JP2015102852A - 光学系、光学機器、および光学系の製造方法 - Google Patents

光学系、光学機器、および光学系の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレアの発生を抑えて高い光学性能を有した光学系を提供する。
【解決手段】光学系TLが、物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズLFと、合焦レンズLFよりも物体側に配設された複数枚のレンズと、複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズL11よりも像側のレンズL14に配設された回折光学素子DOEとを有し、条件式「0.075<Ldoe/f<0.125」を満足している。但し、光学系TLにおける最も物体側のレンズ面から回折光学素子DOEにおける回折面までの距離をLdoeとし、光学系TLの無限遠合焦時における焦点距離をfとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回折光学素子を備えた光学系、光学機器、および光学系の製造方法に関する。
従来、長焦点距離の撮影光学系に好適なレンズタイプとして、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、を有する光学系である、いわゆる望遠レンズが知られている。
焦点距離の長い望遠レンズでは、焦点距離が延びるにしたがって、諸収差のうち、特に軸上色収差及び倍率色収差等の色収差が悪化する傾向にある。これらの色収差を良好に補正する為に、低分散の硝材を用いた正レンズと高分散の硝材を用いた負レンズを組み合わせて色消しを行った望遠レンズが種々提案されている。一方、光学系の色収差を補正する方法として、分散の異なる2つの材質の硝材(レンズ)を組み合わせる方法に対して、レンズ面あるいは光学系の一部に回折作用を有する回折格子を設けた回折光学素子を用いて、色収差を減じる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
回折光学素子は、微小間隔(1mm)当たり数本程度の細い等間隔のスリット状もしくは溝状の格子構造を備えて作られた光学素子であり、光が入射されると、スリットや溝のピッチ(間隔)と光の波長とで定まる方向に回折光束を生じさせる性質を有している。このような回折光学素子は種々の光学系に用いられており、例えば、最近では、特定次数の回折光を一点に集めてレンズとして使用するものなどが知られている。
このような回折光学素子を用いることにより、色収差等の諸収差を良好に補正しつつ、テレ比の小さい(レンズ全長の短い)、高い光学性能を有した望遠型の光学系(望遠レンズ)を実現することができる。
特開2009−271345号公報
しかしながら、回折光学素子を用いた従来の光学系では、回折面での光の拡散によるフレアが比較的多く発生する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、フレアの発生を抑えて高い光学性能を有した光学系、光学機器、および光学系の製造方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る光学系は、物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズと、前記合焦レンズよりも物体側に配設された複数枚のレンズと、前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに配設された回折光学素子とを有し、以下の条件式を満足している。
0.075<Ldoe/f<0.125
但し、
Ldoe:前記光学系における最も物体側のレンズ面から前記回折光学素子における回折面までの距離、
f:前記光学系の無限遠合焦時における焦点距離。
上述の光学系において、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.30<f1a/f<0.40
但し、
f1a:前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから前記回折光学素子が配設されたレンズまでのレンズ群の焦点距離。
上述の光学系において、以下の条件式を満足することが好ましい。
1.02<Rdoe/Ddoe<1.35
但し、
Rdoe:前記回折光学素子における回折面の曲率半径、
Ddoe:前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから前記回折光学素子が配設されたレンズまでのレンズ群の後側の焦点の位置から、前記回折光学素子における回折面までの距離。
上述の光学系において、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.50<L/f<0.80
但し、
L:前記光学系における最も物体側のレンズ面から像面までの距離。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の面上に結像させる光学系を備えた光学機器であって、前記光学系として本発明に係る光学系を用いている。
また、本発明に係る光学系の製造方法は、物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズを配置し、前記合焦レンズよりも物体側に複数枚のレンズを配置し、前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに回折光学素子を配置し、以下の条件式を満足するようにしている。
0.075<Ldoe/f<0.125
但し、
Ldoe:前記光学系における最も物体側のレンズ面から前記回折光学素子における回折面までの距離、
f:前記光学系の無限遠合焦時における焦点距離。
本発明によれば、フレアの発生を抑えて高い光学性能を有した光学系および、これを備えた光学機器を得ることができる。
第1実施例に係る光学系の断面図である。 第1実施例に係る光学系の諸収差図である。 第1実施例に係る光学系の軸上色収差の波長特性を示すグラフであって、(a)は光学系単独の状態を示し、(b)はテレコンバータを取り付けたときの状態を示す。 第2実施例に係る光学系の断面図である。 第2実施例に係る光学系の諸収差図である。 第2実施例に係る光学系の軸上色収差の波長特性を示すグラフであって、(a)は光学系単独の状態を示し、(b)はテレコンバータを取り付けたときの状態を示す。 第3実施例に係る光学系の断面図である。 第3実施例に係る光学系の諸収差図である。 第3実施例に係る光学系の軸上色収差の波長特性を示すグラフであって、(a)は光学系単独の状態を示し、(b)はテレコンバータを取り付けたときの状態を示す。 デジタル一眼レフカメラの断面図である。 光学系の製造方法を示すフローチャートである。 回折光学素子の一例を示す断面図である。 (a)は従来の光学系に斜め方向から光が入射する状態を示す断面図であり、(b)は本実施形態の光学系に斜め方向から光が入射する状態を示す断面図である。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願に係る光学系TLを備えたデジタル一眼レフカメラCAMが図10に示されている。図10に示すデジタル一眼レフカメラCAMにおいて、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズとしての光学系(望遠レンズ)TLで集光されて、クイックリターンミラーMを介して焦点板F上に結像される。焦点板F上に結像された光は、ペンタプリズムP中で複数回反射されて接眼レンズEへと導かれる。これにより、撮影者は、接眼レンズEを介して物体(被写体)の像を正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラーMが光路外へ退避し、光学系TLで集光された物体(被写体)からの光は、撮像素子C上に結像されて被写体の像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、撮像素子C上に結像されて当該撮像素子Cにより撮像され、物体(被写体)の画像として不図示のメモリーに記録される。このようにして、撮影者はデジタル一眼レフカメラCAMによる物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、クイックリターンミラーMを有しないカメラであっても、上記カメラCAMと同様の効果を得ることができる。また、図10に示すデジタル一眼レフカメラCAMは、光学系TLを着脱可能に保持する構成であってもよく、光学系TLと一体に構成されるものであってもよい。
光学系TLは、例えば図1に示すように、物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズLFと、合焦レンズLFよりも物体側に配設された複数枚のレンズと、複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに配設された回折光学素子DOEとを有し、次の条件式(1)を満足している。
0.075<Ldoe/f<0.125 …(1)
但し、
Ldoe:光学系TLにおける最も物体側のレンズ面から回折光学素子DOEにおける回折面までの距離、
f:光学系TLの無限遠合焦時における焦点距離。
本実施形態における回折光学素子DOEは、例えば図12に示すように、鋸歯状の回折格子溝が形成された面を持つ回折素子要素を積み重ねてなるものであり、所望の広波長領域(例えば、可視光領域)のほぼ全域で高い回折効率が保たれる、すなわち波長特性が良好であるという特徴を有している。一般に、複層型の回折光学素子として、例えば、互いに異なる材料からなる2種類の回折素子要素から構成され、同一の回折格子溝で密着している、いわゆる密着複層型の回折光学素子が知られている。
図12に示すように、回折光学素子DOEにはエッジ面PEが形成されており、回折光学素子DOEに斜め方向から(例えば45度の入射角で)強い光が入射すると、このエッジ面PEで生じた高次回折光や拡散光によってフレアが発生する。図13(a)に示すように、回折光学素子DOEを用いた従来の光学系TLAでは、回折光学素子DOEが物体側に近い位置に設けられているため、回折光学素子DOEの広い範囲に斜め方向からの光が届いてしまう。図13(a)に例示した光学系TLAの半画角は4.2°程度であり、この光学系TLAに45度の入射角で入射する光は、原則として像面IAに届くことはない。ところが、回折光学素子DOEの広い範囲に斜め方向(入射角が45°の方向)からの光が入射して、エッジ面PEで生じた高次回折光や拡散光がフレアとして像面IAに到達し、画質の低下を招く。
これに対し、条件式(1)は、回折光学素子DOEの適切な位置を規定する条件式である。条件式(1)を満足することにより、図13(b)に示すように、回折光学素子DOEが従来よりも像面I側に位置して、半画角よりも大きい入射角で光学系TLに入射する斜め方向からの光が回折光学素子DOEに届きにくくなるため、フレアの発生を抑えることが可能になる。このように、本実施形態によれば、フレアの発生を抑えて、色収差等の諸収差を良好に補正しつつ、テレ比の小さい、高い光学性能を有した望遠型の光学系TLおよび、これを備えた光学機器(デジタル一眼レフカメラCAM)を得ることができる。
なお、条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、回折光学素子DOEの位置が物体側に寄り過ぎるため、太陽等からの強い直接光が回折光学素子DOEにおける回折面で拡散し、フレアの原因となる。なお、レンズフードはフレアを防ぐ効果が期待できるが、条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、レンズフードの効果も限定的となる。一方、条件式(1)の上限値を上回る条件である場合、回折光学素子DOEの位置が像面I側に寄り過ぎるため、回折光学素子DOEの光学的な効果が限定的となり、光学性能の低下を招く。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を0.120に設定することが望ましい。一方、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を0.080に設定することが望ましい。
また、密着複層型の回折光学素子を配置する場合、2枚のガラスレンズの接合面に配置する構成があるが、2枚のガラスレンズの接合面に回折光学素子を配置すると、応力により回折光学素子の屈折率が変化し、回折効率の低下を招きやすいという問題がある。そのため、密着複層型の回折光学素子を配置する場合、レンズの片側の面上に回折光学素子を配置する方法が適している。また、回折光学素子DOEは、光軸に対して回転対称形状であることが好ましい。
また、このような光学系TLにおいて、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
0.30<f1a/f<0.40 …(2)
但し、
f1a:複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから回折光学素子DOEが配設されたレンズまでのレンズ群の焦点距離。
条件式(2)は、最も物体側のレンズから回折光学素子DOEが配設されたレンズまでのレンズ群のパワーを規定する条件式である。以降、このレンズ群を便宜的に前群G1aと称することがある。テレ比が0.65程度の望遠型の光学系(望遠レンズ)において、正のパワーを有する前群G1aの焦点距離は、光学系全系の焦点距離の35%程度が適正である。条件式(2)は、回折光学素子DOEが正のパワーを有する前群G1aの最終面近傍に配置されることを示している。条件式(2)の下限値を下回る条件である場合、前群G1aの焦点距離が短くなりすぎるため、収差の悪化を招く。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、前群G1aの焦点距離が長くなりすぎるため、回折光学素子DOEよりも像側に配置されるレンズのパワーを強くする必要があり、収差の悪化を招く。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.39に設定することが望ましい。一方、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.31に設定することが望ましい。
また、このような光学系TLにおいて、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
1.02<Rdoe/Ddoe<1.35 …(3)
但し、
Rdoe:回折光学素子DOEにおける回折面の曲率半径、
Ddoe:複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから回折光学素子DOEが配設されたレンズまでのレンズ群の後側の焦点の位置から、回折光学素子DOEにおける回折面までの距離。
条件式(3)は、回折光学素子DOEへ入射する光を回折面に対して略垂直に保ちながら、当該回折面で発生するゴーストを回避するための条件式である。なお、条件式(3)において、Rdoe/Ddoe=1の状態が、回折光学素子DOEの回折面に対して軸上光束が垂直に入射する状態である。条件式(3)を満足することにより、Rdoe/Ddoe=1の状態から外れるので、容易にゴーストを回避することができる。また、回折光学素子DOEにおける回折面の全面に対して光束を略垂直に入射させることができるため、回折光学素子DOEの格子高さを一定にできる等、回折光学素子DOEの形状を単純化することが可能となる。なお、条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、Rdoe/Ddoe=1の状態に近くなるので、ゴーストを回避することが困難となる。一方、条件式(3)の上限値を上回る条件である場合、回折光学素子DOEへ入射する光の入射角に応じて格子高さ等を変える必要があり、回折光学素子DOEの形状が複雑となる。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.30に設定することが望ましい。一方、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を1.03に設定することが望ましい。
また、このような光学系TLにおいて、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
0.50<L/f<0.80 …(4)
但し、
L:光学系TLにおける最も物体側のレンズ面から像面までの距離。
条件式(4)は、光学系TL全系での光学全長を焦点距離で割ったテレ比を規定するための条件式である。条件式(4)の上限値を上回る条件である場合、回折光学素子DOEの焦点距離が長くなりすぎ、回折光学素子DOEを入れる意味がなくなる。一方、条件式(4)の下限値を下回る条件である場合、光学系TL全系での発生収差が大きくなりすぎ、性能が悪化する。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を0.75に設定することが望ましい。
ここで、上述のような構成の光学系TLの製造方法について、図11を参照しながら説明する。まず、円筒状の鏡筒内に、合焦レンズLFを配置し、合焦レンズLFよりも物体側に複数枚のレンズを配置し、複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに回折光学素子DOEを配置する(ステップST10)。そして、合焦レンズLFを光軸に沿って移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われるように、合焦レンズLFを駆動可能に構成する(ステップST20)。
レンズの組み込みを行うステップST10において、前述の条件式(1)等を満足するように回折光学素子DOE等を配置する。このような製造方法によれば、フレアの発生を抑えて、色収差等の諸収差を良好に補正しつつ、テレ比の小さい(レンズ全長の短い)、高い光学性能を有した望遠型の光学系TLを得ることができる。
(第1実施例)
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。まず、本願の第1実施例について図1〜図3および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係る光学系TL(TL1)の断面図である。第1実施例に係る光学系TL1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備えて構成される。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群G1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側から順に、単レンズである第1正レンズL11と、第2正レンズL12と第1負レンズL13とが貼り合わされた接合レンズと、回折光学素子DOEが配置される第3正レンズL14とから構成される。なお、第3正レンズL14における像面I側のレンズ面に、回折光学素子DOEが配置される。回折光学素子DOEは、互いに異なる材質の2種類の回折素子要素が同一の回折格子溝で接する密着複層型の回折光学素子であり、2種類の紫外線硬化樹脂によって格子高さが約20μmの1次の回折格子(光軸に対して回転対称形状の回折格子)が形成される。第1レンズ群G1の後群G1bは、物体側から順に、第2負レンズL15と第4正レンズL16とが貼り合わされた接合レンズから構成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、第5正レンズL21と第3負レンズL22とが貼り合わされた合焦レンズLFと、第4負レンズL23と第6正レンズL24とが貼り合わされた第1色消しレンズLC1と、第7正レンズL25と第5負レンズL26とが貼り合わされた接合レンズと、単レンズである第6負レンズL27と、第8正レンズL28と第7負レンズL29とが貼り合わされた第2色消しレンズLC2と、単レンズである第9正レンズL30とから構成される。そして、無限遠物体から近距離(有限距離)物体への合焦(フォーカシング)の際、合焦レンズLFが光軸に沿って像面I側に移動するようになっている。また、第2レンズ群G2における合焦レンズLFと第1色消しレンズLC1との間に、絞りSが配設される。
以下に、表1〜表3を示すが、これらは第1〜第3実施例に係る光学系(望遠レンズ)の諸元の値をそれぞれ掲げた表である。各表の[全体諸元]において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、ωは半画角(最大入射角:単位は「°」)を、Yは像高を、Bfはバックフォーカス(空気換算長)をそれぞれ示す。また、[全体諸元]において、Lは光学系の全長(1番目のレンズ面から像面Iまでの距離)を、Ldoeは1番目のレンズ面から回折面までの距離を、f1aは前群の焦点距離を、Ddoeは前群の後側の焦点の位置から回折面までの距離をそれぞれ示す。また、[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の番号を、Riは物体側からi番目のレンズ面の曲率半径を、Diは物体側からi番目のレンズ面とi+1番目のレンズ面との間のレンズ厚または空気間隔を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数を、θgFは部分分散比をそれぞれ示す。
なお、曲率半径「∞」は平面を示し、空気の屈折率nd=1.0000はその記載を省略している。また、各レンズのg線(波長λ=435.8nm)に対する屈折率をngとし、各レンズのd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率をndとし、各レンズのF線(波長λ=486.1nm)に対する屈折率をnFとし、各レンズのC線(波長λ=656.3nm)に対する屈折率をnCとする。このとき、各レンズの部分分散比θgFは次式(A)で定義される。
θgF=(ng−nF)/(nF−nC) …(A)
また、[回折面データ]において示す回折面の位相形状ψは、次式(B)によって表わされる。
ψ(h,m)={2π/(m×λ0)}×(C2×h2+C4×h4+C6×h6…) …(B)
但し、
h:光軸に対して垂直な方向の高さ、
m:回折光の回折次数、
λ0:設計波長、
Ci:位相係数(i=1,2,3,…)。
また、任意の波長λおよび任意の回折次数mにおける回折面の屈折力φDは、最も低次の位相係数C1を用いて、次式(C)のように表わすことができる。
φD(h,m)=−2×C1×m×λ/λ0 …(C)
[回折面データ]において位相係数を示すが、「E-n」は「×10-n」を示す。また、[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそれぞれ示す。なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径Ri、面間隔Di、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、後述の第2〜第3実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。なお、表1における第1面〜第29面の曲率半径Riは、図1における第1面〜第29面に付した符号R1〜R29に対応している。また、第1実施例において、第8面が回折面となっている。
(表1)
[全体諸元]
f=294
FNO=4.08
2ω=8.4
Y=21.63
Bf=54.00
L=190.5
Ldoe=28.73
f1a=106.69
Ddoe=87.77
[レンズ諸元]
面番号 Ri Di nd νd θgF
1 112.614 7.31 1.4875 70.3 0.5291
2 1198.911 0.27
3 80.591 11.45 1.4978 82.6 0.5386
4 -504.430 2.50 1.5750 41.5 0.5764
5 215.439 2.00
6 77.236 5.00 1.5168 63.9 0.5359
7 106.549 0.20 1.5278 33.4 ―
8 106.549 0.30 1.5572 50.0 ― (回折面)
9 106.549 26.05
10 40.477 1.50 1.9108 35.2 0.5822
11 26.124 7.51 1.4875 70.3 0.5291
12 71.781 6.54
13 124.603 2.59 1.6200 36.4 0.5877
14 -321.404 1.20 1.6968 55.5 0.5430
15 42.442 23.41
16 ∞ 2.99 (絞り)
17 53.509 1.78 1.9108 35.2 0.5822
18 23.591 2.77 1.5750 41.5 0.5764
19 222.119 2.69
20 64.088 2.37 1.7283 28.4 0.6069
21 -67.244 0.85 1.7292 54.6 0.5442
22 29.850 2.27
23 -66.093 0.80 1.7292 54.6 0.5442
24 107.388 2.17
25 69.491 3.09 1.5481 45.5 0.5684
26 -55.525 1.00 1.7880 47.4 0.5559
27 -315.000 10.29
28 68.665 5.55 1.4875 70.3 0.5291
29 -68.665 54.00
[回折面データ]
m=1
C1=-4.058E-05
C2=-3.974E-09
[条件式対応値]
条件式(1) Ldoe/f=0.10
条件式(2) f1a/f=0.36
条件式(3) Rdoe/Ddoe=1.21
条件式(4) L/f=0.65
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図2は、第1実施例に係る光学系TL1の諸収差図である。諸収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高をそれぞれ示す。また、諸収差図において、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)における収差をそれぞれ示す。また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。以上、諸収差図の説明は他の実施例においても同様である。図2より、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第1実施例の光学系TL1を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
図3(a)は、第1実施例に係る光学系TL1の軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図3(a)より、第1実施例では、使用波長域全体において軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。図3(b)は、第1実施例に係る光学系TL1にテレコンバータを取り付けたときの軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図3(b)より、第1実施例では、テレコンバータを取り付けた場合でも軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。
(第2実施例)
以下、本願の第2実施例について図4〜図6および表2を用いて説明する。図4は、第2実施例に係る光学系TL(TL2)の断面図である。第2実施例に係る光学系TL2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備えて構成される。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群G1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側から順に、単レンズである第1正レンズL11と、第2正レンズL12と第1負レンズL13とが貼り合わされた接合レンズと、回折光学素子DOEが配置される第3正レンズL14とから構成される。なお、第3正レンズL14における像面I側のレンズ面に、回折光学素子DOEが配置される。回折光学素子DOEは、第1実施例の回折光学素子と同様であり、詳細な説明を省略する。第1レンズ群G1の後群G1bは、物体側から順に、第2負レンズL15と第4正レンズL16とが貼り合わされた接合レンズから構成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、第5正レンズL21と第3負レンズL22とが貼り合わされた合焦レンズLFと、第4負レンズL23と第6正レンズL24とが貼り合わされた第1色消しレンズLC1と、第7正レンズL25と第5負レンズL26とが貼り合わされた接合レンズと、単レンズである第6負レンズL27と、第8正レンズL28と第7負レンズL29とが貼り合わされた第2色消しレンズLC2と、単レンズである第9正レンズL30とから構成される。そして、無限遠物体から近距離(有限距離)物体への合焦(フォーカシング)の際、合焦レンズLFが光軸に沿って像面I側に移動するようになっている。また、第2レンズ群G2における合焦レンズLFと第1色消しレンズLC1との間に、絞りSが設けられる。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における第1面〜第29面の曲率半径Riは、図4における第1面〜第29面に付した符号R1〜R29に対応している。また、第2実施例において、第8面が回折面となっている。
(表2)
[全体諸元]
f=294
FNO=4.08
2ω=8.4
Y=21.63
Bf=54.00
L=191.2
Ldoe=28.51
f1a=104.65
Ddoe=85.88
[レンズ諸元]
面番号 Ri Di nd νd θgF
1 115.035 7.27 1.4875 70.3 0.5291
2 1569.495 0.25
3 81.363 11.29 1.4978 82.6 0.5386
4 -504.430 2.50 1.5750 41.5 0.5764
5 237.414 2.00
6 69.392 5.00 1.5168 63.9 0.5359
7 91.430 0.20 1.5278 33.4 ―
8 91.430 0.30 1.5572 50.0 ― (回折面)
9 91.430 25.64
10 41.929 1.50 1.9108 35.2 0.5822
11 26.360 7.48 1.4875 70.3 0.5291
12 75.456 6.47
13 132.140 2.50 1.6200 36.4 0.5877
14 -380.902 1.20 1.6968 55.5 0.5430
15 43.133 23.98
16 ∞ 2.81 (絞り)
17 53.404 2.10 1.9108 35.2 0.5822
18 23.876 2.91 1.5750 41.5 0.5764
19 211.100 2.48
20 65.496 2.33 1.7283 28.4 0.6069
21 -64.938 0.85 1.7292 54.6 0.5442
22 29.867 2.33
23 -65.880 0.80 1.7292 54.6 0.5442
24 112.996 2.13
25 70.766 3.08 1.5481 45.5 0.5684
26 -54.825 1.00 1.7880 47.4 0.5559
27 -274.728 10.60
28 69.243 5.50 1.4875 70.3 0.5291
29 -69.243 54.00
[回折面データ]
m=1
C1=-4.106E-05
C2=-4.838E-09
[条件式対応値]
条件式(1) Ldoe/f=0.10
条件式(2) f1a/f=0.36
条件式(3) Rdoe/Ddoe=1.06
条件式(4) L/f=0.65
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図5は、第2実施例に係る光学系TL2の諸収差図である。図5より、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第2実施例の光学系TL2を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
図6(a)は、第2実施例に係る光学系TL2の軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図6(a)より、第2実施例では、使用波長域全体において軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。図6(b)は、第2実施例に係る光学系TL2にテレコンバータを取り付けたときの軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図6(b)より、第2実施例では、テレコンバータを取り付けた場合でも軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。
(第3実施例)
以下、本願の第3実施例について図7〜図9および表3を用いて説明する。図7は、第3実施例に係る光学系TL(TL3)の断面図である。第3実施例に係る光学系TL3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備えて構成される。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群G1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側から順に、単レンズである第1正レンズL11と、第2正レンズL12と第1負レンズL13とが貼り合わされた接合レンズと、回折光学素子DOEが配置される第3正レンズL14とから構成される。なお、第3正レンズL14における像面I側のレンズ面に、回折光学素子DOEが配置される。回折光学素子DOEは、第1実施例の回折光学素子と同様であり、詳細な説明を省略する。第1レンズ群G1の後群G1bは、物体側から順に、第2負レンズL15と第4正レンズL16とが貼り合わされた接合レンズから構成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、第5正レンズL21と第3負レンズL22とが貼り合わされた合焦レンズLFと、第4負レンズL23と第6正レンズL24とが貼り合わされた第1色消しレンズLC1と、第7正レンズL25と第5負レンズL26とが貼り合わされた接合レンズと、単レンズである第6負レンズL27と、第8正レンズL28と第7負レンズL29とが貼り合わされた第2色消しレンズLC2と、単レンズである第9正レンズL30とから構成される。そして、無限遠物体から近距離(有限距離)物体への合焦(フォーカシング)の際、合焦レンズLFが光軸に沿って像面I側に移動するようになっている。また、第2レンズ群G2における合焦レンズLFと第1色消しレンズLC1との間に、絞りSが設けられる。
下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。なお、表3における第1面〜第29面の曲率半径Riは、図7における第1面〜第29面に付した符号R1〜R29に対応している。また、第3実施例において、第8面が回折面となっている。
(表3)
[全体諸元]
f=294
FNO=4.08
2ω=8.4
Y=21.63
Bf=54.00
L=190.5
Ldoe=30.26
f1a=106.81
Ddoe=85.88
[レンズ諸元]
面番号 Ri Di nd νd θgF
1 112.614 7.47 1.4875 70.3 0.5291
2 1198.911 0.25
3 80.591 12.82 1.4978 82.6 0.5386
4 -504.430 2.50 1.5317 48.8 0.5621
5 215.439 2.02
6 77.236 5.00 1.5168 63.9 0.5359
7 106.549 0.20 1.5278 33.4 ―
8 106.549 0.20 1.5572 50.0 ― (回折面)
9 106.549 24.12
10 40.477 1.50 1.9027 35.7 0.5804
11 26.124 7.68 1.4875 70.3 0.5291
12 71.781 7.27
13 124.603 2.88 1.6034 38.0 0.5829
14 -321.404 1.20 1.7130 54.0 0.5451
15 42.442 23.52
16 ∞ 2.69 (絞り)
17 53.509 2.90 1.9027 35.7 0.5804
18 23.591 2.31 1.5186 69.9 0.5318
19 222.119 2.85
20 64.088 2.49 1.7283 28.4 0.6069
21 -67.244 0.85 1.7130 54.0 0.5451
22 29.850 2.04
23 -66.093 0.80 1.7410 52.8 0.5471
24 107.388 1.87
25 69.491 3.77 1.5814 41.0 0.5763
26 -55.525 1.00 1.7292 54.6 0.5442
27 -315.000 10.00
28 68.665 4.31 1.4875 70.3 0.5291
29 -68.665 54.00
[回折面データ]
m=1
C1=-3.635E-05
C2=-4.806E-09
[条件式対応値]
条件式(1) Ldoe/f=0.10
条件式(2) f1a/f=0.36
条件式(3) Rdoe/Ddoe=1.13
条件式(4) L/f=0.65
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図8は、第3実施例に係る光学系TL3の諸収差図である。図8より、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第3実施例の光学系TL3を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
図9(a)は、第3実施例に係る光学系TL3の軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図9(a)より、第3実施例では、使用波長域全体において軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。図9(b)は、第3実施例に係る光学系TL3にテレコンバータを取り付けたときの軸上色収差の波長特性を示すグラフである。図9(b)より、第3実施例では、テレコンバータを取り付けた場合でも軸上色収差が良好に補正されていることがわかる。
なお、上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
上述の各実施例において、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。例えば、絞りSよりも像側に配置されるレンズのうち少なくとも一部を防振レンズ群とすることができ、特に、第7正レンズL25、第5負レンズL26、第6負レンズL27を防振レンズ群とすることが好ましい。また、第7正レンズL25、第5負レンズL26、第6負レンズL27の物体側および像側に、正レンズと負レンズとからなる色消しレンズLC1,LC2を配置することがより好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
また、開口絞りは合焦レンズLFよりも像側に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
また、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
また、本実施形態では、光学系の一例として望遠レンズを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、ズームレンズ等の光学系であってもよい。
また、本実施形態の光学系をデジタル一眼レフカメラに使用しているが、これに限られるものではなく、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の光学機器にも使用することができる。
CAM デジタル一眼レフカメラ(光学機器)
TL 光学系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
G1a 前群 G1b 後群
LF 合焦レンズ
DOE 回折光学素子
S 絞り I 像面

Claims (6)

  1. 物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズと、
    前記合焦レンズよりも物体側に配設された複数枚のレンズと、
    前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに配設された回折光学素子とを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする光学系。
    0.075<Ldoe/f<0.125
    但し、
    Ldoe:前記光学系における最も物体側のレンズ面から前記回折光学素子における回折面までの距離、
    f:前記光学系の無限遠合焦時における焦点距離。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
    0.30<f1a/f<0.40
    但し、
    f1a:前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから前記回折光学素子が配設されたレンズまでのレンズ群の焦点距離。
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
    1.02<Rdoe/Ddoe<1.35
    但し、
    Rdoe:前記回折光学素子における回折面の曲率半径、
    Ddoe:前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズから前記回折光学素子が配設されたレンズまでのレンズ群の後側の焦点の位置から、前記回折光学素子における回折面までの距離。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学系。
    0.50<L/f<0.80
    但し、
    L:前記光学系における最も物体側のレンズ面から像面までの距離。
  5. 物体の像を所定の面上に結像させる光学系を備えた光学機器であって、
    前記光学系が請求項1から4のいずれか一項に記載の光学系であることを特徴とする光学機器。
  6. 物体に対してフォーカシングを行うための合焦レンズを配置し、
    前記合焦レンズよりも物体側に複数枚のレンズを配置し、
    前記複数枚のレンズのうち最も物体側のレンズよりも像側のいずれかのレンズに回折光学素子を配置し、
    以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とする光学系の製造方法。
    0.075<Ldoe/f<0.125
    但し、
    Ldoe:前記光学系における最も物体側のレンズ面から前記回折光学素子における回折面までの距離、
    f:前記光学系の無限遠合焦時における焦点距離。
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