JP2015043282A - 蓄電素子 - Google Patents

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賢一 瀬島
Kenichi Sejima
賢一 瀬島
小西 大助
Daisuke Konishi
大助 小西
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Abstract

【課題】電池容器に対するリチウム等の正極活物質の析出を抑制すると共に、電池容器がそれを囲む金属製の外部ケースと短絡した時に電池容器側から外部ケース側に流れる短絡電流を抑える。
【解決手段】二次電池1であって、正極板と負極板とを含む発電要素10を収容する金属製のケース40と、前記ケース40を貫通し、かつ前記正極板に対して電気的に接続される正極端子60Pと、前記ケース40を貫通し、かつ前記負極板に対して電気的に接続される負極端子60Nと、前記ケース40と前記正極端子60Pとの間をシールする正極側シール部材70Pと、前記ケース40と前記負極端子60Nとの間をシールする負極側シール部材70Nとを備え、前記正極側シール部材70Pと前記負極側シール部材70Nのうち、一方は前記ケース40よりも抵抗値の大きい導電性の材料であり、他方は絶縁性の材料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部ケースと電池容器との間で流れる短絡電流を抑える技術に関する。
蓄電素子の一つにリチウムイオン二次電池がある。下記特許文献1には、リチウムイオン二次電池の電池容器を正極端子と同電位にすることにより、電池容器に対するリチウムの析出を防止する技術が開示されている。
特開2008−186591公報
しかしながら、特許文献1の構造では、電池容器と正極端子を接続する抵抗素子を追加する必要があり、部品点数が増加する。また、抵抗素子を介さずに電池容器を正極端子と同電位にすると、電池容器がそれを囲む金属製の外部ケースと短絡すると、電池容器側から外部ケース側に大きな短絡電流が流れることから、それを抑えることが課題となっていた。
本明細書によって開示される蓄電素子は、正極板と負極板とを含む発電要素を収容する金属製の電池容器と、前記電池容器を貫通し、かつ前記正極板に対して電気的に接続される正極端子と、前記電池容器を貫通し、かつ前記負極板に対して電気的に接続される負極端子と、前記電池容器と前記正極端子との間をシールする正極側シール部材と、前記電池容器と前記負極端子との間をシールする負極側シール部材とを備え、前記正極側シール部材と前記負極側シール部材のうち、一方は前記電池容器よりも抵抗値の大きい導電性の材料であり、他方は絶縁性の材料である。
この蓄電素子では、前記正極側シール部材と前記負極側シール部材料は、双方とも弾性材料である。
この蓄電素子では、前記正極側シール部材と前記負極側シール部材は、材料の色が異なる。
この蓄電素子では、前記正極側シール部材は前記電池容器よりも抵抗値の大きい導電性の材料であり、前記負極側シール部材は絶縁性の材料である。
この蓄電素子では、前記導電性の材料は導電性のゴムであり、前記絶縁性の材料は絶縁性のゴムである。
本明細書により開示される発明によれば、電池容器に対するリチウム等の活物質の析出を抑制できる。更に、電池容器がそれを囲む金属製の外部ケースと短絡した時に、電池容器側から外部ケース側に流れる短絡電流を抑えることが可能となる。
一実施形態における二次電池の斜視図 二次電池の分解斜視図 発電要素の側面図 蓋体、正極端子、正極側シール部材、正極集電体の分解斜視図 図1のA−A線断面図 二次電池を外部ケースに収容した状態を示す平面図 他の実施形態における二次電池の端子回りのシール構造を示す模式図
(本実施形態の概要)
初めに、本実施形態の蓄電素子の概要について説明する。本蓄電素子では、電池容器に対して正極端子又は負極端子のいずれか一方を電気的に接続していることから、電池容器の電位が正極端子又は負極端子と概ね同電位となる。そのため、活物質が電池容器に析出することを抑制できる。しかも、電池容器と端子の電気的な接続にシール部材を使用している。そのため、部品の交換(シール部材の交換)だけで、電池容器の電位を端子と概ね同電位にすることが可能であり、部品増にならない。加えて、電池容器と端子とを接続するシール部材は、電池容器よりも抵抗値が大きい。そのため、電池容器が、それを囲む金属製の外部ケース等と短絡しても、電池容器を介して外部ケースに流れる短絡電流を抑えることが可能となる。
本蓄電素子では、シール部材を弾性材料としているので、シール性が高く、電解液の漏れを確実に防ぐことができる。また、正極端子や負極端子に加わる衝撃や振動を緩和できる。加えて、両極のシール部材を、双方とも弾性材料にしている。そのため、両極端子の応力に対する反応が等しくなるので、蓄電素子としての信頼性が向上する。
本蓄電素子では、両極のシール部材は、材料の色が異なる。そのため、製造作業者やユーザが、色の違いにより正極と負極を簡単に識別できる。
本蓄電素子では、電池容器と正極端子を電気的に接続していることから、電池容器の電位が正極端子と概ね同電位となる。そのため、リチウム等の正極活物質が電池容器に析出することを抑制できる。
本蓄電素子では、導電性の材料は導電性のゴムであり、絶縁性の材料は絶縁性のゴムである。ゴムであれば、安価であり、コストメリットがある。
<実施形態>
1.二次電池の構成
二次電池1は、繰り返し充放電可能なリチウムイオン電池である。二次電池1は例えば電気自動車やハイブリット自動車に搭載され、電気エネルギーで作動する動力源に電力を供給する。尚、二次電池1が「蓄電素子」の一例である。
二次電池1は、図1、図2に示すように発電要素10、絶縁フィルム35、ケース40、正極端子60P、負極端子60N、正極集電体90P、負極集電体90Nを備え、更に正極側シール部材70P、負極側シール部材70Nを備える(図4、図5参照)。尚、以下の説明において、ケース40の横幅方向をX方向とし、ケース40の奥行方向をY方向、上下方向をZ方向とする。また、ケースが「電池容器」の一例である。
発電要素10は、正極板12Pと負極板12Nとセパレータ15とを含む。正極板12Pは、帯状をなすアルミニウム箔の表面に正極活物質層が形成されたものであり、負極板12Nは、帯状をなす銅箔の表面に負極活物質層が形成されたものである。発電要素10は、これら正極板12Pと負極板12Nとの間にセパレータ15を挟んだ状態で扁平型に巻回した構成である(図3参照)。また、正極板12PのX方向の一方側の縁部(本例では図2中の右縁部)には、正極活物質層が形成されずにアルミニウム箔が露出した正極集電箔13Pが形成され、負極板12NのX方向の他方側の縁部(本例では図2中の左縁部)には、負極活物質層が形成されずに銅箔が露出した負極集電箔13Nが形成されている。
図1、図2に示すように、ケース40は、ケース本体41と蓋体50とを備える。ケース本体41は上面が開口する箱型をなし、金属製である。尚、ケース本体41の材料としてはアルミニウムやステンレスが適用できるが、アルミニウムを用いることが好ましい。理由は、ケース本体41を正極端子60Pと同電位にした時に腐食し難いからである。絶縁フィルム35は、発電要素10とケース本体41との間を絶縁するものであり、発電要素10を包囲可能な箱型をなす。ケース本体41には、絶縁フィルム35と共に発電要素10が収容され、更に電解液が充填される。
蓋体50は、導電性材料により形成され、金属製である。尚、蓋体50の材料としてはアルミニウムやステンレスが適用できるが、アルミニウムを用いることが好ましい。理由は、蓋体50を正極端子60Pと同電位にした時に腐食し難いからである。蓋体50は、全体として略長方形状をなし、ケース41の開口部41Aと略同一の形状をなす。蓋体50は、ケース本体41に対して、開口部41Aを塞ぐように接合されており、ケース本体41を密閉する構造となっている。
正極端子60Pと負極端子60Nは、電気機器や他の二次電池との電気的な接続を図る端子であり、二次電池1は、蓋体50のX方向一端側(本例では右側)に正極端子60Pを配置し、X方向他端側(本例では左側)に負極端子60Nを配置している。
正極端子60Pは、図4に示すように、金属製のプレート61と、金属製のボルト65と、金属製のリベット(結合部材)67とを含む。プレート61はX方向に長い平板であり、ボルト65の螺子部を貫通させる第1貫通孔62と、リベット67を貫通させる第2貫通孔63が形成されている。
ボルト65は、電気機器に接続されたハーネスに設けられた端子(図略)や二次電池同士を電気的接続するバスバー(図6中の符号140)の取り付け用であり、プレート61の第1貫通孔62を上向きに貫通し、プレート61の上面側に突出している。
リベット67は、プレート61の第2貫通孔63を下向きに貫通しつつ、更にアウタシール部材71の貫通孔76、蓋体50の貫通孔52、インナシール部材81Pの貫通孔82、正極集電体90Pの本体部91の貫通孔92を順に貫通している。そして、正極集電体90Pの本体部91から下向きに突出するリベット67の先端部を加締めつけることにより、蓋体50の上面側に、ボルト65を装着したプレート61が固定され、蓋体50の下面側に正極集電体90Pが固定される構造になっている。
正極集電体90Pは、正極端子60Pと正極板12Pとを電気的に接続するものである。正極集電体90Pは、例えばアルミニウム合金板からなり、図4に示すように、本体部91と正極脚部95を有する。
本体部91は、概ね台形をした平板であり、蓋体50の下面側に配置される。本体部91には、貫通孔92が形成されており、正極端子60Pのリベット67が上下に貫通する構造となっている。
正極脚部95は、本体部91の端縁から、ケース内方にあたる下方向に延びている。正極脚部95は、アルミニウム合金からなる正極側のクリップ30Pにより、正極集電箔13Pを挟み込んだ状態で超音波溶接される。これにより、正極集電体90Pが正極板12Pに対して電気的に接続される構造となっている。尚、正極集電体90Pは大きな電流容量が得られるように十分な厚さを有する。
正極側シール部材70Pは、蓋体50に形成された貫通孔52の回りをシールすることにより、内部の電解液が、ケース40の外に漏れないようにするものであり、アウタシール部材71Pと、インナシール部材81Pとを含む。
アウタシール部材71Pは弾性材料、具体的にはゴム製であり、図5に示すようにプレート61よりも一回り大きな形状である。アウタシール部材71Pは、蓋体50とプレート61との間に挿入されている。アウタシール部材71Pの外周にはフランジ72が全周に亘って形成されていて、プレート61の周囲を取り囲む構成となっている。
また、アウタシール部材71には、ボルト65の頭部を収容する収容部74と、リベット67が貫通する貫通孔76が形成されている。貫通孔76の孔縁には、円形フランジ78が形成されている。円形フランジ78は、蓋体50に形成された貫通孔52に嵌合している。リベット67は、円形フランジ78の内側を貫通していて、蓋体50の貫通孔52とは非接触となっている。
アウタシール部材71Pは、プレート61の下面と蓋体50の上面との間に隙間なく密着して両間をシールすると共に、蓋体50の貫通孔52とリベット67との間に隙間なく密着して、両間をシールする。
また、アウタシール部材71Pは、導電性のゴム製(天然ゴムや合成ゴム等のゴム原料に導電性カーボンブラックや 金属粉末を配合したもの)である。アウタシール部材71Pを導電性の材料にすることで、ケース40と正極端子60Pが電気的に接続されることから、後述するようにケース40を正極端子60Pと概ね同電位に出来る。また、アウタシール部材71Pの抵抗値はケース40側の抵抗値よりも大きいことが好ましく、本例では、ケース40の抵抗値が「0.1」Ω以下であるのに対して、アウタシール部材71Pの抵抗値を「0.1」Ωより大きな値、具体的には500Ω程度としている。このようにアウタシール部材71Pの抵抗値を、ケース40側より高くする理由は、後述するように短絡電流を抑制することが出来るからである。尚、アウタシール部材71Pの抵抗値の数値例としては、「100」Ω〜「10000」Ω程度が好ましく、更には「100」Ω〜「1000」Ωがより好ましい。
インナシール部材81Pは絶縁性の弾性材料、具体的には絶縁性のゴム製であり、正極集電体90Pの本体部91と同じ形状とされる。インナシール部材81Pは図5に示すように、蓋体50と正極集電体90Pの本体部91との間に挿入されている。インナシール部材81Pは、蓋体50の下面と正極集電体90Pの上面との間に隙間なく密着して両間をシールする。また、インナシール部材81Pは、リベット67の外周に隙間なく嵌着し、リベット67の回りをシールする。
負極端子60Nは、正極端子60Pと同様、金属製のプレート61と、金属製のボルト65と、金属製のリベット67とを含む。ボルト65は、電気機器に接続されたハーネスに設けられた端子(図略)や二次電池同士を電気的接続するバスバーの取り付け用であり、プレート61を上向き貫通し、蓋体50の上面側に突出している。リベット67は、プレート61を下向きに貫通しており、正極端子側のリベット67と同様、ボルト65を装着したプレート61を蓋体50の上面側に固定し、負極集電体90Nを蓋体50の下面側に固定する機能を果たす。
負極集電体90Nは、負極端子60Nと負極板12Nとを電気的に接続するものである。負極集電体90Nは、例えば銅合金板からなり、正極集電体90Pと同様、本体部91と負極脚部95を有する。本体部91は概ね台形をした平板であり、蓋体50の下面側に配置される。負極脚部95は、銅合金からなる負極側のクリップ30Nにより、負極集電箔13Nを挟み込んだ状態で超音波溶接される。これにより、負極端子60Nが負極板12Nに対して電気的に接続される構造となっている。
負極側シール部材70Nは、正極側シール部材70Pと同様、蓋体50に形成された貫通孔52の回りをシールすることにより、内部の電解液が、ケース40の外側に漏れないようにするものであり、アウタシール部材71Nと、インナシール部材81Nとを含む。
アウタシール部材71Nは、絶縁性の弾性材料、具体的には絶縁性のゴム製であり、プレート61よりも一回り大きな形状とされる。アウタシール部材71Nは、正極側のアウタシール部材71Pと同様、蓋体50とプレート61との間に挿入されている。アウタシール部材71Nは、正極側のアウタシール部材71Pと同じ構造であり、プレート61の下面と蓋体50の上面との間に隙間なく密着して両間をシールすると共に、蓋体50の貫通孔52とリベット67との間に隙間なく密着して、両間をシールする。
また、正極側と負極側のアウタシール部材71P、71Nは、色が異なる設定にしてある。具体的には、正極側のアウタシール部材71Pが「赤色」であるのに対して、負極側のアウタシール部材71Nは「黒色」である。このように、両アウタシール部材71P、71Nの色を変えておくことで、色の違いから、製造作業者やユーザが、正極と負極を簡単に識別できる。
インナシール部材81Nは、絶縁性の弾性材料、具体的には絶縁性のゴム製であり、負極集電体90Nの本体部91と同じ形状とされる。インナシール部材81Nは、正極側のインナシール部材71Pと同様、蓋体50と負極集電体90Nの本体部91との間に挿入されており、蓋体50の下面と負極集電体90Nの本体部上面との間に隙間なく密着して両間をシールする機能を果たす。また、インナシール部材81Nは、リベット67の外周に隙間なく嵌着し、リベット67の回りをシールする。
そして、二次電池1では、上記したように、アウタシール部材71Pを導電性とし、インナシール部材71Nを絶縁性としていることから、ケース40に対して正極端子60Pだけが電気的に接続され、負極端子60Nは絶縁される。従って、ケース40の電位を、正極端子60Pと概ね同電位にすることが出来る。
2.効果説明
二次電池1は、ケース40の電位を正極端子60Pと同電位にしていることから、陽イオンであるリチウムイオンがケース40側に引き寄せられない。そのため、ケース40に対するリチウムの析出を抑制することができる。
しかも、ケース40と正極端子60Pの電気的な接続に、シール用として使用されるアウタシール部材71Pを使用している。従って、部品の交換(アウタシール部材71Pの交換)だけで、ケース40の電位を正極端子60Pと概ね同電位にすることが可能であり、部品増にならない。
また、ケース40を正極端子60Pと同電位にする方法としては、正極端子60Pをケース40に対してダイレクトに接触させる方法もある。しかし、正極端子60Pをケース40に対してダイレクトに接触させると、図6にて示すB部のように、ケース40がそれを囲む金属製の外部ケース130と短絡すると、二次電池1からケース40を通じて外部ケース130側に大きな短絡電流が流れる恐れがある。
この点、本二次電池1では、アウタシール部材71Pの抵抗値は、ケース40よりも抵抗が大きい。そのため、ケース40がそれを囲む金属製の外部ケース130等と短絡しても、アウタシール部材71Pの抵抗で、短絡電流を抑えることが可能となる。
また、アウタシール部材71P、71Nを弾性材料としているので、シール性が高く、電解液の漏れを確実に防ぐことができる。また、正極端子60Pや負極端子60Nに加わる振動や衝撃を緩和できる。加えて、両極のアウタシール部材71P、71Nを、双方とも弾性材料にしている。そのため、両極端子60P、60Nの応力に対する反応が等しくなるので、二次電池1としての信頼性が向上する。また、本例では、アウタシール部材71P、71Nをゴム製としている。ゴムであれば、他の材料に比べて、安価であるというメリットがある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、蓄電素子の一例としてリチウムイオン二次電池を例示したが、これに限らず、リチウムイオン二次電池以外の二次電池や、電気化学現象を伴うキャパシタ等であってもよい。
(2)上記実施形態では、正極側のアウタシール部材71Pを導電性とし、負極側のアウタシール部材71Nを絶縁性としたが、正極側のインナシール部材81Pを導電性とし、負極側のインナシール部材81Nを絶縁性としてもよい。また、正極側のインナシール部材81Pを導電性とし、負極側のインナシール部材81Nを絶縁性とする場合も、両極間でシール部材81P、81Nの色を変えることが好ましい。そのようにすることで、色の違いから、製造作業者が正極と負極を簡単に識別できる。
(3)上記実施形態では、シール部材70を、アウタシール部材71と、インナシール部材81とから構成した例を示したが、シール部材70は必ずしもアウタとインナに分割されている必要はない。正極側のシール部材250Pが「導電性」で、負極側のシール部材250Nが「絶縁性」であれば、図7に示す二次電池200のように、各極のシール部材250P、250Nは、単体の構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、アウタシール部材71やインナシール部材81をゴム製としたが、これらシール部材の材料は、熱可塑性エラストマー等、ゴム以外の弾性材料であってもよい。また、弾性材料以外であっても、ケース40と端子60との間をシールする機能を果たすことが可能であればよく、例えば、合成樹脂からなる薄板状のガスケットとしてもよい。ただし、材料としては、導電性と絶縁性を選択できる材料(例えば、合成樹脂)であることが必要である。
(5)上記実施形態では、アウタシール部材71Pの全体を、導電性の材料とする例を示したが、ケース40と正極端子60Pとを電気的に接続出来ればよく、例えば、シール機能を有する絶縁性基材の一部に、導電部材を形成して両間を電気的に接続する構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、ケース40は、表面全体が金属面であった。ケース40の表面が、絶縁材で一部覆われている場合でも、金属面が露出していれば、外部ケース130との間で短絡する可能性があるため、ケース40の表面が絶縁材で一部が覆われている場合においても、本技術は有効である。
(7)上記実施形態では、アウタシール部材71Pを導電性とし、インナシール部材71Nを絶縁性とすることにより、ケース40の電位を、正極端子60Pと概ね同電位にした例を説明したが、これ以外にも、例えば、正極端子60Pが「0」V、負極端子60Nが「−4」Vの場合など、正極端子60Pが電位の基準である場合は、アウタシール部材71Pを絶縁性とし、インナシール部材71Nを導電性とすることにより、ケース40の電位を、負極端子60Nと概ね同電位にしてもよい。上記のように、ケース40を負極端子60Nと同電位にした場合は、ケース40と外部ケース130と間の短絡により、外部ケース130側からケース40を通じて二次電池1に短絡電流が流れることになるが、インナシール部材71Nの抵抗分により、その短絡電流を抑えることが出来る。尚、ケース40を負極端子60Nと同電位とした場合は、次の効果が得られる。ケース40の表面に電解液中の陰イオンが分布すると、発電要素10内の電解液中の陰イオンがケース40の表面に偏在し、充放電反応が起こり難くなる可能性がある。したがって、ケース40を負極端子60Nと同電位にすることで、ケース40の表面に陰イオンが分布しないようにすると、高レートで充放電した時に問題となる一過性劣化が起こり難くすることが出来、一時的な容量劣化を防ぐことができる。また、陰イオンがケース40に引き寄せられるのを防止することになるので、ケース40に対する負極活物質の析出を防止することが出来る。
1:二次電池、10:発電要素、40:ケース、50:蓋体、60P:正極端子、60N:負極端子、70P:正極側シール部材、70N:負極側シール部材、71P:アウタシール部材(正極)、71N:アウタシール部材(負極)、90P:正極集電体、90N:負極集電体

Claims (5)

  1. 蓄電素子であって、
    正極板と負極板とを含む発電要素を収容する金属製の電池容器と、
    前記電池容器を貫通し、かつ前記正極板に対して電気的に接続される正極端子と、
    前記電池容器を貫通し、かつ前記負極板に対して電気的に接続される負極端子と、
    前記電池容器と前記正極端子との間をシールする正極側シール部材と、
    前記電池容器と前記負極端子との間をシールする負極側シール部材とを備え、
    前記正極側シール部材と前記負極側シール部材のうち、一方は前記電池容器よりも抵抗値の大きい導電性の材料であり、他方は絶縁性の材料である蓄電素子。
  2. 請求項1に記載の蓄電素子であって、
    前記正極側シール部材と前記負極側シール部材は、双方とも弾性材料である蓄電素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蓄電素子であって、
    前記正極側シール部材と前記負極側シール部材は、材料の色が異なる請求項1に記載の蓄電素子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子であって、
    前記正極側シール部材は前記電池容器よりも抵抗値の大きい導電性の材料であり、前記負極側シール部材は絶縁性の材料である蓄電素子。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の蓄電素子であって、
    前記導電性の材料は導電性のゴムであり、前記絶縁性の材料は絶縁性のゴムである蓄電素子。
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