JP2015086133A - ガラス板のスクライブ装置 - Google Patents

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理司 三木
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Abstract

【課題】カッタホイールを傾斜させてセットし、閉曲線である矩形、楕円形等異形をスクライブし、そのスクライブ線の全周に渡って、スクライブ線下に、ガラス板の厚み方向に向って傾斜したスクライブ溝を形成するガラス板のスクライブ装置を提供すること。【解決手段】カッタホイール13を平面座標系において輪郭線移動させながら平面座標系に直交する軸線の回りに角度制御してカッタホイール13の刃面を、常に輪郭線の法線方向に向けてガラス板2にスクライブを行うスクライブ装置1は、カッタホイール13を法線方向においてガラス板2面に対して傾斜させて、ガラス板2の厚み方向に対して傾斜したスクラブ溝を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板の内側領域に開口部を切り抜き形成するため、ガラス板面にカッタホイールによりスクライブ線を形成するガラス板のスクライブ装置に関する。
即ち、本発明は、ガラス板面に閉曲線のスクライブ線を形成し、次にそのスクライブ線で囲まれた内側領域を抜き取り、開口部を形成する工程において、上記スクライブ線を形成するためのスクライブ装置に関する。
また、本発明は、カッタホイールとガラス板とを、またはカッタホイールを、またはガラス板を、数値制御して平面座標系移動をさせ、ガラス板面に矩形、楕円形等の閉曲線の輪郭線形状のスクライブ線を形成するガラス板のスクライブ装置に関する。
特に、本発明は、自動車におけるフロント窓と天井を兼るフロントガラス板において、その天井域にサンルーフ窓構造を取り付ける開口部を切り抜き形成するため、先ず開口部の外形のスクライブ線を形成するのに適したスクライブ装置に係る。
特許文献1には、自動車用のガラス板への開口部の形成が加圧水ジェットによる切り抜きによって行われていることが開示されている。
特許文献2には、磁気ディスクや光ディスク用のガラス基板をガラス板から切り抜く方法における、カッタホイールによるスクライブ方法が開示されている。
このスクライブ方法は、カッタホイールとして、ホイール稜線に対して左右の刃角が異なるカッタホイールを用い、ガラス板面に垂直に立てた状態で移動し、ガラス板の厚み方向に対して傾斜したスクライブ溝を形成する方法である。また、ホイール稜線に対して左右の刃角が同一のカッタホイールを用い、ホイール稜線をガラス板面に対して傾斜させた状態で移動し、ガラス板の厚み方向に対して傾斜したスクライブ溝を形成する方法が開示されている。いずれも、ガラス板面にカッタホイールによってガラス板の厚み方向に対して傾斜したスクライブ溝を形成し、次いて、ガラス板面を加熱し、ガラス板を変形させ、スクライブ線下に抜き勾配を形成する方法である。
特開2012−519642号公報 特開平7−223828号公報
特許文献1について、ガラス板への開口部の形成を、加圧水ジェットにより切り抜き形成するには、ガラス板の切断スピードが遅く、切り抜き終了までに非常に時間を要し、非常に低効率な加工作業である。
特許文献2においては、カッタホイールを傾斜させてスクライブ線を形成している図及びカッタホイールを傾斜させてスクライブを行うとガラス板に厚み方向に傾斜したスクライブ溝が形成されるという説明しか開示されていない。カッタホイールを傾斜させてセットしたスクライブ装置の構造は全く開示がない。
そこで、本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カッタホイールを傾斜させてセットし、閉曲線である矩形、楕円形等異形をスクライブし、そのスクライブ線の全周に渡って、スクライブ線下に、ガラス板の厚み方向に向って傾斜したスクライブ溝を形成するガラス板のスクライブ装置を提供することにある。
本発明は、カッタホイールとガラス板とを、または、カッタホイールを平面座標系において輪郭線移動させながらカッタホイールを上記平面座標系に直交する軸線の回りに角度制御して上記カッタホイールの刃面を、常に上記輪郭線の法線方向に向けてガラス板にスクライブを行うスクライブ装置において、さらに、上記カッタホイールを上記法線方向においてガラス板面に対して傾斜させてセットし、ガラス板の厚み方向に対して傾斜したスクライブ溝を形成させるようにしたガラス板のスクライブ装置である。
また、本発明は、下端にカッタホイールを備えてX軸移動をするスクライブヘッドと、上面にガラス板を平面支持してY軸移動をするスクライブテーブルと、このスクライブテーブルの上方において架設されたX軸手段と、このX軸手段においてX軸移動をするX軸移動台と、このX軸移動台に上記スクライブテーブルに対応して取付けられた軸受装置と、この軸受装置に回転自在に保持され、軸線が上記スクライブヘッドのX軸移動とスクライブテーブルのY軸移動とによりカッタヘッドとガラス板とが移動するXY平面座標系に直交してなる回転軸と、この回転軸の上部において、この回転軸を角度制御回動させる角度制御回動の駆動手段と、上記回転軸の下部に取付けられ、上記スクライブヘッドを取付けるブラケット体とを備え、上記スクライブヘッドは、上記回転軸の直下において、上記ブラケット体に、上記スクライブテーブル上のガラス板面に対して傾斜して取り付けられ、この傾斜した取り付けられたスクライブヘッドによってカッタホイールを上記ガラス板面に対して傾斜してセットさせるようにしたガラス板のスクライブ装置である。
本発明は、カッタホイールとガラス板とを、または、カッタホイールを平面座標系において輪郭線移動させながらカッタホイールを上記平面座標系に直交する軸線の回りに角度制御して上記カッタホイールの刃面を、常に上記輪郭線の法線方向に向けて移動させ、ガラス板にスクライブを行うスクライブ装置であって、上記カッタホイールを、上記法線方向においてガラス板面に対して傾斜させた姿勢で、閉曲線の矩形、楕円形等の輪郭線をスクライブすると、スクライブ線の全周に渡って、そのスクライブ線下に、ガラス板の厚み方向において、上記カッタホイールの傾斜角度に沿って傾斜したスクライブ溝が形成される。
次に、上記ガラス板に曲げ応力となる圧力プッシュ衝撃等の方法により、スクライブ溝をガラス板下面まで進展させることにより、スクライブ線下に抜き勾配が形成される。すると、スクライブ線の内側領域を外側領域に対して持上げるか、外側領域を内側領域に対して持上げることにより、内側領域と外側領域とを簡単に分断できる。即ち、製品である外側領域ガラス板に矩形、楕円形等の開口部を簡単に形成することができる。
尚、スクライブ線の内側領域側に傾斜したカッタホイールにより閉曲線の矩形、楕円形等の輪郭線をスクライブすると、スクライブ線の全周に渡って、そのスクライブ線下に、ガラス板の厚み方向において、外側領域側に傾斜したスクライブ溝が形成される。
次に、上記ガラス板に曲げ応力となる圧力プッシュ衝撃等の方法により、スクライブ線をガラス板下面まで進展させることにより、スクライブ線の内側領域を押えた状態で、同スクライブ線の外側領域を吸着して持上げることにより、製品である外側領域のガラス板に開口部を形成することができる。
また、逆に、スクライブ線の外側領域側に傾斜したカッタホイールにより閉曲線の矩形、楕円形等の輪郭線をスクライブすると、スクライブ線の全周に渡って、そのスクライブ線下に、ガラス板の厚み方向において、内側領域側に傾斜したスクライブ溝が形成される。
次に、上記ガラス板に曲げ応力となる圧力プッシュ衝撃等の方法により、スクライブ線をガラス板下面まで進展させることにより、スクライブ線の外側領域を押えた状態で、同スクライブ線の内側領域を吸着して持上げることにより、製品である外側領域のガラス板に開口部が形成される。
下端にカッタホイールを備えたスクライブヘッドは、上面にガラス板を支持してY軸移動するスクライブテーブルのはるか上方において、X軸移動する軸受装置に、軸線が上記ガラス板面に直交して保持され、角度制御され回動をする回転軸の直下において、該回転軸にブラケットを介して取付けられているため、回転軸の軸線上にカッタホイールを合せてスクライブヘッドの傾斜取付けができる。また、回転軸の下端とスクライブテーブル上のガラス板との高さ距離が十分に確保されているため、スクライブヘッドをガラス板面に対して角度変更自在に傾斜取付けできる。さらに、スクライブ線の内側領域の側に向って傾斜させるか、外側領域の側に向って傾斜させるか自由に傾斜取付けできる。従って、スクライブヘッドの下端に備えたカッタホイールのガラス板面に対する傾斜角度の変更、調節、また傾斜方向の変換が簡単に行える。また、上記の如く、回転軸の下端とガラス板面との高さ距離が確保されているため、縦長のスクライブヘッドを取付けることができ、カッタホイールを傾斜方向に沿ってガラス板面に直線押圧でき、スクライブ溝を精確に形成できる。
本発明によれば、カッタホイールを傾斜させてセットし、閉曲線である矩形、楕円形等異形をスクライブし、そのスクライブ線の全周に渡って、スクライブ線下に、ガラス板の厚み方向に向って傾斜したスクライブ溝を形成するガラス板のスクライブ装置を提供することができる。
図1は、開口部が形成されているガラス板(製品)の平面図である。 図2は、開口部形成用のスクライブ線が形成されたガラス板の平面図である。 図3は、スクライブ中におけるカッタホイールの姿勢説明図である。 図4は、スクライブ線下の垂直クラックの傾斜状態を示すガラス板の断面図である。 図5は、傾斜した垂直クラック(抜き勾配)に沿ってスクライブ線の内領領域の抜き取り方向を示す説明図である。 図6は、ガラス板からスクライブ線の内側領域を抜き取りした状態を示す説明図である。 図7は、スクライブ線形成動作中のスクライブポジションの断面図である。 図8は、スクライブポジションにおけるガラス板の搬送状態を横断面で示した説明である。 図9は、本ガラス板のスクライブ装置の正面図である。 図10は、正面から見た抜き取りポジションにおける抜き取り動作の説明図である。 図11は、ガラス板の搬送装置の正面図である。 図12は、抜き取りポジションにおける抜き取り動作を横断面から見た説明図である。
本発明の1実施例を図面を参照して説明する。
以下、抜き取りポジション及びガラス板の搬送装置を備え付けたスクライブ装置1について説明する。
スクライブ装置1は、図7から図12に示すように、X軸方向における右側から、ガラス板2の入込みポジション8,スクライブポジション9、抜き取りポジション10、取り出しポジション11を直列して備えている。
さらに、入込みポジション8の上方、スクライブポジション9の上方、抜き取りポジション10の上方及び取り出しポジション11の上方を貫いて、ガラス板2の搬送装置12が架設されている。
スクライブ装置1は、数値制御装置(CNC)を備えており、スクライブポジション9、抜き取りポジション10及びガラス板の搬送装置12のそれぞれは、数値制御されてそれぞれの動作を行う。
そして、スクライブ装置1は、図9、図10及び図11に示すように、正面の左右方向がX軸方向、図7に示す方向がY軸方向である。
スクライブポジション9は、ガラス板2の内側領域4に開口部3を設けるため、そのガラス板2にスクライブ線5を形成するポジションである。このスクライブポジション9は、下端にカッタホイール13を備えてX軸移動するスクライブヘッド14と、上面にガラス板2を平面支持してY軸移動するスクライブテーブル15とを備える。
さらに、スクライブポジション9は、スクライブヘッド14、延いては、カッタホイール13を、後述のXY平面座標系に直交する軸線16の回りに回動させて、カッタホイール13の向き(刃先稜線の向き)を角度制御する角度制御手段39を備える。
尚、角度制御手段39は、輪郭移動するカッタホイール13の刃面を、常に輪郭線の法線方向に向けることでもある。
即ち、スクライブヘッド14をX軸方向に移動させ、スクライブテーブル15をY軸移動させて、カッタホイール13とガラス板2とをXY平面座標系において、輪郭線移動させながら、スクライブヘッド14延いてはカッタホイール13を、XY平面座標系に直交した軸線16の回りに角度制御して、カッタホイール13の刃面を、常に輪郭線の法線方向に合わせながら、スクライブ線5を形成する。
スクライブ線5の形状は、開口部3の形状に沿った閉曲線、矩形線等閉じた輪郭線である。
一方、抜き取りポジション10は、スクライブポジション9において形成されたスクライブ線5により囲まれた内側領域6を抜き取りして、開口部3を形成するポジションである。
また、取り出しポジション11は、抜き取りポジション10から搬送装置12によって取り出しされた開口部3の形成されたガラス板2を受け置きするポジションである。
次に、スクライブポジション9について、図7から図11に基づいて構造、動作を詳述する。
ガラス板2を支持してY軸方向に移動するスクライブテーブル15の上方に、直線状の架台25が、X軸方向に沿って架設されている。
この架台25は、機台26の前後端において立設された門型の枠台27に架設されている。
架台25の前面には、2組のスライドレール装置28が、X軸方向に沿って、並行して設けられている。
それぞれのスライドレール装置28は、架台25の前面に取り付け配設したレール本体29とこのレール本体29に保持され、レール本体29上をスライド移動自在のブロック(図示なし)とからなる。
並行に配設したそれぞれのスライドレール装置28のブロックにまたがってX軸移動台30が取り付けられている。
従って、X軸移動台30は、X軸方向に直動自在である。
X軸移動台30のX軸方向の移動は、スライドレール装置28の間に設けられた送りねじ31と、この送りねじ31に歯付ベルト、歯付プーリを介して連結されたX軸制御モータ32とにより駆動される。
尚、スライドレール装置28、X軸移動台30、X軸移動台30をX軸方向に移動させる送りねじ31、歯付ベルト、歯付プーリ及びX軸制御モータ32を全体としてX軸方向移動手段19と称する。
更に、X軸移動台30の前面には、スクライブテーブル15に対応して、軸受装置33が取り付けられている。
軸受装置33は、上下に貫通して内挿された回転軸34を備えている。回転軸34は軸受装置33においてベアリング(図示されていない)により回転自在に保持されている。
この回転軸34は、その軸線(軸心)16が、XY平面座標表系、つまりガラス板2面に対して直交(垂直)して組込みされている。
また、回転軸34は、上部及び下部が軸受装置33から突出している。
軸受装置33から上に突出した回転軸34の上部には、角度制御モータ37が平歯車38を介して連結されている。
軸受装置33から下に突出した回転軸34の下部には、回転軸34を横からクランプして、この回転軸34に取り付けられたクランプブラケット35とクランプブラケット35に下向して取付けられたブラケット体36とを備える。
ブラケット体36は、図7に示すように、回転軸34の外側に位置して回転軸34から下向に突設されている。
回転軸34の直下において、スクライブヘッド14が、ブラケット体36の内側に取り付けられている。
尚、スクライブヘッド14は、下端に備えたカッタホイール13が、ガラス板2の上面に対して傾いた姿勢となるように、傾いた姿勢でブラケット体36の内側に取り付けられている。
取り付けられたスクライブヘッド14は、ガラス板2の上面、後述XY平面座標系、前述の軸線16に対して傾いた姿勢となっている。
更に、スクライブヘッド14は、スクライブ動作時、下端に備えたカッタホイール13のスクライブポイント47が軸線16上に位置するように取り付けられている。
即ち、カッタホイール13はガラス板2の面に傾いて押し当てられた状態で、ガラス板2に接し当ったスクライブポイント47がガラス板2の面に直交する軸線16上に位置している。
更に、スクライブヘッド14のブラケット体36への取り付け構造は、カッタホイール13のガラス板2の上面に対しての傾き角度の変更設定が自由にできるようになっている。
尚、カッタホイール13の設定傾き角度の範囲は、図3に示すように、ホイール直径6.5mm中、刃先角度154°〜160°において、垂直から1°〜10°である。最適は6.5°である。
スクライブヘッド14は、下端にカッタホイール13を備えたスプラインシャフト40と、このスプラインシャフト40を回転させないで往復直動自在に保持するヘッド本体41と、このヘッド本体41の上部に取付けられ、スプラインシャフト40を往復直動させてカッタホイール13を昇降し、かつ、ガラス板2にスクライブを行うとき、カッタホイール13をガラス板2にエアー弾性押圧するエアーシリンダ装置42と、ヘッド本体41をX方向及びY方向に位置を調整自在に取付けたベース台43とからなる。
スクライブヘッド14が、回転軸34の直下において、下向に突設されたブラケット体36に取付けられることにより、角度制御モータ37による回転軸34の回動によって、スクライブヘッド14延いてはカッタホイール13は、軸受装置33の直下で、回転軸34と一体となって、XY平面座標系、またガラス板2の上面に直交(垂直)した回転軸34の軸線16の回りを角度制御された回動をする。
即ち、カッタホイール13は、輪郭線移動しながら刃面が常にその輪郭線の法線方向に合わされるように角度制御される。
スクライブヘッド14は、下端に備えたカッタホイール13を回転軸34の軸線16上に位置させた状態において、さらにカッタホイール13の刃面が、輪郭線の法線方向に向いた状態で、カッタホイール13の稜線がガラス板2面に対して傾斜してセットされるように、スクライブヘッドが回転軸34のブラケット体36に傾斜した姿勢に取付けられている。
即ち、スクライブヘッド14の傾斜した姿勢とは、ガラス板2面、または軸線16に対して傾斜した姿勢である。
スクライブヘッド14の傾斜取付けによって、カッタホイール13はガラス板2面に対して傾斜した姿勢にセットされる。
尚、カッタホイール13のガラス板2面に対する垂直からの傾き角度は、図3に示すように1°〜10°の範囲で、実施結果から6.5°が好適であった。
そして、カッタホイール13の傾斜は、ベース台43においてブラケット体36に傾斜した姿勢で取付けられている。
即ち、カッタホイール13は、スクライブヘッド14の傾いた取付でガラス板2に接した刃先稜線がスクライブ線5からの外側領域7に向かって斜め方向に傾斜させてセットされた状態となっている。
即ち、内側領域6側に傾いたカッタホイール13の移動により、閉曲線、矩形ラインに沿ってスクライブするとき、傾斜したスクライブ溝が形成され、当然ながら垂直クラック48の方向が常にスクライブ線5の外側領域7に向かって斜め下方向に傾斜して形成される。
一方、スクライブテーブル15は、図7、図8及び図9に示すように、機台26の上面にY軸方向に沿って配設されたスライド装置50に載設されている。そして、これらスライド装置50は、ガイドレール51とこのガイドレール51に組付けたスライドブロック54を備え、スクライブテーブル15は、これらスライドブロック54に取り付けられている。
スクライブテーブル15のY軸移動は、ガイドレール51の間に設けられた送りねじ52と送りねじ52に連結されたY軸制御モータ53とによって行われる。
抜き取りポジション10は、スクライブポジション9から搬送されてきた開口部形成のスクライブ線5が形成されたガラス板2を載置する水平のベルトコンベア55と、このベルトコンベア55の上面に載置されたガラス板2に応力を加え、スクライブ線5下の垂直クラック48を進行させるプレス手段56と、スクライブ線5の内側領域6をベルトコンベア55の上面に押え付ける押圧手段57と、この押圧手段57により内側領域6をベルトコンベア55の上面に押し付した状態で、スクライブ線5の外側の外側領域7を吸着して持上げし、内側領域6を抜き取る複数基のガラス板吸着持上げ装置58とを備える。
プレス手段56は、押圧手段57の両側領域に一基づつ配置され、計2基備えられている。そしてプレス手段56のそれぞれは、プッシャー59を備え、このプッシャー59をガラス板2に対して進退動作させてガラス板2のプッシュ押えを行うところのエアーシリンダ装置60と、このエアーシリンダ装置60を押圧手段57の両側担当領域においてXY平面座標移動をさせるXY方向移動手段61とを備える。
それぞれのプレス手段56は、プログラムされた移動情報に基づき、XY方向移動手段61によって、スクライブ線5の外側領域7のそれぞれ担当領域の必要位置へエアーシリンダ装置60を順次移動させてプッシュ押えを行い、スクライブ線5に応力を加えてゆき、スクライブ線5から外側領域7へ傾斜して伸びた垂直クラック48をガラス板2の下面まで進行させる。押圧手段57は、スクライブ線5内の内側領域6の中心に対応して位置し、且つスクライブ線5の外側領域7に対応して配置された複数のガラス板吸着持上げ装置58の中央に位置させてある。そして、押圧手段57は、ガラス板2の内側領域6の中央部を平面的に押圧する円板体62と、この円板体62を上下動させる上下動装置63とを備える。
押圧手段57を囲んで配置されたガラス板吸着持上げ装置58のそれぞれは、下端にガラス板2の吸着または吸着解放を行う吸盤64と、吸盤64を上下動させる吸盤上下動装置65とを備える。
そして、プレス手段56、押圧手段57及びガラス板吸着持上げ装置58はブラケット66を介してガラス板搬送装置12の往復動台71の下面に取付けられ、往復動台71と一体として移動する。
プレス手段56、押圧手段57及びガラス板吸着持上げ装置58によりスクライブ線の内側領域6が抜き取られて開口部3が形成されたガラス板2Aは、ガラス板吸着持上げ装置58に吸着持上げされた状態で、次の搬送工程を待つ。そして、押圧手段57によりベルトコンベア55に押圧されていた内側領域6は、押圧手段57の上昇によりフリーとなり、ベルトコンベア55よりカレットとして排出される。
ガラス板の搬送装置12は、入込みポジション8、スクライブポジション9、抜き取りポジション10及び取り出しポジション11の上方において、架台25と平行して架設された第2架台69に装置されている。
搬送装置12は、第2架台69の下面にスライド機構70を介して取付けられ、数値制御されて往復直動を行う往復動台71と、この往復動台71の下面に、入込みポジション8、スクライブポジション9及び抜き取りポジション10に対応したそれぞれの位置に、取付けられたそれぞれ複数基のガラス板吸着持ち上げ装置58とを備える。
尚、往復動台の下面における、入込みポジション8、スクライブポジション9及び抜き取りポジション10に対応する位置のそれぞれにおいて、複数基のガラス板吸着持上げ装置58は、下向姿勢で必要な配置で取付けられている。また、それぞれのガラス板吸着持上げ装置58は、下端に、ガラス板2の吸着または吸着開放を行う吸盤64と、この吸盤64を下端に取付け、この吸盤64を上下動させる吸盤上下動装置65とを備え、この吸盤上下動装置65において、ブラケット66を介して往復動台71に取付けられている。
尚、吸盤上下動装置65は、エアーシリンダまたは進退ロッドを備えた電動シリンダ装置等よりなる。
往復動台71を第2架台69の下面に往復直動自在に取り付けているスライド機構70は、第2架台69の下面に設けたガイドレール72と、このガイドレール72に組付けたスライドとからなり、このスライドに往復動台71が取付られている。往復動台71の往復運動は、ガイドレール72間に設けた送りねじ73とこの送りねじに連結された搬送制御モータ74とにより、NC制御されて駆動される。
ガラス板2の搬送装置12は、往復動台71が往復工程のとき、各ポジションに対応のガラス板吸着持上げ装置58が加工中、ガラス板2を上面から吸着持上げ、保持して次ポジションに搬送し、復動工程は空で、各ポジション8、9及び10へ復帰する。
ガラス板2は、往復動台71が、NC制御された往復移動の繰返しにおいてその往動の度、上記ポジション間隔距離づつ搬送される。
ガラス板の搬送装置12は、スクライブポジション9におけるスクライブ線5の形成の終了、及び抜き取りポジション10における内側領域6の抜き取り動作の終了次第、搬送動作に入る。入込みポジション8から新しいガラス板2をスクライブポジション9のスクライブテーブル15上に、スクライブポジション9からスクライブ線5の形成されたガラス板2を、次の抜き取りポジション10のベルトコンベア55上に、抜き取りポジション10において、内側領域6が抜き取りされ、開口部3の形成されたガラス板2Aを取り出しポジション11へ搬出する。
1 スクライブ装置
2 ガラス板
5 スクライブ線
13 カッタホイール

Claims (2)

  1. カッタホイールとガラス板とを、または、カッタホイールを平面座標系において輪郭線移動させながらカッタホイールを上記平面座標系に直交する軸線の回りに角度制御して上記カッタホイールの刃面を、常に上記輪郭線の法線方向に向けてガラス板にスクライブを行うスクライブ装置において、上記カッタホイールを上記法線方向においてガラス板面に対して傾斜させてセットし、ガラス板の厚み方向に対して傾斜したスクラブ溝を形成させるようにしたガラス板のスクライブ装置。
  2. 下端にカッタホイールを備えてX軸移動をするスクライブヘッドと、上面にガラス板を平面支持してY軸移移動をするスクライブテーブルと、このスクライブテーブルの上方において架設されたX軸手段と、このX軸手段においてX軸移動するX軸移動台と、このX軸移動台に、上記スクライブテーブルに対応して取付けられた軸受装置と、この軸受装置に回転自在に保持され、軸線が、上記スクライブヘッドのX軸移動とスクライブテーブルのY軸移動とより、カッタヘッドとガラス板とが移動するXY平面座標系に直交してなる回転軸と、この回転軸の上部において、この回転軸を角度制御する角度制御回動の駆動手段と、上記回転軸の下部に取付けられ、上記スクライブヘッドを取付けるブラケット体とを備え、上記スクライブヘッドは、上記回転軸の直下において、上記ブラケット体に、上記スクライブテーブル上のガラス板面に対して傾斜して取付けられ、このスクラブヘッドの傾斜した取り付けによってカッタホイールを上記ガラス板面に対して傾斜してセットさせるようにしたガラス板のスクライブ装置。
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