JP2015038795A - 対物レンズアクチュエータ及びこれを備える光ピックアップ - Google Patents

対物レンズアクチュエータ及びこれを備える光ピックアップ Download PDF

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伸也 波多野
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良造 細田
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東吾 小島
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健治 種橋
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Abstract

【課題】不要共振の抑制及びレンズチルト変化の抑制が両立する対物レンズアクチュエータ及びこれを備える光ピックアップを提供する。【解決手段】対物レンズアクチュエータ3はフレキシブル配線基板36の両側端部が固定部材35に着接され、且つ、フレキシブル配線基板36は緊張状態で固定部材35に取り付けられる。光ピックアップは前記対物レンズアクチュエータ3を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、対物レンズアクチュエータ及びこれを備える光ピックアップに関する。
光ピックアップはBlu−ray Disc(登録商標)やDVDなどの光ディスクから情報を読み取ったり、光ディスクに情報を書き込んだりする際に利用される。光ピックアップは一般に、ピックアップベース、光源、対物レンズアクチュエータを備える。対物レンズアクチュエータはピックアップベースの内部に配置されるアクチュエータベース、光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズ、対物レンズを保持するレンズホルダを備える。光ピックアップは対物レンズが集光した光で情報を読み取り、また対物レンズが集光した光で情報を書き込む。
光ピックアップは光ディスクで反射した光を読み取って出力する電気信号を最も適正な値で得ることができるよう、対物レンズを適正な位置に調整する必要がある。そこで対物レンズは少なくともフォーカス方向、ラジアル方向及びタンジェンシャル方向に移動可能に構成される。なお、フォーカス方向とは光ディスクの情報記録面に対して垂直な方向である。ラジアル方向とは光ディスクの半径方向であり、トラッキング方向と称されることもある。タンジェンシャル方向とは光ディスクの情報トラックの接線と平行な方向である。
対物レンズを保持するレンズホルダは弾性を有する複数のワイヤによってアクチュエータベースに対して揺動可能に支持されている。このようなレンズホルダはフォーカス用コイル、トラッキング用コイル、チルト用コイル及び導電基板を備え、各ワイヤの一端は導電基板に半田付けにて固定され、導電基板を介して各コイルに電気的に接続される。
ところで対物レンズアクチュエータにより対物レンズを駆動する際には不要共振(ピッチング、ヨーイング)が発生することが知られており、不要共振により光ピックアップのサーボ特性に悪影響を与えるという問題がある。なお、ピッチングとはトラッキング方向を軸とした軸回りに発生する共振であり、ヨーイングとはフォーカス方向を軸とした軸回りに発生する共振である。
そこで不要共振を抑制するために特許文献1の制振構造において各ワイヤの他端はゲル材が充填されたゲルホルダに挿通され、ゲルホルダに取り付けられた配線基板のワイヤ固定部分でゲル材を挟持するように設けられる。
特開2001−23205号公報
ところで、配線基板の厚みを薄くすれば配線基板が変形しながら振動を抑制するのでダンパー効果が高まり、より一層不要共振が抑制されるが、厚みが薄いことに起因して高湿度、高温度の環境下では熱応力により基板に捻れや反りが発生やすくなる。その結果、レンズホルダを支持しているワイヤが傾いてレンズチルトの変化量が大きくなるという問題があった。特許文献1では、支持基板の両側端が中継部材に対して浮いた状態となっており、捻れの発生を十分に抑制することができない。従って、支持基板の捻れに基づいてレンズチルトの変化量が大きくなることを防ぐことができなかった。
本発明は上述した問題点に鑑み、不要共振の抑制及びレンズチルト変化の抑制を実現する対物レンズアクチュエータ及びこれを備える光ピックアップを提供すること目的とする。
上記目的を達成するために本発明の対物レンズアクチュエータは、対物レンズと、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、一端が前記レンズホルダに取り付けられ他端がフレキシブル配線基板に取り付けられる支持部材と、前記フレキシブル配線基板が取り付けられる固定部材と、を備え、前記フレキシブル配線基板の両側端部は前記固定部材に着接され、且つ、前記フレキシブル配線基板は緊張状態で前記固定部材に取り付けられることを特徴としている。
また上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記両側端部と前記固定部材との着接方向と前記支持部材の長さ方向とが略直交することが望ましい。
また上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記固定部材と前記フレキシブル配線基板との間にタンジェンシャル方向に移動可能に配された可動部材を備え、前記可動部材に押されて前記フレキシブル配線基板が緊張状態になることが望ましい。
また上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記可動部材と前記フレキシブル配線基板との間に補強部材を配したことが望ましい。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは上記対物レンズアクチュエータを備えることを特徴としている。
本発明によれば、支持部材の他端がフレキシブル配線基板に取り付けられるので、不要共振が抑制される。また、フレキシブル配線基板の両側端部が固定部材に着接され、フレキシブル配線基板が緊張状態で固定部材に取り付けられることで配線基板に生ずる捻れや反りが抑制される。フレキシブル配線基板に生ずる捻れ及び反りが抑制されることでレンズチルト変化が抑制される。
光ピックアップの構成を示す上面図 光ピックアップの光学系の構成を示す概略構成図 対物レンズアクチュエータの構成を示す上面図 対物レンズアクチュエータの構成を示す正面図 対物レンズアクチュエータの構成を示す左側面図 対物レンズアクチュエータの構成を示す右側面図 配線基板の両側端部をゲルホルダに取り付けた状態を示す上面図 配線基板の両側端部をゲルホルダに取り付けた状態を示す正面図 配線基板の両側端部をゲルホルダに取り付けた状態を示す右側面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態を示す上面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態を示す正面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態を示す右側面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態の第2例を示す上面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態の第2例を示す正面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態の第3例を示す上面図 配線基板が緊張状態でゲルホルダに取り付けられている状態の第4例を示す上面図
<第1実施形態>
以下に本発明の対物レンズアクチュエータ及び光ピックアップについて図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために対物レンズアクチュエータ及び光ピックアップの一例を示すものであって、本発明をこの対物レンズアクチュエータ及び光ピックアップに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の対物レンズアクチュエータ及び光ピックアップにも等しく適応し得るものである。
なお、本明細書では図1及び図3〜図6に示すXYZ座標で、X軸方向を左右、Y軸方向を前後、Z軸方向を上下とする。詳細には、図1の紙面に対して右手側を右側、左手側を左側とする。また、図1の紙面に対して上側を背面側、下側を正面側とする。また、図1の紙面に対して手前側を上面側、奥側を下面側とする。なお、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は夫々タンジェンシャル方向、ラジアル方向、フォーカス方向と言い換えることができる。
図1は光ピックアップ1の構成を示す上面図である。図2は光ピックアップ1の光学系の構成を示す概略構成図である。光ピックアップ1は合成樹脂製のピックアップベース2、ピックアップベース2の内部に配置される対物レンズアクチュエータ3を備える。
ピックアップベース2の右端には2個の軸受部2a、2bが互いに間隔を置く形で形成され、ピックアップベース2の左端には1個の軸受部2cが形成される。光ディスク装置内には2本の水平なガイドシャフトGSが互いに間隔を置き且つ平行する形で配置されている。一方のガイドシャフトGSは軸受部2a、2bを支持し、他方のガイドシャフトGSは軸受部2cを支持する。ピックアップベース2には図示しないモータの駆動力が伝えられ、ピックアップベース2は2本のガイドシャフトGSによりガイドシャフトGSの軸線方向、言い換えるとY軸方向に摺動可能に支持される。
対物レンズアクチュエータ3上には光ピックアップ1の光学系を構成する部材が搭載される。以下、光ピックアップ1の光学系について詳説する。本実施形態の光ピックアップ1は、BD、DVD、及びCDに対して情報の読み取りと情報の書き込みを可能に設けられている。
光ピックアップ1は2種類の光学系を備える。このうちの一方はBD用の光学系であり、他方はDVD及びCD(DVD/CD)用の光学系である。この2種類の光学系は、光ピックアップ1によって情報の読み取りや書き込みが行われる光ディスクDの種類(ここでは、BD、DVD、及びCDのうちのいずれか)によって切り換えて使用される。以下、BD用の光学系、DVD/CD用の光学系について、別々に説明する。
BD用の光学系は、第1レーザダイオード11、回折素子12、偏光ビームスプリッタ13、第1コリメートレンズ14、1/4波長板15、第1立ち上げミラー16、第1対物レンズ17、第1シリンドリカルレンズ18及び第1フォトディテクタ19を備える。
第1レーザダイオード11は波長405nm帯の光ビーム(レーザ光)を出射する光源である。第1レーザダイオード11から出射された光ビームは、回折素子12によって主ビームと2つの副ビームとに分けられる。回折素子12から出射した光ビームは、偏光ビームスプリッタ13で反射され、第1コリメートレンズ14に送られる。
第1コリメートレンズ14は図示しない駆動手段によって光軸方向(図2に示す矢印の方向)に移動可能となっており、その位置によって、第1対物レンズ17に入射する光ビームの収束発散状態を変化させる。このような構成とするのは、球面収差の補正を行えるようにするためである。
第1コリメートレンズ14から出射された光ビーム(平行光)は、偏光ビームスプリッタ13と協働して光アイソレータとして機能する1/4波長板15を通過し、第1立ち上げミラー16によって反射されて第1対物レンズ17に入射する。第1対物レンズ17は入射した光ビームを光ディスクDの情報記録面Drに集光する。
光ディスクDで反射された光ビームは第1対物レンズ17を透過後、第1立ち上げミラー16で反射され、1/4波長板15、第1コリメートレンズ14の順に透過後、更に偏光ビームスプリッタ13も透過する。偏光ビームスプリッタ13を透過した光ビームは、非点収差を補正する機能を有する第1シリンドリカルレンズ18を透過して、第1フォトディテクタ19の受光面に集光される。第1フォトディテクタ19は入射した光信号を電気信号に変換して出力する。ここで出力された電気信号は図示しない信号処理部で処理されて、再生信号や、フォーカスエラー信号や、トラッキングエラー信号等となる。
次に、DVD/CD用の光学系について説明する。DVD/CD用の光学系は、第2レーザダイオード21、ハーフミラー22、第2コリメートレンズ23、第2立ち上げミラー24、第2対物レンズ25、第2シリンドリカルレンズ26及び第2フォトディテクタ27を備える。
第2レーザダイオード21は波長650nm帯の光ビームと、波長780nm帯の光ビームと、を切り換えて出射できる2波長レーザである。第2レーザダイオード21から出射された光ビームはハーフミラー22で反射されて第2コリメートレンズ23に送られ、平行光に変換される。
第2コリメートレンズ23から出射された光ビーム(平行光)は第2立ち上げミラー24で反射され、第2対物レンズ25に入射し、光ディスクDの記録面Drに集光される。
光ディスクDで反射された光ビームは第2対物レンズ25を透過後、第2立ち上げミラー24で反射され、第2コリメートレンズ23、ハーフミラー22の順に透過し、非点収差を付与する機能を有する第2シリンドリカルレンズ26を透過して、第2フォトディテクタ27の受光面に集光される。第2フォトディテクタ27は入射した光信号を電気信号に変換して出力する。ここで出力された電気信号は図示しない信号処理部によって処理されて、再生信号や、フォーカスエラー信号や、トラッキングエラー信号等となる。
第1対物レンズ17と第2対物レンズ25とは対物レンズアクチュエータ3(詳細は後述)によって、フォーカス方向、ラジアル方向、チルト方向に移動せしめられる。これにより、光ピックアップ1におけるフォーカシング制御、トラッキング制御、チルト制御が可能となっている。
以下さらに図3〜図6も参照して対物レンズアクチュエータ3について詳説する。図3は対物レンズアクチュエータ3の構成を示す上面図である。図4は対物レンズアクチュエータ3の構成を示す正面図である。図5は対物レンズアクチュエータ3の構成を示す左側面図である。図6は対物レンズアクチュエータ3の構成を示す右側面図である。
対物レンズアクチュエータ3はピックアップベース2の内部に配置される強磁性のアクチュエータベース31、第1対物レンズ17及び第2対物レンズ25を保持するレンズホルダ32、導電基板33、永久磁石34、ゲルホルダ(固定部材)35、配線基板36、ワイヤ(棒状弾性支持部材)37及び可動部材38を備える。
アクチュエータベース31には、そのほぼ中央に光ビームを通過させる貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、この貫通孔の上にレンズホルダ32が配置される構成となっている。なお、本実施形態では第1対物レンズ17及び第2対物レンズ25をタンジェンシャル方向に配置する構成としているがこれに限られるものではない。例えば第1対物レンズ17及び第2対物レンズ25をラジアル方向に配置する構成等としてもよい。
レンズホルダ32は、液晶ポリマ(LCP)等の樹脂によって形成され、対物レンズ17、25を保持する。本実施形態においては、光ピックアップ1が2つの対物レンズ17、25を有する構成となっているために、レンズホルダ32には2つの対物レンズ17、25を保持できるように2つの保持部(図示せず)が設けられる。2つの保持部はそれぞれ光ビームを通過させる光路孔(図示せず)と繋がっており、これにより第1レーザダイオード11からの光ビームが第1対物レンズ17を、第2レーザダイオード21からの光ビームが第2対物レンズ25を通過するようになっている。
レンズホルダ32の内壁には内壁に沿ってフォーカスコイル(図示せず)が配置される。また、レンズホルダ32の外壁(永久磁石34に対向する側壁)には、トラッキングコイル(図示せず)がそれぞれ一本ずつ接着剤等で貼り付けられている。また、レンズホルダ32の内部であってフォーカスコイルの下部側にはラジアル方向に対称配置されるチルトコイルが取り付けられている。各コイルはいずれも略矩形状に巻回され、ワイヤ37及び導電基板33を介して配線基板36から電流が供給される。
導電基板33は各コイルに配線基板36から供給された電流を供給する。導電基板33はレンズホルダ32の正面及び背面に取り付けられて、レンズホルダ32を挟んでラジアル方向に対向配置される。
レンズホルダ32はワイヤ37によってアクチュエータベース31に対して揺動可能に支持されている。ワイヤ37はレンズホルダ32を挟んで夫々略平行に3本ずつ合計6本設けられる。各ワイヤ37の一端は各導電基板33に半田付けにて固定されて各コイルと電気的に接続される。また、各ワイヤ37の他端はゲルホルダ35内を通過してゲルホルダ35に取り付けられる配線基板36に半田付けにて固定される。当該構成により配線基板36と各コイルとが電気的に接続される。
一対の永久磁石34はアクチュエータベース31上に、レンズホルダ32を挟むようにタンジェンタル方向に対称配置される。
ポリカーボネート等の樹脂成形品から成るゲルホルダ35は、一方の永久磁石34の外面側(永久磁石34において、レンズホルダ32に対向する側の反対側)に配置される。ゲルホルダ35には、シリコンを主成分とするゲル材が充填される。このゲル材は、低粘度のゲル材(ゾル)がゲルホルダ35に注入された後、所定時間の紫外線照射によってゲル状に硬化したものである。ゲルホルダ35には複数の貫通孔(図示せず)が設けられており、各貫通孔に各ワイヤ37が挿通されることによってレンズホルダ32の駆動に伴うワイヤ37の振動が減衰される。
配線基板36は、厚みの薄いフレキシブル配線基板であり、ゲルホルダ35の外側面に固定配置される。配線基板36は光ピックアップ1全体を制御する制御部からの信号を受信して、各ワイヤ37及び導電基板33を介して各コイルに電流を供給する基板である。
ゲルホルダ35に対する配線基板36の固定について図7〜図12も参照して説明する。図7〜図9は配線基板36の両側端部をゲルホルダ35に取り付けた状態を示す上面図、正面図、右側面図である。図10〜図12は配線基板36が緊張状態でゲルホルダ35に取り付けられている状態を示す上面図、正面図、右側面図である。
ゲルホルダ35は4個の側壁を有し、永久磁石34と対向する側壁35a、側壁35aとは反対側の側壁35b、側壁35a及び35bと面方向が直交する側壁35c、35dを有する(特に図3、図7及び図10参照)。各ワイヤ37は側壁35a及び側壁35bに形成される貫通孔を介してゲルホルダ35に挿通される。
配線基板36は上述したようにフレキシブル配線基板であり柔軟性を有する。そこで本実施形態では配線基板36の両端部36a、36bを折り曲げて側壁35c、35dに着設する。本実施形態では接着剤により両端部36a、36bを側壁35c、35dに接着しているが、着接方法はこれに限られるものではない。例えば両端部36a、36b及び側壁35c、35dに孔部を形成し、ビスを挿入してビス固定することとしてもよい。
両端部36a、36bと側壁35c、35dとを着接することにより、着接方向がワイヤ37の長さ方向(図3及び図4参照)と略直交する。当該構成によりワイヤ37がタンジェンシャル方向に移動することにより配線基板36に加わる力の方向と、側壁35c、35dに対する両端部36a、36bの取り外し方向とが略直交するため、ワイヤ37の移動によって両端部36a、36bと側壁35c、35dとの着接が解除されない。また、両端部36a、36bが側壁35c、35dに着接されているので、両端部36a、36bにおける捻れや反りに起因して配線基板36全体に生じる捻れや反りが抑制される。
配線基板36はフレキシブル基板であるため、両端部36a、36bを側壁35c、35dに着接するのみでは、側壁35a側ではやや撓んだ状態となる(図7参照)。以下、説明を簡略化するため当該配線基板36の撓んだ部分を撓み部36cと称する。図7に示す状態では高湿度、高温度の環境下で撓み部36cに捻れや反りが発生しうる。そこで本実施形態では、側壁35bに凹部35eを凹設し、当該凹部35e内にタンジェンシャル方向に移動可能な可動部材38を配する。言い換えれば、可動部材38はゲルホルダ35と配線基板36との間でタンジェンシャル方向に移動可能に配される。なお、可動部材38はゲルホルダ35と同様にポリカーボネート等の樹脂成形品から成る。
そして図10〜12に示すように可動部材38をタンジェンシャル方向且つ配線基板36に向かって移動させて可動部材38で撓み部36cの略中央部を押し上げることで撓み部36cが緊張状態になる。このような状態で可動部材38と凹部35eとの間に形成される隙間G1にはUV硬貨接着剤や熱硬化接着剤が注入されて可動部材38が完全に固定される。また、配線基板36と側壁35bとの間に形成される隙間G2、G3にゲル材を注入して硬化させることでダンパー効果が得られる。当該構成により撓み部36cの捻れや反りの発生が抑制される。
本実施形態によれば薄いシート状のフレキシブル配線基板が緊張状態であり、支持部材の他端がフレキシブル配線基板に取り付けられるので、微小変位(微小振動)することはあるが大きな捻れや反りが発生せず、不要共振が抑制される。また、フレキシブル配線基板の両側端部が固定部材に着接されることで両側端部の捻れや反りに起因するフレキシブル配線基板に生ずる捻れや反りが抑制される。また、フレキシブル配線基板が緊張状態で固定部材に取り付けられることで配線基板に生ずる捻れや反りがより一層抑制される。フレキシブル配線基板に生ずる捻れ及び反りが抑制されることでレンズチルト変化が抑制される。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では配線基板36を緊張状態にする可動部材38を樹脂成型品としたがこれに限られるものではなく金属成型品であってもよい。可動部材38を金属成形品とした場合の一例として本実施形態ではビス381により配線基板36を緊張状態にする方法について説明する。なお、配線基板36の両側端部36a、36bの着接方法については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図13〜図15は本実施形態において配線基板36が緊張状態でゲルホルダ35に取り付けられている状態を示す上面図、正面図である。
側壁35a、35bの略中央部にはビス381の軸部381aが挿通される貫通孔(不図示)が形成される。ビス381は軸部381aと軸部381aの一端に設けられる頭部381bとを備える。貫通孔の径は頭部381bの径よりも小さく形成され、軸部381aがゲルホルダ35内をタンジェンシャル方向且つ配線基板36に向かって移動した場合に頭部381bが側壁35aに当たることで軸部381aの移動が停止する。
ビス381をタンジェンシャル方向且つ配線基板36に向かって移動させて、軸部381aの他端(頭部381bが設けられている端部とは逆の端部)で撓み部36cの略中央部を押し上げることで撓み部36cが緊張状態になる。このような状態で配線基板36と側壁35bとの間に形成される隙間G4、G5にゲル材を注入して硬化させることでダンパー効果が得られる。
本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
上記第2実施形態では金属成型品からなる可動部材38(ビス381)により配線基板36を押し上げることとしたが、金属成型品で直接配線基板36を押し上げると配線基板36を傷つけてしまう可能性がある。また、第1実施形態及び第2実施形態では可動部材38により配線基板36の略中央部を押し上げることとしたが、配線基板36の一部の狭い範囲を押し上げると当該部分への負荷が大きく、配線基板36を傷つけてしまう可能性がある。そこで本実施形態では、金属成型品による損傷を防止し、及び/又は、可動部材38による配線基板36への負荷を分散するために、可動部材38と配線基板36との間に樹脂成型品からなる補強部材39を配する。
図15は第1実施形態の変形例(補強部材39を備えた取付け構造)を示す図であり、図16は第2実施形態の変形例(補強部材39を備えた取付け構造)を示す図である。図15及び図16に示すように補強部材39は可動部材38と配線基板36との接触面積よりも配線基板36との接触面積が大きくなるように形成される。配線基板36との接触面積を大きくすることで配線基板36にかかる負荷を分散させることができる。
本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、金属成形品による配線基板への損傷を抑制し、及び/又は、配線基板にかかる負荷を分散することで配線基板の損傷を抑制することができる。
1 光ピックアップ
2 ピックアップベース
3 対物レンズアクチュエータ
11 第1レーザダイオード
12 回折素子
13 偏光ビームスプリッタ
14 第1コリメートレンズ
15 1/4波長板
16 第1立ち上げミラー
17 第1対物レンズ
18 第1シリンドリカルレンズ
19 第1フォトディテクタ
21 第2レーザダイオード
22 ハーフミラー
23 第2コリメートレンズ
24 第2立ち上げミラー
25 第2対物レンズ
26 第2シリンドリカルレンズ
27 第2フォトディテクタ
31 アクチュエータベース
32 レンズホルダ
33 導電基板
34 永久磁石
35 ゲルホルダ
36 配線基板
37 ワイヤ
38 可動部材
39 補強部材

Claims (5)

  1. 対物レンズと、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
    一端が前記レンズホルダに取り付けられ他端がフレキシブル配線基板に取り付けられる支持部材と、
    前記フレキシブル配線基板が取り付けられる固定部材と、
    を備え、
    前記フレキシブル配線基板の両側端部は前記固定部材に着接され、且つ、前記フレキシブル配線基板は緊張状態で前記固定部材に取り付けられる対物レンズアクチュエータ。
  2. 前記両側端部と前記固定部材との着接方向と前記支持部材の長さ方向とが略直交する請求項1に記載の対物レンズアクチュエータ。
  3. 前記固定部材と前記フレキシブル配線基板との間にタンジェンシャル方向に移動可能に配された可動部材を備え、前記可動部材に押されて前記フレキシブル配線基板が緊張状態になる請求項2に記載の対物レンズアクチュエータ。
  4. 前記可動部材と前記フレキシブル配線基板との間に補強部材を配した請求項3に記載の対物レンズアクチュエータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の対物レンズアクチュエータを備える光ピックアップ。
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