VI.製造例および実施例
一般的方法I:カルボン酸ブロック
ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(0.025当量)および適当なジハロ化合物(2.5当量)を、置換フェニルアセトニトリルに添加した。混合物を70℃に加熱し、次いで50%水酸化ナトリウム(10当量)を該混合物にゆっくり添加した。反応液を70℃で12−24時間撹拌し、シクロアルキル部分の完全な形成を確認し、130℃で24−48時間加熱して、ニトリルからカルボン酸への完全な変換を確認した。暗褐色/黒色の反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出して、副生成物を除去した。塩基性水溶液を、濃塩酸でpH1未満まで酸性化し、pH4で形成し始めた沈殿を濾過して、1M塩酸で2回洗浄した。該固体物質をジクロロメタン中に溶解し、1M塩酸で2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で1回抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させて、蒸発乾固して、シクロアルキルカルボン酸を得た。収率および純度は、典型的に90%以上であった。
実施例1:1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル(5.10g、31.7mmol)、1−ブロモ−2−クロロ−エタン(9.00mL、109mmol)、およびベンジルトリエチル塩化アンモニウム(0.181g、0.795mmol)の混合物を、70℃で加熱し、次いで50%(wt./wt.)水酸化ナトリウム水溶液(26mL)を該混合物にゆっくり添加した。反応液を70℃で24時間撹拌し、次いで130℃で48時間加熱した。暗褐色の反応混合物を水(400mL)で希釈し、等量の酢酸エチルで1回抽出し、等量のジクロロメタンで1回抽出した。塩基性水溶液を、濃塩酸でpH1未満まで酸性化し、沈殿を濾過し、1M塩酸で洗浄した。固体物質をジクロロメタン(400mL)中に溶解し、等量の1M塩酸で2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で1回抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固して、白色から僅かにオフホワイト色−白色固体(5.23g、80%)を得た。ESI−MS m/z 計算値206.1、実測値207.1(M+1)+。保持時間2.37分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 1.07−1.11 (m, 2H), 1.38−1.42 (m, 2H), 5.98 (s, 2H), 6.79 (m, 2H), 6.88 (m, 1H), 12.26 (s, 1H)。
一般的方法II:カルボン酸ブロック
水酸化ナトリウム(50%水溶液、7.4当量)を、70℃で、適当なフェニルアセトニトリル、ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(1.1当量)、および適当なジハロ化合物(2.3当量)の混合物にゆっくり添加した。混合物を70℃で一晩撹拌し、反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固し、粗シクロプロパンカルボニトリルを得て、それを次工程に直接用いた。
粗シクロプロパンカルボニトリルを、2.5時間、10%水酸化ナトリウム水溶液(7.4当量)中で還流した。冷却した反応混合物を、エーテル(100mL)で洗浄し、水層を2M塩酸でpH2まで酸性化した。沈殿した固体を濾取し、シクロプロパンカルボン酸を白色固体として得た。
一般的方法III:カルボン酸ブロック
実施例2:1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル
アセトニトリル(30mL)およびトリエチルアミン(10mL)を含むメタノール(20mL)中、5−ブロモ−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(11.8g、50.0mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)[Pd(PPh3)4、5.78g、5.00mmol]の溶液を、一酸化炭素雰囲気(55PSI)下で、75℃(油浴温度)にて15時間撹拌した。冷却した反応混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル(11.5g)を得て、それを直接次工程に用いた。
(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール
20mLの無水テトラヒドロフラン(THF)中に溶解した粗2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸メチルエステル(11.5g)を、0℃にて、無水THF(100mL)中、水素化アルミニウムリチウム(4.10g、106mmol)の懸濁液にゆっくり添加した。次いで、混合物を室温まで温めた。室温で1時間撹拌後、反応混合物を0℃まで冷却し、水(4.1g)で処理し、次いで水酸化ナトリウム(10%水溶液、4.1mL)で処理した。得られるスラリーを濾過し、THFで洗浄した。合わせた濾液を蒸発乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(7.2g、38mmol、2段階で76%)を無色油状物として得た。
5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール
塩化チオニル(45g、38mmol)を、ジクロロメタン(200mL)中、(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(7.2g、38mmol)の溶液に、0℃にて、ゆっくり添加した。得られる混合物を一晩室温で撹拌し、次いで蒸発乾固した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)とジクロロメタン(100mL)の間に分配させた。分離した水層をジクロロメタン(150mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固して、粗5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(4.4g)を得て、それを直接次工程に用いた。
(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル
ジメチルスルホキシド(50mL)中、粗5−クロロメチル−2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(4.4g)およびシアン化ナトリウム(1.36g、27.8mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、氷中に注ぎ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固して、粗(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル(3.3g)を得て、それを直接次工程に用いた。
1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル
水酸化ナトリウム(50%水溶液、10mL)を、70℃にて、粗(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル、ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(3.00g、15.3mmol)、および1−ブロモ−2−クロロエタン(4.9g、38mmol)の混合物にゆっくり添加した。
混合物を70℃にて一晩撹拌し、その後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固して、粗1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリルを得て、それを直接次工程に用いた。
1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル(最後の工程からの粗物質)を、10%水酸化ナトリウム水溶液(50mL)中、2.5時間還流した。冷却した反応混合物をエーテル(100mL)で洗浄し、水相を2M塩酸を用いてpH2まで酸性化した。沈殿した固体を濾過して、1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸を白色固体として得た(0.15g、4段階で1.6%)。ESI−MS m/z 計算値242.04、実測値241.58(M+1)+;1H NMR (CDCl3) δ 7.14−7.04 (m, 2H), 6.98−6.96 (m, 1H), 1.74−1.64 (m, 2H), 1.26−1.08 (m, 2H)。
実施例3:2−(2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−アセトニトリル
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセトニトリル(0.50g、3.1mmol)のCH2Cl2溶液(15mL)に、N2下、−78℃で、BBr3(0.78g、3.1mmol)を滴下した。混合物を室温までゆっくり温め、一晩撹拌した。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、CH2Cl2層を分離した。水層をCH2Cl2で抽出した(2×7mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 5:1)で精製して、(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−アセトニトリル(0.25g、54%)を白色固体として得た。1H NMR (DMSO−d6, 400 MHz) δ 9.07 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 6.68−6.70 (m, 2H), 6.55 (dd, J=8.0, 2.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 2H)。
2−(2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−アセトニトリル(0.20g、1.3mmol)のトルエン溶液(4mL)に、2,2−ジメトキシ−プロパン(0.28g、2.6mmol)およびTsOH(0.010g、0.065mmol)を添加した。混合物を、一晩、加熱還流した。反応混合物を蒸発させて溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル中に溶解した。有機層をNaHCO3溶液、H2O、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−(2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルを得た(40mg、20%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 6.68−6.71 (m, 3H), 3.64 (s, 2H), 1.67 (s, 6H)。
実施例4:1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸
1−(3,4−ビス−ベンジルオキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル
NaOH(50g)およびH2O(50mL)中、(n−C4H9)4NBr(0.50g、1.5mmol)、トルエン(7mL)および(3,4−ビス−ベンジルオキシ−フェニル)−アセトニトリル(14g、42mmol)の混合物に、BrCH2CH2Cl(30g、0.21mol)を添加した。反応混合物を50℃で5時間撹拌し、その後、室温まで冷却した。トルエン(30mL)を添加し、有機層を分離し、H2O、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、1−(3,4−ビス−ベンジルオキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリルを得た(10g、66%)。1H NMR (DMSO 300 MHz) δ 7.46−7.30 (m, 10H), 7.03 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.89 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.12 (d, J=7.5 Hz, 4H), 1.66−1.62 (m, 2H), 1.42−1.37 (m, 2H)。
1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル
1−(3,4−ビス−ベンジルオキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル(10g、28mmol)のMeOH溶液(50mL)に、窒素雰囲気下でPd/C(0.5g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で4時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を真空下で蒸発させて、1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリルを得た(4.5g、92%)。1H NMR (DMSO 400 MHz) δ 9.06 (br s, 2H), 6.67−6.71 (m, 2H), 6.54 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 1.60−1.57 (m, 2H), 1.30−1.27 (m, 2H)。
1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸
H2O(20mL)中、NaOH(20g、0.50mol)の溶液に、1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル(4.4g、25mmol)を添加した。混合物を、3時間、加熱還流し、その後、室温まで冷却した。混合物をHCl(0.5N)でpH3−4に中和し、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸を得た(4.5g、粗物質)。900mgの粗物質から、分取HPLCにより、500mgの純粋な1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸が得られた。1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ 12.09 (br s, 1H), 8.75 (br s, 2H), 6.50−6.67 (m, 3H), 1.35−1.31 (m, 2H), 1.01−0.97 (m, 2H)。
実施例5:1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパン−カルボン酸
1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸(50g、0.26mol)のMeOH溶液(500mL)に、室温で、トルエン−4−スルホン酸一水和物(2.5g、13mmol)を添加した。反応混合物を20時間加熱還流した。MeOHを、真空下で蒸発により除去し、EtOAc(200mL)を添加した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(100mL)および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(53g、99%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.25−7.27 (m, 2H), 6.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 1.58 (q, J=3.6 Hz, 2H), 1.15 (q, J=3.6 Hz, 2H)。
1−(4−メトキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(30.0g、146mmol)のAc2O溶液(300mL)に、0℃で、HNO3(14.1g、146mmol、65%)のAcOH溶液(75mL)を添加した。反応混合物を0〜5℃で3時間撹拌し、その後、HCl水溶液(20%)を0℃で滴下した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(200mL×3)。有機層を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、次いで塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−メトキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(36.0g、98%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.84 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.54 (dd, J=2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.7 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 1.68−1.64 (m, 2H), 1.22−1.18 (m, 2H).
1−(4−ヒドロキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1−(4−メトキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパン−カルボン酸メチルエステル(10.0g、39.8mmol)のCH2Cl2溶液(100mL)に、−70℃で、BBr3(12.0g、47.8mmol)を添加した。混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで−30℃まで温め、この温度で3時間撹拌した。水(50mL)を−20℃で滴下し、得られた混合物を室温まで温め、その後、EtOAcで抽出した(200mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 15:1)により精製して、1−(4−ヒドロキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(8.3g、78%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 10.5 (s, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.59 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 1.68−1.64 (m, 2H), 1.20−1.15 (m, 2H)。
1−(3−アミノ−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1−(4−ヒドロキシ−3−ニトロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(8.3g、35mmol)のMeOH溶液(100mL)に、窒素雰囲気下で、ラネーニッケル(0.8g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、35℃で8時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を真空下で蒸発させて粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 1:1)により精製して、1−(3−アミノ−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(5.3g、74%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 6.77 (s, 1H), 6.64 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.64 (s, 3H), 1.55−1.52 (m, 2H), 1.15−1.12 (m, 2H)。
1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1−(3−アミノ−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(2.0g、9.6mmol)のTHF溶液(40mL)に、室温で、トリホスゲン(4.2g、14mmol)を添加した。混合物を、この温度で20分間撹拌し、その後、水(20mL)を0℃で滴下した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(2.0g、91%)、それを次工程で直接用いた。 1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.66 (s, 1H), 7.13−7.12 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 3.66 (s, 3H), 1.68−1.65 (m, 2H), 1.24−1.20 (m, 2H)。
1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(20mL)および水(2mL)中、1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.9g、8.1mmol)の溶液に、室温で、LiOH.H2O(1.7g、41mmol)を少しずつ添加した。混合物を50℃で20時間撹拌した。MeOHを、真空下で蒸発により除去し、その後、水(100mL)およびEtOAc(50mL)を添加した。水層を分離し、HCl(3mol/L)で酸性にし、EtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(1.5g、84%)。1H NMR (DMSO, 400 MHz) δ 12.32 (brs, 1H), 11.59 (brs, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 1.44−1.41 (m, 2H), 1.13−1.10 (m, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 218.1。
実施例6:1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド
ジクロロメタン(100mL)中、2−フルオロ−4,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒド(3.00g、16.3mmol)の撹拌懸濁液に、窒素雰囲気下、−78℃で、BBr3(12.2mL、130mmol)を滴下した。添加後、混合物を−30℃まで温め、この温度で5時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、沈殿した固体を濾過により集め、ジクロロメタンで洗浄して、2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド(8.0g)を得て、それを次工程に直接用いた。
6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド
乾燥DMF(50mL)中、2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド(8.0g)およびBrClCH2(24.8g、190mmol)の撹拌溶液に、Cs2CO3(62.0g、190mmol)を少しずつ添加した。得られた混合物を60℃で一晩撹拌し、次いで水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した(200mL×3)。合わせた有機層を塩水(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒドを得た(700mg、2工程、収率24%)。1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.19 (s, 1H), 7.23 (d, J=5.6, 1H), 6.63 (d, J=9.6, 1H), 6.08 (s, 2H)。
(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール
MeOH(50mL)中、6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド(700mg、4.2mmol)の撹拌溶液に、0℃で、NaBH4(320mg、8.4mmol)を少しずつ添加した。混合物をこの温度で30分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣をEtOAc中に溶解し、有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させて、真空下で濃縮し、(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノールを得て(650mg、92%)、それを次工程に直接用いた。
5−クロロメチル−6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール
(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(650mg、3.8mmol)を、0℃で、SOCl2(20mL)に少しずつ添加した。混合物を1時間、室温に温め、次いで、1時間、加熱還流した。過剰なSOCl2を減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それを飽和NaHCO3溶液でpH〜7まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、5−クロロメチル−6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(640mg、90%)を得て、それを次工程に直接用いた。
(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル
DMSO(20mL)中、5−クロロメチル−6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(640mg、3.4mmol)およびNaCN(340mg、6.8mmol)の混合物を、30℃で1時間撹拌し、次いで、水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリルを得た(530mg、70%)。1H−NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.82 (d, J=4.8, 1H), 6.62 (d, J=5.4, 1H), 5.99 (s, 2H), 3.65 (s, 2H)。
1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル
フラスコに水(10mL)を入れ、次いで、5分間かけて、3度に分けてNaOH(10g、0.25mol)を素早く添加した。混合物を室温まで冷却した。その後、フラスコにトルエン(6mL)、テトラブチル−臭化アンモニウム(50mg、0.12mmol)、(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アセトニトリル(600mg、3.4mmol)および1−ブロモ−2−クロロエタン(1.7g、12mmol)を入れた。混合物を、50℃で一晩、激しく撹拌した。冷却したフラスコに、さらなるトルエン(20mL)を入れた。有機層を分離し、水(30mL)および塩水(30mL)で洗浄した。有機層を真空下で除去し、粗生成物を得て。それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリルを得た(400mg、60%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.73 (d, J=3.0 Hz, 1H), 6.61 (d, J=9.3 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 1.67−1.62 (m, 2H), 1.31−1.27 (m, 2H)。
1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸
1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボニトリル(400mg、0.196mmol)および10%NaOH(10mL)の混合物を、100℃で一晩撹拌した。反応物を冷却後、5%HClをpH<5まで添加し、次いでEtOAc(30mL)を反応混合物に添加した。層を分離し、合わせた有機層を真空下で蒸発させて、1−(6−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸を得た(330mg、76%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.2 (s, 1H), 6.87−6.85 (m, 2H), 6.00 (s, 1H), 1.42−1.40 (m, 2H), 1.14−1.07 (m, 2H)。
実施例7:1−(ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸
DMF(50mL)中、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(15.0g、84.3mmol)の撹拌溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(6.7g、170mmol、鉱油中60%)を添加した。水素発生の終了後、2−ブロモ−1,1−ジエトキシ−エタン(16.5g、84.3mmol)を反応混合物に添加した。反応物を160℃で15時間撹拌した。反応混合物を氷上(100g)に注ぎ、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて、1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸(10g)を得て、それを精製することなく次工程に直接用いた。
1−ベンゾフラン−5−イル−シクロプロパンカルボン酸
キシレン(100mL)中、1−[4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸(20g、〜65mmol)の懸濁液に、室温で、PPA(22.2g、64.9mmol)を添加した。混合物を、1時間加熱還流(140℃)士、その後、室温まで冷却して、PPAから傾斜した。溶媒を真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それを分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(1.5g、5%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.25 (br s, 1H), 7.95 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.56 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J=11.6 Hz, 1H), 7.25 (dd, J=2.4, 11.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.47−1.44 (m, 2H), 1.17−1.14 (m, 2H)。
実施例8:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(50mL)中、1−(ベンゾフラン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸(370mg、1.8mmol)の溶液に、室温で、PtO2(75mg、20%)を添加した。反応混合物を、水素雰囲気(1atm)下、20℃で3日間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それを分取HPLCにより精製して、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(155mg、42%)。1H NMR (300 MHz, MeOD) δ 7.13 (d, J=7.5 Hz, 1H), 6.83 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.55 (t, J=8.7 Hz, 2H), 3.18 (t, J=8.7 Hz, 2H), 1.56−1.53 (m, 2H), 1.19−1.15 (m, 2H)。
実施例9:1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
ジクロロメタン(80mL)中、メチル 1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(10.0g、48.5mmol)の溶液に、氷水浴下でEtSH(16mL)を添加した。混合物を0℃で20分間撹拌し、その後、AlCl3(19.5g、0.15mmol)を0どでゆっくり添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、有機層を分離し、そして水層をジクロロメタンで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層をH2O、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(8.9g、95%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.20−7.17 (m, 2H), 6.75−6.72 (m, 2H), 5.56 (s, 1H), 3.63 (s, 3H), 1.60−1.57 (m, 2H), 1.17−1.15 (m, 2H)。
1−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨード−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
CH3CN(80mL)中、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(8.9g、46mmol)の溶液に、NIS(15.6g、69mmol)を添加した。混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、1−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨード−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(3.5g、18%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.65 (s, 2H), 5.71 (s, 1H), 3.63 (s, 3H), 1.59−1.56 (m, 2H), 1.15−1.12 (m, 2H)。
1−[3,5−ジヨード−4−(2−メチル−アリルオキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
アセトン(20mL)中、1−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨード−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(3.2g、7.2mmol)、3−クロロ−2−メチル−プロパン(1.0g、11mmol)、K2CO3(1.2g、8.6mmol)、NaI(0.1g、0.7mmol)の混合物を、20℃で一晩撹拌した。固体を濾取し、濾液を真空下で濃縮して、1−[3,5−ジヨード−4−(2−メチル−アリルオキシ)−フェニル]−シクロプロパン−カルボン酸メチルエステルを得た(3.5g、97%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.75 (s, 2H), 5.26 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.65 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.62−1.58 (m, 2H), 1.18−1.15 (m, 2H).
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
トルエン(15mL)中、1−[3,5−ジヨード−4−(2−メチル−アリルオキシ)−フェニル]−シクロプロパン−カルボン酸メチルエステル(3.5g、7.0mmol)の溶液に、Bu3SnH(2.4g、8.4mmol)およびAIBN(0.1g、0.7mmol)を添加した。混合物を、一晩加熱還流した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1)により精製して、1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(1.05g、62%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.10−7.07 (m, 2H), 6.71 (d, J=8 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.62 (s, 3H), 1.58−1.54 (m, 2H), 1.34 (s, 6H), 1.17−1.12 (m, 2H)。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(10mL)中、1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.0g、4.0mmol)の溶液に、LiOH(0.40g、9.5mmol)を添加した。混合物を40℃で一晩撹拌した。HCl(10%)を、pH5に合わせるためにゆっくり添加した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した(10mL×3)。抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(0.37g、41%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11−7.07 (m, 2H), 6.71 (d, J=8 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 1.66−1.63 (m, 2H), 1.32 (s, 6H), 1.26−1.23 (m, 2H)。
実施例10:2−(7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシベンゾアート
3,4,5−トリヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(50g、0.27mol)およびNa2B4O7(50g)の水溶液(1000mL)に、室温で、Me2SO4(120mL)を、次にNaOH水溶液(25%、200mL)を添加した。混合物を室温で6時間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。混合物を、濃H2SO4の添加によりpH〜2まで酸性化し、次いで濾過した。濾液をEtOAcで抽出した(500mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、メチル 3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシベンゾアートを得て(15.3g、47%)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。
メチル 7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキシレート
アセトン(500mL)中、メチル 3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシベンゾアート(15.3g、0.0780mol)の溶液に、80℃で、CH2BrCl(34.4g、0.270mol)およびK2CO3(75.0g、0.540mol)を添加した。得られた混合物を、4時間、加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、固体K2CO3を濾取した。濾液を減圧下で濃縮して、残渣をEtOAc(100mL)中に溶解した。有機層を水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)により精製して、メチル 7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキシレートを得た(12.6g、80%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.32 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 6.05 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.88 (s, 3H)。
(7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール
THF(100mL)中、メチル 7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキシレート(14g、0.040mol)の溶液に、室温で、LiAlH4(3.1g、0.080mol)を少しずつ添加した。混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、水(3.1g)で、次いでNaOH(10%、3.1mL)で処理した。スラリーを濾取し、THFで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で蒸発させて、(7−メトキシ−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノールを得た(7.2g、52%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.55 (s, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.96 (s, 2H), 4.57 (s, 2H), 3.90 (s, 3H)。
6−(クロロメチル)−4−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール
SOCl2(150mL)の溶液に、0℃で、(7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール(9.0g、54mmol)を少しずつ添加した。混合物を0.5時間撹拌した。過剰なSOCl2を、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それを、飽和NaHCO3水溶液でpH〜7まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、6−(クロロメチル)−4−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソールを得て(10g、94%)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.58 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.98 (s, 2H), 4.51 (s, 2H), 3.90 (s, 3H)。
2−(7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
DMSO(100mL)中、6−(クロロメチル)−4−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール(10g、40mmol)の溶液に、室温で、NaCN(2.4g、50mmol)を添加した。混合物を3時間撹拌し、水(500mL)に注いだ。水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得て、それをエーテルで洗浄して、2−(7−メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルを得た(4.6g、45%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.49 (s, 2H), 5.98 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.65 (s, 2H). 13C NMR (400 MHz, CDCl3) δ 148.9, 143.4, 134.6, 123.4, 117.3, 107.2, 101.8, 101.3, 56.3, 23.1。
実施例11:2−(3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)アセトニトリル
THF(250mL)中、t−BuOK(20.2g、0.165mol)の懸濁液に、−78℃で、THF(100mL)中、TosMIC(16.1g、82.6mmol)の溶液を添加した。混合物を15分間撹拌し、THF(50mL)中、3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(10.0g、51.9mmol)の溶液を滴下して処理し、そして−78℃で1.5時間撹拌を継続した。冷却した反応混合物に、メタノール(50mL)を添加した。混合物を30分間加熱還流した。溶媒を除去し、粗生成物を得て、それを水(300mL)に溶解した。水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−(3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)−アセトニトリルを得た(5.0g、48%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.48−7.33 (m, 5H), 6.89−6.86 (m, 3H), 5.17 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.66 (s, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 149.6, 148.6, 136.8, 128.8, 128.8, 128.2, 127.5, 127.5, 122.1, 120.9, 118.2, 113.8, 112.2, 71.2, 56.2, 23.3。
実施例12:2−(3−(ベンジルオキシ)−4−クロロフェニル)アセトニトリル
(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)アセトニトリル
BBr3(17g、66mmol)を、−78℃でN2下、ジクロロメタン(120mL)中、2−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトニトリル(12g、66mmol)の溶液にゆっくり添加した。反応温度を、室温からゆっくり上昇させた。反応混合物を一晩撹拌し、次いで氷水に注いだ。有機層を分離し、そして水層をジクロロメタンで抽出した(40mL×3)。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させて、真空下で濃縮して、(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトニトリルを得た(9.3g、85%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.87 (dd, J=2.1, 8.4 Hz, 1H), 5.15 (brs, 1H), 3.72 (s, 2H)。
2−(3−(ベンジルオキシ)−4−クロロフェニル)アセトニトリル
CH3CN(80mL)中、(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)アセトニトリル(6.2g、37mmol)の溶液に、K2CO3(10g、74mmol)およびBnBr(7.6g、44mmol)を添加した。混合物を、室温で一晩撹拌した。固体を濾取し、濾液を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、2−(3−(ベンジルオキシ)−4−クロロフェニル)−アセトニトリルを得た(5.6g、60%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.48−7.32 (m, 6H), 6.94 (d, J=2 Hz, 2H), 6.86 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 3.71 (s, 2H)。
実施例13:2−(3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)アセトニトリル
THF(250mL)中、t−BuOK(20.2g、0.165mol)の懸濁液に、−78℃で、THF(100mL)中、TosMIC(16.1g、82.6mmol)の溶液を添加した。混合物を15分間撹拌し、THF(50mL)中、3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(10.0g、51.9mmol)の溶液を滴下して処理し、−78℃で1.5時間撹拌を継続した。冷却した反応混合物に、メタノール(50mL)を添加した。混合物を30分間加熱還流した。反応混合物の溶媒を除去して、粗生成物を得て、それを水(300mL)に溶解した。水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発して、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−(3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)アセトニトリルを得た(5.0g、48%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.48−7.33 (m, 5H), 6.89−6.86 (m, 3H), 5.17 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.66 (s, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 149.6, 148.6, 136.8, 128.8, 128.8, 128.2, 127.5, 127.5, 122.1, 120.9, 118.2, 113.8, 112.2, 71.2, 56.2, 23.3。
実施例14:2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリル
THF(30mL)中、t−BuOK(4.8g、40mmol)の懸濁液に、−78℃で、THF(10mL)中、TosMIC(3.9g、20mmol)の溶液を添加した。混合物を10分間撹拌し、THF(10mL)中、3−クロロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(1.7g、10mmol)の溶液を滴下して処理し、−78℃で1.5時間、撹拌を継続した。冷却した反応混合物に、メタノール(10mL)を添加した。混合物を30分間加熱還流した。反応混合物の溶媒を除去し、粗生成物を得て、それを水(20mL)に溶解した。水層をEtOAcで抽出した(20mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリルを得た(1.5g、83%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.20 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.68 (s, 2H). 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 154.8, 129.8, 127.3, 123.0, 122.7, 117.60, 112.4, 56.2, 22.4。
実施例15:2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリル
THF(150mL)中、t−BuOK(25.3g、0.207mol)の懸濁液に、−78℃で、THF(50mL)中、TosMIC(20.3g、0.104mol)の溶液を添加した。混合物を15分間撹拌し、THF(50mL)中、3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(8.00g、51.9mmol)の溶液を滴下して処理し、そして−78℃で1.5時間撹拌を継続した。冷却した反応混合物に、メタノール(50mL)を添加した。混合物を、30分間、加熱還流した。反応混合物の溶媒を除去し、粗生成物を得て、それを水(200mL)に溶解した。水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセトニトリルを得た(5.0g、58%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.02−7.05 (m, 2H), 6.94 (t, J=8.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.67 (s, 2H). 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 152.3, 147.5, 123.7, 122.5, 117.7, 115.8, 113.8, 56.3, 22.6。
実施例16:2−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトニトリル
クロロ−2−メトキシ−4−メチル−ベンゼン
CH3CN(700mL)中、2−クロロ−5−メチル−フェノール(93g、0.65mol)の溶液に、CH3I(110g、0.78mol)およびK2CO3(180g、1.3mol)を添加した。混合物を25℃で一晩撹拌した。固体を濾取し、濾液を真空下で蒸発させて、1−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−ベンゼンを得た(90g、89%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.22 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.74−6.69 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 2.33 (s, 3H)。
4−ブロモメチル−1−クロロ−2−メトキシ−ベンゼン
CCl4(350mL)中、1−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−ベンゼン(50g、0.32mol)の溶液に、NBS(57g、0.32mol)およびAIBN(10g、60mmol)を添加した。混合物を、3時間、加熱還流した。溶媒を真空下で蒸発させて、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、4−ブロモメチル−1−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンを得た(69g、92%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33−7.31 (m, 1H), 6.95−6.91 (m, 2H), 4.46 (s, 2H), 3.92 (s, 3H)。
2−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトニトリル
C2H5OH(90%、500mL)中、4−ブロモメチル−1−クロロ−2−メトキシ−ベンゼン(68.5g、0.290mol)の溶液に、NaCN(28.5g、0.580mol)を添加した。混合物を60℃で一晩撹拌した。エタノールを蒸発させ、残渣をH2O中に溶解した。混合物を酢酸エチルで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させて、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 30:1)により精製して、2−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトニトリルを得た(25g、48%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36 (d, J=8 Hz, 1H), 6.88−6.84 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.74 (s, 2H). 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 155.4, 130.8, 129.7, 122.4, 120.7, 117.5, 111.5, 56.2, 23.5。
実施例17:1−(3−(ヒドロキシメチル)−4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸
1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
MeOH(500mL)中、1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸(50g、0.26mol)の溶液に、室温で、トルエン−4−スルホン酸一水和物(2.5g、13mmol)を添加した。反応混合物を、20時間、加熱還流した。MeOHを、真空下で蒸発により除去し、そしてEtOAc(200mL)を添加した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(100mL)および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(53g、99%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.25−7.27 (m, 2H), 6.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 1.58 (m, 2H), 1.15 (m, 2H)。
1−(3−クロロメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
CS2(300mL)中、1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(30.0g、146mmol)およびMOMCl(29.1g、364mmol)の溶液に、5℃で、TiCl4(8.30g、43.5mmol)を添加した。反応混合物を、1日、30℃で加熱し、氷水に注いだ。混合物をCH2Cl2で抽出した(150mL×3)。合わせた有機抽出物を真空下で蒸発させて、1−(3−クロロメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(38.0g)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。
1−(3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
水(350mL)中、1−(3−クロロメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(20g)の懸濁液に、室温で、Bu4NBr(4.0g)およびNa2CO3(90g、0.85mol)を添加した。反応混合物を、一晩、65℃で加熱した。得られた溶液を、HCl水溶液(2mol/L)で酸性にし、EtOAcで抽出した(200mL×3)。有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをカラム(石油エーテル/酢酸エチル 15:1)により精製して、1−(3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(8.0g、39%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.23−7.26 (m, 2H), 6.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 1.58 (q, J=3.6 Hz, 2H), 1.14−1.17 (m, 2H).
1−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−4−メトキシ−フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
CH2Cl2(100mL)中、1−(3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(8.0g、34mmol)の溶液に、室温で、イミダゾール(5.8g、85mmol)およびTBSCl(7.6g、51mmol)を添加した。混合物を、室温で一晩、撹拌した。混合物を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをカラム(石油エーテル/酢酸エチル 30:1)により精製して、1−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−4−メトキシ−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(6.7g、56%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.44−7.45 (m, 1H), 7.19 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.76 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.75 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 1.57−1.60 (m, 2H), 1.15− 1.18 (m, 2H), 0.96 (s, 9H), 0.11 (s, 6H)。
1−(3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸
MeOH(75mL)中、1−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−4−メトキシ−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(6.2g、18mmol)の溶液に、0℃で、LiOH.H2O(1.5g、36mmol)の水溶液(10mL)を添加した。反応混合物を、40℃で一晩撹拌した。MeOHを、真空下で蒸発により除去した。AcOH(1mol/L、40mL)およびEtOAc(200mL)を添加した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸を得た(5.3g)。
実施例18:2−(7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
3−クロロ−4,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド
ジクロロメタン(300mL)中、3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−ベンズアルデヒド(10g、54mmol)の懸濁液に、−40℃でN2下、BBr3(26.7g、107mmol)を滴下した。添加後、混合物を、この温度で5時間撹拌し、次いで、氷水に注いだ。沈殿した固体を濾過し、石油エーテルで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、3−クロロ−4,5−ジヒドロキシベンズアルデヒドを得て(9.8g、89%)、それを次工程に直接用いた。
7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド
乾燥DMF(100mL)中、3−クロロ−4,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(8.0g、46mmol)およびBrClCH2(23.9g、185mmol)の溶液に、Cs2CO3(25g、190mmol)を添加した。混合物を60℃で一晩撹拌し、次いで、水に注いだ。得られた混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた抽出物を塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒドを得た(6.0g、70%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.74 (s, 1H), 7.42 (d, J=0.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.15 (s, 2H)。
(7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール
THF(50mL)中、7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド(6.0g、33mmol)の溶液に、0℃で、NaBH4(2.5g、64mmol)を少しずつ添加した。混合物を、この温度で30分間撹拌し、次いでNH4Cl水溶液に注いだ。有機層を分離し、そして水層をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、(7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノールを得て、それを次工程に直接用いた。
4−クロロ−6−(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール
ジクロロメタン(20mL)中、(7−クロロベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)メタノール(5.5g、30mmol)およびSOCl2(5.0mL、67mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌し、次いで、氷水に注いだ。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(50mL×3)。合わせた抽出物を水およびNaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させて、4−クロロ−6−(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを得て、それを次工程に直接用いた。
2−(7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
DMSO(20mL)中、4−クロロ−6−(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール(6.0g、29mmol)およびNaCN(1.6g、32mmol)の混合物を、40℃で1時間撹拌し、次いで、水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した(30mL×3)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させて、2−(7−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルを得た(3.4g、58%)。1H NMR δ 6.81 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.07 (s, 2H), 3.64 (s, 2H). 13 C−NMR δ 149.2, 144.3, 124.4, 122.0, 117.4, 114.3, 107.0, 102.3, 23.1。
実施例19:1−(ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−ベンゾオキサゾール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
DMF中、1−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(3.00g、14.5mmol)の溶液に、室温で、オルトギ酸トリメチル(5.30g、14.5mmol)および触媒量のp−トルエンスルホン酸一水和物(0.3g)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−ベンゾオキサゾール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(3.1g)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.09 (s, 1), 7.75 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.53−7.51 (m, 1H), 7.42−7.40 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 1.69−1.67 (m, 2H), 1.27−1.24 (m, 2H)。
1−(ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
EtSH(30mL)中、1−ベンゾオキサゾール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(2.9g)の溶液に、0℃で、AlCl3(5.3g、40mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。水(20mL)を0℃で滴下した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 1:2)により精製して、1−(ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(280mg、2工程で11%)。1H NMR (DMSO, 400 MHz) δ 12.25 (brs, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.70−7.64 (m, 2H), 7.40 (dd, J=1.6, 8.4 Hz, 1H), 1.49−1.46 (m, 2H), 1.21−1.18 (m, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 204.4。
実施例20:2−(7−フルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
3−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド
ジクロロメタン(100mL)中、3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−ベンズアルデヒド(1.35g、7.94mmol)の懸濁液に、−78℃でN2下、BBr3(1.5mL、16mmol)を滴下した。添加後、混合物を−30℃まで温め、それをこの温度で5時間撹拌した。反応混合物を氷水に注いだ。沈殿した固体を濾過により集め、ジクロロメタンで洗浄して、3−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒドを得て(1.1g、89%)、それを次工程に直接用いた。
7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド
乾燥DMF(50mL)中、3−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド(1.5g、9.6mmol)およびBrClCH2(4.9g、38.5mmol)の溶液に、Cs2CO3(12.6g、39mmol)を添加した。混合物を、60℃で一晩撹拌し、次いで、水に注いだ。得られた混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒドを得た(0.80g、49%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.78 (d, J=0.9 Hz, 1H), 7.26 (dd, J=1.5, 9.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.16 (s, 2H)。
(7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール
MeOH(50mL)中、7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド(0.80g、4.7mmol)の溶液に、0℃で、NaBH4(0.36g、9.4mmol)を少しずつ添加した。混合物を、この温度で30分間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をEtOAc中に溶解した。EtOAc層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固して、(7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノールを得て(0.80g、98%)、それを次工程に直接用いた。
6−クロロメチル−4−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール
SOCl2(20mL)に、0℃で、(7−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノール(0.80g、4.7mmol)を少しずつ添加した。混合物を、1時間かけて室温まで温め、次いで、1時間、加熱還流した。過剰なSOCl2を減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それを飽和NaHCO3水溶液でpH〜7まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、6−クロロメチル−4−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソールを得て(0.80g、92%)、それを次工程に直接用いた。
2−(7−フルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリル
DMSO(20mL)中、6−クロロメチル−4−フルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール(0.80g、4.3mmol)およびNaCN(417mg、8.51mmol)の混合物を、30℃で1時間撹拌し、次いで、水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、2−(7−フルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルを得た(530mg、70%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.68−6.64 (m, 2H), 6.05 (s, 2H), 3.65 (s, 2H). 13 C−NMR δ 151.1, 146.2, 134.1, 124.2, 117.5, 110.4, 104.8, 102.8, 23.3。
実施例21:1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
メチル 1−フェニルシクロプロパンカルボキシレート
CH3OH(200mL)中、1−フェニルシクロプロパンカルボン酸(25g、0.15mol)の溶液に、室温で、TsOH(3g、0.1mol)を添加した。混合物を一晩還流した。溶媒を減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをEtOAc中に溶解した。EtOAc層を飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、メチル 1−フェニルシクロプロパンカルボキシレートを得て(26g、96%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37−7.26 (m, 5H), 3.63 (s, 3H), 1.63−1.60 (m, 2H), 1.22−1.19 (m, 2H)。
メチル 1−(4−ニトロフェニル)シクロプロパンカルボキシレート
H2SO4/CH2Cl2(40mL/40mL)中、1−フェニルシクロプロパンカルボキシレート(20.62g、0.14mol)の溶液に、0℃で、KNO3(12.8g、0.13mol)を少しずつ添加した。混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。氷水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(100mL×3)。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、メチル 1−(4−ニトロフェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得て(21g、68%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 8.18(dd, J=2.1, 6.9 Hz, 2H), 7.51(dd, J=2.1, 6.9 Hz, 2H), 3.64(s, 3H), 1.72−1.69(m, 2H), 1.25−1.22(m, 2H)。
メチル 1−(4−アミノフェニル)シクロプロパンカルボキシレート
MeOH(400mL)中、メチル 1−(4−ニトロフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(20g、0.09mol)の溶液に、窒素雰囲気下で、Ni(2g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)により精製して、メチル 1−(4−アミノフェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(11.38g、66%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.16 (d, J=8.1 Hz, 2H), 6.86 (d, J=7.8 Hz, 2H), 4.31 (br, 2H), 3.61 (s, 3H), 1.55−1.50 (m, 2H), 1.30−1.12 (m, 2H)。
メチル 1−(4−アミノ−3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボキシレート
アセトニトリル(200mL)中、メチル 1−(4−アミノフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(10.38g、0.05mol)の溶液に、室温で、NBS(9.3g、0.05mol)を添加した。混合物を一晩撹拌した。水(200mL)をてんかした。有機層を分離し、そして水層をEtOAcで抽出した(80mL×3)。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、メチル 1−(4−アミノ−3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得て(10.6g、78%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.38 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.08 (dd, J=1.6, 8.4 Hz, 1H), 6.70 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.62 (s, 3H), 1.56−1.54 (m, 2H), 1.14−1.11(m, 2H)。
メチル 1−(4−アミノ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート
Et3N(100mL)中、メチル 1−(4−アミノ−3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(8g、0.03mol)の脱気溶液に、N2下、エチニル−トリメチル−シラン(30g、0.3mol)、DMAP(5%mol)およびPd(PPh3)2Cl2(5%mol)を添加した。混合物を、70℃で一晩還流した。不溶性固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(100mL×3)。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、メチル 1−(4−アミノ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(4.8g、56%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.27 (s, 1H), 7.10 (dd, J=2.1, 8.4 Hz, 1H), 6.64 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 1.55−1.51 (m, 2H), 1.12−1.09 (m, 2H), 0.24 (s, 9H)。
メチル 1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート
DMF(20mL)中、メチル 1−(4−アミノ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(4.69g、0.02mol)の脱気溶液に、N2下で、室温にて、CuI(1.5g、0.008mol)を添加した。混合物を、室温で3時間撹拌した。不溶性固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(50mL×3)。濾液を減圧下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、メチル 1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(2.2g、51%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.61 (s, 1H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.23−7.18 (m, 2H), 6.52−6.51 (m, 1H) 3.62 (s, 3H), 1.65−1.62 (m, 2H), 1.29−1.23(m, 2H)。
1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
CH3OH(50mL)および水(20mL)中、メチル 1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート(1.74g、8mmol)の溶液に、LiOH(1.7g、0.04mol)を添加した。混合物を、45℃で3時間加熱した。水を添加し、混合物を、濃HClでpH〜3まで酸性にし、その後、EtOAcで抽出した(20mL×3)。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、1−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(1.4g、87%)。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) 7.43 (s, 1H), 7.30−7.26 (m, 2H), 7.04 (dd, J=1.5, 8.4 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 1.45−1.41 (m, 2H), 1.14−1.10 (m, 2H)。
実施例22:1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−[4−(2−tert−ブトキシカルボニル−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
アクリル酸tert−ブチルエステル(50mL)中、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(7.0g、3.6mmol)の溶液に、室温で、Na(42mg、1.8mmol)を添加した。混合物を、110℃で1時間加熱した。室温まで冷却後、得られた混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1)により精製して、1−[4−(2−tert−ブトキシカルボニル−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(6.3g、54%)および未反応の出発物質(3.0g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.24 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.84 (d, J=8.7 Hz, 2H), 4.20 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.62 (s, 3H), 2.69 (t, J=6.6 Hz, 2H), 1.59−1.56 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.17−1.42 (m, 2H)。
1−[4−(2−カルボキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
HCl(20%、200mL)中、1−[4−(2−tert−ブトキシカルボニル−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(6.3g、20mmol)の溶液を、110℃で1時間、加熱した。室温まで冷却後、得られた混合物を濾過した。固体を水で洗浄し、真空下で乾燥させて、1−[4−(2−カルボキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(5.0g、96%)。1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 7.23−7.19 (m, 2H), 6.85−6.81 (m, 2H), 4.13 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.51 (s, 3H), 2.66 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.43−1.39 (m, 2H), 1.14−1.10 (m, 2H)。
1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
CH2Cl2(50mL)中、1−[4−(2−カルボキシ−エトキシ)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(5.0g、20mmol)の溶液に、0℃で、塩化オキサリル(4.8g、38mmol)および2滴のDMFを添加した。混合物を、0〜5℃で1時間撹拌し、次いで、真空下で蒸発させた。得られた混合物に、0℃で、CH2Cl2(50mL)を添加し、0〜5℃で1時間撹拌を継続した。反応を水でゆっくりクエンチし、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1−2:1)により精製して、1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸(830mg、19%)およびメチル 1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボキシレート(1.8g、38%)を得た。1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパン−カルボン酸:1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.33 (br s, 1H), 7.62 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.50 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.50 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.75 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.44−1.38 (m, 2H), 1.10−1.07 (m, 2 H). MS (ESI) m/z (M+H+) 231.4。1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボキシレート: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.55−4.52 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 2.80 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.62−1.56 (m, 2H), 1.18−1.15 (m, 2 H)。
実施例23:1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(20mL)および水(20mL)中、メチル 1−(4−オキソクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボキシレート(1.0g、4.1mmol)の溶液に、室温で、LiOH・H2O(0.70g、16mmol)を少しずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、その後、MeOHを、真空下で蒸発により除去した。水およびEt2Oを残渣に添加し、水層を分離し、HClで酸性化して、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(480mg、44%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.16 (s, 1H), 7.73 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 1H), 3.83−3.80 (m, 2H), 3.39 (s, 3H), 3.28−3.25 (m, 2H), 1.71−1.68 (m, 2H), 1.25−1.22 (m, 2 H). MS (ESI) m/z (M+H+) 263.1。
実施例24:1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−クロマン−6−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
トリフルオロ酢酸(20mL)に、0℃で、N2雰囲気下、NaBH4(0.70g、130mmol)を少しずつ添加した。5分間撹拌後、1−(4−オキソ−クロマン−6−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.6g、6.5mmol)の溶液を15℃で添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌し、その後、水でゆっくりクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−クロマン−6−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(1.4g、92%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.07−7.00 (m, 2H), 6.73 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.17 (t, J=5.1 Hz, 2H), 3.62 (s, 3H), 2.79−2.75 (m, 2H), 2.05−1.96 (m, 2H), 1.57−1.54 (m, 2H), 1.16−1.13 (m, 2 H)。
1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(20mL)および水(20mL)中、1−クロマン−6−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.4g、60mmol)の溶液に、室温で、LiOH・H2O(1.0g、240mmol)を少しずつ添加した。混合物を、室温で一晩撹拌し、その後、MeOHを、真空下で蒸発により除去した。水およびEt2Oを添加し、水層を分離し、HClで酸性化して、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(4−ヒドロキシ−4−メトキシクロマン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(1.0g、76%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.10 (br s, 1H), 6.95 (d, J=2.4 Hz, 2H), 6.61−6.59 (m, 1H), 4.09−4.06 (m, 2H), 2.70−2.67 (m, 2H), 1.88−1.86 (m, 2H), 1.37−1.35 (m, 2H), 1.04−1.01 (m, 2 H). MS (ESI) m/z (M+H+) 217.4。
実施例25:1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
CS2(500mL)中、AlCl3(58g、440mmol)の撹拌懸濁液に、室温で、塩化アセチル(7.4g、95mmol)を添加した。5分間撹拌後、メチル 1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(15g、73mmol)を添加した。反応混合物を2時間加熱還流し、その後、氷水を、室温で、混合物に注意深く添加した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(150mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、1−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(15g、81%)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 12.28 (s, 1H), 7.67 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 1.65−1.62 (m, 2H), 1.18−1.16(m, 2H)。
1−[4−ヒドロキシ−3−(1−ヒドロキシイミノ−エチル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
EtOH(500mL)中、1−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(14.6g、58.8mmol)の撹拌溶液に、室温で、塩酸ヒドロキシルアミン(9.00g、129mmol)および酢酸ナトリウム(11.6g、141mmol)を添加した。得られた混合物を、一晩、加熱還流した。真空下でEtOHを除去後、水(200mL)およびEtOAc(200mL)を添加した。有機層を分離し、そして水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−[4−ヒドロキシ−3−(1−ヒドロキシイミノ−エチル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得て(14.5g、98%)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 11.09 (s, 1H), 7.39 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.91 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.62−1.59 (m, 2H), 1.18−1.15 (m, 2H)。
(E)−メチル 1−(3−(1−(アセトキシイミノ)エチル)−4−ヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート
Ac2O(250mL)中、1−[4−ヒドロキシ−3−(1−ヒドロキシイミノ−エチル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(10.0g、40.1mmol)の溶液を、45℃で4時間加熱した。Ac2Oを、真空下で蒸発により除去し、その後、水(100mL)およびEtOAc(100mL)を添加した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(100mL×2)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、(E)−メチル 1−(3−(1−(アセトキシイミノ)エチル)−4−ヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得て(10.5g、99%)、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。
メチル 1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート
DMF(150mL)中、(E)−メチル 1−(3−(1−(アセトキシイミノ)エチル)−4−ヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(10.5g、39.6mmol)およびピリジン(31.3g、396mmol)の溶液を、125℃で10時間加熱した。冷却した反応混合物を水(250mL)に注ぎ、EtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、メチル 1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(7.5g、82%)。 1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 7.58−7.54 (m, 2H), 7.48 (dd, J=1.5, 8.1 Hz, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 1.71−1.68 (m, 2H), 1.27−1.23 (m, 2H)。
1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
MeOH(20mL)および水(2mL)中、メチル 1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート(1.5g、6.5mmol)の溶液に、室温で、LiOHH2O(0.80g、19mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌し、その後、MeOHを、真空下で蒸発により除去した。水およびEt2Oを添加し、そして水層を分離し、HClで酸性化して、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4により乾燥させ、真空下で蒸発させて、1−(3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(455mg、32%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.40 (br s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.60−7.57 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.52−1.48 (m, 2H), 1.23−1.19 (m, 2 H). MS (ESI) m/z (M+H+) 218.1。
実施例26:1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
MeOH(30mL)中、1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸(4.5g)の溶液に、TsOH(0.25g、1.3mmol)を添加した。50℃で一晩撹拌を継続し、その後、混合物を室温まで冷却した。混合物を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 3:1)により精製して、1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルを得た(2.1g)。1H NMR (DMSO 300 MHz) δ 8.81 (brs, 2H), 6.66 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.53 (dd, J=2.1, 8.1 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 1.38−1.35 (m, 2H), 1.07−1.03 (m, 2H)。
メチル 1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート
トルエン(30mL)中、1−(3,4−ジヒドロキシ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.0g、4.8mmol)の溶液に、TsOH(0.10g、0.50mmol)およびシクロブタノン(0.70g、10mmol)を添加した。反応混合物を2時間加熱還流し、その後、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 15:1)により精製して、メチル 1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(0.6g、50%)。1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 6.78−6.65 (m, 3H), 3.62 (s, 3H), 2.64−2.58 (m, 4H), 1.89−1.78 (m, 2H), 1.56−1.54 (m, 2H), 1.53−1.12(m, 2H)。
1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
THF/H2O(4:1、10mL)中、メチル 1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート(0.60g、2.3mmol)の混合物に、LiOH(0.30g、6.9mmol)を添加した。混合物を60℃で24時間撹拌した。HCl(0.5N)を、0℃で、pH2−3になるまで混合物にゆっくり添加した。混合物をEtOAcで抽出した(10mL×3)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、そして石油エーテルで洗浄して、1−(スピロ[ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−2,1’−シクロブタン]−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得た(330mg、59%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.78−6.65 (m, 3H), 2.65−2.58 (m, 4H), 1.86−1.78 (m, 2H), 1.63−1.60 (m, 2H), 1.26−1.19 (m, 2H)。
実施例27:2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリル
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステル
DMF(1000mL)中、Cs2CO3(270g、1.49mol)の懸濁液に、室温で、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルエステル(54.6g、0.3mol)および1,2-ジブロモエタン(54.3g、0.29mol)を添加した。得られた混合物を、80℃で一晩撹拌し、次いで、氷水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した(200mL×3)。合わせた有機層を水(200mL×3)および塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステルを得た(18g、29%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.53 (dd, J=1.8, 7.2 Hz, 2H), 6.84−6.87 (m, 1H), 4.22−4.34 (m, 6H), 1.35 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−メタノール
THF(20mL)中、LiAlH4(2.8g、74mmol)の懸濁液に、0℃で、N2下、THF(10mL)中、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸エチルエステル(15g、72mmol)の溶液を滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、冷却しながら水(2.8mL)およびNaOH(10%、28mL)を注意深く添加してクエンチした。沈殿した固体を濾取し、そして濾液を蒸発乾固して、(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−メタノールを得た(10.6g)。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 6.73−6.78 (m, 3H), 5.02 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.17−4.20 (m, 4H)。
6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン
SOCl2(10mL)中、(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)メタノール(10.6g)の混合物を、室温で10分間撹拌し、次いで、氷水に注いだ。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層をNaHCO3(飽和溶液)、水および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固して、6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(12g、2工程で88%)を得て、それを次工程に直接用いた。
2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリル
DMSO(50mL)中、6−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(12.5g、67.7mmol)およびNaCN(4.30g、87.8mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水(150mL)に注ぎ、次いで、ジクロロメタンで抽出した(50mL×4)。合わせた有機層を水(50mL×2)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)アセトニトリルを黄色油状物として得た(10.2g、86%)。1H−NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.78−6.86 (m, 3H), 4.25 (s, 4H), 3.63 (s, 2H).
以下の表2は、市販されているか、または上記の3方法のうち1方法で製造されるカルボン酸ブロックのリストを含む:
特定方法:アミノインドールブロックの合成
実施例28:3−メチル−1H−インドール−6−アミン
(3−ニトロ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩
3−ニトロ−フェニルアミン(27.6g、0.2mol)を、H2O(40mL)および37%HCl(40mL)の混合物に溶解した。H2O(60mL)中、NaNO2(13.8g、0.2mol)の溶液を、0℃で該混合物に添加し、次いで、37%HCl(100mL)中、SnCl2.H2O(135.5g、0.6mol)の溶液を、その温度で添加した。0℃で0.5時間撹拌後、不溶性物質を濾過により単離し、水で洗浄して、塩酸(3−ニトロフェニル)ヒドラジンを得た(27.6g、73%)。
N−(3−ニトロ−フェニル)−N’−プロピリデン−ヒドラジン
水酸化ナトリウム溶液(10%、15mL)を、pH6になるまで、エタノール(20mL)中、塩酸(3−ニトロフェニル)ヒドラジン(1.89g、10mmol)の撹拌懸濁液にゆっくり添加した。酢酸(5mL)を該混合物に添加し、その後、プロピオンアルデヒド(0.7g、12mmol)を添加した。室温で3時間撹拌後、混合物を氷水に注ぎ、得られた沈殿を濾過により単離し、水で洗浄し、空気乾燥させて、(E)−1−(3−ニトロフェニル)−2−プロピリデンヒドラジンを得て、それを次工程に直接用いた。
3−メチル−4−ニトロ−1H−インドール3および3−メチル−6−ニトロ−1H−インドール
85%H3PO4(20mL)およびトルエン(20mL)中に溶解した(E)−1−(3−ニトロフェニル)−2−プロピリデンヒドラジンの混合物を、90−100℃で2時間加熱した。冷却後、トルエンを減圧下で除去した。得られた油状物を、10%NaOHでpH8まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(100mLx3)。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−メチル−4−ニトロ−1H−インドールおよび3−メチル−6−ニトロ−1H−インドールの混合物[全量1.5g、86%、塩酸(3−ニトロフェニル)ヒドラジンから2工程]を得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
3−メチル−1H−インドール−6−アミン
エタノール(30mL)中、前記工程からの粗混合物(3g、17mmol)および10%Pd−C(0.5g)を、室温にて、H2(1atm)下で一晩撹拌した。Pd−Cを濾取し、濾液を減圧下で濃縮した。固体残渣をカラムにより精製して、3−メチル−1H−インドール−6−アミンを得た(0.6g、24%)。1H NMR (CDCl3) δ 7.59 (br s. 1H), 7.34 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.57 (m, 1H), 3.57 (brs, 2 H), 2.28 (s, 3 H); MS (ESI) m/e (M+H+) 147.2。
実施例29:3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール
CH2Cl2(100mL)中、5−ニトロ−1H−インドール(6.0g、37mmol)およびAlCl3(24g、0.18mol)の混合物に、0℃で、2−ブロモ−2−メチル−プロパン(8.1g、37mmol)を滴下した。15℃で一晩撹拌後、混合物を氷(100mL)に注いだ。沈殿した塩を濾過により除去し、そして水層をCH2Cl2で抽出した(30mL×3)。合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドールを得た(2.5g、31%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.49 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.31 (brs, 1H), 8.05 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.42 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H)。
3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(30mL)中、3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(2.5g、12mmol)の溶液に、N2保護下、ラネーニッケル(0.2g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、15℃で1時間撹拌した。触媒を濾取し、濾液を真空下で濃縮乾固した。残渣を分取HLPCにより精製して、3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミンを得た(0.43g、19%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.72 (br.s, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.59 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.37 (s, 9H); MS (ESI) m/e (M+H+) 189.1。
実施例30:2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−アミンおよび6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン
AcOH(80mL)およびクロロホルム(25mL)中、3−フルオロ−4−ニトロアニリン(6.5g、42.2mmol)の混合物に、0℃で、Br2(2.15mL、42.2mmol)を滴下した。添加後、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで氷水に注いだ。混合物を、冷却しながら、NaOH水溶液(10%)でpH〜8.0−9.0まで塩基性にし、次いで、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を水(80mL×2)および塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリンを得た(9g、90%)。1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.26 (d, J=8.0, Hz, 1H), 7.07 (brs, 2 H), 6.62 (d, J=9.6 Hz, 1H)。
2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロアニリン
トルエン(100mL)および水(50mL)中、2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン(9.0g、38.4mmol)、3,3−ジメチル−ブト−1−イン(9.95g、121mmol)、CuI(0.5g、2.6mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(3.4g、4.86mmol)およびEt3N(14mL、6.9mmol)の混合物を、70℃で4時間加熱した。水層を分離し、そして有機層を水(80mL×2)および塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固した。残渣をエーテルで再結晶させて、2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロアニリンを得た(4.2g、46%)。1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.84 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.84 (brs, 2 H), 6.54 (d, J=14.4 Hz, 1H), 1.29 (s, 9 H)。
N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)ブチルアミド
ジクロロメタン(50mL)およびEt3N(10.3mL、71.2mmol)中、2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロアニリン(4.2g、17.8mmol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(1.9g、17.8mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水に注いだ。水層を分離し、そして有機層を水(50mL×2)および塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固した。残渣をエーテルで洗浄して、N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)ブチルアミド(3.5g、67%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。
2−tert−ブチル−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(25mL)中、N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)ブチルアミド(3.0g、9.8mmol)およびTBAF(4.5g、17.2mmol)の混合物を、100℃で一晩、加熱した。混合物を水に注ぎ、次いでEtOAcで抽出した(80mL×3)。合わせた抽出物を、水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1)により精製して、2−tert−ブチル−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール化合物を得た(1.5g、65%)。1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 8.30(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.12(d, J=11.6 Hz, 1H), 6.35(d, J=1.2 Hz, 1H), 1.40(s, 9H)。
2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−アミン
MeOH(20mL)中、2−tert−ブチル−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(1.5g、6.36mmol)およびNi(0.5g)の懸濁液を、H2雰囲気(1atm)下、室温で3時間、撹拌した。触媒を濾取し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残渣をエーテル中で再結晶させて、2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−アミンを得た(520mg、38%)。1H−NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 10.46 (brs, 1H), 6.90 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.37 (brs, 2 H), 1.29 (s, 9 H); MS (ESI) m/e 206.6。
6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(10mL)中、N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)ブチルアミド(500mg、1.63mmol)およびt−BuOK(0.37g、3.26mmol)の溶液を、70℃で2時間加熱した。混合物を水に注ぎ、次いでEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた抽出物を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドールを得た(100mg、21%)。1H−NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 11.35 (brs, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 1.34 (s, 9H), 1.30 (s, 9H)。
6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(15mL)中、6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(100mg、0.36mmol)およびラネーNi(0.5g)の懸濁液を、H2雰囲気(1atm)下、室温で2.5時間撹拌した。触媒を濾取し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残渣を、エーテル中で再結晶し、6−tert−ブトキシ−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン(30mg、32%)を得た。1H−NMR (300 MHz, MeOD) 6.98 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.94 (d, J=0.6 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.36 (s, 9H); MS (ESI) m/e 205.0。
実施例31:1−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
N−tert−ブチル−4−ニトロアニリン
DMSO(5mL)中、1−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼン(1g、7.1mmol)およびtert−ブチルアミン(1.5g、21mmol)の溶液を、75℃で一晩撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAcで抽出した(7mL×3)。合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 30:1)により精製して、N−tert−ブチル−4−ニトロアニリン(1g、73%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.03−8.00 (m, 2H), 6.61−6.57 (m, 2H), 4.67 (brs, 1H), 1.42 (s, 9 H)。
(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−tert−ブチル−アミン
AcOH(5mL)中、N−tert−ブチル−4−ニトロアニリン(1g、5.1mmol)の溶液に、15℃で、Br2(0.86g、54mmol)を滴下した。添加後、混合物を30℃で30分間撹拌し、次いで濾過した。濾過ケーキを、NaHCO3水溶液でpH8−9まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(10mL×3)。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−tert−ブチル−アミンを得た(0.6g、43%)。1H−NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.37 (dd, J=2.4 Hz, 1H), 8.07 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.86 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.19 (brs, 1H), 1.48 (s, 9 H)。
tert−ブチル−(4−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−アミン
Et3N(10mL)中、(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−tert−ブチル−アミン(0.6g、2.2mmol)の溶液に、N2保護下、Pd(PPh3)2Cl2(70mg、0.1mmol)、CuI(20.9mg、0.1mmol)およびエチニル−トリメチル−シラン(0.32g、3.3mmol)を連続して添加した。反応混合物を70℃で一晩加熱した。溶媒を真空下で除去し、残渣をEtOAcで洗浄した(10mL×3)。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1)により精製して、tert−ブチル−(4−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−アミン(100mg、16%)を得た。1H−NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.20 (d, J=2.4, Hz, 1H), 8.04 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.79 (d, J=9.6 Hz, 1H), 5.62 (brs, 1H), 1.41 (s, 9H), 0.28 (s, 9 H)。
1−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(2mL)中、tert−ブチル−(4−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−アミン(10mg、0.035mmol)の溶液に、N2保護下で、CuI(13mg、0.07mmol)を添加した。反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この時、EtOAc(4mL)を混合物に添加した。混合物を濾過し、濾液を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、1−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(7mg、93%)を得た。1H−NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.57 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.06 (dd, J=2.4, 9.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.43 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.63 (d, J=3.3 Hz, 1H), 1.76 (s, 9 H)。
1−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(100mL)中、1−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(6.5g、0.030mol)の溶液に、N2保護下で、ラネーニッケル(0.65g、10%)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、30℃で1時間撹拌した。触媒を濾取し、濾液を真空下で濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 1:2)により精製して、1−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン(2.5g、45%)を得た。1H−NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.44 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=3.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 6.26 (d, J=3.2 Hz, 1H), 1.67 (s, 9H). MS (ESI) m/e (M+H+) 189.2。
実施例32:2−tert−ブチル−1−メチル−1H−インドール−5−アミン
(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン
AcOH(150mL)およびCHCl3(50mL)中、メチル−(4−ニトロ−フェニル)−アミン(15.2g、0.1mol)の溶液に、5℃で、Br2(16.0g、0.1mol)を滴下した。混合物を10℃で1時間撹拌し、次いで飽和NaHCO3水溶液で塩基性にした。得られた混合物をEtOAcで抽出し(100mL×3)、合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン(23.0g、99%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.37 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.13 (dd, J=2.4, 9.0 Hz, 1H), 6.58 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.17 (brs, 1H), 3.01 (d, J=5.4 Hz, 3H)。
[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−4−ニトロ−フェニル]−メチル−アミン
トルエン(200mL)および水(100mL)中、(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン(22.5g、97.4mmol)の溶液に、N2保護下で、Et3N(19.7g、195mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(6.8g、9.7mmol)、CuI(0.7g、3.9mmol)および3,3−ジメチル−ブト−1−イン(16.0g、195mmol)を連続して添加した。混合物を70℃で3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−4−ニトロ−フェニル]−メチル−アミン(20.1g、94%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.08 (dd, J=2.8, 9.2 Hz, 1H), 6.50 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.30 (brs, 1H), 3.00 (s, 3H), 1.35 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−1−メチル−5−ニトロ−1H−インドール
THF(50mL)中、[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−4−ニトロ−フェニル]−メチル−アミン(5.0g、22.9mmol)およびTBAF(23.9g、91.6mmol)の溶液を、一晩、加熱還流した。溶媒を、真空下で蒸発により除去し、残渣を塩水(100mL)およびEtOAc(100mL)に溶解した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−tert−ブチル−1−メチル−5−ニトロ−1H−インドール(5.0g、99%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.47 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.07 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.26−7.28 (m, 1H), 6.47 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−1−メチル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(30mL)中、2−tert−ブチル−1−メチル−5−ニトロ−1H−インドール(3.00g、13.7mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、ラネーNi(0.3g)を添加した。混合物を、室温で一晩、水素雰囲気(1atm)下で撹拌した。混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。粗残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(P.E/EtOAc 20:1)により精製して、2−tert−ブチル−1−メチル−1H−インドール−5−アミン(1.7g、66%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.09 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.89−6.9 (m, 1H), 6.66 (dd, J=2.4, 8.7 Hz, 1H), 6.14 (d, J=0.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.40 (brs, 2H), 1.45 (s, 9H); MS (ESI) m/e (M+H+) 203.1。
実施例33:2−シクロプロピル−1H−インドール−5−アミン
2−ブロモ−4−ニトロアニリン
HOAc(150mL)中、4−ニトロ−アニリン(25g、0.18mol)の溶液に、室温で、液体Br2(30g、0.19mol)を滴下した。混合物を2時間撹拌した。固体を濾過により集め、水(100mL)に注ぎ、それを飽和NaHCO3水溶液でpH7まで塩基性にし、EtOAcで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、2−ブロモ−4−ニトロアニリン(30g、80%)を得て、それを次工程に直接用いた。
2−(シクロプロピルエチニル)−4−ニトロアニリン
トリエチルアミン(20mL)中、2−ブロモ−4−ニトロアニリン(2.17g、0.01mmol)、エチニル−シクロプロパン(1g、15mmol)およびCuI(10mg、0.05mmol)の脱酸素化溶液に、N2下で、Pd(PPh3)2Cl2(210mg、0.3mmol)を添加した。混合物を70℃で加熱し、24時間撹拌した。固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(50mL×3)。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、2−(シクロプロピルエチニル)−4−ニトロアニリンを得た(470mg、23%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.14 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.97 (dd, J=2.7, 9.0 Hz, 1H), 6.63 (d, J=9.0 Hz, 1H), 4.81 (brs, 2H), 1.55−1.46 (m, 1H), 0.98−0.90 (m, 2H), 0.89−0.84 (m, 2H)。
N−(2−(シクロプロピルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド
CH2Cl2(60mL)中、2−(シクロプロピルエチニル)−4−ニトロアニリン(3.2g、15.8mmol)およびピリジン(2.47g、31.7mmol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(2.54g、23.8mmol)を添加した。混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。得られた混合物を氷水に注いだ。有機層を分離した。水層をCH2Cl2で抽出した(30mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、N−(2−(シクロプロピルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド(3.3g、76%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.22 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.18 (brs, 1H), 8.13 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 2.46 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.83−1.76 (m, 2H), 1.59−1.53 (m, 1H), 1.06 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.03−1.01 (m, 2H), 0.91−0.87 (m, 2H)。
2−シクロプロピル−5−ニトロ−1H−インドール
THF(100mL)中、N−(2−(シクロプロピルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド(3.3g、0.01mol)およびTBAF(9.5g、0.04mol)の混合物を、24時間、加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、氷水に注いだ。混合物をCH2Cl2で抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、2−シクロプロピル−5−ニトロ−1H−インドールを得た(1.3g、64%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.44 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.40 (brs, 1H), 8.03 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.29 (d, J=0.8 Hz, 1H), 2.02−1.96 (m, 1H) 1.07−1.02 (m, 2H), 0.85−0.81(m, 2H)。
2−シクロプロピル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(30mL)中、2−シクロプロピル−5−ニトロ−1H−インドール(1.3g、6.4mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で、ラネーニッケル(0.3g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、2−シクロプロピル−1H−インドール−5−アミン(510mg、56%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.89 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.33 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 4.33 (brs, 2H), 1.91−1.87 (m, 1H), 0.90−0.85(m, 2H), 0.70−0.66 (m, 2H); MS (ESI) m/e (M+H+) 173.2。
実施例34:3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール
CH2Cl2(100mL)中、5−ニトロ−1H−インドール(6g、36.8mmol)およびAlCl3(24g、0.18mol)の混合物に、0℃で、2−ブロモ−2−メチル−プロパン(8.1g、36.8mmol)を滴下した。15℃で一晩撹拌後、反応混合物を氷(100mL)に注いだ。沈殿した塩を濾過により除去し、水層をCH2Cl2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 20:1)により精製して、3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(2.5g、31%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.49 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.31 (brs, 1H), 8.05 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.42 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H)。
3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(30mL)中、3−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(2.5g、11.6mmol)の溶液に、N2保護下で、ラネーニッケル(0.2g)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、15℃で1時間撹拌した。触媒を濾取し、濾液を真空下で濃縮乾固した。残渣を分取HLPCにより精製して、3−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン(0.43g、19%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.72 (brs, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.59 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.37 (s, 9H); MS (ESI) m/e (M+H+) 189.1。
実施例35:2−フェニル−1H−インドール−5−アミン
2−ブロモ−4−ニトロアニリン
AcOH(500mL)中、4−ニトロアニリン(50g、0.36mol)の溶液に、5℃で、液体Br2(60g、0.38mol)を滴下した。混合物をその温度で30分間撹拌した。不溶性固体を濾過により集め、EtOAc(200mL)中に注いだ。混合物を飽和NaHCO3水溶液でpH7まで塩基性にした。有機層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、2−ブロモ−4−ニトロアニリン(56g、72%)を得て、それを次工程に直接用いた。
4−ニトロ−2−(フェニルエチニル)アニリン
トリエチルアミン(20mL)中、2−ブロモ−4−ニトロアニリン(2.17g、0.01mmol)、エチニル−ベンゼン(1.53g、0.015mol)およびCuI(10mg、0.05mmol)の脱酸素化溶液に、N2下で、Pd(PPh3)2Cl2(210mg、0.2mmol)を添加した。混合物を、70℃で加熱しながら、24時間撹拌した。固体を濾取し、EtOAc(50mL×3)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、4−ニトロ−2−(フェニルエチニル)アニリンを得た(340mg、14%)。1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 8.37−8.29(m, 1H), 8.08−8.00(m, 1H), 7.56−7.51(m, 2H), 7.41−7.37(m, 3H), 6.72(m, 1H), 4.95(brs, 2H)。
N−(2−(フェニルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド
CH2Cl2(100mL)中、4−ニトロ−2−(フェニルエチニル)アニリン(17g、0.07mmol)およびピリジン(11.1g、0.14mol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(11.5g、0.1mol)を添加した。混合物を室温まで温めながら、3時間撹拌した。得られた混合物を氷水に注いだ。有機層を分離した。水層をCH2Cl2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、N−(2−(フェニルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド(12g、55%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.69 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.39 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.25−8.20 (m, 2H), 7.58−7.55 (m, 2H), 7.45−7.42 (m, 3H), 2.49 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.85−1.79 (m, 2H), 1.06 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
5−ニトロ−2−フェニル−1H−インドール
THF(30mL)中、N−(2−(フェニルエチニル)フェニル)−4−ニトロブチルアミド(5.0g、0.020mol)およびTBAF(12.7g、0.050mol)の混合物を、24時間、加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、氷水に注いだ。混合物をCH2Cl2(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、5−ニトロ−2−フェニル−1H−インドール(3.3g、69%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.67 (s, 1H), 8.06 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.54 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.45 (t, J=7.6 Hz, 2H), 7.36 (t, J=7.6 Hz, 1H). 6.95 (s, 1H)。
2−フェニル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(30mL)中、5−ニトロ−2−フェニル−1H−インドール(2.83g、0.01mol)の溶液に、窒素雰囲気下、ラネーNi(510mg)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下で、室温で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、2−フェニル−1H−インドール−5−アミン(1.6g、77%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.76 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.39 (t, J=7.6 Hz, 2H), 7.24 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.07 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.64 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.48 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 4.48 (brs, 2H); MS (ESI) m/e (M+H+) 209.0。
実施例36:2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール−5−アミン
2−ブロモ−3−フルオロアニリン
CH3OH(50mL)中、2−ブロモ−1−フルオロ−3−ニトロベンゼン(1.0g、5.0mmol)の溶液に、0℃で、NiCl2(2.2g、10mmol)およびNaBH4(0.50g、14mmol)を添加した。添加後、混合物を5分間撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−ブロモ−3−フルオロアニリン(600mg、70%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.07−7.02 (m, 1H), 6.55−6.49(m, 1H), 4.22 (br s, 2H)。
N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)ブチルアミド
CH2Cl2(50mL)中、2−ブロモ−3−フルオロアニリン(2.0g、11mmol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(1.3g、13mmol)およびピリジン(1.7g、21mmol)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物をCH2Cl2(50mL×3)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)ブチルアミド(2.0g、73%)を得て、それを次工程に直接用いた。
N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−3−フルオロフェニル)ブチルアミド
Et3N(100mL)中、N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)ブチルアミド(2.0g、7.0mmol)の溶液に、室温で、N2下、4,4−ジメチルペント−2−イン(6.0g、60mmol)、CuI(70mg、3.8mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(500mg)を連続して添加した。混合物を80℃で一晩加熱した。冷却した混合物を濾過し、濾液をEtOAc(40mL×3)で抽出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAc)により精製して、N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−3−フルオロフェニル)ブチルアミド(1.1g、55%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (d, J=7.6, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.21 (m, 1H), 6.77 (t, J=7.6 Hz, 1H), 2.39 (t, J=7.6 Hz, 2H), 1.82−1.75 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.12 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール
DMF(100mL)中、N−(2−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−3−フルオロフェニル)ブチルアミド(6.0g、20mmol)の溶液に、室温で、t−BuOK(5.0g、50mmol)を添加した。混合物を90℃で一晩加熱し、その後、水に注ぎ、EtOAcで抽出した(100mL×3)。有機層を飽和NaClおよび水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール(5.8g、97%)を得た。1H NMR(400 MHz, CDCl3) δ 8.17(br s, 1H), 7.11(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.05−6.99(m, 1H), 6.76−6.71(m, 1H), 6.34(m, 1H), 1.41(s, 9H)。
2−tert−ブチル−4−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
H2SO4(30mL)中、2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール(2.5g、10mmol)の溶液に、0℃で、KNO3(1.3g、10mmol)を添加した。混合物を−10℃で0.5時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した(100mL×3)。有機層を飽和NaClおよび水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAc)により精製して、2−tert−ブチル−4−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(900mg、73%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 (br s, 1H), 7.86 (dd, J=7.6, 8.8 Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.52 (dd, J=0.4, 2.0 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール−5−アミン
メタノール(50mL)中、2−tert−ブチル−4−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(2.1g、9.0mmol)の溶液に、0℃で、NiCl2(4.2g、18mmol)およびNaBH4(1.0g、27mmol)を添加した。添加後、混合物を5分間撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(30mL×3)。有機層を飽和NaClおよび水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−インドール−5−アミン(900mg、50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.80 (brs, 1H), 6.91 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.64 (dd, J=0.9, 2.4 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 1.38 (s, 9H)。
実施例37:2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−アミン
2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−アミン
6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール(0.100g、0.462mmol)を、磁性スターラーバーおよび2mLのエタノールを含む、40mLシンチレーションバイアル中に溶解した。塩化錫(II)二水和物(1.04g、4.62mmol)を反応混合物に添加し、得られた懸濁液を70℃で16時間加熱した。次いで、粗反応混合物を、15mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、等量の酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発乾固させて、2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−アミン(82mg、95%)を得て、それをさらなる精製なしに用いた。
実施例38:2−tert−ブチル−7−フルオロ−1H−インドール−5−アミン
2−ブロモ−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン
AcOH(50mL)中、2−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン(12g、77mmol)の溶液に、0℃で、Br2(3.9mL、77mmol)を滴下した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液で塩基性にし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−ブロモ−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン(18g、97%)を得た。1H NMR(400 MHz, CDCl3) δ 8.22(m, 1H), 7.90(dd, J=2.4, 10.8 Hz, 1H), 4.88(brs, 2H)。
2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン
乾燥Et3N(100mL)中、2−ブロモ−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン(11g、47mmol)の溶液に、N2保護下、CuI(445mg、5%mol)、Pd(PPh3)2Cl2(550mg、5%mol)および3,3−ジメチル−ブト−1−イン(9.6g、120mmol)を添加した。混合物を80℃で10時間撹拌した。反応混合物を濾過し、氷(100g)に注ぎ、EtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン(4.0g、36%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.84 (dd, J=2.4, 10.8 Hz, 1H), 4.85 (brs, 2H), 1.36 (s, 9H)。
N−[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミド
無水CH2Cl2(30mL)中、2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニルアミン(4.0g、17mmol)およびピリジン(2.7g、34mmol)の溶液に、0℃で塩化ブチリル(1.8g、17mmol)を滴下した。0℃で5時間撹拌後、反応混合物を氷(50g)に注ぎ、CH2Cl2で抽出した(30mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、N−[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミド(3.2g、62%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.10 (dd, J=1.5, 2.7 Hz, 1H), 7.95 (dd, J=2.4, 9.6 Hz, 1H), 7.22 (brs, 1H), 2.45 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.82 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.06 (t, J=7.5 Hz, 3H)。
2−tert−ブチル−7−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(20mL)中、N−[2−(3,3−ジメチル−ブト−1−イニル)−6−フルオロ−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミド(3.2g、10mmol)の溶液に、室温で、t−BuOK(2.3g、21mmol)を添加した。混合物を120℃で2時間加熱し、その後、室温まで冷却した。水(50mL)を反応混合物に添加し、得られた混合物をCH2Cl2で抽出した(30mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−tert−ブチル−7−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(2.0g、81%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.95 (brs, 1H), 8.30 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.74 (dd, J=1.8, 11.1 Hz, 1H), 6.43 (dd, J=2.4, 3.3 Hz, 1H), 1.43 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−7−フルオロ−1H−インドール−5−アミン
MeOH(20mL)中、2−tert−ブチル−7−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(2.0g、8.5mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で、Ni(0.3g)を添加した。反応混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 100:1)により精製して、2−tert−ブチル−7−フルオロ−1H−インドール−5−アミン(550mg、24%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.87 (brs, 1H), 6.64 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.37 (dd, J=1.8, 12.3 Hz, 1H), 6.11 (dd, J=2.4, 3.6 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H). MS (ESI) m/z (M+H+) 207。
実施例39:5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボニトリル
2−アミノ−3−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−ニトロベンゾニトリル
乾燥Et3N(60mL)中、2−アミノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル(2.4g、10mmol)の撹拌溶液に、室温で、CuI(380mg、5%mol)およびPd(PPh3)2Cl2(470mg、5%mol)を添加した。3,3−ジメチル−ブト−1−イン(2.1g、25mmol)を、室温で混合物に滴下した。反応混合物を80℃で10時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を氷(60g)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去して、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、2−10%EtOAc)により精製して、2−アミノ−3−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−ニトロベンゾニトリル(1.7g、71%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.28 (d, J=2.7 Hz, 1H), 8.27 (d, J=2.7 Hz, 1H), 5.56 (br s, 2H), 1.37 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボニトリル
THF(35mL)中、2−アミノ−3−(3,3−ジメチルブト−1−イニル)−5−ニトロベンゾニトリル(1.7g、7.0mmol)の溶液に、室温で、TBAF(9.5g、28mmol)を添加した。混合物を一晩加熱還流した。反応混合物を冷却し、THFを減圧下で除去した。水(50ml)を残渣に添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させて、0.87gの粗生成物2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボニトリルを得て、それをさらなる精製なしに次工程に直接用いた。
5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボニトリル
MeOH(10mL)中、粗生成物2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボニトリル(0.87g、3.6mmol)の溶液に、−5℃で、NiCl2.6H2O(1.8g、7.2mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いでNaBH4(0.48g、14.32mmol)を0℃で反応混合物に添加した。5分後、反応混合物を水でクエンチし、濾過し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、5−20%EtOAc)により精製して、5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボニトリル(470mg、2工程で32%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.25 (s, 1H), 7.06 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.14 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.57 (br s, 2H), 1.38 (s, 9H). MS (ESI) m/z: 214 (M+H+)。
実施例40:メチル 5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート
2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボン酸
2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボニトリル(4.6g、19mmol)を、EtOH(10%、100mL)中、KOHの溶液に添加し、混合物を一晩加熱還流した。溶液を蒸発させてアルコールを除去し、少量の水を添加し、次いで混合物を希塩酸で酸性にした。冷蔵庫に立てておくと、橙色−黄色固体が沈殿し、それをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、15%EtOAc)により精製して、2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボン酸(4.0g、77%)を得た。1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.79 (brs, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.45(s, 1H), 6.57 (s, 1H), 1.39 (s, 9H)。
メチル 2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボキシレート
SOCl2(3.6g、30mol)を、0℃で、2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボン酸(4.0g、15mol)およびメタノール(30mL)の溶液に滴下した。混合物を80℃で12時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、5%EtOAc)により精製して、メチル 2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボキシレート(2.95g、70%)を得た。1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 9.99 (brs, 1H), 8.70 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.65 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.50 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 1.44(s, 9H)。
メチル 5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート
CH3OH(50mL)中、2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボキシレート(2.0g、7.2mmol)およびラネーニッケル(200mg)の溶液を、H2雰囲気下、室温で5時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で蒸発させて、メチル 5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート(1.2g、68%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 9.34 (brs, 1H), 7.24 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.12 (d, J=1.6 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.45 (s, 9H)。
実施例41:(5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−イル)メタノール
(2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−イル)メタノール
メチル 2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−カルボキシレート(6.15g、22.3mmol)およびジクロロメタン(30ml)の溶液に、78℃で、DIBAL−H(1.0M、20mL、20mmol)を添加した。混合物を1時間撹拌し、その後、水(10mL)をゆっくり添加した。得られた混合物をEtOAc(120mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、(2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−イル)メタノール(4.0g、73%)を得て、それを次工程に直接用いた。
(5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−イル)メタノール
(2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−7−イル)メタノール(4.0g、16mmol)およびラネーニッケル(400mg)の混合物を、CH3OH(100mL)中、H2下、室温で5時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液をを、真空下で蒸発させて、(5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−イル)メタノール(3.4g、80%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.53 (br s, 1H), 6.80 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.38 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 1.37 (s, 9H)。
実施例42:2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−インドール−5−アミン
トリメチル−(1−メチル−シクロプロピルエチニル)−シラン
エーテル(20mL)中、シクロプロピルエチニル−トリメチル−シラン(3.0g、22mmol)の溶液に、0℃で、n−BuLi(8.6mL、21.7mol、ヘキサン中、2.5M溶液)を滴下した。反応混合物を、環境温度で24時間撹拌し、その後、硫化ジメチル(6.85g、54.3mmol)を−10℃で滴下した。得られた溶液を10℃で30分間撹拌し、次いで20℃で30分間撹拌した。反応を、飽和NH4Cl水溶液および25%アンモニア水溶液の混合物(1:3、100mL)の添加によりクエンチした。次いで、混合物を、環境温度で1時間撹拌した。水層をジエチルエーテルで抽出し(3×50mL)、そして合わせた有機層を、5%塩酸水溶液(100mL)、5%NaHCO3水溶液(100mL)、および水(100mL)で連続して洗浄した。有機層を無水NaSO4で乾燥させ、環境気圧で濃縮した。減圧下で分留後、トリメチル−(1−メチル−シクロプロピルエチニル)−シラン(1.7g、52%)を無色液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.25 (s, 3H), 0.92−0.86 (m, 2H), 0.58−0.56 (m, 2H), 0.15 (s, 9H)。
1−エチニル−1−メチル−シクロプロパン
THF(250mL)中、トリメチル−(1−メチル−シクロプロピルエチニル)−シラン(20g、0.13mol)の溶液に、TBAF(69g、0.26mol)を添加した。混合物を20℃で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、有機層を分離した。水層をTHFで抽出した(50mL)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、環境気圧下で蒸留して、1−エチニル−1−メチル−シクロプロパン(7.0g、1/2 THF含有、34%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.82 (s, 1H), 1.26 (s, 3H), 0.90−0.88 (m, 2H), 0.57−0.55 (m, 2H)。
2−ブロモ−4−ニトロアニリン
AcOH(500mL)中、4−ニトロ−フェニルアミン(50g、0.36mol)の溶液に、5℃で、Br2(60g、0.38mol)を添加した。混合物をその温度で30分間撹拌した。不溶性固体を濾過により集め、飽和NaHCO3水溶液でpH7まで塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、化合物 2−ブロモ−4−ニトロアニリンを得て(56g、72%)、それを次工程に直接用いた。
2−((1−メチルシクロプロピル)エチニル)−4−ニトロアニリン
トリエチルアミン(20mL)中、2−ブロモ−4−ニトロアニリン(430mg、2.0mmol)および1−エチニル−1−メチル−シクロプロパン(630mg、8.0mmol)の脱酸素化溶液に、N2下で、CuI(76mg、0.40mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(140mg、0.20mmol)を添加した。混合物を70℃で加熱し、24時間撹拌した。固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(50mL×3)。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、2−((1−メチルシクロプロピル)エチニル)−4−ニトロアニリン(340mg、79%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.15−8.14 (m, 1H), 7.98−7.95 (m, 1H), 6.63 (d, J=6.9 Hz, 1H), 4.80 (brs, 2H), 1.38 (s, 3H), 1.04−1.01 (m, 2H), 0.76−0.73 (m, 2H)。
N−[2−(1−メチル−シクロプロピルエチニル)−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミド
CH2Cl2(20mL)中、2−((1−メチルシクロプロピル)エチニル)−4−ニトロアニリン(220mg、1.0mmol)およびピリジン(160mg、2.0mol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(140mg、1.3mmol)を添加した。混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。混合物を氷水に注いだ。有機層を分離し、水層をCH2Cl2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、N−[2−(1−メチル−シクロプロピル−エチニル)−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミドを得て(230mg、82%)、それを次工程に直接用いた。
2−(1−メチルシクロプロピル)−5−ニトロ−1H−インドール
THF(20mL)中、N−[2−(1−メチル−シクロプロピルエチニル)−4−ニトロ−フェニル]−ブチルアミド(1.3g、4.6mmol)およびTBAF(2.4g、9.2mmol)の混合物を、24時間、加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、氷水に注いだ。混合物をCH2Cl2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、2−(1−メチルシクロプロピル)−5−ニトロ−1H−インドール(0.70g、71%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.56 (brs, 1H), 8.44 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.01 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.34 (d, J=1.6 Hz, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.03−0.97 (m, 2H), 0.89−0.83 (m, 2H)。
2−(1−メチル−シクロプロピル)−1H−インドール−5−イルアミン
EtOH(20mL)中、2−(1−メチルシクロプロピル)−5−ニトロ−1H−インドール(0.70g、3.2mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、ラネーニッケル(100mg)を添加した。混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、2−(1−メチル−シクロプロピル)−1H−インドール−5−イルアミン(170mg、28%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.65 (brs, 1H), 7.08 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.57 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 3.45 (brs, 2H), 1.47 (s, 3H), 0.82−0.78 (m, 2H), 0.68−0.63 (m, 2H)。
実施例43:メチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアート
メチル 2,2−ジメチル−3−オキソブタノアート
THF(400mL)中、NaH(42g、1.1mol、60%)の懸濁液に、0℃で、THF(100mL)中、メチル 3−オキソブタノアート(116g、1.00mol)の溶液を滴下した。混合物をその温度で0.5時間撹拌し、その後、MeI(146g、1.1mol)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。NaH(42g、1.05mol、60%)を0℃で少しずつ添加し、得られた混合物を、この温度で0.5時間撹拌し続けた。MeI(146g、1.05mol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、有機層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(500mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、メチル 2,2−ジメチル−3−オキソブタノアート(85g)を得て、それを次工程に直接用いた。
メチル 3−クロロ−2,2−ジメチルブト−3−エノアート
CH2Cl2(1000mL)中、PCl5(270g、1.3mol)の懸濁液に、0℃で、メチル 2,2−ジメチル−3−オキソブタノアート(85g)を滴下し、次いで、乾燥DMFを約30滴添加した。混合物を、一晩、加熱還流した。反応混合物を環境温度まで冷却し、ゆっくり氷水に注いだ。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した(500mL×3)。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発し、残渣を減圧下で蒸留して、メチル 3−クロロ−2,2−ジメチルブト−3−エノアート(37g、23%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.33 (s, 1H), 3.73 (s, 3H), 1.44 (s, 6H)。
3−クロロ−2,2−ジメチルブト−3−エン酸
水(200mL)中、メチル 3−クロロ−2,2−ジメチルブト−3−エノアート(33g、0.2mol)およびNaOH(9.6g、0.24mol)の混合物を、5時間、加熱還流した。混合物を環境温度まで冷却し、エーテルで抽出した。有機層を捨てた。水層を、冷20%HCl溶液で酸性にし、エーテルで抽出した(200mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、3−クロロ−2,2−ジメチル−ブト−3−エン酸(21g、70%)を得て、それを次工程に直接用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.90 (brs, 1H), 5.37 (dd, J=2.4, 6.8 Hz, 2H), 1.47 (s, 6H)。
2,2−ジメチル−ブト−3−イン酸
液体NH3を、3ツ口の250mL丸底フラスコ中、−78℃で凝縮した。Na(3.98g、0.173mol)を、該フラスコに少しずつ添加した。混合物を−78℃で2時間撹拌し、その後、無水DMSO(20mL)を−78℃で滴下した。混合物を、NH3が発生しなくなるまで、室温で撹拌した。DMSO(10mL)中、3−クロロ−2,2−ジメチル−ブト−3−エン酸(6.5g、43mmol)の溶液を、−40℃で滴下した。混合物を温め、50℃で5時間撹拌し、次いで、室温で一晩撹拌した。混濁した、薄緑色溶液を、冷20%HCl溶液に注ぎ、次いで、エーテルで3回抽出した。エーテル抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗2,2−ジメチル−ブト−3−イン酸(2g)を得て、それを次工程に直接用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.30 (s, 1H), 1.52 (s, 6H)。
メチル 2,2−ジメチルブト−3−イノアート
エーテル(400mL)中、ジアゾメタン(〜10g)の溶液に、0℃で、2,2−ジメチル−ブト−3−イン酸(10.5g、93.7mmol)を滴下した。混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。混合物を大気圧下で蒸留して、粗メチル 2,2−ジメチルブト−3−イノアート(14g)を得て、それを次工程に直接用いた。1H NMR(400 MHz, CDCl3) δ 3.76(s, 3H), 2.28(s, 1H), 1.50(s, 6H)。
メチル 4−(2−アミノ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアート
トルエン/H2O(100/30mL)中、化合物 2−ブロモ−4−ニトロアニリン(9.43g、43.7mmol)、メチル 2,2−ジメチルブト−3−イノアート(5.00g、39.7mmol)、CuI(754mg、3.97mmol)およびトリエチルアミン(8.03g、79.4mmol)の脱酸素化溶液に、N2下で、Pd(PPh3)4(6.17g、3.97mmol)を添加した。混合物を70℃で加熱し、24時間撹拌した。冷却後、固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(50mL×3)。有機層を分離し、水層をEtOAcで洗浄した(50mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、メチル 4−(2−アミノ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアートを得た(900mg、9%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.01 (dd, J=2.8, 9.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.10 (brs, 2H), 3.80 (s, 3H), 1.60 (s, 6H)。
メチル 4−(2−ブチルアミド−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアート
CH2Cl2(20mL)中、メチル 4−(2−アミノ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアート(260mg、1.0mmol)およびピリジン(160mg、2.0mol)の溶液に、0℃で、塩化ブチリル(140mg、1.3mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌し、その後、混合物を氷水に注いだ。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した(30mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、メチル 4−(2−ブチルアミド−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアートを得て(150mg、45%)、それを次工程に直接用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.79 (brs, 1H), 8.71 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.24 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.17 (dd, J=2.8, 9.2 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.55 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.85−1.75 (m, 2H), 1.63 (s, 6H), 1.06 (t, J=6.8 Hz, 3H)。
メチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
アセトニトリル(30mL)中、メチル 4−(2−ブチルアミド−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアート(1.8g、5.4mmol)の脱酸素化溶液に、N2下で、Pd(CH3CN)2Cl2(0.42g、1.6=mmol)を添加した。混合物を、24時間、加熱還流した。混合物を環境温度まで冷却後、固体を濾取し、EtOAcで洗浄した(50mL×3)。濾液を減圧下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、メチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアートを得た(320mg、23%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.05 (brs, 1H), 8.52 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J=1.6 Hz, 1H), 3.78 (d, J=9.6 Hz, 3H), 1.70 (s, 6H)。
メチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアート
MeOH(5mL)中、メチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(60mg、0.23mmol)およびラネーニッケル(10mg)の懸濁液を、水素(1atm)下、室温で一晩、水素化した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を、真空下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、メチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアートを得た(20mg、38%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.37 (br s, 1H), 7.13 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.87 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.63 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.20 (d, J=1.2 Hz, 1H), 3.72 (d, J=7.6 Hz, 3H), 3.43 (br s, 1H), 1.65 (s, 6H); MS (ESI) m/e (M+H+) 233.2。
実施例44:2−イソプロピル−1H−インドール−5−アミン
2−イソプロピル−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(20mL)中、メチル 4−(2−ブチルアミド−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブト−3−イノアート(0.50g、1.5mmol)およびTBAF(790mg、3.0mmol)の混合物を、70℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水に注いだ。混合物をエーテルで抽出した(30mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、2−イソプロピル−5−ニトロ−1H−インドール(100mg、33%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 8.25 (br s, 1H), 8.21 (dd, J=2.4, 10.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 3.07−3.14 (m, 1H), 1.39 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
2−イソプロピル−1H−インドール−5−アミン
MeOH(10mL)中、2−イソプロピル−5−ニトロ−1H−インドール(100mg、0.49mmol)およびラネーニッケル(10mg)の懸濁液を、水素(1atm)下、室温で一晩、水素化した。触媒をセライトパッドを通して濾取し、濾液を、真空下で蒸発させ、残渣を得て、それをカラム(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、2−イソプロピル−1H−インドール−5−アミンを得た(35mg、41%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.69 (br s, 1H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.58 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1H), 6.07 (t, J=1.2 Hz, 1H), 3.55 (br s, 2H), 3.06−2.99 (m, 1H), 1.33 (d, J=7.2 Hz, 6H); MS (ESI) m/e (M+H+) 175.4。
実施例45:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
トリフェニル(2−アミノベンジル)ホスホニウムブロマイド
2−アミノベンジルアルコール(60.0g、0.487mol)を、アセトニトリル(2.5L)中に溶解し、還流した。トリフェニルホスフィンヒドロブロマイド(167g、0.487mol)を添加し、混合物を、3時間、加熱還流した。反応混合物を約500mLに濃縮し、室温で1時間置いた。沈殿を濾過し、冷アセトニトリルで洗浄し、次いでヘキサンで洗浄した。固体を、真空下、40℃で一晩乾燥させて、トリフェニル(2−アミノベンジル)ホスホニウムブロマイド(193g、88%)を得た。
トリフェニル((エチル(2−カルバモイル)アセテート)−2−ベンジル)ホスホニウムブロマイド
無水ジクロロメタン(1L)中、トリフェニル(2−アミノベンジル)ホスホニウムブロマイド(190g、0.43mol)の懸濁液に、塩化エチルマロニル(55ml、0.43mol)を添加した。反応物を、室温で3時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、その後、エタノール(400mL)を添加した。混合物を、透明溶液が得られるまで、加熱還流した。溶液を、室温で3時間置いた。沈殿を濾過し、冷エタノールで洗浄し、次いでヘキサンで洗浄して乾燥させた。第二の生成物を、同様の方法で母液から得た。残余エタノールを除去するため、両生成物を合わせ、加熱しながらジクロロメタン(約700mL)中に溶解し、蒸発させた。固体を、真空下、50℃で一晩乾燥させて、トリフェニル((エチル(2−カルバモイル)アセテート)−2−ベンジル)−ホスホニウムブロマイドを得た(139g、58%)。
エチル 2−(1H−インドール−2−イル)アセテート
トリフェニル((エチル(2−カルバモイル)アセテート)−2−ベンジル)ホスホニウムブロマイド(32.2g、57.3mmol)を、無水トルエン(150mL)に添加し、混合物を加熱還流した。新鮮なカリウム tert−ブトキシド(7.08g、63.1mmol)を15分かけて少しずつ添加した。還流をさらに30分間継続した。混合物を、熱いうちにセライト栓を通して濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0−30%酢酸エチル、45分かけて)により精製して、エチル 2−(1H−インドール−2−イル)アセテートを得た(9.12g、78%)。
tert−ブチル 2−((エトキシカルボニル)メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
ジクロロメタン(150mL)中、エチル 2−(1H−インドール−2−イル)アセテート(14.7g、72.2mmol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(8.83g、72.2mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(23.7g、108mmol)を少しずつ添加した。室温で2時間撹拌後、混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、0乃至20%EtOAc)により精製して、tert−ブチル 2−((エトキシカルボニル)メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(20.0g、91%)を得た。
tert−ブチル 2−(2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 2−((エトキシカルボニル)メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(16.7g、54.9mmol)を、無水THF(100mL)に添加し、−78℃まで冷却した。ヘキサメチルジシラザンカリウム(165mL、82mmol)の0.5M溶液を、内部温度が−60℃以下を維持するようにゆっくり添加した。撹拌を、−78℃で30分間継続した。この混合物に、ヨウ化メチル(5.64mL、91mmol)を添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、次いで−78℃まで冷却した。ヘキサメチルジシラザンカリウム(210mL、104mmol)の0.5M溶液をゆっくり添加し、混合物を、−78℃でさらに30分間撹拌した。さらにヨウ化メチル(8.6mL、137mmol)を添加し、混合物を、室温で1.5時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水とジクロロメタンの間に分配させた。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0乃至20%酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル 2−(2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(17.1g、94%)を得た。
エチル 2−(1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアート
tert−ブチル 2−(2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(22.9g、69.1mmol)を、ジクロロメタン(200mL)中に溶解し、その後、TFA(70mL)を添加した。混合物を、室温で5時間撹拌した。混合物を、蒸発乾固し、ジクロロメタン中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0−20%EtOAc)により精製して、エチル 2−(1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアートを得た(12.5g、78%)。
エチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
エチル 2−(1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノアート(1.0g、4.3mmol)を、濃硫酸(6mL)中に溶解し、−10℃まで冷却した(塩/氷−混合物)。濃硫酸(3mL)中、硝酸ナトリウム溶液(370mg、4.33mmol)を、30分かけて添加した。撹拌を−10℃でさらに30分間継続した。混合物を氷に注ぎ、生成物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を少量の飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、5−30%EtOAc)により精製して、エチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.68g、57%)を得た。
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール
THF(5mL)中、LiAlH4(THF中、1.0M、1.1mL、1.1mmol)の冷却溶液に、0℃で、THF(3.4mL)中、エチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.20g、0.72mmol)の溶液を滴下した。添加後、混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、その後、水(2mL)をゆっくり添加し、次いで15%NaOH(2mL)および水(4mL)を注意深く添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、酢酸エチルを用いてセライトの短いプラグを通して濾過した。有機層を水層から分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)により精製して、2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オールを得た(0.098g、58%)。
2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
エタノール(4mL)中、2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール(0.094g、0.40mmol)の溶液に、塩化錫二水和物(0.451g、2.0mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波中、120℃で1時間加熱した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、その後、飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。反応混合物を、酢酸エチルを用いてセライト栓を通して濾過した。有機層を水層から分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(0.080g、98%)を得た。
実施例46:2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン
4−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルエチニル)アニリン
DMF(60mL)およびEt3N(60mL)中、2−ヨード−4−ニトロアニリン(3.0g、11mmol)の溶液に、N2下、2−エチニルピリジン(3.0g、45mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(600mg)およびCuI(200mg)を添加した。反応混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、4−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルエチニル)アニリン(1.5g、60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.60 (s, 1H), 8.13 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.98 (d, J=1.8, 6.9 Hz, 1H), 7.87−7.80 (m, 2H), 7.42−7.39 (m, 1H), 7.05 (brs, 2H), 6.80 (d, J=6.9 Hz, 1H)。
5−ニトロ−2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール
DMF(50mL)中、4−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルエチニル)アニリン(1.5g、6.3mmol)の溶液に、t−BuOK(1.5g、13mmol)を添加した。反応混合物を、90℃で2時間撹拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、5−ニトロ−2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール(1.0g、67%収率)を得た。1H NMR (300 MHz, d−DMSO) δ 12.40 (s, 1H), 8.66 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.58 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.07−7.91 (m, 3H), 7.59 (d, J=6.6 Hz, 1H), 7.42−7.37 (m, 2H)。
2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン
EtOH(20mL)中、5−ニトロ−2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール(700mg、2.9mmol)の溶液に、SnCl2(2.6g、12mmol)を添加した。混合物を、10時間加熱還流した。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(50mL×3)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン(120mg、20%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.33 (brs, 1H), 8.55 (dd, J=1.2, 3.6 Hz, 1H), 7.76−7.67 (m, 2H), 7.23 (d, J=6.4 Hz, 1H), 7.16−7.12 (m, 1H), 6.94 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.71−6.69 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H)。
実施例47:2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン
[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−(2−ヨード−4−ニトロ−フェニル)−アミン
メタノール(30mL)中、2−ヨード−4−ニトロアニリン(2.0g、7.6mmol)および2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−アセトアルデヒド(3.5g、75%純度、15mmol)の溶液に、0℃で、TFA(1.5mL)を添加した。反応混合物を、この温度で30分間撹拌し、その後、NaCNBH3(900mg、15mmol)を少しずつ添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで、水でクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出し(30mL×3)、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/石油)により精製して、[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−(2−ヨード−4−ニトロ−フェニル)−アミン(800mg、25%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.57 (d, J=2.7 Hz, 1H), 8.12 (dd, J=2.4 ,9.0 Hz, 1H), 6.49 (d, J=9.3 Hz, 1H), 5.46 (br s, 1H), 3.89 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.35 (q, J=5.4 Hz, 2H), 0.93 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
5−{2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミノ]−5−ニトロ−フェニル}−3,3−ジメチル−ペント−4−イン酸エチルエステル
Et3N(20mL)中、[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−(2−ヨード−4−ニトロ−フェニル)−アミン(800mg、1.9mmol)の溶液に、N2保護下で、Pd(PPh3)2Cl2(300mg、0.040mmol)、CuI(76mg、0.040mmol)および3,3−ジメチル−ブト−1−イン(880mg、5.7mmol)を連続して添加した。反応混合物を、80℃で6時間加熱し、次いで室温まで冷却した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(30mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、5−{2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミノ]−5−ニトロ−フェニル}−3,3−ジメチル−ペント−4−イn酸エチルエステル(700mg、82%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 8.00 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.45 (brs, 1H), 4.17−4.10 (m, 4H), 3.82 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.43 (q, J=5.6 Hz, 2H), 2.49 (s, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.84 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−酪酸エチルエステル
CH3CN(30mL)中、5−{2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミノ]−5−ニトロ−フェニル}−3,3−ジメチル−ペント−4−イン酸エチルエステル(600mg、1.34mmol)およびPdCl2(650mg)の溶液を、一晩、加熱還流した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(30mL×3)。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をTHF(20mL)中に溶解し、そしてTBAF(780mg、3.0mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒を真空下で除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/石油)により精製して、3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−酪酸エチルエステル(270mg、60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.45 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.05 (dd, J=2.1, 9.0 Hz, 1H), 6.36 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.46 (t, J=6.6 Hz, 2H), 4.00−3.91 (m, 4H), 2.76 (s, 2H), 1.61 (s, 6H), 0.99 (t, J=7.2 Hz, 1H), 0.85 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−ブタン−1−オール
THF(25mL)中、3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−酪酸エチルエステル(700mg、2.1mmol)の溶液に、−78℃で、DIBAL−H(1.0M、4.2mL、4.2mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水(2mL)を添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した(15mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/石油)により精製して、3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−ブタン−1−オール(300mg、49%)を得た。1H NMR (300 MHz, d−DMSO) δ 8.42 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.95 (dd, J=1.2, 8.7 Hz, 1H), 6.36 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.50 (s, 1H), 5.25 (br s, 1H), 4.46−4.42 (m, 4H), 3.69−3.66 (m ,2H), 3.24−3.21 (m, 2H), 1.42 (s, 6H)。
3−[5−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−ブタン−1−オール
CH3OH(30mL)中、3−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−ブタン−1−オール(300mg、1.03mmol)およびラネーニッケル(200mg)の溶液を、H2雰囲気下、室温で5時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を、真空下で蒸発させて、残渣を得て、それを分取TLCにより精製して、3−[5−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−ブタン−1−オール(70mg、26%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.07 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.83 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.62 (dd, J=2.1, 8.4 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 4.47 (t, J=5.4 Hz, 2H), 4.07 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.68 (t, J=5.7 Hz, 2H), 2.16 (t, J=5.7 Hz, 2H), 4.00−3.91 (m, 4H), 2.76 (s, 2H), 1.61 (s, 6H), 1.42 (s, 6H)。
実施例48:tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
2−(ピペリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン
5−ニトロ−2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール(1.0g、4.2mmol)を、HCl/MeOH(2M、50mL)に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒を、真空下で蒸発させた。PtO2(200mg)を、MeOH(50mL)中、残渣の溶液に添加し、反応混合物を、水素雰囲気(1atm)下、室温で2時間撹拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、溶媒を、真空下で蒸発させて、2−(ピペリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン(1.0g)を得て、それを次工程に直接用いた。
tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Et3N(25mL)およびTHF(25mL)中、2−(ピペリジン−2−イル)−1H−インドール−5−アミン(1.0g)の溶液に、Boc2O(640mg、2.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3×25mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製し、次いで分取HPLCにより精製して、tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(15mg、2工程で1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.82 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.22 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=1.6, 8.0 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 3.91−3.88 (m, 1H), 3.12−3.10 (m, 1H), 2.81−2.76 (m, 1H), 2.06-1.97 (m, 4H), 1.70−1.58 (m, 2H), 1.53 (s, 9H)。
実施例49:6−アミノ−1H−インドール−2−カルボニトリル
(3−ニトロフェニル)ヒドラジン塩酸塩
3−ニトロアニリン(28g、0.20mol)を、H2O(40mL)および37%HCl(40mL)の混合物中に溶解した。NaNO2(14g、0.20mol)の水溶液(60mL)を、0℃で、混合物に添加し、次いで、37%HCl(100mL)中、SnCl2.H2O(140g、0.60mol)の溶液を添加した。0℃で0.5時間撹拌後、不溶性物質を濾過により分離し、水で洗浄し、(3−ニトロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(28g、73%)を得た。
(E)−エチル 2−(2−(3−ニトロフェニル)ヒドラゾノ)プロパノアート
(3−ニトロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(30g、0.16mol)および2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(22g、0.19mol)を、エタノール(300mL)中に溶解した。混合物を、室温で4時間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で蒸発させて、(E)−エチル 2−(2−(3−ニトロフェニル)ヒドラゾノ)プロパノアートを得て、それを次工程に直接用いた。
エチル 4−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキシレートおよびエチル 6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキシレート
(E)−エチル 2−(2−(3−ニトロフェニル)ヒドラゾノ)プロパノアートを、トルエン(300mL)中に溶解し、そしてPPA(30g)を添加した。混合物を、一晩、加熱還流し、次いで室温まで冷却した。溶媒を捨て、蒸発させて、粗混合物を得て、それを精製なしに次工程に用いた(15g、40%)。
4−ニトロ−1H−インドール−2−カルボン酸および6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボン酸
エチル 6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(0.5g)および10%NaOH(20mL)の混合物を、一晩、加熱還流し、次いで、室温まで冷却した。混合物をエーテルで抽出し、水層をHClでpH1〜2まで酸性にした。不溶性固体を濾過により分離し、粗混合物を得て、それを精製なしに次工程に用いた(0.3g、68%)。
4−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミド
ベンゼン(150mL)中、6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボン酸(12g、58mmol)およびSOCl2(50mL、64mmol)の混合物を、2時間、加熱還流した。ベンゼンおよび過剰なSOCl2を減圧下で除去した。残渣を無水CH2Cl2(250mL)中に溶解し、NH3.H2O(22g、0.32mol)を0℃で滴下した。混合物を室温で1時間撹拌した。不溶性固体を濾過により分離し、粗混合物(9.0g、68%)を得て、それを次工程に直接用いた。
4−ニトロ−1H−インドール−2−カルボニトリルおよび6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボニトリル
6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミド(5.0g、24mmol)を、CH2Cl2(200mL)中に溶解した。Et3N(24g、0.24mol)および(CF3CO)2O(51g、0.24mol)を、室温で、混合物に滴下した。混合物を1時間撹拌し続け、次いで、水(100mL)に注いだ。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(100mLx3)。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−ニトロ−1H−インドール−2−カルボニトリルの不純なサンプルを得た(2.5g、55%)。
6−アミノ−1H−インドール−2−カルボニトリル
EtOH(50mL)中、6−ニトロ−1H−インドール−2−カルボニトリル(2.5g、13mmol)およびラネーニッケル(500mg)の混合物を、H2(1atm)下、室温で1時間撹拌した。ラネーニッケルを濾過により除去し、濾液を減圧下で蒸発させて、残渣を得て、それをシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製して、6−アミノ−1H−インドール−2−カルボニトリル(1.0g、49%)を得た。1H NMR(DMSO−d6) δ 12.75(br s, 1H), 7.82(d, J=8 Hz, 1H), 7.57(s, 1H), 7.42(s, 1H), 7.15(d, J=8 Hz, 1H); MS(ESI) m/e(M+H+) 158.2。
実施例50:6−アミノ−1H−インドール−3−カルボニトリル
6−ニトロ−1H−インドール−3−カルボニトリル
DMF(24mL)およびCH3CN(240mL)中、6−ニトロインドール(4.9g、30mmol)の溶液に、0℃で、CH3CN(39mL)中、ClSO2NCO(5.0mL)の溶液を滴下した。添加後、反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、飽和NaHCO3溶液でpH7〜8まで塩基性にした。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、6−ニトロ−1H−インドール−3−カルボニトリル(4.6g、82%)を得た。
6−アミノ−1H−インドール−3−カルボニトリル
EtOH(50mL)中、6−ニトロ−1H−インドール−3−カルボニトリル(4.6g、25mmol)および10%Pd−C(0.46g)の懸濁液を、H2(1atm)下、室温で一晩撹拌した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、6−アミノ−1H−インドール−3−カルボニトリル(1.0g、98%)をピンク色固体として得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 11.51 (s, 1H), 7.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.56 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.0 (s, 2H); MS (ESI) m/e (M+H+) 157.1。
実施例51:2−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
N−o−トリルピバルアミド
CH2Cl2中、o−トリルアミン(21g、0.20mol)およびEt3N(22g、0.22mol)の溶液に、10℃で、塩化2,2−ジメチル−プロピオニル(25g、0.21mol)を添加した。添加後、混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物をHCl水溶液(5%、80mL)、飽和NaHCO3水溶液および塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、N−o−トリルピバルアミドを得た(35g、91%)。1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.88(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.15−7.25(m, 2H), 7.05(t, J=7.2 Hz, 1H), 2.26(s, 3H), 1.34(s, 9H)。
2−tert−ブチル−1H−インドール
乾燥THF(100mL)中、N−o−トリルピバルアミド(30.0g、159mmol)の溶液に、15℃で、n−BuLi(ヘキサン中、2.5M、190mL)を滴下した。添加後、混合物を、15℃で、一晩撹拌した。混合物を氷水浴で冷却し、飽和NH4Clで処理した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−tert−ブチル−1H−インドール(24g、88%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.99 (br. s, 1H), 7.54 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.06−7.13 (m, 2H), 6.26 (s, 1H), 1.39 (s, 9H)。
2−tert−ブチルインドリン
AcOH(40mL)中、2−tert−ブチル−1H−インドール(10g、48mmol)の溶液に、10℃で、NaBH4を添加した。混合物を、10℃で20分間撹拌し、その後、氷冷下でH2Oを滴下した。混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮して、2−tert−ブチルインドリン(9.8g)を得て、それを次工程に直接用いた。
2−tert−ブチル−6−ニトロインドリンおよび2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール
H2SO4(98%、80mL)中、2−tert−ブチルインドリン(9.7g)の溶液に、0℃で、KNO3(5.6g、56mmol)をゆっくり添加した。添加後、反応混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を砕いた氷に注意深く注ぎ、Na2CO3でpH8まで塩基性にし、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−tert−ブチル−6−ニトロインドリン(4.0g、2工程で31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.52 (dd, J=1.8, 8.1 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.08 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.76 (t, J=9.6 Hz, 1H), 2.98−3.07 (m, 1H), 2.82−2.91 (m, 1H), 0.91 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール
1,4−ジオキサン(20mL)中、2−tert−ブチル−6−ニトロインドリン(2.0g、9.1mmol)の溶液に、室温で、DDQ(6.9g、30mmol)を添加した。混合物を、2.5時間加熱還流し、その後、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール(1.6g、80%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.30 (br. s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.00 (dd, J=2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.53 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 1.43 (s, 9H)。
2−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
MeOH(10mL)中、2−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール(1.3g、6.0mmol)の溶液に、ラネーニッケル(0.2g)を添加した。混合物を、1atmの水素下、室温で3時間、水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を石油エーテルで洗浄して、2−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン(1.0g、89%)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 10.19 (s, 1H), 6.99 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.46 (s, 1H), 6.25 (dd, J=1.8, 8.1 Hz, 1H), 5.79 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.52 (s, 2H), 1.24 (s, 9H); MS (ESI) m/e (M+H+) 189.1。
実施例52:3−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
3−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール
無水トルエン(11mL)中、6−ニトロインドール(1.0g、6.2mmol)、亜鉛トリフラート(2.1g、5.7mmol)、およびTBAI(1.7g、5.2mmol)の混合物に、窒素下、室温で、DIEA(1.5g、11mmol)を添加した。反応混合物を、120℃で10分間撹拌し、次いで、臭化t−ブチル(0.71g、5.2mmol)を添加した。得られた混合物を、120℃で45分間撹拌した。固体を濾取し、濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、3−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール(0.25g、19%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3) δ 8.32 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.00 (dd, J=2.1, 14.4 Hz, 1H), 7.85 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 1.46 (s, 9H)。
3−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
3−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール(3.0g、14mmol)およびラネーニッケル(0.5g)の懸濁液を、H2(1atm)下、室温で3時間、水素化した。触媒を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=4:1)により精製して、3−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン(2.0g、77%)を灰色固体として得た。1H NMR (CDCl3) δ 7.58 (m, 2H), 6.73 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.57(dd, J=0.8, 8.6 Hz, 1H), 3.60 (br, 2H), 1.42 (s, 9H)。
実施例53:5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−6−アミン
1−メチル−2,4−ジニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン
HNO3(98%、30mL)およびH2SO4(98%、30mL)の混合物に、0℃で、1−メチル−3−トリフルオロメチル−ベンゼン(10g、63mmol)を滴下した。添加後、混合物を、室温で30分間撹拌し、次いで、氷水に注いだ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、1−メチル−2,4−ジニトロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼン(2.0g、13%)を得た。
(E)−2−(2,4−ジニトロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン
DMF(20mL)中、1−メチル−2,4−ジニトロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼン(2.0g、8.0mmol)およびDMA(1.0g、8.2mmol)の混合物を、100℃で30分間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、1時間撹拌した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、(E)−2−(2,4−ジニトロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(2.1g、86%)を得た。
5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−6−アミン
エタノール(80mL)中、(E)−2−(2,4−ジニトロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(2.1g、6.9mmol)およびラネーニッケル(1g)の懸濁液を、H2(1atm)下、室温で5時間撹拌した。触媒を濾過し、そして濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−6−アミン(200mg、14%)を得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.79 (br s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.27(s, 1H), 4.92 (s, 2H); MS (ESI) m/e (M+H+): 200.8。
実施例54:5−エチル−1H−インドール−6−アミン
1−(フェニルスルホニル)インドリン
CH2Cl2(200mL)中、DMAP(1.5g)、塩化ベンゼンスルホニル(24.0g、136mmol)およびインドリン(14.7g、124mmol)の混合物に、0℃で、Et3N(19.0g、186mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。有機層を水で洗浄し(2x)、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固して、1−(フェニルスルホニル)インドリン(30.9g、96%)を得た。
1−(1−(フェニルスルホニル)インドリン−5−イル)エタノン
CH2Cl2(1070mL)中、AlCl3(144g、1.08mol)の懸濁液に、無水酢酸(54mL)を添加した。混合物を15分間撹拌し、その後、CH2Cl2(1070mL)中、1−(フェニルスルホニル)インドリン(46.9g、0.180mol)の溶液を滴下した。混合物を5時間撹拌し、砕いた氷をゆっくり添加してクエンチした。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機を、飽和NaHCO3水溶液および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、1−(1−(フェニルスルホニル)インドリン−5−イル)エタノン(42.6g)を得た。
5−エチル−1−(フェニルスルホニル)インドリン
TFA(1600mL)に、0℃で、1時間かけて、水素化ホウ素ナトリウム(64.0g、1.69mol)を添加した。この混合物に、1時間かけて、TFA(700mL)中、1−(1−(フェニルスルホニル)インドリン−5−イル)エタノン(40.0g、0.133mol)の溶液を滴下した。次いで、混合物を、25℃で一晩撹拌した。H2O(1600mL)で希釈後、混合物を。0℃で、水酸化ナトリウムペレットの添加により塩基性にした。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカカラムにより精製して、5−エチル−1−(フェニルスルホニル)インドリン(16.2g、2工程で47%)を得た。
5−エチルインドリン
HBr(48%、162mL)中、5−エチル−1−(フェニルスルホニル)インドリン(15g、0.050mol)の混合物を、6時間、加熱還流した。混合物を、飽和NaOHでpH9まで塩基性にし、次いで、それを酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカカラムにより精製して、5−エチルインドリン(2.5g、32%)を得た。
5−エチル−6−ニトロインドリン
H2SO4(98%、20mL)中、5−エチルインドリン(2.5g、17mmol)の溶液に、0℃で、KNO3(1.7g、17mmol)をゆっくり添加した。混合物を、0−10℃で、10分間撹拌した。次いで、混合物を注意深く氷に注ぎ、NaOH溶液でpH9まで塩基性にし、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残渣をシリカカラムにより精製して、5−エチル−6−ニトロインドリン(1.9g、58%)を得た。
5−エチル−6−ニトロ−1H−インドール
CH2Cl2(30mL)中、5−エチル−6−ニトロインドリン(1.9g、9.9mmol)の溶液に、MnO2(4.0g、46mmol)を添加した。混合物を、環境温度で8時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を濃縮乾固して、5−エチル−6−ニトロ−1H−インドール(1.9g)を得た。
5−エチル−1H−インドール−6−アミン
5−エチル−6−ニトロ−1H−インドール(1.9g、10mmol)およびラネーニッケル(1g)の懸濁液を、H2(1atm)下、室温で2時間、水素化した。触媒を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、5−エチル−1H−インドール−6−アミン(760mg、2工程で48%)を得た。1H NMR(CDCl3) δ 7.90(br s, 1H), 7.41(s, 1H), 7.00(s, 1H), 6.78(s, 2H), 6.39(s, 1H), 3.39(br s, 2H), 2.63(q, J=7.2 Hz, 2H), 1.29(t, J=6.9 Hz, 3H); MS(ESI) m/e(M+H+) 161.1。
実施例55:エチル 6−アミノ−1H−インドール−4−カルボキシレート
2−メチル−3,5−ジニトロ安息香酸
HNO3(95%、80mL)およびH2SO4(98%、80mL)の混合物に、0℃で、2−メチル安息香酸(50g、0.37mol)をゆっくり添加した。添加後、反応混合物を、30℃以下で1.5時間撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、15分間撹拌した。沈殿を濾過し、水で洗浄して、2−メチル−3,5−ジニトロ安息香酸(70g、84%)を得た。
エチル 2−メチル−3,5−ジニトロベンゾアート
SOCl2(80mL)中、2−メチル−3,5−ジニトロ安息香酸(50g、0.22mol)の混合物を、4時間、加熱還流し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCH2Cl2(50mL)中に溶解し、それに、EtOH(80mL)を添加し、混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した(3x100mL)。合わせた抽出物を、飽和Na2CO3(80mL)、水(2x100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮乾固して、エチル 2−メチル−3,5−ジニトロベンゾエート(50g、88%)を得た。
(E)−エチル 2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−3,5−ジニトロベンゾアート
DMF(200mL)中、エチル 2−メチル−3,5−ジニトロベンゾアート(35g、0.14mol)およびDMA(32g、0.27mol)の混合物を、100℃で5時間加熱した。混合物を氷水に注ぎ、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄して、(E)−エチル 2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−3,5−ジニトロベンゾアート(11g、48%)を得た。
エチル 6−アミノ−1H−インドール−4−カルボキシレート
エタノール中、(E)−エチル 2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−3,5−ジニトロベンゾアート(11g、0.037mol)およびSnCl2(83g、0.37mol)の混合物を、4時間、加熱還流した。混合物を濃縮乾固し、残渣を水に注ぎ、飽和Na2CO3を用いてpH8まで塩基性にした。沈殿した固体を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した(3x100mL)。合わせた抽出物を水(2x100mL)および塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、エチル 6−アミノ−1H−インドール−4−カルボキシレート(3.0g、40%)を得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.76 (br s, 1H), 7.11−7.14 (m, 2H), 6.81−6.82 (m, 1H), 6.67−6.68 (m, 1H), 4.94 (br s, 2H), 4.32−4.25 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.35−1.31 (t, J=7.2, 3H); MS (ESI) m/e (M+H+) 205.0。
実施例56:5−フルオロ−1H−インドール−6−アミン
1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン
HNO3(60mL)およびH2SO4(80mL)の撹拌溶液に、温度が35℃より高くならないような速度で、氷冷しながら、1−フルオロ−3−メチルベンゼン(28g、25mmol)を滴下した。混合物を、室温で30分間撹拌し、次いで氷水(500mL)に注いだ。得られた沈殿(1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼンおよび1−フルオロ−3−メチル−2,4−ジニトロベンゼンの混合物、32g、約7:3比)を濾過により集め、50mLのイソプロピルエーテルからの再結晶により精製して、純粋な1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼンを白色固体(18g、36%)として得た。
(E)−2−(5−フルオロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン
1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(10g、50mmol)、DMA(12g、100mmol)およびDMF(50mL)の混合物を、100℃で4時間加熱した。溶液を冷却し、水に注いだ。沈殿した赤色固体を集め、水で洗浄し、乾燥させて、(E)−2−(5−フルオロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(8.0g、63%)を得た。
5−フルオロ−1H−インドール−6−アミン
EtOH(80mL)中、(E)−2−(5−フルオロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(8.0g、31mmol)およびラネーニッケル(8g)の懸濁液を、H2(40psi)下、室温で1時間撹拌した。濾過後、濾液を集め、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、5−フルオロ−1H−インドール−6−アミン(1.0g、16%)を褐色固体として得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.56 (br s, 1H), 7.07 (d, J=12 Hz, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.71 (d, J=8 Hz, 1H), 6.17 (s, 1H), 3.91 (br s , 2H); MS (ESI) m/e (M+H+) 150.1。
実施例57:5−クロロ−1H−インドール−6−アミン
1−クロロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン
HNO3(55mL)およびH2SO4(79mL)の撹拌溶液に、温度が35℃より高くならないような速度で、氷冷しながら、1−クロロ−3−メチルベンゼン(25.3g、200mmol)を滴下した。混合物を、環境温度で30分間撹拌し、次いで氷水(500mL)に注いだ。得られた沈殿を濾過により集め、再結晶により精製して、1−クロロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン(26g、60%)を得た。
(E)−2−(5−クロロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン
DMF(50mL)中、1−クロロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(11.6g、50.0mmol)、DMA(11.9g、100mmol)の混合物を、100℃で、4時間加熱した。溶液を冷却し、水に注いだ。沈殿した赤色固体を濾過により集め、水で洗浄し、乾燥させて、(E)−2−(5−クロロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(9.84g、72%)を得た。
5−クロロ−1H−インドール−6−アミン
EtOH(140mL)中、(E)−2−(5−クロロ−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン(9.8g、36mmol)およびラネーニッケル(9.8g)の懸濁液を、H2(1atm)下、室温で4時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフ(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)により精製して、5−クロロ−1H−インドール−6−アミン(0.97g、16%)を灰色粉末として得た。1H NMR (CDCl3) δ 7.85 (br s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.91 (br s, 1H); MS (ESI) m/e (M+H+) 166.0。
実施例58:エチル 6−アミノ−1H−インドール−7−カルボキシレート
3−メチル−2,6−ジニトロ安息香酸
HNO3(95%、80mL)およびH2SO4(98%、80mL)の混合物に、0℃で、3−メチル安息香酸(50g、0.37mol)をゆっくり添加した。添加後、混合物を、30℃以下で1.5時間撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、15分間撹拌した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄して、3−メチル−2,6−ジニトロ−安息香酸および5−メチル−2,4−ジニトロ安息香酸の混合物を得た(70g、84%)。EtOH(150mL)中、この混合物(70g、0.31mol)の溶液に、SOCl2(54g、0.45mol)を滴下した。混合物を、2時間、加熱還流し、その後、減圧下で濃縮乾固した。残渣を、EtOAc(100mL)とNa2CO3水溶液(10%、120mL)の間に分配させた。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮乾固して、エチル 5−メチル−2,4−ジニトロベンゾアート(20g)を得て、それを取り置いた。水層をHClによりpH2〜3まで酸性にし、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、そして空気乾燥させて、3−メチル−2,6−ジニトロ安息香酸(39g、47%)を得た。
エチル 3−メチル−2,6−ジニトロベンゾアート
3−メチル−2,6−ジニトロ安息香酸(39g、0.15mol)およびSOCl2(80mL)の混合物を、4時間、加熱還流した。過剰なSOCl2を、減圧下で蒸発により除去し、残渣を、EtOH(100mL)およびEt3N(50mL)の溶液に滴下した。混合物を20℃で1時間撹拌し、その後、蒸発乾固した。残渣をEtOAc(100mL)に溶解し、Na2CO3(10%、40mLx2)、水(50mLx2)および塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮し、エチル 3−メチル−2,6−ジニトロベンゾアート(20g、53%)を得た。
(E)−エチル 3−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,6−ジニトロベンゾアート
DMF(200mL)中、エチル 3−メチル−2,6−ジニトロベンゾアート(35g、0.14mol)およびDMA(32g、0.27mol)の混合物を、100℃で5時間加熱した。混合物を氷水に注いだ。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄して、(E)−エチル 3−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,6−ジニトロベンゾアートを得た(25g、58%)。
エチル 6−アミノ−1H−インドール−7−カルボキシレート
EtOH(1000mL)中、(E)−エチル 3−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,6−ジニトロベンゾアート(30g、0.097mol)およびラネーニッケル(10g)の混合物を、50psiの水素下、室温で2時間、水素化した。触媒を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、エチル 6−アミノ−1H−インドール−7−カルボキシレートをオフホワイト色固体として得た(3.2g、16%)。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.38 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.98 (t, J=3.0 Hz, 1H), 6.65 (s, 2H), 6.48 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.27−6.26 (m, 1H), 4.38 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.35 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
実施例59:エチル 6−アミノ−1H−インドール−5−カルボキシレート
(E)−エチル 5−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,4−ジニトロベンゾアート
DMF(200mL)中、エチル 5−メチル−2,4−ジニトロベンゾアート(39g、0.15mol)およびDMA(32g、0.27mol)の混合物を、100℃で5時間加熱した。混合物を氷水に注ぎ、そして沈殿した固体を濾過し、水で洗浄して、(E)−エチル 5−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,4−ジニトロベンゾアート(15g、28%)を得た。
エチル 6−アミノ−1H−インドール−5−カルボキシレート
EtOH(500mL)中、(E)−エチル 5−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−2,4−ジニトロベンゾアート(15g、0.050mol)およびラネーニッケル(5g)の混合物を、50psiの水素下、室温で2時間、水素化した。触媒を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、エチル 6−アミノ−1H−インドール−5−カルボキシレート(3.0g、30%)を得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.68 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.01−7.06 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.27−6.28 (m, 1H), 6.16 (s, 2H), 4.22 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.32−1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
実施例60:5−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
2−tert−ブチル−4−メチルフェニルジエチルホスフェート
THF(200mL)中、NaH(鉱油中、60%、8.4g、0.21mol)の懸濁液に、0℃で、THF(100mL)中、2−tert−ブチル−4−メチルフェノール(33g、0.20mol)の溶液を滴下した。混合物を、0℃で15分間撹拌し、次いでホスホロクロリジル酸ジエチルエステル(37g、0.21mol)を、0℃で滴下した。添加後、混合物を、環境温度で30分間撹拌した。反応を、飽和NH4Cl(300mL)でクエンチし、次いで、Et2Oで抽出した(350mLx2)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで真空下で蒸発させて、2−tert−ブチル−4−メチルフェニルジエチルホスフェート(鉱油との汚染)を無色油状物として得た。
1−tert−ブチル−3−メチルベンゼン
NH3(液体、1000mL)に、N2雰囲気下、−78℃で、Et2O(無水、500mL)中、2−tert−ブチル−4−メチルフェニルジエチルホスフェート(60g、最後の工程からの粗物質、約0.2mol)の溶液を添加した。リチウム金属の小片を、青色が持続するまで、該溶液に添加した。反応混合物を、−78℃で15分間撹拌し、次いで、混合物が無色になるまで、飽和NH4Clでクエンチした。液体NH3を蒸発させ、残渣を水に溶解した。混合物をEt2Oで抽出した(400mLx2)。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて、1−tert−ブチル−3−メチルベンゼン(鉱油との汚染)を無色油状物として得て(27g、91%)、それを次工程に直接用いた。
1−tert−ブチル−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼンおよび1−tert−ブチル−3−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン
HNO3(95%、14mL)に、0℃で、H2SO4(98%、20mL)を添加し、次いで、1−tert−ブチル−3−メチルベンゼン(7.4g、〜50mmol、最終工程からの粗物質)を、30℃以下の温度を維持しながら、滴下した。混合物を環境温度で30分間撹拌し、砕いた氷(100g)に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した(50mLx3)。合わせた有機層を、水および塩水で洗浄し、その後、蒸発させて、褐色油状物を得て、それをカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−tert−ブチル−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼンおよび1−tert−ブチル−3−メチル−2,4−ジニトロベンゼン(NMRによると、2:1)の混合物を黄色油状物として得た(9.0g、61%)。
(E)−2−(5−tert−ブチル−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテンアミン
DMF(50mL)中、1−tert−ブチル−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼンおよび1−tert−ブチル−3−メチル−2,4−ジニトロベンゼン(9.0g、38mmol、NMRによると2:1)ならびにDMA(5.4g、45mmol)の混合物を、2時間、加熱還流し、その後、室温まで冷却した。反応混合物を水−氷に注ぎ、EtOAcで抽出した(50mLx3)。合わせた有機層を、水および塩水で洗浄し、その後、カラムにより精製して、(E)−2−(5−tert−ブチル−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテン−アミン(5.0g、68%)を得た。
5−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン
エタノール(200mL)中、(E)−2−(5−tert−ブチル−2,4−ジニトロフェニル)−N,N−ジメチルエテン−アミン(5.3g、18mmol)および塩化錫(II)二水和物(37g、0.18mol)の溶液を、一晩、加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、溶媒を真空下で除去した。残ったスラリーを水(500mL)に希釈し、そして10%Na2CO3水溶液でpH8まで塩基性にした。得られた懸濁液を酢酸エチルで抽出した(3x100mL)。酢酸エチル抽出物を、水および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮した。残りの固体をCH2Cl2で洗浄して、黄色粉末を得て、それをカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−tert−ブチル−1H−インドール−6−アミン(0.40g、12%)を得た。1H NMR (DMSO−d6) δ 10.34 (br s, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 6.14 (s, 1H), 4.43 (br s, 2H), 2.48 (s, 9H); MS (ESI) m/e (M+H+) 189.1。
一般法IV:アシルアミノインドールの合成
1当量の適当なカルボン酸および1当量の適当なアミンを、トリエチルアミン(3当量)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)を添加し、溶液を撹拌した。粗生成物を、逆相分取液体クロマトグラフィーにより精製して、純粋な生成物を得た。
実施例61:N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキサミド
2−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン(19mg、0.10mmol)および1−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボン酸(19mg、0.10mmol)を、トリエチルアミン(28μL、0.20mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(1.00mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(42mg、0.11mmol)を混合物に添加し、得られた溶液を3時間撹拌した。粗反応混合物を濾過し、逆相HPLCにより精製した。ESI−MS m/z 計算値362.2、実測値363.3(M+1)+;保持時間3.48分。
一般法V:アシルアミノインドールの合成
1当量の適当なカルボン酸を、窒素下、オーブン乾燥したフラスコに入れた。最小量(3当量)の塩化チオニルおよび触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、溶液を、60℃で20分間撹拌した。過剰な塩化チオニルを真空下で除去し、得られた固体を、最小量の無水ピリジン中に懸濁した。この溶液を、最小量の無水ピリジン中に溶解した1当量の適当なアミンの撹拌溶液にゆっくり添加した。得られた混合物を、110℃で15時間、撹拌した。混合物を蒸発乾固し、ジクロロメタン中に懸濁し、次いで1N HClで3回抽出した。次いで、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固し、次いでカラムクロマトグラフィーにより精製した。
実施例62:エチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物28)
1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸(2.07g、10.0mmol)を、N2下、塩化チオニル(2.2mL)に溶解した。N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)を添加し、溶液を30分間撹拌した。過剰な塩化チオニルを真空下で除去し、得られた固体を、トリエチルアミン(2.8mL、20.0mmol)を含む無水ジクロロメタン(15mL)中に溶解した。15mLの無水ジクロロメタン中、エチル 5−アミノ−1H−インドール−2−カルボキシレート(2.04g、10.0mmol)を、反応混合物にゆっくり添加した。得られた溶液を1時間撹拌した。反応混合物を、ジクロロメタンで50mLに希釈し、50mLの1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、および飽和塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固して、エチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボキシレートを灰色固体として得た(3.44g、88%)。ESI−MS m/z 計算値392.4;実測値393.1(M+1)+。保持時間3.17分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.80 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.33−7.26 (m, 2H), 7.07 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.96−6.89 (m, 2H), 6.02 (s, 2H), 4.33 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.42−1.39 (m, 2H), 1.33 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.06−1.03 (m, 2H)。
実施例63:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−シクロプロパンカルボン酸(1.09g、5.30mmol)を、窒素下、2mLの塩化チオニルに溶解した。触媒量(0.3mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。過剰な塩化チオニルを蒸発させ、得られた残渣を、15mLのジクロロメタン中に溶解した。この溶液を、トリエチルアミン(1.69mL、12.1mmol)を含む10mLのジクロロメタン中、2−tert−ブチル−1H−インドール−5−アミン(1.0g、5.3mmol)の溶液にゆっくり添加した。得られた溶液を、10分間撹拌した。溶媒を蒸発乾固し、粗反応混合物を、ヘキサン中、5−50%酢酸エチルの勾配を用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固して、淡ピンク色粉末を得た(1.24g、62%)。ESI−MS m/z 計算値 376.18、実測値 377.3(M+1)+。保持時間 3.47分。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.77 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.56 (d, J=1.4 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.05−6.87 (m, 4H), 6.03 (s, 3H), 1.44−1.37 (m, 2H), 1.33 (s, 9H), 1.05−1.00 (m, 2H)。
実施例64:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−インドール−5−アミン(20.0mg、0.100mmol)および1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(20.6mg、0.100mmol)を、トリエチルアミン(42.1μL、0.300mmol)および磁性スターラーバーを含むN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(42mg、0.11mmol)を、該混合物に添加し、得られた溶液を80℃で6時間撹拌した。次いで、粗生成物をp、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を利用して、分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 388.2、実測値 389.2(M+1)+。保持時間 3.05分。
実施例65:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−アミン(40.0mg、0.200mmol)および1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(41.2mg、0.200mmol)を、トリエチルアミン(84.2μL、0.600mmol)および磁性スターラーバーを含むN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(84mg、0.22mmol)を、該混合物に添加し、得られた溶液を、室温で5分間撹拌した。次いで、粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いる分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]−インドール−7−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 388.2、実測値 389.2(M+1)+。保持時間 2.02分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.41 (s, 1H), 7.59 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.06−7.02 (m, 2H), 6.96−6.90 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 5.98 (d, J=0.7 Hz, 1H), 4.06 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.35 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.42−1.38 (m, 2H), 1.34 (s, 6H), 1.05−1.01 (m, 2H)。
実施例66:メチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロライド(45mg、0.20mmol)およびメチル 5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート(49.3mg、0.200mmol)を、磁性スターラーバーおよびトリエチルアミン(0.084mL、0.60mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中に溶解した。得られた溶液を、室温で10分間撹拌した。次いで、粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いる分取HPLCにより精製して、メチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレートを得た。ESI−MS m/z 計算値 434.2、実測値 435.5.(M+1)+。保持時間 2.12分。
実施例67:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(1.5mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.075g、0.36mmol)の溶液に、室温で、HBTU(0.138g、0.36mmol)およびEt3N(152μL、1.09mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、その後、アセトニトリル(1.94mL)中、2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(0.074g、0.36mmol)の溶液を添加した。添加後、反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解した。有機層を1N HCl(1x3mL)および飽和NaHCO3水溶液(1x3mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(0.11g、75%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.64 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.15 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.04−6.90 (m, 4H), 6.06 (s, 1H), 6.03 (s, 2H), 4.79 (t, J=2.7 Hz, 1H), 3.46 (d, J=0.0 Hz, 2H), 1.41−1.39 (m, 2H), 1.26 (s, 6H), 1.05−1.02 (m, 2H)。
実施例68:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド
2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−アミン(81.8mg、0.439mmol)および1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(90.4mg、0.439mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン(0.230mL、1.32mmol)および磁性スターラーバーを含むアセトニトリル(3mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(183mg、0.482mmol)を混合物に添加し、得られた溶液を、70℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次いで、粗生成物を、ヘキサン中、5−50%酢酸エチルの勾配を利用して40gのシリカゲルで精製して、乾燥後、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−イル)シクロプロパンカルボキサミドをベージュ色粉末として得た(0.115g、70%)。ESI−MS m/z 計算値 374.2、実測値 375.3(M+1)+。保持時間 3.43分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.52 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.46 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.10−6.89 (m, 5H), 6.03 (s, 2H), 2.68−2.65 (m, 2H), 2.56−2.54 (m, 2H), 1.82−1.77 (m, 4H), 1.41−1.34 (m, 2H), 1.04−0.97 (m, 2H)。
実施例69:tert−ブチル 4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロライド(43mg、0.19mmol)およびtert−ブチル 4−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(60mg、0.19mmol)を、磁性スターラーバーおよびトリエチルアミン(0.056mL、0.40mmol)を含むジクロロメタン(1mL)中に溶解した。得られた溶液を、2日間、室温で撹拌した。次いで、粗生成物を蒸発乾固し、最少量のN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、そして0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、tert−ブチル 4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。ESI−MS m/z 計算値 503.2、実測値 504.5.(M+1)+。保持時間 1.99分。
実施例70:エチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
tert−ブチル 2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 2−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.0g、9.9mmol)を、無水THF(29mL)に添加し、−78℃まで冷却した。0.5M溶液のカリウムヘキサメチルジシラザン(20mL、9.9mmol)を、内部温度が−60℃以下に維持されるようにゆっくり添加した。撹拌を、−78℃で1時間継続した。ヨウ化メチル(727μL、11.7mmol)を混合物に添加した。混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水とジクロロメタンの間に分配させた。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/9)により精製して、tert−ブチル 2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを得た(2.8g、88%)。
エチル 2−(1H−インドール−2−イル)プロパノアート
tert−ブチル 2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.77g、8.74mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中に溶解し、その後、TFA(9.8mL)を添加した。混合物を、室温で1.5時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、ジクロロメタン中に入れ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0−20%EtOAc)により精製して、エチル 2−(1H−インドール−2−イル)プロパノアートを得た(0.92g、50%)。
エチル 2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
エチル 2−(1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.91g、4.2mmol)を、濃硫酸(3.9mL)中に溶解し、−10℃まで冷却した(塩/氷−混合物)。濃硫酸(7.8mL)中、硝酸ナトリウム(0.36g、4.2mmol)の溶液を、35分かけて添加した。撹拌を、−10℃でさらに30分間継続した。混合物を氷に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、少量の飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、5−30%EtOAc)により精製して、エチル 2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアートを得た(0.34g、31%)。
エチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
エタノール(4mL)中、エチル 2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.10g、0.38mmol)の溶液に、塩化錫二水和物(0.431g、1.91mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波中、120℃で1時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、その後、水および飽和NaHCO3水溶液を添加した。反応混合物を、酢酸エチルを用いてセライトパッドを通して濾過した。有機層を水層から分離した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させて、エチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパノアートを得た(0.088g、99%)。
エチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)プロパノアート
アセトニトリル(1.5mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.079g、0.384mmol)の溶液に、室温で、HBTU(0.146g、0.384mmol)およびEt3N(160μL、1.15mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、その後、アセトニトリル(2.16mL)中、エチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.089g、0.384mmol)の溶液を添加した。添加後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解した。有機層を1N HClで洗浄し(1x3mL)、次いで飽和NaHCO3水溶液で洗浄した(1x3mL)。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させた。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)により精製して、エチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)プロパノアートを得た(0.081g、50%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.23−7.19 (m, 2H), 7.04−7.01 (m, 3H), 6.89 (d, J=0.0 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 6.06 (s, 2H), 4.25−4.17 (m, 2H), 3.91 (q, J=7.2 Hz, 1H), 1.72−1.70 (m, 2H), 1.61 (s, 2H), 1.29 (t, J=7.1 Hz, 4H), 1.13−1.11 (m, 2H)。
実施例71:tert−ブチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメート
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン酸
エチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(4.60g、16.7mmol)を、THF/水(2:1、30mL)に溶解した。LiOH・H2O(1.40g、33.3mmol)を添加し、混合物を50℃で3時間撹拌した。混合物を、3N HClを注意深く添加して酸性にした。生成物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン酸を得た(4.15g、99%)。
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパンアミド
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−プロパン酸(4.12g、16.6mmol)を、アセトニトリル(80mL)中に溶解した。EDC(3.80g、0.020mmol)、HOBt(2.70g、0.020mmol)、Et3N(6.9mL、0.050mmol)および塩化アンモニウム(1.34g、0.025mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパンアミドを得た(4.3g、99%)。
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−アミン
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパンアミド(200mg、0.81mmol)を、THF(5ml)中に懸濁し、0℃まで冷却した。ボラン−THF複合体溶液(1.0M、2.4mL、2.4mmol)をゆっくり添加し、混合物を、室温で一晩、ゆっくり撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、3N HClで注意深く酸性にした。THFを蒸発により除去し、水を添加し、そして混合物を酢酸エチルで洗浄した。水層を50%NaOHでアルカリ性にし、混合物をを、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−アミンを得た(82mg、43%)。
tert−ブチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロピルカルバメート
2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−アミン(137mg、0.587mmol)をTHF(5mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。Et3N(82μL、0.59mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(129mg、0.587mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、10−40%酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロピルカルバメートを得た(131mg、67%)。
tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメート
THF(9mL)および水(2mL)中、tert−ブチル 2−メチル−2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロピルカルバメート(80mg、0.24mmol)の溶液に、ギ酸アンモニウム(60mg、0.96mmol)を添加し、次いで10%Pd/C(50mg)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌した。Pd/Cを濾過により除去し、有機溶媒を蒸発により除去した。残余水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメートを得た(58mg、80%)。
tert−ブチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメート
tert−ブチル 2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメート(58mg、0.19mmol)、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−6−イル)シクロプロパンカルボン酸(47mg、0.23mmol)、EDC(45mg、0.23mmol)、HOBt(31mg、0.23mmol)およびEt3N(80μL、0.57mmol)を、DMF(4mL)中に溶解し、室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、10−30%酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピル−カルバメートを得た(88mg、94%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 7.62 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.18−7.16 (m, 2H), 7.02−6.94 (m, 3H), 6.85 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.19 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 4.54 (m, 1H), 3.33 (d, J=6.2 Hz, 2H), 1.68 (dd, J=3.7, 6.8 Hz, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.35 (s, 6H), 1.09 (dd, J=3.7, 6.8 Hz, 2H)。
実施例72:(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−5−ニトロ−1H−インドール
無水DMF(10mL)中、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(1.58g、5.50mmol)の撹拌溶液に、窒素ガス下、2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール(1.00g、4.58mmol)を添加し、次いでCs2CO3(2.99g、9.16mol)を添加した。混合物を撹拌し、窒素ガス下、80℃で加熱した。20時間後、50%変換をLCMSにより観察した。反応混合物を、Cs2CO3(2.99g、9.16mol)および(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(1.58g、5.50mmol)で再処理し、80℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した。固体を濾過し、酢酸エチルおよびヘキサン(1:1)で洗浄した。層を分離し、有機層を水(2x10mL)および塩水(2x10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン=1.5/1)により精製して、(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−5−ニトロ−1H−インドールを得た(1.0g、66%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.08 (dd, J=2.2, 9.1 Hz, 1H), 7.49 (d, J=9.1 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.52−4.45 (m, 3H), 4.12 (dd, J=6.0, 8.6 Hz, 1H), 3.78 (dd, J=6.0, 8.6 Hz, 1H), 1.53 (s, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.33 (s, 3H)。
(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−1H−インドール−5−アミン
エタノール(20mL)および水(5mL)中、(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−5−ニトロ−1H−インドール(1.0g、3.0mmol)の撹拌溶液に、ギ酸アンモニウム(0.76g、12mmol)を添加し、次いで10%パラジウム炭素(0.4g)をゆっくり添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、酢酸エチルで濯いだ。濾液を減圧下で蒸発させ、粗生成物を酢酸エチルに溶解した。有機層を水(2x5mL)および塩水(2x5mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−1H−インドール−5−アミン(0.89g、98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.04 (d, J=4 Hz, 1H), 6.70 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.48 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.38−4.1 (m, 2H), 4.21 (dd, J=7.5, 16.5 Hz, 1H), 3.87 (dd, J=6.0, 8.6 Hz, 1H), 3.66 (dd, J=6.0, 8.6 Hz, 1H), 3.33 (br s, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.25 (s, 3H)。
N−((R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.73g、3.0mmol)に、室温で、塩化チオニル(660μL、9.0mmol)およびDMF(20μL)を添加した。混合物を30分間撹拌し、その後、過剰な塩化チオニルを減圧下で蒸発させた。得られた酸塩化物に、ジクロロメタン(6.0mL)およびEt3N(2.1mL、15mmol)を添加した。ジクロロメタン(3.0mL)中、(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−1H−インドール−5−アミン(3.0mmol)の溶液を、冷却した該酸塩化物溶液に添加した。添加後、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3/7)により精製し、N−((R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(1.33g、84%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.48 (d, J=2 Hz, 1H,), 7.31 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 7.27 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 7.23 (d, J=8 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8 Hz, 1H), 7.02 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 6.92 (br s, 1H), 6.22 (s, 1H), 4.38−4.05 (m, 3H), 3.91 (dd, J=5, 8 Hz, 1H), 3.75 (dd, J=5, 8 Hz, 1H), 2.33 (q, J=8 Hz, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.37 (s, 9H), 1.22 (s, 3H), 1.10 (q, J=8 Hz, 2H)。
N−((R)−2−tert−ブチル−1−((2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ−[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メタノール(34mL)および水(3.7mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.28g、2.43mmol)の撹拌溶液に、パラ−トルエンスルホン酸−水和物(1.87g、9.83mmol)を添加した。反応混合物を撹拌し、80℃で25分間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を酢酸エチルに溶解した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2x10mL)および塩水(2x10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=13/7)により精製して、N−((R)−2−tert−ブチル−1−((2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(0.96g、81%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50 (d, J=2 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 7.27 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 7.23 (d, J=8 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8 Hz, 1H), 7.02 (br s, 1H,), 6.96 (dd, J=2, 8 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 4.35 (dd, J=8, 15 Hz, 1H), 4.26 (dd, J=4, 15 Hz, 1H), 4.02−3.95 (m, 1H), 3.60 (dd, J=4, 11 Hz, 1H), 3.50 (dd, J=5, 11 Hz, 1H), 1.75 (q, J=8 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.14 (q, J=8 Hz, 3H)。
実施例73:3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン酸
3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−オキソプロパン酸
DMSO(1mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(97mg、0.20mmol)の溶液に、Dess−Martin ペルヨージナン(130mg、0.30mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。固体を濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液をEtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣を分取TLCにより精製して、3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−オキソプロパン酸を得て、それをさらなる精製なしに用いた。
3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン酸
MeOH(1mL)中、3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−オキソプロパン酸(50mg、0.10mmol)の溶液に、0℃で、NaBH4(19mg、0.50mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。得られた混合物をEtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をDMSO中に溶解し、分取LC/MSにより精製して、3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン酸を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36 (s), 7.27−7.23 (m, 2H), 7.15−7.11 (m, 2H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 4.71 (s, 3H), 4.59 (q, J=10.3 Hz, 1H), 4.40−4.33 (m, 2H), 1.70 (d, J=1.9 Hz, 2H), 1.15 (q, J=4.0 Hz, 2H)。13C NMR (400 MHz, CDCl3) δ 173.6, 173.1, 150.7, 144.1, 143.6, 136.2, 135.4, 134.3, 131.7, 129.2, 129.0, 127.6, 126.7, 116.6, 114.2, 112.4, 110.4, 110.1, 99.7, 70.3, 48.5, 32.6, 30.9, 30.7, 16.8. MS (ESI) m/e (M+H+) 501.2。
実施例74:(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メチル 1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート
MeOH(3mL)中、1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸(190mg、1.0mmol)の溶液に、4−メチルベンゼンスルホン酸(19mg、0.10mmol)を添加した。混合物を80℃で一晩加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた、溶媒の除去後、残渣を真空下で乾燥させ、メチル 1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレートを得て(190mg、91%)、それをさらなる精製なしに用いた。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6) δ 6.76−6.71(m, 2H), 6.66(d, J=7.9 Hz, 1H), 3.56(s, 3H), 1.50(q, J=3.6 Hz, 2H), 1.08(q, J=3.6 Hz, 2H)。
メチル 1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート
DMF(0.5mL)中、メチル 1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(21mg、0.10mmol)およびCD2Br2(35mg、0.20mmol)の溶液に、Cs2CO3(19mg、0.10mmol)を添加した。混合物を120℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を1N NaOHおよび塩水で洗浄し、その後、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣を真空下で乾燥させて、メチル 1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート(22mg)を得て、それをさらなる精製なしに用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.76−6.71 (m, 2H), 6.66 (d, J=7.9 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 1.50 (q, J=3.6 Hz, 2H), 1.08 (q, J=3.6 Hz, 2H)。
1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
THF(0.5mL)中、メチル 1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキシレート(22mg、0.10mmol)の溶液に、NaOH(1N、0.25mL、0.25mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間加熱した。反応混合物をEtOAcと1N NaOHの間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、1N HClで中和し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣を真空下で乾燥させ、1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(21mg)を得て、それをさらなる精製なしに用いた。
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(1mL)中、1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(21mg、0.10mmol)、(R)−2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−アミン(30mg、0.10mmol)、HATU(42mg、0.11mol)の溶液に、トリエチルアミン(0.030mL、0.22mmol)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を1N NaOH、1N HCl、および塩水で洗浄し、その後、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(20−40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(R)−N−(2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(24mg、メチル 1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレートから49%)。MS(ESI) m/e(M+H+) 493.5。
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メタノール(0.5mL)および水(0.05mL)中、(R)−N−(2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(24mg、0.050mmol)の溶液に、4−メチルベンゼンスルホン酸(2.0mg、0.010mmol)を添加した。混合物を80℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAcと水の間に分配させた。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO3および塩水で洗浄し、その後、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣を分取HPLCにより精製して、(R)−N−(2−tert−ブチル−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−二重水素化ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(12mg、52%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.44 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.14 (dd, J=22.8, 14.0 Hz, 2H), 6.95−6.89 (m, 2H), 6.78 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 4.28 (dd, J=15.1, 8.3 Hz, 1H), 4.19 (dd, J=15.1, 4.5 Hz, 1H), 4.05 (q, J=7.1 Hz, 1H), 3.55 (dd, J=11.3, 4.0 Hz, 1H), 3.45 (dd, J=11.3, 5.4 Hz, 1H), 1.60 (q, J=3.5 Hz, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.02 (q, J=3.5 Hz, 2H). 13C NMR (400 MHz, CDCl3) δ 171.4, 149.3, 147.1, 146.5, 134.8, 132.3, 129.2, 126.5, 123.6, 114.3, 111.4, 110.4, 109.0, 107.8, 98.5, 70.4, 63.1, 46.6, 31.6, 30.0, 29.8, 15.3. MS (ESI) m/e (M+H+) 453.5。
この化合物の一重水素化類似体は、実施例74に記載の方法に従い、反応材CD2BR2をCHDBR2に置換して合成され得ることがさらに特記される。さらに、本発明の他の化合物の一重水素化類似体は、本明細書に記載の工程に従い、反応材CD2BR2をCHDBR2に置換して合成され得る。
実施例75:4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−4−メチルペンタン酸
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−シアノ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.068g、0.33mmol)の溶液に、室温で、塩化チオニル(72μL、0.99mmol)およびDMF(20μL)を添加した。混合物を30分間撹拌し、その後、過剰な塩化チオニルを減圧下で蒸発させた。得られた酸塩化物に、ジクロロメタン(0.5mL)およびEt3N(230μL、1.7mmol)を添加した。ジクロロメタン(0.5mL)中、4−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)−4−メチルペンタンニトリル(0.33mmol)の溶液を、該酸塩化物溶液に添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、1N HCl(2x2mL)、飽和NaHCO3水溶液(2x2mL)および塩水(2x2mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−シアノ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。
4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−4−メチルペンタン酸
50%EtOH/水(2mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−シアノ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.060g、0.15mmol)およびKOH(0.081g、1.5mmol)の混合物を、マイクロ波中、100℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物をDMSO(1mL)中に溶解し、濾過し、逆相分取HPLCにより精製して、4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−4−メチルペンタン酸を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.98 (s, 1H), 10.79 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.15 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.03−6.90 (m, 4H), 6.05 (s, 1H), 6.02 (s, 2H), 1.97−1.87 (m, 4H), 1.41−1.38 (m, 2H), 1.30 (s, 6H), 1.04−1.02 (m, 2H).
実施例76:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール
THF(5.3mL)中、LiAlH4(THF中、1.0M、1.2mL、1.2mmol)の冷却溶液に、0℃で、THF(3.66mL)中、エチル 2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパノアート(0.20g、0.76mmol)の溶液を滴下した。添加後、混合物を室温まで温め、室温で3時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却した。水(2mL)をゆっくり添加し、次いで、15%NaOH(2mL)および水(4mL)を注意深く添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで、酢酸エチルを用いて短いセライト栓を通して濾過した。有機層を水層から分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)により精製して、2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オールを得た(0.14g、81%)。
2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール
エタノール(5mL)中、2−(5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール(0.13g、0.60mmol)の溶液に、塩化錫二水和物(0.67g、3.0mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波中、120℃で1時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、その後、水および飽和NaHCO3水溶液を添加した。反応混合物を、酢酸エチルを用いてセライト栓を通して濾過した。有機層を水層から分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オールを得た(0.093g、82%)。
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アセトニトリル(2.0mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.10g、0.49mmol)の溶液に、室温で、HBTU(0.185g、0.49mmol)およびEt3N(205μL、1.47mmol)を添加した。混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、アセトニトリル(2.7mL)中、2−(5−アミノ−1H−インドール−2−イル)プロパン−1−オール(0.093g、0.49mmol)のスラリーを添加した。添加後、反応混合物を、室温で5.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解した。有機層を1N HCl(1x3mL)および飽和NaHCO3水溶液(1x3mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=13/7)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(0.095g、51%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.74 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.14 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.02−6.90 (m, 4H), 6.06 (s, 1H), , 6.02 (s, 2H), 4.76 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.68−3.63 (m, 1H), 3.50−3.44 (m, 1H), 2.99−2.90 (m, 1H), 1.41−1.38 (m, 2H), 1.26 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.05−1.02 (m, 2H)。
実施例77:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
2−tert−ブチル−N−メチル−1H−インドール−5−アミン(20.2mg、0.100mmol)および1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(20.6mg、0.100mmol)を、トリエチルアミン(42.1μL、0.300mmol)および磁性スターラーバーを含むN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(42mg、0.11mmol)を該混合物に添加し、得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。次いで、粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を利用して分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 390.2、実測値 391.3(M+1)+。保持時間 3.41分。
実施例78:N−(2−tert−ブチル−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−6−イル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
水素化ナトリウム(0.028g、0.70mmol、60重量%油中分散液)を、4.5mLの無水テトラヒドロフラン(THF)および0.5mLの無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)の混合物中、N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−6−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.250g、0.664mmol)の撹拌溶液にゆっくり添加した。得られた懸濁液を2分間撹拌し、次いで、ヨードメタン(0.062mL、1.0mmol)を反応混合物に添加した。さらに2回の水素化ナトリウムおよびヨードメタンのアリコートの添加が、全ての出発物質の消費に必要とされ、それはLC/MSにより測定された。粗反応生成物を蒸発乾固し、最少量のDMFに再溶解し、分取LC/MSクロマトグラフィーにより精製して、純粋な生成物を得た(0.0343g、13%)。ESI−MS m/z 計算値 404.2、実測値 405.3(M+1)+。保持時間3.65分。
実施例79:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
エチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボキシレート(1.18g、3.0mmol)を、THF(10mL)および水(0.1mL)中、LiBH4(132mg、6.0mmol)の溶液に添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、その後、それを水(10mL)でクエンチし、そして1N HClをゆっくり添加して酸性にした。混合物を、50mLずつの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(770mg、73%)。少量をさらに逆相HPLCにより精製した。ESI−MS m/z 計算値 350.4、実測値 351.3(M+1)+;保持時間 2.59分。
実施例80:5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−N−tert−ブチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボン酸
エチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボキシレート(392mg、1.0mmol)およびLiOH(126mg、3mmol)を、H2O(5mL)および1,4−ジオキサン(3mL)中に溶解した。混合物を、油浴中、100℃で24時間加熱し、その後、室温まで冷却した。混合物を1N HClで酸性にし、それを20mLずつのジクロロメタンで3回抽出した。有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて、5−(1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボン酸を得た(302mg、83%)。少量をさらに逆相HPLCにより精製した。ESI−MS m/z 計算値 364.1、実測値 365.1(M+1)+;保持時間2.70分。
5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−N−tert−ブチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボン酸(36mg、0.10mmol)および2−メチルプロパン−2−アミン(8.8mg、0.12mmol)を、トリエチルアミン(28μL、0.20mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中に溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(46mg、0.12mmol)を該混合物に添加し、得られた溶液を3時間撹拌した。混合物を濾過し、逆相HPLCにより精製して、5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−N−tert−ブチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 419.2、実測値 420.3(M+1)+;保持時間3.12分。
実施例81:N−(3−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、0.13mmol)の溶液を、AcOH(2mL)中に溶解し、45℃まで温めた。混合物に、NaNO2(9mg)の水溶液(0.03mL)を添加した。混合物を45℃で30分間撹拌し、その後、沈殿を集め、Et2Oで洗浄した。この物質をさらなる精製なしに次工程に用いた。粗物質である1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−ニトロソ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドに、AcOH(2mL)およびZn粉末(5mg)を添加した。混合物を、環境温度で1時間撹拌した。EtOAcおよびH2Oを混合物に添加した。層を分離し、有機層を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をDMF(1mL)中に溶解し、分取HPLCを用いて精製した。LCMS:m/z 392.3;保持時間2.18分。
実施例82:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−(メチルスルホニル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−(メチルスルホニル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF−THF(3.3mL、1:9)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(120mg、0.31mmol)の溶液に、室温でNaH(鉱油中、60%、49mg、1.2mmol)を添加した。N2下で30分後、懸濁液を−15℃まで冷却し、DMF(0.5mL)中、塩化メタンスルホニル(1.1当量)を滴下した。反応混合物を−15℃で30分間撹拌し、次いで室温で6時間撹拌した。水(0.5mL)を0℃で添加し、溶媒を除去し、そして残渣をMeOHで希釈し、濾過し、分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−(メチルスルホニル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.6 (s, 1H), 8.7 (s, 1H), 7.94 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.33 (dd, J1=1.9 Hz, J2=8.7 Hz, 1H), 7.03 (d, J=1.7 Hz, 1H), 6.95 (dd, J1=1.7 Hz, J2=8.0 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 3.07 (s, 3H), 1.56−1.40 (m, 9H), 1.41 (dd, J1=4.0 Hz, J2=6.7 Hz, 2H), 1.03 (dd, J1=4.0 Hz, J2=6.7 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 455.5。
実施例83:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−フェニル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
新たに再結晶したN−ブロモスクシンイミド(0.278g、1.56mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.500g、1.56mmol)の溶液に、2分かけて、少しずつ添加した。反応混合物を光から保護し、バーで5分間撹拌した。得られた緑色溶液を40mLの水に注いだ。形成した灰色沈殿を濾過し、水で洗浄し、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(0.564g、91%)。ESI−MS m/z 計算値 398.0、実測値 399.3(M+1)+。保持時間3.38分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) 11.37 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.67 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.22 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.96−6.88 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 1.43−1.40 (m, 2H), 1.09−1.04 (m, 2H)。
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−フェニル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
フェニルボロン酸(24.6mg、0.204mmol)を、FibreCat 1001(6mg)および1M炭酸カリウム水溶液(0.260mL)を含むエタノール(1mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)−N−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(39.9mg、0.100mmol)の溶液に添加した。次いで、反応混合物を、マイクロ波反応器中、130℃で20分間、加熱した。次いで、粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を利用して分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−フェニル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 396.2、実測値 397.3(M+1)+。保持時間3.52分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.08 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.65−7.61 (m, 3H), 7.46−7.40 (m, 2H), 7.31 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.25−7.17 (m, 2H), 7.03 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.98−6.87 (m, 2H), 6.02 (s, 2H), 1.43−1.39 (m, 2H), 1.06−1.02 (m, 2H)。
実施例84:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−シアノ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド
POCl3(12g、80mmol)を、−20℃に維持しながらDMF(40mL)に滴下した。添加の完了後、反応混合物を0℃まで温め、1時間撹拌した。1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.0g、8.0mmol)を添加し、混合物を25℃まで温めた。30分間撹拌後、反応混合物を氷に注ぎ、2時間撹拌した。次いで、混合物を100℃で30分間加熱した。混合物を冷却し、固体沈殿を集め、水で洗浄した。次いで、固体を200mLのジクロロメタン中に溶解し、200mLの飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミドを得た(2.0g、61%)。ESI−MS m/z 計算値 404.5、実測値 405.5(M+1)+;保持時間3.30分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.48 (s, 1H), 10.39 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.35−7.31 (m, 2H), 7.04−7.03 (m, 1H), 6.97−6.90 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.42−1.39 (m, 2H), 1.05−1.03 (m, 2H)。
(Z)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−((ヒドロキシイミノ)メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(5mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.25mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(21mg、0.30mmol)を添加した。48時間撹拌後、混合物を蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−((ヒドロキシイミノ)メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(81mg、77%)。ESI−MS m/z 計算値 419.5、実測値 420.5(M+1)+;保持時間3.42分。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6) δ 10.86(s, 0.5H), 10.55(s, 0.5H), 8.56−8.50(m, 2H), 8.02(m, 1H), 7.24−7.22(m, 1H), 7.12−7.10(m, 1H), 7.03(m, 1H), 6.96−6.90(m, 2H), 6.03(s, 2H), 1.43(s, 9H), 1.40−1.38(m, 2H), 1.04−1.01(m, 2H)。
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−シアノ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド
(Z)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−((ヒドロキシimino)−メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(39mg、0.090mmol)を、無水酢酸(1mL)中に溶解し、3時間加熱還流した。混合物を氷浴中で冷却し、沈殿を集め、水で洗浄した。固体を、高真空下でさらに乾燥させて、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−シアノ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 401.5、実測値 402.5(M+1)+;保持時間3.70分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.72 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.32 (m, 2H), 7.03−7.02 (m, 1H), 6.95−6.89 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.43−1.41 (m, 2H), 1.06−1.04 (m, 2H)。
実施例85:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−メチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(75mg、0.20mmol)およびヨードメタン(125μL、2.0mmol)の溶液を、密封管中、120℃で24時間加熱した。反応物を濾過し、逆相HPLCにより精製した。ESI−MS m/z 計算値390.5、実測値391.3(M+1)+;保持時間2.04分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.30 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.13−7.11 (m, 1H), 7.03−6.90 (m, 4H), 6.03 (s, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.40−1.38 (m, 11H), 1.03−1.01 (m, 2H)。
実施例86:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
約100μLの二酸化エチレンを、反応管中、−78℃で凝縮した。ジクロロメタン(2mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(200mg、0.50mmol)および三塩化インジウム(20mg、0.10mmol)の溶液を添加し、反応混合物を、100℃で20分間、マイクロ波を照射した。揮発物を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(5mg、3%)。ESI−MS m/z 計算値420.5、実測値421.3(M+1)+;保持時間1.67分。1H NMR (400 MHz, CD3CN) δ 8.78 (s, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.95−6.87 (m, 3H), 6.79 (m, 1H), 5.91 (s, 2H), 3.51 (dd, J=5.9, 7.8 Hz, 2H), 2.92−2.88 (m, 2H), 2.64 (t, J=5.8 Hz, 1H), 1.50 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.06 (m, 2H)。
実施例87:2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)酢酸
THF(0.3mL)中、エチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)アセテート(0.010g、0.025mmol)の溶液に、LiOH.H2O(0.002g、0.05mmol)を添加し、そして水(0.15mL)を添加した。混合物を、室温で2時間撹拌した。ジクロロメタン(3mL)を反応混合物に添加し、有機層を1N HCl(2x1.5mL)および水(2x1.5mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−酢酸を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.53 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.17 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.05−6.90 (m, 4H), 6.17 (s, 1H), 6.02 (s, 2H), 3.69 (s, 2H), 1.41−1.39 (m, 2H), 1.04−1.02 (m, 2H)。
実施例88:5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボン酸
メチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキシレート(30mg、0.069mmol)を、磁性スターラーバーおよび水酸化リチウム(30mg、0.71mmol)を含む、1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(2mL)の混合物中に溶解した。得られた溶液を70℃で45分間撹拌した。次いで、粗生成物を2.6M塩酸で酸性にし、等量のジクロロメタンで3回抽出した。ジクロロメタン抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発乾固した。残渣を最小量のN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、次いで、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボン酸を得た。ESI−MS m/z 計算値434.2、実測値435.5。保持時間1.85分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 13.05 (s, 1H), 9.96 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.89 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.96−6.88 (m, 2H), 6.22 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 1.43−1.40 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.06−1.02 (m, 2H)。
実施例89:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、0.13mmol)を、ジクロロエタン(0.20mL)および2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−オン(0.20mL)中に溶解した。トリフルオロ酢酸を添加し(0.039mL)、得られた溶液を20分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライドを添加し(55mg、0.26mmol)、反応混合物を30分間撹拌した。次いで、粗反応混合物を蒸発乾固し、N,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製した。
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩として、40.3mg、0.0711mmol)を、トルエン(1mL)中に溶解した。得られた溶液に、2,3,5,6−テトラクロロシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン(35mg、0.14mmol)を添加した。得られた懸濁液を、油浴中、100℃で10分間加熱した。次いで、粗生成物を蒸発乾固し、1mLのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 450.2、実測値 451.5(M+1)+。保持時間 1.59分。
実施例90:N−(7−(アミノメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(7−(アミノメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−7−シアノ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(375mg、0.934mmol)を、35mLの酢酸エチル中に溶解した。溶液を、100barの水素下、100℃で8時間、10%パラジウム炭素を含む連続流動水素化反応器(continuous flow hydrogenation reactor)を通して再循環した。次いで、粗生成物を蒸発乾固し、ヘキサン中、0−100%酢酸エチル(0.5%トリエチルアミンを含む)の勾配を利用して12gのシリカゲルで精製して、N−(7−(アミノメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミドを得た(121mg、32%)。ESI−MS m/z 計算値 405.2、実測値 406.5(M+1)+。保持時間 1.48分。
実施例91:5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキサミド
5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−7−シアノ−1H−インドール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミド(45mg、0.11mmol)を、メタノール(1.8mL)、30%過酸化水素水溶液(0.14mL、4.4mmol)および10%水酸化ナトリウム水溶液(0.150mL)の混合物に懸濁した。得られた懸濁液を、室温で72時間撹拌した。次いで、過酸化水素を亜硫酸ナトリウムでクエンチした。反応混合物を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドで希釈し、濾過し、そして0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値419.2、実測値420.3(M+1)+。保持時間1.74分。
実施例92:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−7−(メチルスルホンアミド−メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−7−(メチルスルホンアミドメチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(7−(アミノメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.049mmol)を、トリエチルアミン(20.6μL、0.147mmol)および磁性スターラーバーを含むDMF(0.5mL)中に溶解した。次いで、塩化メタンスルホニル(4.2μL、0.054mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−7−(メチルスルホンアミドメチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値483.2、実測値484.3(M+1)+。保持時間1.84分。
実施例93:N−(7−(アセトアミドメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(7−(アミノメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.049mmol)を、トリエチルアミン(20.6μL、0.147mmol)および磁性スターラーバーを含むDMF(0.5mL)中に溶解した。次いで、塩化アセチル(4.2μL、0.054mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物をを室温で16時間撹拌した。粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、N−(7−(アセトアミドメチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値447.2、実測値448.3(M+1)+。保持時間1.76分。
実施例94:N−(1−アセチル−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF−THF(3.3mL、1:9)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(120mg、0.31mmol)の溶液に、室温で、NaH(鉱油中、60%、49mg、1.2mmol)を添加した。N2下で30分後、懸濁液を−15℃まで冷却し、DMF(0.5mL)中、塩化アセチル(1.1当量)の溶液を滴下した。反応混合物を、−15℃で30分間撹拌し、次いで室温で6時間撹拌した。水(0.5mL)を0℃で添加し、溶媒を除去し、そして残渣をMeOH中に希釈し、濾過し、そして分取HPLCにより精製して、N−(1−アセチル−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.9 (s, 1H), 7.74 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.28 (dd, J1=2.1 Hz, J2=9.0 Hz, 1H), 7.01 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.93 (dd, J1=1.7 Hz, J2=8.0 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.54 (bs, 1H), 6.02 (s, 2H), 2.80 (s, 3H), 1.42−1.40 (m, 11H), 1.06−1.05 (m, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 419.3.
実施例95:N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(1−(2−アミノエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ−[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CH2Cl2(8mL)中、tert−ブチル 2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)エチルカルバメート(620mg、1.08mmol)の溶液に、TFA(2mL)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、その後、固体のNaHCO3で中和した。溶液をH2OとCH2Cl2の間に分配させた。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物をクリーム色固体として得た(365mg、71%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.38 (s, 1H), 7.87 (br s, 3H, NH3 +), 7.52 (s, 1H), 7.45−7.38 (m, 3H), 7.32 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.46 (m, 2H), 3.02 (m, 2H), 1.46 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.14 (m, 2H). HPLC 保持時間1.66分, 10−99% CH3CN, 3分泳動; ESI−MS 474.4 m/z (M+H+)。
N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(1mL)中、N−(1−(2−アミノエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(47mg、0.10mmol)およびEt3N(28μL、0.20mmol)の溶液に、塩化アセチル(7.1μL、0.10mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後、濾過し、逆相HPLC(10−99%CH3CN/H2O)により精製して、N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6) δ 8.35(s, 1H), 8.15(t, J=5.9 Hz, 1H), 7.53(s, 1H), 7.43−7.31(m, 4H), 6.17(s, 1H), 4.22(m, 2H), 3.30(m, 2H), 1.85(s, 3H), 1.47(m, 2H), 1.41(s, 9H), 1.13(m, 2H). HPLC 保持時間 2.06 分, 10−99% CH3CN, 3分泳動; ESI−MS 516.4 m/z(M+H+)。
実施例96:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(320mg、0.84mmol)を、N2下、無水DMF(0.5mL)および無水THF(5mL)からなる混合物中に溶解した。NaH(鉱油中、60%、120mg、3.0mmol)を室温で添加した。30分の撹拌後、反応混合物を−15℃まで冷却し、その後、無水DMF(1mL)中、エピクロロヒドリン(79μL、1.0mmol)の溶液を滴下した。反応混合物をを−15℃で15分間撹拌し、次いで室温で8時間撹拌した。MeOH(1mL)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン中、105℃で10分間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.44 (s, 1H), 7.59 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=8.7, 1.9 Hz, 2H), 6.95 (dd, J=8.0, 1.7 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.16 (s, 1H), 6.03 (s, 2H), 4.33 (dd, J=15.0, 4.0 Hz, 1H), 4.19 (dd, J=15.0, 8.1 Hz, 1H), 4.02 (ddd, J=8.7, 4.8 Hz, 1H), 3.41−3.32 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 1.41 (s, 9H), 1.41−1.38 (m, 2H), 1.03 (dd, J=6.7, 4.0 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 465.0。
実施例97:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−(メチル−アミノ)プロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(320mg、0.84mmol)を、N2下で、無水DMF(0.5mL)および無水THF(5mL)からなる混合物中に溶解した。NaH(鉱油中、60%、120mg、3.0mmol)を室温で添加した。30分の撹拌後、反応混合物を−15℃まで冷却し、その後、無水DMF(1mL)中、エピクロロヒドリン(79μL、1.0mmol)の溶液を滴下した。反応混合物をを−15℃で15分間撹拌し、次いで室温で8時間撹拌した。MeNH2(MeOH中、2.0M、1.0mL)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン中、105℃で10分間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)プロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.50 (s, 1H), 7.60−7.59 (m, 1H), 7.35 (dd, J=14.3, 8.9 Hz, 1H), 7.10 (d, J=8.8 Hz, 1H), 1H), 6.94 (dd, J=8.0, 1.6 Hz, 1H), 6.91 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.20 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.03 (s, 2H), 2.82 (d, J=4.7 Hz, 1H), 2.72 (d, J=4.7 Hz, 1H), 2.55 (dd, J=5.2, 5.2 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.39 (dd, J=6.4, 3.7 Hz, 2H), 1.04 (dd, J=6.5, 3.9 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 464.0。
実施例98:(S)−N−(1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル−4−メチルベンゼンスルホナート
ジクロロメタン(20mL)中、(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.0g、6.1mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(2mL)およびパラ−トルエンスルホニルクロライド(1.3g、7.0mmol)を添加した。18時間後、反応混合物を10mLの水と10mLの酢酸エチルの間に分配させた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−60%酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製して、(R)−3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル−4−メチル−ベンゼンスルホナートを得た(3.21g、86%)。LC/MS(M+1)=641.2。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.77 (d, 2H, J=16 Hz), 7.55 (d, 1H, J=2 Hz), 7.35 (d, 2H, J=16 Hz), 7.31 (m, 3H), 6.96 (s, 1H), 6.94 (dd, 1H, J=2, 8 Hz), 6.22 (s, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.31 (dd, 1H, J=6, 15 Hz), 4.28 (dd, 1H, J=11, 15 Hz), 4.18 (m, 1H), 3.40 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 3.36 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 2.46 (s, 3H), 2.40 (br s, 1H), 1.74 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.11 (m, 2H)。
(R)−N−(1−(3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(6mL)中、(R)−3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル−4−メチルベンゼンスルホナート(3.2g、5.0mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(2.0g、30mmol)を添加した。反応物を、80℃で2時間加熱した。混合物を、20mLの酢酸エチルと20mLの水の間に分配させた。層を分離し、有機層を蒸発した。残渣をカラムクロマトグラフィー(0−85%酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製して、(R)−N−(1−(3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミドを得た(2.48g)。LC/MS(M+1)=512.5。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.55 (d, 1H, J=2 Hz), 7.31 (m, 3H), 6.96 (s, 1H), 6.94 (dd, 1H, J=2, 8 Hz), 6.22 (s, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.31 (dd, 1H, J=6, 15 Hz), 4.28 (dd, 1H, J=11, 15 Hz), 4.18 (m, 1H), 3.40 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 3.36 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 2.40 (br s, 1H), 1.74 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.11 (m, 2H)。
(S)−N−(1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
MeOH(25mL)中、(R)−N−(1−(3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(2.4g、4.0mmol)の撹拌溶液に、水素ガス充填バルーン下、5%Pd/C(2.4g)を添加した。18時間後、反応混合物をセライトを通して濾過し、300mLの酢酸エチルで濯いだ。有機層を1N HClで洗浄し、蒸発させて、(S)−N−(1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミドを得た(1.37g)。MS(M+1)=486.5。
実施例99:(S)−メチル 3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピルカルバメート
メタノール(1mL)中、(R)−N−(1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(0.10g、0.20mmol)の撹拌溶液に、2滴のトリエチルアミンおよび塩化メチルクロロホルミル(0.020mL、0.25mmol)を添加した。30分後、反応混合物を濾過し、逆相HPLCを用いて精製して、(S)−メチル 3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピルカルバメートを得た。3分泳動時の保持時間は1.40分である。LC/MS(M+1)=544.3。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.52 (d, 1H, J=2Hz), 7.30 (dd, 1H, J=2, 8 Hz), 7.28(m, 1H), 7.22 (d, 1H, J=8 Hz), 7.14 (d, 1H, J=8 Hz), 7.04 (br s, 1H), 6.97 (dd, 1H, J=2, 8 Hz), 6.24 (s, 1H), 5.19 (1H, br s), 4.31 (dd, 1H, J=6, 15 Hz), 4.28 (dd, 1H, J=11, 15 Hz), 4.18 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.40 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 3.36 (dd, 1H, J=3, 6 Hz), 3.26 (m, 1H), 1.74 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.11 (m, 2H)。
実施例100:4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−1−イル)ブタン酸
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
酢酸(60mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド(851mg、2.26mmol)の溶液に、0℃で、NaBH3CN(309mg、4.91mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、その後、出発物質の不存在をLCMSにより検出し得た。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(760mg、89%)を得た。
4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチルインドリン−1−イル)ブタン酸
無水メタノール(6.5mL)およびAcOH(65μL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(350mg、0.93mmol、1当量)の溶液に、室温で、4−オキソブタン酸(水中、15%、710mg、1.0mmol)を添加した。20分撹拌後、NaBH3CN(130mg、2.0mmol)を一度に添加し、反応混合物を、室温でさらに4時間撹拌した。反応混合物を、0℃で、AcOH(0.5mL)の添加によりクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−75%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチルインドリン−1−イル)ブタン酸を得た(130mg、30%)。
4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−1−イル)ブタン酸
4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチルインドリン−1−イル)ブタン酸(130mg、0.28mmol)を、アセトニトリル−H2O−TFAの混合物中に溶解した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をCDCl3中に溶解した。日光への短い暴露(5−10分)後、溶液は紫色に変化した。混合物を、出発物質が完全になくなるまで(8時間)、室温で、大気にさらされた状態で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を逆相HPLCにより精製して、4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−1−イル)ブタン酸を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.52 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.18 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.03 (dd, J=9.4, 1.9 Hz, 1H), 7.00−6.98 (m, 2H), 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.16 (s, 1H), 6.02 (s, 2H), 4.29−4.24 (m, 2H), 2.48 (dd, J=6.9, 6.9 Hz, 2H), 2.12−2.04 (m, 2H), 1.69 (dd, J=6.8, 3.7 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.09 (dd, J=6.8, 3.7 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 463.0。
実施例101:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(4−(2−ヒドロキシエチル−アミノ)−4−オキソブチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF(0.25mL)中、4−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−2−tert−ブチル−1H−インドール−1−イル)ブタン酸(10mg)の溶液に、Et3N(9.5mL、0.069mmol)およびHBTU(8.2mg、0.022mmol)を連続して添加した。60℃で10分間撹拌後、エタノールアミン(1.3μL、0.022mmol)を添加し、そして混合物を60℃でさらに4時間撹拌した。1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(4−(2−ヒドロキシエチル−アミノ)−4−オキソブチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(5.8mg、64%)を、分取HPLCによる精製後に得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 506.0。
実施例102:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF(0.11mL)およびTHF(1mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(62mg、0.16mmol)の溶液に、N2下、室温で、NaH(鉱油中、60%、21mg、0.51mmol)を添加した。30分撹拌後、反応混合物を0℃まで冷却し、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(11mL、0.14mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、室温で10時間撹拌した。混合物を分取HPLCにより精製し、得られた固体を、Pd−C(10mg)の存在下、DMF(0.6mL)中に溶解した。混合物を、室温で一晩、空気下で撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS(ESI) m/e(M+H+)462.0。
実施例103:3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)プロパン酸
N−(2−tert−ブチル−1−(2−クロロエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水ジクロロメタン(1mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(71mg、0.17mmol)の溶液に、N2下、室温で、クロロアセトアルデヒド(53μL、0.41mmol)を添加した。20分撹拌後、NaBH(OAc)3(90mg、0.42mmol)を2回に分けて添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2−15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、N−(2−tert−ブチル−1−(2−クロロエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(51mg、63%)。
N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
EtOH(0.6mL)および水(0.3mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(2−クロロエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(51mg)、NaCN(16mg、0.32mmol)およびKI(cat)を合わせ、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2−15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(24mg、48%)。
3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)プロパン酸
N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノエチル)インドリン−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(24mg、0.050mmol)を、50%KOH水溶液(0.5mL)および1,4−ジオキサン(1mL)中に溶解した。混合物を、125℃で2時間加熱した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCにより精製した。残渣をCDCl3(1mL)中に溶解し、次いで日光に短時間暴露した。形成した紫色溶液を、出発物質が完全になくなるまで(1時間)、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製して、3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)プロパン酸を得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 485.0。
実施例104:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1%の酢酸を含む無水MeOH(5.7mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(340mg、0.86mmol)の溶液に、N2下、室温で、水中、40%グリオキサル(0.60mL、5.2mmol)を添加した。20分撹拌後、NaBH3CN(120mg、1.9mmol)を一度に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10−40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、淡黄色油状物を得て、それを0.05%TFAおよびCDCl3を含む50/50CH3CN−H2Oで処理した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20−35%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.93 (dd, J=1.6, 7.9 Hz, 1H), 6.90 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.78 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.92 (s, 2H), 4.21 (dd, J=6.9, 6.9 Hz, 2H), 3.68 (m, 2H), 2.28 (s, 1H), 1.60 (dd, J=3.7, 6.7 Hz, 2H), 1.35−1.32 (m, 9H), 1.04 (dd, J=3.7, 6.8 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 439.0。
実施例105:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
3−(ベンジルオキシ)プロパナール
無水ジクロロメタン(8mL)中、PCC(606mg、2.82mmol)の懸濁液に、N2下、室温で、無水ジクロロメタン中、3−ベンジルオキシ−1−プロパノール(310mg、1.88mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、セライトを通して濾過し、そして濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1−10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(ベンジルオキシ)プロパナールを得た(243mg、79%)。
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水ジクロロメタン(3.4mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロインドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(160mg、0.50mmol)の溶液に、室温で、3−(ベンジルオキシ)プロパナール(160mg、0.98mmol)を添加した。10分撹拌後、NaBH(OAc)3(140mg、0.65mmol)を一度に添加し、反応混合物を、室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を0.05%TFAを含む50/50 CH3CN−H2Oの混合物中に溶解した。混合物を濃縮乾固し、残渣をCDCl3(5mL)中に溶解し、日光に短時間暴露した。紫色溶液を、室温で2時間、大気にさらした状態で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、1atmのH2下、2時間、MeOH(2mL)中、Pd−C(10mg)で処理した。触媒をセライトを通して濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いて分取TLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(18mg、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロインドリン−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミドから8%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.94 (dd, J=7.9, 1.7 Hz, 1H), 6.91 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J=11.7 Hz, 1H), 6.79 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.94 (s, 2H), 4.25−4.21 (m, 2H), 3.70 (dd, J=5.7, 5.7 Hz, 2H), 1.93−1.86 (m, 2H), 1.61 (dd, J=6.8, 3.7 Hz, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.04 (dd, J=6.8, 3.7 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 453.0。
実施例106:N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
N−(1−(2−アジドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミド
無水ジクロロメタン(1.2mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(73mg、0.19mmol)の溶液に、室温で、クロロアセトアルデヒド(60μL、0.24mmol)を添加した。10分撹拌後、NaBH(OAc)3(52mg、0.24mmol)を一度に添加し、反応混合物を、室温でさらに30分撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製して、インドリンを得て、それは、CDCl3中に溶解したとき、酸化されて対応するインドールを得た。得られたインドールを、85℃で、2時間、無水DMF(0.8mL)中、NaN3(58mg、0.89mmol)およびNaI(触媒量)で処理した。反応混合物を分取HPLCにより精製して、N−(1−(2−アジドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(15mg、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチルインドリン−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミドから18%)。
N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
MeOH−AcOH(0.2mL、99:1)中、N−(1−(2−アジドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(13mg、0.029mmol)の溶液を、Pd−C(2mg)の存在下、1atmのH2下、室温で、2時間撹拌し、セライトを通して濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、0℃で、30分間、無水THF(0.2mL)中、AcCl(0.05mL)およびEt3N(0.05mL)で処理し、次いで、室温で1時間処理した。混合物を分取HPLCにより精製して、N−(1−(2−アセトアミドエチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 462.0。
実施例107: N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル−4−メチルベンゼンスルホナート
無水ジクロロメタン(1.4mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(172mg、0.35mmol)の溶液に、0℃で、Et3N(56μL、0.40mmol)の存在下、TsCl(71mg、0.37mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、0℃まで冷却し、さらにTsCl(71mg、0.37mmol)を添加した。室温で1時間撹拌後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル−4−メチルベンゼン−スルホナートを得た(146mg、64%)。
N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF(1.5mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミド(145mg、0.226mmol)を、85℃で2時間、粉末NaCN(34mg、0.69mmol)で処理した。反応混合物を室温まで冷却し、その後、それをジクロロメタン(10mL)および飽和NaHCO3水溶液(10mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(2x10mL)。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25−55%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(89mg、79%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.20−7.16 (m, 2H), 7.08 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.88 (dd, J=8.7, 2.0 Hz, 1H), 6.16 (s, 1H), 4.32−4.19 (m, 3H), 2.83 (s, 1H), 2.40 (dd, J=5.2, 5.2 Hz, 2H), 1.62 (dd, J=6.6, 3.6 Hz, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.04 (dd, J=6.9, 3.9 Hz, 2H). MS (ESI) m/e (M+H+) 496.0。
実施例108:N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−(2H−テトラゾール−5−イル)プロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF(1.2mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(27mg、0.054mmol)の溶液に、室温で、NH4Cl(35mg、0.65mmol)およびNaN3(43mg、0.65mmol)を連続して添加した。反応混合物を、マイクロ波中、110℃で4時間撹拌し、その段階で、50%の出発物質が所望の生成物に変換された。反応混合物を分取HPLCにより精製して、N−(2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−3−(2H−テトラゾール−5−イル)プロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ−[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 539.0。
実施例109:4−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−3−ヒドロキシブタン酸
メタノール(0.8mL)および4M NaOH(0.8mL)中、N−(2−tert−ブチル−1−(3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(14mg、0.028mmol)の溶液を、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を4M HClで中和し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、4−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−1−イル)−3−ヒドロキシブタン酸を得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 515.0。
実施例110:N−(1−(2−(2H−テトラゾール−5−イル)エチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノエチル)インドリン−5−イル)−シクロプロパンカルボキサミド
エタノール(0.8mL)および水(0.4mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−クロロエチル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(66mg、0.15mmol)の溶液に、室温で、NaCN(22mg、0.45mmol)およびKI(触媒)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中、110℃で30分間撹拌し、その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノ−エチル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(50mg、77%)。
N−(1−(2−(2H−テトラゾール−5−イル)エチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水DMF(2.6mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2−シアノ−エチル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、0.12mmol)の溶液に、NH4Cl(230mg、4.3mmol)およびNaN3(280mg、4.3mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中、110℃30分間撹拌し、濾過し、そして分取HPLCにより精製した。固体残渣をCDCl3(3mL)中に溶解し、日光に短時間(2乃至4分)暴露し、それにより色の変化が始まった(紫色)。室温で大気にさらした状態で2時間撹拌後、溶媒を除去し、残渣を分取HPLCにより精製して、N−(1−(2−(2H−テトラゾール−5−イル)エチル)−2−tert−ブチル−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 473.0。
実施例111:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
無水ジクロロメタン(2.3mL)中、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロインドリン−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(150mg、0.38mmol)の溶液に、室温で、N2下、テトラヒドロピラン−3−カルバルデヒド(54mg、0.47mmol)を添加した。20分撹拌後、NaBH(OAc)3(110mg、0.51mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を、室温で6時間撹拌し、その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5−20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)メチル)インドリン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(95mg、50%)。CDCl3を該インドリンに添加し、溶液を、環境温度で一晩撹拌した。溶液を濃縮して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−6−フルオロ−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS(ESI) m/e(M+H+) 493.0。
実施例112:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メチル 5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−カルボキサミド)−1H−インドール−2−カルボキシレート(100mg、0.255mmol)を、アルゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラン(2mL)中に溶解した。溶液を、氷水浴中、0℃まで冷却し、その後、メチルリチウム(0.85mL、ジエチルエーテル中、1.6M)をシリンジにより添加した。混合物を室温まで温めた。次いで、粗生成物を飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)とジクロロメタン(5mL)の間に分配させた。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固し、そして、ヘキサン中、20−80%酢酸エチルの勾配を利用して、12gのシリカゲルにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(35mg、36%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 378.2、実測値 379.1(M+1)+。保持時間2.18分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.78 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.57 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.03−6.90 (m, 4H), 6.12 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.03 (s, 2H), 5.18 (s, 1H), 1.50 (s, 6H), 1.41−1.38 (m, 2H), 1.05−0.97 (m, 2H)。
実施例113:N−(2−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
トリフルオロ酢酸(0.75mL)を、ジクロロメタン(3mL)中、tert−ブチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバメート(77mg、0.16mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を蒸発させ、ジクロロメタン中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発乾固して、N−(2−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(53mg、86%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.58 (s, 1H), 7.60 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.18−7.15 (m, 2H), 7.02−6.94 (m, 3H), 6.85 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.14 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 2.84 (s, 2H), 1.68 (dd, J=3.6, 6.7 Hz, 2H), 1.32 (s, 6H), 1.08 (dd, J=3.7, 6.8 Hz, 2H)。
実施例114:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−(ジメチルアミノ)−2−メチル−プロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(1mL)中、N−(2−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.051mmol)の溶液に、炭酸カリウム(35mg、0.26mmol)およびヨードメタン(7.0μL、0.11mmol)を添加した。混合物を2時間撹拌した。水を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発し、トルエン(3x)で共蒸発(coevaporated)し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、0−30%EtOAc)により精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(1−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(7mg、33%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.74 (s, 1H), 7.58 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.01−6.95 (m, 3H), 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J=0.9 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.24 (s, 6H), 1.68 (dd, J=3.7, 6.7 Hz, 2H), 1.33 (s, 6H), 1.08 (dd, J=3.7, 6.8 Hz, 2H)。
実施例115:N−(2−(1−アセトアミド−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(1mL)中、N−(2−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(21mg、0.054mmol)の溶液に、ピリジン(14μL、0.16mmol)を添加し、次いで、無水酢酸(6.0μL、0.059mmol)を添加した。混合物を2時間撹拌した。水を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出し、蒸発し、トルエン(3x)で共蒸発(coevaporated)し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、60−100%酢酸エチル)により精製して、N−(2−(1−アセトアミド−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)−1−(ベンゾ[d][1,3]−ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(17mg、73%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.79 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.66 (t, J=6.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.18−7.14 (m, 1H), 7.02−6.89 (m, 4H), 6.08 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.03 (s, 2H), 3.31 (d, J=6.2 Hz, 2H), 1.80 (s, 3H), 1.41−1.38 (m, 2H), 1.26 (s, 6H), 1.04−1.01 (m, 2H)。
実施例116:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)ブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−シアノ−2−メチルbutan−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(83mg、0.20mmol)を、塩化アンモニウム(128mg、2.41mmol)、アジ化ナトリウム(156mg、2.40mmol)および磁性スターラーバーを含むN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解した。反応混合物を、マイクロ波反応器中、110℃で40分間加熱した。粗生成物を濾過し、次いで0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)ブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 458.2、実測値 459.2(M+1)+。保持時間1.53分。1H NMR (400 MHz, CD3CN) 9.23 (s, 1H), 7.51−7.48 (m, 2H), 7.19 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.06−7.03 (m, 2H), 6.95−6.89 (m, 2H), 6.17 (dd, J=0.7, 2.2 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 2.61−2.57 (m, 2H), 2.07−2.03 (m, 2H), 1.55−1.51 (m, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.12−1.09 (m, 2H)。
実施例117:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(ピペリジン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
tert−ブチル 2−(5−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド)−1H−インドール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(55mg、0.11mmol)を、トリフルオロ酢酸(1mL)を含むジクロロメタン(2.5mL)中に溶解した。反応混合物を、室温で6時間撹拌した。粗生成物を、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水中、0−99%アセトニトリルの勾配を用いて分取HPLCにより精製して、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(ピペリジン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 403.2、実測値 404.4(M+1)+。保持時間0.95分。
実施例118:5−tert−ブチル−1H−インドール−6−イルアミン
2−ブロモ−4−tert−ブチル−フェニルアミン
DMF(500mL)中、4−tert−ブチル−フェニルアミン(447g、3.00mol)の溶液に、DMF(500mL)中、NBS(531g、3.00mol)を室温で滴下した。添加の完了後、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次工程に用いた。
2−ブロモ−4−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルアミン
2−ブロモ−4−tert−ブチル−フェニルアミン(160g、0.71mol)を、H2SO4(410mL)に室温で滴下し、透明な溶液を得た。次いで、この透明溶液を−5ないし−10℃まで冷却した。H2SO4(410mL)中、KNO3(83g、0.82mol)の溶液を滴下し、その間、温度を−5ないし−10℃に維持した。添加の完了後、反応混合物を氷/水中に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を5%Na2CO3および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル1:10)により精製して、2−ブロモ−4−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルアミンを黄色固体として得た(150g、78%)。
4−tert−ブチル−5−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニルアミン
トルエン(200mL)および水(100mL)中、2−ブロモ−4−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルアミン(27.3g、100mmol)の混合物に、Et3N(27.9mL、200mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(2.11g、3.00mmol)、CuI(950mg、0.500mmol)およびトリメチルシリルアセチレン(21.2mL、150mmol)を窒素雰囲気下で添加した。密閉した圧力フラスコ中で反応混合物を70℃で2.5時間加熱し、室温まで冷却し、そしてセライトの短いプラグを通して濾過した。濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。合わせた濾液を5%NH4OH溶液および水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗生成をカラムクロマトグラフィー(0−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、4−tert−ブチル−5−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニルアミンを褐色粘性液体として得た(25g、81%)。
5−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール
DMF(100mL)中、4−tert−ブチル−5−ニトロ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニルアミン(25g、86mmol)の溶液に、CuI(8.2g、43mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を、密閉した圧力フラスコ中で135℃にて一晩加熱し、室温まで冷却し、セライトの短いプラグを通して濾過した。濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。合わせた濾液を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドールを黄色固体として得た(13g、69%)。
5−tert−ブチル−1H−インドール−6−イルアミン
ラネーニッケル(3g)を、メタノール(100mL)中、5−tert−ブチル−6−ニトロ−1H−インドール(15g、67mmol)に添加した。混合物を水素(1atm)下で30℃にて3時間撹拌した。触媒を濾過により除いた。濾液をNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗暗褐色粘性油状物を、カラムクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、5−tert−ブチル−1H−インドール−6−イルアミンを灰色固体として得た(11g、87%)。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 10.3 (br s, 1H), 7.2 (s, 1H), 6.9 (m, 1H), 6.6 (s, 1H), 6.1 (m, 1H), 4.4 (br s, 2H), 1.3 (s, 9H)。
1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸
a) Ac2O, AlCl3, CH2Cl2; b) NaClO; c) LiAlH4, THF, −78℃; d) SOCl2, CHCl3; e) NaCN, DMSO; f) BrCH2CH2Cl, NaOH, Bu4NBr, トルエン; g) NaOH。
工程a:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)エタノン
2,3−ジヒドロ−1H−インデン(100.0g、0.85mol)および無水酢酸(104.2g、1.35mol)の混合物を、0℃で、3時間かけて、CH2Cl2(1000ml)中、AlCl3(272.0g、2.04mol)のスラリーに少しずつ添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で15時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷水(500mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(500mL×3)。合わせた有機層を塩水(500mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して、生成物を得た(120.0g、88%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.08-2.15 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.95 (t, J=7.2, 4 H), 7.28 (d, J=8.0, 1H), 7.75 (d, J=8.0, 1H) 7.82 (s,1H)。
工程b:2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボン酸
撹拌した次亜塩素酸ナトリウム水溶液(2230ml、1.80mmol、6%)に、55℃で、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−yl)エタノン(120.0g、0.75mol)を添加し、混合物を55℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、飽和NaHCO3溶液を、該溶液が透明になるまで添加した。精製した沈殿を濾過し、水で数回洗浄し、乾燥させて、所望の生成物を得た(120.0g、99%)。1H NMR (CDCl3, 300MHz) δ 2.07−2.17 (m, 2H), 2.96 (t, J=7.5Hz, 4H), 7.30 (d, J=7.8, 1H,), 7.91 (d, J=7.8, 1H), 7.96 (s, 1H)。
工程c:(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−yl)メタノール
THF(2.5L)中、LAH(72.8g、1.92mol)の撹拌溶液に、0℃で、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボン酸(100.0g、0.62mol)をゆっくり添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、反応を、H2O(72ml)およびNaOH(68ml、20%)でクエンチした。混合物を濾過し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、所望の生成物を得た(82.0g、90%)。1H NMR (CDCl3, 300MHz); δ 2.03−2.13 (m, 2H), 2.91 (t, J=7.5Hz, 4H), 4.64 (s, 2H), 7.13 (d, J=7.5, 1H), 7.18−7.24 (m, 2H)。
工程d:5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン
塩化チオニル(120ml、1.65mol)を、0℃で、素早く撹拌した、クロロホルム(500ml)中、(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノール(81.4g、0.55mol)の混合物に滴下した。添加の完了後、得られた混合物を室温まで温め、撹拌をさらに12時間継続した。クロロホルムを減圧下で蒸発させて残渣を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=15:1)により精製して、5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデンを得た(90.5g、99%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.06−2.19 (m, 4H), 2.93 (t, J=7.5, 4H), 4.54 (s, 2H), 7.15−7.31 (m, 3H)。
工程e:2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−yl)アセトニトリル
DMSO(500ml)中、5−(クロロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン(90.0g、0.54mol)の撹拌溶液に、0℃で、シアン化ナトリウム(54.0g、1.08mol)を少しずつ添加した。次いで、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応を、水(1000ml)でクエンチし、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させて、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アセトニトリル(82.2g、97%)を得て、それをさらなる精製なしに次工程に用いた。
工程f:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボニトリル
トルエン(150mL)中、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アセトニトリル(50.0g、0.32mol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(300mL、水中、50%W/W)、1−ブロモ−2−クロロエタン(92.6ml、1.12mol)および(n−Bu)4NBr(5g、15.51mmol)を添加した。混合物を、60℃で一晩加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を、水(400mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×200mL)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、からむクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボニトリルを得た(9.3g、16%)。1H NMR (CDCl3,300MHz) δ 1.35−1.38 (m, 2H), 1.66−1.69 (m, 2H), 2.05−2.13 (m, 2H), 2.87−294 (m, 4H), 7.07−7.22 (m,3H)。
工程g:1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−イル)シクロプロパンカルボン酸
メタノール(40mL)中、撹拌した1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−yl)シクロプロパンカルボニトリル(9.3g、50.8mmol)に、150mLの水酸化ナトリウム(水中、25%w/w NaOH)の溶液を添加した。混合物を100℃で8時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を氷水(0℃)に注ぎ、pHを塩化水素(1N)でpH=4に合わせ、そして混合物をジクロロメタンで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−6−yl)シクロプロパンカルボン酸を得た(4.8g、47%)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 1.23−1.26 (m, 2H), 1.62−1.65 (m, 2H), 2.03−210 (m, 2H), 2.81−2.91 (m, 4H), 7.11−7.21 (m, 3H)。
5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−4−カルボニトリル
a)KCN、DMSO;b)Pd/C、EtOAc
工程a:2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
2−tert−ブチル−4−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(4.0g、17mmol)のDMSO溶液(30mL)に、KCN(3.4g、51mmol)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌し、水(80mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、7%EtOAc)により精製して、2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(2.2g、53%)を得た。1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ 12.23 (br s, 1 H), 8.09 (d, J=9.0 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=9.0 Hz, 1 H), 6.50 (s, 1 H), 1.38 (s, 9 H). MS (ESI) m/z: 244.2 [M+H+]。
工程b:5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−4−カルボニトリル
2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(550mg、2.3mmol)のEtOAc溶液(10mL)に、窒素雰囲気下でラネーNi(0.1g)を添加した。混合物を、室温にて1時間、水素雰囲気(1atm)下で撹拌した。触媒をセライトで濾取し、濾液を真空下で蒸発させて、5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−4−カルボニトリル(250mg、51%)を得た。1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ 10.93 (br s, 1 H), 7.25 (d, J=8.7 Hz, 1 H), 6.49 (d, J=8.7 Hz, 1 H), 5.94 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 5.40 (br s, 2 H), 1.30 (s, 9 H). MS (ESI) m/z: 214.0 [M+H+].
N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロライド(26mg、0.1mmol)を、DMF(1mL)中、5−アミノ−2−tert−ブチル−1H−インドール−4−カルボニトリル(21mg、0.1mmol)およびトリエチルアミン(41.7μL、0.3mmol)の溶液に添加した。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで濾過し、逆相HPLCで精製することにより生成物N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 437.2、実測値 438.7 (M+1)+。保持時間2.10分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 11.48 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.52 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.41 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.32 (dd, J=1.5, 8.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.21 (d, J=1.8 Hz, 1H), 1.51−1.49 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.18−1.16 (m, 2H)。
N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(200mg、0.82mmol)、2−ヨードエタノール(77μL、0.98mmol)、炭酸セシウム(534mg、1.64mmol)およびDMF(1.3mL)の混合物を、一晩90℃に加熱した。次いで、さらに2−ヨードエタノール(77μL、0.98mmol)を添加し、反応物を90℃で3日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで洗浄し、次いで合わせた酢酸エチル層を水(x3)および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させて濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50−100%CH2Cl2−ヘキサン)により精製して、生成物を黄色固体として得た(180mg、NMRにより〜25%純度、インドール出発物質との共溶出生成物)。ESI−MS m/z 計算値 287.1、実測値 288.5 (M+1)+。保持時間1.59分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.14 (d, J=9.1 Hz, 1H), 8.02 (d, J=9.1 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.10 (t, J=5.5 Hz, 1H), 4.55 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.78−3.73 (m, 2H) および 1.49 (s, 9H) ppm。
工程b:5−アミノ−2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボニトリル
2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(180mg、0.63mmol)のエタノール溶液(6mL)に、N2雰囲気下で、Pd−C(5%重量、18mg)を添加した。反応物を、N2(g)でフラッシュし、次いでH2(g)でフラッシュし、H2(atm)下で室温にて1.5時間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、濃縮して、生成物を得た(150mg、93%)。ESI−MS m/z 計算値 257.2、実測値 258.5 (M+1)+。保持時間1.26分。
工程c:N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロライド(196mg、0.75mmol)を、5−アミノ−2−tert−ブチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボニトリル(150mg、0.58mmol)およびトリエチルアミン(242μL、1.74mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液(x2)、飽和NaHCO3溶液(x2)、塩水で抽出し、MgSO4で乾燥させて、濾過し、濃縮した。残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLCにより精製して、生成物N−(2−tert−ブチル−4−シアノ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。ESI−MS m/z 計算値 481.2、実測値 482.5 (M+1)+。保持時間1.99分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.93 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.33 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.08 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 5.05 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.42 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.70−3.65 (m, 2H), 1.51−1.48 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.19−1.16 (m, 2H)。
2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムクロライド
工程a:tert−ブチル 2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)エチルカルバメート
塩化チオニル(81.28μL、1.117mmol)中、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(90.14mg、0.3722mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(8.204μL、0.1064mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、過剰な塩化チオニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを真空下で除去して、酸塩化物を得た。次いで、該酸塩化物をジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、tert−ブチル 2−(5−アミノ−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)エチルカルバメート(156.1mg、0.4467mmol)およびトリエチルアミン(155.6μL、1.117mmol)のジクロロメタン溶液(1.5mL)にゆっくり添加した。得られる反応混合物を室温で21時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、1N HCl水溶液(5mL)および飽和NaHCO3水溶液(5mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0−30%酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル 2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)エチルカルバメートを白色固体として得た(140mg、66%)。ESI−MS m/z 計算値 573.2、実測値 574.7 (M+1)+。保持時間2.41分。1H NMR (400.0 MHz, DMSO) d 8.35 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.44−7.41 (m, 2H), 7.34−7.29 (m, 2H), 7.13−7.10 (m, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.24−4.20 (m, 2H), 3.20−3.17 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.41 (s, 18H) および 1.15−1.12 (m, 2H) ppm。
工程b:N−(1−(2−アミノエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
tert−ブチル 2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)エチルカルバメート(137.5mg、0.24mmol)のジクロロメタン溶液(1.8mL)に、トリフルオロ酢酸(444μL、5.8mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3水溶液(3mL)および塩水(3mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0−10%メタノール)により精製して、N−(1−(2−アミノエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを白色固体として得た(93.7mg、82%)。ESI−MS m/z 計算値 473.19、実測値 474.5 (M+1)+。保持時間1.61分。
工程c:2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムクロライド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中、N−(1−(2−アミノエチル)−2−tert−ブチル−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、0.1056mmol)の透明溶液に、ヨウ化メチル(336.8mg、147.7μL、2.37mmol)およびトリエチルアミン(106.9mg、147.2μL、1.05mmol)を添加し、混合物を80℃で2時間加熱した。粗生成物を逆相分取HPLCにより精製した。この生成物22mgを、メタノール中、1.25M HCl(112μL、0.14mmol)に溶解し、60℃で1時間加熱した。反応物を室温まで冷却した。生成物をまず乾燥させ、次いでジクロロメタン中に溶解し、再び乾燥させた。この方法を4回繰り返して、2−(2−tert−ブチル−5−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムクロライドを得た。ESI−MS m/z 計算値 516.25、実測値 516.7 (M+1)+。保持時間1.69分。1H NMR (400.0 MHz, DMSO) δ 8.43 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.45−7.41 (m, 2H), 7.36−7.31 (m, 2H), 6.27 (s, 1H), 4.74−4.70 (m, 2H), 3.57−3.53 (m, 2H), 3.29 (s, 9H), 1.48−1.42 (m, 11H), および 1.15 (dd, J=3.9, 6.8 Hz, 2H) ppm。
2−(4−(Tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
工程a:3−フルオロ−4−ニトロアニリン
CH2Cl2(400mL)中、N−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(87.0g、0.36mol)および6N塩酸(800mL)の混合物を、2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物を1000mLの酢酸エチルで希釈し、炭酸カリウム(500.0g)を少しずつ添加した。水溶液を分離し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 30:1)により精製して、3−フルオロ−4−ニトロアニリン(56.0g、99%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.07 (t, J=8.7 Hz, 1 H), 7.86 (dd, J=2.1, 13.2 Hz 1 H), 7.59 (brs, 2 H), 7.22 (s, 1 H)。
工程b:2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン
3−フルオロ−4−ニトロアニリン(56g、0.36mol)の酢酸溶液(500mL)に、1時間かけて、臭素(17.7mL、0.36mol)を少しずつ添加した。反応混合物を、氷浴中、0−5℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和Na2CO3で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した(200mLx3)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮して、残渣を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン(45.6g、84%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.29 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 653 (d, J=12.4 Hz, 1 H), 4.94 (br s, 2 H)。
工程c:エチル5−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチルペント−4−イノアート
2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン(45.7g、0.19mol)およびエチル3,3−ジメチルペント−4−イノアート(88.3g、0.57mol)のEt3N溶液(700mL)に、N2下、Pd(PPh3)2Cl2(13.8g、0.02mol)およびCuI(3.6g、0.02mol)を添加した。反応混合物を、70℃で8時間撹拌した。反応混合物を、500mLの酢酸エチルおよび1500mLの水で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し(500mL×3)、合わせた有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、エチル−5−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチルペント−4−イノアート(34.5g、57%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.05 (d, J=8.1Hz, 1 H), 6.36 (d, J=13.2 Hz, 1 H), 5.60 (brs, 2 H), 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2 H), 2.51 (s, 2 H), 1.40 (s, 6 H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3 H)。
工程d:エチル3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタノエート
CH3CN(350mL)中、エチル5−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチルペント−4−イノアート(34.5g、0.11mol)およびPdCl2(10.4g、58.6nmol)の混合物を、1.5時間、加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した。酢酸エチル(300mL)を添加し、沈殿を濾取し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 40:1)により精製して、エチル3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタノエート(34.0g、98%)を濃黄色固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 10.11 (brs, 1 H), 8.30 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.14 (d, J=11.7 Hz, 1 H), 6.35 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 4.17 (q, J=7.2 Hz, 2 H), 2.69 (s, 2 H), 1.51 (s, 6 H), 1.25 (t, J=7.2 Hz, 3 H)。
工程e:3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール
エチル3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタノエート(34g、0.11mol)の乾燥CH2Cl2溶液(400mL)に、−78℃で、DIBAL−H(283.4mL、0.27mol)を2時間かけて少しずつ添加した。反応混合物を−78℃で10時間撹拌し、次いで水(200mL)を添加して急冷した。沈殿を濾取し、メタノールで洗浄した。濾液をCH2Cl2(200mL×3)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 50:1)により精製して、3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールを得た(6.6g、22%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.35 (brs, 1 H), 8.30 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.11 (d, J=12.0 Hz, 1 H), 6.35 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 3.74 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 1.9 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 1.4 (s, 6 H)。
工程f:2−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール(6.6g、25mmol)のCH2Cl2溶液(80mL)に、0℃で、TBSCl(3.7g、25nmol)およびイミダゾール(4.2g、62nmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。沈殿を濾取し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 10:1)により精製して、所望の生成物を褐色固体として得た(5.0g、53%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.80 (brs, 1 H), 8.30 (d, J=7.2 Hz,1 H), 7.05 (d, J=11.7 Hz, 1 H), 6.33 (t, J=1.2 Hz, 1 H), 3.7 (t, J=6.0 Hz, 2 H), 1.91 (t, J=6.0 Hz, 2 H), 1.42 (s , 6 H), 0.94 (s , 9 H), 0.12 (s , 6 H)。MS (ESI) m/z (M+H+): 381.1。
ベンジル2,2−ジメチルブタ−3−イノアート
工程a:メチル2,2−ジメチル−3−オキソブタノエート
THF(270mL)中、NaH(28.5g、0.718mol、60%)の懸濁液に、0℃で、3−オキソ−酪酸メチルエステル(78.6g、0.677mol)のTHF溶液(70mL)を滴下した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。MeI(99.0g、0.698mol)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。NaH(28.5g、0.718mol、60%)を0℃で少しずつ添加し、得られる混合物を0℃で0.5時間撹拌し続けた。次いで、MeI(99.0g、0.698mol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。混合物を氷水に注いだ。有機層を分離した。水相をEtOAcで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、メチル 2,2−ジメチル−3−オキソブタノエート(52g、53%)を得て、それを次工程に直接用いた。
工程b:メチル 3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エノアート
ジクロロメタン(600mL)中、PCl5(161g、0.772mol)の懸濁液に、0℃で、メチル2,2−ジメチル−3−オキソブタノエート(52g、0.361mol、最後の工程からの粗物質)を少しずつ添加し、次いで、乾燥DMFを約20滴添加した。混合物を一晩、加熱還流した。冷却後、反応混合物を氷水にゆっくり注いだ。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(300mL×3)。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、生成物メチル3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エノアートを得て、それをさらに精製することなく用いた(47g、82%)。
工程c:3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エン酸
水(300mL)中、メチル3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エノアート(42.0g、0.26mol)およびNaOH(12.4g、0.31mol)の混合物を、一晩、加熱還流した。冷却後、反応混合物をエーテルで抽出した。有機層は、20gのメチル3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エノアートを含んでいた(48%回収)。水層を冷20% HCl溶液で酸性にし、エーテルで抽出した(250mL×3)。合わせた有機層を乾燥させ、減圧下で蒸発させて、3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エン酸(17g、44%)を得て、それを次工程に直接用いた。
工程d:2,2−ジメチルブタ−3−イン酸
三つ口フラスコ(500mL)に、NaNH2(17.8g、0.458mmol、ペレット)およびDMSO(50mL)を添加した。混合物を、もはやNH3(g)が放出されなくなるまで、室温で撹拌した。3−クロロ−2,2−ジメチルブタ−3−エン酸(17.0g、114mmol)のDMSO溶液(50mL)を0℃で滴下した。混合物を温め、50℃で5時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。混合物を冷20%HCl溶液に注ぎ、次いでエーテルで3回抽出した。エーテル抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、6:1比で出発物質とアルキン産物を得た。残渣をエーテルおよびNa2SO4を用いて再び乾燥させて、上記の反応条件に再び反応させた。反応混合物を同様の方法で後処理し、2,2−ジメチルブタ−3−イン酸を得た(12.0g、94%)。
ベンジル2,2−ジメチルブタ−3−イノアート
ジクロロメタン(800mL)中、2,2−ジメチルブタ−3−イン酸(87.7g、0.782mmol)およびベンジルアルコール(114.6g、0.938mol)の撹拌溶液に、−20℃で、DCC(193.5g、0.938mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤として、石油エーテル中、2%酢酸エチル)により精製して、ベンジル2,2−ジメチルブタ−3−イノアートを得た(100g、59%収率)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.37−7.36 (m, 5 H), 5.19 (s, 2 H), 2.28 (s, 1 H), 1.52 (s, 6 H)。
2−(1−(Tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
工程a:ベンジル4−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブタ−3−イノアート
2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロアニリン(23.0g、0.1mol)のEt3N溶液(250mL)に、ベンジル2,2−ジメチルブタ−3−イノアート(59.0g、0.29mol)、CuI(1.85g)およびPd(PPh3)2Cl2(2.3g)を室温で添加した。混合物を80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却後、反応物を水で急冷し、水層を酢酸エチルで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%酢酸エチル)により精製して、ベンジル4−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブタ−3−イノアートを得た(20.0g、56%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.05 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.39−7.38 (m, 5 H), 6.33 (d, J=13.2 Hz, 1 H), 5.20 (s, 2 H), 4.89 (br s, 2 H), 1.61 (s, 6 H)。
工程b:ベンジル2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート
ベンジル4−(2−アミノ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチルブタ−3−イノアート(20.0g、56mmol)のアセトニトリル溶液(100mL)に、室温で、PdCl2(5.0g、28mmol)を添加した。混合物を80℃で一晩撹拌した。混合物を濾取し、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAc)により精製して、ベンジル2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエートを得た(18.0g、90%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) 8.96 (br s, 1 H), 8.33 (d, J=7.2 Hz, 1 H) 7.35−7.28 (m, 5 H) 7.08 (d, J=11.7 Hz, 1 H), 6.47 (s, 1 H), 5.18 (s, 2 H) 1.69 (s, 6 H)。
工程c:2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
ベンジル2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート(18.0g、0.05mol)のCH2Cl2溶液(100mL)に、−78℃で、DIBAL−H(12mL)を添加した。混合物をその温度で1時間撹拌し、室温まで温めた。反応物を水で急冷し、水層をEtOAcで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAc)により精製して、2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールを得た(10.0g、77%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) 9.37 (s, 1 H), 8.32 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.11 (d, J=11.7 Hz, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 3.73 (d, J=5.1 Hz 2 H), 1.97 (t, J=5.1 Hz, 1 H), 1.39 (s, 6 H)。
工程d:2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
CH2Cl2中、2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(10.0g)の撹拌溶液に、室温で、TBSCl(8.9g)、イミダゾール(8.1g、0.12mol)を添加した。混合物を一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAc)により精製して、2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールを得た(5.3g、38%)。1H NMR (300 MHz, CDCl3) 9.51 (s, 1 H), 8.31 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.02 (d, J=11.7 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H), 3.63 (s, 2 H), 1.35 (s, 6 H), 0.99 (s, 9 H), 0.11 (s, 6 H)。
6−フルオロ−1,1−ジメチル−7−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール、(R)−3−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール、2−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール、3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールおよび(R)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
工程a:6−フルオロ−1,1−ジメチル−7−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール、(R)−3−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール、2−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール、3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールおよび(R)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール
DMF(10mL)中、2−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(1.9g、5.0mmol)および4−メチルベンゼンスルホン酸(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(2.86g、10.0mmol)の溶液に、Cs2CO3(4.88g、15.0mmol)を添加した。混合物を90℃で24時間加熱した。反応物を酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(10−50%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、6−フルオロ−1,1−ジメチル−7−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドールを得た(600mg、48%)。ESI−MS m/z 計算値 248.1、実測値 249.2 (M+1)+。保持時間2.00分;2−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール(270mg、(R)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールを幾らか含む)。ESI−MS m/z 計算値 494.2および380.2、実測値 495.4および381.4 (M+1)+。保持時間2.12および1.92分;(R)−3−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール(1.0g、3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールを含む)。ESI−MS m/z 計算値 380.2および266.1、実測値 381.2および267.2 (M+1)+。保持時間1.74および1.48分。
(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールおよび3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール
(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールおよび3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールの混合物を、2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールから出発して上記の方法に従って得た。(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール、ESI−MS m/z 計算値 366.2、実測値 367.2 (M+1)+。保持時間1.71分;3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール、ESI−MS m/z 計算値 252.1、実測値 253.4 (M+1)+。保持時間1.42分。
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−アミン
エタノール(15mL)中、6−フルオロ−1,1−ジメチル−7−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール(600mg、2.4mmol)の溶液に、ギ酸アンモニウム(600mg、9.5mmol)およびPd/C(10%、129mg、0.12mmol)を添加した。混合物を、10分間還流した。Pd触媒をセライトを通して濾過により除去し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20−40%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−アミンを得た(260mg、49%)。ESI−MS m/z 計算値 218.1、実測値 219.2(M+1)+。保持時間1.01分。
Stepb:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(5mL)中、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(346mg、1.4mmol)、6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−アミン(260mg、1.2mmol)およびHATU(543mg、1.4mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.40mL、2.9mmol)を添加した。反応物を、室温で一晩撹拌し、次いで、酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−1,1−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−7−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(342mg、65%)。ESI−MS m/z 計算値 442.2、実測値 443.5 (M+1)+。保持時間2.30分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.20 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.30−7.25 (m, 3H), 7.20 (m, 1H), 7.12 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.84 (d, J=11.1 Hz, 1H), 6.01 (d, J=0.5 Hz, 1H), 3.98 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.37 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.75 (dd, J=3.8, 6.9 Hz, 2H), 1.37 (s, 6H) and 1.14 (dd, J=3.9, 6.9 Hz, 2H) ppm。
(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:(R)−3−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール
エタノール(10mL)中、3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール(500mg、1.3mmol)を幾らか含む(R)−3−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールの溶液に、ギ酸アンモニウム(500mg、7.9mmol)およびPd/C(10%、139mg、0.13mmol)を添加した。混合物を5分間還流した。Pd触媒をセライト濾過により除去し、エタノールで洗浄した。濾液を蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィー(30−50%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、(R)−3−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールを得た(220mg、48%、3−(5−アミノ−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールを幾らか含む)。ESI−MS m/z 計算値 350.2 実測値 351.4 (M+1)+。保持時間0.94分。
工程b:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(3.0mL)中、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(183mg、0.75mmol)、3−(5−アミノ−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール(220mg、0.63mmol)を幾らか含む(R)−3−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オール、ならびにHATU(287mg、0.75mmol)の混合物に、トリエチルアミンを添加した(0.21mL、1.5mmol)。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(20−40%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(315mg、87%、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを幾らか含む)。ESI−MS m/z 計算値 574.2、実測値 575.7 (M+1)+。保持時間2.08分。
工程c:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
メタノール(3mL)および水(0.3mL)中、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(315mg、0.55mmol)を幾らか含む(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドに、p−TsOH.H2O(21mg、0.11mmol)を添加した。混合物を80℃で30分間加熱した。反応物を酢酸エチルと水の間に分配させて、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(20−80%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た(92mg、31%)。ESI−MS m/z 計算値 534.2、実測値 535.5 (M+1)+。保持時間1.72分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.32 (s, 1H), 7.53 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.43−7.31 (m, 4H), 6.17 (s, 1H), 4.97−4.92 (m, 2H), 4.41 (dd, J=2.4, 15.0 Hz, 1H), 4.23 (t, J=5.0 Hz, 1H), 4.08 (dd, J=8.6, 15.1 Hz, 1H), 3.87 (s, 1H), 3.48−3.44 (m, 1H), 3.41−3.33 (m, 1H), 3.20 (dd, J=7.4, 12.7 Hz, 2H), 1.94−1.90 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.41 (s, 3H) および 1.15−1.12 (m, 2H) ppm。
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドおよび(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドおよび(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドおよび(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを、(R)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール)を幾らか含む2−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールから出発して、上記の方法と同様にして製造した。1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−1−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド、ESI−MS m/z 計算値 608.2、実測値 609.5 (M+1)+。保持時間1.67分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.32 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.43−7.31 (m, 4H), 6.19 (s, 1H), 4.95−4.93 (m, 2H), 4.51 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.42−4.39 (m, 2H), 4.10−4.04 (m, 1H), 3.86 (s, 1H), 3.49−3.43 (m, 2H), 3.41−3.33 (m, 1H), 3.30−3.10 (m, 6H), 2.02−1.97 (m, 2H), 1.48−1.42 (m, 8H) および 1.13 (dd, J=4.0, 6.7 Hz, 2H) ppm;(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−メチルブタン−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド、ESI−MS m/z 計算値 534.2、実測値 535.5 (M+1)+。保持時間1.81分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.91 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42−7.33 (m, 3H), 7.03 (d, J=10.9 Hz, 1H), 6.07 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.56 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.43 (t, J=5.7 Hz, 1H), 3.51−3.46 (m, 1H), 3.31−3.13 (m, 6H), 1.88 (t, J=7.3 Hz, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.31 (s, 6H) および 1.15−1.12 (m, 2H) ppm。
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを、(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールおよび3−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3−メチルブタン−1−オールを含む混合物から出発して、上記の方法に従い製造した。ESI−MS m/z 計算値 446.2、実測値 447.5 (M+1)+。保持時間1.88分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 8.20 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.30−7.21 (m, 3H), 7.12 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=11.2 Hz, 1H), 6.18 (s, 1H), 3.64 (s, 2H), 1.75 (dd, J=3.8, 6.8 Hz, 2H), 1.34 (s, 6H) および 1.14 (dd, J=3.9, 6.9 Hz, 2H) ppm。
(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:(R)−ベンジル 2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエートおよび((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 2−(1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート
炭酸セシウム(8.23g、25.3mmol)を、DMF(17mL)中、ベンジル 2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート(3.0g、8.4mmol)および(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(7.23g、25.3mmol)の混合物に添加した。反応物を、窒素雰囲気下で、80℃にて46時間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。上記の生成物の両方を含む粘性の褐色油状物である粗生成物を、さらに精製することなく直接用いた。(R)−ベンジル 2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z 計算値 470.2、実測値 471.5 (M+1)+。保持時間2.20分。((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 2−(1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z 計算値 494.5、実測値 495.7 (M+1)+。保持時間2.01分。
工程b:(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
工程(a)で得られた粗反応混合物をTHF(42mL)中に溶解し、氷浴中で冷却した。LiAlH4(16.8mLの1M溶液、16.8mmol)を少しずつ添加した。添加の完了後、反応物をさらに5分間撹拌した。反応物を、水(1mL)、15%NaOH溶液(1mL)、その後、水(3mL)の添加により急冷した。混合物をセライト濾過し、固体をTHFおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30−60%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、生成物を褐色油状物として得た(2.68g、2工程で87%)。ESI−MS m/z 計算値 366.4、実測値 367.3 (M+1)+。保持時間1.68分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.34 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J=13.4 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.94 (t, J=5.4 Hz, 1H), 4.64−4.60 (m, 1H), 4.52−4.42(m, 2H), 4.16−4.14 (m, 1H), 3.76−3.74 (m, 1H), 3.63−3.53 (m, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.38−1.36 (m, 6H) および 1.19 (s, 3H) ppm。
工程c:(R)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(2.5g、6.82mmol)を、エタノール(70mL)に溶解し、反応物をN2でフラッシュした。次いで、Pd−C(250mg、5%重量)を添加した。反応物を再び窒素でフラッシュし、次いでH2(atm)下で撹拌した。2.5時間後、生成物への部分的な変換がLCMSにより観察された。反応物をセライトを通して濾過した。残渣を、上記の条件に再び付した。2時間後、LCMSにより、生成物への完全な変換が示された。反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を濃縮して、生成物を黒色固体として得た(1.82g、79%)。ESI−MS m/z 計算値 336.2、実測値 337.5 (M+1)+。保持時間0.86分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.17 (d, J=12.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.79−4.76 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.37−4.31 (m, 3H),4.06 (dd, J=6.1, 8.3 Hz, 1H), 3.70−3.67 (m, 1H), 3.55−3.52 (m, 2H), 1.41 (s, 3H), 1.32 (s, 6H) および 1.21 (s, 3H) ppm。
工程d:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(3滴)を、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(1.87g、7.7mmol)および塩化チオニル(1.30mL、17.9mmol)の撹拌混合物に添加した。1時間後、透明溶液が形成された。該溶液を真空下で濃縮し、次いでトルエン(3mL)を添加し、混合物を再び濃縮した。トルエン工程をもう一度繰り返し、残渣を高真空下に10分間置いた。次いで、酸塩化物をジクロロメタン(10mL)中に溶解し、ジクロロメタン(45mL)中、(R)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(1.8g、5.4mmol)およびトリエチルアミン(2.24mL、16.1mmol)の混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を1N HCl溶液、飽和NaHCO3溶液および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮して、生成物を黒色泡状固体として得た(3g、100%)。ESI−MS m/z 計算値 560.6、実測値 561.7 (M+1)+。保持時間2.05分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42−7.40 (m, 2H), 7.34−7.30 (m, 3H), 6.24 (s, 1H), 4.51−4.48 (m, 1H), 4.39−4.34 (m,2H), 4.08 (dd, J=6.0, 8.3 Hz, 1H), 3.69 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.58−3.51 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.39 (s, 3H), 1.34−1.33 (m, 6H), 1.18 (s, 3H) および 1.14−1.12 (m, 2H) ppm。
工程e:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.0g、5.4mmol)を、メタノール(52mL)中に溶解した。水(5.2mL)を添加し、次いでp−TsOH.H2O(204mg、1.1mmol)を添加した。反応物を80℃で45分間加熱した。溶液を濃縮し、次いで酢酸エチルと飽和NaHCO3溶液の間に分配させた。酢酸エチル層をMgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50−100%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、生成物をクリーム色の泡状固体として得た(1.3g、47%、SFCによりee>98%)。ESI−MS m/z 計算値 520.5、実測値 521.7 (M+1)+。保持時間1.69分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42−7.38 (m, 2H), 7.33−7.30 (m, 2H), 6.22 (s, 1H), 5.01 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.90 (t, J=5.5 Hz, 1H), 4.75 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.40 (dd, J=2.6, 15.1 Hz, 1H), 4.10 (dd, J=8.7, 15.1 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.65−3.54 (m, 2H), 3.48−3.33 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.32 (s, 3H) および 1.14−1.11 (m, 2H) ppm。
(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
工程a:(S)−ベンジル 2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエートおよび((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 2−(1−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート
炭酸セシウム(2.74g、8.4mmol)を、DMF(5.6mL)中、ベンジル 2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート(1.0g、2.8mmol)および(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(3.21g、11.2mmol)の混合物に添加した。反応物を、窒素雰囲気下で、80℃にて64時間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルと水の間に分配させた。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させて、濾過し、濃縮した。上記の生成物の両方を含む粘性の褐色油状物である粗生成物を、さらに精製することなく直接用いた。(S)−ベンジル 2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z 計算値 470.2、実測値 471.5 (M+1)+。保持時間2.22分。((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 2−(1−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z 計算値 494.5、実測値 495.5 (M+1)+。保持時間2.03分。
工程b:(S)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
(S)−ベンジル 2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエートおよび((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 2−(1−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエートの粗反応混合物の混合物を、THF(15mL)中に溶解し、氷水浴中で冷却した。LiAlH4(2.8mLの1M溶液、2.8mmol)を滴下した。添加の完了後、反応物を5分間撹拌した。反応物を水(0.5mL)、15%NaOH溶液(0.5mL)、次いで水(1.5mL)の添加により急冷した。混合物をセライトで濾過し、固体をTHFおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30−60%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、生成物を褐色油状物として得た(505mg、2工程で49%)。ESI−MS m/z 計算値 366.4、実測値 367.3 (M+1)+。保持時間1.68分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.34 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.65(d, J=13.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.94 (t, J=5.4 Hz, 1H), 4.64−4.60 (m, 1H), 4.52−4.42 (m, 2H), 4.14 (dd, J=6.2, 8.4 Hz, 1H), 3.74 (dd, J=7.0, 8.3 Hz, 1H), 3.63−3.53 (m,2H), 1.42 (s, 3H), 1.37 (m, 6H) および 1.19 (s, 3H) ppm。
工程c:(S)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
(S)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(500mg、1.4mmol)を、エタノール(15mL)中に溶解し、反応物をN2でフラッシュした。次いで、Pd−C(50mg、5%重量)を添加した。反応物を再び窒素でフラッシュし、次いでH2(atm)下で撹拌した。1時間後、生成物への部分的な変換がLCMSにより観察された。反応物をセライトを通して濾過し濃縮した。残渣を、上記の条件に再び付した。1時間後、LCMSにより、生成物への完全な変換が示された。反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を濃縮して、生成物を黒色固体として得た(420mg、91%)。ESI−MS m/z 計算値 336.2、実測値 337.5 (M+1)+。保持時間0.90分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.17 (d, J=12.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.78 (br s, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.41−4.27 (m, 3H), 4.06(dd, J=6.1, 8.3 Hz, 1H), 3.70−3.67 (m, 1H), 3.53 (dd, J=10.7, 17.2 Hz, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.32 (s, 6H) および 1.21 (s, 3H) ppm。
工程d:(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(3滴)を、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(187mg、0.8mmol)および塩化チオニル(0.13mL、1.8mmol)の撹拌混合物に添加した。30分後、透明溶液が形成された。少量をピペリジンと混合して、酸塩化物が形成されたことを試験した。溶液をrotovap中で濃縮し、次いでトルエン(1mL)を添加し、混合物を再び濃縮した。トルエン工程をもう一度繰り返し、残渣を高真空下に10分間置いた。次いで、酸塩化物をジクロロメタン(2mL)中に溶解し、ジクロロメタン(4mL)中、(S)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(200mg、0.6mmol)およびトリエチルアミン(0.25mL、1.8mmol)の混合物に添加した。反応物を室温で45分間撹拌した。反応物を1N HCl溶液、飽和NaHCO3溶液および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮して、生成物を黒色泡状固体として得た(320mg、96%)。ESI−MS m/z 計算値 560.6、実測値 561.5 (M+1)+。保持時間2.05分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42−7.40 (m, 2H), 7.34−7.30 (m, 3H), 6.24 (s, 1H), 4.84 (t, J=5.5 Hz, 1H), 4.51−4.46 (m, 1H), 4.41−4.32 (m, 2H), 4.08 (dd, J=6.0, 8.3 Hz, 1H), 3.71−3.67 (m, 1H), 3.58−3.50 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.34−1.33 (m, 6H), 1.18 (s, 3H) および 1.14−1.12 (m, 2H) ppm。
工程e:(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(S)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(290g、0.5mmol)を、メタノール(5mL)中に溶解した。水(0.5mL)を添加し、次いでp−TsOH.H2O(20mg、0.1mmol)を添加した。反応物を80℃で45分間加熱した。次いで、溶液を酢酸エチルと飽和NaHCO3溶液の間に分配させた。酢酸エチル層をMgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50−100%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、生成物をクリーム色の泡状固体として得た(146mg、54%、SFCによりee>97%)。ESI−MS m/z 計算値 520.5、実測値 521.5 (M+1)+。保持時間1.67分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.42−7.37 (m, 2H), 7.33−7.30 (m, 2H), 6.22 (s, 1H), 5.01 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.91 (t, J=5.5 Hz, 1H), 4.75 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.42−4.38 (m, 1H), 4.10 (dd, J=8.8, 15.1 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.64−3.54 (m, 2H), 3.48−3.33 (m, 2H), 1.48−1.45 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.32 (s, 3H) および 1.14−1.11 (m, 2H) ppm。
(R)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸および2−tert−ブチル−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールから、実施例72と同様の実験方法を用いて製造した。
(S)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(S)−1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸および2−tert−ブチル−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドールから、実施例72と同様の実験方法を用いて製造した。
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボキサミドを、実施例72 from 1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸および2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドールから、実施例72と同様の実験方法を用いて製造した。
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−N−(2−tert−ブチル−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドを、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸および2−tert−ブチル−5−ニトロ−1H−インドールから、実施例72と同様の実験方法を用いて製造した。
化学分野の当業者は、下記の表3の化合物を含む本発明の化合物を合成するための公知の合成方法と合わせて、実施例およびスキームを用いることができる。
化合物のΔF508−CFTR矯正(correction)特性を検出および測定するためのアッセイ
化合物のΔF508−CFTR調節特性をアッセイするための光学的膜電位方法
該アッセイは、NIH3T3細胞における機能的ΔF508−CFTRの増大を読み出すために、蛍光プレートレーダー(例えば、FLIPR III, Molecular Devices, Inc.)を用いて膜電位の変化を測定するために蛍光電圧検出色素を利用する。応答の駆動力は、細胞を予め化合物で処理し、その後、電圧検出色素を充填した後の、単回液体添加工程によるチャネル活性化と関連する塩化物イオン勾配の構築である。
矯正化合物の同定
ΔF508−CFTRと関係する輸送障害を矯正する小分子を同定するため、単一付加(single−addition)HTSアッセイフォーマットを開発した。細胞を含むアッセイプレートを、37℃、5%CO2、90%湿度で組織培養インキュベーター中、〜2−4時間インキュベートする。次いで、細胞を、アッセイプレートの底に接着後に、化合物暴露様に準備する。
細胞を、血清不含有媒体中、試験化合物の存在または不存在下(陰性対照)で、37℃、5%CO2、90%湿度の組織培養インキュベーター中、16−24時間インキュベートした。その後、細胞をクレブスリンゲル溶液で3回濯ぎ、電位感受性再分布色素を充填した。ΔF508−CFTRを活性化するため、10μMフォルスコリンおよびCFTR増強剤、ゲニステイン(20μM)を、各ウェルにCl−不含有媒体と共に添加した。ΔF508−CFTR活性化に応答してCl−排出を促進するCl−不含有媒体の添加およびその結果の膜脱分極を、電位感受性色素を用いて光学的に測定した。
増強化合物の同定
ΔF508−CFTRの増強剤を同定するため、二重付加(double−addition)HTSアッセイフォーマットを開発した。このHTSアッセイは、温度矯正ΔF508−CFTR NIH 3T3細胞において、ΔF508−CFTRの開閉(伝導性)の増強を測定するために、FLIPR III上で膜電位の変化を測定するための蛍光電位感受性色素を利用する。応答の駆動力は、細胞を予め増強化合物(または、DMSOビヒクル対照)で処理し、その後、再分配色素を充填した後の、FLIPR IIIのような蛍光プレートレーダーを用いる単回液体添加工程における、フォルスコリンでのチャネル活性化と関連する塩素イオン勾配である。
溶液:浴溶液#1:NaCl 160mM、KCl 4.5mM、CaCl2 2mM、MgCl2 1mM、HEPES 10mM、NaOHでpH7.4。
塩化物不含有浴溶液:浴溶液#1中塩化物塩を、グルコン酸塩に置き換える。
細胞培養
ΔF508−CFTRを安定に発現するNIH3T3マウス線維芽細胞を、膜電位の光学的測定に用いた。細胞を、175cm2培養フラスコ中、2mMグルタミン、10%ウシ胎仔血清、1×NEAA、β−ME、1×pen/strep、および25mM HEPESを添加したダルベッコの修飾イーグルス媒体中で、37℃にて5%CO2下で、90%湿度にて維持した。全ての光学アッセイに関して、細胞を、384ウェルマトリゲル−コートしたプレート中〜20,000/ウェルで播種し、37℃で2時間培養し、その後、増強剤アッセイのために27℃で24時間培養した。矯正アッセイに関して、細胞を16−24時間、化合物を含有または不含有下、27℃または37℃で培養した。
化合物のΔF508−CFTR調節特性をアッセイするための電気生理的アッセイ
1.ユッシングチャンバーアッセイ
ユッシングチャンバー実験を、ΔF508−CFTRを発現する極性化上皮細胞で行い、光学的アッセイで同定したΔF508−CFTRモジュレーターをさらに特徴付けた。非CFおよびCF気道上皮細胞を、既報の培養された気管支組織から単離し(Galietta, L.J.V., Lantero, S., Gazzolo, A., Sacco, O., Romano, L., Rossi, G.A., & Zegarra−Moran, O. (1998) In vitro Cell. Dev. Biol. 34, 478−481)、NIH3T3−馴化培地で予めコーティングしたCostar(商標)Snapwell(登録商標)フィルター上にプレーティングした。4日後、頂端部媒体(apical media)を除去し、細胞を、使用前に>14日間、気液界面で増殖させた。この結果、繊毛化した完全分化したカラム化細胞の単層が得られ、それは気道上皮の特徴を示す。非CF HBEを、何らかの公知の肺疾患を有さない非喫煙者から単離した。CF−HBEを、ΔF508−CFTRのホモ接合体患者から単離した。
Costar(商標)Snapwell(登録商標)細胞培養インサート上で増殖したHBEを、ユッシングチャンバー(Physiologic Instruments, Inc., San Diego, CA)中にマウントし、基底外側から頂端部のCl−勾配(ISC)の存在下、経上皮抵抗性および短絡回路電流を、電圧固定システム(Department of Bioengineering, University of Iowa, IA)を用いて測定した。簡単には、HBEを、電圧固定記録条件(Vhold=0mV)下、37℃で調べた。基底外側溶液は、145mM NaCl、0.83mM K2HPO4、3.3mM KH2PO4、1.2mM MgCl2、1.2mM CaCl2、10mM グルコース、10mM HEPES(NaOHでpH7.35に合わせた)を含み、頂端部溶液は、145mM グルコン酸Na、1.2mM MgCl2、1.2mM CaCl2、10mM グルコース、10mM HEPES(NaOHでpH7.35に合わせた)を含んでいた。
矯正化合物の同定
典型的なプロトコールは、基底側から頂端膜のCl−濃度勾配を利用した。この勾配を設定するため、通常のリンゲル溶液を基底側膜に用い、一方、頂端NaClを、等モルのグルコン酸ナトリウムに置き換え(NaOHを用いてpH7.4に滴定)、上皮を横切る大きなCl−濃度勾配を得た。全ての実験を、無傷の単層で行った。ΔF508−CFTRを完全に活性化するため、頂端側に、フォルスコリン(10μM)、PDE阻害物質、IBMX(100μM)およびCFTR増強剤、ゲニステイン(50μM)を添加した。
他の細胞タイプにおける観察として、△F508−CFTRを発現する、FRT細胞およびCF罹患患者から単離したヒト気管支上皮細胞(CF−HBE)の低温でのインキュベートは、細胞膜でのCFTRの機能的密度を増大する。矯正化合物の活性を決定するため、細胞を試験化合物と共に24−48時間37℃にてインキュベートし、その後、3回洗浄して、記録した。化合物処理した細胞におけるcAMP−およびゲニステイン−仲介ISCを、37℃対照に標準化し、wt−HBEにおけるCFTR活性の活性%として現した。細胞と矯正化合物のプレインキュベーションは、37℃対照と比較して、cAMP−およびゲニステイン−仲介ISCを顕著に増大した。
増強化合物の同定
典型的なプロトコールは、基底側から頂端膜のCl−濃度勾配を利用した。この勾配を設定するため、通常のリンゲル溶液を基底側膜に用い、一方、頂端NaClを、等モルのグルコン酸ナトリウムに置き換え(NaOHを用いてpH7.4に滴定)、上皮を横切る大きなCl−濃度勾配を得た。フォルスコリン(10μM)および全ての試験化合物を、頂端側の細胞培養インサートに添加した。推定上のΔF508−CFTR増強剤の効果を、公知の増強剤であるゲニステインのそれと比較した。
2.パッチクランプ記録
ΔF508−NIH3T3細胞中、全Cl−電流を、既報の有孔パッチ記録構成(Rae, J., Cooper, K., Gates, P., & Watsky, M. (1991) J. Neurosci. Methods 37, 15−26)を用いて測定した。電圧−クランプ記録を、Axopatch 200B パッチクランプ増幅器(Axon Instruments Inc., Foster City, CA)を用いて22℃で行った。ピペット溶液は、150mM N−メチル−D−グルカミン(NMDG)−Cl、2mM MgCl2、2mM CaCl2、10mM EGTA、10mM HEPESおよび240μg/mlアンホテリシン−B(HClでpH7.35に合わせた)を含んでいた。細胞外培地は、150mM NMDG−Cl、2mM MgCl2、2mM CaCl2、10mM HEPES(HClでpH7.35に合わせた)を含んでいた。パルス発生、データ収集および分析を、Clampex 8に接続されたDigidata 1320 A/Dインターフェースを備えたPC(Axon Instruments Inc.)を用いて実施した。活性化するために、ΔF508−CFTR、10μM フォルスコリンおよび20μM ゲニステインを浴に添加し、電流電圧関係を30秒毎にモニターした。
矯正化合物の同定
細胞膜における機能的△F508−CFTRの密度を増大するための矯正化合物の活性を決定するため、本発明者らは、上記の有孔パッチ−記録技術を矯正化合物で24時間処理後の電流密度を測定するために用いた。△F508−CFTRを完全に活性化するため、10μMフォルスコリンおよび20μMゲニステインを細胞に添加した。本発明の記録条件下で、27℃で24時間インキュベート後の電流密度は、37℃で24時間インキュベート後に観察される密度よりも高かった。これらの結果は、細胞膜における△F508−CFTRの密度に対する低温インキュベートの公知の効果と一致する。CFTR電流密度に対する矯正化合物の効果を決定するため、細胞を、37℃で24時間、10μMの試験化合物と共にインキュベートし、電流密度を27℃および37℃対照と比較した(%活性)。記録の前に、細胞を細胞外記録培地で3回洗浄して、残っている試験化合物を除去した。10μMの矯正化合物とのプレインキュベーションは、37℃対照と比較して、cAMP−およびゲニステイン−依存性電流を顕著に増大した。
増強化合物の同定
△F508−CFTRを安定に発現するNIH3T3細胞における巨視的ΔF508−CFTR Cl−電流(IΔF508)を増大するΔF508−CFTR増強剤の能力もまた、有孔パッチ−記録技術を用いて調査した。光学アッセイで同定された増強剤は、光学アッセイにおいて同様の効力および観察された効果を有するIΔF508において用量依存的増大を引き起こした。試験した全ての細胞において、増強剤適用前および適用中の逆転電位は、約−30mVであって、それは、計算されたEClである(−28mV)。
細胞培養
ΔF508−CFTRを安定に発現するNIH3T3マウス線維芽細胞を、全細胞記録に用いた。該細胞を、175cm2培養フラスコ中、2mMグルタミン、10%ウシ胎仔血清、1×NEAA、β−ME、1×pen/strep、および25mM HEPESを添加したダルベッコの修飾イーグルス培地中、5%CO2および90%湿度にて、37℃で維持した。全細胞記録のために、2,500−5,000細胞を、ポリ−L−リシン−コートしたガラスのカバースリップ上に播種し、27℃にて24−48時間培養し、その後、増強剤の活性を試験するために用いた;そして、矯正体の活性を測定するために、37℃にて矯正化合物の有無においてインキュベートした。
3.単一チャネル記録
NIH3T3細胞において安定に発現される温度修正ΔF508−CFTRの単一チャネル活性および増強化合物の活性を、Axopatch 200B patch−clamp amplifier (Axon Instruments Inc.)を用いて、既報(Dalemans, W., Barbry, P., Champigny, G., Jallat, S., Dott, K., Dreyer, D., Crystal, R.G., Pavirani, A., Lecocq, J−P., Lazdunski, M. (1991) Nature 354, 526−528)の通り切り離した内側−外側細胞膜パッチを用いて観察した。ピペットは、150mM NMDG、150mM アスパラギン酸、5mM CaCl2、2mM MgCl2、および10mM HEPES(トリス塩基でpH7.35に合わせた)を含んでいた。浴は、150mM NMDG−Cl、2mM MgCl2、5mM EGTA、10mM TESおよび14mM トリス塩基(HClでpH7.35に合わせた)を含んでいた。切除後、野生型およびΔF508−CFTRの両方ともが、1mM Mg−ATP、75nM cAMP依存性タンパク質キナーゼの触媒サブユニット(PKA; Promega Corp. Madison, WI)、およびタンパク質ホスファターゼの阻害のための10mM NaFの添加により活性化され、それは電流低下を阻止した。ピペット電位は、80mVで維持した。チャネル活性を、≦2活性チャネルを含む膜パッチから分析した。同時に開く最大数が、実験コース中、活性チャネルの数を決定した。単一チャネル電位振幅を決定するため、120秒のΔF508−CFTR活性から記録されたデータを、100Hzで“オフライン”フィルター処理し、次いで、Bio−Patch Analysisソフトウェア(Bio−Logic Comp. France)を用いてマルチガウス関数に合わせた、全ての振幅点ヒストグラムを構築するために用いた。顕微鏡的総電位および開確率(Po)が、120秒のチャネル活性から決定された。Poを、Bio−Patchソフトウェアを用いて決定するか、またはPo=I/i(N)(式中、I=平均電流、i=単一チャネル電位振幅であり、N=パッチにおける活性チャネルの数である。)の関係から決定した。
細胞培養
ΔF508−CFTRを安定に発現するNIH3T3マウス線維芽細胞を、切除した膜のパッチクランプ記録に用いた。該細胞を、175cm2培養フラスコ中、2mMグルタミン、10%ウシ胎仔血清、1×NEAA、β−ME、1×pen/strep、および25mM HEPESを添加したダルベッコの修飾イーグルス培地中、5%CO2および90%湿度で、37℃にて維持した。単一チャネル記録のため、2,500−5,000細胞を、ポリ−L−リシン−コートしたガラスのカバースリップ上に播種し、27℃で24−48時間インキュベートし、その後使用した。
表1の化合物は、上記のアッセイで測定された通り、矯正活性を示すことが見いだされた。
本発明の化合物は、ATP結合カセット輸送体のモジュレーターとして有用である。上記の方法を用いて、本発明の化合物の活性、すなわちEC50は、約3.8nMないし約13.5μMであると測定された。さらに、上記の方法を用いて、本発明の化合物の効力は、約35%ないし約110%であると測定された。
表4において、以下の意味が適用される:
EC50:“+++”は、<2uMを意味する;“++”は、2uMないし5uMを意味する;“+”は、5uMないし25uMを意味する。
%効果:“+”は、<25%を意味する;“++”は、25%ないし100%を意味する;“+++”は、>100%を意味する。
他の態様
本発明をその詳細な記載と関連して記載しているが、前記は説明を意図するものであり、本発明の範囲を制限するものではなく、それは添付の特許請求の範囲により定義されるものであることは理解されるべきである。他の局面、利点および修飾は、特許請求の範囲の範囲内である。