JP2015171195A - モータ、モータ装置および指針式表示装置 - Google Patents

モータ、モータ装置および指針式表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータのラジアル方向への振動を抑制することのできるモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提供すること。【解決手段】モータ1において、ステータコア60の複数の突極61のうち、180?未満の第1角度範囲θ1に位置する2つの突極61f、61b(主極)の各々の周りにはコイル9が配置されている。また、複数の突極61のうち、2つの主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側で第1角度範囲θ1を二等分する仮想の二等分線Laの延長線Lbを中心とする180?の第2角度範囲θ2に位置する突極61c〜61eは、コイル9が周りに配置されていない第1補極である。主極(突極61f、61b)とマグネット50とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c〜61e)とマグネット50とに挟まれた隙間空間の構成とは相違している。【選択図】図4

Description

本発明は、マグネットの周面に沿って設けられたステータコアの複数の突極のうち、2つの突極にコイルが巻回されたモータ、モータ装置、および指針式表示装置に関するものである。
自動車用メータ装置等の表示装置においては、モータによって指針を取り付けた構造が採用されることがある。一方、モータとして、マグネットの周面に沿ってステータコアの複数の突極を配置し、複数の突極のうち、2つの突極にコイルを巻回した構成が提案されている(特許文献1参照)。
特許2005−333786号公報
特許文献1に記載のモータでは、ロータが回転した際、ロータの回転中心軸線に対して直交するラジアル方向の2方向の各々からロータに力が作用する。また、ロータにラジアル方向から加わる力は、ロータの回転に伴って反転する。このため、ロータが振動し、例えば、異音の発生や軸受の寿命低下等の原因となる。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ロータのラジアル方向への振動を抑制することのできるモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るモータは、S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコアと、前記複数の突極のうち、180°未満の第1角度範囲に位置する2つの主極の各々の周りに配置されたコイルと、を有し、前記複数の突極のうち、前記2つの主極が位置する側とは反対側で前記第1角度範囲を二等分する仮想の二等分線の延長線を中心とする180°の第2角度範囲に位置する突極は、コイルが周りに配置されていない第1補極であり、前記主極の先端部と前記マグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、前記第1補極の先端部と前記マグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成とが相違することにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とする。
本発明では、第1角度範囲に配置された主極の先端部とマグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、2つの主極が位置する側とは反対側の第2角度範囲に位置する第1補極とマグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成とが相違しているため、ロータとステータコアとの間には、ロータを主極が位置する側、および主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。従って、ロータは、主極が位置する第1角度範囲の側、あるいは第1補極が位置する第2角度範囲の側の一方に向かう側圧を受けた状態で回転するので、ロータが振動しにくい。それ故、振動に起因する異音の発生等を抑制することができる。
本発明において、前記主極の先端部の幅と前記第1補極の先端部の幅とが相違していることにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している構成を採用することができる。
本発明において、前記2つの主極の間には、コイルが周りに配置されていない第2補極が位置し、当該第2補極の幅は、前記主極の幅と等しいことが好ましい。
本発明において、前記主極の先端部の幅が前記第1補極の先端部の幅より広いことにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることが好ましい。コイルに通電した際、主極では、第1補極よりロータを吸引する力が大きいため、かかる構成に合わせて、主極の先端部の幅を第1補極の幅より広くすれば、ロータとステータコアとの間に、ロータを主極が位置する側に向かうラジアル方向の吸引力を確実に発生させることができる。
本発明において、前記主極の先端部の厚さと前記第1補極の先端部の厚さとが相違していることにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している構成を採用することができる。
本発明において、前記ステータコアは、複数枚の磁性板が積層された積層コアであり、前記複数枚の磁性板のうち、少なくとも一枚の磁性板では、他の磁性板より、前記主極および前記第1補極のうち、先端部の厚さが薄い突極を構成する部分が短いことにより、前記主極の先端部の厚さと前記第1補極の先端部の厚さとが相違している構成を採用することができる。
本発明において、前記2つの主極の間には、コイルが周りに配置されていない第2補極が位置し、当該第2補極の厚さは、前記主極の厚さと等しいことが好ましい。
本発明において、前記主極の先端部の厚さが前記第1補極の先端部の厚さより厚いことにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることが好ましい。コイルに通電した際、主極では、第1補極よりロータを吸引する力が大きいため、かかる構成に合わせて、主極の先端部の厚さを第1補極の先端部の厚さより厚くすれば、ロータとステータコアとの間に、ロータを主極が位置する側に向かうラジアル方向の吸引力を確実に発生させることができる。
本発明に係るモータは、モータ装置に用いることができ、かかるモータ装置は、前記ロータの回転を伝達する輪列と、前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力部材と、を有している。
本発明に係るモータ装置は、指針式表示装置に用いることができ、かかる指針式表示装置では、前記出力部材によって指針が駆動される。
本発明では、第1角度範囲に配置された主極の先端部とマグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、2つの主極が位置する側とは反対側の第2角度範囲に位置する第1補極とマグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成とが相違しているため、ロータとステータコアとの間には、ロータを主極が位置する側、および主極が位置する側とは反対
側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。従って、ロータは、主極が位置する第1角度範囲の側、あるいは第1補極が位置する第2角度範囲の側の一方に向かう側圧を受けた状態で回転するので、ロータが振動しにくい。それ故、振動に起因する異音の発生等を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るモータ装置の説明図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ装置に用いたモータの説明図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ装置に用いたモータの平面図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとの隙間空間を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとの隙間空間を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとの隙間空間を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るモータ装置に用いたモータのステータコアの説明図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとの隙間空間を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係るモータ装置に用いたモータのステータコアの説明図である。 本発明の実施の形態3に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとのエアーギャップを模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るモータ装置に用いたモータにおける突極とマグネットとのエアーギャップを模式的に示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ、モータ装置、および指針式表示装置を説明する。
[実施の形態1]
(モータ装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るモータ装置100の説明図であり、図1(a)、(b)は、モータ装置100を出力軸10が突出している側からみた斜視図、および分解斜視図である。なお、以下の説明では、出力軸10の軸線Lが延在している方向のうち、出力軸10が突出している側を一方側L1とし、出力軸10が突出している側とは反対側を他方側L2としてある。また、モータ1におけるロータ5の軸線を回転中心軸線L0としてある。また、便宜上、回転中心軸線L0の一方側についても一方側L1とし、回転中心軸線L0の他方側についても他方側L2として説明する。
図1に示すモータ装置100は、ケース2から軸線L方向の一方側L1に出力軸10(出力部材)が突出した構造を有している。本形態のモータ装置100は指針式表示装置200に用いられており、出力軸10には指針11が連結されている。
ケース2は、軸線L方向からみたときに略円形の第1ケース21と、軸線L方向からみたときに略円形の第2ケース22とを有している。第1ケース21は、軸線L方向の他方側L2に配置され、第2ケース22は、軸線L方向の一方側L1に配置されている。第1ケース21の側板部211には、周方向の複数個所に凸部219が形成されており、第2ケース22の側板部221には、周方向の複数個所に凸部219と係合するフック229が形成されている。従って、フック229と凸部219とを係合させて第1ケース21と
第2ケース22とを結合させれば、ケース2を構成することができる。このように構成したケース2において、第2ケース22の底板部222には、出力軸10を支持する筒部223が形成されている。
(モータ1の構成)
モータ装置100は、ケース2の内部にモータ1を有している。モータ1は、ケース2に回転可能に支持されたロータ5と、ロータ5の周りに配置されたステータ6とを有している。ロータ5は、ケース2に回転可能に支持された回転軸51を有している。
ロータ5は、回転軸51の回転中心軸線L0方向の一方側L1の端部に固定されたピニオン58と、ピニオン58と一体化された円筒状のマグネット50とを有しており、マグネット50の外周面では、S極とN極とが交互に等角度間隔に形成されている。本形態において、マグネット50とピニオン58とはインサート成形により一体化されており、マグネット50とピニオン58とは、樹脂製の円板部59によって結合されている。また、円板部59は、回転軸51に固定されている。
また、モータ装置100は、ロータ5の回転を減速して出力軸10に伝達する輪列4を有しており、かかる輪列4も、ロータ5およびステータ6と同様、ケース2に支持されている。輪列4は、ロータ5のピニオン58に噛合する大径歯車411と第2歯車42に噛合する小径歯車(図示せず)とを備えた第1歯車41と、第1歯車41の小径歯車に噛合する大径の第2歯車42とを有している。第2歯車42には出力軸10が一体に形成されており、出力軸10は、第1ケース21の凹部215と第2ケース22の筒部223とによって回転可能に支持されている。なお、第1歯車41は支軸48に回転可能に支持されており、支軸48の両端は、第1ケース21の軸穴216と第2ケース22とに保持されている。
(ステータ6の詳細構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係るモータ装置100に用いたモータ1の説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、モータ1の斜視図、モータ1の分解斜視図、およびモータ1をさらに細かく分解した様子を示す分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係るモータ装置100に用いたモータ1の平面図である。
図2および図3に示すように、モータ1において、ステータ6は、マグネット50の外周面に隙間を隔てて対向する複数の突極61(突極61a〜61f)を備えたステータコア60を有しており、複数の突極61は連結部65により繋がっている。また、ステータ6は、複数の突極61のうち、突極61f(主極)に装着されたコイルボビン7(コイルボビン7a)と、コイルボビン7を介して突極61fの周りを周回するコイル9(第1コイル9a)と、複数の突極61のうち、突極61b(主極)に装着されたコイルボビン7(コイルボビン7b)と、コイルボビン7を介して突極61bの周りを周回するコイル9(第2コイル9b)とを有している。本形態において、突極61の数は6個であり、マグネット50では、S極とN極とが4対形成されている。また、主極(突極61f、61b)は、回転中心軸線L0に対して、図1に示す第1歯車41の側に配置されている。
ステータ6は、ロータ5が配置される部分が開口部64になっており、かかる開口部64の内周縁からマグネット50の外周面に向けて複数の突極61が突出し、突極61の径方向内側の先端部610a〜610fがマグネット50の外周面に隙間を介して対向している。
ここで、ステータコア60は、コイルボビン7が装着された突極61b、61fが、他の突極61a、61c〜61eより長い。このため、ステータコア60は、突極61b、
61fが形成されている部分が径方向外側に略矩形形状に張り出しており、突極61b、61fは、ステータコア60の矩形部69b、69fの外周部分から径方向内側に突出している。
ステータコア60は板状であり、上記の形状に打ち抜いた磁性板を複数枚、積層することにより、構成されている。ステータコア60には、突極61aの根元付近に支軸48が嵌った穴68が形成され、突極61dの径方向外側には、径方向外側に突出して、図1に示す第1ケース21と第2ケース22とに挟まれた凸部67が形成されている。
(コイルボビン7の構成)
コイルボビン7aとコイルボビン7bとは、突極61a、61dを結んだ線を中心とする線対称に構成されており、同一の構造を有している。このため、コイルボビン7aおよびコイルボビン7bについては、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
コイルボビン7aは、コイル9(第1コイル9a)を形成するコイル線90が巻回される筒状の胴部71を備えた絶縁性のボビン本体70と、ボビン本体70に保持された2本の端子ピン8(端子ピン8a、8b)とを有している。ボビン本体70は樹脂製であり、端子ピン8は金属製である。ボビン本体70は、胴部71の径方向内側の端部に、胴部71より外形寸法が大きい第1鍔部72を備え、胴部71の径方向外側の端部には、胴部71より外形寸法が大きい第2鍔部73を備えている。第1鍔部72と第2鍔部73とは胴部71を挟んで対向しており、第1鍔部72と第2鍔部73との間では、胴部71の周りにコイル線90が巻回されている。
第2鍔部73には、端子ピン8(端子ピン8a、8b)が保持されている。端子ピン8の一方の端部81には、コイル線90の端部が絡げられた後、ハンダ付けされる。端子ピン8の他方の端部82は、図1に示す第1ケース21から突出し、配線基板等の配線材(図示せず)が接続される。胴部71は四角筒状であり、かかる胴部71の内側にはステータコア60の突極61fが挿入され、その結果、突極61fの周りに第1コイル9aが配置される。突極61fは、胴部71の内面に形成された凸部(図示せず)に当接し、突極61fに対してコイルボビン7が位置ずれすることが抑制されている。
コイルボビン7bは、コイル9(第2コイル9b)を形成するコイル線90が巻回される筒状の胴部71を備えた絶縁性のボビン本体70と、ボビン本体70に保持された2本の端子ピン8(端子ピン8a、8b)とを有している。ボビン本体70の構成は、コイルボビン7aと同様であるため、説明を省略するが、ボビン本体70の胴部71の内側にはステータコア60の突極61bが挿入される。その結果、突極61bの周りに第2コイル9bが配置される。
矩形部69bにおいて、突極61bの両側で突極61bに沿って延在する延在部分651は、突極61bに対して斜めに延在しており、突極61bと延在部分651との間隔は、径方向内側で広がっている。このため、径方向の内側から突極61bにコイルボビン7bを挿入するのが容易である。また、矩形部69fにおいても、突極61fの両側で突極61fに沿って延在する延在部分651が突極61fに対して斜めに延在しており、突極61fと延在部分651との間隔は、径方向内側で広がっている。このため、径方向の内側から突極61fにコイルボビン7aを挿入するのが容易である。
(動作)
このように構成したモータ1、モータ装置100および指針式表示装置200において、端子ピン8(端子ピン8a、8b)を介してコイル9(第1コイル9aおよび第2コイル9b)に給電すると、ロータ5が回転し、かかる回転は、図1(b)に示す輪列4を介
して出力軸10に伝達される。従って、出力軸10に連結された指針11が回転する。その際、コイル9に所定の駆動パルス数を入力することにより、指針11の角度位置が切り換わり、指針11を時計周りに目標位置まで回転させた後、停止させることができる。また、逆回転用の駆動パルスを供給すれば、指針を反時計周りに別の目標位置まで回転させることができる。
(突極61の角度位置)
本形態において、突極61は、不等間隔に配置されているが、第1コイル9aが配置された突極61f(主極)、および第2コイル9bが配置された突極61b(主極)は、一方の突極の周方向の中心がS極とN極との間、すなわち、S極とN極との境界部分に対向するとき、他方の突極の周方向の中心がS極の周方向の中心またはN極の周方向の中心と対向するように配置されている。より具体的には、本形態では、突極61の数が6個で、マグネット50では、S極とN極とが4対形成されていることから、周方向で角度位置が112.5°ずれた2つの突極61f、61bが主極として利用され、他の突極61a、61c、61d、61eは、コイル9が配置されていない補極である。なお、突極61f、61bの角度位置が112.5°ずれているとは、突極61fの周方向の中心と突極61bの周方向の中心とが、角度位置で112.5°ずれていることを意味する。
また、本形態では、周方向で隣り合う突極61の各間隔は、突極61aを起点にすると、図3に向かって時計周りに56.25°、56.25°、67.5°、67.5°、56.25、56.25°である。
このように本形態のモータ装置100において、モータ1では、マグネット50はS極とN極とが等角度間隔に4対形成され、ステータコア60では、突極61が6個形成されている。かかる構成の場合、突極61を等角度間隔に配置すると、ロータ5の回転に十分な励磁トルクを得ることができないが、ステータコア60では、複数の突極61のうち、コイル9が巻回された突極61f、61bは、一方の突極の周方向の中心がS極とN極との間に対向するとき、他方の突極の周方向の中心がS極の周方向の中心またはN極の周方向の中心と対向するように配置されている。このため、ロータ5の回転に十分な励磁トルクを得ることができる。
また、本形態のモータ装置100に用いたモータ1に対して電気角に対するディテントトルクの変化を検証したところ、周方向で隣り合う突極61の各間隔を上記の条件に設定すると、ディテントトルクの変化が小さい。このため、本形態のモータ装置100では、ロータ5の振動が少ない。従って、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる。
(突極61とマグネット50との隙間空間の構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。
本形態では、図4に示すように、複数の突極61のうち、180°未満の第1角度範囲θ1に位置する2つの突極61f、61bは各々、コイル9が周りに配置された主極とされている。これに対して、複数の突極61のうち、2つの突極61f、61b(主極)が位置する側とは反対側で第1角度範囲θ1を二等分する仮想の二等分線Laの延長線Lbを中心とする180°の第2角度範囲θ2に位置する突極61c、61d、61eは、コイル9が周りに配置されていない第1補極になっている。また、2つの主極(突極61f、61b)の間に位置する突極61aは、コイル9が配置されていない第2補極になっている。
本形態では、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させてある。このため、ロータ5とステータコア60との間には、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。
より具体的には、まず、6つの突極61において、先端部610a〜610fの厚さ、および先端部610a〜610fとマグネット50の外周面との間隔は同一である。また、2つの主極(突極61f、61b)において、先端部610f、610bの幅W1が同一であり、3つの第1補極(突極61c、61d、61e)において、先端部610c、610d、610eの幅W2が同一である。但し、幅W1と幅W2とは相違している。本形態において、幅W1は、幅W2より広い。
このため、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力と、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力とが相違しており、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力は、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力より大である。
また、本形態では、2つの主極(突極61f、61b)の間には、コイル9が配置されていない突極61a(第2補極)が設けられているが、かかる第2補極(突極61a)の先端部610aの幅はW1であり、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの幅W1と等しい。このため、マグネット50と第2補極(突極61a)との磁気吸引力は、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力より大である。
従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる。
また、コイル9に通電した際、主極(突極61f、61b)では、第1補極(突極61c、61d、61e)よりロータ5を吸引する力が大きく、本形態では、かかる構成に合わせて、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの幅W1を第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eの幅W2より広くしてある。従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を確実に受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる。また、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転軸51に対する軸受部分(ケース2において回転軸51を支持している部分)の寿命低下を抑制することができる。
[実施の形態1の変形例]
図5は、本発明の実施の形態1の変形例に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図5に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1
補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させてある。このため、ロータ5とステータコア60との間には、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。より具体的には、まず、6つの突極61において、先端部610a〜610fの厚さ、および先端部610a〜610fとマグネット50の外周面との間隔は同一である。また、2つの主極(突極61f、61b)において、先端部610f、610bの幅W1が同一であり、3つの第1補極(突極61c、61d、61e)において、先端部610c、610d、610eの幅W2が同一である。但し、幅W1と幅W2とは相違している。
本形態において、幅W1は、幅W2より狭い。このため、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力と、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力とが相違しており、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力は、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力より大である。
また、本形態では、2つの主極(突極61f、61b)の間には、コイル9が配置されていない突極61a(第2補極)が設けられているが、かかる第2補極(突極61a)の先端部610aの幅はW1であり、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの幅W1と等しい。このため、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力は、マグネット50と第2補極(突極61a)との磁気吸引力より大である。
従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側とは反対側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる等の効果を奏する。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。図7は、本発明の実施の形態2に係るモータ装置100に用いたモータ1のステータコア60の説明図であり、図7(a)、(b)は、ステータコア60の斜視図、およびステータコア60の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図6に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させてある。このため、ロータ5とステータコア60との間には、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。より具体的には、まず、6つの突極61において、先端部610a〜610fとマグネット50の外周面との間隔は同一である。本形態では、6つの突極61において、先端部610a〜610fの幅が同一である。
また、2つの主極(突極61f、61b)において、先端部610f、610bの厚さt1が同一であり、3つの第1補極(突極61c、61d、61e)において、先端部610c、610d、610eの厚さt2が同一である。但し、厚さt1と厚さ2とは相違し
ている。
本形態において、厚さt1は、厚さt2より厚い。このため、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力と、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力とが相違しており、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力は、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力より大である。
また、本形態では、2つの主極(突極61f、61b)の間には、コイル9が配置されていない突極61a(第2補極)が設けられているが、かかる第2補極(突極61a)の先端部610aの厚さはt1であり、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの厚さt1と等しい。このため、マグネット50と第2補極(突極61a)との磁気吸引力は、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力より大である。
従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる等の効果を奏する。
また、コイル9に通電した際、主極(突極61f、61b)では、第1補極(突極61c、61d、61e)よりロータ5を吸引する力が大きく、本形態では、かかる構成に合わせて、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの厚さt1を第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eの厚さt2より厚くしてある。従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を確実に受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる等の効果を奏する。
かかる構成を実現するにあたって、本形態では、図7に示すように、ステータコア60が3枚の磁性板601、602、603が積層された積層コアであることから、磁性板601、602、603のうち、少なくとも一枚の磁性板では、他の磁性板より、先端部の厚さが薄い突極61を構成する部分を短くする。
より具体的には、本形態では、磁性板601、602、603において主極(突極61f)を構成する部分の長さは等しく、主極(突極61b)を構成する部分の長さは等しい。また、磁性板601、602、603において第2補極(突極61a)を構成する部分の長さは等しい。従って、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610b、および第2補極(突極61a)の先端部610aの厚さt1は、3枚の磁性板601、602、603の厚さの和である。
これに対して、磁性板602、603において第1補極(突極61c)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において第1補極(突極61c)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において第1補極(突極61c)を構成する部分の長さより短い。また、磁性板602、603において第1補極(突極61d)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において第1補極(突極61d)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において第1補極(突極61d)を構成する部分の長さより短い。また、磁性板602、603において第1補極(突極61e)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において第1補極(突極61e)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において第1補極(突極61e)を構成する部分の長さより短い。従って、
第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eの厚さt2は、2枚の磁性板602、603の厚さの和である。なお、上記の構成は、磁性板の数が2枚あるいは4枚以上でも適用することができる。また、本形態では、厚さ方向の端に設けられた磁性板601において突極61を構成する部分の長さを、他の磁性板602、603において突極61を構成する部分の長さと相違させたが、厚さ方向の間に設けられた磁性板602において突極61を構成する部分の長さを、他の磁性板601、603において突極61を構成する部分の長さと相違させてもよい。
[実施の形態2の変形例]
図8は、本発明の実施の形態2の変形例に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。図9は、本発明の実施の形態2の変形例に係るモータ装置100に用いたモータ1のステータコア60の説明図であり、図9(a)、(b)は、ステータコア60の斜視図、およびステータコア60の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図8に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させてある。このため、ロータ5とステータコア60との間には、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生している。より具体的には、まず、6つの突極61において、先端部610a〜610fとマグネット50の外周面との間隔は同一である。本形態では、6つの突極61において、先端部610a〜610fの幅が同一である。
また、2つの主極(突極61f、61b)において、先端部610f、610bの厚さt1が同一であり、3つの第1補極(突極61c、61d、61e)において、先端部610c、610d、610eの厚さt2が同一である。但し、厚さt1と厚さ2とは相違している。
本形態において、厚さt2は、厚さt1より厚い。このため、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力と、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力とが相違しており、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力は、マグネット50と主極(突極61f、61b)との間の磁気吸引力より大である。
また、本形態では、2つの主極(突極61f、61b)の間には、コイル9が配置されていない突極61a(第2補極)が設けられているが、かかる第2補極(突極61a)の先端部610aの厚さはt1であり、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610bの厚さt1と等しい。このため、マグネット50と第1補極(突極61c、61d、61e)との間の磁気吸引力は、マグネット50と第2補極(突極61a)との磁気吸引力より大である。
従って、ロータ5は、主極(突極61f、61b)が位置する第1角度範囲θ1の側とは反対側に向かう側圧(ラジアル方向の付勢力:矢印Fで示す)を受けた状態で回転する。それ故、ロータ5の振動が少ないので、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる等の効果を奏する。
かかる構成を実現するにあたって、本形態では、図9に示すように、ステータコア60
が3枚の磁性板601、602、603が積層された積層コアであることから、磁性板601、602、603のうち、少なくとも一枚の磁性板では、他の磁性板より、先端部の厚さが薄い突極61を構成する部分を短くする。
より具体的には、本形態では、磁性板601、602、603において第1補極(突極61c)を構成する部分の長さは等しく、磁性板601、602、603において第1補極(突極61d)を構成する部分の長さは等しく、磁性板601、602、603において第1補極(突極61d)を構成する部分の長さは等しい。従って、第1補極(突極61c、61d、61e)の先端部610c、610d、610eの厚さt2は、3枚の磁性板601、602、603の厚さの和である。
これに対して、磁性板602、603において主極(突極61f)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において主極(突極61f)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において主補極(突極61f)を構成する部分の長さより短い。また、磁性板602、603において主極(突極61b)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において主極(突極61b)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において主補極(突極61b)を構成する部分の長さより短い。また、磁性板602、603において第2補極(突極61a)を構成する部分の長さは等しいが、磁性板601において第2補極(突極61a)を構成する部分の長さは、磁性板602、603において第2補極(突極61a)を構成する部分の長さより短い。従って、主極(突極61f、61b)の先端部610f、610b、および第2補極(突極61a)の先端部610aの厚さt1は、2枚の磁性板602、603の厚さの和である。なお、上記の構成は、磁性板の数が2枚あるいは4枚以上でも適用することができる。また、本形態では、厚さ方向の端に設けられた磁性板601において突極61を構成する部分の長さを、他の磁性板602、603において突極61を構成する部分の長さと相違させたが、厚さ方向の間に設けられた磁性板602において突極61を構成する部分の長さを、他の磁性板601、603において突極61を構成する部分の長さと相違させてもよい。
[実施の形態3]
図10は、本発明の実施の形態3に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図10に示すように、本形態において、マグネット50は、外周面にS極とN極とが周方向で交互に等角度間隔に設けられている。本形態において、マグネット50では、S極とN極とが5対形成されている。このため、マグネット50では、S極とN極とが計10極、等角度間隔で形成されていることから、周方向で隣り合うS極とN極とは、角度位置が36°ずれている。
ステータコア60には、周方向に3つの突極61が等角度間隔に形成されており、周方向で隣り合う突極61同士は、角度位置が120°ずれている。
このように構成したステータコア60には、3個の突極61のうち、180°未満の第1角度範囲θ1に位置する2つの突極61a、61bは、コイル9が配置された主極として利用される。本形態において、2つの突極61a、61bは、120°の第1角度範囲θ1に形成されている。これに対して、複数の突極61のうち、2つの突極61a、61b(主極)が位置する側とは反対側で第1角度範囲θ1を二等分する仮想の二等分線Laの延長線Lbを中心とする180°の第2角度範囲θ2に位置する突極61cは、コイル9が周りに配置されていない第1補極になっている。なお、本形態では、突極61が3個
であるため、2つの主極(突極61a、61b)の間には補極(第2補極)が存在しない。このため、連結部65では、2つの主極(突極61a、61b)に挟まれた部分で切断され、途切れ部分69が形成されている。
このように構成したモータ1においても、実施の形態1、2やそれらの変形例と同様、主極(突極61a、61b)の先端部610a、610bとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c)の先端部610cとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させれば、ロータ5とステータコア60との間に、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力を発生させることができる。従って、ロータ5の振動を低減することができる。
[実施の形態4]
図11は、本発明の実施の形態4に係るモータ装置100に用いたモータ1における突極61とマグネット50との隙間空間を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図11に示すように、本形態において、マグネット50は、外周面にS極とN極とが周方向で交互に等角度間隔に設けられている。本形態において、マグネット50では、S極とN極とが4対形成されている。このため、マグネット50では、S極とN極とが計8極、等角度間隔で形成されていることから、周方向で隣り合うS極とN極とは、角度位置が45°ずれている。
ステータコア60には、周方向に10個の突極61が等角度間隔に形成されており、周方向で隣り合う突極61同士は、角度位置が36°ずれている。
本形態では、10個の突極61のうち、180°未満の第1角度範囲θ1に位置する2つの突極61e、61gは、コイル9が配置された主極として利用される。本形態において、2つの突極61e、61gは、72°の第1角度範囲θ1に形成されている。なお、本形態では、2つの主極(突極61e、61g)が成す角度が狭いので、主極(突極61e、61g)にコイルボビン7を取り付けると、図1に示す第1歯車41を配置するスペースがなくなる。従って、本形態において、主極(突極61e、61g)は、回転中心軸線L0に対して、図1に示す第1歯車41とは反対側に位置する。
一方、複数の突極61のうち、2つの突極61e、61g(主極)が位置する側とは反対側で第1角度範囲θ1を二等分する仮想の二等分線Laの延長線Lbを中心とする180°の第2角度範囲θ2に位置する突極61a、61b、61c、61i、61iは、コイル9が周りに配置されていない第1補極になっている。また、ステータコア60には、2つの突極61e、61g(主極)の間に、コイル9が周りに配置されていない突極61f(第2補極)が形成されている。また、ステータコア60には、第1角度範囲θ1と第2角度範囲θ2との間に、コイル9が周りに配置されていない突極61d、61h(第3補極)が形成されている。
このように構成したモータ1においても、実施の形態1、2やそれらの変形例と同様、主極(突極61e、61g)の先端部610e、610gとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61a、61b、61c、61i、61i)の先端部610a、610b、610c、610i、610i)の先端部とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させれば、ロータ5とステータコア60との間に、ロータ5を主極(突極61f、61b)が位置する側、および主極(突極61
f、61b)が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力を発生させることができる。従って、ロータ5の振動を低減することができる。その際、第2補極(突極61f)の先端部610fとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成は、主極(突極61e、61g)の先端部610e、610gとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と同一とすることが好ましい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、主極(突極61a、61b)の先端部610a、610bとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、第1補極(突極61c)の先端部610cとマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成とを相違させるにあたって、突極61の先端部の幅あるいは厚さを変えたが、突極61の先端部の幅および厚さの双方を変えてもよい。さらには、上記構成に加えて、主極(突極61a、61b)の先端部610a、610bとマグネット50の外周面との間隔と、第1補極(突極61c)の先端部610cとマグネット50の外周面との間隔を変えてもよい。
また、上記実施の形態では、2つの主極において、主極の先端部とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成(主極の先端部の幅や厚さ)が同一であったが、2つの主極において、主極の先端部とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成(主極の先端部の幅や厚さ)が相違している構成を採用してもよい。
上記実施の形態1、2等では、複数の第1補極において、第1補極の先端部とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成(第1補極の先端部の幅や厚さ)が同一であったが、複数の第1補極において、第1補極の先端部とマグネット50の外周面とに挟まれた隙間空間の構成(第1補極の先端部の幅や厚さ)が相違している構成を採用してもよい。
上記実施の形態では、モータ装置100を指針式表示装置200に適用した例を挙げたが、指針式表示装置用のモータ装置100以外に本発明を適用してもよい。
1・・モータ
5・・ロータ
6・・ステータ
7・・コイルボビン
9・・コイル
10・・出力軸(出力部材)
50・・マグネット
60・・ステータコア
61、61a〜61j・・突極
100・・モータ装置
200・・指針式表示装置
601、602、603・・磁性板
θ1・・第1角度範囲
θ2・・第2角度範囲
L0・・ロータの回転中心軸線

Claims (10)

  1. S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、
    前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコアと、
    前記複数の突極のうち、180°未満の第1角度範囲に位置する2つの主極の各々の周りに配置されたコイルと、
    を有し、
    前記複数の突極のうち、前記2つの主極が位置する側とは反対側で前記第1角度範囲を二等分する仮想の二等分線の延長線を中心とする180°の第2角度範囲に位置する突極は、コイルが周りに配置されていない第1補極であり、
    前記主極の先端部と前記マグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成と、前記第1補極の先端部と前記マグネットの外周面とに挟まれた隙間空間の構成とが相違することにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とするモータ。
  2. 前記主極の先端部の幅と前記第1補極の先端部の幅とが相違していることにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記2つの主極の間には、コイルが周りに配置されていない第2補極が位置し、
    当該第2補極の幅は、前記主極の幅と等しいことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記主極の先端部の幅が前記第1補極の先端部の幅より広いことにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とする請求項2または3に記載のモータ。
  5. 前記主極の先端部の厚さと前記第1補極の先端部の厚さとが相違していることにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側、および前記主極が位置する側とは反対側のうちの一方に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  6. 前記ステータコアは、複数枚の磁性板が積層された積層コアであり、
    前記複数枚の磁性板のうち、少なくとも一枚の磁性板では、他の磁性板より、前記主極および前記第1補極のうち、先端部の厚さが薄い突極を構成する部分が短いことにより、前記主極の先端部の厚さと前記第1補極の先端部の厚さとが相違していることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記2つの主極の間には、コイルが周りに配置されていない第2補極が位置し、
    当該第2補極の先端部の厚さは、前記主極の厚さと等しいことを特徴とする請求項5または6に記載のモータ。
  8. 前記主極の先端部の厚さが前記第1補極の先端部の厚さより厚いことにより、前記ロータと前記ステータコアとの間には、前記ロータを前記主極が位置する側に付勢するラジアル方向の吸引力が発生していることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載のモータ。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載のモータを備えたモータ装置であって、
    前記ロータの回転を伝達する輪列と、
    前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力部材と、
    を有していることを特徴とするモータ装置。
  10. 請求項9に記載のモータ装置を用いた指針式表示装置であって、
    前記出力部材によって指針が駆動されることを特徴とする指針式表示装置。
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