JP2015066845A - 記録媒体搬送装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面循環搬送路上で記録媒体の加速、減速、停止を頻繁に行う場合においても、装置の大型化やコストアップを招くことなく、省スペースな構成でデカールローラー対を配置可能な記録媒体搬送装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録媒体搬送装置は、記録媒体搬送路と、両面循環搬送路と、反転トレイと、デカールローラー対と、複数の搬送ローラー対と、第1モーターと、第2モーターとを備える。両面循環搬送路中に記録媒体を待機させて連続印字を行う場合、第2モーターを用いてデカールローラー対を常に回転させた状態で、第1モーターを用いて搬送ローラー対の回転を停止してデカールローラー対の上流側または下流側に記録媒体を待機させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙等の記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置に関し、特に記録媒体の表裏面を反転させて循環搬送する両面循環搬送路に記録媒体のカールを矯正するデカール装置を備えた記録媒体搬送装置に関するものである。
従来、複写機、プリンター等の電子写真方式、或いはインクジェット記録式の画像形成装置においては、用紙の一方の面に画像を形成した後、その用紙を排出せずに再度画像形成部に搬送し、他方の面にも画像を形成する両面印字方式のものが広く用いられている。両面印字方式の画像形成装置においては、一方の面に画像が形成された用紙の表裏面を反転させ、反転した用紙を画像形成部へ再搬送する両面循環搬送路を備えている。
上述した両面印字方式の画像形成装置では、両面循環搬送路において用紙をUターンさせ、一旦反転トレイ上で停止させた後、用紙の後端から再搬送することにより用紙の表裏面を反転させるのが一般的である。そのため、用紙がU字状に湾曲した両面循環搬送路を通過する際にカール(巻きぐせ)が発生してしまうことがある。このようなカールの主要因としては、電子写真式の画像形成装置におけるトナーに含まれる樹脂成分の熱定着による収縮、インクジェット式の画像形成装置におけるインクの浸透による用紙の膨張、或いは温湿度条件による用紙の調湿機能等が挙げられる。
例えば、用紙の両面に連続印字を行う場合、印字効率を高めるために、二面目の印字中に、後続の一面目が印字された用紙を両面循環搬送路で待機させておく。このとき、両面循環搬送路の湾曲部で停止させた用紙にカールが発生する。特に、オンデマンドプリントにより製本を行うニーズが高まり、小冊子の表紙には坪量が300g/m2の厚紙を使用する頻度が高まっている。このような厚紙にはカールが発生し易く、一度付いたカールは元に戻りにくい。
そして、両面循環搬送路でカールが発生した用紙の二面目に印字を行う場合、電子写真式の画像形成装置では転写不良が発生し易く、インクジェット記録式の画像形成装置では画像不良が発生し易いという問題点がある。そこで、特許文献1には、両面循環搬送路に用紙カール矯正装置を配置し、二面目の印字前にカールを除去して画像品質を向上させる方法が開示されている。
一方、印字速度の高速化の要望により、両面循環搬送経路上で用紙の加速、減速、停止を頻繁に行い、用紙間隔を短く設定して印字効率(生産性)の向上が図られている。例えば特許文献2には、両面循環搬送路の一定範囲を加速領域とし、用紙サイズに応じて順環枚数と加速速度とを決定し、両面連続印字の生産性を高めるようにした両面印刷装置が開示されている。
特開平4−173665号公報 特開2009−46303号公報
特許文献1のようなカール除去装置は、外周面に弾性層が形成された弾性ローラーに、弾性ローラーよりも硬度の高いローラーを圧接して成るデカールローラー対を有し、デカールローラー対のニップ部に用紙を挿通することでカールを矯正する。そのため、デカールローラー対の駆動源として高トルク、高回転数のモーターが必要となる。
しかし、特許文献2のように両面循環搬送路上で用紙の加速、減速、停止を頻繁に行う両面印刷装置では、デカールローラー対の駆動源として高トルク、高回転数のモーターを用いると両面印刷装置の大型化を招いてしまう。また、デカールローラー対を他の搬送ローラーと別駆動とする必要が生じ、構成の複雑化や高コスト化を招くという問題点もあると考えられる。
本発明は、上記問題点に鑑み、両面循環搬送路上で記録媒体の加速、減速、停止を頻繁に行う場合においても、装置の大型化やコストアップを招くことなく、省スペースな構成でデカールローラー対を配置可能な記録媒体搬送装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、記録媒体搬送路と、両面循環搬送路と、反転トレイと、デカールローラー対と、複数の搬送ローラー対と、第1モーターと、第2モーターと、を備え、画像形成部において一方の面に画像が形成された記録媒体を画像形成部に再搬送して記録媒体の他方の面に画像を形成する両面印字が可能な画像形成装置に搭載される記録媒体搬送装置である。記録媒体搬送路は、画像形成部を通過した記録媒体を画像形成装置本体外部へ搬送する。両面循環搬送路は、記録媒体搬送路から分岐して設けられ、画像形成部を通過した記録媒体を画像形成部に再搬送する。反転トレイは、両面循環搬送路中に設けられ、記録媒体の表裏を反転させる。デカールローラー対は、反転トレイの上流側直近に設けられ、記録媒体のカールを矯正する。搬送ローラー対は、記録媒体の搬送方向に対しデカールローラー対の上流側及び下流側に複数設けられる。第1モーターは、搬送ローラー対を駆動する。第2モーターは、デカールローラー対を駆動する。両面循環搬送路中に記録媒体を待機させて連続印字を行う場合、第2モーターを用いてデカールローラー対を常に回転させた状態で、第1モーターを用いて搬送ローラー対の回転を停止してデカールローラー対の上流側または下流側に記録媒体を待機させる。
本発明の第1の構成によれば、用紙の両面に連続印字を行う場合に、両面循環搬送路中での用紙の待機状態、或いは搬送状態に合わせてデカールローラー対を加速、減速、或いは停止させる必要がないため、第2モーターを用いてデカールローラー対を常に高トルク、高回転数で回転させておくことができる。従って、装置の大型化や複雑化を招くことなく、加速、減速、停止を頻繁に行う両面循環搬送路にデカールローラー対を配置することができる。
本発明の記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置の一例である、インクジェット式複合機100の内部構成を示す側面断面図 図1の複合機100における両面循環搬送路18付近の部分拡大図であり、大サイズの用紙Pの両面に連続して記録する場合の用紙Pの停止位置を示す図 図1の複合機100における両面循環搬送路18付近の部分拡大図であり、小サイズの用紙P′の両面に連続して記録する場合の用紙P′の停止位置を示す図 デカールローラー対25周辺の構成を示す斜視図 デカールローラー対25を構成する第1ローラー33、第2ローラー35、及びクリーニングローラー39を軸方向に沿って切断した断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、記録媒体搬送装置を備えたインクジェット式複合機100の内部構成を示す側面断面図である。
図1に示すように、複合機100は、複合機本体1の内部下方に用紙収容部である給紙カセット2a〜2cが配置されている。給紙カセット2a〜2cの内部には、記録媒体の一例である印字前のカットペーパーなどの用紙が所定枚数(例えば500枚程度)積載して収容されている。給紙カセット2a〜2cの用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2aの左側の上方にはピックアップローラー3及び給紙ローラー対4から成る給紙装置が配置されている。この給紙装置により、用紙は図1において給紙カセット2a〜2cの左上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット2a〜2cは複合機本体1の正面側から水平に引き出して用紙を補充することができる。
複合機本体1の右側面外部には手差し給紙トレイ2dが備えられている。手差し給紙トレイ2dには給紙カセット2a〜2c内の用紙とは異なるサイズの用紙や、厚紙、OHPシート、封筒、ハガキ、送り状のように屈曲した搬送経路を通過するのが困難な記録媒体、1枚ずつ手で送り込みたい記録媒体などが載置される。手差し給紙トレイ2dの用紙搬送方向下流側、すなわち図1における手差し給紙トレイ2dの左側にはピックアップローラー3及び給紙ローラー対4から成る給紙装置が配置されている。この給紙装置により、手差し給紙トレイ2d上の用紙は図1において左方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
また、複合機100はその内部に第1用紙搬送路4aを備えている。給紙カセット2a〜2cから送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aにより複合機本体1の左側面に沿って垂直上方に搬送される。一方、手差し給紙トレイ2bから送り出された用紙は第1用紙搬送路4aにより略水平左方に向けて搬送された後、複合機本体1の左側面に沿って垂直上方に向けて搬送される。
用紙搬送方向に対し第1用紙搬送路4aの下流端にはレジストローラー対13が備えられている。さらにレジストローラー対13の下流側直近には第1ベルト搬送部5及び記録部9が配置されている。給紙カセット2a〜2c(または手差し給紙トレイ2d)から送り出された用紙は、第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は用紙の斜め送りを矯正しつつ記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1ベルト搬送部5に向かって用紙を送り出す。なお、第1用紙搬送路4aには用紙を搬送するための搬送ローラー対14aが適所に設けられている。
第1ベルト搬送部5は、駆動ローラーを含む複数のローラーに巻き掛けられた無端状の第1搬送ベルト8を備えている。第1搬送ベルト8は駆動ローラーにより図1において時計回り方向に回動する。第1搬送ベルト8の内側であって第1搬送ベルト8の搬送面(上面)の裏側に対向する箇所には用紙吸引部(図示せず)が備えられている。用紙吸引部は、上面に多数の空気吸引用の孔が設けられ、内部にはファンを備えており、上面から下方に向かって空気を吸引することができる。また、第1搬送ベルト8にも多数の空気吸引用の通気孔(図示せず)が設けられている。上記の構成により、第1ベルト搬送部5は第1搬送ベルト8の搬送面に用紙を吸着保持しながら搬送する。
レジストローラー対13によって送り出された用紙は、第1搬送ベルト8の搬送面(図1の上面)に吸着保持され、図1の左方から右方へと搬送される。第1ベルト搬送部5は複合機本体1内を上下方向に移動可能となっている。
記録部9は、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙に画像の記録を行うラインヘッドを備えている。外部コンピューター等から受信した画像データの情報に対応して、第1搬送ベルト8に吸着された用紙Pに向かって各ラインヘッドからそれぞれのインクを順次吐出することにより、用紙にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクが重ね合わされたフルカラー画像が記録される。なお、複合機100ではモノクロ画像を記録することも可能である。
また、記録部9は、記録ヘッドの乾燥や目詰まりによるインクの吐出不良を防止するために、長期間停止後の印字開始時は全ての記録ヘッドのインク吐出ノズルから、また印字動作の合間にはインク吐出量が規定値以下のインク吐出ノズルから、ノズル内の粘度が高くなったインクを吐出するパージを実行して、次の印字動作に備える。
用紙搬送方向に対し第1ベルト搬送部5の下流側(図1の右側)には第2ベルト搬送部12が配置されている。記録部9にてインク画像が記録された用紙は第2ベルト搬送部12へと送られ、第2ベルト搬送部12を通過する間に用紙表面に吐出されたインクが乾燥される。
第2ベルト搬送部12は、駆動ローラーを含む複数のローラーに巻き掛けられた無端状の第2搬送ベルト40を備えている。第2搬送ベルト40は駆動ローラーにより図1において時計回り方向に回動する。第2搬送ベルト40の搬送面(上面)には、第1搬送ベルト8と同様の機構によって用紙が吸着保持される。記録部9によって画像が記録され、第1ベルト搬送部5によって右方向へ搬送された用紙は第2搬送ベルト40に受け渡され、図2の右斜め上方向へと搬送される。
用紙搬送方向に対し第2ベルト搬送部12の下流側であって複合機本体1の右側面近傍にはデカーラー部15が備えられている。デカーラー部15は、外周面に多数の粒子が固着され、用紙の印字面に接触する粒子ローラー15aと、2本の支持ローラーに掛け回され、表面がテフロン(登録商標)コートされた無端状ベルト15bとで構成される。第2ベルト搬送部12と共通の駆動源によって無端状ベルト15bが回転駆動されると、無端状ベルト15bに圧接された粒子ローラー15aが従動回転する。第2ベルト搬送部12にてインクが乾燥された用紙はデカーラー部15へと送られ、カール(巻きぐせ)が矯正される。
用紙搬送方向に対しデカーラー部15の下流側(図1の上方)には第2用紙搬送路4bが備えられている。デカーラー部15を通過した用紙は両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bから排出ローラー対16aを介して複合機100の左上方に設けられた用紙排出トレイ17に排出されるか、或いは、第2用紙搬送路4bから排出ローラー対16bを介して複合機100の左側面外部に連結される用紙後処理装置(図示せず)内に搬入される。
また、第2ベルト搬送部12の下方にはメンテナンスユニット19が配置されている。上述したパージを実行する際、第1ベルト搬送部5を下方に移動させた後、メンテナンスユニット19を記録部9と第1ベルト搬送部5との間に移動させる。記録部9の下方に移動したメンテナンスユニット19は、記録ヘッドのインク吐出ノズルから吐出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。
複合機本体1内の最上部には画像読取部21が配置されている。画像読取部21は、複写時に原稿を照明するスキャナーランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCDセンサー等(いずれも図示せず)から構成されており、原稿画像を読み取って画像データに変換する。複合機本体1の上面には画像読取部21に原稿を自動搬送する原稿搬送装置23が付設されている。
複合機本体1の上部であって記録部9の上方には、用紙に両面記録を行うための両面循環搬送路18が備えられている。両面記録を行う場合には、第一面への記録が終了して第2ベルト搬送部12及びデカーラー部15を通過した用紙が第2用紙搬送路4bを通って両面循環搬送路18へと送られる。両面循環搬送路18へ送られた用紙は、第二面の記録のために反転トレイ20において搬送方向が切り替えられ、記録部9の上部を通過して左側に向かって送られ、第1用紙搬送路4a、及びレジストローラー対13を経て第二面を上向きにした状態で再び第1ベルト搬送部5へと送られる。なお、第2用紙搬送路4b、両面循環搬送路18には、第1用紙搬送路4aと同様に、用紙を搬送するための搬送ローラー対14b、14cが適所に設けられている。両面循環搬送路18に設けられた搬送ローラー対14cは、第1モーター30によって回転する。第1モーター30としては、搬送ローラー対14cの回転速度の調整が容易なステッピングモーターが用いられる。
また、両面循環搬送路18は、後述するように用紙の両面に連続して記録する際に後続の用紙を待機させる機能も有している。両面循環搬送路18に用紙を待機させ、第1モーター30の回転駆動によって加速、減速、及び停止させることで、両面記録時の紙間を短縮することができ、画像形成効率を高めることができる。
更に、複合機100内には、上記の各ローラー、記録部9、第1ベルト搬送部5、第2ベルト搬送部12、メンテナンスユニット19等の動作を制御する制御部(CPU)50が配置されている。
図2及び図3は、図1に示す複合機100の両面循環搬送路18周辺の部分拡大図であり、それぞれ大サイズの用紙P及び小サイズの用紙P′の両面に連続して記録する場合の用紙P、P′の停止位置を示している。
大サイズの用紙Pの両面に連続して記録する場合、図2に示すように、第2用紙搬送路4bから両面循環搬送路18に亘って3枚の用紙Pが所定の間隔で停止する。同様に、小サイズの用紙P′の両面に連続して記録する場合、図3に示すように、両面循環搬送路18内に4枚の用紙P′が所定の間隔で停止する。
記録部9において片面に記録が行われた用紙P、P′は、インクによって記録面(印字面)側が膨張するため、記録面を凸にしてカールする。特に、用紙に対する浸透性が小さい水性インクを用いた場合、インクが記録面側に留まり易くカールの発生が顕著となる。カールした用紙P、P′が反転トレイ20、レジストローラー対13を経て再び記録部9に搬送されると、第1ベルト搬送部5での吸着保持が不十分となったり、記録部9の記録ヘッドまでの距離が変化して記録不良が発生したりする。
そこで、両面循環搬送路18にデカールローラー対25を配置して、用紙のカールを矯正するようにしている。デカールローラー対25は、用紙の両面に連続して記録する際の用紙P、P′の停止位置に重ならないように、用紙搬送方向に対し反転トレイ20の上流側直近に配置されている。
図4は、デカールローラー対25周辺の構成を示す斜視図であり、図5は、デカールローラー対25を構成する第1ローラー33、第2ローラー35、及びクリーニングローラー39を軸方向に沿って切断した断面図である。デカールローラー対25は、弾性層を有する第1ローラー33と、第1ローラー33よりも硬度の高い第2ローラー35(図4では不図示)とで構成されている。
デカールローラー対25によるカール矯正効果を高めるためには、硬質ローラーである第2ローラー35の直径をなるべく小さく(8mm以下に)する必要がある。第2ローラー35としては、例えば直径7mmの金属ローラーが用いられる。一方、第1ローラー33としては、例えば回転軸33aの外周面に発泡シリコーンゴム製の弾性層を積層した直径24.2mmの弾性ローラーが用いられる。
第2ローラー35の回転軸35aは、複合機100の前後方向のフレーム40a、40bにベアリングを介して回転可能に支持されている。また、第1ローラー33の回転軸33aは、フレーム40a、40bにベアリングを介して回転可能に支持されるとともに、フレーム40a、40bに形成された長穴40aa、40baに沿って摺動可能に支持されている。第1ローラー33及び第2ローラー35は、後述する圧調整機構37により所定の圧力で圧接されている。
用紙の印字面に接触する第2ローラー35には、第1ローラー33とのニップ部と反対側からクリーニングローラー39が圧接されている。クリーニングローラー39は、ローラー本体の外周面にフェルトを巻き付けたフェルトローラーであり、第2ローラー35に従動回転することで第2ローラー35に付着したインクを拭き取る。クリーニングローラー39の回転軸39aは、フレーム40a、40bにベアリングを介して回転可能に支持されるとともに、フレーム40a、40bに形成された長穴40aa、40baに沿って摺動可能に支持されている。また、回転軸39aの両端部に形成された軸受部39bを下方向(第2ローラー35方向)に付勢するコイルバネ47が設けられており、クリーニングローラー39は第2ローラー35に対し所定の圧力で圧接されている。
そして、後述する第2モーター31から第2ローラー35の回転軸35aの一端に固定された駆動入力ギア48に駆動力が入力されることにより、第2ローラー35が回転し、第2ローラー35に従動して第1ローラー33及びクリーニングローラー39が回転する。デカールローラー対25は用紙幅方向(図2、3の紙面と垂直な方向)の略全域に亘って配置されており、用紙がデカールローラー対25のニップ部を通過することで用紙のカール(巻きぐせ)が矯正される。また、第2ローラー35の回転軸35aの他端側(駆動入力ギア48と反対側)にはジャム処理ハンドル49が設けられており、デカールローラー対25に用紙がジャムした場合はジャム処理ハンドル49を把持して第2ローラー35を手動で回転させることによりジャム処理を行う。
圧調整機構37は、カムシャフト41の両端に固定された偏芯カム43と、カムシャフト41を回転させる圧調整モーター45とを有する。偏芯カム43の外周面は第1ローラー33の回転軸33aの軸受部(ベアリング)に当接しており、圧調整モーター45によって偏芯カム43を所定量回転させることで第2ローラー35の回転軸35aに対する第1ローラー33の回転軸33aの位置(軸間距離)を調整する。
カール矯正のために必要な第1ローラー33と第2ローラー35との接触圧は、用紙の厚みによって異なる。そこで、制御部50(図1参照)において、パーソナルコンピューター等の上位機器や操作パネル(図示せず)から入力された用紙の厚み情報に基づいて、第1ローラー33と第2ローラー35との適切な接触圧を設定することが好ましい。具体的には、制御部50から圧調整モーター45に用紙の厚み情報に基づく制御信号を送信し、第1ローラー33と第2ローラー35との接触圧が用紙の厚みに応じた設定値となるように、偏芯カム43を所定量だけ回転させて回転軸33aと回転軸35aとの軸間距離を調整する。
上述したように、デカールローラー対25を構成する第2ローラー35は小径のローラーを用いる必要があり、第1ローラー33との間で強い圧接力が発生するため、第2ローラー35は搬送ローラー対14cに比べて高速、高トルクでの回転を余儀なくされる。一方、搬送ローラー対14cは用紙の加速、減速、停止を高精度で行うため、パルスによる回転制御が可能なステッピングモーターを用いる必要がある。そのため、搬送ローラー対14cを駆動する第1モーター30を用いて第2ローラー35を駆動しようとすると、高回転数、高トルクのステッピングモーターが必要となり、第1モーター30の大型化、高コスト化に繋がってしまう。
そこで、本実施形態においては、デカールローラー対25の第2ローラー35を回転駆動するための駆動源として、搬送ローラー対14cの駆動源である第1モーター30とは別の第2モーター31を用いている。そして、用紙の両面への連続記録時に用紙P、P′を両面循環搬送路18中に待機させる場合は、第2モーター31により第2ローラー35を常に回転させた状態で、図2、図3に示すように、デカールローラー対25の上流側または下流側に用紙を停止させる構成とし、用紙の加速、減速、及び停止は第1モーター30及びデカールローラー対25の上流側または下流側の搬送ローラー対14cを用いて行うこととした。
これにより、用紙の両面への連続記録時に、用紙の待機状態、或いは搬送状態に合わせてデカールローラー対25を加速、減速、或いは停止させる必要がないため、第2モーター31を用いてデカールローラー対25を高トルク、高回転数で回転させることができる。従って、加速、減速、停止を頻繁に行う両面循環搬送路18において、装置の大型化や複雑化を招くことなく、デカールローラー対25を配置することができる。第2モーター31としては、高回転数、高トルクでの使用に適したDCブラシレスモーターが用いられる。
また、本実施形態では、デカールローラー対25を駆動する第2モーター31は、排出ローラー対16bを含む排出ユニット27も駆動させている。即ち、デカールローラー対25及び排出ユニット27の駆動源を一つの第2モーター31で兼用している。これにより、排出ユニット27を駆動するための専用モーターを設ける必要がなくなり、モーターの個数及び配置スペースを減らすことができるため、複合機100の小型化、低コストに寄与する。
なお、排出ユニット27に含まれる、排出ローラー対16bを含む搬送ローラー対は、印字動作中は常に回転している。一方、デカールローラー対25は用紙の両面への記録時は駆動させる必要があるが、用紙の片面への記録時は駆動させる必要はない。そこで、第2モーター31と第2ローラー35との間にクラッチを設けておき、用紙の片面のみに記録する際はクラッチを遮断してデカールローラー対25の回転を停止させても良い。これにより、片面記録時の用紙搬送音を低減することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、排出ユニット27の駆動源である第2モーター31をデカールローラー対25の駆動源と兼用させているが、第2モーター31をデカールローラー対25専用の駆動源としても良い。
また、上記実施形態においては、インクジェット記録式の複合機100を例に挙げて説明したが、本発明は、インクジェット記録式に限らず、電子写真方式の複写機、プリンター、複合機、ファクシミリ等の、両面循環搬送路を備えた他の画像形成装置にも全く同様に適用可能である。
本発明は、記録媒体の表裏面を反転させて循環搬送する両面循環搬送路に記録媒体のカールを矯正するデカールローラー対を備えた記録媒体搬送装置に利用可能である。本発明の利用により、両面循環搬送路上で記録媒体の加速、減速、停止を頻繁に行う場合においても、装置の大型化やコストアップを招くことなく、省スペースな構成でデカールローラー対を配置可能な記録媒体搬送装置を提供することができる。
2a〜2c 給紙カセット
4a 第1用紙搬送路
4b 第2用紙搬送路
5 第1ベルト搬送部
9 記録部
12 第1ベルト搬送部
13 レジストローラー対
14a〜14c 搬送ローラー対
15 デカーラー部
18 両面循環搬送路
20 反転トレイ
21 画像読取部
23 原稿搬送装置
25 デカールローラー対
27 排出ユニット
30 第1モーター
31 第2モーター
33 第1ローラー
35 第2ローラー
37 圧調整機構
39 クリーニングローラー
40a、40b フレーム
41 カムシャフト
43 偏芯カム
45 圧調整モーター
47 コイルバネ
50 制御部
100 複合機(画像形成装置)
P、P′ 用紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 画像形成部において一方の面に画像が形成された記録媒体を前記画像形成部に再搬送して記録媒体の他方の面に画像を形成する両面印字が可能な画像形成装置に搭載される記録媒体搬送装置であって、
    前記画像形成部を通過した記録媒体を前記画像形成装置本体外部へ搬送する記録媒体搬送路と、
    該記録媒体搬送路から分岐して設けられ、前記画像形成部を通過した記録媒体を前記画像形成部に再搬送する両面循環搬送路と、
    該両面循環搬送路中に設けられ、記録媒体の表裏を反転させる反転トレイと、
    該反転トレイの上流側直近に設けられ、記録媒体のカールを矯正するデカールローラー対と、
    記録媒体の搬送方向に対し前記デカールローラー対の上流側及び下流側に設けられる複数の搬送ローラー対と、
    該搬送ローラー対を駆動する第1モーターと、
    前記デカールローラー対を駆動する第2モーターと、
    を備え、
    前記両面循環搬送路中に記録媒体を待機させて連続印字を行う場合、前記第2モーターを用いて前記デカールローラー対を常に回転させた状態で、前記第1モーターを用いて前記搬送ローラー対の回転を停止して前記デカールローラー対の上流側または下流側に記録媒体を待機させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記第2モーターは、印字動作中に常に回転状態にあるローラーを有するユニットを駆動する駆動源と兼用されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記ユニットは、前記記録媒体搬送路を搬送されてきた記録媒体を前記画像形成装置本体の外部に排出する排出ローラー対を有する排出ユニットであることを特徴とする請求項2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記デカールローラー対は、記録媒体の非画像形成面に接触する第1ローラーと、該第1ローラーに圧接され、記録媒体の画像形成面に接触する第2ローラーと、前記第1ローラー及び前記第2ローラーの回転軸の間隔を調整する圧調整機構とで構成され、
    記録媒体の厚み情報に基づいて前記第1ローラー及び前記第2ローラーの回転軸の間隔を調整可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記第1ローラーは、外周面に弾性層が形成された弾性ローラーであり、前記第2ローラーは、前記第1ローラーよりも小径の金属ローラーであることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記第1モーターはステッピングモーターであり、前記第2モーターはDCブラシレスモーターであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置。
  8. 前記画像形成部が、記録媒体上に液体状のインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録部であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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