1は、放送中継装置2を介して電子透かしを埋め込んだ放送番組をコンテンツ受信装置4に送信する。放送中継装置2は、放送局が保有する放送ネットワーク、高速固定データ通信回線、またはネットワークNを介して、コンテンツ送信装置1による放送番組の送信を中継する。放送システムS1が利用する放送信号は、例えば、ARIB(Association of Radio Industries and Broadcast;社団法人電波産業会)標準規格により規定される。コンテンツ送信装置1および放送中継装置2は、放送事業者が所有する。
アプリケーション配信サーバ3は、サーバ装置であり、アプリケーションのデータと当該アプリケーションが利用するテキスト、静止画、および動画などの情報とを、ネットワークNを介して、コンテンツ受信装置4に送信する。
コンテンツ受信装置4は、放送信号の受信とインターネットを介した通信とを行うことができる表示装置である。コンテンツ受信装置4は、例えば、テレビ、セットトップボックス、パーソナルコンピュー夕、タブレット、携帯電話機、スマートフォン、PHS(Personal Handy−phone System)、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。コンテンツ受信装置4は、コンテンツ送信装置1から送信された放送番組を受信する。また、コンテンツ受信装置4は、アプリケーション配信サーバ3から送信されたアプリケーションと当該アプリケーションが利用する情報とを取得する。コンテンツ受信装置4は、アプリケーション配信サーバ3から取得したアプリケーションを実行し、例えば、アプリケーション配信サーバ3から取得した情報を表示するための画像を生成する。コンテンツ受信装置4は、放送番組の映像データに埋め込まれた電子透かしが示す表示制御情報に基づいて、放送番組とアプリケーションの生成画像との表示位置を決定する。コンテンツ受信装置4は、受信した放送番組とアプリケーションの生成画像とを、それぞれ、自装置が備える表示部に表示する。
図2は、コンテンツ送信装置1の概略機能構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツ送信装置1は、記憶部11と、映像・音声分離部12と、表示制御情報入力部13と、パターン生成部14と、電子透かし埋め込み部15と、送信処理部16と、を備える。また、コンテンツ送信装置1は、装置の内部にCPU(Central Processing Unit)や記憶装置を備える。
コンテンツ送信装置1は、記憶部11と、映像・音声分離部12と、表示制御情報入力部13と、パターン生成部14と、電子透かし埋め込み部15と、送信処理部16と、を備える。また、コンテンツ送信装置1は、装置の内部にCPU(Central Processing Unit)や記憶装置を備える。
記憶部11は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、コンテンツ送信装置1が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。映像・音声分離部12、パターン生成部14、電子透かし埋め込み部15、および送信処理部16は、例えば、コンテンツ送信装置1の備えるCPUが記憶部11に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
また、記憶部11は、放送番組のコンテンツデータを記憶する放送番組記憶部111を備える。放送番組記憶部111が記憶する放送番組は、例えば、非圧縮動画像コンテンツであり、MPEG−2ts(Moving Picture Experts Group phase 2 Transport Stream)などの形式で記憶される。
映像・音声分離部12は、放送番組記憶部111からコンテンツデータを読み出し、コンテンツデータのベースバンド信号(例えば、HD−SDI;High Definition Serial Digital Interface)を映像データと音声データとに分離する。映像・音声分離部12は、分離した映像データを電子透かし埋め込み部15に出力する。また、映像・音声分離部12は、分離した音声データを送信処理部16に出力する。
表示制御情報入力部13は、マウス、キーボード、またはタッチパネルなどの入力装置を備える。表示制御情報入力部13は、放送番組の各フレームにおける放送番組の表示に対するアプリケーションの生成画像の表示を制御するための表示制御情報の入力を受け付け、取得する取得部である。表示制御情報は、例えば、放送番組の各フレームの特定の領域を示す領域情報と、当該領域におけるアプリケーションの生成画像の表示の可否を示す表示可否情報とを対応付けた情報である。表示制御情報入力部13は、受け付けた表示制御情報をパターン生成部14に出力する。
パターン生成部14は、表示制御情報入力部13から表示制御情報を取得した表示制御情報に基づいて、電子透かしの埋め込みパターンを生成する。パターン生成部14は、例えば、取得した表示制御情報の領域情報が示す領域に対応する埋め込みブロックを特定する。埋め込みブロックについては後述する。パターン生成部14は、特定した埋め込みブロックと、表示制御情報の表示可否情報とを対応付けることにより埋め込みパターンを生成する。パターン生成部14は、生成した埋め込みパターンを電子透かし埋め込み部15に出力する。
電子透かし埋め込み部15は、映像・音声分離部12から取得した映像データに対してパターン生成部14から取得した埋め込みパターンに基づいて電子透かしを埋め込む。埋め込まれる電子透かしは、人間の視覚には感知されない。電子透かし埋め込み部15は、電子透かしを埋め込んだ映像データを送信処理部16に出力する。
図3は、放送番組の映像データに埋め込まれる電子透かしの態様の一例を説明するための模式図である。
図3に示される例において、画像51〜54は、放送番組のフレームを示す。また、図3に示される例において、フレーム51、52、53、54は、時間的に連続した4つのフレームを示す。フレーム51〜54は、それぞれ、横1920画素×縦1080画素の大きさを有する。電子透かしの埋め込みの最小単位である画素ブロックは、1つ以上の画素から構成され、ここでは一例として、横8画素×縦8画素の画素群により構成される。画素ブロックには、それぞれ1ビットの情報を埋め込むことができる。各画素ブロックには、例えば、「0」または「1」のいずれかが埋め込まれる。従って、各画素ブロックの状態は、「0」が埋め込まれた状態、「1」が埋め込まれた状態、および情報なし(電子透かしの埋め込みなし)の状態のうちのいずれかである。本実施形態において、各画素ブロックに埋め込まれる情報は、表示制御情報の表示可否情報である。具体的には、「0」は、アプリケーションの生成画像の表示禁止を示す。同様に、「1」は、アプリケーションの生成画像の表示許可を示す。
図3に示される例において、画像51〜54は、放送番組のフレームを示す。また、図3に示される例において、フレーム51、52、53、54は、時間的に連続した4つのフレームを示す。フレーム51〜54は、それぞれ、横1920画素×縦1080画素の大きさを有する。電子透かしの埋め込みの最小単位である画素ブロックは、1つ以上の画素から構成され、ここでは一例として、横8画素×縦8画素の画素群により構成される。画素ブロックには、それぞれ1ビットの情報を埋め込むことができる。各画素ブロックには、例えば、「0」または「1」のいずれかが埋め込まれる。従って、各画素ブロックの状態は、「0」が埋め込まれた状態、「1」が埋め込まれた状態、および情報なし(電子透かしの埋め込みなし)の状態のうちのいずれかである。本実施形態において、各画素ブロックに埋め込まれる情報は、表示制御情報の表示可否情報である。具体的には、「0」は、アプリケーションの生成画像の表示禁止を示す。同様に、「1」は、アプリケーションの生成画像の表示許可を示す。
図3に示される例において、フレーム51上の1〜40の数字が付された横8個×縦5個の分割領域は、それぞれ、埋め込みブロックを示す。埋め込みブロックは、1つ以上の画素ブロックから構成される。ここでは一例として、各埋め込みブロックは、横30個×縦27個の810個の画素ブロック群により構成される。埋め込みブロックは、画素ブロック群が示す情報の統合単位である。本実施形態において、単一の埋め込みブロックを構成する画素ブロックは、それぞれ、同一の情報を示す。また、本実施形態において、埋め込みブロックが占める領域は、表示制御情報の領域情報が示す領域に対応する。
図2に戻り、コンテンツ送信装置1の説明を続ける。送信処理部16は、映像・音声分離部12から取得した音声データと、電子透かし埋め込み部15から取得した映像データとを統合し、放送番組のコンテンツデータを生成する。送信処理部16は、生成した放送番組のコンテンツデータを圧縮し、圧縮した放送番組のコンテンツデータを放送中継装置を介してコンテンツ受信装置4に送信する。
図4は、コンテンツ受信装置4の概略機能構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツ受信装置4は、放送受信処理部41と、映像・音声分離部42と、電子透かし検出部43と、パターン変換部44と、通信処理部45と、アプリケーション処理部46と、表示制御部47と、表示部48と、音声出力部49と、を備える。また、コンテンツ受信装置4は、装置の内部にCPUや記憶装置を備える。また、コンテンツ受信装置4は、リモコンやキーボード、タッチパネルなどの入力装置を備える。
コンテンツ受信装置4は、放送受信処理部41と、映像・音声分離部42と、電子透かし検出部43と、パターン変換部44と、通信処理部45と、アプリケーション処理部46と、表示制御部47と、表示部48と、音声出力部49と、を備える。また、コンテンツ受信装置4は、装置の内部にCPUや記憶装置を備える。また、コンテンツ受信装置4は、リモコンやキーボード、タッチパネルなどの入力装置を備える。
コンテンツ受信装置4の記憶装置は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、コンテンツ受信装置4が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。放送受信処理部41、映像・音声分離部42、電子透かし検出部43、パターン変換部44、通信処理部45、アプリケーション処理部46、および表示制御部47は、例えば、コンテンツ受信装置4の備えるCPUが記憶装置に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
放送受信処理部41は、コンテンツ送信装置1から送信された放送番組のコンテンツデータを受信し、映像・音声分離部42に出力する。
映像・音声分離部42は、放送受信処理部41から取得した放送番組のコンテンツデータを映像データと音声データとに分離し、ベースバンド信号に復号する。映像・音声分離部42は、分離した映像データを電子透かし検出部43に出力する。また、映像・音声分離部42は、分離した音声データを音声出力部49に出力する。
映像・音声分離部42は、放送受信処理部41から取得した放送番組のコンテンツデータを映像データと音声データとに分離し、ベースバンド信号に復号する。映像・音声分離部42は、分離した映像データを電子透かし検出部43に出力する。また、映像・音声分離部42は、分離した音声データを音声出力部49に出力する。
電子透かし検出部43は、映像・音声分離部42から出力された動画像コンテンツの映像から電子透かしを検出する。電子透かし検出部43は、電子透かしの検出を各フレーム毎に行う。具体的には、電子透かし検出部43は、各フレームにおいて、例えば、左上から右下にかけて画素ブロックを順次走査する。電子透かし検出部43は、各画素ブロックに埋め込まれた表示可否情報を抽出し、パターン変換部44に出力する。
パターン変換部44は、電子透かし検出部43から取得した表示可否情報を埋め込みブロック単位に変換する。パターン変換部44は、埋め込みブロックを構成する画素ブロックのうちの多数が示す表示可否情報を、埋め込みブロック各々の領域と対応付ける。具体的には、例えば、1つの埋め込みブロックを構成する810個の画素ブロックのうち、808個の画素ブロックに埋め込まれた表示可否情報が「0」である場合、当該埋め込みブロックの領域と「0」とを対応付けることにより変換する。このように、単一の埋め込みブロックを構成する画素ブロックに同一の情報を埋め込むことにより、表示可否情報のエラーを抑制することができる。パターン変換部44は、変換処理により取得した表示制御情報を表示制御部47に出力する。
通信処理部45は、ネットワークNに接続するための通信用インターフェイスを備え、アプリケーション配信サーバ3と通信を行う。通信処理部45は、アプリケーション処理部46からの要求に応じて、アプリケーションのデータとアプリケーションが利用する情報とをアプリケーション配信サーバ3から取得する。通信処理部45は、取得したアプリケーションのデータと当該アプリケーションが利用する情報とをアプリケーション処理部46に出力する。
アプリケーション処理部46は、例えば、コンテンツ受信装置4のユーザからの入力に応じて、アプリケーションのデータの取得要求を通信処理部45に出力する。アプリケーション処理部46は、通信処理部45から取得したアプリケーションのデータに基づいてアプリケーションを実行する。アプリケーション処理部46は、アプリケーションを実行することにより、アプリケーションが利用するテキスト、静止画、および動画などの情報を表示するための画像を生成する。アプリケーション処理部46は、生成した画像のデータを表示制御部47に出力する。また、アプリケーション処理部46は、例えば、アプリケーションの実行において、アプリケーションが必要とする情報の取得要求を通信処理部45に出力し、当該取得要求に応じて取得された情報をアプリケーションの実行に利用する。
表示制御部47は、アプリケーション処理部46から取得したアプリケーションの生成画像と、映像・音声分離部42から取得した映像データとを、パターン変換部44から取得した表示制御情報に基づいて配置した表示画像のデータを生成する。表示制御部47は、生成した表示画像のデータを表示部48に出力する。
表示部48は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどの表示装置を備える。表示部48は、表示制御部47から取得した表示画像のデータを表示する。
音声出力部49は、映像・音声分離部42から取得した音声データに基づいて、音声や音響を出力する。
音声出力部49は、映像・音声分離部42から取得した音声データに基づいて、音声や音響を出力する。
図5は、コンテンツ送信装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、コンテンツ送信装置1は、放送番組のコンテンツデータを映像データと音声データとに分離する(ステップS101)。次に、コンテンツ送信装置1は、表示制御情報を取得する(ステップS102)。次に、コンテンツ送信装置1は、ステップS101において分離された映像データに、ステップS102において取得した表示制御情報を、電子透かしとして埋め込む(ステップS103)。次に、コンテンツ送信装置1は、電子透かしを埋め込んだ映像データと、ステップS101において分離された音声データとを統合し、放送番組のコンテンツデータを生成する(ステップS104)。次に、コンテンツ送信装置1は、生成した放送番組のコンテンツデータをコンテンツ受信装置4に送信し(ステップS105)、処理を終了する。
まず、コンテンツ送信装置1は、放送番組のコンテンツデータを映像データと音声データとに分離する(ステップS101)。次に、コンテンツ送信装置1は、表示制御情報を取得する(ステップS102)。次に、コンテンツ送信装置1は、ステップS101において分離された映像データに、ステップS102において取得した表示制御情報を、電子透かしとして埋め込む(ステップS103)。次に、コンテンツ送信装置1は、電子透かしを埋め込んだ映像データと、ステップS101において分離された音声データとを統合し、放送番組のコンテンツデータを生成する(ステップS104)。次に、コンテンツ送信装置1は、生成した放送番組のコンテンツデータをコンテンツ受信装置4に送信し(ステップS105)、処理を終了する。
図6は、コンテンツ受信装置4の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、コンテンツ受信装置4による放送番組とアプリケーションの生成画像との表示制御処理の流れの一例を示す。まず、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションの生成画像の表示設定領域の情報を取得する(ステップS201)。表示設定領域は、例えば、アプリケーションが要求する表示位置である。また、表示設定領域は、例えば、アプリケーション配信サーバ3から取得したアプリケーションのデータが含むスタイルシートに記述されており、放送番組のフレーム上の座標で示される。
図6は、コンテンツ受信装置4による放送番組とアプリケーションの生成画像との表示制御処理の流れの一例を示す。まず、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションの生成画像の表示設定領域の情報を取得する(ステップS201)。表示設定領域は、例えば、アプリケーションが要求する表示位置である。また、表示設定領域は、例えば、アプリケーション配信サーバ3から取得したアプリケーションのデータが含むスタイルシートに記述されており、放送番組のフレーム上の座標で示される。
次に、コンテンツ受信装置4は、放送番組のコンテンツデータを受信する(ステップS202)。次に、コンテンツ受信装置4は、受信した放送番組のコンテンツデータから映像データを分離し、電子透かしを検出する(ステップS203)。次に、コンテンツ受信装置4は、検出した電子透かしから表示制御情報を取得する(ステップS204)。表示制御情報の領域情報は、電子透かしの埋め込み領域によって示され、表示可否情報は、電子透かしとして埋め込まれた情報によって示される。
次に、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションの生成画像の表示設定領域において、表示が禁止されているか否かを判定する(ステップS205)。具体的には、例えば、コンテンツ受信装置4は、表示制御情報を参照し、ステップS201において取得した表示設定領域において、表示の禁止を示す表示可否情報が対応付けられている領域が存在するか否かを判定する。表示設定領域が、表示が禁止されている場合(ステップS205;YES)、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションの生成画像の表示設定領域を変更する(ステップS206)。次に、コンテンツ受信装置4は、ステップS206において変更した表示設定領域にアプリケーションの生成画像を表示し(ステップS207)、処理を終了する。また、表示が禁止されていない場合(ステップS205;NO)、コンテンツ受信装置4は、ステップS201において取得した表示設定領域にアプリケーションの生成画像を表示し(ステップS207)、処理を終了する。
図7は、放送番組の表示態様の一例を示す図である。
図7に示される放送番組の表示態様61において、表示部48は、2名の出演者611、612を表示している。また、表示態様61において、表示部48は、その右上の領域に各放送局の編成チャンネルを示すステーション・ロゴ613を表示している。表示態様61において、ステーション・ロゴ613は、「XYZ」の文字列である。
図7に示される放送番組の表示態様61において、表示部48は、2名の出演者611、612を表示している。また、表示態様61において、表示部48は、その右上の領域に各放送局の編成チャンネルを示すステーション・ロゴ613を表示している。表示態様61において、ステーション・ロゴ613は、「XYZ」の文字列である。
図8は、本実施形態に係る放送番組に対するアプリケーションの生成画像の表示設定領域の第1例を説明するための図である。
図8に示される放送番組の表示態様は、図7に示される表示態様61と同一である。領域614は、アプリケーションの表示設定領域である。表示設定領域614は、表示部48に表示されている2名の出演者611、612の顔周辺に設定されている。従って、アプリケーションの表示設定領域に基づいてアプリケーションの生成画像が表示された場合、当該画像により2名の出演者611、612の顔が覆われるため、コンテンツ受信装置4のユーザは、出演者の判別が難しくなる。
図8に示される放送番組の表示態様は、図7に示される表示態様61と同一である。領域614は、アプリケーションの表示設定領域である。表示設定領域614は、表示部48に表示されている2名の出演者611、612の顔周辺に設定されている。従って、アプリケーションの表示設定領域に基づいてアプリケーションの生成画像が表示された場合、当該画像により2名の出演者611、612の顔が覆われるため、コンテンツ受信装置4のユーザは、出演者の判別が難しくなる。
図9は、電子透かしの埋め込みパターンの第1例を説明するための模式図である。
図9に示される例において、フレーム55は、図7に示される表示態様において表示されている放送番組のフレームである。図9に示される電子透かしの埋め込みパターンは、図8に示されるアプリケーションの表示設定領域614に対応する領域に表示禁止領域を定めるものである。フレーム55の電子透かしの埋め込みブロック1〜40のうち、表示設定領域614には、埋め込みブロック10〜15、18〜23が対応する。これらの埋め込みブロックを構成する画素ブロックには、それぞれ、表示可否情報として、アプリケーションの表示禁止を示す「0」が埋め込まれている。
図9に示される例において、フレーム55は、図7に示される表示態様において表示されている放送番組のフレームである。図9に示される電子透かしの埋め込みパターンは、図8に示されるアプリケーションの表示設定領域614に対応する領域に表示禁止領域を定めるものである。フレーム55の電子透かしの埋め込みブロック1〜40のうち、表示設定領域614には、埋め込みブロック10〜15、18〜23が対応する。これらの埋め込みブロックを構成する画素ブロックには、それぞれ、表示可否情報として、アプリケーションの表示禁止を示す「0」が埋め込まれている。
図10は、放送番組とアプリケーションの生成画像との表示態様の第1例を示す図である。
図10に示される表示態様62は、コンテンツ受信装置4が、図8に示されるアプリケーションの表示設定領域を、図9に示される電子透かしの埋め込みパターンに基づいて変更した場合の表示態様の一例である。表示態様62において、表示部48は、放送番組621とアプリケーションの生成画像622とを、画面上の異なる位置に表示している。このように、アプリケーションの表示設定領域が表示制御情報が示す表示禁止領域と重複する場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、放送番組とアプリケーションの生成画像とを、それぞれ区分けされた異なる領域に並べて表示してよい。これにより、コンテンツ受信装置4は、放送番組の演出意図を損ねず、重要な情報の表示を妨害しない配置で、アプリケーションの生成画像を表示することができる。
図10に示される表示態様62は、コンテンツ受信装置4が、図8に示されるアプリケーションの表示設定領域を、図9に示される電子透かしの埋め込みパターンに基づいて変更した場合の表示態様の一例である。表示態様62において、表示部48は、放送番組621とアプリケーションの生成画像622とを、画面上の異なる位置に表示している。このように、アプリケーションの表示設定領域が表示制御情報が示す表示禁止領域と重複する場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、放送番組とアプリケーションの生成画像とを、それぞれ区分けされた異なる領域に並べて表示してよい。これにより、コンテンツ受信装置4は、放送番組の演出意図を損ねず、重要な情報の表示を妨害しない配置で、アプリケーションの生成画像を表示することができる。
図11は、放送番組に対するアプリケーションの生成画像の表示設定領域の第2例を説明するための図である。
図11に示される放送番組の表示態様は、図7に示される表示態様61と同一である。領域615は、アプリケーションの表示設定領域である。表示設定領域615は、表示部48に表示されているステーション・ロゴ613の周辺に設定されている。従って、アプリケーションの表示設定領域に基づいてアプリケーションの生成画像が表示された場合、当該画像によりステーション・ロゴ613が覆われるため、コンテンツ受信装置4のユーザは、選局チャンネルを識別することが難しくなる。
図11に示される放送番組の表示態様は、図7に示される表示態様61と同一である。領域615は、アプリケーションの表示設定領域である。表示設定領域615は、表示部48に表示されているステーション・ロゴ613の周辺に設定されている。従って、アプリケーションの表示設定領域に基づいてアプリケーションの生成画像が表示された場合、当該画像によりステーション・ロゴ613が覆われるため、コンテンツ受信装置4のユーザは、選局チャンネルを識別することが難しくなる。
図12は、電子透かしの埋め込みパターンの第2例を説明するための模式図である。
図12に示される例において、フレーム55は、図7に示される表示態様において表示されている放送番組のフレームである。図12に示される電子透かしの埋め込みパターンは、図11に示されるアプリケーションの表示設定領域615に対応する領域に表示禁止領域を定めるものである。フレーム55の電子透かしの埋め込みブロック1〜40のうち、表示設定領域615には、埋め込みブロック6〜8が対応する。これらの埋め込みブロックを構成する画素ブロックには、それぞれ、表示可否情報として、アプリケーションの表示禁止を示す「0」が埋め込まれている。
図12に示される例において、フレーム55は、図7に示される表示態様において表示されている放送番組のフレームである。図12に示される電子透かしの埋め込みパターンは、図11に示されるアプリケーションの表示設定領域615に対応する領域に表示禁止領域を定めるものである。フレーム55の電子透かしの埋め込みブロック1〜40のうち、表示設定領域615には、埋め込みブロック6〜8が対応する。これらの埋め込みブロックを構成する画素ブロックには、それぞれ、表示可否情報として、アプリケーションの表示禁止を示す「0」が埋め込まれている。
図13は、放送番組とアプリケーションの生成画像との表示態様の第2例を示す図である。
図13に示される表示態様63は、コンテンツ受信装置4が、図11に示されるアプリケーションの表示設定領域を、図12に示される電子透かしの埋め込みパターンに基づいて変更した場合の表示態様の一例である。表示態様63において、表示部48は、アプリケーションの生成画像631を画面上の左上の領域に、放送番組に重ね合わせて表示している。このように、アプリケーションの表示設定領域が表示制御情報が示す表示禁止領域と重複する場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、アプリケーションの生成画像を、表示禁止領域以外の領域に、放送番組と重ね合わせて表示してもよい。これにより、コンテンツ受信装置4は、放送事業者の意図や視聴者の利便性を損ねず、放送番組の提供や視聴に不可欠な情報の表示を妨害しない配置で、アプリケーションの生成画像を表示することができる。
図13に示される表示態様63は、コンテンツ受信装置4が、図11に示されるアプリケーションの表示設定領域を、図12に示される電子透かしの埋め込みパターンに基づいて変更した場合の表示態様の一例である。表示態様63において、表示部48は、アプリケーションの生成画像631を画面上の左上の領域に、放送番組に重ね合わせて表示している。このように、アプリケーションの表示設定領域が表示制御情報が示す表示禁止領域と重複する場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、アプリケーションの生成画像を、表示禁止領域以外の領域に、放送番組と重ね合わせて表示してもよい。これにより、コンテンツ受信装置4は、放送事業者の意図や視聴者の利便性を損ねず、放送番組の提供や視聴に不可欠な情報の表示を妨害しない配置で、アプリケーションの生成画像を表示することができる。
上述したように、放送通信連携サービスにおいて、放送の受信機が放送番組とアプリケーションの生成画像とを同時に表示することが考えられている。しかしながら、このような同時表示において、表示の態様によっては、放送番組の表示画面の一部もしくは全体が通信コンテンツによって覆われてしまい、画面構成や番組構成などの番組制作者の演出意図が視聴者に伝わらなくなる可能性がある。また、緊急地震速報など、視聴者にとって重要で緊急性の高い情報が、正確かつ確実に伝わらなくなる危険性があった。そして、従来の技術では、これらの問題を解決するには、費用が掛かる場合があった。
これに対して、本実施形態に係るコンテンツ送信装置1は、アプリケーションの生成画像の表示を制御する表示制御情報を、電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む。
また、本実施形態に係るコンテンツ受信装置4は、放送番組の映像データに埋め込まれた電子透かしから表示制御情報を取得し、取得した表示制御情報に基づいてアプリケーションの生成画像の表示を制御する。
これにより、コンテンツ送信装置1は、放送番組の映像データに電子透かしを埋め込むだけで、コンテンツ受信装置4が放送番組を表示するときに、放送番組の演出や放送番組内の重要な情報がアプリケーションの生成画像により損なわれることを防ぐことができる。従って、表示制御情報を別途放送信号に多重化して配信する必要がないため、コンテンツ送信装置1とコンテンツ受信装置4とは、放送通信連携サービスにおいて、費用を抑えて放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御することができる。
また、本実施形態に係るコンテンツ受信装置4は、放送番組の映像データに埋め込まれた電子透かしから表示制御情報を取得し、取得した表示制御情報に基づいてアプリケーションの生成画像の表示を制御する。
これにより、コンテンツ送信装置1は、放送番組の映像データに電子透かしを埋め込むだけで、コンテンツ受信装置4が放送番組を表示するときに、放送番組の演出や放送番組内の重要な情報がアプリケーションの生成画像により損なわれることを防ぐことができる。従って、表示制御情報を別途放送信号に多重化して配信する必要がないため、コンテンツ送信装置1とコンテンツ受信装置4とは、放送通信連携サービスにおいて、費用を抑えて放送番組とアプリケーションの生成画像との配置を制御することができる。
なお、上述した実施形態において、コンテンツ受信装置4上で動作するアプリケーションの提供者は、例えば、放送事業者、放送事業者が認定した他事業者、それ以外の提供者などであってよい。また、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションのデータを、アプリケーション配信サーバ3以外から取得してもよい。コンテンツ受信装置4は、例えば、放送の伝送路や通信の伝送路を介して、アプリケーションのデータを取得してよい。また、コンテンツ受信装置4は、例えば、アプリケーションのデータを情報記録媒体等から読み込んでもよい。また、コンテンツ受信装置4は、例えば、製品の出荷時にアプリケーションを実装されていてもよい。
なお、上述した実施形態において、コンテンツ受信装置4は、アプリケーションの生成画像の表示許可を示す表示可否情報に基づいて、表示の制御を行ってもよい。コンテンツ受信装置4は、例えば、アプリケーションの生成画像の表示設定領域が表示制御情報が表示許可を示す領域ではなかった場合、当該アプリケーションの表示設定領域を変更してよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、表示制御情報が表示許可を示す領域にアプリケーションの生成画像を表示してよい。また、コンテンツ受信装置4は、例えば、図10に示される表示態様62のように、放送番組とアプリケーションの生成画像とを並べて表示してもよい。
なお、上述した実施形態における電子透かしの埋め込みにおいて、埋め込みブロックの形状は、矩形でなくてもよい。埋め込みブロックの形状は、例えば、コの字型やL字型であってもよい。
なお、上述した実施形態において、表示制御情報は、上述したものとは異なる態様であってもよい。例えば、表示制御情報は、領域情報を含まず、電子透かしが埋め込まれたフレームにおけるアプリケーションの生成画像の表示の可否のみを示す情報であってもよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、アプリケーションの生成画像の表示が禁止されているフレームにおいて、アプリケーションの表示を消去し、放送番組のみを表示するようにしてよい。
なお、上述した実施形態における電子透かしの埋め込みにおいて、コンテンツ送信装置1は、複数ビットを有する表示制御情報を埋め込んでもよい。そして、表示制御情報は、例えば、アプリケーションの識別情報やアプリケーションの種別に応じた制御についての情報を含んでよい。例えば、表示制御情報は、アプリケーション各々を識別する個別識別情報やアプリケーションの製作者を識別する製作者識別情報などを含んでよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、電子透かしとして埋め込まれた表示制御情報が含む個別識別情報、製作者識別情報、またはアプリケーションの種別に合致するアプリケーション各々について、当該アプリケーションの生成画像の表示の制御を行ってよい。これにより、コンテンツ送信装置1は、例えば、特定のアプリケーションを指定して、その表示制御を行うことなどが可能となる。
また、表示制御情報は、例えば、放送番組とアプリケーションの生成画像との画面上における表示の関係を指定する情報を含んでもよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、当該情報に基づいて、例えば、図10に示される表示態様62のように、放送番組を縮小して表示し、その外側の領域にアプリケーションを表示してよい。また、例えば、コンテンツ受信装置4は、当該情報に基づいて、図13に示される表示態様63のように、アプリケーションの生成画像を、表示禁止領域以外の領域に、放送番組と重ね合わせて表示してもよい。
また、表示制御情報は、例えば、アプリケーションの生成画像の表示のタイミングを制御するタイミング情報を含んでもよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、当該タイミング情報に同期して、アプリケーションを実行したり、アプリケーションが利用するデータの取得を行ったりしてよい。そして、コンテンツ受信装置4は、これと同時に、アプリケーションの生成画像の表示位置や当該画像が示す情報の内容の制御などを行ってよい。
また、表示制御情報は、例えば、表示の制御の優先度を含んでもよい。この場合、コンテンツ受信装置4は、例えば、表示の禁止の優先度が低い領域にアプリケーションの生成画像を表示してよい。
なお、上述した実施形態において、表示設定領域は、例えば、コンテンツ受信装置4において、予め定められた領域であってよい。また、表示設定領域は、例えば、コンテンツ受信装置4において、予めアプリケーションの種別ごとに定義された領域であってもよい。
なお、上述した実施形態において、表示設定領域は、例えば、コンテンツ受信装置4において、予め定められた領域であってよい。また、表示設定領域は、例えば、コンテンツ受信装置4において、予めアプリケーションの種別ごとに定義された領域であってもよい。
上述したコンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置4は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置4の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体ディスク(SSD)、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを放送や通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。また上記プログラムは、上記処理の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した処理をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるコンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置4の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置4の各機能部は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更などをすることが可能である。
S1…放送システム、1…コンテンツ送信装置、11…記憶部、111…放送番組記憶部、12…映像・音声分離部、13…表示制御情報入力部、14…パターン生成部、15…電子透かし埋め込み部、16…送信処理部、2…放送中継装置、3…アプリケーション配信サーバ、4…コンテンツ受信装置、41…放送受信処理部、42…映像・音声分離部、43…電子透かし検出部、44…パターン変換部、45…通信処理部、46…アプリケーション処理部、47…表示制御部、48…表示部、49…音声出力部、N…ネットワーク
Claims (6)
- アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み部と、
を備えることを特徴とする電子透かし埋め込み装置。 - 前記表示制御情報は、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する領域を示す領域情報と、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示の可否を示す表示可否情報とを対応付けた情報であり、
前記電子透かし埋め込み部は、前記取得部が取得した前記表示制御情報に基づいて、前記放送番組の前記領域情報が示す領域に、当該領域情報に対応する前記表示可否情報を電子透かしとして埋め込む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。 - 放送番組を受信する放送受信処理部と、
前記放送受信処理部が受信した前記放送番組の映像データから電子透かしを検出する電子透かし検出部と、
アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報であって、前記電子透かし検出部が検出した電子透かしが示す表示制御情報に基づいて、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電子透かし埋め込み装置と、
請求項3に記載の表示装置と、
を備え、
前記表示装置は、前記電子透かし埋め込み装置によって電子透かしが埋め込まれた放送番組を受信する
ことを特徴とする放送システム。 - コンピュータに、
アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報を取得する取得手順、
前記取得手順において取得した表示制御情報を電子透かしとして放送番組の映像データに埋め込む電子透かし埋め込み手順、
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、
放送番組を受信する放送受信処理手順と、
前記放送受信処理手順において受信した前記放送番組から電子透かしを検出する電子透かし検出手順、
アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御するための表示制御情報であって、前記電子透かし検出手順において検出した電子透かしが示す表示制御情報に基づいて、前記アプリケーションプログラムの生成画像の表示を制御する表示制御手順、
を実行させるためのプログラム。
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---|---|---|---|
JP2014052294A JP2015177348A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 電子透かし埋め込み装置、表示装置、放送システム、およびプログラム |
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Citations (3)
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JP2002024095A (ja) * | 2000-07-06 | 2002-01-25 | Hitachi Ltd | コンテンツ処理方法、コンテンツ再生装置、コンテンツ配信装置および記憶媒体 |
JP2008225904A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Sony Corp | データ処理システム及びデータ処理方法 |
JP2013238987A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 情報表示装置、情報入力装置、情報表示プログラム及び情報入力プログラム |
-
2014
- 2014-03-14 JP JP2014052294A patent/JP2015177348A/ja active Pending
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