JP2015110719A - ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015110719A JP2015110719A JP2014021802A JP2014021802A JP2015110719A JP 2015110719 A JP2015110719 A JP 2015110719A JP 2014021802 A JP2014021802 A JP 2014021802A JP 2014021802 A JP2014021802 A JP 2014021802A JP 2015110719 A JP2015110719 A JP 2015110719A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyethylene
- layer
- film
- resin
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 MFR(190℃、21.18N荷重)が0.4〜4.0g/10分、密度が0.905〜0.945g/cm3であるポリエチレン系樹脂からなるポリエチレン系樹脂層を少なくとも一層有し、成形加工時のブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0の範囲でインフレーション成形されてなることを特徴とするポリエチレン系熱収縮性フィルムなどによる。
【選択図】 なし
Description
(1)190℃、21.18N荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜4.0g/10分、密度が0.905〜0.945g/cm3であるポリエチレン系樹脂からなるポリエチレン系樹脂層を少なくとも一層有し、成形加工時のブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0の範囲でインフレーション成形されてなることを特徴とするポリエチレン系熱収縮性フィルム、
(2)前記ポリエチレン系樹脂が、エチレンと炭素数3〜12のαオレフィンとの共重合体および高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂から選ばれる1種以上を含む樹脂であることを特徴とする前記(1)項記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム、
(3)前記エチレンと炭素数3〜12のαオレフィンとの共重合体が、メタロセン触媒を含むシングルサイト触媒で重合された共重合体であることを特徴とする前記(2)項記載のポリエチレン系熱収縮フィルム、
(4)前記ポリエチレン系樹脂層の合計厚みが、前記ポリエチレン系熱収縮性フィルムの全層の厚みに対して、40%以上の厚みを有することを特徴とする前記(1)〜(3)項のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮フィルム、
(5)(A)層/(B)層/(A)層又は(B)層/(A)層/(B)層の3層を有し、(A)層が、前記ポリエチレン系樹脂からなる層であり、(B)層が長鎖分岐を有する線状ポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・不飽和カルボン酸共重合体を含有する樹脂からなる層であることを特徴とする前記(1)〜(4)項のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム、
(6)JIS−K7361に基づき測定されるヘイズ値が4〜12%であり、JIS−Z1709に基づき温度120℃で測定される熱収縮率がフィルムの縦方向、横方向共に39%以上であることを特徴とする前記(1)〜(5)項のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム、
(7)フィルム厚みが15μm以上80μm以下であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム、
(8)環状ダイから円筒状に溶融押し出された樹脂内にエアーを吹き込み、該円筒状の溶融樹脂を膨らませ、冷却固化し、インフレーションフィルムを成形する工程を含み、ブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0となるよう成形した後、二次延伸工程を行わないことを特徴とするポリエチレン系熱収縮性フィルムの製造方法、
に係るものである。
また、本発明のポリエチレン系熱収縮性フィルムの製造方法は、テンター法、或いはチューブラー法等の二次延伸工程を経ずとも、上記ポリエチレン系熱収縮性フィルムが得られるため、安定性、簡便性およびコスト性に優れるものである。
本発明のポリエチレン系熱収縮性フィルム(以下、「本発明のフィルム」ともいう。)は、(1)190℃、21.18N荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜4.0g/10分、(2)密度が0.905〜0.945g/cm3であるポリエチレン系樹脂からなるポリエチレン系樹脂層を少なくとも一層有し、(3)成形加工時のブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0の範囲でインフレーション成形されてなることを特徴とする。
以下、本発明を各項目ごとに説明する。
本発明に使用されるポリエチレン系樹脂のMFR(190℃、21.18N荷重)は、0.4〜4.0g/10分、好ましくは0.5〜3.5g/10分、より好ましくは0.7〜3.0g/10分である。MFRが4.0g/10分を超えるとインフレーションフィルム成形時の成膜安定性に問題を生じ、出来上がったフィルムの熱収縮率が低下し問題となる。また、MFRが0.4g/10分より小さくなると成形押出時の押出機への負荷が増大することに加え、延展性不足から25μm以下の薄物フィルムの生産に支障をきたす。
なお、MFRは、JIS−K6922−2:1997附属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定した値である。
本発明に使用されるポリエチレン系樹脂の密度は0.905〜0.945g/cm3、好ましくは0.910〜0.940g/cm3、より好ましくは、0.915〜0.935g/cm3である。密度が0.905g/cm3より小さいとフィルムの剛性が不足しシュリンク包装機でのフィルム搬送に問題を生じる等自動包装適性が悪くなる。また、密度が0.945g/cm3より大きくなるとフィルムの衝撃強度、突き刺し強度等が低下することに加え、透明性も悪化し被包装物の視認性が低下するという問題を生じる。
なお、密度は、JIS K−7112に準拠し測定した値である。
本発明において、ブロー比(フィルムの膨張比)は、インフレーションフィルム成形加工により得られる本発明のフィルムの物性を決定する重要な加工条件因子である。
本発明のフィルムを製造する際の必須要件であるブロー比の範囲は、6.0〜10.0である。ブロー比が6.0未満となるとフィルムの横方向の熱収縮率の低下が大きく問題となる。また、ブロー比が10.0を超えると成形時の成膜安定性に問題を生じることに加え、得られたフィルムの透明性が低下すると言う問題がある。これは、ブロー比の増大に伴いフィルムの冷却効率が落ちフィルムの内部結晶化が進んだ結果、フィルムの内部ヘイズが低下したことに加え、その影響が外部の表面荒れにも継がり透明性が低下したものと推定される。
なお、ブロー比(フィルムの膨張比)の定義等は、後述の「2.ポリエチレン系熱収縮フィルムの製造方法」の項で詳述する。
本発明に使用されるポリエチレン系樹脂は、エチレンから誘導される構成単位を主成分とする単独重合体又は共重合体等を含む樹脂であり、中でもエチレンと炭素数3〜12のαオレフィンとの共重合体および高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂から選ばれる1種以上を含む樹脂であることが好ましく、さらに高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂が好ましい。
また、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体の中でも、さらに、エチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重合体がより好ましい。
シングルサイト系触媒としては、特に限定されず、従来公知の触媒を用いることができるが、好ましくはシクロペンタジエニル骨格を有する基等が配位したジルコニウム化合物などのメタロセン化合物と助触媒とを触媒成分とする触媒が挙げられる。これらシングルサイト触媒で重合されたエチレンとα−オレフィンとの共重合体を用いると、フィルムの機械的強度が優れ好ましい。
エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体の製造法としては、高圧イオン重合法、気相法、溶液法、スラリー法等が挙げられるが何れの製法のポリエチレン系樹脂を用いても構わない。
高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂として、好ましい密度は0.915〜0.935g/cm3の範囲である。
本発明の熱収縮性フィルムは、上述のポリエチレン系樹脂層(これを「(A)層」と以下定義する)を少なくとも一層有することを特徴とし、単層フィルムであってもよいし、3層以上の多層構成のフィルムであってもよいが、中でも3層構造の多層フィルムであることが好ましい。
前記に記載のポリエチレン系樹脂層の合計の厚みが、層全体の厚みに対して、40%未満であると、フィルム横方向の熱収縮率、強度等が低下したり、インフレーションフィルムの成形性が悪化したり或いは、自動包装適性が悪化したりすることがあり好ましくない。
また、任意成分であるその他の不飽和化合物として代表的なものは、不飽和エステルであり、具体例としては、酢酸ビニルなどの飽和カルボン酸の不飽和エステル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどを挙げることができる。なお、これらは1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
特に高収縮率を必要とする熱シュリンクフィルム用途としては、15μm〜80μmの厚みが好ましい。フィルム厚みがこの範囲であると、熱収縮性、透明性を適切に制御できるからである。
本発明の熱収縮性フィルムは、非常に熱収縮率に優れ、かつ、強度および透明性にも優れるものである。
本発明の熱収縮性フィルムは、JIS−K7361に基づき測定されるヘイズ値が4〜12%であり、JIS−Z1709に基づき温度120℃で測定される熱収縮率がフィルムの縦方向、横方向共に38%以上であることが好ましい。
なお、上限は特に限定されないが、二軸延伸工程を経ない製法であるため、横方向の収縮率については、通常は60%程度が上限である。
本発明の熱収縮性フィルムの製造方法は、環状ダイから円筒状に溶融押し出された樹脂の円筒状内にエアーを吹き込み該円筒状を膨らませ冷却固化、フィルム化するに於いて、そのブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0となるようにインフレーションフィルム成形した後に、二次延伸工程を経ないことを特徴とする。
本発明は、特定のブロー比の範囲を取ることにより、従来、実施していた二次延伸工程を行わなくとも、オーバーラップシュリンク包装として要求される高い熱収縮率を付与することを可能とする。
(1)メルトフローレート(MFR):JIS−K6922−2:1997附属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定した。
(2)密度:JIS K−7112に準拠して測定した。
(1)ヘイズ
直読ヘイズメーター(東洋精機製作所製)を用い、JIS−K7361に準拠して測定を行った。
(2)熱収縮率
シリコンオイル恒温浴槽を用い、JIS−Z1709に準拠する方法により試料を120℃、3分間オイル浴槽内に浸漬させ、その時のフィルムの縦方向及び、横方向の熱収縮率を測定した。
(3)打ち抜き衝撃強度試験
JIS−P8134(1976)に準じて以下のものを備えた試験機を用い、貫通破壊エネルギーを測定した。
・先端に貫通部を取り付けることの出来る90°弧状の腕をもち、自由に振動することが出来る振り子。
・貫通部は25.4mmΦの半球型の金属製を標準とし、表面は鏡面光沢をもち確実に振り子の弧状の腕の先端に取り付け出来るもの。
・試験片を水平均一に締め付けるクランプ、このクランプの内径は50mmΦを標準とする。
(4)成形安定性
インフレーションフィルム成形時のバブル(インフレチューブ)の安定性を以下の基準で評価した。
〇;バブル安定、成形加工問題なし。
△;成形加工可能であるが、バブルが揺れフィルムに皺が発生。
×;バブル変動大、成形加工不可。
(5)自動包装機搬送性
包装機:フジキカイ社製FW3200にてフィルム自動搬送適性を確認し、以下の基準で評価した。
〇;フィルム自動搬送問題なし。
×;フィルム腰折れ機器停止。(1回/30ショット以上)
(1)高圧ラジカル法ポリチレン系樹脂
高圧ラジカル法PE−A:日本ポリエチレン社製 ノバテックLD「LF440HB」(MFR2.8g/10分、密度0.924g/cm3)
高圧ラジカル法PE−B:日本ポリエチレン社製 ノバテックLD「HE30」(MFR0.27g/10分、密度0.920g/cm3)
高圧ラジカル法PE−C:日本ポリエチレン社製 ノバテックLD「LS640」(MFR5.0g/10分、密度0.924g/cm3)
高圧ラジカル法PE−D:日本ポリエチレン社製 ノバテックLD「LF280」(MFR0.7g/10分、密度0.928g/cm3)
(2)エチレン・α−オレフィン共重合体
エチレン・α―オレフィン共重合体A:ExxonMobil社製 Enable「20−05HH」(長鎖分岐を有する線状ポリエチレン:MFR0.5g/10分、密度0.920g/cm3、メタロセン触媒、コモノマー;ヘキセン1)
(3)エチレン・不飽和カルボン酸共重合体
エチレン・不飽和カルボン酸共重合体A:三井・デュポンポリケミカル社製ハイミラン「1650」(MFR1.5g/10分、密度0.950g/cm3)
環状ダイ3種3層インフレーションフィルム成形機(ダイ口径115mmφ、リップ巾1.2mm)を用い外層、中層、内層共に高圧ラジカル法PE−Aを用い、成形温度170℃、各層押出量比を外層:中層:内層=1:2:1にて押出し、ブロー比9.1(フィルム折巾1,650mm)にてフィルム成形を行い、フィルム厚みが25μmの実質単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
ブロー比を6.9(フィルム折巾1,250mm)とした以外、実施例1と同様に成形を行い、フィルム厚みが25μmの実質単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
外層及び内層に高圧ラジカル法PE−Aを用い、中層にエチレン・α―オレフィン共重合体Aを用いた以外、実施例1と同様に成形を行い、外層の厚みが6μm、中層の厚みが13μm、内層の厚みが6μmの3層フィルムを得た、得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
外層及び内層にエチレン−α−オレフィン共重合体Aを用い、中層に高圧ラジカル法PE−Aを用いた以外、実施例1と同様に成形を行い、外層の厚みが6μm、中層の厚みが13μm、内層の厚みが6μmの3層フィルムを得た、得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
外層、中層及び内層に高圧ラジカル法PE−Dを用い、成形温度を180℃とした以外、実施例1と同様に成形を行い、フィルム厚みが25μmの実質単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
外層及び内層に高圧ラジカル法PE−Dを用い、中層にエチレン・α―オレフィン共重合体Aを用い、成形温度180℃、各層押出量比を外層:中層:内層=1:1:1にて押出した以外、実施例1と同様に成形を行い、外層の厚みが5μm、中層の厚みが5μm、内層の厚みが5μmの3層フィルムを得た、得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
外層及び内層に高圧ラジカル法PE−Dを用い、中層に高圧ラジカル法PE−Dを60重量%とエチレン・不飽和カルボン酸共重合体Aを40重量%を混合したものを用い、成形温度180℃、各層押出量比を外層:中層:内層=1:1:1にて押出した以外、実施例1と同様に成形を行い、外層の厚みが5μm、中層の厚みが5μm、内層の厚みが5μmの3層フィルムを得た、得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
ブロー比を5.0(フィルム折巾900mm)とした以外、実施例1と同様に成形を行い、フィルム厚みが25μの実質単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
ブロー比を11.0(フィルム折巾1,980mm)とした以外、実施例1と同様に成形を行ったが、バブル(フィルムチューブ)の揺れ変動が大きく正規のフィルム製品が採取出来なかった。得られたフィルムのヘイズ値のみ評価可能であった為、その評価結果を表1に示す。
外層、中層、内層共に高圧ラジカル法PE−B(日本ポリエチレン社製、HE30)を用いた以外、実施例1と同様に成形を行ったが、フィルムの延展性が悪く、フィルム膜切れを発生、フィルム製品が採取出来なかった。
外層、中層、内層共に高圧ラジカル法PE−C(日本ポリエチレン社製、LS640)を用い、成形時ブロー比を6.9とした以外、実施例1と同様に成形を行い、フィルム厚みが25μmの実質単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
表1に示す結果から、本発明の要件を満たす実施例1〜7は、熱収縮率、ヘイズ、打抜衝撃強度、成形安定性および包装機運搬性ともに優れている。
一方、ブロー比が本発明の規定する下限未満の比較例1では、実施例と比較して、横方向の熱収縮率が特に低く、打抜衝撃強度も低い。また、ブロー比が本発明の規定する上限を超える比較例2では、バブル揺れが発生し、安定したフィルム成形ができなかった。
さらに、本発明の要件を満たさない高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂を用いた比較例3、4では、特に成形安定性に問題が生じた。
Claims (8)
- 190℃、21.18N荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜4.0g/10分、密度が0.905〜0.945g/cm3であるポリエチレン系樹脂からなるポリエチレン系樹脂層を少なくとも一層有し、成形加工時のブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0の範囲でインフレーション成形されてなることを特徴とするポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- 前記ポリエチレン系樹脂が、エチレンと炭素数3〜12のαオレフィンとの共重合体及び高圧ラジカル法ポリエチレン系樹脂から選ばれる1種以上を含む樹脂であることを特徴とする請求項1記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- 前記エチレンと炭素数3〜12のαオレフィンとの共重合体が、メタロセン触媒を含むシングルサイト触媒で重合された共重合体であることを特徴とする請求項2記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- 前記ポリエチレン系樹脂層の合計厚みが、前記ポリエチレン系熱収縮性フィルムの全層の厚みに対して、40%以上の厚みを有することを特徴とする、請求項1〜3いずれかの項記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- (A)層/(B)層/(A)層又は(B)層/(A)層/(B)層の3層を有し、
(A)層が前記ポリエチレン系樹脂からなる層であり、
(B)層が、長鎖分岐を有する線状ポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・不飽和カルボン酸共重合体を含有する樹脂からなる層である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。 - JIS−K7361に基づき測定されるヘイズ値が4〜12%であり、JIS−Z1709に基づき温度120℃で測定される熱収縮率がフィルムの縦方向、横方向共に38%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- フィルム厚みが15μm以上80μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載のポリエチレン系熱収縮性フィルム。
- 環状ダイから円筒状に溶融押し出された樹脂内にエアーを吹き込み、該円筒状の溶融樹脂を膨らませ、冷却固化し、インフレーションフィルムを成形する工程を含み、ブロー比(フィルム膨張比)が6.0〜10.0となるよう成形した後、二次延伸工程を行わないことを特徴とするポリエチレン系熱収縮性フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014021802A JP2015110719A (ja) | 2013-11-07 | 2014-02-07 | ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013231047 | 2013-11-07 | ||
JP2013231047 | 2013-11-07 | ||
JP2014021802A JP2015110719A (ja) | 2013-11-07 | 2014-02-07 | ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015110719A true JP2015110719A (ja) | 2015-06-18 |
Family
ID=53525802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014021802A Pending JP2015110719A (ja) | 2013-11-07 | 2014-02-07 | ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015110719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112175285A (zh) * | 2020-07-30 | 2021-01-05 | 上海森韦得实业有限公司 | 一种可降低碳排放的热收缩薄膜的制备方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5729426A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | Molding method of two-layered film |
JPS613728A (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-09 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱収縮性フイルムの製造方法 |
JPS63194928A (ja) * | 1987-02-09 | 1988-08-12 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱収縮包装用ポリエチレンフイルムの製造方法 |
JPS6477516A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | Honshu Paper Co Ltd | Shrink film for pallet package |
JPH0760833A (ja) * | 1993-08-23 | 1995-03-07 | Mitsubishi Chem Corp | インフレーション樹脂フィルムの成形方法 |
JP2006272802A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ストレッチシュリンク積層フィルムおよびその製造方法 |
JP2008080744A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 |
JP2010031270A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-02-12 | Japan Polyethylene Corp | ポリエチレン樹脂組成物およびそれよりなるインフレーションフィルム |
JP2015063650A (ja) * | 2013-02-04 | 2015-04-09 | 積水フィルム株式会社 | 熱収縮ポリエチレンフィルムの製造方法及び当該製造方法により得られる熱収縮ポリエチレンフィルム |
-
2014
- 2014-02-07 JP JP2014021802A patent/JP2015110719A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5729426A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | Molding method of two-layered film |
JPS613728A (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-09 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱収縮性フイルムの製造方法 |
JPS63194928A (ja) * | 1987-02-09 | 1988-08-12 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱収縮包装用ポリエチレンフイルムの製造方法 |
JPS6477516A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | Honshu Paper Co Ltd | Shrink film for pallet package |
JPH0760833A (ja) * | 1993-08-23 | 1995-03-07 | Mitsubishi Chem Corp | インフレーション樹脂フィルムの成形方法 |
JP2006272802A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ストレッチシュリンク積層フィルムおよびその製造方法 |
JP2008080744A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 |
JP2010031270A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-02-12 | Japan Polyethylene Corp | ポリエチレン樹脂組成物およびそれよりなるインフレーションフィルム |
JP2015063650A (ja) * | 2013-02-04 | 2015-04-09 | 積水フィルム株式会社 | 熱収縮ポリエチレンフィルムの製造方法及び当該製造方法により得られる熱収縮ポリエチレンフィルム |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
サンテックスSフィルム, JPN7017003520, 27 October 2017 (2017-10-27), JP, ISSN: 0003676078 * |
ランディファイブNP300, JPN7017003519, 27 October 2017 (2017-10-27), ISSN: 0003676077 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112175285A (zh) * | 2020-07-30 | 2021-01-05 | 上海森韦得实业有限公司 | 一种可降低碳排放的热收缩薄膜的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4848020B2 (ja) | 延伸積層フィルム及び袋 | |
WO1991005004A1 (fr) | Film de polyethylene a orientation biaxiale | |
JP5893091B2 (ja) | ポリエチレン系架橋シュリンクフィルム | |
JP2017516686A (ja) | コレーションシュリンクフィルム保護構造 | |
JP4915749B2 (ja) | ポリオレフィン系多層シュリンクフィルム | |
US20090230595A1 (en) | Stretch/shrink layered film and process for producing the same | |
JP4906085B2 (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 | |
JP3751965B2 (ja) | ポリオレフィン系多層シュリンクフィルム | |
JP2008080744A (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 | |
JP5587136B2 (ja) | 収縮仕上がり性に優れたポリオレフィン系熱収縮性フィルム | |
JP5722081B2 (ja) | 収縮仕上がり性に優れたポリエチレン系架橋シュリンクフィルム | |
JP4721933B2 (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 | |
JP2016215480A (ja) | ポリエチレン系架橋シュリンクフィルム | |
JP2015110719A (ja) | ポリエチレン系熱収縮性フィルムおよびその製造方法 | |
JP5545627B2 (ja) | ポリオレフィン系薄膜多層シュリンクフィルム | |
JP5660852B2 (ja) | 収縮仕上がり性に優れたポリオレフィン系熱収縮性フィルム | |
JP4721925B2 (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法 | |
JP2007062384A (ja) | ポリオレフィン系積層ストレッチシュリンクフィルム | |
JP4896421B2 (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2007030269A (ja) | ストレッチシュリンク積層フィルムおよびその製造方法 | |
EP4201674A1 (en) | Multi-layer film structure comprising multimodal ethylene terpolymers and recycled ldpe for collation-shrink films | |
JP2011240619A (ja) | オーバーラップ包装用スチレン系熱収縮性フィルム | |
JP2017105947A (ja) | ポリオレフィン系熱収縮性フィルム | |
WO2023117419A1 (en) | Multi-layer film structure comprising multimodal ethylene copolymers and recycled ldpe for collation-shrink films | |
JP2021112852A (ja) | 熱収縮性ガスバリアフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20150512 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20150519 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150519 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150629 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170721 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171107 |