JP2015124053A - ゴライアスクレーンの製造方法及び解体方法 - Google Patents

ゴライアスクレーンの製造方法及び解体方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フローティングクレーンを用いずに現場にてゴライアスクレーンを組み立てるまたは解体する。【解決手段】プール3内で移動可能な台船17にガーダ8を搭載して、プール3の水位を上昇させることで、台船17を上昇させてガーダ8を上昇させる。または、プール3の水位を低下させることで、台船17を降下させてガーダ8を降下させる。これにより、ガーダ8を上下させて脚部18,19に架け渡す。また、台船を用いてガーダを支持した状態として、脚部を上下に分断して解体する。【選択図】図7

Description

本発明は、ゴライアスクレーンを現場にて組立てるゴライアスクレーンの製造方法に関する。本発明は、ゴライアスクレーンを現場にて解体するゴライアスクレーンの解体方法に関する。
例えば造船所のドックには、大型の構造物を昇降させることが可能なゴライアスクレーン(巨大クレーン)が設置されている。船の建造や修理などを行う際には、ゴライアスクレーンを用いて大型の構造物を吊り上げ移動させることができる。ゴライアスクレーンは、海水を貯留可能なプールの両側に配置された一対の脚部と、これらの一対の脚部間で略水平方向に架け渡されたガーダとを有する。
ゴライアスクレーンを解体する方法として、特開2010−180613号公報(特許文献1)に記載の技術がある。特許文献1には、海上を移動可能なフローティングクレーンを用いて海側からゴライアスクレーンをそのまま吊り上げ、所定の場所でゆっくりと傾倒させることが開示されている。
特開2010−180613号公報
ゴライアスクレーンの解体に利用可能なフローティングクレーンは日本には数台しか存在しないものである。日本の周辺国では、例えば、韓国においても数台しか存在せず、台湾ではフローティングクレーンは1台も存在しない。そのため、フローティングクレーンを用いないで、ゴライアスクレーンを解体する方法が求められている。
また、新規のゴライアスクレーンを現場において組み立てる場合にも、海側からフローティングクレーンを用いて、ゴライアスクレーンを組み立てることも可能であるが、上述したように、フローティングクレーンは数台しか存在しないので、フローティングクレーンを用いないでゴライアスクレーンを組み立てる方法が求められている。
また、ゴライアスクレーンを組み立てる方法として、自立型の門型リフター(ストランドジャッキ)を用いて、ゴライアスクレーンのガーダ部を吊り上げる方法がある。しかしながら、この方法では、対象物を上方へ吊り上げるための搬送速度が遅く、工期が長くなる。また、ストランドジャッキを設置するために必要な地耐圧を確保することができないドックにおいて、このストランドジャッキを用いた工法を実施することはできない。必要な地耐圧を確保するために、基礎を増強するには費用や時間がかかり過ぎるため現実的ではない。
本発明は、フローティングクレーンを用いずに現場にてゴライアスクレーンを組み立てることが可能なゴライアスクレーンの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、フローティングクレーンを用いずに現場にてゴライアスクレーンを解体するゴライアスクレーンの解体方法を提供することを目的とする。
本発明は、水を貯留するプールを跨いで配置されるゴライアスクレーンを組み立てて製造する方法であって、ゴライアスクレーンを構成する強度部材を台船に搭載し、台船をプール内に移動させて強度部材を搬入する搬入工程と、プールの水位を上昇させて台船を上昇させることで、強度部材を上方へ移動させる上昇工程と、上方へ移動した強度部材を他の強度部材に取り付ける取付工程と、を備えることを特徴とする。
このゴライアスクレーンの製造方法では、プール内で移動可能な台船を用いて、ゴライアスクレーンを構成する強度部材を搬入することができる。プールの水位を上昇させることで、台船を上昇させて、台船に搭載されている強度部材を上方へ移動させることができる。そして、上方に移動させた強度部材を他の強度部材に取り付けることができる。このゴライアスクレーンの製造方法によれば、フローティングクレーンを用いずに、台船を用いて強度部材を搬入し、強度部材を上方に移動させて他の強度部材に取り付けることができる。
ここで、ゴライアスクレーンは、プールの両側の岸壁にそれぞれ配置される一対の脚部と、一対の脚部に架け渡されるガーダとを有する。ゴライアスクレーンの製造方法は、脚部を岸壁に準備する脚部準備工程と、強度部材であるガーダを台船に搭載し、台船をプール内に移動させてガーダを搬入する搬入工程と、プールの水位を上昇させて台船を上昇させることで、ガーダを上方へ移動させる上昇工程と、プール内で台船を移動させ、ガーダを他の強度部材である脚部に接近させるために移動するプール内移動工程と、ガーダを脚部に取り付ける取付工程と、を備えていてもよい。
このゴライアスクレーンの製造方法では、脚部を岸壁の所定の位置に配置して、脚部を立てて配置して脚部を準備する。台船を用いてガーダを搬入する。プールの水位を上昇させて、台船を上昇させて、ガーダを上方へ移動させることができる。台船を用いてガーダを脚部の近傍まで移動させる。移動させたガーダを脚部に取り付ける。このような手順で、ガーダを脚部に取り付けることができる。
また、ゴライアスクレーンの製造方法は、複数に分割されている状態のガーダを搬入する搬入工程と、既設のクレーンを用いてガーダの部分を吊り上げて、台船上でガーダを連結して組み立てるガーダ組立工程と、を実行するものでもよい。これにより、ゴライアスクレーンを設置する場所の近傍まで、複数に分割された状態で運搬し、現場において既設のクレーンを用いて複数の部品を連結して組み立てることができる。
また、ゴライアスクレーンの製造方法は、脚部は上下に分割された状態で準備されており、脚部の下端部に設けられた走行装置を岸壁の軌道上に配置すると共に、脚部の上部側の部分を軌道に隣接する位置に配置する脚部準備工程と、脚部の上部側の部分にガーダを取り付ける取付工程と、脚部の上部側の部分及びガーダを台船に載せて、プールの水位を上昇させて脚部の上部側の部分及びガーダを上方に移動させる上昇工程と、岸壁上に配置された仮受け架台上に、ガーダが組み付けられた状態の脚部の上部側の部分を仮受けする仮受け工程と、ガーダが組み付けられた脚部の上部側の部分を、脚部の下端部の上に配置して接合する脚部接合工程と、を実行してもよい。このように、ガーダを脚部の上部側の部分に取り付けた状態で仮受けした後に、走行装置が取り付けられている脚部の下端部に、脚部の上部側の部分を接合してもよい。これにより、ガーダ及び脚部の上部側の部分を、段階的に上昇させることができ、プールの水位の変動幅以上の高さ分、ガーダを上昇させることができる。
また、ゴライアスクレーンの製造方法は、プールの水位を低下させて、台船を降下し、台船の支持台上に高さ調整用のスペーサを載せる支持高さ調整工程と、スペーサを搭載した台船に脚部の上部側の部分が組み付けられた状態のガーダを搭載して、水位を上昇させて、ガーダ及び脚部の上部側の部分を上方に移動させる上昇工程と、を実行するものでもよい。このようにスペーサを台船に搭載することで、台船上におけるガーダを支持する高さを高く変更することができる。
本発明は、水を貯留するプールを跨いで配置されているゴライアスクレーンを解体する方法であって、ゴライアスクレーンは、プールの両側の岸壁にそれぞれ設置された一対の脚部と、一対の脚部に架け渡されたガーダと、を有するものであり、プール内で移動可能な台船を用いてガーダを支持するガーダ支持工程と、ガーダを支持している状態において、脚部を切断して上下に分割する脚部分割工程と、台船をプール内で移動させて、ガーダ及び脚部の上部側の部分を移動させるプール内移動工程と、プールの水位を低下させて、台船を降下させてガーダを降下させる降下工程と、ガーダ及び脚部の上部側の部分を岸壁に載置して解体する解体工程と、を備えることを特徴とする。
このゴライアスクレーンの解体方法では、プール内で台船を移動させて、台船をガーダの下方に配置し、プールの水位を上昇させて台船を上昇させて、台船を用いてガーダを下方から支持する。ガーダを支持している状態で、脚部を上下に分割する。ガーダ及び脚部の上部側の部分を搭載した台船をプール内で移動させる。プール内の水位を低下させて、ガーダを支持している台船を降下させる。ガーダ及び脚部の上部側の部分を岸壁に載置して解体することができる。このゴライアスクレーンの解体方法によれば、フローティングクレーンを用いずに、台船を用いてガーダを支持して、脚部を上下に分割して、台船を用いてガーダを移動させて降下させ、岸壁にてガーダ及び脚部の上部側の部分を分割して解体することができる。
ゴライアスクレーンの解体方法は、台船をプール内で移動させて、岸壁上に設けられた仮受け架台に向かってガーダ及び脚部の上部側の部分を移動させるプール内移動工程と、脚部の上部側の部分を仮受け架台で仮受けする仮受け工程と、台船においてガーダを支持する支持高さを低下させて、仮受け架台上に載置された状態の脚部の上部側の部分に連結されているガーダを支持するガーダ支持工程とを備えていてもよい。
このゴライアスクレーンの解体方法では、岸壁に設けられた仮受け架台で、ガーダ及び脚部の上部側の部分を仮受けすることができるので、ガーダ及び脚部の上部側の部分を段階的に降下させることができる。このように段階的に降下させることで、プールの水位の変動幅以上の高さ分、降下させることができる。
ゴライアスクレーンの解体方法は、ガーダ及び脚部の上部側の部分を支持する台船を、プール内で回転させて、ガーダの向きを変える回転工程と、既設のクレーンを用いて、ガーダ及び脚部の上部側を吊り上げて岸壁上に移動させる吊り上げ工程と、を備えていてもよい。プールの長手方向に交差する方向に延在するガーダを、台船を用いて回転させてガーダの延在する方向を変えることができる。ガーダの延在する方向を変えて、プールの長手方向に対して斜めに配置することで、ガーダを既設のクレーンの脚部間に納めることができる。これにより、既設のクレーンを用いて、解体するガーダを吊り上げて、プールに隣接する岸壁に配置することができる。
本発明のゴライアスクレーンの製造方法によれば、フローティングクレーンを用いずに現場にてゴライアスクレーンを組み立てることができる。本発明のゴライアスクレーンの解体方法によれば、フローティングクレーンを用いずに現場にてゴライアスクレーンを解体することができる。
ゴライアスクレーンを示す正面図である。 第1実施形態に係るゴライアスクレーンの製造方法の手順を示すフローチャートである。 脚部が岸壁に配置され、ガーダ部品が搬入されている状態のドックを示す正面図である。 ガーダ部品を搭載した台船がY方向に対して斜めに配置されている状態のドックを示す斜視図である。 一対の脚部本体にガーダを架け渡した状態のドックを示す斜視図である。 一対の脚部本体を仮受け架台で仮受けした状態のドックを示す斜視図である。 支持台にスペーサを搭載した台船を用いて、ガーダを支持した状態を示す斜視図である。 台船を用いてガーダを支持して、脚部が連結された状態のゴライアスクレーンを示す斜視図である。 第2実施形態に係るゴライアスクレーンの解体方法の手順を示すフローチャートである。 ゴライアスクレーンのガーダを、台船を用いて支持している状態を示す正面図である。 岸壁上の仮受け架台で脚部本体を仮受けした状態を示す斜視図である。 台船の支持台からスペーサを取り外している状態を示す斜視図である。 台船を用いてガーダを支持した状態を示す正面図である。 台船を用いてガーダを移動させて、一対の脚部本体を対向する岸壁にそれぞれ配置した状態を示す斜視図である。 台船を回転させて、ガーダの向きを変更した状態を示す斜視図である。 既設のゴライアスクレーンを用いて、ガーダを吊り上げて岸壁上に配置している状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るゴライアスクレーンの製造方法及び解体方法の実施形態について詳細に説明する。第1実施形態として、ゴライアスクレーンの製造方法について説明し、第2実施形態としてゴライアスクレーンの解体方法について説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、ドック1に設置されたゴライアスクレーン2について説明する。造船所のドック1には、水を貯留し水位を調整可能なプール3が設けられ、プール3の両側には岸壁4,5が配置されている。ゴライアスクレーン2は、岸壁4,5にそれぞれ配置された一対の脚部6,7と、一対の脚部6,7に架け渡されたガーダ8とを備えている。
ドック1は海に隣接して設けられ、プール3は所定の長さを有し、プール3の一方の端部は海に接続されている。プール3の海側の端部には開閉ゲート3aが設けられ、海水をプール3内に流入させることができ、開閉ゲート3aを閉じることで、プール3と海と間で海水を堰き止めることができる。プール3には、プール3内の水位WLを調整するためにポンプが設けられている。プール3と海とは配管によって接続され、配管にポンプが接続されている。ポンプを作動してプール3内の水を海へ放出することにより、プール3の水位WLを低下させることができる。また。ポンプを作動して、海水をプール3内に送水することで、プール3の水位WLを上昇させることができる。なお、プール3の両端部が海に接続されていてもよい。
なお、ドック1は海に隣接していないものでもよく、川や湖に隣接しているものでもよい。また、プール3の水位を調整する方法は、ポンプを用いるものに限定されず、その他の方法でもよい。例えば、プール3に隣接して貯留槽を設け、貯留槽内の水をプール3に流入させることで、プール3の水位WLを上昇させてもよい。また、開閉ゲート3aを開閉することで、プール3の水位WLを調整してもよい。
プール3に隣接する一方の岸壁4は、プール3を挟んで対向する他方の岸壁5よりも広い幅(図示X方向における長さ)を有している。一方の岸壁4は、例えば、造船時などにおいて、各種部品、ブロック体などを載置することができる。一対の岸壁4,5上には、それぞれレール(軌道)9〜12が設けられている。レール9〜12は、プール3の長手方向(図示Y方向)に沿って延在している。レール9,11は岸壁4上に配置され、レール10,12は岸壁5上に配置されている。
ドック1には、ゴライアスクレーン2の他に既設のゴライアスクレーン13,14(図4、図5、図7及び図8参照)が設けられている。ゴライアスクレーン2,14は一対のレール9,10に沿って走行し、ゴライアスクレーン13は一対のレール11,12に沿って走行する。ドック1では、海側から順に、新設のゴライアスクレーン2、既設のゴライアスクレーン13、既設のゴライアスクレーン14が配置されている。
ゴライアスクレーン2は、一対の脚部6,7として、剛脚である脚部6と揺脚である脚部7とを有する。剛脚の剛性は、揺脚の剛性よりも高くなっている。脚部6は岸壁4のレール9上を移動可能であり、脚部7は岸壁5上のレール10上を移動可能である。脚部6,7の下端部6a,7aには、レール9,10を走行するための走行装置15がそれぞれ設けられている。走行装置15には複数の車輪が設けられている。
ゴライアスクレーン2は、ガーダ8に沿って移動可能なトロリー16を有し、トロリー16には、重量物を吊り上げるための吊り上げ装置が設けられている。ゴライアスクレーン2は、重量物を吊り上げると共に搬送することができる。既設のゴライアスクレーン13,14も、ゴライアスクレーン2と同様の構成である。
(ゴライアスクレーン2の製造方法)
次に、ゴライアスクレーン2を現場にて、組立てて製造する方法について説明する。このゴライアスクレーンの製造方法では、フローティングクレーンを用いずに、既設のゴライアスクレーン13,14及び台船17(図3参照)を用いて、ゴライアスクレーン2を組み立てる。図2は、ゴライアスクレーンの製造方法の手順を示すフローチャートである。
(脚部準備工程S1)
ゴライアスクレーン2の製造方法では、まず、脚部準備工程S1を実行する。図3及び図4に示されるように、脚部準備工程S1では、脚部6,7は上下に分割された状態で準備されている。脚部6,7は、走行装置15を含む下端部6a,7aと、上端部6b,7bを含む上部側の部分である脚部本体18,19と、に上下に分割されている。
脚部6の下端部6aは、レール9上に配置され、脚部7の下端部7aは、レール10上に配置されている。脚部6の脚部本体18は、岸壁4上において、レール9のプール3側に隣接して配置されている。脚部7の脚部本体19は、岸壁5上において、レール10のプール3とは反対側に隣接して配置されている。脚部本体18,19は、上下方向に立てられて配置されている。
また、岸壁4上には、脚部本体18のプール3側に隣接して、脚部本体18を仮受けするための仮受け架台26が設けられている。岸壁5には、脚部本体19のプール3とは反対側に隣接して、脚部本体19を仮受けする仮受け架台27が設けられている。仮受け架台26,27は後述する仮受け工程S10において利用されるものであり、詳しくは後述する。仮受け架台26,27は、岸壁4,5の載置面よりも高い位置で、脚部本体18,19を支持するものである。岸壁4,5の載置面とは、脚部準備工程S1において、脚部本体18,19が載置されている面である。
(搬入工程S2)
脚部準備工程S1を実行した後に、搬入工程S2を実行する。搬入工程S2では、台船17を用いて、ガーダ8をプール3内に搬入する。ガーダ8は、複数の部分に分割された状態で、台船17に搭載されて搬入される。ガーダ8は、長手方向に複数(例えば3つ)に分割され、分割された部品であるガーダ部品20〜22を有する。ガーダ部品21は、ガーダ8の中央部である。ガーダ部品20は一方の端部であり、脚部6の上端部6bに連結される部品であり、ガーダ部品22は他方の端部であり、脚部7の上端部7bに連結される部品である。
台船17は水上を移動可能であり、ガーダ8を支持するための支持台23を有する。台船17には、支持台23の上端部に載せられて台船17における支持高さを調整するための複数のスペーサ24,25が搭載されている。台船17には、支持台23の前後に、スペーサ24,25及びガーダ部品20,22を搭載する領域が形成されている。搬入工程S2では、支持台23上にガーダ部品21が搭載され、台船17の前側の領域に、スペーサ24及びガーダ部品22が搭載され、台船17の後側の領域に、スペーサ25及びガーダ部品21が搭載されている。ガーダ部品20〜22の長手方向は、例えば、台船17の前後方向に交差する方向に配置されている。
ガーダ部品20を搭載した台船17は、海側から開閉ゲート3aを通過して、プール3内に進入する。脚部本体18,19の間を通り抜けて、脚部本体18,19の近傍まで搬送される。
(ガーダ組立工程S3)
搬入工程S2を実行した後に、ガーダ組立工程S4を実行する。ガーダ組立工程S3では、既設のゴライアスクレーン13,14を用いて、ガーダ部品20,22を吊り上げて、台船17上でガーダ部品20〜22を連結してガーダ8を組み立てる。
ガーダ組立工程S3では、図4に示されるように、台船17を回転させて、台船17の向きを変える。台船17の前後方向をプール3の長手方向に対して、斜めに配置する。例えば、台船17の前側を岸壁5側に向け、台船17の後側を岸壁4側に向ける。次に、プール3の水位を低下させて、台船17を降下させた状態にする。これにより、既設のゴライアスクレーン13,14を用いてガーダ部品20,22を吊り上げて、ガーダ部品21に取り付けることができるように、台船17を配置する。
台船17の姿勢を変更した後、既設のゴライアスクレーン13,14を用いてガーダ部品22を吊り上げて、支持台23上のガーダ部品21に連結する。ガーダ部品21を連結した後、プール3の水位を上昇させて、台船17の姿勢を元に戻す。次に、開閉ゲート3aを開放して、台船17を海上移動させた後、180回転させて、台船17を逆向きにして、再度プール3内に移動させる。なお、ガーダ8を載せた状態でプール3内において台船17が旋回可能である場合には、台船17を海上に移動させずにプール内で旋回させて、台船17の向きを変えてもよい。
台船17を再度、プール3内に移動させるときには、スペーサ24及びガーダ部品20が搭載されている側を前側とし、台船17をプール3内に移動させた後、開閉ゲート3aを閉鎖する。開閉ゲート3aを閉鎖した後、台船17を回転させて、台船17の前後方向をプール3の長手方向に対して斜めに配置し、台船17の前側を岸壁5に向け、台船17の後側を岸壁4に向ける。次に、プール3の水位を低下させて、台船17を降下させた状態とし、既設のゴライアスクレーン13,14を用いて、ガーダ部品20を吊り上げて、支持台23上のガーダ部品21に連結する。これにより、ガーダ部品20〜22同士が連結されて、ガーダ8が組立てられる。なお、プール3内でガーダ8を組み立てているが、既に組立てられたガーダ8を台船17を用いてプール3内に搬入してもよい。
(上昇工程S4)
ガーダ組立工程S3を実行した後に、上昇工程S4を実行する。上昇工程S4では、プール3の水位を上昇させて、ガーダ8を搭載した台船17を上昇させる。これにより、ガーダ8の下面の高さは、脚部準備工程S1で準備された脚部本体18,19の上端部6b,7bよりも高い位置に配置される。台船17を上昇させた後、台船17を回転させて、台船17の前後方向をプール3の長手方向に沿う方向に配置して、ガーダ8の長手方向をプール3の長手方向(Y方向、レール9〜12が延在する方向)と交差する方向(X方向)と一致させる。
(プール内移動工程S5)
上昇工程S4を実行した後に、プール内移動工程S5を実行する。プール内移動工程S5では、台船17を海側へ移動させる。台船17が一対の脚部本体18,19間に配置されるまで移動させる。図5に示されるように、台船17が一対の脚部本体18,19間に到達した際には、ガーダ8の一方の端部が、脚部本体18の上方に配置され、ガーダ8の他方の端部が、脚部本体19の上方に配置されている。
(取付工程S6)
プール内移動工程S5を実行した後に、取付工程S6を実行する。取付工程S6では、台船17の位置を微調整して、脚部本体18,19に対して、ガーダ8が正しく配置されるようにする。ガーダ8の位置が定まったら、台船17を降下させて、ガーダ8を脚部本体18,19に載せて、溶接などを行い、脚部本体18,19に対してガーダ8を固定する。
(支持高さ調整工程S7)
取付工程S6を実行した後に、支持高さ調整工程S7を実行する。支持高さ調整工程S7では、台船17を降下させて、台船17の支持台23とガーダ8との間に隙間を形成して、台船17がガーダ8を支持していない状態とする。次に、台船17を海とは反対側に移動させて、ガーダ8と台船17とが離れた状態とする。既設のゴライアスクレーン13,14を用いて、スペーサ24を吊り上げて支持台23の上端部に載せる。これにより、台船17における支持高さを、スペーサ24の高さ分上げることができる。
次に、プール3の水位を降下させて、台船17を降下させ、スペーサ24の天面がガーダ8の底面よりも低い位置となるようにする。台船17をガーダ8に向けて移動させて、図6に示されるように、ガーダ8の真下に配置させる。
(上昇工程S8)
支持高さ調整工程7を実行した後に、上昇工程S8を実行する。上昇工程S8では、プール3内の水位を上昇させて、台船17の支持台23上に配置されたスペーサ24にガーダ8を搭載し、台船17を上昇させる。これにより、ガーダ8と共に脚部本体18,19を上昇させる。
(プール内移動工程S9)
上昇工程S8を実行した後に、プール内移動工程S9を実行する。プール内移動工程S9では、台船17を岸壁5側へプール3の幅方向(X方向)に移動させる。図6に示されるように、脚部本体18が受け架台26の真上に配置され、脚部本体19が受け架台27の真上に配置されるように、台船17を移動させる。
(仮受け工程S10)
プール内移動工程S9を実行した後に、仮受け工程S10を実行する。仮受け工程S10では、プール3の水位を低下させて、台船17を降下させて、脚部本体18を仮受け架台26上に配置して、脚部本体19を仮受け架台27上に配置することができる。脚部本体18,19及びガーダ8は、仮受け架台26,27によって、岸壁4,5の載置面よりも高い位置で支持された状態となる。
(支持高さ調整工程S11)
仮受け工程S10を実行した後に、支持高さ調整工程S11を実行する。支持高さ調整工程S11では、台船17を降下させて、台船17の支持台23上のスペーサ24とガーダ8との間に隙間を形成して、台船17がガーダ8を支持していない状態とする。次に、台船17を海とは反対側(既設のゴライアスクレーン13,14が配置されている方)に移動させて台船17をガーダ8から離す。既設のゴライアスクレーン13,14を用いて、スペーサ25を吊り上げて支持台23に載置されたスペーサ24の上に更に載せる。これにより、スペーサ24,25を2段重ねとして、台船17における支持高さを上げることができる。
次に、プール3の水位を降下させて、台船17を降下させ、上段のスペーサ25の天面がガーダ8の底面よりも低い位置となるようにする。台船17をガーダ8に向けて移動させて、ガーダ8の真下に配置させる。
(上昇工程S12)
支持高さ調整工程S11を実行した後に、上昇工程S12を実行する。上昇工程S12では、プール3内の水位を上昇させて、図7に示されるように、台船17の支持台23上に配置された上段のスペーサ25にガーダ8を搭載し、台船17を上昇させる。これにより、ガーダ8と共に脚部本体18,19を上昇させる。
(プール内移動工程S13)
上昇工程S12を実行した後に、プール内移動工程S13を実行する。プール内移動工程S13では、台船17を岸壁4側へプール3の幅方向(X方向)に移動させる。図8に示されるように、脚部本体18が脚部6の下端部6aの真上に配置され、脚部本体19が脚部7の下端部7aの真上に配置されるように、台船17を移動させる。
(脚部接合工程S14)
プール内移動工程S13を実行した後に、脚部接合工程S14を実行する。脚部接合工程S14では、プール3の水位を低下させて、台船17を降下させて、脚部本体18を脚部6の下端部6aに載せ、脚部本体19を脚部7の下端部7aに載せる。続いて、脚部本体18と下端部6aと接合し、脚部本体19と下端部7aとを接合する。ガーダ8を台船17によって下方から支持しながら、脚部本体18と下端部6aとを溶接し、脚部本体19と下端部7aとを溶接する。これにより、一対の脚部6,7はそれぞれ接続されて、ゴライアスクレーン2が組立てられる。
このようなゴライアスクレーンの製造方法によれば、フローティングクレーンを用いずに、台船17を用いてゴライアスクレーン2を現場にて組立てることができる。
ゴライアスクレーンの製造方法によれば、台船17の支持台23にスペーサ24,25を載せて、台船17における支持高さを調整することができるので、プールにおける調整可能な水位の変動幅(最も高い水位と最も低い水位との差)に制限がある場合であっても、台船17によるガーダ8の支持高さを好適に調整することができる。プール3の水位を変更しただけで台船17の高さを調整して、支持されたガーダ8の高さを調整しようとすると、プール3の深さを深くして、水位の変動幅を大きくする必要がある。しかしながら、既設のドックのプールを改造することは現実的ではないため、プールの水位調整とスペーサによる高さ調整とを組み合わせることで、既設のプールにおいて調整できる高さを好適に高く(変動幅を大きく)することができる。
(第2実施形態)
図9〜図16を参照して、ゴライアスクレーンの解体方法について説明する。ドック31に設置されているゴライアスクレーン32について説明する。上記の実施形態と同一の説明は省略する。ドック31には、水を貯留し水位を調整可能なプール3が設けられ、プール3の両側には岸壁4,5が配置されている。ゴライアスクレーン32は、岸壁4,5にそれぞれ配置された一対の脚部36,37と、一対の脚部36,37に架け渡されたガーダ8とを備えている。
ドック31は海に隣接して設けられ、プール3は所定の長さを有し、プール3の一方の端部は海に接続されている。プール3の海側の端部には開閉ゲート3aが設けられ、海水をプール3内に流入させることができ、開閉ゲート3aを閉じることで、プール3と海と間で海水を堰き止めることができる。プール3には、プール3内の水位WLを調整するためにポンプが設けられている。プール3と海とは配管によって接続され、配管にポンプが接続されている。ポンプを作動してプール3内の水を海へ放出することにより、プール3の水位WLを低下させることができる。また。ポンプを作動して、海水をプール3内に送水することで、プール3の水位WLを上昇させることができる。
ドック31には、ゴライアスクレーン32の他に既設のゴライアスクレーン43,44が設けられている。ゴライアスクレーン32,44は一対のレール11,12に沿って走行し、ゴライアスクレーン43は一対のレール9,10に沿って走行する。ドック31では、海側から順に、ゴライアスクレーン44、ゴライアスクレーン43、ゴライアスクレーン32が配置されている。
ゴライアスクレーン32は、一対の脚部36,37として、揺脚である脚部36と剛脚である脚部37とを有する。剛脚の剛性は、揺脚の剛性よりも高くなっている。脚部36は岸壁4のレール11上を移動可能であり、脚部37は岸壁5上のレール12上を移動可能である。脚部36,37の下端部36a,37aには、レール11,12を走行するための走行装置15がそれぞれ設けられている。走行装置15には複数の車輪が設けられている。
ゴライアスクレーン32は、ガーダ38に沿って移動可能なトロリー16を有し、トロリー16には、重量物を吊り上げるための吊り上げ装置が設けられている。ゴライアスクレーン32は、重量物を吊り上げると共に搬送することができる。既設のゴライアスクレーン43,44も、ゴライアスクレーン32と同様の構成である。
(ゴライアスクレーン32の解体方法)
次にゴライアスクレーン32を現場にて、解体する方法について説明する。このゴライアスクレーンの解体方法では、フローティングクレーンを用いずに、既設のゴライアスクレーン43,44を用いて、ゴライアスクレーン32を解体する。図9は、ゴライアスクレーンの解体方法の手順を示すフローチャートである。
(ガーダ支持工程S21)
ゴライアスクレーン32の解体方法では、まず、ガーダ支持工程S21を実行する。図10に示されるように、台船17は、ガーダ38を支持するための支持台23を有する。台船17の支持台23には、スペーサ24が載せられている。ガーダ支持工程S21では、台船17をガーダ38の真下まで移動させ、プール3の水位を上昇させて、スペーサ24を下方からガーダ38の底面に押し当てる。これにより、台船17を用いてガーダ38を下方から支持する。
(脚部分割工程S22)
ガーダ支持工程S21を実行した後に、脚部分割工程S22を実行する。脚部分割工程S22では、台船17を用いてガーダ38を支持している状態において、脚部36,37を切断して、上下に分割する。脚部36は、走行装置15を含む下端部36aと、下端部36aよりも上方の部分である脚部本体48(上部側の部分)とに切断される。脚部37は、走行装置15を含む下端部37aと、下端部37aよりも上方の部分である脚部本体49(上部側の部分)とに切断される。
(プール内移動工程S23)
脚部分割工程S22を実行した後に、プール内移動工程S23を実行する。プール内移動工程S23では、台船17をプール3内で移動させ、ガーダ38及びガーダ38の両端部に接続された状態の脚部本体48,49を移動させる。図11に示されるように、レール11上には仮受け架台46が設けられ、レール12上には仮受け架台47が設けられている。仮受け架台46は、脚部本体48を下方から支持するものであり、仮受け架台47は、脚部本体49を下方から支持するものである。仮受け架台46,47は、切断された下端部36a,37aよりも低くなっている。プール内移動工程S23では、台船17を仮受け架台46,47近傍まで移動し、仮受け架台46の上方に脚部本体48が配置され、仮受け架台47の上方に脚部本体49が配置されるようにする。
(降下工程S24)
プール内移動工程S23を実行した後に、降下工程S24を実行する。降下工程S24では、プール3の水位を低下させて台船17を降下させて、ガーダ38及び脚部本体48,49を降下させる。
(仮受け工程S25)
降下工程S24を実行した後に、仮受け工程S25を実行する。仮受け工程S25では、台船17を降下させて、脚部本体48,49を仮受け架台46,47上に載置して仮受けする。これにより、脚部本体48,49は仮受け架台46,47上で立てた配置され、ガーダ38は、脚部36,37が切断される前(脚部分割工程S22の実行前)の状態よりも低い位置に配置されている。
脚部本体48,49を仮受け架台46,47で仮受けし、台船17を降下させて、支持台23上のスペーサ24と、ガーダ38の底面との間に隙間を形成する。続いて、台船17を既設のゴライアスクレーン43,44側へ移動させる。
(支持高さ調整工程S26)
仮受け工程S25を実行した後に、支持高さ調整工程S26を実行する。支持高さ調整工程S26では、図12に示されるように、既設のゴライアスクレーン44,44を用いて、スペーサ24を吊り上げて支持台23の上端部から取り外す。これにより、台船17における支持高さを、スペーサ24の高さ分下げることができる。なお、図12では、スペーサ24を吊り上げるためのワイヤロープやフック等の部材の図示は省略している(図15及び図16においても同じ)。
(ガーダ支持工程S27)
支持高さ調整工程S27を実行した後に、ガーダ支持工程S27を実行する。ガーダ支持工程S27では、台船17を仮受け架台46,47近傍まで移動させて、台船17をガーダ38の真下に配置する。続いて、プール3の水位を上昇させて、支持台23の上端部を下方からガーダ38の底面に押し当て、脚部本体48,49を仮受け架台46,47から浮かす。これにより、台船17を用いてガーダ38を下方から支持する。
(プール内移動工程S28)
ガーダ支持工程S27を実行した後に、プール内移動工程S28を実行する。プール内移動工程S27では、台船17をプール3内で移動させて、ガーダ38及び脚部本体48,49を仮受け架台46,47から海側へずらす。
(降下工程S29)
プール内移動工程S28を実行した後に、降下工程S29を実行する。降下工程S29では、プール3の水位を低下させて台船17を降下させて、ガーダ38及び脚部本体48,49を降下させる。台船17を降下させることで、図14に示されるように脚部本体48を岸壁4に着地させ、脚部本体49を岸壁5に着地させる。これにより、ガーダ38は、脚部本体48,49が仮受け架台46,47によって仮受けされている状態よりも低い位置に配置される。
(ガーダ支持工程S30)
支持高さ調整工程S29を実行した後に、ガーダ支持工程S30を実行する。ガーダ支持工程S30では、ガーダ38の真下に台船17が配置されている状態において、プール3内のプール3の水位を上昇させて、脚部本体48,49を岸壁4,5から浮かす。
(回転工程S31)
ガーダ支持工程S30を実行した後に、回転工程S31を実行する。回転工程S31では、プール3内で台船17を回転させて台船17の向きを変える。図15に示されているように、台船17の前部が岸壁4に向くように、台船17の後部が岸壁5に向くようにして、台船17の前後方向がプール3の長手方向(Y方向)に対して斜めに配置されるように、ガーダ38の向きを変更する。プール3の幅方向(X方向)において、ガーダ38を既設のゴライアスクレーン43,44の脚部間に納める。
(吊り上げ工程S32)
回転工程S31を実行した後に、吊り上げ工程S32を実行する。吊り上げ工程S32では、既設のゴライアスクレーン43,44を移動させてガーダ38上に配置し、ゴライアスクレーン43,44を用いて、ガーダ38を吊り上げる。吊り上げ工程S32では、ゴライアスクレーン43,44を用いてガーダ38を岸壁4上へ移動させると共に、ガーダ38の向きを変更する。図16に示されているように、ガーダ38の長手方向が岸壁4の長手方向(Y方向)に沿うように、ガーダ38の向きを変更する。ゴライアスクレーン43,44に吊り上げられている状態のガーダ38を降下させて、脚部本体48,49を岸壁4上に載置する。
(解体工程S33)
吊り上げ工程S32を実行した後に、解体工程S33を実行する。解体工程S33では、岸壁4上に載置されているガーダ38及び脚部本体48,49を解体する。解体工程S33では、ガーダ38及び脚部本体48,49を切断して小さくし、ドック31から搬出可能な大きさとする。
このようなゴライアスクレーンの解体方法によれば、フローティングクレーンを用いずに、台船17を用いてゴライアスクレーン32を現場にて解体することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態では、台船17を用いて複数回に分けて、ガーダ8を上昇または降下させているが、上昇または降下を1回のみ実施するものでもよい。
また、上記実施形態では、既設のゴライアスクレーンを用いて、ガーダ8やスペーサを吊り上げて移動させているが、その他のクレーンや昇降機構を用いてもよい。
1,31…ドック、2,32…ゴライアスクレーン、3…プール3、4,5…岸壁、6,7,36,7…脚部、8…ガーダ、9〜12…レール、13,14…既設のゴライアスクレーン、15…走行装置、16…トロリー、17…台船、18,19,48,49…脚部本体(脚部の上部側の部分)、20〜22…ガーダ部品、23…台船の支持台、24,25…スペーサ、26,27,46,47…仮受け架台。

Claims (8)

  1. 水を貯留するプールを跨いで配置されるゴライアスクレーンを組み立てて製造する方法であって、
    前記ゴライアスクレーンを構成する強度部材を台船に搭載し、前記台船を前記プール内に移動させて前記強度部材を搬入する搬入工程と、
    前記プールの水位を上昇させて前記台船を上昇させることで、前記強度部材を上方へ移動させる上昇工程と、
    上方へ移動した前記強度部材を他の強度部材に取り付ける取付工程と、を備えることを特徴とするゴライアスクレーンの製造方法。
  2. 前記ゴライアスクレーンは、前記プールの両側の岸壁にそれぞれ配置される一対の脚部と、前記一対の脚部に架け渡されるガーダとを有し、
    前記脚部を前記岸壁に準備する脚部準備工程と、
    前記強度部材である前記ガーダを前記台船に搭載し、前記台船を前記プール内に移動させて前記ガーダを搬入する前記搬入工程と、
    前記プールの水位を上昇させて前記台船を上昇させることで、前記ガーダを上方へ移動させる前記上昇工程と、
    前記プール内で前記台船を移動させ、前記ガーダを前記他の強度部材である前記脚部に接近させるために移動するプール内移動工程と、
    前記ガーダを前記脚部に取り付ける前記取付工程と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のゴライアスクレーンの製造方法。
  3. 複数に分割されている状態の前記ガーダを搬入する前記搬入工程と、
    既設のクレーンを用いて前記ガーダの部分を吊り上げて、前記台船上で前記ガーダを連結して組み立てるガーダ組立工程と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のゴライアスクレーンの製造方法。
  4. 前記脚部は上下に分割された状態で準備されており、前記脚部の下端部に設けられた走行装置を前記岸壁の軌道上に配置すると共に、前記脚部の上部側の部分を前記軌道に隣接する位置に配置する前記脚部準備工程と、
    前記脚部の上部側の部分に前記ガーダに取り付ける前記取付工程と、
    前記脚部の上部側の部分及び前記ガーダを前記台船に載せて、前記プールの水位を上昇させて前記脚部の上部側の部分及び前記ガーダを上方に移動させる前記上昇工程と、
    前記岸壁上に配置された仮受け架台上に、前記ガーダが組み付けられた状態の前記脚部の上部側の部分を仮受けする仮受け工程と、
    前記ガーダが組み付けられた前記脚部の上部側の部分を、前記脚部の下端部の上に配置して接合する脚部接合工程と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のゴライアスクレーンの製造方法。
  5. 前記プールの水位を低下させて、前記台船を降下し、前記台船の支持台上に高さ調整用のスペーサを載せる支持高さ調整工程と、
    前記スペーサを搭載した前記台船に前記脚部の上部側の部分が組み付けられた状態の前記ガーダを搭載して、前記水位を上昇させて、前記ガーダ及び前記脚部の上部側の部分を上方に移動させる前記上昇工程と、を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載のゴライアスクレーンの製造方法。
  6. 水を貯留するプールを跨いで配置されているゴライアスクレーンを解体する方法であって、
    前記ゴライアスクレーンは、前記プールの両側の岸壁にそれぞれ設置された一対の脚部と、前記一対の脚部に架け渡されたガーダと、を有するものであり、
    前記プール内で移動可能な台船を用いて前記ガーダを支持するガーダ支持工程と、
    前記ガーダを支持している状態において、前記脚部を切断して上下に分割する脚部分割工程と、
    前記台船を前記プール内で移動させて、前記ガーダ及び前記脚部の上部側の部分を移動させるプール内移動工程と、
    前記プールの水位を低下させて、前記台船を降下させて前記ガーダを降下させる降下工程と、
    前記ガーダ及び前記脚部の上部側の部分を前記岸壁に載置して解体する解体工程と、を備えることを特徴とするゴライアスクレーンの解体方法。
  7. 前記台船を前記プール内で移動させて、岸壁上に設けられた仮受け架台に向かって前記ガーダ及び前記脚部の上部側の部分を移動させる前記プール内移動工程と、
    前記脚部の上部側の部分を前記仮受け架台で仮受けする仮受け工程と、
    前記台船において前記ガーダを支持する支持高さを低下させて、前記仮受け架台上に載置された状態の前記脚部の上部側の部分に連結されている前記ガーダを支持する前記ガーダ支持工程と、を備えることを特徴とする請求項6に記載のゴライアスクレーンの解体方法。
  8. 前記ガーダ及び前記脚部の上部側の部分を支持する前記台船を、前記プール内で回転させて、前記ガーダの向きを変える回転工程と、
    既設のクレーンを用いて、前記ガーダ及び前記脚部の上部側を吊り上げて前記岸壁上に移動させる吊り上げ工程と、を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のゴライアスクレーンの解体方法。
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