JP2015154677A - スイッチング電源およびfetデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のスイッチング電源は、コンバータを直列に接続した場合、軽負荷時におけるコンバータの出力電圧がばらつくという問題があった。【解決手段】直流電源からトランスの一次側コイルに流れる電流をオンオフするスイッチを有し、トランスの二次側コイルに発生する交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータが複数台、直列に接続され、直列に接続された複数のコンバータの合計の出力電圧が予め設定された電圧になるように、スイッチを制御する制御回路とを有し、スイッチは、特性の異なる複数のスイッチが並列に接続され、複数のスイッチは、制御回路から出力される同一のパルスによりオンオフされることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源およびFETデバイスに関する。
直流電圧を所望の電圧に変換するスイッチング電源として、DC-DCコンバータが知られている。DCーDCコンバータは、直流電源からトランスの一次側コイルに流れる電流をスイッチでオンオフし、トランスで変圧された二次側コイルに発生する交流を直流に変換して負荷に出力する。そして、DC-DCコンバータは、負荷に出力する電圧をモニタして所望の電圧になるようにスイッチをオンオフするパルス幅を制御する。DC-DCコンバータは、出力回路の耐圧やコスト的な問題などにより、出力電圧が50Vから100V程度のものが広く用いられている。そこで、数百ボルト程度の高電圧を要する場合に、複数のDC-DCコンバータを直列に接続する技術が検討されている(特許文献1参照)。
特開平06−006975号公報
一方、直列に接続される複数のDC-DCコンバータは、所望の出力電圧を等分した電圧を出力するのが好ましい。ところが、スイッチとして用いられるFETがオンする時のスレシホールド電圧のばらつきにより、オンできないFETが存在する。そして、出力電圧を一定に維持するためには、オンしていないFETのDC-DCコンバータの出力電圧分をオンしているFETのDC-DCコンバータが負担することになる。これにより、オンしているFETのDC-DCコンバータの出力電圧が高くなり、出力回路の耐圧がオーバーしてコンデンサなどが壊れるという問題が生じる。
本件開示のスイッチング電源およびFETデバイスは、コンバータを直列に接続した場合の軽負荷時におけるコンバータの出力電圧のばらつきを低減できる技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、直流電源からトランスの一次側コイルに流れる電流をオンオフするスイッチを有し、トランスの二次側コイルに発生する交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータが複数台、直列に接続され、直列に接続された複数のコンバータの合計の出力電圧が予め設定された電圧になるように、スイッチを制御する制御回路とを有し、スイッチは、特性の異なる複数のスイッチが並列に接続され、複数のスイッチは、制御回路から出力される同一のパルスによりオンオフされることを特徴とする。
一つの観点によれば、複数のFET回路が同一の半導体基板上に設けられたFETデバイスにおいて、異なる個数のFET回路が含まれるように半導体基板を複数の領域に分け、複数のFET回路のゲートを領域毎に束ねて、領域毎にゲート端子を設け、複数のFET回路のドレインおよびソースをそれぞれ束ねた共通のドレイン端子および共通のソース端子を有することを特徴とする。
本件開示のスイッチング電源およびFETデバイスは、コンバータを直列に接続した場合の軽負荷時におけるコンバータの出力電圧のばらつきを低減することができる。
本実施形態に係るスイッチング電源の一例を示す。 負荷電流とパルスのオン幅の特性例を示す。 比較例のスイッチング電源の一例を示す。 DC-DCコンバータのスイッチの周辺回路の一例を示す。 入力容量が相対的に大きいFETにおいて、負荷の大きさが異なる場合のスイッチの動作例を示す。 入力容量が相対的に小さいFETにおいて、負荷の大きさが異なる場合のスイッチの動作例を示す。 比較例のスイッチング電源の負荷電流と出力電圧の特性例を示す。 DC-DCコンバータのスイッチおよびスイッチの回路例を示す。 DC-DCコンバータにおいて負荷の大きさが異なる場合のスイッチの動作例を示す。 FETデバイスの等価回路の一例を示す。 半導体基板の一例を示す。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るスイッチング電源100の一例を示す。図1において、スイッチング電源100は、DC-DCコンバータ101(1)と、DC-DCコンバータ101(2)と、DC-DCコンバータ101(3)と、制御回路102と、コンデンサ103とを有する。図1において、DC-DCコンバータ101(1)と、DC-DCコンバータ101(2)と、DC-DCコンバータ101(3)とのそれぞれの入力は、電圧Vinの同一の直流電源に接続されている。また、DC-DCコンバータ101(1)の出力と、DC-DCコンバータ101(2)の出力と、DC-DCコンバータ101(3)の出力は、直列に接続されている。
ここで、DC-DCコンバータ101(1)と、DC-DCコンバータ101(2)と、DC-DCコンバータ101(3)とは、同一又は同様の機能を有する。尚、以降の説明において、DC-DCコンバータ101(1)と、DC-DCコンバータ101(2)と、DC-DCコンバータ101(3)とに共通の説明を行う場合は、符号末尾の(番号)を省略して、DC-DCコンバータ101と表記する。また、後述する他の素子についても符号末尾の(番号)は、各DC-DCコンバータ101の(番号)に対応し、各素子に共通の説明を行う場合は、符号末尾の(番号)を省略して表記する。
各DC-DCコンバータ101は、直流電源から供給される入力電圧Vinに応じて、昇降圧変換した電圧を出力する。例えばDC-DCコンバータ101(1)は、入力電圧Vinを変換して電圧Vo1を出力する。同様に、DC-DCコンバータ101(2)およびDC-DCコンバータ101(3)は、入力電圧Vinを変換して、それぞれ電圧Vo2および電圧Vo3を出力する。図1の例では、DC-DCコンバータ101(1)の出力電圧Vo1と、DC-DCコンバータ101(2)の出力電圧Vo2と、DC-DCコンバータ101(3)の出力電圧Vo3とが直列に接続されている。従って、スイッチング電源100は、DC-DCコンバータ101の各出力電圧を加算した電圧Vout(Vo1+Vo2+Vo3)を出力する。尚、図1の例では、3つのDC-DCコンバータ101を直列に接続しているが、複数のDC-DCコンバータ101を直列に接続する場合においても本実施形態と同様の効果が得られる。
制御回路102は、直列に接続されたDC-DCコンバータ101の出力電圧Voutが予め設定された電圧になるように、各DC-DCコンバータ101を制御する回路である。図1において、制御回路102は、抵抗R11,R12,R13と、増幅回路AMPと、三角波発振器OSC(OSCirator)と、比較回路COMPと、基準電圧Vrefを与える電源Psとを有する。
抵抗R11および抵抗R12は、スイッチング電源100の出力電圧Voutをモニタするために、出力電圧Voutを分圧する回路である。尚、抵抗R11に加えられる出力電圧Voutは、スイッチング電源100から負荷Ldに出力される電圧を電気的に絶縁する回路を通してモニタされる。或いは、制御回路102の接地をスイッチング電源100の出力の接地と共通にして、スイッチング電源100から負荷Ldに出力される電圧を直接、抵抗R11に加えてもよい。
増幅回路AMPは、電源Psにより与えられる基準電圧Vrefと、抵抗R11と抵抗R12とで分圧された出力電圧Voutとの差の電圧を出力する。増幅回路AMPは、基準電圧Vrefに応じて、比較回路COMPに出力する出力電圧Voutのモニタ電圧を調整することができる。
三角波発振器OSCは、三角波を出力する発振器である。
比較回路COMPは、増幅回路AMPの出力電圧と、三角波発振器OSCが出力する三角波の電圧とを比較して、三角波の電圧が増幅回路AMPの出力電圧より大きい場合に正のパルスを出力する。比較回路COMPが出力するパルスPWは、DC-DCコンバータ101に与えられる。ここで、比較回路COMPが出力するパルスPWの幅は、スイッチング電源100の出力電圧Voutが基準電圧Vrefよりも大きい場合に広くなり、スイッチング電源100の出力電圧Voutが基準電圧Vrefよりも小さい場合に狭くなる。
図2は、負荷電流IoとパルスPWのオン幅の特性例を示す。図2において、横軸は負荷電流Io(A)、縦軸はパルスPWのオン幅(μs)をそれぞれ示す。図2に示すように、制御回路102は、負荷電流Ioが大きくなる(重負荷)につれてパルスPWのオン幅を長くし、負荷電流Ioが小さくなる(軽負荷)につれてパルスPWのオン幅を短くする。
このようにして、制御回路102は、出力電圧Voutが所望の電圧になるように、DC-DCコンバータ101(1)、DC-DCコンバータ101(2)およびDC-DCコンバータ101(3)の3つのDC-DCコンバータ101を制御する。
次に、DC-DCコンバータ101の回路について説明する。尚、ここでは、DC-DCコンバータ101(1)の回路について説明するが、DC-DCコンバータ101(2)およびDC-DCコンバータ101(3)の回路も同じである。
図1において、DC-DCコンバータ101(1)は、トランスTr2(1)と、トランスTr2(1)の一次側回路および二次側回路とを有する。一次側回路は、トランスTr1(1)と、スイッチQa(1),Qb(1)と、抵抗R1a(1),R1b(1),R2(1)と、ダイオードD1(1)と、コンデンサC1(1)とを有する。二次側回路は、ダイオードD2(1),D3(1)と、コンデンサC2(1)と、チョークコイルL1(1)とを有する。
トランスTr1(1)は、制御回路102から出力されるパルスPWをDC-DCコンバータ101(1)内部の回路に電気的に絶縁して伝えるためのパルストランスである。
トランスTr2(1)は、直流電源から流れる電流をスイッチングすることにより、一次側コイルの端子a1と端子a2との間に発生する交流電圧を変圧して二次側コイルに出力する。
スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)は、例えばFETが用いられる。スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)は、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流をオンオフする。また、スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)は、制御回路102が出力する同一のパルスPWによりオンオフされる。尚、スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)は、ドレインとソースが並列に配置され、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流をオンオフする。従って、スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)の少なくとも一方がオンしている時に、トランスTr2(1)の一次側コイルに電流が流れる。尚、図1は、2個の独立したスイッチQaおよびスイッチQbを使用する例を示したが、3個以上のスイッチQを並列に接続してもよい。
抵抗R1a(1)および抵抗R1b(1)は、スイッチQa(1)およびスイッチQb(1)のそれぞれのゲートに流れる電流を調整する。
ダイオードD1(1)、コンデンサC1(1)および抵抗R2(1)は、トランスTr2(1)がオフした時に発生するサージ電圧を吸収するための保護回路である。
ダイオードD2(1)およびダイオードD3(1)は、トランスTr2(1)の二次側コイルに発生する交流を直流に変換するための整流用のダイオードである。ダイオードD2(1)のアノードは二次側コイルの端子b1、ダイオードD3(1)のアノードは二次側コイルの端子b2にそれぞれ接続される。そして、二次側コイルの端子b2側を基準として、ダイオードD2(1)およびダイオードD3(1)のカソード側に正電圧が出力される。
チョークコイルL1(1)およびコンデンサC2(1)は、ダイオードD2(1)およびダイオードD3(1)により整流された直流電圧のリップルを除去するためのフィルタとして機能する。
このようにして、DC-DCコンバータ101(1)は、直流電源から供給される入力電圧Vinを電圧Vo1に変換して出力する。尚、同様に、DC-DCコンバータ101(2)およびDC-DCコンバータ101(3)は、直流電源から供給される入力電圧Vinを電圧Vo2および電圧Vo3にそれぞれ変換して出力する。
そして、DC-DCコンバータ101(1)の正電圧側がコンデンサ103の正極側に接続され、負電圧側がDC-DCコンバータ101(2)の正電圧側に接続される。さらに、DC-DCコンバータ101(2)の負電圧側がDC-DCコンバータ101(3)の正電圧側に接続され、DC-DCコンバータ101(3)の負電圧側がコンデンサ103の負極側に接続される。
このようにして、本実施形態に係るスイッチング電源100は、DC-DCコンバータ101(1)の電圧Vo1と、DC-DCコンバータ101(2)の電圧Vo2と、DC-DCコンバータ101(3)の電圧Vo3とが加算された出力電圧Voutを負荷Ldに供給する。ここで、一例として、入力電圧Vinが12V、各DC-DCコンバータ101の電圧Vo1、電圧Vo2および電圧Vo3が100Vとした場合、スイッチング電源100は、300Vの出力電圧Voutを負荷Ldに供給する。
尚、図1は、3台のDC-DCコンバータ101を直列に接続する例を示したが、2個または4個以上のDC-DCコンバータ101を直列に接続した場合でも本実施形態に係るスイッチング電源100と同様の効果が得られる。
図3は、比較例のスイッチング電源900の一例を示す。尚、図3において、スイッチング電源900は、DC-DCコンバータ901(1)と、DC-DCコンバータ901(2)と、DC-DCコンバータ901(3)と、制御回路102と、コンデンサ103とを有する。ここで、図3において、図1と同符号の素子は、図1の素子と同一又は同様の機能を有する。
図3において、DC-DCコンバータ901(1)、DC-DCコンバータ901(2)およびDC-DCコンバータ901(3)は、図1で説明した3つのDC-DCコンバータ101と同様に直列に接続されている。そして、スイッチング電源900は、各DC-DCコンバータ901の出力電圧を加算した電圧Vout(Vo1+Vo2+Vo3)を出力する。
図3の比較例において、図1と異なる部分は、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流をオンオフするためのスイッチである。図1のDC-DCコンバータ101(1)は、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流を並列に接続されたスイッチQa(1)およびスイッチQb(1)によりオンオフした。これに対して、図3のDC-DCコンバータ901(1)は、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流を1つのスイッチQ(1)によりオンオフする。尚、抵抗R1(1)は、図1の抵抗R1a(1)および抵抗R1b(1)と同様に、スイッチQ(1)のゲートに流れる電流を調整する。
このようにして、DC-DCコンバータ901(1)は、1つのスイッチQ(1)により、トランスTr2(1)の一次側コイルに流れる電流をオンオフして交流を発生させ、変換した電圧を二次側コイルから出力する。そして、DC-DCコンバータ901(1)は、直流電源から供給される入力電圧Vinを変換した電圧Vo1を出力する。尚、DC-DCコンバータ901(2)およびDC-DCコンバータ901(3)は、DC-DCコンバータ901(1)と同様に、直流電源から供給される入力電圧Vinを変換した電圧Vo2および電圧Vo3をそれぞれ出力する。
このようにして、比較例のスイッチング電源900は、DC-DCコンバータ901(1)の電圧Vo1と、DC-DCコンバータ901(2)の電圧Vo2と、DC-DCコンバータ901(3)の電圧Vo3とが加算された出力電圧Voutを負荷Ldに供給する。
図4は、DC-DCコンバータ901のスイッチQの周辺回路の一例を示す。ここで、DC-DCコンバータ901は、図3のDC-DCコンバータ901(1)、DC-DCコンバータ901(2)およびDC-DCコンバータ901(3)に対応する。そして、トランスTr1は、図3のトランスTr1(1)、トランスTr1(2)およびトランスTr1(3)に対応する。また、抵抗R1は、図3の抵抗R1(1)、抵抗R1(2)および抵抗R1(3)に対応する。
図4において、スイッチQとして用いられるFETは、ゲートとソースとの間に与えられるゲート・ソース間電圧がVgsで、入力容量がCissである。ところが、数十アンペアなどの比較的大きな電流を流すことができるFETは、数アンペア程度のFETに比べて入力容量Cissが大きい。入力容量Cissが相対的に大きいFETは、パルスPWを受けたときにゲートソース間電圧Vgsが立ち上がるまでの時間が長くなる。
図5は、入力容量Cissが相対的に大きいFETにおいて、負荷Ldの大きさが異なる場合のスイッチQの動作例を示す。ここで、負荷Ldに流れる電流の大きさに応じて軽負荷または重負荷と称する。例えば、軽負荷は負荷Ldに流れる電流が数アンペア程度とし、重負荷は負荷Ldに流れる電流が数十アンペアとする。
図5(a)は、軽負荷時におけるパルスPW、ゲートソース間電圧Vgsおよびドレイン電流Idの一例を示す。図5(b)は、重負荷時におけるパルスPW、ゲートソース間電圧Vgsおよびドレイン電流Idの一例を示す。ここで、制御回路102は、軽負荷時のパルスPWの幅が重負荷時のパルスPWの幅よりも狭くなるように制御する。
図5(a)において、軽負荷時はパルスPWの幅が重負荷時よりも狭いので、タイミングT1でパルスPWがオンになってからスイッチQのゲートソース間電圧Vgsが十分に上昇しない内にパルスPWがオフになる(タイミングT2)。このため、ゲートソース間電圧Vgsは、スイッチQがオンするスレシホールドThの電圧より大きくならず、スイッチQはオフしたままの状態になり、ドレイン電流Idは流れない。
これに対して、図5(b)において、重負荷時はパルスPWの幅が軽負荷時よりも広いので、タイミングT1でパルスPWがオンになってからスイッチQのゲートソース間電圧VgsがタイミングT3でスレシホールドThの電圧より大きくなる。そして、タイミングT4でパルスPWがオフになってからタイミングT5でゲートソース間電圧VgsがスレシホールドThの電圧以下になり、スイッチQはオフする。これにより、タイミングT3からタイミングT5までの期間、スイッチQのドレイン電流Idが流れる。
このように、スイッチQが入力容量Cissの相対的に大きなFETの場合、スイッチQが軽負荷時にオンしないことがある。尚、スイッチング電源900は、1つのスイッチQで動作させるので、重負荷時にも対応できるFETが用いられ、軽負荷時だけに用いるFETに比べて入力容量Cissは大きくなる。また、スレシホールドThは、スイッチQとして使用するFETの素子ばらつきがあり、同じ電圧でオンオフしない場合がある。従って、DC-DCコンバータ901(1)のスイッチQ(1)、DC-DCコンバータ901(2)のスイッチQ(2)およびDC-DCコンバータ901(3)のスイッチQ(3)は、軽負荷時において、いずれかのスイッチQがオンしない状態になる場合が生じる。
図6は、入力容量Cissが相対的に小さいFETにおいて、負荷Ldの大きさが異なる場合のスイッチQの動作例を示す。
図6(a)は、図5(a)に対応し、軽負荷時におけるパルスPW、ゲートソース間電圧Vgsおよびドレイン電流Idの一例を示す。図6(b)は、図5(b)に対応し、重負荷時におけるパルスPW、ゲートソース間電圧Vgsおよびドレイン電流Idの一例を示す。
図6(a)の軽負荷時において、スイッチQの入力容量Cissは図5で説明したスイッチQの入力容量Cissよりも小さいので、タイミングT1でパルスPWがオンになって直ぐにスイッチQのゲートソース間電圧Vgsが上昇する。そして、ゲートソース間電圧Vgsは、スレシホールドThの電圧より大きくなり、スイッチQは、パルスPWのタイミングT1からタイミングT2までの期間内にオンになり、ドレイン電流Idが流れる。図6(b)の重負荷時においても、スイッチQは、パルスPWのタイミングT1からタイミングT4までの期間内にオンになり、ドレイン電流Idが流れる。
このように、スイッチQの入力容量Cissが相対的に小さなFETの場合、パルスPWがオンオフするタイミングに合わせてスイッチQはオンオフする。
図7は、比較例のスイッチング電源900の負荷電流Ioと出力電圧Voutの特性例を示す。尚、図7の例では、DC-DCコンバータ901(1)、DC-DCコンバータ901(2)およびDC-DCコンバータ901(3)の合計の出力電圧Voutは、300Vである。このような場合、DC-DCコンバータ901(1)の出力電圧Vo1、DC-DCコンバータ901(2)の出力電圧Vo2およびDC-DCコンバータ901(3)の出力電圧Vo3は、それぞれ100Vになるのが理想的である。
ところが、DC-DCコンバータ901で用いるスイッチQは、重負荷に対応するFETなので、先に説明したように、入力容量Cissが大きく、また、スレシホールドThの電圧にばらつきがあり、スイッチQがオンするタイミングに偏りが生じる。このため、図7に示すように、軽負荷時のDC-DCコンバータ901(1)の出力電圧Vo1と、DC-DCコンバータ901(2)の出力電圧Vo2と、DC-DCコンバータ901(3)の出力電圧Vo3とにばらつきが生じる。ここで、制御回路102は、スイッチング電源900の出力電圧Voutをモニタして所定電圧(例えば300V)になるように制御するので、電圧Vo1、電圧Vo2および電圧Vo3の合計の電圧が所定電圧になる。このため、図7に示したように、DC-DCコンバータ901(1)の出力電圧Vo1およびDC-DCコンバータ901(2)の出力電圧Vo2がそれぞれ100Vに満たない場合、DC-DCコンバータ901(3)の出力電圧Vo3で不足分を補うことになる。ところが、DC-DCコンバータ901(3)の出力電圧Vo3が3つのDC-DCコンバータ901で等分した理想的な出力電圧(100V)よりも大きくなり、DC-DCコンバータ901(3)のC2(3)の耐圧を超えることがある。この場合、C2(3)は、絶縁破壊される。或いは、300Vに対応できる耐圧の高いコンデンサを用いることが求められ、コンデンサのサイズが大きくなり、コストが高くなるという問題がある。尚、図7において、負荷が大きくなるにつれて、DC-DCコンバータ901(1)のスイッチQ(1)、DC-DCコンバータ901(2)のスイッチQ(2)およびDC-DCコンバータ901(3)のスイッチQ(3)は、全てがオン状態になる。これにより、DC-DCコンバータ901(1)の出力電圧Vo1、DC-DCコンバータ901(2)の出力電圧Vo2およびDC-DCコンバータ901(3)の出力電圧Vo3は、出力電圧Voutを等分した理想的な電圧(100V)に安定する。尚、図7の例において、電圧Vo1、電圧Vo2および電圧Vo3の各線は、わかり易いように、上下に少しずつずらして描いてある。
このように、比較例のスイッチング電源900は、軽負荷時に各DC-DCコンバータ901の出力電圧がばらつくという問題が生じる。
そこで、本実施形態に係るスイッチング電源100は、図1で説明したように、入力容量Cissが相対的に大きい重負荷時に対応するスイッチQaと、入力容量Cissが相対的に小さい軽負荷時に対応するスイッチQbとを並列に配置する。
図8は、DC-DCコンバータ101のスイッチQaおよびスイッチQbの回路例を示す。ここで、DC-DCコンバータ101は、図1のDC-DCコンバータ101(1)、DC-DCコンバータ101(2)およびDC-DCコンバータ101(3)に対応する。そして、トランスTr1は、図1のトランスTr1(1)、トランスTr1(2)およびトランスTr1(3)に対応する。また、抵抗R1aは、図1の抵抗R1a(1)、抵抗R1a(2)および抵抗R1a(3)に対応する。同様に、抵抗R1bは、図1の抵抗R1b(1)、抵抗R1b(2)および抵抗R1b(3)に対応する。さらに、スイッチQaは、スイッチQa(1)、スイッチQa(2)およびスイッチQa(3)に対応し、スイッチQbは、スイッチQb(1)、スイッチQb(2)およびスイッチQb(3)に対応する。
図8において、スイッチQaとして用いられるFETは、ゲートとソースとの間に与えられるゲート・ソース間電圧がVgsa、入力容量がCissaである。また、スイッチQbとして用いられるFETは、ゲートとソースとの間に与えられるゲート・ソース間電圧がVgsb、入力容量がCissbである。スイッチQaは、例えば、数十アンペアなどの比較的大きな電流を流すことができるFETである。これに対して、スイッチQbは、例えば、数アンペア程度の比較的小さな電流を流すことができるFETである。従って、スイッチQaのFETの入力容量Cissaは、スイッチQbのFETの入力容量Cissbよりも大きい。このため、パルスPWが入力された時に、スイッチQaのゲートソース間電圧Vgsaが立ち上がるまでの時間は、スイッチQbのゲートソース間電圧Vgsbが立ち上がるまでの時間よりも長くなる。
図9は、DC-DCコンバータ101において負荷Ldの大きさが異なる場合のスイッチQの動作例を示す。
図9(a)は、軽負荷時におけるパルスPW、スイッチQaのゲートソース間電圧Vgsaおよびドレイン電流Ida、スイッチQbのゲートソース間電圧Vgsbおよびドレイン電流Idbの一例を示す。同様に、図9(b)は、重負荷時におけるパルスPW、スイッチQaのゲートソース間電圧Vgsaおよびドレイン電流Ida、スイッチQbのゲートソース間電圧Vgsbおよびドレイン電流Idbの一例を示す。尚、制御回路102は、軽負荷時のパルスPWの幅が重負荷時のパルスPWの幅よりも狭くなるように制御する。
図9(a)において、軽負荷時はパルスPWの幅が重負荷時よりも狭く、タイミングT1からT2の期間でオンになる。入力容量CissaがスイッチQbよりも大きいスイッチQaでは、パルスPWがオンの期間内(タイミングT1からT2までの期間内)に、スイッチQaのゲートソース間電圧VgsaがスレシホールドThの電圧まで上昇しない。このため、スイッチQaはオフしたままの状態になり、ドレイン電流Idaは流れない。
一方、入力容量CissbがスイッチQaよりも小さいスイッチQbでは、タイミングT1においてパルスPWがオンになった後、直ぐにスイッチQbのゲートソース間電圧Vgsbが立ち上がる。そして、スイッチQbは、パルスPWがオンの期間内(タイミングT1からT2までの期間内)にオンになり、ドレイン電流Idbが流れる。
また、図9(b)に示すように、重負荷時はパルスPWの幅が軽負荷時よりも広く、タイミングT1からT4の期間でオンになる。そして、入力容量CissaがスイッチQbよりも大きいスイッチQaでは、タイミングT1でパルスPWがオンになった後、スイッチQaのゲートソース間電圧Vgsaが徐々に上昇していく。スイッチQaのゲートソース間電圧VgsaがスレシホールドThの電圧より大きくなった時(タイミングT3)、スイッチQaはオンになり、ドレイン電流Idaが流れる。
一方、図9(b)において、入力容量CissbがスイッチQaよりも小さいスイッチQbでは、タイミングT1でパルスPWがオンになった後、直ぐにスイッチQbのゲートソース間電圧Vgsbが立ち上がる。そして、スイッチQbは、パルスPWがオンの期間内(タイミングT1からT4までの期間内)にオンになり、ドレイン電流Idbが流れる。
ここで、図9(b)において、スイッチQaがオンするタイミングT3において、スイッチQbのドレイン電流Idbは、タイミングT3以前の電流よりも減少している。ドレイン電流Idbが減少する理由は、スイッチQbよりも大きな電流を流すことができるスイッチQaがスイッチQbと並列に接続されているためである。スイッチQaのドレインソース間のオン抵抗Ronaは、スイッチQbのドレインソース間のオン抵抗Ronbよりも小さい。このため、スイッチQaとスイッチQbの両方がオンになると、抵抗比率により、スイッチQbよりもスイッチQaの方に電流が多く流れる。
図1において、トランスTr2の一次側のコイルに流れる電流をIcとすると、スイッチQaのドレイン電流IdaとスイッチQbのドレイン電流Idbとの関係は、(式1)のようになる。
Ic = Ida + Idb ・・・(式1)
そして、スイッチQaのオン抵抗RonaとスイッチQbのオン抵抗Ronbとを用いてIdaおよびIdbを表すと、(式2)および(式3)のようになる。
Ida = Ic × Ronb/(Rona + Ronb) ・・・(式2)
Idb = Ic × Rona/(Rona + Ronb) ・・・(式3)
ここで、例えば、Rona < Ronbの関係を満たし、RonbがRonaの9倍の抵抗値である場合、スイッチQaに流れるドレイン電流IdaとスイッチQbに流れるドレイン電流Idbとの比率は9:1となる。例えば、図9の点線150は、ドレイン電流Idbを拡大した図である。期間t1は、スイッチQaがオフ状態でスイッチQbがオン状態にある期間、期間t2は、スイッチQaおよびスイッチQbが共にオン状態にある期間をそれぞれ示している。軽負荷時の期間t1では、スイッチQaがオフ状態なので、スイッチQbによるドレイン電流Idb1がトランスTr2の一次側コイルに流れる電流Icとなる。重負荷時の期間t2では、スイッチQaおよびスイッチQbが共にオン状態なので、オン抵抗がスイッチQbよりも小さいスイッチQaによるドレイン電流Idaが支配的となる。つまり、トランスTr2の一次側コイルに流れる電流Icは(Ida+Idb2)となるが、電流Icの大部分は、スイッチQaのドレイン電流Idaにより供給され、重い負荷Ldにも対応できる。
このように、本実施形態に係るスイッチング電源100は、軽負荷時において、スイッチQbがスイッチQaよりも速くオンしてドレイン電流IdbをトランスTr2の一次側コイルに流すことができる。そして、本実施形態に係るスイッチング電源100は、重負荷時において、スイッチQbよりも大きい電流を流すことができるスイッチQaが支配的になり、ドレイン電流IdaをトランスTr2の一次側コイルに流すことができる。
これにより、図7で説明したような軽負荷時の各DC-DCコンバータ101の出力電圧のばらつきを軽減し、各DC-DCコンバータ101の出力のコンデンサC2が絶縁破壊されることを防止できる。また、コンデンサC2に求められる耐圧は、比較例で示した図3の場合よりも低くすることができ、部品コストを低減することができる。
ここで、スイッチQaおよびスイッチQbの実例を示す。下記は、STマイクロ社の2種類のFETの仕様例である。ここで、本実施形態に係るスイッチング電源100におけるスイッチQaはFETa(型番:STW25N95K3)、スイッチQbはFETb(STD5N95K3)にそれぞれ対応する。
(1)FETa(STW25N95K3の仕様例)
・Vdss(ト゛レインソース間耐圧):950V
・Id(ト゛レイン電流):22A
・Vgs-th(ケ゛ートソース間閾値電圧):3Vから5V
・Rds-on(オン抵抗):0.32Ω
・Ciss(入力容量):3680pF
・td-on(オン時間):39ns
・td-off(オフ時間):97ns
(2)FETb(STD5N95K3の仕様例)
・Vdss(ト゛レインソース間耐圧):950V
・Id(ト゛レイン電流):4A
・Vgs-th(ケ゛ートソース間閾値電圧):3Vから5V
・Rds-on(オン抵抗):3Ω
・Ciss(入力容量):460pF
・td-on(オン時間):17ns
・td-off(オフ時間):32ns
上記のように、FETaとFETbのドレインソース間の耐電圧は共に950V、ゲートソース間の閾値(スレシホールドTh)電圧も共に3Vから5Vの仕様になっている。ここで、FETaのドレイン電流Idは22A、FETbのドレイン電流Idは4Aであり、4A以下の軽負荷時はFETbだけで負荷Ldに電流を供給することができるが、4Aを超える重負荷時はFETaにより負荷Ldに電流を供給することが求められる。また、FETaの入力容量(3680pF)は、FETbの入力容量(460pF)よりも大きいので、ゲートソース間電圧がスレシホールドThの電圧になるまで時間が掛かる。このため、パルスがゲートに与えられてからFETaがオンするまでの時間は39nsであるのに対して、FETbがオンするまでの時間は17nsである。さらに、FETaのオン抵抗(0.32Ω)は、FETbのオン抵抗(3Ω)よりも小さいので、FETaとFETbとが共にオンした場合、FETbよりもFETaの方に大きな電流が流れる。
このように、本実施形態に係るDC-DCコンバータ101は、特性の異なる2個のFETを並列に接続して、制御回路102から出力される同一のパルスによりオンオフすることにより、軽負荷時から重負荷時まで安定した電圧を出力することができる。そして、複数のDC-DCコンバータ101を直列に接続したスイッチング電源100の場合、各DC-DCコンバータ101は軽負荷時から重負荷時まで安定した電圧を出力することができる。これにより、軽負荷時における各DC-DCコンバータ101の出力電圧のばらつきを低減し、いずれかのDC-DCコンバータ101に偏って電圧が掛かることがなくなり、出力コンデンサの故障を防ぐことができる。
[応用例]
先に説明した実施形態では、スイッチQaとスイッチQbとの2つの独立したFETデバイスを用いたが、1つのFETデバイスの中にスイッチQaとスイッチQbとの2つの特性を有する素子を組み込んだFETデバイスを製造してもよい。
図10は、FETデバイス200の等価回路の一例を示す。FETデバイス200は、1枚の半導体基板上に設けられた複数のFETを有し、並列に接続するFETの数を調整することにより、ドレイン電流Idの容量を増減することができる。
図11は、半導体基板300の一例を示す。半導体基板300には、図10に示したFETデバイス200が設けられる。尚、図10に示した半導体領域aおよび半導体領域bと図11に示した半導体領域aおよび半導体領域bとは、それぞれ同じ領域を示している。そして、図11の各領域に斜線で示した方形状の単位(FETs)は、図10に示した複数のFETを示している。例えば、図10に示したFETa1からFETa120までの120個のFETおよびFETb1からFETb12までの12個のFETは、図11に示したFETsにそれぞれ対応する。
図10(a)において、半導体領域aは、FETa1、FETa2、FETa3からFETa120までの120個のFETが並列に接続されている。これに対して、半導体領域bは、FETb1からFETb12までの12個のFETが並列に接続されている。尚、半導体領域毎に、各FETのゲートが束ねられ、各半導体領域が1つのFETとして機能する。例えば、半導体領域aは、FETa1からFETa120までの120個のFETのゲートが束ねられたゲート端子201が外部に設けられ、1つのFETaとして機能する。同様に、半導体領域bは、FETb1からFETb12までの12個のFETのゲートが束ねられたゲート端子202が外部に設けられ、1つのFETbとして機能する。FETaとFETbは、互いに独立したFETとして動作するが、半導体領域aのFETのドレインおよびソースは、半導体領域bのFETのドレインおよびソースにそれぞれ接続され、ドレイン端子およびソース端子が外部に設けられる。尚、半導体領域aのドレインおよびソースと、半導体領域bのドレインおよびソースとをそれぞれ別のドレイン端子およびソース端子として外部に設けてもよい。
ここで、FETaは、120個のFETが並列に接続されているので、12個のFETsが並列に接続されたFETbよりも大きなドレイン電流Idを流すことができる。一方、FETaの入力容量Cissは、120個のFETsの入力容量Cissの総和となり、FETbの入力容量Cissは、12個のFETsの入力容量Cissの総和となる。従って、FETaの入力容量CissとFETbの入力容量Cissは、FETaの入力容量Ciss > FETbの入力容量Ciss、の関係になる。同様に、FETaが流すことができるドレイン電流Idは、FETbが流すことができるドレイン電流Idよりも大きいので、FETaは、大容量のスイッチQaに対応する。一方、FETbが流すことができるドレイン電流Idは、FETaが流すことができるドレイン電流Idよりも小さいので、FETbは、小容量のスイッチQbに対応する。
図10(b)は、図1に示した外付けの抵抗R1aおよび抵抗R1bを半導体デバイス200aに内蔵する一例を示す。尚、図10(b)において、図10(a)と同符号のブロックは、図10(a)と同一又は同様の機能を有する。図10(b)において、FETaの束ねられたゲートには抵抗R1a、FETbの束ねられたゲートには抵抗R1bがそれぞれ接続され、抵抗R1aと抵抗R1bは、ゲート端子205として外部に設けられる。
ここで、抵抗R1aとFETaの入力容量Cissとで決まる時定数τaと、抵抗R1bとFETbの入力容量Cissとで決まる時定数τbとの関係は、τa >> τbとなる。つまり、FETaのゲートにパルスPWが入力されてからFETaがオンになるまでの時間は、FETbのゲートにパルスPWが入力されてからFETbがオンになるまでの時間よりも長くなる。
このようにして、本実施形態に係るスイッチング電源100におけるスイッチQaおよびスイッチQbを1つの半導体基板300に設けて1個のFET部品として製造することができる。
尚、図10および図11は、ドレイン電流Idの容量が異なる2個の独立したFETを1つの半導体基板300に設ける例を示したが、3個以上のFETを1つの半導体基板300に設けるようにしてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100,900・・・スイッチング電源;101,901・・・DC-DCコンバータ;102・・・制御回路;103,C1,C2・・・コンデンサ;D1,D2,D3・・・ダイオード;L1・・・コイル;Ld・・・負荷;Tr1,Tr2・・・トランス;Q,Q1,Q2・・・スイッチ;R1,R1a,R1b,R2,R3,R11,R12,R13・・・抵抗;増幅回路・・・AMP;比較回路・・・COMP

Claims (6)

  1. 直流電源からトランスの一次側コイルに流れる電流をオンオフするスイッチを有し、前記トランスの二次側コイルに発生する交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータが複数台、直列に接続され、
    直列に接続された複数の前記コンバータの合計の出力電圧が予め設定された電圧になるように、前記スイッチを制御する制御回路と
    を有し、
    前記スイッチは、特性の異なる複数のスイッチが並列に接続され、前記複数のスイッチは、前記制御回路から出力される同一のパルスによりオンオフされる
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源において、
    前記スイッチは、FETが用いられ、
    複数の前記FETは、それぞれのソースおよびドレインが並列に接続されて前記トランスの一次側コイルに流れる電流をオンオフし、
    複数の前記FETのゲートソース間の容量は、互いに異なる
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  3. 請求項2に記載のスイッチング電源において、
    複数の前記FETは、第1FETと、第2FETとを有し、
    前記第1FETのゲートソース間の容量は、前記第2FETのゲートソース間の容量よりも大きい
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  4. 複数のFET回路が同一の半導体基板上に設けられたFETデバイスにおいて、
    異なる個数の前記FET回路が含まれるように前記半導体基板を複数の領域に分け、複数の前記FET回路のゲートを領域毎に束ねて、領域毎にゲート端子を設け、
    複数の前記FET回路のドレインおよびソースをそれぞれ束ねた共通のドレイン端子および共通のソース端子を有する
    ことを特徴とするFETデバイス。
  5. 請求項4に記載のFETデバイスにおいて、
    前記領域毎に束ねたそれぞれのゲートを抵抗を接続する共通のゲート端子を設けたことを特徴とするFETデバイス。
  6. 請求項5に記載のFETデバイスにおいて、
    前記FET回路の個数が相対的に多い領域と少ない領域とに分け、
    前記FET回路の個数が相対的に多い領域の入力容量と当該領域のゲートに接続される抵抗とで決まる第1時定数と、前記FET回路の個数が相対的に少ない領域の入力容量と当該領域のゲートに接続される抵抗とで決まる第2時定数との関係は、
    第1時定数 >> 第2時定数
    であることを特徴とするFETデバイス。
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