JP2015104459A - 放射線発生ユニットおよび放射線撮影装置 - Google Patents

放射線発生ユニットおよび放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のターゲットと前方遮蔽体とを備えた放射線発生ユニットにおける減衰半陰影を低減する。
【解決手段】 複数のターゲットと複数の隔壁部を有する前方遮蔽体とを備えたターゲットアレイと、検出部を備えた放射線検出ユニットと、を有する放射線撮影装置であって、隔壁部は、配列方向において傾斜角度分布を有する斜面を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、医療機器分野における放射線撮影装置に関する。本発明は、特に、複数のターゲットと前方遮蔽体とを有する放射線発生ユニットを備えた放射線撮影装置に関する。
近年、マンモグラフィなどの放射線撮影分野において、被検体の深さ方向の情報を分離する手法として、トモシンセシス撮影が行われている。トモシンセシス撮影は、被検体に対して複数の角度から放射線を照射して複数の画像を撮影し、得られた複数の画像を再構成することにより断層画像を取得するものである。
複数の放射線源を用いて複数の角度から被写体に順次放射線を照射することにより、放射線源を静止した状態でトモシンセシス撮影を行う技術が提案されている。特許文献1には、所定の間隔で複数の放射線発生源をアレイ状に配列された放射線源ユニットと、それぞれが放射線源の配列に対応して設けられた複数の開口を有する遮蔽体ユニットとを備えた放射線撮影装置が記載されている。
米国特許出願公開第2004/0213378号明細書 特開2010‐115270号公報
放射線撮影装置における撮影画像の分解能を規定する主たる要因として、放射線発生源における焦点径が挙げられる。本発明に係る放射線撮影装置の焦点のサイズは、電子放出源からターゲットに照射された電子線束の焦点のサイズにより実質的に規定される、本願明細書においては、これ以降、ターゲット上に電子線束により規定された電子線焦点を焦点と称する。
前述の撮影画像の高分解能化の観点から、焦点径は可能な限り小さいことが望まれる。一方で、ターゲットを構成する材料の耐熱性、放射線の出力強度の観点からは、ターゲットに流れる陽極電流密度の上限と焦点径の下限とがそれぞれ制限される。焦点径は、一般的には、ターゲットの耐熱性の観点から数十μmを下限とし、分解能の観点から数mmを上限とする有限の「焦点径」が選択される。
特許文献1に記載の放射線撮影装置において、放射線源ユニットの配列に対応させた複数の開口を有する遮蔽体ユニットを、放射線源ユニットの前方側に設けることが提案されている。
遮蔽体ユニットは、複数の放射線束を列状に分離して取り出す為に、「隔壁部」を有している。かかる隔壁部は、不要な方向への放射線の放出を制限する目的から、放射線を減衰するための「高さ(厚さ)」を有している。通常、遮蔽体ユニットの隔壁部の「高さ」は、焦点から放射線検出ユニットに向かう方向に、0.1mm以上数十mm以下の範囲が一般的に採用される。
かかる遮蔽体ユニットを有する放射線撮影装置においては、ターゲットの配列方向の外側に、「焦点径」と遮蔽体ユニットの隔壁部の「高さ」とに起因する半陰影が不可避に発生する。半陰影は、検出器から見た焦点像において放射線強度が主曝射成分と比較して低い放射線であって、撮影画像にアーチファクトを発生する不要な成分である。また半陰影は、複数のターゲットが配列する方向において放射線強度に分布を有するため、撮影画像の画質低下を招く点においても不要な成分である。
また、単一のターゲットを有した放射線撮影装置においては、前方遮蔽体の「高さ」を高くすることで半陰影を無視できる程度に無くすことが可能である。一方、複数のターゲットと遮蔽体ユニットとを備えた放射線撮影装置においては、複数の放射線束を重ねる目的から隔壁部の「高さ」が制限され、大きな半陰影空間が発生する。
さらに、半陰影空間は、複数のターゲット配列方向において、焦点の欠損の無い主曝射空間の外側に発生するため、主曝射空間よりも放射線撮影装置の外部に漏洩しやすかった。
半陰影の放射線撮影装置の外部への漏洩を抑制するために、放射線撮影装置全体を遮蔽部材で覆う形態も考えられるが、重量増加と高重心化とにより、放射線撮影装置の姿勢安定性が低下し撮影時の画像ブレが生じやすくなることが問題となる場合があった。従って、遮蔽部材の効果的な配置により半陰影の到達範囲を制限する放射線撮影装置が、ユーザビリティと撮影性能の観点から望まれていた。
また、放射線束の到達範囲が重なるように撮影する断層撮影用途にたいして、遮蔽体ユニットを有する放射線撮影装置を適用することが提案されている。特許文献2には、それぞれが複数の透過型のターゲットに対応した複数の可変開口を有する遮蔽体ユニットを備えた放射線発生ユニットが開示されている。特許文献2においては、井桁状の遮蔽体ユニットを構成する可動絞りの位置を調整することにより、複数の放射線束を互いに重ねる方法が開示されている。
かかる遮蔽体ユニットを有する放射線撮影装置においては、遮蔽体ユニットの角部を透過することで形成される半陰影が生じる。半陰影は、遮蔽体ユニットを通過した後の成分であって、放射線撮影装置の外部に漏洩する場合や、断層画像にアーチファクトを発生させたりする場合、があって低減することが期待されていた。
本発明は、放射線撮影装置の外部に漏洩する半陰影を低減した放射線撮影装置を提供することを目的とする。また、本発明は、前方遮蔽体の形状に起因する半陰影を低減した放射線発生ユニットを提供することを目的とする。
本発明の放射線発生ユニットは、列状に配列された複数のターゲットと、隣接する前記ターゲットを隔てる複数の隔壁部を有する前方遮蔽体と、前記複数のターゲットの電子入射面に電子線束を照射する電子放出源と、を備えた放射線発生ユニットであって、前記隔壁部は、前記電子入射面の法線に対して傾斜している斜面を有し、前記斜面の前記法線に対する傾斜角度は、前記ターゲットの配列方向における前記斜面の位置に応じて異なっていることを特徴とする。
また、本発明の放射線撮影装置は、前述の放射線発生ユニットと、前記ターゲットアレイに対向し複数の検出素子を備えた検出部を備えた放射線検出ユニットと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前方遮蔽体の形状に起因する減衰半陰影を低減し、撮影性能とユーザビリティに優れた放射線撮影を行うことが可能となる。
本発明の放射線発生ユニットを示す三面図(a)と、隔壁部を示す部分拡大図(b)。 本発明の放射線発生ユニットのターゲットアレイと放射線束の重なりを示す部分拡大図。 隔壁部が斜面を有しないターゲットアレイを示す部分拡大図。 本発明の放射線発生ユニットの斜面の傾斜角度と中心軸角度の関係を示す構成図(a)と、第1、第2の実施形態の配列内角度分布(b)、(c)を示すグラフ。 本発明の放射線発生ユニットの前方遮蔽体の変形例(a)、(b)を示す概略構成図と、それぞれの開口(c)、(d)を示す部分拡大図。 本発明の放射線撮影装置の第3の実施形態を示す概略構成図。 本発明の放射線撮影装置の第4の実施形態を示す概略構成図。 本発明の放射線撮影装置のシステム構成図。 本発明の放射線撮影装置の第5の実施形態を構成する放射線発生ユニットを示す三面図。 本発明の放射線撮影装置の第5の実施形態を示す概略構成図。
以下図面を参照して、本発明の放射線発生ユニット、並びに、放射線撮影装置についての実施形態を例示的に説明する。但し、各実施形態に記載されている構成の材質、寸法、形状、相対配置等は、特に記載がない限り、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
図1から図5を用いて本発明の放射線発生ユニットの実施形態について説明する。
まず、本発明の放射線発生ユニット2について図1(a)、(b)および図2を用いて説明する。図1は本発明の射線発生ユニット2を示す三面図(a)と、前方遮蔽体10を構成する隔壁部39を示す部分拡大図(b)である。
本実施形態の放射線発生ユニット2は、図1(a)に示すように、放射線を発生する複数のターゲット8と前方遮蔽体10とを備えたターゲットアレイ11と、複数の電子放出部32を備えた電子放出源14と、を備えている。
複数のターゲット8は、図1(a)、(b)に示すように、それぞれが電子入射面7と電子入射面7に対向する放出面とを有した透過型ターゲットであって、所定の配列方向Daに沿って列状に配列されている。
前方遮蔽体10は、図1(a)、(b)に示すように、それぞれが複数のターゲット8に対応して配列された複数の開口9を備えている。即ち、複数の開口9は、複数のターゲット8と同様に、配列方向Daに沿って配列されている。前方遮蔽体10は、さらに、図1(b)に示すように、電子入射面7からターゲット8の放出面の側に向けて延びることにより、隣接する一対の焦点13を隔てる隔壁部39を有している。一対の隔壁部39は、配列方向Daにおいて、開口9の開口径を規定しているとも言える。
電子放出源14は、図1(a)に示すように、複数のターゲット8のそれぞれの電子入射面7に、電子線束12を照射し焦点13を形成するように配置されている。このような配置とすることにより、図2に示すように、放射線発生ユニット2は、焦点から放射線を発生させ、隔壁部39により配列方向Daにおいて互いに分離された複数の主曝射空間38を、複数の開口9のそれぞれから取り出す。なお、図2においては、複数のターゲット8のそれぞれの電子入射面7に形成される焦点は、省略されている。
次に、本発明の放射線発生ユニット2の特徴である隔壁部39と開口9のそれぞれの配列方向における形状について、図2を用いて説明する。
図2は、ターゲット8の配列数nを5としたターゲットアレイ11の実施形態を示している。図2に示すように、複数の隔壁部39のそれぞれは、電子入射面7の法線に対して傾斜している斜面43を備えている。ターゲットアレイ11から放出された複数の主曝射空間38は、前方遮蔽体10に対向する検出面41において、長さLiの領域で重なっている。図2では、電子入射面7の法線のうち、主曝射空間38が重なっている領域の配列方向における曝射中心Cを通る中心法線44を代表して示している。
なお、図2のように、電子入射面7の法線のうち、ターゲットアレイ11の配列中心Caを通る法線に対して、ターゲットアレイ11を構成する部材および焦点の配置が対象である場合には、中心法線44は配列中心Caを通る。逆に、配列中心Caを通る法線に対して、ターゲットアレイ11を構成する部材または焦点の配置が非対象である場合には、中心法線44は必ずしも配列中心Caを通らずに、隔壁部39を通る場合もあり、そのような配置関係も本発明に含まれる。
また、本実施形態のターゲットアレイ11は、図2示すように、複数の隔壁部39それぞれの斜面43によって、配列方向Daにおける開口9の中心軸Ac1〜Ac5を規定している。中心軸Ac1〜Ac5のそれぞれは、ターゲット8の焦点を上面とし開口9に内接する錐台形において、焦点の中心と開口9の開口面の中心とを結ぶ直線として一意に規定される。開口9の開口面は、電子照射面7からの高さhの仮想平面で前方遮蔽体10を仮想的に切断した開口部として一意に決定される。
本実施形態のように、複数のターゲット8を少なくとも備え、ターゲット8毎に対応する開口9を備えた前方遮蔽体を少なくとも備えた放射線発生ユニット2とすることにより、放射線発生ユニットの回転移動に伴う振動を抑制することが可能となる。この結果、本実施形態の放射線発生ユニット2は、撮影画像において、放射線発生ユニットの回転移動に伴う振動に起因した画像ブレが低減される。
また、本実施形態においては、隔壁部39は斜面43を有し、中心法線44に対する斜面43の傾斜角度を、斜面43の配列内の位置に応じて異なるように分布させることにより、前方遮蔽体10の隔壁部に起因する半陰影空間45を低減することが可能となる。この結果、本実施形態の放射線発生ユニット2は、放射線発生ユニット2の周囲への、不要な放射線漏洩を低減することが可能となる。
次に、図3を用いて、本発明の解決すべき課題とする減衰半陰影について説明する。
図3は、隔壁部39が斜面を有しないターゲットアレイを参考例として示す部分拡大図である。本参考例は、特許文献2に記載の図2(a)の実施形態に相当する。本参考例において、複数の開口9から取り出された複数の主曝射空間38を重ねるように、隔壁部39に、開口9毎に異なる重なり方で遮蔽体を重ねている。この結果、本参考例の隔壁部39は、段差を有して開口9の開口幅を規定し、主曝射空間38の配列方向Daにおける幅を規定している。
図3に示す様に、主曝射空間38の配列方向Daの外側において、半陰影空間45が形成される。半陰影空間45は、放射線が隔壁部39に蹴られることにより焦点像の一部が欠損された欠損半陰影空間33と、放射線が隔壁部39の厚さが薄い部分を透過し減衰された減衰半陰影空間46とを有している。減衰半陰影空間46は、欠損半陰影空間33よりも配列方向Daにおいて外側に位置する。
減衰半陰影空間46および欠損半陰影空間33は、いずれも、主曝射空間38よりも放射線強度において低く、配列方向Daにおいても強度分布を有しており、撮影画像の品質を低下する曝射成分である。
図3では、理解の為に、第4の開口9から取り出された主曝射空間38の左側に形成された半陰影空間45のみを代表して示しているが、主曝射空間38の右側および、他の開口9からの主曝射空間38の配列方向の両外側において、半陰影空間45は発生する。
複数の隔壁部39を有し主曝射空間38を重ねる領域を形成する放射線発生ユニットにおいて、半陰影空間45のうち欠損半陰影空間33の自体の低減は困難である。
そこで、本発明者等は、隔壁部39の位置に応じて異なる傾斜角度となるように斜面43を配置することで、半陰影空間45のうち減衰半陰影空間46は低減されることを見出した。隔壁部39の傾斜角度分布により、減衰半陰影空間46を低減するために必要な条件と作用機構について以下に述べる。
第1の条件は、前方遮蔽体10は、隣接する隔壁部39により規定された複数の開口9を備え、開口9のそれぞれから取り出された複数の主曝射空間38(放射線束)のそれぞれが互いに近づき重なるように、放射線束の中心軸の角度分布を有することである。第1の条件によれば、被検体に対して異なった角度で放射線束を照射する断層撮影において、被験者への撮影野を広く確保することが可能となる。言い換えると、所定の撮影野が与えられたときに、ターゲットアレイ11の配列数nを大きくし、焦点間隔pを小さくすることが可能となり、断層撮影における深さ方向の分解能を向上させることが可能となる効果が得られる。
また、第2の条件は、複数の隔壁部39のそれぞれは、複数の主曝射空間38(放射線束)のそれぞれに倣うように斜面43を有している。複数の主曝射空間38は、前方遮蔽体の開口の位置毎に異なる中心軸を有している為、斜面43は、隔壁部39の配列内位置に応じた傾斜角度分布を有す。第2の条件によれば、ターゲットアレイ11の複数のターゲットから放射状に放出された放射線のうち、隔壁部39の部材厚が薄い角部を透過する成分を低減することが可能となり、減衰半陰影空間46を低減することが可能となる。
斜面43の傾斜角度θiは、本発明においては、図4(a)に示す様に、曝射中心Cを通過し電子入射面7に垂直な中心法線44に対する角度を規定し、反時計周りを正の角度とすることで一意に決定することができる。同様にして、中心軸Aciにおいても、中心法線44に対する角度を規定し、反時計周りを正の角度とすることで一意に決定することができる。但し、符号iは、配列内の開口の位置を示す番号である。
図4(b)、(c)に、図4(a)に記載のターゲットアレイ11に関する幾何的なパラメータのうち、ソースイメージ間距離Dsiのみを異なる値とした2つの実施形態の配列内位置に対する角度分布を示す。
図4(b)に配列内の角度分布を示す第1の実施形態は、ソースイメージ間距離Dsiを200mmとして、検出面41上で主曝射空間38が重なっている長さLiと等しくしたものである。
本実施形態において、図4(a)における各開口9の右側の斜面43の傾斜角度θ(i)は、開口9の配列内位置iの増加に伴い、40.3度から8.5度への減少している。本実施形態においては、曝射中心Cを通る中心法線44に対して対象な前方遮蔽体10の形状となっているので、開口9の左側の斜面43の傾斜角度θ(i)は、配列内の開口9の位置iの増加に伴い、−8.5度から−40.3度へと減少している。中心軸Ac(i)は、開口の配列内位置iの増加に伴い、ほぼ線形に15.9度から−15.9度への減少している。
複数の焦点の配列ピッチを一定とした本実施形態の場合は、開口9の配列内位置iの増加に伴い、右側の斜面43の傾斜角度θ(i)は、徐々に変化率の絶対値が増大し、左側の斜面43の傾斜角度θ(i)は、徐々に変化率の絶対値が減少している。
一方、中心軸Ac(i)は、開口の配列内位置iの増加に伴い、配列中心付近で最大の変化率となっている。言い換えると、本実施形態のターゲットアレイ11において、中心軸Ac1〜Ac5のそれぞれは、開口9と中心法線44と距離が大きくなるに従い、中心法線44に対して絶対値において大きな傾斜角度を有している。
前述の斜面43の配列内の傾斜角度分布は、曝射中心Cを通る中心法線44に対して対称性を有しているので、中心法線44との位置関係を用いて以下のように言い換えることができる。
隔壁部39が有する斜面43のうち、中心法線44と対向する側に位置する斜面43の傾斜角度の絶対値は、図4(b)の実線矢印で示すように、斜面43が中心法線44に近づくに伴い増加する。一方で、隔壁部39が有する斜面43のうち、中心法線44と対向する側とは反対側に位置する斜面43の傾斜角度の絶対値は、図4(b)の破線矢印で示すように、斜面43が中心法線44に近づくに伴い減少する。
また、隔壁部39が有する斜面43のうち、中心法線44と対向する側に位置する斜面43の傾斜角度の配列内位置に対する変化率の絶対値は、図4(b)の実線矢印で示すように、斜面43が中心法線44に近づくに伴い減少する。一方で、隔壁部39が有する斜面43のうち、中心法線44と対向する側とは反対側に位置する斜面43の傾斜角度の配列内位置に対する変化率の絶対値は、斜面43が中心法線44に近づくに伴い増加する。
次に、図4(c)に配列内の角度分布を示す第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、ソースイメージ間距離Dsiを長さLiに対して大きな距離700mmとしたこと以外は、ターゲットアレイ11に関わるその他の幾何的なパラメータは、第1の実施形態と同じである。
本実施形態は、第1の実施形態とは、各角度の変化率と変化幅とにおいて異なり、配列内位置iに対する変化がより線形に近く、変化幅は、約0.28倍に縮小している。中心軸の角度の変化幅の縮小は、ソースイメージ間Dsiの比=200/700にほぼ一致している。斜面43の傾斜角度θ(i)、θ(i)および中心軸Ac(i)の角度のそれぞれ変化の傾向は、第1、第2の実施形態において、定性的に一致している。
なお、第1、第2の実施形態として示した計算モデルに共通のパラメータは、検出面41上で主曝射空間38が重なっている長さLi=200mm、配列数n=15、配列ピッチp=10mm、および、焦点径Φ=0.5mmである。
また、斜面43は、隔壁部39の高さ方向の全体に設けられる必要はなく、図4(a)のように、隔壁部39の前方の一部のみに設けられても良い。斜面43は、隔壁部39の高さ方向における先端側のみに設けられることにより、配列ピッチpを小さくし、断層画像の深さ方向の分解能を向上することが可能となる。隔壁部39の高さ方向における先端側は、電子入射面7から開口9側に離間した隔壁部39の部分とも捉えられる。
なお、斜面43は、図4(a)に示すように、中心軸Ac(i)を挟んで対向する斜面43をターゲット8の側に延ばした仮想平面P、Pが電子入射面7と電子放出源との間において交差線Lを形成するように、電子入射面7の法線に対して傾斜している。かかる配置をとる事により、斜面43のターゲット8に近い側の端部付近の隔壁部39に起因する減衰半陰影空間46を低減することが可能となる。なお、図4(a)においては、図1(a)に示した電子入射面7に対向する電子放出源14は省略されている。
図5(a)は、本発明の放射線発生ユニットの第1および第2の実施形態の前方遮蔽体10を部分的に拡大した斜視図である。図5(a)に示す様に、開口9は、対向する斜面43と、対向する一対の連結部29の側面とにより囲まれている。本実施形態の開口9は、中心法線44に対して傾斜した2つの斜面43と、頂点V1〜V4で規定される下面と、頂点V5〜V8で規定される上面とを含む、錐台形で構成されている。
図5(b)に示す実施形態は、図5(a)に示す実施形態の変形例であって、連結部29の開口9側の各頂点V1V5V8V4、および、V2V6V7V3で規定される2つの面のそれぞれが、中心法線44に対して交差するように斜面をなしている。本実施形態の開口9は、頂点V1〜V4で規定される下面および頂点V5〜V8で規定される上面以外の4面を傾斜面とする錐台形で構成されている。本実施形態によれば、検出面において配列方向Daに交差する方向に延びる減衰半陰影の領域を低減することが可能となる。また不図示の変形例としては、各頂点V1V2V3V4、および、V5V6V7V8で規定される2つの面は互いに非平行であっても良い。従って、開口9は、少なくとも一対の斜面43を含む2以上の傾斜面で囲まれた錐体となっている。
なお、前方遮蔽体10は、ターゲット8で発生した放射線の一部を遮蔽する遮蔽機能を少なくとも有しているが、本実施形態のように、複数のターゲット8を保持する保持機能、複数のターゲット8の陽極電位を規定する電極機能を、持たせても良い。
また、ターゲット8は、電子入射面7と、電子入射面7に対向する側において放射線を放出する放出面と、を備えた透過型のターゲットの構成をとっている。透過型のターゲット8は、図1(a)、(b)に示すように、電子線束12の入射経路と主曝射空間38の取出し経路とを分離するように構成される。本実施形態においては、前方遮蔽体10は、両経路を除いた部分においてターゲット8を囲み、ターゲット8に接続されている。
本実施形態のように、透過型のターゲット8と前方遮蔽体10とにより構成されたターゲットアレイ11によれば、配列方向Daにおけるクロストークを低減させる点で反射型のターゲットに対して優れている。かかるクロストークには、後方散乱電子、後方散乱放射線、前方に放出される放射線の少なくともいずれかが含まれる。
透過型のターゲット8は、さらに、ターゲット8に近接した位置に遮蔽部材を配置できるので、遮蔽部材の重量と体積とを低減し放射線発生ユニットを小型化させる点においても、反射型のターゲットに対して優れている。
本実施形態における電子放出源14は、複数の電子放出部32のそれぞれを複数のターゲット8の配列に適合させたカソードアレイの形態をとっているが、他の変形例も本発明に含まれる。例えば、電子放出源14を、少なくとも1つの電子放出部32に偏向電極を備えた形態としても良い。このような変形例では、1つの電子放出部32から放出される電子線束12を、ターゲットアレイ11の配列方向Daに沿って走査することが可能となる。本変形例においては、ターゲット8の配列数nよりも電子放出部32の数を低減し、電子放出部32の配列とターゲット8の配列のアライメントズレまたは複数の電子放出部32のIV特性バラツキ、を緩和する効果が得られる。
また、本実施形態においては、外囲器37の開口部に電子入射面7を内部空間側に向くようにしてターゲットアレイ11が接続されている。本実施形態においては、ターゲットアレイ11は、外囲器37を構成する構造部材でもあり、また、ターゲット8は、放射線を放出する窓を構成しているともいえる。
また、本実施形態においては、電子放出部32と電子入射面7は、外囲器37の排気された内部空間40に接するように配置されている。このような配置により、電子放出部32から放出された電子線のガス分子との散乱を低減して、電子線束12を確実に電子入射面7に入射させることが可能としている。従って、電子放出源14またはターゲットアレイ11は、それぞれの全体が、外囲器37の内部に収納されていなくとも良く、電子放出部32と電子入射面7以外の部分が外囲器37の外部にはみ出していても良い。内部空間40の真空度は、10−8Pa以上10−4Pa以下の範囲とすることが、電子放出の安定化の点で好ましい。
外囲器37としては、耐大気圧性を有する堅牢性と、真空を維持する気密性と、を有した部材から構成すればよく、真鍮、ステンレス、アルミ、銅等を用いることが可能である。外囲器37は、本実施形態においては、図1(a)に示すように、電子放出源14と駆動回路22とを電気的に接続するための電流導入端子30を備えている。電流導入端子30は、図1(a)に示すように、ターゲットアレイ11と駆動回路22とを電気的に接続するような形態としても良いし、図示しないが、ターゲットアレイと接地端子とを電気的に接続する形態としても良い。
次に、本発明の放射線発生ユニット2が適用される放射線撮影装置1について、第3の実施形態として、図6を用いて説明する。本実施形態においては、放射線撮影装置1は、放射線発生ユニット2と、放射線検出ユニット3と、被検体配置部4と、を少なくとも有している。放射線検出ユニット3は、ターゲットアレイ11に対向して配置され、被検体配置部4は、放射線発生ユニット2と放射線検出ユニット3との間において放射線検出ユニット3の側に位置している。
被検体配置部4は、被検体25を配置することが可能な空間である。被検体25としては、被験者の***、四肢、頭部等の人体の部分、生物、および、生検用の生体等が含まれる。被検体25を***とした場合には、被検体配置部4、放射線撮影装置1は、それぞれ、***挿入部5、マンモ断層撮影装置を構成する。
放射線検出ユニット3は、不図示の複数の検出素子が配列された検出部15と、遮蔽部16とを少なくとも有している。複数の検出素子は、二次元状に検出部15に配列されることにより、二次元像を取得することが可能となっている。
遮蔽部16は、配列方向Daにおいて、検出部15の外側に位置し、放射線を遮蔽する部材を少なくとも備えている。
次に、遮蔽部16が有する技術的意義を以下に説明する。
前述の前方遮蔽体10を備えた放射線発生ユニット2は、放射線検出ユニット3が前方遮蔽体10に対向する側に、焦点の欠損のない主曝射空間38と、焦点の一部が欠損した欠損半陰影空間33と、を発生する。欠損半陰影空間33は、傾斜角度分布を有して配置された斜面43を有する前方遮蔽体10では低減されず、配列方向Daにおいて、主曝射空間38の両外側に形成される。即ち、本実施例の放射線撮影装置1は、図6に示す様に、放射線検出ユニット3に主曝射と欠損半陰影とを照射し、長さLiの主曝射領域と、かかる主曝射領域の外側に位置する欠損半陰影領域とを放射線検出ユニット3に形成する。
前述の様に、欠損半陰影空間33は、不要な曝射成分であるとともに、放射線透過像の取得に必要な主曝射空間の外側に延びるように形成されため、放射線撮影装置の外部へ漏洩しやすい。
欠損半陰影空間33の放射線撮影装置の外部への漏洩を抑制するために、放射線撮影装置全体を遮蔽部材で覆う形態も考えられるが、放射線撮影装置の重量増と重心が高くなることがあった。この結果、放射線撮影装置全体を遮蔽部材で覆う形態は、放射線撮影装置の重量バランスが低下し、撮影時の画像ブレが生じやすくなることが問題となる場合があった。
また、放射線発生ユニットの外周から放射線検出ユニットの外周に向けて遮蔽部材を延長する形態も考えられるが、同様にして、重量増と高重心化とに起因する放射線撮影装置の重量バランスの低下に伴う撮影時の画像ブレが生じやすくなることが問題となった。
前述の2形態の配置によれば、遮蔽部材が嵩高な配置となり、被験者の上半身付近の圧迫感の発生や、走査技師の操作性の低下を招くことが問題となっていた。
本願発明者等は、放射線発生ユニット2の前方遮蔽体10の幾何寸法、及び、前方遮蔽体10と放射線検出ユニット3の検出部15との距離に基づく欠損半陰影空間33の到達範囲を定量化した。さらに、本願発明者等は、定量化した欠損半陰影空間33の到達範囲に基づいて、放射線検出ユニット3の周囲を通過するおそれのある欠損半陰影空間33を、より少ない遮蔽部材の配置により効果的に低減する特定の構成を見出した。
本発明の構成によれば、放射線撮影装置の重量バランスを低下させることなく欠損半陰影空間33を低減し、撮影性能とユーザビリティに優れた放射線撮影装置を提供することが可能となる。
欠損半陰影空間33は、焦点13の配列方向Daにおける大きさである焦点径Φ、隔壁部39の高さh、及び、ターゲット8と検出部15との距離であるソースイメージ間距離DSIに依存して、配列方向Daに沿って所定の空間的な大きさを有する。隔壁部39の高さhは、ソースイメージ間距離DSIと同じ長さに設定することにより欠損半陰影空間33は原理的無くすことは可能であるが、複数の主曝射空間38を検出面41上に重ねることができなくなる。従って複数の主曝射空間38を検出面41上に重ねるためには、隔壁部の高さhは所定の上限高さhmax以下に制限される。
なお、高さhは、図4(a)に示すように、電子入射面7に対する電子入射面7の中心法線44の方向に沿った隔壁部39の高さで規定される。また、検出面41は、検出部15を含み、検出部15の周囲に延在する仮想面で規定される。
検出部15が、図6に示す様に平面である場合は、検出面41は検出部15を含む仮想平面として規定される。また、検出部15が、図6に示す様に電子入射面7に対して平行である場合は、ターゲットアレイ11の配列方向Daにおける配列中心Caから検出部15に垂らした垂線19を法線とする仮想平面として一意に決定される。
遮蔽部16は、図6に示すように、配列方向Daにおける検出部15の外側であって、かつ、放射線検出ユニット3上において主曝射空間38が長さLiをなして重なっている領域の外側に位置している。また、遮蔽部16を構成する材料は、放射線の吸収率が高いものが好ましいが、必要な放射線の減衰量の厚さを確保すれば、ステンレス、アルミ等の金属を用いることも可能である。遮蔽部16は、例えば、鉛、金、白金、銀、タングステン、モリブデン、タンタル、銅、ニッケル、鉄、チタン、炭化ケイ素、アルミニウムの少なくともいずれかの金属元素を含有する部材から構成することができる。
図6に示す第3の実施形態においては、遮蔽部16は、配列方向Daにおいて検出部35の外側に延在する外側遮蔽部35を備えている。本実施形態における遮蔽部16は、所定の幅wを有しているが、検出面41に対する遮蔽部16の高さDは0である。
本実施形態においては、遮蔽部16を備えていない場合に少なくとも欠損半陰影空間33が検出面41に形成する欠損半陰影空間33の長さwminよりも配列方向Daにおいて外側に延びる領域wに外側遮蔽部35が位置している。この結果、本実施形態において、少なくとも欠損半陰影空間33が放射線検出ユニット3の領域内に制限され、欠損半陰影空間33の放射線撮影装置1の外部への漏洩が低減される。
上述のように、遮蔽部16は、複数のターゲット8と、かかる複数のターゲット8を隔てる隔壁部39を備えた放射線撮影装置1において、少ない遮蔽部材の配置により効果的に、少なくとも欠損半陰影空間33の外部漏洩を低減する技術的意義を有する。
次に、遮蔽部16が、少なくとも欠損半陰影空間33の外部漏洩を低減する効果を発現するための、遮蔽部16の高さD、幅wの条件について説明する。遮蔽部16の高さD、幅wは、隔壁部39の高さhは、以下の様に相補的に規定される。
まず、図6に示すような、遮蔽部16が所定の高さD>0を有する第3の実施形態においては、遮蔽部16の高さD、幅wは、隔壁部39の高さhは、相補的に式1〜3を満足する、以下に詳細を説明する。
本実施形態において、隔壁部39の高さhは、以下の式1を満足する。
Figure 2015104459
なお、pは焦点間隔を意味し、Liは主曝射空間38が検出面41で重なっている長さを意味する。焦点間隔pを、長さLiに対して十分大きくすることにより、隔壁部39の高さhをソースイメージ間距離DSI程の大きな値でも主曝射空間38を検出面41に重ねることが可能となる。しかしながら、焦点間隔pを大きくすることは、断層撮影時の深さ方向の分解能を制限するため、焦点間隔pは、Liに対して小さな値が好ましく、1桁以上小さな値とすることがより好ましい。従って、hは、DSIに対して十分小さな値に制限された値が選択される。
また、1つの放射線束38に対応する主曝射領域の長さである主曝射長をLmとしたとき、主曝射領域が重なっている長さLiは、Li≦Lmの関係にある。本願明細書において、主曝射領域が重なっている長さと、検出面41上で主曝射空間38が重なっている長さは同値である。
また、主曝射長Lmは、ターゲットアレイ11の配列長をL、配列長Lより外側に延びる主曝射空間の一方の外側に広がる長さをΔLとしたとき、Lm=L+2×ΔLで与えられる。なお配列長Lは、ターゲットアレイ11の両端に位置する一対のターゲット8それぞれの焦点13の中心間の距離として一意に規定される。
焦点13の焦点径、ターゲットアレイ11の配列数、前方遮蔽体10に設けられた開口の開口径、のそれぞれが、Φ、n、Ψであるとき、L=(n−1)×pであり、ΔL=1/2×{Φ+(DSI/h)×(Ψ−Φ)}で規定される。従って、主曝射長Lmは、配列方向Daにおいて、(n−1)×p+{Φ+(DSI/h)×(Ψ−Φ)}で与えられる。
ここで、焦点径Φは、焦点13の配列方向Daにおける直径であり、配列数をnは、ターゲットアレイ11における複数のターゲット8の数であり、開口径Ψは、前方遮蔽体10に設けられた開口9の配列方向Daにおける長さである。
式1は、前方遮蔽体10の隔壁部39の高さhが、式1の不等号の右側に示す上限高さhmax以下であることを満足することを意味する。前方遮蔽体10の隔壁部39の高さhが、式1を満足することにより、放射線発生ユニット2は、放射線検出ユニット3の検出面41上に、主曝射領域が重なっている長さLiを有して照射することが可能となる。
なお、隔壁部39は、主曝射空間38において放射線束を被検体25に対して異なった角度で照射するために、放射線を遮蔽する部材を少なくとも備える。具体的には、隔壁部39は、鉛、金、白金、銀、タングステン、モリブデン、タンタル、銅、ニッケル、鉄の少なくともいずれかの金属元素を含有すれば良い。
次に、遮蔽部16の幅w、高さDの条件について具体的に説明する。遮蔽部16の幅w、高さDは、以下の式2、式3をそれぞれ満たす。
Figure 2015104459
Figure 2015104459
式3は、遮蔽部16の高さDのみにより欠損半陰影空間33の漏洩を低減する作用が得られない条件を与える。式3の条件下において、幅wが、式2の不等号の右側に示す下限幅wmin以上である条件を満足すれば、図6に示すように、外側遮蔽体35を備えた遮蔽部16により欠損半陰影空間33の漏洩を低減することが可能となる。
なお、欠損半陰影空間33の長さwminは、遮蔽部16の高さDが0であったときに、検出面41に欠損半陰影空間33が照射される領域の長さである。欠損半陰影空間33の長さwminは、主曝射領域の端点を基準として、{(DSI−h)/h}×Φだけ、配列方向Daに沿って外側に延びる領域に相当する。
次に、本発明の第4の実施形態に関わる放射線撮影装置1について図7を用いて説明する。第4の実施形態において、隔壁部39の高さhと、遮蔽部16の幅w、高さDと、が満たすべき関係を説明する。本実施形態は、遮蔽部16は、配列方向Daにおいて検出部15の外側に延在する外側遮蔽部35と、検出面41よりターゲットアレイ11に向かって近づくように延びる対向遮蔽部36と、を備えている点が、第3の実施形態と相違する。本実施形態においては、遮蔽部16は、所定の高さDと所定の幅wを有している。
本実施形態においても、隔壁部39の高さhが満たすべき条件は、主曝射領域の長さLmが所定の長さLiの領域を有して検出面41上に重なることである。従って、隔壁部39の高さhは、第3の実施形態と共通の式1を満たすことである。
図7に示す第4の実施形態では、式2の右側が規定する下限幅wmin未満の幅に留まる遮蔽部16を有している場合を示している。本実施形態における、放射線検出ユニット3が備える遮蔽部16の幅w、高さDは、以下の式4、式5をそれぞれ満たす。
Figure 2015104459
Figure 2015104459
式4は、遮蔽部16の幅wのみにより欠損半陰影空間33の漏洩を低減する作用が得られない条件を与える。式4の条件下において、遮蔽部16の高さDが、式5の右辺に示す下限値以上である条件を満足すれば、図7に示すように、外側遮蔽体35と対向遮蔽体36とを備えた遮蔽部16により欠損半陰影空間33の漏洩を低減することが可能となる。従って、第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様にして、遮蔽部16の幅w、高さD、隔壁部39の高さhは、互いに相補的に規定される。
以上、説明したように、第3および第4の実施形態において、遮蔽部16は、欠損半陰影空間33に位置する部分を少なくとも有し、検出面41上において欠損半陰影領域と重なる部分を少なくとも有している。また、遮蔽部16は、配列方向Daにおいて欠損半陰影空間33の外側に位置する部分を有し、検出面41上において欠損半陰影領域の外側に位置する部分を有している。配列方向Daにおいて外側に位置するとは、ターゲットアレイ11の配列中心Caから検出部15に垂らした垂線19からの距離において相対的に大きい領域に位置することを意味する。
なお、放射線検出ユニット3において、配列方向Daにおける一方の外側に実施形態1に記載の遮蔽部16を、配列方向Daにおける他方の外側に実施形態2に記載の遮蔽部16を、それぞれ備える形態も本発明に含まれる。
なお、複数の主曝射空間38が検出面上において重なっている長さLiは、複数のターゲット8のそれぞれに対して電子線束12を個別に照射して、配列方向Daにおける主曝射長Lmをそれぞれ測定することにより同定することが可能である。また、主曝射領域と欠損半陰影領域とは、ターゲットと放射線検出装置との間にピンホールマスクを配置し焦点像を計測することにより同定することが可能となる。
また、放射線撮影装置1に関わる第3および第4の実施形態において説明したように、遮蔽部16は、半陰影のうち、少なくとも欠損半陰影空間33の漏洩を低減する領域に形成されていれば、様々の形態をとることができる。
また、図6または図7に示すように、遮蔽部16は、検出部15の配列方向Daにおける外側において、検出部15の両側に対をなして配置される態様が本発明に含まれる。
なお隔壁部39の高さhは、下記に示す式6を満たすことにより、放射線発生ユニット2の周囲に配置する遮蔽部材の嵩高さを低減することが可能となり、放射線撮影装置の小型化の点において好ましい。
Figure 2015104459
隔壁部39の高さhは、放射線撮影装置1の小型化の点において、2mm以上20mm以下の範囲とすることがより一層好ましい。
なお、遮蔽部16は、欠損半陰影空間33に位置するように放射線検出ユニット3に配置されていればよい。遮蔽部16の配列方向Daの外側の端部は、図2または図6のように、欠損半陰影空間33の外側の位置wまで延在していてもよい。また、遮蔽部16の配列方向Daの内側の端部は、図2または図6に示す実施形態においては、主曝射長Lmが重なっている長さLiの領域の外側に位置しているが、長さLiの領域の端部に重なっていても良いし、長さLiの領域の内側に位置していても良い。
なお、遮蔽部16の内側の端部が長さLiの領域の内側に位置している場合は、被検体25の関心部位と重ならない領域に遮蔽部16の内側の端部が位置していることが望ましい。欠損半陰影空間33を検出部15と遮蔽部16とにより遮蔽する不図示の構成に比較して、本実施形態のように遮蔽部16のみにより欠損半陰影空間33を遮蔽する構成は、高価な放射線検出素子を、主曝射長Liの領域により高い密度で設けることが可能となる。この結果、本実施形態によれば、撮影分解能がより一層高く装置コストが抑制された放射線撮影装置1を提供することが可能となる。
次に、図8を用いて、本発明の放射線撮影装置1のシステム構成例を説明する。
システム制御ユニット25は、放射線発生ユニット2と放射線検出ユニット3とを連携制御する。駆動回路22は、システム制御ユニット25による制御の下に、放射線発生ユニット2に制御信号42を出力する。制御信号42により、放射線発生ユニット2から放出される放射線束の放出状態が制御される。放射線発生ユニット2から放出された放射線束は、被検体25を透過して放射線検出器ユニット3で検出される。放射線検出ユニット3は、検出した放射線を放射線画像23に変換してデータ処理部24に出力する。データ処理部24は、システム制御ユニット25による制御の下に、放射線画像23に所定の信号処理を施し、信号処理された放射線画像をシステム制御ユニット25に出力する。システム制御ユニット25は、信号処理された放射線画像に基いて、表示ユニット26に画像を表示させるための表示信号を表示ユニット26に出力する。表示ユニット26は、表示信号に基づく画像を、被検体25の撮影画像としてスクリーンに表示する。
次に図8を用いて、本実施形態の放射線撮影装置1を用いたトモシンセシス撮影について説明する。トモシンセシス撮影においては、複数のターゲット8より、順次、放射線束を被検体25に照射する。被検体25を透過した放射線は放射線検出ユニット3で検出され、複数枚の画像が撮影される。撮影された複数枚の画像はデータ処理部24で再構成されて断層画像が形成される。
なお、図6または図7に記載の実施形態において、被検体配置部4は、配列方向Daと垂線19とのいずれとも交差する方向に被験者の***が挿入される***挿入部5とすることができる。このような構成とすることにより、本発明の放射線撮影装置1を、乳腺の延びる方向を囲むようにして互いに異なる角度で複数の画像を取得するマンモ断層撮影の用途に適用される。
なお、本発明の放射線撮影装置1をマンモ断層撮影の用途に適用した場合において、被検体配置部4と前方遮蔽体10との間に、不図示の圧迫板を配置する形態も本実施形態の変形例に含まれる。圧迫板は、検出部15との距離を減少することにより、***を圧迫し、***の厚み方向において乳腺と重なる傾向にある石灰化等の異常部を検出しやすくすることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、主曝射長Liの確保、深さ方向の分解能、配列方向Daの外側に漏洩する欠損半陰影空間33の低減、を両立した放射線撮影装置を提供することができる。本発明の放射線撮影装置によれば、放射線技師、被験者に対する不要な漏洩X線の被曝を低減させ深さ方向の分解能が高い断層撮影を行うことが可能となる。
次に、図9、図10を用いて、本発明の第5の実施形態に関わる放射線撮影装置について説明する。
第5の実施形態は、本発明の放射線撮影装置1をマンモ断層撮影の用途に適用した場合に、被験者の胴体への不要な曝射を低減する実施形態であり、放射線発生ユニット2の前方遮蔽体10の形状に特徴を有する。
図9は、第5の実施形態が備える放射線発生ユニット2の三面図である。本実施形態において、前方遮蔽体10は、配列方向Daに沿って延在し、隔壁部39を挟む一対の遮蔽壁29を備えている。遮蔽壁29のうち少なくとも一方は、隔壁部39の高さhより高いh(>h)の高さを有している。なお、高さhは、高さhと同様にして、ターゲット8の電子入射面7の法線方向において、電子入射面7から放射線検出ユニット3に近接する方向における長さを意味する。
本実施形態の放射線撮影装置1は、図10に示すように、高さhを有する一方の遮蔽壁29を、配列方向Daと交差する方向において開口9よりも被験者の胴体側に備える。本実施形態の構成をとることにより、被験者の胴体への不要なX線被曝を低減することが可能となる。不要なX線被曝には、焦点のサイズ、前方遮蔽体の高さ、ソースイメージ間距離に由来する欠損半陰影空間33が含まれる。本実施形態において、問題とする欠損半陰影空間33は、配列方向Daと交差する方向の外側に発生し、特に被験者の胴体側に漏洩する成分である。
検出面41上の配列方向Daと垂直な方向における欠損半陰影空間33の長さをδqとするとき、hは、以下の一般式7を満たすことにより、効果的に配列方向Daと交差する方向の外側に発生する欠損半陰影空間33の漏洩を低減することが可能となる。
Figure 2015104459
なお、図10においては、一対の遮蔽壁29が示されているが、高さh(>h)を有する一方の遮蔽壁29のみを備える実施形態も本発明の態様として含まれる。この態様の場合は、遮蔽壁29は、開口9よりも被験者の胴体に近い側に配置される。
本実施形態の放射線撮影装置1によれば、配列方向Daの外側に漏洩する欠損半陰影空間33と、配列Daと交差し被験者の胴体側に漏洩する欠損半陰影空間33とを、低減した***の断層撮影を可能とすることが可能となる。
なお、本実施形態は、***挿入部5と前方遮蔽体10との間に圧迫板28を備えている。本実施形態の放射線撮影装置によれば、圧迫板28を検出部15に近づけることにより、***を圧迫し、垂線19の方向において乳腺等の正常部と重なり見落としやすい石灰化等の異常部位の検出性能を向上させる効果を発現する。
2 放射線発生ユニット
7 電子入射面
8 ターゲット
10 前方遮蔽体
12 電子線束
14 電子放出源
17 前方遮蔽体
39 隔壁部
43 斜面
Da 配列方向

Claims (20)

  1. 列状に配列された複数のターゲットと、隣接する前記ターゲットを隔てる複数の隔壁部を有する前方遮蔽体と、前記複数のターゲットの電子入射面に電子線束を照射する電子放出源と、を備えた放射線発生ユニットであって、
    前記隔壁部は、前記電子入射面の法線に対して傾斜している斜面を有し、
    前記斜面の前記法線に対する傾斜角度は、前記ターゲットの配列方向における前記斜面の位置に応じて異なっていることを特徴とする放射線発生ユニット。
  2. 前記前方遮蔽体は、隣接する前記隔壁部により規定された複数の開口を備え、前記開口から取り出された複数の放射線束のそれぞれが互いに近づき重なるように、前記放射線束の中心軸と前記法線とのなす角は前記配列方向において角度分布を有しており、
    前記斜面は、前記複数の放射線束のそれぞれに倣うように前記配列方向において傾斜角度分布を有していることを特徴とする請求項1に記載の放射線発生ユニット。
  3. 前記前方遮蔽体に対向する検出面は、前記複数の放射線束が互いに重なる領域が形成され、
    前記電子入射面の前記法線のうち、前記重なる領域の配列方向における曝射中心を通る中心法線が規定され、
    前記隔壁部が有する前記斜面のうち、前記中心法線と対向する側に位置する前記斜面の前記傾斜角度の絶対値は、前記斜面が前記中心法線に近づくに伴い増加し、前記隔壁部が有する前記斜面のうち、前記中心法線と対向する側とは反対側に位置する前記斜面の前記傾斜角度の絶対値は、前記斜面が前記中心法線に近づくに伴い減少することを特徴とする請求項2に記載の放射線発生ユニット。
  4. 前記隔壁部が有する前記斜面のうち、前記中心法線と対向する側に位置する前記斜面の前記傾斜角度の配列内位置に対する変化率の絶対値は、前記斜面が前記中心法線に近づくに伴い減少し、前記隔壁部が有する前記斜面のうち、前記中心法線と対向する側とは反対側に位置する前記斜面の前記傾斜角度の配列内位置に対する変化率の絶対値は、前記斜面が前記中心法線に近づくに伴い増加することを特徴とする請求項3に記載の放射線発生ユニット。
  5. 前記斜面は、前記中心軸を挟んで対向する前記斜面のそれぞれを前記ターゲットの側に延ばした仮想平面が、前記電子入射面と前記電子放出源との間において、交差線を形成するように、前記法線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線発生ユニット。
  6. 前記斜面は、前記隔壁部の高さ方向における先端側のみに設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線発生ユニット。
  7. 前記前方遮蔽体は、前記複数の隔壁部を連結し前記配列方向に延在する連結部と、前記隔壁部と前記連結部により囲まれている複数の開口と、を有しており、
    前記開口は、少なくとも一対の前記斜面を含む2以上の傾斜面で囲まれていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線発生ユニット。
  8. 前記隔壁部は、鉛、金、白金、銀、タングステン、モリブデン、タンタル、銅、ニッケル、鉄の少なくともいずれかの金属元素を含有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線発生ユニット。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線発生ユニットと、
    前記ターゲットアレイに対向し複数の検出素子を備えた検出部を備えた放射線検出ユニットと、を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  10. 前記放射線検出ユニットは、前記配列方向において前記検出部の外側に位置する遮蔽部を更に備え、前記放射線発生ユニットは、主曝射領域と前記主曝射領域の外側に位置する欠損半陰影領域とを、前記放射線検出ユニットに形成し、前記遮蔽部は、少なくとも前記欠損半陰影領域に位置する部分を有していることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記遮蔽部は、前記配列方向において、前記欠損半陰影領域の外側に位置している部分を有していることを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記遮蔽部は、前記検出部の前記配列方向における外側において、前記検出部の両側に配置されていることを特徴とする請求項10または11に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記隔壁部は、前記電子入射面の前記電子放出源の側とは反対側に向けて延びる高さhを有し、前記電子放出源は前記電子入射面に焦点径Φの焦点を形成し、前記焦点の間隔がp、前記複数のターゲットの配列数がn、隣接する前記隔壁により規定される開口径がΨであり、前記検出部が前記電子入射面からソースイメージ間距離DSI 離れて位置するとき、
    前記主曝射領域は、前記配列方向に沿って、(n−1)×p+{Φ+(DSI/h)×(Ψ−Φ)}の主曝射長Lmで規定される範囲であり、前記欠損半陰影領域は、前記配列方向における前記主曝射領域の端点を基準として、前記配列方向に沿って前記配列の外側に{(DSI−h)/h}×Φの欠損半陰影の長さwminで規定される範囲であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  14. 前記複数のターゲットにより前記検出面の上に形成する前記主曝射領域が重なる長さがLiであるとき、
    前記隔壁部の前記高さh0、前記遮蔽部の幅w0、及び、前記遮蔽部の高さDは、それぞれ下記一般式(1)、(2)、(3)、および、下記一般式(1)、(4)、(5)のいずれか一方を少なくとも満たす事を特徴とする、請求項13に記載の放射線撮影装置。
    Figure 2015104459

    Figure 2015104459

    Figure 2015104459

    Figure 2015104459

    Figure 2015104459
  15. 前記高さhは下記一般式(6)を満たすことを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影装置。
    Figure 2015104459
  16. 前記高さhは2mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  17. 前記放射線発生ユニットに接続され、前記放射線発生ユニットを駆動する駆動回路と、前記放射線検出ユニットに接続され、前記放射線検出ユニットから出力された放射線画像を取得するデータ処理部と、前記駆動回路と前記データ処理部とをそれぞれ介して、前記放射線発生ユニットと前記放射線検出ユニットとを連携して制御する制御ユニットと、をさらに備える請求項9乃至16のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  18. 前記検出部と、前記ターゲットアレイとの間に被検体配置部を有し、
    前記被検体配置部は、前記配列方向及び前記法線のいずれとも交差する方向に被験者の***が挿入される***挿入部であることを特徴とする請求項9乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  19. 前記放射線発生ユニットは、前記複数のターゲットの前記配列に沿って延在し、前記隔壁部より前記被験者の胴体に近い側に遮蔽壁を備え、前記遮蔽壁の高さhは、前記隔壁部の前記高さhよりも高いことを特徴とする請求項18に記載の放射線撮影装置。
  20. 前記配列方向と垂直な方向における半陰影の長さがδqであるとき、前記高さhは下記一般式(7)を満たすことを特徴とする請求項19に記載の放射線撮影装置。
    Figure 2015104459
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