JP2015037246A - ヘッドフォン型音響装置およびその制御方法 - Google Patents

ヘッドフォン型音響装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドフォンとスピーカを一体に搭載したヘッドフォン型音響装置の性能の向上。
【解決手段】このヘッドフォン型音響装置は、各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、1以上のセンサーの出力をもとに装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに一対のヘッドフォンユニットおよび一対のスピーカユニットの出力を制御する制御部とを具備する。
【選択図】図1

Description

本技術は、音楽を聴くときに用いられるヘッドフォンとスピーカを一体に搭載したヘッドフォン型音響装置およびその制御方法に関する。
ヘッドフォンの多くは、密閉型と呼ばれるタイプである。密閉型のヘッドフォンは、ヘッドフォンユニットと耳との間に存在する密閉空間で最適な音をつくりだすように構成された音響装置である。一方、スピーカは、ある程度の距離をとって音を聴くことを前提に設計される。ヘッドフォンとスピーカは構造的には近いものであり、最も大きな違いは空気を振動させるパワー(音圧)の違いにあるといってもよい。すなわち、ヘッドフォンは上記の密閉空間の空気を振動させる程度のパワーでよいが、スピーカはユーザとの間の空間を振動させるために大きなパワーを必要とする。
特許文献1には、ヘッドフォンスピーカの出力パワーを、切替スイッチの操作によって、ヘッドフォン用の小さいレベルとスピーカ用の大きいレベルとの間で切り替えることによって、ヘッドフォン機能とスピーカ機能の2つの機能を兼ね備えたヘッドフォンが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1のヘッドフォンでは、ハウジング内に設けられたスピーカユニットの出力パワーをヘッドフォン用の小さいレベルとスピーカ用の大きいレベルとの間で切り替えるだけのものである。このため、スピーカとしてスピーカユニットを使用する場合には、据え置き型のスピーカとして使用しなければならない。このとき、左右のハウジング内に設けられたスピーカユニット間の距離がステレオ再生において十分なステレオ効果を発揮するのに不十分である。
特開2010−74831号公報(段落[0019]等)
ヘッドフォンとスピーカを一体に搭載したヘッドフォン型音響装置においては、例えば、その使いやすさやスピーカの音質などの性能向上が望まれていた。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、ヘッドフォンとスピーカを一体に搭載したヘッドフォン型音響装置の性能の向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本技術に係るヘッドフォン型音響装置は、各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、前記各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、前記1以上のセンサーの出力をもとに前記装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに前記一対のヘッドフォンユニットおよび前記一対のスピーカユニットの出力を制御する制御部とを具備する。
前記制御部は、前記推定された装着形態に応じて、前記一対のヘッドフォンユニットの出力をオンにするか、前記一対のスピーカユニットの出力をオンにするかを決定することとしてもよい。
前記推定対象の装着形態が、少なくとも前記一対のハウジングブロックおよび前記ヘッドバンド部との係合による第1の装着形態と、前記ヘッドバンド部との係合による第2の装着形態とを含み、前記制御部は、前記第1の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のヘッドフォンユニットをオンにし、前記第2の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のスピーカユニットをオンにすることとしてよい。
前記制御部は、前記第2の装着形態が推定されたとき、前記一対のスピーカユニットと前記一対のヘッドフォンユニットをともにオンにするようにしてもよい。
前記検出部が、前記第1の装着形態で前記一対のハウジングブロックにおいてユーザと接触し得る部位と、前記ヘッドハンド部においてユーザと接触し得る部位に各々設けられた1以上の圧力センサーおよび1以上の人感センサーを有し、前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記装着形態を推定することとしてよい。
前記制御部は、前記第1の装着形態の終了が推定された後、一定時間前記ヘッドフォンユニットの出力を前記第1の装着形態時の出力より大きくし、前記一定時間経過後、徐々に出力を小さくすることとしてよい。
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記一対のハウジングブロックで自立した第1の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにするようにしてもよい。
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記ヘッドバンド部を支点に吊り下げられて設置されている第2の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにするようにしてもよい。
本技術の別の側面であるヘッドフォン型音響装置の制御方法は、各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、前記各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、を準備し、制御部により、前記1以上のセンサーの出力をもとに前記装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに前記一対のヘッドフォンユニットおよび前記一対のスピーカユニットの出力を制御するというものである。
以上のように、本技術によれば、ヘッドフォンとスピーカを一体に搭載したヘッドフォン型音響装置の性能向上を図ることができる。
本技術に係る第1の実施形態のヘッドフォン型音響装置の外観を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置の構成を示す断面図である。 スピーカユニットの縦断面図である。 スピーカユニットの横断面図である。 スピーカユニット24の構成をカバー類を取り外して示す外観図である。 本実施形態のヘッドフォン型音響装置のヘッド装着形態を示す図である。 本実施形態のヘッドフォン型音響装置の首掛け形態を示す図である。 本実施形態のヘッドフォン型音響装置の電気的な構成を示す図である。 スピーカ位置の調整方法を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置のヘッド装着形態を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置の首掛け形態を示す図である。 誤った向きでの首掛け形態を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置の机上設置状態を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置の壁掛け状態を示す図である。 図1のヘッドフォン型音響装置の変形例1を示す図である。 変形例2のヘッドフォン型音響装置の電気的な構成を示す図である。 変形例3のヘッド装着形態から首掛け形態への移行時のヘッドフォン出力とスピーカ出力の変化を示すタイムチャートである。 変形例4のヘッドフォン型音響装置の電気的な構成を示す図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
[ヘッドフォン型音響装置の構成]
図1は、本技術に係る第1の実施形態のヘッドフォン型音響装置の外観を示す図である。
同図に示すように、ヘッドフォン型音響装置100は、ヘッドバンド10、左右のスライダブロック20R,20L、左右のハンガー30R,30L、および左右のハウジングブロック40R,40Lを備える。
なお、符号の"R"は右、"L"は左を意味し、左右は本ヘッドフォン型音響装置100を装着したユーザからの向きとする。
ヘッドバンド10は、人体の頭部あるいは首の部分に引っ掛けられることが可能なように、例えば全体的に略所定の曲率で湾曲し、フレキシブル性を有する、たとえば合成樹脂製の薄板などからなる。ヘッドバンド10の両端部にはそれぞれスライダブロック20R,20Lおよびハンガー30R,30Lを介してハウジングブロック40R,40Lが取り付けられる。ここで、ヘッドバンド10と左右のスライダブロック20R,20Lを特許請求の範囲では「ヘッドバンド部」と総称している。
図2は図1のヘッドフォン型音響装置100の構成を示す断面図である。
スライダブロック20R,20Lはそれぞれ、スライダベース21、スライダカバー22、ハンガー連結部23、およびスピーカユニット24を有する。
スライダベース21には、ヘッドバンド10の一方の端部11をスライド自在に保持するために、ヘッドバンド10の一方の端部11が挿入される挿入部25と、挿入部25の内側に設けられ、ヘッドバンド10の端部11の面に設けられた突起部などの掛止部(図示せず)を掛止してヘッドバンド10の挿入位置をロックする掛止構造(図示せず)などが設けられている。ユーザは、ヘッドバンド10の一方の端部11の挿入量を適宜マニュアル調整することによって、ユーザの左右の耳に各々のハウジングブロック40R,40Lを合わせることができる。
スライダカバー22は、スライダベース21の外装用のカバーである。
ハンガー連結部23は、後述するハンガー30R,30Lと連結される部分である。
スライダブロック20R,20Lにはそれぞれ、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100をスピーカとして機能させるために必要な部品群を含むスピーカユニット24が固定されている。ここで言う「スピーカ」とは、周囲の開放された空間の空気を振動させて音をユーザに伝える音響装置であり、ハウジングブロックにより密閉された空気を振動させて音をユーザに伝える「ヘッドフォン」とは異なる意味の用語としてこの明細書においては使用する。
ハンガー30R,30Lは、スライダブロック20R,20Lのハンガー連結部23との連結用の第1の連結部31と、ハウジングブロック40R,40Lとの連結用の第2の連結部32(図1参照)を有する。第1の連結部31は軸部33を有する。この軸部33は、スライダブロック20R,20Lのハンガー連結部23に設けられた軸受部27に連結される。軸受部27はハンガー30R,30Lの第1の連結部31の軸部33を回転自在に保持するための部品である。このようにハンガー30R,30Lの第1の連結部31の軸部33がスライダブロック20R,20Lのハンガー連結部23の軸受部27に連結されることによって、ハンガー30R,30Lは、スライダブロック20R,20Lに対して軸回り方向に回動自在な状態で連結される。
なお、軸部33を有する第1の連結部31はハンガー30R,30Lに一体成形で設けられることによって、十分な耐久性が与えられている。
一方、ハンガー30R,30Lの第2の連結部32(図1参照)はハウジングブロック40R,40Lを回動自在に支持する。この第2の連結部32は、上記第1の連結部31における軸部33の軸方向に対して直交する軸方向にハウジングブロック40R,40Lを回動自在とするように構成される。第2の連結部32は、第1の連結部31付近から二股状に延ばして設けられた二股部34と、二股部34の各々の先端部に設けられた軸部35とを有する。
軸部35は、二股部34の、ハウジングブロック40R,40Lのハウジング42に対向する面から突出して設けられている。左右のハンガー30R,30L各々の軸部35は、ハウジング42の中心を通る一本の直線上に揃うように配置され、実質的には一体の軸として機能する。左右のハンガー30R,30L各々の軸部35は、ハウジング42に設けられた軸受穴(図示せず)に挿入され、保持される。
[ハウジングブロック40R,40Lの構成]
次に、ハウジングブロック40R,40Lの構成を説明する。
ハウジングブロック40R,40Lは各々、バッフル41、ハウジング42、イヤパッド43、ヘッドフォンユニット44、および配線基板45などを有する。
バッフル41は、ハウジング42、イヤパッド43、ヘッドフォンユニット44を固定する略円板状の基材である。
ハウジング42は、ヘッドフォンユニット44を覆うための略円筒状の箱体である。
イヤパッド43は、ユーザの耳を覆うためのクッション性を有する略ドーナツ状の部品である。
なお、バッフル41、ハウジング42、イヤパッド43の各々の形状は記述のものに限定されない。
ヘッドフォンユニット44は、電気信号を空気の振動(音)に変換するための振動板および磁気回路(例えばマグネットおよびボイスコイルなど)などで構成される。
配線基板45は、プロセッサ110、メモリ、その他、オーディオ再生機器の機能を実現するために必要な集積回路、その他の電子部品が実装された基板である。
なお、例えば、ハウジング42には、ユーザ操作部114(図8参照)の一部であるスライドスイッチ46、その他、プッシュスイッチ、ジョグダイアルなどのスイッチ類が設けられている。
[スピーカユニットの構成]
次に、スピーカユニット24の構成を説明する。
本実施形態のヘッドフォン型音響装置100には、音を出力するデバイスとして、ハウジングブロック40R,40L内のヘッドフォンユニット44の他、スピーカユニット24が設けられている。
スピーカユニット24は、左右のスライダブロック20R,20Lに各々配置される。スピーカユニット24は、スライダブロック20R,20Lの所定の一面、すなわち、ヘッドフォン型音響装置100をユーザの頭部や首に掛けて装着したとき外側を向く一方の面に設けられている。
図3はスピーカユニット24の構成を示す縦断面図、図4はスピーカユニット24の横断面図、図5はスピーカユニット24を含むスライダブロック20R,20Lの構成の一部を示す分解斜視図である。
スピーカユニット24は、電気信号を空気の振動(音)に変換するための振動板と、振動板を駆動する磁気回路(例えばマグネットおよびボイスコイルなど)と、これらを収容するケース242、243などで構成されるスピーカドライバユニット241と、スピーカドライバユニット241の蓋体を構成するスピーカカバー244およびスピーカグリル245とを備える。
ケース242、243は上ケース242と下ケース243とで構成される。上ケース242には、振動板(図5の249)を露出させた状態で振動板の周囲を保持するための振動板保持開口部246が設けられている。ケース242、243はスライダブロック20R,20Lのスライダベース21に固定されたクッション部材28にネジなどの連結部品を介して固定される。
スピーカカバー244は、スピーカドライバユニット241の振動板および上ケース242の表面との間に空間を形成するように、スピーカドライバユニット241の上に装着される。
スピーカグリル245は、スピーカカバー244の外側をさらに覆う装飾用のカバー部品である。
図3および図4に示したように、スピーカドライバユニット241の振動板および上ケース242の表面とスピーカカバー244との間には空間Sが形成される。この空間S内から外に、所定の指向性をもたせて音圧を放射させるために、スピーカカバー244の一側面には上記の空間から音を外部に逃がすための音逃がし口247が設けられる。さらにスピーカカバー244の外側を覆うスピーカグリル245には、上記のスピーカカバー244の音逃がし口247に対応してスリット開口部248が設けられている。スピーカドライバユニット241から出力された音圧は、上記の空間S内から、スピーカカバー244の一側面に設けられた音逃がし口247およびスピーカグリル245のスリット開口部248を通して外部に放出される。すなわち、スピーカカバー244およびスピーカグリル245を総称した蓋体には、音逃がし口247とスリット開口部248の開口どうしが重なり合った領域が、空間S内から音を外部に逃がすための実質的な開口部として設けられている。
また、スピーカドライバユニット241の振動板から放射された音がスムーズに、スピーカカバー244の一側面に設けられた音逃がし口247へ向けて誘導され、これらを通じて外部に放出されるように、スピーカカバー244および上ケース242は次のように構成されている。
1.スピーカカバー244の裏面(振動板および上ケース242の表面に対向する面)は大部分が平坦な面によって占められている。
2.空間Sの高さ位置と音逃し口247の高さ位置が略同じになるようにした。
3.スピーカドライバユニット241の音逃し口247の側とは反対側の半円周に沿う位置で空間Sを止めた。すなわち、上記の空間Sは、振動板の振動方向から見て、振動板の外形に対応する空間部分S1と、この空間部分S1から上記のスピーカカバー244の音逃がし口247までを連通する空間部分S2とで構成される。
空間Sを音逃し口247を除いて密な構造とするために、上ケース242の表面とスピーカカバー244の裏面とを突き合わせた部分は、クッションシート250を挟んで互いに圧接させてある。なお、クッションシート250は、振動板の振動に伴う上ケース242の振動がスピーカカバー244に伝達されるのを抑制するためのものである。
ところで、スピーカカバー244の音逃がし口247が設けられた一側面とは、ヘッドフォン型音響装置100をユーザが装着した状態において正面を向く面のことである。言い換えれば、上記空間Sの、スライダブロック20R,20Lのスライド方向に対して直交する方向にある一端に音逃がし口247が設けられる。その理由は以下の通りである。
本実施形態のヘッドフォン型音響装置100の装着の形態には主に2種類が想定されている。その一つは、図6に示すように、一般的なヘッドフォン使用時の装着形態である。すなわち、左右のハウジングブロック40R,40Lをユーザの左右の耳にあてるように装着した形態である。これを「ヘッド装着形態」と呼ぶ。
もう一つは、例えば、図7に示すように、ヘッドバンド10および左右のスライダブロック20R,20Lの部分をユーザの首に掛けて装着した形態である。これを「首掛け形態」と呼ぶ。この首掛け形態では、左右のスピーカユニット24,24の音逃がし口247はユーザの左右の耳の略直下に位置する。このとき、音逃がし口247は上正面を向く。これにより、左右のスピーカユニット24,24からの音がユーザの左右の耳に効率的に到達する。
また、図3に示すように、スピーカユニット24の下ケース243は、スライダベース21にクッション部材28を介してネジなどにより固定されて支持されている。これにより、スピーカユニット24の振動がスライダブロック20R,20Lのスライダベース21に伝達されるのを抑制している。
[ヘッドフォン型音響装置100の電気的な構成]
図8は、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100の電気的な構成を示す図である。
同図に示すように、ヘッドフォン型音響装置100は、プロセッサ110、メモリ112、ユーザ操作部114、フラッシュメモリ116、ヘッドフォンアンプ118、スピーカアンプ119、ヘッドフォンユニット44,44、スピーカユニット24,24、外部入力端子120、切替回路122、バッテリ124、各種のセンサー125,126,127、検出回路128などを備える。
プロセッサ110は、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100の全体の制御、必要な演算処理ならびに信号処理を行う制御回路であり、例えば、BGA(Ball Grid Array)などにより構成される。
メモリ112は、プロセッサ110に実行させるプログラムなどが格納され、プロセッサ110の作業領域などとして用いられる。メモリ112は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などで構成される。
ユーザ操作部114は、例えば、ジョグダイアル、スライドスイッチ、プッシュボタンなど、ユーザからの操作による入力を受け付けるデバイスである。
ユーザ操作部114のスイッチとしては、主電源のオン/オフスイッチ、音量ボリュームスイッチ、出力切替スイッチなどがある。出力切替スイッチは、ヘッドフォン出力とスピーカ出力とを択一的に切り替えるためのスイッチである。
プロセッサ110は、出力切替スイッチの状態を検出し、この結果から、ユーザがヘッドフォン出力とスピーカ出力のうち、どちらを選択したことを認識する。プロセッサ110は、ヘッドフォン出力がユーザにより選択されたことを認識した場合には、ヘッドフォンアンプ118をアクティブ状態にすることによってヘッドフォンユニット44,44を駆動させる。また、プロセッサ110はスピーカ出力がユーザにより選択されたことを認識した場合には、スピーカアンプ119をアクティブ状態にすることによってスピーカユニット24,24を駆動させる。
フラッシュメモリ116は、ユーザデータとして、例えば、オーディオファイルなどが格納される書き換え、消去が可能な不揮発性の記憶装置である。
ヘッドフォンアンプ118は、プロセッサ110より出力されたオーディオ信号を増幅して、ヘッドフォンユニット44,44に供給する。
スピーカアンプ119は、プロセッサ110より出力されたオーディオ信号を増幅して、スピーカユニット24,24に供給する。
外部入力端子120は、例えば、スマートフォン、携帯オーディオ機器などの外部機器との接続部である。
切替回路122は、外部入力端子120への外部機器の接続状態をもとに、ヘッドフォンユニット44,44の入力元をヘッドフォンアンプ118と外部機器との間で切り替える。すなわち、外部入力端子120に外部機器が接続されていないときは、ヘッドフォンユニット44,44の入力元をヘッドフォンアンプ118とし、外部入力端子120に外部機器が接続されているときはヘッドフォンユニット44,44の入力元を外部機器とするように切り替える。
バッテリ124は、このヘッドフォン型音響装置100の動作用の電源を蓄積し、供給する。バッテリ124は、例えば、リチウムバッテリなどの充電可能なものである。
センサー125,126,127は、このヘッドフォン型音響装置100の装着形態、設置形態などを推定するための情報を取得するためのセンサー群である。これらのセンサー125,126,127については後で詳細を説明する。
検出回路128は、センサー125,126,127の出力を各々検出して、デジタルデータとしてプロセッサ110に供給する回路である。より詳細には、検出回路128は、例えば、センサー125,126の出力から低周波成分を取り出し、例えば、予め決められた閾値と比較し、その比較結果を検出結果として出力したり、センサー127の出力を対応するデジタルデータに変換してプロセッサ110に出力したりする。
その他、このヘッドフォン型音響装置100は、図示は省略したが、各種のステータスを表示するためのLED(Light Emitting Diode)などの表示器、USB(Universal Serial Bus)などの汎用のインタフェースなどを有する。
[オーディオ再生の基本動作]
次に、オーディオ再生の基本動作について説明する。
ユーザ操作部114を使ってユーザによって楽曲の再生が指示されると、プロセッサ110は、例えば、フラッシュメモリ116からその楽曲のオーディオファイルを読み込み、デコード、復調、アナログ信号への変換を行う。プロセッサ110は、アナログのオーディオ信号を、ヘッドフォンアンプ118とスピーカアンプ119のうちアクティブな状態に設定された方のアンプに供給する。
ここで、ヘッドフォンアンプ118がアクティブな状態にある場合を想定する。ヘッドフォンアンプ118にて増幅されたオーディオ信号はヘッドフォンユニット44,44に供給され、ヘッドフォンユニット44,44が駆動される。これによりユーザは、ヘッド装着形態でヘッドフォン出力の音楽鑑賞を楽しむことができる。また、スピーカアンプ119がアクティブ状態である場合には、プロセッサ110は、アナログのオーディオ信号をスピーカアンプ119に供給する。スピーカアンプ119にて増幅されたオーディオ信号はスピーカユニット24,24に供給され、スピーカユニット24,24が駆動される。これによりユーザは、スピーカ出力の音楽鑑賞を楽しむことができる。
また、ヘッドフォン出力による音楽鑑賞中に、ユーザはスピーカ出力に切り替えるようにユーザ操作部114から指示を入力することができる。プロセッサ110は、この指示に従って、ヘッドフォンアンプ118をインアクティブ状態に切り替え、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。スピーカ出力状態からヘッドフォン出力状態への切り替え時も同様である。
さらに、この実施形態のヘッドフォン型音響装置100では、ヘッド装着形態、首掛け形態などの装着形態を推定し、推定した装着形態に応じてスピーカ出力とヘッドフォン出力を自動的に切り替えることができる。この動作については後で詳細を説明する。
以上のように、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100では、左右のハウジングブロック40R,40Lに各々設けられたヘッドフォンユニット44,44に加え、左右のスライダブロック20R,20Lにスピーカユニット24,24が設けられている。スピーカユニット24,24を使用して音楽を楽しむときは、図7に示したように、首掛け形態で使用するよう、製品マニュアル等を通してユーザに対して推奨される。この首掛け形態では、左右のスピーカユニット24,24の音逃がし口247がユーザの左右の耳の略直下に位置し、かつ略上を向く。すなわち、左右のスピーカユニット24,24からの音は下からユーザの耳に向かって放出される。このためスピーカユニット24,24の音量をあまり上げなくても、ユーザは十分な音量の音を感知することができる。
さらに、ヘッドバンド10およびスライダブロック20R,20Lを含めた全長サイズはユーザがマニュアルで適宜変えることができる。このため、例えば、図9に示すように、スライダブロック20R,20Lからヘッドバンド10を少し引き出した位置に掛止位置を変更したり、逆に少し押し込んだ位置に掛止位置を変更したりすることによって、ユーザの左右の耳と左右のスピーカユニット24,24との位置関係を自由に調整することができる。
また、スピーカ使用時は、ヘッドフォン使用時のように耳が塞がれた状態とならないため、音楽と同時に周囲の音もユーザの耳に入る。このため、移動中のユーザの安全性を向上させることができる。
[センサーの構成]
次に、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100に搭載されているセンサー125,126,127について説明する。
本実施形態のヘッドフォン型音響装置100には、以下のセンサー125,126,127が各々1以上設けられている。
1.圧力センサー125
2.人感センサー126
3.その他のセンサー(回転検出センサー127、加速度センサーなど)
圧力センサー125は、ユーザの人体(頭部、首など)や外部の物体から圧力を受けていることを検出するためのセンサーである。圧力センサー125は例えば、図1に示すように、ヘッドバンド10の例えば頂点付近、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに複数個配置されている。
人感センサー126は、例えば温度、静電容量、光などの物理パラメータやその変化を検出して、ユーザの人体の接触または接近を検出するためのセンサーである。例えば、温度の上昇、静電容量の増大、光の反射の無い状態から有る状態への変化を検出したときに、ユーザの人体が接触または接近したものと検知される。人感センサー126は、例えば、図1に示すように、ヘッドバンド10の例えば頂点付近、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに複数個配置されている。
上記のセンサー125,126,127の出力は検出回路128に取り込まれる。検出回路128は、個々の圧力センサー125の出力から低周波成分を取り出して閾値とを比較し、出力と閾値との比較結果(大小の判定結果)を検出結果としてプロセッサ110に出力する。また、検出回路128は、個々の人感センサー126の出力から低周波成分を取り出して閾値とを比較し、出力と閾値との比較結果(大小の判定結果)を検出結果としてプロセッサ110に出力する。さらに、検出回路128は、その他のセンサー、例えばハウジングブロック40R,40Lの回転位置を検出する回転検出センサー127の出力を対応する回転位置のデジタルデータに変換してプロセッサ110に出力する。
[センサーの検出結果に基づく制御]
本実施形態のヘッドフォン型音響装置100においてセンサーの検出結果に基づくヘッドフォン出力およびスピーカ出力の切り替え制御について説明する。
まず、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100の装着形態および設置状態として次のようなものを想定する。
1.ヘッド装着形態
2.首掛け形態
3.机上設置状態
4.壁掛け状態
図10は、ヘッド装着形態を示す図である。
なお、以降の説明においては、必要に応じて、ヘッドバンド10の例えば頂点付近に設けられた圧力センサーを「圧力センサー125A」、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに搭載された複数個の圧力センサーを「圧力センサー125B」、「圧力センサー125C」、ヘッドバンド10の例えば頂点付近に設けられた人感センサーを「人感センサー126A」、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに搭載された複数個の人感センサーを「人感センサー126B」、「人感センサー126C」と呼ぶ。
まず、ヘッド装着形態の場合の動作を説明する。
図10に示すように、ヘッド装着形態では、ヘッドバンド10の例えば頂点付近と、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43に各々設けられた複数の圧力センサー125A,125B,125Cと検出回路128によって圧力の発生が検出され、各々の検出結果がプロセッサ110に出力される。圧力の発生が検出された場合の検出結果を"ON"とする。またこのとき、ヘッドバンド10の例えば頂点付近と、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43に各々設けられた複数の人感センサー126A,126B,126Cと検出回路128によって人体の接触または接近の発生が検出され、各々の検出結果がプロセッサ110に出力される。人体の接触または接近の発生が検出された場合の検出結果を"ON"とする。
プロセッサ110は、これらの検出結果をもとにヘッドフォン型音響装置100の装着形態がヘッド装着形態であることを推定し、ヘッドフォンアンプ118をアクティブ状態にする。
なお、その直前までスピーカ出力が行われた場合には、スピーカアンプ119をインアクティブ状態にして、ヘッドフォンアンプ118をアクティブ状態にする。これにより、スピーカ出力からヘッドフォン出力への切り替えが達成される。
なお、上記の説明では、圧力センサー125A,125B,125Cによる検出結果と人感センサー126A,126B,126Cによる検出結果がすべて"ON"である場合にヘッドフォンアンプ118をアクティブ状態にすることとした。しかし、圧力センサー125A,125B,125Cによる検出結果がすべて"ON"である場合、あるいは、人感センサー126A,126B,126Cによる検出結果がすべて"ON"である場合にヘッドフォンアンプ118をアクティブ状態にするようにしてもよい。
次に、首掛け形態の場合の動作を説明する。
図11に示すように、首掛け形態では、ヘッドバンド10の例えば頂点付近に設けられた圧力センサー125Aと検出回路128によって圧力の発生が検出される。またこのとき、ヘッドバンド10の例えば頂点付近に設けられた人感センサー126Aによって人体の接触または接近の発生が検出され、各々の検出結果がプロセッサ110に出力される。
ところで、首掛け形態では、ヘッドフォン型音響装置100を装着する場合の適切な向きがある。すなわち、左右のスピーカユニット24,24の音逃がし口247が上を向くように装着しなければ、ユーザの耳に音が届くにくくなる。この実施形態のヘッドフォン型音響装置100では、正しい向きでの首掛け形態となっているかどうかを判定するための圧力センサー125D(図2、図11参照)が設けられている。
圧力センサー125Dは、正しい向きでの首掛け形態となっているときにユーザの胸の部分などにあたるような位置に設けられる。例えば、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43の側面などに設けられる。
プロセッサ110は、ヘッドバンド10の例えば頂点付近に設けられた圧力センサー125Aによって圧力の発生が検出され、かつ人感センサー126Aによって人体の接触または接近の発生が検出され、かつ圧力センサー125Dによって圧力の発生が検出されたとき、正しい向きでの首掛け形態となっているものとして、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。
なお、その直前にヘッドフォン出力が行われた場合には、ヘッドフォンアンプ118をインアクティブ状態にして、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。これにより、ヘッドフォン出力状態からスピーカ出力状態への切り替えが達成される。
また、例えば図12に示すように、誤った向きでの首掛け形態となっている場合には、圧力センサー125Dによって圧力の発生が検出されないことによって、プロセッサ110は、スピーカアンプ119をアクティブ状態にしない。このとき、プロセッサ110が、合成音声によって正しい向きでの首掛け形態にするようにユーザに報知を行うようにしてもよい。
次に、机上設置状態の場合の動作を説明する。
図13に示すように、机上設置状態では、スピーカユニット24,24の音逃し口247をユーザ側に向けるために、左右のハウジングブロック40R,40Lのイヤパッド43を下に向け(机の上面に対向させ)、左右のハウジングブロック40R,40Lを脚部としてヘッドフォン型音響装置100を机の上に自立させる。
このとき、左右のハウジングブロック40R,40Lのイヤパッド43に設けられたすべての圧力センサー125にて圧力が検出される。また、このときにイヤパッド43に設けられた人感センサー126は机の表面に反応しないため、すべての人感センサー126による検出結果は"OFF"である。プロセッサ110は、これら圧力センサー125と人感センサー126の検出結果を受けると、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。
その直前にヘッドフォン出力が行われた場合には、ヘッドフォンアンプ118をインアクティブ状態にして、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。これにより、ヘッドフォン出力状態からスピーカ出力状態への切り替えが達成される。
なお、この机上設置状態の検出の条件として、ハウジングブロック40R,40Lの回転位置を検出する回転検出センサー127によって、ハウジングブロック40R,40Lが机上設置状態時の回転位置にあることが検出されたこと、を加えてもよい。また、回転検出センサー127の検出結果とすべての人感センサー126による検出結果とをもとに机上設置状態の検出を行うようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、ヘッドフォン型音響装置100を机の上に、決められた状態で設置するだけで、自動的にスピーカ出力に切り替えることができる。
次に、壁掛け状態の場合の動作を説明する。
図14に示すように、ここで言う壁掛け状態とは、壁に固定されたフック50にヘッドフォン型音響装置100のヘッドバンド10の部分を掛けた状態を言う。
この状態では、ヘッドバンド10に設けられた圧力センサー125Aと検出回路128によって圧力の発生が検出され、その検出結果がプロセッサ110に出力される。一方、すべての人感センサー126による検出結果は"OFF"である。プロセッサ110は、これら圧力センサー125Aと人感センサー126の検出結果を受けると、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。
その直前にヘッドフォン出力が行われた場合には、ヘッドフォンアンプ118をインアクティブ状態にして、スピーカアンプ119をアクティブ状態にする。これにより、ヘッドフォン出力状態からスピーカ出力状態への切り替えが達成される。
以上、各センサー125,126、127による検出結果をもとにヘッドフォン型音響装置100の装着形態や設置状態を推定し、ヘッドフォン出力とスピーカ出力とを切り替える動作について説明したが、以上に挙げた各センサーによる検出結果の組み合わせ以外の組み合わせがオーディオ再生中に発生した場合、プロセッサ110は想定外の状態として、再生を停止させるように制御を行う。
以上説明したように、本実施形態のヘッドフォン型音響装置100によれば、各種のセンサー125,126,127の検出結果をもとにヘッドフォン型音響装置100の装着形態や設置状態を推定し、推定した装着形態や設置状態に応じて、ヘッドフォン出力とスピーカ出力を自動的に切り替えることができる。これにより、ユーザは音楽鑑賞中に使用形態を変えても、継続して音楽鑑賞を続けることができる。
<変形例1>
次に、第1の実施形態のヘッドフォン型音響装置100の変形例を説明する。
図13および図14に示したように、ヘッドフォン型音響装置100を机上設置状態または壁掛け状態で使用した場合、スピーカユニット24からの音を略水平方向に放出させるために、スピーカユニット24,24の音逃がし口247はスライダブロック20R,20Lの長手方向に対して直交する方向もしくは略直交する方向に面するように設けられている。
しかし、ユーザの顔や首周りのサイズなどに応じてスライダブロック20R,20Lにおけるヘッドバンド10の挿入の深さが変わるため、首掛け形態時においてユーザの耳とスピーカユニット24,24との位置関係も変わる。例えば、ユーザの顔や首周りのサイズが大きいユーザほど、スピーカユニット24,24はユーザの顎の位置に近付く。
そこで、スライダブロック20R,20Lにおけるヘッドバンド10の挿入の深さを、別途設けられたセンサー(図示せず)により検出し、この検出結果に応じて、例えば、図15に示すように、スピーカユニット24,24の音逃がし口247がユーザの耳に向くように、スピーカユニット24,24を回動させる方式が考えられる。
このような動作を実現するためには、例えば、スライダブロック20R,20Lにおけるヘッドバンド10の挿入の深さを検出するためのセンサーなどの検出手段と、スライダブロック20R,20Lにおいてスピーカユニット24,24を回動させる機構が必要である。プロセッサ110には、挿入量と、これに対して最適な回転量とを対応付けたテーブルが記憶される。プロセッサ110はセンサーなどの検出手段によって検出される挿入量をもとにテーブルから最適な回転量を参照して、スピーカユニット24,24を、その回転量だけ回動させるための制御信号を上記の機構に出力する。
<変形例2>
上記の第1の実施形態のヘッドフォン型音響装置100では、ヘッドフォン出力とスピーカ出力とを排他的に切り替えることとした。変形例2は、ヘッドフォン出力とスピーカ出力を同時に行う再生モードを導入したものである。
図16は変形例2のヘッドフォン型音響装置100Bの電気的な構成を示す図である。
ヘッドフォンアンプ118の出力をスピーカ出力程度に上げるため、ヘッドフォンアンプ118の出力とヘッドフォンユニット44,44との間にフィルター131、アンプ132、スイッチ133が接続される。
ここで、フィルター131は、ヘッドフォンアンプ118からのヘッドフォン出力用のオーディオ信号に対してサラウンド処理を施すものである。アンプ132は、フィルター131より出力されたオーディオ信号をスピーカ出力用のレベルに増幅する。スイッチ133は、プロセッサ110からの切り替え信号に従ってヘッドフォンアンプ118の出力とアンプ132の出力とを切り替えてヘッドフォンユニット44,44に供給する。
この変形例2のヘッドフォン型音響装置100Bにおいて、プロセッサ110は、ヘッドフォン出力とスピーカ出力が同時に行われるように、ヘッドフォンアンプ118およびスピーカアンプ119をアクティブ状態とする。また、プロセッサ110は、アンプをアクティブ状態とし、スイッチ133をアンプ132側の出力を選択するように切り替え制御信号により制御する。これにより、スピーカアンプ119より出力されたオーディオ信号がスピーカユニット24より音となって出力される。その一方で、ヘッドフォンアンプ118より出力されたオーディオ信号はフィルター131にてサラウンド処理が施されてアンプ132に入力され、アンプ132にてスピーカ出力レベルに増幅された後、スイッチ133を介してヘッドフォンユニット44,44に導入される。この結果、スピーカユニット24とヘッドフォンユニット44,44の各々からスピーカ出力レベルの音が同時に出力される。これにより、ヘッドフォン出力に付与されたサラウンド感をさらにアップさせることができる。
さらに、プロセッサ110は、ヘッドフォン型音響装置100Bのヘッド装着形態、首掛け形態など、推定された装着形態に応じて、ヘッドフォン出力とスピーカ出力のバランス調整、音声位相補正などの処理のための最適なパラメータを選択する。これにより、サラウンド感をよりいっそう高めることができる。
<変形例3>
次に、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行時のヘッドフォン出力とスピーカ出力の制御について説明する。
図17は、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行時のヘッドフォン出力とスピーカ出力の変化のタイムチャートである。
図17において、ヘッド装着時、ヘッドバンド10の圧力センサー125A、および左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに搭載された圧力センサー125B,125Cによるすべての検出結果は"ON"である。また、人感センサー126A,126B,126Cによるすべての検出結果も"ON"である。
ヘッド装着形態から首掛け形態への移行の初期動作として、ユーザは自分の耳から左右のハウジングブロック40R,40Lを引き離す。その瞬間、左右のハウジングブロック40R,40Lの例えばイヤパッド43などに搭載された圧力センサー125B,125Cによる検出結果は"OFF"になる。一方、人感センサー126B,126Cの出力は人体との距離に対応した値となる。検出回路128は、人感センサー126B,126Cの出力から、ヘッドフォン型音響装置がユーザから外されている状態、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行状態を各々判別するための異なる閾値を持っている。したがって、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行中は、人感センサー126B,126Cの出力から検出回路128はその移行状態を示す検出結果をプロセッサ110に出力する。
ヘッド装着形態から首掛け形態への移行中、プロセッサ110は、ヘッドフォン出力を一定時間をかけて徐々に大きくし、その状態を一定時間継続させ、その後、一定時間を掛けて"0"まで小さくして行く。これらの時間は、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行に要する時間を考慮して予め決められている。ヘッドフォン出力を一定時間をかけて徐々に大きくするのは、左右のハウジングブロック40R,40Lがユーザの耳から離れて行くことに従ってユーザの耳に届く音量を大きく変化させないためである。
プロセッサ110は、増大させたヘッドフォン出力を継続させる一定時間が経過したタイミングで、スピーカ出力を"ON"に切り替え、そのタイミングから一定時間をかけてスピーカ出力を"0"から徐々に適温量まで増大させ、そのままスピーカ出力を継続させる。これにより、ヘッドフォン出力からスピーカ出力への移行時にユーザの耳に届く音量的な切れ目の発生を抑制することができる。
また、ヘッド装着形態から首掛け形態への移行時に、ヘッドフォン出力が"0"になるまでのタイミングは、スピーカ出力が適音量になるまでのタイミングよりも後になるようにしている。これは、ヘッドフォン出力の急停止によって、音の切れ目ができるのを防止するためである。
<変形例4>
図18は、変形例4のヘッドフォン型音響装置100Cの電気的な構成を示す図である。
プロセッサ110Cには、外部入力端子120と接続されたラインイン端子117が設けられている。外部入力端子120に外部機器が接続されると、ラインイン端子117を通じてプロセッサ110Cがこれを認識する。すると、プロセッサ110Cは、ヘッドフォンユニット44,44の入力元をヘッドフォンアンプ118から外部機器へと切り替えるように制御を行う。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、
前記各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、
ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、
前記1以上のセンサーの出力をもとに前記装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに前記一対のヘッドフォンユニットおよび前記一対のスピーカユニットの出力を制御する制御部と
を具備するヘッドフォン型音響装置。
(2)前記(1)に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記推定された装着形態に応じて、前記一対のヘッドフォンユニットの出力をオンにするか、前記一対のスピーカユニットの出力をオンにするかを決定する
ヘッドフォン型音響装置。
(3)前記(1)から(2)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記推定対象の装着形態が、少なくとも前記一対のハウジングブロックおよび前記ヘッドバンド部との係合による第1の装着形態と、前記ヘッドバンド部との係合による第2の装着形態とを含み、
前記制御部は、前記第1の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のヘッドフォンユニットをオンにし、前記第2の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のスピーカユニットをオンにする
ヘッドフォン型音響装置。
(4)前記(1)から(3)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記第2の装着形態が推定されたとき、前記一対のスピーカユニットと前記一対のヘッドフォンユニットをともにオンにする
ヘッドフォン型音響装置。
(5)前記(1)から(4)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記検出部が、
前記第1の装着形態で前記一対のハウジングブロックにおいてユーザと接触し得る部位と、前記ヘッドハンド部においてユーザと接触し得る部位に各々設けられた1以上の圧力センサーおよび1以上の人感センサーを有し、
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記装着形態を推定する
ヘッドフォン型音響装置。
(6)前記(1)から(5)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに前記第1の装着形態から前記第2の装着形態への移行状態を推定し、この移行状態が推定されたとき、前記第2の装着形態が推定される前に前記スピーカユニットをオンにし、かつ前記第2の装着形態が推定されるまで前記ヘッドフォンユニットをオンに保つ
ヘッドフォン型音響装置。
(7)前記(1)から(6)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記第1の装着形態の終了が推定された後、一定時間前記ヘッドフォンユニットの出力を前記第1の装着形態時の出力より大きくし、前記一定時間経過後、徐々に出力を小さくする
ヘッドフォン型音響装置。
(8)前記(1)から(7)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記一対のハウジングブロックで自立した第1の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにする
ヘッドフォン型音響装置。
(9)前記(1)から(8)のうちいずれか1つに記載のヘッドフォン型音響装置であって、
前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記ヘッドバンド部を支点に吊り下げられて設置されている第2の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにする
ヘッドフォン型音響装置。
10…ヘッドバンド
20R,20L…スライダブロック
24…スピーカユニット
40R,40L…ハウジングブロック
44…ヘッドフォンユニット
100…ヘッドフォン型音響装置
110…プロセッサ
112…メモリ
114…ユーザ操作部
118…ヘッドフォンアンプ
119…スピーカアンプ
125…圧力センサー
126…人感センサー
127…回転検出センサー
128…検出回路

Claims (10)

  1. 各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、
    前記各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、
    ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、
    前記1以上のセンサーの出力をもとに前記装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに前記一対のヘッドフォンユニットおよび前記一対のスピーカユニットの出力を制御する制御部と
    を具備するヘッドフォン型音響装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記推定された装着形態に応じて、前記一対のヘッドフォンユニットの出力をオンにするか、前記一対のスピーカユニットの出力をオンにするかを決定する
    ヘッドフォン型音響装置。
  3. 請求項1に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記推定対象の装着形態が、少なくとも前記一対のハウジングブロックおよび前記ヘッドバンド部との係合による第1の装着形態と、前記ヘッドバンド部との係合による第2の装着形態とを含み、
    前記制御部は、前記第1の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のヘッドフォンユニットをオンにし、前記第2の装着形態が推定されたとき、少なくとも前記一対のスピーカユニットをオンにする
    ヘッドフォン型音響装置。
  4. 請求項3に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記第2の装着形態が推定されたとき、前記一対のスピーカユニットと前記一対のヘッドフォンユニットをともにオンにする
    ヘッドフォン型音響装置。
  5. 請求項3に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記検出部が、
    前記第1の装着形態で前記一対のハウジングブロックにおいてユーザと接触し得る部位と、前記ヘッドハンド部においてユーザと接触し得る部位に各々設けられた1以上の圧力センサーおよび1以上の人感センサーを有し、
    前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記装着形態を推定する
    ヘッドフォン型音響装置。
  6. 請求項5に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに前記第1の装着形態から前記第2の装着形態への移行状態を推定し、この移行状態が推定されたとき、前記第2の装着形態が推定される前に前記スピーカユニットをオンにし、かつ前記第2の装着形態が推定されるまで前記ヘッドフォンユニットをオンに保つ
    ヘッドフォン型音響装置。
  7. 請求項6に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記第1の装着形態の終了が推定された後、一定時間前記ヘッドフォンユニットの出力を前記第1の装着形態時の出力より大きくし、前記一定時間経過後、徐々に出力を小さくする
    ヘッドフォン型音響装置。
  8. 請求項5に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記一対のハウジングブロックで自立した第1の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにする
    ヘッドフォン型音響装置。
  9. 請求項5に記載のヘッドフォン型音響装置であって、
    前記制御部は、前記1以上の圧力センサーおよび前記1以上の人感センサーによる検出結果をもとに、前記ヘッドフォン型音響装置が前記ヘッドバンド部を支点に吊り下げられて設置されている第2の設置状態を推定し、前記一対のスピーカユニットをオンにする
    ヘッドフォン型音響装置。
  10. 各々ヘッドフォンユニットを搭載した一対のハウジングブロックと、
    前記各々のハウジングブロックを両端部に支持し、かつ一対のスピーカユニットを搭載したヘッドバンド部と、
    ユーザによる装着形態を推定するための情報を取得する1以上のセンサーと、
    を準備し、
    制御部により、前記1以上のセンサーの出力をもとに前記装着形態を推定し、前記推定された装着形態をもとに前記一対のヘッドフォンユニットおよび前記一対のスピーカユニットの出力を制御する
    ヘッドフォン型音響装置の制御方法。
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