JP2015108403A - 圧力緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁力を用いて減衰力の調整を行う圧力緩衝装置における装置の信頼性を向上させる。【解決手段】油圧緩衝装置1は、液体を収容するシリンダ部と、シリンダ部内の液体が流れるバルブポート421Pと、バルブポート421Pを開閉するバルブ422と、磁力を発生させるソレノイドユニットと、ソレノイドユニットが発生する磁力をバルブ422に与えずに、磁力によってバルブ422をバルブポート421Pに押付ける押付部(伝達部43,移動プレート44)とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、圧力緩衝装置に関する。
自動車等の車両の懸架装置は、走行中に路面から車体へ伝達される振動を適切に緩和して、乗心地や操縦安定性を向上させるために減衰力発生機構を用いた圧力緩衝装置を備えている。そして、圧力緩衝装置では、例えばロッド部材の一方向および他方向の移動に伴って生じる流体の流れを制御して減衰力を発生させている。
また、圧力緩衝装置においては、発生させる減衰力を調整可能に構成したものが知られている。例えば、公報記載の従来技術として、磁性体製のインナヨークと、インナヨークの外周に設けられた電磁コイルと、電磁コイルを外囲する磁性体製のアウタヨークと、インナヨークまたはアウタヨークと一体に形成される弁座に圧接するとともに開弁時に弁座との間に開口を形成する磁性体製のバルブプレートと、バルブプレートを支持するとともに摺接部がその外周に設けられたバルブホルダと、アウタヨークの外周とシリンダの内周との間に形成されるとともに摺接部によって第2油室と区画された環状油路とを有するピストンを備えた圧力緩衝装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−167304号公報
ところで、例えば磁力を用いて減衰力の調整を図る圧力緩衝装置における装置の従来技術として、減衰力を発生させるバルブに磁力を直接的に作用させてバルブを吸引し減衰力を調整するものが知られている。この圧力緩衝装置に設けられたバルブは、磁力を帯び、例えば流体に混入していた鉄などの異物を吸着する恐れがあった。これにより、圧力緩衝装置は、バルブにおいて更なる異物を挟み込むことを引き起こし、所望とする減衰力を発生させることができなくなるおそれがあった。その結果、圧力緩衝装置は、装置の信頼性を低下させる恐れがあった。
本発明は、磁力を用いて減衰力の調整を行う圧力緩衝装置における装置の信頼性を向上させることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、液体を収容する収容部と、収容部内の液体が流れる流路と、流路を開閉するバルブと、磁力を発生させる磁力発生部と、磁力発生部が発生する磁力をバルブに与えずに、磁力によってバルブを流路に押付ける押付部とを備える圧力緩衝装置である。このような構成とすることにより、バルブに磁力を与えることなくバルブを油路に対して押し付けることができるため、例えばバルブに異物が吸着することが抑制され、磁力を用いて減衰力の調整を行う圧力緩衝装置における装置の信頼性を向上させることが可能になる。
本発明によれば、磁力を用いて減衰力の調整を行う圧力緩衝装置における装置の信頼性を向上させることが可能になる。
実施形態1の油圧緩衝装置の全体構成図である。 実施形態1のピストン部の断面図である。 実施形態1のピストン部の分解斜視図である。 図2に示す矢印IV部の拡大図である。 (a)および(b)は、油圧緩衝装置の動作を説明するための図である。 実施形態2の油圧緩衝装置を説明するための図である。 実施形態3の油圧緩衝装置を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の油圧緩衝装置1の全体構成図である。
図2は、実施形態1のピストン部30の断面図である。
〔油圧緩衝装置1の構成・機能〕
油圧緩衝装置1は、図1に示すように、シリンダ部10と、他方側がシリンダ部10の外部に突出して設けられるとともに一方側がシリンダ部10の内部に摺動可能に挿入されるロッド20と、ロッド20の一方側の端部に設けられるピストン部30と、シリンダ部10の一方側の端部に配置されるボトムバルブ部50とを備えている。そして、油圧緩衝装置1は、四輪自動車や二輪自動車等において車体と車軸との間に設けられて、シリンダ部10に対するロッド20の振動の減衰を行う。
なお、以下の説明においては、図1に示す油圧緩衝装置1の軸方向における図中下側を「一方側」と称し、図中上側を「他方側」と称する。
シリンダ部10は、シリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒体12と、外筒体12の軸方向の一方側の端部を塞ぐ底部13と、ロッド20をガイドするロッドガイド14と、シリンダ部10内のオイルの漏れやシリンダ部10内への異物の混入を防ぐオイルシール15と、を備えている。
ピストン部30は、図2に示すように、一方側に設けられるバルブユニット300と、バルブユニット300の他方側に設けられる減衰力調整部400とを有している。
バルブユニット300は、図2に示すように、ピストン31と、ピストン31の一方側に設けられる伸側減衰バルブ32と、ピストン31の他方側に設けられる圧側減衰バルブ33と、ピストン31の外周に取り付けられるピストンリング34と、伸側減衰バルブ32の一方側に設けられるナット35とを有する。
減衰力調整部400は、図2に示すように、ハウジング41と、ハウジング41の内側であって軸方向の中央部に設けられるバルブ部42と、バルブ部42を間に挟むように設けられる押付部430と、ハウジング41の内側であって押付部430の他方側に配置されるソレノイドユニット45とを備えている。また、押付部430は、後述の移動プレート44の移動をバルブ部42に伝達する伝達部43と、ソレノイドユニット45が発生する磁力によって移動する移動プレート44(移動部材)とを有している。
まず、実施形態1に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、液体を収容するシリンダ11(収容部)と、シリンダ11に収容された液体が流れる後述のバルブポート421P(流路)と、バルブポート421Pを開閉する後述のバルブ422と、磁力を発生させるソレノイドユニット45(磁力発生部)と、ソレノイドユニット45が発生する磁力をバルブ422に与えずに、磁力によってバルブ422をバルブポート421Pに押付ける押付部430とを備えている。
以下で、各々の構成について詳述する。
[シリンダ部10の構成・機能]
シリンダ11は、薄肉円筒状の部材であり、一方側の端部がボトムバルブ部50によって閉じられ、他方側の端部がロッドガイド14によって閉じられている。そして、シリンダ11は、内部に液体の一例としてのオイルを収容する。
シリンダ11には、ピストン部30が内周面に対して軸方向に移動可能に設けられている。そして、ピストン部30は、シリンダ11内の空間のオイルを収容する第1油室Y1と第2油室Y2とに区画する。本実施形態では、ピストン部30の一方側に第1油室Y1が形成され、ピストン部30の他方側に第2油室Y2が形成される。
外筒体12は、シリンダ11の外側に設けられ、シリンダ11との間にリザーバ室Rを形成する。リザーバ室Rは、ロッド20の軸方向における移動に応じて、シリンダ11内のオイルを吸収したりシリンダ11にオイルを供給したりする。
底部13は、ボトムバルブ部50を支持し、外筒体12の一方側の端部を塞ぐ。ロッドガイド14は、シリンダ11および外筒体12の他方側の端部に取り付けられ、開口部に設けられるブッシュ等を介してロッド20を軸方向に移動可能に支持する。
オイルシール15は、金属等のリングの内外周にゴム等の樹脂を一体化させた部材であって、外筒体12の他方側の端部に固定される。
[ロッド20の構成・機能]
ロッド20は、内部に軸方向に貫通する貫通孔21Hを有する棒状の部材である。ロッド20の一方側取付部21aには、ボルトが形成され、ピストン部30(より詳細には、後述するハウジング41)が取り付けられる。ロッド20の他方側取付部21bには、ボルトが形成され、油圧緩衝装置1を自動車などの車体などに連結するための連結部材(不図示)が取り付けられる。
[ピストン部30の構成・機能]
図3は、実施形態1のピストン部30の分解斜視図である。
図4は、図2に示す矢印IV部の拡大図である。
(バルブユニット300の構成・機能)
ピストン31は、中央部に後述するハウジング41のロッド部411を通すボルト孔31Rを有する略円柱状の部材である。そして、ピストン31は、ボルト孔31Rよりも半径方向の外側にて軸方向に形成された第1油路311と、第1油路311よりも半径方向のさらに外側にて軸方向に形成された第2油路312とを有する。
伸側減衰バルブ32は、後述のハウジング41のロッド部411を通すボルト孔32Rを有する円盤状の金属板材を複数備えて構成される。伸側減衰バルブ32は、ナット35によってピストン31の一方側の端部に向けて押さえつけられる。そして、伸側減衰バルブ32は、ピストン31の第1油路311の一方側を開閉可能にするとともに、第2油路312の一方側を常に開放する。
圧側減衰バルブ33は、後述のロッド部411を通すボルト孔33Rを有する円盤状の金属板材を複数備えて構成される。また、圧側減衰バルブ33は、ボルト孔33Rよりも半径方向の外側であって、ピストン31の第1油路311に対応する位置に油孔331を有する。圧側減衰バルブ33は、後述のハウジング41の一方側の端部とピストン31の他方側の端部とに挟み込まれる。そして、圧側減衰バルブ33は、ピストン31の第2油路312の他方側を開閉可能にするとともに、油孔331によって第1油路311の他方側を常に開放する。
ピストンリング34は、ピストン31の外周に形成される溝に装着される。ピストンリング34は、シリンダ11の内周面にスライド可能に接触するように設けられる。そして、ピストンリング34は、シリンダ11とピストン31との間の摩擦抵抗を低減する。
ナット35は、後述のハウジング41のロッド部411に形成される雄ねじに嵌る。そして、ナット35は、ピストン31、伸側減衰バルブ32、圧側減衰バルブ33およびピストンリング34を間に挟み込む。そして、ナット35は、これらの部材を、ハウジング41を介してロッド20に固定する。
(減衰力調整部400の構成・機能)
ハウジング41は、一方側に形成されるロッド部411と、他方側に形成される円筒部412と、円筒部412の他方側の端部に取り付けられる蓋部413とを有する。
ロッド部411は、円筒部412の一方側の端部からさらに一方側に向けて伸びる棒状の部分である。ロッド部411の外径は、円筒部412と比較して小さく形成される。また、ロッド部411は、内側において軸方向に貫通する貫通孔411Hを有している。
さらに、ロッド部411は、バルブユニット300のナット35に接続する雄ねじを有している。そして、ロッド部411は、ピストン部30を保持する。
円筒部412は、内側が中空に形成されるとともに一方側の端部に底部412Bを有する有底円筒状に形成された部材である。そして、円筒部412は、内側にバルブ部42、伝達部43、移動プレート44およびソレノイドユニット45を収容する。そして、円筒部412の他方側の開口は、蓋部413によって閉じられる。
また、円筒部412の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、ハウジング41は、円筒部412とシリンダ11との間において隙間が形成される(図1参照)。この隙間は、後述するように、ピストン部30が軸方向に移動する際にオイルが流れる経路を構成する。
さらに、円筒部412は、図3に示すように、半径方向に貫通する開口部412Hを複数備えている。開口部412Hは、複数(本実施形態では4箇所)形成され、周方向に略等間隔に配置される。そして、開口部412Hは、図4に示すように、後述するバルブボディ421の開口部421Hに連絡する。
蓋部413は、図2に示すように、中央部にロッド20の一方側取付部21aに接続する雌ねじを有する厚肉円筒状の部材である。また、蓋部413は、外周に円筒部412と接続する雄ねじが形成される。そして、蓋部413は、シール部材を介して円筒部412と接続する。さらに、蓋部413は、シール部材を介してロッド20に接続する。本実施形態では、ハウジング41の蓋部413を介して、ピストン部30がロッド20の一方側の端部に固定される。
バルブ部42は、図4に示すように、バルブボディ421と、バルブボディ421の一方側に設けられるバルブ422と、バルブ422のさらに一方側に設けられるバルブシート423とを有する。
バルブボディ421は、図3に示すように、略円柱状に形成される部材である。そして、バルブボディ421は、ハウジング41の円筒部412の内周に固定される。また、バルブボディ421は、一方側の端面において他方側に凹む環状のバルブポート421Pが形成される。さらに、バルブボディ421は、半径方向に貫通する開口部421Hを有する。開口部421Hは、図4に示すように、一方がバルブポート421Pに連絡し、他方がハウジング41の開口部412Hに連絡する。
さらに、バルブボディ421は、図4に示すように、中央部に軸方向に貫通する貫通孔421Rと、シール部材436を保持するための保持溝421Tとを有する。
そして、貫通孔421Rは、後述するガイド部材432の連結部432Jおよび後述するプルロッド431が貫通して設けられる。そして、バルブボディ421は、貫通孔421Rの一方側において後述のガイド部材432を保持する。さらに、バルブボディ421は、貫通孔421Rの他方側にてシール部材436を介して、後述のプルロッド431を軸方向に移動可能に支持する。
バルブ422は、中央部に後述するガイド部材432の連結部432Jを通す開口部422Hを有する部材である。また、本実施形態のバルブ422は、鉄などを材料とする金属部材によって構成される。そして、バルブ422は、図3に示すように、開口部422H以外の開口は形成されない略円盤状の形状の板材である。なお、バルブ422は、油圧緩衝装置1において流路を開閉する部材としての汎用品を用いることができる。
バルブ422は、バルブボディ421のバルブポート421Pを覆うことが可能な外径を有する。そして、バルブ422は、バルブポート421Pの一方側を開閉可能に設けられる。
また、本実施形態のバルブ422は、ソレノイドユニット45が形成する磁界の外側に配置される。バルブ422が磁界の外側に配置されることは、例えば後述するようにバルブ422に鉄などの異物が磁力によって吸着していないことで確認できる。
バルブシート423は、中央部に後述するガイド部材432の連結部432Jを通す開口部423Hを有する部材である。また、バルブシート423の外径は、バルブ422よりも小さく形成されるとともに、軸方向においてバルブポート421Pに重ならないように設定されている。バルブシート423は、本実施形態では、バルブ422がバルブポート421Pを開く際、バルブ422がバルブボディ421側に向けて凸となるように変形するように作用する。
伝達部43は、図4に示すように、軸方向に伸びて形成されるプルロッド431と、プルロッド431の一方側に配置されるガイド部材432と、ガイド部材432の一方側に設けられるプリセットバルブ433と、プリセットバルブ433の他方側に設けられるカラー434と、プリセットバルブ433の一方側に設けられる固定部材435とを有する。
プルロッド431(介在部材)は、移動プレート44とバルブ422との間に設けられ、ソレノイドユニット45が発生する磁力によって吸引および反発しない部材である。すなわち、プルロッド431には、ソレノイドユニット45が形成する磁界によって磁化されない材料、あるいは、弱く磁化する常磁性体の材料を用いている。具体的には、プルロッド431には、アルミニウムや樹脂等の材料を用いることができる。そして、プルロッド431は、一方側にてプリセットバルブ433およびカラー434を介してバルブ422に接続し、他方側にて移動プレート44に接続する。
ガイド部材432は、一方側に形成されるガイド部432Gと、他方側に形成される連結部432Jとを有する。
ガイド部432Gは、図3に示すように、略円柱状に形成される部分である。ガイド部432Gは、外径がバルブポート421Pの外縁と略等しくなるように設定される。そして、図4に示すように、ガイド部432Gには、カラー434が嵌め込まれ、カラー434が軸方向移動可能に保持する。そして、ガイド部432Gは、軸方向におけるカラー434の移動を案内する。なお、ガイド部432Gの角は、曲率を有する所謂アール形状に形成され、カラー434が引っかかりにくくなるように構成している。
連結部432Jは、バルブボディ421の貫通孔421Rに例えばねじ等により締結される。そして、ガイド部材432は、連結部432Jによって、バルブボディ421に対して固定される。
プリセットバルブ433は、プルロッド431を通す開口部433Hを有する略円形状の部材である。また、本実施形態では、プリセットバルブ433は、図4に示すように、軸方向に切断した断面において、屈曲部433Cを有している。そして、プリセットバルブ433は、半径方向の外側に向かうに従って、バルブ422に対する軸方向の距離が遠くなるように形成される。すなわち、図3および図4に示すように、プリセットバルブ433は、バルブ422に向けて外側に凸となるように屈曲している。
そして、プリセットバルブ433(弾性部材)は、バルブポート421P(流路)を閉じる方向にバルブ422を付勢する。本実施形態では、図4に示すように、プリセットバルブ433は、カラー434を介してバルブ422を付勢し、バルブ422がバルブポート421Pを閉じる方向に付勢する。なお、本実施形態では、プリセットバルブ433は、後述するように移動プレート44がソレノイドユニット45によって吸引されていない状態であっても、バルブ422がバルブポート421Pを押し付けるように構成している。
カラー434は、略円筒状の部材である。カラー434の内径は、ガイド部材432のガイド部432Gの外径よりも大きく形成される。そして、カラー434は、一方側においてプリセットバルブ433に接続し、他方側においてバルブ422に接続する。
固定部材435は、プルロッド431の一方側の端部にプリセットバルブ433を固定する。
移動プレート44は、図3に示すように、中央部にプルロッド431を通す開口部44Hを有する略円盤状に形成された部材である。移動プレート44は、ソレノイドユニット45が発生させる磁力に吸引されて移動する。移動プレート44は、本実施形態のソレノイドユニット45が形成する磁界によって磁化する強磁性体を材料に用いている。具体的には、移動プレート44の材料には、鉄やコバルトなどを用いることができる。
また、移動プレート44は、図2に示すように、ソレノイドユニット45が形成する磁界の内側に入るように配置される。さらに、移動プレート44は、ソレノイドユニット45が形成する磁界の外側にバルブ422が位置するように、バルブ422に対して一定の距離をおいて配置される。
ソレノイドユニット45は、図2に示すように、アウタハウジング451と、インナハウジング452とソレノイド453とを有する。
アウタハウジング451は、中空に形成されるとともに他方側が端部451bにより閉じられた略有底円筒状に形成された部材である。そして、アウタハウジング451は、内側にソレノイド453およびインナハウジング452を収容する。
また、アウタハウジング451の外径は、ハウジング41の内径よりも小さく形成される。従って、図2に示すように、アウタハウジング451とハウジング41との間には、空間が形成される。さらに、図2に示すように、アウタハウジング451は、ボルトなどの固定部材によってハウジング41に固定される。
インナハウジング452は、アウタハウジング451の内側において、軸方向に形成される。インナハウジング452の外径は、アウタハウジング451の内径よりも小さく形成される。そして、インナハウジング452は、アウタハウジング451との間に空間を形成する。
ソレノイド453は、アウタハウジング451とインナハウジング452との間の空間に設けられる。また、ソレノイド453は、ロッド20の貫通孔21H内を通される不図示の導線に接続する。さらに、ソレノイド453は、不図示の制御ユニットによる制御に基づいて通電されることで所定の磁界を形成する。
そして、本実施形態のソレノイドユニット45では、図2に示すように、ソレノイド453の他方側に位置するアウタハウジング451の端部451bと、ソレノイド453の一方側に位置する移動プレート44とのサイズを以下のように設定している。すなわち、本実施形態では、アウタハウジング451の端部451bの半径方向の長さと、移動プレート44の半径方向の長さとが略等しくなるように設定している。そして、本実施形態では、ソレノイドユニット45は、移動プレート44との間において閉磁路を形成するように構成している。これによって、本実施形態では、ソレノイドユニット45が発生する磁力が、ソレノイドユニット45および移動プレート44の外部に漏れないようにしている。
さらに、アウタハウジング451の他方側の端部451bの軸方向の厚さと、移動プレート44の軸方向の厚さとは、略等しくすることが好ましい。この場合、ソレノイドユニット45が発生する磁力を、ソレノイドユニット45および移動プレート44の外部にさらに漏れにくく構成することができる。
[ボトムバルブ部50の構成・機能]
ボトムバルブ部50は、図1に示すように、複数の油路を有するバルブボディ51と、バルブボディ51の一方側に設けられる圧側バルブ521と、バルブボディ51の他方側に設けられる伸側バルブ522とを備える。そして、ボトムバルブ部50は、油圧緩衝装置1の一方側の端部に設けられて、リザーバ室Rと第1油室Y1とを区分する。
バルブボディ51は、底部13との間にオイルを収容可能な空間511Sを形成する。また、バルブボディ51は、第1油路511と、第1油路511よりも半径方向の外側に軸方向に形成された第2油路512とを有する。第1油路511および第2油路512は、円周方向に等間隔に複数形成されており、第1油室Y1と後述の空間511Sとを連絡する。
さらに、バルブボディ51は、半径方向に開口する開口部511Hを有している。そして、バルブボディ51は、開口部511Hが空間511Sとリザーバ室Rとの間のオイルの流れを連絡する。
圧側バルブ521は、略円盤状の金属板材によって構成される。圧側バルブ521は、第1油路511の一方側を開閉可能にするとともに、第2油路512の一方側を常に開放する。
また、伸側バルブ522は、略円盤状の金属板材によって構成される。また、伸側バルブ522は、第1油路511に対応する位置に油孔522Hを有している。そして、伸側バルブ522は、第2油路512の他方側を開閉可能にするとともに、第1油路511の他方側を常に開放する。
〔油圧緩衝装置1の動作〕
図5(a)および図5(b)は、油圧緩衝装置1の動作を説明するための図である。なお、図5(a)は圧縮行程時のオイルの流れを示す図であり、図5(b)は伸張行程時のオイルの流れを示す図である。
まず、油圧緩衝装置1の圧縮行程時のオイルの流れを説明する。
図5(a)に示すように、ロッド20が図中白抜き矢印で示すようにシリンダ部10に対して軸方向の一方側へ移動すると、ピストン部30によって第1油室Y1内のオイルが押される。その結果、第1油室Y1内の圧力が上昇する。
そして、第1油室Y1のオイルは、バルブユニット300における第2油路312を流れる。さらに、第2油路312において高まったオイルの圧力によって、圧側減衰バルブ33が撓む。そして、第2油路312内のオイルは、圧側減衰バルブ33を押し開きながら第2油室Y2に流れる。この第2油路312および圧側減衰バルブ33をオイルが流れる際に生じる抵抗によって減衰力が発生する。
また、ボトムバルブ部50においては、ピストン部30の軸方向の一方側への移動によって、第1油室Y1のオイルの圧力が高まる。これによって、オイルは、伸側バルブ522の油孔522Hを通ってバルブボディ51の第1油路511に流れる。第1油路511にて高まったオイルの圧力によって、圧側バルブ521が撓む。そして、圧側バルブ521を押し開きながら第1油路511から空間511Sにオイルが流れる。さらに、空間511Sに流れたオイルは、開口部511Hを介してリザーバ室Rに流れる。
次に、油圧緩衝装置1の伸張行程時のオイルの流れを説明する。
図5(b)に示すように、ロッド20が白抜き矢印のようにシリンダ部10に対して軸方向の他方側へ移動すると、ピストン部30によって第2油室Y2内のオイルが押される。その結果、第2油室Y2内の圧力が上昇する。
そして、第2油室Y2のオイルは、バルブユニット300における油孔331を通って第1油路311に流れる。さらに、第1油路311において高まったオイルの圧力によって、伸側減衰バルブ32が撓む。そして、第1油路311内のオイルは、伸側減衰バルブ32を押し開きながら第1油室Y1に流れ出る。そして、この第1油路311および伸側減衰バルブ32をオイルが流れる際に生じる抵抗によって減衰力が発生する。
さらに、本実施形態のピストン部30においては、ロッド20が他方側に向かうことによって第2油室Y2内の圧力が上昇する。これによって、減衰力調整部400を介したオイルの流れが生じる。
第2油室Y2においてオイルの圧力が高まることによって、ハウジング41の開口部412Hから、バルブボディ421の開口部421Hにオイルが流れる。さらに、オイルは、開口部421Hからバルブポート421Pに流れる。そして、バルブポート421Pにおいて高まったオイルの圧力によって、バルブ422が撓む。そして、オイルは、バルブポート421Pから円筒部412の一方側の空間に流れる。その後、円筒部412の一方側の空間からロッド部411の貫通孔411Hを経て第1油室Y1にオイルが流れる。このバルブポート421Pおよびバルブ422をオイルが流れる際に生じる抵抗によって減衰力が発生する。
なお、バルブ422は、カラー434から受ける伝達部43によるバルブポート421Pを閉じる方向の押付力に抗して撓む。従って、減衰力調整部400のバルブ422において生じる減衰力の大きさは伝達部43による押付力に左右される。この減衰力調整部400における減衰力の調整は後に詳しく説明する。
また、ボトムバルブ部50においては、ピストン部30の軸方向の他方側への移動によって、第1油室Y1に負圧が発生する。そして、リザーバ室Rのオイルは、開口部511Hを通って空間511Sからバルブボディ51の第2油路512にオイルが流れる。そして、第2油路512にて高まったオイルの圧力によって、伸側バルブ522が撓む。さらに、伸側バルブ522を押し開きながら第2油路512から第1油室Y1にオイルが流れる。
〔減衰力の可変について〕
引き続いて、油圧緩衝装置1における減衰力の変更について説明する。
例えば、図2に示すように、ソレノイドユニット45において発生させる磁力を大きくする。そうすると、ソレノイドユニット45に移動プレート44が強く吸着される。そして、移動プレート44がソレノイドユニット45側に引き寄せられることによって、図4に示すように、移動プレート44に接続するプルロッド431に他方側に向かう力が掛かる。さらに、プルロッド431に接続するプリセットバルブ433が弾性力を発揮しながらカラー434をバルブ422に押し付ける。本実施形態では、バルブ422は、一方側に向けて撓むことでバルブポート421Pを開く。そのため、カラー434がバルブ422を一方側から他方側に押し付ける押付力が大きくなることで、バルブ422が開き難くなる。その結果、減衰力調整部400にて発生する減衰力が大きくなる。
一方で、図2に示すように、ソレノイドユニット45において発生させる磁力を小さくする。そうすると、ソレノイドユニット45に移動プレート44が弱く吸着される。そのため、図4に示すように、プルロッド431を介して移動プレート44に接続するカラー434がバルブ422を一方側から他方側に押し付ける押付力が小さくなる。そうすると、バルブ422が開き易くなる。その結果、減衰力調整部400にて発生する減衰力が小さくなる。
以上のようにして、本実施形態では、ソレノイドユニット45にて発生させる磁力の大きさを変化させることによって、カラー434がバルブ422を押し付ける押付力が変更される。そして、バルブ422の変形しやすさを調整することにより、油圧緩衝装置1における減衰力を変更することができる。
なお、本実施形態の減衰力調整部400は、プリセットバルブ433を備えている。これによって、ソレノイドユニット45において磁力を発生させていない状態であっても、プリセットバルブ433がカラー434を一定の力でバルブ422に押し付けるように構成される。従って、ソレノイドユニット45における通電の有無にかかわらず、減衰力調整部400において所定の減衰力を生じさせることができる。
さらに、例えばプルロッド431の軸方向の長さなど部品の製造誤差が生じることが考えられる。これに対して、本実施形態の減衰力調整部400では、プリセットバルブ433を介してバルブ422を押し付ける構成を採用することによって、プリセットバルブ433の弾性変形によって誤差を吸収できる。その結果、減衰力調整部400において発生させる減衰力を安定させることが可能になる。
そして、以上のように構成される減衰力調整部400においては、ソレノイドユニット45が発生する磁力がバルブ422に直接作用するものではない。従って、例えばオイルに鉄などの異物が混入していた場合であって、バルブ422が磁化されないためバルブ422への異物の吸着が抑制される。これによって、油圧緩衝装置1の信頼性を向上させることが可能になる。
また、本実施形態のソレノイドユニット45では、図2に示すように、ソレノイド453の半径方向の長さに対して、ソレノイド453の一方側に位置する移動プレート44の半径方向の長さ、および他方側に位置するアウタハウジング451の端部451bの半径方向の幅をほぼ等しくしている。これによって、ソレノイド453が形成する磁界が閉磁路となるため、磁力漏れが抑制される。従って、ソレノイドユニット45および移動プレート44以外の部材に対する磁力の影響が抑制されため、バルブ422における鉄などの強磁性体の異物の吸着が抑制される。さらに、例えばハウジング41に対する磁力漏れも抑制される。これによって、例えばハウジング41に磁力が影響することに起因したハウジング41の外周への異物の吸着を防止することができる。
そして、本実施形態では、オイルが収容されるシリンダ11内の空間を区画するとともにシリンダ11の軸方向に移動可能に設けられるピストン部30(区画部)を有し、ソレノイドユニット45および移動プレート44は、ピストン部30を形成するハウジング41内に設けられる。そして、本実施形態では、ソレノイドユニット45と移動プレート44とがオイルに接触していない。そのため、例えば移動プレート44がソレノイドユニット45に吸着されて、移動プレート44がソレノイドユニット45に接触した際に生じる接触音がオイルを介して伝搬することが抑制される。
なお、ソレノイドユニット45と移動プレート44との間に弾性体を介在させることで、接触音の発生を抑制しても構わない。この場合、例えばソレノイドユニット45と移動プレート44との間にバネなどの弾性部材を介在させても良い。また、例えば移動プレート44の周囲をシリコーン樹脂などの弾性材料によってコーティングしても良い。
さらに、例えば図2に示す、アウタハウジング451とハウジング41との間の空間にウレタンなどの吸音部材を設けることで、さらに接触音の伝搬を抑制しても構わない。
また、上記の実施形態として説明した構成では、他方側の第2油室Y2から一方側の第1油室Y1に向けてオイルが流れる経路であるバルブポート421Pに対して設けられるバルブ422を、伝達部43によって他方側に「引く方向」に移動させてバルブポート421Pに押し付ける構成を採用している。しかしながら、この構成に限定するものではない。
例えば、移動プレート44を磁石に代えることによって、ソレノイドユニット45にて磁力を発生させた際に一方側に向けて伝達部43を「押す方向」に移動させても良い。この場合、例えば、一方側の第1油室Y1から他方側の第2油室Y2に向けてオイルが流れる経路に設けられるバルブ422を押し付けることができる。
さらに、上記の実施形態として説明した構成は、他方側の第2油室Y2から一方側の第1油室Y1に向けてオイルが流れる経路であるバルブポート421Pに対してのみバルブ422および伝達部43を設け、伸張行程においてのみ減衰力を調整可能な構成としているが、この構成に限定するものではない。
例えば、ピストン部30の軸方向における一方向の移動に伴って第1油室Y1から第2油室Y2へと向かう軸方向の一方側から他方側への第1特定方向にオイルを流す第1の流路と、ピストン部30の軸方向における他方向の移動に伴って第2油室Y2から第1油室Y1へと向かう他方側から一方側への第2特定方向のオイルの流れを反転させて、第1特定方向に沿ってオイルを流す第2の流路とを形成する。そして、第1の流路および第2の流路を開閉して、第1の流路および第2の流路におけるオイルの流れを制御するバルブを設ける。このバルブに対して、本実施形態のように、ソレノイドユニット45、移動プレート44および伝達部43によって第1の流路および第2の流路にバルブを押し付けるようにしても良い。これによって、バルブに異物が吸着しにくく信頼性を高めることが可能になるとともに、伸張行程および圧縮行程における減衰力の調整を単一の機構によって実現することができる。
<実施形態2>
図6は、実施形態2の油圧緩衝装置1を説明するための図である。
なお、実施形態2において実施形態1と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態2の油圧緩衝装置1では、図6に示すように、シリンダ部10の外側にソレノイドユニット45を配置している。
具体的には、実施形態2の油圧緩衝装置1は、ロッド20の他方側の端部にソレノイドユニット45が設けられ(図6参照)、ロッド20の一方側の端部にハウジング41、バルブ部42および伝達部43が設けられる(図2参照)。
そして、ロッド20は、内側に軸方向に長く延びて形成されるプルロッド631を有している。プルロッド631は、貫通孔21Hにおいて軸方向に移動可能に設けられる。そして、プルロッド631は、一方側の端部に、実施形態1と同様に伝達部43が設けられる。伝達部43は、実施形態1と同様にバルブ部42におけるバルブ422の減衰力を調整可能に構成される。また、プルロッド631は、他方側の端部に移動プレート44が接続される。
以上のように構成される実施形態2の油圧緩衝装置1においても、ソレノイドユニット45が発生する磁力に移動プレート44が吸着される。そして、移動プレート44に接続するプルロッド631が軸方向の他方側に移動する。このプルロッド631の他方側への移動によって、実施形態1と同様に伝達部43を介してバルブ422の開きやすさが調整される。その結果、バルブ422にて発生する減衰力が変化する。
なお、実施形態2の油圧緩衝装置1では、磁力を発生させるソレノイドユニット45が例えばバルブ部42に対してさらに遠くに配置される。そのため、ソレノイドユニット45が発生する磁力の影響がバルブ部42に及びにくく、例えばバルブ422に対する鉄などの異物の吸着がより防止される。
<実施形態3>
図7は、実施形態3の油圧緩衝装置1を説明するための図である。
なお、実施形態3において実施形態1と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態3は、図7に示すように、実施形態1の油圧緩衝装置1のボトムバルブ部50に代えて、実施形態1のピストン部30の構成をシリンダ部10の一方側の端部に設けたものである。また、実施形態3の油圧緩衝装置1では、実施形態1に示すピストン部30の上下方向が逆になった関係を有する。
実施形態3の油圧緩衝装置1において、ハウジング41は、円筒部412の内側に向けて半径方向に形成される貫通孔412Pを有する。さらに、バルブボディ421は、貫通孔421Rとバルブポート421Pとを連通する油路424を有する。
また、プルロッド431は、軸方向に形成される軸方向油路431Yと、半径方向に形成される軸方向油路431Yに連通する径方向油路431Lとを有する。軸方向油路431Yは、他方側の端部がロッド部411の貫通孔411Hに接続し、一方側の端部が径方向油路431Lに接続する。径方向油路431Lは、一方が軸方向油路431Yに接続し、他方が油路424に接続する。
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1において、ソレノイドユニット45が発生する磁力をバルブ422に与えずに、磁力によってバルブ422をバルブポート421Pに押付ける押付部430(伝達部43および移動プレート44)を備えている。
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1において、ロッド20の一方側への移動に伴って(図1参照)高まった第1油室Y1のオイルの圧力の高まりによって、第1油室Y1からリザーバ室Rに向かうオイルの流れに対して第2油路312および圧側減衰バルブ33によって減衰力が発生する。さらに、第1油室Y1のオイルは、ロッド部411の貫通孔411Hにも流れる。貫通孔411Hに流れたオイルは、軸方向油路431Y、径方向油路431Lおよびバルブポート421Pの順にさらに流れる。そして、バルブポート421Pおよびバルブ422において減衰力が発生する。なお、バルブ422を通って円筒部412の内側に流れ出たオイルは、貫通孔412Pを通ってリザーバ室Rに流れる。
また、ロッド20の他方側への移動に伴って(図1参照)、負圧が生じた第1油室Y1に対して、リザーバ室Rから第1油室Y1に向かうオイルの流れに対して第1油路311および伸側減衰バルブ32によって減衰力が発生する。さらに、減衰力調整部400においても、リザーバ室Rから第1油室Y1に向かうオイルの流れに対して、バルブポート421Pおよびバルブ422によって減衰力が発生する。
そして、図7に示すように、ソレノイドユニット45が発生する磁力の大きさを変化させることによってバルブ422の開きやすさを調整することで、バルブ422における減衰力を変更することが可能となる。そして、実施形態3の油圧緩衝装置1においても、押付部430によって、バルブ422に磁力を与えることなくバルブ422をバルブポート421Pに対して押し付けることができる。その結果、装置の信頼性を向上させることが可能になる。
なお、実施形態1〜3では、油路に対して円盤状のバルブを押し付けることで、流路を開閉する構成としているが、これに限定するものではない。例えば、油路に対して進退可能に設けられたニードルバルブを用いて流路の開口面積を変化させることで、流路を開閉しても良い。この場合においては、ニードルバルブにプルロッド431を介して移動プレート44を接続する。さらに、ソレノイドユニット45によってニードルを移動させる構成とする。この構成においても、ニードルバルブに対する異物の吸着を抑制して装置の信頼性を高めることが可能になる。
また、移動プレート44とバルブ422との間に、ソレノイドユニット45が発生する磁力を遮蔽する遮蔽部材を介在させることによって、ソレノイドユニット45が発生する磁力をバルブ422に与えずに、磁力によってバルブ422をバルブポート421Pに押付けるように構成しても構わない。
1…油圧緩衝装置、10…シリンダ部、20…ロッド、30…ピストン部、41…ハウジング、42…バルブ部、43…伝達部、44…移動プレート、45…ソレノイドユニット、300…バルブユニット、400…減衰力調整部、421…バルブボディ、421P…バルブポート、430…押付部、431…プルロッド、432…ガイド部材、433…プリセットバルブ、434…カラー

Claims (7)

  1. 液体を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された液体が流れる流路と、
    前記流路を開閉するバルブと、
    磁力を発生させる磁力発生部と、
    前記磁力発生部が発生する前記磁力を前記バルブに与えずに、前記磁力によって前記バルブを前記流路に押付ける押付部と
    を備える圧力緩衝装置。
  2. 前記押付部は、
    前記磁力発生部が発生する前記磁力によって移動する移動部材と、
    前記移動部材の移動を前記バルブに伝達する伝達部と、
    を備える請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  3. 前記伝達部は、前記移動部材と前記バルブとの間に設けられ、前記磁力発生部が発生する前記磁力によって吸引および反発しない介在部材を有している請求項2に記載の圧力緩衝装置。
  4. 前記バルブは、前記磁力発生部が形成する磁界の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  5. 前記磁力発生部は、前記移動部材との間において閉磁路を形成する請求項2に記載の圧力緩衝装置。
  6. 前記液体が収容される前記収容部内の空間を区画するとともに、前記収容部の軸方向に移動可能に設けられる区画部を有し、
    前記磁力発生部および前記移動部材は、前記区画部を形成するハウジング内に設けられる請求項2に記載の圧力緩衝装置。
  7. 前記伝達部は、前記流路を閉じる方向に前記バルブを付勢する弾性部材を有している請求項2に記載の圧力緩衝装置。
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