JP2015141309A - 光源装置及び画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体の劣化に起因する安全性の低下に対処し得る光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置Gは、励起光P1を発生する光源1と、光源1を駆動する光源駆動部2と、光源駆動部2を制御する制御部17と、励起光P1により励起されて蛍光G1を発生する蛍光体6と、蛍光体6に導かれる励起光P1と蛍光体6により反射された反射励起光P1’と蛍光G1とを分離する光路分離部材と、光路分離部材で分離された反射励起光P1’により蛍光体6の劣化を検出する検出部13とを有する。制御部17は、検出部13により蛍光体6の劣化が検出されたときに光源1の発光が停止されるように光源駆動部2を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光源装置及び画像投影装置の改良に関する。
近年、大画面のディスプレイ装置が急速に普及してきており、それらを用いた会議やプレゼンテーション、研修などが一般的になってきている。
ディスプレイとしては液晶やプラズマなど様々なものがあり、場所の広さや参加人数などによって適当なものが選択されている。なかでもスクリーン等の投影面に画像を投影して拡大表示することができる画像投影装置(プロジェクタともいう)は比較的安価で可搬性にも優れているため(即ち小型軽量で持ち運びやすいため)、最も広く普及している大画面ディスプレイと言える。
そのような背景の中で、最近ではコミュニケーションの必要な場面や状況が益々増えてきている。例えば、オフィスにおいても小さな会議室や、パーテイション等で仕切られた打合せスペースが数多く設けられ、プロジェクタを使った会議や打合せなどが頻繁に行われるようになった。
このようなプロジェクタにおいて、従来は、例えば超高圧水銀ランプなど高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であった。しかし、近年、光源として赤、緑、青の発光ダイオード(LED)や有機EL等の固体発光素子を用いるための開発がなされており、多くの提案がなされている。
例えば、第1波長帯域の可視光を発生する固体発光素子と、固体発光素子から射出された第1波長帯域の可視光を第1光路と第2光路とに切り替える光路切り替え部材と、第2光路に設けられてその第1波長帯域の可視光が励起光として照射されて第2波長帯域の可視光としての蛍光を発生する蛍光体とを備えたものが知られている。
この種の光源装置を備えたプロジェクタでは、光路切り替え部材により第1波長帯域の可視光と第2波長帯域の可視光とを時分割的に生成することにより、カラー画像を投影するように構成されている(特許文献等1参照。)。
このものでは、蛍光体に固体発光素子から射出された第1波長帯域の可視光が励起光として照射されるので、高出力(ハイパワー)の励起光が蛍光体の同一箇所に連続して照射され続けると、その箇所の温度が上昇し、この温度変化に伴って、光源装置の光路に配置されているレンズ等の光学素子が熱的に損傷する等の不具合がある。
そこで、この種のプロジェクタでは、蛍光体を駆動モータにより所定の回転速度で回転させ、励起光による蛍光体の照射箇所を変化させる構成としている。しかしながら、駆動モータが故障等すると、同様の不具合が発生する可能性がある。このため、この種のプロジェクタには、駆動モータの回転速度を検出する検出部が設けられている。
この構成によれば、検出部が駆動モータの故障等を検出すると、制御部(情報処理部)によりソフトウエア的に又はハードウエア的に固体発光素子の駆動を停止でき、熱的損傷を未然に防止でき、安全性の向上に資している。
しかしながら、蛍光体が所定の回転速度で正常に回転している場合でも、蛍光体の損傷等による劣化が蛍光体そのものに存在すると、例えば、蛍光体に照射される励起光の散乱により、光路に配置されている光学素子、ひいては、そのプロジェクタに配置されている部品やモジュールに熱的損傷を与え、安全性が低下する不具合がある。
また、蛍光体に照射される励起光がそのまま固体発光素子の側に戻ると、固体発光素子そのものに損傷を与える可能性もある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、蛍光体の劣化に起因する安全性の低下に対処し得る光源装置を提供することにある。
本発明に係る光源装置は、励起光を発生する光源と、前記光源を駆動する光源駆動部と、該光源駆動部を制御する制御部と、前記励起光により励起されて蛍光を発生する蛍光体と、前記蛍光体に導かれる励起光と該蛍光体により反射された反射励起光と前記蛍光とを分離する光路分離部材と、該光路分離部材で分離された前記反射励起光により前記蛍光体の劣化を検出する検出部とを有し、前記制御部は、前記検出部により前記蛍光体の劣化が検出されたときに前記光源の発光が停止されるように前記光源駆動部を制御する。
本発明によれば、蛍光体の劣化に起因する安全性の低下に対処し得る効果がある。
図1は本発明の実施例1に係る光源装置の要部構成を示す説明図である。 図2はその図1に示す蛍光体ホイールの一例を模式的に示す説明図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図3は図1に示す蛍光体ホイールに欠陥が生じた場合の検出の一例を示す説明図である。 図4は本発明の実施例2に係る光源装置の要部構成を示す説明図である。 図5は本発明の実施例3に係る光源装置の要部構成を示す説明図である。 図6は本発明の実施例4に係る光源装置の要部構成を示す説明図である。 図7は本発明の実施例5に係る画像投影装置の構成を示す模式図である。 図8は実施例5に係る画像投影装置により生成される画像形成光の説明図であって、画像フレームの一周期内に生成される画像形成光の色を説明するためのタイミングチャートである。 図9は本発明の実施例5に係る画像投影装置に用いる蛍光体ホイールのその他の実施例を示す説明図である。
(実施例1)
図1ないし図3は、本発明の実施例1に係る光源装置Gの光学図である。
その図1において、1は励起光P1を発生する光源である。この光源1はLDモジュールから構成されている。このLDモジュールは、ここでは、青色光を発生する複数個のレーザダイオード(レーザ光源)LDと、各レーザダイオードLDに対応してそれぞれ設けられたコリメータレンズCLとを有する。
このレーザダイオードLDは、光源駆動部としてのLD駆動部2によって発光制御される。光源1からの励起光P1はその偏光方向が揃えられている。ここでは、P偏光の励起光P1が射出されるものとする。
励起光P1の進行方向前方には励起光P1を集光すると共にこの集光された励起光P1を平行光束に変換する集光光学系3が設けられている。
その励起光P1の進行方向前方には、蛍光部材5が設けられている。蛍光部材5は、駆動モータM1と蛍光ホイール(蛍光体)6とから構成されている。その蛍光ホイール6は駆動モータM1によって回転駆動される。図2(a)、(b)はその蛍光部材5の一例を示し、符号7は駆動モータM1の回転軸、符号8はその蛍光ホイール6の金属製の反射基板に形成された輪状の蛍光膜である。ここでは、輪状の蛍光膜8は励起光P1の照射により緑色の蛍光G1を発生するものとする。
集光光学系3と蛍光ホイール6との間の励起光P1の進行光路には、蛍光ホイール6に導かれる励起光P1と蛍光ホイール6により反射された反射励起光P1’と蛍光ホイール6により生成された蛍光G1とを分離する光路分離部材が設けられている。この光路分離部材は、偏光分離部材PBSと、波長分離部材9とから構成されている。
その波長分離部材9と蛍光ホイール6との間には、励起光P1を集光して蛍光ホイール6にスポット的に照射しかつ蛍光ホイール6により反射された反射励起光P1’と、励起光P1により励起された蛍光G1とを集光して平行光束に変換する集光光学系4とが設けられている。
波長分離部材9は、蛍光G1の波長と励起光P1の波長の相違とを利用して、蛍光G1と励起光P1とを分離する機能を有する。ここでは、この波長分離部材9は、蛍光G1を反射しかつ励起光P1を透過させるダイクロイックミラーにより構成されている。
その波長分離部材9により反射された蛍光G1の反射方向前方の光路には、蛍光G1を集光して平行光束に変換するコリメートレンズ10と、その蛍光G1の進行光路を偏向する反射ミラー11と、反射ミラー11により反射された蛍光G1を集光して光源光G1’として射出させる射出光学系12とが設けられている。
偏光分離部材PBSは集光光学系3と波長分離部材9との間に設けられている。偏光分離部材PBSは、偏光を利用して光源1からの励起光P1と蛍光ホイール6により反射された反射励起光P1’とを分離する機能を有する。
P偏光の励起光P1は蛍光ホイール6により反射された際にその一部がS偏光になる。その偏光分離部材PBSは、ここでは、P偏光の励起光P1を透過し、S偏光の反射励起光P1’を反射する偏光ビームスプリッタにより構成されている。
波長分離部材PBSにより反射されたS偏光の反射励起光P1’の進行方向前方の光路には、反射励起光P1’により蛍光体の劣化を検出する検出部13が設けられている。この検出部13は、S偏光の反射励起光P1’を集光する集光光学系14と、この反射励起光P1’を受光して電気信号PDIに変換するホトダイオードPDと、ホトダイオードPDからの電気信号PDIを増幅して増幅電圧PDVを出力する増幅器15と、比較器16とを備えている。
比較器16には、閾値VREFと電気信号PDIの大きさを意味する増幅電圧PDVとが入力され、比較器16は閾値VREFと増幅電圧PDVとを比較し、増幅電圧PDVが閾値VREFを超えると、制御部17に向かって、蛍光体ホイール6の劣化を意味する異常信号S1を出力する。ここでは、比較器16は増幅電圧PDVと閾値VREFとを比較しているが、ホトダイオードPDの電気信号PDIの大きさと閾値VREFとを直接比較しても良い。
(制御部17の機能)
次に、制御部17の機能について説明する。
制御部17には、例えば、外部操作等により起動命令としてのコントロール信号CTRL、同期信号SYNCが入力される。そのコントロール信号CTRLは、例えば、I2C、SPI等のシリアル通信インターフェース(図示を略す)を用いて制御部17に入力される。
制御部17は、起動命令が入力されると、モータ駆動部18にモータコントロール信号(モータ起動信号)MTCをモータ駆動部18に向けて出力する。モータ駆動部18は、これによりモータ駆動信号MD1を駆動モータM1に向かって出力する。その結果、蛍光体ホイール6が回転を開始する。
駆動モータM1は、回転状態検出部(図示を略す)を有する。駆動モータM1の回転に伴って、回転状態検出部から、駆動モータM1が所定の回転速度(定速回転状態)に達したことを意味する回転状態検出信号MX1が出力される。この回転状態検出信号MX1は制御部17に入力される。
制御部17は、その回転状態検出信号MX1が入力されると、一フレームの周期毎に発生する同期信号SYNCに基づいてLD駆動部(レーザ駆動部)2に制御信号LDCを出力する。LD駆動部2はその制御信号LDCにより駆動され、光源1に向かってレーザ駆動電流IL1を出力する。
光源1はそのレーザ駆動電流IL1により励起光P1としてP偏光の青色レーザ光を出力する。その光源1を構成するLDモジュールは、レーザダイオードLDの温度上昇を抑制するヒートシンク機能を有している。これにより、レーザダイオードLDは所定温度範囲に保たれる。
P偏光の青色レーザ光は集光光学系3で集光され、偏光分離部材PBSを透過して波長分離部材9に導かれ、この波長分離部材9を通過して集光光学系4により蛍光体ホイール6にスポット的に照射される。
蛍光体ホイール6は、その青色レーザ光の照射により、緑色の蛍光G1を発生する。その緑色の蛍光G1と、蛍光体ホイール6により反射された青色レーザ光とは、集光光学系4により集光されて平行光束とされ、再び波長分離部材9に導かれる。
蛍光G1はその波長分離部材9により反射されて、コリメートレンズ10により平行光束とされ、反射ミラー11により反射されて射出光学系12から光源光G1’として射出される。
P偏光の励起光P1は、蛍光体ホイール6により反射される際に、その一部がS偏光となる。そのS偏光の反射励起光P1’は、波長分離部材9を通過して偏光分離部材PBSに導かれ、この偏光分離部材PBSにより反射され、集光光学系14により集光されて、ホトダイオードPDに導かれる。
そのホトダイオードPDの電気信号PDIの大きさが所定値以下のときには、増幅電圧PDVが閾値VREF以下となり、異常信号S1は出力されない。なお、異常信号S1は例えば、PDIの大きさ<閾値VREFのとき、ローであり、閾値VREF≦電気信号PDIの大きさのとき、ハイである。
蛍光体ホイール6に何らかの欠陥が生じたとする。例えば、輪状の蛍光膜8に傷や欠陥が生じて、蛍光変換効率が低下すると、図3に示すように、波長分離部材9を通過して偏光分離部材PBSに戻る反射励起光P1’の光量が増大するため、ホトダイオードPDから出力される電気信号PDIの大きさが増大する。
その結果、比較器16に入力される増幅電圧PDVが閾値VREFを超えると、異常信号S1がローからハイとなる。制御部17は、異常信号S1がハイとなると、検出部13により蛍光体の劣化が検出されたと判断し、光源1の発光が停止されるようにLD駆動部2を制御する。これにより、光源1の発光の停止が図られ、安全性が向上される。
(実施例2)
この実施例2では、図4に示すように、偏光分離部材PBSと波長分離部材9との間の励起光P1の進行光路に、P偏光の励起光P1を円偏光の励起光P1に変換し、かつ、円偏光の反射励起光P1’をS偏光の反射励起光P1’に変換する1/4波長板20が設けられている。その他の構成は、実施例1と同一であるので、実施例1と同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
この実施例2によれば、蛍光体ホイール6により反射された円偏光の反射励起光P1’をS偏光の反射励起光P1’に変換して検出部13に効率よく導くことができるので、蛍光体ホイール6の劣化をより精密に検出できる。
すなわち、実施例1の場合には、蛍光体ホイール6により反射された反射励起光P1’にはS偏光の反射励起光P1’とP偏光の反射励起光P1’とが混在している。このため、蛍光体ホイール6の蛍光膜8が劣化した場合、一部の反射励起光P1’は偏光分離部材PBSを通過して光源1に戻ることになる。
これに対して、この実施例によれば、反射励起光P1’のほとんどが1/4波長板を通過する際に、S偏光になるため、蛍光膜8の劣化の検出精度が向上する。
(実施例3)
この実施例3では、図5に示すように、検出部13は保持回路21を有している。制御部17には、電源部(電力供給部)22から電力PSが供給され、LD駆動部2にLD駆動電力PLD1が電源遮断部としてのリレー回路23’を介して供給されている。
保持回路21は、異常信号S1がローからハイになると、ローからハイとなる電源遮断信号S2をリレー回路23’に向かって出力する。リレー回路23’は電源遮断信号S2がローからハイになると、強制的にオフされる(非通電状態となる)。
その結果、LD駆動部2に供給されるLD駆動電力PLD1がハードウエア的に遮断される。制御部17は、その電源遮断信号S2によりリレー回路23’がオフされると、ソフトウエア的に光源1の発光が停止されるようにLD駆動部2を制御する。保持回路21は、励起光P1の照射が停止されてから一定時間継続して電源遮断信号S2をハイに保持し続け、所定時間経過後にハイからローになる。
この実施例3によれば、LD駆動部2がハードウエア的にオフされるので、マイクロコントローラ等の制御部17のソフトウエア制御により、LD駆動部2のオフ時間に遅延が生じた場合でも、即時にLD駆動部2の駆動を停止させることができる。
なお、電源遮断信号S2がハイからローとなって、電源部22からLD駆動部2への電力供給が再開されたとしても、LD駆動部2は制御部17により駆動が停止されているので、光源1の発光停止は維持される。
その結果、安全性の向上がより一層確保される。その他の構成は実施例2と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
(実施例4)
この実施例4では、図6に示すように、検出部13は、電源遮断部としてのサーモスタットスイッチ13aを有する。制御部17、LD駆動部2はそのサーモスタットスイッチ13aを介して電源部22に接続されている。
制御部17には、実施例3と同様に電源部(電力供給部)22から電力PSが供給され、LD駆動部2にはLD駆動電力PLD1がサーモスタットスイッチ13aを介して供給されている。
サーモスタットスイッチ13aは、S偏光の反射励起光P1’の照射により発熱し、蛍光体の劣化を意味する閾値温度以上になると、LD駆動電力PLD1を強制的に遮断する。これにより、LD駆動部2がハードウエア的にオフされる。制御部17は、LD駆動電力PLD1の遮断に伴って、ソフトウエア的に光源1の発光が停止されるようにLD駆動部2を制御する。
光源1の発光停止により、励起光P1が蛍光体ホイール6に照射されなくなり、その結果、S偏光の反射励起光P1’もサーモスタットスイッチ13aに照射されなくなる。このため、サーモスタットスイッチ13aの温度が低下し、閾値温度以下になると、電源部22からLD駆動部2への電力供給が再開されるが、LD駆動部2は制御部17により駆動が停止されているので、光源1の発光停止は維持される。
この実施例4では、比較器、増幅器は設けられておらず、その他の構成は、実施例3と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施例4によれば、検出部13の構成の簡素化を図ることができる。
(実施例5)
図7はこの光源装置を有する画像投影装置の模式図を示している。ここでは、光源装置は、赤色光を光源光R1’として射出する光源装置R、緑色光を光源光G1’として射出する光源装置G、青色光を光源光B1’として射出する光源装置Bを備えている。
この光源装置R、G、Bには、実施例1ないし実施例4のいずれかに示す構成のものが用いられている。
その各光源装置R、G、Bは、映像処理部23により点灯制御される。この映像処理部23には、画像データVINが入力される。映像処理部23は、画像データVINに基づいてコントロール信号CTRL Rを光源装置Rに、コントロール信号CTRL Gを光源装置Gに、コントロール信号CTRL Bを光源装置Bにそれぞれ出力する。
また、映像処理部23は、その画像データVINのフレーム周波数により同期信号SYNCを各光源装置R、G、Bに向けて出力する。
その画像投影装置には、光源装置R、G、Bからの光源光R1’、G1’、B1’の光路に光路合成部材としてのダイクロイックミラー24、25が設けられている。ダイクロイックミラー24は、青色光を透過し緑色光を反射する光学特性を有する。ダイクロイックミラー25は、青色光と緑色光とを透過しかつ赤色光を反射する光学特性を有する。
光源光R1’、G1’、B1’の合成光路には、照明光学系26が設けられている。この照明光学系26は集光レンズ27と、光量分布均一化部材としてのロッドインテグレータ28と、集光レンズ29、反射ミラー30とから概略構成されている。
青色光、緑色光、赤色光の各光源光R1’、G1’、B1’は、集光レンズ27により集光されてロッドインテグレータ28に入射され、このロッドインテグレータ28内を伝播する際に光量分布が均一化されて、このロッドインテグレータ28から射出される。このロッドインテグレータ28から射出された光源光R1’、G1’、B1’は反射ミラー30により反射され、表示素子としてのマイクロミラーデバイスDMDに導かれる。
この表示素子(DMD)は、映像処理部23からの制御信号DMDDによって制御され、光源光R1’、G1’、B1’はこの表示素子(DMD)によって変調され、これにより画像データVINに応じた画像形成光が生成される。その画像形成光は投影光学系を介して図示を略すスクリーンに投影され、スクリーンに画像が表示される。
図8は、その画像形成光の発生タイミングを示しており、その図8において、符号T0は同期信号SYNCの一周期を示し、この実施例では、半周期T1=T0/2の間に、画像形成光の色として青色、黄色、緑色、赤色が順次生成され得るように、画像形成光の生成期間が配分されている。
この実施例では、青色光(光源光B1’)を生成する期間T2では、制御部17は、光源装置Bに駆動電流IL1_Bが供給され、光源装置Rへの駆動電流IL1_Rの供給と光源装置Gへの駆動電流IL1_Gの供給とが停止されるように、各光源装置R、G、Bを制御する。
黄色光を生成する期間T3では、制御部17は、光源装置Rに駆動電流IL1_Rが供給されると共に光源装置Gに駆動電流IL1_Gが供給され、光源装置Bへの駆動電流IL1_Bの供給が停止されるように、各光源装置R、G、Bを制御する。
緑色光(光源光G1’)を生成する期間T4では、制御部17は、光源装置Gに駆動電流IL1_Gが供給され、光源装置Rへの駆動電流IL1_Rの供給と光源装置Bへの駆動電流IL1_Bの供給とが停止されるように、各光源装置R、G、Bを制御する。
赤色光(光源光R1’)を生成する期間T4では、制御部17は、光源装置Rへ駆動電流IL1_Rが供給され、光源装置Gへの駆動電流IL1_Gの供給と、光源装置Bへの駆動電流IL1_Bの供給とが停止されるように、各光源装置R、G、Bを制御する。
いずれの期間内においても、蛍光ホイール6が劣化して、反射励起光P1’の光量が閾値を超えると、その劣化した蛍光体ホイール6に対応する光源装置の発光が停止される。
この画像投影装置には、光源装置Bと光源装置Gと光源装置Rとのいずれかの蛍光体ホイール6に異常が生じたことを警告するインジケータ(LED)31が設けられ、映像処理部23からの警告信号ALTにより、インジケータ(LED)31が点灯される。
従って、この実施例によれば、光源の発光が停止されると共にインジケータ31により警告表示される。
(その他の実施例)
光源装置Bには、青色レーザ光そのものを用いても良い。
また、蛍光体ホイール6は、図2に示す輪状の蛍光膜8に限らず、例えば、図9に示すように、蛍光体ホイール6を回転方向に分割して、扇形状の赤色蛍光膜8aと扇形状の緑色蛍光膜8bと青色レーザ光を通過させる扇形状の透過領域8cとから構成しても良い。この実施例の場合、画像投影装置の光学系のコンパクト化、小型化を図ることができる。なお、扇形状の透過領域8cの代わりに、切り欠きとしても良い。
1…光源
2…LD駆動部(光源駆動部)
6…蛍光体ホイール(蛍光体)
13…検出部
17…制御部
G…光源装置
P1…励起光
P1’…反射励起光
特開2012−141581号公報

Claims (11)

  1. 励起光を発生する光源と、前記光源を駆動する光源駆動部と、該光源駆動部を制御する制御部と、前記励起光により励起されて蛍光を発生する蛍光体と、前記蛍光体に導かれる励起光と該蛍光体により反射された反射励起光と前記蛍光とを分離する光路分離部材と、該光路分離部材で分離された前記反射励起光により前記蛍光体の劣化を検出する検出部とを有し、
    前記制御部は、前記検出部により前記蛍光体の劣化が検出されたときに前記光源の発光が停止されるように前記光源駆動部を制御することを特徴とする光源装置。
  2. 前記光路分離部材は、前記光源からの励起光の波長と該励起光により励起された蛍光の波長との違いを利用して前記励起光と前記蛍光とを分離する波長分離部材と、偏光を利用して前記光源からの励起光と前記蛍光体により反射された反射励起光とを分離する偏光分離部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記波長分離部材が前記光源と前記蛍光体との間に設けられ、前記偏光分離部材が前記光源と前記波長分離部材との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記光源が偏光方向の揃った励起光を発生するレーザ光源であることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記光源からの励起光の偏光方向がP偏光であり、前記偏光分離部材はP偏光の励起光を透過し、前記蛍光体により反射されてS偏光となった反射励起光を反射する偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記偏光分離部材と前記波長分離部材との間に、前記光源から射出されたP偏光の励起光を円偏光に変換しかつ前記蛍光体により反射された円偏光の反射励起光をS偏光の反射励起光に変換する1/4波長板が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記検出部は、前記反射励起光を受光して電気信号に変換するホトセンサと、該ホトセンサからの電気信号の大きさを閾値と比較して前記電気信号の大きさが閾値以上のときに前記制御部に向かって前記蛍光体の劣化を意味する異常信号を出力する比較器とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 前記光源駆動部に電力を供給する電源部が電源遮断部を介して接続され、該電源遮断部は前記異常信号により前記光源駆動部への電力供給を強制的に遮断することを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  9. 前記検出部はサーモスタットスイッチを有し、前記光源駆動部に電力を供給する電源部が前記サーモスタットスイッチを介して接続され、該サーモスタットスイッチは、前記反射励起光の照射による温度が前記蛍光体の劣化を意味する閾値温度以上のときに前記光源駆動部への電力供給を強制的に遮断することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光源装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の光源装置と、画像データに基づいて前記光源装置からの光源光を変調して画像形成光を生成する表示素子と、該光源装置からの光源光を前記表示素子に照射する照射光学系と、該表示素子の変調により生成された画像形成光をスクリーンに向けて投影する投影光学系と、前記表示素子を少なくとも制御する映像処理部とを備えていることを特徴とする画像投影装置。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の光源装置の光源が青色の励起光を発生し、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の蛍光体が回転方向に分割されて赤色の蛍光を発生する扇形状の蛍光膜と、緑色の蛍光を発生する扇形状の蛍光膜とを有することを特徴とする請求項10に記載の画像投影装置。
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