JP2015095511A - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015095511A
JP2015095511A JP2013232975A JP2013232975A JP2015095511A JP 2015095511 A JP2015095511 A JP 2015095511A JP 2013232975 A JP2013232975 A JP 2013232975A JP 2013232975 A JP2013232975 A JP 2013232975A JP 2015095511 A JP2015095511 A JP 2015095511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
silicon carbide
semiconductor device
trench
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013232975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6229443B2 (ja
Inventor
和田 圭司
Keiji Wada
圭司 和田
増田 健良
Takeyoshi Masuda
健良 増田
雄 斎藤
Takeshi Saito
雄 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2013232975A priority Critical patent/JP6229443B2/ja
Publication of JP2015095511A publication Critical patent/JP2015095511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6229443B2 publication Critical patent/JP6229443B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】耐圧特性がより向上した炭化珪素半導体装置を提供する。【解決手段】MOSFET1は、一方の主面11A側に開口し、一方の主面11Aに対して鈍角を成す側壁面SWを有するトレンチTRが形成される炭化珪素層11と、トレンチTRの内部から一方の主面11A上にまで延びる絶縁膜20とを備えている。側壁面SWはチャネル領域CHを含んでいる。トレンチTRの上端部UTから絶縁膜20の表面までの最短距離である絶縁膜20の上端部厚みは、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みよりも大きくなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素半導体装置およびその製造方法に関し、より特定的には、耐圧特性がより向上した炭化珪素半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、半導体装置の高耐圧化、低損失化などを可能とするため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素の採用が進められている。炭化珪素は、従来より半導体装置を構成する材料として広く用いられている珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体である。そのため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素を採用することにより、半導体装置の高耐圧化、オン抵抗の低減などを達成することができる。また、炭化珪素を材料として採用した半導体装置は、珪素を材料として採用した半導体装置に比べて、高温環境下で使用された場合の特性の低下が小さいという利点も有している。
炭化珪素を材料として用いた半導体装置には、たとえばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などがある。MOSFETは、所定の閾値電圧を境としてチャネル領域における反転層の形成の有無を制御し、電流の導通および遮断をする半導体装置である。たとえば特表2000−509559号公報(以下、特許文献1という)では、炭化珪素からなるエピタキシャル層にゲートトレンチが形成され、当該ゲートトレンチの側壁および底部に接触するように絶縁体層が形成されたMOSFETが提案されている。
特表2000−509559号公報
上記特許文献1において提案されているMOSFETでは、ゲートトレンチの上端部を覆う絶縁体層の厚みが小さくなり易く、その結果MOSFETの耐圧特性が低下するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐圧特性がより向上した炭化珪素半導体装置およびその製造方法を提供することである。
本発明に従った炭化珪素半導体装置は、一方の主面側に開口し、上記一方の主面に対して鈍角を成す壁面を有するトレンチが形成される炭化珪素層と、トレンチの内部から上記一方の主面上にまで延びる絶縁膜とを備えている。上記壁面はチャネル領域を含んでいる。トレンチの上端部から絶縁膜の表面までの最短距離である絶縁膜の上端部厚みは、チャネル領域上の絶縁膜の厚みよりも大きくなっている。
本発明に従った炭化珪素半導体装置の製造方法は、一方の主面を含む炭化珪素層を形成する工程と、上記一方の主面側に開口し、上記一方の主面に対して鈍角を成すとともにチャネル領域を含む壁面を有するトレンチを炭化珪素層に形成する工程と、トレンチの内部から上記一方の主面上にまで延びる絶縁膜を形成する工程とを備えている。絶縁膜を形成する工程では、トレンチの上端部から絶縁膜の表面までの最短距離である絶縁膜の上端部厚みが、チャネル領域上の絶縁膜の厚みよりも大きくなるように絶縁膜が形成される。
本発明に従った炭化珪素半導体装置およびその製造方法によれば、耐圧特性がより向上した炭化珪素半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の構造を概略的に示す断面図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の構造を拡大して示す概略断面図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を概略的に示すフローチャートである。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S10)および(S20)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S30)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S40)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S50)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S50)を説明するための他の概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S50)を説明するためのさらに他の概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S60)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S70)および(S80)を説明するための概略図である。 実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S90)を説明するための概略図である。 実施形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を概略的に示すフローチャートである。 実施形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S150)を説明するための概略図である。 実施形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S160)を説明するための概略図である。 実施形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法における工程(S160)を説明するための他の概略図である。
[本願発明の実施形態の説明]
まず、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本実施形態に係る炭化珪素半導体装置(MOSFET1)は、一方の主面(11A)側に開口し、上記一方の主面に対して鈍角を成す壁面(SW)を有するトレンチ(TR)が形成される炭化珪素層(11)と、トレンチの内部から上記一方の主面上にまで延びる絶縁膜(20)とを備えている。上記壁面はチャネル領域(CH)を含んでいる。トレンチの上端部(UT)から絶縁膜の表面までの最短距離である絶縁膜の上端部厚み(T2)は、チャネル領域上の絶縁膜の厚み(T1)よりも大きくなっている。
上記MOSFET1では、トレンチTRの上端部UTから絶縁膜20の表面までの最短距離である絶縁膜20の上端部厚みT2(トレンチTRの上端部UTから主面11Aに沿った方向における絶縁膜20の厚みT2)が、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みT1よりも大きくなっている。これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、電界集中が起こり易いトレンチTRの上端部UTを十分な厚みを有する絶縁膜20により覆うことができる。したがって、上記MOSFET1によれば、耐圧特性をより向上させることができる。
(2)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、炭化珪素層(11)は、一方の主面(11A)を含み、壁面(SW)の一部を構成するソース領域(14)と、ソース領域に接触するとともに上記壁面の一部を構成し、チャネル領域(CH)を有するボディ領域(13)とを含んでいる。絶縁膜(20)は、トレンチ(TR)の底部(底面BW)から上記壁面に沿ってソース領域とボディ領域との境界部にまで延びた後、トレンチの上端部(UT)に達する前に厚みが大きくなるように形成されている。
これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、トレンチTRの上端部UTにおける絶縁膜20の上端部厚みT2を大きくすることができる。その結果、MOSFET1の特性を維持しつつ耐圧特性を向上させることができる。
(3)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、絶縁膜(20)は、ソース領域(14)とボディ領域(13)との境界部よりも一方の主面(11A)側において多層膜により形成されている。
これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、トレンチTRの上端部における絶縁膜20の厚みを大きくすることが容易になる。
(4)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、上記多層膜は、炭化珪素層(11)上に形成され、二酸化珪素からなる下層絶縁膜(ゲート酸化膜22)と、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、二酸化珪素および窒化珪素からなる群より選択される一の材料から構成され、下層絶縁膜上に形成される上層絶縁膜(保護絶縁膜21)とを含んでいる。
このように上記多層膜を構成する上層絶縁膜および下層絶縁膜は、絶縁性を有する種々の材料により構成することができる。
(5)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、絶縁膜20の上端部厚み(T2)はチャネル領域(CH)上の絶縁膜の厚み(T1)の1.5倍以上である。
これにより、トレンチTRの上端部UTを絶縁膜20によりさらに確実に覆うことができる。その結果、上記MOSFET1の耐圧特性をさらに向上させることができる。
(6)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、絶縁膜20の上端部厚み(T2)は75nm以上である。
これにより、トレンチTRの上端部UTを絶縁膜20により一層確実に覆うことができる。その結果、上記MOSFET1の耐圧特性を一層向上させることができる。
(7)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、一方の主面(11A)上の絶縁膜(20)の厚み(T3)は、絶縁膜(20)の上端部厚み(T2)よりも大きくなっている。
これにより、炭化珪素層11の主面11A上を絶縁膜20により確実に保護することができる。
(8)上記炭化珪素半導体装置(MOSFET1)において、トレンチ(TR)の壁面(SW)は、炭化珪素の{0001}面に対して50°以上70°以下のオフ角を有している。
これにより、チャネル領域CHにおける側壁面SWに沿ったキャリアの移動度をより向上させることができる。
(9)本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、一方の主面(11A)を含む炭化珪素層(11)を形成する工程と、上記一方の主面側に開口し、上記一方の主面に対して鈍角を成すとともにチャネル領域(CH)を含む壁面(SW)を有するトレンチ(TR)を炭化珪素層に形成する工程と、トレンチ(TR)の内部から上記一方の主面上にまで延びる絶縁膜(20)を形成する工程とを備えている。絶縁膜を形成する工程では、トレンチの上端部(UT)から絶縁膜の表面までの最短距離である絶縁膜の上端部厚み(T2)が、チャネル領域上の絶縁膜の厚み(T1)よりも大きくなるように絶縁膜が形成される。
上記炭化珪素半導体装置の製造方法では、絶縁膜20の上端部厚みT2(トレンチTRの上端部UTから主面11Aに沿った方向における絶縁膜20の厚みT2)が、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みT1よりも大きくなるように絶縁膜20が形成される。これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、電界集中が起こり易いトレンチTRの上端部UTを十分な厚みを有する絶縁膜20により覆うことができる。したがって上記炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、耐圧特性がより向上したMOSFET1を製造することができる。
(10)上記炭化珪素半導体装置の製造方法において、絶縁膜(20)を形成する工程は、トレンチ(TR)の上端部(UT)を覆う上層絶縁膜(保護絶縁膜21)を気相堆積法により形成する工程と、上層絶縁膜が形成された後に、上層絶縁膜とともに絶縁膜を構成し、トレンチの上端部および壁面(SW)を覆う下層絶縁膜(ゲート酸化膜22)を熱酸化により形成する工程とを含んでいる。
これにより、ゲート酸化膜22の形成後に保護絶縁膜21を形成する場合に比べて、ゲート酸化膜22の厚みをより精密に制御することができる。また、保護絶縁膜21およびゲート酸化膜22の両方によってトレンチTRの上端部UTを覆うことにより、絶縁膜20によりトレンチTRの上端部UTをより確実に保護することができる。
(11)上記炭化珪素半導体装置の製造方法において、絶縁膜(20)を形成する工程は、トレンチ(TR)の上端部(UT)および壁面(SW)を覆う下層絶縁膜(ゲート酸化膜22)を熱酸化により形成する工程と、下層絶縁膜が形成された後に、下層絶縁膜とともに絶縁膜を構成し、トレンチの上端部(UT)を覆う上層絶縁膜(保護絶縁膜21)を気相堆積法により形成する工程とを含んでいる。
これにより、保護絶縁膜21を形成する際にトレンチTRの側壁面SWとゲート酸化膜22との界面が損傷を受けることを抑制することができる。また、保護絶縁膜21およびゲート酸化膜22の両方によってトレンチTRの上端部UTを覆うことにより、絶縁膜20によりトレンチTRの上端部UTをより確実に保護することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本発明の実施形態の具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。また、本明細書中においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。また、負の指数については、結晶学上、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
(実施形態1)
まず、本発明の一実施形態である実施形態1に係る炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図1を参照して、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置であるMOSFET1は、炭化珪素(SiC)基板10と、炭化珪素(SiC)層11と、絶縁膜20と、ゲート電極30と、ソース電極40と、層間絶縁膜50と、ソース配線60と、ドレイン電極70とを主に備えている。
SiC層11は、ドリフト領域12と、ボディ領域13と、ソース領域14と、コンタクト領域15とを含んでいる。SiC層11には、一方の主面11A側に開口するトレンチTRが形成されている。トレンチTRは、主面11Aに対して鈍角(90°より大きく180°より小さい角)を成す側壁面SW、および当該側壁面SWに接続され主面11Aに平行な底面BW(底部)を有している。側壁面SWは、炭化珪素の{0001}面に対して50°以上70°以下のオフ角を有しており、より具体的には{0−33−8}面になっている。
トレンチTRは、ソース領域14およびボディ領域13を貫通してドリフト領域12に到達するように形成されている。より具体的には、トレンチTRは、側壁面SWがソース領域14、ボディ領域13およびドリフト領域12により構成され、底面BWがドリフト領域12内に位置するように形成されている。側壁面SWは、MOSFET1の動作時にボディ領域13において反転層が形成される領域であるチャネル領域CHを含んでいる。
SiC基板10は、主面10Aおよび当該主面10Aとは反対側の主面10Bを有しており、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含むことにより導電型がn型となっている。ドリフト領域12は、トレンチTRの側壁面SWおよび底面BWを含み、SiC基板10の主面10A上に形成されている。ドリフト領域12は、窒素(N)などのn型不純物を含むことにより導電型がn型になっている。ドリフト領域12におけるn型不純物濃度はたとえば4×1015cm−3程度となっており、SiC基板10におけるn型不純物濃度よりも低くなっている。
ボディ領域13はトレンチTRの側壁面SWの一部を構成し、ドリフト領域12から見てSiC基板10とは反対側に形成されている。ボディ領域13はドリフト領域12、ソース領域14およびコンタクト領域15に接触するように形成されており、側壁面SW側にチャネル領域CHを有している。ボディ領域13は、たとえばAl(アルミニウム)やB(硼素)などのp型不純物を含むことにより導電型がp型になっている。
ソース領域14は、主面11Aを含み、トレンチTRの側壁面SWの一部を構成するように形成されている。ソース領域14は、ボディ領域13およびコンタクト領域15に接触するように形成されている。ソース領域14は、たとえばP(リン)などのn型不純物を含むことにより導電型がn型になっている。ソース領域14におけるn型不純物濃度は、ドリフト領域12におけるn型不純物濃度よりも高くなっている。
コンタクト領域15は、主面11Aを含み、ボディ領域13およびソース領域14に接触するように形成されている。コンタクト領域15は、たとえばAl(アルミニウム)やB(硼素)などのp型不純物を含むことにより導電型がp型となっている。コンタクト領域15におけるp型不純物濃度は、ボディ領域13におけるp型不純物濃度よりも高くなっている。
次に、絶縁膜20の構造を図1および図2を参照しつつ説明する。図2は、図1中に示す破線四角により囲まれた領域の拡大図である。図1および図2を参照して、絶縁膜20は、トレンチTRの内部から主面11A上にまで延びるように形成されている。より具体的には、絶縁膜20は、トレンチTRの底面BWから側壁面SWに沿ってトレンチTRの上端部UTにまで延びた後に主面11A上にまで達するように形成されており、側壁面SW上のソース領域14とボディ領域13との境界部にまで延びた後トレンチTRの上端部UTに達する前に厚みが大きくなるように形成されている。
絶縁膜20は、ゲート酸化膜22(下層絶縁膜)と、保護絶縁膜21(上層絶縁膜)とから構成されている。ゲート酸化膜22は、SiC層11の主面11Aの一部およびトレンチTRの側壁面SWおよび底面BW上に形成されている。ゲート酸化膜22は、SiC層11の表層部を熱酸化することにより形成されており、二酸化珪素(SiO)から構成されている。保護絶縁膜21は、ゲート酸化膜22とともにトレンチTRの上端部UTおよび主面11Aの一部を覆うように当該ゲート酸化膜22の上に形成されている。保護絶縁膜21は、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの気相堆積法により形成されており、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化珪素(SiO)および窒化珪素(SiN)からなる群より選択される一の材料から構成されている。絶縁膜20は、ソース領域14とボディ領域13との境界部よりも主面11A側においてゲート酸化膜22および保護絶縁膜21の多層膜から構成される領域を含み、当該境界部よりも底面BW側においてゲート酸化膜22の単層膜から構成されている。上記構成により、絶縁膜20はトレンチTRの底面BWから側壁面SWに沿ってソース領域14とボディ領域13との境界部にまで延びた後、上端部UTに達する前に厚みが大きくなり、その後主面11A上にまで達するように形成されている。なお、絶縁膜20は上述のように多層膜からなる領域を含むものに限定されず、全体が単層膜からなるものであってもよい。
図2を参照して、トレンチTRの上端部UTから絶縁膜20の表面までの最短距離である絶縁膜20の上端部厚みT2(トレンチTRの上端部UTから主面11Aに沿った方向における厚みT2)が、チャネル領域CH上の厚みT1よりも大きくなっている。絶縁膜20の上端部厚みT2は75nm以上であり、好ましくは80nm以上である。絶縁膜20の厚みT1はたとえば50nmである。絶縁膜20の上端部厚みT2は厚みT1の1.5倍以上であり、好ましくは1.6倍以上である。主面11A上の絶縁膜20の厚みT3は、上端部厚みT2よりも大きくなっている。
図1を参照して、ゲート電極30は、絶縁膜20上(ゲート酸化膜22および保護絶縁膜21上)に接触するように形成されている。ゲート電極30は、たとえば不純物が添加されたポリシリコン(p−Si)やモリブデン(Mo)などの導電体からなり、トレンチTR内に形成されている。
層間絶縁膜50は、絶縁膜20(ゲート酸化膜22および保護絶縁膜21)とともにゲート電極30を取り囲むように形成されており、ゲート電極30をソース電極40およびソース配線60に対して電気的に絶縁している。層間絶縁膜50は、たとえば二酸化珪素(SiO)からなっている。
ソース電極40は、主面11A上(ソース領域14およびコンタクト領域15上)に接触するように形成されている。ソース電極40は、ソース領域14に対してオーミック接触することができる材料、たとえばNiSi(ニッケルシリサイド)、TiSi(チタンシリサイド)、AlSi(アルミシリサイド)およびTiAlSi(チタンアルミシリサイド)などからなり、ソース領域14に対して電気的に接続されている(x,y,z>0)。
ドレイン電極70は、SiC基板10の主面10B上に形成されている。ドレイン電極70は、SiC基板10とオーミック接触することができる材料、たとえばソース電極40と同様の材料からなり、SiC基板10に対して電気的に接続されている。
ソース配線60は、ソース電極40に接触するように形成されている。ソース配線60はアルミニウム(Al)などの導電体からなり、ソース電極40を介してソース領域14と電気的に接続されている。
次に、MOSFET1の動作について説明する。図1を参照して、ゲート電極30に印加された電圧が閾値電圧未満の状態、すなわちオフ状態では、ソース電極40とドレイン電極70との間に電圧が印加されても、ボディ領域13とドリフト領域12との間に形成されるpn接合が逆バイアスとなり、非導通状態となる。一方、ゲート電極30に閾値電圧以上の電圧が印加されると、チャネル領域CHにおいてキャリアが蓄積して反転層が形成される。その結果、ソース領域14とドリフト領域12とが電気的に接続され、ソース電極40とドレイン電極70との間に電流が流れる。以上のようにして、MOSFET1は動作する。
以上のように、本実施形態に係るMOSFET1では、絶縁膜20の上端部厚みT2(トレンチTRの上端部UTから主面11Aに沿った方向における絶縁膜20の厚みT2)が、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みT1よりも大きくなっている。これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、電界集中が起こり易いトレンチTRの上端部UTを十分な厚みを有する絶縁膜20により覆うことができる。したがって、上記MOSFET1によれば、耐圧特性をより向上させることができる。
次に、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法では、上記本実施形態に係る炭化珪素半導体装置であるMOSFET1が製造される。図3を参照して、まず、工程(S10)として炭化珪素基板準備工程が実施される。この工程(S10)では、図4を参照して、たとえば4H−SiCからなるインゴット(図示しない)を切断し、研磨処理などを行うことによりSiC基板10が準備される。
次に、工程(S20)としてエピタキシャル成長工程が実施される。この工程(S20)では、図4を参照して、エピタキシャル成長によりSiC基板10の主面10A上においてSiC層11が形成される。SiC層11の厚みはたとえば11μmである。
次に、工程(S30)としてイオン注入工程が実施される。この工程(S30)では、図5を参照して、たとえばアルミニウム(Al)イオンが主面11A側からSiC層11内に注入されることにより、当該SiC層11内に導電型がp型であるボディ領域13が形成される。ボディ領域13の厚み(上記アルミニウムイオンの注入深さ)はたとえば0.7μm以上0.8μm以下である。次に、たとえばリン(P)イオンが上記アルミニウムイオンよりも浅い深さでボディ領域13内に注入されることにより、当該ボディ領域13内に導電型がn型であるソース領域14が形成される。次に、たとえばアルミニウム(Al)イオンが上記リンイオンと同等の深さでソース領域14内に注入されることにより、当該ソース領域14内に導電型がp型であるコンタクト領域15が形成される。そして、SiC層11においてボディ領域13、ソース領域14およびコンタクト領域15のいずれも形成されない領域がドリフト領域12になる。また、上記イオン注入が完了した後にSiC基板10が加熱されることにより、導入された不純物が活性化する。
次に、工程(S40)としてトレンチ形成工程が実施される。この工程(S40)では、図6を参照して、まずSiC層11の主面11A上に開口部を有する二酸化珪素(SiO)からなるマスク(図示しない)が形成される。そして、当該マスクを用いたRIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチング、または塩素(Cl)などのハロゲン系ガスを用いた熱エッチング、あるいはそれらを組み合わせたエッチングが実施される。これにより、主面11A側に開口し、当該主面11Aに対して鈍角を成すとともにチャネル領域CHを含む側壁面SWおよび底面BWを有するトレンチTRがSiC層11に形成される。チャネル領域CHの側壁面SWに沿った厚み(チャネル長)は、たとえば0.5μm以上0.6μm以下になる。またトレンチTRの深さ(SiC層11の厚み方向における主面11Aと底面BWとの間の距離)は、たとえば1.0μm以上1.8μm以下である。
次に、工程(S50)として保護絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S50)では、図7を参照して、まずCVD法などの気相堆積法によりSiC層11上(主面11Aならびに側壁面SWおよび底面BW上)に二酸化珪素(SiO)からなる保護絶縁膜21(上層絶縁膜)が形成される。
次に、図8を参照して、保護絶縁膜21上においてフォトリソグラフィ法によりパターン化されたレジスト膜80が形成される。次に、保護絶縁膜21の主にトレンチTR内に位置する領域がエッチングされる。これにより、トレンチTRの上端部UTを覆う領域を残存させつつ保護絶縁膜21の一部が除去される。その後レジスト膜80が除去される(図9)。このようにして、トレンチTRの側壁面SWから主面11Aにまで延びて当該トレンチTRの上端部UTを覆う保護絶縁膜21が形成される。
次に、工程(S60)としてゲート酸化膜形成工程が実施される。この工程(S60)では、図10を参照して、たとえば酸素(O)を含む雰囲気中において保護絶縁膜21が形成されたSiC基板10が加熱される。これにより、SiC層11の表層部が熱酸化され、SiC層11の主面11AならびにトレンチTRの側壁面SWおよび底面BW上にゲート酸化膜22(下層絶縁膜)が形成される。ゲート酸化膜22は保護絶縁膜21の下側に位置するように形成され、当該保護絶縁膜21とともに絶縁膜20を構成する。
上記工程(S50)および工程(S60)が実施されることにより、保護絶縁膜21およびゲート酸化膜22から構成され、トレンチTRの内部から主面11Aにまで延びる絶縁膜20が形成される。絶縁膜20は、トレンチTRの上端部UTから絶縁膜20の表面までの最短距離である上端部厚みT2(トレンチTRの上端部UTから主面11Aに沿った方向における厚みT2)が、チャネル領域CH上の厚みT1よりも大きくなるように形成されている(図2)。
次に、工程(S70)としてゲート電極形成工程が実施される。この工程(S70)では、図11を参照して、たとえばLP(Low Pressure)−CVD法により絶縁膜20(保護絶縁膜21およびゲート酸化膜22)上に接触するようにゲート電極30が形成される。
次に、工程(S80)として層間絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S80)では、図11を参照して、たとえばP(Plasma)−CVD法により二酸化珪素(SiO)からなる層間絶縁膜50がゲート電極30および絶縁膜20を覆うように形成される。
次に、工程(S90)としてオーミック電極形成工程が実施される。この工程(S90)では、図12を参照して、まずソース電極40を形成すべき領域において層間絶縁膜50および絶縁膜20(保護絶縁膜21およびゲート酸化膜22)が除去され、ソース領域14およびコンタクト領域15が露出した領域が形成される。そして、当該領域においてたとえばニッケル(Ni)からなる金属膜が形成される。一方、SiC基板10の主面10B上においてたとえばNiからなる金属膜が形成される。そして、SiC基板10を加熱して当該金属膜の少なくとも一部がシリサイド化されることにより、ソース電極40およびドレイン電極70がそれぞれ形成される。
次に、工程(S100)としてソース配線形成工程が実施される。この工程(S100)では、図1を参照して、たとえば蒸着法によりアルミニウム(Al)などの導電体からなるソース配線60が、ソース電極40上に接触するように形成される。上記工程(S10)〜(S100)が実施されることにより上記MOSFET1が製造され、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法が完了する。
以上のように、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法では、トレンチTRの上端部UTから絶縁膜20の表面までの最短距離である絶縁膜20の上端部厚みT2が、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みT1よりも大きくなるように絶縁膜20が形成される。これにより、チャネル領域CH上の絶縁膜20の厚みを維持しつつ、電界集中が起こり易いトレンチTRの上端部UTを十分な厚みを有する絶縁膜20により覆うことができる。したがって、上記炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、耐圧特性がより向上した上記MOSFET1を製造することができる。
また上記炭化珪素半導体装置の製造方法では、工程(S50)においてトレンチTRの上端部UTを覆う保護絶縁膜21が気相堆積法により形成された後、工程(S60)において当該保護絶縁膜21とともに絶縁膜20を構成するゲート酸化膜22が熱酸化により形成される。これにより、ゲート酸化膜22の形成後に保護絶縁膜21を形成する場合に比べてゲート酸化膜22の厚みをより精密に制御することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の他の実施形態である実施形態2について説明する。本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、基本的には上記実施形態1の場合と同様に実施され、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、絶縁膜を形成する工程において上記実施形態1の場合とは異なっている。
図13を参照して、まず上記実施形態1の場合の工程(S10)〜(S40)(図3)と同様にして工程(S110)〜(S140)が実施される。これにより、図6に示すように主面10A上にSiC層11が形成され、当該SiC層11にトレンチTRが形成されたSiC基板10が得られる。
次に、工程(S150)としてゲート酸化膜形成工程が実施される。この工程(S150)では、図14を参照して、たとえば酸素(O)を含む雰囲気中においてSiC基板10が加熱される。これにより、図14に示すようにSiC層11の主面11AならびにトレンチTRの側壁面SWおよび底面BWを覆うように二酸化珪素(SiO)からなるゲート酸化膜22が形成される。
次に、工程(S160)として保護絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S160)では、図15を参照して、まずCVD法などの気相堆積法によりゲート酸化膜22上に二酸化珪素(SiO)からなる保護絶縁膜21が形成される。次に、図16を参照して、保護絶縁膜21上にフォトリソグラフィ法によりパターン化されたレジスト膜(図示しない)が形成され、その後保護絶縁膜21が部分的にエッチングされる。これにより、上記実施形態1の工程(S50)の場合と同様に保護絶縁膜21のトレンチTRの上端部UTを覆う部分を残存させつつ、主にトレンチTR内に位置する部分が除去される。そして、保護絶縁膜21のエッチングが完了した後に当該レジスト膜が除去される。このようにして保護絶縁膜21とゲート酸化膜22とからなる絶縁膜20が形成される。
次に、上記実施形態1の場合の工程(S70)〜(S100)(図3)と同様にして工程(S170)〜(S200)が実施される。これにより図1に示すMOSFET1が製造され、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法が完了する。
以上のように、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法では、工程(S150)においてトレンチTRの側壁面SWを覆うゲート酸化膜22が熱酸化により形成された後、トレンチTRの上端部UTを覆う保護絶縁膜21が気相堆積法により形成される。これにより、保護絶縁膜21をエッチングする際にトレンチTRの側壁面SWとゲート酸化膜22との界面が損傷を受けることを抑制することができる。
また本実施形態では保護絶縁膜21がゲート酸化膜22と同様に二酸化珪素(SiO)からなる場合について説明したが、これに限定されない。保護絶縁膜21は、たとえば窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化珪素(SiO)および窒化珪素(SiN)などからなっていてもよい。このように保護絶縁膜21がゲート酸化膜22と異なる材料から構成される場合には、保護絶縁膜21をエッチングする際にゲート酸化膜22をエッチングストップのために機能させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の炭化珪素半導体装置およびその製造方法は、耐圧特性の向上が要求される炭化珪素半導体装置およびその製造方法において、特に有利に適用され得る。
1 MOSFET
10 炭化珪素(SiC)基板
10A,10B,11A 主面
11 炭化珪素(SiC)層
12 ドリフト領域
13 ボディ領域
14 ソース領域
15 コンタクト領域
20 絶縁膜
21 保護絶縁膜
22 ゲート酸化膜
30 ゲート電極
40 ソース電極
50 層間絶縁膜
60 ソース配線
70 ドレイン電極
80 レジスト膜
TR トレンチ
UT 上端部
CH チャネル領域
SW 側壁面
BW 底面
T1,T3 厚み
T2 上端部厚み

Claims (11)

  1. 一方の主面側に開口し、前記一方の主面に対して鈍角を成す壁面を有するトレンチが形成される炭化珪素層と、
    前記トレンチの内部から前記一方の主面上にまで延びる絶縁膜とを備え、
    前記壁面はチャネル領域を含み、
    前記トレンチの上端部から前記絶縁膜の表面までの最短距離である前記絶縁膜の上端部厚みは、前記チャネル領域上の前記絶縁膜の厚みよりも大きい、炭化珪素半導体装置。
  2. 前記炭化珪素層は、
    前記一方の主面を含み、前記壁面の一部を構成するソース領域と、
    前記ソース領域に接触するとともに前記壁面の一部を構成し、前記チャネル領域を有するボディ領域とを含み、
    前記絶縁膜は、前記トレンチの底部から前記壁面に沿って前記ソース領域と前記ボディ領域との境界部にまで延びた後、前記上端部に達する前に厚みが大きくなるように形成されている、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 前記絶縁膜は、前記境界部よりも前記一方の主面側において多層膜により形成されている、請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記多層膜は、
    前記炭化珪素層上に形成され、二酸化珪素からなる下層絶縁膜と、
    窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、二酸化珪素および窒化珪素からなる群より選択される一の材料から構成され、前記下層絶縁膜上に形成される上層絶縁膜とを含む、請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記絶縁膜の上端部厚みは、前記チャネル領域上の前記絶縁膜の厚みの1.5倍以上である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記絶縁膜の上端部厚みは、75nm以上である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 前記一方の主面上の前記絶縁膜の厚みは、前記絶縁膜の上端部厚みよりも大きい、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 前記壁面は、炭化珪素の{0001}面に対して50°以上70°以下のオフ角を有する、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  9. 一方の主面を含む炭化珪素層を形成する工程と、
    前記一方の主面側に開口し、前記一方の主面に対して鈍角を成すとともにチャネル領域を含む壁面を有するトレンチを前記炭化珪素層に形成する工程と、
    前記トレンチの内部から前記一方の主面上にまで延びる絶縁膜を形成する工程とを備え、
    前記絶縁膜を形成する工程では、前記トレンチの上端部から前記絶縁膜の表面までの最短距離である前記絶縁膜の上端部厚みが、前記チャネル領域上の前記絶縁膜の厚みよりも大きくなるように前記絶縁膜が形成される、炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 前記絶縁膜を形成する工程は、
    前記上端部を覆う上層絶縁膜を気相堆積法により形成する工程と、
    前記上層絶縁膜が形成された後に、前記上層絶縁膜とともに前記絶縁膜を構成し、前記上端部および前記壁面を覆う下層絶縁膜を熱酸化により形成する工程とを含む、請求項9に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  11. 前記絶縁膜を形成する工程は、
    前記上端部および前記壁面を覆う下層絶縁膜を熱酸化により形成する工程と、
    前記下層絶縁膜が形成された後に、前記下層絶縁膜とともに前記絶縁膜を構成し、前記上端部を覆う上層絶縁膜を気相堆積法により形成する工程とを含む、請求項9に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
JP2013232975A 2013-11-11 2013-11-11 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Active JP6229443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232975A JP6229443B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232975A JP6229443B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015095511A true JP2015095511A (ja) 2015-05-18
JP6229443B2 JP6229443B2 (ja) 2017-11-15

Family

ID=53197732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013232975A Active JP6229443B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6229443B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001196587A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007049204A (ja) * 2006-11-15 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp トレンチ構造を有する半導体装置の製造方法
JP2009076686A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2013110336A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置およびその製造方法
WO2013114477A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP2013175593A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
WO2013161753A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 ローム株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001196587A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007049204A (ja) * 2006-11-15 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp トレンチ構造を有する半導体装置の製造方法
JP2009076686A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2013110336A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置およびその製造方法
WO2013114477A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP2013175593A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
WO2013161753A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 ローム株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6229443B2 (ja) 2017-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5994604B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5759293B2 (ja) 半導体装置の製造方法
WO2015040966A1 (ja) 炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
JP6244665B2 (ja) 半導体装置
WO2014083943A1 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP6135364B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2013145770A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR20130109168A (ko) 탄화규소 반도체 장치의 제조 방법
JP5834801B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP6242640B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6295797B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5751146B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2015156429A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5870672B2 (ja) 半導体装置
JP6318914B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置
US9806167B2 (en) Method for manufacturing silicon carbide semiconductor device
WO2013094328A1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2018206872A (ja) 半導体装置
JP6229443B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP7156313B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
WO2015076020A1 (ja) 半導体装置
JP2016143788A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP5412730B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6070790B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP5439727B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6229443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250