JP2015160581A - 圧縮機および車両用空調装置 - Google Patents

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雅幸 新宅
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Abstract

【課題】インバータからの放熱を妨げないようにしつつ暖房性能の向上を図ることができる圧縮機および車両用空調装置を提供する。
【解決手段】圧縮機11が有する断熱部材113は、インバータ部112を覆わずに圧縮機本体111を覆っているので、インバータ112aからの放熱を妨げないようにしつつ、圧縮機11内の冷媒からの放熱を抑えることができる。その結果として、空調対象空間である車室内を暖房する暖房性能の向上を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空調用の冷媒を圧縮する圧縮機と、その圧縮機を有し空調対象空間を空調する車両用空調装置とに関するものである。
特許文献1には、冷房運転と除湿暖房運転と暖房運転とを択一的に切り替えて実施することが可能な冷凍サイクルで構成された車両用空調装置が開示されている。この車両用空調装置において、例えば暖房運転を実行する際には、圧縮機で圧縮された冷媒が放熱器に流入し、その放熱器は、空調対象空間としての車室内へ送風される送風空気と冷媒とを熱交換させることによりその送風空気を加熱する。
また、特許文献2には、周知の冷凍サイクルからなるエアコンディショナにおいて、圧縮機内の冷媒の熱が圧縮機まわりの外気へ奪われるのを防ぐ目的すなわち暖房性能の低下を防ぐ目的で、圧縮機を断熱部材で覆う技術が開示されている。
また、近年では、電動機を有する電動圧縮機を採用する車両用空調装置が普及しており、特許文献3には、電動機とその電動機によって駆動されることで冷媒を圧縮する圧縮部とから構成された圧縮機本体と、電動機の回転数を制御するインバータとを一体的に有する電動圧縮機が開示されている。
特開2012−225637号公報 特開平8−193590号公報 特開2002−364536号公報
特許文献1のような車両用空調装置では通常、圧縮機は、外気である車両走行風に晒される場所たとえばエンジンルーム内などにおいて、室外熱交換器に対し車両走行風の風下側に設置される。そして、暖房運転時には、室外熱交換器は外気を冷却するように機能するので、室外熱交換器で冷却された外気が圧縮機に当たることになる。こうなると、圧縮機で圧縮された冷媒の熱が、圧縮機から吐出される前に外気へ放熱され、それにより、放熱器で冷媒から送風空気へ放熱される熱量が減少する。すなわち、車両用空調装置の暖房性能を低下させるという課題があった。
また、圧縮機が、室外熱交換器からの車両走行風を直接受けないように配置されていたとしても、圧縮機は、車両走行風に晒される場所に設置されるので、暖房運転時には、圧縮機内の冷媒から車両走行風への放熱が促進されるという問題は生じている。
この車両走行風への放熱に対する対策として、特許文献2のように圧縮機全体を断熱部材で覆うことが考えられる。しかし、特許文献3のようにインバータを一体的に有する電動の圧縮機において圧縮機全体が断熱部材で覆われると、インバータを構成する電子部品の温度が上昇し、それによりその電子部品が作動しなくなる可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、インバータからの放熱を妨げないようにしつつ暖房性能の向上を図ることができる圧縮機および車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用空調装置の発明では、空調対象空間へ送風される送風空気へ熱媒体の熱を放熱させる放熱器(12)と、
放熱器から流出した熱媒体を減圧する減圧装置(14)と、
減圧装置から流出した熱媒体へ被熱交換流体の熱を吸熱させる吸熱側熱交換器(15)と、
吸熱側熱交換器から吸入した熱媒体を圧縮してから放熱器へ吐出する電動の圧縮機(11)とを備え、
圧縮機は、
熱媒体を圧縮する圧縮部(114)と圧縮部を駆動する電動機(115)とを有している圧縮機本体(111)と、
電動機へ電気的に接続されたインバータ(112a)を有し圧縮機本体に固定されたインバータ部(112)と、
インバータ部を覆わずに圧縮機本体を覆っており断熱性を有する断熱部材(113)とを有していることを特徴とする。
上述の請求項1に記載の発明によれば、圧縮機が有する断熱部材は、インバータ部を覆わずに圧縮機本体を覆っているので、インバータからの放熱を妨げないようにしつつ、圧縮機内の熱媒体からの放熱を抑えることができ、その結果として、空調対象空間を暖房する暖房性能の向上を図ることができる。
また、請求項9に記載の圧縮機の発明では、空調対象空間へ送風される送風空気へ熱媒体の熱を放熱させる放熱器(12)と、放熱器から流出した熱媒体を減圧する減圧装置(14)と、減圧装置から流出した熱媒体へ被熱交換流体の熱を吸熱させる吸熱側熱交換器(15)とを有する車両用空調装置(8)において、吸熱側熱交換器から吸入した熱媒体を圧縮してから放熱器へ吐出する電動の圧縮機であって、
熱媒体を圧縮する圧縮部(114)と圧縮部を駆動する電動機(115)とを有している圧縮機本体(111)と、
電動機へ電気的に接続されたインバータ(112a)を有し圧縮機本体に固定されたインバータ部(112)と、
インバータ部を覆わずに圧縮機本体を覆っており断熱性を有する断熱部材(113)とを備えていることを特徴とする。
上述の請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、圧縮機が有する断熱部材はインバータ部を覆わずに圧縮機本体を覆っているので、インバータからの放熱を妨げないようにしつつ暖房性能の向上を図ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載した各符号に対応したものである。
第1実施形態に係る車両用空調装置8の概略構成図である。 第1実施形態において、図1の車両用空調装置8が有する圧縮機11を模式的に示したイメージ図である。 図2の圧縮機11が有する圧縮機本体111およびインバータ部112の正面図である。 図3におけるIV矢視図である。 図3におけるV矢視図である。 図2の圧縮機11が有する断熱部材113の製造方法を説明するための図である。 図6における断熱部材113のVII矢視図である。 圧縮機本体111へ断熱部材113を装着する方法を示した図である。 第1実施形態において、エンジンルーム内における圧縮機11の向きを示した図である。 第1実施形態において、エンジンルーム内における圧縮機11の向きを示した図であって、図9とは異なる圧縮機11の配置を示した図である。 第1実施形態の効果を説明するために用いられる比較例において、エンジンルーム内における圧縮機11の向きを示した図である。 断熱部材113の第1カバー部113fと第2カバー部113gとの接合部分を示した図である。 図12におけるXIII矢視図である。 第1実施形態の効果を説明するための図であって、断熱部材113有りの構成と無しの構成との間で暖房性能を比較したイメージ図である。 第1実施形態の効果を説明するための図であって、インバータ部112を断熱材で覆った断熱構造ありの構成とインバータ部112に断熱構造なしの構成である本実施形態の構成との間で、圧縮機11作動中におけるインバータ112aの温度を比較したイメージ図である。 第2実施形態において圧縮機11の構成を模式的に示した分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る車両用空調装置8の概略構成図である。本実施形態では、例えば、図1に示す冷凍サイクル装置10が、ハイブリッド車両の車両用空調装置8の主要部分を構成している。この冷凍サイクル装置10は、車両用空調装置8において、空調対象空間である車室内へ送風される車室内送風空気を冷却あるいは加熱する機能を果たす。
このため、冷凍サイクル装置10は、車室内を冷房する冷房モードの冷媒流路すなわち冷房運転の冷媒流路と、車室内を除湿しながら暖房する除湿暖房モードの冷媒流路すなわち除湿運転の冷媒流路と、車室内を暖房する暖房モードの冷媒流路すなわち暖房運転の冷媒流路とを択一的に成立させることができるように構成されている。
また、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、熱媒体として一般的なフロン系の冷媒が採用されている。冷凍サイクル装置10は、高圧冷媒の圧力が冷媒の臨界圧力を越えない亜臨界冷凍サイクルで構成されている。
図1に示すように、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、室内凝縮器12、第1膨張弁14、室外熱交換器15、第1開閉弁17、第2膨張弁19、室内蒸発器20、アキュムレータ21、第2開閉弁23、逆止弁24、定圧弁25、冷媒通路13、16、18、22、及び、不図示の電子制御装置等を備えている。
圧縮機11は、冷凍サイクル装置10において冷媒を吸入し、圧縮して吐出する装置である。圧縮機11は、室外熱交換器15と共に、車両のエンジンルーム内に配置されている。詳細には、圧縮機11は、車両前方からエンジンルーム内に吹き込む車両走行風の風流れにおいて、室外熱交換器15に対し風下側に配設されている。
圧縮機11は、電動機115(図2参照)とその電動機115により駆動され冷媒を圧縮する圧縮部114(図2参照)とを備え、圧縮機11が冷媒へ与える圧縮動力をその電動機115の回転速度に応じて変化させる電動圧縮機である。圧縮部114を構成する圧縮機構としては、本実施形態ではスクロール型圧縮機構が採用されているので、圧縮部114をスクロール部と称してもよい。なお、圧縮機11については、図2〜13を用いて更に後述する。
圧縮機11の吐出口11a(図2参照)には、室内凝縮器12の入口側が接続されている。室内凝縮器12は、後述する室内空調ユニット30のケーシング31内に配置されている。室内凝縮器12は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒と車室内へ送風される送風空気とを熱交換させて、その送風空気へその吐出冷媒の熱を放熱させる放熱器である。
室内凝縮器12の出口側には、室内凝縮器12から流出した冷媒を室外熱交換器15へ導く第1冷媒通路13が接続されている。この第1冷媒通路13には、第1冷媒通路13の通路面積を変更可能に構成された第1膨張弁14が配置されている。
この第1膨張弁14は、室内凝縮器12から流出した冷媒を減圧する減圧装置である。具体的に、第1膨張弁14は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、この弁体の絞り開度を変化させるステッピングモータからなる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。従って、第1膨張弁14は、不図示の電子制御装置から出力される制御信号によって、第1膨張弁14の絞り開度を増減する。
そして、第1膨張弁14の絞り開度が大きくなるほど、第1冷媒通路13の通路面積は大きくなる。第1膨張弁14は、第1膨張弁14を通過し室外熱交換器15へ流入する冷媒を絞ることによりその冷媒を減圧膨張させる。
例えば、第1膨張弁14は、第1膨張弁14の全開状態では冷媒を減圧膨張させずに通過させる。その一方で、第1膨張弁14は、第1膨張弁14の全閉状態すなわち絞り開度零では冷媒の流通を遮断する。すなわち、冷媒が室外熱交換器15へ流入しないようにする。
第1膨張弁14の出口側には、室外熱交換器15の入口側が接続されている。室外熱交換器15は、不図示の送風ファンから送風された外気すなわち車両走行風と室外熱交換器15の内部を流通する冷媒とを熱交換させるものである。この室外熱交換器15は、例えば暖房モード時等には、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能し、冷房モード時等には、冷媒を放熱させる放熱器として機能する。
室外熱交換器15の出口側には、室外熱交換器15から流出した冷媒をアキュムレータ21の入口側へ導く第2冷媒通路16、および、室外熱交換器15から流出した冷媒を室内蒸発器20の入口側へ導く第3冷媒通路18が接続されている。
この第2冷媒通路16には、第1開閉弁17が配置されている。この第1開閉弁17は、第2冷媒通路16を開閉する電磁弁であり、不図示の電子制御装置から出力される制御信号により、その作動が制御される。
第3冷媒通路18には、第3冷媒通路18の通路面積を変更可能に構成された第2膨張弁19が配置されている。この第2膨張弁19は、前述の第1膨張弁14と同様の電気式の可変絞り機構であり、電子制御装置から出力される制御信号によって、第2膨張弁19の絞り開度を増減する。具体的には、第2膨張弁19は、その絞り開度に応じて、第2膨張弁19を通過し室内蒸発器20へ流入する冷媒を絞ることにより、その冷媒を減圧膨張させる。また、第2膨張弁19は、第2膨張弁19の全開状態では冷媒を減圧膨張させずに通過させる一方で、第2膨張弁19の全閉状態では冷媒の流通を遮断する。
第2膨張弁19の出口側には、室内蒸発器20の入口側が接続されている。室内蒸発器20は、室内空調ユニット30のケーシング31内のうち、室内凝縮器12の車室内送風空気流れ上流側に配置されている。室内蒸発器20は、例えば、冷房モード時および除湿暖房モード時等に冷媒が流通させられる。室内蒸発器20は、その内部を流通する冷媒を、室内凝縮器12通過前の車室内送風空気と熱交換させて蒸発させ、吸熱作用を発揮させることにより車室内送風空気を冷却する蒸発器である。
室内蒸発器20の出口側は、定圧弁25を介してアキュムレータ21の入口側に接続されている。その定圧弁25は、その内部の機械的な作動により、定圧弁25を通過する冷媒を減圧する機械式の減圧装置である。具体的に、定圧弁25は、定圧弁25の入口側すなわち室内蒸発器20の出口側における冷媒の圧力を所定値に保持しつつ、言い換えればその冷媒の圧力を一定に保持しつつ、定圧弁25を通過する冷媒を減圧する。
アキュムレータ21は、その内部に流入した冷媒の気液を分離して、サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離器である。アキュムレータ21の気相冷媒出口には、圧縮機11の吸入口11b(図2参照)が接続されている。従って、アキュムレータ21は、圧縮機11に液相冷媒が吸入されることを抑制し、圧縮機11における液圧縮を防止する機能を果たす。
また、冷凍サイクル装置10には、第1冷媒通路13において第1膨張弁14の入口側へ至る前の冷媒を第2膨張弁19の入口側へ導くバイパス通路22が設けられている。換言すると、このバイパス通路22は、室内凝縮器12から流出した冷媒を、第1膨張弁14および室外熱交換器15を迂回させて第2膨張弁19の入口側へ導く冷媒通路である。
このバイパス通路22には、第2開閉弁23が配置されている。この第2開閉弁23は、バイパス通路22を開閉する電磁弁であり、電子制御装置から出力される制御信号により、その作動が制御される。
さらに、本実施形態では、第3冷媒通路18における室外熱交換器15の出口側とバイパス通路22および第3冷媒通路18の合流部との間に、逆止弁24が配置されている。この逆止弁24は、室外熱交換器15の出口側から第2膨張弁19の入口側への冷媒の流れを許容する一方で、第2膨張弁19の入口側から室外熱交換器15の出口側への冷媒の流れを禁止する。このような構成から、逆止弁24は、バイパス通路22から第3冷媒通路18に合流した冷媒が室外熱交換器15側へ流れることを防止する。
次に、室内空調ユニット30について説明する。室内空調ユニット30は、車室内最前部のインストルメントパネルの内側に配置されている。室内空調ユニット30は、その外殻を形成するケーシング31内に、不図示の送風機、上述の室内凝縮器12、および室内蒸発器20等を収容したものである。
ケーシング31は、車室内送風空気の空気通路を形成しており、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。ケーシング31内において、送風機は、室内蒸発器20よりも送風空気流れ上流側に配置されている。そして、送風機には、車室内の空気である内気または車室外の空気である外気が吸い込まれ、その送風機は、吸い込んだ内気または外気を室内蒸発器20へ吹き出す。
送風機の空気流れ下流側には、室内蒸発器20および室内凝縮器12が、車室内送風空気の流れに沿って、この順に配置されている。換言すると、室内蒸発器20は、室内凝縮器12に対して、車室内送風空気流れの上流側に配置されている。また、ケーシング31内には、室内蒸発器20を通過した空気を室内凝縮器12を迂回させて流す冷風バイパス通路35が形成されている。
室内蒸発器20の空気流れ下流側であって、かつ、室内凝縮器12の空気流れ上流側には、通風路切替ドア36が配設されている。その通風路切替ドア36は、室内蒸発器20通過後の空気を室内凝縮器12または冷風バイパス通路35へ流すように、室内蒸発器20通過後の空気の通風路を切り替える。また、ケーシング31の送風空気流れ最下流側には、車室内へ空気を吹き出す吹出口が設けられており、室内凝縮器12または冷風バイパス通路35を通過した空調風は、この吹出口から車室内へ吹き出される。なお、通風路切替ドア36は、電子制御装置から出力される制御信号によって作動する不図示のサーボモータによって駆動される。
このように構成された車両用空調装置8では、車両の各空調モードに応じて、前述したように冷媒流路が切り替えられる。例えば、冷房モードおよび暖房モードについて説明する。
冷房モードでは、車両用空調装置8を制御する電子制御装置は、第1開閉弁17により第2冷媒通路16を遮断すると共に、第2開閉弁23によりバイパス通路22を遮断する。また、第1膨張弁14を全開状態とする。これにより、上記電子制御装置は、圧縮機11から吐出された冷媒が、室内凝縮器12、第1膨張弁14、室外熱交換器15、逆止弁24、第2膨張弁19、室内蒸発器20、定圧弁25、アキュムレータ21の順に流れて圧縮機11に戻る冷媒流路すなわち冷房循環経路を成立させる。この冷房循環経路を流れる冷媒は、第2膨張弁19にて減圧膨張させられる。
また、上記電子制御装置は、通風路切替ドア36により室内凝縮器12の空気通路を閉塞し、それにより、室内蒸発器20を通過後の送風空気の全流量が冷風バイパス通路35へ流れることになる。そして、室内凝縮器12に流入した冷媒は、殆ど車室内送風空気と熱交換することなく、室内凝縮器12から流出する。
以上のように、冷房モードでは、通風路切替ドア36により室内凝縮器12の空気通路を閉塞しているので、室内蒸発器20にて冷却された車室内送風空気を車室内へ吹き出すことができる。これにより、車室内の冷房を実現することができる。
また、暖房モードでは、上記電子制御装置は、第1開閉弁17を開状態として第2冷媒通路16を開く一方で、第2開閉弁23によりバイパス通路22を遮断する。また、第1膨張弁14を、室内凝縮器12から流出した冷媒を減圧してから室外熱交換器15へ流す絞り状態とする。更に、第2膨張弁19を全閉状態とし、それにより室内蒸発器20への冷媒の流入を阻止する。これにより、上記電子制御装置は、圧縮機11から吐出された冷媒が、室内凝縮器12、第1膨張弁14、室外熱交換器15、第1開閉弁17、アキュムレータ21の順に流れて圧縮機11に戻る冷媒流路すなわち暖房循環経路を成立させる。
この暖房循環経路では、圧縮機11は、室外熱交換器15からアキュムレータ21を介して吸入した冷媒を圧縮してから室内凝縮器12へ吐出する。そして、室外熱交換器15は、第1膨張弁14から流出した冷媒へ被熱交換流体としての外気の熱を吸熱させる吸熱側熱交換器として機能する。
また、暖房モードでは、上記電子制御装置は、通風路切替ドア36により冷風バイパス通路35を閉塞し、それにより、室内蒸発器20を通過後の送風空気の全流量が室内凝縮器12の空気通路を通過するようにする。
以上のように、暖房モードでは、圧縮機11から吐出された高圧冷媒の有する熱を室内凝縮器12にて車室内送風空気に放熱させ、それにより加熱された車室内送風空気を車室内へ吹き出すことができる。これにより、車室内の暖房を実現することができる。
次に、圧縮機11について説明する。図2は、圧縮機11を模式的に示したイメージ図である。図2では圧縮機11の断熱部材113が断面図示されている。また、図2の一点鎖線CL1は圧縮機11の回転軸心である圧縮機軸心CL1を表している。
圧縮機11は、図2に示すように、圧縮機本体111とインバータ部112と断熱部材113とから構成されている。圧縮機本体111は、吸入口11bから吸い込んだ冷媒を圧縮する圧縮部114と、その圧縮部114を回転駆動する電動機115と、圧縮機本体111の外殻を成しその圧縮部114と電動機115とを収容する本体ケース116とを備えている。
圧縮機本体111は、圧縮機軸心CL1を中心とし表面に凹凸を有する略円柱形状を成している。圧縮機本体111は、圧縮機軸心CL1の軸方向である一軸方向における一端に一端部111aを有し、その一端部111aには、圧縮機軸心CL1の径方向に向けて開口した吐出口11aが形成されている。圧縮機本体111では、吐出口11aと圧縮部114と電動機115とが、圧縮機軸心CL1の軸方向すなわち圧縮機軸心CL1方向に沿って一端側から他端側へ順に並んで配置されている。また、吸入口11bは、圧縮機軸心CL1の軸方向において圧縮部114よりも他端側に配置され、圧縮機軸心CL1の径方向に向けて開口している。
圧縮機軸心CL1方向における圧縮機本体111の上記他端にはインバータ部112が一体的に固定されている。インバータ部112は、その内部にインバータ112aを有している。そのインバータ112aは電動機115へ電気的に接続されており、電動機115への通電量を制御する。
断熱部材113は圧縮機本体111の断熱カバーであり、断熱性および耐熱性を有する樹脂製である。具体的には、断熱部材113はポリアミド系樹脂の発泡材から構成されている。断熱部材113はエンジンルーム内に配置されるので、エンジンなどの高温熱源からの熱に耐えられる必要があるからである。断熱部材113は、上記のようにポリアミド系樹脂の発泡材であるので、多少の伸縮性を備えている。
そして、断熱部材113は、図2のように、インバータ部112を覆わずに圧縮機本体111を覆っている。なお、断熱部材113は、圧縮機本体111の表面形状に沿う形状を成し、その圧縮機本体111の表面に密着するように設けられているが、図2では見易い図示とするために、敢えて圧縮機本体111と断熱部材113とを互いに離して図示している。この図示方法は、後述の図8および図12でも同様である。
図3〜5を用いて圧縮機本体111を更に説明する。図3は圧縮機本体111およびインバータ部112の正面図であり、図4は図3におけるIV矢視図であり、図5は図3におけるV矢視図である。図3〜5には、イメージ図としての図2よりも詳細に圧縮機本体111の外形が示されている。
図3および図4に示すように、本体ケース116の円筒状側面には8つの取付部116aが形成されている。その取付部116aは、圧縮機11を車両ボディ等の非回転部材へ固定するための例えばボルト穴が形成された部位である。取付部116aは、本体ケース116から突き出るように形成されており、圧縮機本体111の凹凸表面形状の一部を構成している。
また、図5に示すように、吐出口11aは、圧縮機軸心CL1に直交する方向に本体ケース116から僅かに突き出た冷媒吐出部117に形成されている。また、吸入口11bは、圧縮機軸心CL1に直交する方向に本体ケース116から僅かに突き出た冷媒吸入部118に形成されている。この冷媒吐出部117および冷媒吸入部118も、圧縮機本体111の凹凸表面形状の一部を構成している。
次に、図6および図7を用いて圧縮機11の断熱部材113について説明する。図6は、図7のVI−VI断面図であると共に、断熱部材113の製造方法を説明するための図である。また、図7は、図6における断熱部材113のVII矢視図である。図6および図7は、圧縮機本体111へ取り付けられる前の断熱部材113の形状を示している。
断熱部材113は薄肉の樹脂製カバー部材であるので、図6に示すように、成形型40を用いて真空成形により成形される。そして、図6および図7に示すように、断熱部材113は、カップ形状を成しているカップ状部113aと、カップ状部113aを挟んで2つに分かれたカップ隣接部113bと、そのカップ状部113aとカップ隣接部113bとの間に介装されそれらを互いに連結している連結部113c、113dとから構成されている。これらのカップ状部113a、カップ隣接部113b、連結部113c、113dは、上記真空成形により同時に成形される。このように、断熱部材113がカップ状部113aとカップ隣接部113bとに分かれているのは、圧縮機本体111の表面形状が凹凸を有し複雑な形状をしているため、断熱部材113を単なる筒状に成形したのでは圧縮機本体111へ取り付けることが困難だからである。
カップ状部113aの内側は、圧縮機本体111の先端部分である一端部111a(図3参照)の表面形状に沿ったカップ形状を成している。カップ状部113aの内側は、圧縮機本体111の一端部111aを嵌め入れることができ且つ一端部111aを嵌め入れるとその嵌め入れた状態が保持されるように、一端部111aよりも僅かに小さく形成されている。また、カップ状部113aには、吐出口11aを露出させるための孔113eが形成されている。
カップ隣接部113bは、圧縮機本体111においてカップ状部113aに覆われる部分を除いた圧縮機軸心CL1まわりの外周面を覆うものである。カップ隣接部113bは、2つに分かれて構成されており、第1カバー部113fと第2カバー部113gとから成るものである。そして、第1カバー部113fと第2カバー部113gとが一体となって筒状を成すことで、その内側の形状が、上記外周面の表面形状に沿うようになっている。具体的には、第1カバー部113fには、取付部116aが嵌り込む形状を成している4つの取付対応部113hと、吸入口11bを露出させるための孔113iとが形成され、第2カバー部113gには、4つの取付対応部113hが形成されている。
また、取付対応部113hは、取付部116aが嵌め入れられるとその嵌合状態が保持されるように、取付部116aが係止される形状に成形されている。要するに、第1カバー部113fおよび第2カバー部113gは、圧縮機本体111の外周面の表面形状に沿うと共にその外周面に係止される形状に成形されている。
連結部113c、113dは断熱部材113の中の折曲り箇所に相当する。2つの連結部113c、113dのうちの一方の第1連結部113cは、断熱部材113の構成材料の可撓性を利用して、図7に示すように第1カバー部113fをカップ状部113aに対し回動可能に連結している。また、他方の第2連結部113dは、第1連結部113cに対しカップ状部113aを挟んだ反対側において、第2カバー部113gをカップ状部113aに対し回動可能に連結している。
次に、圧縮機本体111へ断熱部材113を取り付ける方法について、図8を用いて説明する。図8は、圧縮機本体111へ断熱部材113を取り付ける方法を示した図であり、図8において(a)→(b)→(c)の順で取付作業が進む。
先ず、図8(a)において、矢印AR1のように、断熱部材113のカップ状部113aに、圧縮機本体111の一端部111aが嵌め入れられる。このとき同時に、凸形状の冷媒吐出部117はカップ状部113aの孔113eに嵌め入れられる。
次に、図8(b)において、矢印AR21のように、第1カバー部113fが第1連結部113cを回動中心としてカップ状部113aに対して回動させられる。そして、第1カバー部113fが本体ケース116に密着させられる。このとき同時に、8つの取付部116aのうちの第1カバー部113f側の取付部116aが、第1カバー部113fに形成された取付対応部113hに嵌め入れられる。それに加えて、第1カバー部113fに形成された孔113i(図7参照)に凸形状の冷媒吸入部118(図5参照)が嵌め入れられる。
また、矢印AR22のように、第2カバー部113gが第2連結部113dを回動中心としてカップ状部113aに対して回動させられる。そして、第2カバー部113gが本体ケース116に密着させられる。このとき同時に、第2カバー部113g側の取付部116aが、第2カバー部113gに形成された取付対応部113hに嵌め入れられる。
このような工程を経ることで、断熱部材113は、図8(c)に示すように、圧縮機本体111に密着するようにして圧縮機本体111を覆うこととなる。すなわち、圧縮機11では、第1カバー部113fは、カップ隣接部113b全体が覆う圧縮機本体111のうちの一部を覆うと共に、第2カバー部113gはその圧縮機本体111のうちの他部を覆っている。そして、第1カバー部113fと第2カバー部113gとから成るカップ隣接部113bは、カップ状部113aに対し圧縮機軸心CL1方向に隣接し、圧縮機本体111をカップ状部113aと共に覆っている。
言い換えれば、図8(c)に示すように、圧縮機本体111に取り付けられた断熱部材113は、圧縮機軸心CL1方向に沿った筒形状を成している。詳細には、その圧縮機軸心CL1方向における断熱部材113の一端113j、すなわちカップ状部113aを構成している一端113jは、閉塞された形状を成しており、断熱部材113の他端113kは圧縮機軸心CL1方向に開放された形状を成している。そして、その断熱部材113の他端113kすなわち開放端113kからは、圧縮機本体111が突き出ている。なお、図8(c)に示すようにされた後、断熱部材113は圧縮機本体111へ接着剤等によって固定されると共に、第1カバー部113fと第2カバー部113gとは互いに接着剤等によって接合される。
次に、圧縮機11のエンジンルーム内での配置について、図9を用いて説明する。図9はエンジンルーム内における圧縮機11の向きを示した図である。図9の矢印DR1は車両前後方向DR1を示している。図9において、車両の走行に伴って圧縮機11へ吹き付けられる車両走行風は、車両前方から車両後方へと流れる。また、車両が停止していても、室外熱交換器15(図1参照)へ外気を流す送風ファンによって室外熱交換器15を通過した外気が車両前方から圧縮機11へ吹き付けられる。
そのため、断熱部材113は、断熱部材113の開放端である他端113kが閉塞端である一端113jよりも車両走行風の風下側に位置するように配設されている。すなわち、圧縮機軸心CL1上における上記一端113jの位置である軸心上一端位置PAX1と、圧縮機軸心CL1上における上記他端113kの位置である軸心上他端位置PAX2とを比較すれば、軸心上他端位置PAX2が軸心上一端位置PAX1よりも車両走行風の風下側に位置している。
詳細に言えば、車両走行風の流れ方向に直交する基準面FCsに対し圧縮機軸心CL1が成す圧縮機設置角度θが、上記開放端113kの車両後方向きを正方向として下記式(1)を成立させるように、圧縮機11はエンジンルーム内に配設されている。従って、圧縮機11は、例えば図10(a)または(b)のように配設されていてもよい。
0°<θ<180° ・・・(1)
図10(a)の例では、上記圧縮機設置角度θが90°程度になるように圧縮機11が配設され、図10(b)の例では、上記圧縮機設置角度θが20°程度になるように圧縮機11が配設されている。本実施形態のように、断熱部材113の他端113kが一端113jよりも車両走行風の風下側に位置していると、その開放端である他端113kが車両走行風の風上側よりも風下側を向いて開放されることになる。そして、圧縮機11まわりでは、図10(a)(b)に示す矢印ARwdのように車両走行風が流れるので、断熱部材113の他端113kにおいて、車両走行風が断熱部材113と圧縮機本体111との間に流れ込みにくくなる。
その一方で、例えば仮に、図11(a)または(b)のように圧縮機11が配設されていたとすれば、断熱部材113の他端113kにおいて、車両走行風が矢印ARwdのように断熱部材113と圧縮機本体111との間に流れ込み易くなる。その結果、圧縮機本体111から車両走行風への放熱が促進され、断熱部材113の断熱効果が十分に得られなくなる。図11(a)(b)は、本実施形態の効果を説明するために用いられる比較例を示した図であって、図11(a)(b)の何れでも、断熱部材113の他端113kが一端113jよりも車両走行風の風上側に位置している。
図12は、断熱部材113の第1カバー部113fと第2カバー部113gとの接合部分を示した図であり、図12では断熱部材113だけが図13のXII−XII断面で断面図示されている。また、図13は、図12におけるXIII矢視図である。図12および図13では、圧縮部114は、第1カバー部113fが第2カバー部113gよりも車両走行風の風上側に位置するように設置されている。
図12および図13に示すように、第1カバー部113fおよび第2カバー部113gは、圧縮機軸心CL1を含む平面を境に筒状のカップ隣接部113bを二つ割りにした形状を成しているので、第1カバー部113fは、圧縮機軸心CL1を中心とした周方向における両方の端縁部分において第2カバー部113gに接している。そして、第1カバー部113fは、その両方の端縁部分にそれぞれ、第2カバー部113gに重なる重複部113m、113nを有している。その2箇所の重複部113m、113nは何れも、図12のPj部分のように、車両走行風の風上側から延設されて第2カバー部113gの外側へ重なるように設けられている。すなわち、重複部113m、113nは、車両走行風の風上側から第2カバー部113gの外側へオーバーラップする構造となっている。
また、図13に示すように、重複部113m、113nは、圧縮機軸心CL1方向において、第1カバー部113fの上記端縁部分の全長にわたって設けられている。なお、第2カバー部113gの外側とは、図12に示すように第2カバー部113gの厚み方向において、圧縮機本体111側である第2カバー部113gの内側に対する反対側のことである。
上述したように、本実施形態によれば、圧縮機11が有する断熱部材113は、インバータ部112を覆わずに圧縮機本体111を覆っているので、インバータ112aからの放熱を妨げないようにしつつ、圧縮機11内の冷媒からの放熱を抑えることができ、その結果として、空調対象空間である車室内を暖房する暖房性能の向上を図ることができる。なお、車両用空調装置8の上記暖房性能とは、例えば、圧縮機11を所定の最大出力で運転したときに室内凝縮器12が単位時間当たりに車室内送風空気へ与える熱量の大きさで表される。また、上記空調対象空間とは、車両用空調装置8によって空調される空間のことである。
図14および図15を用いて本実施形態の効果を詳細に説明する。図14は、断熱部材113有りの構成と無しの構成との間で暖房性能を比較したイメージ図である。図14では、左から順に、圧縮機11からの放熱が無いと仮定した場合の暖房性能、圧縮機11が断熱部材113を有さない断熱構造なしであると仮定した場合の暖房性能、圧縮機11が断熱部材113を有する断熱構造ありの本実施形態における暖房性能が表示されている。
この図14に示すように、圧縮機11が断熱構造なしであるとすれば、圧縮機11からの放熱量は矢印WD1のようになり、車両用空調装置8の暖房性能は、圧縮機11からの放熱が無い場合に対しその放熱量分WD1だけ小さくなる。その一方で、断熱構造ありの本実施形態における暖房性能は、矢印WD2で示す断熱による暖房性能の向上量だけ、断熱構造なしの場合よりも向上する。すなわち、本実施形態では断熱部材113を設けることで車両用空調装置8の暖房性能を、圧縮機11からの放熱が無い場合に近づけることができる。これは、断熱部材113の断熱性によるものであるが、詳細に言えば、車両走行風が圧縮機本体111へ当たることが断熱部材113によって防止され、かつ断熱部材113の保温効果により圧縮機本体111からの放熱が抑制されることに起因するものである。
図15は、インバータ部112を断熱材で覆ったと仮定した断熱構造ありの構成とインバータ部112を断熱材で覆わない断熱構造なしの構成である本実施形態の構成との間で、圧縮機11作動中におけるインバータ112aの温度を比較したイメージ図である。図15では、左から順に、インバータ部112に断熱構造があると仮定した場合のインバータ112aの温度、インバータ部112に断熱構造が無い本実施形態におけるインバータ112aの温度が表示されている。
この図15に示すように、断熱構造ありでは、インバータ112aの温度が、インバータ112aを構成する電子部品の耐久温度Txを超えることがあり得る。しかし、断熱構造なしの本実施形態では、車両走行風である外気によりインバータ112aを冷却する冷却性を十分に確保できるので、インバータ112aの温度が上記耐久温度Txを超えることがないように圧縮機11を作動することが可能である。なお、電子部品の耐久温度Txとは、電子部品を正常作動させることが可能な温度の上限値である。
以上、図14および図15を用いて説明したように、インバータ112aの温度上昇を抑えて、インバータ112aを構成する電子部品の作動が温度上昇に起因して制限されることを防止することができる。それと共に、車両用空調装置8の暖房性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、図8(c)に示すように、断熱部材113は、圧縮機本体111の表面形状に沿う形状を成しているので、圧縮機本体111の表面をその表面に密着するように覆うことが可能である。従って、圧縮機本体111と断熱部材113との間における空気の対流が抑えられ、それにより、冷凍サイクル装置10の暖房性能を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、図8に示すように、断熱部材113のカップ状部113aは、圧縮機本体111の一端部111aの表面形状に沿ったカップ形状を成しており、その一端部111aは断熱部材113のカップ状部113aに嵌め入れられている。従って、断熱部材113を圧縮機本体111に接着しなくても、断熱部材113が圧縮機本体111から脱落することを防止することが可能である。
また、本実施形態によれば、断熱部材113はインバータ部112を覆わない構造を有しているので、断熱部材113の一端113jは閉塞端となっているものの、断熱部材113の他端113kは開放端となっている。そのため、その開放端である他端113kから圧縮機本体111と断熱部材113との間に車両走行風が進入すると、圧縮機本体111と断熱部材113との間において空気の対流が生じ断熱効果が著しく低下することが考えられる。
これに対し、本実施形態では図9に示すように、車両のエンジンルーム内において、断熱部材113の他端113kは、断熱部材113の一端113jよりも車両走行風の風下側に位置しているので、圧縮機本体111と断熱部材113との間に車両走行風が進入することを抑制することができる。これにより、圧縮機本体111と断熱部材113との間での空気対流を抑制して断熱部材113の断熱性能を高め、延いては車両用空調装置8の暖房性能を向上させることが可能である。
また、本実施形態によれば、図12に示すように、第1カバー部113fは、第2カバー部113gに重なる重複部113m、113nを、第2カバー部113gに接する端縁部分に有しており、その重複部113m、113nは、車両走行風の風上側から延設されて第2カバー部113gの外側へ重なるように設けられている。従って、第1カバー部113fと第2カバー部113gとの結合部分すなわち境目部分から車両走行風が圧縮機本体111と断熱部材113との間に進入することを抑制することができる。これにより、上記と同様に、断熱部材113の断熱性能を高め、延いては車両用空調装置8の暖房性能を向上させることが可能である。
また、本実施形態によれば、図7に示すように、断熱部材113は、カップ状部113aに隣接し圧縮機本体111をカップ状部113aと共に覆っているカップ隣接部113bと、そのカップ隣接部113bをカップ状部113aに対し回動可能に連結している連結部113c、113dとを有している。従って、断熱部材113がカップ隣接部113bとカップ状部113aとに分割された構造になるので、断熱部材113をそのように分割されていない一体構造として圧縮機本体111の表面形状に沿った形状に成形困難な場合においても、圧縮機本体111の表面形状に沿った形状に成形することが可能となる。
そして、連結部113c、113dが設けられていることにより、カップ状部113aおよびカップ隣接部113bは一部品となっているので、図6に示すようにひとつの成形型だけで成形が可能となり且つ部品点数を削減でき、その分、コストを抑えることができる。また、連結部113c、113dは、断熱部材113を圧縮機本体111へ装着した後において、カップ隣接部113bをカップ状部113aへ接合する接合部材として機能するので、カップ隣接部113bをカップ状部113aへ固定するための固定用部品を削減することができる。
また、本実施形態によれば、断熱部材113は、耐熱性を有する樹脂製の発泡材から構成されているので、高温のエンジンルーム内に配置しても、雰囲気温度に起因した断熱部材113の変形や破損を防止することが可能である。
また、本実施形態によれば、断熱部材113は、図2に示すように圧縮機本体111の全体を覆ってはいないが、その圧縮機本体111のうち、圧縮機軸心CL1方向において、吐出口11aが設けられている位置PS1から圧縮部114が設けられている位置PS2にわたって圧縮機本体111を覆っている。すなわち、断熱部材113は、圧縮機本体111のうち図2の矢印RNcvで示される範囲を少なくとも覆っている。ここで、車両用空調装置8の暖房性能を向上させるためには、圧縮部114で圧縮され高温になった冷媒の熱が、吐出口11aからの冷媒吐出前に放熱されることを防止するのが効果的である。このことから、図2の矢印RNcvで示される範囲を断熱部材113で覆うことで、暖房性能の向上という目的において過不足なく圧縮機本体111まわりの断熱を図ることが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
本実施形態では、圧縮機11の断熱部材113が第1実施形態のものと異なっており、本実施形態の断熱部材113は、図16に示すように、2部品構成となっている。図16は、本実施形態において圧縮機11の構成を模式的に示した分解斜視図である。
本実施形態の断熱部材113は、第1断熱部44と第2断熱部46との2つの部品から構成されている。その第1断熱部44は、圧縮機軸心CL1を含む平面を境に断熱部材113を二つ割りにした一方の形状を成し、第2断熱部46は、その二つ割りにした他方の形状を成している。
第1断熱部44と第2断熱部46との間に圧縮機本体111が挟まれて、第1断熱部44における第2断熱部46側の端縁部分である結合部分441と、第2断熱部46における第1断熱部44側の端縁部分である結合部分461とが互いに接合されている。これにより、断熱部材113は、圧縮機本体111の表面に密着し圧縮機本体111を覆った状態になっている。第1断熱部44と第2断熱部46との接合には例えば接着剤が用いられる。
本実施形態でも前述の第1実施形態と同様に、断熱部材113はインバータ部112を覆わずに圧縮機本体111を覆っているので、インバータ112aからの放熱を妨げないようにしつつ、車両用空調装置8の暖房性能の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では、圧縮機11の圧縮機構としては、スクロール型圧縮機構が採用されているが、他の圧縮機構が採用されてもよく、例えば、ベーン型圧縮機構が採用されても差し支えない。
(2)上述の各実施形態では、断熱部材113はポリアミド系樹脂の発泡材から構成されているが、断熱部材113の材料に限定はなく、発泡材でなくてよいし、樹脂でなくてもよい。
(3)上述の第1実施形態では、断熱部材113は、2つの連結部113c、113dを備えているが、その連結部113c、113dは1箇所であってもよいし、3箇所以上であっても差し支えない。例えば連結部113c、113dが1箇所である断熱部材113の構成、すなわち、第2連結部113dが設けられずに第1連結部113cが設けられている構成では、第2カバー部113gが図8(c)のように閉じた状態でカップ状部113aに一体的に固定され、第1カバー部113fはカップ状部113aに対して連結部113cにより回動可能に連結されている。
また、圧縮機本体111の表面形状が複雑でない場合、或いは、断熱部材113の材料として例えば発泡ゴムのように伸縮性に富む断熱材料が採用されている場合には、カップ隣接部113bがカップ状部113aに一体的に固定されていても、断熱部材113を圧縮機本体111へ装着することが可能な場合がある。そのような場合には、断熱部材113は、カップ隣接部113bがカップ状部113aに一体的に固定されたものであってもよい。その場合、断熱部材113は、圧縮機本体111の表面形状に沿った一体構造になるので、連結部113c、113dは不要である。
(4)上述の第2実施形態では、断熱部材113は2部品構成となっているが、3部品以上の断熱部に分割されて構成されていても差し支えない。
(5)上述の各実施形態では、車両用空調装置8は、冷房モード、除湿暖房モード、暖房モードのうちの何れかの空調モードで運転されるが、空調モードが切替可能である必要はなく、例えば、暖房モード以外の空調モードすなわち冷房モードおよび除湿暖房モードは設けられていなくてもよい。
(6)上述の各実施形態において、断熱部材113は真空成形により成形されるが、断熱部材113の製造方法に限定はなく、例えば、断熱部材113は射出成形により製造されてもよいし、切削加工によって製造されてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
8 車両用空調装置
11 圧縮機
12 室内凝縮器(放熱器)
14 第1膨張弁(減圧装置)
15 室外熱交換器(吸熱側熱交換器)
111 圧縮機本体
112 インバータ部
113 断熱部材
114 圧縮部
115 電動機

Claims (16)

  1. 空調対象空間へ送風される送風空気へ熱媒体の熱を放熱させる放熱器(12)と、
    前記放熱器から流出した前記熱媒体を減圧する減圧装置(14)と、
    前記減圧装置から流出した前記熱媒体へ被熱交換流体の熱を吸熱させる吸熱側熱交換器(15)と、
    前記吸熱側熱交換器から吸入した前記熱媒体を圧縮してから前記放熱器へ吐出する電動の圧縮機(11)とを備え、
    前記圧縮機は、
    前記熱媒体を圧縮する圧縮部(114)と前記圧縮部を駆動する電動機(115)とを有している圧縮機本体(111)と、
    前記電動機へ電気的に接続されたインバータ(112a)を有し前記圧縮機本体に固定されたインバータ部(112)と、
    前記インバータ部を覆わずに前記圧縮機本体を覆っており断熱性を有する断熱部材(113)とを有していることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記圧縮機の断熱部材は、前記圧縮機本体の表面形状に沿う形状を成していることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記圧縮機本体は一軸方向における一端に一端部(111a)を有する一方で、前記圧縮機本体の前記一軸方向における他端には前記インバータ部が固定され、
    前記断熱部材は、前記一端部の表面形状に沿ったカップ形状を成しているカップ状部(113a)を有し、
    前記カップ状部に、前記一端部が嵌め入れられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記圧縮機の断熱部材は前記一軸方向に沿った筒形状を成し、前記一軸方向における前記断熱部材の一端は閉塞された形状を成し且つ前記カップ状部を構成し、前記断熱部材の他端は前記一軸方向に開放された形状を成し、
    前記断熱部材は、前記断熱部材の他端が前記一端よりも車両走行風の風下側に位置するように配設されることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記断熱部材は、前記カップ状部に隣接し且つ前記カップ状部と共に前記圧縮機本体を覆っているカップ隣接部(113b)と、前記カップ隣接部を前記カップ状部に対し回動可能に連結している連結部(113c、113d)とを有していることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記カップ隣接部は、前記カップ隣接部が覆う前記圧縮機本体のうちの一部を覆う第1カバー部(113f)と、他部を覆う第2カバー部(113g)とから構成され、
    前記第1カバー部は、前記第2カバー部に重なる重複部(113m、113n)を、前記第2カバー部に接する端縁部分に有し、
    前記重複部は、車両走行風の風上側から延設されて前記第2カバー部の外側へ重なるように設けられることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記断熱部材は、前記圧縮機本体のうち、前記一軸方向において、前記熱媒体を吐出する吐出口(11a)が設けられている位置(PS1)から前記圧縮部が設けられている位置(PS2)にわたって前記圧縮機本体を覆っていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 前記断熱部材は、耐熱性を有する樹脂製の発泡材から構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 空調対象空間へ送風される送風空気へ熱媒体の熱を放熱させる放熱器(12)と、前記放熱器から流出した前記熱媒体を減圧する減圧装置(14)と、前記減圧装置から流出した前記熱媒体へ被熱交換流体の熱を吸熱させる吸熱側熱交換器(15)とを有する車両用空調装置(8)において、前記吸熱側熱交換器から吸入した前記熱媒体を圧縮してから前記放熱器へ吐出する電動の圧縮機であって、
    前記熱媒体を圧縮する圧縮部(114)と前記圧縮部を駆動する電動機(115)とを有している圧縮機本体(111)と、
    前記電動機へ電気的に接続されたインバータ(112a)を有し前記圧縮機本体に固定されたインバータ部(112)と、
    前記インバータ部を覆わずに前記圧縮機本体を覆っており断熱性を有する断熱部材(113)とを備えていることを特徴とする圧縮機。
  10. 前記断熱部材は、前記圧縮機本体の表面形状に沿う形状を成していることを特徴とする請求項9に記載の圧縮機。
  11. 前記圧縮機本体は一軸方向における一端に一端部(111a)を有する一方で、前記圧縮機本体の前記一軸方向における他端には前記インバータ部が固定され、
    前記断熱部材は、前記一端部の表面形状に沿ったカップ形状を成しているカップ状部(113a)を有し、
    前記カップ状部に、前記一端部が嵌め入れられていることを特徴とする請求項9または10に記載の圧縮機。
  12. 前記断熱部材は前記一軸方向に沿った筒形状を成し、前記一軸方向における前記断熱部材の一端は閉塞された形状を成し且つ前記カップ状部を構成し、前記断熱部材の他端は前記一軸方向に開放された形状を成し、
    前記断熱部材は、前記断熱部材の他端が前記一端よりも車両走行風の風下側に位置するように配設されることを特徴とする請求項11に記載の圧縮機。
  13. 前記断熱部材は、前記カップ状部に隣接し且つ前記カップ状部と共に前記圧縮機本体を覆っているカップ隣接部(113b)と、前記カップ隣接部を前記カップ状部に対し回動可能に連結している連結部(113c、113d)とを有していることを特徴とする請求項11または12に記載の圧縮機。
  14. 前記カップ隣接部は、前記カップ隣接部が覆う前記圧縮機本体のうちの一部を覆う第1カバー部(113f)と、他部を覆う第2カバー部(113g)とから構成され、
    前記第1カバー部は、前記第2カバー部に重なる重複部(113m、113n)を、前記第2カバー部に接する端縁部分に有し、
    前記重複部は、車両走行風の風上側から延設されて前記第2カバー部の外側へ重なるように設けられることを特徴とする請求項13に記載の圧縮機。
  15. 前記断熱部材は、前記圧縮機本体のうち、前記一軸方向において、前記熱媒体を吐出する吐出口(11a)が設けられている位置(PS1)から前記圧縮部が設けられている位置(PS2)にわたって前記圧縮機本体を覆っていることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1つに記載の圧縮機。
  16. 前記断熱部材は、耐熱性を有する樹脂製の発泡材から構成されていることを特徴とする請求項9ないし15のいずれか1つに記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106401940A (zh) * 2016-10-19 2017-02-15 珠海格力电器股份有限公司 水泵保温装置
EP3550224A1 (en) * 2018-04-06 2019-10-09 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Compressor system
CN113483508A (zh) * 2021-07-12 2021-10-08 合肥长安汽车有限公司 一种汽车空调膨胀阀隔热罩

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