JP2005226716A - ガス充填システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のタンクへ均一にガスを充填することができるガス充填システムを提供する。
【解決手段】 ガス供給配管(14)から複数のタンク(10A〜D)の各々へガスを充填するガス充填システム(1a)において、各タンク(10A〜D)は、タンクに対応して設けられた制御弁(12A〜D)を介して互いに共通の圧力調整部(16)に接続されており、ガス充填開始前に、各制御弁(12A〜D)が開弁されて圧力調整部(16)を通じて各タンク(10A〜D)内のガスが流通することにより各タンク内の圧力が略同一にされてから、ガス充填が開始される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、特に水素タンクを複数併用する場合に適するガス充填システムに関する。
電気自動車等に搭載される燃料電池システムでは、例えば特開2003−90499号公報のように、高圧タンクの出口にレギュレータバルブを含む弁機構を備えたものが開発されている(特許文献1)。当該公報によれば、高圧タンクのガス取出口に気密状にかつ高圧タンク内に望むようにカプセルが取付固定され、カプセル内にシャットオフバルブとレギュレータバルブとが設けられている。
また複数のタンクを並列接続する公知技術として、一つの開閉弁から共通のガス供給ラインを通じて複数タンクに充填する複数容器の圧力調整装置が特開2001−221397号公報に(特許文献2)、タンク間に連通路を設ける集合円筒容器が特開平7―293798号公報に(特許文献3)、二つの原料ガスボンベの圧力調整器の入口配管部間を連結する連結管を備えたガス供給装置が特開2003―97797号公報に(特許文献4)、それぞれ開示されている。
特開2003−90499号公報 特開2001−221397号公報 特開平7―293798号公報 特開2003―97797号公報
しかしながら、特許文献1に示すような高圧タンクを複数併用する場合、上記レギュレータの出口圧力を同一に設定したとしても、製品上のバラツキによって高圧タンク内のガス残量が不均一になることがある。このような状態で、共通のガス供給配管からガスを充填すると、残存しているガス圧の低いタンクから順にガスが充填されていくことになるため、ガス充填時の断熱圧縮による温度上昇がタンク間で異なり、一部のタンクやレギュレータが過度に高温になってシール材などの耐久性が低下する場合があった。
また、特許文献2に開示されている技術では共通のガス供給ラインに常に高圧がかかり続けるため可燃性ガスを扱うシステムには適さない。特許文献3に開示されている技術では、タンク自体に連通路を備える特殊構造であって、特許文献2と同様に連通路に高圧が印加され続ける他、タンクの増設や取り替えが困難である。特許文献4に開示されている技術は、原料ガスボンベからのガスの均一使用を目的とするもので、充填時の課題解決とは無関係である。
そこで本発明は、複数のタンクへ均一にガスを充填することができるガス充填システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ガス供給配管から複数のタンクの各々へガスを充填するガス充填システムにおいて、各タンクは、タンクに対応して設けられた制御弁を介して互いに共通の圧力調整部に接続されており、ガス充填開始前に、各制御弁が開弁されて圧力調整部を通じて各タンク内のガスが流通することにより各タンク内の圧力の不均衡が緩和されてから(例えば圧力を略同一にされてから)、ガス充填が開始されることを特徴とする。
上記構造によれば、ガスの充填時にまず制御弁が開弁されるので各タンクの内圧に差が生じていたとしても圧力調整部を通じて互いに異なっている各タンク内の圧力がほぼ同じ圧力にされ、その後ガス充填が実施されることになる。このため、一部のタンクのみに急速充填されていくことなくほぼ均一に充填が行われ、断熱圧縮によって生ずる局所的な温度上昇による信頼性低下を抑制できる。
ここでガス供給配管から複数のタンクへは調圧弁を介して充填されても遮断弁を介して充填されても直接関係はない。また上記発明では圧力の不均衡を少しでも緩和できればよく、完全に同一の圧力にならなくてもよい。
「制御弁」は必ずしもタンクに設けられている必要はなく、配管上にタンクから離れて設けられていてもよい。
「圧力調整部」は必ずしも配管である必要はなく、管以外の形状でガスの流通を促進するものでもよい。例えば、タンク等の収容部を備えていてもよい。
ここで例えば、圧力調整部はガス供給配管に接続されており、ガス充填時に各制御弁が閉鎖されることにより、圧力調整部に残留しているガスがガス供給配管に戻されるように構成してもよい。当該構造によれば、圧力調整部がガス供給配管に接続されているので、ガス充填時には充填したガスが充填しているが、この残留しているガスはタンクのガスが取り出されてタンク内圧が下がるに従ってガス供給配管経由でタンク内に供給される。この構成により、圧力調整部内に残留しているガスを有効利用できるとともに、圧力調整部が常時高圧になることを防止できる。
また例えば、ガス充填時にタンクの内圧が相対的に低下した場合に、制御弁が開放されることにより、圧力調整部に残留しているガスが各タンク内に戻されるように構成してもよい。当該構造によれば、タンクはガスが取り出されていくことで内圧が低下していくが、遮断弁が閉鎖されることによって圧力調整部にはガスが比較的高い圧力で残留している。この残留しているガスはタンク内圧が低下した際に制御弁が開放されることでタンク内に供給される。この構成により、圧力調整部内に残留しているガスを有効利用できるとともに、圧力調整部が常時高圧になることを防止できる。
ここで、圧力調整部がガス供給配管となっており、圧力調整部から各制御弁を介して各タンクにガスを充填するようにしてもよい。当該構成によれば、ガスが圧力調整部から供給され、しかもガスの圧調を調整する構造と供給構造とを共用することができ経済的である。
ここで、圧力調整部は、各タンク間を接続する連通配管となっていてもよい。当該構造によれば、圧力調整部が連通配管構造となっているので、ガスが抵抗無く流通しタンク内の圧力格差を緩和させる。
以上本発明によれば、ガスの充填時にまず制御弁が開弁されるので各タンクの内圧に差が生じていたとしても圧力調整部を通じて各タンク内の圧力がほぼ同じ圧力にされ、その後ガス充填が実施されることになるので、複数のタンクへ均一にガスを充填することができ、ガス充填時の局所的温度上昇を抑制し信頼性を向上させることができる。
次に本発明を実施するための好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1は、電気自動車に搭載する燃料電池システムに本発明のガス充填システムを適用したものである。図1に本ガス充填システム1aの構造図を示す。図1に示すように、本実施形態では複数のタンク10A〜10Dが併用されている。以下の実施例ではタンクの数が4つの場合を例示するが、タンクの数に限定は無論無い。
タンク10はいわゆる高圧充填可能な構造を備えており、任意のガス、例えば、燃料電池システムの場合には燃料ガスである水素ガスを貯留する。水素ガス以外にも、各種高圧充填が好ましいガス、内燃機関の液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)、圧縮天然ガス(CNG)等の液化ガス燃料も充填可能である。
タンク10A〜10Dには、それぞれ逆止弁付レギュレータ11A〜11D及び本発明に係る制御弁である電磁バルブ12A〜12Dが設けられている。各レギュレータ11A〜11Dには、ガス供給配管14が共通に接続されており、逆止弁13を介して供給されたガスが共通に供給されるようになっている。ガス供給配管14から供給されたガスは逆止弁構造を経て各タンク10A〜10D内に充填される。すなわちガス供給配管14の内圧がタンク10A〜10Dの内圧より高い場合にはガスがタンク内に充填されていくようになっている。また各レギュレータ11A〜11Dにはガス取出配管15が共通して接続されており、各レギュレータで調整された出力圧力でガスが取り出されるようになっている。
ここでレギュレータの調整圧力にはバラツキが生じてしまうことが多く、タンク内のガスが消費されるに連れ、タンク内の圧力格差が生じるが、本発明は簡単な構造でこのタンク間の圧力格差を緩和可能に構成されている。
電磁バルブ12A〜12Dは、遮断弁、シャットバルブとしての構造を備えており、制御部20からの制御信号ScA〜ScDに対応させてその開閉が制御される。その開閉動作は、後述のフローチャート(図2)に基づく。各電磁バルブ12A〜Dには、本発明の圧力調整部である圧力調整配管16が共通して接続されている。本実施形態1では特に当該圧力調整配管16がさらにガス供給配管14にも連通している点にも特徴がある。
上記構成において、当該ガス充填システムは、例えば燃料電池システムを搭載する電気自動車の燃料供給源となっている。この電気自動車には図示しないガス充填口が設けられており、図1に示すガス供給配管14に連通している。サービスステーション等において、燃料ガスを充填する際、当該ガス充填口からガスが供給されていく。このガス充填口からのガスの充填はガス供給配管14から各レギュレータ11A〜Dの逆止弁構造を介して行われる。またガスの取出は、各レギュレータ11A〜Dの調圧弁構造を介してタンク11からガス取出配管15に対して行われる。
制御部20は、電源制御用のコンピュータシステムであり、例えば中央処理装置(CPU)、RAM、ROM等を備えている。当該制御部20は、ユーザのガス充填要求を受けて本発明のガス充填処理を行う。
ここでレギュレータ11のバラツキによって、同一取出圧力に設定していてもガスの取出量に格差が生じることがあり、タンク内のガス残量、すなわち内圧にタンク毎の格差が生じる。この点、本実施形態では、圧力調整配管16は各タンク間を接続する連通配管となっているので、各電磁バルブ12A〜Dが開放されると、各タンク11A〜Dの内圧PA〜PDの圧力格差に応じてガスが圧力調整配管16内部を流通する。このため、各タンクの内圧に不均衡が存在する場合にはそれが緩和される。
図2に本実施形態1における動作を説明するフローチャートを示す。当該フローチャートで例示される処理は、当該燃料電池システムの運転中に制御部20によって、定期的に繰り返されるものである。当該フローチャートは例示に過ぎず、同様の機能を様々な処理手順で実現可能である。
図3に本実施形態におけるガス充填処理によって経過時間とともに各タンク10A〜Dの内圧がどのように変化していくかを示す。ガスが充填されているタンク10A〜Dからは、レギュレータ11A〜Dを通してガス取出配管15に順次ガスが供給されていく。このとき上記したようなレギュレータ間のバラツキによって、タンク10A〜Dの内圧に格差が生じていく。図3の時刻t0までの区間は、ガス充填前にレギュレータ11A〜Dのバラツキによって生じた内圧の格差を示している。タンク10A及び10Bの内圧PA及びPBは相対的に低くなっているが、タンク10C、さらにタンク10Dの内圧が高いままである。このような状態のままレギュレータ11A〜Dからガス供給配管14経由でガスの充填を始めると、断熱膨張により、例えばタンク10AやBの方に急速にガスが充填されて温度が上昇してレギュレータ等の不具合を生じてしまう。そこで当該システムではガス充填前のガス内圧均等化処理が行われる。
当該処理の前提として、ガス充填口には、ガスを供給する配管が取り付けられているものとする。制御部20は配管がガス充填口に取り付けられ、ガス充填の準備が整うタイミングまで待つ(S1:NO)。例えば、電気自動車の内室からガス充填の指示をすると、ガス充填処理のタイミングであると判断する。
充填処理タイミングになったら(S1:YES)、制御部20は全電磁バルブ12A〜Dを開放する(S2:時刻t0)。電磁バルブ12A〜Dが開放されると、図3に示すように、圧力調整配管16中をガスが流通することにより各タンク間の圧力格差が緩和されていき、時刻t1でほぼその圧力格差が是正される。
制御部20はおおよそガスの内圧格差が緩和されると考えられる期間T0だけ待って(S3:NO)、期間T0経過後、つまり時刻t1になった時に全電磁バルブ12A〜Dを閉鎖する(S4:時刻t1)。そして逆止弁13経由でガス供給配管14から各タンクA〜Dへのガス充填を開始させる(S5:時刻t2)。
なお、各タンク10A〜Dの内圧を測定する圧力センサなどが設けられている場合には、期間T0を待つ代わりに、それら圧力センサで測定された各タンクの内圧が互いにほぼ均等、例えばバラツキが所定の圧力差以内になったらガス均等化処理が終了したものと判断し、次の充填処理に進めてもよい。
時刻t2から一定期間T1が経過するまで(S6:NO)、ガスの充填を継続する。期間T1が経過したら(S6:YES:時刻t3)、制御部20は、外部の配管にガス供給停止を要求してガス充填処理を終了させる。以上でガスのタンクへの充填が終了するので、制御部20はガスの利用を許可するフラグ等をセットし、ユーザの操作による発電可能な状態とする(S7)。
なお、各タンク10A〜Dの内圧を測定する圧力センサなどが設けられている場合には、期間T1を待つ代わりに、圧力センサで測定された各タンクの内圧がほぼ100%充填された状態に相当する圧力に達したことを条件としてガス充填の終了を判断してもよい。
ガス利用が許可されれば、ユーザまたはシステムの要求に従って各タンク10A〜Dからレギュレータ11A〜D経由でガスが順次取り出され、発電等に供される。図3に示すように、タンク10A〜Dの内圧は徐々に減っていく。
以上、実施形態1によれば、充填開始前のタンクの各内圧にバラツキが生じ、圧力の低いタンクに急速に充填することで断熱圧縮が生じ大きく温度上昇することが防止できる。したがって、このような圧力上昇により充填量が低下したり、温度上昇によりバルブやタンクのシール材の耐久性が低下したりするといったことを防止することができる。
ここで本実施形態1によれば、圧力調整配管16がガス供給配管14に接続しているので、タンクのガス利用によってタンク内圧が低下すると、圧力調整配管内の圧力も低下していく。この構成により、圧力調整配管16内に残留しているガスを有効利用できるとともに、圧力調整配管16が常時高圧になることを防止できる。
また本実施形態1によれば、ガスの充填時にまず電磁バルブ12A〜Dが先だって開弁されるので各タンク10A〜Dの内圧PA〜PDに差が生じていたとしても圧力調整配管16を通じて互いに異なっている各タンク内の圧力がほぼ同じ圧力にされ、その後ガス充填が実施されることになる。このため、一部のタンクの断熱膨張が他のタンクより大きくなることなくほぼ均一に充填が行われ、局所的な温度上昇による信頼性低下を抑制できる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、上記実施形態1と同様のガス充填システムにおいて、圧力調整配管をガス供給配管とは独立させた構造におけるガス充填処理方法に関する。図4に本ガス充填システム1bの構造図を示す。図4に示すように、本実施形態2でもタンクの数が4つの場合を例示するが、タンクの数に限定は無い。
本実施形態2にかかるガス充填システムの構造は上記実施形態1のガス充填システムとほぼ同じである。但し、少なくとも一つのタンク10(ここでは10Dとする)に内圧を測定する圧力センサp1が設けられており、また圧力調整配管16bがガス供給配管14に接続されておらず、独立している点で実施形態1と異なる。したがって、圧力調整配管16bに設けられた圧力センサp2で検出される内圧PYとガス供給配管14における内圧PXとは通常異なるようになっている。
図5に本実施形態2における動作を説明するフローチャートを示す。図6に本実施形態2におけるガス充填処理によって経過時間とともに各タンク10A〜Dの内圧がどのように変化していくかを示す。当該フローチャートで例示される処理は、当該燃料電池システムの運転中に制御部20によって、定期的に繰り返されるものであり、例示に過ぎず、同様の機能を様々な処理手順で実現可能である点は実施形態1と同じである。
図5に示すように、タンクのガス内圧の均等化処理及びガス利用までは実施形態1と同様である(S1〜S7)。さらに本実施形態では、ガス利用中に圧力センサp1によりタンク10の内圧を検出し、タンクの内圧が所定の値以下になったら圧力調整配管16b内に残留していたガスを再注入する。
そのため制御部20は、ガスが使用されている間、図5に示される手順のステップS10以降を定期的に実施する。まず圧力センサp1の検出信号に基づいてタンク10のガス内圧を検出する(S10)。ガスの内圧が所定のしきい値Pthより大きい場合には(NO)そのまま利用を続けるが、ガスの内圧がしきい値Pth以下になった場合には(YES)、電磁バルブ12A〜Dを開放する(S12:時刻t5)。電磁バルブ12が開放されると、圧力調整配管16bに残留していたガスが相対的に低い圧力となっていたタンク10A〜Dの内部に供給され、タンク10A〜D内部と圧力調整配管16bとの圧力がほぼ同一になる。圧力調整配管16bのガスが充填された後、電磁バルブ12A〜Dが閉じられ、再びタンクのガス利用が続行される。
ここでガス注入のしきい値Pthは種々に設定できるが、圧力調整配管内のガス圧としてガス漏れなどを生じる可能性の低い妥当な値に定める。あまりに低く定めると、ガス充填を通常開始すべき圧力より低いことになり意味が無くなるので、通常ガスの充填をするようなガス残量におけるタンク内圧よりは高めに設定することが好ましい。
このように本実施形態2によれば、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する他、ガスの利用期間においてタンクのガス内圧が下がった場合に圧力調整配管16からのガスの再注入が行われるので、ガス利用の観点から経済的である。
また圧力調整配管16b内部に長時間高圧なガスを貯留しておかないので、ガス漏れを抑制しやすい。
(実施形態3)
本発明の実施形態3は、上記実施形態1と同様のガス充填システムにおいて、ガス供給配管を圧力調整配管と兼用にするものである。図7に本ガス充填システム1cの構造図を示す。図7に示すように、本実施形態3でもタンクの数が4つの場合を例示するが、タンクの数に限定は無い。
本実施形態3にかかるガス充填システムの構造は上記実施形態1のガス充填システムとほぼ同じである。但し、ガス供給配管14が存在しない。代わりに、圧力調整配管16cが逆止弁13を介してガス供給口に接続されている点で実施形態1と異なる。
図8に本実施形態3における動作を説明するフローチャートを示す。図9に本実施形態3におけるガス充填処理によって経過時間とともに各タンク10A〜Dの内圧がどのように変化していくかを示す。当該フローチャートで例示される処理は、当該燃料電池システムの運転中に制御部20によって、定期的に繰り返されるものであり、例示に過ぎず、同様の機能を様々な処理手順で実現可能である点は実施形態1と同じである。
図8に示すように、ガス圧均一化処理やガス充填処理において電磁バルブ12A〜Dを制御しなければならない点で上記実施形態と若干異なっている。制御部20は配管がガス充填口に取り付けられるまで待って(S21:NO)、充填処理タイミングになったら(S21:YES)、全電磁バルブ12A〜Dを開放する(S22:時刻t10)。同時にガス供給口から逆止弁13を介してガスの充填が始められる(S23)。したがって、ガス圧の均一化が終了する時刻t11までは、ガスを均一にするための圧力調整配管16c内のガスの流通とガス充填とが並行して実施される。もちろん、上記実施形態のように、ガス圧の均一化処理を経てからガス充填を開始するように処理してもよい。
制御部20はおおよそガスのタンク内への充填が完了する期間T2だけ待って(S24:NO)、期間T2経過後、つまり時刻t12になった時に全電磁バルブ12A〜Dを閉鎖する(S25:時刻t12)。外部の配管にガス供給停止を要求してガス充填処理を終了させる。
以上でガスのタンクへの充填が終了するので、制御部20はガスの利用を許可するフラグ等をセットし、ユーザの操作による発電可能な状態とする(S26)。このとき圧力調整配管16c内部には100%の圧力でガスがタンクに充填された時の圧力のままガスが残留している。本実施形態3では上記実施形態2と同様にして当該ガスを利用する。
ガス利用が許可されれば、ユーザまたはシステムの要求に従って各タンク10A〜Dからレギュレータ11A〜D経由でガスが順次取り出され、タンク10A〜Dの内圧は徐々に減っていく。制御部20は、ガスが使用されている間、図9に示される手順のステップS27以降を定期的に実施する。まず圧力センサp1の検出信号に基づいてタンク10のガス内圧を検出する(S27)。ガスの内圧が所定のしきい値Pthより大きい場合には(NO)そのまま利用を続けるが、ガスの内圧がしきい値Pth以下になった場合には(YES)、電磁バルブ12A〜Dを開放する(S28:時刻t14)。電磁バルブ12が開放されると、圧力調整配管16cに残留していたガスが相対的に低い圧力となっていたタンク10A〜Dの内部に供給され、タンク10A〜D内部と圧力調整配管16cとの圧力がほぼ同一になる。圧力調整配管16cのガスが充填された後、電磁バルブ12A〜Dが閉じられ、再びタンクのガス利用が続行される。しきい値Pthの定め方は実施形態2と同様である。
以上、本実施形態3によれば、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する他、ガス供給配管を使用しなくてもよいため、機構部品削減の観点から経済的である。
また圧力調整配管16c内部に長時間高圧なガスを貯留しておかないので、ガス漏れを抑制しやすい点やガス利用の無駄が無い点は実施形態2と同様である。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態以外にも種々に変更して適用することが可能である。
例えば、実施形態3において、圧力調整配管にガス供給配管を兼用させたが、逆にガス供給配管に圧力調整配管を兼用させてもよい。図10のガス充填システム1dに示すように、レギュレータ18A〜Dとして、調圧弁構造と兼用して電磁バルブ構造も備えたものを利用する。当該システムでは圧力調整配管が存在しない。このような構造において、電磁バルブを実施形態3における電磁バルブと同様に制御することで、同様の動作及び作用効果を得ることが可能である。
本実施形態1に係るガス充填システムの構成図。 本実施形態1に係るガス充填方法を説明するフローチャート。 本実施形態1にかかるガス充填システムにおける圧力変化図。 本実施形態2に係るガス充填システムの構成図。 本実施形態2に係るガス充填方法を説明するフローチャート。 本実施形態2にかかるガス充填システムにおける圧力変化図。 本実施形態3に係るガス充填システムの構成図。 本実施形態3に係るガス充填方法を説明するフローチャート。 本実施形態3にかかるガス充填システムにおける圧力変化図。 実施形態3の変形例にかかるガス充填システムの構成図。
符号の説明
A、PB、PC、PD…タンク内圧、PX…ガス供給配管内圧、PY…圧力調整配管内圧、ScA、ScB、ScC、ScD…制御信号、1a〜1d…ガス充填システム、10A〜10D…タンク、11A〜11D…レギュレータ、12A〜12D…電磁バルブ(制御弁)、13…逆止弁、14…ガス供給配管、15…ガス取出配管、16…圧力調整配管(圧力調整部)、18A〜18D…電磁バルブ兼用レギュレータ、20…制御部

Claims (5)

  1. ガス供給配管から複数のタンクの各々へガスを充填するガス充填システムにおいて、
    各前記タンクは、前記タンクに対応して設けられた制御弁を介して互いに共通の圧力調整部に接続されており、
    ガス充填開始前に、各前記制御弁が開弁されて前記圧力調整部を通じて各前記タンク内のガスが流通することにより各前記タンク内の圧力の不均衡が緩和されてから、前記ガス充填が開始されることを特徴とするガス充填システム。
  2. 前記圧力調整部は前記ガス供給配管に接続されており、前記ガス充填時に各前記制御弁が閉鎖されることにより、前記圧力調整部に残留しているガスが前記ガス供給配管に戻される、請求項1に記載のガス充填システム。
  3. 前記ガス充填時に前記タンクの内圧が相対的に低下した場合に、前記制御弁が開放されることにより、前記圧力調整部に残留しているガスが各前記タンク内に戻される、請求項1に記載のガス充填システム。
  4. 前記圧力調整部が前記ガス供給配管となっており、前記圧力調整部から各前記制御弁を介して各前記タンクにガスを充填する、請求項1に記載のガス充填システム。
  5. 前記圧力調整部は、各前記タンク間を接続する連通配管となっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガス充填システム。

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