JP2015143425A - 分割式屋根材 - Google Patents

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Abstract

【課題】工場で複数に分割して生産された屋根ユニットを、現地で建築物の上部に簡単に組み立てられ、なおかつ、防水処理を施す必要のない、建築物の屋根の施工期間の短縮を図ることができる分割式屋根材を提供する。
【解決手段】複数の屋根ユニットにより一つの屋根を構成する分割式屋根材において、屋根ユニットは、軸組材により軸組みされた構造体と、該構造体の上部に載置された所定の勾配で傾斜した屋根板とを有し、上部に配置される屋根ユニットの屋根板の高さは、隣接して下部に配置される屋根ユニットの屋根板の高さよりも所定の高さ分高くなるように構成し、屋根ユニットの屋根板の下端部に、該下端部を屋根板の勾配と同勾配で一定長さ伸延した伸延部を形成し、上部に配置される屋根板の伸延部と、下部に配置される屋根板の表面上端部とが重複する構造とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築物の屋根を構成する分割式屋根材に関し、詳しくは、新築または既存の屋根のリフォーム時に、現地で簡単に組み立てられる分割式屋根材に関するものである。
従来、建築物の屋根は、現地にて建築物の上部に屋根板を載置する構造体を軸組みし、その上に屋根板を貼り、この屋根板に瓦等の屋根仕上げ材を敷設するなどして組み立てていた。このため、現場での作業工程が多く、また、作業期間もかかるため作業効率が悪かった。
そこで、近年では、あらかじめ工場において、一般車両(例えば、トラック等)で運搬可能な大きさの構造体から屋根表層材の施工までを終えた複数の屋根ユニットを生産し、現地で複数の屋根ユニットを建築物の本体上部に組み立てることで、屋根を効率よく且つ容易に組み立てることができる屋根構造が提案されている(特許文献1参照。)。
特開2004−92134号公報
しかしながら、上記特許文献1の屋根ユニットは、屋根ユニットが棟と垂直な方向に一体化して分割されているため、一般車両(トラック等)により現地まで運搬可能な屋根ユニットの大きさに限りがあり、ごく小規模な建築物(例えば、小規模なユニット住宅等)にしか用いることができないという問題点があった。
また、棟と垂直方向に複数分割した屋根ユニットを、屋根パネルを介して結合して屋根全体を構成するため、屋根ユニットと屋根パネルの結合部に防水処理を施す必要がある。この防水処理としては、結合部にシーリング材を補填する方法、結合部の幅より広く且つ防水性能の板状の素材等で結合部を覆う方法、或いは、最も信頼性のおける施工方法としては、結合した屋根ユニット全体を覆う防水表面材を屋根全面に施工する等の方法があるが、防水加工に係る現地施工に時間を要すると、工場生産の利点である現地施工期間の短縮化が大きく損なわれる恐れがあった。
本発明は、このような現状に鑑み、工場で複数に分割して生産された屋根ユニットを、現地で建築物の上部に簡単に組み立てられ、なおかつ、防水処理を施す必要のない、建築物の屋根の施工期間の短縮を図ることができる分割式屋根材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の屋根ユニットの組合せにより一つの屋根を構成する分割式屋根材において、前記屋根ユニットは、軸組材により軸組みされた構造体と、該構造体の上部に載置された所定の勾配で傾斜した屋根板とを有し、上部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の高さは、隣接して下部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の高さよりも所定の高さ分高くなるように構成し、前記屋根ユニットの前記屋根板の下端部に、該下端部を前記屋根板の勾配と同勾配で一定長さ伸延した伸延部を形成し、上部に配置される前記屋根板の前記伸延部と、下部に配置される前記屋根板の表面上端部とが重複する構造としていることを特徴とする分割式屋根材とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分割式屋根材において、下部に配置される前記屋根板の表面上端部を垂直に立ち上げて第1の水返し部を設け、前記第1の水返し部の上端は、上部に配置される前記屋根板の前記伸延部の下面に当接する構造としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の分割式屋根材において、上部に配置される前記屋根板の前記伸延部の底面下端近傍に垂下して第2の水返し部を設け、前記第2の水返し部の下端は、下部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の表面に当接する構造としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分割式屋根材において、前記屋根ユニットは、棟部ユニット、平部ユニット、軒部ユニットからなる複数種類の屋根ユニットに分割されている構成としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明は、上部に配置される屋根ユニットの屋根板の高さは、隣接して下部に配置される屋根ユニットの屋根板の高さよりも所定の高さ分高くなるように構成し、さらに、上部に配置される屋根ユニットの屋根板の下端部には、該下端部を屋根板の勾配と同勾配で一定長さ伸延した伸延部を形成して、上部に配置される屋根板の前記伸延部と、下部に配置される屋根板の表面上端部とが重複する構造としている。このため、各屋根ユニットの結合部に特別な防水処理を施すことなく、雨水が屋根ユニットの結合部から侵入することを防ぐことができ、屋根に対する防水処理を施す必要がなく、屋根の施工期間の短縮を図ることができる。
請求項2記載の発明は、下部に配置される屋根板の表面上端部を垂直に立ち上げて第1の水返し部を設け、第1の水返し部の上端は、上部に配置される屋根板の伸延部の下面に当接する構造とした。このため、各屋根ユニットの結合部は、下部に配置される屋根板に立設された第1の水返し部により塞がれることになり、強風などにより上下に高さの異なる屋根板の隙間から侵入した雨水が屋根ユニットの結合部に侵入することを防ぐことができる。
請求項3記載の発明は、上部に配置される屋根板の伸延部の底面下端近傍に垂下して第2の水返し部を設け、第2の水返し部の下端は、下部に配置される屋根ユニットの屋根板の表面に当接する構造とした。このため、各屋根ユニットの結合部は、上部に配置される屋根板の伸延部の底面下端近傍に垂下した第2の水返し部により塞がれることになり、上記第1の水返し部と合わせて、強風などにより上下に高さの異なる屋根板の隙間から侵入した雨水が屋根ユニットの結合部に侵入することを防ぐことができる。
請求項4の発明は、屋根ユニットは、棟部ユニット、平部ユニット、軒部ユニットからなる複数種類の屋根ユニットに分割されている構成とした。このため、組み立てる屋根の大きさや形状に応じて、適宜必要な屋根ユニットの種類や数を選択して組み合わせることで、多種多様な屋根の形態を構成することが可能となる。
本実施例における分割式屋根材の外観を示す斜視図である。 本実施例における分割式屋根材の取付及び構造を説明する側面図である。 本実施例における分割式屋根材の取付及び構造を説明する側面図である。 本実施例における分割式屋根材の平面図である。 本実施例における分割式屋根材の屋根板の形状を説明する拡大平面図である。 本実施例における分割式屋根材の変形例を説明する斜視図である。 本実施例における分割式屋根材の変形例を説明する斜視図である。 本実施例における分割式屋根材の変形例を説明する斜視図である。 本実施例における第2の水返し部の変形例を説明する図である。 本実施例における第2の水返し部の変形例を説明する図である。
以下、本実施例に係る分割式屋根材について、図1〜図10を参照して具体的に説明する。なお、以下の実施例では、地面上に敷設された基礎ユニットに複数の本体ユニットを載置し、この本体ユニットの上部に複数の屋根ユニットからなる分割式屋根材を施工する場合を一例として説明する。なお、本実施例においては、分割式屋根材を構成する屋根ユニットだけではなく、基礎ユニット及び本体ユニットも工場において予め生産され、現地においては、基礎ユニット、本体ユニット、屋根ユニットの順序で組み立てることにより、用途に応じた様々な建築物(ユニット住宅、ユニット式トイレ等)を建築することを可能としている。
図1に示すように、本実施例においては、地面に敷設された基礎ユニットKの上部に、複数の本体ユニットUが設置され、この本体ユニットUの上部に複数の屋根ユニットからなる分割式屋根材10が載置されて切妻屋根が形成される。
分割式屋根材10を構成する複数の屋根ユニットは、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40の3種類の屋根ユニットからなる。図1に示すように、棟部ユニット20は、分割式屋根材10で構成された屋根の最上部である棟を形成する。軒部ユニット40は、屋根の最下部である軒先を形成する。平部ユニット30は、棟部ユニット20と軒部ユニット40との間の屋根の平部を形成する。
棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40は、所定勾配(例えば、緩勾配として、水平に対して0.33度傾斜)を有する屋根板22、32、42がそれぞれの構造体23、33、43の上部に設けられている。屋根板22、32、42は、例えば、ゴムシートによる防水加工が施された一枚の溶融亜鉛鍍金鋼板(厚さ2.3mm)が用いられる。このゴムシートによる防水加工は、屋根板22、32、42の表面だけではなく、後述の屋根板22、32、42の上下端部に設けられた第1の水返し部M1及び第2の水返し部M2にも施されている。
屋根板22、32、42の底面には、断熱材としての硬質ウレタンフォームが所定の厚み(略30mm)で吹き付けられている。屋根板22、32、42の両側端は、所定長さ(略100mm)のけらば21、31、41が垂直に立設されている。そして、隣接して配置された棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40同士のけらば21、31、41は、ゴムビート50で覆われて防水処理が施される。
図2に示すように、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40は、軸組材60により軸組みされた構造体23、33、43の上部に屋根板22、32、42が所定勾配でビス止めされて設けられている。構造体23、33、43を構成する軸組材60としては、軽量鉄骨材料であるリップ溝形鋼が好適に用いられる。構造体23、33、43は、リップ溝形鋼を溶接組立した後に溶融亜鉛鍍金処理が施される。
なお、本実施例においては、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40における構造体23、33、43の軸組材60の溶接組立及び溶融亜鉛鍍金処理、屋根板22、32、42のゴムシートによる防水加工、構造体23、33、43の上部への屋根板22、32、42のビス止め等は、全て工場内で行われる。これにより、現地においては、本体ユニットUの上部へ、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40を載置し連結するだけで、防水処理等を行うことなく、分割式屋根材10の施工を行うことができる。
棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40は、それぞれの構造体23、33、43の最下部の軸組材60と、それぞれの下方に位置する本体ユニットUの上部の天井枠(図示せず)とを複数(例えば、4箇所)の連結ボルト71(例えば、M12ボルト)により連結することで、本体ユニットUの上部に連結される。棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40の連結は、これも連結ボルト72(例えば、M12ボルト)により隣接する軸組材60が連結されて一体の分割式屋根材10が形成される。なお、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40の連結の順序についての詳細は後述する。
図3に示すように、棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40のそれぞれの構造体23、33、43の大きさは、長さH1(例えば、1740mm)は同じである。また、図示はしないが幅(例えば、3490mm)も同じである。しかし、棟部ユニット20の構造体23の高さはh1(略470mm)、平部ユニット30の構造体33高さはh2(略370mm)、軒部ユニット40の構造体43の高さはh3(略270mm)、というようにそれぞれ所定の高さ(略100mm)分異ならせた構造としている。
このため、上部に配置される屋根ユニットである棟部ユニット20の屋根板22の高さは、隣接して下部に配置される屋根ユニットである平部ユニット30の屋根板32の高さよりも所定の高さ(略100mm)分高くなる。同様にして、上部に配置される平部ユニット30の屋根板32の高さは、隣接して下部に配置される軒部ユニット40の屋根板42の高さよりも所定の高さ(略100mm)分高くなる。つまり、上部に配置される屋根ユニットの屋根板と、下部に配置される屋根ユニットの屋根板とには所定の高さ(略100mm)の段差が設けられている。
屋根ユニットである棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40それぞれの屋根板22、32、42の下端部(但し、棟部ユニット20においては、中心より両端側に勾配しているため両端部)には、屋根板22、32、42と同勾配で一定長さH2(300mm)伸延した伸延部Sが形成されている。
このため、図3に示すように、上部に配置される屋根板の伸延部Sが、下部に配置される屋根板の表面上端部を重複して覆うように配置されることになり、各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40)の間の結合部に特別な防水処理を施すことなく、雨水が各屋根ユニット間の結合部から侵入することを防ぐことができる。つまり、各屋根ユニット間の結合部に特別な防水処理を施す必要がないため、分割式屋根材10の施工期間の短縮を図ることができる。
また、下部に配置される屋根ユニットである平部ユニット30及び軒部ユニット40の屋根板32、42の表面上端部を垂直に立ち上げて第1の水返し部M1を設けている。この第1の水返し部M1の高さは、上部に配置される屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30)の屋根板(屋根板22、32)と、隣接して下部に配置される屋根ユニット(平部ユニット30、軒部ユニット40)の屋根板(屋根板32、42)との所定の高さ(略100mm)の段差と略同じ高さとしている。
これにより、第1の水返し部M1の上端は、上部に配置される屋根ユニットである棟部ユニット20及び平部ユニット30の屋根板22、32に設けられた伸延部Sの下面に当接することになる。さらに、第1の水返し部M1の上端には、ゴム止水パッキンPが付設されており、上部に配置された屋根板(屋根板22、32)の伸延部Sの下面に、第1の水返し部M1の上端に設けられたゴム止水パッキンPが当接して、各屋根ユニットの結合部が密封されることになる。これにより、強風などにより上下に高さの異なる屋根板の隙間から侵入した雨水が各屋根ユニットの結合部に侵入することを防ぐことができる。
さらに、本実施例においては、図3に示すように、上部に配置される屋根ユニットである棟部ユニット20及び平部ユニット30の屋根板22、32の伸延部Sの底面下端近傍(下端から略100mm上部)に垂下して第2の水返し部M2を設けている。第2の水返し部M2の高さは、上記第1の水返し部M1と同様に、上部に配置される屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30)の屋根板(屋根板22、32)と、隣接して下部に配置される屋根ユニット(平部ユニット30、軒部ユニット40)の屋根板(屋根板32、42)との所定の高さ(略100mm)の段差と略同じ高さとしている。
このため、第2の水返し部M2の下端は、下部に配置される屋根ユニットである平部ユニット30及び軒部ユニット40の屋根板32、42の表面に当接する。さらに、第2の水返し部M2の下端には、ゴム止水パッキンPが付設されており、下部に配置される屋根ユニット(平部ユニット30、軒部ユニット40)の屋根板(屋根板32、42)の表面に、第2の水返し部M2の下端に設けられたゴム止水パッキンPが当接して、各屋根ユニットの結合部が密封されることになる。これにより、強風などにより上下に高さの異なる屋根板の隙間から侵入した雨水が各屋根ユニットの結合部に侵入することを防ぐことができる。
上述してきたように、本実施例における各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40)の結合部は、上部に配置される屋根板の伸延部Sが下部に配置される屋根板の表面上端部と重複して覆う構成とし、さらに、防水ための第1の水返し部M1及び第2の水返し部M2を設けているため、工場で生産された各屋根ユニットを現地で本体ユニットUの上部に載置して連結するだけで、特別な防水処理を行うことなく分割式屋根材10の施工を完了することができ、建築物の屋根の施工期間の短縮を図ることができる。
ここで、本実施例における各屋根ユニットを本体ユニットUの上部に取り付ける際の取付手順を説明する。図2及び図3に示すように、まず、各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30及び軒部ユニット40)のうち、最下部に配置される複数の軒部ユニット40を、クレーン等で持ち上げて下方に位置する本体ユニットUの上部に載置して複数(例えば、4箇所)の連結ボルト71(例えば、M12ボルト)により連結する。
次に、最下部に配置される複数の軒部ユニット40の上部に隣接して配置される複数の平部ユニット30を、軒部ユニット40と同様にクレーン等で持ち上げて、下方に位置する本体ユニットUの上部に載置して連結ボルト71で連結する。この時、軒部ユニット40と平部ユニット30は、連結ボルト72(例えば、M12ボルト)により隣接する軸組材60同士を連結する。
最後に、複数の平部ユニット30の上部に隣接して配置される複数の棟部ユニット20を、軒部ユニット40及び平部ユニット30と同様にクレーン等で持ち上げて、下方に位置する本体ユニットUの上部に載置して連結ボルト71で連結する。そして、棟部ユニット20の両端の平部ユニット30は、連結ボルト72(例えば、M12ボルト)により隣接する軸組材60同士をそれぞれ連結する。
このように、本実施例においては、下部に配置される屋根ユニット(軒部ユニット40、平部ユニット30)を先に本体ユニットU上に載置して連結し、最後に最上部に配置される屋根ユニット(棟部ユニット20)を本体ユニットU上に載置して連結する。このように、下部に配設される屋根ユニットを先に取り付けることで、各屋根ユニットの連結部近傍に設けられている第1の水返し部M1の上端を上部に配置された屋根板の伸延部Sの下面に、第2の水返し部M2の下端を下部に配置された屋根板の表面に交互に当接させることができ、各屋根ユニットの取付をスムーズに行うことができる。
また、図示はしないが、棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40の屋根板22、32、42の表面にはアイボルトを取り付けるためのアイナットが複数(例えば、4箇所)埋設されており、このアイナットにアイボルトを取り付けてクレーンによる吊さ下げを可能としている。なお、アイナットはアイボルトを取り外した際にはプラスチックキャップ等で塞ぐことで防水対策としている。
図4及び図5に示すように、本実施例における棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40の屋根板22、32、42は、同じ棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40が隣接しないけらば21、31,41側の屋根板の長さ(つまり、幅方向の長さ)を異ならせている。具体的に説明すると、図5に示すように、平部ユニット30の屋根板32は、棟部ユニット20の屋根板22よりも幅H3(略50mm)分幅広である。また、軒部ユニット40の屋根板42は、平部ユニット30の屋根板32よりも幅H3(略50mm)分幅広である。
つまり、下部に配置される屋根板の幅は、隣接して上部に配置される屋根板の幅よりも幅H3分幅広としている。これにより、上部に配置される屋根板の伸延部Sの底面下端近傍に垂下して設けられる第2の水返し部M2の長さ(幅方向の長さ)を、下部に配置される屋根板の幅よりも短くすることができる。これにより、図5に示すように、第1の水返し部M1と第2の水返し部M2との間に溜まった雨水等の排水路(図5の矢印)を、上部に配置される屋根板の伸延部Sに形成することが可能となる。
上記構成により、例えば、台風などの強風を伴う大雨の際に、上部に配置される屋根板の伸延部Sが持ち上げられ、雨水が第1の水返し部M1と第2の水返し部M2との間に侵入することがあっても、第2の水返し部M2の一端側に形成された排水路(図5の矢印)を経由して下部に配置される屋根板の上面に排水することができる。
[分割式屋根材の変形例]
上述した実施例では、分割式屋根材10を構成する複数種類の屋根ユニット(2個の棟部ユニット20、4個の平部ユニット30、4個の軒部ユニット40)を用いて切妻屋根を形成することを一例として説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。複数種類の屋根ユニットの組合せで、異なる形状の屋根を形成することも可能である。例えば、図6に示すように、使用される本体ユニットUの数(大きさ)に応じで、2個の棟部ユニット20、2個の平部ユニット30、2個の軒部ユニット40を使用して、屋根の全面が一方だけに傾斜した片流れの様な屋根を形成することもできる。
また、必ずしも全種類の屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40)を使用する必要はなく、例えば、図7に示すように、2個の棟部ユニット20と4個の平部ユニット30とを使用して切妻屋根を形成してもよいし、図8に示すように、2個の棟部ユニット20と4個の軒部ユニット40とを使用して切妻屋根を形成することもできる。
このように、組み立てる屋根の大きさや形状に応じて、適宜必要な種類の各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40)の種類や数を選択して組み合わせることで、多種多様な屋根の形態を構成することが可能となる。また、各屋根ユニット単体の大きさは、各構造体23,33,43の大きさ(一例として、長さ1740mm、幅3490mm、高さ470mm〜270mmで)である。このため、屋根板22,32,42の大きさが各構造体23,33,43よりも若干広いとしても、十分にトラック等の一般車両で運搬可能な大きさである。このため、本実施例における各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40)の数を増やすことで、大きな面積の分割式屋根材10を構成することもできる。
[分割式屋根材の変形例]
上述した実施例では、上部に配置される屋根板の伸延部Sの底面下端近傍に垂下して設けられる第2の水返し部M2を一枚板として説明してきたが、以下に第2の水返し部M2の変形例を説明する。なお、以下の変形例では、平部ユニット30の屋根板の伸延部Sの底面下端近傍に垂下して設けられる第2の水返し部M2を一例とし説明する。
図9に示すように、平部ユニット30の屋根板32の伸延部Sの底面に垂下して設けられる第2の水返し部M2の途中に所定間隔で間隙Nを設け、この間隙Nから第1の水返し部M1と第2の水返し部M2との間に溜まった雨水等を下部に配置される屋根板の上面に排水する構成とすることもできる。
また、図10に示すように、平部ユニット30の屋根板32の伸延部Sの底面に垂下して設けられる第2の水返し部M2を、同じ平部ユニット30が隣接しないけらば31側に向けて所定角度の緩勾配(例えば、1度)を設けて設置することもできる。この緩勾配により、第1の水返し部M1と第2の水返し部M2との間に溜まった雨水等が、排水路(図5の矢印)に向かって流出することを促進することができる。
また、上述してきた実施例における各屋根ユニット(棟部ユニット20、平部ユニット30、軒部ユニット40)を構成する屋根板の勾配、屋根板や軸組材などの素材又はサイズ等は、これに限定されるものではなく適宜変更可能である。
以上、上述した実施例を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施例に記載されたものに限定されるものではない。
10 分割式屋根材
20 棟部ユニット
30 平部ユニット
40 軒部ユニット
60 軸組材
K 基礎ユニット
M1 第1の水返し部
M2 第2の水返し部
S 伸延部
U 本体ユニット

Claims (4)

  1. 複数の屋根ユニットの組合せにより一つの屋根を構成する分割式屋根材において、
    前記屋根ユニットは、軸組材により軸組みされた構造体と、該構造体の上部に載置された所定の勾配で傾斜した屋根板とを有し、
    上部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の高さは、隣接して下部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の高さよりも所定の高さ分高くなるように構成し、
    前記屋根ユニットの前記屋根板の下端部に、該下端部を前記屋根板の勾配と同勾配で一定長さ伸延した伸延部を形成し、
    上部に配置される前記屋根板の前記伸延部と、下部に配置される前記屋根板の表面上端部とが重複する構造としていることを特徴とする分割式屋根材。
  2. 下部に配置される前記屋根板の表面上端部を垂直に立ち上げて第1の水返し部を設け、
    前記第1の水返し部の上端は、上部に配置される前記屋根板の前記伸延部の下面に当接する構造としたことを特徴とする請求項1に記載の分割式屋根材。
  3. 上部に配置される前記屋根板の前記伸延部の底面下端近傍に垂下して第2の水返し部を設け、
    前記第2の水返し部の下端は、下部に配置される前記屋根ユニットの前記屋根板の表面に当接する構造としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の分割式屋根材。
  4. 前記屋根ユニットは、棟部ユニット、平部ユニット、軒部ユニットからなる複数種類の屋根ユニットに分割されている構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分割式屋根材。
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