JP2015167735A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンが最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止し、かつ生体内への挿入性に優れたバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル1は、内管シャフト10と、外管シャフト20と、内部空間への流体の注入によって拡張されるバルーン30と、前記内管シャフトと前記バルーンとの間に延在し、一端側が前記内管シャフトの外表面10aに接続され、他端側が前記バルーンの拡張有効部31の内表面30aに接続される4つの規制部材51a〜51dを備える規制手段51,52と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
生体の血管に形成された狭窄部を拡張させる手技として、バルーンカテーテルを使用して行われる、いわゆる、経皮的動脈拡張術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)や経皮的冠状動脈拡張術(PTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)が広く知られている。
バルーンカテーテルを使用した手技では、まず、ガイドワイヤを狭窄部に挿通させる作業が行われる。次いで、バルーンカテーテルをガイドワイヤに這わせてバルーンカテーテル全体を押し込み、バルーンを狭窄部に挿通させる。その後、バルーン内に拡張用の流体を充填させ、バルーン内の圧力を高めることによってバルーンを拡張させて、狭窄部を押し広げることにより血流を回復させている。
このようなバルーンカテーテルでは、バルーン内の圧力の上昇に伴いバルーン径が拡大するため、バルーンが最大拡張径を越えて拡大する虞がある。したがって、術者は、バルーンが最大拡張径を越えて拡大しないよう、バルーン内の圧力を注意深く設定する必要があり、作業が煩雑となる。
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、少なくとも2つの層からなる多層バルーンを有し、各層の材質を適宜設定することで基準半径(最大拡張径)を越えた膨張が制限されるいわゆるノンコンプライアントバルーンカテーテルが記載されている。このバルーンカテーテルによれば、基準半径を越える範囲において半径方向の膨張が制限され得る。
特表2009−519810号公報
しかしながら、特許文献1に記載のバルーンカテーテルは、基準半径を越える範囲において、バルーンの拡張はしにくくはなるが、各層の材質を適宜設定することで半径方向の膨張を制限しているにすぎないため、基準半径を越えるバルーンの膨張を抑制しきれない場合もある。また、特許文献1に記載のバルーンカテーテルは、多層構造からなるため、柔軟性が比較的低く、生体内への挿入性も低下したものとなる。
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、バルーンが最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止し、かつ生体内への挿入性に優れたバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るバルーンカテーテルは、ガイドワイヤが挿通される挿通ルーメンを備え軸方向に延在する内管シャフトと、流体が流通可能な流通ルーメンを区画する外管シャフトと、前記内管シャフトに先端側が接合され、かつ、前記外管シャフトに基端側が接合されており、前記流通ルーメンに連通する内部空間を前記内管シャフトとの間に区画し、当該内部空間への前記流体の注入によって拡張されるバルーンと、前記内管シャフトと前記バルーンとの間に延在し、一端側が前記内管シャフトの外表面に接続され、他端側が前記バルーンの拡張有効部の内表面に接続され、前記バルーンの拡張変形に伴い前記バルーンに対して径方向内方へ向かう引張力を付与して前記バルーンの最大拡張径を規制する少なくとも1つの規制部材を備える規制手段と、を有する。
上記のバルーンカテーテルによれば、バルーンの拡張変形に伴い、規制部材がバルーンに対して径方向内方へ向かう引張力を付与して、バルーンの最大拡張径を規制する。このため、バルーンが最大拡張径をこえて膨張することをより好適に防止することができる。また、単層のバルーンのように挿入性に優れたバルーンであっても、この構成を適用することによって、バルーンが最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止することができる。したがって、バルーンが最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止し、かつ生体内への挿入性に優れたバルーンカテーテルを提供することができる。
本発明の実施形態に係るバルーンカテーテルを示す概略構成図である。 バルーンカテーテルの先端側を示す上面図である。 図2の側面断面図である。 図3の4−4線に沿う断面図である。 バルーンが収縮した状態における図4に対応する図である。 規制部材の応力ひずみ線図を示すグラフである。 図7(A)は、バルーンが拡張する前の様子を示す図であり、図7(B)は、バルーンが拡張した後の様子を示す図である。 バルーンの内部空間における圧力とバルーン径の関係を示すグラフである。 比較例に係るバルーンカテーテルのバルーンが曲って拡張した様子を示す側面断面図である。 改変例1に係るバルーンカテーテルの先端側を示す側面断面図である。 改変例2に係るバルーンカテーテルの図4に対応する図である。 改変例3に係るバルーンカテーテルの図4に対応する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、以下の説明において、本実施形態に係るバルーンカテーテル1の手元操作側を「基端側」、生体管腔内へ挿通される側を「先端側」と称する。
図1は、本発明の実施形態に係るバルーンカテーテル1を示す概略構成図である。図2は、バルーンカテーテル1の先願側を示す上面図である。図3は、図2の側面断面図である。図4は、図3の4−4線に沿う断面図である。図5は、バルーン30が収縮した状態における図4に対応する図である。図6は、規制部材の応力ひずみ線図を示すグラフである。
本発明の実施形態に係るバルーンカテーテル1は、図1〜5に示すように、内管シャフト10と、外管シャフト20と、バルーン30と、ハブ40と、第1の規制手段51及び第2の規制手段52と、を有する。
内管シャフト10は、図3に示すように、ガイドワイヤ90が挿通される挿通ルーメン11を備え、バルーン30及び外管シャフト20の内部を図3の左右方向(軸方向)に延在する。内管シャフト10の先端側は、バルーン30の先端側に接合される。接合方法は、特に限定されないが、例えば接着や熱融着である。また、内管シャフト10の基端側は、後述する外管シャフト20のガイドワイヤポート22の内周に接合される。
なお、手技の際、ガイドワイヤ90は、内管シャフト10の先端側開口部10bを入口として挿入され、内管シャフト10の挿通ルーメン11内を先端側から基端側へ挿通し、ガイドワイヤポート22から外部へと導出される。
外管シャフト20は、図3に示すように、バルーン30を拡張するための流体が流通可能な流通ルーメン21を備え、図3の左右方向に延在する。外管シャフト20の先端側は、バルーン30の基端側に接合される。外管シャフト20の基端側はハブ40まで延在し、流通ルーメン21は、後述するハブ40の開口部40aと連通する。また、外管シャフト20には、ガイドワイヤ90を挿通するためのガイドワイヤポート22が設けられる。
内管シャフト10及び外管シャフト20は、血管等の生体器官内へと円滑に挿通させることができるために、適度な可撓性と適度な剛性を有することが好ましい。したがって、内管シャフト10及び外管シャフト20は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物、或いは上記2種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。
バルーンカテーテル10とともに用いられるガイドワイヤ90は、医療の分野において公知のものが使用される。例えば、ニッケル−チタン合金、銅−亜鉛合金等の超弾性合金、ステンレス鋼等の金属材料、比較的剛性の高い樹脂材料などの長尺状の線材に、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などの樹脂材料を被覆して構成されたものがガイドワイヤ90として使用される。
バルーン30は、流通ルーメン21に連通する内部空間30Vを内管シャフト10との間に区画し、内部空間30Vへの流体の注入によって拡張される。バルーン30を拡張する流体は、例えば、X線造影剤、生理食塩水、電解質溶液であるがこれらに限られない。
バルーン30を構成する材料は、可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンの架橋体、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂などの高分子材料、シリコーンゴム、ラテックスゴムである。ポリエステルは、例えば、ポリエチレンテレフタレートである。バルーン30の構成材料は、上記高分子材料を単独で利用する形態に限定されず、例えば、上記高分子材料を適宜積層したフィルムを適用することも可能である。
ハブ40は、バルーン30を拡張する流体を供給するためのインデフレータ(圧力印加装置)が連結される開口部40aを基端側に有する。インデフレータから供給される流体が、流通ルーメン21を介してバルーン30の内部空間30Vへ供給されて、バルーン30が拡張される。
ハブ40を構成する材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂である。
第1の規制手段51及び第2の規制手段52は、図3に示すように、図3の左右方向におけるバルーン30の拡張有効部31の中央位置から左右方向に同一の距離離間した位置にそれぞれ配置される。
第1の規制手段51は、図3において左側に設けられ、図4に示すように、4つの規制部材51a〜51dを有する。4つの規制部材51a〜51dは、概説すると、それぞれ、内管シャフト10とバルーン30との間に延在し、一端側が内管シャフト10の外表面10aに接続され、他端側がバルーン30の拡張有効部31の内表面30aに接続されている。4つの規制部材51a〜51dは、バルーン30の拡張変形に伴いバルーン30に対して径方向内方へ向かう引張力を付与してバルーン30の最大拡張径を規制する。
4つの規制部材51a〜51dは、図3,4に示すように、内管シャフト10の同一の軸直交断面上に配置される。また、4つの規制部材51a〜51dは、内管シャフト10の周方向に90度間隔で配置される。
第2の規制手段52は、図3において右側に設けられ、第1の規制手段51と同様に、4つの規制部材を有する。
このように配置された第1の規制手段51及び第2の規制手段52であれば、図4に示すように、断面を全て覆うことはないため、内部空間30Vへの流体の注入が妨げられない。
次に、4つの規制部材51a〜51dのうち、規制部材51aを例に挙げて、規制部材51aの構成を説明する。なお、その他の規制部材51b〜51dは、規制部材51aと同様の構成であるため、説明は省略する。
規制部材51aは、バルーン30が収縮状態において撓み(図5参照)、バルーン30が拡張状態において伸長する(図4参照)、線状部材によって構成される。また、規制部材51aは、造影性を有することが好ましい。規制部材51aが造影性を有することで、手技の際に、生体にX線を照射することで、規制部材51aの位置や伸長状態を確認することができ、バルーン30の位置や拡張状態の確認が容易となる。
また、規制部材51aは、バルーン30において規制部材51aが固定される第1固定部30b、及び内管シャフト10において規制部材51aが固定される第2固定部10cに対して相溶性を有する。換言すれば、バルーン30及び規制部材51aが接続される第1接続部P1、及び内管シャフト10及び規制部材51aが接続される第2接続部P2において相溶性を有する。この構成によれば、熱をかけることで、第1接続部P1及び第2接続部P2が溶解して、バルーン30及び規制部材51a、内管シャフト10及び規制部材51aがそれぞれ接続されるため、接続が容易となる。
規制部材51aを構成する材料は、例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンの架橋体、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアミドエラストマーである。
図6は、規制部材51aの応力ひずみ線図を示すグラフである。規制部材51aの降伏点強度は、図6に示すように、バルーン30の平均破裂圧よりも高いことが好ましい。バルーン30の平均破裂圧とは、バルーン30の内部空間30Vに流体を注入した際に、バルーン30が破裂するときの内部空間30Vの圧力の平均値であり、例えば2026kPaである。この構成によれば、バルーン30が破裂するまで規制部材51aが破損することがなく、より好適にバルーン30の最大拡張径を規制することができる。
次に、本発明の実施形態に係るバルーンカテーテル1の作用について、図7,8を参照して説明する。
図7(A)は、バルーン30が拡張する前の様子を示す図であって、図7(B)は、バルーン30が拡張した後の様子を示す図である。なお、図7(A)では理解の容易のため、ガイドワイヤ90の記載は省略する。図8は、バルーン30の内部空間30Vにおける圧力とバルーン径の関係を示すグラフである。図8において、実線が本実施形態に係るバルーン30の内部空間30Vにおける圧力とバルーン径の関係を示し、点線が比較例に係る規制手段が設けられていないバルーンの内部空間における圧力とバルーン径の関係を示す。
バルーンカテーテル1によって狭窄部Nを拡張させる手技に際し、ガイドワイヤ90及び収縮状態のバルーンカテーテル1を生体器官内へ導入する。このとき、バルーンカテーテル1は、当該バルーンカテーテル1に先行して導入されるガイドワイヤ90に這わせて、バルーン30の拡張有効部31が狭窄部N内に到達するまで移動させる(図7(A)参照)。このとき、ガイドワイヤ90は、内管シャフト10の挿通ルーメン11に挿通される。
バルーン30の拡張有効部31が狭窄部N内に到達した後、ハブ40の開口部40aから流体を導入し、外管シャフト20の内周に区画される流通ルーメン21を介して、バルーン30の内部空間30Vに流体を導入させてバルーン30を拡張させる。この結果、バルーン30の拡張有効部31を介して狭窄部Nに加圧力が付与され、狭窄部Nが押し広げられる(図7(B)参照)。
このとき、規制手段51の4つの規制部材51a〜51d、規制手段52の4つの規制部材は、それぞれバルーン30に対して径方向内方へ向かう引張力を付与してバルーン30の最大拡張径を規制する。このため、図8の実線に示すように、バルーン径が最大拡張径となるまでは、バルーン30の内部空間30Vの圧力の上昇に伴いバルーン径が拡張するが、バルーン径が最大拡張径となると、圧力を上げてもバルーン径は拡張しない。一方、図8の点線に示すように、比較例に係る規制部材が設けられないバルーンカテーテルでは、最大拡張径を越えても、圧力をかけることで、バルーン径が拡張してしまい好ましくない。
ここで図9に、比較例に係る規制部材が設けられない一般的なバルーンカテーテル900のバルーン930が曲って拡張する様子を示す。このようにバルーン930が不均一に拡張する原因の1つとして、バルーンの拡張のし易さが周方向で異なる点が挙げられる。本実施形態に係るバルーンカテーテル1であれば、上述のように2つの規制手段51,52が、左右方向における拡張有効部31の中央位置から左右方向に同一の距離離間した位置に配置されるため、左右方向の対称位置において径方向内方へ向かう引張力をバルーンに付与するため、図9に示すようなバルーン30が不均一に拡張することも好適に防止することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、ガイドワイヤ90が挿通される挿通ルーメン11を備え左右方向に延在する内管シャフト10と、流体が流通可能な流通ルーメン21を区画する外管シャフト20と、内管シャフト10に先端側が接合され、かつ、外管シャフト20に基端側が接合されており、流通ルーメン11に連通する内部空間30Vを内管シャフト10との間に区画し、内部空間30Vへの流体の注入によって拡張されるバルーン30と、内管シャフト10とバルーン30との間に延在し、一端側が内管シャフト10の外表面10aに接続され、他端側がバルーン30の拡張有効部31の内表面30aに接続され、バルーン30の拡張変形に伴いバルーン30に対して径方向内方へ向かう引張力を付与してバルーン30の最大拡張径を規制する4つの規制部材51a〜51dを備える規制手段51と、を有する。この構成によれば、バルーン30の拡張変形に伴い、4つの規制部材51a〜51dが、バルーン30に対して径方向内方へ向かう引張力を付与して、バルーン30の最大拡張径を規制する。このため、バルーン30の最大拡張径を越えて拡張することをより好適に防止することができる。また、挿入性に優れたバルーン30であっても、この構成を適用することによって、バルーン30が最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止することができる。したがって、バルーン30が最大拡張径を越えて膨張することをより好適に防止し、かつ生体内への挿入性に優れたバルーンカテーテル1を提供することができる。
また、第1の規制手段51及び第2の規制手段52は、内部空間30Vへの流体の注入を妨げない。このため、確実にバルーン30を拡張することができる。
また、規制手段51は、内管シャフト10の同一の軸直交断面上においてそれぞれ接続される4つの規制部材51a〜51dを有する。この構成によれば、規制部材51a〜51dが設けられる断面において、均一にバルーン30に対して径方向内方へ向かう引張力を付与することができるため、より好適にバルーン30の最大拡張径を規制することができる。
また、規制手段51は、内管シャフト10の周方向に均等な間隔で配置された4つの規制部材51a〜51dを有する。この構成によれば、4つの規制部材51a〜51dが径方向内方へ向かう引張力を均一に作用させるため、内管シャフト10及びバルーン30が同心円の位置関係を維持し、より好適にバルーン30の最大拡張径を規制することができる。
また、2つの規制手段51,52は、左右方向における拡張有効部31の中央位置から左右方向に同一の距離離間した位置に配置される。この構成によれば、上述したように、バルーン30が不均一に拡張することを好適に防止することができる。
また、規制部材51aは、バルーン30において規制部材51aが固定される第1固定部30b、及び内管シャフト10において規制部材51aが固定される第2固定部10cに対して相溶性を有する。この構成によれば、熱をかけることで、バルーン30及び規制部材51a、内管シャフト10及び規制部材51aがそれぞれ接続されるため、接続が容易となる。
また、規制部材51aは、造影性を有する。このため、手技の際に生体にX線を照射することで、規制部材51aの位置や伸長状態を確認することができ、バルーン30の位置や拡張状態の確認が容易となる。
また、規制部材51aの降伏点強度は、バルーン30の平均破裂圧よりも高い。このため、バルーン30が破裂するまでは規制部材51aが破損することはなく、より好適にバルーン30の最大拡張径を規制することができる。
また、規制部材51は、バルーン30が収縮状態において撓み、バルーン30が拡張状態において伸長する、線状部材によって構成される。このため、簡便かつ軽量な構成によって、バルーン30の最大拡張径を規制することができる。
以下、上述した実施形態の改変例を例示する。
<改変例1>
図10は、改変例1に係るバルーンカテーテル2の先端部を示す側面断面図である。上述した実施形態では、バルーンカテーテル1は、左右方向における拡張有効部31の中央位置から左右方向に同一の距離離間した位置に2つ配置された規制手段51,52を有した。しかしながら、図10に示すように、バルーンカテーテル2は、左右方向における拡張有効部31の中央位置に配置された1つの規制手段151を有してもよい。この構成によれば、軽量化を図りつつ、バルーン30の最大拡張径を規制することができる。さらにこの構成に限られず、一端側が内管シャフト10の外表面10aに接続され、他端側がバルーン30の拡張有効部31の内表面30aに接続される規制部材が少なくとも1つ設けられればよい。
<改変例2>
図11は、改変例2に係るバルーンカテーテル3の図4に対応する図である。上述した実施形態では、規制手段51は4つの規制部材51a〜51dを有した。しかしながら、図11に示すように、バルーンカテーテル3の規制手段251は、3つの規制部材251a〜251cを有してもよい。さらにこれに限られず、2つ以上であれば、特に限定されないが、重さ及び安定性の観点から、3つまたは4つの規制部材を有することが好ましい。
<改変例3>
図12は、改変例3に係るバルーンカテーテル4の図4に対応する図である。上述した実施形態では、規制手段51の規制部材51a〜51dは、それぞれ線状部材によって構成された。しかしながら、図12に示すように、改変例3に係るバルーンカテーテル4の規制手段351は、バルーン30の拡張時に流体が流通可能な孔352が複数設けられるフィルム状であって、内管シャフト10の軸直交断面において内周全面が内管シャフト10の外表面10aの全面に接続され、また外周全面がバルーン30の内表面30aの全面に接続される構成であってもよい。この構成において、バルーン30を折り畳みやすくするために、規制手段351には折れ線353が設けられていることが好ましい。この構成によれば、規制手段351が、内管シャフト10の軸直交断面において内管シャフト10の外表面10a全面及びバルーン30の内表面30aの全面にそれぞれ接続されるために、より好適にバルーン30の最大拡張径を規制することができる。また、このように構成された規制手段351であれば、流通可能な孔352が複数設けられているため、内部空間30Vへの流体の注入が妨げられない。
<改変例4>
上述した実施形態では、規制部材51a〜51dは線状部材であった。しかしながら、規制部材の構成は径方向内方へ向かう引張力を付与するものであれば特に限定されず、例えば帯状のものであってもよい。
<改変例5>
上述した実施形態では、4つの規制部材51a〜51dは、それぞれ内管シャフト10の周方向に均等な間隔で配置された。しかしながら、これに限られず、不均等な間隔で配置されてもよい。
<改変例6>
上述した実施形態では、4つの規制部材51a〜51dは、それぞれ内管シャフト10の同一の軸直交断面上に配置された。しかしながら、これに限られず、異なる軸直交断面上に配置されてもよい。
<改変例7>
上述した実施形態では、バルーンカテーテル1は、ラピッドエクスチェンジ(RX)タイプであった。しかしながら、これに限定されず、オーバーザワイヤ(OTW)タイプに適用することも可能である。
1,2,3,4 バルーンカテーテル、
10 内管シャフト、
10a 内管シャフトの外表面、
10c 第2固定部、
11 挿通ルーメン、
20 外管シャフト、
21 流通ルーメン、
30 バルーン、
30a バルーンの内表面、
30b 第1固定部、
30V 内部空間、
31 有効拡張部、
51,52,151,251,351 規制手段、
51a〜51d,251a〜251c 規制部材。

Claims (9)

  1. ガイドワイヤが挿通される挿通ルーメンを備え軸方向に延在する内管シャフトと、
    流体が流通可能な流通ルーメンを区画する外管シャフトと、
    前記内管シャフトに先端側が接合され、かつ、前記外管シャフトに基端側が接合されており、前記流通ルーメンに連通する内部空間を前記内管シャフトとの間に区画し、当該内部空間への前記流体の注入によって拡張されるバルーンと、
    前記内管シャフトと前記バルーンとの間に延在し、一端側が前記内管シャフトの外表面に接続され、他端側が前記バルーンの拡張有効部の内表面に接続され、前記バルーンの拡張変形に伴い前記バルーンに対して径方向内方へ向かう引張力を付与して前記バルーンの最大拡張径を規制する少なくとも1つの規制部材を備える規制手段と、を有するバルーンカテーテル。
  2. 前記規制手段は、前記内部空間への前記流体の注入を妨げない請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記規制手段は、前記内管シャフトの同一の軸直交断面上においてそれぞれ接続される複数の前記規制部材を有する請求項1または請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記規制手段は、前記内管シャフトの周方向に均等な間隔で配置された複数の前記規制部材を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記規制手段は、前記軸方向における前記拡張有効部の中央位置から前記軸方向に同一の距離離間した位置に少なくとも2つ配置される請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記規制部材は、前記バルーンにおいて当該規制部材が固定される第1固定部、及び前記内管シャフトにおいて当該規制部材が固定される第2固定部に対して、それぞれ相溶性を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記規制部材は、造影性を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  8. 前記規制部材の降伏点強度は、前記バルーンの平均破裂圧よりも高い請求項1〜7のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  9. 前記規制部材は、前記バルーンの収縮状態において撓み、前記バルーンの拡張状態において伸長する、線状部材によって構成される請求項1〜8のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
JP2014045390A 2014-03-07 2014-03-07 バルーンカテーテル Pending JP2015167735A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105559868A (zh) * 2015-12-15 2016-05-11 宁波华科润生物科技有限公司 一种新型棘突间固定***

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