JP3418822B2 - 突入電流抑制回路 - Google Patents

突入電流抑制回路

Info

Publication number
JP3418822B2
JP3418822B2 JP22662698A JP22662698A JP3418822B2 JP 3418822 B2 JP3418822 B2 JP 3418822B2 JP 22662698 A JP22662698 A JP 22662698A JP 22662698 A JP22662698 A JP 22662698A JP 3418822 B2 JP3418822 B2 JP 3418822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
voltage
circuit
switching
resistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22662698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000060127A (ja
Inventor
祐喜 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Telecom Networks Ltd filed Critical Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority to JP22662698A priority Critical patent/JP3418822B2/ja
Publication of JP2000060127A publication Critical patent/JP2000060127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3418822B2 publication Critical patent/JP3418822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源からの突
入電流を抑制し、且つ高調波電流成分を抑制して力率を
改善する電源装置に於ける突入電流抑制回路に関する。
交流電源に整流回路とスイッチング電源装置とを接続し
た構成に於いては、交流電源側から整流回路を介してス
イッチング電源装置にピーク状の電流が流れることにな
り、高調波電流成分を多く含むことから、交流電源側の
力率が低下する。この力率を改善する目的で、スイッチ
ング電源装置の前段に昇圧型の力率改善部を設けた構成
が知られている。このような構成に於いても、電源投入
時の突入電流が大きいので、この突入電流を抑制するこ
とと、力率改善部の起動時間の短縮とが要望されてい
る。
【0002】
【従来の技術】図5はスイッチング電源装置の説明図で
あり、51は交流電源、52は電流抑制用抵抗、53は
スイッチ素子(SW)、54はスイッチ(SW)制御
部、55は全波整流回路等の整流回路、56はリアクト
ル、57はダイオード、58はコンデンサ、59はスイ
ッチング・トランジスタ、60は電流検出用抵抗、61
はスイッチング制御部、62はシーケンス制御部、63
はDC−DCコンバータ、64は各種電子回路等の負荷
を示す。
【0003】抵抗52とスイッチ素子53とスイッチ制
御部54とにより、突入電流防止部を構成しており、ス
イッチ素子53は、リレー接点や電界効果トランジスタ
(FET)等により構成することができる。又リアクト
ル56とダイオード57とコンデンサ58とスイッチン
グ・トランジスタ59と抵抗60とスイッチング制御部
61とにより、力率改善部を構成している。シーケンス
制御部62は、動作開始時に於けるスイッチ制御部54
とスイッチング制御部61とに予め設定されたタイミン
グに従って制御信号を加えるものである。
【0004】又DC−DCコンバータ63は、負荷64
の構成に対応して一種類或いは複数種類の安定化直流電
圧を供給するものである。このDC−DCコンバータ6
3は通常はコンデンサ・インプット型であるから、流入
する電流波形はパルス状となる。それによって、高調波
電流成分が多くなって交流電源51の力率が低下し、無
効電力の増大の問題が生じる。
【0005】そこで、力率改善部を整流回路55とDC
−DCコンバータ63との間に設けるものである。この
力率改善部は、スイッチング・トランジスタ59をスイ
ッチング制御部61によりオン,オフ制御し、オン時に
リアクトル56に蓄積されたエネルギを利用して、オフ
時にダイオード57を介してコンデンサ58に充電し、
このコンデンサ58の充電電圧をDC−DCコンバータ
63に供給する。それによって、交流電源51から流入
する電流波形を正弦波形に近づけて、力率改善を図るも
のである。又リアトル56の蓄積エネルギでコンデンサ
59を充電することから、昇圧型コンバータに相当する
構成を有するものとなる。又抵抗60により電流を検出
して過電流状態とならないように、スイッチング・トラ
ンジスタ59のオン期間の制御も行うものである。
【0006】又図示を省略した電源スイッチをオンとし
て、交流電源51に接続した初期は、抵抗52が直列に
接続された状態となるように、スイッチ制御部54によ
ってスイッチ素子53をオフとする。従って、突入電流
は抵抗52によって制限される。そして、所定時間後
に、シーケンス制御部62からスイッチ制御部54に制
御信号を加え、スイッチ制御部54は、スイッチ素子5
3を制御してオンとし、抵抗52を短絡する。それによ
って、交流電源51から通常の通り電力が供給されるこ
とになる。
【0007】図6は従来例のスイッチング制御部の要部
説明図であり、図5と同一符号は同一部分を示し、65
は制御処理部、66,67は抵抗、68は基準電圧源を
示す。シーケンス制御部62は、図示を省略した交流電
源スイッチのオンa(スイッチ素子53オフ)→スイッ
チ素子53オンb→スイッチング制御部62の動作開始
c→力率改善部の起動完了=Vdc(出力電圧)の立上
り完了(正常運転開始)dのシーケンス制御を行うもの
である。
【0008】従って、前述のように、交流電源51との
間の図示を省略したスイッチをオンとすると共に、スイ
ッチ制御部54によりスイッチ素子53をオフとし、所
定時間経過後にスイッチ素子53をオンとして抵抗52
を短絡し、次にスイッチング制御部61に起動信号を加
えてスイッチング・トランジスタ59のオン,オフ動作
を開始させ、所定時間後、異常が発生しなければ正常動
作状態に移行するものである。
【0009】又スイッチング制御部61は、電流Irを
検出する抵抗60の両端の電圧と基準電圧源68の電圧
との和を抵抗66,67により分圧し、その分圧電圧を
制御処理部65に入力する。制御処理部65は、シーケ
ンス制御部62からの起動信号によって動作を開始し、
スイッチング・トランジスタ59(図5参照)のオン,
オフ動作を開始する。この時、電流Irが大きくなる
と、抵抗66,67による分圧電圧が高くなり、設定電
流を超える値に相当すると、電流Irを抑制するよう
に、スイッチング・トランジスタ59のオン期間を短縮
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】交流電源51から流入
する突入電流を前述のように抵抗52を直列接続した状
態として抑制し、交流電源51の出力容量を低減するこ
とができる。その場合、抵抗52を大きくすることによ
り、突入電流の抑制効果が大きくなる。しかし、力率改
善部のコンデンサ58の充電電圧が所定値に達するまで
の時間が長くなり、それによって、DC−DCコンバー
タ63が正常に動作して、負荷64に安定化直流電圧を
供給することができるまでの時間が長くなる問題が生じ
る。この問題を解決する為に、抵抗52を小さくする
と、突入電流が大きくなるから、この突入電流を許容で
きる出力容量の交流電源51を用意する必要がある。又
スイッチ素子53をオンとして抵抗52を短絡した時に
も、最初の突入電流より短時間であるが、再び大きな突
入電流が流れる。更に、力率改善部の起動時にも(ソフ
トスタート等により或る程度抑制される)突入電流が流
れる。本発明は、突入電流を抑制すると共に、力率改善
部の立上り時間を短縮することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の突入電流抑制回
路は、(1)交流電源からの交流電流を抑制する電流抑
制用抵抗5と、この抵抗5を短絡するスイッチ素子6
と、このスイッチ素子6のオン,オフを制御するスイッ
チ制御部7とを含む突入電流防止部と、この突入電流防
止部1を介して入力される交流電圧を整流する整流回路
2と、この整流回路2による整流出力電圧を、リアクト
ル8とダイオード9とを介して印加するコンデンサ10
と、リアクトル8にエネルギを蓄積し、この蓄積エネル
ギをダイオード9を介してコンデンサ10に入力するよ
うにスイッチングするスイッチング・トランジスタ11
と、電流を検出して設定電流を超えないように、前記ス
イッチング・トランジスタのオン,オフのオン時比率を
制御するスイッチング制御部13とを含む力率改善部3
とを備え、動作開始時に突入電流防止部1のスイッチ素
子6をオフとし、所定時間後に力率改善部3のスイッチ
ング・トランジスタ11のオン,オフ動作を開始させた
後、所定時間後に突入電流防止部1のスイッチ素子6を
オンとして、電流抑制用抵抗5を短絡するようにタイミ
ングを制御するシーケンス制御部4を設けたものであ
る。
【0012】又(2)力率改善部3のスイッチング制御
部13は、シーケンス制御部4からの起動信号によりコ
ンデンサ10の充電を開始する時定数回路と、電流の検
出電圧と基準電圧との和を分圧する分圧回路と、起動信
号によって動作を開始し且つ分圧回路の分圧電圧を入力
して、電流が設定電流を超えないようにスイッチング・
トランジスタ11のオン,オフを制御する制御処理部
と、設定電流を小さくするように、分圧回路の分圧比を
小さくしている状態から、時定数回路の時定数に従って
遅延された起動信号によって分圧比を大きくして、設定
電流を大きくするように切替えるスイッチ素子とを備え
ることができる。
【0013】又(3)力率改善部3のスイッチング制御
部13は、電流の検出電圧と基準電圧との和を分圧する
分圧回路と、シーケンス制御部4からの起動信号によっ
て動作を開始し且つ分圧回路の分圧電圧を入力して、電
流が設定電流を超えないように、スイッチング・トラン
ジスタ11のオン,オフを制御する制御処理部と、設定
電流を小さくするように、分圧回路の分圧比を小さくし
ている状態から、起動信号がゲートに入力されて寄生容
量に基づく遅延時間後に、前記分圧比を大きくして、設
定電流を大きくするように切替える電界効果トランジス
タとを備えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の説明図であり、1は突入電流防止部、2は整流回路、
3は力率改善部、4はシーケンス制御部、5は電流抑制
用の抵抗、6はリレー,トランジスタ等のスイッチ素
子、7はスイッチ制御部、8はリアクトル、9はダイオ
ード、10はコンデンサ、11は電界効果トランジスタ
等のスイッチング・トランジスタ、12は出力電流検出
用の抵抗、13はスイッチング制御部である。なお、
率改善回路3を介して接続する負荷は図示を省略してい
る。
【0015】シーケンス制御部4は、時定数回路やタイ
マ等によって構成され、図示を省略した交流電源スイッ
チのオンa(スイッチ素子6オフ)→スイッチング制御
部13の動作開始c→スイッチ素子6オンb→力率改善
部の起動完了=Vdc(出力電圧)の立上り完了(正常
運転開始)dのシーケンス制御を行うものである。な
お、従来例のシーケンス制御部62は、a→b→c→d
のシーケンスに従ったタイミング制御を行うものであ
る。又スイッチング制御部13は、抵抗12によって検
出する電流が設定電流を超えないように、スイッチング
・トランジスタ11を制御するもので、起動初期に於い
て、設定電流を小さい値に自動的に切替える構成を備え
ている。
【0016】図2は従来例と本発明の実施の形態の動作
説明図であり、(A)は従来例の動作、(B)は本発明
の実施の形態の動作を示し、aは交流電源スイッチのオ
ン、bは電流抑制用抵抗を短絡する為のスイッチ素子の
オン、cは力率改善部の動作開始、dは力率改善部の起
動完了=Vdc(出力電圧)の立上り完了(正常運転開
始)を示す。又Iinは交流電源からの電流、Vdcは
力率改善部のコンデンサの端子電圧、即ち、出力電圧を
示す。
【0017】即ち、(A)の従来例に於いては、シーケ
ンス制御部54(図5参照)によって、交流電源スイッ
チのオンaから時間T1後に、電流抑制用抵抗52を短
絡する為のスイッチ素子53をオンbとし、それから時
間T3後に力率改善部の動作開始c、即ち、スイッチン
グ・トランジスタ59のオン,オフ動作開始とし、時間
T2後に、力率改善部の起動完了=Vdc(出力電圧)
の立上り完了(正常運転開始)dとするものである。
【0018】従って、交流電源からの電流Iinは、交
流電源スイッチのオンaに於いて電流抑制用抵抗52に
よって突入電流は抑制されるが、スイッチ素子53のオ
ンbに於いて、再び突入電流が流れる。そして、力率改
善部の動作開始cに於いても突入電流が流れる。又出力
電圧Vdcは、力率改善部の動作開始により正常の値に
近づくことになる。この場合、aのタイミングに於ける
突入電流を充分に抑制する為に抵抗52を大きくする
と、時間T1を長くする必要があり、且つbのタイミン
グに於ける突入電流も大きくなる。
【0019】又(B)に示すように、本発明の実施の形
態に於いては、シーケンス制御部4によって、交流電源
スイッチをオンaとした後、時間t1後に力率改善部3
の動作開始cとし、次にスイッチ素子6をオンbとする
ものである。即ち、a→c→b→dのシーケンスに従っ
たタイミング制御を行うことになる。
【0020】この場合、電流抑制用抵抗5を大きくして
交流電源スイッチのオンaの時の突入電流を充分に抑制
し、又力率改善部3のスイッチング・トランジスタ11
のオン,オフ動作開始時に、電流を抵抗12により検出
し、この電流を制限するように、スイッチング制御部1
3が動作することによって、cのタイミングに於ける突
入電流を抑制するものである。又スイッチ素子6をオン
bとする時には、力率改善部3が動作を開始しているか
ら、出力電圧Vdcも上昇を開始しており、従って、電
流抑制用抵抗5を短絡した時の突入電流も抑制すること
ができる。そして、交流電源スイッチのオンaから力率
改善部の起動完了=Vdc(出力電圧)の立上り完了
(正常運転開始)dまでの期間を短縮することができ
る。
【0021】図3は本発明の第2の実施の形態の要部説
明図であり、スイッチング制御部の要部構成を示すもの
である。同図に於いて、RIは電流検出用抵抗(図1の
抵抗12に相当)、Irは電流、13はスイッチング制
御部、21は制御処理部、R1〜R8は抵抗、C1はコ
ンデンサ、Q1はトランジスタ、D1,D2はダイオー
ド、CMPは比較回路、Vrは基準電圧、VDは分圧電
圧を示す。
【0022】制御処理部21は、シーケンス制御部から
の起動信号(“0”)によって動作を開始し、スイッチ
ング・トランジスタ11(図1参照)のオン,オフ動作
の制御を行うものである。又電流Irは矢印方向に流れ
ることにより、抵抗RIの両端の電圧が基準電圧Vrに
加算された状態となり、トランジスタQ1がオフの時
は、抵抗R1,R2により分圧された分圧電圧VDが制
御処理部21に入力される。従って、電流Irが過電流
状態の時の分圧電圧VDを制御処理部21に於いて比較
判定し、スイッチング・トランジスタ11のオン期間の
短縮等により、電流Irの制限を行うものである。
【0023】又抵抗R5〜R8とコンデンサC1とダイ
オードD1,D2と比較回路CMPとにより、シーケン
ス制御部からの起動信号を遅延させる時定数回路を構成
としている。即ち、シーケンス制御部からの起動信号
(“0”)が入力される前は、ダイオードD1は逆バイ
アス状態であるから、コンデンサC1に抵抗R7とダイ
オードD2とを介して基準電圧Vrによって充電されて
おり、このコンデンサC1の端子電圧と、抵抗R5,R
6による基準電圧Vrの分圧電圧とが比較回路CMPに
於いて比較され、この時、比較回路CMPの出力信号は
ハイレベル(“1”)となるように構成されている。従
って、抵抗R4を介してベース電流が流れるから、トラ
ンジスタQ1はオンとなる。それにより、抵抗R2に並
列に抵抗R3が接続された状態となり、分圧比は小さく
なる。
【0024】このようにトランジスタQ1がオンの時、
抵抗R1,R2による分圧比より、抵抗R3が抵抗R2
に並列に接続されることによって分圧比が前述のように
小さくなり、同一の電流Irでも、分圧電圧VDが大き
くなり、制御処理部21に於いては、抵抗RIに流れる
電流Irが過電流状態の設定電流より小さい時に、過電
流状態としてスイッチング・トランジスタ11のオン期
間を制御して、電流Irを抑制することになる。
【0025】即ち、図2の(B)に示すように、交流電
源スイッチのオンaから時間t1経過後に、シーケンス
制御部4からの起動信号(“0”)がスイッチング制御
部13に加えられた初期状態に於いては、トランジスタ
Q1はオンであるから、制御処理部21によってスイッ
チング・トランジスタ11のオン,オフ動作を開始した
時、電流Irを抑制するように動作することにより、突
入電流を抑制することができる。
【0026】そして、シーケンス制御部4からの起動信
号(“0”)により、ダイオードD1には順方向の電圧
が加えられることになり、コンデンサC1は抵抗R8と
ダイオードD1とを介して放電する。このコンデンサC
1と抵抗R8とによる時定数に従ってコンデンサC1の
端子電圧が低下し、抵抗R5,R6による分圧電圧より
低下すると、比較回路CMPの出力信号が“0”とな
り、トランジスタQ1のベース電流が流れなくなる。
【0027】それによって、トランジスタQ1はオフと
なり、制御処理部21には、抵抗R1,R2による分圧
電圧VDが加えられ、電流Irが通常の設定電流を超え
る状態の時に、電流Irを抑制するように、スイッチン
グ・トランジスタ11のオン期間の制御が行われる。こ
の場合の時定数は、時間T2以下で、bのタイミング以
降となる時間に対応することが必要である。
【0028】又突入電流防止部1のスイッチ素子6がオ
フの期間は、抵抗5による電圧降下によって、出力電圧
Vdcは所定値まで上昇しないが、このスイッチ素子6
を、図2の(B)のbのタイミングでオンとすることに
より、出力電圧Vdcは所定値に上昇する。又この時の
突入電流は、既に力率改善部のコンデンサ10の端子電
圧が或る程度上昇しているから、従来例のような突入電
流は生じない。そして、従来例に於いては、T1+T3
+T2の時間を立上り時間としているが、本発明によれ
ば、t1(<T1)+T2の立上り時間となり、突入電
流の抑制と共に立上り時間の短縮を図ることができる。
【0029】又シーケンス制御部4からの起動信号を
“0”としている場合を示すが、反対の“1”となる論
理を適用することも可能である。その場合、例えば、ダ
イオードD1,D2の極性を逆として、比較回路CMP
の比較論理を反転し、起動信号が入力されない時に、コ
ンデンサC1は基準電圧Vrによっては充電されない
が、起動信号が入力されることにより、ダイオードD1
が逆バイアス状態となり、従って、抵抗R7,R8とを
介してコンデンサC1が充電され、その時の時定数を利
用して、比較回路CMPの出力信号を“1”から“0”
に反転させる構成とすることができる。
【0030】図4は本発明の第3の実施の形態の要部説
明図であり、図3と同一符号は同一部分を示し、R11
〜R15は抵抗、Q2は電界効果トランジスタ、C2は
コンデンサ、D3はダイオードである。この実施の形態
は、電界効果トランジスタQ2の寄生容量を利用して、
シーケンス制御部からの起動信号を遅延させて、電界効
果トランジスタQ2をオフとする場合を示す。この寄生
容量が充分な値でない場合に、点線で示すように、コン
デンサC2を接続することができる。
【0031】シーケンス制御部からの起動信号
(“0”)が加えられていない時は、電界効果トランジ
スタQ2は、抵抗R14とダイオードD3とを介して基
準電圧Vrを、抵抗(R15+RI)で分圧した電圧が
ゲートに加えられてオン状態となり、且つ寄生容量に充
電されている。この寄生容量は、数1000pF程度で
ある場合が一般的である。或いは、点線で示すコンデン
サC2を接続した場合はこのコンデンサC2にも充電さ
れる。そして、オン状態の電界効果トランジスタQ2に
よって、抵抗R12に並列に抵抗R13が接続され、分
圧比が小さくなっている。
【0032】この状態で、シーケンス制御部から起動信
号(“0”)が加えられると、制御処理部21が動作を
開始し、図3に示す場合と同様に、電流Irを小さい値
に抑制するように、スイッチング・トランジスタ11
(図1参照)のオン,オフ動作を制御する。そして、ダ
イオードD3が逆バイアス状態となるから、電界効果ト
ランジスタQ2の寄生容量の充電電荷(又はコンデンサ
C2の充電電荷)が抵抗R15を介して放電し、電界効
果トランジスタQ2の閾値以下に低下すると、電界効果
トランジスタQ2はオフとなる。それによって、抵抗R
11,R12による分圧電圧が制御処理部21に入力さ
れ、設定電流を超えないように、スイッチング・トラン
ジスタ11のオン,オフ制御が行われる。
【0033】又シーケンス制御部によるスイッチング・
トランジスタ11のオン,オフ動作開始による力率改善
部の動作開始及び電流抑制用抵抗5をスイッチ素子6に
よって短絡する動作は、前述の実施の形態と同様であ
る。従って、重複した説明は省略する。
【0034】本発明は、前述の各実施の形態にのみ限定
されるものではなく、種々付加変更することが可能であ
り、例えば、シーケンス制御部からの起動信号を遅延さ
せる為に、種々の構成の時定数回路を適用することが可
能であり、又タイマと称される機能を用いることも可能
である。又図3に於けるトランジスタQ1及び図4に於
ける電界効果トランジスタQ2を、時定数回路による時
間後にオフとするように、、シーケンス制御部からタイ
ミング信号を出力する構成とすることも可能である。こ
の場合のタイミング信号は、タイミングb(図2参照)
とタイミングdとの間に出力するように、シーケンス制
御部の時定数やタイマ等を設定することにより対応する
ことができ、回路構成を簡単化できる。又基準電圧Vr
は、電池の表示で示しているが、ツエナーダイオード等
を用いた一定の電圧を適用することも可能である。又力
率改善部3のスイッチング・トランジスタ11は電界効
果トランジスタとして示しているが、バイポーラ・トラ
ンジスタとすることも勿論可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電流抑
制用抵抗5を短絡するスイッチ素子6を制御するスイッ
チ制御部7を含む突入電流防止部1と、整流回路2と、
力率改善部3と、シーケンス制御部4とを含み、動作開
始時にスイッチ素子6をオフとし、所定時間後に力率改
善部3のスイッチング・トランジスタ11のオン,オフ
動作を開始させ、その後に突入電流防止部1のスイッチ
素子6をオンとするようにシーケンス制御部4によって
制御するものであり、電流抑制用抵抗5を大きくして突
入電流を小さくした場合でも、立上り時間を短縮するこ
とができる利点がある。
【0036】又シーケンス制御部4からの起動信号を入
力し、その起動信号によって動作を開始する力率改善部
3のスイッチング・トランジスタ11をオン,オフ制御
するスイッチング制御部13は、時定数回路による遅延
時間の間、電流を小さい値に抑制するようにオン,オフ
制御することにより、力率改善部3の起動時に於ける突
入電流を抑制することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図2】従来例の本発明の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態の要部説明図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態の要部説明図であ
る。
【図5】スイッチング電源装置の説明図である。
【図6】従来例のスイッチング制御部の要部説明図であ
る。
【符号の説明】
1 突入電流防止部 2 整流回路 3 力率改善部 4 シーケンス制御部 5 電流抑制用抵抗 6 スイッチ素子 7 スイッチ制御部 8 リアクトル 9 ダイオード 10 コンデンサ 11 スイッチング・トランジスタ 12 電流検出用抵抗 13 スイッチング制御部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/06 H02M 3/155 H02M 7/217

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流電流を抑制する電流
    抑制用抵抗と該抵抗を短絡するスイッチ素子と該スイッ
    チ素子のオン,オフを制御するスイッチ制御部とを含む
    突入電流防止部と、 該突入電流防止部を介して入力される交流電圧を整流す
    る整流回路と、 該整流回路による整流出力電圧を、リアクトルとダイオ
    ードとを介して印加するコンデンサと、前記リアクトル
    にエネルギを蓄積し、該エネルギを前記ダイオードを介
    して前記コンデンサに入力するようにスイッチングする
    スイッチング・トランジスタと、出力電流を検出して
    出力電流が設定電流を超えないように、前記スイッチン
    グ・トランジスタのオン,オフのオン時比率を制御する
    スイッチング制御部とを含む力率改善部と、 動作開始時に前記突入電流防止部の前記スイッチ素子を
    オフとし、所定時間後に前記力率改善部前記スイッチ
    ング・トランジスタのオン,オフ動作を開始させた後、
    所定時間後に前記突入電流防止部の前記スイッチ素子を
    オンとして前記電流抑制用抵抗を短絡するようにタイミ
    ングを制御するシーケンス制御部 備えたことを特徴と
    する突入電流抑制回路。
  2. 【請求項2】 前記力率改善部の前記スイッチング制御
    部は、前記シーケンス制御部からの起動信号によりコン
    デンサの充電を開始する時定数回路と、出力電流を検出
    した検出電圧と基準電圧との和を分圧する分圧回路と、
    前記起動信号によって動作を開始し且つ前記分圧回路の
    分圧電圧を入力して前記出力電流が設定電流を超えない
    ように前記スイッチング・トランジスタのオン,オフの
    オン時比率を制御する制御処理部と、前記設定電流を小
    さくするように前記分圧回路の分圧比を小さくしている
    状態から前記時定数回路の時定数に従って遅延された前
    記起動信号によって前記分圧比を大きくして前記設定電
    流を大きくするように切替えるスイッチ素子とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の突入電流抑制回路。
  3. 【請求項3】 前記力率改善部の前記スイッチング制御
    部は、出力電流を検出した検出電圧と基準電圧との和を
    分圧する分圧回路と、前記シーケンス制御部からの前記
    起動信号によって動作を開始し且つ前記分圧回路の分圧
    電圧を入力して前記電流が設定電流を超えないように前
    記スイッチング・トランジスタのオン,オフのオン時比
    率を制御する制御処理部と、前記設定電流を小さくする
    ように前記分圧回路の分圧比を小さくしている状態から
    前記起動信号がゲートに入力されて寄生容量に基づく遅
    延時間後に、前記分圧比を大きくして前記設定電流を大
    きくするように切替える電界効果トランジスタとを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の突入電流抑制回路。
JP22662698A 1998-08-11 1998-08-11 突入電流抑制回路 Expired - Fee Related JP3418822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22662698A JP3418822B2 (ja) 1998-08-11 1998-08-11 突入電流抑制回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22662698A JP3418822B2 (ja) 1998-08-11 1998-08-11 突入電流抑制回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000060127A JP2000060127A (ja) 2000-02-25
JP3418822B2 true JP3418822B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=16848154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22662698A Expired - Fee Related JP3418822B2 (ja) 1998-08-11 1998-08-11 突入電流抑制回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3418822B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108809120A (zh) * 2017-05-01 2018-11-13 发那科株式会社 转换器装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4497982B2 (ja) * 2004-03-31 2010-07-07 三菱電機株式会社 電源回路
KR100946348B1 (ko) 2008-01-18 2010-03-09 엘지이노텍 주식회사 전원공급장치의 역률개선회로
JP6522568B2 (ja) * 2016-10-17 2019-05-29 コーセル株式会社 スイッチング電源装置及びその制御方法
US10254812B1 (en) * 2017-12-13 2019-04-09 Cypress Semiconductor Corporation Low inrush circuit for power up and deep power down exit
JP7075447B2 (ja) * 2020-07-15 2022-05-25 株式会社三社電機製作所 並列運転電源装置
CN115864814B (zh) * 2023-02-27 2023-05-30 阳光电源股份有限公司 一种软启动电路和功率变换设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108809120A (zh) * 2017-05-01 2018-11-13 发那科株式会社 转换器装置
US10516344B2 (en) 2017-05-01 2019-12-24 Fanuc Corporation Convertor apparatus configured to optimize initial charging time of DC link capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000060127A (ja) 2000-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100796890B1 (ko) 스위칭 전원장치
JP2710615B2 (ja) 制御回路
US5282126A (en) Start circuit for a switched mode power supply
US6194885B1 (en) Boosting active filter system and controller for boosting active filter
US20060274468A1 (en) Active inrush current control using a relay for AC to DC converters
US20030035311A1 (en) Method and apparatus for active inrush current control for AC to DC converters
JP3418822B2 (ja) 突入電流抑制回路
JP5395571B2 (ja) 直流電源装置
US7095631B2 (en) Switching power converter
US5828562A (en) Double discharge circuit for improving the power factor
US6778411B2 (en) Start-up circuit for power converters with controller power supply connected at output side
JP2801621B2 (ja) Pwm制御による電源装置
JPH0564432A (ja) 電源装置
JP3887750B2 (ja) 突入電流防止回路
JP3141675B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH1132480A (ja) スイッチング型直流電源装置
JP3490049B2 (ja) スイッチング電源装置
JPS6215023B2 (ja)
JP3011225B2 (ja) 直流電源装置
JP7115388B2 (ja) 昇圧チョッパ回路、直流電源装置及び昇圧方法
JP3215273B2 (ja) スイッチング電源
JPH0534799B2 (ja)
JP3456833B2 (ja) スイッチング電源
JPS6022573B2 (ja) 突入電流制限回路
JP3436463B2 (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees