JP2015093060A - 紐ファスナー用スライダー - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのファスナーストリンガーを摺動させるスライダー胴体の外観に影響されない外観を有する紐ファスナー用スライダーを提供すること。
【解決手段】前後に貫通するエレメント通路(56)が内部に形成されているスライダー胴体(5)であって前後に延長する芯紐(21)に沿って複数のエレメント(22)が固定されている2つのファスナーストリンガー(2,2)をエレメント通路(56)に通過させるスライダー胴体(5)と、前後に貫通する収容孔(65)が内部に形成されている弾性体のカバー(6)であって収容孔(65)にスライダー胴体(5)を収容するカバー(6)とを含み、カバー(6)の内部にスライダー胴体(5)を嵌合させる為の凸部(7)及び凹部(8)のうち一方をスライダー胴体(5)の外面に備え、凸部(7)及び凹部(8)のうち他方をカバー(6)の内面に備え、カバー(6)はスライダー胴体(5)の上下左右面の全域を覆っていることを特徴とする紐ファスナー用スライダー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、前後に延長する芯紐に沿って複数のエレメントが固定されている2つのファスナーストリンガーと、2つのファスナーストリンガーを開閉するスライダーとを備える紐ファスナーに用いるスライダーに関する。
従来の紐ファスナー用スライダーの一つとして特許文献1には、1つの部品から構成されるもの、より詳しく言えば上下に対向する上下翼板と、上下翼板の左右端部を上下に接合する左右のフランジとを備えるスライダー胴体から構成されるものが開示されている。また特許文献1には別のスライダーとして、2つの部品から構成されるもの、より詳しく言えば前記したスライダー胴体と、スライダー胴体に着脱可能に取り付けられる装飾体とから構成されるものも開示されている。因みに、これらスライダー胴体の左右のフランジには幅広の部分と幅狭の部分とが形成されている。
登録実用新案第3183577号公報
しかしながら前記したスライダーのうちスライダー胴体から構成されるものはスライダーの外観の全部をスライダー胴体が構成するようになる。また前記したスライダーのうちスライダー胴体と装飾体とから構成されるものは、スライダーの外観の一部をスライダー胴体の一部が構成するようになっている。つまり何れもスライダーの外観の少なくとも一部をスライダー胴体が構成していることから、スライダー胴体の外観を配慮してスライダーの外観を決定しなければならない。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、本発明の目的はスライダー胴体の外観に影響されない外観を有するスライダーを提供することである。
本発明の紐ファスナー用スライダーは、前後に貫通するエレメント通路が内部に形成されているスライダー胴体であって前後に延長する芯紐に沿って複数のエレメントが固定されている2つのファスナーストリンガーをエレメント通路に通過させるスライダー胴体と、前後に貫通する収容孔が内部に形成されている弾性体のカバーであって収容孔にスライダー胴体を収容するカバーとを含む。その上でカバーの内部にスライダー胴体を嵌合させる為の凸部及び凹部のうち一方がスライダー胴体の外面に備えられ、凸部及び凹部のうち他方がカバーの内面に備えられる。しかもカバーはスライダー胴体の上下左右面の全域を覆っている。
スライダー胴体の左右幅は限定されないが、次のようにすることがスライダー胴体をカバーの収容孔に挿入するには望ましい。
すなわちスライダー胴体の左右幅及びカバーの収容孔の左右幅は、互いに対応する形状であると共に前部を後部よりも広くしてあることである。
さらに凸部及び凹部は、スライダー胴体の外面及びカバーの内面であればどの位置に形成されるものであってよいが、次のようにすることがスライダー胴体をカバーの収容孔に挿入するには望ましい。
すなわち凸部は、スライダー胴体の上部を構成する上翼板の上面から上方に突出する突起部を備えるものとし、突起部における上面と後面の角部は、円弧状に膨らむ形の湾曲面にすることである。しかも凹部は、カバーの上部を構成する上板の下面に突起部の形状に対応して窪む陥没部を備えることである。
カバーはスライダー胴体の上下左右面を覆うものではあるが、スライダー胴体の前後面を覆うか否かは限定されず、例えばスライダー胴体の前後面を全く覆わないものであっても良い。但し前後方向から視た場合にスライダー胴体の外観の影響を受け難くし、スライダーの意匠性を向上させるには次のようにすることが望ましい。
すなわち凸部は、スライダー胴体の上部を構成する上翼板の上部と、スライダー胴体の下部を構成する下翼板の下部とを備えることである。また凹部は、上翼板の上部を収容する為に上板の下面に窪んで形成される上溝部と、下翼板の下部を収容する為に下板の上面に窪んで形成される下溝部とを備えることである。
本発明によれば、凸部がスライダー胴体をカバーの収容孔に挿入する際の障害物になるが、弾性体であるカバーが変形することによって、スライダー胴体を円滑に挿入でき、凹部と凸部を嵌合させることができる。そしてこの嵌合状態においてスライダー胴体の前後左右の各面全域をカバーで覆ってあるので、本発明によれば左右方向から視た場合にカバーの外観がスライダーの外観となる。
またスライダー胴体の左右幅及びカバーの収容孔の左右幅が互いに対応する形状であっていずれも前部を後部よりも広くしてあるスライダーであれば、挿入孔に前からスライダー胴体を挿入し易くなる。
さらにスライダー胴体の上翼板の上面から上方に突出する突起部を凸部は備えると共に、突起部の上面と後面との角部を円弧状に膨らむ形状の湾曲面にし、一方、カバーの上板の下面に突起部の形状に対応して窪む陥没部を凹部は備えるものとするスライダーであれば、収容孔にスライダー胴体を挿入する際に突起部の湾曲面に沿うようにしてカバーの上板が押し込まれることになり、スライダー胴体を収容孔に挿入し易くなる。
またスライダー胴体の上翼板の上部とスライダー胴体の下翼板の下部とを凸部は備えるものとし、上翼板の上部を収容する為の上溝部と下翼板の下部を収容する為の下溝部とを凹部は備えるものとするスライダーであれば、前後方向から視た場合に上翼板及び下翼板の見える面積が小さくなるので、前後方向から視た場合にでもスライダーの外観がスライダー胴体の外観の影響を受け難くなる。
本発明の第一実施形態のスライダーを示す分解斜視図である。 第一実施形態のスライダーの分解状態を平面方向から視た断面図である。 第一実施形態のスライダーを含む紐ファスナーの全体を示す正面図である。 第一実施形態のスライダーを含む紐ファスナーを平面方向から視た断面図である。 (a)図は第一実施形態のスライダーの分解状態を右側面方向から視た状態を示す断面図、(b)図は第一実施形態のスライダーを右側面方向から視た状態を示す断面図である。 第一実施形態のスライダーの第一変形例を右側面方向から視た状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態のスライダーを右側面方向から視た状態を示す断面図である。 (a)図は本発明の第三実施形態のスライダーに用いるカバーを示す平面図、(b)図は第三実施形態のスライダーを正面方向から視た状態を示す断面図である。 (a)図は本発明の第四実施形態のスライダーに用いるカバーを示す平面図、(b)図は第四実施形態のスライダーを正面方向から視た状態を示す断面図である。
本発明の第一実施形態のスライダー4を適用した一例としての紐ファスナー1は、図3に示すように、前後に延長すると共に左右に平行に並べる2つのファスナーストリンガー2,2と、2つのファスナーストリンガー2,2に対して前後に摺動可能な第一実施形態のスライダー4と、スライダー4の抜け止め用の止具3とを備えるものである。そしてスライダー4を前後方向に摺動させることによって、2つのファスナーストリンガー2,2を開閉することができる。以下に方向性を説明するに際して、前側とは図3に示す上側であり、より詳しく言えば、スライダー4においてファスナーストリンガー2,2が開いて出てくる側である。また、後側とは図3に示す下側のことであり、より詳しく言えば、スライダー4においてファスナーストリンガー2,2が閉じて出てくる側とし、スライダー4の移動方向を前後方向とする。また、前後方向と直交し且つ一対のファスナーストリンガー2,2の横並び方向を左右方向(幅方向)、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向とする。左側とは、図3の紙面での左側のことであり、右側とは図3の紙面での右側のことである。
各ファスナーストリンガー2は、可撓性を有する芯紐21と、芯紐21の長手方向に沿って所定の間隔をおいて固定される多数のエレメント22とを備えるものである。この多数のエレメント22によって一列状となったエレメント列22Aが形成される。また2つのファスナーストリンガー2,2は、前後に延長すると共に左右に平行に並べて使用される。因みに図示の例の2本のファスナーストリンガー2,2は、1本の芯紐21の長手方向に沿って一定の間隔をおいて多数のエレメント22を固定し、芯紐21をその全長の中間部で折り返して実質的に2本の芯紐21,21とし、2本の芯紐21,21を前後方向に延長する状態で左右に平行に並べたものである。
エレメント22は、前後方向に延長する芯紐21に取り付ける固定部22aと、固定部22aから左右方向の一方へ突出する噛合頭部22bとを備えている。固定部22aの内部を芯紐21が貫通する状態で、固定部22aは芯紐21に取り付けられる。また噛合頭部22bは、固定部22a側が前後にくびれ、先部側(固定部22aとは反対側)が前後に膨大した形状となっている。
止具3は、キャップ状である。2列のエレメント列22A,22Aを噛合わせた状態の2つのファスナーストリンガー2,2の一端部をキャップ状である止具3の内部にまとめて嵌めることによって、止具3は2つのファスナーストリンガー2,2に固定される。なお止具3やエレメント22は、合成樹脂、金属の何れで成形されていても良い。また止具3には一対のエレメント列22A,22Aの延長方向の一方である後方に向かって突出する紐体3aが取り付けられている。より詳しく言えば、1本の紐体3aをその全長の中間部で折り返すようにすると共に紐体3aの両端部を結束することによって、紐体3aをループ状とする。また止具3の後端には前後方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成され、貫通穴は、紐体3aの両端部の結束部分よりも小さいものである。そして止具3の内側から貫通孔に紐体3aをその折り返した中間部側から挿入することによって、止具3に紐体3aを固定する。
第一実施形態のスライダー4は、図1、図2に示すように、2つのファスナーストリンガー2,2を開閉するスライダー胴体5と、スライダー胴体5を収容するカバー6とを備え、カバー6の内部にスライダー胴体5を嵌合させる為の凸部7と凹部8をスライダー胴体5とカバー6に備えている。
スライダー胴体5は、上下に離隔する状態で対向して配置される上翼板51及び下翼板52と、上翼板51と下翼板52を互いの左右方向の幅中央部の前部において接合する連結柱53と、上翼板51と下翼板52のうち少なくとも一方の左右端部から上下翼板51,52の間隔を狭める方向に突出する左右のフランジ54,54と、上翼板51の上面に突出する突起部55とを備えている。因みに図示の例では上翼板51と下翼板52の両方の左右端部からフランジ54を突出しており、上下に対向するフランジ54,54の間には隙間54Sが形成されている。
上翼板51と下翼板52の間には内部空間56が形成される。内部空間56の前部は連結柱53によって左右に仕切られ、内部空間56の左右は左右のフランジ54,54よって外部空間と仕切られることによって、内部空間56はY字状のエレメント通路56となっている。但しスライダー胴体5の左右端部において上下のフランジ54,54の間には隙間54Sが形成されていることから、エレメント通路56の左右については、その隙間54Sを介して外部空間と連通している。またエレメント通路56の前後方向は外部空間に連通している。このようなエレメント通路56の左右を2つのファスナーストリンガー2,2が通過することになる。従ってエレメント通路56の上下左右を包囲するスライダー胴体5は、2つのファスナーストリンガー2,2に対して上下左右に離脱不能となっている。そしてスライダー胴体5を前方に摺動させることにより、エレメント通路56における連結柱53の後方部分で左右のエレメント22,22同士が噛合い、逆にスライダー胴体5を後方に摺動させることによりそれまで噛合していた左右のエレメント22,22同士が連結柱53により左右に分離する。
上翼板51及び下翼板52は、同一形状であって、左右対称形状である。従って左右方向に関しては、上翼板51のみを説明し、下翼板52の説明を省略する。上翼板51の左右幅は、前部を後部よりも広く形成してある。より詳しく言えば、上翼板51の左右幅は、前端部において同一幅となっており、この前端部における左右幅5W1が最も幅広である。また上翼板51の左右幅は、後部において同一幅となっており、この後部における左右幅5W2が最も幅狭である。そして上翼板51の左右幅は、最も幅広の前端部の後端から最も幅狭の後部の前端に向かって一定の傾斜角度で徐々に幅狭になっている。つまり左右対称形状である上翼板51の左面について言えば、平面方向から見た場合に、当該左面の前部は、前端部を前後方向に平行な面にすると共に、前端部の後端から後方へ向かうにつれて徐々に右側へ向かうように傾斜する面となっており、当該左面の後部は前後方向に平行な面となっている。ちなみに、上翼板51の左面は、前端部の前端から僅か後側に向かうにつれて、徐々に幅広となるように左側へ向かって円弧状に膨らむように形成され、後部の後端の僅か前側から後端に向かうにつれて、徐々に幅狭となるように右側へ向かって円弧状に膨らむように形成されている。なお上翼板51及び下翼板52の上下面は、平面(より詳しく言えば水平面)になっている。
突起部55は、上翼板51の上面における前後に2つ間隔をおいて形成されている。より詳しく言えば、上翼板51の上面における前端から後方に僅かに離れた位置に突起部55が一つ形成され、この突起部55から後方に間隔をおいた位置に別の突起部55がもう一つ形成され、この別の突起部55は上翼板51の上面における後端から前方に僅かに離れた位置に形成されている。後側の突起部55における上面と後面の角部はいわゆる丸く面取りされた形態であり、円弧状に膨らむ形の湾曲面55aとなっている。より詳しく言えば後側の突起部55の後面は上方へ向かうにつれて前方へ向かう形に湾曲している。なお後側の突起部55の前面は下方へ向かうにつれて前方へ向かうように傾斜している。
また前側の突起部55における上面と前面の角部も円弧状に膨らむ形の湾曲面55aとなっている。より詳しく言えば前側の突起部55の前面も上方へ向かうにつれて後方へ向かう形に湾曲している。なお前側の突起部55の後面は下方へ向かうにつれて後方へ向かうように傾斜している。
上記した上翼板51の上部と、上翼板51の上面から突出する2つの突起部55,55と、下翼板52の下部とから凸部7は構成されており、この凸部7を備えるスライダー胴体5がカバー6に収容される。
カバー6は弾性体であって、一例としてはゴム(シリコンゴム、ウレタンゴム等)を主原料とするものが挙げられる。またカバー6は、図1〜図5に示すように、上下に離隔する状態で対向して配置される上板61及び下板62と、上板61及び下板62の左右端部を上下に接合する左板63及び右板64とを備える。上板61と下板62と右板64と左板63とにより上下左右を囲む形態となるカバー6の内部には、スライダー胴体5を収容する収容孔65が前後方向に貫通する状態で形成される。
上板61は、平面方向から視て円形の盤いわゆる円盤状であって、その上面を半球面状に(より詳しく言えば円形の外周から中心が最も高くなるような球面状に)形成してある。また上板61の下面は、平面(より詳しく言えば水平面)となっており、上板61の下面には上翼板51の上部を収容する為の上溝部61aが、上翼板51の上部に対応する形状に窪んで形成されている。また上板61の下面であって上溝部61aの底には2つの突起部55を収容する為の2つの陥没部66,66が、前後に間隔をあけて窪んで形成されている。また各陥没部66は、対応する位置の突起部55の形状に対応する形状となっている。
下板62は、平面方向から視て上板61と同一形状の円盤状である。下板62の上面及び下面は平面(より詳しく言えば水平面)となっている。また下板62の上面には下翼板52を収容する為の下溝部62aが、下翼板52の下部に対応する形状に窪んで形成されている。
左板63の左面は、上板61及び下板62の左方向の外周と同一の円弧形状に湾曲した面であり、右板64の左面も上板61及び下板62の右方向の外周と同一の円弧形状に湾曲した面である。
また左板63の右面と右板64の左面とは対向しており、左板63の右面と右板64の左面との間隔は、収容孔65の左右幅でもある。収容孔65の左右幅は、前端から後方へ向かって前後長の途中まで徐々に幅狭になると共に、その途中から後端までその狭い幅を維持するようになっている。より詳しく言えば収容孔65は、その前後長を上下翼板51,52よりも長く形成してあり、その前後長の中央部をスライダー胴体5が嵌合する際の定位置としてある為、収容孔65の左右幅は、その全長の中央部を上下翼板51,52に対応させたものとしてある。因みに図示の例では、スライダー胴体5の左右幅は、前方から後方へ向かって前後長の途中まで二段階で徐々に幅狭になっており、より詳しく言えばスライダー胴体5の左右幅は、二段階のうち前側の段階では後方へ向かうにつれて緩やかに狭くなり、二段階のうち後側の段階では急激に狭くなっているので、このようなスライダー胴体5の左右幅に対応する形状に収容孔65の左右幅は形成されている。言い換えれば、収容孔65の左右幅は、前端の左右幅6W1が最も幅広であり、前端から前端部における後端までが緩やかに一定の傾斜角度で幅狭になっていき、その前端部における後端の左右幅6W2から後部の前端に向かって急激に一定の傾斜角度で狭くなっていき、その後部における前端の左右幅6W3を後端まで維持するように、左板63の右面と右板64の左面とは形成されている。因みにスライダー胴体5が嵌合する際の定位置における部分の収容孔65の左右幅は、スライダー胴体5の左右幅に対して略同じ(同一、若干小さい、或いは若干大きい)寸法としてある。
上記した上板61の下面の上溝部61aと、上板61の下面の2つの陥没部66,66と、下板62の上面の下溝部62aとから凹部8は構成されており、この凹部8は全てカバー6に形成されている。
本発明の第一実施形態のスライダー4は次のようにして、スライダー胴体5にカバー6を取り付ける。まず図5(a)に示すようにカバー6の収容孔65の前方にスライダー胴体5を配置する。そして収容孔65にスライダー胴体5を挿入すると、収容孔65の前部の左右幅はスライダー胴体5の後部の左右幅よりも広いので、左右方向についてはスライダー胴体5を容易に挿入できる。但し収容孔65の上下幅(上板61の下面と下板62の上面との間隔)6Hはスライダー胴体5の上下面の間隔(上翼板51の上面と下翼板52の下面との間隔)5Hよりも狭いので、カバー6の弾性により上板61と下板62を押し広げるように変形させてスライダー胴体5は収容孔65に入り込む。入り込んだ直後に後側の突起部55が上板61に衝突するが、スライダー胴体5を挿入するにつれて、突起部55の湾曲面55aに沿うように上板61が変形して円滑に上方に押し上げられる。そして図5(b)に示すように最終的には前後の突起部55,55と前後の陥没部66,66とが嵌合すると共に、上溝部61a及び下溝部62aと上翼板51の上部及び下翼板52の下部とが嵌合し、スライダー胴体5にカバー6が取り付けられることによってスライダー4となる。因みにカバー6をスライダー胴体5から外すときに、スライダー胴体5を前方に押し込むと、前側の突起部55の湾曲面55aによって円滑にカバー6の上板61を押し広げるように変形させるので、容易にスライダー胴体5を取り外すことができる。
本発明の第一実施形態のスライダー4は、この嵌合状態においてスライダー胴体5の前後左右の各面全域をカバー6で覆ってあるので、左右方向から視た場合にカバー6の外観がスライダー4の外観となる。しかも上翼板51の上部及び下翼板52の下部が上溝部61a及び下溝部62aに埋まっているので、スライダー4を前後方向から視た場合に、上翼板51及び下翼板52の見える面積が小さくなり、スライダー4の外観がスライダー胴体5の外観の影響を受け難くなる。
本発明の第一実施形態のスライダー4の第一変形例は、図6に示すように、上翼板51の上面に突起部55を1つのみ形成し、その突起部55を収容する陥没部66を1つ上板61の下面に形成したことが、第一実施形態のスライダー4と相違する。
この突起部55の後面は第一実施形態のスライダー4の後側の突起部55と同様に円弧状に膨らむ湾曲面55aとなっている。またこの突起部55の前面は、略垂直に形成された面となっている。一方、陥没部66の形状は、突起部55の形状に対応している。
本発明の第二実施形態のスライダー4は図7に示すように、スライダー胴体5を突起部55の無い形状とし、そのスライダー胴体5の形状にカバー6の形状を合わせてあることが、第一実施形態のスライダー4と相違する。より詳しく言えば、凸部7はスライダー胴体5の上翼板51の上部と下翼板52の下部とから構成されるものとし、凹部8はカバー6の上板61の上溝部61aと下溝部62aとから構成されるものとしてある。この第二実施形態のスライダー4は、第一実施形態のような突起部55が無いことから、全体の上下高を低くできる。
本発明の第三実施形態のスライダー4は図8に示すように、凸部7の突起部55と凹部8の陥没部66の形成箇所、及びカバー6の形状を第一実施形態のスライダー4と相違させている。
より詳しく言えば、突起部55はスライダー胴体5の側面から、より詳しく言えば上翼板51と下翼板52のうち少なくとも一方(図示の例では下翼板52)の左右側面から左側及び右側に突出するものである。一方、陥没部66は収容孔65の側面、より詳しく言えば左板63の右面及び右板64の左面において突起部55に対応する箇所に窪ませて形成してある。このように突起部55と陥没部66を左右方向に突出又は窪ませるものとすることにより、スライダー4の上下高さを低くできる。
またカバー6の形状は、平面視してリボン結びのような形態となっている。より詳しく言えばカバー6は、リボンの結び目部と、リボンの結び目部から左右に突出するリボンの両端部とから構成されている。そしてリボンの結び目部はスライダー胴体5の上下左右を覆う平面視矩形の形状となっており、リボンの両端部はリボンの結び目よりも前後幅及び左右幅を広い形状としてある。
本発明の第四実施形態のスライダー4は図9に示すように、凸部7が突起部55のみで構成されると共に凹部8が陥没部66のみで構成されていること、突起部55をスライダー胴体5の上下に備えると共に陥没部66をカバー6の上下に備えること、及びカバー6の形状を第一実施形態のスライダー4と相違させている。
より詳しく言えばスライダー胴体5は上翼板51の上面に突起部55を備える他、下翼板52の下面に別の突起部55を備える。一方、カバー6は上側の突起部55に対応させて上板61の下面に陥没部66を備える他、下側の突起部55に対応させて下板62の上面に別の陥没部66を備える。この場合、凸部7は上側及び下側の突起部55,55から構成され、凹部8は上側及び下側の陥没部66,66から構成されるものとなる。そしてスライダー胴体5とカバー6は、上下の突起部55,55及び上下の陥没部66,66で嵌合することになり、スライダー胴体5に対するカバー6の取り付け強度が向上する。因みに各突起部55は、上面又は下面と後面との角部が円弧状に膨らむ湾曲面55aとなっていると共に上面又は下面と前面との角部も円弧状に膨らむ湾曲面55aとなっている。
なおカバー6の形状は、平面視して星型となっている。上板61はその周囲から中心に向かって高くなるように形成されている。下板62も上板61と上下対称形状に形成されている。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、各実施形態のスライダー4は、凸部7をスライダー胴体5に形成し、それに対応させて凹部8をカバー6に形成してあったが、これに限らず、凸部7をカバー6に形成し、それに対応させて凹部8をスライダー胴体5に形成するものであっても良い。また各実施形態のカバー6の表面には文字、図形、記号等が表記されていないが、これに限らず、カバー6の表面には文字、図形、記号等が表記されていても良い。
1 紐ファスナー
2 ファスナーストリンガー
21芯紐
22エレメント
22a固定部
22b噛合頭部
22Aエレメント列
3 止具
3a紐体
4 スライダー
5 スライダー胴体
5Hスライダー胴体の上下面の間隔
5W1スライダー胴体の前端部の左右幅
5W2スライダー胴体の後部の左右幅
51上翼板
52下翼板
53連結柱
54フランジ
54S隙間
55 突起部
55a湾曲面
56 エレメント通路(内部空間)
6 カバー
6H収容孔の前部の上下幅
6W1収容孔の前端の左右幅
6W2収容孔の前端部における後端の左右幅
6W3収容孔の後部における左右幅
61上板
61a上溝部
62下板
62a下溝部
63左板
64右板
65収容孔
66陥没部
7 凸部
8 凹部

Claims (4)

  1. 前後に貫通するエレメント通路(56)が内部に形成されているスライダー胴体(5)であって前後に延長する芯紐(21)に沿って複数のエレメント(22)が固定されている2つのファスナーストリンガー(2,2)を前記エレメント通路(56)に通過させる前記スライダー胴体(5)と、
    前後に貫通する収容孔(65)が内部に形成されている弾性体のカバー(6)であって前記収容孔(65)に前記スライダー胴体(5)を収容する前記カバー(6)とを含み、
    前記カバー(6)の内部に前記スライダー胴体(5)を嵌合させる為の凸部(7)及び凹部(8)のうち一方を前記スライダー胴体(5)の外面に備え、前記凸部(7)及び前記凹部(8)のうち他方を前記カバー(6)の内面に備え、
    前記カバー(6)は前記スライダー胴体(5)の上下左右面の全域を覆っていることを特徴とする紐ファスナー用スライダー。
  2. 前記スライダー胴体(5)の左右幅及び前記カバー(6)の前記収容孔(65)の左右幅は、互いに対応する形状であると共に前部を後部よりも広くしてあることを特徴とする請求項1記載の紐ファスナー用スライダー。
  3. 前記凸部(7)は、前記スライダー胴体(5)の上部を構成する上翼板(51)の上面から上方に突出する突起部(55)を備え、前記突起部(55)における上面と後面の角部は、円弧状に膨らむ形の湾曲面(55a)となっており、
    前記凹部(8)は、前記カバー(6)の上部を構成する上板(61)の下面に突起部(55)の形状に対応して窪む陥没部(66)を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の紐ファスナー用スライダー。
  4. 前記凸部(7)は、前記スライダー胴体(5)の上部を構成する前記上翼板(51)の上部と、前記スライダー胴体(5)の下部を構成する前記下翼板(52)の下部とを備え、
    前記凹部(8)は、前記上翼板(51)の上部を収容する為に前記上板(61)の下面に窪んで形成される上溝部(61a)と、前記下翼板(52)の下部を収容する為に前記下板(62)の上面に窪んで形成される下溝部(62a)とを備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の紐ファスナー用スライダー。
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