JP2015096454A - カーボンナノ構造体の製造方法およびカーボンナノ構造体アセンブリ - Google Patents

カーボンナノ構造体の製造方法およびカーボンナノ構造体アセンブリ Download PDF

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日方 威
Takeshi Hikata
威 日方
大久保 総一郎
Soichiro Okubo
総一郎 大久保
藤田 淳一
Junichi Fujita
淳一 藤田
勝久 村上
Katsuhisa Murakami
勝久 村上
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Abstract

【課題】曲がりなどの発生を抑制した長尺のカーボンナノ構造体を得る。【解決手段】カーボンナノ構造体の製造方法は、触媒を含む触媒部材と、分離部材とが接触または一体化したベース体を準備する工程(S01)と、ベース体において触媒部材と分離部材との接触部または一体化した部位の少なくとも一部を酸化する工程(S02)と、炭素を含有する原料ガスをベース体に接触させながらベース体を加熱する工程(S03)と、触媒部材から分離部材を分離しつつ、触媒部材と分離部材との分離界面領域にカーボンナノ構造体を成長させる工程(S04)とを備える。成長させる工程では、張力を制御しながら分離部材を触媒部材から遠ざけるように相対的に変位させる。【選択図】図1

Description

この発明は、カーボンナノ構造体の製造方法およびカーボンナノ構造体アセンブリに関し、より特定的には、一方向に延びるカーボンナノ構造体の製造方法およびカーボンナノ構造体アセンブリに関する。
従来、カーボンナノチューブやグラフェン等に代表される、炭素原子がナノメートルレベルの直径で並ぶ線状体や炭素原子からなるナノメートルレベルの厚さのシート状体といったカーボンナノ構造体が知られている。このようなカーボンナノ構造体の製造方法としては、加熱した微細な触媒に炭素を含む原料ガスを供給することでカーボンナノ構造体を当該触媒から成長させる方法が提案されている(たとえば、特開2005−330175号公報参照)。
特開2005−330175号公報
ここで、カーボンナノ構造体の工業的な利用を考えれば、当該カーボンナノ構造体としては長尺かつ曲がりの少ないものが求められている。しかし、従来の方法では、長尺かつ曲がりの少ないカーボンナノ構造体を触媒から安定して成長させることは困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、曲がりなどの発生を抑制した長尺のカーボンナノ構造体の製造方法、および曲がりの発生が抑制されたカーボンナノ構造体アセンブリを提供することである。
この発明に従ったカーボンナノ構造体の製造方法は、触媒を含む触媒部材と、分離部材とが接触または一体化したベース体を準備する工程と、ベース体において触媒部材と分離部材との接触部または一体化した部位の少なくとも一部を酸化する工程と、炭素を含有する原料ガスをベース体に接触させながらベース体を加熱する工程と、触媒部材から分離部材を分離しつつ、触媒部材と分離部材との分離界面領域にカーボンナノ構造体を成長させる工程とを備える。成長させる工程では、カーボンナノ構造体の破断を抑制するように張力を制御しながら分離部材を触媒部材から遠ざけるように相対的に変位させる。
このようにすれば、長尺かつ曲がりの発生が抑制されたカーボンナノ構造体を得ることができる。
本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するフローチャートである。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法における加熱温度条件を説明するためのグラフである。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態におけるカーボンナノ構造体の製造方法を説明するための模式図である。 実験例において作成されたカーボンナノ構造体を示す走査型電子顕微鏡写真である。 実験例において作成されたカーボンナノ構造体を示す走査型電子顕微鏡写真である。 実施例においてベース体を破断した後、室温まで冷却したサンプルで形成された第1部分および第2部分の断面の視野の例である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
[本願発明の実施形態の説明]
(1) 本実施形態に従ったカーボンナノ構造体の製造方法は、触媒を含む触媒部材(第1部分25および第2部分26のいずれか一方)と分離部材(第1部分25および第2部分26のいずれか他方)とが接触または一体化したベース体20を準備する工程(S01)と、ベース体20において触媒部材と分離部材との接触部または一体化した部位の少なくとも一部を酸化する工程(S02)と、炭素を含有する原料ガスをベース体に接触させながらベース体を加熱する工程(S03)と、触媒部材から分離部材を分離しつつ、触媒部材と分離部材との分離界面領域にカーボンナノ構造体30を成長させる工程(S04)とを備える。成長させる工程では、カーボンナノ構造体の破断を抑制するように張力を制御しながら分離部材を触媒部材から遠ざけるように相対的に変位させる。
このようにすれば、触媒部材と分離部材との分離界面領域(第1部分25と第2部分26との分離界面領域)において成長するカーボンナノ構造体30にカーボンナノ構造体の破断を抑制するように張力を制御しながら、当該カーボンナノ構造体30を成長させることができる。このため、当該張力をカーボンナノ構造体30が破断しない程度の値に適宜制御することにより、カーボンナノ構造体30を破断させることなく安定して成長させることができる。また、カーボンナノ構造体30は、当該張力を加えられることにより所定の方向に沿って曲がりの発生が抑制された、長尺のカーボンナナノ構造体となる。また、上記のようにカーボンナノ構造体30に加えられる張力を制御することにより、カーボンナノ構造体30の成長速度と、触媒部材(たとえば第1部分25)に対する分離部材(たとえば第2部分26)の相対的な移動速度とが相違してカーボンナノ構造体30が破断するといった問題の発生を抑制できる。
上記カーボンナノ構造体の製造方法において、張力を制御する、とは、上述のようにカーボンナノ構造体30を破断させないように制御することを意味するが、たとえばカーボンナノ構造体30破断させないような一定の張力を加えることも含むものとする。また、一定の張力を加える、とは、設定張力からの変動率が10%以下の範囲内で張力を加えることを意味する。また、上記カーボンナノ構造体の製造方法において、カーボンナノ構造体を成長させる工程におけるカーボンナノ構造体の成長速度はたとえば0.1mm/分以上20mm/分以下、より好ましくは1mm/分以上5mm/分以下である。
上記カーボンナノ構造体の製造方法において、触媒部材から分離部材を分離する、とは、主に以下に示す2つの形態を含むものとする。すなわち、一の形態では、ベース体20を触媒部分(第1部分25および第2部分26のいずれか一方)と分離部分(第1部分25および第2部分26のいずれか他方)とに破断した後これらを分離する。この場合、触媒部材と分離部材との破断界面領域を架橋するように複数のカーボンナノ構造体30を成長させることができる。一方、別の形態では、予め分離して設けられている触媒部材と分離部材とを接触させた後これらを分離する。この場合、触媒部材と分離部材との接触界面領域を架橋するように複数のカーボンナノ構造体30を成長させることができる。
また、上記カーボンナノ構造体の製造方法において、張力の値は0.01N以上5N以下、より好ましくは0.1N以上1N以下である。
(2) 上記カーボンナノ構造体の製造方法において、成長させる工程(S04)は、加熱する工程(S03)における加熱温度T1からベース体20の温度を低下させながら実施されてもよい。この場合、ベース体20の温度を低下させることによって触媒部材での炭素の固容可能量が低下するため、当該触媒部材では炭素が過飽和状態となる。そして、このように過飽和となったために触媒部材の表面に析出する炭素をカーボンナノ構造体の材料として利用することにより、カーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。
(3) 上記カーボンナノ構造体の製造方法において、成長させる工程(S04)は、加熱する工程(S03)における加熱温度T1以下、当該加熱温度T1より130℃低い下限温度(たとえば図2のT2)以上の温度域で実施されてもよい。
上述した温度域は、触媒部材の内部から過飽和となった炭素が比較的多く析出する温度域であると考えられ、当該温度域において成長させる工程を実施することにより、カーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。たとえば、ベース体の温度を加熱温度T1から低下させるタイミング(図2の時点t5)、または当該タイミングの直前または直後に触媒部材と分離部材との分離(破断)を開始することにより、当該分離界面領域にカーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。
(4) 上記カーボンナノ構造体の製造方法において、成長させる工程(S04)は、加熱する工程(S03)における加熱温度T1以下、当該加熱温度T1より20℃低い下限温度(たとえば図2のT2)以上の温度域で実施されてもよい。
上述した温度域は、触媒部材の内部から過飽和となった炭素が比較的多く析出する温度域であると考えられ、当該温度域において成長させる工程を実施することにより、カーボンナノ構造体30をより効率的に成長させることができる。たとえば、ベース体の温度を加熱温度T1から低下させるタイミング(図2の時点t5)、または当該タイミングの直前または直後に触媒部材と分離部材との分離(破断)を開始することにより、当該分離界面領域にカーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。
(4) 上記カーボンナノ構造体の製造方法において、ベース体20は、純度99.99%以上の純鉄を含んでいてもよい。この場合、純鉄を酸化して酸化鉄とした後、加熱する工程(S03)により酸化鉄中に炭素を導入し(浸炭熱処理)、酸化鉄を浸炭熱処理した部材の破断領域(分離界面領域)において当該炭素によりカーボンナノ構造体を成長させることができる。また、上記のような純鉄をベース体20の材料として用いることにより、酸化する工程(S02)後にベース体20が脆くなって形状を維持できないといった問題の発生を抑制できる。
(5) 上記カーボンナノ構造体の製造方法において、成長させる工程(S04)では、触媒部材または分離部材に接続されたばね13または重りを用いて、張力を発生させてもよい。この場合、ばね13または重りにより、容易に張力を制御することができる。
(6) 本実施形態に係るカーボンナノ構造体アセンブリは、対向配置された一対の保持部材(第1部分25および第2部分26)と、一対の保持部材の間を繋ぐ様に形成されたカーボンナノ構造体30とを備える。保持部材は、鉄と炭素とを含む。保持部材の断面における縦10μm×横10μmの視野で、視野全体の面積に対する炭素の面積率が10%以上90%以下である。縦10μm×横10μmの視野を超えた範囲で炭素の面積率にばらつきがある場合、面積率を規定する視野については、複数点測定するなどして合理的に保持部材全体の平均と判断される部位を選定するものとする。
このようにすれば、保持部材の間に形成されたカーボンナノ構造体を、カーボンナノ構造体アセンブリとして容易に取り扱うことができる。また、保持部材の主成分が実質的に炭素であるため、保持部材を介してカーボンナノ構造体に電流を流すと言った処理を容易に行なうことができる。
(7) 上記カーボンナノ構造体アセンブリにおいて、カーボンナノ構造体の長さは50μm以上であってもよい。この場合、比較的長尺のカーボンナノ構造体を利用することができる。
(8) 上記カーボンナノ構造体アセンブリにおいて、一対の保持部材の間を繋ぐ様に、カーボンナノ構造体が複数本形成されていてもよい。この場合、1つのカーボンナノ構造体アセンブリに複数のカーボンナノ構造体が含まれるため、複数のカーボンナノ構造体をまとめて処理することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
(実施の形態1)
図1〜図8を参照して、実施形態1によるカーボンナノ構造体の製造方法を説明する。
図1を参照して、まず炭素を固溶可能な材料からなるベース体を準備する工程(S01)を実施する。この工程(S01)においては、たとえば純鉄からなる薄膜を準備する。この薄膜における鉄の純度はたとえば99.99%(4N)以上とすることが好ましく、99.999%(5N)以上とすることがより好ましい。また、ベース体としての薄膜の厚みはたとえば500μm以下、好ましくは200μm以下、より好ましくは100μm以下、さらに好ましくは70μm以下とすることができる。なお、ベース体の材料としては、炭素を固溶可能であれば、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)等の他の材料を用いてもよい。
次に、図1に示すように、ベース体を酸化する工程(S02)を実施する。この工程(S02)では、ベース体を空気中において所定の温度にまで加熱することにより、ベース体の少なくとも表面(好ましくはベース体の全体)を酸化する。この工程(S02)における熱処理の温度条件は、たとえば図2に示すような温度条件を採用することができる。図2において、横軸は時間を表わし、縦軸は加熱温度を表わしている。
この工程(S02)における温度条件は、図2に示すグラフにおいて横軸の原点(0)から時点(t3)までの時間における温度条件に対応する。具体的には、加熱を開始してから時点(t1)までベース体を加熱してベース体の温度を室温(RT)から加熱温度T1にまで上昇させる。なお、図2の横軸における時点t1までの加熱プロセスにおける昇温速度はたとえば20℃/minとすることができる。
そして、ベース体の温度が所定の加熱温度T1になった時点(時点t1)から、所定の時間だけベース体の温度を維持する。なお、加熱温度T1はたとえば850℃とすることができる。そして、時点t2までベース体の温度を加熱温度T1に維持した後、時点t2からベース体の冷却を開始する。そして、時点t3において、ベース体の温度が室温(RT)にまで低下する。この工程(S02)により、純鉄からなる薄膜であるベース体は酸化鉄の薄膜となる。なお、時点t2からt3までの冷却プロセスにおける冷却速度は−4℃/minとすることができる。
次に、図1を参照して、炭素含有雰囲気中でベース体を加熱する工程(S03)を実施する。具体的には、まず上述のように酸化処理を施された酸化鉄からなる薄膜であるベース体20を、図3および図4に示すように第1ホルダ11と第2ホルダ12との上に設置する。第1ホルダ11の端部と第2ホルダ12の端部とは互いに間隔を隔てて対向するように配置されている。そして、第1ホルダ11の端部上から第2ホルダ12の端部上にまで延びるように、ベース体20が配置される。ベース体20の両端部には、ベース体20の中央部に対して交差する方向(実質的には垂直方向)に折り曲げられた折り曲げ部21、22が形成されている。
ベース体20の一方の端部に位置する第1の折り曲げ部21が第1ホルダ11の端部の外周面(第2ホルダ12に対向する面とは反対側の面)に接触するように配置される。また、ベース体20の他方の端部に位置する第2の折り曲げ部22は、第2ホルダ12の端部の外周面(第1ホルダ11に対向する面とは反対側の面)に接触するように配置されている。第1ホルダ11および第2ホルダ12は、それぞれ図4の矢印に示す方向に移動可能になっている。第1ホルダ11および第2ホルダ12を移動させる機構は、油圧シリンダや空気圧シリンダ、モータなど任意の機構を適用できる。そして、ベース体20の折り曲げ部22には、ばね13を介して駆動部14が接続される。この駆動部14は、ばね13に対してベース体20から離れる方向に所定の大きさの張力を付加することが可能に構成されている。
駆動部14の構成としては、モータや流体シリンダなど、任意の構成を採用することができる。ばね13と折り曲げ部22との接続方法は、ろう付けやねじなどの固定部材を用いる方法など、従来周知の任意の方法を用いることができる。また、駆動部14にはばね13に作用する張力を検出するセンサが設置されていることが好ましい。さらに、当該センサの出力に応じて、駆動部14はばね13に付加する張力を調整可能になっていることが好ましい。なお、ばね13と駆動部14との組合せに代えて、重りをベース体20の折り曲げ部22に接続することで、当該重りに作用する重力を利用して折り曲げ部22に上述した張力を加えてもよい。たとえば、折り曲げ部22に紐状体を接続し、当該紐状体を図3のばね13に沿った方向に伸ばした後、ローラや滑車などを用いて鉛直下向きに向きを変えて紐状体の先端部に重りを接続する、といった構成を採用してもよい。
次に、このように第1ホルダ11と第2ホルダ12との間を繋ぐ様に設置されたベース体20を、図5に示すように炭素含有雰囲気中で加熱処理する。具体的には、図2の時点t3から時点t4に示すように、ベース体20を不活性ガス(たとえばアルゴン(Ar))中において加熱する。不活性ガスとしてのアルゴンの流量は、たとえば0.70L/minとしてもよい。また、時点t3からt4までの加熱プロセスにおける昇温速度は27℃/minとすることができる。
そして、ベース体20の温度が加熱温度T1となった時点t4から、雰囲気ガスを炭素含有ガス(たとえばアセチレン(C22)ガスと不活性ガス(たとえばアルゴンガス)との混合ガス)として、加熱温度T1という条件で熱処理する。この熱処理はいわゆる浸炭熱処理に該当する。雰囲気ガスである炭素含有ガスとしてアセチレンとアルゴンとの混合ガスを用いる場合、その組成は、たとえばアセチレンを5体積%、アルゴンを95体積%とすることができる。また、当該混合ガスの流量はたとえば0.12L/minとしてもよい。このように混合ガス雰囲気中での熱処理を時点t4から時点t5まで行なった後、時点t5からベース体20の温度を低下させる。なお、時点t5から時点t6までの冷却プロセスにおける冷却速度はたとえば−7℃/minとすることができる。また、この冷却プロセスにおける雰囲気ガスは不活性ガス(アルゴンガス)としてもよい。
このとき、ベース体20の温度を加熱温度T1に維持している状態から加熱温度T1より低い所定の温度T2(たとえば723℃以上、より好ましくは、加熱温度T1より20℃低い温度)にベース体の温度が低下するまで(たとえば、図2に示した点Aから点Bまでの間)に、図1に示すようにベース体を破断した後、一定張力で変位させながら破断部にカーボンナノ構造体を成長させる工程(S04)を実施する。具体的には、図5に示すように第1ホルダ11と第2ホルダ12との間をまたぐようにベース体20を設置した状態で上述した工程(S03)を実施した後、図6に示すように第2ホルダ12を第1ホルダ11に対して相対的に矢印に示す方向に移動させることによりベース体20を破断させる。この結果、図6に示すように、ベース体20が第1部分25と第2部分26とに破断する。このとき、第1部分25と第2部分26との破断界面領域を架橋するように複数のカーボンナノ構造体30が成長する。ここで、所定の温度T2は、加熱温度T1より130℃低い下限温度である。好ましくは、ベース体20を構成する材料である鉄と炭素との共析点である723℃以上であり、より好ましくは加熱温度T1より20℃低い温度である。
その後、図7に示すように、第2ホルダ12を矢印27に示す方向に移動させるとともに、駆動部14によりばね13に対して一定の張力を加えた状態を維持する。ばね13による一定の張力によって矢印28に示す方向に第2部分26が引張られた状態となる。この結果、第1部分25と第2部分26との破断した界面に成長するカーボンナノ構造体30に対しては、カーボンナノ構造体30の成長している軸方向に一定の張力が加えられた状態を維持できる。
そして、図2に示した時点t5以後、ベース体20の温度が低下している状態(たとえば時点t5から、ベース体20の温度が温度T2にまで低下するまでの期間)においては、温度低下による炭素の過飽和に起因してベース体20から析出する炭素をカーボンナノ構造体30として成長させることができる。また、ばね13を介して第2部分26には一定の張力が加えられた状態となっているため、カーボンナノ構造体30が成長することによる第2部分26の変位をばね13の変形により吸収しながら、第2の折り曲げ部22を介して成長するカーボンナノ構造体30に所定の張力を加え続けることができる。この結果、長尺かつ一方向に沿って延びる(曲がりの抑制された)カーボンナノ構造体30を得ることができる。
また、このように第1部分25と第2部分26との破断界面にカーボンナノ構造体30が成長された部材を、第1部分25、第2部分26およびカーボンナノ構造体30を備える一体の部材(カーボンナノ構造体アセンブリ)として取扱うことができる。このようにすれば、ベース体20からカーボンナノ構造体30を分離してカーボンナノ構造体30のみをハンドリングする場合よりも、カーボンナノ構造体30の取扱いを容易に行なうことができる。
また、上述のようにカーボンナノ構造体30が形成された第1部分25および第2部分26は、鉄と炭素とを含み、第1部分25および第2部分26の断面における縦10μm×横10μmの視野で、視野全体の面積に対する炭素の面積率が10%以上90%以下となっている。好ましくは、第1部分25および第2部分26の断面における炭素の上記面積率は50%以上90%以下である。このようにすれば、温度低下による炭素の過飽和に起因してベース体20から析出する炭素量を増やすことができるため、カーボンナノ構造体30をより高速に成長させることができる。
また、上述したプロセスにおいて成長されるカーボンナノ構造体30としては、たとえばカーボンナノチューブ、カーボンナノシート、グラフェンシートなどのカーボンナノ構造体を得ることができる。また、得られるカーボンナノ構造体30の長軸方向における長さはたとえば100μm以上である。また、図7および図8に示すようにカーボンナノ構造体30を成長させる工程は、ベース体20を冷却させる工程(たとえば図2における時点t5からt6までの間)にて行なうことが好ましい。
また、上述したプロセスでは、ベース体20を破断した後、駆動部14によりばね13に対してカーボンナノ構造体30が破断しない程度の一定の張力を加えたが、駆動部14により該張力を制御してもよい。カーボンナノ構造体30の成長速度が上述した成長させる工程(S04)において変動する場合に、成長速度に応じて上記張力を制御してもよい。たとえばベース体20の破断直後にカーボンナノ構造体30の成長速度が遅い場合には張力を低く制御しておき、該成長速度が速くなってきた場合には張力を高く制御してもよい。このようにしても、工程(S40)においてカーボンナノ構造体30の破断を防止して、長尺のカーボンナノ構造体30を得ることができる。
また、上述したプロセスでは、鉄で構成されている、ベース体20を用い、成長させる工程(S04)における下限温度(たとえば図2のT2)は加熱する工程(S03)における加熱温度T1よりも120℃低い温度であって、好ましくは鉄−炭素の状態図の共析点である723℃としているが、これに限られるものではない。上記下限温度の好適値は、ベース体20を構成する材料に応じて決定してもよい。たとえば、ベース体20を構成する材料が炭素との状態図において共析点を有する材料(たとえばCo等)である場合、上記下限温度は、当該材料の共析点であるのが好ましく、より好ましくは上記加熱温度T1よりも20℃低い温度である。このようにすれば、成長させる工程(S04)における温度域は、ベース体20を構成する材料と炭素との状態図の共析点以上、加熱温度T1以下とすることができるため、ベース体20の内部から過飽和となった炭素が比較的多く析出することができ、カーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。
また、ベース体20を構成する材料が炭素との状態図において共析点を有さない材料(たとえばPd等)である場合には、上記下限温度は加熱する工程(S03)における加熱温度T1よりも120℃低い温度であって、上記下限温度は上記加熱温度T1よりも20℃低い温度であるのが好ましい。このようにすれば、成長させる工程(S04)における温度域は、ベース体20の内部から過飽和となった炭素が比較的多く析出する温度域であると考えられ、当該温度域において成長させる工程を実施することにより、カーボンナノ構造体30を効率的に成長させることができる。
(実施の形態2)
次に、実施形態2によるカーボンナノ構造体の製造方法を説明する。実施の形態2によるカーボンナノ構造体の製造方法は、基本的には実施の形態1によるカーボンナノ構造体の製造方法と同様の構成を備えるが、加熱する工程(S03)において予め別体として構成されている第1部分25と第2部分26とが接触したベース体20を加熱し、かつ、成長させる工程(S04)において第1部分25から第2部分26を分離しつつ、第1部分25と第2部分26との接触界面領域にカーボンナノ構造体30を成長させる点で異なる。
このようにすれば、この場合、第1部分25と第2部分26との接触界面領域を架橋するように複数のカーボンナノ構造体30を成長させることができる。
このとき、成長させる工程(S04)では、カーボンナノ構造体30の破断を抑制するように張力を制御しながら第2部分26を第1部分25から遠ざけるように相対的に変位させることにより、実施の形態1に係るカーボンナノ構造体の製造方法と同様の効果を奏することができる。
(実験例1)
本発明の効果を確認するため、以下のような実験を行った。
<試料>
まず、本発明の実施例1の試料であるベース体として幅が5mm、長さが20mm、厚みが50μmの純鉄箔(純度5N)を準備した。
<処理内容>
当該純鉄箔からなるベース体を、図3および図4に示すように第1ホルダ11および第2ホルダ12により保持した。また、図3に示すようにベース体の両端部に形成された折り曲げ部の一方に、ばね13および駆動部14を接続した。次に、当該ベース体を、加熱炉を用いて大気雰囲気中で加熱温度を850℃、熱処理時間を1分とした条件により熱処理(酸化処理)した。この酸化処理によりベース体は酸化鉄の薄膜となった。ベース体を室温まで冷却した後、加熱炉の反応室内部にArガス(アルゴンガス) を導入し、当該加熱炉の反応室内から酸素を排出した。
次に、Arガス中で再度ベース体を加熱して850℃まで昇温した後、Arガス中にアセチレンガスを5体積% 含有した原料ガスを反応室内に流しながら、加熱温度を850℃とした熱処理(浸炭熱処理)を行った。原料ガスの流量は0.12L/minとした。加熱温度を850℃とした原料ガス中での熱処理を10分間実施した後、第1ホルダ11に対して第2ホルダ12を相対的に移動させることによってベース体を破断し、生じた破断面間に架橋するようにファイバ状のカーボンナノ構造体を成長させた。その後、図7に示すようにリジッドな固定治具である第2ホルダ12を当該ベース体の端部(第2の折り曲げ部22)から離し、ばね13により一定の張力(0.1N)がベース体に印加されるように設定した。
<結果>
破断したベース体(純鉄の薄膜を酸化した部材を浸炭熱処理した部材)の破断面を繋ぐように、カーボンナノ構造体としてのファイバ状カーボンが形成された。当該ファイバ状カーボンの長さは最長で150μm程度であった。形成されたファイバ状カーボンの例を図9および図10に示す。また、上述のようにファイバ状カーボンが形成されたベース体は、当該ベース体が破断して形成された第1部分および第2部分の断面における縦10μm×横10μmの視野で、視野全体の面積に対する炭素の面積率が10%、50%、90%となっていた。ベース体を破断した後、室温まで冷却したサンプルで形成された第1部分および第2部分の断面の視野の例を図11に示す。図11中の領域1は炭素からなり、領域2は鉄からなっている。領域1は当該断面において主要部分を占めていた。一方、領域2は領域1内において分散するようにベース体内に含まれていた。これにより、ベース体は、領域2が分散配置されているため一定の張力以上の強度を有するとともに、上記条件下において領域1から炭素を析出させてカーボンナノ構造体を成長させることができる。なお、炭素の面積率が10%程度であるベース体は、領域2内において領域1を分散するように含んでいるが、この場合にであっても、領域2により高い強度を有するとともに、領域1から炭素が析出させてカーボンナノ構造体を成長させることができる。
(実験例2)
<試料>
本発明の実施例2の試料として、上述した実験例1と同様の試料を準備した。
<処理内容>
当該純鉄箔からなるベース体を、上述した実験例1と同様に、図3および図4に示すように第1ホルダ11および第2ホルダ12により保持した。また、図3に示すようにベース体の両端部に形成された折り曲げ部の一方に、ばね13および駆動部14を接続した。その後、実験例1と同様に酸化処理を行なった。
次に、Arガス中で再度ベース体を加熱して850℃まで昇温した後、Arガス中にアセチレンガスを5体積% 含有した原料ガスを反応室内に流しながら、加熱温度を850℃とした熱処理(浸炭熱処理)を行った。原料ガスの流量は0.12L/minとした。加熱温度を850℃とした原料ガス中での熱処理を7分間実施した後、加熱温度を850℃から830℃にまで低下させた。このときの冷却速度は10℃/minとした。また、このように温度を低下させながら、駆動部14を作動させることによりばね13を介してベース体に一定の張力(0.5N)を印加してベース体を徐々に破断させた。
<結果>
破断したベース体(純鉄の薄膜を酸化した部材を浸炭熱処理した部材)の破断面を繋ぐように、カーボンナノ構造体としてのファイバ状カーボンが形成された。当該ファイバ状カーボンは、長さが100μm程度であり、長手方向に連続した結晶構造であった。
(実験例3)
<試料>
本発明の比較例1の試料として、上述した実験例1と同様の試料を準備した。
<処理内容>
当該純鉄箔からなるベース体を、上述した実験例1と同様に、図3および図4に示すように第1ホルダ11および第2ホルダ12により保持した。また、図3に示すようにベース体の両端部に形成された折り曲げ部の一方に、ばね13および駆動部14を接続した。その後、実験例1と同様に酸化処理を行なった。
次に、Arガス中で再度ベース体を加熱して850℃まで昇温した後、Arガス中にアセチレンガスを5体積%含有した原料ガスを反応室内に流しながら、加熱温度を850℃ とした熱処理(浸炭熱処理)を行った。原料ガスの流量は0.1L/minとした。加熱温度を850℃ とした原料ガス中での熱処理を10分間実施した後、そのまま第1ホルダ11に対して第2ホルダ12を相対的に移動させることによってベース体を破断し、生じた破断面間に架橋するようにファイバ状のカーボンナノ構造体を成長させた。
<結果>
破断したベース体(純鉄の薄膜を酸化した部材を浸炭熱処理した部材)の破断面に、カーボンナノ構造体としてのファイバ状カーボンが形成された。しかし、当該ファイバ状カーボンは破断面間を架橋することなく、すべて途中で破断していた。
(実験例4)
<試料>
本発明の比較例2の試料として、上述した実験例1と同様の試料を準備した。
<処理内容>
当該純鉄箔からなるベース体を、上述した実験例1と同様に、図3および図4に示すように第1ホルダ11および第2ホルダ12により保持した。また、図3に示すようにベース体の両端部に形成された折り曲げ部の一方に、ばね13および駆動部14を接続した。その後、実験例1と同様に酸化処理を行なった。
次に、Arガス中で再度ベース体を加熱して850℃まで昇温した後、Arガス中にアセチレンガスを5体積%含有した原料ガスを反応室内に流しながら、加熱温度を850℃ とした熱処理(浸炭熱処理)を行った。原料ガスの流量は0.12L/minとした。加熱温度を850℃ とした原料ガス中での熱処理を7分間実施した後、そのまま第1ホルダ11に対して第2ホルダ12を相対的に移動させることによってベース体を破断し、その後ベース体をArガス中で徐冷した。
<結果>
破断したベース体(純鉄の薄膜を酸化した部材を浸炭熱処理した部材)の破断面に、カーボンナノ構造体としてのファイバ状カーボンが形成された。ファイバ状カーボンの長さは10μm程度であった。
(実験例5)
<試料>
本発明の比較例2の試料として、上述した実験例1と同様の試料を準備した。
<処理内容>
当該純鉄箔からなるベース体を、上述した実験例1と同様に、図3および図4に示すように第1ホルダ11および第2ホルダ12により保持した。また、図3に示すようにベース体の両端部に形成された折り曲げ部の一方に、ばね13および駆動部14を接続した。その後、実験例1と同様に酸化処理を行なった。
次に、Arガス中で再度ベース体を加熱して850℃まで昇温した後、Arガス中にアセチレンガスを5体積%含有した原料ガスを反応室内に流しながら、加熱温度を850℃ とした熱処理(浸炭熱処理)を行った。原料ガスの流量は0.12L/minとした。加熱温度を850℃ とした原料ガス中での熱処理を7分間実施した後、加熱温度を850℃から830℃にまで低下させた。このときの冷却速度は10℃/minとした。その後、駆動部14を作動させることによりばね13を介してベース体に張力を印加してベース体を徐々に破断させた。
<結果>
破断したベース体(純鉄の薄膜を酸化した部材を浸炭熱処理した部材)の破断面には、ファイバ状カーボンは形成されなかった。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、特に長尺かつ曲がりの抑制されたカーボンナノ構造体の製造に有利に適用される。
11 第1ホルダ
12 第2ホルダ
13 ばね
14 駆動部
20 ベース体
21,22 折り曲げ部
25 第1部分
26 第2部分
27,28 矢印
30 カーボンナノ構造体

Claims (9)

  1. 触媒を含む触媒部材と、分離部材とが接触または一体化したベース体を準備する工程と、
    前記ベース体において前記触媒部材と前記分離部材との接触部または一体化した部位の少なくとも一部を酸化する工程と、
    炭素を含有する原料ガスを前記ベース体に接触させながら前記ベース体を加熱する工程と、
    前記触媒部材から前記分離部材を分離しつつ、前記触媒部材と前記分離部材との分離界面領域にカーボンナノ構造体を成長させる工程とを備え、
    前記成長させる工程では、張力を制御しながら前記分離部材を前記触媒部材から遠ざけるように相対的に変位させる、カーボンナノ構造体の製造方法。
  2. 前記成長させる工程は、前記加熱する工程における加熱温度からベース体の温度を低下させながら実施される、請求項1に記載のカーボンナノ構造体の製造方法。
  3. 前記成長させる工程は、前記加熱する工程における加熱温度以下、前記加熱温度より130℃低い下限温度以上の温度域で実施される、請求項1または請求項2に記載のカーボンナノ構造体の製造方法。
  4. 前記成長させる工程は、前記加熱する工程における加熱温度以下、前記加熱温度より20℃低い下限温度以上の温度域で実施される、請求項3に記載のカーボンナノ構造体の製造方法。
  5. 前記ベース体は、純度99.99%以上の純鉄を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカーボンナノ構造体の製造方法。
  6. 前記成長させる工程では、前記触媒部材または前記分離部材に接続されたばねまたは重りを用いて、前記張力を発生させる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカーボンナノ構造体の製造方法。
  7. 対向配置された一対の保持部材と、
    前記一対の保持部材の間を繋ぐ様に形成されたカーボンナノ構造体とを備え、
    前記保持部材は、鉄と炭素とを含み、
    前記保持部材の断面における縦10μm×横10μmの視野で、前記視野全体の面積に対する前記炭素の面積率が10%以上90%以下である、カーボンナノ構造体アセンブリ。
  8. 前記カーボンナノ構造体の長さは50μm以上である、請求項7に記載のカーボンナノ構造体アセンブリ。
  9. 前記一対の保持部材の間を繋ぐ様に、前記カーボンナノ構造体が複数本形成されている、請求項7または請求項8に記載のカーボンナノ構造体アセンブリ。
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