JP2015142965A - 熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法及び携帯型電子機器 - Google Patents

熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法及び携帯型電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯型電子機器のディスプレイパネルと筐体とを接合する場合に、両面粘着テープの廃棄量を少なくして環境負荷を軽減し、しかも、ディスプレイパネルと筐体との間の防水性を確保できるようにする。
【解決手段】両面粘着テープ4A、4Bを額縁形状となるように組み合わせて配置し、両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分同士を厚み方向に重ね合わせ、その重ね合わせた部分と重ね合せない部分との厚みを同等にする。両面粘着テープ4A、4Bによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように、両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くする。
【選択図】図19

Description

本発明は、熱可塑性材料からなる粘着層を有する熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法と、その接合方法を用いて製造された携帯型電子機器に関するものである。
例えばスマートフォン、デジタルカメラ、音楽プレーヤー等の携帯型電子機器は、各種情報を表示するディスプレイパネルと、電子機器やバッテリ等を収容する筐体とを備えており、これらディスプレイパネル及び筐体は両面粘着テープによって接合されることが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1の防水両面粘着テープは、発泡体基材と粘着剤層とを有しており、発泡体基材として、25%圧縮強度が40〜160kPa、引張強度が300〜1500N/cmのものを使用している。これにより、剛体同士の貼り合わせに際しても両面粘着テープと被着体との間の優れた密着性を得るようにしている。
特許文献2の防水両面粘着テープは、ポリオレフィン系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種の合成樹脂を含有する非発泡の第一合成樹脂層の両面に、熱可塑性エラストマー及びゴム系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種の合成樹脂を含有する非発泡の第二合成樹脂層、第二合成樹脂層が積層一体化されてなる基材層と、この基材層の両面に積層一体化された粘着剤層とを有している。
特開2009−108314号公報 特開2013−10867号公報
ところで、携帯型電子機器のディスプレイパネルの周縁部と筐体の周縁部とを接合する際には、防水性を確保するために両面粘着テープをディスプレイパネルの周縁部の形状に対応するように額縁形状にしなければならない。特許文献1では、両面粘着テープを、外形65mm×45mm、幅2mmの額縁形状に打ち抜いて使用するようにしているが、このようにした場合、額縁形状の内側の部分はサイズ的に使用できないので、廃棄するしかなく、歩留まりが非常に悪いという問題がある。特許文献2のものも長方形状の貫通孔が形成されてなる四角枠状(額縁形状)に打ち抜いて使用するものであるため、特許文献1と同様に歩留まりが悪いという問題がある。
そこで、十分に大きな両面粘着シートを用意し、この両面粘着シートを例えば平面視でL字型テープとなるように連続的に打ち抜いてこれら2つを組み合わせて長方形の額縁形状を構成する方法や、直線型テープとなるように連続的に打ち抜いてこれら4つを組み合わせて長方形の額縁形状を構成する方法が考えられる。このようにすることで、特許文献1、2のような額縁形状を打ち抜く場合に比べて廃棄量を大幅に削減できる。
しかしながら、複数の両面粘着テープを額縁形状となるように組み合わせて配置する場合には、それらの接続部分における防水性を如何にして確保するかが問題となる。そこで、両面粘着テープの先端側部分同士を厚み方向に重ね合わせて連続させる方法が考えられる。
ところが、特許文献1の両面粘着テープの発泡体基材は、架橋したポリエチレンシートであることから厚み方向に圧縮した際に反発力が発生する。このため、両面粘着テープの先端側部分同士を重ね合わせた場合、重ね合わせた部分の厚みは重ね合わせない部分の厚みの2倍になり、重ね合わせた部分ではお互いの発泡体基材の存在によって強い反発力が発生し、この反発力は、重ねあわせない部分に対しては剥離力となって働き、その結果、防水性が確保できない場合がある。
このことに対して、特許文献2のように非発泡の合成樹脂からなる基材層を有する両面粘着テープの先端側部分同士を重ね合わせることが考えられる。しかしながら、このものも重ね合わせた部分の厚みは重ね合わせない部分の厚みの2倍になっている。従って、接合後、例えば加圧した際に重ね合わせた部分がディスプレイパネルと筐体との間で額縁形状の内外に広がっていくことになる。このことは、携帯型電子機器の見栄えを悪化させて意匠性の低下を招く結果となる。特に、近年、額縁の幅が狭い狭額縁タイプの携帯型電子機器が望まれており、狭額縁タイプでは上述した問題がより一層顕著なものとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯型電子機器のディスプレイパネルと筐体とを両面粘着テープで接合する場合に、両面粘着テープの廃棄量を少なくして環境負荷を軽減し、しかも、ディスプレイパネルと筐体との間の防水性を確保できるようにすることにある。
本願発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果以下の発明に至った。
すなわち、第1の発明は、
携帯型電子機器のディスプレイパネルの周縁部と、上記携帯型電子機器の筐体の周縁部とを熱可塑性粘着層を有する両面粘着テープで接合する熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法において、
上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応するように複数の上記両面粘着テープを額縁形状となるように組み合わせて配置するとともに、上記両面粘着テープの先端側部分同士を厚み方向に重ね合わせた状態で、上記両面粘着テープの重ね合わせた部分と重ね合せない部分との厚みを同等にするために少なくとも加熱と加圧の一方を行う厚み均一化工程を備え、
上記厚み均一化工程を行う際、複数の上記両面粘着テープによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように上記両面粘着テープの先端側部分の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くすることを特徴とする。
この構成によれば、複数の両面粘着テープを額縁形状となるように組み合わせて配置するようにしている。つまり、例えば、十分に大きな両面粘着シートを用意し、この両面粘着シートを平面視でL字型の両面粘着テープとなるように連続的に打ち抜いてこれら2つを組み合わせて長方形の額縁形状を構成する方法や、直線型の両面粘着テープとなるように連続的に打ち抜いてこれら4つを組み合わせて長方形の額縁形状を構成する方法が可能になる。このようにすることで、従来例のように額縁形状そのままを打ち抜く場合に比べて両面粘着テープの廃棄量が大幅に削減される。
ここで、従来例に基づいて考えると、両面粘着テープを重ね合わせた部分は、他の部分に比べて厚みが2倍、即ち体積が2倍になることから、加熱や加圧によって厚みが他の部分と同じになった場合には、面積が著しく広くなり、ひどい場合はディスプレイパネルと筐体の隙間から粘着層がはみ出して意匠性が著しく低下してしまう。
本発明では、両面粘着テープの先端側部分の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くすることで、両面粘着テープによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるようにしている。これにより、加熱や加圧を行っても粘着層がディスプレイパネルと筐体の隙間からはみ出ることはない。
第2の発明は、第1の発明において、
上記両面粘着テープを、先端側に向かって幅が狭くなるように形成されたキャリアセパレーターに保持させた状態で位置決めすることにより、上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状を構成することを特徴とする。
この構成によれば、キャリアセパレーターの幅を先端に向けて狭くすることにより、そのキャリアセパレーターの基端側を持つことでハンドリング性が向上し、例えば両面粘着テープを位置決めするための位置決め治具にキャリアセパレーターをセットする際に作業が容易になる。さらに、狭額縁のために両面粘着テープを細くカットする場合に、その細い両面粘着テープが歪むことはない。これにより、細い両面粘着テープを目的の位置に貼ることが可能になる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
複数の上記両面粘着テープによって上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状を構成し、
その後、上記両面粘着テープを上記ディスプレイパネルの周縁部または上記筐体の周縁部に貼り付けることを特徴とする。
この発明では、ある工場において複数の両面粘着テープによってディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状を構成し、その後、額縁形状となった両面粘着テープを例えば別工場に供給し、その両面粘着テープを使用してディスプレイパネルと筐体とを接合することが可能になる。従って、従来例のように額縁状に打ち抜かれた両面粘着テープを用いてディスプレイパネルと筐体とを接合していた接合現場に、本発明に係る両面粘着テープを持ち込んでも、従来と変わらない作業工程で接合作業を実現することが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つに記載された熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法によって製造されていることを特徴とする携帯型電子機器である。
第1の発明によれば、ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応するように複数の両面粘着テープを額縁形状に組み合わせて配置し、両面粘着テープの先端側部分同士を厚み方向に重ね合わせ、上記複数の両面粘着テープによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように両面粘着テープの先端側部分の幅を狭くしている。これにより、両面粘着テープの廃棄量を少なくして環境負荷を軽減し、しかも、ディスプレイパネルと筐体との間の防水性を確保できるとともに、見栄えを良好にできる。
第2の発明によれば、先端側に向かって幅が狭くなるように形成されたキャリアセパレーターに両面粘着テープを位置決めするようにしたので、位置決め作業を容易に行うことができる。また、細い両面粘着テープであっても歪むことがなく目的の位置に貼ることができる。
第3の発明によれば、ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状にした両面粘着テープをディスプレイパネルの周縁部または筐体の周縁部に貼り付けるようにしたので、従来の接合現場において、従来と変わらない作業工程で接合作業を実現できる。
本発明の実施形態に係るスマートフォンの斜視図である。 両面粘着テープが貼り付けられたディスプレイパネルを裏面から見た図である。 ディスプレイパネルと第1及び第2両面粘着テープとを示す図である。 第1両面粘着テープの先端側部分の平面図である。 第1及び第2両面粘着テープの先端側部分同士を重ね合わせた状態の平面図である。 第1及び第2両面粘着テープの先端側部分の重なった面積を示す平面図である。 第1及び第2両面粘着テープの先端縁の突出量を変更した場合の図5相当図である。 図5におけるVIII−VIII線断面図であり、(a)は厚み均一化工程前を示し、(b)は厚み均一化工程後を示す。 キャリアセパレーターに両面粘着テープを保持した状態を示す平面図である。 ベースセパレーター及び両面粘着テープの断面図であり、(a)は両面粘着テープを所定形状に打ち抜く工程を示し、(b)は打ち抜きカスを除去する工程を示す。 図10に相当する断面図であり、(a)はセパレーターを両面粘着テープから除去する工程を示し、(b)はキャリアセパレーターを両面粘着テープに貼り付ける工程を示す。 図10に相当する断面図であり、(a)はキャリアセパレーターを所定形状に打ち抜く工程を示し、(b)は打ち抜きカスを除去する工程を示す。 複数の両面粘着テープの打ち抜き方法を説明する平面図である。 額縁形成用キャリアセパレーターの平面図である。 治具の平面図である。 (a)は第1両面粘着テープを保持したキャリアセパレーターを治具に位置決めした状態を示し、(b)は第2両面粘着テープを保持したキャリアセパレーターを治具に位置決めした状態を示す。 両面粘着テープが貼り付けられた額縁形成用キャリアセパレーターを示す図である。 厚み均一化工程を説明する断面図である。 厚み均一化工程後の図5相当図である。 (a)は図5の状態を実際に撮影した写真であり、(b)は厚み均一化工程後の同部位の写真である。 両面粘着テープの先端側部分の幅を狭くしない比較例を示し、(a)は図5相当図であり、(b)は図19相当図である。 両面粘着テープ及びキャリアセパレーターの別形状を示す平面図である。 変形例に係る図4相当図である。 変形例に係る図5相当図である。 変形例に係る図7相当図である。 変形例に係る図19相当図である。 変形例に係る図20相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法によって製造されたスマートフォン(携帯型電子機器)1を示すものである。尚、この実施形態では、本発明に係る携帯型電子機器がスマートフォン1である場合について説明するが、携帯型電子機器はこれに限られるものではなく、例えばデジタルカメラ、音楽プレーヤー、タブレット端末、ノートパソコン、電子辞書等を挙げることができる。
スマートフォン1は、各種情報を表示する表示デバイスとしてのディスプレイパネル2と、電子機器やバッテリ等を収容する筐体3と、ディスプレイパネル2及び筐体3を接合するための熱可塑性両面粘着テープ4とを少なくとも備えている。ディスプレイパネル2は、従来周知の液晶パネル等を用いることができ、素材としては例えばガラスやプラスチックである。このディスプレイパネル2には、タッチセンサを組み込むこともできる。ディスプレイパネル2の周縁部は、いわゆる額縁部とされており、その幅は2mm程度もしくはそれ以下に設定される。スマートフォン1の額縁部は、両面粘着テープ4によって構成される。この額縁部は例えば黒色等の光を通しにくい色に着色されており、表面側からディスプレイパネル2の端子部等が見えないようになっている。
この実施形態ではディスプレイパネル2が略長方形である場合について説明するが、ディスプレイパネル2の形状は正方形であってもよいし、角部が湾曲した形状であってもよく、特に限定されない。
また、平面視で筐体3はディスプレイパネル2の外形状と一致する外形状を有している。筐体3の素材としては、例えば各種金属やプラスチック等を挙げることができる。
両面粘着テープ4は、少なくとも熱可塑性樹脂からなる非発泡状態の粘着層を有している。粘着層の組成は熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、粘着性・柔軟性・引っ張り強度の面から熱可塑性エラストマーを主成分とすることが好ましい。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系等を挙げることができる。また、粘着層には、粘着性を付与するために粘着性付与剤、いわゆるタッキファイア等を添加することができる。さらに、粘着層には、例えば老化防止剤、耐熱付与剤、体質顔料、顔料や染料等の着色剤を適宜添加することができる。
両面粘着テープ4によってディスプレイパネル2と筐体3を接合することで全周に亘ってシール性が確保されるようになっている。
両面粘着テープ4は、粘着層の他に、基材を有していてもよい。基材は例えば非発泡の樹脂製フィルムで構成することができる。この基材の両面に粘着層を設ければよい。基材がある場合には、基材の厚みは両面粘着テープ4の総厚みの半分未満であることが必要である。基材の厚みが総厚みの半分以上であると、後述する接合時に両面粘着テープ4の先端部同士を重ね合わせた際、基材が重なり合った部分の厚さが両面粘着テープ4の重なり合わない部分の総厚みより厚くなって、防水性の確保が困難になり好ましくない。
図2に示すように、両面粘着テープ4は第1両面粘着テープ4Aと第2両面粘着テープ4Bとを有している。図3に示すように、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bは、共にL字型に形成されている。図2に示すように、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bは、ディスプレイパネル2の周縁部の形状に対応する額縁形状となるように組み合わされて配置される。この図2では、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bをディスプレイパネル2の周縁部に先に貼り付けた場合について示しているが、これに限らず、例えば筐体3の周縁部に先に貼り付けるようにしてもよい。
第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bは同じ形状である。また、図3に示すように、第1両面粘着テープ4Aの第1及び第2先端側部分41、42は、同じ形状とされている。第1及び第2先端側部分41、42の幅は、これら両先端側部分41、42を除いた第1両面粘着テープ4Aの中間部分43に比べて狭くなっている。第1両面粘着テープ4Aの中間部分43の幅は、額縁に対応するように、例えば2mm程度に設定されている。
図4に示すように、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41には、額縁部の外側となる縁部に外側段部41aが形成され、内側となる縁部に内側段部41bが形成されている。外側段部41aは、先端側へ行くほど幅方向の中心部に近づくように傾斜する傾斜縁部41cと、傾斜縁部41cの先端部から第1両面粘着テープ4Aの先端縁41gまで延びる外側縁部41dとで構成されている。外側縁部41dは、中間部分43の幅方向中心部を通る中心線Xと平行に延びている。
また、内側段部41bは、先端側へ行くほど幅方向の中心部に近づくように傾斜する傾斜縁部41eと、傾斜縁部41eの先端部から第1両面粘着テープ4Aの先端縁41gまで中心線Xと平行に延びる内側縁部41fとで構成されている。外側縁部41dの方が内側縁部41fに比べて中心線Xに近くなっており、これにより、外側段部41aの方が内側段部41bよりも深く形成されることになる。
第1両面粘着テープ4Aの第2先端側部分42も図示しないが同様な外側段部及び内側段部を有している。第1両面粘着テープ4Aは図9に示すようにキャリアセパレーター53に貼り付けられて保持された状態で搬送されるようになっている。
第2両面粘着テープ4Bの第1先端側部分41も外側段部及び内側段部(図示せず)を有しており、第2先端側部分42も外側段部42a及び内側段部42b(図5に示す)を有している。
第1両面粘着テープ4A及び第2両面粘着テープ4Bによって額縁形状を構成する場合には、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41と、第2両面粘着テープ4Bの第2先端側部分42とを重ね合わせた状態(図5、図6に示す)とし、かつ、第1両面粘着テープ4Aの第2先端側部分42と、第2両面粘着テープ4Bの第1先端側部分41とを重ね合わせた状態とする。工程についての詳細は後述する。尚、重ね合わせ量は図7に示すように少なめであってもよいが、後述する最適範囲内とするのが好ましい。
次に、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bを用いた接合方法について説明する。まず、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの外形よりも十分に大きなシート状のベースセパレーター50(図10に示す)を用意する。ベースセパレーター50は図13にも示すような形状である。
ベースセパレーター50の表面に、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bとなる粘着シート51をラミネートする。粘着シート51は、ベースセパレーター50と略同じ形状であり、例えばサンタックLBシート HY−00−200(早川ゴム株式会社製)を使用することができる。この粘着シート51は、基材がなく粘着層のみで構成された単層の熱可塑性両面粘着シートとされており、その粘着層の厚みは200μmである。粘着シート51のベースセパレーター50と反対側の面にはセパレーター52が貼り付けられて3層の積層体が構成される。
また、図10(a)に示すように第1両面粘着テープ4Aを打ち抜くことができる抜き型54を用意する。尚、第1両面粘着テープ4Aと第2両面粘着テープ4Bは同じ形状であるため、抜き型54で打ち抜いたものは第2両面粘着テープ4Bとしても使用することができる。
抜き型54をセパレーター52側から上記3層の積層体に押圧し、ベースセパレーター50を残してセパレーター52及び粘着シート51のみを切断する、いわゆるハーフカットを行う。そして、図10(b)に示すように打ち抜きカス51a、51aを除去する。これにより、ベースセパレーター50が貼り付けられた状態の第1両面粘着テープ4A(第2両面粘着テープ4B)が得られる。
その後、図11(a)に示すようにセパレーター52を第1両面粘着テープ4Aから除去し、図11(b)に示すようにキャリアセパレーター53を第1両面粘着テープ4Aに貼り付ける。このキャリアセパレーター53は、第1両面粘着テープ4Aを所定形状のまま搬送することができるように一時的に第1両面粘着テープ4Aを保持しておくためのものである。キャリアセパレーター53の材料としては、例えばシリコーン等で離型処理されたPETフィルムを挙げることができる。このPETフィルムは着色されていてもよい。この実施形態では、キャリアセパレーター53の厚みを265μmとし、幅は第1両面粘着テープ4Aの幅よりも広くしており、従って、第1両面粘着テープ4Aに比べて剛性が高く、変形しにくくなっている。
また、ベースセパレーター50及びキャリアセパレーター53は様々なものから選定することができるが、この実施形態では以下の条件を満たすものから選定している。すなわち、ベースセパレーター50から第1両面粘着テープ4Aを剥離するのに要する剥離力をN1とし、キャリアセパレーター53から第1両面粘着テープ4Aを剥離するのに要する剥離力をN2としたとき、N2>N1となるようにベースセパレーター50及びキャリアセパレーター53を選定している。
次いで、図12(a)に示すように、キャリアセパレーター53を所定形状に打ち抜くための抜き型55を用意する。抜き型55をキャリアセパレーター53に押圧し、ベースセパレーター50を残してキャリアセパレーター53のみを切断する。そして、図12(b)に示すように打ち抜きカス53a、53aを除去する。
キャリアセパレーター53の形状は図9に示す形状である。つまり、キャリアセパレーター53は、第1両面粘着テープ4Aの形状に対応した略L字型であり、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41に近づくほど幅が徐々に狭く、かつ、第2先端側部分42に近づくほど幅が徐々に狭くなるように形成されている。これにより、例えば第1両面粘着テープ4Aを搬送する際にキャリアセパレーター53の角部近傍を持つことで、キャリアセパレーター53の両先端側の撓み変形量が抑制されるので、第1両面粘着テープ4Aの位置ずれが抑制される。尚、キャリアセパレーター53の角部近傍の幅は、両先端側の幅の2倍以上に設定するのが好ましい。
また、キャリアセパレーター53の両先端側と角部近傍には、後述する治具61のピン61aを挿入することによって位置決めされる位置決め孔53bが形成されている。
図13に示すように第1両面粘着テープ4A及びキャリアセパレーター53が並ぶように打ち抜くことで、従来例のような額縁状に打ち抜いた場合に比べて廃棄されてしまう粘着シート51の量が大幅に減少する。具体的には、単位面積当たりの取り数換算で少なくとも従来例の2倍以上となった。
上記のようにしてキャリアセパレーター53に保持された第1両面粘着テープ4A(第2両面粘着テープ4B)を図14に示す額縁形成用キャリアセパレーター60に、額縁形状となるように組み合わせて配置する。このとき、まず、図15に示す治具61を用意する。治具61は、略水平に延びる平面部61aを有している。平面部61aの外周近傍には、複数のピン61bが突出している。
図14に示す額縁形成用キャリアセパレーター60は、離型処理された樹脂製シートからなるものであり、スマートフォン1の額縁部の形状よりも大きな長方形に形成されている。額縁形成用キャリアセパレーター60の外周近傍には、上記治具61のピン61aが挿入される位置決め孔60aが形成されている。
額縁形成用キャリアセパレーター60を治具60の平面部60aに載置して治具61のピン61aを額縁形成用キャリアセパレーター60の位置決め孔60aに挿入する。これにより、額縁形成用キャリアセパレーター60が治具61に位置決めされて水平方向には動かなくなる。
その後、図16(a)に示すように、第1両面粘着テープ4Aを保持したキャリアセパレーター53を、第1両面粘着テープ4Aが下になるように向けて額縁形成用キャリアセパレーター60の上まで搬送する。このとき、キャリアセパレーター53の角部近傍を持つことで先端側の撓み変形量を抑制することができるので、第1両面粘着テープ4Aを打ち抜いた形状のまま、狙いとする位置に確実に搬送できる。そして、キャリアセパレーター53の位置決め孔53bに治具61のピン61bを挿入してキャリアセパレーター53を位置決めする。これにより、第1両面粘着テープ4Aが額縁形成用キャリアセパレーター60に貼り付けられる。しかる後、キャリアセパレーター53を第1両面粘着テープ4Aから剥離する。
次いで、図16(b)に示すように第2両面粘着テープ4Bを保持したキャリアセパレーター53を、第2両面粘着テープ4Bが下になるように向けて額縁形成用キャリアセパレーター60の上まで搬送する。そして、キャリアセパレーター53の位置決め孔53bに治具61のピン61bを挿入してキャリアセパレーター53を位置決めする。これにより、第2両面粘着テープ4Bが額縁形成用キャリアセパレーター60に貼り付けられ、その後、キャリアセパレーター53を第2両面粘着テープ4Bから剥離する。
このとき、図17に示すように、第1両面粘着テープ4A及び第2両面粘着テープ4Bを額縁形成用キャリアセパレーター60に貼り付けた状態では、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41と、第2両面粘着テープ4Bの第2先端側部分42とを重ね合わせた状態(図5に示す)とし、かつ、第1両面粘着テープ4Aの第2先端側部分42と、第2両面粘着テープ4Bの第1先端側部分41とを重ね合わせた状態とする。尚、実際の写真を図20(a)に示す。
第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bを額縁形成用キャリアセパレーター60に貼り付けただけでは、図8(a)に示すように厚み方向に重ね合わせた部分が重ね合わせない部分の約2倍の厚みとなっている。本実施形態では、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの重ね合わせた部分と重ね合せない部分との厚みを同等するための厚み均一化工程を行う。
厚み均一化工程は、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くした状態で行うことを特徴としている。公差範囲とは、額縁形状を構成した第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bによってディスプレイ2と筐体3とを接合した際に、ディスプレイ2及び筐体3の成形誤差を考慮してもディスプレイ2の周縁部から両面粘着テープ4A、4Bがはみ出さず、かつ、筐体3内部の電子機器に両面粘着テープ4A、4Bが接触して悪影響を与えないようにすることが可能な範囲である。
すなわち、図6に示すように、第1両面粘着テープ4Aの中間部分43の幅をWA、第2両面粘着テープ4Bの中間部分43の幅をWB、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41と第2両面粘着テープ4Bの第2先端側部分42との重なり合った部分の面積をSとした場合、好ましくは(WA×WB)/4.0<S<(WA×WB)/2.0であり、さらに好ましくは(WA×WB)/3.0<S<(WA×WB)/2.3になるように各部の寸法を設定するのが好ましい。
例えばS>(WA×WB)/2になる場合は、後述する厚みを均一化する過程で粘着層の一部が額縁形状の外側(ディスプレイ2の外側)へ向けて公差範囲からはみ出すことになる。逆に(WA×WB)/4.0>Sの場合は、重ね合わせ部分が狭くなりすぎて接合面積が減少して防水性が低下する恐れがある。
外側段部41aを内側段部41bよりも大きくする方が好ましい。これにより、厚みを均一化する過程で粘着層の一部が額縁形状の外側へ向けてはみ出しにくくなる。逆の場合、すなわち、外側段部41aを内側段部41bよりも小さくすると、外側へ向けてはみ出しやすくなり、見栄えの悪化を招きやすくなる。
また、図4に示すように、第1両面粘着テープ4Aの内側縁部41fと、中間部分43の内縁の延長線C1との離間寸法A1は、中間部分43の幅の10%以上25%以下とするのが好ましい。また、第1両面粘着テープ4Aの外側縁部41dと、中間部分43の外縁の延長線C2との離間寸法A2は、中間部分43の幅の18%以上45%以下とするのが好ましい。さらに好ましくは、寸法A1は、中間部分43の幅の12%以上20%以下であり、また、寸法A2は、中間部分43の幅の23%以上35%以下である。寸法A1、寸法A2が上記数値範囲よりも短くなると、厚みを均一化した際に粘着層が所定の公差範囲からはみ出す恐れが高まり、逆に寸法A1、寸法A2が上記数値範囲よりも長くなると、接合面積が小さくなり過ぎて防水性の確保が難しくなり、好ましくない。
図5に示すように、第1両面粘着テープ4Aの先端縁41gは、第2両面粘着テープ4Bの中間部分43の外縁部の延長線Bよりも内側に配置される。延長線Bと先端縁41gとの離間寸法は、中間部分43の幅の10%以上25%以下とするのが好ましく、より好ましいのは、15%以上20%以下である。延長線Bと先端縁41gとの離間寸法が上記範囲よりも短くなると厚みを均一化した際に粘着層が所定の公差範囲からはみ出す恐れが高まり、逆に延長線Bと先端縁41gとの離間寸法が上記範囲よりも長くなると接合面積が小さくなり過ぎて防水性の確保が難しくなり、好ましくない。
上述のように第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bを額縁形成用キャリアセパレーター60に貼り付けた後、図18に示すようにセパレーター63を第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの上に配置するとともに、セパレーター63側から熱板65を押し付ける。このときの熱板65による加熱温度は90℃であり、加圧力は2.5MPaであり、時間は5秒間である。この工程が第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの重ね合わせた部分と重ね合せない部分との厚みを同等するために加熱と加圧を行う厚み均一化工程である。尚、厚み均一化工程では、加熱と、加圧の少なくとも一方を行うようにしてもよいが、厚みを均一化するのに要する時間を短縮するために加熱と加圧の両方を行うのが好ましい。
上記した加熱温度、加圧力及び時間は一例を示すものであり、これに限られるものではない。粘着層の組成にもよって異なるが加圧力は0.3MPa以上5.0MPa以下の範囲が好ましく、さらに好ましくは1.0MPa以上3.0MPa以下である。
加圧力が0.3MPa未満の場合には、加圧力が低すぎて重ね合わせ部分が十分に接着せずに、防水性が確保できなくなる恐れがある。逆に5.0MPaよりも高い場合には両面粘着テープ4A、4Bが広がりすぎて目的とする額縁幅を確保できなくなり、また、目的とする両面粘着テープ幅となるように微調整することが困難となる。また、加熱温度は粘着層の組成にもよって異なるが粘着層の軟化開始温度以上で熱分解温度よりも低ければよく、この範囲内で適切な温度に設定することができるが、50℃以上150℃以下が好ましい。加圧する時間としては、例えば1秒間以上20秒間以下が好ましく、さらに好ましくは3秒間以上10秒間以下である。加圧する時間が長いと生産性が低下して好ましくないので20秒間以下とする。また、加熱する場合には、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの片面のみから熱を加えてもよいし、両面から熱を加えてもよい。
上記粘着層は熱可塑性であるため加熱により軟化または溶融するが、溶融した場合は所定の額縁幅より第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの幅が広くなりすぎることがあるので、温度・時間・圧力の調整によって目的の額縁幅となるようにする必要がある。
厚み均一化工程を行うことで、図8(b)に示すように第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bが連続して額縁形状の両面粘着テープ4となる。また、平面視では、図19に示すように第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの重ね合わせていた部分が広がるように変形する。このことは図20(b)の実際の写真からも分かる。
その後、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bを図2に示すようにディスプレイパネル2に貼り付けてから、額縁形成用キャリアセパレーター60を第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bから剥離する。そして、ディスプレイパネル2と筐体3とを合わせて圧着することで両面粘着テープ4A、4Bによってディスプレイパネル2と筐体3とが接合される。
この実施形態では、額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42の幅を狭くしているので、両面粘着テープ4A、4Bが例えばディスプレイパネル2と筐体3との間から外へはみ出たり、筐体3内へはみ出ることはない。
一方、図21(a)に示す比較例のように、仮に、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42の幅を中間部分43の幅と同じにしていた場合、上記厚み均一化工程を行うと、図21(b)に示すように、両面粘着テープ4が額縁形状の外形よりも大きくはみ出して公差範囲に収まらなくなる。よって、見栄えが悪化するし、筐体3内の部品に悪影響を与えることも考えられる。
以上説明したように、この実施形態によれば、ディスプレイパネル2の周縁部の形状に対応するように第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bを額縁形状に組み合わせて配置し、両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42同士を厚み方向に重ね合わせて互いに接合している。これにより、従来例のように額縁形状そのままを打ち抜く場合に比べて廃棄量を大幅に削減でき、両面粘着テープ4A、4Bの廃棄量を少なくして環境負荷を軽減できる。そして、両面粘着テープ4A、4Bによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42の幅を狭くしたので、見栄えの悪化を防止できるとともに、ディスプレイパネル2と筐体3との間の防水性を確保できる。
また、図22に示すように、直線型に打ち抜いた両面粘着テープ4Aとしてもよい。この場合、額縁形状の長辺部分を構成する2つの長辺側両面粘着テープ4Aと、図示しないが額縁形状の短辺部分を構成する2つの短辺側両面粘着テープとを組み合わせて額縁形状となるように配置すればよい。この場合、キャリアセパレーター53の形状は直線型になり、両面粘着テープ4の長手方向一端側へ行くほど幅が細くなっている。
また、図23に示す変形例のように、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41の形状をテーパー形状としてもよい。この変形例では、第1先端側部分41の外側縁部41hが先端へ行くほど中心線Xに近づくように傾斜している。また、第1先端側部分41の内側縁部41iが先端へ行くほど中心線Xに近づくように傾斜している。外側縁部41hの中心線Xに対する傾斜角度は、内側縁部41iの中心線Xに対する傾斜角度よりも大きく設定されている。また、内側縁部41iは、外側縁部41hよりも先端側まで延びている。従って、第1両面粘着テープ4Aの先端縁41kは、内側縁部41iに近づくに従って先端側に位置するように傾斜している。第1両面粘着テープ4Aの第2先端側部分42も同様に形成されている。また、第2両面粘着テープ4Bも同様に形成されている。
変形例の場合は、第1両面粘着テープ4Aの第1先端側部分41と第2両面粘着テープ4Bの第2先端側部分42とを重ね合わせると図24や図25に示すようになる。この場合も、上述したように、第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように、両面粘着テープ4A、4Bの先端側部分41、42の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くしている。変形例の場合も、図22に示すような形状に打ち抜くことができる。図26及び図27は、変形例に係る第1及び第2両面粘着テープ4A、4Bの厚みを均一化した状態を示すものであり、この変形例の場合も見栄えの悪化を防止できる。
また、図17に示すように、第1両面粘着テープ4A及び第2両面粘着テープ4Bを額縁形成用キャリアセパレーター60に額縁形状を構成するように組み合わせて配置して一体化し、これを外部のアッセンブリ工場等に供給してディスプレイパネル2の周縁部と筐体3の周縁部とを接合するようにしてもよい。図17に示す状態で工場に提供できれば、両面粘着テープ4A、4Bの貼合わせ作業自体は従来例のものと同じにすることが可能なので、貼り合わせ作業を従来通りに容易にすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、例えばスマートフォン等に適用することができる。
1 スマートフォン(携帯型電子機器)
2 ディスプレイ
3 筐体
4 両面粘着テープ
4A 第1両面粘着テープ
4B 第2両面粘着テープ
41 第1先端側部分
42 第2先端側部分
43 中間部分
53 キャリアセパレーター

Claims (4)

  1. 携帯型電子機器のディスプレイパネルの周縁部と、上記携帯型電子機器の筐体の周縁部とを熱可塑性粘着層を有する両面粘着テープで接合する熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法において、
    上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応するように複数の上記両面粘着テープを額縁形状となるように組み合わせて配置するとともに、上記両面粘着テープの先端側部分同士を厚み方向に重ね合わせた状態で、上記両面粘着テープの重ね合わせた部分と重ね合せない部分との厚みを同等にするために少なくとも加熱と加圧の一方を行う厚み均一化工程を備え、
    上記厚み均一化工程を行う際、複数の上記両面粘着テープによって構成される額縁形状の外形を公差範囲内に収めるように上記両面粘着テープの先端側部分の幅を重ね合わせない部分に比べて狭くすることを特徴とする熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法。
  2. 請求項1に記載の熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法において、
    上記両面粘着テープを、先端側に向かって幅が狭くなるように形成されたキャリアセパレーターに保持させた状態で位置決めすることにより、上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状を構成することを特徴とする熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法。
  3. 請求項1または2に記載の熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法において、
    複数の上記両面粘着テープによって上記ディスプレイパネルの周縁部の形状に対応する額縁形状を構成し、
    その後、上記両面粘着テープを上記ディスプレイパネルの周縁部または上記筐体の周縁部に貼り付けることを特徴とする熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載された熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法によって製造されていることを特徴とする携帯型電子機器。
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