JP2015055947A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センシング機器が真に必要となる環境を認識し、その認識結果に基づいてセンシング機器の動作状態を適切に切り換えるようにした車両制御装置を提供する。
【解決手段】センシング機器の計測結果を基に自車両の周辺環境を認識し、その認識結果から、通常状態での動作状態にあるセンシング機器を省電力状態での動作状態へ切り換えるか否か、又は省電力状態での動作状態にあるセンシング機器を通常状態での動作状態へ切り換えるか否か判定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両の制御装置、特に、自車両の周辺環境をセンシングするための機器を搭載した車両の制御装置に関するものである。
近年、自動車に対する安全意識の高まりから、予防安全機器を搭載する車両も数多く出てきた。これらの機器の多くは、自車周辺の車両、二輪車、歩行者等(以下、これらを総称してターゲットと称する)に対して電波、又は赤外光、又は超音波等を照射することで、ターゲットとの相対的な距離や速度等を計測し、その計測結果に基づいてドライバーへの警報や予防安全制御を行うものである。
一方で、自動車の低燃費化、電動化に伴い、電装品の搭載数も増加傾向にある。これにより、自動車等の車両全体に於ける消費電力も増大しつつあり、電装品1つ1つの消費電力の低減(省電力化)が求められつつある。
予防安全機器に於ける消費電力低減を行う装置として、特許文献1に記載された車両の制御装置が提案されている。特許文献1に記載された車両の制御装置では、自車両が規定速度以上で走行中に、先行車を検知しない場合には、予防安全機器(以下、センシング機器と称する)の動作を停止し、その後、一定時間の経過や自車両状態の変化等の予め定めた復帰条件が成立した場合には、センシング機器を再駆動することで、センシング機器の機能を確保しつつ、消費電力の低減を行っている。
特開2010−195233号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の車両の制御装置の場合、一定時間の経過、若しくは自車両の走行状態の変化により省電力状態のセンシング機器を通常状態、つまり非省電力状態に移行させるため、頻繁にセンシング機器の動作停止と再駆動を繰り返すことが予想されるので、消費電力低減の効果を下げてしまう。
更に、特許文献1の従来の車両の制御装置の場合、事故多発地帯などの潜在的に危険な道路環境を考慮していないため、そのような環境下であっても、予防安全機器としてのセンシング機器の機能を一部制限、若しくは停止して、消費電力の低減を優先させてしまう可能性がある。
この発明は、センシング機器が真に必要となる環境を認識し、その認識結果に基づいてセンシング機器の動作状態を適切に切り換えるようにした車両制御装置を提供することを目的とする。
この発明による車両制御装置は、
自車両周辺の物体を検出するセンシング機器と、
前記センシング機器の計測結果を収集し、必要に応じて前記センシング機器の動作状態の切り換えを指示する電子制御ユニットと、
前記センシング機器と前記電子制御ユニットとの間で信号を送受信するためのバス型ネットワークと、
を備え、
前記センシング機器は、通常の動作を行う通常状態での動作状態と、消費電力を削減する省電力状態での動作状態をとり得るように構成され、
前記電子制御ユニットは、前記センシング機器の前記動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部を備え、
前記センシング機器動作状態管理部は、
前記センシング機器から取得したセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識する周辺環境認識処理部と、
前記周辺環境認識部の認識結果に基づいて、前記通常状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ移行させるか否か、又は、前記省電力状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記通常状態での動作状態へ移行させるか否かを判定し、前記判定に基づいて前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ動作状態を切り換えるよう指示する動作状態切り換え処理部と、
を備えている、
ことを特徴とする。
この発明による車両制御装置によれば、複数のセンシング機器より得られたセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識し、その認識結果に基づいてセンシング機器の動作状態を適切に切り換えることで、予防安全と省電力の機能を両立させることができる。
この発明の実施の形態1による車両制御装置の概要図である。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器の動作状態を示す状態遷移図である。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器の検知エリアを示す説明図である。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器動作状態管理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、各センシング機器と省電力状態の組み合わせを示す一覧表である。 この発明の実施の形態2による車両制御装置の概要図である。 この発明の実施の形態2による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による車両制御装置の概要図である。 この発明の実施の形態3による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による車両制御装置の概要図である。 この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、マルチコア対応センシング機器の動作状態を示す状態遷移図である。 この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、マルチコア対応センシング機器の動作状態切り換え処理を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、図に基づいて、この発明の実施の形態1による車両制御装置の構成について説明する。
[構成の説明]
図1は、この発明の実施の形態1による車両制御装置の概要図である。図1に於いて、この発明の実施の形態1による車両制御装置は、3個の電子制御ユニット(以下、ECUと称する)、即ち、予防安全機器であるセンシング機器の動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部10を備えた第1のECU1と、自車両に搭載されたレーダを制御するためのレーダECUとしての第2のECU(以下、レーダECUと称する)2と、自車両に搭載されたカメラを制御するためのカメラECUとしての第3のECU(以下、カメラECUと称する)3と、を備えている。レーダECU2とレーダを含めた機器をセンシング機器と称し、又、カメラECU3とカメラを含めた機器をセンシング機器と称する。
第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10は、周辺環境認識処理部101と動作状態切り換え処理部102を備える。第1のECU1と、レーダECU2と、カメラECU3は、夫々通信手段11、21、31を備え、これ等の通信手段11、21、31を介してバス型ネットワーク(CAN)4により相互に接続され、これ等のECU1、2、3の間で信号を送受信し得るように構成されている。
第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10に設けられた周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介してレーダECU2とカメラECU3の計測結果を取得し、その計測結果に基づいて周辺環境を認識する。動作状態切り換え処理部102は、周辺環境認識処理部101の認識結果に基づいて各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その判定結果を通信手段11、21、31を介してレーダECU2、カメラECU3に通知する。
図2は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器の動作状態を示す状態遷移図であって、特に、レーダECU2とカメラECU3の動作状態の状態遷移図を示す。図2に示すように、レーダECU2とカメラECU3は、夫々、通常の動作を行う通常状態M1と、消費電力を低減する省電力状態M2と、から構成される。
更に、省電力状態M2は、完全に処理を停止した状態である動作停止状態M21と、CPUクロック周波数の抑制により通常状態M1よりも遅い周期で動作するCPUクロック周波数抑制状態M22と、から構成される。動作停止状態M21は、周辺環境の計測を停止することで、消費電力を大幅に削減する。CPUクロック周波数抑制状態M22は、通常状態と比較して周辺環境を間欠的に計測しつつ、消費電力を削減する。
図3は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器の検知エリアを示す説明図である。図3に示すように、ターゲット検知エリアは、近距離エリアA1と遠距離エリアA2とから構成されている。近距離エリアA1は、車両とターゲットの距離が比較的近いため、予防安全の観点から最速周期で計測する必要があるエリアである。遠距離エリアA2は、車両とターゲットの距離が比較的遠いため、予防安全の観点から最速周期で計測する必要がないアリア、つまり、例えば間欠的に計測しても問題がないエリアである。
[動作(処理フロー)の説明]
次に、図に基づいて、この発明の実施の形態1による車両制御装置の処理フローについて説明する。図4は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、センシング機器動作状態管理部の動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示すセンシング機器動作状態管理部10の処理は、レーダECU2、又はカメラECU3の計測結果を受信する毎に起されるものとする。
図4に於いて、センシング機器動作状態管理部10の処理を開始すれば、ステップS101で周辺環境認識処理部101にて、受信したレーダECU2とカメラECU3の計測結果に基づいて、周辺環境を認識する。周辺環境の認識処理内容に関しては、後述する。ステップS101での認識後、次のステップS102に進む。
ステップS102では、動作状態切り換え処理部102にて、周辺環境認識処理部101の認識結果を基に、センシング機器の動作状態切り換え判定と各センシング機器に対して動作状態の切り換えを指示する。センシング機器の動作状態切り換え判定と各センシング機器に対して動作状態の切り換えに関する処理内容は、後述する。
図5は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。図5のフローチャートを用いて、周辺環境認識処理部101の処理の流れを説明する。センシング機器動作状態管理部10での処理によるステップS101(図4)から呼び出された後、ステップS1011にて各センシング機器から計測結果を取得する。ステップS1011の処理が完了した後、ステップS1012へ進む。
ステップS1012では、各センシング機器から計測結果を基に、ターゲットの総数num、相対距離dis、相対速度velを算出する。ステップS1011での算出完了後、周辺環境認識処理部101の処理を終了する。
図6は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートを用いて、動作状態切り換え処理部102の処理の流れを説明する。センシング機器動作状態管理部10での処理によるステップS102(図4)から呼び出された後、ステップS10201にて、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺にターゲットが存在するか否かを[num=0?]により判定する。その判定の結果、[num=0]で周辺にターゲットが存在しない場合(Yes)にはステップS10205へ進み、周辺にターゲットが存在する場合(No)にはステップS10202へ進む。
ステップS10202では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの数が一定数以上であるか否かを[num≧α_num?]により判定する。判定の結果、[num≧α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数以上である場合(Yes)にはステップS10208へ進み、[num<α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数未満である場合(No)にはステップS10203へ進む。
ステップS10203では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下、つまり、ターゲットとの相対速度velが一定値α_vel以上であるか否かを[vel≧α_vel?]により判定する。判定の結果、[vel≧α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下である場合(Yes)にはステップS10208へ進み、[vel<α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値よりも大きい場合(No)にはステップS10204へ進
む。
ステップS10204では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かを[α_dis2≦dis?]判定する。ここで、α_dis2は、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かの遠距離判定基準である。判定の結果、[α_dis2≦dis]で遠距離エリアA2よりも遠方にターゲットが存在する場合(Yes)にはステップS10205へ進み、[α_dis2>dis]で遠方にターゲットが存在しない場合(No)にはステップS10206へ進む。
ステップS10201又はステップS10204からステップS10205に進むと、ステップS10205では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラに対して、レーダは動作停止状態に、カメラはCPUクロック周波数抑制状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS10205の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
ステップS10204からステップS10206に進むと、ステップS10206では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2内に存在するか否かを、[α_dis1<dis<α_dis2?]により判定する。ここで、α_dis1は、周辺のターゲットが近距離エリアA1(図3)より遠方に存在するか否かの近距離判定基準である。判定の結果、[α_dis1<dis<α_dis2]で遠距離エリアA2内にターゲットが存在する場合(Yes)にはステップS10207へ進み、[α_dis1≧dis]で近距離エリアA1内にターゲットが存在する場合(No)には、ステップS10208へ進む。
ステップS10207では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラをCPUクロック周波数抑制状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS10207の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
一方、ステップS10208へ進むパターンは前述のように全部で3種類ある。その第1番目のパターンは、周辺に多くのターゲットが存在する場合、つまり、ステップS10202での判定結果がYesの場合であり、第2番目のパターンは、相対速度velの遅いターゲットが存在している場合、つまり、ステップS10203での判定結果がYesの場合であり、第3番目のパターンは、近距離エリアA1にターゲットが存在している場合、つまり、ステップS10206での判定結果がNoの場合である。何れの場合に於いても、予防安全の観点上、センシング機器を通常状態で動作させる必要があることを意味する。よって、省電力状態で動作中のセンシング機器を全て通常状態へ切り換えるよう指示する。ステップS10208の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
図7は、この発明の実施の形態1による車両制御装置に於ける、各センシング機器と省電力状態の組み合わせを示す一覧表である。ステップS10205及びステップS10207にて、各センシング機器をどの省電力状態へ切り換えるかは、図7の表T1を用いて決定する。図7に示す表T1から、レーダECU2は、省電力状態M2として動作停止状態M21とCPUクロック周波数抑制状態M22の両方に対応するが、カメラECU3は、省電力状態M2としてCPUクロック周波数抑制状態M22にのみ対応する。このように、全センシング機器のうち、少なくとも1つのセンシング機器つまり1つ以上のセンシング機器を常に計測処理を継続させることで、省電力状態M2のセンシング機器を適切に通常状態M1へ復帰させることができる。
[効果の説明]
以上述べたこの発明の実施の形態1による車両制御装置によれば、センシング機器の計測結果を取得することで、自車両の周辺環境を認識することができる。又、その認識結果に基づいて、通常状態で動作中のセンシング機器を省電力状態に切り換え可能か否か、又は、省電力状態で動作中のセンシング機器を通常状態へ復帰させる必要があるか否かを判定することができる。更に、全センシング機器のうち、少なくとも1つのセンシング機器は常時計測処理を継続させることで、省電力状態で動作中のセンシング機器を適切に通常状態へ復帰させることができる。その結果、予防安全機能が真に必要となる環境を認識し、その認識結果を基にセンシング機器の動作状態を適切に切り換えることで、予防安全と省電力の機能を両立させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による車両制御装置について説明する。
[構成の説明]
図8は、この発明の実施の形態2による車両制御装置の概要図である。図8に於いて、この発明の実施の形態2による車両制御装置は、3個のECU、即ち、予防安全機器であるセンシング機器の動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部10を備えた第1のECU1と、自車両に搭載されたレーダを制御するためのレーダECUとしての第2のECU(以下、レーダECUと称する)2と、自車両に搭載されたカメラを制御するためのカメラECUとしての第3のECU(以下、カメラECUと称する)3と、自己位置推定部5と、を備えている。第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10は、周辺環境認識処理部101と動作状態切り換え処理部102を備える。
自己位置推定部5は、GPS、INS、無線基地局、デジタルマップのうちに少なくとも一つの情報を用いて、自車両の現在位置を推定して自車両の周辺環境を認識し、その認識結果を周辺環境認識処理部101へ伝達する。
第1のECU1と、レーダECU2と、カメラECU3は、夫々通信手段11、21、31を備え、これ等の通信手段11、21、31を介してバス型ネットワーク(CAN)4により相互に接続され、これ等のECU1、2、3の間で信号を送受信し得るように構成されている。
第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10に設けられた周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介してレーダECU2とカメラECU3の計測結果と、自己位置推定部5から自車両の現在位置情報を取得し、その計測結果に基づいて周辺環境を認識する。動作状態切り換え処理部102は、周辺環境認識処理部101の認識結果に基づいて各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その判定結果を通信手段11、21、31を介してレーダECU2、カメラECU3に通知する。
センシング機器動作状態管理部10に於ける周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介して取得したレーダECU2とカメラECU3の計測結果と、自己位置推定部5から自車両の現在位置情報に基づいて周辺環境を認識する。この周辺環境認識処理部101の認識結果を基に、動作状態切り換え処理部102は、各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その結果をレーダECU2とカメラECU3に通知する。
尚、レーダECU2とカメラECU3の動作状態、及びターゲット検知エリアは、前述の実施の形態1の場合と同じである。
[動作(処理フロー)の説明]
次に、図に基づいて、この発明の実施の形態2による車両制御装置の処理フローについて説明する。尚、センシング機器動作状態管理部10の処理の流れは、図4に示すとおりであり、実施の形態1の場合と同じであるため説明を省略する。
図9は、この発明の実施の形態2による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。図9に示す周辺環境認識処理部101の処理の流れに於いて、ステップS1011とステップS1012は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。ステップS1013では、自己位置推定部5から現在位置情報を取得し、取得完了後、周辺環境認識処理部101の処理を終了する。
図10は、この発明の実施の形態2による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートであって、動作状態切り換え処理部102の処理の流れを示している。図10に於いて、センシング機器動作状態管理部10によるステップS102から呼び出された後、ステップS102011では、周辺環境認識処理部101の認識結果から、自車両の現在位置が都市部であるか否かを判定する。現在位置が都市部である場合(Yes)にはステップS102101へ進み、現在位置が都市部でない場合(No)にはステップS102021へ進む。
ステップS102021では、周辺環境認識処理部101の認識結果から、現在位置が住宅地であるか否かを判定する。現在位置が住宅地である場合(Yes)にはステップS102101へ進み、現在位置が住宅地でない場合(No)にはステップS102031へ進む。
ステップS102031にて、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺にターゲットが存在するか否かを[num=0?]により判定する。その判定の結果、[num=0]で周辺にターゲットが存在しない場合(Yes)にはステップS102071へ進み、周辺にターゲットが存在する場合(No)にはステップS102041へ進む。
ステップS102041では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの数が一定数以上であるか否かを[num≧α_num?]により判定する。判定の結果、[num≧α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数以上である場合(Yes)にはステップS102101へ進み、[num<α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数未満である場合(No)にはステップS102051へ進む。
ステップS102051では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下、つまり、ターゲットとの相対速度velが一定値α_vel以上であるか否かを[vel≧α_vel?]により判定する。判定の結果、[vel≧α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下である場合(Yes)にはステップS102101へ進み、[vel<α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値よりも大きい場合(No)にはステップS102061へ進む。
ステップS102061では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かを[α_dis2≦dis?]判定する。ここで、α_dis2は、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かの遠距離判定基準である。判定の結果、判定の結果、[α_dis2≦dis]で遠距離エリアA2よりも遠方にターゲットが存在する場合(Yes)にはステップS102071へ進み、[α_dis2>dis]で遠方にターゲットが存在しない場合(No)にはステップS102081へ進む。
ステップS102031又はステップS102061からステップS102071に進むと、ステップS102071では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラを動作停止状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS102071の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
ステップS102061からステップS102081に進むと、ステップS102081では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2内に存在するか否かを、[α_dis1<dis<α_dis2?]により判定する。ここで、α_dis1は、周辺のターゲットが近距離エリアA1(図3)より遠方に存在するか否かの近距離判定基準である。判定の結果、[α_dis1<dis<α_dis2]で遠距離エリアA2内にターゲットが存在する場合(Yes)にはステップS102091へ進み、[α_dis1≧dis]で近距離エリアA1内にターゲットが存在する場合(No)には、ステップS102101へ進む。
ステップS102091では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラをCPUクロック周波数抑制状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS102091の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
一方、ステップS102101へ進むパターンは前述のように全部で3種類ある。その第1番目のパターンは、周辺に多くのターゲットが存在する場合、つまり、ステップS102041での判定結果がYesの場合であり、第2番目のパターンは、相対速度velの遅いターゲットが存在している場合、つまり、ステップS102051での判定結果がYesの場合であり、第3番目のパターンは、近距離エリアA1にターゲットが存在している場合、つまり、ステップS102081での判定結果がNoの場合である。何れの場合に於いても、予防安全の観点上、センシング機器を通常状態で動作させる必要があることを意味する。よって、省電力状態で動作中のセンシング機器を全て通常状態へ切り換えるよう指示する。ステップS102101の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
[効果の説明]
以上述べたように、この発明の実施の形態2による車両制御装置によれば、カーナビ等の自己位置推定部から現在位置情報を取得することで、現在走行している道路環境、例えば、交通量が多い都市部や住宅地であるのか等を認識することができる。このようにすることで、例え周囲に1つもターゲットが存在しなく、各センシング機器を省電力状態に切り換えられる状況であっても、都市部や住宅地などの交通量の多い地域や、交差点などの見通しの悪い環境においては、省電力よりも予防安全を優先させることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による車両制御装置について説明する。
[構成の説明]
図11は、この発明の実施の形態3による車両制御装置の概要図である。図11に於いて、この発明の実施の形態3による車両制御装置は、3個のECU、即ち、予防安全機器であるセンシング機器の動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部10を備えた第1のECU1と、自車両に搭載されたレーダを制御するためのレーダECUとしての第
2のECU(以下、レーダECUと称する)2と、自車両に搭載されたカメラを制御するためのカメラECUとしての第3のECU(以下、カメラECUと称する)3と、自己位置推定部5と、交通情報取得部6と、天候情報取得部7と、時刻情報取得部8と、を備えている。第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10は、周辺環境認識処理部101と動作状態切り換え処理部102を備える。
自己位置推定部5は、GPS、INS、無線基地局、デジタルマップのうちに少なくとも一つの情報を用いて、自車両の現在位置を推定して自車両の周辺環境を認識し、その認識結果を周辺環境認識処理部101へ伝達する。交通情報取得部6と天候情報取得部7と時刻情報取得部8は、無線基地局等から自車両周辺の交通情報、天候情報、時刻情報を夫々取得する。
第1のECU1と、レーダECU2と、カメラECU3は、夫々通信手段11、21、31を備え、これ等の通信手段11、21、31を介してバス型ネットワーク(CAN)4により相互に接続され、これ等のECU1、2、3の間で信号を送受信し得るように構成されている。
第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10に設けられた周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介してレーダECU2とカメラECU3の計測結果を取得し、その計測結果に基づいて周辺環境を認識する。動作状態切り換え処理部102は、周辺環境認識処理部101の認識結果に基づいて各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その判定結果を通信手段11、21、31を介してレーダECU2、カメラECU3に通知する。
センシング機器動作状態管理部10に於ける周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介して取得したレーダECU2とカメラECU3の計測結果と、自己位置推定部5から自車両の現在位置情報と、交通情報取得部6からの現在走行中の道路の交通量や事故発生頻度に関する情報と、天候情報取得部7からの天気や季節に関する情報と、時刻情報取得部8からの現在時刻情報と、に基づいて周辺環境を認識する。この周辺環境認識処理部101の認識結果を基に、動作状態切り換え処理部102は、各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その結果をレーダECU2とカメラECU3に通知する。
尚、レーダECU2とカメラECU3の動作状態、及びターゲット検知エリアは、前述の実施の形態1の場合と同じである。
[動作(処理フロー)の説明]
次に、図に基づいて、この発明の実施の形態3による車両制御装置の処理フローについて説明する。尚、センシング機器動作状態管理部10の処理の流れは、図4に示すとおりであり、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
図12は、この発明の実施の形態3による車両制御装置に於ける、周辺環境認識部の動作を示すフローチャートである。尚、ステップS1011と、ステップS1012と、ステップS1013は、前述の実施の形態2の場合と同じであるため、説明を省略する。
図12に於いて、ステップS1014では、交通情報取得部6から現在走行中の道路の交通量や事故発生頻度などに関する情報を取得する。取得完了後、ステップS1015へ進む。ステップS1015では、天候情報取得部7から天気や季節に関する情報を取得する。取得完了後、ステップS1016へ進む。ステップS1016では、時刻情報取得部8から現在時刻情報を取得する。取得完了後、ステップS1017へ進む。
ステップS1017では、ステップS1014〜ステップS1016までで得られた情報を基に、現在走行中の道路の予測危険度(事故発生確率等の危険指数)を算出する。例えば、晴れた日中に事故発生頻度の低い道路を走行中である場合は予測危険度を低く算出し、雨の夜に事故発生頻度の高い道路を走行中である場合は予測危険度を高く算出する、等が挙げられる。予測危険度の算出完了後、周辺環境認識処理部101の処理を終了する。
図13は、この発明の実施の形態3による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートである。次に図13のフローチャートを用いて、動作状態切り換え処理部102の処理の流れを説明する。図13に於いて、センシング機器動作状態管理部10のステップS102から呼び出された後、ステップS102012では周辺環境認識処理部101の認識結果より、現在走行中の道路の予測危険度riskが所定の予測危険度閾値α_risk以上であるか否かを、[risk≧α_risk]により判定する。予測危険度riskが予測危険度閾値α_risk以上である場合(Yes)にはステップS102112へ進み、予測危険度riskが予測危険度閾値α_risk未満である場合(No)には、ステップS102022へ進む。
ステップS102022では、周辺環境認識処理部101の認識結果から、自車両の現在位置が都市部であるか否かを判定する。現在位置が都市部である場合(Yes)にはステップS102112へ進み、現在位置が都市部でない場合(No)にはステップS102032へ進む。
ステップS102032では、周辺環境認識処理部101の認識結果から、現在位置が住宅地であるか否かを判定する。現在位置が住宅地である場合(Yes)にはステップS102101へ進み、現在位置が住宅地でない場合(No)にはステップS102042へ進む。
ステップS102042にて、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺にターゲットが存在するか否かを[num=0?]により判定する。その判定の結果、[num=0]で周辺にターゲットが存在しない場合(Yes)にはステップS102082へ進み、周辺にターゲットが存在する場合(No)にはステップS102052へ進む。
ステップS102052では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの数が一定数以上であるか否かを[num≧α_num?]により判定する。判定の結果、[num≧α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数以上である場合(Yes)にはステップS102112へ進み、[num<α_num]で周辺に存在するターゲット数が一定数未満である場合(No)にはステップS102062へ進む。
ステップS102062では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下、つまり、ターゲットとの相対速度velが一定値α_vel以上であるか否かを[vel≧α_vel?]により判定する。判定の結果、[vel≧α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値以下である場合(Yes)にはステップS102112へ進み、[vel<α_vel]で周辺に存在するターゲットの移動速度が一定値よりも大きい場合(No)にはステップS102072へ進む。
ステップS102072では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かを[dis≧α_dis2
?]判定する。ここで、α_dis2は、周辺のターゲットが遠距離エリアA2(図3)より遠方に存在するか否かの遠距離判定基準である。判定の結果、判定の結果、[dis≧α_dis2]で遠距離エリアA2よりも遠方にターゲットが存在する場合(Ye
s)にはステップS102082へ進み、[dis<α_dis2]で遠方にターゲットが存在しない場合(No)にはステップS102092へ進む。
ステップS102042又はステップS102072からステップS102082に進むと、ステップS102082では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラを動作停止状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS102082の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
ステップS102072からステップS102092に進むと、ステップS102092では、周辺環境認識処理部101の認識結果より、周辺のターゲットが遠距離エリアA2内に存在するか否かを、[α_dis1<dis<α_dis2?]により判定する。ここで、α_dis1は、周辺のターゲットが近距離エリアA1(図3)より遠方に存在するか否かの近距離判定基準である。判定の結果、[α_dis1<dis<α_dis2]で遠距離エリアA2内にターゲットが存在する場合(Yes)にはステップS102102へ進み、[α_dis1≧dis]で近距離エリアA1内にターゲットが存在する場合(No)には、ステップS102112へ進む。
ステップS102102では、通常状態で動作中のセンシング機器であるレーダとカメラをCPUクロック周波数抑制状態に切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。ステップS102102の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
一方、ステップS102112へ進むパターンは前述のように全部で3種類ある。その第1番目のパターンは、周辺に多くのターゲットが存在する場合、つまり、ステップS102052での判定結果がYesの場合であり、第2番目のパターンは、相対速度velの遅いターゲットが存在している場合、つまり、ステップS102062での判定結果がYesの場合であり、第3番目のパターンは、近距離エリアA1にターゲットが存在している場合、つまり、ステップS102092での判定結果がNoの場合である。何れの場合に於いても、予防安全の観点上、センシング機器を通常状態で動作させる必要があることを意味する。よって、省電力状態で動作中のセンシング機器を全て通常状態へ切り換えるよう指示する。ステップS102112の処理が完了した後、動作状態切り換え処理部102の処理を終了する。
[効果の説明]
以上述べたように、この発明の実施の形態3による車両制御装置によれば、現在走行中の道路情報、天候情報、時刻情報を取得することで、現在走行している道路の予測危険度を認識することができる。このようにすることで、例え周囲に1つもターゲットが存在しなく、各センシング機器を省電力状態に切り換えられる状況であっても、事故多発地帯や事故が発生しやすい時間帯/気候においては省電力よりも予防安全を優先させることができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による車両制御装置について説明する。
[構成の説明]
図14は、この発明の実施の形態4による車両制御装置の概要図である。図14に於いて、この発明の実施の形態4による車両制御装置は、3個のECU、即ち、予防安全機器
であるセンシング機器の動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部10を備えた第1のECU1と、自車両に搭載されたレーダを制御するためのレーダECUとしての第2のECU(以下、レーダECUと称する)2と、自車両に搭載されたカメラを制御するためのカメラECUとしての第3のECU(以下、カメラECUと称する)3とを備えている。第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10は、周辺環境認識処理部101と動作状態切り換え処理部102を備える。
レーダECU2は、第1のコアとしてのコアA221と、第2のコアとしてのコアB222とを有するマルチコアマイコン(以下、マルチコアCPUと称する)22を備えている。コアA221は近距離計測用の処理が割り当てられ、コアB222は遠距離計測用の処理が割り当てられる。又、コアA221の処理とコアB222の処理は、互いに依存せず独立したものとする。
第1のECU1と、レーダECU2と、カメラECU3は、夫々通信手段11、21、31を備え、これ等の通信手段11、21、31を介してバス型ネットワーク(CAN)4により相互に接続され、これ等のECU1、2、3の間で信号を送受信し得るように構成されている。
第1のECU1に於けるセンシング機器動作状態管理部10に設けられた周辺環境認識処理部101は、通信手段11、21、31を介してレーダECU2とカメラECU3の計測結果を取得し、その計測結果に基づいて周辺環境を認識する。動作状態切り換え処理部102は、周辺環境認識処理部101の認識結果に基づいて各センシング機器の動作状態を切り換えるか否かを判定し、その判定結果を通信手段11、21、31を介してレーダECU2、カメラECU3に通知する。
尚カメラECU3の動作状態、及びターゲット検知エリアは、前述の実施の形態1の場合と同じである。
図15は、この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、マルチコア対応センシング機器の動作状態を示す状態遷移図であって、特に、レーダECU2の動作状態の状態遷移を示している。図15に於いて、レーダECU2は、前述のようにマルチコアCPU22を備えており、近距離計測用コアであるコアA221と、遠距離計測用コアであるコアB222とは、夫々独立したソフトウェア処理を実施することができる。そのため、レーダECU2の動作状態は、コアA221とコアB222で別々に管理する。
コアA221は、通常の動作を行う通常状態M1−aと、消費電力を削減する省電力状態M2−aとから構成される。更に、省電力状態M2−aは、完全にコアA221の動作を停止した状態であるコア動作停止状態M21−aと、コアA221のクロック周波数の抑制により通常状態M1−aよりも遅い周期で動作するコアクロック周波数抑制状態M22−aとから構成される。コア動作停止状態M21−aは、コアA221の動作を停止することで、消費電力を大幅に削減する。コアクロック周波数抑制状態M22−aは、コアA221の動作を遅くする(処理能力を制限する)ことで、消費電力を削減する。
同様に、コアB222は、通常の動作を行う通常状態M1−bと、消費電力を削減する省電力状態M2−bとから構成される。更に、省電力状態M2−bは、完全にコアB222の動作を停止した状態であるコア動作停止状態M21−bと、コアB222のクロック周波数の抑制により通常状態M1−bよりも遅い周期で動作するコアクロック周波数抑制状態M22−bとから構成される。コア動作停止状態M21−bは、コアB222の動作を停止することで、消費電力を大幅に削減する。コアクロック周波数抑制状態M22−bは、コアB222動作を遅くする(処理能力を制限する)ことで、消費電力を削減する。
[動作(処理フロー)の説明]
次に、図に基づいて、この発明の実施の形態4による車両制御装置の処理フローについて説明する。尚、センシング機器動作状態管理部10の処理の流れは、図4に示すとおりであり、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。又、カメラECU3の動作状態、ターゲット検知エリアは実施の形態1の場合と同様とする。更に、周辺環境認識処理部101の処理の流れは、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
図16は、この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、動作状態切り換え処理部の動作を示すフローチャートであって、動作状態切り換え処理部102の処理の流れを示している。センシング機器動作状態管理部10のステップS102より呼び出された後、初めにステップS1021に於いて、センシング機器がマルチコア対応であるか否かを判定する。マルチコア対応である場合(Yes)は、ステップS1022へ進み、マルチコア対応センシング機器の動作状態切り換え処理に入る。ステップS1022の処理内容に関しては、後述する。
一方、マルチコア対応でない場合(No)は、ステップS1023へ進み、非マルチコア対応センシング機器の動作状態切り換え処理に入る。ステップS1023の処理内容は、実施の形態1の場合の動作状態切り換え処理部102と同じ(図6の処理フローと同じ)であるため、説明は省略する。
図17は、この発明の実施の形態4による車両制御装置に於ける、マルチコア対応センシング機器の動作状態切り換え処理を示すフローチャートである。図17に於いて、ステップS102201からステップS102205までが、近距離計測用コアA221の動作状態切り換え判定処理であり、ステップS102206からステップS102210までが、遠距離計測用コアB222の動作状態切り換え判定処理である。
センシング機器動作状態管理部10のステップS1021より呼び出された後、ステップS102201にて、ターゲットが近距離エリアA1に存在するか否かを判定する。ターゲットが近距離エリアA1内に存在しない場合(No)には、ステップS102202へ進み、ターゲットが近距離エリアA1内に存在する場合(Yes)には、ステップS102203へ進む。
ステップS102202では、通常状態M1−aのコアA221をコア動作停止状態M21−aに切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2とカメラECU3に指示する。これは、近距離エリアA1内にターゲットが存在しない状況で、近距離計測用コアA221を通常状態M1−aで動作させることによって消費される電力を抑えるためである。ステップS102202の処理完了後、ステップS102206へ進む。
ステップS102203では、近距離エリアA1内に存在するターゲット情報を用いることで、コアA221をコアクロック周波数抑制状態M22−aに切り換えられる状況か否かを判定する。判定例として、ターゲットとの相対距離が遠く、相対速度もほとんどない場合、衝突する可能性は低いので近距離計測用コアであるコアA221をコアクロック周波数抑制状態M22‐aに切り換えても問題ないと判定する、などが挙げられる。その判定は、例えば、[dis≧α_dis_short]と[vel≦α_vel_short]を共に満足することで、コアA221をコアクロック周波数抑制状態M22‐aに切り換えても問題ないと判定する。ここで、α_dis_shortは、近距離用相対距離閾値、α_vel_shortは、近距離用相対速度閾値である。
ステップS102203でターゲットと衝突する可能性が低いと判定した場合(Yes)(つまり、ターゲット情報が衝突する可能性の低い条件を満たした場合)には、ステップS102204へ進み、そうでない場合(No)(つまり、ターゲット情報が衝突する可能性の低い条件を満たさない場合)には、ステップS102205へ進む。
ステップS102204では、近距離エリアA1内に存在するターゲットとの衝突可能性は低いと判定されたので、通常状態M1−aで動作中のコアA221をコアクロック周波数抑制状態M22−aに切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2に指示する。ステップS102204の処理完了後、ステップS102206へ進む。
ステップS102205では、近距離エリアA1内に存在するターゲットとの衝突可能性は低くないと判定されたので、省電力状態M2−aで動作中のコアA221を通常状態M1−aに切り換えるよう、バス型ネットワーク4を介してレーダECU2に指示する。ステップS102204の処理完了後、ステップS102206へ進む。
ステップS102206では、ターゲットが遠距離エリアA2に存在するか否かを判定する。ターゲットが遠距離エリアA2内に存在しない場合(No)には、ステップS102207へ進み、ターゲットが遠距離エリアA2内に存在する場合(Yes)には、ステップS102208へ進む。
ステップS102207では、通常状態M1−bのコアB222をコア動作停止状態M21−bに切り換える。これは、遠距離エリアA2内にターゲットが存在しない状況で、遠距離計測用コアであるコアB222を通常状態M1ーbで動作させることによって消費される電力を抑えるためである。ステップS102207の処理完了後、マルチコア対応センシング機器の動作状態切り換え処理を終了する。
ステップS102208からステップS102210までの処理は、ステップS102203からステップS102205までの処理と本質的に同じであるため、説明を省略する。異なる点は、切り換え対象となるコアが遠距離計測用コアとしてのコアB222であること、ターゲット情報が衝突する可能性の低い条件を満たしているか否かを判定する際に用いる閾値が遠距離用の閾値であること、の2点である。即ちステップS102203では、[dis≧α_dis_long]と[vel≦α_vel_long]の双方を満足することで、通常状態のコアBをコアクロック周波数抑制状態に切り換えても問題ないと判定する。ここで、α_dis_longは、近距離用相対距離閾値、α_vel_longは、近距離用相対速度閾値である。
[効果の説明]
以上述べたように、この発明の実施の形態4による車両制御装置によれば、コア毎に機能を分担した構成、つまり実施の形態4では、近距離計測用と遠距離計測用でコアの役割を分担した構成、にすることで、その状況に必要な計測処理のみを実施することができる。このようにすることで、シングルコアのセンシング機器と比較して、マルチコアのセンシング機器はより柔軟に動作状態を切り換えることができ、予防安全と省電力の機能を両立させることができる。
以上述べたこの発明の各実施の形態による車両制御装置は、下記の発明の何れかを具体化したものである。
(1)自車両周辺の物体を検出するセンシング機器と、
前記センシング機器の計測結果を収集し、必要に応じて前記センシング機器の動作状態の切り換えを指示する電子制御ユニットと、
前記センシング機器と前記電子制御ユニットとの間で信号を送受信するためのバス型ネットワークと、
を備え、
前記センシング機器は、通常の動作を行う通常状態での動作状態と、消費電力を削減する省電力状態での動作状態をとり得るように構成され、
前記電子制御ユニットは、前記センシング機器の前記動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部を備え、
前記センシング機器動作状態管理部は、
前記センシング機器から取得したセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識する周辺環境認識処理部と、
前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記通常状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ移行させるか否か、又は、前記省電力状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記通常状態での動作状態へ移行させるか否かを判定し、前記判定に基づいて前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ動作状態を切り換えるよう指示する動作状態切り換え処理部と、
を備えている、
ことを特徴とする車両制御装置。
(2)前記周辺環境認識処理部は、
前記センシング機器の計測結果から、自車両周辺に存在する物体の、位置、若しくは速度、又はその双方に関する情報を算出し、
前記算出の結果に基づいて、自車両と周辺に存在する物体との相対的な関係を認識する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の車両制御装置。
(3)自車両の現在位置を推定する自己位置推定部を備え、
前記周辺環境認識処理部は、前記自己位置推定部の推定結果から、現在走行中の道路環境を認識する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の車両制御装置。
(4)前記センシング機器に於ける省電力状態での動作状態は、
前記センシング機器の動作を停止した状態である動作停止状態と、
前記センシング機器に於けるCPUクロック周波数を抑制した状態であるCPUクロック周波数抑制状態と、
を備え、
前記動作状態切り換え処理部は、
前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ切り換える際、前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記動作停止状態と前記CPUクロック周波数抑制状態とのうちの何れかの省電力状態を選択する、
ことを特徴とする前記(2)又は(3)に記載の車両制御装置。
(5)前記センシング機器は、複数個設けられ、
前記動作状態切り換え処理部は、
前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ切り換える際には、前記複数個のセンシング機器のうちの少なくとも1つのセンシング機器を、前記通常状態と前記CPUクロック周波数抑制状態のうちの何れか1つで動作するよう指示する、
ことを特徴とする前記(4)に記載の車両制御装置。
(6)前記センシング機器は、マルチコアマイコンを備え、
前記マルチコアマイコンは、
機能を分割して処理する複数のコアを備え、
前記省電力状態での動作状態は、前記複数のコア毎に、コアの動作を停止した状態であるコア停止状態と、
前記コアのクロック周波数を抑制した状態であるコアクロック周波数抑制状態と、
を備え、
前記動作状態切り換え処理部は、
前記マルチコアマイコンで動作する前記センシング機器を省電力状態での動作状態へ切り換える際、前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記複数のコア毎に、前記コア停止状態と前記コアクロック周波数抑制状態とのうちの何れかの省電力状態を選択する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(3)のうちの何れかに記載の車両制御装置。
(7)現在走行中の道路の交通情報を取得する交通環境情報取得部と、
天候情報を取得する天候情報取得部と、
現在時刻を取得する時刻情報取得部と、
を備え、
前記周辺環境認識処理部は、
前記交通環境情報取得部と、前記天候情報取得部と、前記時刻情報取得部より所得した情報に基づいて、現在走行中の道路の危険度を評価し、
前記動作状態切り換え処理部は、
前記危険度が予め定めた閾値以下であった場合、現在走行中の道路は省電力状態へ切り換え可能な道路環境であると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ省電力状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする前記(4)乃至(6)のうちの何れかに記載の車両制御装置。
(8)前記動作状態切り換え処理部は、
前記周辺環境認識処理部が算出した前記危険度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前該センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする前記(7)に記載の車両制御装置。
(9)前記動作状態切り換え処理部は、
自車両周辺に存在する物体の相対位置と相対速度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(7)のうちの何れかに記載の車両制御装置。
(10)前記動作状態切り換え処理部は、
自車両周辺に存在する物体の数が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(7)のうちの何れかに記載の車両制御装置。
(11)前記動作状態切り換え処理部は、
現在自車両が走行中の道路環境が予め定めた交通量の多いと予測される環境と合致した場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常力状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする前記(3)乃至(7)のうちの何れかに記載の車両制御装置。
尚、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略し、各実施の形態を自由に組み合わせることが可能である。
1 第1のECU、2 第2のECU(レーダECU)、3 第3のECU(カメラECU)、4 バス型ネットワーク、5 自己位置推定部、6 交通情報取得部、7 天候情報取得部、8 時刻情報取得部、10 センシング機器動作状態管理部、101 周辺環境認識処理部、102 動作状態切り換え処理部、11、21、31 通信手段、22 マルチコアCPU、221 第1のコア(コアA)、222 第2のコア(コアB)
この発明による車両制御装置は、
自車両周辺の物体を検出するセンシング機器と、
前記センシング機器の計測結果を収集し、必要に応じて前記センシング機器の動作状態の切り換えを指示する電子制御ユニットと、
前記センシング機器と前記電子制御ユニットとの間で信号を送受信するためのバス型ネットワークと、
を備え、
前記センシング機器は、通常の動作を行う通常状態での動作状態と、消費電力を削減する省電力状態での動作状態をとり得るように構成され、
前記電子制御ユニットは、前記センシング機器の前記動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部を備え、
前記センシング機器動作状態管理部は、
前記センシング機器から取得したセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識する周辺環境認識処理部と、
前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記通常状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ移行させるか否か、又は、前記省電力状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記通常状態での動作状態へ移行させるか否かを判定し、前記判定に基づいて前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ動作状態を切り換えるよう指示する動作状態切り換え処理部と、
を備え
前記周辺環境認識処理部は、
前記センシング機器の計測結果から、自車両周辺に存在する物体の、位置、若しくは速度、又はその双方に関する情報を算出し、前記算出の結果に基づいて、自車両と周辺に存在する物体との相対的な関係を認識し、
前記動作状態切り換え処理部は、
自車両周辺に存在する物体の相対位置と相対速度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示し、
自車両周辺に存在する物体の数が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする。
以上述べたこの発明の各実施の形態による車両制御装置は、下記の発明具体化したものである。
車両周辺の物体を検出するセンシング機器と、
前記センシング機器の計測結果を収集し、必要に応じて前記センシング機器の動作状態の切り換えを指示する電子制御ユニットと、
前記センシング機器と前記電子制御ユニットとの間で信号を送受信するためのバス型ネットワークと、
を備え、
前記センシング機器は、通常の動作を行う通常状態での動作状態と、消費電力を削減する省電力状態での動作状態をとり得るように構成され、
前記電子制御ユニットは、前記センシング機器の前記動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部を備え、
前記センシング機器動作状態管理部は、
前記センシング機器から取得したセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識する周辺環境認識処理部と、
前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記通常状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ移行させるか否か、又は、前記省電力状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記通常状態での動作状態へ移行させるか否かを判定し、前記判定に基づいて前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ動作状態を切り換えるよう指示する動作状態切り換え処理部と、
を備え
前記周辺環境認識処理部は、
前記センシング機器の計測結果から、自車両周辺に存在する物体の、位置、若しくは速度、又はその双方に関する情報を算出し、前記算出の結果に基づいて、自車両と周辺に存在する物体との相対的な関係を認識し、
前記動作状態切り換え処理部は、
自車両周辺に存在する物体の相対位置と相対速度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示し、
自車両周辺に存在する物体の数が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
ことを特徴とする車両制御装置。

Claims (11)

  1. 自車両周辺の物体を検出するセンシング機器と、
    前記センシング機器の計測結果を収集し、必要に応じて前記センシング機器の動作状態の切り換えを指示する電子制御ユニットと、
    前記センシング機器と前記電子制御ユニットとの間で信号を送受信するためのバス型ネットワークと、
    を備え、
    前記センシング機器は、通常の動作を行う通常状態での動作状態と、消費電力を削減する省電力状態での動作状態をとり得るように構成され、
    前記電子制御ユニットは、前記センシング機器の前記動作状態を管理するセンシング機器動作状態管理部を備え、
    前記センシング機器動作状態管理部は、
    前記センシング機器から取得したセンシング結果から、自車両の周辺環境を認識する周辺環境認識処理部と、
    前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記通常状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ移行させるか否か、又は、前記省電力状態での動作状態にて動作中の前記センシング機器を前記通常状態での動作状態へ移行させるか否かを判定し、前記判定に基づいて前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ動作状態を切り換えるよう指示する動作状態切り換え処理部と、
    を備えている、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記周辺環境認識処理部は、
    前記センシング機器の計測結果から、自車両周辺に存在する物体の、位置、若しくは速度、又はその双方に関する情報を算出し、
    前記算出の結果に基づいて、自車両と周辺に存在する物体との相対的な関係を認識する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 自車両の現在位置を推定する自己位置推定部を備え、
    前記周辺環境認識処理部は、前記自己位置推定部の推定結果から、現在走行中の道路環境を認識する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  4. 前記センシング機器に於ける省電力状態での動作状態は、
    前記センシング機器の動作を停止した状態である動作停止状態と、
    前記センシング機器に於けるCPUクロック周波数を抑制した状態であるCPUクロック周波数抑制状態と、
    を備え、
    前記動作状態切り換え処理部は、
    前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ切り換える際、前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記動作停止状態と前記CPUクロック周波数抑制状態とのうちの何れかの省電力状態を選択する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両制御装置。
  5. 前記センシング機器は、複数個設けられ、
    前記動作状態切り換え処理部は、
    前記センシング機器を前記省電力状態での動作状態へ切り換える際には、前記複数個のセンシング機器のうちの少なくとも1つのセンシング機器を、前記通常状態と前記CPU
    クロック周波数抑制状態のうちの何れか1つで動作するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項4記載の車両制御装置。
  6. 前記センシング機器は、マルチコアマイコンを備え、
    前記マルチコアマイコンは、
    機能を分割して処理する複数のコアを備え、
    前記省電力状態での動作状態は、前記複数のコア毎に、コアの動作を停止した状態であるコア停止状態と、
    前記コアのクロック周波数を抑制した状態であるコアクロック周波数抑制状態と、
    を備え、
    前記動作状態切り換え処理部は、
    前記マルチコアマイコンで動作する前記センシング機器を省電力状態での動作状態へ切り換える際、前記周辺環境認識処理部の認識結果に基づいて、前記複数のコア毎に、前記コア停止状態と前記コアロック周波数抑制状態とのうちの何れかの省電力状態を選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の車両制御装置。
  7. 現在走行中の道路の交通情報を取得する交通環境情報取得部と、
    天候情報を取得する天候情報取得部と、
    現在時刻を取得する時刻情報取得部と、
    を備え、
    前記周辺環境認識処理部は、
    前記交通環境情報取得部と、前記天候情報取得部と、前記時刻情報取得部より所得した情報に基づいて、現在走行中の道路の危険度を評価し、
    前記動作状態切り換え処理部は、
    前記危険度が予め定めた閾値以下であった場合、現在走行中の道路は省電力状態へ切り換え可能な道路環境であると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ省電力状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のうちの何れか一項に記載の車両制御装置。
  8. 前記動作状態切り換え処理部は、
    前記周辺環境認識処理部が算出した前記危険度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前該センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両制御装置。
  9. 前記動作状態切り換え処理部は、
    自車両周辺に存在する物体の相対位置と相対速度が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の車両制御装置。
  10. 前記動作状態切り換え処理部は、
    自車両周辺に存在する物体の数が予め定めた閾値を上回った場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の車両制御装置。
  11. 前記動作状態切り換え処理部は、
    現在自車両が走行中の道路環境が予め定めた交通量の多いと予測される環境と合致した場合には、現在省電力状態での動作状態にある前記センシング機器を通常状態での動作状態に切り換える必要があると判定し、前記バス型ネットワークを介して前記センシング機器へ通常力状態での動作状態に切り換えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項3乃至7のうちの何れか一項に記載の車両制御装置。
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