JP2015076292A - 被加熱物の誘電加熱方法及び加熱電極 - Google Patents
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Abstract
Description
加熱電極が被加熱と接触する面積を上記所定の面積に対して40〜75の範囲で略均一な面積率で接触することによって、被加熱物である冷凍食品表面に弱電界部を略均一分布で生じさせ、電極直下の電界集中の抑制が可能であり、冷凍食品表面の過度な温度上昇を抑え且つ短時間に効率よく均一な加熱ができ、急速解凍による高品質な解凍が可能となる。
加熱電極が上記所定の面積に対して面積率40以下であると、表面の弱電界分布が大きくなり、電界分布の電界分布の強度差が増大し、解凍時間が長くなり効率が悪くなり、また75以上であると弱電界域が小さく、表面温度が過度に上昇して表面が過加熱となり解凍品質に悪影響を与える。
そして、前記加熱電極がピン電極の集合体である場合、前記ピン間隔とピン径との関係が1≦D/L≦4となるように配列されているのが望ましい。
ここで、Dはピン電極が円形断面の場合のピン径、多角形断面の場合はその外接円の直径であり、Lはピン最小間隔である。
その場合、前記平板電極における円形又は多角形状の穴又は凹部と該穴間又は凹部間の間隔と、該穴又は凹部の径との関係が1≦D/L≦4となるように配列するとよい。ここで、Dは前記穴又は凹部が円形の場合の直径、多角形の場合はその外接円の直径であり、Lは穴又は凹部の最小間隔である。
前記加熱電極の少なくとも一方の電極は、ピン電極の集合体で前記複数の凸部を構成し、該ピン電極の間隔とピン径との関係が1≦D/L≦4とするのが望ましい。
ここで、Dはピン電極が円形断面の場合のピン径、多角形断面の場合はその外接円の直径であり、Lはピン最小間隔である。前記ピンは、ピン間の間隔が等間隔となるように規則的に配列されているのが望ましい。
さらに、上記課題を達成する本発明の他の加熱電極は、対向して配列され被加熱物を誘電加熱する加熱電極であって、該加熱電極の少なくとも一方の加熱電極は、平板電極であり、該平板電極に非加熱部と非接触部となる円形又は多角形状の穴又は凹部が規則的に形成され、前記穴又は凹部同士の間隔は略一定に配置されており、該穴又は凹部により、前記穴又は凹部に隣接する各穴又は凹部の外周を結んだ面積を100としたとき25〜60の範囲で略均一な面積率で非加熱物との非接触部を形成するようにしてなることを特徴とするものである。
なお、本明細書における「略」は、±3%を意味する。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、ピン間隔とピン径との関係を1≦D/L≦4となるように配列することによって、内部の加熱効率を低下させることなく、表面の加熱上昇を抑えることができ、冷凍食品をより効率よく良好に解凍することができる。
請求項4、8の発明によれば、平板電極であっても該平板電極に上記面積率となるように円形又は多角形状の穴又は凹部を形成することによって、表面の過加熱を抑えて効率よく加熱することができる。
請求項5の発明によれば、円形又は多角形状の穴又は凹部の径Dと前記穴又は凹部の最小間隔を1≦D/L≦4とすることによって、内部の加熱効率を低下させることなく、表面の加熱上昇を抑えることができ、冷凍食品をより効率よく良好に解凍することができる。
上記課題を達成するために、本発明者はピン電極におけるピン径、ピン間隔に注目して研究した結果、それらについて適切な関係を満たした配列にすることによって、食品表面に弱電界部を形成し、ピン直下の電界集中を抑制可能とすることが判明し、本発明に到達したものである。
即ち、ピン電極が被加熱物と接触する部分が円形又は多角形であり、被加熱物と接触する面の面積が、凸部に隣接する各凸部の外周を結んだときの面積を100としたとき40〜75の面積率で略等間隔に配置され、且つピン電極の直径と間隔との関係が1≦D/L≦4を満たすようにするように配置することによって、ピン電極で被加熱物を所望温度まで効率的に加熱することができ、良好に冷凍食品等を解凍することができた。
図1に示すように、ピン電極1、2が間隔0.7mmと密に配置されている場合、ピン電極直下部とその間隔部の電界強度の変化は殆んどなく、且つ被加熱物表面と内部電界は略均一であることがわかる。即ち、被加熱物表面と内部とが同じ電界強度で加熱されている。その結果、冷凍食品の中心部の解凍が進むまで加熱すると表面が過加熱になってしまうという不具合が発生する。
一方、ピン電極1、2の間隔を2.5mmとしてピン電極を疎に配置した場合、ピン電極間に弱電解部5が生じ、電極接触面に電界集中が生じるが、弱電界部5と電界集中部6がバランスし、表面に適正な電界分布が形成されて、内部の加熱に対して表面加熱が低減して過度の加熱が防げる。しかしながら、電極の間隔を例えば5mmと広げすぎると、弱電界部5が大きくなり、被加熱物表面の電界分布の強度差が増大し、被加熱物10の全体の均一加熱に長時間を要し、冷凍食品の解凍の場合解凍効率が悪くなる。
例えば、対向して配列された加熱電極の少なくとも一方の加熱電極は、平板電極であり、該平板電極に円形又は多角形状の凸部を規則的に形成して、被加熱物と接触する面の面積が互いに隣接する各凸部の外周を結んだときの面積を100としたとき40〜75の範囲で略均一な面積率で接触するように形成することによって達成できる。また、逆に凸部に換えて平板電極に穴または凹部を形成することによっても表面電界強度を調整することができる。その場合、平板電極の穴又は凹部がピン電極間の間隔部に相当し、この部分に弱電界5が形成される。前記穴又は凹部は平板電極面全体に同じ径で均一に等間隔で形成することが望ましい。その場合、前記穴又は凹部により、前記穴又は凹部に隣接する各穴又は凹部の外周を結んだ面積を100としたとき25〜60の範囲で略均一な面積率で非加熱物との非接触部を形成することにより、該穴又は凹部により表面電界の強度を調節することができる。
被加熱物に接触する凸の数は、凸の形状や被加熱物の大きさによっても異なるのでこれに限定されないが、表面の過加熱を防ぐことができ、効率よく短時間加熱でき、また、形状の加工のしやすさから、40〜75、特に、45〜65、さらに、45〜60が好ましい。
一方、内部温度と表面平均温度の変化は、実施例1、実施例2、比較例2の場合は、それぞれ内部温度が上記目標温度に達した時の平均表面温度は、略9℃以下であったのに対し、比較例1の場合は平均表面温度が13℃以上と過度に上昇し、過加熱が生じた。
以上の実施例・比較例の結果から、実施例1、2のピン配列では、解凍効率が良く且つ表面温度が過度に上昇しないで良好に解凍できたのに対し、比較例1では急速解凍はできるが、表面温度が過度に上昇し、また比較例2では表面温度の過加熱は防止されるが、解凍時間に長時間を要し、何れも良好な解凍結果が得られなかった。
5 弱電界部
6 電界集中部
10 被加熱物
Claims (8)
- 対向して配列された加熱電極により被加熱物を電気的に加熱する方法であって、該加熱電極の少なくとも一方の加熱電極は、複数の凸部を有し、凸部同士の間隔は略一定に配置されており、被加熱物と接触する面の面積が、凸部に隣接する各凸部の外周を結んだ面積を100としたとき40〜75の範囲で略均一な面積率で接触することにより被加熱物を誘電加熱することを特徴とする被加熱物の誘電加熱方法。
- 前記加熱電極の少なくとも一方の電極が、被加熱物の形状に沿って追従するピン電極の集合体であり、被加熱物と接触する部分が、円形又は多角形のピン電極が規則的に配列されている請求項1に記載の被加熱物の誘電加熱方法。
- 前記ピン間隔とピン径との関係が下記の内容となるように配列されている請求項2に記載の被加熱物の誘電加熱方法。
1≦D/L≦4
ここで、Dはピン電極が円形断面の場合のピン径、多角形断面の場合はその外接円の直径であり、Lは隣接するピン間の最小間隔である。 - 対向して配列された加熱電極により被加熱物を電気的に加熱する方法であって、該加熱電極の少なくとも一方の加熱電極は、平板電極であり、該平板電極に非加熱部と非接触部となる円形又は多角形状の穴又は凹部が規則的に形成され、前記穴又は凹部同士の間隔は略一定に配置されており、被加熱物と非接触する面の面積が、前記穴又は凹部に隣接する各穴又は凹部の外周を結んだ面積を100としたとき25〜60の範囲で略均一な面積率で非加熱物との非接触部を形成することにより被加熱物を誘電加熱することを特徴とする被加熱物の誘電加熱方法。
- 前記平板電極における円形又は多角形状の穴又は凹部と該穴間又は凹部間の間隔と、該穴又は凹部の径との関係が下記の内容となるように配列されている請求項4に記載の被加熱物の誘電加熱方法。
1≦D/L≦4
ここで、Dは前記穴又は凹部が円形の場合の直径、多角形の場合はその外接円の直径であり、Lは穴又は凹部間の最小間隔である。 - 対向して配列され被加熱物を誘電加熱する加熱電極であって、該加熱電極の少なくとも一方の電極は、被加熱物と接触する部分が円形又は多角形である複数の凸部を有し、該凸部同士の間隔は略一定に配置されており、被加熱物と接触する面の面積が、凸部に隣接する各凸部の外周を結んだ面積を100としたとき40〜75の面積率で規則的に配列されていることを特徴とする加熱電極。
- 前記加熱電極の少なくとも一方の電極は、ピン電極の集合体で前記複数の凸部を構成し、該ピン電極の間隔とピン径との関係が下記の内容となるように配列されている請求項6に記載の加熱電極。
1≦D/L≦4
ここで、Dはピン電極が円形断面の場合のピン径、多角形断面の場合はその外接円の直径であり、Lはピン最小間隔である。 - 対向して配列され被加熱物を誘電加熱する加熱電極であって、該加熱電極の少なくとも一方の加熱電極は、平板電極であり、該平板電極に非加熱部と非接触部となる円形又は多角形状の穴又は凹部が規則的に形成され、前記穴又は凹部同士の間隔は略一定に配置されており、該穴又は凹部により、前記穴又は凹部に隣接する各穴又は凹部の外周を結んだ面積を100としたとき25〜60の範囲で略均一な面積率で非加熱物との非接触部を形成するようにしてなることを特徴とする加熱電極。
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