JP2015030474A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 両側部の押圧位置を明確にして開蓋時の誤操作が起き難くすると共に、係合手段を容易且つ確実に解除できるようにしたヒンジキャップを創出することを課題とする。
【解決手段】 頂壁(12)に、ノズル(16)及び一対の傾斜面(12a)を有するキャップ本体(10)と、周壁(21)を弾性変形可能に構成し、傾斜面(12a)に沿って摺動可能な摺動突起(24a)を有する蓋体(20)と、ヒンジ部(30)と、蓋体(20)がキャップ本体(10)を被嵌する状態を維持する係合手段(B)と、を備え、キャップ本体(10)の取付周壁(11)の表面と蓋体(20)の周壁(21)の表面とをフラットな面一状態に形成すると共に、ヒンジキャップの両側部で且つキャップ本体(10)の取付周壁(11)の表面と蓋体(20)の周壁(21)の表面との境目部分に段差部(C)を設けた構成とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、容器の口筒部に取り付けられたキャップ本体に対し、蓋体がヒンジ部を介して開閉自在に連結されたヒンジキャップに関する。
容器体側に嵌着したキャップ本体と、キャップ本体の天面を被嵌する蓋体と、キャップ本体の後部に設けたヒンジ部とを有し、蓋体がヒンジ部を介して開閉自在に連結したヒンジキャップにおいて、キャップ本体及び蓋体の前部に凹凸係合による係合手段を設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
また蓋体の周壁の両側をそれぞれ内方へ弾性変形可能に構成するとともに、周壁の両側の弾性変形時に周壁の前部が前方へ突出する如く弾性変形して、蓋体とキャップ本体とを係合する係合手段が解除される構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2011−111177号公報 特開2005−126105号公報
例えば、レモン果汁等が内容液として充填された小型の飲食用容器や化粧液が内容液として充填された化粧用容器などは、その性質上ハンドバック等に入れて携行するケースが多い。このため、携行中に使用者の意に反して蓋体が開くことのないようにする必要がある。
しかし、特許文献1に記載の技術では係合手段を解除するための突起状の指掛け部が蓋体の前部の位置に形成された構成であるため、容器が携行中のハンドバックの中で移動して何らかの外力が指掛け部に作用し、蓋体が使用者の意に反して開いて内容液が漏れ出てしまうといった問題があった。
他方、特許文献2に記載の技術は、蓋体の外面に突起状の指掛け部を有しない構成であるため、上記のような問題を解消することができる。
しかしながら、キャップ本体と蓋体が面一状態で構成されているヒンジキャップの全体形状を円筒状とした場合には、内方へ弾性変形させるための押圧位置が分かりにくい。このため、使用者の指(通常は、親指と人指し指)の掛かる位置が、蓋体側の側面ではなくキャップ本体側の側面となるケースが見受けられ、使用者は弾性変形する蓋体側の両側部を押圧したつもりでも、実際にはキャップ本体側の両側部を押圧してしまうという誤操作が発生する。このため、係合手段を上手く解除することができず、蓋体を確実に開けることできないという問題がある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、蓋体の外面に突起状の指掛け部を有せず、蓋体の両側部を押圧して係合状態を解除するタイプのヒンジキャップにおいて、両側部の押圧位置を明確にして開蓋時の誤操作が起き難くすると共に、係合手段を容易且つ確実に解除できるようにしたヒンジキャップを創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成は、頂壁に、内容液を注出する中空状のノズル及びノズルの両側の位置に形成された一対の傾斜面を有するキャップ本体と、周壁を弾性変形可能に構成し、且つ一対の傾斜面に対向する周壁の内面に、傾斜面に沿って摺動可能な摺動突起を有すると共に頂壁を被嵌する有頂筒状の蓋体と、蓋体をキャップ本体に対して開閉自在に連結するヒンジ部と、蓋体がキャップ本体を被嵌する状態を維持する係合手段と、を備えたヒンジキャップであって、
キャップ本体の取付周壁の表面と蓋体の周壁の表面とをフラットな面一状態に形成すると共に、ヒンジキャップの両側部で且つキャップ本体の取付周壁の表面と蓋体の周壁の表面との境目部分に段差部を設けたことを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる構成では、ヒンジキャップの両側部に設けられた押圧位置を、主に感触的な面から特定すること及び蓋体の弾性変形を確実に達成し得る。
また本発明の他の構成は、主たる発明に、段差部を、キャップ本体の取付周壁の両側部の表面で且つ蓋体の周壁との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部で形成したとの構成を加えたものである。
上記構成では、蓋体側の周壁の表面とキャップ本体側の取付周壁に形成した欠損部との径方向の寸法差に応じた段差部の形成を達成し得る。
また本発明の他の構成は、主たる構成に、段差部を、蓋体の周壁の両側部の表面で且つキャップ本体の取付周壁との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部で形成した、との構成を加えたものである。
上記構成では、蓋体側の周壁に形成した***部とキャップ本体側の取付周壁の表面との径方向の寸法差に応じた段差部の形成を達成し得る。
また本発明の他の構成は、主たる構成に、段差部を、キャップ本体の取付周壁の両側部の表面で且つ蓋体の周壁との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部と、蓋体の周壁の両側部の表面で且つキャップ本体の取付周壁との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部とにより形成した、との構成を加えたものである。
上記構成では、蓋体側の周壁に形成した***部とキャップ本体側の取付周壁に形成した欠損部との径方向の寸法差に応じた段差部の形成を達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記の構成に、欠損部と***部とが組み合わされて一つの模様を形成する、との構成を加えたものである。
上記構成では、両側部の押圧位置を、主に視覚的な面から特定することを達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの構成に、係合手段を、キャップ本体の周段部と蓋体の周壁の内面との一方に設けられた係合凹部と、他方に設けられた係合凸部との組み合わせで構成した、ことを加えたものである。
上記構成では、蓋体がキャップ本体の上面を被嵌する閉蓋状態の維持を達成し得る。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成においては、蓋体の外面に突起状の指掛け部を有しない構成であるため、携行中に使用者の意に反して蓋体が開くことがない。また指で両側部をなぞったときの感触により段差部(押圧位置)を特定することができる。これにより誤操作の発生を防止して蓋体を適正に弾性変形させ、ヒンジキャップを確実に開蓋状態とすることができる。
また本発明の主たる構成に、段差部を、キャップ本体の取付周壁の両側部の表面で且つ蓋体の周壁との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部で形成したとの構成を加えたものでは、キャップ本体側に形成した欠損部を指でなぞることにより両側部(押圧位置)を特定することができるため、誤操作の発生を防止して蓋体を弾性変形させ、ヒンジキャップを確実に開蓋状態とすることができる。
また本発明の主たる構成に、段差部を、蓋体の周壁の両側部の表面で且つキャップ本体の取付周壁との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部で形成した、との構成を加えたものでは、蓋体側の周壁に形成した***部を指でなぞることにより両側部(押圧位置)を特定することができるため、誤操作の発生を防止して蓋体を適正に弾性変形させ、ヒンジキャップを確実に開蓋状態とすることができる。
さらに本発明の主たる構成に、段差部を、キャップ本体の取付周壁の両側部の表面で且つ蓋体の周壁との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部と、蓋体の周壁の両側部の表面で且つキャップ本体の取付周壁との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部とにより形成した、との構成を加えたものでは、キャップ本体側に形成した欠損部と蓋体側に形成した***部の双方を指でなぞることにより両側部(押圧位置)を特定することができるため、誤操作の発生を防止して蓋体を適正に弾性変形させ、ヒンジキャップを確実に開蓋状態とすることができる。
また上記構成に、欠損部と***部とが組み合わされて一つの模様を形成する、との構成を加えたものでは、両側部の押圧位置である段差部を、視覚的な面から特定することができるため、より確実に誤操作の発生を防止して蓋体を適正に弾性変形させ、ヒンジキャップを確実に開蓋状態とすることができる。
また上記いずれかの構成に、係合手段を、キャップ本体の周段部と蓋体の周壁の内面との一方に設けられた係合凹部と、他方に設けられた係合凸部との組み合わせで構成した、ことを加えたものでは、蓋体がキャップ本体の上面を被嵌する閉蓋状態を維持することができるため、使用者の意図に反して開蓋状態に至る誤動作の発生を防止することができる。これにより、安全性に優れたヒンジキャップとすることができる。
本発明の実施の形態として、開蓋状態にあるヒンジキャップを示す斜視図である。 開蓋状態を示すヒンジキャップの平面図である。 開蓋状態を示すヒンジキャップの側面図である。 開蓋状態を示すヒンジキャップの縦断面図である。 閉蓋状態を示すヒンジキャップの縦断面図である。 キャップ本体を示す正面図である。 閉蓋状態を示すヒンジキャップの正面方向半断面図である。 閉蓋状態を示すヒンジキャップの側面図である。 閉蓋状態から開蓋状態に至る動作状態を示すヒンジキャップの正面方向半断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態として、開蓋状態にあるヒンジキャップを示す斜視図、図2は開蓋状態を示すヒンジキャップの平面図、図3は開蓋状態を示すヒンジキャップの側面図、図4は開蓋状態を示すヒンジキャップの縦断面図、図5は閉蓋状態を示すヒンジキャップの縦断面図、図6はキャップ本体を示す正面図、図7は閉蓋状態を示すヒンジキャップの正面方向半断面図、図8は閉蓋状態を示すヒンジキャップの側面図、図9は閉蓋状態から開蓋状態に至る動作状態を示すヒンジキャップの正面方向半断面図である。
なお、以下の説明においては、ヒンジ部30が形成された位置をヒンジキャップの後部とし、係合凹部15が形成された位置をヒンジキャップの前部とし、一対の欠損部11a,11aが形成された位置をヒンジキャップの両側部とする。
ヒンジキャップAは、合成樹脂材料を射出成型することにより一体に形成されたキャップ本体10、蓋体20及びヒンジ部30を有し、キャップ本体10と蓋体20とがヒンジ部30を介して開閉自在に連結された構成である。図1に示すように、このようなヒンジキャップAはキャップ本体10が容器1の口筒部2に組み付けられた状態で使用される。
キャップ本体10は、円筒状の取付周壁11と頂壁12とを備えた有頂筒状の部材であり、取付周壁11の内周面11Aには内方向に突出して容器1の口筒部2に嵌着するための取付部13が周設されている。なお、図4に示すように、取付部13は周方向に一定の中心角度で形成された縦溝13aにより仕切られている。
図1〜図3に示すように、取付周壁11の両側部の表面で且つ蓋体20の周壁21との境目となる上端位置には、取付周壁11を部分的に薄肉凹状に形成して成る一対の欠損部11a,11aが形成されている。また取付周壁11と頂壁12との間の縁部には周段部14が周設されている。この周段部14と頂壁12の前部との間には、後述する蓋体20側に形成された係合凸部24に係合可能な係合凹部15が形成されている。
頂壁12の上面側の中心部には上方に突出する中空状のノズル16が形成されている。ノズル16は、下部側に設けられた円筒状のノズル基端16Aと、上部側のノズル先端16Bとを有し、ノズル基端16Aから上部側のノズル先端16Bに向かって径寸法を徐々に絞り込まれた断面略円弧形状である。そして、ノズル16の内側には開口部17が形成されている。また図1及び図6に示すように、頂壁12の両側位置にはテーパー状からなる一対の傾斜面12a,12aが形成されている。
蓋体20は、取付周壁11と同じ径を有する円筒状の周壁21と、周壁21の一端を覆う天壁部22とを有する有頂円筒状である(図5参照)。周壁21の両側部の表面で且つキャップ本体10の取付周壁11と境目となる開口端側の位置には、厚盛り凸状に形成された一対の***部21a,21aが設けられている。周壁21の内面21A側の縁部には係合凸部24が環状に周設されており、このうちの先端部分がキャップ本体10側の係合凹部15に係合可能となっている。
天壁部22の裏面23には、円筒状の形成された封止周壁25が垂設されている。封止周壁25の内径寸法はノズル基端16Aの外径寸法よりも若干大きい寸法で形成されている。封止周壁25の先端には、閉蓋状態としたときにノズル基端16Aの外面に当接して密嵌合状態を作り出す封止部25aが設けられている。
図1及び図2に示すように、ヒンジ部30は、キャップ本体10の取付周壁11と蓋体20とを一体的に連結する。具体的には、ヒンジ部30は、中央の主腕部31と、その両側の第1補助腕部32及び第2補助腕部33とを有して構成されている。主腕部31は幅広に形成され、第1補助腕部32と第2補助腕部33とは主腕部31から所定の距離離れた両側の位置に主腕部31を挟んだ状態で形成されている。これら主腕部31、第1補助腕部32及び第2補助腕部33は、キャップ本体10及び蓋体20と一体的に形成されている。なお、第1補助腕部32及び第2補助腕部33は主腕部31よりも幅細に形成され、主腕部31によるキャップ本体10と蓋体20との連結を補強することにより、蓋体20の開閉動作の安定化を図っている。
図5に示すように、ヒンジ部30を中心にして蓋体20を回動させると、蓋体20側の係合凸部24とキャップ本体10側の係合凹部15とを係合させることができる。これにより、蓋体20がキャップ本体10のノズル16を有する頂壁12を被嵌する閉蓋状態に設定される。すなわち、係合凹部15と係合凸部24とは蓋体20がキャップ本体10を被嵌する閉蓋状態を維持する係合手段Bとして機能する。このとき、封止周壁25がノズル16を外挿し、ノズル先端16Bが封止されることになる。また図7に示すように、両側部の位置では、蓋体20の内面21Aに環状に周設された係合凸部24が、一対の傾斜面12a,12aに対向する。
キャップ本体10の取付周壁11と蓋体20の周壁21とは同じ径寸法で形成されており、両者の表面は段差の小さいフラットな面一状態で形成されているため、押圧位置を識別することが難しい。しかし、本発明では、両側部に凹凸を構成する欠損部11aと***部21aとを形成したことにより、指の腹でヒンジキャップAの側面(取付周壁11及び周壁21)をなぞり、その感触で側面を見ずに欠損部11aと***部21aの位置、すなわち両側部の押圧位置を明確に識別することが可能である。
図3に示すように、キャップ本体10の取付周壁11の表面に形成された欠損部11aの平面形状は略半円形状に形成され、蓋体20の周壁21の表面に形成された***部21aの平面形状も略半円形状に形成されている。そして、図8に示すように、閉蓋状態にしたヒンジキャップAを側方から見たときに、欠損部11aと***部21aとが組み合わされて一つの模様を形成するように構成されている。本実施の形態では、欠損部11aと***部21aとが一枚の木の葉模様を形成する構成である。このように本発明では、欠損部11aと***部21aとにより構成される両側部の押圧位置を視覚的に特定することができると共に、ヒンジキャップAのデザイン性を高めることが可能となっている。
次に、係合手段Bの解除について説明する。係合手段Bを解除するには、図9に示すように蓋体20側の一対の***部21a,21aを、二本の指F,F(例えば、親指と人差し指)を使用して同時に内方に向かって押圧することにより行う。すると、環状に周設された係合凸部24のうち両側部に位置する部分が摺動突起24a,24aとして機能し、一対の傾斜面12a,12a上を内方に向かって摺動する。これにより、蓋体20の周壁21の両側部は互いに接近する方向に弾性変形するが、蓋体20の周壁21の前部は中心部から離れる外方(前方)に弾性変形する。よって、係合手段Bを解除すること、すなわち蓋体20側の係合凸部24とキャップ本体10側の係合凹部15とによる係合を解除することができる。
また、このとき同時に両側部に位置する摺動突起(係合凸部)24a,24aが、傾斜面12a,12a上を摺動しながら登坂することになる。よって、蓋体20が上昇に移動させられるため、ヒンジキャップAを開蓋状態に自動的に導くことができる。なお、周壁21の両側部に対する押圧を解除すると、弾性変形させられていたヒンジキャップAの形状は変形前の元の状態に戻ることになる。
ここで、容器1に組み付いているキャップ本体10は蓋体20に比較して弾性変形しにくい状態にある。このため、欠損部11aや***部21aを有しない構成の場合には、二本の指F,Fで両側部を一緒に押圧したときに、指Fの腹がキャップ本体10の取付周壁11と蓋体20の周壁21の双方に跨る場合には蓋体20側の弾性変形がキャップ本体10の取付周壁11によって規制され、周壁21の弾性変形量が小さくなって係合手段Bを上手く解除させることができない可能性がある。
しかし、本発明のようにキャップ本体10側の取付周壁11に薄肉凹状の欠損部11aを形成し、また蓋体20側の周壁21の厚盛り凸状の***部21aを形成した構成では、欠損部11aと***部21aとの間に径方向の寸法差Δφに起因する段差部Cが形成される。このため、図9に示すように、指Fの腹が欠損部11aと***部21aの双方に跨った状態で段差部Cを一緒に押圧しても、少なくとも***部21aの表面が欠損部11aの表面に達するまで蓋体20を内方に弾性変形させることができる。このため、両側部において必要最小限の弾性変形量を確保することが可能となり、係合手段Bを確実に解除することができる。
なお、段差部Cを形成するには、キャップ本体10側の取付周壁11と蓋体20側の周壁21との境目部分に寸法差Δφを設ける構成とすればよく、したがってキャップ本体10側の取付周壁11の両側部のみに一対の欠損部11aを形成した構成、あるいは蓋体20側の周壁21の両側部のみに一対の***部21aを形成した構成とすることも可能である。ただし、本実施の形態に示すようにキャップ本体10と蓋体20の双方の両側部にそれぞれ一対の欠損部11a及び一対の***部21aを形成した方が、段差部Cの寸法差Δφを大きく取ることができ、ヒンジキャップAを大きく弾性変形させることが可能となるため、より確実に係合手段Bの解除することができる点で好ましい。
以上、実施の形態に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、係合手段Bとして、蓋体20側に係合凸部24を設け、キャップ本体10側に係合凹部15を設けた構成を示して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、蓋体20側に係合凹部を設け、キャップ本体10側に係合凸部を設けた構成としてもよい。
また上記実施の形態では、一つの環状の係合凸部の先端部を係合凸部24とし、両側部を摺動突起24a,24aとした構成を示して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、先端部の係合凸部24と両側部の摺動突起24aとを別々に形成した構成であってもよい。
本発明は、容器の口筒部に取り付けられるヒンジキャップの分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : 容器
2 : 口筒部
10 : キャップ本体
11 : 取付周壁
11A: 内周面
11a: 欠損部
12 : 頂壁
12a: 傾斜面
13 : 取付部
13a: 縦溝
14 : 周段部
15 : 係合凹部(係合手段)
16 : ノズル
16A: ノズル基端
16B: ノズル先端
17 : 開口部
20 : 蓋体
21 : 周壁
21A: 内面
21a: ***部
22 : 天壁部
23 : 天壁部の裏面
24 : 係合凸部(係合手段)
24a: 摺動突起(係合凸部)
25 : 封止周壁
25a: 封止部
30 : ヒンジ部
31 : 主腕部
32 : 第1補助腕部
33 : 第2補助腕部
A : ヒンジキャップ
B : 係合手段
C : 段差部
Δφ : 寸法差

Claims (6)

  1. 頂壁(12)に、内容液を注出する中空状のノズル(16)及び前記ノズル(16)の両側の位置に形成された一対の傾斜面(12a)を有するキャップ本体(10)と、周壁(21)を弾性変形可能に構成し、且つ前記一対の傾斜面(12a)に対向する前記周壁(21)の内面(21A)に、前記傾斜面(12a)に沿って摺動可能な摺動突起(24a)を有すると共に前記頂壁(12)を被嵌する有頂筒状の蓋体(20)と、前記蓋体(20)を前記キャップ本体(10)に対して開閉自在に連結するヒンジ部(30)と、該蓋体(20)がキャップ本体(10)を被嵌する状態を維持する係合手段(B)と、を備えたヒンジキャップであって、
    前記キャップ本体(10)の取付周壁(11)の表面と前記蓋体(20)の周壁(21)の表面とをフラットな面一状態に形成すると共に、ヒンジキャップの両側部で且つキャップ本体(10)の取付周壁(11)の表面と蓋体(20)の周壁(21)の表面との境目部分に段差部(C)を設けたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 段差部(C)を、キャップ本体(10)の取付周壁(11)の両側部の表面で且つ蓋体(20)の周壁(21)との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部(11a)で形成した請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 段差部(C)を、蓋体(20)の周壁(21)の両側部の表面で且つキャップ本体(10)の取付周壁(11)との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部(21a)で形成した請求項1記載のヒンジキャップ。
  4. 段差部(C)を、キャップ本体(10)の取付周壁(11)の両側部の表面で且つ蓋体(20)の周壁(21)との境目となる上端位置に形成した凹状の欠損部(11a)と、蓋体(20)の周壁(21)の両側部の表面で且つキャップ本体(10)の取付周壁(11)との境目となる開口端側の位置に形成した凸状の***部(21a)とにより形成した請求項1記載のヒンジキャップ。
  5. 欠損部(11a)と***部(21a)とが組み合わされて一つの模様を形成する請求項2記載のヒンジキャップ。
  6. 係合手段(B)を、キャップ本体(10)の周段部(14)と蓋体(20)の周壁(21)の内面(21A)との一方に設けられた係合凹部(15)と、他方に設けられた係合凸部(24)との組み合わせで構成した請求項1乃至5のいずれか一項に記載のヒンジキャップ。
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JP6393819B1 (ja) * 2017-11-08 2018-09-19 シロウマサイエンス株式会社 ヒンジキャップ

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