JP2015041747A - ウエーハユニットの処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープに貼着されたバーコード等のマークが形成されたシールに皺を発生されることなく、環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の弛んだ領域に張力を持たせることができるウエーハユニットの処理方法を提供する。
【解決手段】テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域にデバイスに関する情報を示すシール50を貼着するシール貼着工程と、テープを拡張してウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分離するウエーハ分離工程と、ウエーハ分離工程を実施することにより拡張して弛んだテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程とを含み、テープ収縮工程はシールが貼着された領域を除いて加熱する。
【選択図】図6

Description

本発明は、表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハが、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームの開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープで一体に粘着されたウエーハユニットの処理方法に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成し、該デバイスが形成された各領域を切削装置やレーザー加工装置によって分割予定ラインに沿って分割することにより個々の半導体デバイスを製造している。
切削装置を用いる分割技術として先ダイシング法が実用化されている。
先ダイシング法は、ウエーハの表面から分割予定ラインに沿って所定の深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の切削溝を形成し、その後、表面に切削溝が形成されたウエーハの裏面を研削して該裏面に切削溝を表出させ個々のデバイスに分割する技術である(例えば、特許文献1参照)。
そして、ダイシングテープにウエーハの裏面を貼着するとともにウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームにダイシングテープの外周部を装着してウエーハユニットを構成し後工程に送られる。
また、レーザー加工装置を用いる分割方法としては、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を位置付けてパルスレーザー光線を照射することにより破断起点となる改質層を形成するレーザー加工方法が試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成した後、ダイシングテープにウエーハの裏面を貼着するとともにウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームにダイシングテープの外周部を装着してウエーハユニットを形成し、ダイシングテープを拡張してウエーハに張力を付与することにより、改質層が形成されることにより強度が低下した分割予定ラインに沿ってウエーハを個々のデバイスに分割する技術である(例えば、特許文献2参照)。
上述したいずれの技術においても、ウエーハユニットを構成するダイシングテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域に、ロット番号、デバイスの種類、半導体基板の種類、ウエーハの外径、分割予定ラインの間隔寸法等のデバイスに関する情報を示すバーコード等のマークが形成されたシールを貼着し、後工程においてデバイスに関する情報を認識して加工条件を設定したり、加工工程、検査工程等の各工程における加工条件、検査結果、トラブル、問題事項等の情報をマークに関連付けてホストコンピュータに記録して情報を管理する場合がある(例えば、特許文献3参照)。
また、ウエーハユニットを構成するダイシングテープを拡張してデバイスとデバイスとの間隔を広げた後、ダイシングテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の弛んだ領域を加熱して収縮させ張力を持たせた状態で後工程に搬送する場合がある(例えば、特許文献4参照)。
特開2009−54953号公報 特開2007−21441号公報 実開昭62−151729号公報 特開2007−27562号公報
而して、上記特許文献4に記載された技術のようにダイシングテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の弛んだ領域を収縮させると、バーコード等のマークが形成されたシールに皺が生じて後工程においてマークを認識することができず、情報の管理ができなくなるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、テープに貼着されたバーコード等のマークが形成されたシールに皺を発生させることなく、環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の弛んだ領域に張力を持たせることができるウエーハユニットの処理方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハが、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームの開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープで一体に粘着されたウエーハユニットの処理方法であって、
テープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域にデバイスに関する情報を示すシールを貼着するシール貼着工程と、
テープを拡張してウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分離するウエーハ分離工程と、
該ウエーハ分離工程を実施することにより拡張して弛んだテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程と、を含み、
該テープ収縮工程は、シールが貼着された領域を除いて加熱する、
ことを特徴とするウエーハユニットの処理方法が提供される。
本発明によるウエーハユニットの処理方法は、テープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域にデバイスに関する情報を示すシールを貼着するシール貼着工程と、テープを拡張してウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分離するウエーハ分離工程と、ウエーハ分離工程を実施することにより拡張して弛んだテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程とを含み、テープ収縮工程は、シールが貼着された領域を除いて加熱するので、テープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域はシールが貼着された領域を除いて加熱され収縮する。このように、テープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域は収縮するがシールが貼着された領域は加熱されないため収縮しないので、デバイスに関する情報を示すシールに皺が生じることはない。従って、後工程において、シールによってデバイスに関する情報を認識でき、後工程においてデバイスに関する情報を認識して加工条件を設定したり、加工工程、検査工程等の各工程における加工条件、検査結果、トラブル、問題事項等の情報をマークに関連付けてホストコンピュータに記録することができる。
本発明によるウエーハユニットの処理方法に用いるウエーハユニットの第1の実施形態を示す斜視図。 本発明によるウエーハユニットの処理方法に用いるウエーハユニットの第2の実施形態を示す斜視図。 本発明によるウエーハユニットの処理方法におけるウエーハ分離工程およびテープ収縮工程を実施するためのテープ拡張装置の斜視図。 図3に示すテープ拡張装置の要部断面図。 本発明によるウエーハユニットの処理方法におけるウエーハ分離工程の説明図。 本発明によるウエーハユニットの処理方法におけるテープ収縮工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハユニットの処理方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
ここで、表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハが、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームの開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープで一体に粘着されたウエーハユニットの形態について説明する。
図1には、先ダイシング法によって個々のデバイスに分割されたウエーハ2の裏面にダイボンディング用の接着フィルムが装着された状態で、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレーム3の開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープ4で一体に粘着されたウエーハユニットが示されている。図1に示すウエーハ2は、表面2aに複数の分割予定ライン21が格子状に形成されているとともに該複数の分割予定ライン21によって区画された複数の領域にデバイス22が形成されている。ウエーハ2を先ダイシング法によって個々のデバイスに分割するには、切削装置を用いてウエーハ2の表面2aに形成された分割予定ライン21に沿って所定深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の分割溝23を形成する(分割溝形成工程)。次に、分割溝23が形成されたウエーハ2の表面に保護部材を装着し、ウエーハ2の裏面2bを研削し、分割溝23を裏面2bに表出させて個々のデバイス22に分割する(分割溝表出工程)。このようにして個々のデバイス22に分割されたウエーハ2の裏面2bにダイボンディング用の接着フィルム5が装着される。このとき、80〜200°Cの温度で加熱しつつ接着フィルム5をウエーハ2の裏面2bに押圧して装着する。そして、ウエーハ2の裏面2bに貼着された接着フィルム5側を、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレーム3の開口部に収容し外力によって拡張し加熱によって収縮するテープ4で一体に粘着することによりウエーハユニット200を構成する。
図2には、レーザー加工により分割予定ラインに沿って改質層が形成されたウエーハ2の裏面にダイボンディング用の接着フィルム5が装着された状態で、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレーム3の開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープ4で一体に粘着されたウエーハユニット200が示されている。図2に示すウエーハ2も図1に示すウエーハと同様に表面2aに複数の分割予定ライン21が格子状に形成されているとともに該複数の分割予定ライン21によって区画された複数の領域にデバイス22が形成されている。このように形成されたウエーハ2には、裏面2bから内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する例えば波長が1064nmのパルスレーザー光線を分割予定ライン21に沿って照射することにより、内部に分割予定ライン21に沿って改質層24が連続的に形成されている。このように分割予定ライン21に沿って改質層24が形成されたウエーハ2の裏面2bにダイボンディング用の接着フィルム5が装着される。このとき、80〜200°Cの温度で加熱しつつ接着フィルム5をウエーハ2の裏面2bに押圧して装着する。そして、ウエーハ2の裏面2bに貼着された接着フィルム5側を、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレーム3の開口部に収容し外力によって拡張し加熱によって収縮するテープ4で一体に粘着することによりウエーハユニット200を構成する。
なお、上記テープ4のシート基材としては、常温では伸縮性を有し所定温度(例えば70度)以上の熱によって収縮する性質を有するポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系の合成樹脂シートを用いることが望ましい。
以下、上述したように構成されたウエーハユニット200の処理方法について説明する。
先ず、図1および図2に示すように、テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41にデバイス22に関する情報を示すシール50を貼着する(シール貼着工程)。
次に、テープ4を拡張してウエーハ2を分割予定ラインに沿って個々のデバイス22に分離するウエーハ分離工程と、該ウエーハ分離工程を実施することにより拡張して弛んだテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程を実施する。このウエーハ分離工程およびテープ収縮工程は、図3乃至図5に示すテープ拡張装置6を用いて実施する。図3乃至図5に示すテープ拡張装置6は、基台61と、該基台61上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された移動テーブル62を具備している。基台61は矩形状に形成され、その両側部上面には矢印Yで示す方向に2本の案内レール611、612が互いに平行に配設されている。この2本の案内レール611、612上に移動テーブル62が移動可能に配設されている。移動テーブル62は、移動手段63によって矢印Yで示す方向に移動せしめられる。移動テーブル62上には、上記環状のフレーム3を保持するフレーム保持手段64と、該フレーム保持手段64に保持された環状のフレーム3に装着されたテープ4を拡張するテープ拡張手段65が回転可能に配設されている。フレーム保持手段64は、環状のフレーム保持部材641と、該フレーム保持部材641の外周に配設された固定手段としての4個のクランプ機構642とからなっている。フレーム保持部材641の上面は環状のフレーム3を載置する載置面641aを形成しており、この載置面641a上に環状のフレーム3が載置される。そして、載置面641a上に載置された環状のフレーム3は、クランプ機構642によってフレーム保持部材641に固定される。このように構成されたフレーム保持手段64は、テープ拡張手段65によって上下方向に移動可能に支持されている。
テープ拡張手段65は、円盤状の回動テーブル651と、該回動テーブル651上において上記環状のフレーム保持部材641の内側に配設された拡張ドラム652を具備している。回動テーブル651は、図4に示すように下面から円筒状に突出する回動支持部651aを備えており、この回動支持部651aを上記移動テーブル62に設けられた図示しない円形状の嵌合凹部に回動可能に嵌合される。上記拡張ドラム652は、上記環状のフレーム3の内径より小さく該環状のフレーム3に装着されたテープ4に貼着されるウエーハ2の外径より大きい内径および外径を有しており、回動テーブル651上に配設されている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段65は、上記環状のフレーム保持部材641を上下方向(軸方向)に移動可能な支持手段66を具備している。この支持手段66は、上記回動テーブル651上に配設された複数のエアシリンダ661からなっており、そのピストンロッド662が上記環状のフレーム保持部材641の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ661からなる支持手段66は、図4および図5の(a)に示すように環状のフレーム保持部材641を載置面641aが拡張ドラム652の上端と略同一高さとなる基準位置と、図5の(b)に示すように環状のフレーム保持部材641を載置面641aが拡張ドラム652の上端から図において所定量下方の拡張位置に選択的に移動せしめる。従って、複数のエアシリンダ661からなる支持手段66は、拡張ドラム652とフレーム保持部材641とを上下方向(軸方向)に相対移動する拡張移動手段として機能する。
図示のテープ拡張装置6は、上記フレーム保持手段64によって保持された環状のフレーム3に装着されたテープ4におけるウエーハの裏面に貼着された接着フィルム5が貼着されている領域を吸引保持する吸引保持手段67を具備している。吸引保持手段67は、図4に示すように上記拡張ドラム652内において回動テーブル651の上面に立設された支持柱671と、該支持柱671の上端に取付けられた保持テーブル672とからなっている。保持テーブル672は、円盤状の本体673と、該本体673の上面に配設された通気性を有する吸着チャック674とからなっている。本体673はステンレス鋼等の金属材によって形成されており、その上面には円形の嵌合凹部673aが設けられている。この嵌合凹部673aには、底面の外周部に吸着チャック674が載置される環状の載置棚673bが設けられている。また、本体673には嵌合凹部673aに開口する吸引通路673cが設けられており、この吸引通路673cは支持柱671に設けられた吸引通路671aを介して図示しない吸引手段に連通されている。従って、図示しない吸引手段が作動すると、吸引通路671aおよび吸引通路673cを通して嵌合凹部673aに負圧が作用せしめられ、吸着チャック674の上面に負圧が作用する。このように構成された保持テーブル672の上面である保持面は、拡張ドラム652の上端と同一または僅かに高い位置に位置付けられている。
図3を参照して説明を続けると、図示のテープ拡張装置6、上記フレーム保持手段64およびテープ拡張手段65を回動せしめる回動手段68を具備している。この回動手段68は、上記移動テーブル62に配設されたパルスモータ681と、該パルスモータ681の回転軸に装着されたプーリ682と、該プーリ682と回動テーブル651に捲回された無端ベルト683とからなっている。このように構成された回動手段68は、パルスモータ681を駆動することにより、プーリ682および無端ベルト683を介してフレーム保持手段64を回動せしめる。
図示のテープ拡張装置6は、フレーム保持手段64に保持された環状のフレーム3に装着されたテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域を加熱するための加熱手段69を具備している。この加熱手段69は、赤外線ヒータまたは温風ヒータによって構成することができる。
図3乃至図5に示すテープ拡張装置6は以上のように構成されており、このテープ拡張装置6を用いてテープ4を拡張することによりウエーハ2を分割予定ラインに沿って個々のデバイス22に分離するウエーハ分離工程について、図5を参照して説明する。
上記図1および図2に示すように裏面に接着フィルム5が貼着されたウエーハ2をテープ4を介して支持した環状のフレーム3を、図5の(a)に示すようにフレーム保持手段64を構成するフレーム保持部材641の載置面641a上に載置し、クランプ機構642によってフレーム保持部材641に固定する(フレーム保持工程)。このとき、フレーム保持部材641は図5の(a)に示す基準位置に位置付けられている。
上述したフレーム保持工程を実施したならば、テープ拡張手段65を構成する支持手段66としての複数のエアシリンダ661を作動して、環状のフレーム保持部材641を図5の(b)に示す拡張位置まで下降せしめる。従って、フレーム保持部材641の載置面641a上に固定されている環状のフレーム3も下降するため、図5の(b)に示すように環状のフレーム3に装着されたテープ4は拡張ドラム652の上端縁に当接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、テープ4に貼着されているウエーハ2の裏面に貼着された接着フィルム5には、放射状に引張力が作用する。このようにウエーハ2の裏面に装着された接着フィルム5に放射状に引張力が作用すると、ウエーハ2は分割予定ライン21に沿って分割溝23が形成されている場合には個々のデバイス22間が広がり、間隔Sが形成される。また、ウエーハ2の裏面に装着された接着フィルム5に放射状に引張力が作用すると、ウエーハ2は分割予定ライン21に沿って改質層24が形成されている場合には分割予定ライン21に沿って分割されるとともに個々のデバイス22間が広がり、間隔Sが形成される。このため、接着フィルム5には引張力が作用するので、分割予定ライン21(分割溝23、改質層24)即ち個々のでデバイス22の外周縁に沿って確実に破断される。なお、上記テープ拡張工程におけるテープ4の拡張量即ち伸び量は、フレーム保持部材641の下方への移動量によって調整することができ、本発明者等の実験によるとテープ4を20mm程度引き伸ばしたときに接着フィルム5を分割予定ライン21(分割溝23、改質層24)に沿って破断することができた。このとき、各デバイス22間の間隔Sは、1mm程度となった。
上述したようにテープ拡張工程を実施したならば、個々のデバイス22間および破断された接着フィルム5間が広がった状態(図5の(b)に示す状態)で、吸引保持手段67を作動せしめる。この結果、保持テーブル672に環状のフレーム3に装着されたテープ4における接着フィルム5が貼着されているが吸引保持される(テープ吸引保持工程)。
上述したテープ吸引保持工程を実施したならば、図5の(b)に示す状態からテープ拡張手段65を構成する支持手段66としての複数のエアシリンダ661を作動して、環状のフレーム保持部材641を図6の(a)に示す基準位置まで上昇せしめる。この結果、上記保護テープ吸引保持工程において拡張されていたテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41に弛みが生ずる。なお、テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41に弛みが生じても接着フィルム5が貼着された保持テーブル672に吸引保持されているので、各デバイス22間の間隔Sは維持されている。従って、テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41に弛みが生じても破断された接着フィルムが接触しないため再接合することはない。
次に、テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程を実施する。このテープ収縮工程は、図6の(a)に示す状態でテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41が加熱手段69の直下になるように位置付ける。このとき、図6の(b)に示すようにテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41に貼着されたデバイス22に関する情報を示すシール50の一端から僅かに離れた位置が加熱手段69の直下になるように位置付ける。次に、加熱手段69を作動してテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41をたとえば70〜100℃の加熱温度で加熱しつつ上記回動手段68を作動してフレーム保持手段64およびテープ拡張手段65を図6の(a)および図6の(b)に示す方向に例えば1rpmの回転速度で回動せしめる。そして、図6の(c)に示すようにシール50の他端から僅かに離れた位置が加熱手段69の直下に達したら回動手段68の作動を停止し、加熱手段69の作動を停止する。この結果、図6の(c)および図6の(d)に示すようにテープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41は、シール50が貼着された領域を除いて加熱され収縮する。このように、テープ4における環状のフレーム3の内周縁とウエーハ2の外周縁との間の領域41は収縮するがシール50が貼着された領域は加熱されないため収縮しないので、デバイス22に関する情報を示すシール50に皺が生じることはない。従って、後工程において、シール50によってデバイス22に関する情報を認識でき、後工程においてデバイス22に関する情報を認識して加工条件を設定したり、加工工程、検査工程等の各工程における加工条件、検査結果、トラブル、問題事項等の情報をマークに関連付けてホストコンピュータに記録することができる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においては、ウエーハ2の裏面にダイボンディング用の接着フィルム5を装着した状態でテープ4に粘着したウエーハユニットを例示したが、ウエーハ2の裏面に接着フィルム5を装着しないで上述した先ダイシング法によって個々のデバイスに分割されたウエーハ2の裏面または上述したレーザー加工により分割予定ラインに沿って改質層が形成されたウエーハ2の裏面を直接テープ4に粘着してウエーハユニットを構成してもよい。
2:ウエーハ
21:分割予定ライン
22:デバイス
23:分割溝
24:改質層
200:ウエーハユニット
3:環状のフレーム
4:テープ
5:接着フィルム
6:テープ拡張装置
64:フレーム保持手段
65:テープ拡張手段
67:吸引保持手段
68:回動手段
69:加熱手段

Claims (1)

  1. 表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハが、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームの開口部に収容され外力によって拡張し加熱によって収縮するテープで一体に粘着されたウエーハユニットの処理方法であって、
    テープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域にデバイスに関する情報を示すシールを貼着するシール貼着工程と、
    テープを拡張してウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分離するウエーハ分離工程と、
    該ウエーハ分離工程を実施することにより拡張して弛んだテープにおける環状のフレームの内周縁とウエーハの外周縁との間の領域を加熱して収縮させ張力を持たせるテープ収縮工程と、を含み、
    該テープ収縮工程は、シールが貼着された領域を除いて加熱する、
    ことを特徴とするウエーハユニットの処理方法。
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