JP2015118786A - 取付部品及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、器具本体が埋込穴に挿入される底面近傍にコイルばねを備えており、器具本体を埋込穴に挿入する際には、コイルばねを強制的に埋込穴側に略半円回動させた状態で挿入し、挿入後コイルばねの復元力により被取付部に保持される照明器具がある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、照明器具が放熱の為のヒートシンクを備えており、ヒートシンクの側面にコイルばねが設けられ、LED(発光ダイオード)から発生する熱を効率よく照明器具の外部へ放熱する機構と、取り付けのための機構とを兼ね合わせた照明器具がある(例えば、特許文献3参照)。
また、特許文献2の照明器具は、ヒートシンクを備えておらず、光出力が大きくなるにしたがって、LEDの発熱を効率的に放熱できないと考えられる。
一方で、特許文献3はヒートシンクを備えたものであり放熱性を考慮したものであるが、コイルばねの可動領域が狭く、埋込穴へ挿入し難く、作業性が低いと考えられる。
以下の実施の形態では、埋込穴300に挿入する挿入方向(光の照射方向の反対方向)を上方(上側)とし、埋込穴300から抜く抜き方向(光の照射方向)を下方(下側)として説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具100の傾斜図である。
図2は、図1に示す照明器具100の三面展開図である。
図3は、図2に示す照明器具100のA−A断面図である。
図4は、図1に示す照明器具100の分解傾斜図である。
図5は、本実施の形態に係る照明器具100において、ヒートシンク10を埋込穴300に挿入するために一対の取付バネ40を上方に回動させた状態を示したA−A断面図である。
図1〜図5を用いて、本実施の形態における照明器具100の構成について説明する。
取付部品60は、埋込穴300が形成された天井などの被取付部200に取り付けられる。
光源部20は、例えば、LEDなどの光源を備え、ヒートシンク10が備える光源取付部11に取り付けられる。
レンズ部30は、光源部20に対面するようにヒートシンク10に取り付けられ、光源から発せられる光を配光する。
取付バネ40は、ヒートシンク10の側部113,114に対になるように2つ配置される。
電源部は、商用電源からの電力を光源部20に供給することにより、光源部20を点灯させるものであり、例えば、略箱状のケース内部に点灯回路を備える。点灯回路の図示は省略する。本実施の形態では、照明器具100は電源部が別置きの電源別置形ダウンライトであるものとして説明するが、電源別置形の照明器具でなくでも本実施の形態は適用することができる。
ヒートシンク10は、アルミ二ウムなど放熱性に優れた材料により形成される。
ヒートシンク10は、光源取付部11と、放熱部12とを有する。放熱部12は、埋込穴300に挿入される。
光源取付部11は、ヒートシンク10の下側(光の照射方向側)に設けられ、光源部20を取り付ける。
放熱部12は、光源取付部11の上方に設けられ、光源部20から発生する熱を放熱する。
また、図3、図4に示すように、ヒートシンク10は、一対の取付バネ40を固定するための一対のバネ取付部15(取付部)と、照明器具100が被取付部200に固定される際に被取付部200と当接する取付接触部17とを備える。
放熱部12は、ここでは、5つの放熱フィン121(放熱フィン1211,1212,1213,1214,1215)を備えているが、放熱フィンの数は3つ、4つ、6つ、7つ、その他の数でも構わない。
放熱部12の両側の側部113,114には、それぞれ取付バネ40を取り付けるバネ取付部15が設けられる。
レンズ受部14は、レンズ差込部13の外周に隣接するように設けられ、レンズ部30がレンズ差込部13に嵌め込まれたときにレンズ部30と当接する。
光源部20は、LEDパッケージを基板に実装したものであり、電源部から供給される電力により点灯する。光源部20は、実装面の反対側の面が光源取付部11と当接するように、光源取付部11に取り付けられる。
また、光源部20は、COB(チップオンボード)などのLEDモジュールでもよく、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)などでもよい。
レンズ部30は、樹脂など透光性を有した材料により、略円柱状の形状に形成されている。レンズ部30は、光源部20から照射される光を特定方向へ制御するものである。
差込片33は、入光部31の外側において、円周状に突出し形成されており、レンズ差込部13に嵌め込まれる。
ヒートシンク接触部34は、差込片33の外周に差込片33を囲むように環状に形成されている。ヒートシンク接触部34と差込片33とは垂直関係(直交関係)にある。
また、ヒートシンク接触部34とレンズ受部14とは略同心円である。
取付バネ40は、照明器具100を被取付部200に固定するものである。取付バネ40は、ステンレス鋼線等のバネ材を折り曲げ、2重構造に形成したものである。
また、一方の支持部43と他方の支持部43との間隔は、支持部43が隣り合う放熱フィン121同士の間に差し込める間隔とする。支持部43を隣り合う放熱フィン121同士の間に差し込む構成については後述する。
取付バネ40は、ヒートシンク10の側部113,114に設けられたバネ取付部15の部分を支点に上下方向(挿抜方向)に円弧状に回動自在であり、支持部43は上方向に回動するにつれて下方への復元力を増す。
隣り合う放熱フィン121同士の間とは、放熱フィン1212と放熱フィン1213との間、放熱フィン1213と放熱フィン1214との間である。
図5は、図2のA−A断面図であるから、後部112側の支持部43が放熱フィン1213と放熱フィン1214との間に収容されている状態を示している。
放熱部12は、取付バネ40の少なくとも一部を放熱フィン1213と放熱フィン1214との間に収容する。
放熱フィン1213と放熱フィン1214との間、放熱フィン1212と放熱フィン1213との間は、取付バネ40の少なくとも一部を収容する収容部122(図2参照)である。
図5は、支持部43がスリット部45aの底部45bに到達した状態とする。このとき、第一の支持部43a、屈曲部46が2つの放熱フィン121の間(収容部122)に挿入されているが、第二の支持部43bは一部が収容部122に挿入され、端部44近傍は収容部122の外側に位置する。
このときの両側の端部44同士の間隔L3は、埋込穴300の埋込穴幅L4(埋込穴300の径)よりもやや短いことが好ましい。
図6に示すように、取付バネ40の支持部43の少なくとも一部が収容部122に挿入された状態のヒートシンク10を上方から見た場合に、ヒートシンク10と取付バネ40の支持部43とは、埋込穴300の周縁の内側に収まる。つまり、収容部122に取付バネ40の支持部43の少なくとも一部が挿入された状態で、ヒートシンク10と取付バネ40とを合わせた取付部品60の全体の径は、埋込穴の径よりも短い。
これにより、照明器具100を埋込穴300に挿入する際の作業性を向上させることができる。
図7は、本実施の形態に係る照明器具100の取付工程図であり、(a)は照明器具100を埋込穴300に挿入するために取付バネ40を上方に可動させた状態であり、(b)は照明器具100の取付バネ40の第二の支持部43bが埋込穴300に挿入された状態であり、(c)は照明器具100のヒートシンク10が埋込穴300に挿入され固定された状態である。
図7において、被取付部200の上側の面を被取付部裏面200a、下側の面を被取付部表面200bとする。
このとき、支持部43は放熱フィン121を避けるように配置されており、取付バネ40の支持部43は放熱フィン121の間の収容部122を回動する。
このように、対向する端部44間の距離L3が埋込穴300の埋込穴幅L4より狭めた状態にして、対向する取付バネ40を埋込穴300に挿入する。
このとき取付バネ40は、コイルバネ部42の弾性復元力により、端部44が被取付部裏面200aを滑りながら移動するとともに、第一の支持部43aが埋込穴300の孔周縁部を上方に滑りながら移動し、ヒートシンク10を埋込穴300に挿入させる。
作業者は、P7のように下方から照明器具100に対して軽く力を加えるか、照明器具100を軽く支えるだけでヒートシンク10を埋込穴300に挿入することができるため、取り付け時の作業性が向上する。
このとき、照明器具100は、取付接触部17が被取付部表面200bと当接するとともに、取付バネ40の弾性復元力によって取付バネ40が被取付部裏面200aを押圧することにより、被取付部200に保持されている。このように、取付部品60(ヒートシンク10及び取付バネ40)は、被取付部200を両側の面からしっかり押さえつけているので、被取付部200の材料厚が薄い場合でも確実に照明器具100を固定することができる。
支持部43が板バネの場合、放熱部12において板バネが挿入される部分のみ、放熱フィン121を切り欠いて収容部122を形成してもよい。あるいは、板バネが挿入される部分のみ、放熱フィン121同士の間隔を、板バネが挿入できる程度に広げて収容部122を形成してもよい。
Claims (8)
- 孔が形成された被取付部に取り付けられる取付部品において、
前記孔に挿入される挿入部と、
前記挿入部の側部に取り付けられる一対の取付バネであって、各取付バネは前記側部に設けられた取付部に取り付けられ、前記取付部を支点に挿抜方向に円弧状に回動自在であり、挿入方向に回動するにつれて復元力を増すアーム部を有する一対の取付バネと
を備え、
前記挿入部には、前記アーム部を挿入方向に回動させた場合、前記アーム部の少なくとも一部が収容される収容部が形成されたことを特徴とする取付部品。 - 前記挿入部は、
前記収容部に前記アーム部の少なくとも一部が挿入された状態で、前記孔に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の取付部品。 - 前記アーム部は、
折り曲げ部で折り曲げられたくの字形状であり、挿入方向に回動されると前記収容部に前記折り曲げ部が収容されることを特徴とする請求項1または2に記載の取付部品。 - 前記挿入部は、円形の前記孔に挿入され、
前記収容部に前記アーム部の少なくとも一部が挿入された状態の前記挿入部と前記アーム部との径は、前記孔の径よりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の取付部品。 - 前記一対の取付バネの各々は、2つの前記アーム部を有し、
前記アーム部は、両端部のうち一端部が前記取付部に取り付けられ、
2つの前記アーム部の間隔は、前記一端部の側よりも他端部の側が広いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の取付部品。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の取付部品を備える照明器具であって、
前記挿入部は、光源を取り付ける光源取付部を備えることを特徴とする照明器具。 - 前記挿入部は、
前記光源が発する熱を放熱する複数の放熱フィンを備えることを特徴とする請求項6に記載の照明器具。 - 前記挿入部は、
前記複数の放熱フィンの各放熱フィン同士間に形成される空間を前記収容部として前記アーム部の少なくとも一部を収容することを特徴とする請求項7に記載の照明器具。
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