JP2015117386A - 靭性に優れた高強度h形鋼 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延ままの空冷で強度及び靭性に優れた高強度H形鋼を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.01%以上0.05%未満、Mn:0.8〜2.0%、S:0.002〜0.02%、Cu:0.3〜1.2%、Ni:0.1〜1.0%、Mg:0.0005〜0.005%、B:0.0003〜0.0030%を含有し、O:0.0035%以下に制限し、ミクロ組織中のベイナイトの面積率が40〜100%であり、フランジの長さ方向で表面から1/2の位置、厚さ方向で表面から3/4の位置における、鋼材組織における旧オーステナイト粒径が平均150μm以下であり、粒子径が0.005〜0.5μmの(Mg、Mn)Sを1.0×10〜1.0×10個/mm含み、ウェブ厚又はフランジ厚が40〜150mmであることを特徴とする靭性に優れた高強度H形鋼。V、Mo、Cr、Zr、Hf、REM、Caの1種又は2種以上を含むことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建造物の構造部材などに用いられる、靱性に優れた高強度H形鋼に関するものである。
建築物、特に、超高層化された建築物には、肉厚が40mm以上のH形鋼が使用されている。このようなH形鋼では、安全基準の厳格化などによって、高強度化に加えて靭性の向上など、高性能化が要求されている。これまでに、多量のCuと、Nb、V及びMoとを添加し、島状マルテンサイトの生成を抑制した、圧延形鋼が提案されている(例えば、特許文献1、参照)。
H形鋼は、形状が特異であり、ユニバーサル圧延による製造では圧延条件(温度、圧下率)が制限される。そのため、H形鋼のウェブ、フランジ、フィレットの各部位では、圧延仕上げ温度、圧下率、冷却速度に差を生じ易くなる。特に、肉厚が40mm以上のH形鋼では、強度、延性、靱性のバラツキが発生し、部位によっては、溶接構造用圧延鋼材(JIS G3106)等の規準に満たないことがある。
また、連続鋳造によって得られた鋳片を熱間圧延し、H形鋼を製造する場合、結晶粒の微細化によって靭性を確保することが困難になる。これは、連続鋳造設備で製造可能な鋳片の最大厚みに限界があり、圧延の圧下比が不足するためである。更に、圧延によって製品の寸法精度を高めるために高温で圧延を施すと、板厚の厚いフランジ部では圧延温度が高くなり、冷却速度は遅くなる。特に、肉厚が40mm以上のH形鋼のフランジ部では、結晶粒が粗大化し、靱性が低下し易い。
このような問題に対して、Ti系酸化物を鋼中に分散させて、粒内フェライトを生成させて結晶粒を微細化する方法が提案されている(例えば、特許文献2、参照)。また、Mg酸化物の微細分散に加え、温度制御圧延及び加速冷却によって圧延形鋼を製造する方法が提案されている(例えば、特許文献3、4、参照)。
特開平9−194985号公報 特開平5−263182号公報 特開平08−283900号公報 特開平09−104944号公報
連続鋳造によって得られた鋳片を熱間圧延し、制御冷却を行わずに肉厚が40mm以上のH形鋼を製造する場合、結晶粒を微細化して靭性を確保することが困難になる。これは、H形鋼の圧延は、変形抵抗を低下させるために加熱温度を高くしており、また、通常の厚鋼板の圧延に比べて時間が掛かり、特にフィレット部など鋼材の内部では、圧延終了時の温度が表層よりも高くなり、オーステナイト粒径が粗大化しやすいためである。
また、連続鋳造によって得られた鋳片の板厚中心部には、合金元素や靭性に有害なP等の不純物元素が偏析する。鋳片の中心偏析は、圧延後のH形鋼のフィレット部の位置に相当し、マルテンサイトとオーステナイトの混成物(Martensite−Austenite Constituent、MAという。)やアルミナ等の介在物が多数生成するために、フィレット部の靭性低下が避けられない。
靭性を高めるためにはオーステナイト粒を微細化するとともに、適正な合金元素の添加によって、焼入れ性を高めて粒界からの初析フェライトの生成を抑制し、細粒ベイナイト主体の組織とすることが望ましい。
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、熱間圧延後、空冷することにより、強度及び靭性に優れた、肉厚が40mm以上の高強度H形鋼を提供するものである。
本発明の高強度H形鋼は、Cの含有量を抑制することで、靭性に有害なパーライトやセメンタイトの生成を抑制し、Mn量を高め、Bを添加して、熱間圧延後、空冷し、ベイナイトを生成させて強度及び靱性を高めるものである。これに加えて、圧延加熱時の粒径を細粒化するため、適正量のSとMgを添加し、微細なMgSによるオーステナイト結晶粒の成長を抑制(オーステナイト粒径の粗大化を防止)するピン止め効果を活用したものである。本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) 質量%で、
C:0.01%以上0.05%未満、
Si:0.05〜0.50%、
Mn:0.8〜2.0%、
Mg:0.0005〜0.005%、
S:0.002〜0.02%、
Cu:0.3〜1.2%、
Ni:0.1〜1.0%、
Al:0.001〜0.030%、
Ti:0.005〜0.025%、
Nb:0.01〜0.25%、
N:0.001〜0.009%、
B:0.0003〜0.0030%
を含有し、
O:0.0035%以下、
に制限し、残部がFe及び不可避不純物からなり、ミクロ組織中のベイナイトの面積率が40〜100%であり、フランジの長さ方向で表面から1/2の位置、厚さ方向で表面から3/4の位置における、鋼材組織における旧オーステナイト粒径が平均150μm以下であり、粒子径が0.005〜0.5μmの(Mg、Mn)Sを1.0×10〜1.0×10個/mm含み、ウェブ厚又はフランジ厚が40〜150mmであることを特徴とする靭性に優れた高強度H形鋼。
(2) 質量%で、更に、
V:0.1%以下、
Mo:0.5%以下、
Cr:1.5%以下の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
(3) 質量%で、更に、
Zr:0.03%以下、
Hf:0.01%以下
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
(4) 質量%で、更に、
REM:0.01%以下、
Ca:0.005%以下
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
本発明によれば、靭性に優れた、肉厚が40mm以上の高強度H形鋼を、水冷や調質熱処理を施すことなく、熱間圧延後、空冷して、製造することが可能になる。特に設備投資額が大きく多大な経済的負担を要する水冷装置の導入を要さないので、施工コスト低減、工期の短縮による大幅なコスト削減を図ることができる。したがって、経済性を損なうことなく、大型建造物の信頼性が向上するなど、本発明は、産業上の貢献が極めて顕著である。
本発明法を実施するH形鋼製造プロセスの概略を示す図である。 H形鋼の断面形状及び機械試験片の採取位置を示す図である。
本発明のH形鋼は、靭性を向上させるために、微細なMgSを利用し、オーステナイト結晶粒を微細化し、細粒かつ均一なサイズのベイナイト組織を得るものである。本発明者らは、圧延ままで、肉厚が40mm以上であり、所定の強度と靭性を有するH形鋼を得るために、ベイナイトの粒径を微細にする必要があることに着目した。成長中の原子の拡散を伴わないせん断型変態であるベイナイトを細粒化するためには、母相のオーステナイトの粒径の粗大化を抑制することが必要である。
オーステナイト粒径を細粒にするためには、その成長を微細な粒子によりピン止めすることが有効である。本発明者らは安価で微細な介在物を形成することが可能な元素を鋭意検討した結果、MgSが極めて有効であることを見出した。オーステナイトの微細化の効果は、旧オーステナイト粒径の測定によって確認することができる。旧オーステナイト粒径は、熱間圧延後の冷却によるフェライト変態前の粒径である。
以下、本発明について順次説明する。
まず、本発明形鋼の成分範囲の限定理由について述べる。
(C:0.01%以上0.05%未満)
Cは、鋼の強化に有効な元素であり、構造用鋼として必要な強度を得るために、含有量の下限値を0.01%以上とする。また、0.01未満とすることは、技術的に困難でもあり、経済的ではない。一方、C量が0.05%以上になると、島状マルテンサイトが生成し、特に、靭性が低下するため、C量の上限を0.05%未満とする。母材及びHAZの靱性、耐溶接割れ性を向上させるためには、C量の上限を0.04%以下にすることが好ましい。
(Si:0.05〜0.50%)
Siは、母材の強度確保、溶鋼の予備脱酸などに有用な元素であり、本発明では、Si量の下限を0.05%以上とする。しかし、Si量が0.50%を超えると、母材及びHAZに島状マルテンサイトを生成し、母材及び溶接部の靱性が著しく低下する。したがって、Si含有量の上限は、0.50%以下とする。
(Mn:0.8〜2.0%)
Mnは、母材の強度を確保するため、0.8%以上の添加が必要である。母材の強度を高めるには、Mn量を1.0%以上にすることが好ましく、1.3%以上が更に好ましい。一方、2.0%を超えるMnを添加すると、母材及び溶接部の靱性、割れ性などを損なう。したがって、Mn量の上限を2.0%以下とする。
(Mg:0.0005〜0.005%)
Mgは、MgSを形成して、オーステナイト粒径を細粒化し、ベイナイト粒径を細かくするので、0.0005%以上の添加が必要である。十分な個数のMgSを形成するためには、0.001%以上を含有させることが好ましい。なお、過剰に含有されるとMgSの粗粒化を招き、組織細粒化に寄与しないので、鋼中に含有されるMgの上限は、0.005%以下とする。Mgを添加する際には、Si−Mg−Al及びNi−MgなどのMg合金を用いることが好ましい。
(S:0.002〜0.02%)
Sは、MgSを形成して、オーステナイト粒径を細粒化し、ベイナイト粒径を細かくするので、0.002%以上の添加が必要である。ただし、Pと同様に過剰に含有されると凝固偏析による溶接割れ、靱性低下の原因となるので、S量の含有量は、0.02%以下に制限する。
(Cu:0.3〜1.2%)
Cuは、析出硬化によって母材の強化に寄与する元素である。0.3%以上のCuを添加すると、圧延時、フェライトが生成する温度域での保持及び緩冷却により、フェライトの転位上にCu相が析出し、強度が上昇する。一方、1.2%超のCu量を添加しても、析出強化は飽和する。したがって、Cuの含有量を0.3〜1.2%とする。
(Ni:0.1〜1.0%)
Niは、母材の強度及び靭性を高めるために、極めて有効な元素である。特に、靭性を高めるために、本発明では、Ni含有量を0.1%以上とする。一方、1.0%を超えるNiを添加しても効果が飽和する。したがって、Ni含有量の上限を1.0%以下とする。
(Al:0.001〜0.030%)
Alは、脱酸元素であり、本発明では、微細なMgSを得るために、0.001%添加する。Al含有量が過剰で、あると粗大なAl系介在物の形成を招くので、Al量の上限を0.030%以下に制限する。また、Al量の低減は、島状マルテンサイトの生成の抑制にも有効であり、Al量の上限を0.025%以下にすることが好ましく、0.010%以下にすることがより好ましい。
(Ti:0.005〜0.025%)
Tiは脱酸元素であるが、本発明では、MgOの形成を阻害し、微細なMgSを生成させるために、0.005%以上を添加する。また、Tiの添加によって形成される微細なTiNも、結晶粒径の微細化にも寄与する。更に、Tiは、固溶NをTiNとして固定するため、島状マルテンサイトの生成の抑制にも有効である。したがって、Tiを0.010%以上添加することが好ましい。一方、Ti量が0.025%を超えると、含Ti酸化物が粗大化し、母材及び溶接熱影響部の靱性を損なう。したがって、Ti量の上限を0.025%以下とする。また、TiCの析出を抑制し、析出硬化による靭性の低下を抑制するために、Ti量の上限を0.020%以下にすることが好ましい。
(Nb:0.01〜0.25%)
Nbは、焼入性を上昇させる元素であり、0.01%以上を添加することが必要である。強度を向上させるためには、Nb含有量を0.02%以上にすることが好ましい。一方、0.25%を超えるNbを添加しても、Nb炭窒化物が析出し、固溶Nbは増加せず、靭性を損なうことがある。したがって、Nb含有量の上限は0.25%以下とする。靭性を高めるためには、Nb含有量を0.08%以下にすることが好ましく、0.04%以下が更に好ましい。
(N:0.001〜0.009%)
Nは、微細なTiNによって結晶粒を微細化するために、含有量を0.001%以上とする。一方、Nが鋼中に固溶すると、上部ベイナイト組織において島状マルテンサイトを生成し、靱性を劣化させるので、Tiを添加してTiNを形成させる必要がある。しかし、N量が0.009%を超えた場合、固溶Nを固定するために多量のTiを添加すると、粗大なTiNを生じて靭性が低下する。したがって、N量の上限を0.009%以下とする。靭性を高めるには、N量を0.005%以下にすることが好ましい。
(B:0.0003〜0.0030%)
Bは、微量の添加で焼入れ性を向上させる有用な元素である。Bは、オーステナイト粒界に偏析し、オーステナイト粒界からの粗大な初析フェライト変態を抑制し、強度及び靭性の向上に寄与するので、本発明では、効果を得るために、0.0003%以上のBを添加する。一方、Bは、島状マルテンサイトの生成を促進する元素でもあり、過剰に添加すると、靱性を損なう。本発明では、Bの含有量が0.0030%を超えると、靱性が著しく低下するので、Bの含有量を0.0030%以下とする。
(O:0.0035%以下)
Oは、不可避的に含有される元素であるが本発明では極めて重要な元素であり、微細なMgSを生成させるために含有量を制限しなければならない。O量が0.0035%を超えると粗大な含MgOが増加し、微細なMgSを得ることができないので、O含有量の上限を0.0035%以下に制限する。HAZ靭性を向上させるには、O量を0.0015以下にすることが好ましい。更に好ましいO量の上限は、0.0012%以下である。
不可避不純物として含有するPについては、含有量を特に限定しない。なお、Pは、凝固偏析による溶接割れ、靱性低下の原因となるので、極力低減すべきである。P量は0.02%以下に制限することが好ましく、更に好ましい上限は0.002%以下である。
更に、強度及び靱性の向上や、介在物の形態の制御を目的として、V、Mo、Cr、Zr、Hf、REM及びCaのうちの1種又は2種以上を選択的に含有させてもよい。
(V:0.1%以下)
Vは、組織の微細化及び炭窒化物による析出強化に寄与する。しかし、Vを過剰に添加すると、靭性を損なうことがある。したがって、V量の上限を0.1%とすることが好ましい。V量の好ましい下限値は0.01%である。
(Mo:0.5%以下)
Moは、鋼中に固溶して焼入れ性を高める元素であり、強度の向上に寄与する。しかし、0.5%超のMoを含有させても、Mo炭化物(MoC)を析出し、固溶Moによる焼入性の向上の効果は飽和する。したがって、Mo量の上限は、0.5%以下にすることが好ましい。Mo量の好ましい下限値は0.01%である。
(Cr:1.5%以下)
Crは、焼入性を向上させる元素であり、強化に寄与する。しかし、Crを過剰に添加すると、靱性を損なうことがある。したがって、Cr量の上限は、1.5%とすることが好ましい。Cr量の好ましい下限値は0.01%である。
(Zr:0.03%以下、Hf:0.01%以下)
Zr、Hfは脱酸元素であるとともに、溶鋼中で窒化物を生成し、鋼中の固溶N量の低減に有効である。固溶Nの低減により、上部ベイナイト組織において島状マルテンサイトの生成を抑制することができる。しかし、Zr、Hfを過剰に含有すると、窒化物が粗大化し、靭性を損なうことがある。したがって、Zr量を0.03%以下、Hf量を0.01%以下とすることが好ましい。Zr量及びHf量の好ましい下限値は、何れも、0.001%である。
(REM:0.01%以下、Ca:0.005%以下)
REM、Caは、脱酸元素であり、硫化物の形態の制御にも寄与する。しかし、REM、Caの酸化物は溶鋼中で容易に浮上するため、鋼中に含有されるREMの上限は0.01%以下、Caの上限は0.005%以下である。REM量及びCa量の好ましい下限値は、何れも、0.0001%である。
なお、選択的に添加する元素の好ましい下限値について説明したが、好ましい下限値以下であっても本発明の効果を阻害するものではないから、下限値以下であっても本発明は許容できるものである。
そして、上記に述べた成分元素の残部はFeおよび不可避不純物である。
次に、本発明のH形鋼のミクロ組織について説明する。本発明のH形鋼のミクロ組織は、面積率で40〜100%のベイナイトと、残部が島状マルテンサイト、フェライト・パーライトからなる。
ベイナイトは、強度の上昇及び組織の微細化に寄与する。しかし、ベイナイトの面積率が40%未満では、強度が不十分になるため、ベイナイトの面積率を40%以上とする。ベイナイトの面積率の上限は100%でよい。
島状マルテンサイトは、破壊の起点となり、靭性を低下させる。したがって、島状マルテンサイトの面積率は、0.5%以下に制限することが好ましい。なお、ベイナイト、島状マルテンサイトの残部はフェライト・パーライトである。粒界に成長する初析フェライトは粗大で伸長しているため、脆性破壊のき裂破面単位を大きくするので、靭性に対して有害である。したがって、適正なMn、Cu、Niの添加により、その生成を抑制する必要がある。
旧オーステナイト粒径は、熱間圧延後の冷却による低温変態前のオーステナイトの粒径であり、倍率50倍で撮影した光学顕微鏡による組織写真又は倍率70倍で測定したEBSP観察像を用いて測定することができる。靭性を高めるためには、旧オーステナイト粒径を150μm以下に制御する必要がある。ミクロ組織は、フランジの長さ方向で表面から1/2の位置、厚さ方向で表面から3/4の位置で観察し、この位置で、旧オーステナイト粒径の測定も行う。この位置では、圧延によるオーステナイトの細粒化が難しく、靭性の改善が困難である。したがって、本発明では、最も靱性が低下し易い位置での旧オーステナイト粒径を規定することとした。
本発明者らは粒子径が0.005〜0.5μmの(Mg、Mn)Sを1.0×10〜1.0×10個/mm含むことで、ピニング効果及び圧延による再結晶の効果によって、旧オーステナイト粒径を150μm以下にすることが可能であり、靭性も向上することを確認した。本発明では、最高温度1350℃、最長5時間の加熱を想定しており、このような条件で鋼片を加熱しても、上記の(Mg、Mn)Sの析出密度の低下は起こらず、オーステナイト粒のピニング効果は失われないことを確認している。ここでいう(Mg、Mn)S(硫化物)とは、質量%で60%≦Mn≦95%、かつ5%≦Mg≦40%の範囲であり、MnとMgの以外の残部の内、SとOの割合が質量%でS≧90%のものを意味する。
また、このような硫化物粒子のサイズが0.5μm以下であれば、H形鋼の脆性破壊の起点にならないことも確認しているので、粒子径の上限を0.5μmとした。なお、粒子径は小さくても、特に問題はないが、抽出レプリカで測定するため、0.005μmより小さいと観察できない場合があり、測定精度や定量性の観点で、個数をカウントするサイズを0.005μm以上とした。
本発明のH形鋼の板厚は、40mm以上とする。これは、超高層建築物などの柱に用いられるH形鋼には、板厚が40mm以上の大きなサイズのH形鋼が採用されるためである。一方、鋳片の肉厚の制限などから、工業的に靭性を確保するため、本発明のH形鋼の板厚の上限は、150mm以下とする。
H形鋼を構造部材として用いる際の機械特性の目標値は、常温の降伏点もしくは0.2%耐力450MPa以上、引張強度550MPa以上(ASTM規格グレード65相当)である。さらに好ましくは、常温の降伏点もしくは0.2%耐力345MPa以上、引張強度450MPa以上(ASTM規格グレード50相当)である。また、21℃でのシャルピー衝撃吸収エネルギーは、母材部54J以上である。
特に、H形鋼は、鋼板を製造する場合よりも強度、靭性を確保することが難しい。これは、スラブ又はビームブランク形状の素材からH形鋼を製造する際に、フランジのみならず、フィレット部(フランジとウェブが結合している部位)の加工量を確保することが難しいためである。
なお、フランジ/ウェブの板厚比に関してはH形鋼を熱間圧延で製造する場合を想定して、0.5〜2.0とすることが好ましい。フランジ/ウェブの板厚比が2.0を超えると、ウェブが波打ち状の形状に変形することがある。一方、フランジ/ウェブの板厚比が0.5未満の場合は、フランジが波打ち状の形状に変形することがある。
次に、本発明のH形鋼の製造方法について説明する。
本発明では、例えば、溶鋼温度を1650℃以下として、溶鋼中の酸素濃度を0.01%以下、及び溶鋼中のS濃度を0.02%以下として、適量のMn、Mg、及びAlを添加することにより、溶鋼中に(Mg、Mn)Sを生成することができる。この時、Mgが酸素と結合するのを防ぐため、溶鋼中の酸素濃度が50ppm未満で無い場合には、先にMgよりも先にAlを添加し、Al酸化物の形で溶鋼中の酸素を消費しておく必要がある。
鋼を溶製した後、鋳造し、鋼片を得る。鋳造は、生産性の観点から、連続鋳造が好ましい。また、鋼片の厚みは、生産性の観点から、200mm以上とすることが好ましく、偏析の低減や、熱間圧延における加熱温度の均質性などを考慮すると、350mm以下が好ましい。
次に、鋼片を加熱し、熱間圧延を行う。鋼片の加熱温度は1100〜1350℃の範囲内とすることが好ましい。加熱温度が1100℃未満であると、変形抵抗が高くなることがある。Nbなど、炭化物、窒化物を形成する元素を十分に固溶させるため、再加熱温度の下限を1150℃以上とすることが、より好ましい。特に、板厚が薄い場合は、累積圧下率が大きくなるため、1200℃以上に加熱することが好ましい。一方、加熱温度が1350℃よりも高温である場合は、素材である鋼片の表面のスケールが液体化して炉内が損傷すること、経済的なメリットが薄れてしまう。そのため、熱間加工の加熱温度の上限は1350℃とすることが好ましい。組織の粗大化を抑制するためには、加熱温度の上限を1300℃以下にすることが、より好ましい。
熱間圧延の仕上圧延では、制御圧延を行うことが好ましい。制御圧延は、圧延温度、圧下率、冷却速度を制御する製造方法である。仕上圧延では、パス間水冷圧延加工を1パス以上施すことが好ましい。パス間水冷圧延加工は、水冷し、復熱過程で圧延する製造方法である。仕上圧延後、熱処理を施すことが更に好ましい。また、一次圧延して500℃以下に冷却した後、再度、1100〜1350℃に加熱し、二次圧延を行う製造するプロセス、いわゆる2ヒート圧延を採用してもよい。2ヒート圧延では、熱間圧延での塑性変形量が少なく、圧延工程での温度の低下も小さくなるため、加熱温度を低めにすることができる。
熱間圧延の仕上圧延は、鋼片を加熱した後、1000℃以下での累積圧下率が10%以上となるように制御圧延を行うことが好ましい。これは、熱間圧延で、加工再結晶を促進させ、オーステナイトを細粒化し、靭性と強度を向上させるためである。なお、鋼片の厚みと製品の厚みに応じて、仕上圧延の前に粗圧延を行っても良い。2ヒート圧延を採用する場合は、二次圧延の1000℃以下での累積圧下率を10%以上とすることが好ましい。
仕上圧延のうち、1パス以上をパス間水冷圧延とすることが好ましい。パス間水冷圧延は、圧延パス間の水冷により、フランジの表層部と内部とに温度差を付与し、圧延する方法である。パス間水冷圧延では、圧下率が小さい場合でも、板厚の内部まで加工歪みを導入することができる。また、水冷により圧延温度を短時間で低下させることによって、生産性も向上する。
パス間水冷圧延は、フランジ表面温度を700℃以下に冷却した後、復熱過程で圧延する方法であり、表面の焼入れ硬化を抑制することができる。フランジ表面温度を700℃以下に冷却し、複熱させると、オーステナイトとフェライトとが共存する温度域(γ/α二相共存温度域)での加工となる。その結果、細粒化されたオーステナイトと加工された微細なフェライトとの混合組織を形成する。これにより、表層部の焼入性を著しく低減でき、加速冷却により生じる表面層の硬化を防止できる。
圧延後の冷却は、空冷とする。空冷であれば、特に設備投資額が大きく多大な経済的負担を要する水冷装置の導入を要さないので、経済的に大型建造物向けのH形鋼を製造する製造することができる。空冷であっても、本発明の化学成分であれば、微細なMgSによって、オーステナイト粒径を細粒とすることができる上に、ベイナイト組織を得ることができ、十分な、強度と靭性を得ることができる。
フランジ平均温度を400℃以下まで冷却した後、400〜500℃の温度域まで再び加熱してもよい。400〜500℃に再加熱すると、圧延ままの状態でミクロ組織中に存在する島状マルテンサイトを分解させることができる。島状マルテンサイト中のCをマトリクス中へ拡散させるためには、加熱温度を400℃以上、保持時間を15分以上にすることが好ましい。加熱温度の上限、保持時間の上限は特に規定しないが、製造コストの観点から、加熱温度を500℃以下、保持時間を5時間以下にすることが好ましい。冷却後の再加熱は、熱処理炉で実施することができる。
表1及び2に示す成分組成を有する鋼を溶製し、連続鋳造により、厚みが240〜300mmの鋼片を製造した。鋼の溶製は転炉で行い、一次脱酸し、合金添加した。溶鋼中に(Mg、Mn)Sを生成させるために、溶鋼温度を1650℃以下として、溶鋼中の酸素濃度を0.01%以下、及び溶鋼中のS濃度を0.02%以下として、適量のMn、Mg、及びAlを添加した。なお、溶鋼中の酸素濃度が50ppm以上であった場合は、Alを添加した後、Mgを添加した。






































Figure 2015117386

Figure 2015117386
図1は本発明法を実施するH形鋼製造プロセスの概略を示す図である。得られた鋼片を加熱炉で加熱し、粗圧延機で熱間圧延を行い、冷却した。粗圧延工程の図示は省略するが、図1に示す、ユニバーサル圧延装置列で熱間圧延を行い、H形鋼を製造した。熱間圧延をパス間水冷圧延とする場合、圧延パス間の水冷には、中間ユニバーサル圧延機1の前後に設けた水冷装置2を用い、フランジ外側面のスプレー冷却とリバース圧延を行う。最後に仕上ユニバーサル圧延機3で仕上圧延を行う。
図2は、H形鋼の断面形状及び機械試験片の採取位置を示す図である。図2に示すように、ウエブ幅全長HのH形鋼4のフランジ5の板厚tの中心部(1/2t)でフランジ幅全長(B)の1/4(1/4B)から、引張試験片を採取し、機械特性を測定した(図2の○印の1/4Fの位置)。なお、これらの箇所の特性を求めたのは、図2のフランジ1/4F部が、H形鋼の平均的な機械特性を示すと判断したためである。引張試験は、ASTM A913 Grade65に準拠して行い、シャルピー衝撃試験は、図2に示すように、H形鋼4のフランジ5の板厚tの中心部(3/4t)でフランジ幅全長(B)の1/2 (□印の1/2Bの位置)から試験片を採取し、STM A913 Grade65に準拠して21℃で行った。
また、得られた鋼材の金属組織及び析出物の調査を行った。金属組織は、光学顕微鏡による観察で判別した。フランジの長さ方向で表面から1/2の位置、厚さ方向で表面から3/4の位置における、鋼材組織における旧オーステナイトの粒径は、50倍で撮影した光学顕微鏡による組織写真を用いて、切断法により、フランジ厚方向の値を測定し、平均を算出した。また、ベイナイトの面積率は、200倍で撮影した光学顕微鏡による組織写真を用いて、一辺が50μmの格子状に測定点を配置し、300の測定点で組織を判別し、各組織の粒の数の割合として算出した。
(Mg、Mn)S析出物の粒子数の測定は、鋼材から抽出レプリカを採取し、透過型電子顕微鏡(TEM)で行った。TEMで、10000μm以上の領域を観察し、0.005〜0.5μm大きさの粒子個数を測定し、個数密度を算出した。EDXで分析を行った結果、質量%で60%≦Mn≦95%、かつ5%≦Mg≦40%の範囲であり、MnとMgの以外の残部の内、SとOの割合が質量%でS≧90%である時に、(Mg、Mn)Sであると判断した。
粒子数が多いため、測定された粒子のうち、少なくとも50個についてエネルギー分散型X線分析装置(EDX)により成分分析を行い、析出粒子のうち、どれだけの割合が(Mg、Mn)Sであるかを算出した。そして、この割合と個数密度との積を取り(Mg、Mn)Sの個数密度を導出した。
結果と製造条件を表3及び4に示す。表3及び4に示す。機械特性の目標値は、常温の降伏点又は0.2%耐力が450MPa以上、引張強度が550MPa以上(ASTM A913 Grade65)、かつ、母材部の21℃でのシャルピー衝撃吸収エネルギーが同規格で定められた54J以上である。










Figure 2015117386









Figure 2015117386
表3に示すように、本発明の製造No.1〜32は、常温の0.2%耐力及び引張強度が、それぞれ、目標の下限値である450MPa及び550MPa以上を満足している。さらに、21℃でのシャルピー衝撃吸収エネルギーは、目標の下限値である54J以上を十分に満たしている。
表4に示すように、製造No.33〜51は、比較例であり、成分組成が本発明の範囲外である。製造No.38及び39はそれぞれ、S及びMg量が少なく、旧オーステナイト粒径が粗大化して、靭性が低下した例である。製造No.33はC量が多く、製造No.34は、Si量が多く、強度が上昇して、靭性が低下した例である。製造No.35はSi量が少なく、製造No.37はMn量が少なく、製造No.41はCu量が少なく、強度が低下した例である。製造No.36はMn量が多く、製造No.40はCu量が多く、製造No.47はNb量が多く、靭性が低下した例である。製造No.42はNi量が少なく靭性が低下した例である。
製造No.43はAl量が少なく、靭性が低下した例である。製造No.45はTi量が少なく、製造No.44はAl量が多いため、微細なMgSの生成が阻害され、靭性が低下した例である。製造No.46はTi量が多く、粗大な含Ti酸化物が増加し、靭性が低下した例である。製造No.48はN量が多く、製造No.49はO量が多く、製造No.51はB量が多く、靭性が低下した例である。製造No.50はBが少なく、ベイナイトが不足して、強度が不足した例である。製造No.52は板厚が過大で十分な強度及び靭性が得られていない。
1 中間圧延機
2 中間圧延機前後面の水冷装置
3 仕上げ圧延機
4 H形鋼
5 フランジ
6 ウェブ
フランジの板厚
B フランジ幅全長

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C:0.01%以上0.05%未満、
    Si:0.05〜0.50%、
    Mn:0.8〜2.0%、
    Mg:0.0005〜0.005%、
    S: 0.002〜0.02%、
    Cu:0.3〜1.2%、
    Ni:0.1〜1.0%、
    Al:0.001〜0.030%、
    Ti:0.005〜0.025%、
    Nb:0.01〜0.25%、
    N:0.001〜0.009%、
    B:0.0003〜0.0030%
    を含有し、
    O:0.0035%以下、
    に制限し、残部がFe及び不可避不純物からなり、ミクロ組織中のベイナイトの面積率が40〜100%であり、フランジの長さ方向で表面から1/2の位置、厚さ方向で表面から3/4の位置における、鋼材組織における旧オーステナイト粒径が平均150μm以下であり、粒子径が0.005〜0.5μmの(Mg、Mn)Sを1.0×10〜1.0×10個/mm含み、ウェブ厚又はフランジ厚が40〜150mmであることを特徴とする靭性に優れた高強度H形鋼。
  2. 質量%で、更に、
    V:0.1%以下、
    Mo:0.5%以下、
    Cr:1.5%以下
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
  3. 質量%で、更に、
    Zr:0.03%以下、
    Hf:0.01%以下
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
  4. 質量%で、更に、
    REM:0.01%以下、
    Ca:0.005%以下
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の靭性に優れた高強度H形鋼。
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