JP2015024527A - 液体供給装置及び液体消費装置 - Google Patents

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克智 塚原
Katsutomo Tsukahara
克智 塚原
聖真 工藤
Shoshin Kudo
聖真 工藤
正幸 金澤
Masayuki Kanazawa
正幸 金澤
直史 三村
Naofumi Mimura
直史 三村
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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、大気連通路を介する液体の漏れを抑制することができる液体供給装置及び該液体供給装置を備えた液体消費装置を提供する。【解決手段】インクを収容可能な複数の液体収容室21と、複数の液体収容室を大気と連通させる空気供給チューブ51と、空気供給チューブによる液体収容室と大気との連通状態を、複数の液体収容室が大気と連通する連通許容状態と複数の液体収容室と大気との連通が抑制される連通抑制状態との間で切り替える大気連通切替部50と、を備え、大気連通切替部は、液体収容室の数よりも少ない数の空気供給チューブ内の空気流路を開閉することによって、複数の液体収容室と大気との連通状態を連通許容状態と連通抑制状態との間で切り替える。【選択図】図4

Description

本発明は、液体を消費する液体消費部を備える液体消費装置、及び該液体消費部へ液体を供給する液体供給装置に関する。
従来から、インク(液体)を噴射する液体噴射ヘッド(液体消費部)で消費されるインクを収容可能なインク室(液体収容室)が設けられたインクタンクユニット(液体収容体)を備えたインクジェット式のプリンター(液体消費装置)が知られている。こうしたプリンターにおいては、インクタンクユニットと液体噴射ヘッドとの間のチューブ(液体流通路)を通じたインクの流通状態を切り替える切替部(開閉部)を設けた液体供給装置を備えるプリンターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−71581号公報
ところで、上記のインクタンクユニットでは、インク室から液体噴射ヘッドにチューブを通じてインクが供給された場合、インク室内が減圧されないように抑制するべく、供給分のインクに相当する容積分の空気が、大気から流入するように構成されている。すなわち、インクタンクユニットには、インク室と大気とを連通させる大気連通路が設けられている。このため、例えばプリンターを設置する際などにおいてプリンターを搬送する場合、プリンターに固定されたインクタンクが動くためにインク室内においてインクも移動し、大気連通路を介してインク室外へインクが漏れ出る虞がある。
この大気連通路を介するインクの漏れを防ぐために、従来は大気連通路の大気側の開口をゴム栓などで塞いでいたが、プリンターの使用時にはインクを安定して液体噴射ヘッドに供給するべく、インク室が減圧されないようにゴム栓を開放する必要がある。このため、ゴム栓をユーザーの操作が可能な大きさで設ける必要があるため、インクタンクユニットが大型化してしまうという課題がある。
なお、こうした問題は、インクジェット式のプリンターに備えられるインクタンクユニットに限らず、液体消費部へ液体を供給する液体供給装置、およびこの液体供給装置を備えた液体消費装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化を抑制しつつ、大気連通路を介する液体の漏れを抑制することができる液体供給装置及び該液体供給装置を備えた液体消費装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体供給装置は、液体を消費する液体消費部に当該液体を供給する液体供給装置であって、前記液体を収容可能な複数の液体収容室と、前記複数の液体収容室を大気と連通させる大気連通路と、前記大気連通路による前記液体収容室と大気との連通状態を、前記複数の液体収容室が大気と連通する連通許容状態と前記複数の液体収容室と大気との連通が抑制される連通抑制状態との間で切り替える大気連通切替部と、を備え、前記大気連通切替部は、前記液体収容室の数よりも少ない数の前記大気連通路を開閉することによって、前記複数の液体収容室と大気との連通状態を前記連通許容状態と前記連通抑制状態との間で切り替える。
この構成によれば、液体消費部へ供給する液体が収容された複数の液体収容室の大気連通状態を液体収容室の数よりも少ない数の大気連通路を開閉することによって切り替えることができる。従って、液体供給装置の大型化を抑制しつつ、大気連通路を介する液体の漏れを抑制することができる。
上記液体供給装置において、前記大気連通路は、前記大気連通切替部から前記複数の液体収容室までの間に、前記複数の液体収容室のそれぞれと接続される複数の大気連通路に分岐する分岐部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、例えば液体収容室の数が増減しても、分岐部よりも液体収容室側の大気連通路を液体収容室の数に応じた数の大気連通路に分岐させることによって、増減した複数の液体収容室を大気と容易に連通させることができる。
上記液体供給装置において、前記複数の大気連通路は、それぞれの前記大気連通路内の容積が等しくなるように構成されることが好ましい。
この構成によれば、各液体収容室内および大気連通路との大気の総容積が略同じになるので、大気連通路を開閉する際に生じる各液体収容室内の気圧変動を略等しくすることができる。従って、各液体収容室から液体消費部への液体の供給具合が略等しくなる確率が高くなる。なお、大気連通路内の容積が等しい状態とは、大気連通路の製造上の寸法ばらつきなどに起因して生ずる大気連通路内の容積の僅かな差異を含む状態を意味している。
上記液体供給装置においては、前記複数の液体収容室から前記液体消費部へ前記液体をそれぞれ流通させる複数の液体流通路と、前記複数の液体流通路を、前記液体の流通が可能な流通許容状態と前記液体の流通が規制される流通規制状態との間で切り替える液体流通切替部と、を備え、前記液体流通切替部は、前記流通許容状態と前記流通規制状態との間で切り替える際に操作させられる操作部材を有し、前記操作部材は、操作させられることによって前記大気連通切替部において前記連通許容状態と前記連通抑制状態との間を切り替えることが好ましい。
この構成によれば、操作部材を操作することによって、液体消費部への液体の供給の制御と、液体収容室への大気の流入の制御との双方を行うことができる。
上記課題を解決する液体消費装置は、液体を消費する液体消費部と、上記構成を有する液体供給装置と、を備える。
この構成によれば、液体消費部へ供給する液体が収容された複数の液体収容室の大気連通状態を液体収容室の数よりも少ない数の大気連通路を開閉することによって切り替えることができる。従って、装置の大型化を抑制しつつ、大気連通路を介する液体の漏れを抑制することができる。
従来の液体供給装置を備えた比較例のプリンターの模式正面図。 同じく比較例のプリンターの模式平面図。 実施形態のプリンターの模式正面図。 同じく実施形態のプリンターの模式平面図。 変形例で、液体供給装置における大気連通路の分岐部の他の構成を示す模式図。 変形例で、液体供給装置における大気連通路の他の構成を示す模式図。 変形例で、大気連通切替部を備える一方、液体流通切替部を備えない液体供給装置を示す模式図。
以下、液体消費装置の一例として、液体を被噴射媒体に噴射して該被噴射媒体に画像等を印刷することによって液体を消費する液体消費部を備えるインクジェット式のプリンターの実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、本実施形態のプリンターに対する理解を容易にするため、最初に本実施形態の比較例となるプリンターについて説明する。
図1および図2に示すように、比較例となるプリンター11Aは、液体消費部13を筐体内に備えるプリンター本体12と、プリンター本体12とは別体で設けられ、プリンター本体12内の液体消費部13に液体を供給する従来の液体供給装置20とを備える。
プリンター本体12の内部には、被噴射媒体の一例である用紙Pを一方向に沿って搬送する不図示の搬送手段と、その用紙Pの搬送方向Yと交差する幅方向Xに延設されたガイド軸14に案内されつつ、不図示の駆動手段からの駆動力によって該ガイド軸14に沿って往復移動するキャリッジ15とが収容されている。このキャリッジ15の重力方向Z側となる下面側には、液体の一例であるインクを噴射可能な液体噴射ヘッド16が備えられている。液体消費部13はキャリッジ15と液体噴射ヘッド16とを備えて構成されている。
液体供給装置20は、プリンター本体12の外部に配設されたインクを収容可能な複数の液体収容室21と、これら複数の液体収容室21から液体噴射ヘッド16へインクをそれぞれ流通させる液体流路をチューブ内に有する複数のインク供給チューブ41と、を備えている。従って、インク供給チューブ41は液体流通路として機能する。本実施形態では、1つの筐体からなる液体収容体21a内に、分離した4つの液体収容室21が設けられる。なお、液体収容体21aは分離した4つの筐体からなり、各筐体のそれぞれに液体収容室21が設けられる構成であってもよい。また、設けられる液体収容室21は4つに限定されるものでなく複数(2つ以上)であればよい。
プリンター11Aでは、4つのインク供給チューブ41は、その一端側が4つの液体収容室21にそれぞれ接続されるとともに、その他端側がキャリッジ15に備えられた不図示のインク流路に接続されている。そして、インク供給チューブ41を介して各液体収容室21からキャリッジ15(インク流路)に流入したインクは、液体噴射ヘッド16へ導かれ、液体噴射ヘッド16から噴射される。
さらに、液体供給装置20は、4つのインク供給チューブ41のそれぞれを、インクの流通が可能な流通許容状態とインクの流通が規制される流通規制状態との間で切り替える液体流通切替部30を備えている。すなわち、液体流通切替部30は、プリンター本体12の外部において、インク供給チューブ41を液体収容室21とキャリッジ15との間で押し潰すことによってインクの流通を規制する流通規制状態にするとともに、このインク供給チューブ41の押し潰しを開放することによってインクの流通を許容する流通許容状態にする。
具体的に、液体流通切替部30は、インク供給チューブ41を保持する保持枠31と、回転軸32の一端に回転つまみ33が設けられた回転カム34とを備えている。さらに、この回転カム34に当接して該回転カム34のフォロアーとして機能するとともにインク供給チューブ41に当接してインク供給チューブ41を押し潰す押圧体35を備えている。なお、図2では、回転カム34の下側に位置する押圧体35は図示が省略されている。
回転カム34はインク供給チューブ41の数に対応して4つ設けられ、それぞれの回転カム34が固定された回転軸32が保持枠31に対して回転可能に軸支されるとともに、インク供給チューブ41のうち少なくとも保持枠31によって保持された保持部分41aは可撓性を有する弾性材料で形成されている。そして、このインク供給チューブ41の保持部分41aは、図1において実線矢印および二点鎖線で示すように、回転つまみ33を反時計方向へ回転させるのに伴って回転する回転カム34に当接しつつ保持部分41aに向かって下方へ下がる押圧体35によって押し潰される。この押圧体35による押し潰しによって、インク供給チューブ41はチューブ内の液体流路が閉塞され、液体収容室21から液体消費部13に向かうインクの流れが規制される流通規制状態となる。この結果、プリンター11Aを持ち運ぶ場合にプリンター11Aを傾ける等によって水頭差が変化しても、液体消費部13(キャリッジ15)へのインクの流入や、液体消費部13(キャリッジ15)からのインクの流出が抑制される。
その後、プリンター11Aの持ち運びが完了し、プリンター11Aを使用する際には、回転つまみ33を時計方向に回転させることによって、押圧体35を回転カム34の回転動作に連動して変位させる。すなわち、押圧体35は、インク供給チューブ41の保持部分41aの弾性力によって、該保持部分41aから離れるように変位する。この変位によって、インク供給チューブ41における保持部分41aの押し潰しが開放され、インク供給チューブ41は、チューブ内の液体流路において液体収容室21から液体消費部13に向かってインクの流れが許容される流通許容状態となる。
ところで、プリンター11Aでは、液体収容室21に収容された貯留インクEKは、水頭差を利用することによりインク供給チューブ41を介して液体噴射ヘッド16へ供給される。そのため、液体収容室21において、液体収容室21から液体噴射ヘッド16にインクが供給されても、液体収容室21内の空気圧(大気圧)が減圧しないように抑制することが必要である。そこで、プリンター11Aでは、使用時において液体消費部13に供給されたインクの液量に相応する大気が液体収容室21内に流入するように、大気連通口22が設けられる。
大気連通口22は、液体収容室21に補充などのためにインクを注入する注入口23とは別に、例えば液体収容室21の反重力方向側となる上面に設けられている。注入口23はインクを注入する時以外は蓋部材24によって閉蓋されているが、大気連通口22は通常開放されているため、プリンター11Aを持ち運ぶ場合には、図1において破線矢印で示すように貯留インクEKが溢れ出ないようにゴム栓などの栓部材25によって閉蓋する構成とされている。このため、使用者が大気連通口22に取り付けたり取り外したりすることが容易な大きさで栓部材25を形成する必要があるため、液体収容体21aひいては液体供給装置20が大型化してしまうことになる。
そこで、図3および図4に示すように、本実施形態のプリンター11では、液体供給装置20に、一端が大気と接する大気開放端とされるとともに、他端が分岐部の一例である分岐コネクタ52に接続されたチューブ内に空気流路を有する空気供給チューブ51を備える。そして、この空気供給チューブ51は、液体流通切替部30において保持枠31に保持され、インク供給チューブ41と同様に、押圧体35によって押し潰されるように構成される。具体的に、液体流通切替部30において、回転軸32がその軸線方向に延長され、延長された軸部分に回転カム34と押圧体35とが増設されることによって、それぞれ5つの回転カム34と5つの押圧体35とが備えられる。この増設された押圧体35が、増設された回転カム34の回転に伴って空気供給チューブ51を押し潰すように構成される。なお、空気供給チューブ51のうち少なくとも保持枠31によって保持された保持部分51aは可撓性を有する弾性材料で形成されている。また、図4では、回転カム34の下側に位置する押圧体35は図示が省略されている。
空気供給チューブ51の他端が接続された分岐コネクタ52は、図3および図4において破線で示すように、空気供給チューブ51が接続された1つの空気流路が4つの空気流路に分岐する分岐流路53がコネクタ内部に形成されている。そして、この分岐流路53において分岐した4つの空気流路には、チューブ内を空気流路とする第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58のそれぞれの一端側が接続される。また、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58のそれぞれの他端側は、4つの液体収容室21の大気連通口22にそれぞれ接続される。
従って、4つの液体収容室21は、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58のそれぞれと、空気供給チューブ51と、を介して大気と連通する。換言すれば、空気供給チューブ51と分岐コネクタ52、および第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58は大気連通路として機能する。なお、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58を総称して分岐チューブ54と呼ぶこともある。
このとき、各液体収容室21と分岐コネクタ52との配置関係から、分岐チューブ54の各チューブ長さが異なる場合がある。例えば第1チューブ55は分岐コネクタ52から大気連通口22までの長さが最も短く、次いで第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58の順に長くなる場合がある。このような場合、本実施形態では、第1チューブ55の太さを、チューブ内の空気流路の断面積が最も大きくなるように太くする。次いで、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58の順に空気流路の断面積を小さくする。このように構成することで、分岐チューブ54の各チューブ内の空気流路の総容積を略等しくすることが可能となる。
次に、図3及び図4を参照して本実施形態のプリンター11の作用について説明する。
最初に、例えばプリンター11を持ち運ぶ際、図3において矢印で示すように、液体流通切替部30の回転つまみ33を反時計方向に回転させる。この回転つまみ33の回転に伴って回転する5つの回転カム34に連動して5つの押圧体35を変位させ、保持枠31に保持されたインク供給チューブ41と空気供給チューブ51とを押し潰す。この押し潰しによって、4つのインク供給チューブ41内の液体流路が閉塞されるとともに、1つの空気供給チューブ51内の空気流路が閉塞される状態となる。この結果、4つのインク供給チューブ41の液体流路において、液体収容室21から液体消費部13に向うインクの流れが規制される流通規制状態になるとともに、4つの液体収容室21は、1つの空気供給チューブ51内の空気流路における空気の流れが規制されることによって、それぞれ大気との連通が抑制される連通抑制状態となる。
このように各液体収容室21が大気との連通が抑制されることによって、分岐チューブ54、つまり第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58のそれぞれのチューブ内において、空気流動が抑制される。この結果、液体収容室21の貯留インクEKは、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58の各分岐チューブ54内への進入が抑制される。
次に、流路規制状態および連通抑制状態とされた液体流通切替部30において、回転つまみ33を時計方向に回転させることによって、5つの押圧体35を5つの回転カム34の回転に連動して変位させ、保持枠31に保持されたインク供給チューブ41と空気供給チューブ51との押し潰しを開放する。この押し潰しの開放によって、4つのインク供給チューブ41内の液体流路は流通許容状態とされてインクが流れるとともに、1つの空気供給チューブ51内の空気流路は連通許容状態とされて空気が流れる状態とされる。すなわち、4つの液体収容室21は、4つのインク供給チューブ41のそれぞれの液体流路において液体消費部13へのインクの流れが許容されるとともに、4つよりも少ない1つの空気供給チューブ51内の空気流路における空気の流れが許容されることによって、それぞれ大気との連通が許容される。
この結果、液体流通切替部30は、回転つまみ33が操作させられることによって、液体収容室21と大気との連通状態を、4つの液体収容室21が大気と連通する連通許容状態と、4つの液体収容室21と大気との連通が抑制される連通抑制状態との間で切り替える大気連通切替部50として機能する。なお、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58の各分岐チューブ54においてチューブ内へ進入したインクは、大気開放された各分岐チューブ54に流入する空気によって高い確率で液体収容室21内へ戻される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体消費部13へ供給するインクが収容された複数の液体収容室21の大気連通状態を液体収容室21の数よりも少ない数の空気供給チューブ51を開閉することによって切り替えることができる。従って、液体供給装置20の大型化を抑制しつつ、分岐チューブ54および空気供給チューブ51を介するインクの漏れを抑制することができる。
(2)例えば液体収容室21の数が増減しても、分岐コネクタ52よりも液体収容室21側を液体収容室21の数に応じた数の第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58に分岐させることによって、増減した複数の液体収容室21を大気と容易に連通させることができる。
(3)各液体収容室21内および分岐チューブ54との大気の総容積が同じになるので、空気供給チューブ51の空気流路やインク供給チューブ41の液体流路を開閉する際に生じる各液体収容室21内の気圧変動を略等しくすることができる。従って、各液体収容室21から液体消費部13へのインクの供給具合が略等しくなる確率が高くなる。
(4)操作部材の一例である回転つまみ33を操作することによって、液体消費部13へのインクの供給の制御と、液体収容室21への大気の流入の制御との双方を行うことができる。
(5)液体消費部13へ供給するインクが収容された複数の液体収容室21の大気連通状態を液体収容室21の数よりも少ない数である1つの空気供給チューブ51の空気流路を開閉することによって切り替えることができる。従って、プリンター11の大型化を抑制しつつ、分岐チューブ54および空気供給チューブ51を介するインクの漏れを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58内のそれぞれの空気流路の総容積が必ずしも略同じにならなくてもよい。例えば、各液体収容室21内において、空気供給チューブ51の空気流路やインク供給チューブ41の液体流路を開閉する際に生ずる気圧差異が、各液体収容室21から液体消費部13へのインクの供給具合に対して影響を及ぼす確率が低い場合は、各分岐チューブ54内の容積が異なっていてもよい。なお、生じた液体収容室21間の気圧差異は、分岐コネクタ52を介して各液体収容室21が連通するために最終的に解消されることになる。換言すれば、複数の液体収容室21間に気圧差異が生じても、分岐コネクタ52によってその気圧差異を抑制したり解消したりすることが可能である。
・上記実施形態において、分岐コネクタ52は異なる構成であってもよい。例えば、空気供給チューブ51を2本備え、分岐コネクタ52において、それぞれの空気供給チューブ51の1つの空気流路が2つの空気流路に分岐することによって、合計4つの空気流路に分岐する構成であってもよい。もとより、この場合は、液体流通切替部30は回転軸32の軸線方向に2つの回転カム34と押圧体35とを増設して備えた構成とされる。
・上記実施形態において、分岐コネクタ52に接続される第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58が同じチューブ長さとなるように設けられてもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図5に示すように、分岐コネクタ52は各液体収容室21の大気連通口22と対峙する位置まで延設された1つの空気室59を備える。この空気室59に対して空気供給チューブ51の他端が接続されるとともに、各液体収容室21の大気連通口22と空気室59との間が第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58によって接続される。従って、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58は、同じ太さと長さを有した構成とすることができるので、第1チューブ55、第2チューブ56、第3チューブ57、第4チューブ58は例えば共通チューブとすることができる。この結果、空気供給チューブ51の空気流路やインク供給チューブ41の液体流路を開閉する際に生じる各液体収容室21内の気圧変動を、容易に略等しくすることができる。
・上記実施形態において、必ずしも分岐コネクタ52を設けなくても良い。例えば、1つの空気供給チューブ51が4つの液体収容室21の大気連通口22に接続される構成であってもよい。この変形例の一例について、図を参照して説明する。
図6に示すように、空気供給チューブ51は、各液体収容室21の大気連通口22と対峙するように延設されるとともに、その終端が1つの液体収容室21の大気連通口22に接続される。そして、空気供給チューブ51における他の3つの液体収容室21の大気連通口22と対峙する位置に、大気連通口22と略重なる穴51hを形成し、接着剤28などによって大気連通口22と穴51hが連通するように空気供給チューブ51を液体収容体21aに固着する。このように構成することによって、空気供給チューブ51は、分岐コネクタ52を用いることなく、各液体収容室21の大気連通口22と大気とを連通させることができる。
・上記実施形態において、大気連通切替部50は、液体流通切替部30とは別体で形成されてもよい。この場合、2つの大気連通切替部50と液体流通切替部30とが占める容積が大きくなるものの、大気連通切替部50の回転つまみ33と液体流通切替部30の回転つまみ33とを、それぞれ独立して回転させることによって、液体流路の開閉と空気流路の開閉とを別々に行うことが可能となる。
・また、上記実施形態において、液体流通切替部30を備えず、大気連通切替部50のみ備える構成であってもよい。例えば液体消費部13へのインクの供給が水頭差を利用するのでなくポンプの駆動によって行われる場合は、液体流通切替部30を備えることなく、大気連通口22からのインクの溢れを抑制する構成とすればよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図7に示すように、本変形例のプリンター11は、上記実施形態のプリンター11における液体流通切替部30と同様の構成を有する大気連通切替部50を備え、液体収容室21と液体消費部13との間はインク供給チューブ41を直接接続した構成を備える。具体的に、大気連通切替部50は、回転カム34および押圧体35が1つの空気供給チューブ51を押したり、あるいは押し潰しを解除したりして、空気流路を開閉する構成、すなわち1つの回転カム34と1つの押圧体35を有して構成されている。従って、図7において矢印で示すように回転つまみ33が回転させられることによって押圧体35が空気供給チューブ51を押し潰して空気流路を閉塞した連通抑制状態とされた液体収容室21は、大気連通口22を介しての貯留インクEKの漏れが抑制される。
・上記実施形態において、液体供給装置20は、例えばプリンター本体12の内部に設けられるなど、必ずしもプリンター本体12の外部に備えられる構成に限定されない。また、液体供給装置20は液体収容室21と液体流通切替部30(大気連通切替部50)が1つの筐体内に備えられた構成とされてもよい。
・上記実施形態において、被噴射媒体は用紙Pに限るものでなく、金属板、樹脂板、布などを材料とする板状部材であってもよい。すなわち、搬送可能であって、液体噴射ヘッド16が噴射するインクによって印刷可能な部材であれば、被噴射媒体として採用できる。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド16は、用紙Pの搬送方向と交差する方向にキャリッジ15と共に往復移動して液体を噴射する所謂シリアルヘッドタイプのものに限らない。すなわち、長さサイズが用紙Pの幅サイズに対応した全体形状をなし、その長手方向が用紙Pの搬送方向と交差する幅方向に沿うように固定配置された状態で、その長手方向の略全体に亘るように設けられた多数のノズルから被噴射媒体に向けて液体を噴射する所謂ラインヘッドタイプのものであってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイブラックディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(液体消費装置の一例)、13…液体消費部、20…液体供給装置、21…液体収容室、30…液体流通切替部、41…インク供給チューブ(液体流通路の一例)、50…大気連通切替部、51…空気供給チューブ(大気連通路の一例)。

Claims (5)

  1. 液体を消費する液体消費部に当該液体を供給する液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能な複数の液体収容室と、
    前記複数の液体収容室を大気と連通させる大気連通路と、
    前記大気連通路による前記液体収容室と大気との連通状態を、前記複数の液体収容室が大気と連通する連通許容状態と前記複数の液体収容室と大気との連通が抑制される連通抑制状態との間で切り替える大気連通切替部と、
    を備え、
    前記大気連通切替部は、前記液体収容室の数よりも少ない数の前記大気連通路を開閉することによって、前記複数の液体収容室と大気との連通状態を前記連通許容状態と前記連通抑制状態との間で切り替えることを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記大気連通路は、前記大気連通切替部から前記複数の液体収容室までの間に、前記複数の液体収容室のそれぞれと接続される複数の大気連通路に分岐する分岐部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記複数の大気連通路は、それぞれの前記大気連通路内の容積が等しくなるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記複数の液体収容室から前記液体消費部へ前記液体をそれぞれ流通させる複数の液体流通路と、
    前記複数の液体流通路を、前記液体の流通が可能な流通許容状態と前記液体の流通が規制される流通規制状態との間で切り替える液体流通切替部と、
    を備え、
    前記液体流通切替部は、前記流通許容状態と前記流通規制状態との間で切り替える際に操作させられる操作部材を有し、
    前記操作部材は、操作させられることによって前記大気連通切替部において前記連通許容状態と前記連通抑制状態との間を切り替えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体供給装置。
  5. 液体を消費する液体消費部と、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体供給装置と
    を備えることを特徴とする液体消費装置。
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