JP2015095433A - ラミネート外装電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池作動中でのラミネートフィルムの凹部角部におけるクラックやひび割れ発生を抑制することができるラミネート外装電池を提供する。
【解決手段】正電極端子8を接続する正極板1と負電極端子9を接続する負極板2とをセパレータ3を介して積層してなる積層体4と、積層体4を収納する凹部7を有し凹部7外方の外周縁11が封口される二枚のラミネートフィルム5,6とを備えたラミネート外装電池12において、凹部は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有し、凹部の短辺側における凹部の開口角と積層体側面の凹部開口面での交線との間隔BIIと、凹部の底面角と積層体の凹部底面側角との間隔AIIとの差は、凹部の長辺側における凹部の開口角と積層体側面の凹部開口面での交線との間隔BIIIと、凹部の底面角と積層体の凹部底面側角との間隔AIIIとの差より大きいものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、外装にラミネートフィルムを用いる電池に関し、特には、ラミネートフィルムの電池要素を収納する形態に関する。
携帯電話をはじめとした携帯型の電池使用機器には充放電容量が大きなリチウムイオン電池等が広く用いられている。また、電気自動車、電動自転車、電動工具、電力貯蔵等の用途においても、高出力の二次電池が求められている。
これら高出力の電池においては、電池の容積あるいは質量当たりのエネルギー密度を大きくするために、電池の外装容器として、鉄系材料やアルミニウム製の材料に代えて、薄肉化が可能なフィルム状外装材を使用した積層密閉型電池が広く用いられている。
フィルム状外装材としては、ポリエチレンフィルムのような、電解液に対して耐食性があって、熱融着性が良好なフィルムと、電解液、水分及びガスの透過を防止することが可能なアルミニウム箔等の金属箔と、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレート等の強度が大きな保護フィルムとを貼り合わせて積層したラミネートフィルムが用いられる。ラミネートフィルムにエンボス加工等によって凹部を形成し、その凹部に電池要素を収納し、他のラミネートフィルムで封止することにより積層密閉型電池としてのラミネート外装電池が構成される。
ところが、このようなラミネートフィルムにおいて、凹部を形成する際のボトム側突き合わせ部分には応力が発生し、その部分にピンホールやクラックが発現する。この問題を解決するものとして、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
特許文献1に係るラミネート外装電池は、一枚の金属ラミネートフィルムの一部に矩形状の開口を有する凹部が形成され、当該凹部に電極体が収納された状態で凹部の開口側の一辺あるいはその近傍を折り返し線として金属ラミネートフィルムの残り部分が折り返されることで外装体が構成されてなる電池である。このラミネート外装電池では、上記構成において、外装体における電極体の収納空間を臨む内面で、折り返しにより開口を塞ぐ面を第1主面とし、第1主面に対し凹部の内方空間を挟んで対向関係を有する面を第2主面とし、折り返しにおける一辺を含む側面を第1側面とし、当該第1側面に対し凹部の内方空間を挟んで対向関係を有する面を第2側面とし、第1側面および第2側面および第1主面および第2主面に対し突き合わせとなる二面を、それぞれ第3側面および第4側面とし、且つ、第2主面および第1側面および第2側面および第3側面および第4側面の各突き合わせ部分にコーナーR加工が施されている。そして、特許文献1に係るラミネート外装電池では、第1側面と第2主面および第3側面および第4側面との各突き合わせ部分の内の少なくとも一つの突き合わせ部分の曲率半径が、第2側面と第2主面および第3側面および第4側面との各突き合わせ部分の内の少なくとも一つの突き合わせ部分の曲率半径よりも大きく設定されている。
特許第4776408号公報
しかしながら、上述した従来技術によれば、凹部を形成加工するときに発生するラミネートフィルムのクラックや割れは低減され得るが、電池作動時に発生する材料ガス、熱衝撃及び膨張収縮による疲労破壊に対して、ラミネートフィルムは十分な強度を保つことができない。そのため、電池作動中のラミネートフィルムの凹部角部にクラックやひび割れが発生するという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、電池作動中でのラミネートフィルムの凹部角部におけるクラックやひび割れ発生を抑制することができるラミネート外装電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、正電極端子(8)を接続する正極板(1)と負電極端子(9)を接続する負極板(2)とをセパレータ(3)を介して積層してなる積層体(4)と、前記積層体(4)を収納する凹部(7)を有し前記凹部(7)外方の外周縁(11)が封口される二枚のラミネートフィルム(5,6)とを備えたラミネート外装電池(12)において、前記凹部は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有し、前記凹部の短辺側における前記凹部の開口角と前記積層体側面の前記凹部開口面での交線との間隔(BII)と、前記凹部の底面角と前記積層体の前記凹部底面側角との間隔(AII)との差は、前記凹部の長辺側における前記凹部の開口角と前記積層体側面の前記凹部開口面での交線との間隔(BIII)と、前記凹部の底面角と前記積層体の前記凹部底面側角との間隔(AIII)との差より大きいものであることを特徴とする。
この構成によれば、凹部は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有し、凹部の短辺側における凹部の開口角と積層体側面の凹部開口面での交線との間隔(BII)と、凹部の底面角と積層体の凹部底面側角との間隔(AII)との差は、凹部の長辺側における凹部の開口角と積層体側面の凹部開口面での交線との間隔(BIII)と、凹部の底面角と積層体の凹部底面側角との間隔(AIII)との差より大きい。よって、凹部短辺側より変形し易い凹部長辺側の底面角と開口角との傾斜面の斜面長は、凹部短辺側の底面角と開口角との傾斜面の斜面長より短くなるので、凹部長辺側の変形が抑制される。そのため、ラミネートフィルムの凹部角部における応力が低下して、熱衝撃割れの発生する頻度が減少するという優れた効果を奏する。
本発明のラミネート外装電池の外観及び一部を切開したラミネートフィルムの内部を示す斜視図である。 図1のII−II線により凹部の短辺側の形態を詳細に示す断面図である。 図1のIII−III線により凹部の長辺側の形態を詳細に示す断面図である。 図1のIV−IV線により凹部の正負電極端子が設けられた短辺側の形態を詳細に示す断面図である。 第一実施形態の解析結果及び試験結果を示す図である。 第二実施形態の解析結果及び試験結果を示す図である。 第三実施形態の解析結果及び試験結果を示す図である。
以下、本発明を具体化した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
図1に示すように、ラミネート外装電池12は、電池要素としての積層体4を二枚のラミネートフィルム5、6の間に配設し、電解質を非水溶媒に溶解させた電解液とともに封止してなる。積層体4は、ラミネートフィルム5及びラミネートフィルム6のいずれか一方又は双方にエンボス加工等の方法で形成した凹部7に収納されている。但し、図1には、ラミネートフィルム6に凹部7が設けられた例を示す。凹部7は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有する。
積層体4は、正極板1と負極板2とがセパレータ3を介して積層されたものが複数組さらに積層されてなる。積層体4は、凹部7底面の長方形より僅か小さい長方形の面を含む直方体の形状を有する。但し、積層の形態によっては長方錐台となることもある。ラミネートフィルム5,6の外周縁11は、凹部7の外周外方で二枚のラミネートフィルム5,6が相互に当接する面であって、加熱融着等の方法によって封口されている。正極板1に接続した正電極端子8及び負極板2に接続した負電極端子9は、ラミネートフィルム5,6の外周縁11でタブフィルム10を介して封口されラミネートフィルム5,6の外方へ突出している。
正極板1は、正極活物質、導電剤及び結着剤からなる正極合材を適切な溶媒に懸濁させて混合し、スラリーとしたものを正極集電体の片面または両面に塗布し、乾燥することで作製することができる。
負極板2は、負極活物質、導電剤及び結着剤からなる負極合材を適切な溶媒に懸濁させて混合し、スラリーとしたものを負極集電体の片面または両面に塗布し、乾燥することで作製することができる。
正電極端子8は、各正極板1から取り出された電力をラミネートフィルム5,6の外部へ導くタブ状の部材であって、0.2mm厚のアルミニウム板でなる。負電極端子9は、各負極板2から取り出された電力をラミネートフィルム5,6の外部へ導くタブ状の部材であって、0.4mm厚の銅板でなる。なお、図1には、正電極端子8及び負電極端子9は、凹部7(積層体4)の両短辺側のラミネートフィルム5,6にそれぞれ設けられるように示したが、凹部7(積層体4)の両長辺側のラミネートフィルム5,6にそれぞれ設けられるようにしてもよい。また、正電極端子8及び負電極端子9は、凹部7の短辺及び長辺のいずれか一方の辺に対応するラミネートフィルム5,6に併設されるようにしてもよい。
セパレータ3は、正極板1及び負極板2を電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を有する。セパレータ3は、例えば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いることができる。なお、セパレータ3は、正極板1と負極板2との絶縁を担保するため、正極板1及び負極板2よりもさらに大きい外形状を有することが好ましい。
ラミネートフィルム5,6は、二軸延伸ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート)及び二軸延伸ポリアミド樹脂(ナイロン)等からなる外装部と、アルミ箔等でなるコア部と、無延伸ポリオレフィン樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン)等でなる接着部とを上述の順に熱融着又は接着剤により貼り合わせたものである。外装部は、一般に延展性を持つコア部の引っ張り強度、突き刺し強度、屈曲弱さ等を補強する。コア部は、穴のない材料を用いることでフィルム面を透過する方向(ラミネートフィルムの厚さ方向)の気密・液密構造を達成させている。接着部は、電解液に対する耐食性を有するとともに、積層体4を収納するラミネートフィルム5,6同士を熱融着して封止が可能となるようフィルム面に接着性を付与させている。コア部の厚さは20〜100μmであることが好ましく、接着部の厚さは、無延伸ポリオレフィン樹脂の場合70〜100μmであることが好ましい。なお、図2乃至図4において、ラミネートフィルム5,6は、外装部及び接着部を形成する合成樹脂であるものとして便宜上コア部を省略した断面記号で図示する。
積層体4は、図2乃至図4に示すような形態でラミネートフィルム6の凹部7に収納され、ラミネートフィルム6及びラミネートフィルム5の外周縁11同士を熱融着で封口することにより封止される。このようにして、セルが形成される。
図2に示すように、凹部7(積層体4)の両短辺側においては、ラミネートフィルム6はその凹部7の底面角と積層体4の凹部7底面側角との間に間隔AIIを有する。また、ラミネートフィルム6はその凹部7の開口角と積層体4側面の凹部7開口面での交線との間に間隔BIIを有する。そして、ラミネートフィルム6は、凹部7の底面角と凹部7の開口角との間に傾斜面を有する。但し、図4に示すように、凹部7両短辺側の正電極端子8と負電極端子9とが設けられた部分において、間隔BIIに相当する間隔BIVは、負電極端子9(正電極端子8)の厚さ分底面側に移動した開口面でのものとなる。従って、間隔BIVは間隔BIIより僅かに小さいものとなる。
図3に示すように、凹部7(積層体4)の両長辺側においては、ラミネートフィルム6はその凹部7の底面角と積層体4の凹部7底面側角との間に間隔AIIIを有する。また、ラミネートフィルム6はその凹部7の開口角と積層体4側面の凹部7開口面での交線との間に間隔BIIIを有する。そして、ラミネートフィルム6は、凹部7の底面角と凹部7の開口角との間に傾斜面を有する。
このように、ラミネートフィルム6が凹部7を備え、ラミネートフィルム5は平面である例を説明したが、二枚のラミネートフィルム双方が凹部を備えることもある。この場合、間隔BII及び間隔BIIIに相当する間隔は、積層体4側面の凹部7開口面での交線(積層体4の開口側角)と凹部7の開口角との間隔に代えて、凹部の開口面が積層体4の底面側と開口側との中間位置の側面で交わる交線と凹部の開口角との間隔となる。なお、本発明は、両凹部それぞれに適用され得ることは言うまでもない。
このように構成されたラミネート外装電池12では、正電極端子8及び負電極端子9に外部機器を接続し電池として作動させたとき、間隔BIIと間隔AIIとの差が、間隔BIIIと間隔AIIIとの差より大きくなっている。このとき、凹部7長辺側の傾斜面における底面角と開口角との距離である斜面長LIIIは、凹部7短辺側の傾斜面における底面角と開口角との距離である斜面長LII(斜面長LIV)より短くなっている。そのため、斜面長LIIIの傾斜面は、斜面長LII(斜面長LIV)の傾斜面と比較して変形し難いのである。
すなわち、凹部7長辺側は、凹部7短辺側と比較して変形し易いので、凹部7長辺側の傾斜面の斜面長LIIIを、凹部7短辺側の傾斜面の斜面長LII(斜面長LIV)と比較して短くすることによって、凹部7長辺側の傾斜面が変形し難くなり、凹部7角部の応力を低減させることができる。
なお、凹部7における短辺側及び長辺側は、それぞれの両辺同士が互いに対称の形状を有する。従って、対称である短辺両側それぞれの間隔BIIと間隔AIIとの差同士は同一である。また、対称である長辺両側それぞれの間隔BIIIと間隔AIIIとの差同士は同一である。
しかしながら、製造上の都合又は電池作動中の積層体4の変位若しくはラミネートフィルム6の変形等に起因して、凹部7における短辺側及び長辺側のいずれか一方又は双方の両辺同士が互いに非対称の形状を有することがある。非対称である短辺両側それぞれの間隔BIIと間隔AIIとの差同士、及び、非対称である長辺両側それぞれの間隔BIIIと間隔AIIIとの差同士は互いに異なった値となる。この場合、本発明では、これらの差値の大きい方を比較検討の対象として採用する。
(実施の形態)
図5、図6及び図7に示すように、各実施例に対して、有限要素法(ソフトウエア:ANSYS)により凹部7角部の最大発生応力を解析するとともに、熱衝撃試験を実施してそれによる角部の割れ頻度(割れ発生個数と試験数との比)を調査した。熱衝撃試験は、通常の作動環境である−45〜60℃の範囲を2000回反復したものである。このときのセル内部の圧力は、−45℃において−0.08MPaであり、+60℃において+0.14MPaである。
(第一実施形態)
図5に示すように、実施例1乃至10は、間隔BIIと間隔AIIとの差が、間隔BIIIと間隔AIIIとの差に比較して大きい場合と小さい場合とを、異なった数値の五例で示すものである。各実施例は、セル内圧が正圧の最大値である+0.15MPa時の最大発生応力と、セル内圧が負圧の最小値である−0.1MPa時の最大発生応力とを含んで示している。
図5によれば、間隔BIIと間隔AIIとの差が、間隔BIIIと間隔AIIIとの差より大きいときには、間隔BIIと間隔AIIとの差が、間隔BIIIと間隔AIIIとの差より小さいときと比較して、正圧時の発生応力、負圧時の発生応力及び発生応力の振幅は小さくなる。そして、熱衝撃割れの発生頻度が減少する。但し、実施例5では熱衝撃割れの発生頻度は減少せず同一である。なお、実施例1及び2では、熱衝撃割れは、凹部7角部ではなく、積層体4とラミネートフィルム6との接触部に発生したものである。
(第二実施形態)
図6に示すのは、正電極端子8及び負電極端子9を両短辺側にそれぞれ設けた実施例11と、正電極端子8及び負電極端子9を両長辺側にそれぞれ設けた実施例12と、正電極端子8及び負電極端子9を一方の長辺側に併設した実施例13とにおいて、セル内圧−0.1MPa時の最大発生応力と、凹部7角部の熱衝撃割れの発生頻度とを比較するものである。なお、このときの凹部7の形状は、実施例7のものと同一である。
図6によれば、正電極端子8及び負電極端子9を両短辺側にそれぞれ設けた実施例11のものは、実施例12及び実施例13との比較において、発生応力が最小となり、熱衝撃割れの発生頻度が最少となっている。
(第三実施形態)
図7に示すのは、実施例14乃至21において、正電極端子8又は負電極端子9の側端と凹部7開口角との距離Dと、凹部7の開口角同士間の距離である外周縁11の内法Wとの比D/Wが、セル内圧−0.1MPa時の最大発生応力と、凹部7角部の熱衝撃割れの発生頻度とに及ぼす影響を表し、両者により実施例の品質を評価したものである。評価は、極めて優れたものを◎で、優れたものを○で、基準に達しないものを×でそれぞれ示す。ここで、実施例14乃至17は、外周縁11の内法Wが80mmのとき、電極と凹部開口角との距離Dを5mmから30mmまで四段階に増加させたものである。また、実施例18乃至21は、外周縁11の内法Wが130mmのとき、電極と凹部開口角との距離Dを5mmから50mmまで四段階に増加させたものである。なお、実施例22は、実施例18乃至21に対する参考に供するものであって電極端子を備えないので、最大発生応力の解析のみで熱衝撃試験と評価は行われない。これら各実施例の凹部7の形状は、実施例7のものと同一である。
図7によれば、比D/Wが小さい程、発生応力は小さくなり、熱衝撃割れの発生頻度は少なくなる。特に、比D/Wが30%より小さい実施例14乃至16、及び、実施例18乃至20は、発生応力が小さく、熱衝撃割れが発生しないか又は極めて少なくなるので、◎又は○として基準以上の評価が与えられる。なお、第三実施形態は、正電極端子8及び負電極端子9が凹部7の短辺側に設けられるものとしたが、正電極端子8及び負電極端子9を凹部7の両長辺側にそれぞれ設けるか又は、正電極端子8及び負電極端子9を短辺側又は長辺側の一方に併設するようにしたものであっても第三実施形態と同様な効果が得られる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態のラミネート外装電池の外装であるラミネートフィルム6の凹部7は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有し、凹部7の短辺側における凹部7の開口角と積層体4側面の凹部7開口面での交線との間隔BIIと、凹部7の底面角と積層体4の凹部底面側角との間隔AIIとの差は、凹部7の長辺側における凹部7の開口角と積層体4側面の凹部7開口面での交線との間隔BIIIと、凹部7の底面角と積層体4の凹部底面側角との間隔AIIIとの差より大きい。よって、凹部短辺側より変形し易い凹部長辺側の底面角と開口角との傾斜面の斜面長は、凹部短辺側の底面角と開口角との傾斜面の斜面長より短くなるので、凹部長辺側の変形が抑制される。そのため、ラミネートフィルムの凹部角部の応力が低下して、熱衝撃割れの発生する頻度が減少するという優れた効果を奏する。
また、正電極端子8及び負電極端子9は、凹部7の短辺側に設けられるので、ラミネートフィルムの凹部角部の応力が効果的に低下して、熱衝撃割れの発生する頻度が減少する。
また、正電極端子8又は負電極端子9の側端と凹部開口角との距離Dは、凹部両開口角間である外周縁11の内法Wの30%以下であるから、ラミネートフィルムの凹部角部の応力がさらに効果的に低下して、熱衝撃割れの発生する頻度が減少する。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 正極板
2 負極板
3 セパレータ
4 積層体
5,6 ラミネートフィルム
7 凹部
8 正電極端子
9 負電極端子
11 外周縁
12 ラミネート外装電池

Claims (3)

  1. 正電極端子(8)を接続する正極板(1)と負電極端子(9)を接続する負極板(2)とをセパレータ(3)を介して積層してなる積層体(4)と、前記積層体(4)を収納する凹部(7)を有し前記凹部(7)外方の外周縁(11)が封口される二枚のラミネートフィルム(5,6)とを備えたラミネート外装電池(12)において、
    前記凹部は、短辺及び長辺でなる長方形の開口と底面とを備えた長方錐台の形状を有し、
    前記凹部の短辺側における前記凹部の開口角と前記積層体側面の前記凹部開口面での交線との間隔(BII)と、前記凹部の底面角と前記積層体の前記凹部底面側角との間隔(AII)との差は、前記凹部の長辺側における前記凹部の開口角と前記積層体側面の前記凹部開口面での交線との間隔(BIII)と、前記凹部の底面角と前記積層体の前記凹部底面側角との間隔(AIII)との差より大きいものであることを特徴とするラミネート外装電池。
  2. 前記正電極端子及び前記負電極端子は、前記凹部の短辺側に設けられることを特徴とする請求項1に記載のラミネート外装電池。
  3. 前記正電極端子又は前記負電極端子の側端と前記凹部開口角との距離(D)は、前記凹部両開口角間である前記外周縁の内法(W)の30%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のラミネート外装電池。
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