JP2015049861A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】主たる入力操作と連携した入力操作を付加することにより、タブレット型端末の直感的操作に基づく操作性の向上を図る。
【解決手段】情報処理結果を表示する表示部と、表示部上の接触位置を検出する接触検出部と、第一の領域を表示部に表示させる第一の領域表示手段と、接触検出部により第一の領域への接触が検出されている間、表示部における第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる第二の領域表示手段と、接触検出部が、第一の領域への接触から連続して第二の領域への接触を検出すると共に、第二の領域内で接触の終了を検出すると、接触の終了が検出された第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理実行手段と、を含む。
【選択図】図５

Description

本発明は、情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。

近年、スマートフォン、携帯電話、電子情報端末、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant）、ノート型パーソナルコンピュータ（以下、パーソナルコンピュータを「ＰＣ」ともいう。）、タブレット型ＰＣ等に代表される情報処理装置が急速に普及してきている。また、これ等情報処理装置の一部はタッチパネル機能を備えたディスプレイを搭載しており、当該タッチパネル機能によって操作性の向上が図られている。このタッチパネル機能を備えたディスプレイにおいては、表示領域とタッチ領域とが一致するのが一般的である。そして、ＰＣ自体も、ノート型とタブレット型とを切り替え可能な構造のものも普及してきている。

タッチパネル機能を備えたディスプレイを搭載した情報処理装置は、タッチパネルディスプレイを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチパネルディスプレイを備えた情報処理装置は、検出したジェスチャにしたがって動作する。タッチパネルディスプレイを備えた情報処理装置の基本的な動作は、搭載されるＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）等のＯＳ（Operating System）によって実現される。

タブレット型ＰＣは、表示装置としての液晶ディスプレイにタッチパネル機能を付加して、ハードウェアキーボード等を使用することなく情報を入力することができるＰＣである。このようなタブレット型ＰＣは、文字入力等の主な情報入力を、タッチパネルを介して行うため、ＰＣ本体の大きさや形状の自由度が大きく、ディスプレイ表示の閲覧性に優れるという特徴がある。

従来、ＰＣ等の情報処理装置が扱うデータは、ハードウェアキーボードから入力される文字データが主であった。そして、画像の加工を行う際は、主にマウスが使われていたが、他にペン入力を行うことができるタブレット型ＰＣが増えている。このタブレット型ＰＣは、通常の生活の中で使用するペンと紙とをイメージしたものである。すなわち、ハードウェアキーボードを有さず、画像や図形の入力だけでなく、紙に文字を書くときと同様の動作で文字入力を行うことができるため、ハードウェアキーボードを用いた文字の入力操作をあまり経験することなく、タブレット型ＰＣに慣れ親しんでいる世代のユーザにとっては身近な道具となっている。

このタブレット型ＰＣに特有の入力操作として、ポインタを互いに反対方向へドラッグし、ポインタで囲まれた領域を遠ざけ、拡大表示させるピンチアウトと呼ばれる操作がある。このようなマルチタッチ操作としては、他に、フリック、スワイプ、ピンチイン等がある。フリックとは、ポインタをクリックする動作と同時にポインタをずらす動作を意味し、スワイプとは、画面をスクロールさせる操作等において、操作したポインタを離した後もスクロールを継続させる場合等に用いられる。また、ピンチインとは、ピンチアウトの逆の操作であり、２つのポインタを接近させる方向にドラッグすることにより、ポインタで囲まれた領域を縮小表示させる操作に対応する。

ところで、手書文字入力を使用するタッチパネルディスプレイを備えたタブレット型ＰＣにおいて、タッチパネルディスプレイに画像表示されたキーボード（ソフトウェアキーボード）を使用して文字入力する方法を、手書文字入力と併用する方法もある。このソフトウェアキーボードとは、ディスプレイ上に平仮名（又は片仮名）文字、英数字に対応するキー画像を所定の順序で配列（平仮名の場合は五十音順に配列、英文字の場合はアルファベット順に配列）したキーボード画像を表示し、表示されたキーボード画像上のキーをポインティングデバイスで指示することにより、ハードウェアキーボードと同様の機能を実現するものである。

この技術によれば、従来から用いられてきたＰＣのように、ハードウェアキーボードやマウスを使用することに代えて、文章入力を行うための方法として、手書き文字認識方式、又は画面上のソフトウェアキーボードを使用した文字入力を行うことができる。ただし、手書き文字認識方式の入力速度は、手書きによる文字入力速度の限界や、手書き文字をＰＣが誤認識したときの認識誤りの訂正処理等の制限を受ける。また、ソフトウェアキーボードを使った文字入力方式では、画面上に表示された小さなソフトウェアキーボード上の文字を連続して正確に拾う必要があるため、入力と変換に時間もかかり、視神経が疲労するという問題もある。

このような状況下、特許文献１には、ユーザが、ペンを第１メニューの上部右側の四分円の中にドラッギングして、ペーストメニュー選択肢を選択してから、ペンを画面から持ち上げずに、ペンを第２メニューの下部四分円の中にドラッギングしてクリップボードＣメニューを選択することにより、クリップボードＣと呼ばれるクリップボードからデータをペーストする（作業文書内に挿入する）効果が得られ、第１メニューは、第２メニューが表示されると消えるコンピュータ表示装置が記載されている。

また、特許文献２には、ラジアルコントロールメニューが複数のウェッジを含んでおり、各ウェッジは、各々が最大値及び最小値を表す最大境界及び最小境界により画定され、その間で対応する変数の値を設定することができる操作入力装置が記載されている。例えば、ウェッジＡが明度変数を表す場合、明度変数の値は、最大境界１４で表される１００％と最小境界１６で表される０％の間で設定することができ、対応する変数が最大値と最小値の間のどこに設定されているかをユーザに対してフィードバックすべく、各ウェッジに可動インジケータが配置されており、各々の可動インジケータは、ラジアルコントロールメニューの原点から各々のウェッジまで伸びる半径方向の線であることが記載されている。

さらに、特許文献３には、指でタッチされるタブレット型ＰＣにおいて、行検出領域内の任意のタッチ位置Ａの周辺領域がタッチ位置Ａを中心に８つの領域に分けられ、任意のタッチ位置Ａからある領域への移動方向を有するタッチの接触動作により、行が特定される入力装置が記載されている。

特許第３５４６３３７号公報 特許第５２１９１５２号公報 特開２０１２−２２１２９８号公報

しかしながら、上述したように、従来のタブレット型ＰＣにおいて、文字入力等の主な情報入力は、基本的にユーザの利き手のみで操作されるため、従来用いられていた文字データの入力ツールであるハードウェアキーボードが、両手を用いて操作されるものであった場合と比較して、迅速な入力による操作性の容易さといった観点からは、若干物足りなさを感じるという根本的な課題がある。

また、特許文献１から特許文献３に記載された技術も、タッチペンや指といった操作方法の違いはあるものの、基本的には、ユーザの利き手のみを用いてすべての操作を行うことを念頭においており、従来ハードウェアキーボードを用いることにより両手を使って実現されてきた迅速な入力による快適な操作性といった観点が、タッチパネルディスプレイを採用したことにより失われてしまったという問題もある。

そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、タッチパネルディスプレイを備えた情報処理装置において、主たる入力操作と連携した入力操作を付加することにより、タブレット型端末の直感的操作に基づく操作性の向上を図ることが可能な情報処理装置、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、請求項１に記載の本発明における情報処理装置は、情報処理結果を表示する表示部と、前記表示部上の接触位置を検出する接触検出部と、第一の領域を前記表示部に表示させる第一の領域表示手段と、前記接触検出部により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる第二の領域表示手段と、前記接触検出部が、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触を検出すると共に、前記第二の領域内で接触の終了を検出すると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理実行手段と、を含むことを特徴とする。

また、本発明における情報処理装置は、請求項１に記載の情報処理装置において、前記第一の領域は、前記表示部の任意の場所に常時表示されることを特徴とする。

さらに、本発明における情報処理装置は、請求項１又は２に記載の情報処理装置において、前記第一の領域は、前記表示部に半透明表示されることを特徴とする。

また、本発明における情報処理装置は、請求項１から３の何れか１項に記載の情報処理装置において、前記第一の領域は所定数のボタンからなり、前記所定数のボタンの中から一のボタンへの接触が検出されている間、前記表示部における該一のボタンの周囲に、前記所定数に分割された第二の領域が表示されることを特徴とする。

そして、本発明における情報処理装置は、請求項４に記載の情報処理装置において、前記所定数のボタン毎に、前記所定数に分割された第二の領域が予め対応付けられていることを特徴とする。

また、上記課題を解決するため、請求項６に記載の本発明における情報処理装置の制御方法は、情報処理結果を表示する表示部を有する情報処理装置の制御方法であって、前記表示部上の接触位置を検出する工程と、第一の領域を前記表示部に表示させる工程と、前記検出する工程により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる工程と、前記検出する工程により、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触が検出されると共に、前記第二の領域内で接触の終了が検出されると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する工程と、を含むことを特徴とする。

さらに、上記課題を解決するために、請求項７に記載の本発明におけるプログラムは、情報処理結果を表示する表示部を有する情報処理装置のコンピュータに、前記表示部上の接触位置を検出する処理と、第一の領域を前記表示部に表示させる処理と、前記検出する処理により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる処理と、前記検出する処理により、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触が検出されると共に、前記第二の領域内で接触の終了が検出されると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理と、を実現させることを特徴とする。

本発明によれば、タブレット型端末の直感的操作に基づく操作性の向上を図ることが可能な情報処理装置、制御方法、及びプログラムが得られる。

本発明の実施形態における情報処理装置の構成について説明する概略ブロック図である。 本発明の実施形態における情報処理装置のタッチパネルディスプレイにフリック操作部が左側に表示される場合について説明する概略図である。 本発明の実施形態における情報処理装置のタッチパネルディスプレイにフリック操作部が右側に表示される場合について説明する概略図である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部について説明する概略図である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図（その１）である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図（その２）である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図（その３）である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図（その４）である。 本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図（その５）である。 本発明の実施形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャートである。

次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。本発明の内容を簡潔に説明すると、情報処理結果を表示する表示部と、表示部上の接触位置を検出する接触検出部と、第一の領域を表示部に表示させる第一の領域表示手段と、接触検出部により第一の領域への接触が検出されている間、表示部における第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる第二の領域表示手段と、接触検出部が、第一の領域への接触から連続して第二の領域への接触を検出すると共に、第二の領域内で接触の終了を検出すると、接触の終了が検出された第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理実行手段と、を含むことにより、タブレット型端末の直感的操作に基づく操作性の向上を図ることができるのである。

まず、図１を用いて本発明の実施形態における情報処理装置の構成について説明する。図１は、本発明の実施形態における情報処理装置の構成について説明する概略ブロック図である。図１を参照すると、本発明の実施形態における情報処理装置１００は、電子情報端末、ＰＤＡ、ノート型ＰＣ、タブレット型ＰＣ等を具体例とする情報処理装置である。

図１において、本発明の実施形態における情報処理装置（以下、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）ともいう。）１００は、ＲＯＭ（Read Only Memory）１０１と、ＲＡＭ（Random Access Memory）１０２と、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）１０３と、電源部１０４と、ネットワーク接続部１０５と、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１０６と、タッチパネルディスプレイ１１１と、から構成される。

ＲＯＭ１０１は、ＰＣ１００全体の動作を制御するプログラムを格納するものであり、ＲＡＭ１０２は、ＲＯＭ１０１に格納されたプログラムが展開される記憶領域である。ＨＤＤ１０３は、ＰＣ１００のアプリケーションソフトウェアを格納したり、図示しないＴＶチューナによって受信したテレビ番組等のコンテンツを録画したりするものである。電源部１０４は、ＰＣ１００に対してＡＣ（Alternative Current：交流）又はＤＣ（Direct Current：直流）電源を与えるものである。ネットワーク接続部１０５は、インターネットに代表される図示しないネットワーク網に接続され、ネットワーク網とのインタフェースを図るものである。ＣＰＵ１０６は、ＰＣ１００全体の動作を制御するものであり、ＲＯＭ１０１に格納された制御プログラムをロードし、ＰＣ１００の動作によって得られた様々なデータをＲＡＭ１０２に展開するものである。

タッチパネルディスプレイ１１１は、ＬＣＤ部（Liquid Crystal Display）１０７と、タッチパネル部１０８と、フリック操作部１０９と、操作メニュー表示部１１０と、から構成される。ＬＣＤ部１０７は、ＰＣ１００の情報処理結果を出力する装置を構成している。タッチパネル部１０８は、接触入力が可能であり、指やスタイラスペン等の入力手段を用いて加えられる圧力や静電気等を感知して、その圧力等を示すデータをＣＰＵ１０６に入力する。ＰＣ１００の場合、ハードウェアキーボードやタッチパッドといった操作入力手段に代えて、指や図示しないスタイラスペンをタッチパネル部１０８に接触させて直接文字を書く動作等を行ってデータ入力やコマンド入力といった操作を行うことができる。

フリック操作部１０９は、後述するようにタッチパネルディスプレイ１１１の左側又は右側に常時表示されるフリック操作を行うためのツールである。操作メニュー表示部１１０は、後述するようにフリック操作部１０９のフリックボタンがタップ（接触）状態で保持（ホールド）する操作がなされたときにフリックボタンの周囲に所定数に分割して表示されるフリックコマンド（操作メニュー）を表示するものであり、フリックボタンから手を離すとフリックコマンド（操作メニュー）は消滅する。

次に、図２及び図３を用いて、本発明の実施形態における情報処理装置のタッチパネルディスプレイにフリック操作部が表示される場合について説明する。図２は、本発明の実施形態における情報処理装置のタッチパネルディスプレイにフリック操作部が左側に表示される場合について説明する概略図であり、図３は、本発明の実施形態における情報処理装置のタッチパネルディスプレイにフリック操作部が右側に表示される場合について説明する概略図である。

ＰＣ１００において、略長方形のタッチパネルディスプレイ１１１を横長に見たときの左辺の端（図２）、又は右辺の略中央部（図３）に、それぞれ、フリック操作部１０９が常時表示されている。フリック操作部１０９は、タッチパネルディスプレイ１１１の左側にあっても、右側にあっても違和感なく利用可能に表示されており、ユーザの利用状況や利き手に依存しないデザインを有している。また、タッチパネルディスプレイ１１１内におけるアイコンやウィンドウの配置状況に応じて、フリック操作部１０９は、邪魔にならないように、左側に配置したり、右側に配置したりすることが可能である。

また、ユーザの使用状態に応じて、ボタン操作１つで、フリック操作部１０９の表示位置を切り替えることができる。本説明においては、図２、及び図３に示すように左側又は右側に配置することを想定しているが、タッチパネルディスプレイ１１１上の、ユーザにとって使い勝手の良い位置（例えば、上辺部寄り又は下辺部寄り）に配置することも可能である。要するに、フリック操作部１０９の表示位置は、フレキシブルに変更可能である。

これにより、例えば、右利きのユーザは、右手の指を、タッチパネルディスプレイ１１１上のアイコンやウィンドウをメイン操作（主操作）するために使用し、タッチパネルディスプレイ１１１上の左側に配置されるフリック操作部１０９を、もう片方の左手の指を使ってサブ操作（連携操作）するために使用することができる。また、左利きのユーザは、左手の指を、タッチパネルディスプレイ１１１上のアイコンやウィンドウをメイン操作（主操作）するために使用し、タッチパネルディスプレイ１１１上の右側に配置されるフリック操作部１０９を、もう片方の右手の指を使ってサブ操作（連携操作）するために使用することができる。

さらに、フリック操作部１０９が、タッチパネルディスプレイ１１１に常時表示されていると、フリック操作部１０９の陰に隠れたタッチパネルディスプレイ１１上のアイコン等が見え難くなることを防止するため、フリック操作部１０９を、タッチパネルディスプレイ１１１上に半透明表示させるようにしても良い。

次に、図４を用いて、本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部について説明する。図４は、本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部について説明する概略図である。

図４において、フリック操作部１０９は、例えば、３つのフリックボタン４０１、４０２、４０３からなり、フリックボタン４０１、４０２、４０３の各々には、後述する複数のフリックコマンド（操作メニュー）が対応付けられている。図４では、フリックボタンとして３個の例が示されているが、フリックボタンの数は、任意の数とすることができる。また、フリックボタン４０１、４０２、４０３は、タッチパネル部１０８に表示されるアイコンやウィンドウが、タップ操作により選択、起動される場合と同様に、フリックボタン４０１、４０２、４０３をタップ状態で保持する操作を行うことにより、当該フリックボタンに予め対応付けられたフリックコマンド（操作メニュー）が後述するようにフリックボタン４０１、４０２、４０３の周囲に所定数に分割して表示される。

次に、本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する。図５から図９は、本発明の実施形態における情報処理装置のフリック操作部に対してタップ状態で保持する操作がなされたときの操作メニューの表示例について説明する図である。

図５において、フリックボタン４０１の「１」に対して、（１）から（８）までの８個のフリックコマンド（操作メニュー）が予め対応付けられている。また、図示はしていないが、フリックボタン４０２の「２」、フリックボタン４０３の「３」に対しても、それぞれフリックコマンド（操作メニュー）が予め対応付けられている。なお、各フリックボタン４０１、４０２、４０３に対して如何なるフリックコマンドを対応付けるかは、ユーザの好み、使い勝手に応じて任意に設定することができる。また、図５から図７では、１つのフリックボタンに対して８つのフリックコマンドを対応付けているが、１つのフリックボタンに対応付けるフリックコマンドの数は、任意の数に設定可能である。

また、図６では、図５で示した（１）から（８）までの８個のフリックコマンド（操作メニュー）に対して、具体的なコマンドを割り当てている。例えば、まず、タッチパネルディスプレイ１１１において文書作成ソフトウェアが起動されている場面を考える。このソフトウェアの文書入力画面において、編集中の文書の一部の文章を他の箇所にコピーするため、当該一部の文章の対象領域が、タッチパネル部１０８に指等を接触することにより選択されるというメイン操作（主操作）が実行される。

次に、フリック操作部１０９のフリックボタン４０１の「１」をタップ状態で保持する操作を行うと、「下線」６０１から「コピー」６０８までの各フリックコマンド（操作メニュー）が、当該フリックボタン４０１の「１」の周囲に表示される。そして、指をフリックボタン４０１の「１」に接触させたまま「コピー」６０８の領域にフリック操作した後に離すことにより、上記選択された対象領域がコピーされる（サブ操作（連携操作））。次に、タッチパネル部１０８に指等を接触させることにより、選択された文章のコピー先の領域を指定する。その後、再び、指をフリックボタン４０１の「１」に接触させたまま貼り付け６０６の領域にフリック操作した後に離すことにより、上記選択された文章が指定された領域にコピーされる。

要するに、フリック操作部１０９のフリックボタンに対してタップ状態で保持する操作が行われると、フリックボタンに対応する操作メニューが、当該フリックボタンの周囲に所定数に分割して表示される。そして、分割表示される操作メニューの中から、ある操作メニューを選択し、当該選択された操作メニューが表示されている領域に向けてフリック操作した後、離すことにより、当該選択された操作メニュー（座標）に対応する処理が実行されるのである。

なお、操作メニューとは、上記したように、フリック操作部１０９のフリックボタン４０１、４０２、４０３がタップ状態で保持する操作が行われたときに、当該フリックボタンの周囲に表示される、フリックボタン４０１、４０２、４０３のそれぞれに予め対応付けられた複数のフリックコマンドのことである。

図７は、フリックボタン４０１の「１」に対応付けられているフリックコマンドを、図５に示した（１）から（８）までの、フリックボタン４０１の「１」の周囲に反時計方向に表示されたフリックコマンド（操作メニュー）とは逆方向の時計方向にフリックコマンド（操作メニュー）を配置したものである。また、図８は、フリックボタン４０１の「１」に対応付けられているフリックコマンド（操作メニュー）を、図５から図７に示した放射状のものから、フリックボタン４０１の「１」に対して左右対称に配置したものである。図８では、フリックコマンド（１）から（５）までのフリック領域が、フリックボタン４０１の「１」に対して左右対称に配置されている。

なお、フリックボタンに対するフリックコマンド（操作メニュー）の割り付けは、ＰＣ１００の初期設定においては、左右非対称となっていても良く、ユーザの設定により左右対称となるようにしても良い。また、図９に示すように、ある特定のフリックコマンド（図８の場合は、フリックコマンド（１）、（４））の領域を、他のフリックコマンドの領域と比較して幅広く設定することも可能である。これにより、指が太いユーザであっても、他のフリック領域に接触することなく目的とするフリックコマンド（操作メニュー）を選択することができる。さらに、フリックコマンドの異なる領域に、同一内容のフリックコマンド（操作メニュー）を複数対応付けるようにしても良い。これにより、フリックコマンドの選択における操作性が向上する。

また、フリック操作部１０９が、タッチパネルディスプレイ１１１の左側、又は右側に配置されることに伴い、左手の指、又は右手の指により、タップ状態で保持する操作を行い易いようにするため、図示しない切り替えボタンを操作することにより、フリックボタンに対応付けられたフリックコマンドの割り付けを、一括して左右反転できるようにしても良い。さらに、指でタッチしているフリックボタン、及びフリックコマンドが分かるように、選択しているフリックボタン、及びフリック操作しているフリックコマンドの背景に色を付す、又は色を変化させるようにしても良い。

次に、本発明の実施形態における情報処理装置の動作について説明する。図１０は、本発明の実施形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャートである。図１０において、ステップ（以下、「Ｓ」という。）１００１の処理では、ＰＣ１００が起動しているか否かが判断される。ＰＣ１００が起動していないとき（Ｓ１００１：ＮＯ）は、処理を終了する。ＰＣ１００が起動しているとき（Ｓ１００１：ＹＥＳ）は、Ｓ１００２の処理へ移行する。

Ｓ１００２の処理では、フリック操作部１０９のフリックボタンに対してタップ状態で保持する操作が行われたか否かが判断される。フリック操作部１０９のフリックボタンに対してタップ状態で保持する操作が行われないとき（Ｓ１００２：ＮＯ）は、処理を終了する。フリック操作部１０９のフリックボタンに対してタップする状態で保持する操作が行われたとき（Ｓ１００２：ＹＥＳ）は、Ｓ１００３の処理へ移行する。

Ｓ１００３の処理では、タップする状態で保持する操作がなされたフリックボタンに対応する操作メニューが、当該フリックボタンの周囲に、所定数に分割されて表示される。分割されて表示される操作メニューとは、上記したように、フリック操作部１０９のフリックボタン４０１、４０２、４０３がタップ状態で保持する操作が行われたときに、当該フリックボタンの周囲に表示される、フリックボタン４０１、４０２、４０３のそれぞれに予め対応付けられた複数のフリックコマンドのことである。

Ｓ１００４の処理では、操作メニューが選択されたか否かが判断される。操作メニューが選択されたか否かは、フリックボタンに対してタップ状態で保持する操作が行われ、連続して操作メニュー領域にフリック操作された後、離す操作が行われたか否かによって判断される。操作メニューが選択されないとき（Ｓ１００４：ＮＯ）は、処理を終了する。操作メニューが選択されたとき（Ｓ１００４：ＹＥＳ）は、Ｓ１００５の処理へ移行する。Ｓ１００５の処理では、選択された操作メニューが実行される。例えば、上述の例では、選択された文書のコピー操作と、コピーされた文章を所定の領域に貼り付けるペースト操作が実行される。

なお、図１０に示した本発明の実施形態における情報処理装置１００を構成する各機能ブロックの各動作は、コンピュータ上のプログラムに実行させることもできる。すなわち、情報処理装置１００のＣＰＵ１０６が、ＲＯＭ１０１、ＲＡＭ１０２等から構成される記憶媒体に格納されたプログラムをロードし、プログラムの各処理ステップが順次実行されることによって行われる。

以上説明してきたように、本発明によれば、情報処理結果を表示する表示部と、表示部上の接触位置を検出する接触検出部と、第一の領域を表示部に表示させる第一の領域表示手段と、接触検出部により第一の領域への接触が検出されている間、表示部における第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる第二の領域表示手段と、接触検出部が、第一の領域への接触から連続して第二の領域への接触を検出すると共に、第二の領域内で接触の終了を検出すると、接触の終了が検出された第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理実行手段と、を含むことにより、タブレット型端末の直感的操作に基づく操作性の向上を図ることができるのである。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。

１００ 情報処理装置（ＰＣ）
１０１ ＲＯＭ
１０２ ＲＡＭ
１０３ ＨＤＤ
１０４ 電源部
１０５ ネットワーク接続部
１０６ ＣＰＵ
１０７ ＬＣＤ部
１０８ タッチパネル部
１０９ フリック操作部
１１０ 操作メニュー表示部
１１１ タッチパネルディスプレイ
４０１、４０２、４０３ フリックボタン

Claims (7)

1. 情報処理結果を表示する表示部と、
   前記表示部上の接触位置を検出する接触検出部と、
   第一の領域を前記表示部に表示させる第一の領域表示手段と、
   前記接触検出部により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる第二の領域表示手段と、
   前記接触検出部が、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触を検出すると共に、前記第二の領域内で接触の終了を検出すると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理実行手段と、
   を含むことを特徴とする情報処理装置。
2. 前記第一の領域は、前記表示部の任意の場所に常時表示されることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記第一の領域は、前記表示部に半透明表示されることを特徴とする請求項１又は２に記載の情報処理装置。
4. 前記第一の領域は所定数のボタンからなり、前記所定数のボタンの中から一のボタンへの接触が検出されている間、前記表示部における該一のボタンの周囲に、前記所定数に分割された第二の領域が表示されることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載の情報処理装置。
5. 前記所定数のボタン毎に、前記所定数に分割された第二の領域が予め対応付けられていることを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
6. 情報処理結果を表示する表示部を有する情報処理装置の制御方法であって、
   前記表示部上の接触位置を検出する工程と、
   第一の領域を前記表示部に表示させる工程と、
   前記検出する工程により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる工程と、
   前記検出する工程により、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触が検出されると共に、前記第二の領域内で接触の終了が検出されると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する工程と、
   を含むことを特徴とする制御方法。
7. 情報処理結果を表示する表示部を有する情報処理装置のコンピュータに、
   前記表示部上の接触位置を検出する処理と、
   第一の領域を前記表示部に表示させる処理と、
   前記検出する処理により前記第一の領域への接触が検出されている間、前記表示部における前記第一の領域の周囲に、所定数に分割された第二の領域を表示させる処理と、
   前記検出する処理により、前記第一の領域への接触から連続して前記第二の領域への接触が検出されると共に、前記第二の領域内で接触の終了が検出されると、前記接触の終了が検出された前記第二の領域内の座標に対応する処理を実行する処理と、
   を実現させるためのプログラム。
   
   

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