JP2015087690A - 積層フィルム - Google Patents
積層フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015087690A JP2015087690A JP2013228027A JP2013228027A JP2015087690A JP 2015087690 A JP2015087690 A JP 2015087690A JP 2013228027 A JP2013228027 A JP 2013228027A JP 2013228027 A JP2013228027 A JP 2013228027A JP 2015087690 A JP2015087690 A JP 2015087690A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wavelength
- compound
- laminated
- film
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】ブルーライトを効率よく軽減し、着色を少なくできるフィルム製品を提供する。【解決手段】 透明基材フィルムに色調補正層が積層されており、前記色調補正層は、紫外線硬化性樹脂と波長380〜495nmに吸収を有する化合物とを含む組成物を硬化してなる層であり、前記波長380〜495nmに吸収を有する化合物が下記一般式(1)の化合物である積層フィルム。【化1】【選択図】なし
Description
本発明は、例えば各種ディスプレイの観察者側の表面に、直接又は間接的に貼付して用いられる積層フィルムであり、ブルーライトをカットした場合でも着色を少なくできる積層フィルムに関する。
現在、スマートフォンやタブレット端末をはじめとするディスプレイ製品が我々の周りに多数普及しており、我々がディスプレイに接する機会が増加している。一方、ディスプレイ製品が普及すると共に、ディスプレイ製品が原因とされる問題が発生している。ブルーライトハザードはその一つと言えるが、ディスプレイ製品から放出される波長380〜495nmの光が原因とされており、目に対する影響やサーカディアンリズムに対する影響、自律神経、遺伝子に影響することが報告されている。
従来から、ディスプレイ製品は画質を向上させる目的の一つとして色再現性の拡充を図ってきた。その波長帯域は様々だが、ブルーライトハザードに影響する波長380〜495nmの光は色再現性を拡充する上で必要な光である。このため、現行のディスプレイ製品では波長380〜495nmの光が放出されているのが一般的であり、仮にこの波長帯域の光を遮蔽した場合、色再現性が低下すると共に観察者側へ放出される光が黄色く着色してしまう。
これまでにブルーライトハザードを回避する手段としては、プラスチックに特定の構造式を有する色素を染色させた染色レンズが開発されている(特許文献1)。
一方で、ディスプレイ製品では表層の保護や表層に光学又は物理的な機能を付与する目的で、ディスプレイに直接または間接的にフィルム製品が貼付されている。特に、プラズマディスプレイパネルにおいてはフィルムの一層ないし複数層に特定波長の光を吸収する色素を添加したフィルム製品を表面に貼付することにより、リモコンの誤作動を誘発する近赤外線を遮蔽する機能や視認性を著しく損なう特定の波長の光を遮蔽して外部への放出を防ぐという技術が知られている(特許文献2)。このような技術によって、ディスプレイの観察者は、特別な道具を持たずして安全かつ快適にディスプレイからの映像を見ることができる。
また、波長380〜495nmの光を遮蔽する技術としてはこの波長域の光を吸収させることが容易に想定できるが、そのような物質としてはSOLVENT YELLOW 93が知られている(特許文献3)
しかし、特許文献1ではブルーライトを遮蔽するレンズであるが、ディスプレイに対して眼鏡という道具を常に使用しなくてはその効果を発現できない。
一方、特許文献2では眼鏡を持たずして特定の光を遮蔽できるものの、特に近赤外線領域の光を遮蔽するものであり、ブルーライトを遮蔽するものではない。
また、特許文献3に記載の色素はトナー用に使用されたものであり、ディスプレイ製品から放出されるブルーライトを遮蔽する用途として使用されたものではない。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであって、ブルーライトを遮蔽する眼鏡を使用することなく、ディスプレイ製品から放出されるブルーライトを効率よく軽減し、ブルーライトをカットした場合でも着色を少なくできるフィルム製品を提供することを目的とする。
本発明の積層フィルムは、透明基材フィルムに色調補正層が積層されており、前記色調補正層は、紫外線硬化性樹脂と波長380〜495nmに吸収を有する化合物とを含む組成物を硬化してなる層であり、前記波長380〜495nmに吸収を有する化合物が、下記一般式(1)の化合物である。
本発明の積層フィルムは、一方面にシリコーン粘着層が積層されていることが好ましい。
本発明によれば、色調補正層が一般式(1)の化合物を含有することによって、波長380〜495nmのうち、着色の影響が少ない波長380〜420nmの吸収度合いを高く設計できるため、ブルーライトを十分にカットしながら着色度合いを少なくできる。
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
<積層フィルム>
本願実施形態の積層フィルムは、少なくとも透明基材フィルム上に色調補正層が積層されている。また、積層フィルムとディスプレイ表面等とを接着するために、積層フィルムのいずれかの一方面にシリコーン粘着層が積層されていてもよい。
本願実施形態の積層フィルムは、少なくとも透明基材フィルム上に色調補正層が積層されている。また、積層フィルムとディスプレイ表面等とを接着するために、積層フィルムのいずれかの一方面にシリコーン粘着層が積層されていてもよい。
次に積層フィルムの構成要素について順に説明する。
<透明基材フィルム>
透明基材フィルムは透明性を有している限り特に限定されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、またはポリエーテルスルフォンである。これらのうち、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが成形の容易性の点で好ましい。尚、透明基材フィルムには色調補正層とは反対の面に他の機能層を付与してもよい。そのような機能層としては例えば、ハードコート層、導電性ハードコート層、防汚層、耐指紋性層、反射防止層、アンチグレア(防眩)層、透明導電層、書味向上性層、接着性改良層、屈折率調整層等が挙げられる。
透明基材フィルムは透明性を有している限り特に限定されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、またはポリエーテルスルフォンである。これらのうち、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが成形の容易性の点で好ましい。尚、透明基材フィルムには色調補正層とは反対の面に他の機能層を付与してもよい。そのような機能層としては例えば、ハードコート層、導電性ハードコート層、防汚層、耐指紋性層、反射防止層、アンチグレア(防眩)層、透明導電層、書味向上性層、接着性改良層、屈折率調整層等が挙げられる。
透明基材フィルムの厚みも特に限定されないが、一般的には25〜400μmであり、好ましくは50〜200μmである。透明基材フィルムの厚みが25μmより薄い場合や400μmより厚い場合には、積層フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下してしまう。なお、透明基材フィルムには、透明性を損なわない限り各種の添加剤が含有されていてもよい。そのような添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、表面調整剤、難燃剤などが挙げられる。
<色調補正層>
色調補正層は紫外線硬化性樹脂と下記一般式(1)で示された化合物とを含む組成物からなる色調補正層塗布液を透明基材フィルムに直接塗布した後に硬化することにより形成される。なお、その塗付方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知のいかなる方法も採用できる。
色調補正層は紫外線硬化性樹脂と下記一般式(1)で示された化合物とを含む組成物からなる色調補正層塗布液を透明基材フィルムに直接塗布した後に硬化することにより形成される。なお、その塗付方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知のいかなる方法も採用できる。
色調補正層の厚みは0.1〜10μmであり、好ましくは3〜7μmである。色調補正層の厚みが0.1μm未満の場合は色調補正層の物理強度が低下してしまう。また色調補正層の厚みが10μmより厚い場合は色調補正層の硬化不良や硬化条件を厳しくすることにより一般式(1)で示された化合物の劣化が生じてしまう。なお、色調補正層には、適宜添加剤を添加して新たな機能を付与することができる。そのような添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、表面調整剤、難燃剤、色素などが挙げられる。
<紫外線硬化型樹脂>
色調補正層を形成する紫外線硬化型樹脂としては、従来から一般的に使用されている、紫外線を照射することにより硬化反応を生じる公知の樹脂であればその種類は特に制限されない。そのような樹脂として、例えば単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などである。なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートの双方を含む総称を意味する。また、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル系、及び(メタ)アクリロイルの記載も同様である。
色調補正層を形成する紫外線硬化型樹脂としては、従来から一般的に使用されている、紫外線を照射することにより硬化反応を生じる公知の樹脂であればその種類は特に制限されない。そのような樹脂として、例えば単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などである。なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートの双方を含む総称を意味する。また、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル系、及び(メタ)アクリロイルの記載も同様である。
<一般式(1)で示された化合物>
一般式(1)で示された化合物は波長380nm〜495nmの光を吸収させるために使用される。一般式(1)で示された化合物は着色への影響が少ないため、著しい透過率の低下や着色なく波長380nm〜495nmの光を吸収することができる。一般式(1)で示された化合物の製品名は例えば有本化学(株)製PLAST YELLOW 8000が挙げられる。
色調補正層中の一般式(1)で示された化合物の含有量は0.0075〜0.025g/m2である。色調補正層中の一般式(1)で示された化合物の含有量が0.025g/m2よりも多い場合は着色度合いが大きくなってしまう。一方、一般式(1)で示された化合物の含有量が0.0075g/m2よりも少ない場合はブルーライトを遮蔽する効果が十分に得られなくなってしまう。
一般式(1)で示された化合物は波長380nm〜495nmの光を吸収させるために使用される。一般式(1)で示された化合物は着色への影響が少ないため、著しい透過率の低下や着色なく波長380nm〜495nmの光を吸収することができる。一般式(1)で示された化合物の製品名は例えば有本化学(株)製PLAST YELLOW 8000が挙げられる。
色調補正層中の一般式(1)で示された化合物の含有量は0.0075〜0.025g/m2である。色調補正層中の一般式(1)で示された化合物の含有量が0.025g/m2よりも多い場合は着色度合いが大きくなってしまう。一方、一般式(1)で示された化合物の含有量が0.0075g/m2よりも少ない場合はブルーライトを遮蔽する効果が十分に得られなくなってしまう。
<シリコーン粘着層>
シリコーン粘着層は積層フィルムに貼着性を発現させるために、積層フィルムのいずれかの一方面に積層される。シリコーン粘着層を形成する材料や方法は公知の技術を用いることができ、特に制限されるものではないが、例えば、特開2007−145881号公報に記載された材料や方法を用いることができる。
シリコーン粘着層は積層フィルムに貼着性を発現させるために、積層フィルムのいずれかの一方面に積層される。シリコーン粘着層を形成する材料や方法は公知の技術を用いることができ、特に制限されるものではないが、例えば、特開2007−145881号公報に記載された材料や方法を用いることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
(平均透過率t1(380〜495nm)およびt2(380〜420nm)の測定と算出)
平均透過率t1およびt2はUV‐1600PC((株)島津製作所製分光光度計)を用いて各波長の透過率を測定してその平均値を算出した。
(b*の測定)
b*はCM−3600d(コニカミノルタ(株)製分光測色計)を用いて測定した。このb*は、JIS Z 8729に規定されているL*a*b*表色系における値である。
(平均透過率t1(380〜495nm)およびt2(380〜420nm)の測定と算出)
平均透過率t1およびt2はUV‐1600PC((株)島津製作所製分光光度計)を用いて各波長の透過率を測定してその平均値を算出した。
(b*の測定)
b*はCM−3600d(コニカミノルタ(株)製分光測色計)を用いて測定した。このb*は、JIS Z 8729に規定されているL*a*b*表色系における値である。
<製造例>
〔色調補正層塗布液の調製〕
製造例1−1〜1−3の色調補正層塗布液は、透明基材フィルムに色調補正層を5μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が73.6%となるよう調製した。
<製造例1−1>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.5000質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
〔色調補正層塗布液の調製〕
製造例1−1〜1−3の色調補正層塗布液は、透明基材フィルムに色調補正層を5μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が73.6%となるよう調製した。
<製造例1−1>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.5000質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−2>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(表1の名称に合わせました)(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1517質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(表1の名称に合わせました)(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1517質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−3>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.3670質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.3670質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−4〜1−6の色調補正層塗布液は透明基材フィルムに色調補正層を5μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が77.8%となるよう調製した。
<製造例1−4>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.3330質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−4>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.3330質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−5>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1017質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1017質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−6>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.2400質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.2400質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−7〜1−9の色調補正層塗布液は透明基材フィルムに色調補正層を5μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が82.4%となるよう調製した。
<製造例1−7>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.1660質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−7>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、有本化学(株)製PLASTYELLOW 8000((1)の化合物)、0.1660質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−8>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.0517質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、日本化薬(株)製KAYASET YELLOW AG(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.0517質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例1−9>
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1180質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
固形分として東洋インキ(株)製リオデュラスLAS1303NL(紫外線硬化性樹脂)、100質量部、山本化成(株)製MS YELLOW HD−137(波長380〜495nmに吸収を有する化合物)、0.1180質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<実施例1>
二軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚さ100μm)のフィルムの一方面に製造例1−1で作製した色調補正層塗布液を硬化後の膜厚が5μmになるようにグラビアコート法で塗布、乾燥後、窒素雰囲気下で400mJ/cm2の出力にて紫外線を照射して硬化させることにより色調補正層を形成し、実施例1の積層フィルムを作製した。
二軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚さ100μm)のフィルムの一方面に製造例1−1で作製した色調補正層塗布液を硬化後の膜厚が5μmになるようにグラビアコート法で塗布、乾燥後、窒素雰囲気下で400mJ/cm2の出力にて紫外線を照射して硬化させることにより色調補正層を形成し、実施例1の積層フィルムを作製した。
<実施例2および3、比較例1−1〜3−2>
製造例1−2〜1−9の色調補正層塗布液を使用した以外は実施例1と同様の手順で実施例2および3、比較例1−1〜3−2の積層フィルムを作製した。
製造例1−2〜1−9の色調補正層塗布液を使用した以外は実施例1と同様の手順で実施例2および3、比較例1−1〜3−2の積層フィルムを作製した。
<実施例4−1>
実施例1で作製した積層フィルムの色調補正層の面にシリコーン粘着層を形成して実施例4−1の積層フィルムを作製した。
実施例1で作製した積層フィルムの色調補正層の面にシリコーン粘着層を形成して実施例4−1の積層フィルムを作製した。
<実施例4−2>
実施例1で作製した積層フィルムの色調補正層とは反対の面にシリコーン粘着層を形成して実施例4−2の積層フィルムを作製した。
実施例1で作製した積層フィルムの色調補正層とは反対の面にシリコーン粘着層を形成して実施例4−2の積層フィルムを作製した。
作製した積層フィルムについて各種評価を行った。
実施例1では波長380nm〜495nmの光を吸収する色素として一般式(1)で示される化合物を使用しているため、t1が73.6%の時に、t2/t1が0.95未満であり、b*が7.5である。これに対し、比較例1−1および1−2では波長380nm〜450nmの光を吸収する色素として一般式(1)で示される化合物を使用していないためt1が73.6%の時にt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ11.31、16,51であり実施例1に対して着色の度合いが大きい。
また、実施例2、比較例2−1、2−2で比較した場合、実施例2はt1が77.8%の時にt2/t1が0.95未満であり、b*が5.32となり、比較例2−1および2−2ではt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ7.98、11.47となり実施例2に対して比較例2−1および2−2は着色の度合いが大きい。
同様に、実施例3、比較例3−1、3−2で比較した場合、実施例3はt1が82.4%の時にt2/t1が0.95未満であり、b*が3.06となり、比較例3−1および3−2ではt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ4.50、6.21となり実施例3に対して比較例3−1および3−2は着色の度合いが大きい。
また、実施例4−1および実施例4−2ではシリコーン粘着層が積層された場合でもt2/t1が0.95未満となった。
実施例1では波長380nm〜495nmの光を吸収する色素として一般式(1)で示される化合物を使用しているため、t1が73.6%の時に、t2/t1が0.95未満であり、b*が7.5である。これに対し、比較例1−1および1−2では波長380nm〜450nmの光を吸収する色素として一般式(1)で示される化合物を使用していないためt1が73.6%の時にt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ11.31、16,51であり実施例1に対して着色の度合いが大きい。
また、実施例2、比較例2−1、2−2で比較した場合、実施例2はt1が77.8%の時にt2/t1が0.95未満であり、b*が5.32となり、比較例2−1および2−2ではt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ7.98、11.47となり実施例2に対して比較例2−1および2−2は着色の度合いが大きい。
同様に、実施例3、比較例3−1、3−2で比較した場合、実施例3はt1が82.4%の時にt2/t1が0.95未満であり、b*が3.06となり、比較例3−1および3−2ではt2/t1が0.95以上であり、b*がそれぞれ4.50、6.21となり実施例3に対して比較例3−1および3−2は着色の度合いが大きい。
また、実施例4−1および実施例4−2ではシリコーン粘着層が積層された場合でもt2/t1が0.95未満となった。
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013228027A JP2015087690A (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | 積層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013228027A JP2015087690A (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | 積層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015087690A true JP2015087690A (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=53050506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013228027A Pending JP2015087690A (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | 積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015087690A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104181626A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-03 | 上海和辉光电有限公司 | 一种偏光片、其制备方法及包含该偏光片的显示器 |
JP2019045577A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 大日本印刷株式会社 | 光学フィルム、画像表示装置又はタッチパネル |
US10808130B2 (en) | 2016-03-29 | 2020-10-20 | Fujifilm Corporation | Protective sheet, image display device, spectacle lens, and spectacles |
US10845625B2 (en) | 2015-11-06 | 2020-11-24 | Essilor International | Optical article protecting from blue light |
-
2013
- 2013-11-01 JP JP2013228027A patent/JP2015087690A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104181626A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-03 | 上海和辉光电有限公司 | 一种偏光片、其制备方法及包含该偏光片的显示器 |
US10845625B2 (en) | 2015-11-06 | 2020-11-24 | Essilor International | Optical article protecting from blue light |
US10808130B2 (en) | 2016-03-29 | 2020-10-20 | Fujifilm Corporation | Protective sheet, image display device, spectacle lens, and spectacles |
JP2019045577A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 大日本印刷株式会社 | 光学フィルム、画像表示装置又はタッチパネル |
JP7035381B2 (ja) | 2017-08-30 | 2022-03-15 | 大日本印刷株式会社 | 光学フィルム、画像表示装置又はタッチパネル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102090123B1 (ko) | 광학 적층체, 편광판, 편광판의 제조 방법, 화상 표시 장치, 화상 표시 장치의 제조 방법 및 화상 표시 장치의 시인성 개선 방법 | |
JP6617985B2 (ja) | 偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
JP5887259B2 (ja) | 屋外用表示装置 | |
JP2020091502A (ja) | 偏光子及びその製造方法 | |
US20120287395A1 (en) | Laminated glass lens for spectacles | |
JP7202846B2 (ja) | 偏光子およびその製造方法 | |
JP6956909B2 (ja) | 光学積層体および物品 | |
JP2015068847A (ja) | 偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
JP2015087690A (ja) | 積層フィルム | |
JP2020067582A (ja) | 反射防止フィルム | |
JP2023121757A (ja) | 偏光子およびその製造方法 | |
JP5420519B2 (ja) | 偏光子の製造方法、偏光子、偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置 | |
US20200018993A1 (en) | Spectacle lens | |
JP2016071336A (ja) | 光学フィルム及びそれを備えた偏光板、液晶表示装置、及び光学フィルムの製造方法 | |
JP2015194555A (ja) | ブルーライトカットフィルムの製造方法 | |
JP6448182B2 (ja) | 画像表示装置、偏光板複合体の製造方法、偏光板セットの製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置の視認性改善方法 | |
JP2015116713A (ja) | 積層フィルム | |
JP6521007B2 (ja) | 偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
TWM524486U (zh) | 反射式抗藍光膜、及具有反射式抗藍光膜的顯示器 | |
JP2015219508A (ja) | 光学積層体、光学積層体の製造方法、画像表示装置及び画像表示装置の干渉縞改善方法 | |
JP2020008883A (ja) | 偏光板複合体、偏光板セット、画像表示装置、偏光板複合体の製造方法、偏光板セットの製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置の視認性改善方法 | |
JP2018087987A (ja) | 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置の視認性改善方法 |