JP2015042053A - 電力変換装置の初期充電装置 - Google Patents

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英幸 西田
Hideyuki Nishida
英幸 西田
藍原 隆司
Takashi Aihara
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Abstract

【課題】中間直流回路に増設コンデンサを増設した場合でも、初期充電終了時の電流を小さく抑制することができる電力変換装置の初期充電装置を提供する。
【解決手段】少なくとも直流電力を出力する第1の電力変換部6と、該第1の電力変換部の出力側に接続された直流を交流に変換する第2の電力変換部8と、前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部の少なくとも一方に内蔵された内蔵コンデンサC11,C21と、前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部間の中間直流回路7に増設された増設コンデンサCeと、前記内蔵コンデンサの初期充電を行う第1の初期充電回路5と、前記中間直流回路を電源として前記増設コンデンサの初期充電を行う第2の初期充電回路9とを備え、前記第2の初期充電回路は、前記第1の初期充電回路による前記内蔵コンデンサの充電が完了した後に前記増設コンデンサの充電を行うように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンバータやインバータ等を備えた電力変換装置の直流回路部に接続されたコンデンサを電源投入時に初期充電する電力変換装置の初期充電装置に関する。
コンバータやインバータ等を備えた電力変換装置では、直流回路部に平滑用のコンデンサが接続されているので、運転開始のためにコンバータ主回路の1次側電源を投入する際に、平滑用のコンデンサが放電されていると、電源投入時に過大な突入電流が流れる。この過大電流を防ぐために、コンバータ主回路の1次側電源を投入する前には必ずコンデンサの初期充電を行っている(例えば、特許文献1参照)。
この初期充電回路を含めた電力変換装置は、図7に示すように構成されている。すなわち、交流電力系統に、電源スイッチMC1、入力フィルタ101、昇圧リアクトル102及び初期充電回路103を介して交流を直流に変換するコンバータ104が接続され、このコンバータ104の直流出力側に直流を交流に変換するインバータ105が接続され、このインバータ105から出力される交流電力が負荷としての電動機106に供給されている。
ここで、入力フィルタ101はインダクタLfと、このインダクタLfと昇圧リアクトル102との間と接地との間に接続された抵抗Rf及びコンデンサCfの直列回路とで構成されている。また、初期充電回路103は、スイッチMC2と初期充電用抵抗Rとが並列に接続された構成を有する。この初期充電回路103では、図8に示すように、電源スイッチMC1の投入時には、スイッチMC2をオフ状態としておき、初期充電用抵抗Rを通じて充電電流をコンバータ104及びインバータ105に内蔵されるコンデンサに供給する。これによりコンデンサの電圧が指数関数的に増加し、このコンデンサの電圧がある程度大きい値となると、スイッチMC2をオン状態として抵抗Rを短絡することで初期充電を終了する。
ところで、上記のようにコンバータ104及びインバータ105が中間直流回路106を介して接続された電力変換装置では、図9に示すように、受電電圧のピークカット等の目的でコンバータ104及びインバータ105間の中間直流回路107に増設コンデンサCeを増設する場合がある。この場合でも、コンバータ104及びインバータ105に内蔵されるコンデンサと増設コンデンサCeの初期充電を1つの初期充電回路103で行うようにしている。
特開平5−168242号公報
上記従来例では、コンバータ104及びインバータ105間を接続する中間直流回路106に接続した増設コンデンサCeについてもコンバータ104及びインバータ105に内蔵されるコンデンサと同様に1つの初期充電回路103で初期充電を行うようにしている。この場合、内蔵コンデンサに増設コンデンサCeが増設されているため、トータルの静電容量が大きくなり、初期充電終了時の抵抗短絡時に比較的大きな電流が発生するという未解決の課題がある。
この未解決の課題を解決するために、初期充電時の充電時間を長くすれば、初期充電終了の抵抗短絡時に発生する電流を小さくすることができるが、限られた充電時間内で初期充電終了後に発生する電流を小さくすることは困難である。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、中間直流回路に増設コンデンサを増設した場合でも、初期充電終了時の電流を小さく抑制することができる電力変換装置の初期充電装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力変換装置の初期充電装置の一態様は、少なくとも直流電力を出力する第1の電力変換部と、該第1の電力変換部の出力側に接続された直流を交流に変換する第2の電力変換部と、前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部の少なくとも一方の直流回路部に介挿された内蔵コンデンサと、前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部間の中間直流回路に増設された増設コンデンサと、前記内蔵コンデンサの初期充電を行う第1の初期充電回路と、前記中間直流回路を電源として前記増設コンデンサの初期充電を行う第2の初期充電回路とを備え、前記第2の初期充電回路は、前記第1の初期充電回路による前記内蔵コンデンサの充電が完了した後に前記増設コンデンサの充電を行うように構成されている。
本発明によれば、第1の初期充電回路による内蔵コンデンサの初期充電が終了した後に、中間直流回路を電源とする第2の初期充電回路で、中間直流回路に増設する増設コンデンサの初期充電を行うので、第2の初期充電回路での増設コンデンサの初期充電が終了した時の突入電流を十分に抑制することができる。しかも、第1の初期充電回路では増設コンデンサの容量を考慮する必要がなく、標準的な初期充電方式を採用することができる。
本発明に係る電力変換装置の初期充電装置の第1の実施形態を示す回路図である。 図1のコンバータ、中間直流回路及びインバータの具体的構成を示す回路図である 図1の初期充電制御装置で実行する初期充電処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の動作の説明に供するタイミングチャートである。 本発明に係る電力変換装置の初期充電装置の第2の実施形態を示す回路図である。 第2の実施形態の動作の説明に供するタイミングチャートである。 従来の電力変換装置を示す回路図である。 従来の電力変換装置の初期充電装置の動作の説明に供するタイミングチャートである。 増設コンデンサを増設した従来の電力変換装置を示す回路図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る電力変換装置の初期充電装置の第1の実施形態を示す回路図である。
図1において、電力変換装置1は、交流電源2に接続された電源スイッチMC1、入力フィルタ3、昇圧リアクトル4及び第1の初期充電回路5の直列回路と、第1の初期充電回路5の出力側に接続された第1の電力変換部としてのAC−DCコンバータ6と、このAC−DCコンバータ6の出力側に中間直流回路7を介して接続された第2の電力変換部としてのDC−ACインバータ8とを備えている。そして、中間直流回路7に第2の初期充電回路9を介して増設コンデンサCeが接続されている。
また、DC−ACインバータ8の交流出力側には負荷として電動機10が接続されている。
入力フィルタ3は、前述した従来例と同様に、電源スイッチMC1及び昇圧用リアクトル3との間に接続されたインダクタLfと、このインダクタLfと昇圧用リアクトル3との間の接続点と接地との間に接続された抵抗Rf及びコンデンサCfの直列回路とで構成されている。
第1の初期充電回路5は、スイッチMC11と充電用抵抗R11との並列回路で構成されている。スイッチMC11は、電源スイッチMC1がオフ状態であるときにはオフ状態を維持し、電源スイッチMC1がオン状態となった後は、AC−DCコンバータ6の出力側電圧が所定設定電圧Vc1sに達したときにオン状態に制御される。
AC−DCコンバータ6は、図2に示すように、例えば6個のスイッチング素子Q11〜Q16が2個ずつ直列に接続された直列回路が3列並列に接続され、これら並列回路の直流出力側に平滑用の内蔵コンデンサC11が並列に接続され、各スイッチング素子Q11〜Q16のゲートがPWM方式で制御されるPWMコンバータで構成されている。
DC−ACインバータ8は、AC−DCコンバータ6と同様に例えば6個のスイッチング素子Q21〜Q26が2個ずつ直列に接続された直列回路が3列並列に接続され、これら並列回路の直流入力側に平滑用の内蔵コンデンサC21が並列に接続され、各スイッチング素子Q21〜Q26のゲートがPWM方式で制御されるPWMインバータで構成されている。
第2の初期充電回路9は、中間直流回路7から直流電源が入力される入力側スイッチMC21と、この入力側スイッチMC21と直列に接続されたスイッチMC22及び充電用抵抗R21の並列回路とを備えている。
ここで、入力側スイッチMC21は電源スイッチMC1がオフ状態であるときにオフ状態となり、電源スイッチMC1がオン状態となってから第1の初期充電回路5のスイッチMC11がオン状態となった時点から所定遅延時間Tdが経過するまでオフ状態を維持し、所定遅延時間Tdが経過した時点オン状態に制御される。
スイッチMC22は、電源スイッチMC1がオフ状態からオン状態となり、入力側スイッチMC21がオン状態となった後に、増設コンデンサCeの端子間電圧が所定電圧に達するまでオフ状態に制御され、増設コンデンサCeの端子間電圧が所定電圧に達したときにオン状態に制御され、その後電源スイッチMC1がオフ状態となるとオフ状態に制御される。
また、中間直流回路7に第1の電圧検出器11が接続されているとともに、増設コンデンサCeと並列に第2の電圧検出器12が接続されている。
そして、第1の電圧検出器11及び第2の電圧検出器12で検出されたコンデンサ充電電圧Vc1及びVc2が初期充電制御装置13に供給されている。
この初期充電制御装置13は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置で構成され、A/D変換入力端子t1及びt2に入力される第1の電圧検出器11及び第2の電圧検出器12で検出したコンデンサ充電電圧Vc1及びVc2がA/D変換入力端子に基づいて図3に示す初期充電処理を実行する。
この初期充電処理は、電源スイッチMC1が投入されたときに、実行開始され、先ず、ステップS1で、第1の電圧検出器12で検出したコンデンサ充電電圧Vc1を読込み、次いでステップS2に移行して、読込んだコンデンサ充電電圧Vc1がAC−DCコンバータ6が出力する直流電圧の定格値に近い所定設定電圧Vc1sに達したか否かを判定し、Vc1<Vc1sであるときには、前記ステップS1に戻る。
一方、ステップS2の判定結果がVc1≧Vc1sであるときには、ステップS3に移行して、第1の初期充電回路5のスイッチMC11に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC11を出力してからステップS4に移行する。
このステップS4では、所定の遅延時間Tdを計時する遅延時間タイマ(ソフトウェアタイマ)をセットし、次いでステップS5に移行して、タイマが遅延時間Tdの経過によりタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていないときにはタイムアップするまで待機し、タイムアップしたときにはステップS6に移行する。
このステップS6では、第2の初期充電回路9のスイッチMC21に対して、これをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC21を出力し、次いでステップS7に移行して、第2の電圧検出器12で検出したコンデンサ充電電圧Vc2を読込んでからステップS8に移行する。
このステップS8では、読込んだコンデンサ充電転圧Vc2がAC−DCコンバータ6が出力する直流電圧の定格値の例えば1.35倍の所定設定電圧Vc2sに達したか否かを判定する。このように、所定設定電圧Vc2sをAC−DCコンバータ6の定格直流電圧の1.35倍に設定する理由は、上述したように、AC−DCコンバータ6としてPWM方式を採用する場合には、定格直流電圧の1.35倍以上になると、PWMコンバータの電流制限機能が有効となり、それ以上の電流供給を増設コンデンサCeに対して行うことができなくなるので、所定設定電圧Vc2sをコンバータ定格電圧の1.35倍に設定する。
このステップS8の判定結果が、Vc2<Vc2sであるときには初期充電中であると判断して前記ステップS7に戻り、Vc2≧Vc2sであるときには、増設コンデンサCeの充電が完了したものと判断してステップS9に移行する。
このステップS9では、第2の初期充電回路9のスイッチMC22に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC22を出力してからステップS10に移行する。
このステップS10では、電源スイッチMC1がオフ状態となったか否かを判定し、電源スイッチMC1がオン状態であるときには電源スイッチMC1がオフ状態となるまで待機し、電源スイッチMC1がオフ状態となったときにはステップS11に移行する。
このステップS11では、後述する放電回路で内蔵コンデンサC11及びC12と増設コンデンサCeとの放電処理が完了するために必要な所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS12に移行する。
このステップS12では、スイッチMC11、MC21及びMC22に対して、これらをオフ状態とする論理値“0”の制御信号SC11、SC21及びSC22を出力してから初期充電処理を終了する。
なお、電源スイッチMC1がオフ状態となったときには例えば中間直流回路7に図示しないスイッチと放電抵抗との直列回路で構成される放電回路を介挿し、このスイッチを図示しない放電処理によって前述した初期充電処理でスイッチMC21及びMC22がオフ状態に制御される前にオン状態とすることにより、内蔵コンデンサC11、C21及び増設コンデンサCeに蓄積された電荷を放電する。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
今、電源スイッチMC1がオフ状態であり、前回の動作の終了時に上述した放電回路のスイッチをオン状態として、内蔵コンデンサC11、C21及び増設コンデンサCeが放電されているとともに、スイッチMC11、MC21及びMC22がオフ状態となっているものとする。
この状態で、電源スイッチMC1を図4(a)に示すように時点t1で投入すると、初期充電制御装置13で図3に示す初期充電処理を実行開始する。
このとき、第1の初期充電回路5では、スイッチMC11がオフ状態であるので、電源スイッチMC1の投入によって、交流電源2からの交流電力が入力フィルタ3及び昇圧用リアクトル4を介し、さらに第1の初期充電回路5の充電用抵抗R11を介してAC−DCコンバータ6に入力され、AC−DCコンバータ6で交流電力を直流電力に変換する。
変換された直流電力はAC−DCコンバータ6の直流出力側に接続された内蔵コンデンサC11を充電するとともに、中間直流回路7を介してDC−ACインバータ8の直流入力に接続された内蔵コンデンサC21を充電する。
このとき、第2の初期充電回路9では、スイッチMC21がオフ状態であるので、増設コンデンサCeに対する充電は行われない。
このため、中間直流回路7に接続された第1の電圧検出器11で検出されるコンバータ6及びインバータ8の内蔵コンデンサC11及びC21のコンデンサ充電電圧Vc1が、充電用抵抗R11の抵抗値と内蔵コンデンサC11及びC21の静電容量とによって決まる時定数で図4(b)に示すように指数関数的に増加する。
このとき、図3の初期充電処理では、第1の電圧検出器11で検出されるコンデンサ充電電圧Vc1を読込み(ステップS1)、読込んだコンデンサ充電電圧Vc1が所定設定電圧Vc1sに達したか否かを判定する(ステップS2)。
この判定結果が、Vc1<Vc1sであるときには再度コンデンサ充電電圧Vc1を読込んで所定設定電圧Vc1sに達したか否かを判定する処理を繰り返す。
その後、時点t2でコンデンサ充電電圧Vc1が所定設定電圧Vc1sに達すると、第1の初期充電回路5のスイッチMC11に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC11を出力する(ステップS3)。
このため、第1の初期充電回路5のスイッチMC11がオン状態に制御されることにより、充電用抵抗R11が短絡されて、スイッチMC11を通って交流電力がAC−DCコンバータ6に入力される。
そして、遅延時間タイマがセットされ(ステップS4)、この遅延時間タイマがタイムアップすると、第2の初期充電回路9のスイッチMC21に対して、これをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC21が出力される。このため、スイッチMC21がオン状態となることにより、AC−DCコンバータ6から出力される直流電力がスイッチMC21及び充電用抵抗R21を介して増設コンデンサCeに供給されてこの増設コンデンサCeが充電開始される。このため、コンデンサ充電電圧Vc2が図4(e)に示すように指数関数的に増加する。
このとき、図3の初期充電処理では、第2の電圧検出器12で検出される増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2を読込み(ステップS7)、読込んだコンデンサ充電電圧Vc2が所定設定電圧Vc2sに達したか否かを判定する(ステップS8)。
コンデンサ充電電圧Vc2が所定設定電圧Vc2sに達しないときには、コンデンサ充電電圧Vc2の読込み及びコンデンサ充電電圧Vc2が所定設定電圧Vc2sに達したかを判定する処理を繰り返し、時点t3でコンデンサ充電電圧Vc2が所定設定電圧Vc2sに達すると、第2の初期充電回路9のスイッチMC22に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC22が出力される(ステップS9)。
このため、第2の初期充電回路9でスイッチMC22がオン状態となることにより、充電用抵抗R21が短絡状態となり、以後、AC−DCコンバータ6の直流出力がスイッチMC22を通じて増設コンデンサCeに供給される。
したがって、内蔵コンデンサC11及びC21と増設コンデンサCeとの初期充電が終了し、これら内蔵コンデンサC11及びC21と増設コンデンサCeとによる直流電流の平滑化処理が行われる通常の電力変換状態に移行する。
その後、電源スイッチMC1がオフ状態に操作されると、図3の初期充電処理で、第1及び第2の初期充電回路5及び9におけるスイッチMC11及びMC21,MC22がオフ状態に制御される(ステップS11)。
そして、その前に、図示しない放電処理によって中間直流回路7に介挿された放電回路のスイッチがオン状態となって、このスイッチ及び放電用抵抗を通じて内蔵コンデンサC11,C21及び増設コンデンサCeに蓄積された電荷が放電される。
このように、上記第1の実施形態によると、第1の初期充電回路5及び第2の初期充電回路9を設けて、第1の初期充電回路5でAC−DCコンバータ6に内蔵された内蔵コンデンサC11及びDC−ACインバータ8に内蔵された内蔵コンデンサC21の初期充電を行う。そして、内蔵コンデンサC11及びC21の初期充電が終了した後に、第2の初期充電回路9でAC−DCコンバータ6から出力される直流電力を電源として増設コンデンサCeに対する初期充電が開始される。
そして、増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2が図4(e)に示すように指数関数的に増加し、時点t4でコンデンサ充電電圧Vc2が所定設定電圧Vc2sに達すると、スイッチMC22に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号SC22が出力される。これによって、充電用抵抗R21がスイッチMC22によって短絡されて増設コンデンサCeに対する初期充電が終了して通常の電力変換処理に移行し、DC−ACインバータ8から出力される交流電力で負荷としての電動機10が回転駆動される。
その後、電源スイッチMC1がオフ状態となると、まず、図示しない放電回路によって、内蔵コンデンサC11及びC21と増設コンデンサCeの放電が行われる。その後、第1の初期充電回路5のスイッチMC11及び第2の初期充電回路9のスイッチMC21,MC22に対してこれらをオフ状態とする論理値“0”の制御信号SC11及びSC21,SC22が出力される(ステップS11)。
このように、上記第1の実施形態によると、AC−DCコンバータ6やDC−ACインバータ8に内蔵されている内蔵コンデンサC11及びC21に対しては第1の初期充電回路5で電源スイッチMC1の投入直後から初期充電が開始される。このとき、第2の初期充電回路9ではスイッチMC21がオフ状態を維持し、増設コンデンサCeが中間直流回路7から切り離された状態となっている。
そして、内蔵コンデンサC11及びC21の初期充電が完了すると、第2の初期充電回路9で中間直流回路7の直流電力を直流電源として増設コンデンサCeの初期充電が開始される。
したがって、AC−DCコンバータ6及びDC−ACインバータ8に内蔵する内蔵コンデンサC11及びC12に対しては通常の電力変換装置に用いられる第1の初期充電回路5で初期充電を行うことができ、増設コンデンサCeの初期充電を考慮する必要がなく、増設コンデンサCeを考慮した特別な初期充電回路を設ける必要がなく、標準的な初期充電方式を採用することができる。
また、増設コンデンサCeの初期充電については、中間直流回路7に第2の初期充電回路9を介して増設コンデンサCeを接続するだけでよく、第2の初期充電回路9で中間直流回路7の直流電力を電源として増設コンデンサCeの初期充電を行うので、別途充電用電源を設ける必要がないとともに、増設コンデンサCeの初期充電を短時間で正確に行うことができる。しかも、AC−DCコンバータ6としてPWM方式のコンバータを採用する場合には、中間直流電圧を一定にする制御を行うので、電源電圧変動を考慮に入れる必要がなく、第2の初期充電回路9の設計が非常に容易となる。
なお、上記第1の実施形態においては、AC−DCコンバータ6としてPWM方式のコンバータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、整流ダイオードを使用したAC−DCコンバータを適用することができるほか、電力変換装置1の入力が直流である場合には、DC−DCコンバータを適用することができる。
また、上記第1の実施形態では、第1の初期充電回路5のスイッチMC11及び第2の初期充電回路9のスイッチMC21,MC22を共通の初期充電制御装置13で制御する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第1の初期充電回路5のスイッチMC11及び第2の初期充電回路9のスイッチMC21,MC22を個別の初期充電制御装置で制御するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、初期充電制御装置13で図3の初期充電処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2組の比較回路及び遅延回路を設けるハードウェア構成とすることもできる。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を伴って説明する。
この第2の実施形態では、第2の初期充電回路9の充電用抵抗に代えてチョッパ回路を適用したものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、前述した第1の実施形態における第2の初期充電回路9の充電用抵抗R21を省略し、これに代えてチョッパ回路21を適用したことを除いては前述した図1と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
ここで、チョッパ回路21は、図5に示すように、電流の断続動作を行うトランジスタ等の半導体スイッチング素子22と、この半導体スイッチング素子22と直列に接続されたリアクトル23と、半導体スイッチング素子22及びリアクトル23の接続点と接地との間に接続されたフリーホイールダイオード24とで構成されている。そして、半導体スイッチング素子22のエミッタがスイッチMC21及びMC22の接続点に接続され、リアクトル23の半導体スイッチング素子22とは反対側がスイッチMC22及び増設コンデンサCeの接続点に接続されている。
そして、半導体スイッチング素子22のベースに初期充電制御装置13からPWM信号でなる充電信号Scが供給され、これによってチョッパ回路21の半導体スイッチング素子22がオン・オフ動作を開始し、増設コンデンサCeに供給される充電電流を断続して充電電流が過大とならないように制御する。
ここで、増設コンデンサCeの充電初期は、充電電荷量が零または少ないので、中間直流回路7の直流電圧Vc1と増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2との差電圧ΔVcが大きいため、チョッパ回路21の通流率αを小さくして充電電流を小さく抑制する。
通流率αは、チョッパ回路21の断続周期をT0とし、導通して電流を通流している時間幅をTnとしたとき、α=Tn/T0(%)として表される。
チョッパ回路21によって、増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2が増加すると、中間直流回路7の直流電圧値Vc1との差電圧ΔVcが次第に小さくなるので、これに対応してチョッパ回路21の通流率αを高めて、充電電流が略一定になるようにする。
そして、チョッパ回路21の通流率αが100%(全導通)となったところで、増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2が中間直流回路7の直流電圧Vc1に達して充電電流が零となった時点で充電信号Scをオフ状態として増設コンデンサCeの充電を完了させる。その後所定時間経過後にスイッチMC22をオン状態に制御する。
この第2の実施形態によると、前述した第1の実施形態と同様に、電源スイッチMC1が投入されると、図6に示すように、第1の初期充電回路5でAC−DCコンバータ6及びDC−ACインバータ8の内蔵コンデンサC11及びC21の初期充電が行われる。
これら内蔵コンデンサC11及びC21のコンデンサ充電電圧Vc1が所定設定電圧Vc1sに達して初期充電が終了すると、続いて第2の初期充電回路9によって、増設コンデンサCeの初期充電が開始される。このとき、第2の初期充電回路9のスイッチMC21がオン状態に制御されると同時に、初期充電制御回路13からチョッパ回路21の半導体スイッチング素子22に対して充電信号Scが供給されて増設コンデンサCeに対する充電電流が図6(e)に示すように一定に制御される。
このとき、充電開始時には、上述したようにチョッパ回路21の通流率αを小さくして充電電流を抑制し、その後、コンデンサ充電電圧Vc2と中間直流回路7の直流電圧Vc1との差電圧ΔVcが小さくなるに応じて通流率αを大きくして充電電流を一定に制御する。
このため、増設コンデンサCeの初期充電をチョッパ回路21によって充電電流を一定にして行うので、図6(f)に示すように、増設コンデンサCeのコンデンサ充電電圧Vc2が直線的に増加し、増設コンデンサCeの初期充電を、充電用抵抗を使用する場合に比較して短時間で行うことができる。すなわち、充電用抵抗を使用する場合には、充電電圧の増加に伴って充電電流が指数関数的に減少することになり、増設コンデンサCeの初期充電時間が長くなる。しかしながら、チョッパ回路21を増設コンデンサCeの初期充電に使用した場合には、充電電流を一定に制御することができるので、初期充電時間を短縮することができる。
その後、コンデンサ充電電圧Vc2が時点t4でAC−DCコンバータ6の直流出力電圧に達するとチョッパ回路21の半導体スイッチング素子22に対する制御信号Scがオフ状態となり、チョッパ回路21が停止されるとともに、スイッチMC22に対してこれをオン状態とする論理値“1”の制御信号Sc22が出力される。
なお、上記第2の実施形態においては、第2の初期充電回路9にのみチョッパ回路21を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第1の初期充電回路5でも充電用抵抗R11に代えてチョッパ回路を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、AC−DCコンバータ6としてPWM方式コンバータを適用しているので、コンデンサの電圧が受電電圧の1.35倍以上になったときに電流制限機能が有効となる場合について説明したが、この電流制限機能が有効になる電圧を増設コンデンサCeの初期充電時に通常時の電流制限値より小さい充電用電流制限値を設定して、初期充電電流を抑制することもできる。
1…電力変換装置、2…交流電源、3…入力フィルタ、4…リアクトル、5…第1の初期充電回路、6…AC−DCコンバータ、7…中間直流回路、8…DC−ACインバータ、9…第2の初期充電回路、10…電動モータ、11…第1の電圧検出器、12…第2の電圧検出器、13…初期充電制御装置、21…チョッパ回路、22…半導体スイッチング素子、22…リアクトル、23…フリーホイールダイオード、MC1…電源スイッチ、MC11,MC21,MC22…スイッチ、R11,R21…充電用抵抗、C11,C21…内蔵コンデンサ、Ce…増設コンデンサ

Claims (4)

  1. 少なくとも直流電力を出力する第1の電力変換部と、
    該第1の電力変換部の出力側に接続された直流を交流に変換する第2の電力変換部と、
    前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部の少なくとも一方の直流回路部に介挿されたコンデンサと、
    前記第1の電力変換部及び前記第2の電力変換部間の中間直流回路に増設された増設コンデンサと、
    前記内蔵コンデンサの初期充電を行う第1の初期充電回路と、
    前記中間直流回路を電源として前記増設コンデンサの初期充電を行う第2の初期充電回路とを備え、
    前記第2の初期充電回路は、前記第1の初期充電回路による前記内蔵コンデンサの充電が完了した後に前記増設コンデンサの充電を行うように構成されている
    ことを特徴とする電力変換装置の初期充電装置。
  2. 前記第2の初期充電回路は、入力側スイッチと、該入力側スイッチと直列に接続された充電用抵抗とスイッチとの並列回路とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の初期充電装置。
  3. 前記第2の初期充電回路は、入力側スイッチと、該入力側スイッチと緒列に接続されたチョッパ回路とスイッチとの並列回路とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の初期充電装置。
  4. 前記第1の電力変換装置をPWMコンバータで構成し、前記第2の初期充電回路による付加コンデンサの初期充電時に前記PWMコンバータの電流制限値を通常値より小さい充電用電流制限値に設定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電力変換装置の初期充電装置。
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