JP2015170536A - 操作パネル及び操作パネルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルにあって、タッチ検出電極パターンや配線パターンが製造時に断線した場合の損失が少なく、なおかつ、従来構成と同等の検出精度を実現し得る構成を提供する。
【解決手段】操作パネル1を、樹脂製の支持基材6と、該支持基材6の正面側に配設される加飾フィルム7と、所定部分への接触を検出するためのタッチ検出電極パターン14と、該タッチ検出電極パターン14を外部装置と接続するための配線パターンを有し、支持基材6の背面側に配設されるセンサフィルム8とによって構成して、加飾フィルム7及びセンサフィルム8を支持基材6の両面に熱溶着させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の機器操作等に用いられるタッチ操作式の操作パネルに関する。
自動車の機器操作用の操作パネルとして、操作者の指や手の接触を検出して作動するタッチ操作式の操作パネルが知られている(例えば、特許文献1。)。近年、自動車の内部装飾には曲線的なデザインが好まれており、こうした操作パネルも、インストルメントパネルの形状に合わせて凹凸形状となっている。凹凸形状が形成された従来の操作パネル1aは、図6,7に示すように、樹脂製の支持基材6aの正面側に、加飾フィルム7aを接合した構成となっている。操作パネル1aの正面側には、操作者がタッチ操作するタッチ操作部2aが設けられており、加飾フィルム7aには、タッチ操作部2aを示す意匠が形成される。また、加飾フィルム7aの背面側には、タッチ検出電極パターン14aと、該タッチ検出電極パターン14aを外部の制御装置(図示省略)と接続するための配線パターン15aとが形成される。タッチ検出電極パターン14aは、所定形状(例えばコイル状)をなす導電パターンであって、タッチ操作部2aの背面側に配置されて、タッチ操作に伴う静電容量の変化に反応するものである。そして、タッチ操作部2aに対する操作は、配線パターン15aを介して接続された制御装置によって検出される。また、支持基材6aには、配線パターン15aの端部に、制御装置の配線を接続するための貫通孔が形成されている。
ここで、加飾フィルム7aは、図8(a)に示すように、透明なフィルム基材10aの背面側に意匠層11aを印刷したものが多く用いられる。クリア塗装を行うことなく、意匠層を保護することができ、また、透明なフィルム基材10aを透して意匠層を視認させることで、ピアノブラックなどの光沢のある意匠を実現できるためである。フィルム基材10aの背面側に意匠層11aを形成する場合は、図8(a)に示すように、タッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aは、意匠層11aの上に形成される。ここで、意匠層11aに導電性インクを用いる場合は、意匠層11aの上に短絡防止用の絶縁層21を形成し、該絶縁層21の上にタッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aを形成する。
上述のようにタッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aを意匠層11aの上に形成する場合は、タッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aが、銀ペーストなどの導電ペーストの印刷によって形成される。スパッタリング等で形成すると、意匠層11aを構成するインクが熱で溶けるおそれがあるためである。ここで、意匠層11aの厚さは一定でなく、文字や絵柄によってインクが厚くなる部分と薄くなる部分が存在し、インクが厚い部分と薄い部分との間に段差が形成されている。このため、意匠層11aの上に、タッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aを形成する場合は、段差部分で断線が生じないように、導電ペーストを厚く塗らなくてはならない。
また、上述の操作パネル1aは、フィルムインサート成形によって製造される。すなわち、かかる操作パネル1aは、圧空成形や、真空成形、熱プレス等によって、加飾フィルム7aに凹凸形状を賦形し、該加飾フィルム7aを、支持基材6aを射出成形する金型内に設置して、支持基材6aの成形と同時に、加飾フィルム7aを支持基材6aの表面に熱溶着させることで製造される。
特開2009−246907号公報
上記従来の操作パネル1aでは、加飾フィルム7aに凹凸形状を賦形する工程において、加飾フィルム7aに加わる熱や圧力によって、タッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aが断線し易いという問題がある。そして、従来構成では、このように、加飾フィルムの賦形時に、タッチ検出電極パターンや配線パターンに断線が生じた場合には、賦形した加飾フィルム7aを廃棄しなくてはならず、損失が大きいものとなっている。
特に、図8(a)に示すように、加飾フィルム7aの背面側に形成した意匠層11aの上にタッチ検出電極パターン14a等を積層する従来構成では、加飾フィルム7aを賦形する工程において、タッチ検出電極パターン14a等の断線が発生する率が高くなり、断線発生による損失が一段と大きくなっている。意匠層11aの上にタッチ検出電極パターン14a等を形成した場合に、断線の発生率が高くなるのは、図8(b)に示すように、賦形時に加飾フィルム7aがフィルム基材10aを中心に屈曲、湾曲すると、タッチ検出電極パターン14aや配線パターン15aは、上層に形成される分、延びが大きくなって、ひび割れCが生じ易くなるためである。また、導電ペーストは、導電材料以外の材料(結着剤等)を7割以上含んでいるため、ひび割れが生じなくても、大きく延ばされただけで電気的に断線する場合もある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルにあって、タッチ検出電極パターンや配線パターンが製造時に断線した時の損失が少なく、なおかつ、従来構成と同等の検出精度を実現し得る構成、及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明は、凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルであって、樹脂製の支持基材と、該支持基材の正面側に接合される加飾フィルムと、所定部分への接触を検出するためのタッチ検出電極パターンと、該タッチ検出電極パターンを外部装置と接続するための配線パターンを有し、支持基材の背面側に接合されるセンサフィルムとを備えてなり、加飾フィルム及びセンサフィルムが、支持基材の両面に熱溶着されていることを特徴とする操作パネルである。ここで、操作パネルの正面側とは、自動車内等に露出して操作者によって操作される側を指し、操作パネルの背面側とは正面側の反対側を指す。
かかる構成にあっては、タッチ検出電極パターン等の導電パターンが、加飾フィルムと異なるフィルム(センサフィルム)に形成される。このため、センサフィルムに凹凸形状を賦形する際にタッチ検出電極パターンや配線パターンが断線した場合は、センサフィルムのみを廃棄すれば足り、意匠層を形成した加飾フィルムの廃棄は不要となる。したがって、本発明によれば、従来構成に比べて断線発生時の損失を低減できる。
また、本発明にあっては、加飾フィルムとセンサフィルムが、支持基材の両面に熱溶着しているため、タッチ検出電極パターンと加飾フィルムの間に空気や不純物が混入しない。加飾フィルムやセンサフィルムを接着剤を用いて接合する場合、接合面に空気(泡)や埃が混入してタッチ検出電極パターンの検出精度がばらつくこととなるが、かかる構成によれば、支持基材の背面側にタッチ検出電極パターンが形成されていても、加飾フィルムの背面にタッチ検出電極パターンを形成する場合と同等の検出精度を実現できるという利点がある。
また、本発明にあっては、支持基材の背面側に配線パターンが形成されるため、支持基材の正面側に配線パターンが形成される従来構成(図7参照)に比べて、外部装置(制御装置)の配線を、配線パターンに容易に接続できるという利点がある。
本発明にあって、支持基材の厚さは、センサフィルムのタッチ検出電極パターンの形成部位と接合する部分で、0.8mm〜4.0mmであることが好ましい。発明者の研究によれば、当該部分の厚さが0.8mm以上であれば、センサフィルムや加飾フィルムを支持する力学的強度を確保でき、4.0mm以下であれば、加飾フィルムの背面にタッチ検出電極パターンを形成する場合と同等の検出精度を実現できる。
また、本発明にあっては、加飾フィルムは、透明なフィルム基材の背面側に、意匠を形成する意匠層が印刷されたものである構成が提案される。
上述のように、従来構成にあっては、加飾フィルムの背面側に意匠層を印刷する場合に、意匠層の上にタッチ検出電極パターン等を形成しなければならず、加飾フィルムの賦形時にタッチ検出電極パターン等が特に断線し易いという問題があるが、本発明では、タッチ検出電極パターン等を、加飾フィルムとは別のセンサフィルムに形成するため、加飾フィルムの背面側に意匠層を形成しても、タッチ検出電極パターン等が断線し易くなることがない。また、上述のように、従来構成にあっては、加飾フィルムの背面側に意匠層を印刷する場合、意匠層上に形成された段差部分で、タッチ検出電極パターン等が断線しないように、導電ペーストを厚めに形成しなくてはならないが、かかる構成にあっては、段差のない平坦な賦形前のセンサフィルム上にタッチ検出電極パターンを形成できるため、タッチ検出電極パターン等を薄めに形成しても、断線が生じ難いという利点がある。
また、上記構成にあっては、センサフィルムのタッチ検出電極パターン及び配線パターンは、スパッタリング、蒸着又はメッキによって形成されたものである構成が提案される。
一般的に、結着剤を7割以上含有する導電ペーストに比べて、スパッタリングや蒸着、メッキであれば、タッチ検出電極パターンや配線パターンを略金属材料のみで形成できる。タッチ検出電極パターンや配線パターンを金属のみで形成すれば、延性が向上するため断線し難くなる。また、不純物が少ない分、導電性が向上するため、比較的導電率の低い低廉な金属材料(例えば銅)を使用することができ、これにより、操作パネルの製造コスト削減が可能となる。なお、上述のように、加飾フィルムの背面側に意匠層を形成する場合、従来構成では意匠層が熱溶融するおそれがあるため、タッチ検出電極パターンや配線パターンの形成方法として、スパッタリングや蒸着、メッキは不適であるが、本発明では、タッチ検出電極パターン等の導電パターンを、加飾フィルムとは別のセンサフィルムに形成するため、タッチ検出電極パターン等をスパッタリングや蒸着、メッキで形成しても、意匠層を熱溶融させるおそれはない。また、上述のように、本発明では、タッチ検出電極パターン等を、段差のない平坦な賦形前のセンサフィルム上に形成できるため、スパッタリングや蒸着、メッキ等によって、タッチ検出電極パターン等を容易に形成できるという利点がある。
また、本発明の別の態様は、凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルの製造方法であって、加飾フィルムに凹凸形状を賦形する工程と、所定部分への接触を検出するためのタッチ検出電極パターンと、該タッチ検出電極パターンを外部装置と接続するための配線パターンとが形成されたセンサフィルムに凹凸形状を賦形する工程と、凹凸形状を賦形した加飾フィルムとセンサフィルムとを金型にセットした状態で支持基材を射出成形することにより、支持基材の正面側に加飾フィルムを熱溶着し、支持基材の背面側にセンサフィルムを熱溶着する工程とを備えることを特徴とする操作パネルの製造方法である。
かかる製造方法によれば、支持基材の成形と同時に、支持基材の両面に加飾フィルムとセンサフィルムを熱溶着できるから、本発明の操作パネルを容易に製造できるという利点がある。また、センサフィルムに凹凸形状を賦形する工程で、タッチ検出電極パターンや配線パターンに断線が生じた場合でも、センサフィルムのみを廃棄すれば足りるため、断線発生時の損失が少なくて済む。
以上に述べたように、本発明の操作パネルは、製造時にタッチ検出電極パターンや配線パターンが断線した時の損失が少なく、なおかつ、従来構成と同等の検出精度を実現し得るものとなる。また、本発明の操作パネルの製造方法によれば、かかる操作パネルを容易に製造可能となる。
インストルメントパネルaに対する操作パネル1の装着態様を示す説明図である。 操作パネル1の斜視図である。 (a)は操作パネル1の正面図であり、(b)は操作パネル1の平面図であり、(c)は操作パネル1の背面図である。 操作パネル1の横断面図である。 操作パネル1の製造方法を示す説明図である。 従来の操作パネル1aの斜視図である。 従来の操作パネル1aの分解斜視図である。 (a)は、図7中のA−A線断面図であり、(b)は、(a)中のB部分拡大図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例によって説明する。
本実施例の操作パネル1は、図1,2に示すように、自動車のインストルメントパネルaに組み付けられる正面視横長矩形状のパネルであって、空調装置のON・OFF操作に使用されるものである。操作パネル1は、インストルメントパネルaの形状に合わせて、車内に露出することとなる正面側が断面略円弧状に膨らむように形成されている。操作パネル1の正面側には、円形のタッチ操作部2,2が2箇所に形成される。2つのタッチ操作部2,2のうち、一方は空調装置をONにするための操作部であり、他方は空調装置をOFFにするための操作部である。このタッチ操作部2に指で触れると、後述するタッチ検出電極パターン14が静電容量の変化に反応する。そして、かかるタッチ検出電極パターン14の変化を、図示しない外部の制御装置(外部装置)によって検出するよう構成されている。
操作パネル1は、図2〜4に示すように、横長矩形板状の湾曲板部3の両端に、インストルメントパネルaと係合させる係止部4を形成してなるものである。湾曲板部3は、インストルメントパネルaの形状に合わせるように、平面視において略円弧状に湾曲している。また、湾曲板部3の正面は、タッチ操作部2の部分が緩やかに膨出している。
操作パネル1は、図2〜4に示すように、樹脂製の支持基材6と、支持基材6の正面側に接合される加飾フィルム7と、支持基材6の背面側に接合されるセンサフィルム8とで構成される。支持基材6は、操作パネル1の湾曲板部3と係止部4を形成するものであり、AES樹脂の成形品である。加飾フィルム7とセンサフィルム8は、支持基材6の、湾曲板部3を形成する部分の両面に一体的に熱溶着されている。ここで、支持基材6は、湾曲板部3を形成する部分において、厚さ0.8mm〜4.0mmの薄板形状をなしている。また、加飾フィルム7及びセンサフィルム8は、厚さ0.1mm〜0.5mmのフィルムによって夫々構成される。
加飾フィルム7は、図3,4に示すように、操作パネル1の湾曲板部3の正面形状に倣うように賦形され、湾曲板部3の正面全体を覆うようにして支持基材6と一体的に接合されている。加飾フィルム7は、透明樹脂からなるフィルム基材10の背面側に、操作パネル1の意匠を形成する意匠層11を印刷してなるものであり、透明なフィルム基材10を透して意匠層11の形成する意匠を視認させることで、湾曲板部3の正面に光沢感のある意匠面を形成している。具体的には、タッチ操作部2に形成される、「ON」と「OFF」の文字(図2参照)などが加飾フィルム7によって形成される。なお、加飾フィルム7を構成する透明なフィルム基材10は、ポリカーボネートや、PET樹脂、アクリル樹脂などによって構成できる。
センサフィルム8は、図3,4に示すように、樹脂製のフィルム基材13の背面側に、タッチ操作部2に対する接触を検出するためのタッチ検出電極パターン14と、該タッチ検出電極パターン14を外部の制御装置(外部装置)に接続するための配線パターン15とを形成してなるものである。センサフィルム8は、操作パネル1の湾曲板部3の背面形状に倣うように賦形され、湾曲板部3の背面側全体を覆うようにして支持基材6と一体的に接合される。センサフィルム8を構成するフィルム基材13は、ポリカーボネートや、PET樹脂、アクリル樹脂などによって構成できる。
タッチ検出電極パターン14は、センサフィルム8の表面に沿って形成されたコイル状の導電パターンである。タッチ検出電極パターン14は、図3(c),図4に示すように、タッチ操作部2の背面側に形成されており、操作者がタッチ操作部2に触れた時に、静電容量の変化によって電流が流れるよう構成されたものである。
配線パターン15は、図3(c)に示すように、タッチ検出電極パターン14と、センサフィルム8の下部中央とを結ぶ導電パターンである。具体的には、配線パターン15は、各タッチ検出電極パターン14の端部から、センサフィルム8の中央部へ延出し、そこからセンサフィルム8の下部中央まで延出し、センサフィルム8の下部中央に、外部の制御装置の配線を接続するための円形の接続部16を形成している。すなわち、かかる配線パターン15を介して、タッチ検出電極パターン14が、外部の制御装置と電気的に接続される。
なお、タッチ検出電極パターン14と配線パターン15は、フィルム基材13の背面側にスパッタリングによって形成される。タッチ検出電極パターン14と配線パターン15を形成する金属は、銅などが好適に用いられる。
かかる構成によれば、操作者がタッチ操作部2に触れた時の、タッチ検出電極パターン14の電流値の変化に基づいて、外部の制御装置(図示省略)がタッチ操作部2への操作を検出可能となる。タッチ検出電極パターン14を利用したタッチ操作の検出方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。
以下に、上記操作パネル1の製造方法を説明する。
上記操作パネル1の製造方法は、加飾フィルム7を作製して賦形する加飾フィルム製造工程と、センサフィルム8を作製して賦形するセンサフィルム製造工程と、支持基材6を成形すると同時に、支持基材6の両面に加飾フィルム7とセンサフィルムを一体的に熱溶着させる支持基材製造工程とを備えている。
加飾フィルム製造工程は、以下の(1)〜(3)の工程によって実現される。
(1)意匠層形成工程
透明樹脂からなる平坦なフィルム基材10の背面側に意匠層11を印刷して、賦形前の平坦な加飾フィルム7を得る。
(2)加飾フィルム賦形工程
加飾フィルム7を、真空圧空成形によって、操作パネル1の正面形状に賦形する。
(3)加飾フィルム裁断工程
賦形した加飾フィルム7を、射出成形金型にセットする形状に裁断する。
センサフィルム製造工程は、以下の(1)〜(3)の工程によって実現される。
(1)導電パターン形成工程
スパッタリングによって、平坦な樹脂製フィルム基材13の背面側に、タッチ電極検出パターン14と、配線パターン15とを形成し、賦形前の平坦なセンサフィルム8を得る。かかる工程はスパッタリングに替えて、蒸着やメッキによっても行うことが可能である。
(2)センサフィルム賦形工程
センサフィルム8を、真空圧空成形によって、操作パネル1の背面形状に賦形する。
(3)センサフィルム裁断工程
賦形したセンサフィルム8を、射出成形金型にセットする形状に裁断する。
支持基材製造工程は、加飾フィルム製造工程及びセンサフィルム製造工程の終了後に実行される。具体的には、以下の(1)〜(2)の工程によって実現される。
(1)フィルムセット工程
図5(a)に示すように、射出成形用金型D1,D2を開いた状態で、一方の金型D1に加飾フィルム7をセットし、他方の金型D2にセンサフィルム8をセットする。
(2)射出成形工程
図5(b)に示すように、射出成形用金型D1,D2を閉じ、金型内に溶融樹脂を射出して支持基材6を射出成形する。これにより、支持基材6の成形と同時に、支持基材6の片側(正面側)に加飾フィルム7が一体的に熱溶着し、支持基材6の他側(背面側)にセンサフィルム8が一体的に熱溶着することとなる。そして、図5(c)に示すように、支持基材6を脱型すれば、本実施例の操作パネル1が得られる。
以上の製造方法によって製造された操作パネル1は、上述のように外部の制御装置の配線を接続した上で、自動車のインストルメントパネルaに装着されることとなる。
以上のように、本実施例の操作パネル1では、タッチ検出電極パターン14及び配線パターン15を、加飾フィルム7とは別部材のセンサフィルム8に形成しているため、センサフィルム8に凹凸形状を賦形する工程で、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15が断線した場合でも、センサフィルム8だけを廃棄すれば足り、従来構成に比べて断線発生時の損失が少なくて済む。
また、本実施例では、センサフィルム8を支持基材6の背面側に一体的に熱溶着することで、センサフィルム8に形成されるタッチ検出電極パターン14と加飾フィルム7との間に空気や不純物が混入しないよう構成されている。このため、加飾フィルム7とは別のフィルムにタッチ検出電極パターン14が形成されていても、加飾フィルム7にタッチ検出電極パターン14が形成される従来構成と同等の検出精度を実現できる。
また、本実施例の操作パネルでは、支持基材6の背面側に配線パターン15が形成されるため、支持基材6aの正面側に配線パターン15aが形成される従来構成(図7参照)に比べて、外部の制御装置の配線を、配線パターン15に容易に接続できるという利点がある。
また、本実施例では、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15をセンサフィルム8に形成しているため、加飾フィルム7の背面側に形成された意匠層11によってタッチ検出電極パターン14や配線パターン15が断線し易くなることはない。また、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15を、段差のない平坦なセンサフィルム8の上に形成することで、段差のある意匠層11の上に形成する場合に比べて、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15を、容易に形成できるという利点がある。
また、本実施例では、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15を加飾フィルム7とは別のセンサフィルム8に形成するため、加飾フィルム7の背面側に形成された意匠層11を熱溶融させることなく、これらのパターン14,15をスパッタリングによって形成できる。また、スパッタリングによって形成されたタッチ検出電極パターン14や配線パターン15は、金属のみで形成されるため、延性が高く、センサフィルム8の賦形時に断線し難いという利点がある。また、不純物が少ない分だけ導電性が向上するため、導電材料の中では比較的導電率の低い低廉な銅などを用いることで、タッチ検出電極パターン14や配線パターン15の製造コストを低減できるという利点もある。
また、上述した操作パネル1の製造方法によれば、支持基材6の成形と同時に、支持基材6の両面に加飾フィルム7とセンサフィルム8とを一体的に熱溶着できるから、本実施例の操作パネル1を低廉に製造できるという利点がある。また、かかる製造方法によれば、接合面に空気や不純物を混入させることなく、支持基材6と加飾フィルム7とセンサフィルム8とを一体化できるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例の構成に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、タッチ検出電極パターン14がコイル状であるが、本発明に係るタッチ検出電極パターンは、コイル状以外の形状であってもよい。また、本発明に係る配線パターンは、網目状にして冗長性を付与することで、さらに断線し難くすることができる。また、加飾フィルムの意匠層は、フィルム基材の正面側に形成することができ、タッチ検出電極パターンや配線パターンはセンサフィルムの正面側に形成することもできる。また、本発明に係るセンサフィルムには、誤検出防止目的のシールド電極パターンを設けたり、タッチ検出電極パターンや配線パターンの防錆用・短絡防止用の被覆層を設けたりすることができる。
1,1a 操作パネル
2,2a タッチ操作部
3 湾曲板部
4 係止部
6,6a 支持基材
7,7a 加飾フィルム
8 センサフィルム
10,10a 透明フィルム基材
11,11a 意匠層
13 フィルム基材
14,14a タッチ検出電極パターン
15,15a 配線パターン
16 接続部
20 貫通孔
21 絶縁層
a インストルメントパネル
D1,D2 金型

Claims (5)

  1. 凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルであって、
    樹脂製の支持基材と、
    該支持基材の正面側に接合される加飾フィルムと、
    所定部分への接触を検出するためのタッチ検出電極パターンと、該タッチ検出電極パターンを外部装置と接続するための配線パターンを有し、支持基材の背面側に接合されるセンサフィルムと
    を備えてなり、
    加飾フィルム及びセンサフィルムが、支持基材の両面に熱溶着されていることを特徴とする操作パネル。
  2. 加飾フィルムは、透明なフィルム基材の背面側に、意匠を形成する意匠層が印刷されたものであることを特徴とする請求項1に記載の操作パネル。
  3. センサフィルムのタッチ検出電極パターン及び配線パターンは、スパッタリング、蒸着又はメッキによって形成されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操作パネル。
  4. 支持基材の厚さは、センサフィルムのタッチ検出電極パターンの形成部位と接合する部分で、0.8mm〜4.0mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の操作パネル。
  5. 凹凸形状が形成されたタッチ操作式の操作パネルの製造方法であって、
    加飾フィルムに凹凸形状を賦形する工程と、
    所定部分への接触を検出するためのタッチ検出電極パターンと、該タッチ検出電極パターンを外部装置と接続するための配線パターンとが形成されたセンサフィルムに凹凸形状を賦形する工程と、
    凹凸形状を賦形した加飾フィルムとセンサフィルムとを金型にセットした状態で支持基材を射出成形することにより、支持基材の正面側に加飾フィルムを熱溶着し、支持基材の背面側にセンサフィルムを熱溶着する工程と
    を備えることを特徴とする操作パネルの製造方法。
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