JP2015069910A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アノードガスのタンクに設けられた調圧装置の性能低下を抑制する。
【解決手段】燃料電池システム1は、燃料電池2にアノードガスを供給する複数のタンク311〜314と、複数のタンク311〜314にそれぞれ設けられ、アノードガスを充填又は供給するための複数の調圧装置311a〜314aと、を含む。燃料電池システム1は、複数の調圧装置311a〜314aのそれぞれに接続され、各タンクのアノードガスを通すガス通路20と、燃料電池2を起動するときに、複数のタンク311〜314のうち内部圧力の低いタンクから先に開けるように各調圧装置311a〜314aを制御する調圧装置制御部5と、を含む。
【選択図】図6

Description

この発明は、燃料電池にアノードガスを供給する燃料電池システムに関する。
従来の燃料電池システムとして、高圧タンクからアノードガスを燃料電池に供給するものがある(特許文献1参照)。
特開2005−243476号公報
レイアウトの自由度向上のため、現在開発中の燃料電池システムでは、アノードガスを充填する寸法の異なる複数本の高圧タンクが搭載されており、各高圧タンクからガス通路を介してアノードガスが燃料電池へ供給される。
個々の高圧タンクには、それぞれ調圧装置が設けられている。調圧装置には、逆止弁と電磁弁とが並列に設けられており、ガス充填時には逆止弁を通じて高圧タンクにアノードガスが充填され、発電時には電磁弁を制御して高圧タンクからガス通路にアノードガスが供給される。
各調圧装置の電磁弁は、燃料電池システムを停止するときには閉じられ、起動するときには開けられる。電磁弁を開ける時には、電磁弁のコイルに大きな電流を流す必要があり、全ての電磁弁を同時に開けようとすると、各電磁弁に供給する電力がタンク本数に乗じた値になってしまう。この対策として調圧装置に対する供給電力を低減するには、1個ずつ順番に各電磁弁を開けることが望ましい。
しかしながら、アノードガスの充填中や供給中に高圧タンク間の内部温度にばらつきが生じるような場合には、システム停止後に各電磁弁を1個ずつ順番に開けようとすると、調圧装置の性能を低下させる可能性がある。
例えば、燃料電池へのアノードガスの供給量が多くなるほど、高圧タンクの内部温度が低下するため、高圧タンクごとにアノードガスの供給量が変わるようなシステムでは、各高圧タンクの内部温度にばらつきが生じる。この状態でシステムが停止され、各高圧タンクが、外気温度に収束すると、ガスの状態方程式に従って各高圧タンクの内部圧力にばらつきが生じる。
各高圧タンクの内部圧力にばらつきがある状態で燃料電池が起動された場合に、圧力の大きな高圧タンクから先に調圧装置の電磁弁を開けると、ガス通路の圧力が他の高圧タンクの圧力よりも高くなる。このため、他の高圧タンクの調圧装置では、逆止弁からアノードガスが高圧タンクに逆流する。このように、燃料電池システムを起動するたびに逆止弁がアノードガスの逆流によって余計に作動するため、逆止弁の耐久性が低下してしまう。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、アノードガスのタンクに設けられた調圧装置の性能劣化を抑制する燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
この発明による燃料電池システムのある態様は、燃料電池にアノードガスを供給する複数のタンクと、前記複数のタンクにそれぞれ設けられ、アノードガスを充填又は供給するための複数の調圧装置と、を含む。そして燃料電池システムは、前記複数の調圧装置のそれぞれに接続され、各タンクのアノードガスを通すガス通路を含む。さらに燃料電池システムは、前記燃料電池を起動するときに、前記複数のタンクのうち内部圧力の低いタンクが、他のタンクよりも先に開くように各調圧装置を制御する調圧装置制御部を含むことを特徴とする。
この態様によれば、燃料電池を起動するときに複数のタンクのうち圧力の低いタンクの調圧装置から先に開けるので、タンク間の圧力差によって生じるアノードガスの逆流を抑えることができる。したがって、アノードガスの逆流に伴う調圧装置の性能劣化を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池システムに関する概略構成図である。 図2は、燃料電池システムで用いられるタンク搭載ユニットを示す図である。 図3は、各高圧タンクに設けられた調圧装置の構成を示す図である。 図4は、システム停止時の高圧タンク群の内部温度のばらつきに伴うシステム起動時の高圧タンク群の内部圧力の大小関係を示す図である。 図5は、燃料電池システムの停止方法を示すフローチャートである。 図6は、起動時に各調圧装置を順次開弁する方法を示すフローチャートである。 図7は、アノードガスの充填直後の高圧タンク群の内部温度を示す図である。 図8は、本発明の第2実施形態におけるアノードガス充填後の開弁順序を示す図である。 図9は、アノードガス充填後に各調圧装置を順次開弁する方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池システム1に関する概略構成図である。
燃料電池システム1は、燃料電池スタック2にアノードガス及びカソードガスを供給して、燃料電池スタック2に接続される負荷に応じて発電する電源システムである。本実施形態では、燃料電池システム1は車両に搭載される。
燃料電池システム1は、燃料電池スタック2と、アノードガス供給装置3と、コントローラ5と、を備える。
燃料電池スタック2は、複数枚の燃料電池を積層したものである。燃料電池スタック2は、車両を駆動する駆動モータなどの負荷に必要な電力を発電する。
燃料電池は、電解質膜をアノード電極(燃料極)とカソード電極(酸化剤極)とで挟み、アノード電極に水素を含有するアノードガス(燃料ガス)と、カソード電極に酸素を含有するカソードガス(酸化剤ガス)とを外部から供給することによって発電する。アノード電極及びカソード電極の両電極において進行する電極反応は以下の通りである。
アノード電極 : 2H2 →4H+ +4e- …(1)
カソード電極 : 4H+ +4e- +O2 →2H2O …(2)
この電極反応(1)及び(2)によって燃料電池は1ボルト程度の起電力を生じる。
燃料電池を自動車の動力源として使用する場合には、駆動モータから要求される電力が大きいため、燃料電池を数百枚積層させている。
燃料電池スタック2にカソードガスを供給・排出するカソードガス給排装置、及び燃料電池スタック2を冷却する冷却装置については、本発明の主要部ではないので図示を省略している。
アノードガス供給装置3は、高圧タンク31と、アノードガス供給通路32と、調圧弁33と、圧力センサ34と、アノードガス排出通路35と、バッファタンク36と、パージ通路37と、パージ弁38と、を備える。
高圧タンク31は、燃料電池スタック2に供給するアノードガスを高圧状態に保って貯蔵する。
アノードガス供給通路32は、高圧タンク31から排出されたアノードガスを燃料電池スタック2に供給するための通路である。アノードガス供給通路32の一端部が高圧タンク31に接続され、他端部が燃料電池スタック2のアノードガス入口孔21に接続される。
調圧弁33は、アノードガス供給通路32に設けられる。調圧弁33は、高圧タンク31から排出されたアノードガスを所望の圧力に調節して燃料電池スタック2に供給する。調圧弁33は、連続的又は段階的に開度を調節することができる電磁弁であり、その開度はコントローラ5によって制御される。
圧力センサ34は、調圧弁33よりも下流のアノードガス供給通路32に設けられる。圧力センサ34は、調圧弁33よりも下流のアノードガス供給通路32を流れるアノードガスの圧力を検出する。
アノードガス排出通路35の一端部は燃料電池スタック2のアノードガス出口孔22に接続され、他端部がバッファタンク36の上部に接続される。アノードガス排出通路35には、電極反応に使用されなかった余剰のアノードガスと、カソード側からアノードガス流路にクロスリークしてきた窒素や水蒸気などの不純ガスと、の混合ガス(以下「アノードオフガス」という。)が排出される。
バッファタンク36は、アノードガス排出通路35を通って流れてきたアノードオフガスを一旦蓄える。アノードオフガス中の水蒸気の一部は、バッファタンク36内で凝縮して液水となり、アノードオフガスから分離される。
パージ通路37の一端部は、バッファタンク36の下部に接続され、パージ通路37の他端部は、開口端となっている。バッファタンク36に溜められたアノードオフガス及び液水は、パージ通路37を通って開口端から外気へ排出される。
パージ弁38は、パージ通路37に設けられる。パージ弁38は、連続的又は段階的に開度を調節することができる電磁弁であり、その開度はコントローラ5によって制御される。
コントローラ5は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ5には、前述した圧力センサ34の他にも各種センサからの信号が入力される。例えば、各種センサとしては、車両に設けられた始動キーのオンオフ切替えに基づいて燃料電池システム1の始動要求及び停止要求を検出するキーセンサ51や、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルストロークセンサなどがある。
コントローラ5は、各種センサからの入力信号に基づいて調圧弁33やパージ弁38の開度を調節してバッファタンク36から排出するアノードオフガスの流量を調節し、バッファタンク36内のアノードガス濃度を一定以下に保つ。
図2は、燃料電池システムのタンク搭載ユニット10を上から見た概要図である。
タンク搭載ユニット10は、図1に示したような燃料電池システムに用いられる。本実施形態では、タンク搭載ユニット10は、調圧弁33よりも後方に4本の高圧タンク311〜314を順に並べて搭載するものである。タンク搭載ユニット10は、ここでは図示していないが、4本の高圧タンク311〜314を連結する複数のフレームによって構成される。タンク搭載ユニット10は、例えば高圧タンク311〜314が、車両の前方FRすなわち車両の進行方向に対して横方向に配列されるように車両に据え付けられる。
高圧タンク311〜314は、図1に示した高圧タンク31に対応する高圧タンク群である。高圧タンク311〜314としては、レイアウトの自由度向上のため、寸法の異なるタンクが用いられる。本実施形態では、高圧タンク311は、高圧タンク312〜314よりも内部の容積が大きく、高圧タンク312〜314の各々の容積は、互いに同一である。
本実施形態では、高圧タンク311の内部容積は約45L(リットル)であり、高圧タンク312〜314は約25Lである。高圧タンク311〜314の先端部分には、それぞれ調圧装置311a〜314aが設けられている。
調圧装置311a〜314aは、高圧タンク311〜314を開閉するバルブ装置である。調圧装置311a〜314aは、コントローラ5によって制御される。調圧装置311a〜314aを開けることにより、高圧タンク311〜314から調圧弁33を介して燃料電池スタック2にアノードガスが供給される。一方、調圧装置311a〜314aを閉じることにより、アノードガスの供給が停止される。
調圧装置311aには、左右に1個ずつコネクタが設けられている。コネクタのそれぞれには、アノードガスを通すガス通路20が接続される。高圧タンク312側のコネクタを「第1コネクタ」といい、調圧弁33側のコネクタを「第2コネクタ」という。第1コネクタと第2コネクタとが調圧装置311aの内部で連通している。調圧装置312a〜314aについては、調圧装置311aと同様の構成である。
また、高圧タンク311〜314のそれぞれは、5本のガス通路20によって接続される。
1本目のガス通路20は、車体に設けられた充填口21から調圧装置314aに接続され、2本目のガス通路20は、調圧装置314aから調圧装置313aに接続される。そして3本目のガス通路20は、調圧装置313aから調圧装置312aに接続され、4本目のガス通路20は、調圧装置312aから調圧装置311aに接続され、5本目のガス通路20は、調圧装置311aから調圧弁33に接続される。
このようにガス通路20は、調圧装置311a〜314aのそれぞれと連通している。なお、高圧タンク311〜314の配管は一例であり、これに限られるものではない。また、ガス通路20については、経路を見やすくするために観念的に示されている。
図3は、高圧タンク311に設けられた調圧装置311aの構成を示す図である。図3(a)は、高圧タンク311にアノードガスを充填しているときの調圧装置311aの状態を示す図である。図3(d)は、高圧タンク311から燃料電池スタック2へアノードガスを供給しているときの調圧装置311aの状態を示す。
調圧装置311aは、接続通路41と、連通路42と、逆止弁43と、分岐通路44と、電磁弁45と、温度センサ46と、を備える。
接続通路41は、第1コネクタに接続されるガス通路20と、第2コネクタに接続されるガス通路20とを結ぶ通路である。
連通路42は、接続通路41と、高圧タンク311の開口部とを連通する通路である。すなわち連通路42は、接続通路41から分岐して高圧タンク311の開口部に接続される。
逆止弁43は、連通路42に設けられる。逆止弁43は、高圧タンク311にアノードガスを充填するためのバルブである。逆止弁43は、接続通路41のアノードガス圧力が高圧タンク311の内部圧力よりも高くなると開弁する。これにより、接続通路41からアノードガスが高圧タンク311に充填される。一方、逆止弁43は、接続通路41のアノードガス圧力が高圧タンク311の内部圧力よりも低くなると閉弁する。
分岐通路44は、逆止弁43よりも高圧タンク311の開口部側の連通路42から分岐して逆止弁43よりも接続通路41側の連通路42に合流する。
電磁弁45は、分岐通路44に設けられる。電磁弁45は、高圧タンク311の開口部からアノードガスをガス通路20に供給するためのバルブである。電磁弁45は、コントローラ5によって制御される。
電磁弁45は、弁体と、弁体を開閉させるコイルとを有する。電磁弁45は、コイルに電流が供給されると電磁誘導作用によって開弁し、コイルに供給される電流を停止すると閉弁する。
温度センサ46は、高圧タンク311の状態を監視するために、高圧タンク311の開口部の近傍に設けられる。温度センサ46は、高圧タンク311の内部温度を検出する。温度センサ46で検出された温度は、コントローラ5に出力される。
図3(a)に示すように、高圧タンク311にアノードガスを充填するときには、電磁弁45が閉じられる。充填口21からは、高圧タンク311の内部圧力よりも高い圧力でアノードガスがガス通路20に供給されるので、逆止弁43が開弁して高圧タンク311にアノードガスが供給される。
その後に充填口21からのアノードガスの供給が停止されると、ガス通路20のアノードガス圧力が、高圧タンク311の内部圧力よりも低くなる。これにより、逆止弁43が閉弁し高圧タンク311にアノードガスが充填される。
一方、高圧タンク311から燃料電池スタック2にアノードガスを供給する場合には、図3(b)に示すように、逆止弁43が閉弁した状態でコントローラ5によって電磁弁45のコイルに所定の電流が供給されることによって電磁弁45が開弁する。これにより、電磁弁45からガス通路20を介して調圧弁33へアノードガスが供給され、この状態で調圧弁33を開くことによってアノードガスが燃料電池スタック2に供給される。
一方、電磁弁45のコイルへの電流の供給が停止されると電磁弁45が閉じられ、電磁弁45からガス通路20へのアノードガスの供給が停止される。
このように調圧装置311aでは、逆止弁43と電磁弁45とが並列に設けられ、ガス充填時には逆止弁43を通じて高圧タンク311にアノードガスが充填され、発電時には電磁弁45が開弁され高圧タンク311からガス通路にアノードガスが供給される。なお、調圧装置312a〜314aについても、調圧装置311aと同様の構成であるので、ここでの説明を省略する。
調圧装置311a〜314aの各電磁弁45は、燃料電池システム1を停止するときには閉じられ、その後燃料電池システム1を起動するときに開かれる。各電磁弁45を開けるには、電磁弁45のコイル45bに大きな電流を流す必要があるので、全ての電磁弁45を同時に開けようとすると、各電磁弁45のコイルに供給されるピーク電力が4倍になってしまう。これに対して各調圧装置311a〜314aを1個ずつ順番に開けることにより、4個の調圧装置311a〜314aに対するピーク電力を低減させることができる。
しかしながら、アノードガスの充填時又は供給時において高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じる燃料電池システムでは、調圧装置311a〜314aを1個ずつ順番に開けることに伴い、逆止弁43の性能低下を招く場合がある。以下に逆止弁43の性能低下について図4を参照して説明する。
図4は、高圧タンク311〜314の温度及び圧力の大小関係を示す図である。図4(a)は、燃料電池システム1を停止したときの高圧タンク311〜314の温度及び圧力の大小関係を示す図である。図4(b)は、図4(a)の状態で燃料電池システム1の停止後に所定時間経過してから起動したときの高圧タンク311〜314の温度及び圧力の大小関係を示す図である。
図4(a)に示すように、燃料電池システム1の停止時には、高圧タンク311〜314の内部圧力は互いに同一であるのに対し、高圧タンク311〜314の内部温度については、高圧タンク311だけ他の高圧タンク312〜314よりも低くなる。その理由について以下に説明する。
高圧タンク311〜314では、燃料電池スタック2へのアノードガスの供給量が多くなるほど、ガスの放出に伴い内部のエネルギーが失われるため、内部温度が低下する。
また、ガス通路20を介して高圧タンク311〜314のそれぞれから同等の圧力でアノードガスが燃料電池スタック2に供給される構成では、通常、内部容積が大きな高圧タンク311から最も多くのアノードガスが押し出される。
このため、高圧タンク311から、燃料電池スタック2に最も多くのアノードガスが供給されるので、燃料電池システム1の停止時には、高圧タンク311の内部温度は、他の高圧タンク312〜314の内部温度よりも低くなる。
そして燃料電池システム1の停止時には、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45が閉じられるため、高圧タンク311〜314は密閉状態となる。その後燃料電池システム1が長期間放置されると、密閉状態の高圧タンク311〜314は外気で温められ、高圧タンク311〜314の内部温度は次第に外気温度へ収束する。
図4(b)に示すように、燃料電池システム1の起動時までに密閉状態の高圧タンク311〜314の内部温度が外気温度まで上昇すると、高圧タンク311〜314の内部圧力については、高圧タンク311だけ他の高圧タンク312〜314よりも高くなる。
すなわち、長期間放置した燃料電池システム1の起動時には、高圧タンク311〜314の各内部圧力は、状態方程式に従って燃料電池システム1の停止時の高圧タンク311〜314の各内部温度の大小関係と同じ大小関係となる。
したがって、高圧タンク311〜314の内部容積の違いによって燃料電池システム1の停止時に高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じると、燃料電池システム1を起動するときには、高圧タンク311〜314の内部圧力にばらつきが生じる。
このような状態で、例えば、内部圧力の大きな高圧タンク312から先に調圧装置312aを開けると、高圧タンク312の圧力によってガス通路20のアノードガス圧力が、高圧タンク311の内部圧力よりも高くなる。その結果、調圧装置311aでは、逆止弁43が作動してガス通路20からアノードガスが高圧タンク311に逆流する。このように高圧タンク311と高圧タンク312との内部圧力に差が生じることによって逆止弁43の弁体が余計に作動してしまう。
このため、燃料電池システム1が起動されるたびに、高圧タンク311と他の高圧タンク312〜314との内部圧力の差圧によって逆止弁43が余計な動作をすることになるため、逆止弁43の弁体寿命、すなわち耐久性が低下してしまう。
以上のように、アノードガスの供給中に高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じるような燃料電池システムでは、起動時に調圧装置311a〜314aを1個ずつ順番に開けると、開ける順番によっては逆止弁43の耐久性が低下してしまう。
そこで本実施形態では、燃料電池システム1の起動時に高圧タンク311〜314のうち内部圧力が最も低い高圧タンクを他の高圧タンクよりも先に開ける。
図5は、高圧タンク311〜314の停止処理方法の一例を示すフローチャートである。
まず、コントローラ5は、ステップS901においてキーセンサ51から燃料電池システム1の停止要求を受けると、ステップS902において燃料電池システム1の停止処理を実行する。ここではコントローラ5は、調圧弁33及びパージ弁38を閉じ、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を閉じる。
ステップS903においてコントローラ5は、調圧装置311a〜314aの各温度センサ46から閉弁時の内部温度をそれぞれ取得する。
ステップS904においてコントローラ5は、高圧タンク311〜314について閉弁時に取得した内部温度の大小関係を示す温度データをメモリ59に記録する。
閉弁時の温度データには、例えば、高圧タンク311〜314のうち内部温度が低い高圧タンクから順に、高圧タンク311〜314の各欄に「1」から「4」までの番号が付される。
本実施形態では、図4(a)に示した内部温度の大小関係に従って、高圧タンク311の欄に「1」、高圧タンク312の欄に「2」、高圧タンク313の欄に「4」、高圧タンク314の欄に「3」の番号が付されている。温度データのデータ形式としては、高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係が特定できればよく、高圧タンク311〜314の内部温度のみを、温度データとしてメモリ59に記録するようにしてもよい。
ステップS904の処理が完了すると高圧タンク311〜314の停止処理方法が終了する。なお、高圧タンク311〜314の内部温度を取得するタイミングについては、停止要求を受けた直後であっても、ステップS902の処理の実行中でもよい。
図6は、高圧タンク311〜314を順次開放する開弁処理方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS910においてコントローラ5は、例えばキーセンサ51から始動要求を受けると、燃料電池システム1の起動処理を開始する。すなわち燃料電池スタック2の起動を開始する。
ステップS911においてコントローラ5は、燃料電池システム1の停止時の温度データがメモリ59に記憶されているか否かを確認する。温度データが記憶されていない状況としては、例えば、前回の燃料電池システム1の停止処理が、緊急停止処理であった場合や、燃料電池システム1が初めて起動された場合などが想定される。
ステップS917においてコントローラ5は、メモリ59に温度データが記憶されていない場合には、高圧タンク311〜314に関するタンクデータに基づいて、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の開弁順序を決定する。タンクデータには、高圧タンク311〜314の内部容積と、高圧タンク311〜314の開口部から調圧弁33までのガス通路20の各通路長とが示されている。タンクデータは、例えばメモリ59に予め記録されている。
具体的には、コントローラ5は、タンクデータに示されている高圧タンク311〜314の内部容積を参照して内部容積が最も大きな高圧タンク311を特定し、高圧タンク311を、各電磁弁45の開弁順序の1番に設定する。
この理由は、内部容積が最も大きな高圧タンク311は、他の高圧タンク312〜314に比べて、燃料電池スタック2に供給されるアノードガスの供給量が多くなるため、燃料電池システム1の停止時には高圧タンク311の内部温度が最も低くなるからである。そのため、燃料電池システム1の起動時には、状態方程式に従って高圧タンク311の内部圧力が最も低くなると推定できる。
次にコントローラ5は、他の高圧タンク312〜314の内部容積が互いに同一であるため、タンクデータに示される高圧タンク312〜314の通路長を参照して通路長が最も短い高圧タンク312を特定し、高圧タンク312を開弁順序の2番に設定する。同様にコントローラ5は、高圧タンク313〜314のうち、通路長が2番目に短い高圧タンク313を開弁順序の3番に設定し、通路長が最も長い高圧タンク314を開弁順序の4番に設定する。
すなわち、互いに容積が等しい調圧装置312a〜314aについては、高圧タンク312〜314の各電磁弁45から調圧弁33までの圧力損失が最も小さい高圧タンク312から先に開けるように開弁順序が決められる。
ステップS918においてコントローラ5は、開弁順序に従って、内部容積が最も大きな高圧タンク311に設けられた調圧装置311aの電磁弁45を開ける。
ステップS919においてコントローラ5は、開弁順序に従って、他の高圧タンク312〜314のうち、調圧弁33までの圧力損失が最も小さい高圧タンク312に設けられた調圧装置312aの電磁弁45を開ける。
ステップS920においてコントローラ5は、開弁順序に従って、他の高圧タンク312〜314のうち、調圧弁33までの圧力損失が2番目に小さい高圧タンク313に設けられた調圧装置313aの電磁弁45を開ける。
ステップS921においてコントローラ5は、開弁順序に従って、他の高圧タンク312〜314のうち、調圧弁33までの圧力損失が最も大きい高圧タンク314に設けられた調圧装置314aの電磁弁45を開ける。
このように、ステップS911でメモリ59に燃料電池システム1の停止時の温度データが記憶されていない場合には、コントローラ5は、高圧タンク311〜314の内部容積の大小関係に基づいて開弁順序を決定する。
すなわち、コントローラ5は、高圧タンク311〜314の内部圧力が低い高圧タンクから順に調圧装置311a〜314aの各電磁弁45が順次開かれるように、高圧タンク311〜314の内部容積の大きい順に開弁順序を設定する。そしてコントローラ5は、互いに内部容積が等しい高圧タンク312〜314が存在する場合には、高圧タンク312〜314の各電磁弁45から調圧弁33までのガス通路20の通路長が短い順に、開弁順序を変更する。
一方、ステップS911でメモリ59に温度データが記憶されている場合には、ステップS912〜S916までの通常の起動処理が実行される。
ステップS912においてコントローラ5は、燃料電池システム1の停止時の温度データに基づいて、高圧タンク311〜314の内部温度が低い順に、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の開弁順序を決定する。
本実施形態では、コントローラ5は、高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係が示された温度データを参照し、内部温度が低い高圧タンクから順に開弁順序を設定する。具体的には、開弁順序の1番に高圧タンク311を設定し、2番に高圧タンク312を設定し、3番に高圧タンク314を設定し、4番に高圧タンク313を設定する。
このようにコントローラ5は、高圧タンク311〜314の閉弁時の内部温度が低い順に開弁順序を設定することにより、図4(b)に示すように、燃料電池システム1の起動時において内部圧力の最も低い高圧タンク311から先に開けることが可能になる。
ステップS913においてコントローラ5は、開弁順序に従って、閉弁時の内部温度が最も低い高圧タンク311に設けられた調圧装置311aの電磁弁45を開ける。
ステップS914においてコントローラ5は、開弁順序に従って、閉弁時の内部温度が2番目に低い高圧タンク312に設けられた調圧装置312aの電磁弁45を開ける。
ステップS915においてコントローラ5は、開弁順序に従って、閉弁時の内部温度が3番目に低い高圧タンク314に設けられた調圧装置314aの電磁弁45を開ける。
ステップS916においてコントローラ5は、開弁順序に従って、閉弁時の内部温度が最も低い高圧タンク313に設けられた調圧装置313aの電磁弁45を開ける。
このようにコントローラ5は、燃料電池スタック2の起動時において、高圧タンク311〜314の閉弁時の内部温度が低い順に調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を開ける。これにより、高圧タンク311〜314の内部圧力の低い方から順に開放されることになる。
そしてステップS916又はS921の処理が完了すると、高圧タンク311〜314の開弁処理方法が終了する。
本発明の第1実施形態によれば、燃料電池システム1は、燃料電池スタック2の高圧タンク311〜314にそれぞれ設けられる調圧装置311a〜314aと、調圧装置311a〜314aのそれぞれに接続されるガス通路20とを備える。
そして燃料電池システム1は、コントローラ5によって、燃料電池スタック2を起動するときに、高圧タンク311〜314のうち内部圧力の低い高圧タンクから先に開けるように各調圧装置311a〜314aの電磁弁45を開弁する。
燃料電池システム1の停止時には、図4(a)に示すように、高圧タンク311〜314から燃料電池スタック2へのアノードガスの各供給量の違いが原因で内部温度にばらつきが生じる。そして調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の閉弁後に、密閉状態の高圧タンク311〜314が外気によって温められ一定の温度に収束する。その結果、各高圧タンク311〜314の内部圧力の大小関係は、状態方程式に従って前回停止時の高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係と同じになる。
このため、前回停止時の各高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係を利用して、内部温度の低い高圧タンク311から先に調圧弁311aの電磁弁45を開けることにより、内部圧力が最も低い高圧タンク311から先にアノードガスを開放できる。
したがって、コントローラ5は、高圧タンク311〜314のうち内部圧力の低い高圧タンクが、他の高圧タンクよりも先に開放されるように各調圧装置311a〜314aの電磁弁45を制御することが可能になる。
これにより、高圧タンク311と他の高圧タンク312〜314とのタンク間の圧力差によって生じるアノードガスの逆流が抑えられるので、逆流による調圧装置312a〜314aの逆止弁43の作動回数を減らすことができる。よって、逆止弁43の耐久性の劣化を抑制できる。
また本実施形態では、コントローラ5は、燃料電池システム1を停止したときの高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係に基づいて、高圧タンク311〜314のうち内部温度が低い方の高圧タンクから1個ずつ順番に各調圧装置311a〜314aを開ける。
これにより、高圧タンク311〜314のうち内部圧力が低い高圧タンクから順に開放されることになるので、開放前の高圧タンク311〜314の内部圧力が、ガス通路20のアノードガス圧力よりも高くなることを回避できる。このため、全ての調圧装置311a〜314aにおいてアノードガスの逆流を防止することができる。
また本実施形態では、コントローラ5は、図6のステップS911で高圧タンク311〜314の内部温度を取得できない場合に、高圧タンク311〜314のうち内部容積が大きい高圧タンクから1個ずつ順番に調圧装置311a〜314aを開ける。
調圧装置311a〜314aのそれぞれを連通したガス通路20から調圧弁33を介して燃料電池スタック2へアノードガスを供給する燃料電池システム1では、高圧タンク311〜314のうち内部容積が大きい高圧タンクほど、アノードガスの供給量が多くなる。高圧タンク311〜314では、燃料電池スタック2へのアノードガスの供給量が多くなるほど、状態方程式に従って内部温度が低下する。
このため、燃料電池システム1の停止時には、内部容積が最も大きい高圧タンク311の内部温度が、他の高圧タンク312〜314の内部温度よりも低下していると推定できる。
したがって、高圧タンク311〜314のうち内部容積が大きい高圧タンクの方から1個ずつ順番に調圧装置311a〜314aを開けることにより、内部圧力が低い高圧タンクから順番に開放することが可能になる。
これにより、燃料電池システム1の起動時における高圧タンク311〜314のタンク間の圧力差に伴うアノードガスの逆流を防止することができる。また、調圧装置311a〜314aのそれぞれに温度センサ46や圧力センサが設けられていない状況でも、簡易な構成で、アノードガスの逆流に伴う逆止弁43の性能低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では燃料電池システム1の起動時に高圧タンク311〜314の内部容積の大小関係に基づいて調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の開弁順序を決める例について説明したが、開弁順序をメモリ59に予め記憶しておいても良い。これにより、開弁順序を求める演算処理を削減できるので、より簡易な構成でアノードガスの逆流を防止することができる。
また本実施形態では、高圧タンク311の内部容積が最も大きく、高圧タンク312〜314の内部容積は互い等しいため、内部容積が最も大きな高圧タンク311のみ、開弁順序の1番に設定するようにしてもよい。
この理由は、高圧タンク311については、起動時に内部圧力が最も低く、他の高圧タンク312〜314の内部圧力との差圧が最も大きくなるため、アノードガスの逆流によって調圧装置311aの逆止弁43が最も作動する可能性が高いからである。
また高圧タンク312〜314については、燃料電池システム1の起動時に高圧タンク311〜314のタンク間に圧力差が生じても、その圧力差が微小であり逆止弁43が作動しない場合もある。例えば、燃料電池システム1が停止してから放置時間が短く高圧タンク312〜314の内部温度がほとんど上昇していない状況で燃料電池システム1が再起動された場合や、燃料電池システム1を停止した時点で内部温度の温度差が小さい場合などが考えられる。
したがって、高圧タンク311のみ開弁順序を1番目に設定することにより、性能低下しやすい調圧装置311aに対してのみ、逆止弁43でのアノードガスの逆流を防止することができる。
また本実施形態では、高圧タンク312〜314の開弁順序については、高圧タンク312〜314のうち調圧弁33までの圧力損失が大きい高圧タンクから順に、調圧装置312a〜314aの各電磁弁45を開ける。
具体的には、高圧タンク311〜314から調圧弁33までのガス通路20のそれぞれの通路長が、メモリ59に予め記録される。そしてコントローラ5は、メモリ59に記憶された高圧タンク311〜314の各通路長を参照して通路長が短い方の高圧タンク312〜314から順番に、調圧装置312a〜314aの各電磁弁45を1個ずつ開ける。
高圧タンク311〜314のそれぞれから燃料電池スタック2にアノードガスを供給している状況では、高圧タンク311〜314のうち調圧弁33までの圧力損失が小さい高圧タンクの方が、アノードガスの供給量が多くなる。その結果、燃料電池システム1の停止時には、高圧タンク312〜314のうち調圧弁33までの圧力損失が最も小さい高圧タンク312で内部温度が最も低下すると推定できる。したがって、燃料電池システム1の起動時に、調圧弁33までの圧力損失が小さい高圧タンク312から順に調圧装置312a〜314aの各電磁弁45を開けることにより、高圧タンク312〜314のうち内部圧力の低い高圧タンクから開放することが可能になる。
本実施形態ではコントローラ5が、内部容積及び通路長を用いて調圧装置311a〜314aの開弁順序を決定する例について説明したが、上述の条件に従って定められた開弁順序を予めメモリ59に記録しておいてもよい。これにより、コントローラ5において、タンクデータを用いて開弁順序を算出する演算処理が不要になるため、簡易な構成でアノードガスの逆流に伴う逆止弁43の性能低下を抑制することができる。
また本実施形態では、図6のステップS911で温度データが存在しない場合に内部容積が大きい高圧タンク311から順次開ける例について説明したが、温度データの有無にかかわらず、内部容積の大小関係のみに基づいて高圧タンクを開けるようにしてもよい。この場合、燃料電池システム1の前回停止時から始動要求を受けるまでの期間が、所定の放置時間を超えた場合にのみ、内部容積が大きい高圧タンクから順次開けるようにしてもよい。なお、所定の放置時間は、燃料電池システム1の停止後に高圧タンク311〜314が外気温に収束するまでの時間を考慮して定められる。
また本実施形態では、燃料電池システム1の停止時の高圧タンク311〜314の内部温度の大小関係を利用して開弁順序を設定する例について説明したが、内部温度のばらつき度合いに応じて開弁順序を変更するようにしてもよい。
例えば、予め開弁順序を設定しておき、高圧タンク311〜314の内部温度のうち最大値と最小値との温度差が所定の閾値よりも大きくなったときにのみ、内部温度が最も低い高圧タンクを開弁順序の1番目に入れ替える。所定の閾値は、実験データ等によって設定され、アノードガスの逆流によって逆止弁43が作動する圧力差に基づいて定められる。あるいは、内部温度が所定の閾値よりも低くなった場合に開弁順序を入れ替えてもよい。
次に充填口21から高圧タンク311〜314へアノードガスが充填された直後に、燃料電池システム1が起動された場合に、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を順次開弁する開弁順序について、図7及び図8を参照して説明する。
(第2実施形態)
図7は、充填口21からアノードガスを充填したときの高圧タンク311〜314の状態を示す図である。図7(a)は、高圧タンク311〜314の温度関係を示す図である。図7(b)は、図7(a)で示した温度状態における高圧タンク311〜314の圧力の大小関係を示す図である。
図7(b)に示すように、充填口21から高圧タンク311〜314にアノードガスが充填された直後は、高圧タンク311〜314の内部圧力が互いに等しい。そのため、アノードガスが充填された後に燃料電池システム1が起動された場合には、高圧タンク311〜314の内部圧力のばらつきによって逆止弁43が作動することはない。
一方、図7(a)に示すように、高圧タンク311〜314のそれぞれにアノードガスを充填したときには、高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じる。
本実施形態では、内部容積が最も大きな高圧タンク311から最も多くのアノードガスが燃料電池スタック2へ供給されるため、アノードガスの充填時には、高圧タンク311に最も多くのアノードガスが供給される。
通常、高圧タンク311〜314へのアノードガスの供給量が増えるほど、状態方程式に従って高圧タンク311〜314の内部温度が上昇する。
このため、アノードガスを充填した直後は、高圧タンク311の内部温度が最も高くなる。他の高圧タンク312〜314については、高圧タンク311に比べて、内部容積が小さいため内部温度の上昇幅が小さい。また高圧タンク312〜314の内部容積は互いに等しいため、高圧タンク312〜314の内部温度のばらつきは僅かである。
このようにアノードガスの充填後は、高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じるため、高圧タンク311〜314の近傍に設けられた各電磁弁45のコイルの温度にもばらつきが生じる。そして電磁弁45のコイルの温度上昇に伴いコイルのインダクタンスが大きくなるため、電磁弁45の開弁時にコイルに供給されるピーク電流が、通常の燃料電池システム1の起動時よりも大きくなる。
そのため、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の消費電力や各電磁弁45に電力を供給する回路の耐圧性などを考慮して開弁順序を設定することが望ましい。
図8は、本発明の第2実施形態におけるアノードガス充填後の開弁順序に関する図である。
図8(a)は、本実施形態の開弁順序で調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を順番に開けたときのピーク電力を示す図である。図8(b)は、アノードガスの充填後に高圧タンク314から高圧タンク311へ順番に調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を開けたときのピーク電力を示す参考図である。
図8(a)及び図8(b)には、コントローラ5によって調圧装置311a〜314aの各電磁弁45の開弁に必要なピーク電流Ip1〜Ip4と、各電磁弁45に供給されるトータルの電力とが示されている。トータルの電力は、各電磁弁45のコイルに供給される一定の電圧に対して、各電磁弁45のコイルに流れる電流を積算した値が乗算された値である。
アノードガスの充填直後は、図7(b)に示したとおり、調圧装置311aの温度が他の調圧装置312a〜314aよりも高くなるため、調圧装置311aの電磁弁45に供給されるピーク電流Ip1が最も大きくなる。また、電磁弁45の開弁状態を維持するのに必要な電流、いわゆるホールド電流についても、温度上昇幅が最も大きい調圧装置311aの電磁弁45に供給されるホールド電流が最も大きくなる。
図8(a)及び図8(b)では、調圧装置312a〜314aの電磁弁45に供給されるピーク電流Ip2〜Ip4に基づいて算出される電力を「10」とすると、ピーク電流Ip1については「12」となる。そして調圧装置312a〜314aの電磁弁45に供給されるホールド電流に基づいて算出される電力は「2」となり、調圧装置311aの電磁弁45に供給されるホールド電流については「3」となる。
図8(b)に示すように、まず調圧装置314aにおいて電磁弁45にピーク電流Ip4が供給され、ピーク電流Ip4によって電磁弁45が開弁した後に電磁弁45に供給される電流が、ピーク電流「10」からホールド電流「2」まで下げられる。すなわちピーク電力は「10」から「2」に低下する。
次に調圧装置314aの電磁弁45に対してホールド電流「2」が供給されている状態で、調圧装置313aの電磁弁45には、ピーク電流Ip3が供給され、開弁後にピーク電流「10」からホールド電流「2」まで下げられる。すなわちピーク電力は「12」から「4」に低下する。
次に調圧装置313a及び314aの各電磁弁45に対してホールド電流「2×2」が供給されている状態で、調圧装置312aの電磁弁45には、ピーク電流Ip2が供給され、開弁後にピーク電流「10」からホールド電流「2」まで下げられる。すなわちピーク電力は「14」から「6」に低下する。
最後に調圧装置312a〜314aの3つの電磁弁45に対してホールド電流「2×3」が供給されている状態で、調圧装置311aの電磁弁45には、ピーク電流Ip1が供給され、開弁後にピーク電流「12」からホールド電流「3」まで下げられる。すなわちピーク電力は「18」から「9」に低下する。
このように、調圧装置311a〜314aのうち電磁弁45の温度が最も高い調圧装置311aの電磁弁45を4番目に開けるときには、3つの電磁弁45のそれぞれにホールド電流が供給された状態で、最も大きなピーク電流Ip1が供給される。
一方、本実施形態では、図8(a)に示すように、開弁順序の1番目に調圧装置311aの電磁弁45を開ける。そして調圧装置311の電磁弁45に供給されたピーク電流Ip1がホールド電流まで低下した後に他の調圧装置312a〜314aの電磁弁45を順番に開ける。
これにより、4番目の電磁弁45を開ける時に、ピーク電流Ip1よりも低いピーク電流Ip4が調圧装置314aの電磁弁45に供給されるため、全ての電磁弁45を開けた時のピーク電力「17」が、図5(b)のときのピーク電力「18」よりも小さくなる。
なお、本実施形態では、調圧装置311a〜314aのうち温度が最も高くなる調圧装置311aの電磁弁45を1番目に開ける例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、調圧装置311aの電磁弁45を、1番目ではなく、2番目又は3番目に開けるようにしてもよい。
このように、アノードガスの充填直後に燃料電池システム1が起動される場合には、図8(b)のように調圧装置311aの電磁弁45を最後に開けなければ、調圧装置311a〜314aの電磁弁45を全て開けた時のピーク電力を低減することができる。
本発明の第2実施形態によれば、高圧タンク311〜314にアノードガスが充填された後直ぐに燃料電池システム1が再起動された場合には、コントローラ5は、電磁弁45の温度が最も高い調圧装置311aを最後に開けないように開弁順序を制限する。
具体的にはコントローラ5は、アノードガスの充填後に燃料電池システム1を再起動する場合には、調圧装置311aの電磁弁45を、他の調圧装置312a〜314aの少なくともひとつの調圧装置より先に開ける、すなわち調圧装置311aを最後に開けない。
図9は、本実施形態における高圧タンク311〜314を順次開放する開弁処理方法を示すフローチャートである。図9では、ステップS930以外の処理は、図6に示したステップS910〜S921の処理と同じであるため、ここでの説明を省略する。
ステップS930においてコントローラ5は、燃料電池システム1が起動された場合、例えばキーセンサ51から始動要求を受けた場合に、アノードガスの充填フラグを確認する。充填フラグは、充填口21からいずれかの高圧タンク311〜314にアノードガスが供給された時点で「1」に設定される。
そしてコントローラ5は、充填フラグが「1」を示す場合には、燃料電池システム1を起動するときに高圧タンク311〜314の内部容積の大小関係に基づいて調圧装置311a〜314aを開ける。具体的には、コントローラ5は、メモリ59に記憶されたタンクデータを参照して内部容積が最も大きな高圧タンク311を特定し、特定した高圧タンク311の調圧装置311aを開ける。
その後コントローラ5は、調圧装置311a以外の調圧装置312a〜314aについて、調圧弁33までの圧力損失が小さい順に高圧タンク312〜314を開放する。すなわち、コントローラ5は、調圧装置312aを開いた後に調圧装置313aを開き、最後に調圧装置314aを開ける。
このように高圧タンク311の調圧装置311a以外の調圧装置314aを最後に開けることにより、調圧装置311a〜314aの各電磁弁45を全部開けた時のピーク電力を低減することができる。そしてピーク電力を低減することにより、各電磁弁45にピーク電流を供給する供給回路にとって過大な電流が出力されて供給回路が故障することを抑制できる。
また、コントローラ5は、調圧装置311a〜314aのいずれかの電磁弁45を開弁した後に充填フラグを「0」に設定する。そして燃料電池システム1が停止されるときには図5で示した停止処理が実行され、その後に燃料電池システム1が起動されたときに、図6で示した開弁順序で調圧装置311a〜314aの各電磁弁45が1個ずつ順番に開けられる。
このように本実施形態では、アノードガスが充填されてから燃料電池システム1が再起動される場合には調圧装置311aが1番目に開けられ、またアノードガスが充填されずに燃料電池システム1が通常起動される場合にも調圧装置311aが1番目に開けられる。
したがって内部容積が最も大きな高圧タンク311の調圧装置311aを1番目に開けることにより、調圧装置311a〜314aを全て開けた時の各電磁弁45に対するピーク電力の低減と、逆止弁43に対する性能低下の抑制との両立を図ることができる。
また本実施形態では、アノードガスの充填直後に再起動された時、及び、アノードガスが充填されずに起動された通常起動時の両方で別々に開弁順序を決定する例について説明したが、起動条件に関わらず調圧装置311aを開ける順番を1番目に固定してもよい。この場合にも、通常起動時には調圧装置311aの逆止弁43の性能低下を抑制でき、充填後の再起動時には、調圧装置311a〜314aの電磁弁45を全て開けた時のピーク電力を抑制することができる。
また本実施形態では、メモリ59に記憶されたタンクデータに基づいて開弁順序を設定する例について説明したが、調圧装置311a〜314aの各温度センサ46の検出値に基づいて開弁順序を設定してもよい。この場合にはコントローラ5は、アノードガスの充填後に燃料電池システム1が起動されると各温度センサ46の内部温度を取得し、例えば内部温度が最も高い高圧タンク311に設けられた調圧装置311aの電磁弁45を1番目に開ける。また、電磁弁45の温度を検出するセンサを新たに設け、このセンサの検出値に基づいて開弁順序を決定してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、本実施形態では、タンク搭載ユニット10をアノードガス非循環型の燃料電池システム1で使用する例について説明したが、タンク搭載ユニット10をアノードガス循環型の燃料電池システムで使用することも可能である。
また本実施形態では、温度センサ46を設けて燃料電池システム1の起動時の高圧タンク311〜314の内部圧力を推定する例について説明したが、高圧タンク311〜314の内部圧力を検出するセンサを各調圧装置311a〜314aに設けても良い。これにより、高圧タンク311〜314を順次開放するときに調圧装置311a〜314aの逆止弁43がアノードガスの逆流によって作動することをより確実に防ぐことができる。
また本実施形態では、高圧タンク311〜314の内部容積の違いによって燃料電池システム1の停止時に各高圧タンク311〜314の内部温度にばらつきが生じる例について説明したが、別の理由で各高圧タンクの内部温度にばらつきが生じる。例えば、各高圧タンクの熱容量や伝熱面積などの違い、又は、高圧タンク周囲の熱環境の違いによっても内部温度にばらつきが生じる場合がある。このような場合にも、燃料電池システム1の起動時に、前回停止時の各高圧タンクの内部温度の低い方から順に高圧タンクを順次開放することにより、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1、第2実施形態では、高圧タンク311〜314のうち内部圧力が低い高圧タンクから順次開放する例について説明したが、複数の高圧タンクのうちの一部の高圧タンクについてのみ、内部圧力が低い高圧タンクから順に開放しても良い。例えば、高圧タンク311及び高圧タンク312に対してのみ、内部圧力の低い高圧タンク311から先に調圧装置311aの電磁弁45を開ける。この場合においても本実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1 燃料電池システム
2 燃料電池スタック(燃料電池)
4 コントローラ(調圧装置制御部)
20 ガス通路
311〜314 高圧タンク(タンク)
311a〜314a 調圧装置
45 電磁弁
S912(通常起動制御部)
S917(充填起動制御部)

Claims (9)

  1. 燃料電池にアノードガスを供給する複数のタンクと、
    前記複数のタンクにそれぞれ設けられ、アノードガスを充填又は供給するための複数の調圧装置と、
    前記複数の調圧装置のそれぞれに接続され、各タンクのアノードガスを通す1本のガス通路と、
    前記燃料電池を起動するときに、前記複数のタンクのうち内部圧力の低いタンクから先に開けるように各調圧装置を制御する調圧装置制御部と、
    を含む燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧装置制御部は、前記燃料電池を停止したときの前記各タンクのうち温度が低い方のタンクから1個ずつ順番に前記各調圧装置を開ける、
    燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧装置制御部は、前記各タンクの容積が大きい方のタンクから1個ずつ順番に前記各調圧装置を開ける、
    燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記各タンクに設けられ、タンクの圧力を検出する検出器を含み、
    前記調圧装置制御部は、前記各タンクの圧力が低い方のタンクから1個ずつ順番に前記各調圧装置を開ける、
    燃料電池システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧装置のそれぞれは、前記タンクの温度が高くなるほど、当該調圧装置を開けるのに必要なピーク電力が大きくなる電磁弁を有し、
    前記調圧装置制御部は、前記各タンクにアノードガスを充填してから前記燃料電池を起動するときには、前記電磁弁の温度が最も高い調圧装置を、他の調圧装置のうち少なくともひとつの調圧装置よりも先に開ける、
    燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧装置制御部は、容積が最も大きなタンクの調圧装置を1番目に開ける、
    燃料電池システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記調圧装置制御部は、互いに容積が同じ所定のタンクの調圧装置を開けるときには、前記所定のタンクの調圧装置のうち前記燃料電池への前記ガス通路の通路長が短い調圧装置から順番に開ける、
    燃料電池システム。
  8. 燃料電池にアノードガスを供給する複数のタンクと、
    前記複数のタンクにそれぞれ設けられ、アノードガスを充填又は供給するための調圧装置と、
    前記タンクにアノードガスを充填せずに前記燃料電池を起動するときには、各調圧装置を1個ずつ所定の順序で開ける通常起動制御部と、
    前記タンクにアノードガスを充填してから前記燃料電池を起動するときには、温度が最も高い調圧装置以外の調圧装置を最後に開ける充填起動制御部と、
    を含む燃料電池システム。
  9. 燃料電池にアノードガスを供給する複数のタンクと、
    前記複数のタンクにそれぞれ設けられ、アノードガスを充填又は供給するための複数の調圧装置と、
    前記複数の調圧装置のそれぞれに接続され、各タンクのアノードガスを通すガス通路と、
    前記燃料電池を起動するときには、前記各タンクの容積の大小関係に基づいて、前記各調圧装置を開ける調圧装置制御部と、
    を含む燃料電池システム。
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