JP2015118241A - 短光パルス発生装置、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、および計測装置 - Google Patents

短光パルス発生装置、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、および計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る短光パルス発生装置100は、光パルスを生成する光パルス生成部10と、多層膜ミラーおよび量子井戸構造を有し、かつ、光パルスを反射する半導体可飽和吸収ミラー20と、半導体可飽和吸収ミラー20にて反射された光パルスに、波長に応じた群速度差を生じさせる群速度分散部30と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、短光パルス発生装置、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、および計測装置に関する。
近年、100GHz以上30THz以下の周波数を有する電磁波であるテラヘルツ波が注目されている。テラヘルツ波は、例えば、イメージング、分光計測等の各種計測、非破壊検査等に用いることができる。
このテラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生装置は、例えば、サブピコ秒(数百フェムト秒)程度のパルス幅をもつ光パルスを発生させる短光パルス発生装置と、短光パルス発生装置で発生した光パルスが照射されることによりテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、を有している。一般的に、サブピコ秒程度のパルス幅の光パルスを発生させる短光パルス発生装置として、フェムト秒ファイバーレーザー、チタンサファイヤレーザー、および半導体レーザー等が使用されている。
例えば特許文献1には、半導体レーザーを直接変調させて光パルスの周波数をチャープさせた後、ファイバーからなる光パルス圧縮部(群速度分散部)にてパルス幅を圧縮する光パルス発生装置が記載されている。
特開平11−40889号公報
しかしながら、特許文献1の光パルス発生装置では、半導体レーザーを直接変調させて光パルスの周波数をチャープさせているため、チャープ量が少なく、群速度分散部において、十分にパルス幅を圧縮することができなかった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記短光パルス発生装置を含むテラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、および計測装置を提供することにある。
本発明に係る短光パルス発生装置は、
光パルスを生成する光パルス生成部と、
多層膜ミラーおよび量子井戸構造を有し、かつ、前記光パルスを反射する半導体可飽和吸収ミラーと、
前記半導体可飽和吸収ミラーにて反射された前記光パルスに、波長に応じた群速度差を生じさせる群速度分散部と、
を含む。
このような短光パルス発生装置では、半導体可飽和吸収ミラーは、量子井戸層を通過する光パルスの周波数をチャープさせることができる。したがって、このような短光パルス
発生装置は、例えば半導体可飽和吸収ミラーを有さない形態に比べて、光パルスのチャープ量を多くすることができ、群速度分散部において、十分にパルス幅を圧縮することができる。よって、このような短光パルス発生装置は、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる。
本発明に係る短光パルス発生装置において、
前記半導体可飽和吸収ミラーに逆バイアスを印加する電極を含んでいてもよい。
このような短光パルス発生装置では、半導体可飽和吸収ミラーの吸収特性を制御することができ、周波数のチャープ量を調整することができる。
本発明に係る短光パルス発生装置において、
前記半導体可飽和吸収ミラーは、2つ設けられ、
前記群速度分散部は、2つの前記半導体可飽和吸収ミラーに挟まれて設けられ、
前記群速度分散部に入射した前記光パルスは、2つの前記半導体可飽和吸収ミラーによって複数回反射されて前記群速度分散部中を進行してもよい。
このような短光パルス発生装置では、光パルスに対して、周波数チャープの付与およびパルス圧縮を繰り返すことができる。これにより、光パルスのチャープ量、および光パルスに対する群速度分散値を大きくすることができる。したがって、このような短光パルス発生装置は、パルス幅のより小さい光パルスを発生することができる。
本発明に係る短光パルス発生装置において、
前記半導体可飽和吸収ミラーに対する前記光パルスの入射角度を変える可変機構を含んでいてもよい。
このような短光パルス発生装置では、光パルスの半導体可飽和吸収ミラーにおける反射回数を変えることができる。その結果、このような短光パルス発生装置では、光パルスのチャープ量および群速度分散部の群速度分散値を変えることができ、短光パルス発生装置で発生する光パルスのパルス幅を変えることができる。
本発明に係る短光パルス発生装置において、
前記群速度分散部に入射する光パルスを平行光に変換するコリメートレンズを含んでいてもよい。
このような短光パルス発生装置では、光パルス生成部で生成された光パルスが発散することを抑制することができる。
本発明に係る短光パルス発生装置において、
前記群速度分散部は、ガラス基板であってもよい。
このような短光パルス発生装置では、低コスト化を図ることができる。さらに、ガラス基板は、パルス生成部で生成された光パルスを、極度に吸収しない。そのため、このような短光パルス発生装置では、光パルスの強度が低下することを抑制することができる。
本発明に係るテラヘルツ波発生装置は、
本発明に係る短光パルス発生装置と、
前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
を含む。
このようなテラヘルツ波発生装置では、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を含むことができる。
本発明に係るカメラは、
本発明に係る短光パルス発生装置と、
前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
前記テラヘルツ波検出部の検出結果を記憶する記憶部と、
を含む。
このようなカメラでは、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を含むことができる。
本発明に係るイメージング装置は、
本発明に係る短光パルス発生装置と、
前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
前記テラヘルツ波検出部の検出結果に基づいて、前記対象物の画像を生成する画像形成部と、
を含む。
このようなイメージング装置では、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を含むことができる。
本発明に係る計測装置は、
本発明に係る短光パルス発生装置と、
前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
前記テラヘルツ波検出部の検出結果に基づいて、前記対象物を計測する計測部と、
を含む。
このような計測装置では、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる短光パルス発生装置を含むことができる。
本実施形態に係る短光パルス発生装置を模式的に示す図。 本実施形態に係る短光パルス発生装置の半導体可飽和吸収ミラーを模式的に示す断面図。 光パルス生成部で生成される光パルスの一例を示すグラフ。 半導体可飽和吸収ミラーのチャープ特性の一例を示すグラフ。 群速度分散部で生成された光パルスの一例を示すグラフ。 群速度分散部で生成された光パルスの一例を示すグラフ。 本実施形態の第1変形例に係る短光パルス発生装置の半導体可飽和吸収ミラーを模式的に示す断面図。 本実施形態の第2変形例に係る短光パルス発生装置を模式的に示す図。 半導体可飽和吸収ミラーに対する光パルスの入射角度と、チャープ量および群速度分散値と、の関係を説明するためのモデルを模式的に示す図。 半導体可飽和吸収ミラーに対する光パルスの入射角度と、群速度分散値と、の関係を示すグラフ。 本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の構成を示す図。 本実施形態に係るイメージング装置を示すブロック図。 本実施形態に係るイメージング装置のテラヘルツ波検出部を模式的に示す平面図。 対象物のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフ。 対象物の物質A、BおよびCの分布を示す画像の図。 本実施形態に係る計測装置を示すブロック図。 本実施形態に係るカメラを示すブロック図。 本実施形態に係るカメラを模式的に示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 短光パルス発生装置
まず、本実施形態に係る短光パルス発生装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る短光パルス発生装置100を模式的に示す図である。図2は、本実施形態に係る短光パルス発生装置100の半導体可飽和吸収ミラー20を模式的に示す断面図である。
短光パルス発生装置100は、図1および図2に示すように、光パルス生成部10と、半導体可飽和吸収ミラー(SESAM)20と、群速度分散部30と、反射防止膜40,42と、コリメートレンズ50と、を含む。なお、便宜上、図1では、半導体可飽和吸収ミラー20を簡略化して図示している。
光パルス生成部10は、光パルスを生成する。ここで、光パルスとは、短時間に急峻に強度が変化する光をいう。光パルス生成部10が生成する光パルスのパルス幅(半値全幅FWHM)は特に限定されないが、例えば1ps(ピコ秒)以上100ps以下である。光パルス生成部10は、例えば、半導体レーザー、スーパールミネッセントダイオード(SLD)などである。
半導体可飽和吸収ミラー20は、光パルス生成部10で生成された光パルスの周波数をチャープさせる。半導体可飽和吸収ミラー20は、例えば半導体材料で構成されており、量子井戸構造を有している。図2に示す例では、半導体可飽和吸収ミラー20は、量子井戸構造を有している量子井戸層24を有している。光パルスが量子井戸層24中を通過すると、光カー効果により量子井戸層24の屈折率が変化し、電界の位相が変化する(自己位相変調効果)。この自己位相変調効果により、光パルスの周波数がチャープされる。ここで、周波数がチャープされるとは、光パルスの周波数が時間的に変化することをいう。
半導体可飽和吸収ミラー20の量子井戸層24は、半導体材料で構成されているため、1psから100ps程度のパルス幅を持つ光パルスに対して応答速度が遅い。そのため、量子井戸層24では、光パルスの周波数を、当該光パルスの強度(電界振幅の2乗)に
比例してチャープ(アップチャープやダウンチャープ)させる。ここで、アップチャープとは、光パルスの周波数が時間とともに増加する場合をいい、ダウンチャープとは、光パルスの周波数が時間とともに減少する場合をいう。言い換えると、アップチャープとは、光パルスの波長が時間とともに短くなる場合をいい、ダウンチャープとは、光パルスの波長が時間とともに長くなる場合をいう。
半導体可飽和吸収ミラー20は、図2に示すように、支持基板21上に多層膜ミラー22と量子井戸層24とが積層された半導体素子であって、量子井戸層24を通過した光パルスを多層膜ミラー22にて反射する半導体素子である。以下、半導体可飽和吸収ミラー20の具体的な構成について説明する。
半導体可飽和吸収ミラー20は、支持基板21と、多層膜ミラー22と、第1層23と、量子井戸層24と、第2層25と、を有している。なお、第1層23、第2層25は、そのどちらか一方または両方が設けられていなくてもよい。
支持基板21は、例えば、GaAs基板である。
多層膜ミラー22は、支持基板21上に設けられている。多層膜ミラー22は、高屈折率層(図示せず)と低屈折率層(図示せず)とが交互に積層された分布ブラッグ反射型(DBR)ミラーである。高屈折率層は、例えば、GaAs層である。低屈折率層は、例えば、AlAs層である。多層膜ミラー22は、半導体可飽和吸収ミラー20に入射した光パルスを反射する。光パルスは、多層膜ミラー22の上面(第1層23と接触している面)に対して、斜めに入射する。
第1層23は、多層膜ミラー22上に設けられている。第1層23は、例えば、バッファー層として機能し、AlGaAs層である。半導体可飽和吸収ミラー20に入射した光パルスは、第1層23を透過することができる。第1層23は、量子井戸層24の多層膜ミラー22に対する格子不整合を緩和することができる。なお、第1層23はバッファー層でなくてもよく、屈折率の調整層として設けられてもよい。
量子井戸層24は、第1層23上に設けられている。量子井戸層24は、例えば、GaAs層とAlGaAs層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸構造を有している。半導体可飽和吸収ミラー20に入射した光パルスは、量子井戸層24を透過することができる。量子井戸層24は、上記のとおり、量子井戸層24を通過する光パルスの周波数をチャープする。量子井戸層24は、例えば、可飽和吸収体として機能する。すなわち、量子井戸層24は、強度が低い入射光(パルス)に対しては吸収体として機能し、強度が高い入射光に対しては吸収体としての能力が飽和し透明体として機能する。
なお、量子井戸構造とは、半導体発光装置分野における一般的な量子井戸構造を指し、異なるバンドギャップを持つ2種以上の材料を用いて、バンドギャップの小さい材料の薄膜(nmオーダー)を、バンドギャップの大きい材料の薄膜でサンドイッチにした構造である。
第2層25は、量子井戸層24上に設けられている。第2層25は、例えば、保護層として機能し、AlGaAs層である。半導体可飽和吸収ミラー20に入射した光パルスは、第2層25を透過することができる。第2層25は、量子井戸層24に異物等が付着することを抑制することができる。第2層25の上面26には、第1反射防止膜40が設けられている。なお、第2層25は、保護層でなくてもよく、屈折率の調整層として設けられてもよい。
半導体可飽和吸収ミラー20は、図1に示すように、2つ設けられている(第1半導体可飽和吸収ミラー20a、第2半導体可飽和吸収ミラー20b)。半導体可飽和吸収ミラー20a,20bは、群速度分散部30を挟んで、第2層25が(具体的には第2層25の上面26が)互いに向き合うように配置されている。すなわち、第1半導体可飽和吸収ミラー20aの第2層25の上面(第1反射防止膜40と接触している面)26と、第2半導体可飽和吸収ミラー20bの第2層25の上面26とは、群速度分散部30を挟んで、互いに対向している。図示の例では、光パルス生成部で生成された光パルスは、第2半導体可飽和吸収ミラー20bよりも先に、第1半導体可飽和吸収ミラー20aに入射する。
群速度分散部30は、半導体可飽和吸収ミラー20にて反射された光パルス(すなわち周波数がチャープした光パルス)に対して波長(周波数)に応じた群速度差を生じさせる。具体的には、群速度分散部30は、周波数がチャープした光パルスに対して、光パルスのパルス幅が小さくなるような群速度差を生じさせることができる(パルス圧縮)。
群速度分散部30は、例えば、ガラス基板、GaN基板、SiC基板、プラスチック基板、サファイア基板などである。この場合、群速度分散部30は、正常分散媒質である。したがって、群速度分散部30では、ダウンチャープした光パルスに、正の群速度分散を生じさせて、パルス幅を小さくすることができる。このように群速度分散部30では、群速度分散に基づくパルス圧縮を行う。なお、群速度分散とは、光パルスの伝搬速度が波長によって異なることで、周波数に依存して群速度が変化する現象をいう。また、正の群速度分散とは、波長が長くなるにしたがって、群速度が速くなる現象をいう。言い換えると、正の群速度分散とは、周波数が低くなるにしたがって、群速度が速くなる現象をいう。
群速度分散部30は、2つの半導体可飽和吸収ミラー20a,20bに挟まれて設けられている。群速度分散部30に入射した光パルスは、2つの半導体可飽和吸収ミラー20a,20bによって複数回反射されて群速度分散部30中を進行する。ここで、「群速度分散部30中を進行する」とは、光パルスが常に群速度分散部30中を進行する場合と、図1に示すように光パルスが群速度分散部30から外部(大気)に射出された後、再度、外部から群速度分散部30に入射する場合を含む。光パルスの半導体可飽和吸収ミラー20a,20bにおける反射回数は、特に限定されない。群速度分散部30で圧縮された後、短光パルス発生装置100から射出される光パルスのパルス幅は、特に限定されないが、例えば、1fs(フェムト秒)以上800fs以下である。
群速度分散部30は、第1面32と、第1面32とは反対側の第2面34と、を有している。第1面32および第2面34は、半導体可飽和吸収ミラー20の第2層25の上面26と対向している。第1面32および第2面34は、群速度分散部30において、光パルスが入射し、かつ光パルスを射出する面である。群速度分散部30の厚さ(第1面32と第2面34との間の距離)は、特に限定されないが、例えば、100μm以上20mm以下である。
第1反射防止膜40は、半導体可飽和吸収ミラー20の、光パルスが入射し、かつ光パルスを射出する面に設けられている。具体的には、第1反射防止膜40は、半導体可飽和吸収ミラー20の第2層25上に(上面26に)設けられている。第1反射防止膜40は、例えば、SiO層、Ta層、Al層、TiN層、TiO層、SiON層、SiN層や、これらの多層膜である。第1反射防止膜40は、光パルスの上面26における反射率を低くすることができる。
第2反射防止膜42は、群速度分散部30の第1面32および第2面34に設けられている。第2反射防止膜42は、例えば、SiO層、Ta層、Al層、Ti
N層、TiO層、SiON層、SiN層や、これらの多層膜である。第2反射防止膜42は、光パルスの面32,34における反射率を低くすることができる。
なお、図1に示す例では、第1反射防止膜40と第2反射防止膜42とは、互いに離間しているが、互いに接触していてもよい。これにより、短光パルス発生装置100の小型化を図ることができる。さらに、反射防止膜40,42の表面に異物が付着することを抑制することができる。
コリメートレンズ50は、光パルス生成部10と群速度分散部30との間に設けられている。コリメートレンズ50の材質は、例えば、ガラスである。コリメートレンズ50には、光パルス生成部10で生成された光パルスが入射する。コリメートレンズ50は、群速度分散部30に入射する光パルスを平行光に変換することができる。
次に、短光パルス発生装置100の動作について説明する。図3は、光パルス生成部10で生成された光パルスP1の一例を示すグラフである。図4は、半導体可飽和吸収ミラー20のチャープ特性の一例を示すグラフである。図5は、群速度分散部30で生成された光パルスP3の一例を示すグラフである。図6は、群速度分散部30で生成された光パルスP4の一例を示すグラフである。
なお、図1に示すように、図3に示す光パルスP1は、光パルス生成部10から射出されてコリメートレンズ50および群速度分散部30を通過した後、第1半導体可飽和吸収ミラー20aに入射する前の状態の光パルスである。図5に示す光パルスP3は、光パルスP1が第1半導体可飽和吸収ミラー20aにおいて反射されて群速度分散部30を通過した後、第2半導体可飽和吸収ミラー20bに入射する前の状態の光パルスである。図6に示す光パルスP4は、光パルスP3が半導体可飽和吸収ミラー20a,20b間において複数回反射しながら群速度分散部30中を通過した後、群速度分散部30から射出された状態(短光パルス発生装置100から射出された状態)の光パルスである。
また、図3に示すグラフの横軸tは、時間であり、縦軸Iは光強度(電界振幅の2乗に比例)である。図4に示すグラフの横軸tは時間であり、縦軸Δωはチャープ量(周波数の変化量)である。図4では、光パルスP1を一点鎖線で示し、光パルスP1に対応するチャープ量Δωを実線で示している。図5および図6に示すグラフの横軸tは時間であり、縦軸Iは光強度である。図5および図6に示すグラフは、図3に示すグラフに対応している。
光パルス生成部10で生成された光パルスP1は、図3に示すように、例えば、ガウス波形である。図示の例では、光パルスP1のパルス幅(半値全幅FWHM)tは、10psである。光パルス生成部10で生成し群速度分散部30を通過した光パルスP1は、第1半導体可飽和吸収ミラー20aに入射する(図1参照)。第1半導体可飽和吸収ミラー20aに入射した光パルスP1は、第2層25、量子井戸層24、および第1層23を通過し、多層膜ミラー22において反射されて、再度、第1層23、量子井戸層24、および第2層25を通過して、第1半導体可飽和吸収ミラー20aから射出される。
半導体可飽和吸収ミラー20の量子井戸層24は、光強度に比例したチャープ特性を有する。下記式(1)は、周波数チャープの効果を示す式である。
ここで、Δωはチャープ量(周波数の変化量)、cは光速、τは非線形屈折率効果の応答時間、nは非線形屈折率、lは光パルスが量子井戸層24を通過する際の移動距離、ωは初期周波数、Eは電界の振幅である。
半導体可飽和吸収ミラー20の量子井戸層24は、量子井戸層24を通過する光パルスP1に対して、式(1)に示す周波数チャープを付与する。具体的には、図4に示すように、量子井戸層24は、光パルスP1に対して、光パルスP1の前部では周波数を時間とともに減少させ、光パルスP1の後部では周波数を時間とともに増加させる。すなわち、量子井戸層24は、光パルスP1の前部をダウンチャープさせ、光パルスP1の後部をアップチャープさせる。したがって、光パルスP1は、量子井戸層24を通過することで、前部がダウンチャープし、後部がアップチャープした光パルス(以下「光パルスP2」という)となる。チャープがした光パルスP2(図示せず)は、群速度分散部30に入射する。
群速度分散部30は、チャープした光パルスP2に対して、波長(周波数)に応じた群速度差を生じさせて(群速度分散)、パルス圧縮を行う。具体的には、群速度分散部30は、光パルスP2に正の群速度分散を生じさせて、ダウンチャープした光パルスP2の前部を圧縮している。これにより、図5に示すように、光パルスP3が生成される。光パルスP3のパルス幅は、光パルスP1のパルス幅よりも小さい。群速度分散部30から射出された光パルスP3は、第2半導体可飽和吸収ミラー20bに入射する。そして、光パルスP3の周波数は、第2半導体可飽和吸収ミラー20bの量子井戸層24において、チャープされる。
以上のように、光パルスは、半導体可飽和吸収ミラー20a,20b間において多重反射しながら群速度分散部30中を通過する。すなわち、短光パルス発生装置100では、光パルスに対して、周波数チャープの付与およびパルス圧縮を繰り返す。光パルスのパルス幅は、周波数チャープの付与およびパルス圧縮を繰り返す度に、小さくなる。すなわち、半導体可飽和吸収ミラー20a,20b間における反射回数が多い程、光パルスに付与されるチャープ量は多く、かつ光パルスの大きな群速度差が生じる。そして、短光パルス発生装置100は、図6に示すように、多重反射してパルス幅が小さくなった光パルスP4を射出する。図示の例では、光パルスP4のパルス幅tは、0.33psである。
短光パルス発生装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
短光パルス発生装置100では、多層膜ミラー22および量子井戸構造を有し、かつ、光パルスを反射する半導体可飽和吸収ミラー20と、半導体可飽和吸収ミラー20にて反射された光パルスに、波長に応じた群速度差を生じさせる群速度分散部30と、を含む。半導体可飽和吸収ミラー20は、量子井戸層24を通過する光パルスの周波数を、チャープさせることができる。したがって、短光パルス発生装置100は、例えば半導体可飽和吸収ミラーを有さない形態に比べて、光パルスのチャープ量を多くすることができ、群速度分散部30において、十分にパルス幅を圧縮することができる。よって、短光パルス発生装置100は、パルス幅の小さい光パルスを発生することができる。
短光パルス発生装置100では、群速度分散部30に入射した光パルスは、2つの半導体可飽和吸収ミラー20a,20bによって複数回反射されて群速度分散部30中を進行する。そのため、短光パルス発生装置100では、光パルスに対して、周波数チャープの付与およびパルス圧縮を繰り返すことができる。これにより、光パルスのチャープ量、および群速度分散部30の群速度分散値を大きくすることができる。したがって、短光パルス発生装置100は、パルス幅のより小さい光パルスを発生することができる。
短光パルス発生装置100では、群速度分散部30に入射する光パルスを平行光に変換するコリメートレンズ50を含む。そのため、短光パルス発生装置100では、光パルス生成部10で生成された光パルスが発散することを抑制することができる。
短光パルス発生装置100では、群速度分散部30は、ガラス基板である。そのため、短光パルス発生装置100の低コスト化を図ることができる。さらに、ガラス基板は、光パルス生成部10で生成された光パルスを、極度に吸収しない。そのため、短光パルス発生装置100では、光パルスの強度が低下することを抑制することができる。
2. 短光パルス発生装置の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る短光パルス発生装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第1変形例に係る短光パルス発生装置200を模式的に示す断面図であって、図2に対応している。
以下、本実施形態の第1変形例に係る短光パルス発生装置200において、本実施形態に係る短光パルス発生装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。このことは、以下に示す本実施形態の第2変形例に係る短光パルス発生装置についても同様である。
短光パルス発生装置200では、図7に示すように、半導体可飽和吸収ミラー20に第1電極60および第2電極62が設けられている点において、上述した短光パルス発生装置100と異なる。電極60,62は、半導体可飽和吸収ミラー20に(具体的には量子井戸層24に)逆バイアスを印加するための電極である。
第1電極60は、支持基板21の下面に設けられている。第1電極60としては、例えば、Cr層、AuGe層、Ni層、およびAu層を積層したものを用いる。第2電極62は、第2層25上に設けられたコンタクト層28上に設けられている。第2電極62は、光パルスが入射する領域および光パルスを射出する領域を避けて設けられている。第2電極62としては、例えば、Cr層、AuZn層、およびAu層を積層したものを用いる。
短光パルス発生装置200では、支持基板21は、例えば、n型のGaAs基板である。多層膜ミラー22は、n型のDBRである。第1層23は、n型のAlGaAs層である。量子井戸層24は、i型である。第2層25は、p型のAlGaAs層である。コンタクト層28は、p型のGaAs層である。
なお、電極60,62は、ITO(Indium Tin Oxide)などからなる透明電極でもよい。この場合、図示はしないが、第2電極62は、上面26の全面に設けられていてもよい。また、図示の例では、第2電極62上に第1反射防止膜40が設けられているが、第1反射防止膜40は、上面26の、光パルスが入射する領域および光パルスを射出する領域にのみ設けられていてもよい。
短光パルス発生装置200では、上記のように、半導体可飽和吸収ミラー20に逆バイアスを印加する電極60,62を含む。そのため、短光パルス発生装置200では、量子井戸層24の吸収特性を制御することができ、周波数のチャープ量を調整することができる。
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る短光パルス発生装置について、図面を参照しなが
ら説明する。図8は、本実施形態の第2変形例に係る短光パルス発生装置300を模式的に示す図であって、図1に対応している。
短光パルス発生装置300は、図8に示すように、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度を変える可変機構70を含む点において、上述した短光パルス発生装置100と異なる。
可変機構70は、例えば、光パルス生成部10が載置されるステージ72と、ステージ72を駆動(回転)させるための駆動回路(図示せず)と、を有している。ステージ72は、駆動回路からの信号に基づいて回転可能である。ステージ72が回転することによって、光パルス生成部10を回転させることができ、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度を変えることができる。
なお、可変機構70は、光パルス生成部10を回転させる形態に限定されず、半導体可飽和吸収ミラー20を回転させることによって、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度を変える形態であってもよい。また、可変機構70は、半導体可飽和吸収ミラー20に入射する光パルスの進行方向を変えるミラー等の光学素子(図示せず)を回転させることによって、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度を変える形態であってもよい。
また、短光パルス発生装置300は、図7に示すように半導体可飽和吸収ミラー20に逆バイアスを印加する電極60,62を含んでいてもよいし、図2に示すように電極を含んでいなくてもよい。
短光パルス発生装置300では、上記のように、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度を変える可変機構70を含む。これにより、短光パルス発生装置300では、光パルスの半導体可飽和吸収ミラー20における反射回数を変えることができる。その結果、短光パルス発生装置300では、光パルスのチャープ量および群速度分散部30の群速度分散値を変えることができ、短光パルス発生装置300で発生する光パルスのパルス幅を変えることができる。
以下、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度と、チャープ量および群速度分散値と、の関係について説明する。図9は、半導体可飽和吸収ミラー20に対する光パルスの入射角度と、チャープ量および群速度分散値と、の関係を説明するためのモデルMを模式的に示す図である。
モデルMでは、図9に示すように、光パルス生成部10で生成された光パルスが群速度分散部30に入射する入射角度をθとする。群速度分散部30における光パルスの屈折角度をθとする。光パルスが群速度分散部30に入射する前の媒質(例えば空気)の屈折率をnとする。群速度分散部30の屈折率をnとする。群速度分散部30の長さ(半導体可飽和吸収ミラー20の長さ)をXとする。群速度分散部30の厚さをdとする。光パルスが2つの半導体可飽和吸収ミラー20間を反射しながら群速度分散部30中を進行するとき、光パルスが、一方の半導体可飽和吸収ミラー20の多層膜ミラー22から、他方の半導体可飽和吸収ミラー20の多層膜ミラー22まで、進行する際の移動距離をLとする。
図9に示したモデルMにおいて、所望の群速度分散値を得るために必要な反射回数を算出する。まず、スネルの法則により、下記式(2)が成り立つ。
距離Lは、式(2)を用いると、下記式(3)のように表される。なお、光パルスが半導体可飽和吸収ミラー20の透過積層体(第1層23、量子井戸層24、および第2層25からなる積層体)27を通過する際の距離は、無視できるものとする。
群速度分散部30の単位長さ当たりの群速度分散値をp、所望の群速度分散値をqとすると、所望の群速度分散値qを得るために必要な距離は、q/pとなる。よって、必要な反射回数RTは、下記式(4)のように表される。
このときの群速度分散部30の長さXは、下記式(5)のように表される。
式(5)を変形すると、群速度分散部30で得られる群速度分散値qは、下記式(6)のように表される。
式(6)からわかるように、群速度分散部30の厚さdを、群速度分散値qに影響しないパラメーターとすることができる。したがって、半導体可飽和吸収ミラー20における反射損失が無視できるような場合には、群速度分散部30の厚さdを小さくすることができ、短光パルス発生装置100の小型化が可能となる。反射損失が無視できない場合には、群速度分散部30の厚さdを大きくして、半導体可飽和吸収ミラー20における反射回数を減らすことができる。
ここで、光パルス生成部10で生成された光パルスの波長を850nm、入射角度θを0.1°、光パルスが群速度分散部30に入射する前の媒質を空気(n=1)、群速度分散部30の材質をガラス(BK7)、群速度分散部30の厚さdを10mmとする。群速度分散部30の屈折率nは、波長850nmの光に対して、1.51となる。群速度分散部30の1mm当たりの群速度分散値は、波長850nmの光に対して、4.7×10−29/mmとなる。所望の群速度分散値qを1×10−24とすると、式(4)より反射回数RTg≒2127となる。また、式(5)より群速度分散部30の長さX≒2.5cmとなる。
上記のように、群速度分散部30の長さXを2.5cm、nを1、nを1.51とした場合において、入射角度θを変化させたとき、入射角度θと群速度分散値qとの関係は、式(6)より、図10のようになる。図10より、入射角度θを変化させることで、群速度分散値をおよそ1.77×10−27以上1×10−24以下の範囲で可変できることがわかる。
次に、光パルスが半導体可飽和吸収ミラー20において反射するごとに付与されるチャープ量をr、所望のチャープ量をsとすると、必要な反射回数RTは、下記式(7)のように表される。ただし、入射角度による影響は無視できるとする。
ここで、RT=RTとすると、rは、式(4)および式(7)より、下記式(8)のように表される。
式(8)を満たすように、チャープ量rを調整する。チャープ量rを調整する方法としては、例えば、半導体可飽和吸収ミラー20の量子井戸層24の井戸数を調整する方法、電極60,62によって半導体可飽和吸収ミラー20に印加するバイアスを調整する方法、光パルスの半導体可飽和吸収ミラー20における反射回数を調整する方法などが挙げられる。
3. テラヘルツ波発生装置
次に、本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置1000について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置1000の構成を示す図である。
テラヘルツ波発生装置1000は、図11に示すように、本発明に係る短光パルス発生装置と、光伝導アンテナ1010と、を含む。ここでは、本発明に係る短光パルス発生装置として、短光パルス発生装置100を用いた場合について説明する。
短光パルス発生装置100は、励起光である短光パルス(例えば図6に示す光パルスP4)を発生させる。短光パルス発生装置100が発生させる短光パルスのパルス幅は、例えば、1fs以上800fs以下である。
光伝導アンテナ1010は、短光パルス発生装置100で発生した短光パルスが照射されることによりテラヘルツ波を発生する。なお、テラヘルツ波とは、周波数が、100GHz以上30THz以下の電磁波、特に、300GHz以上3THz以下の電磁波をいう。
光伝導アンテナ1010は、図示の例では、ダイポール形状光伝導アンテナ(PCA)である。光伝導アンテナ1010は、半導体基板である基板1012と、基板1012上に設けられ、ギャップ1016を介して対向配置された1対の電極1014と、を有している。この電極1014間に、光パルスが照射されると、光伝導アンテナ1010は、テラヘルツ波を発生させる。
基板1012は、例えば、半絶縁性GaAs(SI−GaAs)基板と、SI−GaAs基板上に設けられている低温成長GaAs(LT−GaAs)層と、を有している。電極1014の材質は、例えば、Auである。1対の電極1014間の距離は、特に限定されず、条件に応じて適宜設定される。1対の電極1014間の距離は、例えば、1μm以上10μm以下である。
テラヘルツ波発生装置1000では、まず、短光パルス発生装置100が、短光パルスを発生させ、光伝導アンテナ1010のギャップ1016に向けて射出する。短光パルス発生装置100から射出された短光パルスは、光伝導アンテナ1010のギャップ1016を照射する。光伝導アンテナ1010では、ギャップ1016に短光パルスが照射されることにより、自由電子が励起される。そして、この自由電子を電極1014間に電圧を印加することによって加速させる。これにより、テラヘルツ波が発生する。
4. イメージング装置
次に、本実施形態に係るイメージング装置1100について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態に係るイメージング装置1100を示すブロック図である。図13は、本実施形態に係るイメージング装置1100のテラヘルツ波検出部1120を模式的に示す平面図である。図14は、対象物のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフである。図15は、対象物の物質A、BおよびCの分布を示す画像の図である。
イメージング装置1100は、図12に示すように、テラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部1110と、テラヘルツ波発生部1110から射出し、対象物Oを透過したテラヘルツ波または対象物Oで反射されたテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部1120と、テラヘルツ波検出部1120の検出結果に基づいて、対象物Oの画像、すなわち、画像データを生成する画像形成部1130とを備えている。
テラヘルツ波発生部1110としては、本発明に係るテラヘルツ波発生装置を用いることができる。ここでは、本発明に係るテラヘルツ波発生装置として、テラヘルツ波発生装置1000を用いた場合について説明する。
テラヘルツ波検出部1120としては、図13に示すように、目的の波長のテラヘルツ波を通過させるフィルター80と、フィルター80を通過した前記目的の波長のテラヘルツ波を検出する検出部84とを備えたものを用いる。また、検出部84としては、例えば、テラヘルツ波を熱に変換して検出するもの、すなわち、テラヘルツ波を熱に変換し、そのテラヘルツ波のエネルギー(強度)を検出し得るものを用いる。このような検出部とし
ては、例えば、焦電センサー、ボロメーター等が挙げられる。なお、テラヘルツ波検出部1120の構成は、前記の構成に限定されない。
また、フィルター80は、2次元的に配置された複数の画素(単位フィルター部)82を有している。すなわち、各画素82は、行列状に配置されている。
また、各画素82は、互いに異なる波長のテラヘルツ波を通過させる複数の領域、すなわち、通過させるテラヘルツ波の波長(以下、「通過波長」とも言う)が互いに異なる複数の領域を有している。なお、図示の構成では、各画素82は、第1の領域821、第2の領域822、第3の領域823、および第4の領域824を有している。
また、検出部84は、フィルター80の各画素82の第1の領域821、第2の領域822、第3の領域823、および第4の領域824に対応してそれぞれ設けられた第1の単位検出部841、第2の単位検出部842、第3の単位検出部843、および第4の単位検出部844を有している。各第1の単位検出部841、各第2の単位検出部842、各第3の単位検出部843、および各第4の単位検出部844は、それぞれ、各画素82の第1の領域821、第2の領域822、第3の領域823、および第4の領域824を通過したテラヘルツ波を熱に変換して検出する。これにより、各画素82のそれぞれにおいて、4つの目的の波長のテラヘルツ波をそれぞれ確実に検出することができる。
次に、イメージング装置1100の使用例について説明する。
まず、分光イメージングの対象となる対象物Oが、3つの物質A、BおよびCで構成されているとする。イメージング装置1100は、この対象物Oの分光イメージングを行う。また、ここでは、一例として、テラヘルツ波検出部1120は、対象物Oで反射されたテラヘルツ波を検出することとする。
また、テラヘルツ波検出部1120のフィルター80の各画素82においては、第1の領域821および第2の領域822を使用する。第1の領域821の通過波長をλ1、第2の領域822の通過波長をλ2とし、対象物Oで反射されたテラヘルツ波の波長λ1の成分の強度をα1、波長λ2の成分の強度をα2としたとき、その強度α2と強度α1の差分(α2−α1)が、物質Aと物質Bと物質Cとで、互いに顕著に区別できるように、第1の領域821の通過波長λ1および第2の領域822の通過波長λ2が設定されている。
図14に示すように、物質Aにおいては、対象物Oで反射したテラヘルツ波の波長λ2の成分の強度α2と波長λ1の成分の強度α1との差分(α2−α1)は、正値となる。また、物質Bにおいては、強度α2と強度α1との差分(α2−α1)は、零となる。また、物質Cにおいては、強度α2と強度α1との差分(α2−α1)は、負値となる。
イメージング装置1100により、対象物Oの分光イメージングを行う際は、まず、テラヘルツ波発生部1110により、テラヘルツ波を発生し、そのテラヘルツ波を対象物Oに照射する。そして、対象物Oで反射されたテラヘルツ波をテラヘルツ波検出部1120で、α1およびα2として検出する。この検出結果は、画像形成部1130に送出される。なお、この対象物Oへのテラヘルツ波の照射および対象物Oで反射したテラヘルツ波の検出は、対象物Oの全体に対して行う。
画像形成部1130においては、前記検出結果に基づいて、フィルター80の第2の領域822を通過したテラヘルツ波の波長λ2の成分の強度α2と、第1の領域821を通過したテラヘルツ波の波長λ1の成分の強度α1との差分(α2−α1)を求める。そし
て、対象物Oのうち、前記差分が正値となる部位を物質A、前記差分が零となる部位を物質B、前記差分が負値となる部位を物質Cと判断し、特定する。
また、画像形成部1130では、図15に示すように、対象物Oの物質A、BおよびCの分布を示す画像の画像データを作成する。この画像データは、画像形成部1130から図示しないモニターに送出され、そのモニターにおいて、対象物Oの物質A、BおよびCの分布を示す画像が表示される。この場合、例えば、対象物Oの物質Aの分布する領域は黒色、物質Bの分布する領域は灰色、物質Cの分布する領域は白色に色分けして表示される。このイメージング装置1100では、以上のように、対象物Oを構成する各物質の同定と、その各部質の分布測定とを同時に行うことができる。
なお、イメージング装置1100の用途は、前記のものに限らず、例えば、人物に対してテラヘルツ波を照射し、その人物を透過または反射したテラヘルツ波を検出し、画像形成部1130において処理を行うことにより、その人物が、拳銃、ナイフ、違法な薬物等を所持しているか否かを判別することもできる。
5. 計測装置
次に、本実施形態に係る計測装置1200について、図面を参照しながら説明する。図16は、本実施形態に係る計測装置1200を示すブロック図である。以下で説明する本実施形態に係る計測装置1200において、上述したイメージング装置1100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
計測装置1200は、図16に示すように、テラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部1110と、テラヘルツ波発生部1110から射出し、対象物Oを透過するテラヘルツ波または対象物Oで反射されたテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部1120と、テラヘルツ波検出部1120の検出結果に基づいて、対象物Oを計測する計測部1210と、を備えている。
次に、計測装置1200の使用例について説明する。計測装置1200により、対象物Oの分光計測を行う際は、まず、テラヘルツ波発生部1110により、テラヘルツ波を発生させ、そのテラヘルツ波を対象物Oに照射する。そして、対象物Oを透過したテラヘルツ波または対象物Oで反射されたテラヘルツ波をテラヘルツ波検出部1120で検出する。この検出結果は、計測部1210に送出される。なお、この対象物Oへのテラヘルツ波の照射および対象物Oを透過したテラヘルツ波または対象物Oで反射されたテラヘルツ波の検出は、対象物Oの全体に対して行う。
計測部1210においては、前記検出結果から、フィルター80の各画素82の第1の領域821、第2の領域822、第3の領域823、および第4の領域824を通過したテラヘルツ波のそれぞれの強度を把握し、対象物Oの成分およびその分布の分析等を行う。
6. カメラ
次に、本実施形態に係るカメラ1300について、図面を参照しながら説明する。図17は、本実施形態に係るカメラ1300を示すブロック図である。図18は、本実施形態に係るカメラ1300を模式的に示す斜視図である。以下で説明する本実施形態に係るカメラ1300において、上述したイメージング装置1100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
カメラ1300は、図17および図18に示すように、テラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生部1110と、テラヘルツ波発生部1110から射出し、対象物Oで反射さ
れたテラヘルツ波または対象物Oを透過したテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部1120と、記憶部1301とを備えている。そして、これらの各部1110,1120,1301はカメラ1300の筐体1310に収められている。また、カメラ1300は、対象物Oで反射したテラヘルツ波をテラヘルツ波検出部1120に収束(結像)させるレンズ(光学系)1320と、テラヘルツ波発生部1110で発生したテラヘルツ波を筐体1310の外部へ射出させるための窓部1330を備える。レンズ1320や窓部1330はテラヘルツ波を透過・屈折させるシリコン、石英、ポリエチレンなどの部材によって構成されている。なお、窓部1330は、スリットのように単に開口が設けられている構成としても良い。
次に、カメラ1300の使用例について説明する。カメラ1300により、対象物Oを撮像する際は、まず、テラヘルツ波発生部1110により、テラヘルツ波を発生させ、そのテラヘルツ波を対象物Oに照射する。そして、対象物Oで反射されたテラヘルツ波をレンズ1320によってテラヘルツ波検出部1120に収束(結像させて)検出する。この検出結果は、記憶部1301に送出され、記憶される。なお、この対象物Oへのテラヘルツ波の照射および対象物Oで反射されたテラヘルツ波の検出は、対象物Oの全体に対して行う。また、前記検出結果は、例えば、パーソナルコンピューター等の外部装置に送信することもできる。パーソナルコンピューターでは、前記検出結果に基づいて、各処理を行うことができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…光パルス生成部、20…半導体可飽和吸収ミラー、21…支持基板、22…多層膜ミラー、23…第1層、24…量子井戸層、25…第2層、26…上面、27…透過積層体、28…コンタクト層、30…群速度分散部、32…第1面、34…第2面、40…第1反射防止膜、42…第2反射防止膜、50…コリメートレンズ、60…第1電極、62…第2電極、70…可変機構、72…ステージ、80…フィルター、82…画素、84…検出部、100,200,300…短光パルス発生装置、821…第1の領域、822…第2の領域、823…第3の領域、824…第4の領域、841…第1の単位検出部、842…第2の単位検出部、843…第3の単位検出部、844…第4の単位検出部、1000…テラヘルツ波発生装置、1010…光伝導アンテナ、1012…基板、1014…電極、1016…ギャップ、1100…イメージング装置、1110…テラヘルツ波発生部、1120…テラヘルツ波検出部、1130…画像形成部、1200…計測装置、1210…計測部、1300…カメラ、1301…記憶部、1310…筐体、1320…レンズ、1330…窓部

Claims (10)

  1. 光パルスを生成する光パルス生成部と、
    多層膜ミラーおよび量子井戸構造を有し、かつ、前記光パルスを反射する半導体可飽和吸収ミラーと、
    前記半導体可飽和吸収ミラーにて反射された前記光パルスに、波長に応じた群速度差を生じさせる群速度分散部と、
    を含む、ことを特徴とする短光パルス発生装置。
  2. 前記半導体可飽和吸収ミラーに逆バイアスを印加する電極を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の短光パルス発生装置。
  3. 前記半導体可飽和吸収ミラーは、2つ設けられ、
    前記群速度分散部は、2つの前記半導体可飽和吸収ミラーに挟まれて設けられ、
    前記群速度分散部に入射した前記光パルスは、2つの前記半導体可飽和吸収ミラーによって複数回反射されて前記群速度分散部中を進行する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の短光パルス発生装置。
  4. 前記半導体可飽和吸収ミラーに対する前記光パルスの入射角度を変える可変機構を含む、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置。
  5. 前記群速度分散部に入射する光パルスを平行光に変換するコリメートレンズを含む、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置。
  6. 前記群速度分散部は、ガラス基板である、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置と、
    前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
    を含む、ことを特徴とするテラヘルツ波発生装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置と、
    前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
    前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
    前記テラヘルツ波検出部の検出結果を記憶する記憶部と、
    を含む、ことを特徴とするカメラ。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置と、
    前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
    前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
    前記テラヘルツ波検出部の検出結果に基づいて、前記対象物の画像を生成する画像形成部と、
    を含む、ことを特徴とするイメージング装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の短光パルス発生装置と、
    前記短光パルス発生装置で発生した短光パルスが照射されてテラヘルツ波を発生させる光伝導アンテナと、
    前記光伝導アンテナから射出され、対象物を透過した前記テラヘルツ波または対象物で反射された前記テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
    前記テラヘルツ波検出部の検出結果に基づいて、前記対象物を計測する計測部と、
    を含む、ことを特徴とする計測装置。
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