JP2015120293A - タイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグの弁動作不良を防止し、ベアの発生を防止することを可能にしたタイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型を提供する。【解決手段】タイヤ成形用金型に形成されたベントホールに着脱可能に装着する筒状の金属製のホルダと、このホルダに嵌合した金属製の栓部材とからなり、金属製のホルダは中央部に形成された排気筒部の底部に係止部と排気穴とが形成されると共に、排気筒部の上部にテーパー凹状の嵌合部が形成される一方で、排気筒部の側面にベントホールに接続する排気経路が形成され、栓部材は軸部の上部にホルダのテーパー凹状の嵌合部に嵌合する皿状のヘッド部が形成され、これらホルダと栓部材との間に栓部材を常時開弁方向に付勢する付勢手段が介在したタイヤ成形金型用プラグに対して、栓部材の開弁方向の動きに連動して栓部材をホルダに対して回転させる回転手段を設ける。【選択図】図1
Description
本発明はタイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型に関し、更に詳しくは、プラグの弁動作不良を防止し、ベアの発生を防止することを可能にしたタイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型に関する。
従来、タイヤ加硫工程で使用されるタイヤ成形金型には、タイヤ加硫成形時に金型内面と未加硫タイヤとの間に溜まった空気を金型外部に排気させるために、ベントホールと呼称される多数の細い排気穴が形成されている。このベントホールは、一般的に金型の空気が残り易い箇所に形成され、例えば、ビードリング、リムクッション、サイド部等に対応する金型の同一周上の8ヶ所以上に形成されており、周列数はタイヤ形状によって異なっている。また、タイヤトレッド部の溝に囲まれた金型のデザインブロック内にも、1箇所以上にベントホールが形成されている。
しかしながら、多数のベントホールを備えた金型を用いてタイヤを加硫成形すると、多数のベントホールに加硫ゴムが流れ込み、製品タイヤの表面には多数の髭状の突起(スピュー)が発生する。このため、タイヤ成形後のタイヤ仕上げ工程では、上記のスピューを切除する作業が不可欠となり、作業性及び生産性を阻害させるばかりか、切除したスピューの屑が多数散らばって作業環境を悪化させ、更に製品タイヤの外観を向上させることが難しいと言う問題があった。
そこで、各ベントホールに、ベントホールに着脱可能に装着されるホルダと、このホルダに嵌合した栓部材と、これらホルダと栓部材との間に介在して栓部材を常時開弁方向に付勢する弾性部材とからなるタイヤ成形金型用プラグを装着し、タイヤを加硫する前後においては、弾性部材の付勢力によってベントホールが解放され、タイヤ加硫時には、未加硫タイヤが弾性部材の付勢力に抗して栓部材を押し込むことでベントホールが閉鎖されるようにしたタイヤ加硫金型が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このようなタイヤ成形金型用プラグとタイヤ加硫金型では、排出される空気中に含まれる油脂分等がプラグの内面に付着し、この油脂分を介してホルダと栓部材とが密着し、更には固着して、プラグの開閉不良が生じ易いという問題があった。特に、油脂分等が付着してプラグが開かなくなると、加硫回転数が増加する程、弁動作率が低下し、ベアが発生し易いという問題があった。
本発明の目的は、プラグの弁動作不良を防止し、ベアの発生を防止することを可能にしたタイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤ成形金型用プラグは、タイヤ成形用金型に形成されたベントホールに着脱可能に装着する筒状の金属製のホルダと、このホルダに摺動可能に保持される金属製の栓部材とからなり、前記ホルダと前記栓部材との間に前記栓部材を常時開弁方向に付勢する付勢手段が介在したタイヤ成形金型用プラグにおいて、前記栓部材の開弁方向の動きに連動して前記栓部材を前記ホルダに対して回転させる回転手段を有することを特徴とする。
本発明のタイヤ成形金型用プラグでは、開弁する際に栓部材がホルダに対して回転するので、排出される空気中の油脂分等によって栓部材とホルダとが固着し難くなり、プラグの開弁/閉弁動作が良好になり、バルブとしての機能を維持することが可能になる。その結果、このタイヤ成形金型用プラグを装着したタイヤ成形金型を用いて製造された空気入りタイヤのベアを防止することができる。
本発明では、付勢手段が金属製の栓部材を開弁方向に付勢する弾性部材からなる仕様にすることもできる。これにより、簡単な構成で栓部材を開弁方向に付勢することが可能になる。
本発明では、回転手段が、ホルダ又は栓部材のいずれか一方に設けられたホルダ又は栓部材の軸方向に対して傾斜した溝と他方に設けられた突起との組み合わせからなり、栓部材の開弁方向への動きに伴って突起が溝に沿って動いて栓部材の少なくとも軸部がホルダに対して回転する仕様にすることもできる。これにより、付勢力を利用して栓部材を回転させることが可能になるため、プラグの構造が複雑化することを避けることができる。
或いは、回転手段が、外部力によって栓部材を回転させる機構からなる仕様にすることもできる。これにより、確実に栓部材を回転させることが可能になる。
本発明では、栓部材が閉弁時にホルダの金型内面側の端部を塞ぐヘッド部とヘッド部からホルダの他方の端部に向かって伸びる軸部とから構成され、これらヘッド部と軸部との間に一方向のみに回転力を伝達する一方で逆方向には空転する機構を介在させ、ヘッド部が栓部材が開弁方向に動くときにのみホルダに対して回転するようにした仕様にすることもできる。閉弁する際には、栓部材と未加硫タイヤとが接触しているため、その摩擦力によって栓部材が回転し難くなるので、このように開弁時にのみ栓部材のヘッド部を回転させ、閉弁時には栓部材のヘッド部が回転せずに直線的に動けるようにすることで、栓部材の開閉動作と固着防止効果とを効果的に両立することが可能になる。
本発明のタイヤ成形金型用プラグを、タイヤ加硫成形時に金型とタイヤとの間に溜まった空気を排出するための多数のベントホールに装着したタイヤ成形金型は、栓部材が回転することで排出される空気中の油脂分等によって栓部材とホルダとが固着することが防止されるので、タイヤ成形金型用プラグのバルブとしての機能が有効に発揮され、製造する空気入りタイヤのベアを効果的に防止することができる
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に例示するタイヤ成形金型において、1はタイヤ成形金型、2はベントホール、3はプラグを示す。
タイヤ成形金型1としては成形するタイヤに応じた様々な態様の一般的な金型を利用することができ、その構造は、後述の本発明のプラグ3が挿入される空気抜きのためのベントホール2を有していれば、特に限定されない。
ベントホール2は、図1の実施形態では、金型1の内面1aから金型外部に向かって貫通する貫通孔として形成される。タイヤ加硫成形時に金型1とタイヤTとの間に溜まった空気は、このベントホール2を介して金型1の外部に排出される。尚、ベントホール2は、後述の本発明のプラグ3が挿入可能なものであれば、その構造は特に限定されない。
プラグ3は、図1〜4に例示するように、ベントホール2に装着される円筒状のホルダ4と、このホルダ4に摺動可能に保持される栓部材5と、これらホルダ4と栓部材5との間に介在して、栓部材5を常時開弁方向に付勢する付勢手段6(弾性部材6A)とから構成される。
ホルダ4は、ステンレス、アルミ合金等の耐熱性の金属材料により一体的に形成される。ホルダ4には、栓部材5を摺動可能に保持する排気筒部4aが形成される。ホルダ4を長手方向に貫くように形成された排気筒部4aに対して、ホルダ4の金型1の内面1a側の端部(図1における上端)には、テーパー凹状の嵌合部4bが形成される。閉弁時には、この嵌合部4bに後述の栓部材5のヘッド部5aが嵌合する。このテーパー凹状の嵌合部4bの傾斜面の傾斜角度は、例えば50°程度に形成されるが、この角度に限定されるものではない。一方、ホルダ4の他方の端部(図1における下端)には、ホルダ4の排気筒部4aに対してホルダ4の中心に向かって鍔状に形成される係止部4cと、その中心部に排気穴4dとが形成される。
栓部材5は、ホルダ4と同様に、図5に例示する実施形態では、ステンレス、アルミ合金等の耐熱性の金属材料により一体的に形成される。この栓部材5には、図5に例示するように、閉弁時にホルダ4の嵌合部4bと組み合わされてプラグ3を閉じる皿状のヘッド部5aと軸部5bとから構成される。尚、軸部5bは、ホルダ4と組み合わされた際にホルダ4の他方の端部(図1における下端)となる側に向かって延在している。このヘッド部5aがホルダ4の嵌合部4bと当接する面の傾斜角度は、例えば50°前後に形成されるが、この角度に限定されるものではない。軸部5bの長手方向の略中央部には、後述の付勢手段6(弾性部材6A)の上限位置を規制する鍔状のストッパー5cが一体的に形成されている。更に栓部材5のヘッド部5aと逆側の端部(軸部5bの先端)には、軸部5bよりも大径に構成された脱落防止ストッパー5dが一体的に設けられる。この脱落防止ストッパー5dは、ホルダ4の排気穴4dよりも径が大きく形成され、ホルダ4の係止部4cに対して引っ掛かることで、栓部材5が金型1の内面1a側に脱落することを防止している。
これらホルダ4が栓部材5と組み合わさってプラグ3を構成した際には、排出される空気は、嵌合部4bとヘッド部5aとの隙間からプラグ3内に入り、排気筒部4aと軸部5bとの隙間を経由して、排気穴4dと軸部5bの隙間からプラグ3の外に排出される。そのため、これら隙間のすべてにおいて、排気用の所定の間隔(少なくとも、0.03mm程度)が保たれるようにして、排気効率を高めるようにしている。
図1の実施形態では、付勢手段6として、コイルバネ等の弾性部材6Aが用いられている。付勢手段6(弾性部材6A)は、ホルダ4の係止部4cと栓部材5のストッパー5cとの間に挿入され、栓部材5を常時開弁方向に附勢している。尚、付勢手段6としては、コイルバネ等の弾性部材6Aの他、例えば、栓部材5のストッパー5cとホルダ4の係止部4cとの互いに対向する面どうしに磁石を対向するように配置して、これら磁石の反発力によって付勢することも可能である。
これらホルダ4、栓部材5、付勢手段6によって構成されたプラグ3において、金型1内へタイヤTを挿入する前は、ホルダ4の嵌合部4bと、栓部材5のヘッド部5aとの間には、0.1mm〜0.5mmの隙間が形成され、タイヤ加硫時に空気は流れるが、ゴムが流れ込まないようになっている。そして、金型1内の空気は、上述のように、嵌合部4bとヘッド部5aとの隙間からプラグ3内に入り、排気筒部4aと軸部5bとの隙間を経由して、排気穴4dと軸部5bの隙間から金型1の外部に排気される。これに対して、金型1内にタイヤTが挿入されると、図6に例示するように、タイヤTの押圧力により栓部材5のヘッド部5aが付勢手段6(弾性部材6A)の付勢力(弾性力)に抗して排気筒部4a内側(図6の下側)に押圧されるので、これによりホルダ4の嵌合部4bに栓部材5のヘッド部5aが密着してプラグ3が閉鎖される。
本発明では、このように構成されたプラグ3が、更に、栓部材5の開弁方向の動きに連動して栓部材5をホルダ4に対して回転させる回転手段7を有している。図1〜4の実施形態では、この回転手段7は、ホルダ4に設けられたホルダ4の軸方向に対して傾斜する溝7Aと、栓部材5に設けられた突起7Bとの組み合わせから構成される。具体的には、ホルダ4の係止部4cに溝7Aが形成され、栓部材5の軸部5aの係止部4cと対向する位置に突起7Bが形成されている。溝7Aが、ホルダ4の軸方向に対して傾斜しているため、栓部材5の開弁方向への動きに伴って突起7Bが溝7Aに沿って動き、これにより栓部材5がホルダ4に対して回転することになる。このように回転手段7によって開弁時に栓部材5がホルダ4に対して回転するので、排出される空気中の油脂分等が栓部材5とホルダ4とに付着して栓部材5とホルダ4とが固着することを抑制し、プラグ3の開弁/閉弁動作を良好にすることができる。即ち、プラグ3のバルブとしての機能を良好に保つことができる。その結果、このタイヤ成形金型用プラグ3を装着したタイヤ成形金型1を用いて製造された空気入りタイヤのベアを防止することができる。
回転手段7として、上述の溝7Aと突起7Bとの組み合わせを用いた場合、付勢手段6(弾性部材6A)の付勢力を利用して栓部材5を回転させることが可能になるため、プラグ3の構造が複雑化することを避けることができる。図1〜4の実施形態では、溝7Aはホルダ4の係止部4cの内周面の一部に形成されているが、全周に亘って設けて螺旋状にすることもできる。
図1〜4の実施形態では、ホルダ4に螺旋状の溝7Aが設けられ、栓部材5に突起7Bが設けられているが、栓部材5に螺旋状の溝7Aを設けてホルダ4に突起7Bを設けるようにしてもよい。また、この実施形態では、複数組(2組)の回転手段7(溝7A及び突起7B)が設けられているが、その数は特に限定されない。
溝7Aの傾斜角度は栓部材5を充分に回転させると共に、開弁/閉弁動作(栓部材5の軸方向の動き)を阻害しない角度であれば特に限定されない。例えば、0.5mmの開弁方向への動きに対して45°の回転角を与えるには、ホルダ4の軸方向に対する傾斜角度を55.2°に設定するとよい。
回転手段7は、上述の溝7Aと突起7Bとの組み合わせに限定されず、例えば、空気圧や電磁力等の外部力によって栓部材を回転させる機構(圧力モーターや電気モーター等)を用いることも可能である。
回転手段7によって、栓部材5が開弁方向に動く開弁時と栓部材5が閉弁方向に動く閉弁時の両方で栓部材5が回転するようにしても良いが、より好ましくは、開弁方向に動くときのみ栓部材5をホルダ4に対して回転させるようにするとよい。即ち、閉弁する際には、栓部材5と未加硫タイヤTとが接触しているため、その摩擦力によって栓部材5が回転し難くなるので、開弁時にのみ栓部材5を回転させる一方で、閉弁時には栓部材5が回転せずに直線的に動けるようにすることで、栓部材5の開閉動作と固着防止効果とを効果的に両立することが可能になる。
このような挙動を可能にする方法としては、例えば、図7に例示するように、栓部材5のヘッド部5aと軸部5aとを別体で構成し、これらの間に一方向にのみ回転力を伝達し、逆方向には空転する機構8(所謂ワンウェイクラッチ)を介在させた仕様にすることができる。このように構成することで、一方向に回転する際にはヘッド部5aと軸部5bとが共に回転し、逆方向に回転する際には軸部5bが回転しても未加硫タイヤTと接触するヘッド部5aにはその回転が伝達されず、ヘッド部5aがホルダ4や未加硫タイヤTに対して回転しなくなるので、上述の未加硫タイヤTとヘッド部5aとの間の摩擦による不具合が発生しなくなる。
上述のように構成された本発明のタイヤ成形金型用プラグ3を、タイヤ加硫成形時に金型1とタイヤTとの間に溜まった空気を排出するための多数のベントホール2に装着したタイヤ成形金型1は、栓部材5が回転することで排出される空気中の油脂分等によって栓部材5とホルダ4とが固着することが防止されるので、タイヤ成形金型用プラグ3のバルブとしての機能が有効に発揮され、製造する空気入りタイヤのベアを効果的に防止することができる。
タイヤサイズが195/65R15 91Hの空気入りタイヤを加硫するに当たり、タイヤ加硫金型のベントホールに装着するタイヤ加硫金型用プラグとして、回転手段の有無、開弁時の回転の有無、閉弁時の回転の有無を表1のように異ならせた従来例1、実施例1〜2の3種類のプラグを使用した。
これら3種類のプラグが使用されるタイヤ加硫金型には、タイヤ1本当たり1000個のベントホールが形成されている。いずれの例においても付勢手段としてはコイルバネを用い、回転手段としては、図1に例示するような傾斜溝(溝深さ0.30mm、傾斜角度55°)と突起(高さ0.27mm)の組み合わせを用いた。実施例3は、開弁時にのみ回転するようにするために、図7に例示するような栓部材を用いた。即ち、栓部材の軸部とヘッド部とを別体で構成し、これらの間にワンウェイクラッチを挿入した。
これら3種類のプラグを使用して製造されたタイヤについて、下記の評価方法によりベア本数を評価し、その結果を表1に併せて示した。
ベア本数
各プラグを使用した金型においてそれぞれ試験タイヤを2000本ずつ製造し、弁動作不良に起因するベアの有無を目視で判断し、ベアが発生したタイヤの本数を測定した。評価結果は、測定値を示した。この測定値が小さい程、ベアが発生した本数が少なく、弁動作不良の防止に優れていることを意味する。
各プラグを使用した金型においてそれぞれ試験タイヤを2000本ずつ製造し、弁動作不良に起因するベアの有無を目視で判断し、ベアが発生したタイヤの本数を測定した。評価結果は、測定値を示した。この測定値が小さい程、ベアが発生した本数が少なく、弁動作不良の防止に優れていることを意味する。
表1から判るように、実施例1〜2はいずれも、従来例1に対してベアが発生したタイヤの本数を減少した。特に、栓部材が開弁方向に動くときにのみ栓部材がホルダに対して回転するように構成した実施例2は、ベアの発生を完全に防止することができた。
1 タイヤ成形金型
2 ベントホール
3 プラグ
4 ホルダ
4a 排気筒部
4b 嵌合部
4c 係止部
4d 排気穴
5 栓部材
5a ヘッド部
5b 軸部
5c ストッパー
5d 脱落防止ストッパー
6 付勢手段
6A 弾性部材
7 回転手段
7A 溝
7B 突起
8 ワンウェイクラッチ
T タイヤ
2 ベントホール
3 プラグ
4 ホルダ
4a 排気筒部
4b 嵌合部
4c 係止部
4d 排気穴
5 栓部材
5a ヘッド部
5b 軸部
5c ストッパー
5d 脱落防止ストッパー
6 付勢手段
6A 弾性部材
7 回転手段
7A 溝
7B 突起
8 ワンウェイクラッチ
T タイヤ
Claims (6)
- タイヤ成形用金型に形成されたベントホールに着脱可能に装着する筒状の金属製のホルダと、このホルダに摺動可能に保持される金属製の栓部材とからなり、前記ホルダと前記栓部材との間に前記栓部材を常時開弁方向に付勢する付勢手段が介在したタイヤ成形金型用プラグにおいて、
前記栓部材の開弁方向の動きに連動して前記栓部材を前記ホルダに対して回転させる回転手段を有することを特徴とするタイヤ成形金型用プラグ。 - 前記付勢手段が前記金属製の栓部材を開弁方向に付勢する弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形金型用プラグ。
- 前記回転手段が、前記ホルダ又は前記栓部材のいずれか一方に設けられた前記ホルダ又は前記栓部材の軸方向に対して傾斜した溝と他方に設けられた突起との組み合わせからなり、前記栓部材の開弁方向への動きに伴って前記突起が前記溝に沿って動いて前記栓部材の少なくとも前記軸部がホルダに対して回転することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ成形金型用プラグ。
- 前記回転手段が、外部力によって前記栓部材を回転させる機構からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ成形金型用プラグ。
- 前記栓部材が閉弁時に前記ホルダの金型内面側の端部を塞ぐヘッド部と該ヘッド部から前記ホルダの他方の端部に向かって伸びる軸部とから構成され、前記ヘッド部と前記軸部との間に一方向のみに回転力を伝達する一方で逆方向には空転する機構を介在させ、前記ヘッド部が前記栓部材が開弁方向に動くときにのみ前記ホルダに対して回転するようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載のタイヤ成形金型用プラグ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ成形金型用プラグを、タイヤ加硫成形時に金型とタイヤとの間に溜まった空気を排出するための多数のベントホールに装着したことを特徴とするタイヤ成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013265386A JP2015120293A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | タイヤ成形金型用プラグ及びこれを用いたタイヤ成形金型 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015120293A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107718619A (zh) * | 2016-08-10 | 2018-02-23 | 高密同创气门芯有限公司 | 排气装置、其组装方法及具有该排气装置的轮胎模具 |
KR101948080B1 (ko) * | 2018-11-22 | 2019-02-14 | 임채덕 | 타이어 가류금형용 나사식 스프링플러그 |
JP7461803B2 (ja) | 2020-06-10 | 2024-04-04 | Toyo Tire株式会社 | タイヤ金型 |
-
2013
- 2013-12-24 JP JP2013265386A patent/JP2015120293A/ja active Pending
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CN107718619B (zh) * | 2016-08-10 | 2024-02-02 | 高密同创气门芯有限公司 | 排气装置、其组装方法及具有该排气装置的轮胎模具 |
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