JP2015044458A - 車両用内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】内装材本体のスリットを塞ぐカバー部分が、車室内へ出張るのを抑制した車両用内装材を提供すること。
【解決手段】本発明の車両用内装材は、下部センターピラー用の内装材本体と、前記内装材本体の一部に嵌合されるカバーとを備え、前記内装材本体が、下端近傍に略水平方向に設けられ、シートベルトを挿通する開口部と、前記開口部の車室側周縁から下端まで延在する壁部と、前記壁部を切り欠き、前記シートベルトを出し入れするためのスリットとを有し、前記カバーが、カバー本体と、前記カバー本体の車体側の裏面に突出して設けられ、前記スリットに差し込まれる差込み部と、前記差込み部の上部の両外側に設けられ、車両前後方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第1の規制部と、前記差込み部の下部の両外側に設けられ、前記壁部が嵌挿されて車両左右方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第2の位置規制部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用内装材に関し、より詳しくは、シートベルトを挿入するためのスリットを有する下部センターピラー用の内装材本体に、スリットを塞ぐカバーを設けた車両用内装材に関する。
通常、車両のセンターピラーの設置箇所には、運転席や助手席用のシートベルトが設けられている。
このシートベルトの一端は、センターピラーの下端側のサイドシルなどに設けられるアンカレッジに固定されている。
そして、センターピラーの下側(以下、「下部センターピラー」という。)に設けられるロアガーニッシュ(以下、「内装材」という。)には、アンカレッジ周辺を覆い隠す被覆部が形成されている(例えば、特許文献1)。
なお、アンカレッジ部分にプリテンショナーが設けられている場合には、被覆部はプリテンショナーを含めて覆い隠すようにされている。
この被覆部には、シートベルトを車室内からアンカレッジに引き込むための開口部が設けられており、これにより、シートベルトは、この開口部を通して被覆部のアンカレッジ側に引き込まれ、その後、アンカレッジに固定される。
このアンカレッジにシートベルトを固定する作業では、先ず、内装材に形成された被覆部の開口部にシートベルトを挿通させ、順次、シートベルトのアンカレッジへの固定や内装材の下部センターピラーへの取付け等が行われる。
このように、先に、シートベルトが内装材に形成された被覆部の開口部に挿入されると、次に行われるシートベルトのアンカレッジへの固定作業において、この内装材が邪魔になり、作業性が悪いという問題がある。
この問題に対して、特許文献1によれば、シートベルトを挿通する開口部が設けられた被覆部に、シートベルトを開口部に挿入するためのスリットを設けることが開示されている。
図1は、被覆部210に、このようなスリット211を設けた場合を示した図である。
なお、図1は、内装材200の下端部の被覆部210周辺を拡大したものである。
このようなスリット211を設ければ、スリット211を通して、シートベルトを開口部212に挿入することが可能である。
これによって、先に、シートベルトをアンカレッジに固定して、その後、内装材200に形成された被覆部210の開口部212に、スリット211を通して、シートベルトを挿入できる。
従って、シートベルトをアンカレッジに固定する作業のときに、内装材200が邪魔になることが無く、作業性が良くなる。
しかしながら、このスリット211は車室内から、直接、見えてしまうので見栄えが悪いという問題がある。
また、スリット211の隙間から被覆部210の裏にある部材等も同時に見えるので、この点からしても見栄えが悪いという問題がある。
実開昭64−049448号公報
ところで、見栄えを良くするという観点からすると、図2に示すように、内装材300を内装材本体320と内装材本体320の被覆部310に設けられる開口部312を車室内に開放するカバー350とからなる構成とすることもできる。
図3は、図2のH−H線断面図を示す図であり、カバー350を被覆部310に取付ける部分の断面図である。
図3に示されるように、被覆部310には、係止孔314と嵌合孔315とが設けられている。
一方、カバー350は、カバー本体357に係止爪354と嵌合突起355とが一体で設けられている。
そして、係止爪354が係止孔314に係止すると共に、嵌合突起355が嵌合孔315に嵌合することで、カバー350が内装材本体320の被覆部310に取付けられる。
このような構造の場合、係止爪354の真下に嵌合突起355を設けることができないので、嵌合突起355は係止爪354よりも寸法aだけ車室の内側方向にオフセットした状態とする必要がある。
このようなオフセット状態を確保するために、図2、3に示されるカバー350及び被覆部310は、車室の内側方向に寸法aだけ張出した形状とならざるを得ない。
一方、内装材(ロアガーニッシュ)300の下部の部分に、例えば、シートレバーとの関係でスペースが確保できない場合、図2に示されるようなカバー350や被覆部310が車室の内側方向に張出すことが問題となる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、シートベルトを挿通させる開口部にスリットが設けられた内装材本体と、そのスリットを塞ぐカバー本体とからなる車両用内装材において、カバー本体が取付けられる部分が、車室の内側方向へ張出すのを抑制した車両用内装材を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために本発明は、以下の構成により把握される。
(1)本発明の車両用内装材は、下部センターピラー用の内装材本体と、前記内装材本体の一部に嵌合されるカバーとを備え、前記内装材本体が、下端近傍に略水平方向に設けられ、シートベルトを挿通する開口部と、前記開口部の車室側周縁から下端まで延在する壁部と、前記壁部を切り欠き、前記シートベルトを出し入れするためのスリットとを有し、前記カバーが、カバー本体と、前記カバー本体の車体側の裏面に突出して設けられ、前記スリットに差し込まれる差込み部と、前記差込み部の上部の両外側に設けられ、車両前後方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第1の位置規制部と、前記差込み部の下部の両外側に設けられ、前記壁部が嵌挿されて車両左右方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第2の位置規制部とを有することを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記壁部が前記スリットの両外側において前記車室側周縁から下方に向かって設けられた一対の凹部を有し、前記一対の第1の位置規制部が前記一対の凹部にそれぞれ嵌合される凸部であることを特徴とする。
(3)上記(2)の構成において、前記一対の凹部がそれぞれ異なる長さの底部をそれぞれ有することを特徴とする。
(4)上記(1)ないし(3)の構成において、前記一対の第2の位置規制部が前記差込み部の両側壁上端からそれぞれ前記カバー本体と並行して延在する板部材であり、前記スリットの両側の前記壁部が前記カバー本体の裏面と前記板部材の間に挿通されることを特徴とする。
(5)上記(1)ないし(4)の構成において、前記壁部が車体側の裏面に前記スリットの両側方に沿って延在する突出部を有することを特徴とする。
本発明によれば、シートベルトを挿通させる開口部にスリットが設けられた内装材本体と、そのスリットを塞ぐカバー本体とからなる車両用内装材において、カバー本体が取付けられる部分が、車室の内側方向へ出張るのを抑制した車両用内装材を提供することができる。
スリットを被覆部に設けた従来の車両用内装材を示す斜視図である。 被覆部の開口部をカバーによって車室の内側方向に開放できる車両用内装材を示す斜視図である。 図2のH−H線断面図である。 本発明の車両用内装材の全体を示す斜視図である。 図4のAの部分の拡大斜視図である。 図5の内装材本体からカバーを取外した分解斜視図である。 図6のスリットの開口部周辺を拡大して裏面から見た状態を示す正面図である。 本発明のカバーを示す図であり、(a)は、裏面から見た斜視図、(b)は裏面から見た正面図である。 本発明のカバーを内装材本体に取付けたときの差込み部と第1の位置規制部の状態を示す図である。 本発明のカバーを内装材本体に取付けたときの第2の位置規制部の状態を示す図である。 図10のD−D線断面図である。 本発明のカバーを内装材本体に取付けたときの裏面から見た正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明を通して同じ要素には同じ番号を付している。
また、実施形態において、特に断りが無い場合は、「上」、「下」、「左右」、「前後」とは、車両に乗車した乗員から見た方向を示す。
さらに、部材等において、「表面」は車両に部材を取付けた状態で車室の内側に向く面、「裏面」は車両に部材を取付けた状態で車体側に向く面をそれぞれ示す。
図4は、車両のセンターピラー150周辺を示した図である。
図4に示される下部センターピラー用の内装材(ロアガーニッシュ)100は、内装材本体20とカバー50とからなる。以下、単に「内装材100」と記載する。
図4に示すように、ベルトリトラクター(図示せず)から引き出されたシートベルト140が、内装材100の裏面側を通って、内装材100の上端部から車室内に引き出されている。
車室内に引き出されたシートベルト140は、センターピラー150に固定されたショルダーアンカ151の備えるスルーリング152を通った後、内装材100の内装材本体20の下端側に形成された被覆部10に設けられる開口部12から、被覆部10の裏面側に引き込まれ、アンカレッジ(図示せず)に固定されている。
また、図4に示すように、本発明の内装材100は、被覆部10の壁部17に設けられているスリット(図示せず)を塞ぐためのカバー50を備えている。
なお、カバー50やスリット等に関しては、後ほど詳細に説明する。
以下、図5から図12を参照して、内装材100の内装材本体20に形成された被覆部10に設けられる開口部12のスリットと、そのスリットを塞ぐカバー50について、詳細に説明する。
なお、以降の説明では、下部センターピラー用の内装材100の内装材本体20を単に「内装材本体20」と記載する。
また、内装材本体20に形成された被覆部10に設けられる開口部12のスリット11に関しても「内装材本体20に形成された」や「被覆部10に設けられる」といった記載を省略し、それぞれ、単に「被覆部10」、「開口部12」、「スリット11」と記載する場合がある。
図5は、図4のAの部分を拡大して示した図である。
図5に示されるように、シートベルト140は、開口部12を通して被覆部10の裏面側に引き込まれている。
図6は、図5で内装材本体20に取付けられているカバー50を取外した状態を示す図である(なお、シートベルト140は省略している。)。
図6に示される通り、カバー50が取付けられる被覆部10の開口部12の車室側周縁から下端まで延在する壁部17には、そのほぼ中央部上下方向に切欠きスリット11が形成されている。
このスリット11によって、開口部12は、車室の内側と連通するようにされている。
これにより、カバー50を取外した状態で、車室の内側方向から、このスリット11を通じて、シートベルト140(図示せず)は、開口部12内に入ることができる。
一方、開口部12内にシートベルト140(図示せず)挿入した後は、カバー50を取付け、図5に示されるように、カバー50によってスリット11を塞ぐようにする。
このようにすることで、スリット11の存在が認識されないようになると共に、スリット11の隙間から被覆部10の裏面側にある部材等が見えることもないようになり、見栄えを良くすることができる。
ここで、図6に示されるように、スリット11が形成されている壁部17の上部には、つまり、壁部17の開口部12側には、スリット11を挟んで両外側に一対の凹部18が形成されている。
また、スリット11と反対側となる凹部18の左右方向の外側には、凹部18に続いて一対のエッジ部19が形成されている。
この一対のエッジ部19には、後ほど説明するカバー本体57に設けられる一対の係止爪54が係止される。
このエッジ部19は、開口部12の周縁を車室の内側方向に切欠くことで形成されている。
図7は、図6のスリット11の開口部12側を拡大して裏面から見た正面図である。なお、図7ではエッジ部19の図示を省略している。
図7に示されるように、凹部18のスリット11側の側壁18aは、それぞれ凹部18の開放側に向かって先端が細くなるように、スリット11側に傾斜するように形成されている。
また、凹部18の底面18b、18cは、一方の底面18bの長さと他方の底面18cの長さとが異なる長さとなっている。
なお、一対の凹部18は、カバー本体57に設けられる一対の第1の位置規制部と嵌合する部分であり、どのように嵌合するのかについては、カバー本体57等についての説明を行った後に、詳細に説明する。
さらに、スリット11が形成される壁部17の裏面には、スリット11の両側方に、スリット11に沿って延在する一対の突出部(スリットに沿った一対の線状の突出部)17aが設けられている。
次に、このスリット11を塞ぐカバー50について説明する。
図8にカバー50の全体構成を示す。
図8(a)は、カバー50を裏面から見た斜視図であり、図8(b)は、カバー50を裏面から見た正面図である。
また、図8(a)及び(b)の図面上での上下の関係は、図6と同様である。
なお、車両における上下関係とも同じである。
図8に示されるように、カバー50は、カバー本体57の裏面の中央に2枚の板状の壁53aが、互いにほぼ平行に上部から下部に向かって形成され、この2枚の板状の壁53aは下部53bでU字状に繋がった構造になっている。
この2枚の板状の壁53aとU字状に繋がった下部53bとによって形成される部分が、スリット11に差し込まれる差込み部53となる。
差込み部53の上部の左右方向両外側には、差込み部53の壁53aと、ほぼ平行に板状の壁56a、56bがそれぞれ設けられており、この一対の板状の壁56a、56bが一対の第1の位置規制部56となる。
また、一対の第1の位置規制部56の更に外側には、一対の係止爪54が設けられている。
この係止爪54は、既に図6で説明した一対の凹部18の外側に設けられたエッジ部19に係止する。
さらに、差込み部53の両側壁端(つまり、差込み部53を構成する一対の板状の壁53aのそれぞれの端部)には、両側壁端からカバー本体57とほぼ平行の板部材51aが延在するように一体に設けられており、この一対の板部材51aが第2の位置規制部51となる。
図8(b)に示されるように、板部材51aの幅寸法cは、差込み部53の側壁部(板状の壁53a)から第1の位置規制部の壁56bまでの寸法bよりも広い幅となっている。
なお、図8(b)では、図面右側の板部材51aについて幅寸法の関係を図示しているが反対側の図面左側の板部材51aも同様の幅寸法を有している。
次に、カバー本体57をスリット11に挿入する場合について説明する。
そして、図6に示される位置、つまり、スリット11の上側から、カバー本体57の裏面に設けられた差込み部53をスリット11に沿わすようにして、カバー50を下側に移動させていく。
また、このとき、図7に示されるスリット11が形成されている被覆部10の壁部17が、図8(a)に示される第2の位置規制部51となる板部材51aとカバー本体57の間に挟まれるように挿入される。
より詳しくは、壁部17の表面側がカバー本体57の裏面側に当接すると共に、壁部17の裏面側に設けられたスリット11に沿って延在する突出部(スリットに沿った線状の突出部)17aが板部材51aの表面側に当接する。
このようにして、カバー本体57に設けられた差込み部53をスリット11に挿入した状態を図9に示す。
図9は、スリット11にカバー本体57に設けられた差込み部53がスリット11に沿って差し込まれ、スリット11を隠すようにカバー50が取付けられた状態を裏面から見た正面図である。
なお、係止爪54及び第2の位置規制部51となる板部材51aは図示を省略している。
但し、板部材51aの位置がわかるように、板部材51aの輪郭51bを点線で示した。
図9に示されるように、スリット11の開口部12側に形成されている一対の凹部18に、カバー本体57の一対の第1の位置規制部56が嵌合されている。
これによって、図9で見て左右方向(つまり、車両前後方向(図4参照))への位置が規制されている。
また、図9に示されるように、一対の凹部18は、図9で見て右側の底部18cが左側の底部18bより長くなっている(底部の幅が広い。)。
このようにしておくことで、図で見て右側の第1の位置規制部56となる板状の壁56bは、スリット11と反対側となる外側(図9の右側)に動きが許容されている。
従って、カバー50を取外すときには、カバー50に対し、取外し方向(図の上側)に真直ぐに均一に力を働かせるのではなく、カバー50の右側を上に動かすようにして、カバー50を少し傾けるようにすることができる。
このため、カバー50の片側に力を集めることができるので、一対の係止爪54(図8参照。)の一方に取外し力を集め、係止爪54を外しやすくしているので、カバー50の取外しが行い易くなっている。
なお、図9では、図で見て右側の底部の幅が広くされているが、逆に左側の底部の幅が広くされていてもよい。
一方、図10は、図9で省略していた第2の位置規制部51も示した図である。
図10に示されるように、板部材51aは、被覆部10の壁部17の裏面側に設けられたスリット11に沿って延在する突出部(スリットに沿った線状の突出部)17aの上部からほぼ下部までをカバーするように設けられている。
また、突出部17aの下部の先端側は、板部材51aの下部から下方に露出している。
次に、第2の位置規制部51による規制状態について説明する。
図11は、図10のD−D線に沿った断面を示す図であり、図面上で上側が車室の内側であり、下側が車体側である。
図11に示されるように、カバー50は、スリット11の両側の壁部17を、カバー本体57の裏面と板部材51aとで挟むことによって、カバー50の車室の内外方向(車両左右方向)への移動を規制するようになっている。
また、壁部17の裏面に設けられたスリット11に沿って延在する突出部(スリットに沿った線状の突出部)17aが板部材51aの表面に当接し、図11の上下方向(つまり、車両左右方向)へのガタが発生しないようにされている。
加えて、突出部17aだけが板部材51aに当接するようにすると、接触面積が減るので摺動抵抗が小さくなり、その結果、カバー50の内装材本体20への着脱時の挿抜性が向上する。
図12は、図10で省略していた一対の係止爪54を含めてカバー50を内装材本体20に取付けた状態を裏面から見た状態を示す正面図である。
一対の第1の位置規制部56が壁部17の凹部18に嵌合し、また、凹部18のスリット11側の側壁18aが差込み部53と一対の第1の位置規制部56との間に差し込まれた状態となっている。
図12を見るとわかるように、凹部18のスリット11側の側壁18aは、凹部18の開放側に向かって、先端がスリット11側に傾斜するように形成され、先細となっており、カバー50を取付けるときに、差込み部53と一対の第1の位置規制部56との間にスムーズに挿入できるようにしている。
最後に、カバー50の上方への移動、つまり、取外方向への移動の規制について説明する。
既に説明した、カバー本体57に設けられた一対の係止爪54と凹部18の外側に連接して設けられたエッジ部19(図6参照。)との係止によって取外方向への規制が行われている。
本実施形態では、この規制に加えて、カバー本体57の下部と壁部17の下部の構造によっても取外方向への規制が行われている。
具体的には、図6に示されるように、壁部17の下部には、裏面方向に若干傾斜する傾斜部15が形成されている。
一方、図8(a)に示されるように、カバー本体57の下部には、その傾斜部15に応じた傾斜部58が形成されている。
そして、カバー50を内装材本体20に取付け位置まで移動させると、図12に示される通り、カバー本体57の下端と壁部17の下端とが同じ位置になる。
このとき傾斜部15と傾斜部58とが嵌合することになり、この嵌合によって、カバー50の上方への移動、つまり、取外方向への移動が規制される。
(実施形態の効果)
以上、説明した実施形態の効果について説明する。
本実施形態の車両用内装材によれば、スリット11を隠すカバー50を設けたので、スリット11の存在が認識されないようになると共に、スリット11の隙間から被覆部10の裏面側にある部材等が見えることもないようになる。
また、第1の位置規制部56と第2の位置規制部51とを、カバー50の上下方向に設けたので、第1の位置規制部56と第2の位置規制部51とが車室の内外方向(車両左右方向)にオフセットされず、カバー50及び被覆部10の車室内の方向への張出しが抑制される。
さらに、一対の凹部18の底部18b、18cをそれぞれ異なる長さとしたことで、取外しのときに、カバー50を傾けることができ、カバー50の片側に力を集め、一対の係止爪54の一方に取外し力を集めるようにしたので、係止爪54を外しやすく、カバー50の取外し性がよい。
加えて、突出部17aだけが板部材51aに当接するようにし、接触面積を減らすことでカバー50の内装材本体20への着脱時の摺動抵抗を小さくしたので挿抜性がよい等の種々の効果を奏する。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 被覆部
12 開口部
17 壁部
20 内装材本体
50 カバー
100 内装材
140 シートベルト
150 センターピラー
151 ショルダーアンカ
152 スルーリング

Claims (5)

  1. 車両用内装材であって、
    下部センターピラー用の内装材本体と、
    前記内装材本体の一部に嵌合されるカバーとを備え、
    前記内装材本体が、
    下端近傍に略水平方向に設けられ、シートベルトを挿通する開口部と、
    前記開口部の車室側周縁から下端まで延在する壁部と、
    前記壁部を切欠き、前記シートベルトを出し入れするためのスリットとを有し、
    前記カバーが、
    カバー本体と、
    前記カバー本体の車体側の裏面に突出して設けられ、前記スリットに差し込まれる差込み部と、
    前記差込み部の上部の両外側に設けられ、車両前後方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第1の位置規制部と、
    前記差込み部の下部の両外側に設けられ、前記壁部が嵌挿されて車両左右方向に前記カバー本体の位置を規制する一対の第2の位置規制部とを有することを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記壁部が前記スリットの両外側において前記車室側周縁から下方に向かって設けられた一対の凹部を有し、
    前記一対の第1の位置規制部が前記一対の凹部にそれぞれ嵌合される凸部であることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記一対の凹部がそれぞれ異なる長さの底部を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
  4. 前記一対の第2の位置規制部が前記差込み部の両側壁上端からそれぞれ前記カバー本体と並行して延在する板部材であり、前記スリットの両側の前記壁部が前記カバー本体の裏面と前記板部材の間に挿通されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用内装材。
  5. 前記壁部が車体側の裏面に前記スリットの両側方に沿って延在する突出部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用内装材。
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