JP2015024486A - 電動工具 - Google Patents

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Sachikazu Kono
祥和 河野
松永 健一
Kenichi Matsunaga
健一 松永
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Abstract

【課題】電動モータの負荷状態を高精度に検出する。
【解決手段】電動モータ14の回転数を制御する制御装置23において、トライアック57は、制御信号に基づいて、電動モータに印加される交流電圧を導通角によって制御する。回転数検出回路53は、電動モータの回転数を検出する。制御部54は、回転数検出回路53が検出した電動モータ14の回転数に基づいて制御信号を生成し、トライアック57に出力する。また、制御部54は、トライアック57の導通角が負荷判定基準値よりも大きいと電動モータ14が負荷状態であると判定し、該電動モータ14を設定信号によって設定された第1の回転数となるように制御し、トライアック57の導通角が無負荷判定基準値よりも小さくなると該電動モータ14が無負荷状態であると判定し、設定信号によって設定された回転数よりも低い回転数に制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動工具に関し、特に、電動モータにより先端工具を振動運動させて作業を行う電動工具に有効な技術に関する。
木材、石膏ボード、プラスティック、あるいは金属などを切断する電動工具として、モータの回転運動をブレードの往復運動に変換するようにしたものが広く知られている。
この電動工具では、トライアックなどによってモータに通電する導通角を変化させることによって回転数を制御するものが知られている。無負荷時には、負荷状態の回転数よりもモータの回転数を低下させることによって、無負荷時における騒音、振動、および消費電力などを低減している。無負荷/負荷の判別は、例えばモータに流れる電流を検出し、検出した電流がしきい値を超えた場合に負荷状態であると判定している。
なお、この種の電動工具におけるモータ制御技術としては、例えば設定された回転数に対応する限界導通角に基づいて過電流状態を判定するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2010−162672号公報
モータに流れる電流値は、例えば電動工具に取りけられる先端工具の種類、作業対象の材料、電源の電圧変動、あるいはモータ特性のばらつきなどによって大きく変化してしまう。
ところが、負荷状態であるか否かを判定するしきい値は一定であるために、モータの負荷/無負荷を誤判定してしまい、その結果、切断パワーの不足などが生じて作業の効率が低下してしまうという問題がある。
本発明の目的は、電動モータの負荷状態を高精度に検出することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態による電動工具は、電動モータの回転数を制御する制御装置を有する。この制御装置は、スイッチング素子、回転数検出部、および制御部を有する。スイッチング素子は、制御信号に基づいて、電動モータに印加される交流電圧を導通角によって制御する。回転数検出部は、電動モータの回転数を検出する。制御部は、回転数検出部が検出した電動モータの回転数に基づいて制御信号を生成し、スイッチング素子に出力する。
この制御部は、スイッチング素子の導通角が負荷判定基準値よりも大きいと、電動モータが負荷状態であると判定する。そして、電動モータの回転数が設定信号によって設定された第1の回転数となるように制御信号を生成する。
また、制御部は、スイッチング素子の導通角が無負荷判定基準値よりも小さくなると電動モータが無負荷状態であると判定し、電動モータの回転数が設定信号によって設定された第1の回転数よりも低い回転数である第2の回転数となるように制御信号を生成する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
電動工具による作業効率を向上させることができる。
実施の形態1による電動工具の一例を示す外観図である。 図1の電動工具の断面図である。 図2の電動工具に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3の制御部に格納される無負荷/負荷判定基準テーブルの構成の一例を示す説明図である。 導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理における電動モータの回転数、およびトライアックの導通角の一例を示すタイミングチャートである。 導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2の電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理による無負荷/負荷判定基準テーブルの構成の一例を示す説明図である。 電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理における電動モータの回転数、および電動モータに流れる電流値の一例を示すタイミングチャートである。 電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3の導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる自動切り替え負荷回転数テーブルの構成の一例を示す説明図である。 導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる無負荷判定基準テーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態3の導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理における電動モータの回転数、およびトライアックの導通角の一例を示すタイミングチャートである。 導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4の電流検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる自動切り替え負荷回転数テーブルの構成の一例を示す説明図である。 電流検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる無負荷判定基準テーブルの構成の一例を示す説明図である。 電流検出による負荷回転数自動切り替え処理における電動モータの回転数、および電動モータに流れる電流値の一例を示すタイミングチャートである。 電流検出による負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 他の実施の形態によるブラシレスモータを制御するインバータ回路の構成例を示す説明図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
以下、実施の形態を詳細に説明する。
〈電動工具の構成例〉
図1は、本実施の形態1による電動工具の一例を示す外観図である。図2は、図1の電動工具の断面図である。
電動工具10は、図1に示すように、図2に示す電動モータ14を動力源とした動力工具である。電動工具10は、取り付けられる先端工具を変更することにより、複数種類の異なる作業を行うことができる。
例えば、電動工具10に、鋸歯を備えた先端工具を取り付けると、該電動工具10は先端工具により対象物を切断する作業を行うことができる。また、電動工具10に、ダイヤモンドチップやカーバイトチップなどが固定された先端工具を取り付けると、該電動工具10は、先端工具により対象物を研削または研磨する作業を行うことができる。さらに、電動工具10に、スクレーパ形状の先端工具などを取り付けると、先端工具により対象物を物体から剥離する作業を行うことができる。
ここで、図1、および図2に示す電動工具10は、スクレーパ形状の先端工具13を取り付けた例である。
電動工具10は、作業者に把持される握り部ハウジング11と、この握り部ハウジング11の先端部に摺動自在に嵌合する前側ハウジング12とを有している。握り部ハウジング11には、駆動源としての電動モータ14が収容されている。電動モータ14は、取り付けネジ25によって握り部ハウジング11の隔壁部15に固定されている。また、握り部ハウジング11は、表示部47を有している。この表示部47は、例えば液晶ディスプレイなどからなり、目標回転数、実回転数などを表示する。
電動モータ14のモータ軸16には、先端に偏心軸17を備えたスピンドル18が固定されている。また、スピンドル18の偏心軸17には、軸受け19の内輪が嵌合して固定されている。
このようなスピンドル18を備える電動モータ14と、これを支持する握り部ハウジング11によって、電動工具10の駆動ユニット20が構成されている。なお、握り部ハウジング11には、電動工具10を起動する際に作業者に操作されるメインスイッチ21、モータ回転数を調整する際に作業者に操作される回転数設定ダイアル22、電動モータ14の回転を制御する制御装置23などが設けられている。
また、握り部ハウジング11の長手方向の一端には、電源コード24が接続されており、交流電源の電力が電源コード24を介して電動モータ14に供給される。また、握り部ハウジング11において、電源コード24の下方には、自動変速制御切り替えスイッチ26が設けられている。自動変速制御切り替えスイッチ26は、電動モータ14の負荷に応じて負荷モードと無負荷モードとを自動的に切り替えるか否かを設定するスイッチである。負荷モードの際には、電動モータ14は、回転数設定ダイアル22にて設定された最高回転数となり、無負荷モードの際には、該最高回転数の80%程度の回転数となる。無負荷時の回転数を低下させることにより、先端工具を相手材に合わせ易くすることができる。
また、前側ハウジング12には、インナケース30が収容されており、該インナケース30には、振動軸31が一対の軸受け32,33によって支持されている。また、前側ハウジング12およびインナケース30から突出する振動軸31の先端部には、固定ネジ34を用いて、先端工具13が取り付けられる工具取り付け部36が形成されている。
振動軸31の基端部には、スピンドル18側に伸びるスイングアーム37が固定されている。このスイングアーム37は、振動軸31に固定される嵌合部38と、該嵌合部38からスピンドル18側に二股に分かれて伸びる一対のアーム片39とを備えている。
このアーム片39の内側には、偏心軸17に固定された軸受け19の外輪が摺動自在に収容されている。すなわち、スイングアーム37に設けられる一対のアーム片39は、偏心軸17を収容する収容部として機能している。
このように、スイングアーム37の一端側にはアーム片39が設けられ、スイングアーム37の他端側には嵌合部38が設けられている。このようなスイングアーム37を介して、振動軸31とスピンドル18とは連結されている。
そして、スピンドル18の回転運動、すなわち偏心軸17の公転運動は、スイングアーム37を介して、振動軸31および先端工具13を所定角度で往復回動させる振動運動に変換される。このような振動軸31、スイングアーム37、インナケース30および前側ハウジング12によって、電動工具10の振動ユニット40が構成されている。なお、インナケース30には、スピンドル18を支持する軸受け41が設けられるが、該軸受け41に対してスピンドル18は軸方向に移動自在となっている。
また、振動ユニット40のインナケース30にはフランジ部42が形成されており、このフランジ部42と握り部ハウジング11の隔壁部15との間にはコイルスプリング43が装着されている。コイルスプリング43は、フランジ部42と隔壁部15とを引き離す方向、つまり駆動ユニット20と振動ユニット40とを引き離す方向に付勢している。
駆動ユニット20と振動ユニット40とが離れる場合には、スイングアーム37のアーム片39に摺接する軸受け19が、振動軸31から離れる方向に移動することになる。駆動ユニット20と振動ユニット40とが近づく場合には、スイングアーム37のアーム片39に摺接する軸受け19が、振動軸31に近づく方向に移動することになる。
ここで、偏心軸17の振幅は一定であることから、振動軸31の中心軸とアーム片39に対する軸受け19の接点との距離が離れる場合には、狭い振幅で振動軸31および先端工具13が振動する。
一方、振動軸31の中心軸とアーム片39に対する軸受け19の接点との距離が近づく場合には、上記した振幅よりも広い振幅で振動軸31および先端工具13が振動することになる。このように、スイングアーム37と偏心軸17との位置関係を変化させることにより、振動軸31および先端工具13の振幅を連続的に変化させる。
〈制御装置の構成例〉
図3は、図2の電動工具10に設けられた制御装置23の構成の一例を示すブロック図である。
制御装置23は、図3に示すように、電源回路50、ゼロクロス検出回路51、回転数ピックアップセンサ52、回転数検出回路53、制御部54、電流検出回路55、シャント抵抗56、およびトライアック57などを有する。
制御装置23は、メインスイッチ21がオン、すなわち導通状態となると交流電源が供給される。電源回路50は、図1の電源コード24を介して供給された交流電源から、直流の電源電圧VCCを生成し、制御部54の動作電源として供給する。ゼロクロス検出回路51は、交流電源のゼロ地点、いわゆるゼロクロス点を検出する。
回転数ピックアップセンサ52は、図2の電動モータ14の回転数を検出するセンサである。この回転数ピックアップセンサ52は、ホール効果を利用したセンサであり、電動モータ14の回転部分に取り付けられた磁石の有無を検出する。
回転数検出部である回転数検出回路53は、回転数ピックアップセンサ52の検出結果から、電動モータ14の回転数を演算する。
シャント抵抗56は、電動モータ14に流れる電流値を検出する抵抗器である。電流検出部となる電流検出回路55は、シャント抵抗56に発生した電圧に基づいて電動モータ14に流れる電流値を検出し、その検出結果を制御部54に出力する。
スイッチング素子であるトライアック57は、制御部54から出力される制御信号に基づいて、オン/オフ動作を行うことによって交流電源の導通角を制御する。これにより、電動モータ14に供給される電力が制御されて回転数が増減する。
制御部54は、例えばマイクロコンピュータなどからなる。制御部54には、回転数設定ダイアル22によって設定された設定信号、および自動変速制御切り替えスイッチ26によって設定された変速制御信号が入力される。
制御部54は、入力される設定信号に応じて電動モータ14の最高回転数を設定する。自動変速制御切り替えスイッチ26は、電動モータ14の負荷に応じて最低回転数と最高回転数とを自動的に切り替えるか否かを設定するスイッチである。例えば、作業者が自動変速制御切り替えスイッチ26をオンした場合、制御部54は、電動モータ14の負荷に応じて最低回転数と最高回転数とを自動的に切り替える制御を行う。具体的には、トライアック57に出力する制御信号によって、導通角を可変させるように該トライアック57のオン/オフを制御する。
また、作業者が自動変速制御切り替えスイッチ26をオフした場合、制御部54は、電動モータ14の負荷にかかわらず最高回転数となるようにトライアック57のオン/オフを制御する。
また、制御部54には、回転数検出回路53が検出した電動モータ14の回転数、およびゼロクロス検出回路51が検出したゼロクロス点の検出結果が入力される。制御部54は、回転数検出回路53が検出した電動モータ14の回転数に基づいて、該電動モータ14の回転数がほぼ一定となるように制御する。
電動モータ14の回転数制御は、前述したように制御部54が制御信号によってトライアック57の導通角を制御する。例えば、電動モータ14の回転数が、回転数設定ダイアル22によって設定された回転数よりも大きい場合には、導通角を小さくするようにトライアック57を制御する。これによって、電動モータ14に供給される電圧が減少して、電動モータ14の回転数が減少する。また、回転数設定ダイアル22によって設定された回転数よりも小さい場合には、導通角を大きくするようにトライアック57を制御する。これによって、電動モータ14に供給される電圧が増加して、電動モータ14の回転数が増大する。
また、制御部54は、ゼロクロス検出回路51が検出したゼロクロス点において、トライアック57の通電タイミングを制御する。例えば、導通角が90°の場合には、正弦波の位相角において、ゼロクロス検出回路51が検出したゼロクロス点から、90°を経過した地点から残りの90°の通電を行うように制御する。
制御部54は、図示しないメモリ部を有している。このメモリ部は、フラッシュメモリなどに例示される不揮発性メモリなどからなる。メモリ部には、電動モータ14が無負荷状態であるか、あるいは負荷状態であるかを判定する無負荷/負荷判定基準テーブルが格納されている。
〈無負荷/負荷判定基準テーブルの構成例〉
図4は、図3の制御部に格納される無負荷/負荷判定基準テーブルTBの構成の一例を示す説明図である。
図4の無負荷/負荷判定基準テーブルTBは、左から右にかけて、回転数設定値、負荷判定基準値、および無負荷判定基準値の項目をそれぞれ有している。回転数設定値は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値である。
図4の場合、回転数設定ダイアル22による回転数設定値は、「1」〜「5」の5段階を有しており、数字が大きくなるほど電動モータ14の回転数が大きくなる。
負荷判定基準値は、電動モータ14が負荷状態であることを判定する導通角の基準値であり、初期導通角に予め設定されている負荷判定導通角を加えた値が設定されている。無負荷判定基準は、電動モータ14が無負荷状態であることを判定する導通角の基準値であり、初期導通角に予め設定されている無負荷判定導通角を加えた値が設定されている。
制御部54は、図4の無負荷/負荷判定基準テーブルTBを参照し、検出したトライアック57の導通角から電動モータ14が負荷状態であるか、あるいは無負荷状態であるかを判定する。そして、その判定結果に基づいて、電動モータ14を負荷モード、または無負荷モードに切り替える導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理を実行する。
〈無負荷/負荷回転数自動切り替え処理のタイミング例〉
続いて、導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の概要について、図5を用いて説明する。図5は、導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理における電動モータ14の回転数、およびトライアック57の導通角の一例を示すタイミングチャートである。
まず、メインスイッチ21がオンすると、無負荷モードによる電動モータ14の運転を行い、該電動モータ14が安定状態となるとトライアック57の初期導通角を記憶する。無負荷モードとは、回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数の80%程度にて電動モータ14が回転するモードである。
続いて、作業中となって電動モータ14の負荷が増加すると、制御部54は、電動モータ14の回転数を維持するために、トライアック57の導通角を増加させる。導通角が増加することによって、制御部54は、電動モータ14を負荷モードにて駆動する制御を行う。負荷モードとは、回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数にて電動モータ14が回転するモードである。
作業が終了し、電動モータ14が無負荷状態となると、電動モータ14の負荷が減少するので、制御部54は、電動モータ14の回転数を維持するために、トライアック57の導通角を小さくする。
トライアック57の導通角が小さくなり、電動モータ14が無負荷状態となったと判定すると、制御部54は、再び電動モータ14を無負荷モードにて駆動する制御を行う。
このように、トライアック57の導通角によって電動モータ14が負荷状態であるか、無負荷状態であるかを検出するので、先端工具の種類や作業対象の材料、あるいはモータ特性のばらつきなどによる検出誤差を低減することができる。
〈無負荷/負荷回転数自動切り替え処理例〉
続いて、導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理について説明する。
図6は、導通角検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部54は、メインスイッチ21がオンの状態にて、自動変速制御切り替えスイッチ26がオンされているか、否かを判断する(ステップS101)。自動変速制御切り替えスイッチ26がオフされている場合、制御部54は、電動モータ14の回転数設定を負荷モードに設定する(ステップS102)。負荷モードとは、前述のように回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数にて電動モータ14が回転するモードである。
続いて、制御部54は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値を検出し(ステップS103)、検出された回転数設定値の最高回転数となるようにトライアック57の導通角を制御し、電動モータ14を定回転数にて駆動制御する(ステップS104)。
また、ステップS101の処理において、自動変速制御切り替えスイッチ26がオンされている場合、制御部54は、電動モータ14の回転数設定を無負荷モードに設定する(ステップS105)。無負荷モードとは、前述のように回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数の80%程度にて電動モータ14が回転するモードである。
そして、制御部54は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値を検出する(ステップS106)。続いて、電動モータ14の回転数が検出した回転数設定値の80%の回転数となるようにトライアック57の導通角を制御し、電動モータ14を定回転数にて駆動制御する(ステップS107)。
制御部54は、電動モータ14が回転動作をはじめてから、電動モータ14の回転を安定化させるために2秒程度経過したかを判定する(ステップS108)。回転動作をはじめてから2秒程度が経過して電動モータ14の回転が安定すると、現在の通電しているトライアック57の導通角を初期導通角としてメモリ部などに記憶する(ステップS109)。
続いて、制御部54は、メモリ部に格納されている図4の無負荷/負荷判定基準テーブルTBを参照し、ステップS106の処理によって検出した回転数設定値に該当する負荷判定基準値、および無負荷判定基準値をそれぞれ読み出すと共に、メモリ部に記憶した初期導通角を読み出す(ステップS110)。
この無負荷/負荷判定基準テーブルTBは、負荷判定基準値の項目に回転数設定値に対応する増加分の導通角である負荷判定値と、無負荷判定基準値の項目に回転数設定値に対応する増加分の導通角である無負荷判定値とが予め設定されている。
制御部54は、ステップS109の処理において検出した初期導通角に負荷判定値および無負荷判定値をそれぞれ加算し、その加算結果を負荷判定基準値の項目および無負荷判定基準値の項目にそれぞれ設定する。
そして、制御部54は、電動モータ14が無負荷モードで運転中であるか否かを判定する(ステップS111)。ここで、ステップS111における最初の判定は、ステップS105の処理において無負荷モードに設定されている。よって、ステップS112の処理が実行される。
無負荷モードに設定されている場合、制御部54は、通電中のトライアック57の導通角がステップS110の処理において読み出した負荷判定基準値を満たしているか否かを判定する(ステップS112)。
例えば、ステップS110の処理において、回転数設定値「1」の負荷判定基準値を読み出した場合には、図4から、通電中のトライアック57の導通角が「初期導通角+0.10ms」よりも大きいか否かを判定する。
トライアック57の導通角が「初期導通角+0.10ms」よりも大きい場合には、電動モータ14の回転負荷が増加したと判断し、負荷モードにて電動モータ14を駆動するようにトライアック57の導通角を増加させ(ステップS113)、該負荷モードによる定回転数を維持する(ステップS114)。
また、ステップS112の処理において、トライアック57の導通角が「初期導通角+0.10ms」よりも小さい場合には、電動モータ14の回転負荷が増加していない判断し、無負荷モードによる運転を継続させる(ステップS114)。
ステップS114の処理が終了すると、再びステップS111の処理に戻る。ステップS113の処理において負荷モードに設定された場合、ステップS111の処理では、無負荷モードではないと判定される。
無負荷モードでない場合、制御部54は、通電中のトライアック57の導通角がステップS110の処理において読み出した無負荷判定基準値よりも大きいか否かを判定する(ステップS115)。
例えば、ステップS110の処理において、回転数設定値「1」の無負荷判定基準値を読み出した場合には、図4から、現在のトライアック57の導通角が「初期導通角+0.20ms」よりも大きいか否かを判定する。
トライアック57の導通角が「初期導通角+0.20ms」よりも大きい場合には、電動モータ14が負荷状態であると判定し、引き続き負荷モードによる運転を行う(ステップS114)。
また、トライアック57の導通角が「初期導通角+0.20ms」よりも小さい場合には、電動モータ14が無負荷状態であると判定し、電動モータ14を無負荷モードによる運転に切り替え(ステップS116)、該無負荷モードによる定回転数を維持する(ステップS114)。このように、電動モータ14が無負荷状態となると、該電動モータ14の回転数を低下させることによって、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。
以降、メインスイッチ21がオフとなるまで、ステップS111〜S116の処理を繰り返し実行する。
以上により、電動モータ14が負荷状態であるか、あるいは無負荷状態であるかを高精度に検出することができる。
(実施の形態2)
〈概要〉
前記実施の形態1では、トライアック57の導通角から、電動モータ14の負荷状態を検出する構成としたが、本実施の形態2においては、トライアック57の導通角ではなく、電動モータ14に流れる電流値によって電動モータ14の負荷状態を検出する技術について説明する。
ここでは、検出した電動モータ14に流れる電流値から該電動モータ14が負荷状態であるか、あるいは無負荷状態であるかを判定し、その結果に応じて電動モータ14を無負荷モード、あるいは負荷モードに切り替える電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理を実行する。
電動工具10は、前記実施の形態1の図1、図2に示した構成と同様であるので説明は省略する。また、電動工具10に設けられた制御装置23の構成についても、前記実施の形態1の図3と同様である。
前記実施の形態1の図3と異なるところは、制御部54が有するメモリ部に格納されている電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1の情報である。
〈電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルの構成例〉
図7は、本実施の形態2の電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理による電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1の構成の一例を示す説明図である。
図7の電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1は、左から右にかけて、回転数設定値、電流負荷判定基準値、および電流無負荷判定基準値の項目をそれぞれ有している。回転数設定値は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値である。
この図7においても、図4の場合と同様に、回転数設定ダイアル22による回転数設定値は、「1」〜「5」の5段階を有しており、数字が大きくなるほど電動モータ14の回転数が大きくなる。
電流負荷判定基準値は、電動モータ14が負荷状態であることを判定する電流の基準値であり、初期電流値に予め設定されている負荷判定電流値を加えた値が設定されている。電流無負荷判定基準値は、電動モータ14が無負荷状態であることを判定する電流の基準値であり、初期電流値に予め設定されている無負荷判定電流値を加えた値が設定されている。
制御部54は、図7の電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1を参照し、検出した電動モータ14に流れる電流値から該電動モータ14が負荷状態であるか、または無負荷状態であるかを判定し、電動モータ14を無負荷モード、あるいは負荷モードに切り替える電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理を実行する。
〈無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の概要〉
続いて、電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の概要について、図3、および図8を用いて説明する。図8は、電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理における電動モータ14の回転数、およびモータ14に流れる電流値の一例を示すタイミングチャートである。
まず、メインスイッチ21がオンすると、無負荷モードにおける電動モータ14の運転が行われる。無負荷モードとは、回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数の80%程度にて電動モータ14が回転するモードである。なお、図8に示される無負荷時のモータ電流の一時的な上昇は起動電流である。この起動電流を考慮しないように初期電流値を記憶する必要がある。本実施の形態によれば後述するようにモータの起動から2秒経過後に初期電流値を記憶している。
そして、電動モータ14が安定状態となると、電動モータ14に流れる初期電流値を取得して記憶する。作業中となって電動モータ14の負荷が増加すると、電動モータ14に流れる電流値が増加する。この電流値の増加を検出すると、制御部54は、電動モータ14を負荷モードにて駆動する制御を行う。負荷モードとは、回転数設定ダイアル22によって設定された最高回転数にて電動モータ14が回転するモードである。
作業が終了し、電動モータ14が無負荷状態となると、電動モータ14の負荷が減少するので、電動モータ14に流れる電流値も小さくなる。
これによって、電動モータ14が無負荷状態となったと判定し、制御部54は、再び電動モータ14を無負荷モードにて駆動する制御を行う。
このように、電動モータ14に流れる電流値によっても該電動モータ14が負荷状態であるか否かを検出することが可能となる。この場合、電動モータ14に流れる初期の電流値に対しての電流増減によって電動モータ14の負荷/無負荷を検出しているので、モータ特性のばらつきなどに関係なく検出誤差を低減することができる。
〈無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の処理例〉
続いて、電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理について説明する。
図9は、電流検出による無負荷/負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部54は、メインスイッチ21がオンの状態にて、自動変速制御切り替えスイッチ26がオンされているか否かを判断する(ステップS201)。自動変速制御切り替えスイッチ26がオフされている場合、制御部54は、電動モータ14の回転数設定を負荷モードに設定する(ステップS202)。
続いて、制御部54は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値を検出し(ステップS203)、検出された回転数設定値の最高回転数となるようにトライアック57の導通角を制御して電動モータ14を定回転数にて駆動制御する(ステップS204)。
また、ステップS201の処理において、自動変速制御切り替えスイッチ26がオンされている場合、制御部54は、電動モータ14の回転数設定を無負荷モードに設定する(ステップS205)。
そして、制御部54は、回転数設定ダイアル22によって設定される電動モータ14の回転数設定値を検出した後(ステップS206)、電動モータ14の回転数が検出した回転数設定値の80%の回転数となるようにトライアック57の導通角を制御し、電動モータ14を定回転数となるように駆動制御する(ステップS207)。
続いて、制御部54は、電動モータ14が回転動作をはじめてから、2秒程度経過したかを判定する(ステップS208)。回転動作をはじめてから2秒程度が経過して電動モータ14の回転が安定すると、電流検出回路55が検出した運転中の電動モータ14に流れている電流値を初期電流値として制御部54のメモリ部などに記憶する(ステップS209)。
制御部54は、メモリ部に格納されている電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1を参照し、ステップS206の処理によって検出した回転数設定値に該当する電流負荷判定基準値、および電流無負荷判定基準値をそれぞれ読み出すと共に、メモリ部に記憶した初期電流値を読み出す(ステップS210)。
この電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルTB1は、電流負荷判定基準値の項目に回転数設定値に対応する増加分の電流値である負荷判定電流値と、電流無負荷判定基準値の項目に回転数設定値に対応する増加分の電流値である無負荷判定電流値とが予め設定されている。
制御部54は、検出した初期電流値に負荷判定電流値および無負荷判定電流値をそれぞれ加算し、その加算結果を電流負荷判定基準値の項目および電流無負荷判定基準値の項目にそれぞれ設定する。
そして、制御部54は、電動モータ14が無負荷モードで運転中であるか否かを判定する(ステップS211)。ここで、ステップS211の処理における最初の判定は、ステップS205の処理において無負荷モードに設定されている。よって、ステップS212の処理が実行される。
無負荷モードに設定されている場合、制御部54は、運転中の電動モータ14に流れる電流値がステップS210の処理において読み出した電流負荷判定基準値を満たしているか否かを判定する(ステップS212)。
例えば、ステップS210の処理において、回転数設定値「1」の電流負荷判定基準値を読み出した場合には、図7から運転中の電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+0.5A」よりも大きいか否かを判定する。
電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+0.5A」よりも大きい場合には、電動モータ14の回転負荷が増加したと判断し、負荷モードにて電動モータ14を駆動するようにトライアック57の導通角を増加させ(ステップS213)、該負荷モードによる定回転数を維持する(ステップS214)。
一方、ステップS212の処理において、電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+0.5A」よりも小さい場合には、電動モータ14の回転負荷が増加していないと判断し、無負荷モードによる運転を継続させる(ステップS214)。
ステップS214の処理が終了すると、再びステップS211の処理に戻る。ステップS213の処理において負荷モードに設定された場合、ステップS211の処理では、無負荷モードではないと判定される。
無負荷モードでない場合、制御部54は、運転中の電動モータ14に流れる電流値がステップS210の処理において読み出した電流無負荷判定基準値よりも大きいか否かを判定する(ステップS215)。
例えば、ステップS210の処理において、回転数設定値「1」の電流無負荷判定基準値を読み出した場合には、図7から、運転中の電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+1.0A」よりも大きいか否かを判定する。
電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+1.0A」よりも大きい場合には、電動モータ14が負荷状態であると判定し、引き続き負荷モードによる運転を行う(ステップS214)。
また、電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+1.0A」よりも小さい場合には、電動モータ14が無負荷状態であると判定し、該電動モータ14を無負荷モードによる運転に切り替え(ステップS216)、該無負荷モードによる定回転数を維持する(ステップS214)。
以降、メインスイッチ21がオフとなるまで、ステップS211〜S216の処理を繰り返し実行する。
このように、電動モータ14が無負荷状態となると、該電動モータ14の回転数を低下させることによって、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。
以上により、電動モータ14が負荷状態であるか、あるいは無負荷状態であるかを高精度に検出することができる。
(実施の形態3)
〈概要〉
前記本実施の形態1,2では、回転数設定ダイアル22によって電動モータ14の回転数を作業者が決定していたが、本実施の形態3においては、電動モータ14の負荷に応じて、該電動モータ14の回転数をトライアック57の導通角に基づいて自動的に選択する導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理の技術について説明する。
本実施の形態3における電動工具10は、前記実施の形態1の図1、図2に示した回転数設定ダイアル22および自動変速制御切り替えスイッチ26が設けられていない点が異なるところである。その他の構成については、前記実施の形態1の図1、図2に示した構成と同様であるので説明は省略する。
また、電動工具10に設けられた制御装置23の構成についても前記実施の形態1の図3と同様である。この図3の制御装置23において、制御部54が有するメモリ部には、負荷回転数テーブルとなる自動切り替え負荷回転数テーブルTB2、および無負荷判定基準テーブルTB3がそれぞれ格納されている。
〈自動切り替え負荷回転数テーブルの構成例〉
図10は、本実施の形態3の導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる自動切り替え負荷回転数テーブルTB2の構成の一例を示す説明図であり、図11は、導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる無負荷判定基準テーブルTB3の構成の一例を示す説明図である。
自動切り替え負荷回転数テーブルTB2は、負荷モード時において、電動モータ14の負荷状態に応じて電動モータ14の回転数を決定するための情報であり、図10に示すように、初期導通角、導通角増加量、および電動モータ14の回転数の関係を示している。
自動切り替え負荷回転数テーブルTB2において、初期導通角は、例えば5つの範囲に分割されており、該初期導通角が大きいほど、電動モータ14の回転数が増加するようになっている。また、導通角増加量においては、例えば4つの範囲に分割されており、該導通角増加量が大きくなるほど、電動モータ14の回転数が増加するようになっている。
よって、自動切り替え負荷回転数テーブルTB2では、初期導通角と導通角増加量とが最も大きい場合に、電動モータ14が最大回転数となり、初期導通角と導通角増加量とが最も小さい場合に、電動モータ14が最小回転数となる。
制御部54は、自動切り替え負荷回転数テーブルTB2を参照して、負荷モードの際に、電動モータ14の負荷状態に応じて最適となる回転数を設定する。
無負荷判定基準テーブルTB3は、図11に示すように、負荷回転数と無負荷判定基準値とを有する。無負荷判定基準値は、電動モータ14の回転数に応じて、該電動モータ14が無負荷状態であることを判定する導通角の基準値であり、初期導通角に予め設定されている無負荷判定導通角を加えた値が設定されている。制御部54は、無負荷判定基準テーブルTB3を参照して電動モータ14が無負荷状態であるか否かを判定する。
〈負荷回転数自動切り替え処理の概要〉
続いて、導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理の概要について、図3、および図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態3の導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理における電動モータ14の回転数、およびトライアック57の導通角の一例を示すタイミングチャートである。
まず、メインスイッチ21がオンすると、無負荷モードによる電動モータ14の運転が行われる。そして、電動モータ14が安定状態となるとトライアック57の初期導通角を記憶する。
続いて、作業中となって電動モータ14の負荷が増加すると、制御部54は、電動モータ14の回転数を維持するために、トライアック57の導通角を増加させる。導通角が初期導通角よりも増加することによって、制御部54は、電動モータ14を負荷モードにて駆動する制御を行う。
この負荷モードの運転は、図10に示した自動切り替え負荷回転数テーブルTB2に基づいて、電動モータ14の初期導通角と負荷状態とに応じて最適な選択がされた回転数が設定される。
そして、作業が終了し、図11の無負荷判定基準テーブルTB3に基づいて電動モータ14が無負荷状態であると判定すると、トライアック57の導通角を小さくして電動モータ14を無負荷モードによって運転させ、該電動モータ14の回転数を維持する。
このように、トライアック57の導通角によって電動モータ14の回転数を詳細に制御することにより、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。
また、電動モータ14の負荷状態に応じて最適な選択がされた回転数が設定されるので、発泡スチロールなどの柔らかい材料を切断する場合には、電動モータ14にかかる負荷が非常に少なくなるために、それに応じて電動モータ14の回転数が下げられることになる。これによって、切断時の摩擦によって部材が溶けてしまうことなどを防止することができる。
一方、金属などの堅い材料を切断する際には、電動モータ14にかかる負荷が非常に大きくなる。そのため、電動モータ14の回転数が上げられることになり、金属などの堅い材料の切断効率を向上させることができる。
〈負荷回転数自動切り替え処理例〉
続いて、導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理について説明する。
図13は、導通角検出による負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
メインスイッチ21がオンとなると、制御部54は、無負荷モードによって電動モータ14を回転させる(ステップS301)。無負荷モードにおける電動モータ14の回転数は、図10に示す負荷モード時における最も低い回転数である4000rpmよりも例えば20%程度低い回転数とする。
制御部54は、電動モータ14が回転動作をはじめてから、2秒程度経過したかを判定する(ステップS302)。回転動作をはじめてから2秒程度が経過して電動モータ14の回転が安定すると、現在の通電しているトライアック57の導通角を初期導通角として制御部54のメモリ部などに記憶する(ステップS303)。
その後、制御部54は、トライアック57の導通角が初期導通角から増加したか否かを判定し(ステップS304)、トライアック57の導通角が初期導通角よりも大きくなると、メモリ部に格納されている自動切り替え負荷回転数テーブルTB2に基づいて、初期導通角と初期導通角から増加した導通角増加量とから、電動モータ14の回転数を選択する(ステップS305)。
制御部54は、ステップS305の処理において選択した回転数を維持するように電動モータ14の駆動制御を行う(ステップS306)。これによって、電動モータ14の負荷状況に応じた回転数が設定されることになる。
鉄などの金属を切断する作業では、研磨などの作業に比べて、電動モータ14にかかる負荷が大きくなる。また、電動工具10においては、負荷が大きくなるほどに取り付けられる先端工具の重量も大きくなる傾向にある。例えば鉄などの固い金属を切断する作業では、それに合わせて先端工具の材質も金属製となり、重くなることになる。
よって、先端工具の重量が大きくなるほど、先端工具を駆動した際のイナーシャが大きくなる。イナーシャが大きくなれば、無負荷モード時の電動モータ14の回転数を維持するには、初期導通角が増加することになる。ここから、電動工具10に取りけられた先端工具のイナーシャが大きいほど、電動モータ14にかかる負荷も大きくなることが予測される。
そこで、初期導通角が大きい値であるほど電動モータ14にかかる負荷が大きくなる作業が行われるものと予測し、導通角の増加量が同じ値であっても、無負荷モードの初期導通角が大きいほど負荷モード時における電動モータ14の回転数を大きくするように制御を行う。
ここで、先端工具のイナーシャが小さく、初期導通角が、例えば1.0msであった場合と、先端工具のイナーシャが大きく、初期導通角が、例えば8.0msであった場合とについて考える。
初期導通角が1.0msの場合において、導通角の増加量が、例えば0.3msであるとすると、図10の自動切り替え負荷回転数テーブルTB2から、負荷モード時の電動モータ14の回転数は、6000rpmとなる。よって、制御部54は、電動モータ14が6000rpmの回転数で回転維持されるようにトライアック57の導通角を制御する。
一方、初期導通角が8.0msの場合において、導通角の増加量が、上記と同様に例えば0.3msであるとすると、この場合、図10の自動切り替え負荷回転数テーブルTB2から、負荷モード時の電動モータ14の回転数は、14000rpmとなる。よって、制御部54は、電動モータ14が14000rpmの回転数で回転維持されるようにトライアック57の導通角を制御する。
このように、取り付けられた先端工具のイナーシャに応じて、負荷モード時における電動モータ14の回転数を変更する制御が行われる。これによって、作業時に負荷に応じて最適な回転数となるので、作業時のパワー不足、あるいは作業部材へのパワーのかかりすぎなどを防止することができる。
続いて、制御部54は、図11の無負荷判定基準テーブルTB3に基づいて、運転中の電動モータ14の回転数に該当する無負荷判定基準値よりも大きいか否かを判定する(ステップS307)。
例えば、ステップS305の処理において、前述したように電動モータ14の回転数として6000rpmが選択された際には、図11から、無負荷判定基準値は、「初期導通角+0.40ms」となる。よって、ステップS307の処理では、通電中のトライアック57の導通角が「初期導通角+0.40ms」よりも大きいか否かを判定する。
ステップS307の処理において、導通角が無負荷判定基準値よりも大きい場合には、電動モータ14に負荷がかかっている状態であると判断し、ステップS306の処理に戻る。
また、ステップS307の処理において、導通角が無負荷判定基準値よりも小さい場合には、電動モータ14に負荷がかかっていない状態であると判断し、ステップS301の処理に戻る。
以上により、トライアック57の導通角によって電動モータ14の負荷に応じて最適な回転数を制御することができるので、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。さらに、先端工具を左右方向に振動させて、切断、剥離、研磨等、作業用途に応じて様々な先端工具を取り付け可能な電動工具10において、先端工具のイナーシャに応じて最適な回転数を制御することができる。
(実施の形態4)
〈概要〉
前記本実施の形態3では、トライアック57の導通角から電動モータ14の負荷状態に見合った最適な回転数を選択して設定する技術について述べたが、本実施の形態4においては、電動モータ14に流れる電流値から、電動モータ14の負荷状態に見合った最適な回転数を選択して設定する技術について述べる。
本実施の形態4においては、電動モータ14の負荷に応じて、該電動モータ14の回転数を自動的に選択する電流検出による負荷回転数自動切り替え処理を実行するが、前記実施の形態3と異なる点は、負荷モード時の電動モータ14における回転数をトライアック57の導通角ではなく、電動モータ14に流れる電流値によって設定するところである。
本実施の形態4の電動工具10は、前記実施の形態3の図1、図2と同様であり、制御装置23の構成についても、前記実施の形態3の図3と同様であるので説明は省略する。
図3の制御装置23において、制御部54が有するメモリ部には、電流負荷回転数テーブルである自動切り替え負荷回転数テーブルTB4、および電流無負荷判定基準テーブルとなる電流無負荷判定基準テーブルTB5がそれぞれ格納されている。
〈自動切り替え負荷回転数テーブルの構成例〉
図14は、本実施の形態4の電流検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる自動切り替え負荷回転数テーブルTB4の構成の一例を示す説明図であり、図15は、電流検出による負荷回転数自動切り替え処理に用いられる電流無負荷判定基準テーブルTB5の構成の一例を示す説明図である。
自動切り替え負荷回転数テーブルTB4は、負荷モード時において、電動モータ14の負荷状態に応じて電動モータ14の回転数を決定するための情報であり、図14に示すように、初期電流値、電流値増加量、および電動モータ14の回転数の関係を示す。
初期電流値は、無負荷モードの運転中に電動モータ14に流れる電流値であり、電流値増加量は、電流初期値から増加した電流値である。
自動切り替え負荷回転数テーブルTB4において、初期電流値は、例えば5つの範囲に分割されており、該初期電流値が大きいほど、電動モータ14の回転数が増加するようになっている。また、電流値増加量においては、例えば4つの範囲に分割されており、該電流値増加量が大きくなるほど、電動モータ14の回転数が増加するようになっている。
よって、自動切り替え負荷回転数テーブルTB4では、初期電流値と電流値増加量とが最も大きい場合に、電動モータ14が最大回転数となり、初期導通角と導通角増加量とが最も小さい場合に、電動モータ14が最小回転数となる。
制御部54は、自動切り替え負荷回転数テーブルTB4を参照して、負荷モードの際に、電流初期値と電流増加値とから、電動モータ14の負荷状態に応じて最適となる回転数を設定する。
電流無負荷判定基準テーブルTB5は、図15に示すように、負荷回転数と電流無負荷判定基準値とを有する。電流無負荷判定基準値は、電動モータ14の回転数に応じて、該電動モータ14が無負荷状態であることを判定する電流値の基準値であり、初期電流値に予め設定されている無負荷判定電流値を加えた値が設定されている。制御部54は、電流無負荷判定基準テーブルTB5を参照して電動モータ14が無負荷状態であるか否かを判定する。
〈負荷回転数自動切り替え処理の概要〉
続いて、電流検出による負荷回転数自動切り替え処理の概要について、図3、および図16を用いて説明する。図16は、電流検出による負荷回転数自動切り替え処理における電動モータ14の回転数、および電動モータ14に流れる電流値の一例を示すタイミングチャートである。
まず、メインスイッチ21がオンすると、無負荷モードによる電動モータ14の運転が行われる。無負荷モードにおける電動モータ14の回転数は、図14に示す負荷モード時における最も低い回転数である4000rpmよりも例えば20%程度低い回転数とする。
そして、電動モータ14が安定状態となると、電動モータ14に流れる電流値を検出して初期電流値として記憶する。続いて、作業が開始されて電動モータ14の負荷が増加すると、制御部54は、電動モータ14の回転数を維持するために、トライアック57の導通角を増加させる。これによって、電動モータ14に流れる電流値が初期電流値よりも増加し、電動モータ14は負荷モードによる駆動となる。
この負荷モードの運転は、図14に示した自動切り替え負荷回転数テーブルTB4に基づいて、電動モータ14に流れる初期電流値と負荷状態とに応じて最適な選択がされた回転数が設定される。
そして、作業が終了し、図15の電流無負荷判定基準テーブルTB5に基づいて電動モータ14が無負荷状態であると判定すると、トライアック57の導通角を小さくして電動モータ14の無負荷モードによって運転させ、該電動モータ14の回転数を維持する。
このように、電動モータ14に流れる電流値によって電動モータ14の回転数を詳細に制御することにより、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。
また、電動モータ14の負荷状態に応じて最適な選択がされた回転数が設定されるので、柔らかい材料を切断する際に部材が溶けてしまうことなどを防止することができる。さらに、金属などの硬い材料を切断する際には、電動モータ14の回転数が大きくなるので、切断時のパワー不足などを防止することができ。作業効率を向上させることができる。
〈負荷回転数自動切り替え処理例〉
続いて、電流値検出による負荷回転数自動切り替え処理について、図3および図17を用いて説明する。
図17は、電流検出による負荷回転数自動切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
メインスイッチ21がオンとなると、制御部54は、無負荷モードによって電動モータ14を回転させる(ステップS401)。無負荷モードにおける電動モータ14の回転数は、前述したように、例えば負荷モード時における最も低い回転数である4000rpmの80%程度の回転数とする。
制御部54は、電動モータ14が回転動作をはじめてから、2秒程度経過したかを判定する(ステップS402)。回転動作をはじめてから2秒程度が経過して電動モータ14の回転が安定すると、電流検出回路55が検出した電動モータ14に流れる電流値を初期電流値として制御部54のメモリ部などに記憶する(ステップS403)。
その後、制御部54は、電動モータ14に流れる電流値が初期電流値から増加したか否かを判定する(ステップS404)。電動モータ14に流れる電流値が初期電流値よりも増加すると、制御部54は、メモリ部に格納されている自動切り替え負荷回転数テーブルTB4に基づいて、初期通電流値と初期電流値から増加した電流値増加量とから、電動モータ14の回転数を選択し(ステップS405)、ステップS405の処理で選択した回転数を維持するように電動モータ14の駆動制御を行う(ステップS406)。これによって、電動モータ14の負荷状況に応じた回転数が設定されることになる。
例えば、初期電流値が1.5Aであり、導通角の増加量が1Aである場合には、図14から、電動モータ14の回転数は、6000rpmに設定されることになる。よって、制御部54は、電動モータ14が5000rpmの回転数で回転維持されるようにトライアック57の導通角を制御する。
電動工具10に取り付けられた先端工具のイナーシャが大きくなれば、無負荷モード時の電動モータ14の回転数を維持するには、電動工具10に流れる初期電流値が増加することになる。よって、電動工具10に取りけられた先端工具のイナーシャが大きいほど、電動モータ14にかかる負荷も大きくなることが予測される。
そこで、初期電流値が大きい値であるほど電動モータ14にかかる負荷が大きくなる作業が行われるものと予測し、負荷モード時の電流値の増加量が同じ値であっても、無負荷モードの初期導通角が大きいほど負荷モード時における電動モータ14の回転数を大きくするように制御する。
ここで、先端工具のイナーシャが小さく、電流値が、例えば0.5Aであった場合、および先端工具のイナーシャが大きく、電流値が、例えば4.5Aであった場合について考える。
電流値が0.5Aの場合において、電流値の増加量が、例えば0.5Aであるとすると、図14の自動切り替え負荷回転数テーブルTB4から、負荷モード時の電動モータ14の回転数は、4000rpmとなる。よって、制御部54は、電動モータ14が4000rpmの回転数で回転維持されるようにトライアック57の導通角を制御する。
一方、初期電流値が4.5Aの場合において、電流値の増加量が、上記と同様の0.5Aであるとすると、この場合、図14の自動切り替え負荷回転数テーブルTB4から、負荷モード時の電動モータ14の回転数は、12000rpmとなる。よって、制御部54は、電動モータ14が12000rpmの回転数で回転維持されるようにトライアック57の導通角を制御する。
このように、取り付けられた先端工具のイナーシャに応じて、負荷モード時における電動モータ14の回転数を変更する制御が行われる。これによって、作業時に負荷に応じて最適な回転数となるので、作業時のパワー不足、あるいは作業部材へのパワーのかかりすぎなどを防止することができる。
続いて、制御部54は、図15の電流無負荷判定基準テーブルTB5に基づいて、電動モータ14に流れる電流値が、ステップS405の処理において設定された電動モータ14の回転数に該当する電流無負荷判定基準値よりも大きいか否かを判定する(ステップS407)。
例えば、ステップS405の処理において、前述したように電動モータ14の回転数として4000rpmが選択された際には、図15から、電流無負荷判定基準値は、「初期電流値+0.5A」となる。
よって、ステップS407の処理では、電動モータ14に流れる電流値が「初期電流値+0.5A」よりも大きいか否かを判定する。
ステップS407の処理において、電動モータ14に流れる電流値が電流無負荷判定基準値よりも大きい場合には、電動モータ14に負荷がかかっている状態であると判断し、ステップS406の処理に戻る。
また、ステップS407の処理において、電動モータ14に流れる電流値が電流無負荷判定基準値よりも小さい場合には、電動モータ14に負荷がかかっていない状態であると判断し、ステップS401の処理に戻る。
このように、電動モータ14に流れる初期の電流値に対しての電流増減によって電動モータ14の回転数を調整するので、モータ特性のばらつきなどに関係なく高精度に負荷モード時の回転数を設定することができる。
以上により、電動モータ14に流れる電流値によって電動モータ14の負荷に応じて最適な回転数を制御することができるので、電動工具10の振動、騒音、および消費電力などを低減することができる。
また、電動モータ14の負荷状態に応じて最適な選択がされた回転数が設定されることにより、作業効率を向上させることができる。さらに、先端工具を左右方向に振動させて、切断、剥離、研磨等、作業用途に応じて様々な先端工具を取り付け可能な電動工具10において、先端工具のイナーシャに応じて最適な回転数を制御することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、トライアックの導通角を制御するように構成したが、図18に示すように、ブラシレスモータと、ブラシレスモータを制御するインバータ回路により構成してもよい。この場合、インバータ回路60は、周知のように6つのFET等からなるスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチング制御することでブラシレスモータ61を駆動する。ブラシレスモータ61は、固定子と、固定子に巻かれるコイル61c(U〜W相)と、固定子の内周側に配置される回転子61aとを備える。インバータ回路はマイコン62等の制御装置によりスイッチング制御され、マイコン62からの制御信号が制御信号出力回路63を介して制御信号H1〜H6が各スイッチング素子に入力される。ブラシレスモータ61の回転子61aの位置情報は、3つのホール素子からなる位置検出部64〜66により検出され、回転子位置検出回路67を介してマイコン62に入力される。また、ホール素子からの信号はモータ回転数検出回路68にも入力されてブラシレスモータ61の回転数を検出する。ブラシレスモータ61に流れる電流はシャント抵抗に生じる電圧降下をモータ電流検出回路69で検出することで検出される。ブラシレスモータ61の駆動源としてバッテリパック70が電動工具に着脱可能に設けられている。バッテリパック70からマイコン62等に必要な駆動電源が制御回路電圧供給回路71により生成される。また、回転数設定ダイヤル22の信号がマイコン62に入力されることで、マイコン62はスイッチング素子を制御する。このような構成において、無負荷時のスイッチング素子のデューティ比を初期デューティ比としてマイコン62内の記憶素子に記憶させ、その初期デューティ比からのデューティ増加量に応じて最適な回転数に制御するようにしてもよい。なお、デューティ比はある区間におけるオン時間とオフ時間の比率であり、上記の実施の形態の導通角もある区間におけるオン時間であるから、これらは同等の意味を持つものである。また、デューティ比に代えてブラシレスモータを流れる電流値に応じて制御するようにしてもよい。この場合は上述の実施の形態の同様に制御すればよい。ここで、導通角、デューティ比、電流値は制御値に相当する。また、図18では、駆動源として電動工具10に着脱可能なバッテリパックを用いているが、交流電源であってもよい。
10 電動工具
11 握り部ハウジング
12 前側ハウジング
13 先端工具
14 電動モータ
15 隔壁部
16 モータ軸
17 偏心軸
18 スピンドル
19 軸受け
20 駆動ユニット
21 メインスイッチ
22 回転数設定ダイアル
23 制御装置
24 電源コード
25 取り付けネジ
26 自動変速制御切り替えスイッチ
30 インナケース
31 振動軸
32 軸受け
33 軸受け
34 固定ネジ
36 工具取り付け部
37 スイングアーム
38 嵌合部
39 アーム片
40 振動ユニット
41 軸受け
42 フランジ部
43 コイルスプリング
47 表示部
50 電源回路
51 ゼロクロス検出回路
52 回転数ピックアップセンサ
53 回転数検出回路
54 制御部
55 電流検出回路
56 シャント抵抗
57 トライアック
TB 無負荷/負荷判定基準テーブル
TB1 電流無負荷/電流負荷判定基準テーブル
TB2 自動切り替え負荷回転数テーブル
TB3 無負荷判定基準テーブル
TB4 自動切り替え負荷回転数テーブル
TB5 電流無負荷判定基準テーブル
60 インバータ回路
Q1〜Q6 スイッチング素子
61 ブラシレスモータ
61a 回転子
61c コイル
62 マイコン
63 制御信号出力回路
64〜66 位置検出部
67 回転子位置検出回路
68 モータ回転数検出回路
69 モータ電流検出回路
70 バッテリパック
71 制御回路電圧供給回路

Claims (33)

  1. 複数の先端工具を選択的に着脱可能であって、
    電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記先端工具に応じて前記スイッチング素子の制御値を変更する、電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具において、
    前記複数の先端工具は異なるイナーシャを有し、
    前記制御部は、前記イナーシャに応じて前記制御値を変更する、電動工具。
  3. 複数の先端工具を選択的に着脱可能であって、
    電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記先端工具に応じて前記電動モータの回転数を変更する、電動工具。
  4. 請求項3記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記先端工具に応じて前記電動モータの最高回転数を変更する、電動工具。
  5. 請求項3または4記載の電動工具において、
    前記複数の先端工具は異なるイナーシャを有し、
    前記制御部は、前記イナーシャに応じて前記回転数及び前記最高回転数の少なくとも一方を変更する、電動工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動工具において、
    前記スイッチング素子の前記制御値が初期制御値よりも増加すると、前記初期制御値と増加した前記制御値とに基づいて前記電動モータの回転数を設定する、電動工具。
  7. 電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータを制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子の制御値が負荷判定基準値よりも大きいと前記電動モータの回転数が設定信号によって設定された第1の回転数となるように前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子の制御値が無負荷判定基準値よりも小さいと前記電動モータの回転数が前記設定信号によって設定された前記第1の回転数よりも低い回転数である第2の回転数となるように前記制御信号を生成する、電動工具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動工具において、
    前記制御値は、前記スイッチング素子の導通角又はデューティ比、或いは前記電動モータの電流値のいずれかである、電動工具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動工具において、
    前記複数の先端工具は、対象物を切断する第1工具と、前記対象物を研削または研磨する第2工具と、前記対象物を物体から剥離する第2工具と、を含み、
    前記制御部は、取り付けられた前記先端工具に応じて前記制御値又は前記回転数を変更する、電動工具。
  10. 複数の先端工具を選択的に着脱可能であって、
    電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記先端工具が無負荷の状態において前記先端工具を判別し、その判別結果に基づいてその後のスイッチング素子の制御を変更する、電動工具。
  11. 複数の先端工具を選択的に着脱可能であって、
    電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記先端工具が無負荷の状態での前記スイッチング素子の制御値が大きいほど、前記電動モータの回転数が大きくなるように前記スイッチング素子を制御する、電動工具。
  12. 電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される交流電圧を導通角によって制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子の導通角が負荷判定基準値よりも大きいと前記電動モータが負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数が設定信号によって設定された第1の回転数となるように前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子の導通角が無負荷判定基準値よりも小さくなると前記電動モータが無負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数が前記設定信号によって設定された前記第1の回転数よりも低い回転数である第2の回転数となるように前記制御信号を生成する、電動工具。
  13. 請求項12記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記電動モータの起動後における前記スイッチング素子の導通角を初期導通角として検出し、前記初期導通角に負荷判定導通角を加えた値を前記負荷判定基準値として設定し、前記初期導通角に無負荷判定導通角を加えた値を前記無負荷判定基準値として設定する、電動工具。
  14. 請求項13記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記スイッチング素子の前記初期導通角を検出する際に、前記電動モータの回転数が前記第2の回転数となるように制御する、電動工具。
  15. 請求項12記載の電動工具において、
    前記制御部は、設定した前記負荷判定基準値および前記無負荷判定基準値を無負荷/負荷判定基準テーブルとして格納するメモリ部を有し、前記設定信号によって設定される前記電動モータの回転数が複数の回転数を有する際に、前記設定信号によって設定される前記電動モータの回転数毎に前記負荷判定基準値および前記無負荷判定基準値をそれぞれ設定し、前記無負荷/負荷判定基準テーブルに格納する、電動工具。
  16. 電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    前記電動モータに流れる電流値を検出し、前記制御部に出力する電流検出部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記電動モータに流れる電流値が電流負荷判定基準値よりも大きいと前記電動モータが負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数が設定信号によって設定された第1の回転数となるように前記制御信号を生成し、前記電動モータに流れる電流値が電流無負荷判定基準値よりも小さくなると前記電動モータが無負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数が前記設定信号によって設定された前記第1の回転数よりも低い回転数である第2の回転数となるように前記制御信号を生成する、電動工具。
  17. 請求項16記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記電動モータに流れる初期電流値を検出し、前記初期電流値に負荷判定電流値を加えた値を前記電流負荷判定基準値として設定し、前記初期電流値に無負荷判定電流値を加えた値を前記電流無負荷判定基準値として設定する、電動工具。
  18. 請求項17記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記電動モータに流れる初期電流値を検出する際に、前記電動モータの回転数が前記第2の回転数となるように制御する、電動工具。
  19. 請求項16記載の電動工具において、
    前記制御部は、設定した前記電流負荷判定基準値および前記電流無負荷判定基準値を電流無負荷/電流負荷判定基準テーブルとして格納するメモリ部を有し、前記設定信号によって設定される前記電動モータの回転数が複数の回転数を有する際に、前記設定信号によって設定される前記電動モータの回転数毎に、前記電流負荷判定基準値および前記電流無負荷判定基準値をそれぞれ設定し、前記無負荷/負荷判定基準テーブルに格納する、電動工具。
  20. 電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を導通角によって制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子の初期導通角を検出し、前記スイッチング素子の導通角が前記初期導通角よりも増加すると前記電動モータが負荷状態であると判定し、前記初期導通角と増加した前記導通角とに基づいて前記電動モータの回転数を設定する、電動工具。
  21. 請求項20記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記初期導通角と増加した前記導通角とに基づいて前記電動モータの回転数を設定する負荷回転数テーブルを有し、前記電動モータが負荷状態であると判定した際に、前記負荷回転数テーブルを参照して前記電動モータの回転数を設定する、電動工具。
  22. 請求項21記載の電動工具において、
    前記負荷回転数テーブルは、前記初期導通角と増加した前記導通角とがいずれも増加するに従って、前記電動モータの回転数が増加するように設定される、電動工具。
  23. 請求項21記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記初期導通角を検出する際に、前記電動モータの回転数が前記負荷回転数テーブルに設定された回転数よりも低い回転数となるように制御する、電動工具。
  24. 請求項23記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記スイッチング素子の導通角が無負荷判定基準値よりも小さくなると前記電動モータが無負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数を前記初期導通角を検出する際に設定する回転数となるように制御する、電動工具。
  25. 請求項24記載の電動工具において、
    前記制御部は、さらに、前記電動モータの回転数に対応する前記無負荷判定基準値を格納する無負荷判定基準テーブルを有し、前記無負荷判定基準テーブルを参照して前記電動モータが無負荷状態であると判定する、電動工具。
  26. 請求項24記載の電動工具において、
    前記制御部は、検出した前記初期導通角に無負荷判定導通角を加えた値を前記無負荷判定基準値として前記無負荷判定基準テーブルに設定する、電動工具。
  27. 電動モータの回転数を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    制御信号に基づいて、電動モータに印加される電圧を制御するスイッチング素子と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記電動モータに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記回転数検出部が検出した前記電動モータの回転数に基づいて、前記制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記電動モータに流れる初期電流値を検出し、前記電動モータに流れる電流値が前記初期電流値よりも増加すると前記電動モータが負荷状態であると判定し、前記初期電流値と増加した前記電流値とに基づいて前記電動モータの回転数を設定する、電動工具。
  28. 請求項27記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記初期電流値と増加した前記電流値とに基づいて前記電動モータの回転数を設定する電流負荷回転数テーブルを有し、前記電動モータが負荷状態であると判定した際に、前記電流負荷回転数テーブルを参照して前記電動モータの回転数を設定する、電動工具。
  29. 請求項28記載の電動工具において、
    前記電流負荷回転数テーブルは、前記初期電流値と増加した前記電流値とがいずれも増加するに従って、前記電動モータの回転数が増加するように設定される、電動工具。
  30. 請求項28記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記初期電流値を検出する際に、前記電動モータの回転数が前記電流負荷回転数テーブルに設定された回転数よりも低い回転数となるように制御する、電動工具。
  31. 請求項30記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記電動モータに流れる電流値が電流無負荷判定基準値よりも小さくなると前記電動モータが無負荷状態であると判定し、前記電動モータの回転数を前記初期電流値を検出する際に設定する回転数となるように制御する、電動工具。
  32. 請求項31記載の電動工具において、
    前記制御部は、さらに、前記電動モータの回転数に対応する前記電流無負荷判定基準値を格納する電流無負荷判定基準テーブルを有し、前記電流無負荷判定基準テーブルを参照して前記電動モータが無負荷状態であると判定する、電動工具。
  33. 請求項32記載の電動工具において、
    前記制御部は、検出した前記初期電流値に無負荷判定電流値を加えた値を前記電流無負荷判定基準値として前記電流無負荷判定基準テーブルに設定する、電動工具。
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